JP2004069802A - カラー画像形成装置の色ズレ補正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザスキャナと感光ドラムとの傾きによる色ズレの補正制御で、感光ドラムの曲率を加味して傾き補正することで、高精度で且つ、簡易に色ズレ補正制御を行うことができる。
【解決手段】レーザスキャナと感光ドラムとの傾きがあると、ドラムの曲率の影響により実際の傾きより大きく色ズレを起こす場合がある。この色ズレ量を検出してそのまま傾き補正すると、過補正してしまう。よって、ドラムの曲率を加味して傾き補正することで、過補正することなく1回の補正制御で色ズレがなくなるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザスキャナと感光ドラムとの傾きがあると、ドラムの曲率の影響により実際の傾きより大きく色ズレを起こす場合がある。この色ズレ量を検出してそのまま傾き補正すると、過補正してしまう。よって、ドラムの曲率を加味して傾き補正することで、過補正することなく1回の補正制御で色ズレがなくなるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンタ、カラー複写機等の、特に、複数の画像形成部を有する電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式のカラー画像形成装置においては、高速化のために複数の画像形成部を有し、搬送ベルト上に保持された記録材上に順次異なる色の像を転写する方式が各種提案されている。
【0003】
ところで、複数の画像形成部を有する装置の問題点としては、機械精度等の原因により、複数の感光ドラムや搬送ベルトの移動むらや、各画像形成部の転写位置での感光ドラム外周面と搬送ベルトの移動量の関係等が各色毎にバラバラに発生し、画像を重ね合わせたときに一致せず、色ズレを生じることが挙げられる。特に、レーザスキャナと感光ドラムを有する複数の画像形成部を有する装置では、各画像形成部でレーザスキャナと感光ドラム間の距離に誤差があり、この誤差が各画像形成部間で異なると、感光ドラム上でのレーザの走査幅に違いが発生し、色ズレが発生する。
【0004】
色ズレの例を図2に示す。7は本来の画像位置を、8は色ズレが発生している場合の画像位置を示す。又、(b)、(c)は主走査方向に色ズレがある場合であるものの、説明の為、2つの線を搬送方向に離して描いてある。
【0005】
(a)は主走査線の傾きズレを示し、光学部と感光ドラム間に傾きがある場合等に発生する。例えば、光学部や感光ドラムの位置や、レンズの位置を調整することによって矢印方向に修正する。
【0006】
(b)は主走査線幅のバラツキによる色ズレを示し、光学部と感光ドラム間の距離の違い等によって発生する。光学部がレーザスキャナの場合に発生し易い。例えば、画像周波数を微調整(走査幅が長い場合は、周波数を高くする。)して、走査線の長さ変えることよって矢印方向に修正する。
【0007】
(c)は主走査方向の書出し位置誤差を示す。例えば、光学部がレーザススキャナであれば、ビーム検出位置からの書出しタイミングを調整することによって矢印方向に修正する。
【0008】
(d)は用紙搬送方向の書出し位置誤差を示す。例えば、用紙先端検出からの各色の書出しタイミングを調整することによって矢印方向に修正する。
【0009】
これら色ズレを修正する為に、搬送ベルト3上に、各色毎に色ズレ検出用のパターンを形成し、搬送ベルト下流部の両サイドに設けられた1対の光センサで検出し、検出したズレ値に応じて、前記の様な各種調整を実施している。
【0010】
図3に色ズレ検出パターン例を示す。9と10は用紙搬送方向の色ズレ値を検出する為のパターン、11と12は用紙搬送方向と直交する主走査方向の色ズレ値を検出する為のパターンでこの例では45度の傾きで、a〜dは各々ブラック(以下Bk)、イエロー(以下Y)、マゼンタ(以下M)、シアン(以下C)を示す。tsf1〜4、tmf1〜4、tsr1〜4、tmr1〜4、は各パターンの検出タイミングを、矢印は搬送ベルト3の移動方向を示す。
【0011】
搬送ベルト3の移動速度をvmm/s、Bkを基準色とし、用紙搬送方向用パターンの各色とBkパターン間の理論距離と左右各々の実測距離をdsYmm、dsMmm、dsCmm、defYmm、defMmm、defCmm、derYmm、derMmm、derCmm、各色の用紙搬送方向用パターンと主走査方向用パタ―ン間の実測距離を、左右各々、dmfBkmm、dmfYmm、dmfMmm、dmfCmm、dmrBkmm、dmrYmm、dmrMmm、dmrCmmとする。Bkを基準色とし、搬送方向に関して、各色の色ズレ値δesは、
defY=v*(tsf2−tsf1)−dsY ・・・(式1)
defM=v*(tsf3−tsf1)−dsM ・・・(式2)
defC=v*(tsf4−tsf1)−dsC ・・・(式3)
と、
derY=v*(tsr2−tsr1)−dsY ・・・(式4)
derM=v*(tsr3−tsr1)−dsM ・・・(式5)
derC=v*(tsr4−tsr1)−dsC ・・・(式6)
から、
δesY=(defY + derY)/2 ・・・(式7)
δesM=(defM + derM)/2 ・・・(式8)
δesC=(defC + derC)/2 ・・・(式9)
と、
δepY=defY ― derY ・・・(式10)
δepM=defM ― derM ・・・(式11)
δepC=defC ― derC ・・・(式12)
となり、計算結果の正負からズレ方向が判断出来、δesから書出し位置を、δepから傾きを補正する。
【0012】
主走査方向に関して、左右各々の各色の色ズレ値δemf、δemrは、
dmfBk=v*(tmf1−tsf1) ・・・(式13)
dmfY =v*(tmf2−tsf2) ・・・(式14)
dmfM =v*(tmf3−tsf3) ・・・(式15)
dmfC =v*(tmf4−tsf4) ・・・(式16)
と
dmrBk=v*(tmr1−tsr1) ・・・(式17)
dmrY =v*(tmr2−tsr2) ・・・(式18)
dmrM =v*(tmr3−tsr3) ・・・(式19)
dmrC =v*(tmr4−tsr4) ・・・(式20)
から、
δemfY=dmfY−dmfBk ・・・(式21)
δemfM=dmfM−dmfBk ・・・(式22)
δemfC=dmfC−dmfBk ・・・(式23)
と
δemrY=dmrY−dmrBk ・・・(式24)
δemrM=dmrM−dmrBk ・・・(式25)
δemrC=dmrC−dmrBk ・・・(式26)
となり、計算結果の正負からズレ方向が判断出来、δemfから書出し位置を、δemr−δemfから主走査幅を補正する。
【0013】
図12、図13は従来例に係る傾きとドラムの曲率とによる色ズレを説明する図である。
【0014】
1は円筒状の感光ドラム、20は基準色のレーザ露光位置、21は基準色に対して傾きがある第2色のレーザ露光位置である。図13は画像上で、矢印の方向は副走査方向、30は基準色の走査ライン、31はドラム曲率を無視した時の第2色の傾き、32はドラム曲率による第2色の傾きである。レーザスキャナと感光ドラムとの傾きにより、基準色のレーザの露光位置20から第2色の露光位置21にYずれると、感光ドラムに曲率が無いか、もしくは無視できるならば画像上では基準色30からYずれた31の破線の傾きとなる。しかし、実際は感光ドラムの曲率の影響により、画像上ではZずれることになり32の実線の傾きとなる。これにより、検出される傾きの色ズレ値は、真の傾きYではなくZとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では以下のような欠点があった。
【0016】
図14は従来例に係る傾きのドラム曲率による色ズレの過補正を説明する図である。
【0017】
検出されるZの色ズレから傾きを補正した場合、第2色の走査ラインは基準色の傾き30とならず、ドラム曲率から出るズレ分(Z−Y)だけ傾きを過補正した、傾き33のような状態になる。このように、レーザスキャナと感光ドラムとに傾きがある場合、ドラムの曲率の影響を考慮していないため、色ズレ補正後、ドラムの曲率によるズレの分だけ傾きを過補正した状態になり、この過補正分の傾きによる色ズレが残ってしまう。もしくは再度色ズレ補正が必要となってしまうという問題があった。
【0018】
従って、本発明の目的は、上記のような課題を解消するためになされたもので、簡易で且つ、精度良く色ズレ補正を行うことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、各々、光学部と円筒状の潜像形成媒体を有する複数の画像形成手段と、形成された画像を前記複数の画像形成部を順次通過する無端状ベルト上、又は、前記無端状ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する複数の転写手段と、前記無端状ベルト上に位置ズレ検出用のパターンを形成する手段と、前記無端状ベルト上に形成された位置ズレ検出用のパターンを検出する手段と、前記位置ズレ検出用パターンの検出結果から基準色に対する検出色の色ズレ値を算出する手段と、前記算出された色ズレ値から画像の傾き補正値を算出する手段と、前記算出された画像の傾き補正値に応じて色ズレ補正制御を行う手段とを有するカラー画像形成装置であって、前記傾き補正値は、前記潜像形成媒体の曲率を加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0020】
本出願に係る第2の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置の色ズレ補正装置において、前記搬送方向の位置の補正値に応じて色ズレ補正制御を行う手段を備え、前記搬送方向の位置の補正値は、前記潜像形成媒体の曲率を加味して搬送方向の位置の補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0021】
本出願に係る第3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカラー画像形成装置の色ズレ補正装置において、前記光学部は各々複数の光ビーム発生手段を備え、前記色ズレ検出用パターンの形成時に使用した搬送方向に対する光ビームを加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施例1)
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略構成図を示す。図1は本発明の実施例に係る画像形成装置の全体を説明する図である。
【0024】
本発明の実施例は、4色すなわち、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像形成手段を備えたカラー画像形成装置を示すもので、同図において、1は静電潜像を形成する感光ドラム(a、b、c、dは各々K、C、M、Y用を示す)、2は画像信号に応じて露光を行い感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザスキャナ、3は用紙を各色の画像形成部に順次搬送する、転写ベルトを兼ねた無端状の搬送ベルト、4は図示しないモータとギア等でなる駆動手段と接続され、搬送ベルト3を駆動する駆動ローラ、5は搬送ベルト3の移動に従って回転し、かつ搬送ベルト3に一定の張力を付与する従動ローラ、6は搬送ベルト3上に形成された色ズレ検知用パターンを検出する、搬送ベルトの両サイドに設けられた1対の光センサである。
【0025】
PCからプリントすべきデータがプリンタに送られ、プリンタエンジンの方式に応じた画像形成が終了しプリンタ可能状態となると、用紙カセットから用紙が供給され搬送ベルト3に到達し、搬送ベルト3により用紙が各色の画像形成部に順次搬送される。搬送ベルト3による用紙搬送とタイミングを合せて、各色の画像信号が各レーザスキャナ2に送られ、感光ドラム3上に静電潜像が形成され、図示しない現像器でトナーが現像され、図示しない転写部で用紙上に転写される。
【0026】
図1では、Y、M、C、Kの順に順次画像形成される。その後用紙は搬送ベルトから分離され、図示しない定着器で熱によってトナー像が用紙上に定着され、外部へ排出される。
【0027】
以下、本発明の実施例の動作について説明する。
【0028】
搬送ベルト3上に図3に示す様な色ズレ検出用パターンを形成し、搬送ベルトの両サイドに設けられた1対のセンサ6で読取り、各色間の色ズレ値を検出する。
【0029】
図4、図5は本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図である。
【0030】
1は感光ドラム、2はレーザスキャナ、13はポリゴンミラー、14は傾き補正レンズ、16はモータ、17は傾き補正レンズの回転支点、15はカムである。傾き補正レンズ14は、モータ16軸に取り付けられたカム15にて一方を保持されている。モータ16が動作してカム15が回転すると、傾き補正レンズ14の回転支点17を中心に動作することにより、ドラム1の回転方向に移動し、ポリゴンミラー13にて偏向されたレーザ光のドラム1への入射位置が変化する。
【0031】
検出された色ずれ値から後述するドラムの曲率の影響を考慮した傾き補正値に応じてモータ16を動作させて、副走査方向の傾きを補正する。この時、傾き補正レンズ14は、一方端を基準にして他方端のみ移動するので、画像上では、例えば左端側を固定して、右端側のみ上下するので、同時に副走査方向の書き出し位置も変化する。よって、傾き補正動作による傾き補正レンズ14の動作量に応じて、副走査方向の書き出し位置も補正される。
【0032】
図6、図7、図8は本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図である。
【0033】
検出した色ずれ量が、例えば、基準色に対し検出色が2と1/4ラインの誤差がある場合は以下の様に補正する。但し、この時に、前述した、傾き補正が行われている場合は、傾き補正による書き出し位置の変動量も加味した補正量を算出し補正動作を行う。レーザスキャナを用いた系では、ライン毎の書き出し位置を揃える為、ポリゴンモータ駆動部によって駆動されるポリゴンミラーの回転に同期して、ポリゴンミラーの面毎に水平同期信号生成部で生成される、水平同期信号を用いる。
【0034】
コントローラは、画像形成領域内でライン毎にエンジンから送信される水平同期信号に同期して画像データを送信する。1ライン単位の色ずれ量は、コントローラに送信する水平同期信号のタイミングをライン単位で早く又は遅くすることにより行う。2ライン遅くする場合は、図8に示す副走査方向の基準位置を示す垂直同期信号から、コントローラへの水平同期信号の送信を開始するまでのエンジン内部の水平同期信号のカウント数を+2にする。1ライン以内の補正は、ポリゴンの面位相を制御することにより行う。
【0035】
基準水平同期信号は、エンジンの内部タイマによって、1ライン周期の間に等間隔で4つ生成される信号である。各色の水平同期信号が、基準水平同期信号の4位相の中の所望の位相に同期する様に、ポリゴンの面位相は制御される。そこで、1/4ライン遅くする場合は、1/4位相から2/4位相に基準位相を切り換える。
【0036】
図9は本発明の実施例に係る主走査幅(全体倍率)の補正に関する動作を説明する図である。
【0037】
いわゆるPLL回路で構成されている。X’talと、X’talの出力を分周する1/NR分周器と、ビデオクロック出力を分周する1/NF分周器と、1/NR分周器1/NF分周器の出力の位相差に応じて、極性と幅の異なるパルスを出力する位相比較器と、位相比較器の出力を平滑化するローパスフィルタと、入力電圧に応じて出力周波数が異なるVCO(電圧制御発振器)からなる。ビデオクロック周波数fVは、X’talの周波数をfXとすると、
fV=(NR/NF)*fX ・・・(式27)
となり、NR(整数)とNF(整数)を微調整することにより、fVが微調整出来る。
【0038】
検出された色ずれ量に応じてNRとNFの設定値を変更し、主走査幅を補正する。例えば、幅が狭い方向に色ずれ量が検出された場合は、NRとNFの比を小さくしてfVを低く(周期を長く)する。この時、ビデオ周波数が変わるので、主走査方向の書き出し位置も変化する(主走査方向の書き出し位置の詳細は後述する)。よって、主走査幅の補正によるビデオクロックの変化量に応じて、主走査方向の書き出し位置も補正される。
【0039】
又、NRとNFの設定値は、同じ色ずれ量に対しても、コントローラの回路構成により異なる。さらに、コントローラの回路構成とNRとNFの設定値の関係によって、ビデオクロック周波数のジッタが悪化する場合があり、この様な場合には、他の色も含めた全色の補正量に対し微少(目視で画像の全体サイズに対しては影響の無い範囲)な量を加算又は減算させて、ジッタが悪化する設定を避ける方法がある。
【0040】
図10、図11は本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図である。
【0041】
検出した色ずれ量が、例えば、基準色に対し検出色が2と1/4ドットの誤差がある場合は以下の様に補正する。但し、この時に、前述した、主走査幅の補正が行われている場合は、主走査幅補正による書き出し位置の変動量も加味した補正量を算出し補正動作を行う。レーザスキャナを用いた系では、ライン毎の書き出し位置を揃える為、前述した様に、コントローラは、エンジンの水平同期信号生成部で生成され、画像形成領域内でライン毎に送信される水平同期信号に同期して、ビデオクロック生成部でビデオクロックを生成し、生成されたビデオクロックに同期して、ビデオデータ生成部で生成されたビデオデータ(画像データ)を直接エンジンのレーザ駆動部に送信する。
【0042】
1ドット単位の色ずれ量は、水平同期信号からビデオデータの送信を開始する位置(画像形成を開始する位置)までの、ビデオクロックのカウント数を変更して行う。2ドット遅くする場合は、カウント数を+2にする。1ドット以内の補正は、水平同期信号の同期位相を制御することにより行う。サンプリングクロックは、水平同期信号の同期位相を制御する為に、ビデオクロックの4倍の周波数を有する。水平同期信号の立ち上がりエッジからの4クロックの中の所望の立ち上がりエッジに同期してビデオクロック(サンプリングクロックの4個分)の出力を開始して、水平同期信号に対するビデオクロックの位相を制御する。そこで、1/4ドット遅くする場合は、1/4位相から2/4位相にサンプリング位相を切り換える。
【0043】
以上の色ズレ補正制御の中の副走査方向の傾きの補正で、検出された色ズレ値から傾き補正値を算出する方法について、図15〜図19を用いて説明する。
【0044】
図15で、20は基準色で傾きがない時の理想的レーザ露光位置、20aは基準色で傾きがある時のレーザ露光位置、21は基準色に対する第2色のレーザ露光位置である。図16は画像上で、30は傾きがない時の理想的走査ライン、30aは基準色の走査ライン、31はドラム曲率を無視した時の第2色の傾き、32はドラム曲率による第2色の傾きである。レーザスキャナと感光ドラムとの傾きにより、基準色のレーザが理想的露光位置20から露光位置20aにδrefずれ、また基準色に対する第2色が露光位置21にδPずれると、感光ドラムの曲率の影響により、基準色の露光角度φrefから基準色に対する第2色の露光角度はφとなるので、ドラム半径ρから画像上で32の実線の傾きのように搬送方向に
δP+C=ρ(φ−φref) ・・・(式28)
ずれる。
【0045】
ここで、
【0046】
【数1】
【0047】
の関係を用いた。ただし、φ0は傾きのない理想的な露光角度である。
【0048】
(式28)〜(式30)を整理し、検出される色ズレδP+Cから、傾きによる真の色ズレδPを得ることができるように式展開すると、
【0049】
【数2】
【0050】
となる。
【0051】
よって、ドラム曲率の影響を打ち消して傾き補正値を算出するためには(式31)を使えばよい。しかし、(式31)を使うには基準色の傾きが無い状態からの絶対的な傾きを知る必要があり、これを検出することは現実的ではないため、(式31)を使うことは出来ない。そこで、この(式31)をδref<<ρSin(φ0)として近似化すると、
【0052】
【数3】
【0053】
のような簡単な式を得ることができ、この(式32)を傾き補正値の算出式として使うことにする。
【0054】
例えば、理想的レーザ露光角度φ0が20°、感光ドラムの半径ρが30mmとした潜像構成で、ドラム曲率の影響を受けた傾きによる色ズレ値δP+Cが−200〜200μm検出された時の傾きによる真の色ズレ値δPは、図17のようになる。この時のドラム曲率による色ズレ値δC=δP+C−δPは、図18のようになり、δP+C/ρ<<φ0ならば図のように直線的になる。
【0055】
以上より、傾き補正値は、次のように求めることができる。図19で、これは画像上での傾きによる色ズレを表しており、37は画像上の回転支点、Mは画像中心、Wは対になった色ズレ検出部6間の距離、λは画像上の回転支点37と画像中心M間の距離で、色ズレ検出部6をもって画像の左端での副走査方向の色ズレδL、右端での色ズレδRを検出し、この検出された色ズレ値の左右差δP+C=δR−δLから(式32)を使って傾きによる真の色ズレ値であるδPを算出して、基準色に対する第2色32の傾き補正値δPを得ることができる。これより、第2色32を基準色30aに傾き補正することができる。
【0056】
例えば、上記と同じ理想的レーザ露光角度φ0が20°、感光ドラムの半径ρが15mmとした潜像構成で、副走査方向の色ズレが左端でδL=50μm、右端でδR=200μm検出された時の傾き補正値は、色ズレ値の左右差δ=150μmであるから(式32)より傾きによる真の色ズレ値はδP=141μmを得て、傾き補正することができる。
【0057】
また前述したように、傾き補正した場合、傾き補正値に応じて副走査方向の書き出し位置も変動するので、この書き出し位置も合わせて補正する必要がある。通常、副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、検出された左右端の副走査方向の色ズレδL、δRから、
【0058】
【数4】
【0059】
とした画像中心での色ズレ値をもって補正値としている。
【0060】
そして、傾き補正した場合での副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、色ズレ検出部の距離W間でδP傾いているのを補正すると、回転支点から画像中心までの距離λより、画像中心で
【0061】
【数5】
【0062】
ずれるのでこの分を差し引いて、
【0063】
【数6】
【0064】
となる。
【0065】
例えば、色ズレ検出部の距離W=300mm、回転支点から画像中心までの距離λ=250mmで、上記と同じ副走査方向の色ズレが左端でδL=50μm、右端でδR=200μm検出され、傾き補正値δP=141μmの時の副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、8μmとなる。
【0066】
(実施例2)
第1の実施例では副走査方向の書き出し位置の補正を(式34)のように傾き補正による書き出し位置の変動量のみを加味して算出した。
【0067】
しかし、本実施例では感光ドラムの曲率による副走査方向の位置の補正値の変動量も加味して副走査方向の書き出し位置の補正値を算出することを特徴とする。これは、図19に示すように、図中のδMである(式34)の右辺第1項の副走査方向の位置の補正値が感光ドラムの曲率の影響により変動を受けているため、図中のδM(P)である(式34)の右辺第2項の傾き補正による書き出し位置の変動量を差し引いただけでは感光ドラムの曲率により変動した分だけ書き出し位置のズレが残ってしまう。よって、感光ドラムの曲率により副走査方向の書き出し位置のズレが残らないように、傾き補正した場合での副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、
【0068】
【数7】
【0069】
とする。ここで、式中のδP+Cは副走査方向の色ズレ値の左右差でδP+C=δR−δLである。
【0070】
例えば、前記実施例1と同じ色ズレ検出部の距離W=300mm、回転支点から画像中心までの距離λ=250mmで、副走査方向の色ズレが左端でδL=50μm、右端でδR=200μm検出され、傾き補正値δP=141μmの時の副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、0μmとなる。
【0071】
(実施例3)
本実施例では、各色のレーザスキャナは複数のレーザビーム発生手段を備え、この複数のレーザビーム発生手段のうち、色ズレ検出用のパターンの形成時に各色で使用した副走査方向に対するビームの露光位置を加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。これは、各色3つのレーザビーム発生手段を持つ画像形成装置を例にとり、色ズレ検出パターン形成時に各色で使用したビームを加味して傾き補正値を算出する方法について図20、図21を用いて説明する。
【0072】
図20は、色ズレ検出パターンの図で、矢印の方向は副走査方向、破線の間隔はレーザ走査のライン間隔、右端のアルファベットは3ビームの搬送方向に対するビームの順番(a、b、c)、101は基準色のパターン、102は第2色のパターンで、それぞれ3ラインのパターン巾とした。図のような色ズレ検出パターンを形成し、各色、検出パターンの中心位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出する場合、図21で、基準色のビーム50と第2色のビーム51との、検出される色ズレδP+Cから傾き補正値を算出するには、第1実施形態で説明したように(式32)を用いるものの、式中のレーザビームの理想露光角度φ0は、図に示したように色ズレ検出パターンを形成している3つのビームの中心露光位置であるビーム50bの露光角度とする。これより、基準色のビーム50と第2色のビーム51との傾きによる真の色ズレ値δPを算出することができる。
【0073】
尚、本実施例で述べられた、検出パターンの中心位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出する場合で、3つのレーザビームのうち、全てのビーム(a、b、c)を使って色ズレ検出パターンの形成して、レーザビームの理想露光角度φ0をビーム50bの位置の露光角度とした。しかし、例えば、3つのレーザビームのうち、a、bの2つのビームを使って色ズレ検出パターンの形成する時は、レーザビームの理想露光角度φ0を50aと50bとの中心位置での露光角度としても良い。
【0074】
また、本実施例で述べられた、色ズレ値を検出する方法で、各色の検出パターンの中心位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出するとした。しかし、例えば、各色の検出パターンの下端位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出するとして、(式32)で用いる理想露光角度φ0をビーム50cでの露光角度としても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第1〜3の発明によれば、感光ドラムの曲率の影響を考慮した、簡易で高精度な副走査方向の傾き補正を行うことができる。
【0076】
さらに、本出願に係る第2の発明によれば、傾きの補正時に発生する副走査方向の位置の補正値のズレを打ち消すように考慮した、より高精度な色ズレ補正を行うことができる。
【0077】
さらに、本出願に係る第3の発明によれば、複数のレーザビーム発生手段を備える画像形成装置であっても、傾き補正を正しく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の全体を構成図である。
【図2】各種色ズレを説明する図。
【図3】色ズレ検出用パターンを説明する図。
【図4】本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図。
【図5】本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図。
【図6】本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図7】本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図8】本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図9】本発明の実施例に係る主走査幅の補正に関する動作を説明する図。
【図10】本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図11】本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図12】従来例に係るレーザ露光位置のズレによるドラム曲率の影響を説明する図。
【図13】従来例に係るドラム曲率の影響による画像上での傾きの色ズレを説明する図。
【図14】従来例に係る傾きの過補正を説明する図。
【図15】本発明の第1の実施例に係るレーザ露光位置のズレによるドラム曲率の影響を説明する図。
【図16】本発明の第1の実施例に係るドラム曲率の影響による画像上での傾きによる色ズレを説明する図。
【図17】本発明の第1の実施例に係る検出された傾きによる色ズレに対する傾きの補正値の図。
【図18】本発明の第1の実施例に係る検出された傾きによるドラム曲率による色ズレ値の図。
【図19】本発明の第1及び第2の実施例に係る検出される色ズレ値から傾きと書き出し位置の補正値を求めることを説明する図。
【図20】本発明の第3の実施例に係る色ズレ検出パターンの図。
【図21】本発明の第3の実施例に係る複数ビームでの理想露光角度を説明する図。
【符号の説明】
1 感光ドラム
20 レーザ露光位置
30 走査ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンタ、カラー複写機等の、特に、複数の画像形成部を有する電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式のカラー画像形成装置においては、高速化のために複数の画像形成部を有し、搬送ベルト上に保持された記録材上に順次異なる色の像を転写する方式が各種提案されている。
【0003】
ところで、複数の画像形成部を有する装置の問題点としては、機械精度等の原因により、複数の感光ドラムや搬送ベルトの移動むらや、各画像形成部の転写位置での感光ドラム外周面と搬送ベルトの移動量の関係等が各色毎にバラバラに発生し、画像を重ね合わせたときに一致せず、色ズレを生じることが挙げられる。特に、レーザスキャナと感光ドラムを有する複数の画像形成部を有する装置では、各画像形成部でレーザスキャナと感光ドラム間の距離に誤差があり、この誤差が各画像形成部間で異なると、感光ドラム上でのレーザの走査幅に違いが発生し、色ズレが発生する。
【0004】
色ズレの例を図2に示す。7は本来の画像位置を、8は色ズレが発生している場合の画像位置を示す。又、(b)、(c)は主走査方向に色ズレがある場合であるものの、説明の為、2つの線を搬送方向に離して描いてある。
【0005】
(a)は主走査線の傾きズレを示し、光学部と感光ドラム間に傾きがある場合等に発生する。例えば、光学部や感光ドラムの位置や、レンズの位置を調整することによって矢印方向に修正する。
【0006】
(b)は主走査線幅のバラツキによる色ズレを示し、光学部と感光ドラム間の距離の違い等によって発生する。光学部がレーザスキャナの場合に発生し易い。例えば、画像周波数を微調整(走査幅が長い場合は、周波数を高くする。)して、走査線の長さ変えることよって矢印方向に修正する。
【0007】
(c)は主走査方向の書出し位置誤差を示す。例えば、光学部がレーザススキャナであれば、ビーム検出位置からの書出しタイミングを調整することによって矢印方向に修正する。
【0008】
(d)は用紙搬送方向の書出し位置誤差を示す。例えば、用紙先端検出からの各色の書出しタイミングを調整することによって矢印方向に修正する。
【0009】
これら色ズレを修正する為に、搬送ベルト3上に、各色毎に色ズレ検出用のパターンを形成し、搬送ベルト下流部の両サイドに設けられた1対の光センサで検出し、検出したズレ値に応じて、前記の様な各種調整を実施している。
【0010】
図3に色ズレ検出パターン例を示す。9と10は用紙搬送方向の色ズレ値を検出する為のパターン、11と12は用紙搬送方向と直交する主走査方向の色ズレ値を検出する為のパターンでこの例では45度の傾きで、a〜dは各々ブラック(以下Bk)、イエロー(以下Y)、マゼンタ(以下M)、シアン(以下C)を示す。tsf1〜4、tmf1〜4、tsr1〜4、tmr1〜4、は各パターンの検出タイミングを、矢印は搬送ベルト3の移動方向を示す。
【0011】
搬送ベルト3の移動速度をvmm/s、Bkを基準色とし、用紙搬送方向用パターンの各色とBkパターン間の理論距離と左右各々の実測距離をdsYmm、dsMmm、dsCmm、defYmm、defMmm、defCmm、derYmm、derMmm、derCmm、各色の用紙搬送方向用パターンと主走査方向用パタ―ン間の実測距離を、左右各々、dmfBkmm、dmfYmm、dmfMmm、dmfCmm、dmrBkmm、dmrYmm、dmrMmm、dmrCmmとする。Bkを基準色とし、搬送方向に関して、各色の色ズレ値δesは、
defY=v*(tsf2−tsf1)−dsY ・・・(式1)
defM=v*(tsf3−tsf1)−dsM ・・・(式2)
defC=v*(tsf4−tsf1)−dsC ・・・(式3)
と、
derY=v*(tsr2−tsr1)−dsY ・・・(式4)
derM=v*(tsr3−tsr1)−dsM ・・・(式5)
derC=v*(tsr4−tsr1)−dsC ・・・(式6)
から、
δesY=(defY + derY)/2 ・・・(式7)
δesM=(defM + derM)/2 ・・・(式8)
δesC=(defC + derC)/2 ・・・(式9)
と、
δepY=defY ― derY ・・・(式10)
δepM=defM ― derM ・・・(式11)
δepC=defC ― derC ・・・(式12)
となり、計算結果の正負からズレ方向が判断出来、δesから書出し位置を、δepから傾きを補正する。
【0012】
主走査方向に関して、左右各々の各色の色ズレ値δemf、δemrは、
dmfBk=v*(tmf1−tsf1) ・・・(式13)
dmfY =v*(tmf2−tsf2) ・・・(式14)
dmfM =v*(tmf3−tsf3) ・・・(式15)
dmfC =v*(tmf4−tsf4) ・・・(式16)
と
dmrBk=v*(tmr1−tsr1) ・・・(式17)
dmrY =v*(tmr2−tsr2) ・・・(式18)
dmrM =v*(tmr3−tsr3) ・・・(式19)
dmrC =v*(tmr4−tsr4) ・・・(式20)
から、
δemfY=dmfY−dmfBk ・・・(式21)
δemfM=dmfM−dmfBk ・・・(式22)
δemfC=dmfC−dmfBk ・・・(式23)
と
δemrY=dmrY−dmrBk ・・・(式24)
δemrM=dmrM−dmrBk ・・・(式25)
δemrC=dmrC−dmrBk ・・・(式26)
となり、計算結果の正負からズレ方向が判断出来、δemfから書出し位置を、δemr−δemfから主走査幅を補正する。
【0013】
図12、図13は従来例に係る傾きとドラムの曲率とによる色ズレを説明する図である。
【0014】
1は円筒状の感光ドラム、20は基準色のレーザ露光位置、21は基準色に対して傾きがある第2色のレーザ露光位置である。図13は画像上で、矢印の方向は副走査方向、30は基準色の走査ライン、31はドラム曲率を無視した時の第2色の傾き、32はドラム曲率による第2色の傾きである。レーザスキャナと感光ドラムとの傾きにより、基準色のレーザの露光位置20から第2色の露光位置21にYずれると、感光ドラムに曲率が無いか、もしくは無視できるならば画像上では基準色30からYずれた31の破線の傾きとなる。しかし、実際は感光ドラムの曲率の影響により、画像上ではZずれることになり32の実線の傾きとなる。これにより、検出される傾きの色ズレ値は、真の傾きYではなくZとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では以下のような欠点があった。
【0016】
図14は従来例に係る傾きのドラム曲率による色ズレの過補正を説明する図である。
【0017】
検出されるZの色ズレから傾きを補正した場合、第2色の走査ラインは基準色の傾き30とならず、ドラム曲率から出るズレ分(Z−Y)だけ傾きを過補正した、傾き33のような状態になる。このように、レーザスキャナと感光ドラムとに傾きがある場合、ドラムの曲率の影響を考慮していないため、色ズレ補正後、ドラムの曲率によるズレの分だけ傾きを過補正した状態になり、この過補正分の傾きによる色ズレが残ってしまう。もしくは再度色ズレ補正が必要となってしまうという問題があった。
【0018】
従って、本発明の目的は、上記のような課題を解消するためになされたもので、簡易で且つ、精度良く色ズレ補正を行うことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、各々、光学部と円筒状の潜像形成媒体を有する複数の画像形成手段と、形成された画像を前記複数の画像形成部を順次通過する無端状ベルト上、又は、前記無端状ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する複数の転写手段と、前記無端状ベルト上に位置ズレ検出用のパターンを形成する手段と、前記無端状ベルト上に形成された位置ズレ検出用のパターンを検出する手段と、前記位置ズレ検出用パターンの検出結果から基準色に対する検出色の色ズレ値を算出する手段と、前記算出された色ズレ値から画像の傾き補正値を算出する手段と、前記算出された画像の傾き補正値に応じて色ズレ補正制御を行う手段とを有するカラー画像形成装置であって、前記傾き補正値は、前記潜像形成媒体の曲率を加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0020】
本出願に係る第2の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置の色ズレ補正装置において、前記搬送方向の位置の補正値に応じて色ズレ補正制御を行う手段を備え、前記搬送方向の位置の補正値は、前記潜像形成媒体の曲率を加味して搬送方向の位置の補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0021】
本出願に係る第3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカラー画像形成装置の色ズレ補正装置において、前記光学部は各々複数の光ビーム発生手段を備え、前記色ズレ検出用パターンの形成時に使用した搬送方向に対する光ビームを加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施例1)
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略構成図を示す。図1は本発明の実施例に係る画像形成装置の全体を説明する図である。
【0024】
本発明の実施例は、4色すなわち、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像形成手段を備えたカラー画像形成装置を示すもので、同図において、1は静電潜像を形成する感光ドラム(a、b、c、dは各々K、C、M、Y用を示す)、2は画像信号に応じて露光を行い感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザスキャナ、3は用紙を各色の画像形成部に順次搬送する、転写ベルトを兼ねた無端状の搬送ベルト、4は図示しないモータとギア等でなる駆動手段と接続され、搬送ベルト3を駆動する駆動ローラ、5は搬送ベルト3の移動に従って回転し、かつ搬送ベルト3に一定の張力を付与する従動ローラ、6は搬送ベルト3上に形成された色ズレ検知用パターンを検出する、搬送ベルトの両サイドに設けられた1対の光センサである。
【0025】
PCからプリントすべきデータがプリンタに送られ、プリンタエンジンの方式に応じた画像形成が終了しプリンタ可能状態となると、用紙カセットから用紙が供給され搬送ベルト3に到達し、搬送ベルト3により用紙が各色の画像形成部に順次搬送される。搬送ベルト3による用紙搬送とタイミングを合せて、各色の画像信号が各レーザスキャナ2に送られ、感光ドラム3上に静電潜像が形成され、図示しない現像器でトナーが現像され、図示しない転写部で用紙上に転写される。
【0026】
図1では、Y、M、C、Kの順に順次画像形成される。その後用紙は搬送ベルトから分離され、図示しない定着器で熱によってトナー像が用紙上に定着され、外部へ排出される。
【0027】
以下、本発明の実施例の動作について説明する。
【0028】
搬送ベルト3上に図3に示す様な色ズレ検出用パターンを形成し、搬送ベルトの両サイドに設けられた1対のセンサ6で読取り、各色間の色ズレ値を検出する。
【0029】
図4、図5は本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図である。
【0030】
1は感光ドラム、2はレーザスキャナ、13はポリゴンミラー、14は傾き補正レンズ、16はモータ、17は傾き補正レンズの回転支点、15はカムである。傾き補正レンズ14は、モータ16軸に取り付けられたカム15にて一方を保持されている。モータ16が動作してカム15が回転すると、傾き補正レンズ14の回転支点17を中心に動作することにより、ドラム1の回転方向に移動し、ポリゴンミラー13にて偏向されたレーザ光のドラム1への入射位置が変化する。
【0031】
検出された色ずれ値から後述するドラムの曲率の影響を考慮した傾き補正値に応じてモータ16を動作させて、副走査方向の傾きを補正する。この時、傾き補正レンズ14は、一方端を基準にして他方端のみ移動するので、画像上では、例えば左端側を固定して、右端側のみ上下するので、同時に副走査方向の書き出し位置も変化する。よって、傾き補正動作による傾き補正レンズ14の動作量に応じて、副走査方向の書き出し位置も補正される。
【0032】
図6、図7、図8は本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図である。
【0033】
検出した色ずれ量が、例えば、基準色に対し検出色が2と1/4ラインの誤差がある場合は以下の様に補正する。但し、この時に、前述した、傾き補正が行われている場合は、傾き補正による書き出し位置の変動量も加味した補正量を算出し補正動作を行う。レーザスキャナを用いた系では、ライン毎の書き出し位置を揃える為、ポリゴンモータ駆動部によって駆動されるポリゴンミラーの回転に同期して、ポリゴンミラーの面毎に水平同期信号生成部で生成される、水平同期信号を用いる。
【0034】
コントローラは、画像形成領域内でライン毎にエンジンから送信される水平同期信号に同期して画像データを送信する。1ライン単位の色ずれ量は、コントローラに送信する水平同期信号のタイミングをライン単位で早く又は遅くすることにより行う。2ライン遅くする場合は、図8に示す副走査方向の基準位置を示す垂直同期信号から、コントローラへの水平同期信号の送信を開始するまでのエンジン内部の水平同期信号のカウント数を+2にする。1ライン以内の補正は、ポリゴンの面位相を制御することにより行う。
【0035】
基準水平同期信号は、エンジンの内部タイマによって、1ライン周期の間に等間隔で4つ生成される信号である。各色の水平同期信号が、基準水平同期信号の4位相の中の所望の位相に同期する様に、ポリゴンの面位相は制御される。そこで、1/4ライン遅くする場合は、1/4位相から2/4位相に基準位相を切り換える。
【0036】
図9は本発明の実施例に係る主走査幅(全体倍率)の補正に関する動作を説明する図である。
【0037】
いわゆるPLL回路で構成されている。X’talと、X’talの出力を分周する1/NR分周器と、ビデオクロック出力を分周する1/NF分周器と、1/NR分周器1/NF分周器の出力の位相差に応じて、極性と幅の異なるパルスを出力する位相比較器と、位相比較器の出力を平滑化するローパスフィルタと、入力電圧に応じて出力周波数が異なるVCO(電圧制御発振器)からなる。ビデオクロック周波数fVは、X’talの周波数をfXとすると、
fV=(NR/NF)*fX ・・・(式27)
となり、NR(整数)とNF(整数)を微調整することにより、fVが微調整出来る。
【0038】
検出された色ずれ量に応じてNRとNFの設定値を変更し、主走査幅を補正する。例えば、幅が狭い方向に色ずれ量が検出された場合は、NRとNFの比を小さくしてfVを低く(周期を長く)する。この時、ビデオ周波数が変わるので、主走査方向の書き出し位置も変化する(主走査方向の書き出し位置の詳細は後述する)。よって、主走査幅の補正によるビデオクロックの変化量に応じて、主走査方向の書き出し位置も補正される。
【0039】
又、NRとNFの設定値は、同じ色ずれ量に対しても、コントローラの回路構成により異なる。さらに、コントローラの回路構成とNRとNFの設定値の関係によって、ビデオクロック周波数のジッタが悪化する場合があり、この様な場合には、他の色も含めた全色の補正量に対し微少(目視で画像の全体サイズに対しては影響の無い範囲)な量を加算又は減算させて、ジッタが悪化する設定を避ける方法がある。
【0040】
図10、図11は本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図である。
【0041】
検出した色ずれ量が、例えば、基準色に対し検出色が2と1/4ドットの誤差がある場合は以下の様に補正する。但し、この時に、前述した、主走査幅の補正が行われている場合は、主走査幅補正による書き出し位置の変動量も加味した補正量を算出し補正動作を行う。レーザスキャナを用いた系では、ライン毎の書き出し位置を揃える為、前述した様に、コントローラは、エンジンの水平同期信号生成部で生成され、画像形成領域内でライン毎に送信される水平同期信号に同期して、ビデオクロック生成部でビデオクロックを生成し、生成されたビデオクロックに同期して、ビデオデータ生成部で生成されたビデオデータ(画像データ)を直接エンジンのレーザ駆動部に送信する。
【0042】
1ドット単位の色ずれ量は、水平同期信号からビデオデータの送信を開始する位置(画像形成を開始する位置)までの、ビデオクロックのカウント数を変更して行う。2ドット遅くする場合は、カウント数を+2にする。1ドット以内の補正は、水平同期信号の同期位相を制御することにより行う。サンプリングクロックは、水平同期信号の同期位相を制御する為に、ビデオクロックの4倍の周波数を有する。水平同期信号の立ち上がりエッジからの4クロックの中の所望の立ち上がりエッジに同期してビデオクロック(サンプリングクロックの4個分)の出力を開始して、水平同期信号に対するビデオクロックの位相を制御する。そこで、1/4ドット遅くする場合は、1/4位相から2/4位相にサンプリング位相を切り換える。
【0043】
以上の色ズレ補正制御の中の副走査方向の傾きの補正で、検出された色ズレ値から傾き補正値を算出する方法について、図15〜図19を用いて説明する。
【0044】
図15で、20は基準色で傾きがない時の理想的レーザ露光位置、20aは基準色で傾きがある時のレーザ露光位置、21は基準色に対する第2色のレーザ露光位置である。図16は画像上で、30は傾きがない時の理想的走査ライン、30aは基準色の走査ライン、31はドラム曲率を無視した時の第2色の傾き、32はドラム曲率による第2色の傾きである。レーザスキャナと感光ドラムとの傾きにより、基準色のレーザが理想的露光位置20から露光位置20aにδrefずれ、また基準色に対する第2色が露光位置21にδPずれると、感光ドラムの曲率の影響により、基準色の露光角度φrefから基準色に対する第2色の露光角度はφとなるので、ドラム半径ρから画像上で32の実線の傾きのように搬送方向に
δP+C=ρ(φ−φref) ・・・(式28)
ずれる。
【0045】
ここで、
【0046】
【数1】
【0047】
の関係を用いた。ただし、φ0は傾きのない理想的な露光角度である。
【0048】
(式28)〜(式30)を整理し、検出される色ズレδP+Cから、傾きによる真の色ズレδPを得ることができるように式展開すると、
【0049】
【数2】
【0050】
となる。
【0051】
よって、ドラム曲率の影響を打ち消して傾き補正値を算出するためには(式31)を使えばよい。しかし、(式31)を使うには基準色の傾きが無い状態からの絶対的な傾きを知る必要があり、これを検出することは現実的ではないため、(式31)を使うことは出来ない。そこで、この(式31)をδref<<ρSin(φ0)として近似化すると、
【0052】
【数3】
【0053】
のような簡単な式を得ることができ、この(式32)を傾き補正値の算出式として使うことにする。
【0054】
例えば、理想的レーザ露光角度φ0が20°、感光ドラムの半径ρが30mmとした潜像構成で、ドラム曲率の影響を受けた傾きによる色ズレ値δP+Cが−200〜200μm検出された時の傾きによる真の色ズレ値δPは、図17のようになる。この時のドラム曲率による色ズレ値δC=δP+C−δPは、図18のようになり、δP+C/ρ<<φ0ならば図のように直線的になる。
【0055】
以上より、傾き補正値は、次のように求めることができる。図19で、これは画像上での傾きによる色ズレを表しており、37は画像上の回転支点、Mは画像中心、Wは対になった色ズレ検出部6間の距離、λは画像上の回転支点37と画像中心M間の距離で、色ズレ検出部6をもって画像の左端での副走査方向の色ズレδL、右端での色ズレδRを検出し、この検出された色ズレ値の左右差δP+C=δR−δLから(式32)を使って傾きによる真の色ズレ値であるδPを算出して、基準色に対する第2色32の傾き補正値δPを得ることができる。これより、第2色32を基準色30aに傾き補正することができる。
【0056】
例えば、上記と同じ理想的レーザ露光角度φ0が20°、感光ドラムの半径ρが15mmとした潜像構成で、副走査方向の色ズレが左端でδL=50μm、右端でδR=200μm検出された時の傾き補正値は、色ズレ値の左右差δ=150μmであるから(式32)より傾きによる真の色ズレ値はδP=141μmを得て、傾き補正することができる。
【0057】
また前述したように、傾き補正した場合、傾き補正値に応じて副走査方向の書き出し位置も変動するので、この書き出し位置も合わせて補正する必要がある。通常、副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、検出された左右端の副走査方向の色ズレδL、δRから、
【0058】
【数4】
【0059】
とした画像中心での色ズレ値をもって補正値としている。
【0060】
そして、傾き補正した場合での副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、色ズレ検出部の距離W間でδP傾いているのを補正すると、回転支点から画像中心までの距離λより、画像中心で
【0061】
【数5】
【0062】
ずれるのでこの分を差し引いて、
【0063】
【数6】
【0064】
となる。
【0065】
例えば、色ズレ検出部の距離W=300mm、回転支点から画像中心までの距離λ=250mmで、上記と同じ副走査方向の色ズレが左端でδL=50μm、右端でδR=200μm検出され、傾き補正値δP=141μmの時の副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、8μmとなる。
【0066】
(実施例2)
第1の実施例では副走査方向の書き出し位置の補正を(式34)のように傾き補正による書き出し位置の変動量のみを加味して算出した。
【0067】
しかし、本実施例では感光ドラムの曲率による副走査方向の位置の補正値の変動量も加味して副走査方向の書き出し位置の補正値を算出することを特徴とする。これは、図19に示すように、図中のδMである(式34)の右辺第1項の副走査方向の位置の補正値が感光ドラムの曲率の影響により変動を受けているため、図中のδM(P)である(式34)の右辺第2項の傾き補正による書き出し位置の変動量を差し引いただけでは感光ドラムの曲率により変動した分だけ書き出し位置のズレが残ってしまう。よって、感光ドラムの曲率により副走査方向の書き出し位置のズレが残らないように、傾き補正した場合での副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、
【0068】
【数7】
【0069】
とする。ここで、式中のδP+Cは副走査方向の色ズレ値の左右差でδP+C=δR−δLである。
【0070】
例えば、前記実施例1と同じ色ズレ検出部の距離W=300mm、回転支点から画像中心までの距離λ=250mmで、副走査方向の色ズレが左端でδL=50μm、右端でδR=200μm検出され、傾き補正値δP=141μmの時の副走査方向の書き出し位置の補正値δTOPは、0μmとなる。
【0071】
(実施例3)
本実施例では、各色のレーザスキャナは複数のレーザビーム発生手段を備え、この複数のレーザビーム発生手段のうち、色ズレ検出用のパターンの形成時に各色で使用した副走査方向に対するビームの露光位置を加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする。これは、各色3つのレーザビーム発生手段を持つ画像形成装置を例にとり、色ズレ検出パターン形成時に各色で使用したビームを加味して傾き補正値を算出する方法について図20、図21を用いて説明する。
【0072】
図20は、色ズレ検出パターンの図で、矢印の方向は副走査方向、破線の間隔はレーザ走査のライン間隔、右端のアルファベットは3ビームの搬送方向に対するビームの順番(a、b、c)、101は基準色のパターン、102は第2色のパターンで、それぞれ3ラインのパターン巾とした。図のような色ズレ検出パターンを形成し、各色、検出パターンの中心位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出する場合、図21で、基準色のビーム50と第2色のビーム51との、検出される色ズレδP+Cから傾き補正値を算出するには、第1実施形態で説明したように(式32)を用いるものの、式中のレーザビームの理想露光角度φ0は、図に示したように色ズレ検出パターンを形成している3つのビームの中心露光位置であるビーム50bの露光角度とする。これより、基準色のビーム50と第2色のビーム51との傾きによる真の色ズレ値δPを算出することができる。
【0073】
尚、本実施例で述べられた、検出パターンの中心位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出する場合で、3つのレーザビームのうち、全てのビーム(a、b、c)を使って色ズレ検出パターンの形成して、レーザビームの理想露光角度φ0をビーム50bの位置の露光角度とした。しかし、例えば、3つのレーザビームのうち、a、bの2つのビームを使って色ズレ検出パターンの形成する時は、レーザビームの理想露光角度φ0を50aと50bとの中心位置での露光角度としても良い。
【0074】
また、本実施例で述べられた、色ズレ値を検出する方法で、各色の検出パターンの中心位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出するとした。しかし、例えば、各色の検出パターンの下端位置から副走査方向の傾きによる色ズレ値を検出するとして、(式32)で用いる理想露光角度φ0をビーム50cでの露光角度としても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第1〜3の発明によれば、感光ドラムの曲率の影響を考慮した、簡易で高精度な副走査方向の傾き補正を行うことができる。
【0076】
さらに、本出願に係る第2の発明によれば、傾きの補正時に発生する副走査方向の位置の補正値のズレを打ち消すように考慮した、より高精度な色ズレ補正を行うことができる。
【0077】
さらに、本出願に係る第3の発明によれば、複数のレーザビーム発生手段を備える画像形成装置であっても、傾き補正を正しく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の全体を構成図である。
【図2】各種色ズレを説明する図。
【図3】色ズレ検出用パターンを説明する図。
【図4】本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図。
【図5】本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図。
【図6】本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図7】本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図8】本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図9】本発明の実施例に係る主走査幅の補正に関する動作を説明する図。
【図10】本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図11】本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図。
【図12】従来例に係るレーザ露光位置のズレによるドラム曲率の影響を説明する図。
【図13】従来例に係るドラム曲率の影響による画像上での傾きの色ズレを説明する図。
【図14】従来例に係る傾きの過補正を説明する図。
【図15】本発明の第1の実施例に係るレーザ露光位置のズレによるドラム曲率の影響を説明する図。
【図16】本発明の第1の実施例に係るドラム曲率の影響による画像上での傾きによる色ズレを説明する図。
【図17】本発明の第1の実施例に係る検出された傾きによる色ズレに対する傾きの補正値の図。
【図18】本発明の第1の実施例に係る検出された傾きによるドラム曲率による色ズレ値の図。
【図19】本発明の第1及び第2の実施例に係る検出される色ズレ値から傾きと書き出し位置の補正値を求めることを説明する図。
【図20】本発明の第3の実施例に係る色ズレ検出パターンの図。
【図21】本発明の第3の実施例に係る複数ビームでの理想露光角度を説明する図。
【符号の説明】
1 感光ドラム
20 レーザ露光位置
30 走査ライン
Claims (3)
- 各々、光ビーム発生手段を有する光学部と円筒状の潜像形成媒体を有する複数の画像形成手段と、形成された画像を前記複数の画像形成部を順次通過する無端状ベルト上、又は、前記無端状ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する複数の転写手段と、前記無端状ベルト上に色ズレ検出用のパターンを形成する手段と、前記無端状ベルト上に形成された色ズレ検出用のパターンを検出する手段と、前記色ズレ検出用パターンの検出結果から基準色に対する検出色の色ズレ値を算出する手段と、前記算出された色ズレ値から画像の傾き補正値を算出する手段と、前記算出された画像の傾き補正値に応じて色ズレ補正制御を行う手段とを有するカラー画像形成装置において、
前記傾き補正値は、前記潜像形成媒体の曲率を加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とするカラー画像形成装置の色ズレ補正装置。 - 前記算出された色ズレ値から搬送方向の位置の補正値を算出する手段と、前記搬送方向の位置の補正値に応じて色ズレ補正制御を行う手段を備え、前記搬送方向の位置の補正値は、前記潜像形成媒体の曲率を加味して搬送方向の位置の補正値を算出する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置の色ズレ補正装置。
- 前記光学部は各々複数の光ビーム発生手段を備え、前記傾き補正値は、前記色ズレ検出用パターンの形成時に使用した搬送方向に対する光ビームを加味して傾き補正値を算出する手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラー画像形成装置の色ズレ補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225509A JP2004069802A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | カラー画像形成装置の色ズレ補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002225509A JP2004069802A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | カラー画像形成装置の色ズレ補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004069802A true JP2004069802A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32013116
Family Applications (1)
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JP2002225509A Pending JP2004069802A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | カラー画像形成装置の色ズレ補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004069802A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006215397A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
JP2016110045A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | キヤノン株式会社 | 走査光学装置、画像形成装置及び補正方法 |
-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225509A patent/JP2004069802A/ja active Pending
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