JP2007218757A - ガスセンサのヒーター故障検出装置 - Google Patents

ガスセンサのヒーター故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】一時的にガスセンサのヒーター故障を検出した際に正常状態に復帰させることができるガスセンサのヒーター故障検出装置を提供すること。
【解決手段】ヒーター電流供給手段1に設けられ、ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段7と、電流検出手段Rd,3で検出されるヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、ヒーター電流が前記正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、電流制限手段7を作動させる制御手段4と、電流制限手段7の作動後電流検出手段Rd,3で検出されるヒーター電流を制限電流値より低く予め設定された正常電流判定値と比較し、ヒーター電流が正常判定値になった場合に電流制限手段7の作動を解除する解除手段4とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスセンサのヒーター故障検出装置に関する。
たとえば、ガス警報器のようにセンサ素子のヒーターを駆動してガス濃度を計測する装置において、センサ素子の故障を検知することは、ユーザーにとって重要である。特に、接触燃焼式ガスセンサや半導体式ガスセンサのように、ヒータを高温で駆動させる場合は、断線等の故障を考慮する必要性が高く、ヒーターの故障を検出した場合、ユーザーに警報音や表示等により報知していた。
従来技術では、ガスセンサのヒーターのショート(短絡)やオープン(断線)等の故障を検出した場合、故障を警報音で報知したり、電源表示灯を利用した警報表示により報知していた(たとえば、特許文献1及び2参照)。
特開2001−235441号公報 登録実用新案第2532682号公報
しかし、ヒーターがショート状態で故障となった場合、消費電流が大幅に増加するだけでなく、電子部品等の発熱を起こし、最悪の場合、センサ以外のデバイスの破壊または火災の原因となる可能性がある。
実使用上においては、この故障状態でユーザーが警報器の電源をオフする保証はなく、長時間にわたりショート状態が放置される危険性が高いため、何らかの対策が必要である。
そこで、従来は、ヒーターのショート状態を検出した場合は、故障を報知するだけでなく、ヒーター駆動回路のデバイスの発熱を抑え、また、不必要な消費電流を生じさせないため、故障が判別された時点でヒーター電流供給を停止させるタイプのものがあった。
図6は、このようなタイプの従来のガスセンサのヒーター故障検出装置の構成例を示す回路図である。ガスセンサのヒーター故障検出装置は、ヒーター駆動回路1と、半導体式ガスセンサ2と、ヒーター電流検出部3と、マイコン(以下、CPUという)4とから構成される。
ヒーター駆動回路1は、+Vb定電圧電源に接続された抵抗R1〜R3を含むヒーター基準電圧生成部5と、抵抗R1に並列接続され、CPU4の出力ポートP2から出力される制御信号でオン/オフ制御されるpnp型のトランジスタTr1と、ヒーター電源+Vcと半導体式ガスセンサ2のヒーター2a間に電流検出抵抗Rdを介して接続されたnpn型のトランジスタTr2と、抵抗R2及びR3の接続点に非反転入力端子が接続され、電流検出抵抗Rdと半導体式ガスセンサ2のヒーター2aの接続点に反転入力端子が接続され、出力端子が抵抗R4を介してトランジスタTr2のベースに接続されたオペアンプOP1と、トランジスタTr2のベースと接地間に接続され、CPU4の出力ポートP1から出力され抵抗R9を介して供給される制御信号でオン/オフ制御されるnpn型のトランジスタTr3を含むヒーター電流供給停止制御部6とからなる。
ヒーター電流検出部3は、トランジスタTr2と電流検出抵抗Rdの接続点に抵抗R5を介して非反転入力端子が接続され、電流検出抵抗Rdと半導体式ガスセンサ2のヒーター2aの接続点に抵抗R7を介して反転入力端子が接続されたオペアンプOP2と、非反転入力端子と接地間に接続された抵抗R6と、反転入力端子と出力端子間に接続された抵抗R8とからなる。オペアンプOP2の出力端子は、CPU4の入力ポートA/D1に接続され、反転入力端子は、抵抗R7を介してCPU4の入力ポートA/D2に接続されている。
上記の構成において、抵抗R1,R2,R3の分圧比によって決められる電圧を、半導体式ガスセンサ2に印加するヒーター電圧とし、CPU4の出力ポートP2からの制御信号によるトランジスタTr1のオン/オフにより、ヒーター電圧のハイ(Hi)レベル/ロー(Lo)レベルを切り替える。ヒーター電流検出部3は、ヒーター2aを流れる電流を電流検出抵抗Rdの両端電圧にて検出し、CPU4の入力ポートA/D1で計測する。
計測したヒーター電流値が、たとえば半導体式ガスセンサ2の仕様範囲を正常範囲(たとえば、0.12〜0.14A)とした場合、CPU4は、この正常範囲を逸脱した時、何らかの故障異常が発生したと判断し、図示しない警報部より故障警報を発する。
特に、ヒーター電流値がショート側に異常値を認識した場合(すなわち、ヒーター電流値が正常時より減少した場合)は、CPU4の出力ポートP1より制御信号を出力して、ヒータ電流供給停止制御部6のトランジスタTr3をオンにし、ヒーター電流を供給しているトランジスタTr2のベース電流を引き込み、トランジスタTr2をオフにしてヒーター2aへの供給電流を停止させる。
停止させた後は、警報器の電源をオフ(すなわち、CPU4をリセット)し、再度計測した電流値が正常値とならない限り、復帰動作は行われない。
ヒーター電流の供給を停止させない場合、ヒーター電源+VcおよびトランジスタTr2が供給可能な限界まで電流が流れ、トランジスタTr2または電流検出抵抗Rdの発熱を引き起こすだけでなく、装置の消費電流も通常の数倍以上に増加し、その状態をデバイスが破壊するまで持続する。
図7は、図6のヒーター故障検出装置の動作状態を示す図である。故障部として電流検出抵抗Rdとヒーター2aに対する故障モード、CPU4によるソフト判定、ヒーター電流供給および復帰動作の各項目の内容が示されている。
図7において、ヒーター2aのショート時は、上記に説明した通りである。
また、ヒーター2aのオープン時には、ヒーター電流が流れなくなり電流検出抵抗Rdの両端電圧がゼロになるので、CPU4は、ヒーター2aのオープンと判定する。この場合、ヒーター駆動回路1は正常に作動しており、ヒーター2aへヒーター電流を供給する動作状態を継続している。したがって、ヒーター2aのオープンが一時的な現象であってその後オープン状態が解除されると、ヒーター2aへの正常なヒーター電流の供給が復帰する。
また、電流検出抵抗Rdのショート時は、ヒーター2aのオープン時と同様に電流検出抵抗Rdの両端電圧がゼロになるので、CPU4は、ソフト上、ヒーター2aのオープンと判定する。したがって、電流検出抵抗Rdのショートが一時的な現象であってその後ショート状態が解除されると、ヒーター2aのオープン時と同様にヒーター2aへの正常なヒーター電流の供給が復帰する。
さらに、電流検出抵抗Rdのオープン時は、電流検出抵抗Rdの両端電圧がヒーター電源+Vcの電圧になるので、CPU4は、ソフト上、ヒーター2aのショートと判定する。したがって、この場合は、電流検出抵抗Rdのオープンが一時的な現象であってその後オープン状態が解除されても、ヒーター2aのショート時と同様に正常なヒーター電流への復帰動作は行われない。
上述の故障検出装置では、ヒーター電流の供給そのものを停止しているため、たとえば、ノイズ等の誤動作によりヒータ電流が正常時より高い異常値になり一時的にヒーターのショートを検出してヒーター電流の供給が停止した後正常な状態に戻っても、警報器としては故障を解除する手段を有することができず、復帰動作をさせることができなかった。そのため、ノイズのような一時的な要因で警報器の機能が停止することがないようにするためには、別途ソフト的に電流検出タイミングを複数設けるなどの複雑な処理を必要としていた。
そこで本発明は、上述した課題に鑑み、一時的にガスセンサのヒーター故障を検出した際に正常状態に復帰させることができるガスセンサのヒーター故障検出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、ヒーター電流供給手段よりヒーター電流が供給されるヒーターにより加熱されるセンサ素子でガスを検知するガスセンサと、前記ヒーターに流れる前記ヒーター電流を検出する電流検出手段とを含み、前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に前記ヒーターの故障を検出するガスセンサのヒーター故障検出装置であって、前記ヒーター電流供給手段に設けられ、前記ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段と、前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、前記ヒーター電流が前記正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、前記電流制限手段を作動させる制御手段と、前記電流制限手段の作動後前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流を前記制限電流値より低く予め設定された正常電流判定値と比較し、前記ヒーター電流が前記正常電流判定値になった場合に前記電流制限手段の作動を解除する解除手段とを備えたことを特徴とするガスセンサのヒーター故障検出装置に存する。
請求項1に記載の発明においては、制御手段により、電流検出手段で検出されるヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、ヒーター電流供給手段に設けられ、ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段を作動させる。また、解除手段で、電流制限手段の作動後電流検出手段で検出されるヒーター電流が、制限電流値より低く予め設定された正常電流判定値になった場合に前記電流制限手段の作動を解除する。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、請求項1記載のガスセンサのヒーター故障検出装置において、前記ヒーター電流供給手段1は、定電圧電源+Vbを含み、前記電流制限手段は、前記定電圧電源の電圧を分圧して前記制限電流値に対応するヒーター電圧として前記ヒーターに印加する定電圧回路からなることを特徴とするガスセンサのヒーター故障検出装置に存する。
請求項2に記載の発明においては、ヒーター電流供給手段は、定電圧電源を含み、電流制限手段は、定電圧電源の電圧を分圧して制限電流値に対応するヒーター電圧としてヒーターに印加する定電圧回路からなる。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、ヒーター電流供給手段よりヒーター電流が供給されるヒーターにより加熱されるセンサ素子でガスを検知するガスセンサと、前記ヒーターに流れる前記ヒーター電流を検出する電流検出手段とを含み、前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に前記ヒーターの故障を検出するガスセンサのヒーター故障検出装置であって、前記ヒーター電流供給手段に設けられ、前記ヒーターにヒーター電流を供給するヒーター電源と、前記ヒーター電流供給手段に設けられ、前記ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段であって、前記制限電流値を供給する定電流源と、前記ヒーター電源と前記定電流源を切り替えるスイッチとからなる電流制限手段と、前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、前記ヒーター電流が前記正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、前記ヒーター電源を前記定電流源に切り替え、前記定電流源より前記ヒーターに前記制限電流値を供給するように前記電流制限手段を作動させる制御手段と、前記電流制限手段の作動後前記ヒーターに印加されるヒーター電圧を正常電圧判定値と比較し、前記ヒーター電圧が前記正常電圧判定値になった場合に前記電流制限手段の作動を解除し、前記スイッチを前記定電流源から前記ヒーター電源に切り替える解除手段とを備えたことを特徴とするガスセンサのヒーター故障検出装置に存する。
請求項3に記載の発明においては、制御手段により、電流検出手段で検出されるヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段を作動させる。また、電流制限手段の作動動後ヒーター電圧が正常電圧判定値になった場合に、解除手段により電流制限手段の作動を解除し、スイッチを定電流源からヒーター電源に切り替える。
請求項1に記載の発明によれば、ヒーター電流供給手段よりヒーター電流が供給されるヒーターにより加熱されるセンサ素子でガスを検知するガスセンサと、ヒーターに流れるヒーター電流を検出する電流検出手段とを含み、電流検出手段で検出されるヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合にヒーターの故障を検出するガスセンサのヒーター故障検出装置であって、ヒーター電流供給手段に設けられ、ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段と、電流検出手段で検出されるヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、電流制限手段を作動させる制御手段と、電流制限手段の作動後電流検出手段で検出されるヒーター電流を制限電流値より低く予め設定された正常電流判定値と比較し、ヒーター電流が正常電流判定値になった場合に電流制限手段の作動を解除する解除手段とを備えているので、ガスセンサのヒーターのショート故障時、ヒーター駆動回路のデバイスの発熱や消費電流の増加を抑えると共に、その後正常状態を検出した場合は正常なヒーター電流の供給を再び行う復帰動作を行わせることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ヒーター電流供給手段は、定電圧電源を含み、電流制限手段は、定電圧電源の電圧を分圧して制限電流値に対応するヒーター電圧としてヒーターに印加する定電圧回路からなるので、ガスセンサのヒーターのショート故障時、定電圧回路を作動させてヒーター電流を制限し、ヒーター駆動回路のデバイスの発熱や消費電流の増加を抑えると共に、その後正常状態を検出した場合は正常なヒーター電流の供給を再び行う復帰動作を行わせることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ヒーター電流供給手段よりヒーター電流が供給されるヒーターにより加熱されるセンサ素子でガスを検知するガスセンサと、ヒーターに流れるヒーター電流を検出する電流検出手段とを含み、電流検出手段で検出されるヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合にヒーターの故障を検出するガスセンサのヒーター故障検出装置であって、ヒーター電流供給手段に設けられ、ヒーターにヒーター電流を供給するヒーター電源と、ヒーター電流供給手段に設けられ、ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段であって、制限電流値を供給する定電流源と、ヒーター電源と定電流源を切り替えるスイッチとからなる電流制限手段と、電流検出手段で検出されるヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、ヒーター電源を定電流源に切り替え、定電流源よりヒーターに制限電流値を供給するように電流制限手段を作動させる制御手段と、電流制限手段の作動後ヒーターに印加されるヒーター電圧を正常電圧判定値と比較し、ヒーター電圧が正常電圧判定値になった場合に電流制限手段の作動を解除し、スイッチを前記定電流源からヒーター電源に切り替える解除手段とを備えているので、ガスセンサのヒーターのショート故障時、ヒーター電流供給手段を定電流回路に切り替えてヒーター電流を制限し、ヒーター駆動回路のデバイスの発熱や消費電流の増加を抑えると共に、その後正常状態を検出した場合は正常なヒーター電流の供給を再び行う復帰動作を行わせることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係るガスセンサのヒーター故障検出装置を備えたガス警報器の要部の構成を示す回路図である。ガスセンサのヒーター故障検出装置は、ヒーター駆動回路1と、半導体式ガスセンサ2と、ヒーター電流検出部3と、マイコン(以下、CPUという)4とから構成される。
ヒーター駆動回路1は、+Vb定電圧電源に接続された抵抗R1〜R3を含むヒーター基準電圧生成部5と、抵抗R1に並列接続され、CPU4の出力ポートP2から出力される制御信号でオン/オフ制御されるpnp型のトランジスタTr1と、ヒーター電源+Vcと半導体式ガスセンサ2のヒーター2a間に電流検出抵抗Rdを介して接続されたnpn型のトランジスタTr2と、抵抗R2及びR3の接続点に非反転入力端子が接続され、電流検出抵抗Rdと半導体式ガスセンサ2のヒーター2aの接続点に反転入力端子が接続され、出力端子が抵抗R4を介してトランジスタTr2のベースに接続されたオペアンプOP1と、ヒーター電流制限部7とからなる。ヒーター駆動回路1は、請求項におけるヒーター電流供給手段として働く。
ヒーター電流制限部7は、トランジスタTr2のベースと接地間に抵抗R10を介してコレクタ及びエミッタが接続され、CPU4の出力ポートP1から出力され抵抗R9を介して供給される制御信号でオン/オフ制御されるnpn型のトランジスタTr3を含む。
半導体式ガスセンサ2は、ヒーター2aと、ヒーター2aにヒーター電流を流すことにより加熱され、ガス濃度を感知するセンサ素子としてのプレート電極2bとからなる。
ヒーター電流検出部3は、トランジスタTr2と電流検出抵抗Rdの接続点に抵抗R5を介して非反転入力端子が接続され、電流検出抵抗Rdと半導体式ガスセンサ2のヒーター2aの接続点に抵抗R7を介して反転入力端子が接続されたオペアンプOP2と、非反転入力端子と接地間に接続された抵抗R6と、反転入力端子と出力端子間に接続された抵抗R8とからなる。オペアンプOP2の出力端子は、CPU4の入力ポートA/D1に接続され、反転入力端子は、抵抗R7を介してCPU4の入力ポートA/D2に接続されている。
電流検出抵抗Rd及びヒーター電流検出部3は、請求項における電流検出手段として働く。ヒーター電流制限部7は、請求項における電流制限手段として働く。CPU4は、請求項における制御手段及び解除手段として働く。ヒーター基準電圧生成部5、オペアンプOP1、抵抗R4、抵抗R10、トランジスタTr2およびTr3は、請求項における定電圧回路として働く。
上記の構成を有するヒーター故障検出装置の故障検出動作の概略を述べると、半導体式ガスセンサ2のヒーター電流がショート側の異常と判断された場合に、従来はヒーター2aへの供給電流をヒーター電流供給停止制御部6で停止させていたものを、図1に示すように、抵抗R4と抵抗R10の分圧比によってトランジスタTr2のベース電圧V1を固定し、半導体式ガスセンサ2のヒーター2aに印加されるヒーター電圧V2をベース電圧V1より約0.6V低い電圧で定電圧化する。抵抗R4及び抵抗R10の抵抗値を調整することによって、ヒーター2aがショート状態になった場合でも、ヒーター電流IをV2/Rdの電流値に抑えられるため、消費電流の増加、電子部品の発熱を抑えることが可能である。
また、この状態で、電流検出抵抗Rdの両端電圧を監視することで、ノイズのような一時的な要因でショート状態が発生しその後ショート状態が解消された場合でも、CPU4の内部メモリに予め記憶した正常時のヒーター電流値と比較することで、正常状態に復帰したかどうかを判断することができる。
次に、ガス警報器のガス警報動作および故障検出動作の詳細を説明する。抵抗R1,R2,R3の分圧比によって決められる電圧を、半導体式ガスセンサ2に印加するヒーター電圧とし、CPU4の出力ポートP2からの制御信号によるトランジスタTr1のオン/オフにより、ヒーター電圧のハイ(Hi)レベル/ロー(Lo)レベルを切り替える。ハイ(Hi)レベルのヒーター電圧は、可燃性ガス、たとえば、メタンの検出に好適な温度にヒーター2aを加熱するものであり、ロー(Lo)レベルのヒーター電圧は、たとえば不完全燃焼時に発生するCOの検出に好適な温度にヒーター2aを加熱するものである。
半導体式ガスセンサ2のヒーター2aが、ハイ(Hi)レベルのヒーター電圧で駆動されている期間において、プレート電極2bから出力されるセンサ出力は、CPU4の図示しない入力ポートに入力されて、センサ出力に対応するメタン濃度が検出される。検出されたメタン濃度が、CPU4の内部メモリに予め記憶されているメタン警報濃度を超えると、CPU4は、図示しない警報部を駆動して警報する。また、ヒーター2aが、ロー(Lo)レベルのヒーター電圧で駆動されている期間において、プレート電極2bから出力されるセンサ出力は、CPU4の図示しない入力ポートに入力されて、センサ出力に対応するCO濃度が検出される。検出されたCO濃度が、CPU4の内部メモリに予め記憶されているCO警報濃度を超えると、CPU4は、図示しない警報部を駆動して警報する。
ヒーター電流検出部3は、ヒーター2aを流れる電流を電流検出抵抗Rdの両端電圧にて検出し、CPU4の入力ポートA/D1で計測する。
計測したヒーター電流値が、たとえば半導体式ガスセンサ2の正常範囲を逸脱した時、CPU4は、何らかの故障異常が発生したと判断し、図示しない警報部より故障警報を発する。
特に、ヒーター電流値がショート側に異常値を認識した場合は、CPU1の出力ポートP1よりハイ(Hi)レベルの制御信号を出力して、ヒータ電流制御部7のトランジスタTr3をオンにし、ヒーター電流を供給しているトランジスタTr2のベース電圧V1をオペアンプOP1の最大出力電圧Voより低い抵抗R4と抵抗R10の分圧比で決まる分圧電圧値に固定し、それにより、ヒーター2aへの供給電流を抑える。
その後、ヒーター2aのショート状態が解除された場合、電流検出抵抗Rdに直列にヒーター2aの抵抗値が加わるために、ヒーター2aへの供給電流は、上述のように抑えられた電流値よりさらに減少する。
CPU4は、この電流減少により、ヒーター2aのショート状態が解除され正常状態に戻ったことを判定し、出力ポートP1から出力されている制御信号のレベルをハイ(Hi)レベルからロー(Lo)レベルにして、ヒータ電流制御部7のトランジスタTr3をオフにする。それにより、ヒーター電流制御部7を不作動として、ヒーター2aへの供給電流を正常状態時の値に復帰させる。
次に、CPU4の制御の下に行われる故障検出動作の詳細を図2のフローチャートを参照して説明する。まず、電流検出抵抗Rdとヒーター電流検出部3により、ヒーター2aを流れる電流に対応する電圧をCPU4の入力ポートA/D1で計測することにより、ヒーター電流を計測する(ステップS1)。
次に、計測したヒーター電流値が、CPU4の内部メモリに予め記憶されている、半導体式ガスセンサ2の正常品の状態における正常時ヒーター電流値の範囲(範囲Aとする)を逸脱したか否かを判定する(ステップS2)。逸脱していなければ、故障警報を解除し(ステップS3)、次いでステップS1に戻る。逸脱していれば、次いで、ヒーター2aの故障であると確定し(ステップS4)、次いで、図示しない警報部より故障警報を発する故障警報処理を行う(ステップS5)。
次に、ヒーター2aのショート側故障か否かを判定する(ステップS6)。この判定は、ヒーター電流が正常範囲Aより高い異常値になっていればショート側故障であり、正常範囲Aより低い異常値になっていればショート側故障ではない(オープン故障)と判定するものである。ショート側故障でなければ、ステップS1に戻る。
ショート側故障であれば、次いで、CPU1の出力ポートP1よりハイ(Hi)レベルの制御信号を出力して、ヒータ電流制御部7のトランジスタTr3をオンにする(ステップS7)。それにより、ヒーター2aへの供給電流が低い値に抑えられ、以降の復帰監視モードに入る。すなわち、この復帰監視モードとは、後述する処理により、ヒーター故障が確定しトランジスタTr3がオンした後にヒーター電流値が正常範囲に復帰しているかどうかを判定するモードである。
次に、電流検出抵抗Rdとヒーター電流検出部3により、ヒーター2aを流れる電流に対応する電圧をCPU4の入力ポートA/D1で計測することにより、ヒーター電流を計測する(ステップS8)。
次に、計測したヒーター電流値が、CPU4の内部メモリに予め記憶されている、半導体式ガスセンサ2のショート故障確定後の復帰時の正常範囲(範囲Bとする)内にあるか否かを判定する(ステップS9)。ここで、範囲Bは、ヒーター故障確定後にトランジスタTr3がオンしている状態の正常品の半導体ガスセンサ2におけるヒーター電流値(正常電流判定値)の範囲である。範囲内でなければ、故障警報を継続し(ステップS10)、次いでステップS8に戻る。範囲内であれば、次いで、CPU1の出力ポートP1から出力されている制御信号のレベルをハイ(Hi)レベルからロー(Lo)レベルにして、ヒータ電流制御部7のトランジスタTr3をオフにする(ステップS11)。それにより、ヒーター電流制御部7を不作動として、ヒーター2aへの供給電流を正常状態時の値に復帰させ、通常監視モードになり、次いでステップS1に戻る。
図3は、図1のヒーター故障検出装置の動作状態を示す図である。故障部として電流検出抵抗Rdとヒーター2aに対する故障モード、CPU4によるソフト判定、ヒーター電流供給および復帰動作の各項目の内容が示されている。
図3において、ヒーター2aのショート時は、上記に説明した通りである。
また、ヒーター2aのオープン時には、ヒーター電流が流れなくなり電流検出抵抗Rdの両端電圧がゼロになるので、CPU4は、ヒーター2aのオープンと判定する。この場合、ヒーター駆動回路1は正常に作動しており、ヒーター2aへヒーター電流を供給する動作状態を継続している。したがって、ヒーター2aのオープンが一時的な現象であってその後オープン状態が解除されると、ヒーター2aへの正常なヒーター電流の供給が復帰する。
また、電流検出抵抗Rdのショート時は、ヒーター2aのオープン時と同様に電流検出抵抗Rdの両端電圧がゼロになるので、CPU4は、ソフト上、ヒーター2aのオープンと判定する。したがって、電流検出抵抗Rdのショートが一時的な現象であってその後ショート状態が解除されると、ヒーター2aのオープン時と同様にヒーター2aへの正常なヒーター電流の供給が復帰する。
さらに、電流検出抵抗Rdのオープン時は、電流検出抵抗Rdの両端電圧がヒーター電源+Vcの電圧になるので、CPU4は、ソフト上、ヒーター2aのショートと判定する。したがって、この場合は、電流検出抵抗Rdのオープンが一時的な現象であってその後オープン状態が解除されると、ヒーター2aのショート時と同様に正常なヒーター電流への復帰動作が行われる。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、半導体式ガスセンサ2のヒーター2aのショート故障の検出時、ヒーター駆動回路のデバイスの発熱や消費電流の増加を抑えると共に、その後正常状態を検出した場合は正常なヒーター電流の供給を再び行う復帰動作を行わせることができる。
次に、上述の第1の実施形態における抵抗R4と抵抗R10の調整について具体例を説明する。たとえば、Vb=5V、Vc=2.3V、ヒーター2aの抵抗値3.4Ω、電流検出抵抗Rd=3.3Ωの場合、抵抗R4およびR5の抵抗値を、それぞれ、R4=560Ω、R10=220Ωに調整し、ヒーター電圧V2をコントロールするオペアンプOP1の最大出力電圧Vo=3.5Vとしたとき、ベース電圧V1、エミッタ電圧V2およびヒーター電流Iは、以下の式で求められる。
V1=3.5V×220Ω/(560Ω+220Ω)=0.99V・・・(1)
V2=0.99V−0.6V=0.36V・・・(2)
I=0.36V/3.3Ω=0.109A・・・(3)
上記(3)式で求められる電流値が、ヒーター2aのショート状態になった場合のヒーター電流値である。ヒーター2aのショート状態になった後、そのショート状態が解除された場合、ヒーター電流値は
I=0.36V/(3.3Ω+3.4Ω)=0.053A
となり、ヒーター電流のショート状態から正常状態に戻った時(ショート状態が解除された時)の判定しきい値を、この値を含む所定範囲(範囲B)に設定すれば、正常状態に戻ったことを判定することができる。
(第2の実施形態)次に図4は、本発明の第2の実施形態に係るガスセンサのヒーター故障検出装置を備えたガス警報器の要部の構成を示す回路図である。この第2の実施形態においては、ヒーター電流制御部7の構成が上述の第1の実施形態と異なっており、その他の構成は第1の実施形態と同一である。
ヒーター電流制御部7は、抵抗R1及び抵抗R2の接続点に非反転入力端子が接続され、出力端子にpnp型のトランジスタTr4のベースが接続され、反転入力端子がトランジスタTr4のエミッタに接続されかつ抵抗Riを介して+Vb定電圧電源に接続されたオペアンプOP3と、CPU4の出力ポートP1から出力される制御信号で切り替え制御される1回路2接点タイプのスイッチSW1とからなる。スイッチSW1の共通端子SW1aはトランジスタTr2のコレクタに接続され、接点端子SW1bはトランジスタTr4のコレクタに接続され、接点端子SW1cはヒーター電源+Vcに接続されている。オペアンプOP3と抵抗Riは、定電流源を構成している。オペアンプOP3、トランジスタTr4及び抵抗Riは、請求項における定電流源として働き、スイッチSW1は、請求項におけるスイッチとして働く。
上記の構成を有するヒーター故障検出装置の動作の概略を述べると、半導体式ガスセンサ2のヒーター電流がショート側の異常と判断された場合に、トランジスタTr2に接続される電流供給源をヒーター電源+Vcから、オペアンプOP3、トランジスタTr4及び抵抗Riで構成される定電流源に切り替えて定電流モードとし、一定のヒーター電流を流す。したがって、ヒーター2aがショート状態になった場合でも、ヒーター電流が一定値に抑えられるため、消費電流の増加、電子部品の発熱を抑えることが可能である。この状態で、電流検出抵抗Rdの両端電圧を監視することで、ノイズのような一時的な要因でショート状態が発生しその後ショート状態が解消された場合でも、CPU4の内部メモリに予め記憶した正常時のヒーター電流値と比較することで、正常状態に復帰したかどうかを判断することができる。
次に、本発明のヒーター故障検出装置の動作の詳細を説明する。抵抗R1,R2,R3の分圧比によって決められる電圧を、半導体式ガスセンサ2に印加するヒーター電圧とし、CPU4の出力ポートP2からの制御信号によるトランジスタTr1のオン/オフにより、ヒーター電圧のハイ(Hi)レベル/ロー(Lo)レベルを切り替える。ハイ(Hi)レベルのヒーター電圧は、可燃性ガス、たとえば、メタンの検出に好適な温度にヒーター2aを加熱するものであり、ロー(Lo)レベルのヒーター電圧は、たとえば不完全燃焼時に発生するCOの検出に好適な温度にヒーター2aを加熱するものである。
ヒーター電流制御部7のスイッチSW1は、正常時にトランジスタTr2のコレクタがヒーター電源+Vcに接続されるように切り替えられている。ヒーター電流検出部3は、ヒーター2aを流れる電流を電流検出抵抗Rdの両端電圧にて検出し、CPU4の入力ポートA/D1で計測する。
計測したヒーター電流値が、たとえば半導体式ガスセンサ2の正常範囲を逸脱した時、CPU4は、何らかの故障異常が発生したと判断し、図示しない警報部より故障警報を発する。
特に、ヒーター電流値がショート側に異常値を認識した場合は、CPU4の出力ポートP1より制御信号を出力して、ヒータ電流制御部7のスイッチSW1を切り替え、トランジスタTr2のコレクタをトランジスタTr4のコレクタ側に接続する。それにより、ヒーター2aへの供給電流は一定の電流値に抑えられる。
その後、ヒーター2aのショート状態が解除された場合、電流検出抵抗Rdに直列にヒーター2aの抵抗値が加わるために、電流検出抵抗Rdとヒーター2aの接続点の電圧V4が、ほぼ0Vから、一定電流によるヒーター2aにおける電圧降下分だけ上昇する。
CPU4は、この電圧をCPU4の入力ポートA/D2で計測し、ヒーター2aのショート状態が解除され正常状態に戻ったことを判定し、出力ポートP1から出力されている制御信号を停止してスイッチSW1を再び、ヒーター電源+Vc側に切り替える。それにより、ヒーター2aへの供給電流を正常状態時の値に復帰させる。
次に、CPU4の制御の下に行われる故障検出動作の詳細を図5のフローチャートを参照して説明する。まず、電流検出抵抗Rdとヒーター電流検出部3により、ヒーター2aを流れる電流に対応する電圧をCPU4の入力ポートA/D1で計測することにより、ヒーター電流を計測する(ステップS21)。
次に、計測したヒーター電流値が、CPU4の内部メモリに予め記憶されている、半導体式ガスセンサ2の正常品の状態における正常時ヒーター電流値の範囲(範囲Aとする)を逸脱したか否かを判定する(ステップS22)。逸脱していなければ、故障警報を解除し(ステップS23)、次いでステップS21に戻る。逸脱していれば、次いで、ヒーター2aの故障であると確定し(ステップS24)、次いで、図示しない警報部より故障警報を発する故障警報処理を行う(ステップS25)。
次に、ヒーター2aのショート側故障か否かを判定する(ステップS26)。この判定は、ヒーター電流が正常範囲Aより高い異常値になっていればショート側故障であり、正常範囲Aより低い異常値になっていればショート側故障ではない(オープン故障)と判定するものである。ショート側故障でなければ、ステップS21に戻る。
ショート側故障であれば、次いで、CPU1の出力ポートP1より制御信号を出力して、ヒータ電流制御部7のスイッチSW1を共通端子SW1aが接点端子SW1bに短絡するように切り替え、接点端子トランジスタTr2のコレクタをトランジスタTr4のコレクタ側に接続する(ステップS27)。それにより、ヒーター2aへの供給電流が定電流源による定電流の低い値に抑えられ、以降の復帰監視モードに入る。
次に、ヒーター2aに印加される電圧をCPU4の入力ポートA/D2で計測することにより、ヒーター電圧V4を計測する(ステップS28)。
次に、計測したヒーター電圧V4の値が、CPU4の内部メモリに予め記憶されている、半導体式ガスセンサ2のショート故障確定後の復帰時の正常範囲(範囲Cとする)内にあるか否かを判定する(ステップS29)。ここで、範囲Cは、ヒーター故障確定後に定電流源より定電流が供給されている状態の正常品の半導体ガスセンサ2におけるヒーター電圧値(正常電圧判定値)の範囲である。範囲内でなければ、故障警報を継続し(ステップS30)、次いでステップS28に戻る。範囲内であれば、次いで、CPU1の出力ポートP1からの制御信号の出力を停止し、ヒータ電流制御部7のスイッチSW1を共通端子SW1aが接点端子SW1cに短絡するように切り替え、接点端子トランジスタTr2のコレクタをヒーター電源+Vc側に接続する(ステップS31)。それにより、ヒーター2aへの供給電流を正常状態時の値に復帰させ、通常監視モードになり、次いでステップS21に戻る。
この第2の実施形態のヒーター故障検出装置の動作状態は、図2に示される第1の実施形態と同様となる。
このように、本発明の第2の実施形態によれば、半導体式ガスセンサ2のヒーター2aのショート故障時、ヒーター駆動回路のデバイスの発熱や消費電流の増加を抑えると共に、その後正常状態を検出した場合は正常なヒーター電流の供給を再び行う復帰動作を行わせることができる。
この第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成に比べて、オペアンプの最大出力Vo、トランジスタTr2のコレクタ−エミッタ間飽和電圧等の特性値公差(温度特性等比較的公差が大きい特性値)を無視できるため、半導体式ガスセンサ2へ供給するヒーター電流の精度が高く、したがって故障検出精度が高いことが特徴である。
次に、上述の第2の実施形態におけるオペアンプOP3、トランジスタTr4及び抵抗Riで構成される定電流源の具体例を説明する。たとえば、Vb=5V、Vc=2.3V、ヒーター2aの抵抗値3.4Ω、電流検出抵抗Rd=3.3Ωの場合、抵抗R1、R2及びR3の分圧比によって決められるオペアンプOP3の反転入力端子電圧V3と、供給したい一定電流値を設定し、抵抗Riの値を算出する。
オペアンプOP3の反転入力端子V3をV3=3V、供給したい一定電流値Ic=0.13Aに設定する場合、
Ri=(5V−3V)/0.13A≒15Ω・・・(4)
となり、抵抗Riの抵抗値を15Ωに設定すれば良い。
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の第1の実施形態において、ヒーター電流制御部7の抵抗R10の代わりに、ツェナーダイオードやシャントレギュレータ等の定電圧デバイスに置き換えても良い。
また、上述の第1及び第2の実施形態では、図2のフローチャートにおけるステップS6と図5のフローチャートにおけるステップS26でヒーター2aのショート故障(及び電流検出抵抗Rdのオープン故障)と他の故障を判別し、ヒーター2aのショート故障の場合のみ復帰監視モードになるようにしているが、これに限らず、このステップS6及びS26を省略することにより、ヒーター2aのショート故障(及び電流検出抵抗Rdのオープン故障)及びヒーター2aのオープン故障(及び電流検出抵抗Rdのショート故障)のどちらかの故障発生時に復帰監視モードになるように変更することができる。
また、上述の実施形態では、ガスセンサとして半導体式ガスセンサを用いる例について説明したが、本発明は、これに限らず、ヒーターを有する他のタイプのセンサにも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係るガスセンサのヒーター故障検出装置を備えたガス警報器の要部の構成を示す回路図である。(第1の実施形態) 第1の実施形態におけるヒーター故障検出動作のフローチャートである。(第1の実施形態) 本発明のヒーター故障検出装置の動作状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るガスセンサのヒーター故障検出装置の構示す回路図である。(第2の実施形態) 第2の実施形態におけるヒーター故障検出動作のフローチャートである。(第2の実施形態) 従来のガスセンサのヒーター故障検出装置の構成例を示す回路図である。 従来のヒーター故障検出装置の動作状態を示す図である。
符号の説明
1 ヒーター駆動回路(ヒーター電流供給手段)
2 半導体式ガスセンサ
3 ヒーター電流検出部(電流検出手段の一部)
4 マイコン(CPU)(制御手段、解除手段)
5 ヒーター基準電圧生成部
7 ヒーター電流制限部(電流制限手段)
Rd 電流検出抵抗(電流検出手段の一部)
Ri 抵抗(定電流源の一部)
OP3 オペアンプ(定電流源の一部)
Tr4 トランジスタ(定電流源の一部)

Claims (3)

  1. ヒーター電流供給手段よりヒーター電流が供給されるヒーターにより加熱されるセンサ素子でガスを検知するガスセンサと、前記ヒーターに流れる前記ヒーター電流を検出する電流検出手段とを含み、前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に前記ヒーターの故障を検出するガスセンサのヒーター故障検出装置であって、
    前記ヒーター電流供給手段に設けられ、前記ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段と、
    前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、前記ヒーター電流が前記正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、前記電流制限手段を作動させる制御手段と、
    前記電流制限手段の作動後前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流を前記制限電流値より低く予め設定された正常電流判定値と比較し、前記ヒーター電流が前記正常電流判定値になった場合に前記電流制限手段の作動を解除する解除手段と
    を備えたことを特徴とするガスセンサのヒーター故障検出装置。
  2. 請求項1記載のガスセンサのヒーター故障検出装置において、
    前記ヒーター電流供給手段は、定電圧電源を含み、
    前記電流制限手段は、前記定電圧電源の電圧を分圧して前記制限電流値に対応するヒーター電圧として前記ヒーターに印加する定電圧回路からなる
    ことを特徴とするガスセンサのヒーター故障検出装置。
  3. ヒーター電流供給手段よりヒーター電流が供給されるヒーターにより加熱されるセンサ素子でガスを検知するガスセンサと、前記ヒーターに流れる前記ヒーター電流を検出する電流検出手段とを含み、前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流が正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に前記ヒーターの故障を検出するガスセンサのヒーター故障検出装置であって、
    前記ヒーター電流供給手段に設けられ、前記ヒーターにヒーター電流を供給するヒーター電源と、
    前記ヒーター電流供給手段に設けられ、前記ヒーター電流を予め設定された制限電流値に制限する電流制限手段であって、前記制限電流値を供給する定電流源と、前記ヒーター電源と前記定電流源を切り替えるスイッチとからなる電流制限手段と、
    前記電流検出手段で検出される前記ヒーター電流を正常時ヒーター電流値と比較し、前記ヒーター電流が前記正常時ヒーター電流値より高い異常値以上になった場合に、前記ヒーター電源を前記定電流源に切り替え、前記定電流源より前記ヒーターに前記制限電流値を供給するように前記電流制限手段を作動させる制御手段と、
    前記電流制限手段の作動後前記ヒーターに印加されるヒーター電圧を正常電圧判定値と比較し、前記ヒーター電圧が前記正常電圧判定値になった場合に前記電流制限手段の作動を解除し、前記スイッチを前記定電流源から前記ヒーター電源に切り替える解除手段と
    を備えたことを特徴とするガスセンサのヒーター故障検出装置。
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