JP2004069956A - 画像形成装置用のシール材 - Google Patents

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Yasuyuki Ohara
大原 康之
Masaru Nakayama
中山 勝
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Abstract

【課題】ブレードの直近位置で基布の表面が外部に露出されることを防止することができ、良好なシール機能を発揮することができるシール材を提供する。
【解決手段】シール材21は、画像形成装置内でクリーニング部13を構成するハウジング14の両側壁において、トナー回収通路17の両側部に設けられた支持突部18に貼付され、ブレード16の両側端部に配設されている。同シール材21は、基布26と、同基布26上に起毛された複数のパイル糸27とから形成されるベロア材で構成された摺接層24を備えている。このパイル糸27は、トナーが漏出する方向に対して交差方向へ延びるように予め斜毛されている。斜毛されたパイル糸27は、基布26の表面の内側縁部を外部に露出させることなく被覆し、かつその毛先をブレード16の隅角部の側面及び前端面に接触させている。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置内において、感光ドラムの周囲に配設され、感光ドラム表面からトナーを除去してクリーニングを行うクリーニング部からのトナーの漏れをシールするための画像形成装置用のシール材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のクリーニング部は、箱状をなすハウジングと、同ハウジングに支持されたブレードとを備えており、同ブレードはその端縁を回転する感光ドラムの表面に摺接させるように構成されている。そして、ブレードの摺接により感光ドラムの表面からトナーが掻き取られるとともに、掻き取られたトナーがハウジング内に回収されて感光ドラムのクリーニングが行われる。一方、トナーがハウジング内に回収される際、同トナーはハウジングと感光ドラムとの隙間から外部へ漏れ出そうとする。これをシールするため、ハウジングにはシール材がブレードの両側部に位置するように取付けられている。
【0003】
このシール材は、基布上に複数のパイル糸が起毛されてなるベロア材をハウジングの形状又は接合部の面積等に対応して所定形状に切断し、同ベロア材の基布の裏面に支持層を接合し、同支持層の裏面に貼付層を設けて形成されている。同シール材は、パイル糸の先端を感光ドラムの表面に接触させるように貼付層を介してハウジングに接合されている。そして、ハウジングと感光ドラムとの隙間から外部へ漏れ出そうとするトナーをパイル糸の内部に捕集及びブロックすることにより、シール材がトナーの漏れをシールするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のシール材においては、感光ドラムの回転を阻害しないようにするため、パイル糸が感光ドラムの回転方向へ予め斜毛されている。しかし、パイル糸を予め斜毛させた場合、基布の表面にパイル糸で覆われることなく外部に露出されてしまう部分が形成されてしまう場合がある。このような基布表面での露出部分の形成は、ベロア材を所定形状に切断する際、パイル糸の根元から離れた位置で基布が切断されてしまうことによる。
【0005】
この基布表面での露出部分がブレードの直近位置に配置された場合、同ブレードとシール材の間には、パイル糸が存在せずにトナーの補修及びブロックができない部分、つまり隙間が形成されてしまう。そして、ブレードとシール材の間にこのような隙間が形成されてしまうと、隙間を介してトナーが外部へ漏れ出し、シール材がトナーのシール機能を十分に発揮することができなくなるおそれがあった。特に、近年においてはトナーの微細化、重合トナーの採用等によってトナーの流動性が向上されており、ブレードとシール材の間に形成され隙間からのトナー漏れが問題となっていた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ブレードの直近位置で基布の表面が外部に露出されることを防止することができ、良好なシール機能を発揮することができるシール材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のシール材の発明は、画像形成装置内において、回転可能に支持された感光ドラムの表面からトナーを掻き取る長板状のブレードの端部に設けられた支持体に取付けられ、当該ブレードの端部から支持体と感光ドラムとの隙間を介して外部に漏出するトナーを捕集及びブロックしてトナーの漏れをシールするためのシール材であって、基布と、該基布上に起毛された複数のパイル糸とを備えるベロア材より形成され、当該パイル糸が感光ドラムの表面に接触するように前記支持体に取付けられるとともに、該パイル糸を予め斜毛することにより、パイル糸で基布表面の周縁部のうち前記ブレードの端部に沿う部分を被覆し、かつ同パイル糸の毛先をブレードの端部に接触させてトナーの漏れをシールするように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載のシール材の発明は、請求項1に記載の発明において、前記感光ドラムに接触する側のブレードの隅角部に対応する部分でベロア材を平面L字状に形成したものである。
【0009】
請求項3に記載のシール材の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記感光ドラムの回転軸線方向を基準方向、感光ドラムの回転方向を+、回転方向と逆方向を−とし、パイル糸をブレード側へ斜毛した場合、基準方向に対する前記パイル糸の斜毛方向の角度が−80〜+80゜であるものである。
【0010】
請求項4に記載のシール材の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記パイル糸は、感光ドラムの回転方向への倒れ込み角度が1〜60゜であるものである。
【0011】
請求項5に記載のシール材の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記パイル糸が予め斜毛されたシート状のベロア材に対し、枠状をなす複数の切断刃がパイル糸の斜毛方向と交差する方向に延びるように配設された打抜型を押し付け、同打抜型で該ベロア材を切り抜くことによって形成されたものである。
【0012】
請求項6に記載のシール材の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、前記パイル糸は、ヒートローラーを使用して斜毛されているものである。
【0013】
請求項7に記載のシール材の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明において、前記基布の裏面にはコーティング層を設けたものである。
請求項8に記載のシール材の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明において、前記基布の裏面には、フォーム材より形成された支持層を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、画像形成装置のクリーニング部について説明する。
【0015】
図3は、電子写真方式による画像形成装置を概念的に示した斜視図である。画像形成装置内で感光ドラム11は図中の矢印方向へ回転可能に支持されており、その周囲には現像部の現像ローラ12及びクリーニング部13が配設されている。なお、図示されてはいないが、現像ローラ12及びクリーニング部13の他に感光ドラム11の周囲には帯電部、露光部、転写部、除電部等も配設されている。感光ドラム11は、帯電部でその表面を帯電され、露光部で同表面に静電潜像が形成された後、現像ローラ12から供給されたトナーにより同表面で静電潜像が可視像として現像され、転写部で同表面の可視像を記録用紙に転写させる。そして、可視像を転写した後、感光ドラム11の表面に残留するトナーがクリーニング部13で除去され、残留する電荷が除電部で消去される。このトナーには、解像度の高い転写画像を得るため流動性の高いものが使用され、具体的には粒径が10μm以下の微細なトナー又は重合トナーが使用される。
【0016】
前記クリーニング部13は、前面が開口された略長四角箱状をなすハウジング14を備えている。同ハウジング14の天板内面には支持板15が感光ドラム11へ向かって斜め下方へ延びるように取付けられ、この支持板15の先端裏面にブレード16が支持されている。同ブレード16は、長板状に形成され、感光ドラム11の回転方向と略直交方向へ延びるように配設されるとともに、先端縁を感光ドラム11の表面に摺接させた状態でその基端部を介して支持板15に揺動可能に取付けられている。また、ブレード16の先端縁とハウジング14の開口底縁との間には、トナー回収通路17が形成されている。これらハウジング14、支持板15、ブレード16、トナー回収通路17等によってクリーニング部13が構成されている。そして、感光ドラム11の表面に残留するトナーは、ブレード16によって掻き取られ、トナー回収通路17からハウジング14内へ回収される。
【0017】
前記ハウジング14の両側壁においてトナー回収通路17の両側部には、支持体としての支持突部18が感光ドラム11側へ向かってそれぞれ矩形状をなすように突出形成されている。また、これら支持突部18の前面は、感光ドラム11の外周面に沿うように円弧状に形成されている。各支持突部18の前面と感光ドラム11の表面との間には隙間がそれぞれ形成されている。これら隙間を塞ぐように、各支持突部18上にはシール材21がそれぞれ貼付されている。
【0018】
当該シール材21は、支持突部18に貼付された状態でブレード16の両側端部にそれぞれ配設されている。また、シール材21は、支持突部18の前面が円弧状に形成されていることから、感光ドラム11の外周面に沿うように円弧状に湾曲された状態で支持突部18に貼付されている。同シール材21は、ブレード16の前記感光ドラム11に接触する側の端部、つまり前端部でその隅角部に対応するように、平面L字状に形成されている。そして、各シール材21の内側面(L字の内側)には、前記ブレード16の隅角部がそれぞれ接触されている。
【0019】
次に、シール材21の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、シール材21は、フォーム材よりなる支持層22と、支持層22の表面に接着層23を介して接着された摺接層24と、支持層22の裏面に形成された貼付層25とから構成されている。該摺接層24は、合成樹脂製の基布26と、同基布26上に起毛された複数のパイル糸27と、基布26の裏面に設けられたコーティング層28とから形成されるベロア材で構成されている。そして、シール材21は、前記支持突部18に貼付層25を介して貼付されている。
【0020】
前記支持層22はフォーム材より形成され、シール材21に弾力性を付与し、前記摺接層24を感光ドラム11に隙間なく十分に接触させるために設けられている。これは、後述するようにパイル糸27が斜毛された摺接層24は、全体の厚みが薄くなるとともに、パイル糸27による弾力性が低減するため、特に曲面状に湾曲させた状態で感光ドラム11に接触させると隙間が形成されやすくなるためである。この支持層22を形成するフォーム材としては、弾力性及び耐熱性を有するとともに、変形(へたり)に対する耐久性が高く、接着剤で接着可能な材料より形成されたものを用いることが好ましい。
【0021】
特に、同フォーム材には、JIS K 6400の硬さ試験A法に準拠する25%圧縮荷重値が、0.3〜3MPaであるものを使用することが好ましく、0.5〜2MPaであるものを使用することがより好ましい。フォーム材の圧縮荷重値が過剰に低い場合、感光ドラム11に摺接層24を十分に摺接させることができなくなる。また、圧縮荷重値が過剰に高い場合、感光ドラム11と摺接層24との間で発生する摺接抵抗が大きくなり、感光ドラム11の回転が阻害されるおそれがある。このようなフォーム材としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン等の発泡樹脂、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、クロロプレンゴム等の合成ゴム、あるいは天然ゴム、オレフィン系、スチレン系等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる。この実施形態の支持層22には、フォーム材として難燃性のポリウレタン発泡体(イノアック社製の商品名モルトプレンSM−55)が使用されている。
【0022】
前記接着層23は、硬化後にも柔軟性を有する接着剤で形成することが好ましい。さらに接着層23は、耐熱性を有するとともに、曲げた状態でも使用することができるように、曲面状に変形可能な材料で形成することが好ましい。このような性質を有する接着剤として、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤が用いられる。そして、接着層23は、支持層22の表面に感圧接着剤を塗布して、又は伸びのある芯材の両面に感圧接着剤を塗布してなる両面接着テープを貼付して形成される。この実施形態の接着層23はアクリル系の接着剤を使用した両面接着テープ(日東電工社製の商品名♯500)により形成されている。
【0023】
前記貼付層25は、硬化後に柔軟性を有するとともに、使用済みのシール材21を支持突部18から剥がすことができるように、粘着剤で形成することが好ましい。また、貼付層25は、接着層23と同様に耐熱性を有し、曲面状に変形可能な材料で形成することが好ましい。そして、貼付層25は、支持層22の裏面にゴム系、アクリル系等の感圧粘着剤を塗布して、又は芯材の両面に感圧粘着剤を塗布してなる両面粘着テープを貼付して形成される。この実施形態の貼付層25はアクリル系の粘着剤を使用した両面粘着テープ(日東電工社製の商品名♯500NC)により形成されている。
【0024】
前記摺接層24を形成する基布26は、タテ糸及びヨコ糸を織り上げて得られる織布より形成されている。この基布26に対して前記パイル糸27がパイル織りで織り込まれることにより、摺接層24を構成するベロア材が形成されている。そして、パイル糸27は、その基端部がタテ糸及びヨコ糸に締め付けられて基布26上に立設されるとともに、上端部で各繊維同士の間隔が広がることにより基布26上に起毛されている。
【0025】
基布26を形成するタテ糸及びヨコ糸、並びにパイル糸27は、耐久性、柔軟性が高く、適度な耐熱性を有する繊維からなる糸で形成されており、このような糸としてフィラメント糸、紡績糸等が挙げられる。特にパイル糸27に使用する糸は、耐摩耗性に優れ、動摩擦係数が低いことも重視される。このような繊維には、超高分子ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、アラミド樹脂、ポリエステル、ナイロン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂等よりなる合成繊維、レーヨン等よりなる半合成繊維、綿等よりなる天然繊維等が挙げられる。なかでも、フッ素樹脂よりなる合成繊維は、摩擦係数が低く、パイル糸27の材質として最も好ましい。このフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が用いられる。
【0026】
また、基布26の裏面に設けられたコーティング層28は、スチレンーブタジエン共重合ゴム(SBR)、エチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の合成樹脂製エマルションよりなるコーティング剤により形成される。同コーティング層28は、コーティング剤が基布26を形成するタテ糸及びヨコ糸の間に含浸され、硬化することにより、基布26のほつれを防止するとともに、パイル糸27の基端部と基布26とを接合している。
【0027】
図4(a),(b)に示すように、前記ブレード16が感光ドラム11の表面からトナーを掻き取るとき、トナーはブレード16の側端部、トナー回収通路17等から支持突部18と感光ドラム11との隙間を介して外部に漏出しようとする。つまり、図4(b)中で横方向の矢印で示したように、トナーはブレード16の長手方向に沿って外部に漏出しようとする。上記構成のシール材21は、支持突部18に貼付された状態で摺接層24のパイル糸27を感光ドラム11の表面に接触させている。当該シール材21のパイル糸27は、図4(b)中で斜め方向の矢印で示したように、トナーが漏出する方向に対して交差方向へ延びるように角度θ2だけ予め斜毛されている。そして、同パイル糸27は、トナーをその内部に捕集及びブロックしてトナー漏れをシールするように構成されている。
【0028】
次いで、上記シール材21の製造方法について説明する。
シール材21は、シート状をなす摺接層24、支持層22及び貼付層25を互いに貼り合わせて形成されたシート材から複数のシール材21を切り抜くことにより形成されている。同シート材には、切り抜かれる前に、予め斜毛加工が施される。この斜毛加工は、シート材の表面、つまり摺接層24側の面にヒートローラを圧接させながら、ヒートローラに対してシート材を一方向に移動させることによって行われる。このとき、ヒートローラは80〜150℃に加熱される。そして、ヒートローラを使用して斜毛加工が施されたシート材は、図2に示したように、パイル糸27が、その中間部で湾曲したり等することなく、基端部から先端部まで略直線状に延びるように毛倒しされる。また、この状態でパイル糸27は、シート材の長手方向に沿う方向に斜毛される。
【0029】
図6に示すように、シート材を切り抜くために使用される打抜型31は、平面長方形状をなす基台32と、同基台32の表面に突設された複数の切断刃33とから構成されている。この切断刃33は、それぞれがシール材21の周縁形状に対応してL字枠状に形成されている。また、切断刃33は、図6中に斜め方向の矢印で示したように、基台32の長手方向(図6中で横方向の矢印)と交差する方向に延びるように予め配設されている。そして、基台32の長手方向に対する切断刃33が延びる方向の角度θ2は、パイル糸27の斜毛方向の角度θ2と同値である。
【0030】
上記の打抜型31は、その切断刃33を下方に向けた状態で配設される。前記斜毛加工が施されたシート材は、打抜型31の下方位置に摺接層24を上に向けた状態で配置されている。このときシート材は、その長手方向が打抜型31の基台32の長手方向と平行になるように位置合わせされる。この状態で、打抜型31の切断刃33は、シート材のパイル糸27の斜毛方向と交差する方向に延びるように配置されることとなる。この後、シート材に打抜型31を接近させ、その切断刃33を押し付けることにより、シート材から平面L字状をなす複数のシール材21が切り抜かれる。そして、シール材21は、切断刃33が予め斜め方向に延びるように配置されていることから、平面から見た状態でパイル糸27の斜毛方向が斜め方向となるように切り抜かれる。
【0031】
上記のようにパイル糸27が斜毛されたシール材21を平面L字状に切断する際、切断箇所によっては基布26の表面が外部に露出されてしまう場合がある。例えば、図7(a)に示すように、シール材21をパイル糸27同士の間のほぼ中間部を通る6b線か、又はパイル糸27の基端部の直近位置を通る6c線で切断する。図7(c)に示すように、6c線で切断した場合、図中で左側のシール材21は、切断箇所の直近の基布26がパイル糸27によって被覆されており、基布26の露出はない。これに対し、図7(b)に示すように、6b線で切断した場合、図中で右側のシール材21は、切断箇所の直近で基布26の表面がパイル糸27によって被覆されず、同基布26の表面が外部に露出される露出部分26aが形成されてしまう。
【0032】
上記のような露出部分26aを有するシール材21を使用した場合、露出部分26aがブレード16の隅角部に沿うようにしてシール材21が配設されると、ブレード16とシール材21との間でパイル糸27の間隙が形成される。すると、当該パイル糸27の間隙を介してトナーが外部へ漏出されるおそれがある。特に、前述の流動性の高いトナーを使用する場合、トナーが外部へ漏出される可能性は高くなる。
【0033】
このため、図4(b)に示すように、斜毛されたパイル糸27は、基布26の表面の周縁部のうちブレード16の隅角部に沿う部分、つまり内側縁部を外部に露出させることなく被覆している。この状態で、基布26の表面でブレード16の隅角部に沿う部分において、上記のような露出部分26aの形成が防止される。従って、パイル糸27の間隙を介してのトナーの漏出が防止され、良好なシール機能が発揮される。また、当該基布26の表面の内側縁部を被覆するパイル糸27は、それらの毛先をブレード16の隅角部の側面及び前端面に接触させている。このため、シール材21の内側面とブレード16との間に極僅かな隙間が形成されたり等しても、その隙間をパイル糸27で塞ぐことが可能であり、トナーのシール機能が十分かつ効果的に発揮される。
【0034】
ここで、当該パイル糸27の斜毛方向について説明する。また、斜毛方向を説明するにあたり、特に記載がない限り、前記感光ドラム11の回転軸線方向を基準方向とする。なお、同基準方向は、図4(b)及び図5(a)〜(e)中で横方向の矢印と同方向でもある。まず、基準方向でブレード16側となる内側と、これとは反対側となる外側とを比較した場合、パイル糸27の斜毛方向は、基準方向で内側とされる。これは、斜毛方向を基準方向で外側とした場合、図5(d),(e)に示すように、パイル糸27がトナーを外側へ導く方向へ延びているため、漏出するトナーがパイル糸27でブロックされず、受け流され、そのまま外部へ漏れ出すためである。これに加え、斜毛方向を基準方向で外側とした場合、基布26の露出部分26aがシール材21の内側縁部に形成されてしまい、ここにパイル糸27の間隙が形成されやすくなる。このため、パイル糸27の斜毛方向は基準方向で内側とされており、これにより、パイル糸27で基布26の表面の内側縁部を被覆することが可能となり、毛先をブレード16に接触させることが可能となる。
【0035】
次に、基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度について説明する。パイル糸27の斜毛方向としては、基準方向に対して感光ドラム11の回転方向に斜毛する場合と、基準方向に対して感光ドラム11の回転方向と逆方向に斜毛する場合との二通りが考えられる。これ以降、特に記載がない限り、感光ドラム11の回転方向をプラス(+)方向、回転方向と逆方向をマイナス(−)方向とする。
【0036】
まず、パイル糸27の斜毛方向を−方向とした場合について説明する。図5(b)に示すように、基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度θ2を−90゜とした場合、ブレード16の隅角部に沿って基布26の表面の内側縁部分には、二ヶ所の露出部分26aが形成されてしまう。この二ヶ所の露出部分26aとは、つまり、ブレード16の隅角部の前端縁に沿って形成された横方向に延びる露出部分26aと、側端縁に沿って形成された縦方向に延びる露出部分26aとである。図5(b)からも明らかなように、これら二ヶ所の露出部分26aは完全につながった状態となっており、トナーはこれら二ヶ所の露出部分26aを通って容易に外部へ漏出してしまう。従って、斜毛方向の角度θ2を−90゜とすることは不適となる。
【0037】
図5(c)に示すように、基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度θ2を−方向で90゜未満とした場合、ブレード16の隅角部に沿って基布26の表面の内側縁部分には、横方向に延びる露出部分26aが形成される。この場合、同露出部分26aの出口26bに位置するパイル糸27は、トナーを内側へ呼び戻す方向へ延びており、漏出するトナーを受け止め、ブロック及び捕集することが可能である。従って、当該同露出部分26aを通ってトナーが漏出しようとしても、トナーの漏出を抑制することが可能となる。しかし、この場合、所望とするトナーのシール機能を発揮することは可能であるが、斜毛方向が−方向であるが故に感光ドラム11の回転がパイル糸27によって若干阻害されるおそれがある。
【0038】
次に、パイル糸27の斜毛方向を+方向とした場合について説明する。図5(a)に示すように、基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度θ2を+90゜とした場合、ブレード16の隅角部に沿って基布26の表面の内側縁部分には、縦方向に延びる露出部分26aが形成される。この場合、図5(b)及び図5(c)に示したような横方向に延びる露出部分26aは形成されておらず、トナーの漏出を抑制することが可能であると思われる。
【0039】
しかし、斜毛方向の角度θ2を+90゜とする場合、露出部分26aの形成以上に、基準方向で内側又は外側へのパイル糸27の斜毛方向のずれを考慮する必要がある。この斜毛方向のずれは、シート材からのシール材21の切抜き時、パイル糸27を形成する各繊維の開繊時、シール材21の支持突部18への貼付時、パイル糸27の感光ドラム11への接触時等に発生する。そして、所望とする斜毛方向からのずれ角度は、基準方向で内側及び外側ともに10゜未満である。例えば、斜毛方向が基準方向で外側へずれた場合にシール材21のパイル糸27は、図5(d)に示したような状態となり、この場合、トナーの漏出を抑制することは不可能である。一般的なシール材からのトナーの漏出は、そのほとんどがこのような所望とする斜毛方向からのパイル糸のずれによるものである。従って、特に基準方向で外側へずれたとき、前述のようにトナーの漏出を抑制することができなくなることから、斜毛方向の角度θ2を+90゜とすることは好ましくない。
【0040】
一方、図4(b)に示すように、基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度θ2を+方向で90゜未満とした場合、ブレード16の隅角部に沿って基布26の表面の内側縁部分で露出部分26aが形成されることはない。従って、この場合、シール材21はトナーのシール機能を十分に発揮することが可能である。また、斜毛方向が+方向であるが故に感光ドラム11の回転がパイル糸27によって阻害されるおそれをも防止することが可能である。
【0041】
具体的に基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度θ2は、前述したような10゜未満のずれ角度を考慮し、パイル糸27を基準方向で内側へ確実に斜毛するため、好ましくは−80〜+80゜である。−80゜を越えてパイル糸27をさらに−方向へ斜毛した場合、トナーの漏出を抑制しにくく、また感光ドラム11の回転がパイル糸27への摺接時に大きく阻害され、転写画像に不具合を生じるおそれがある。+80゜を越えてパイル糸27をさらに+方向へ斜毛した場合、基布26の露出部分26aによるパイル糸27の間隙が形成され、トナーの漏出が発生しやすくなってしまう。また、パイル糸27の斜毛方向の角度θ2は、より好ましくは+10〜+80゜であり、さらに好ましくは+20〜+70゜である。+10゜を越えてパイル糸27をさらに−方向へ斜毛した場合、露出部分26aの形成によって極僅かではあるがシール機能が低下するおそれがあるとともに、感光ドラム11の回転が若干阻害されるおそれもある。この実施形態で、基準方向に対するパイル糸27の斜毛方向の角度θ2は+45゜である。
【0042】
上記のようにパイル糸27を斜毛した場合、シール材21を側面から見た状態で同パイル糸27は感光ドラム11の回転方向へ倒れ込むように毛倒しされた状態となる。そこで、同パイル糸27の感光ドラム11の回転方向への倒れ込み角度について説明する。なお、前述したように、シール材21は感光ドラム11の外周面に沿うように円弧状に湾曲した状態で貼付される。このため、基布26が感光ドラム11の回転方向に沿って延びるように配設されていることから、当該倒れ込み角度を基布26に対するパイル糸27の毛倒れ角度で示す。
【0043】
図2に示すように、パイル糸27の倒れ込み角度θ1は、好ましくは1〜60゜であり、より好ましくは5〜45゜である。倒れ込み角度θ1が1゜未満の場合、パイル糸27同士の間隔が必要以上に狭まり、トナーを捕集することができなくなるおそれがある。これに加え、摺接層24を形成するベロア材が一枚布状となり、パイル糸27による厚み方向での弾力性、柔軟性等が低減してしまうため、感光ドラム11との間に隙間が形成されやすくなるとともに、感光ドラム11の回転が阻害されるおそれがある。角度θ1が過剰に大きくなると、つまりは60゜を越えると、パイル糸27同士の間隔が拡がり、パイル糸27内に捕集されたトナーが漏出してしまうおそれがある。
【0044】
上記のようにパイル糸27を斜毛及び毛倒しする場合、パイル糸27の基布26の表面からの長さは、好ましくは1〜5mmである。パイル糸27の長さが1mmより短い場合、パイル糸27が基布26の表面を十分に被覆することができなくなり、パイル糸27同士の間に隙間が形成され、トナーのシール機能が損なわれるおそれがある。長さが5mmより長い場合、パイル糸27が感光ドラム11との接触によりへたりを生じやすく、また、斜毛されたパイル糸27が湾曲しやすくなってパイル糸27同士の中間部の間に隙間が形成されてしまうおそれがある。
【0045】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態のシール材21によれば、そのパイル糸27は、トナーが漏出する方向に対して交差方向へ延びるように予め斜毛されている。この斜毛されたパイル糸27は、基布26の表面の周縁部のうちブレード16の隅角部に沿う部分、つまり直近位置である内側縁部分を外部に露出させることなく被覆している。また、当該基布26の表面の内側縁部分を被覆するパイル糸27は、それらの毛先をブレード16の隅角部の側端面及び前端面に接触させている。このため、ブレード16とシール材21との間で基布26の表面が外部に露出されて形成されるパイル糸27の間隙、ブレード16の側面及び前端面とシール材21の内側面との間に形成される隙間の発生を防止することができる。従って、流動性の高いトナーを使用した場合でもトナーの漏出を確実に防止することができ、同シール材21は良好なシール機能を発揮することができる。
【0046】
・ また、シール材21は、ブレード16の隅角部の形状と対応して、その内側縁が平面L字状に形成されている。このため、ブレード16の隅角部の側端縁及び前端縁の2箇所をシールすることができる。従って、トナーのシール機能の向上を図ることができる。
【0047】
・ また、パイル糸27の斜毛方向は基準方向に対し、−80〜+80゜とされている。このため、シール材21の基布26の表面において、ブレード16の隅角部に沿う内側縁部分にパイル糸27の間隙が形成されることを効果的に抑制することができる。
【0048】
・ また、感光ドラム11の回転方向におけるパイル糸27の倒れ込み角度は、1〜60゜とされている。このため、パイル糸27同士の間に隙間が形成される等の不具合の発生を抑制することができ、トナーの捕集効果を向上させることができる。
【0049】
・ また、シール材21は、切断刃33がパイル糸27の斜毛方向と交差する方向に延びるように配置された打抜型31を使用して所定形状に形成されている。このため、パイル糸27が斜毛されたシール材21を簡易かつ迅速に製造することができる。
【0050】
・ また、パイル糸27の斜毛加工はヒートローラーを使用して行われる。このため、パイル糸27をその基端部から先端部まで略直線状に延びるように斜毛させ、パイル糸27同士を適度に重ね、大きな隙間が形成されることを防止することができ、トナーの捕集効果をより向上させることができる。
【0051】
・ また、シール材21を構成する摺接層24の基布26の裏面にはコーティング層28が形成されている。そして、このコーティング層28により、基布26のほつれ、基布26からのパイル糸27の抜け等を抑制することができ、シール材21の耐久性の向上を図ることができる。
【0052】
・ また、摺接層24の裏面にはフォーム材よりなる支持層22が貼付されている。このため、斜毛され、厚みが薄くなり、かつ弾力性及び柔軟性が低減した摺接層24を感光ドラム11の表面に適度な力で接触させることができる。
【0053】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ パイル糸27を感光ドラム11へ適度な力で接触させることができるのであれば、必ずしも支持層22を設ける必要はなく、同支持層22を省略して構成してもよい。
【0054】
・ 前記コーティング層28を省略し、基布26の裏面に接着層23を直接的に設けてもよい。
・ パイル糸27内には、トナーに限らず、例えば紙粉、埃等の微細粉粒体を捕集及びブロックするように構成してもよい。
【0055】
・ パイル糸27に導電性繊維を用い、導電性を付与してもよい。パイル糸27に導電性を付与する方法としては、例えばニッケル等の金属、酸化亜鉛、酸化錫等の金属化合物、炭素等の微粒子等のような導電性物質を原糸段階で練り込む方法が挙げられる。また、パイル糸27を形成する繊維の表面を導電性物質を含む加工液によって被覆する方法により導電性を付与してもよい。このように構成した場合、静電気が帯電されたトナーを除電することができ、感光ドラム11の表面に静電気により付着したトナーをも容易に掻き取ることができる。
【0056】
・ また、パイル糸27のみならず、基布26、支持層22、接着層23、コーティング層28及び貼付層25のうち少なくとも1つに前に挙げた導電性物質を練り込む等して導電性を付与してもよい。このように構成した場合、静電気の除電効果を高めることができる。
【0057】
・ 前記摺接層24を構成する基布26を編布で形成してもよい。
・ 前記パイル糸27は、トナーの漏出方向と交差する方向に限らず、対向する方向に斜毛してもよい。つまり、パイル糸27の毛先がブレード16の長手方向に沿い、かつブレード16の内側に向かうように斜毛してもよい。このように構成した場合にも、十分なシール機能を発揮することができる。
【0058】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記パイル糸の基布の表面からの長さが1〜5mmであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のシール材。このように構成した場合、パイル糸で基布の表面を十分に被覆することができ、トナーのシール機能をより良好に発揮することができる。
【0059】
・ 前記パイル糸を導電性繊維により形成することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の微細粉粒体のシール材。このように構成した場合、トナーの捕集効果を向上させることができる。
【0060】
・ 前記基布は、タテ糸及びヨコ糸を織り上げて得られる織布より形成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の微細粉粒体のシール材。このように構成した場合、パイル糸の基端部をタテ糸及びヨコ糸が押さえ付け、パイル糸の抜け落ちの発生を抑制することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、ブレードの直近位置で基布の表面が外部に露出されることを防止することができ、良好なシール機能を発揮することができる。
【0062】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ブレードの角部の2箇所をシールすることができ、トナーのシール機能の向上を図ることができる。
【0063】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、基布の表面において、ブレードの直近位置にパイル糸の隙間が形成されることを効果的に抑制することができる。
【0064】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パイル糸同士の間に隙間が形成される等の不具合の発生を抑制することができ、トナーの捕集効果を向上させることができる。
【0065】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パイル糸が斜毛されたシール材を簡易かつ迅速に製造することができる。
【0066】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パイル糸同士を適度に重ね、大きな隙間が形成されることを防止することができ、トナーの捕集効果をより向上させることができる。
【0067】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、シール材の耐久性の向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パイル糸を感光ドラムへ適度な力で接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシール材を示す斜視図。
【図2】実施形態のシール材を示す断面図。
【図3】画像形成装置のクリーニング部を示す斜視図。
【図4】(a)はクリーニング部を示す平面図、(b)はシール材にトナーが捕集される状態を示す概念図。
【図5】(a)〜(e)はぞれぞれパイル糸が所定の角度で斜毛されたシール材の一形態を示す概念図。
【図6】シール材を形成するための打抜型を示す平面図。
【図7】(a)はシール材を切り抜く前のシート材を示す概念図、(b)は図6(a)のシート材を6b線で切り抜いた状態のシール材を示す概念図、(c)は図6(a)のシート材を6c線で切り抜いた状態のシール材を示す概念図。
【符号の説明】
θ1…倒れ込み角度、θ2…斜毛方向の角度、11…感光ドラム、16…ブレード、18…支持体としての支持突部、21…シール材、22…支持層、26…基布、27…パイル糸、28…コーティング層、31…打抜型、33…切断刃。

Claims (8)

  1. 画像形成装置内において、回転可能に支持された感光ドラムの表面からトナーを掻き取る長板状のブレードの端部に設けられた支持体に取付けられ、当該ブレードの端部から支持体と感光ドラムとの隙間を介して外部に漏出するトナーを捕集及びブロックしてトナーの漏れをシールするためのシール材であって、
    基布と、該基布上に起毛された複数のパイル糸とを備えるベロア材より形成され、当該パイル糸が感光ドラムの表面に接触するように前記支持体に取付けられるとともに、該パイル糸を予め斜毛することにより、パイル糸で基布表面の周縁部のうち前記ブレードの端部に沿う部分を被覆し、かつ同パイル糸の毛先をブレードの端部に接触させてトナーの漏れをシールするように構成したことを特徴とするシール材。
  2. 前記感光ドラムに接触する側のブレードの隅角部に対応する部分でベロア材を平面L字状に形成した請求項1に記載のシール材。
  3. 前記感光ドラムの回転軸線方向を基準方向、感光ドラムの回転方向を+、回転方向と逆方向を−とし、パイル糸をブレード側へ斜毛した場合、基準方向に対する前記パイル糸の斜毛方向の角度が−80〜+80゜である請求項1又は請求項2に記載のシール材。
  4. 前記パイル糸は、感光ドラムの回転方向への倒れ込み角度が1〜60゜である請求項1から請求項3のいずれかに記載のシール材。
  5. 前記パイル糸が予め斜毛されたシート状のベロア材に対し、枠状をなす複数の切断刃がパイル糸の斜毛方向と交差する方向に延びるように配設された打抜型を押し付け、同打抜枠で該ベロア材を切り抜くことによって形成されたものである請求項1から請求項4のいずれかに記載のシール材。
  6. 前記パイル糸は、ヒートローラーを使用して斜毛されている請求項1から請求項5のいずれかに記載のシール材。
  7. 前記基布の裏面にはコーティング層を設けた請求項1から請求項6のいずれかに記載のシール材。
  8. 前記基布の裏面には、フォーム材より形成された支持層を設けた請求項1から請求項7のいずれかに記載のシール材。
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