JP2004072325A - 演算増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力可能な電圧範囲を広くでき且つ回路構成を複雑化することなく、出力端子と電源線との短絡から回路を保護する。
【解決手段】出力端子24が電源線12と短絡すると、出力端子24の電圧Vout がバッテリ電圧VB付近にまで上昇し電圧検出回路22の両端電圧が上昇するので、ツェナーダイオードD13とトランジスタQ28がオンとなって、トランジスタQ26からトランジスタQ27に出力されるベース電流の一部を電源線13に流す。トランジスタQ27のベース電流が減少し、トランジスタQ30を介して流れ込む出力電流Iout が制限される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力短絡保護機能を有する演算増幅器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
車両に搭載されているECU(Electronic Control Unit) は、ハーネスを用いて車両の各部に取り付けられている負荷や他のECUに接続されている。従来の接続形態では車体(ボデー)をアース(グランド)として使用していたため、駆動信号などの信号ハーネスを単独で配線する場合が多く、配線途中で生じる故障としては信号ハーネスとボデーとの短絡故障が主であった。このため、ECUの出力部に用いられているオペアンプには、出力端子とグランドとの短絡故障を防止するための保護回路が付加されている。
【0003】
図3は、この従来から用いられているオペアンプの駆動部と出力部の電気的構成を示している。電源線1と2との間には、プッシュプル出力回路3を構成するトランジスタQ1とQ2が出力端子4を挟んで直列に接続されており、そのトランジスタQ1と出力端子4との間には抵抗R1が接続されている。トランジスタQ3〜Q6は、これらトランジスタQ1とQ2を駆動する駆動回路5を構成している。トランジスタQ7は、抵抗R1とともに保護回路6を構成しており、出力端子4がグランド線2に短絡した時にオンとなってトランジスタQ1をオフさせる。
【0004】
ところで、近年の車両は多くのECUを搭載し多機能化が図られており、それに伴って車両に搭載されるハーネスの重量が問題となってきている。そこで、ハーネスの本数を低減するため、バッテリから各ECU毎に並列配線されていた電源ハーネスの接続形態に替えて、バッテリからの1本の電源ハーネスを信号ハーネスとまとめて各ECUに順次縦続配線していく接続形態が用いられる場合がある。また、外来ノイズが侵入することを防止するために、ガードリングとして信号ハーネスと電源ハーネス、グランドハーネスとをまとめて配線する場合も増加している。その結果、信号ハーネスとボデーとの短絡故障のみならず、信号ハーネスと電源ハーネスとの短絡故障も増えている。
【0005】
図3に示したオペアンプは、出力端子4が電源ハーネス(電源線1と同電位)と短絡しても直ちに壊れることはないが、その短絡状態が継続すれば熱破壊に至る虞がある。これに対しては、トランジスタQ2に上記保護回路6と同様の回路を付加することも考えられるが、出力端子4とトランジスタQ2との間に抵抗を挿入すると出力可能な最低電圧が上昇し、接続される負荷によっては使用できない場合が生じる。そのため、従来は短絡故障の発生を検出しオペアンプの出力端子を電気的に切り離す保護回路を別途設けたり、オペアンプを構成する各素子サイズを大きくして素子自体の破壊耐力を上げるなどの措置が必要となり、回路規模の増大やコストの上昇を招いていた。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、出力可能な電圧範囲を広くでき且つ回路構成を複雑化することなく、出力端子と電源線との短絡から保護する機能を備えた演算増幅器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した手段によれば、出力端子と電源線が短絡して駆動用トランジスタに出力トランジスタを通して所定のしきい値を超える過大な電圧が印加された時、信号低減回路は、差動増幅回路から駆動用トランジスタに与えられる制御信号を低減するので、駆動用トランジスタによる出力トランジスタの駆動能力が一時的に低下して、出力トランジスタに流れる短絡電流が制限される。
【0008】
この信号低減回路は、出力トランジスタに直列に挿入される構成要素を有していないので、出力可能な電圧範囲を広く設定できる。また、一般に演算増幅器はフィードバックをかけた状態で使用されるが、出力端子と電源線とが短絡されている期間においても駆動用トランジスタが遮断しないため、差動増幅回路からのフィードバックに係る制御信号が駆動用トランジスタに入力され続ける。その結果、出力端子と電源線との短絡状態が解消すると、駆動用トランジスタはフィードバックに係る制御信号によって直ちに出力短絡前における出力トランジスタの駆動能力を回復でき、不安定状態に移行することなく正常動作に復帰することができる。
【0009】
請求項2に記載した手段によれば、出力端子と電源線が短絡して駆動用トランジスタに印加される電圧が前記しきい値を超えると、電圧検出回路は検出信号を出力する。この出力期間、制御信号調整回路は、差動増幅回路から与えられる制御信号の一部を無効化するので、その無効化分だけ駆動用トランジスタに与えられる制御信号が低減する。この制御信号調整回路は、駆動用トランジスタの制御端子間に接続されているので、出力トランジスタの出力可能な電圧範囲を狭めることがない。
【0010】
請求項3に記載した手段によれば、電圧検出回路は、駆動用トランジスタに印加される電圧がしきい値を超えないように制限するので、駆動用トランジスタに過大な電圧が印加されることを防止することができる。
【0011】
請求項4に記載した手段によれば、制御信号調整回路は、差動増幅回路から与えられる制御信号の一部を検出信号に応じてグランドに逃すことにより無効化を図り、駆動用トランジスタに与えられる制御信号を低減する。
【0012】
請求項5に記載した手段によれば、出力端子と電源線とが短絡した場合に、抵抗などの電流制限回路が、出力トランジスタから駆動用トランジスタに流れる電流を制限する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、車両用ECUの信号出力部に用いられているオペアンプの電気的構成を示している。この図1に示すオペアンプ11(演算増幅器に相当)は、ECUの基板上に搭載された制御用ICの一部として構成されており、図示しないバッテリからイグニッションスイッチを介して電源線12、13間に供給されるバッテリ電圧VBにより動作するようになっている。
【0014】
オペアンプ11は、差動増幅回路14、駆動部15、出力部16およびバイアス回路17から構成されている。このうちバイアス回路17は、PNP形トランジスタQ11〜Q17の共通ベース線18にバイアス電圧を出力し、これらトランジスタQ11〜Q17を定電流動作させる回路である。電源線12とトランジスタQ11〜Q15の各エミッタとの間には、それぞれ抵抗R11〜R15が接続されている。
【0015】
差動増幅回路14において、トランジスタQ13のコレクタには一対のPNP形トランジスタQ18、Q19が接続されている。これらトランジスタQ18、Q19と電源線13との間には、それぞれ能動負荷19を構成するトランジスタQ20と抵抗R16、トランジスタQ21と抵抗R17が接続されている。トランジスタQ20のベース・コレクタ間は短絡されている。
【0016】
トランジスタQ12、Q14の各コレクタと電源線13との間には、それぞれレベルシフト回路の形態を持つPNP形トランジスタQ22、Q23が接続されている。これらトランジスタQ22、Q23の各エミッタは、それぞれトランジスタQ18、Q19のベースに接続されており、トランジスタQ22、Q23の各ベースは、それぞれ抵抗R18、R19を介して反転入力端子20、非反転入力端子21に接続されている。これらトランジスタQ22、Q23を付加することにより、入力バイアス電流を低減できるとともに入力電圧Vinm 、Vinp の下限電圧を0V付近にまで下げることができる。
【0017】
トランジスタQ11、Q15の各コレクタと電源線13との間には、それぞれPNP形トランジスタQ24、Q25が接続されている。トランジスタQ24、Q25のベースは、それぞれトランジスタQ20、Q21のコレクタ(トランジスタQ18、Q19のコレクタ)に接続されている。これらトランジスタQ24、Q25は、それぞれトランジスタQ18、Q19に代わってトランジスタQ20、Q21にベース電流を供給するベース電流補償回路を構成している。
【0018】
駆動部15は、差動増幅回路14から出力される制御信号に応じて出力部16を駆動する回路である。トランジスタQ16のコレクタと電源線13との間にはNPN形トランジスタQ26と抵抗R20とが直列に接続されており、そのトランジスタQ26のベースは差動増幅回路14の出力ノードであるトランジスタQ25のエミッタに接続されている。一方、トランジスタQ17のコレクタと電源線13との間にはダイオードD11とD12とNPN形トランジスタQ27とが直列に接続されており、そのトランジスタQ27のベースはトランジスタQ26のエミッタに接続されている。
【0019】
トランジスタQ27のコレクタとエミッタ(電源線13)との間には、図示極性のツェナーダイオードD13とダイオードD14との直列回路からなる電圧検出回路22が接続されている。また、トランジスタQ27の制御端子間であるベース・エミッタ間には、制御信号調整回路としてのトランジスタQ28のコレクタ・エミッタ間が接続されており、そのトランジスタQ28のベースは、ツェナーダイオードD13とダイオードD14の各アノードの共通接続点に接続されている。これら電圧検出回路22とトランジスタQ28とにより制御信号低減回路23が構成されている。なお、上記ダイオードD14に替えて抵抗を用いても良い。トランジスタQ27のコレクタとトランジスタQ21のコレクタとの間には、位相補償用のコンデンサC11が接続されている。
【0020】
出力部16は、プッシュプル回路の構成となっている。電源線12と出力端子24との間にはNPN形トランジスタQ29と抵抗R21とが直列に接続されており、出力端子24と電源線13の間にはPNP形トランジスタQ30が接続されている。トランジスタQ29、Q30の各ベースは、それぞれ抵抗R22、R23を介してトランジスタQ17、Q27の各コレクタに接続されている。ここで、抵抗R23は電流制限回路に相当する。トランジスタQ29のベース・エミッタ間には、過電流保護用のNPN形トランジスタQ31のコレクタ・ベース間が接続されており、そのトランジスタQ31のエミッタは、抵抗R24を介して出力端子24に接続されている。
【0021】
次に、フィードバックをかけた状態でのオペアンプ11の動作について図2も参照しながら説明する。
まず、制御用ICの外部において出力端子24に繋がる信号ハーネスが電源線12、13と同電位を持つ電源ハーネス、グランドハーネスと短絡されていない正常状態の場合、出力端子24の出力電圧Vout は、バッテリ電圧VBからトランジスタQ29のコレクタ・エミッタ間電圧および抵抗R21の両端電圧だけ低下した電圧となっている。この出力電圧Vout は、トランジスタQ30のエミッタ・ベース間および抵抗R23を介して、トランジスタQ27のコレクタ・エミッタ間および電圧検出回路22に印加される。
【0022】
この時の印加電圧は、ツェナーダイオードD13のツェナー電圧VzとトランジスタQ28がオンするためのベース・エミッタ間電圧VBEとを加算した電圧Vr(所定のしきい値に相当)よりも低いため、ツェナーダイオードD13、ダイオードD14およびトランジスタQ28は全てオフ状態となっている。また、抵抗R21の両端電圧が、トランジスタQ31がオンするためのベース・エミッタ間電圧VBEよりも低いため、トランジスタQ31はオフ状態となっている。
【0023】
差動増幅回路14は、入力電圧Vinp とVinm との差電圧を増幅し、その増幅電圧を駆動部15のトランジスタQ26のベースに出力する。トランジスタQ26は、トランジスタQ27に対し上記増幅電圧に応じたベース電流(制御信号に相当)を出力し、トランジスタQ17とQ27はトランジスタQ29とQ30とからなるプッシュプル回路を駆動する。
【0024】
これに対し、出力端子24に繋がる信号ハーネスがグランドハーネスと短絡した場合、または出力端子24とグランド(バッテリの負極端子)との間に接続される負荷抵抗が小さい場合には、抵抗R21の両端電圧がトランジスタQ31のオンに必要なベース・エミッタ間電圧VBEよりも高くなる。その結果、トランジスタQ31がオンとなり、トランジスタQ29のベース電位を下げて当該トランジスタQ29を介して流れる出力電流Iout を制限する。これにより、オペアンプ11は出力端子24のグランド短絡から保護される。
【0025】
一方、出力端子24に繋がる信号ハーネスがバッテリ電位を持つ電源ハーネスと短絡した場合、または信号ハーネスと電源(バッテリの正極端子)との間に接続される負荷抵抗が小さい場合には、出力端子24の電圧Vout がバッテリ電圧VB付近にまで上昇し、トランジスタQ30のエミッタ・ベース間および抵抗R23を介して、トランジスタQ27のコレクタ・エミッタ間および電圧検出回路22に印加される電圧が上昇する。
【0026】
この電圧は、上記電圧Vrよりも高いため、ツェナーダイオードD13がオンとなりトランジスタQ28にベース電流が流れる。その結果、トランジスタQ28がオンとなって、トランジスタQ26からトランジスタQ27に出力されるベース電流の一部を電源線13に流す。その結果、トランジスタQ27のベース電流が減少し、当該トランジスタQ27のコレクタ電位すなわちトランジスタQ30のベース電位が上昇して、当該トランジスタQ30を介して流れ込む出力電流Iout を制限する。これにより、オペアンプ11は出力端子24の電源短絡から保護される。
【0027】
図2は、オペアンプ11をボルテージフォロアの接続形態で使用し、非反転入力端子21に3.3Vの入力電圧Vinp を印加した状態で、出力端子24が電源線12と短絡した場合のシミュレーション波形を示している。(a)は出力電流Iout の波形で、(b)は出力電圧Vout の波形である。時刻1.0μsにおいて出力端子24が電源線12(VB=14V)と短絡すると、ごく短時間だけ短絡電流が流れるが、その後は出力電流Iout が制限されていることが分かる。この場合、制御信号低減回路23はトランジスタQ27が遮断しない範囲内でそのベース電流を低減させるので、これにより駆動される出力段のトランジスタQ30も完全にオフすることはなく、トランジスタQ30の過電流保護が図られながら出力電流Iout が流れ続ける。
【0028】
図2には示されていないが、その後出力端子24と電源線12との短絡状態が解消されると、ツェナーダイオードD13およびトランジスタQ28がオフに転じ、トランジスタQ26からトランジスタQ27に流れ込むベース電流が直ちに出力短絡前の元の電流値に戻る。これにより、トランジスタQ30は元の駆動能力を回復でき、オペアンプ11は不安定状態に移行することなく正常動作に復帰することができる。
【0029】
これに対し、本願発明とは異なり出力短絡時にトランジスタQ27が遮断状態となってトランジスタQ30が完全にオフした状態になると、短絡状態が解消された時に差動増幅回路14からのフィードバック信号がトランジスタQ27に直ちに作用されず、トランジスタQ27の駆動能力の回復ひいてはトランジスタQ30の電流出力能力の回復が遅れ、出力状態が不安定となる虞がある。
【0030】
以上説明したように、本実施形態のオペアンプ11は、駆動部15に制御信号低減回路23を備えた構成に特徴を有している。そして、出力端子24に繋がる信号ハーネスがバッテリ電位VBを持つ電源ハーネスと短絡して駆動トランジスタQ27に電圧Vrを超える電圧が印加された時に、制御信号低減回路23は駆動用トランジスタQ27のベース電流を減少させるので、トランジスタQ27によるトランジスタQ30の駆動能力が一時的に低下して、出力トランジスタQ30に流れる短絡電流が制限される。
【0031】
この制御信号低減回路23は、トランジスタQ30に直列に接続される構成要素を持たないので、出力電圧Vout はグランド電位(0V)付近まで低下することができ、出力電圧範囲を広く設定できる。また、出力端子24が電源短絡している期間においてトランジスタQ27が遮断しないため、差動増幅回路14からのフィードバックに係る制御信号がベース電流としてトランジスタQ27に入力され続ける。その結果、出力端子24の電源短絡状態が解消すると、トランジスタQ27は差動増幅回路14からトランジスタQ26を介して与えられるベース電流によって直ちに出力短絡前におけるトランジスタQ30の駆動能力を回復でき、不安定状態に移行することなく正常動作に復帰することができる。
【0032】
また、出力端子24が電源短絡している期間、電圧検出回路22は、トランジスタQ27に印加される電圧が電圧Vrを超えないように制限するので、トランジスタQ27のコレクタ・エミッタ間に電圧Vrを超える過大な電圧が印加されることを防止することができる。さらに、トランジスタQ27のコレクタとトランジスタQ30のベースとの間に接続された抵抗R23が、トランジスタQ30を介してトランジスタQ27およびツェナーダイオードD13に流れ込む電流を制限するので、過大な電流から保護することができる。
【0033】
このように、ECUに用いられるオペアンプ11の電源短絡保護が図られることにより、ECU相互間またはECUと車載機器との間で信号ハーネスと電源ハーネスとをまとめて配線することができ、配線の効率化および信号ハーネスのガードリング効果が得られる。
【0034】
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
バイポーラトランジスタに替えてFETにより構成しても良い。この場合には、差動増幅回路から駆動用FETに与えられる制御信号はゲート電圧信号となり、制御信号調整回路は、出力端子24に繋がる信号ハーネスが電源ハーネスと短絡している期間、差動増幅回路から与えられる電圧の一部を負担することにより駆動用FETに与えられるゲート電圧信号を低減する。
【0035】
上記実施形態の制御信号低減回路23は、出力端子24が電源線12または電源ハーネスと短絡した場合に出力トランジスタQ30を保護するものであるが、図1において電源線12をグランド電位、電源線13を電源電位とし、各トランジスタの形式(PNP形、NPN形)を入れ替え、それに合わせてダイオードの向きを替えることによって、出力端子24がグランドと短絡した場合に出力トランジスタQ30を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すオペアンプの電気的構成図
【図2】出力端子が電源線と短絡した場合のシミュレーション波形図
【図3】従来技術を示すオペアンプの駆動部と出力部の電気的構成図
【符号の説明】
11はオペアンプ(演算増幅器)、14は差動増幅回路、20は反転入力端子(入力端子)、21は非反転入力端子(入力端子)、22は電圧検出回路、23は制御信号低減回路、24は出力端子、Q27はトランジスタ(駆動用トランジスタ)、Q28はトランジスタ(制御信号調整回路)、Q30はトランジスタ(出力トランジスタ)である。

Claims (5)

  1. 入力端子の電圧を増幅する差動増幅回路と、
    出力端子に接続された出力トランジスタと、
    前記差動増幅回路から与えられる制御信号に応じて前記出力トランジスタを駆動する駆動用トランジスタと、
    この駆動用トランジスタに前記出力トランジスタを通して所定のしきい値を超える電圧が印加されている時に、前記差動増幅回路から前記駆動用トランジスタに与えられる制御信号を前記駆動用トランジスタが遮断しない範囲内で低減する制御信号低減回路とを備えて構成されていることを特徴とする演算増幅器。
  2. 前記制御信号低減回路は、
    前記駆動用トランジスタに印加される電圧が前記しきい値を超えている時に検出信号を出力する電圧検出回路と、
    前記駆動用トランジスタの制御端子間に接続され、前記電圧検出回路が検出信号を出力している時に、前記差動増幅回路から与えられる制御信号の一部を無効化する制御信号調整回路とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の演算増幅器。
  3. 前記電圧検出回路は、前記駆動用トランジスタに印加される電圧が前記しきい値を超えないように制限することを特徴とする請求項2記載の演算増幅器。
  4. 前記制御信号調整回路は、前記検出信号に応じて、前記差動増幅回路から与えられる制御信号の一部をグランドに逃すことを特徴とする請求項2または3記載の演算増幅器。
  5. 前記駆動用トランジスタの出力端子と前記出力トランジスタの入力端子との間に電流制限回路が接続されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の演算増幅器。
JP2002227444A 2002-08-05 2002-08-05 演算増幅器 Expired - Fee Related JP3945340B2 (ja)

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