JP2004069231A - 冷蔵庫制御システムおよび冷蔵庫 - Google Patents

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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
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Abstract

【課題】冷蔵庫の動作の状況を当該冷蔵庫と離間した場所で把握でき、かつ、冷蔵庫を効率良く動作させる。
【解決手段】冷蔵庫制御装置は、冷蔵庫1に対して、おいそぎ冷凍モードが実行されている際には除霜制御を実行させない等、当該冷蔵庫1における動作内容に応じて制御内容を決定する。なお、冷蔵庫制御装置が、別途設置されている留守番電話機の留守ボタンに対する操作を監視し、当該留守ボタンが操作され留守設定とされたことに応じて、冷蔵庫1に対して「留守節電モード」を実行するよう制御することもできる。また、ユーザの就寝すると考えられる時間帯および起床すると考えられる時間帯の前後に、冷蔵庫1に対して「静音モード」を実行するよう制御することも考えられる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫制御システムおよび冷蔵庫に関し、特に、当該冷蔵庫に対する制御に用いられる他の装置と通信が可能な冷蔵庫を含む冷蔵庫制御システムおよびそのような冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷蔵庫に関する技術として、特開2001−147080公報に開示されたように、冷蔵庫が、当該冷蔵庫と離間して設置可能な装置(リモートコントローラ等)に対して庫内温度を送信できる技術があった。このような技術によれば、ユーザは、冷蔵庫と離間した場所に居ながらにして、当該冷蔵庫の庫内温度を確認できた。また、同公報には、当該装置を用いて、冷蔵庫から離間した場所から冷蔵庫を制御するための情報(「急凍情報」等)を入力することもできた。このような技術によれば、ユーザが、冷蔵庫から離間した場所に居ても、当該ユーザの所望の態様で冷蔵庫の動作を制御できた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の技術では、冷蔵庫の動作の状況を「当該冷蔵庫と離間した場所に居ながらにして」把握できるという効果を奏することはできたが、冷蔵庫が送信される内容に制御に従って実行する動作自体の効率については考慮がなされていなかった。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、冷蔵庫の動作の状況を当該冷蔵庫と離間した場所で把握でき、かつ、冷蔵庫を効率良く動作させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従った冷蔵庫制御システムは、冷蔵庫と、当該冷蔵庫から離間して設置可能であり当該冷蔵庫と通信可能な冷蔵庫制御装置とを含む、冷蔵庫制御システムを対象としている。当該システムにおいて、冷蔵庫は、被冷却物を冷却貯蔵する貯蔵室と、貯蔵室内の被冷却物を冷却する冷却手段と、当該冷蔵庫の動作を制御する制御手段と、冷却手段の動作態様を冷蔵庫制御装置に対して出力する通信手段とを備えている。また、当該システムにおいて、冷蔵庫制御装置は、冷却手段の動作態様に応じて冷蔵庫の制御内容を決定し、前記冷却手段の動作態様または当該冷蔵庫の制御内容を表示する表示手段を備え、かつ、冷蔵庫に対して当該制御内容を送信する。そして、冷蔵庫の制御手段は、冷蔵庫制御装置から送信された制御内容に応じて、冷蔵庫の動作を制御する。
【0006】
本発明に従った冷蔵庫は、被冷却物を冷却貯蔵する貯蔵室と、貯蔵室内の被冷却物を冷却する冷却手段と、当該冷蔵庫の動作を制御する制御手段と、冷却手段の動作態様を、当該冷蔵庫から離間して設置可能である冷蔵庫制御装置に対して出力する通信手段とを含む。そして、制御手段は、冷却手段の動作態様に基づいて冷蔵庫制御装置により決定された制御内容に応じて、冷蔵庫の動作を制御する。
【0007】
本発明に従うと、たとえば、冷蔵庫において、除霜運転を実行する予定の時刻に冷却手段が急速に食品を冷却するための運転(急速冷却運転)を行なっている場合、除霜運転の実行は当該急速冷却運転の終了時まで延期されるなど、冷蔵庫に対して、冷却手段の動作の効率等が考慮された制御がなされる。
【0008】
また、本発明の冷蔵庫制御システムでは、冷蔵庫は、貯蔵室から霜を除去するためのヒータである除霜ヒータをさらに備え、当該除霜ヒータをオンする除霜制御を実行でき、また、制御手段は、貯蔵室内を所定の温度以下とするために冷却手段の単位時間当たりの運転量を変化させ、また、通信手段が出力する冷却手段の動作態様は、冷却手段の単位時間当たりの運転量であり、そして、冷蔵庫制御装置は、冷却手段の単位時間当たりの運転量と時刻とに基づいて除霜制御を冷蔵庫に実行させるタイミングを決定し、当該決定したタイミングに応じて冷蔵庫に除霜制御を実行するよう要求する情報を送信することが好ましい。
【0009】
また、本発明の冷蔵庫制御システムでは、通信手段は、冷却手段の動作態様として、冷却手段がその時点で実行している運転モードを、さらに出力し、また、冷蔵庫制御装置は、冷却手段が貯蔵庫室の被冷却物を急速に冷却する運転モードである急速冷却運転モードを実行している場合に、当該急速冷却運転モードが終了した後で、冷蔵庫に除霜制御を実行するよう要求する情報を送信することが好ましい。
【0010】
また、本発明の冷蔵庫制御システムでは、冷蔵庫制御装置は、冷蔵庫とは別の装置の動作を参照可能であり、当該別の装置の動作内容に応じて冷蔵庫の制御内容を決定し、かつ、冷蔵庫に対して当該制御内容を送信することが好ましい。
【0011】
また、本発明の冷蔵庫制御システムは、冷蔵庫と通信可能である冷蔵庫監視装置をさらに含み、通信手段は、冷蔵庫監視手段に、冷蔵庫の動作についての情報および冷蔵庫制御装置の決定した制御内容を出力し、冷蔵庫監視装置は、冷蔵庫の動作についての情報、および、冷蔵庫制御装置の決定した制御内容に基づいて、冷蔵庫が当該制御内容通りに動作しているか否かを判断することが好ましい。
【0012】
また、本発明の冷蔵庫制御システムでは、冷蔵庫は、当該冷蔵庫が冷蔵庫制御装置の決定した制御内容通りに動作しているか否かを判断する動作判断手段をさらに備え、当該動作判断手段の判断結果を冷蔵庫制御装置に送信することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態として、ネットワークを介して他の装置と通信可能な冷蔵庫を示す。
【0014】
図1は、本実施の形態の冷蔵庫の制御ブロック図である。
冷蔵庫1は、マイクロコンピュータを含み当該冷蔵庫1の動作を全体的に制御する制御手段102を備えている。冷蔵庫1には、図示は省略したが、食品等の被冷却物を収納する冷蔵室および冷凍室が備えられており、当該冷蔵室および冷凍室は、それぞれ、ドアで開閉が可能とされている。そして、当該冷蔵室および冷凍室には、それぞれ、ヒータ105、サーミスタ106、除霜ヒータ107、および、ドアスイッチ108が備えられており、これらは、制御手段102と接続されている。また、冷蔵庫1には、冷蔵室および冷凍室を冷却するためのコンプレッサ103、および、コンプレッサ103等を冷却するためのファンを回転させるファンモータ104が備えられ、これらも、制御手段102と接続されている。なお、ヒータ105は、冷蔵室または冷凍室の温度が低下しすぎた際に、温度を上昇させるためのヒータであり、除霜ヒータ107は、冷蔵室または冷凍室に蓄積した霜を除去するためのヒータであり、ドアスイッチ108は、冷蔵室および冷凍室のドアの開閉を検出するためのスイッチである。冷蔵庫1は、さらに、通信手段101を備えられている。通信手段101も、制御手段102と接続されており、さらに、外部の装置と制御手段102との間で、たとえばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を用いたシリアル通信等の双方向通信を行なうために備えられている。
【0015】
図2は、冷蔵庫1の制御手段102が実行する除霜および冷却制御処理のフローチャートである。制御手段102は、図2に示す処理を、一定間隔で常時行なっている。ここでいう一定間隔とは、例えば25msecの時間間隔であり、また、制御手段102のメインルーチン処理の1周期分が実行されるのに要する時間である。
【0016】
除霜および冷却制御処理では、制御手段102は、まず、S101で、冷蔵庫1が静音モードが実行されているか否かを判断する。なお、静音モードとは、ファンモータ104の回転数を低くすることにより風切り音などの冷蔵庫1の動作音を低減させる冷却制御である。「静音モード」は、ユーザがドアの開閉を行なわなかった結果としてコンプレッサ103の運転率(コンプレッサ103の単位時間当たりの運転量であり、コンプレッサ103がONされた時間の比率)が下がった場合に実行される。
【0017】
そして、制御手段102は、静音モードが実行されていると判断すると、S102で外部の装置に送信するパケットデータにおける静音モードに対応するデータをセットした後、処理をS103に進める。一方、静音モードが実行されていないと判断すると、直接、処理をS103に進める。
【0018】
図3に、冷蔵庫1から外部の装置に送られるパケットデータの構成を模式的に示す。当該パケットデータは、データ群501〜507を含む。
【0019】
データ群501は、送信先のアドレスを含むヘッダである。
データ群502,503,504は、それぞれ「静音モード」「留守節電モード」「おいそぎ冷凍モード」が実行されている際にセットされるデータである。
【0020】
「留守節電モード」とは、冷蔵室および冷凍室の設定温度(維持されるべき温度)を若干高くすることにより、コンプレッサ103の運転率を下げるあるいは回転数を低くすることにより、消費電力量を低減させる冷却制御である。「おいそぎ冷凍モード」とは、コンプレッサ103の運転率を上げるあるいは回転数を高くすることにより、冷蔵庫1における冷却性能を上げて冷凍室を急速に冷却し、これにより、冷凍庫内の食品の凍結までの時間を短縮させる冷却制御である。
【0021】
データ群505は、除霜制御が実行されている際にセットされるデータである。除霜制御とは、冷蔵室および冷凍室の霜を除去するために、コンプレッサ103がOFFされ除霜ヒータ107がONされる制御である。データ群506は、前回図2に示す処理が実行されてから、冷蔵庫または冷凍庫のドアの開閉回数に変化があった際にセットされるデータである。データ群507は、前回図2に示す処理が実行されてから、コンプレッサのON積算時間に変化があった際にセットされるデータである。なお、コンプレッサのON積算時間とは、コンプレッサ103がONした時間に基づいて制御手段102が算出する時間であり、算出方法については、後述する。
【0022】
再度、図2を参照して、制御手段102は、S103で、留守節電モードが実行されているか否かを判断し、実行されていると判断すると、S104でデータ群503にデータをセットした後、処理をS105に進める。一方、留守節電モードが実行されていないと判断すると、直接、処理をS105に進める。
【0023】
S105で、制御手段102は、おいそぎ冷凍モードが実行されているか否かを判断し、実行されていると判断すると、S106でデータ群504にデータをセットした後、処理をS107に進める。一方、おいそぎ冷凍モードが実行されていないと判断すると、処理をS113に進める。
【0024】
S107で、制御手段102は、除霜制御の実行中か否かを判断し、実行中であれば、S108で、データ群505にデータをセットした後、処理をS109に進める。一方、おいそぎ冷凍モードが実行されていないと判断すると、処理をS113に進める。
【0025】
S109で、制御手段102は、冷蔵室または冷凍室のドアの開閉回数に変化があったか否かを判断し、変化があったと判断すると、S110で、データ群506にデータをセットした後、処理をS111に進める。一方、変化がなかったと判断すると、直接、処理をS111に進める。
【0026】
S111で、制御手段102は、コンプレッサのON積算時間に変化があったか否かを判断し、変化があったと判断すると、S110で、データ群506にデータをセットした後、処理をS113に進める。一方、変化がなかったと判断すると、直接、処理をS113に進める。
【0027】
S113で、制御手段102は、図3に示したようなパケットデータを、外部の装置に向けて送信する。次に、制御手段102は、S114で、当該パケットデータをクリアした後、次回に除霜および冷却制御を行なうタイミングが到来するまで、待機する。
【0028】
ここで、冷蔵庫1における、除霜制御を実行するタイミングの決定態様について説明する。
【0029】
除霜制御は、基本的に、以下の式(1)で算出される着霜量Pが一定量(たとえば450g)となった時点で実行される。なお、式(1)中、Aは、コンプレッサ103の運転時間数であり、Bは、冷蔵室および冷凍室のドアの開閉回数の合計であり、Cは、前回の除霜制御が実行されてからの経過時間である。また、式(1)中のX,Y,Zは、表1で示されるような、外気温に応じて決定される定数である。外気温とは、冷蔵庫1の外部であって冷蔵庫1近傍の温度である。
【0030】
P=A×X+B×Y+C×Z …(1)
【0031】
【表1】
Figure 2004069231
【0032】
「A×X」は、無負荷(冷蔵室および冷凍室に食品がない場合)、かつ、ドアの開閉による冷蔵室および冷凍室への外気の導入がない場合での、着霜量に対応している。「B×Y」は、ドアの開閉によって冷蔵室および冷凍室に外気が導入されたことによる着霜量に対応している。「C×Z」は、庫内の食品からの水分による着霜量に対応しており、「コンプレッサのON積算時間」である。
【0033】
表1から理解されるように、XおよびYについては、外気温に応じて値が変化している。具体的には、XおよびYは、それぞれ、外気温が27℃以上32℃未満の場合の値が基準とされ、32℃以上の場合にはその値の1.3倍、15℃以上27℃未満の場合にはその0.75倍、15℃未満の場合にはその値の0.57倍とされている。各温度帯についてのこれらの係数は、絶対湿度の比に基づいて決定されている。一方、Zは、表面積0.24mの水負荷からの蒸発量に基づいて設定された値である。
【0034】
冷蔵庫1で除霜制御が実行されるタイミングは、通信手段101を介して冷蔵庫1と通信可能な装置によって決定される。当該装置は、除霜制御の実行のタイミングを決定するために、図3に示したようなパケットデータを受信し、当該パケットデータ内からドアの開閉回数のデータ(データ群506)およびコンプレッサのON積算時間(データ群507)を参照する。また、当該装置は、除霜制御の実行のタイミングを決定する際、次の5点の条件も考慮する。
【0035】
1.前回の除霜制御が実行されてから47時間が経過した際には、除霜制御を実行させる。
【0036】
2.コンプレッサ103が予め定められた時間(たとえば、除霜制御後1回目のコンプレッサ103のON時には3時間、それ以外であれば2時間)連続してONされた場合には、コンプレッサ103のON時間の合計が8時間となった時点で除霜制御を実行させる。
【0037】
3.上記の式(1)に従って、または、上記の1.に従って決定された除霜制御のタイミングにおいて、コンプレッサ103のON時間の合計が7時間未満である場合には、ON時間が7時間となった時点で除霜制御を実行させる。
【0038】
4.冷蔵室または冷凍室のドアの開閉回数のカウントに際して、当該ドアが連続して開放された時間が予め定められた時間よりも長い場合には、その回の開閉回数のカウントを多くカウントする(たとえば、連続して30〜59秒連続してドアが開放されていれば2回開放されたと、連続して60秒以上連続してドアが開放されていれば3回開放されたとカウントする)。
【0039】
5.「おいそぎ冷凍モード」等、急速に冷却を行なう必要のあるモードが実行されている際には、当該モードを除霜制御よりも優先して実行させ、当該モードの運転が終了した後に除霜制御を実行させる。
【0040】
次に、図4を参照して、除霜制御の実行のタイミングを決定する装置(以下、便宜状、冷蔵庫制御装置と呼ぶ)側の処理である、除霜および冷却制御用通信処理について説明する。なお、冷蔵庫制御装置は、情報を表示できる表示手段を備えている。また、図4に示された処理は、冷蔵庫1から図3に示したパケットデータを受信した際に実行される。
【0041】
冷蔵庫制御装置は、パケットデータを受信すると、S201,S203,S205,S207で、それぞれ、パケットデータをチェックし、冷蔵庫1が、静音モードの実行中であるか、留守節電モードの実行中であるか、おいそぎ冷凍モードの実行中であるか、除霜制御の実行中であるかを判断する。それぞれ、実行中であれば、S202,S204,S206,S208で、表示手段に、それぞれが実行中である旨を表示する。なお、S205でおいそぎ冷凍モードが実行中であると判断された場合には、S206でその旨の表示が行なわれた後、S207で除霜制御の実行中であるか否かを判断することなく、処理がS216に移行される。おいそぎ冷凍モードが実行されている際には、除霜制御が実行されることはないからである。
【0042】
S201,S203,S205,S207で、一連の判断が行なわれた後、冷蔵庫1が、おいそぎ冷凍モードの実行中でも、除霜制御の実行中でもない場合には、処理は、S209に移行される。
【0043】
そして、冷蔵庫制御装置は、S209で、パケットデータをチェックして、冷蔵庫1においてドアの開閉回数に変化があったか否かを判断する。変化があった場合には、S210で、次回の除霜制御が実行されるまでの残り時間を算出するために、式(1)の「A×X」の項を算出し、処理をS211に進める。一方、ドアの開閉回数に変化がなかった場合には、そのまま処理をS211に進める。なお、当該残り時間とは、着霜量Pが一定量になった時点(すなわち除霜開始時点)での経過時間C´を求め、それから現在の経過時間Cを引いた時間であり、以下の方法で算出される。
【0044】
除霜後から現在までのコンプレッサ103の「運転時間A/経過時間C」が、現時点のコンプレッサ運転率である。また、除霜後から現在までの「ドア開閉回数B/経過時間C」が、現時点のドア開閉回数率である。この2つの比率が今後も継続されると仮定して、式(2)から上記経過時間C´を求める。
【0045】
P=X×{A+(C´−C)×A/C}+Y×{B+(C´−C)×B/C}+Z×C´…(2)
S211では、冷蔵庫制御装置は、パケットデータをチェックして、コンプレッサのON積算時間に変化があったか否かを判断する。変化があった場合には、最新のコンプレッサのON積算時間を用い式(1)でPを算出し直すことにより、再度、次回の除霜制御が実行されるまでの残り時間を算出して、S213に処理を移行する。一方、変化がなかった場合には、そのまま処理をS213に進める。
【0046】
S213では、冷蔵庫制御装置は、次回の除霜制御までの残り時間と現在の時刻とを比較することにより、次回の除霜制御が、予め設定された時間帯から外れた時間帯で実行される予定となっているか否かを判断する。予め設定された時間帯とは、除霜制御が実行されるのに適している時間帯であり、たとえば、急速に被冷却物を冷却する必要がほとんどない深夜の時間帯等を挙げることができる。そして、次回の除霜制御が予め設定された時間帯から外れた時間帯で実行される予定となっていると判断すると、冷蔵庫制御装置は、S214で、次回の除霜制御が、予め設定された時間帯の中で実行されるように、次回の除霜制御までの残り時間を修正して、S215に処理を移行する。一方、次回の除霜制御が予め設定された時間帯内で実行される予定となっていると判断すると、そのまま、処理は、S215に移行される。
【0047】
そして、冷蔵庫制御装置は、S215で、次回の除湿制御までの残り時間を表示手段に表示させ、S216で、受信したパケットデータを、当該冷蔵庫制御装置内のメモリに記録して、次回のパケットデータの受信まで待機する。
【0048】
以上説明した本実施の形態では、冷蔵庫制御装置は、冷蔵庫1と対をなすリモートコントローラ等により構成される。
【0049】
また、以上説明した本実施の形態では、冷蔵庫制御装置は、冷蔵庫1に対して、おいそぎ冷凍モードが実行されている際には除霜制御を実行させない等、当該冷蔵庫1における動作内容に応じて制御内容を決定していた。なお、冷蔵庫1に対して、当該冷蔵庫とは別の装置における動作内容に応じて、制御内容が決定される場合も考えられる。
【0050】
このような制御の具体例としては、冷蔵庫制御装置が、別途設置されている留守番電話機の留守ボタンに対する操作を監視し、当該留守ボタンが操作され留守設定とされたことに応じて、冷蔵庫1に対して「留守節電モード」を実行するよう制御することが挙げられる。
【0051】
また、時間帯に応じて、冷蔵庫1に対する制御内容が決定される場合も考えられる。このような制御の具体例としては、ユーザの就寝すると考えられる時間帯および起床すると考えられる時間帯の前後に、冷蔵庫1に対して「静音モード」を実行するよう制御することが挙げられる。
【0052】
[第2の実施の形態]
図5に、本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫、および、当該冷蔵庫と通信可能な外部監視制御装置の制御ブロック図を示す。
【0053】
本実施の形態の冷蔵庫1では、図1に示した冷蔵庫1の通信手段101が、外部通信手段109に変更されている。外部通信手段109は、図3に示したパケットデータ等のデータを、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに変換できる。
【0054】
外部監視制御装置2は、監視通信手段201、表示手段202、操作手段203、および、記録手段204を備えている。なお、外部監視制御装置2は、第1の実施の形態において説明した冷蔵庫制御装置としても機能する。冷蔵庫1の外部通信手段109は、物理的に離れた場所にある外部監視制御装置2の監視通信手段201とデータ通信できるようにイーサネット(R)等のLAN(Local Area Network)で接続されている。
【0055】
監視通信手段201は、図4に示したような制御を実行し、また、その動作(監視や制御)の履歴を記録手段204に記録する。そして、現在の冷蔵庫1の状態を確認した上で、冷蔵庫1に対して制御指示ができる。
【0056】
本実施の形態では、外部通信手段109と監視通信手段201との間でTCP/IPプロトコルに準拠した通信が行なわれることから、外部監視制御装置2を、汎用のパーソナルコンピュータをはじめ、ネットワークを介して通信できる汎用の装置で構成することができる。
【0057】
[第3の実施の形態]
図6に、本発明の第3の実施の形態の冷蔵庫のブロック図を示す。
【0058】
本実施の形態の冷蔵庫1では、図1に示した冷蔵庫1の通信手段101が、庫内通信手段110に変更されている。また、本実施の形態の冷蔵庫1では、冷蔵庫制御装置として機能するパネル部4が、冷蔵庫と一体的に備えられている。
【0059】
パネル部4は、パネル通信手段401と、パネル表示手段402と、パネル操作手段403と、パネル記録手段404とを含む。パネル通信手段401は、図4に示したような制御を実行し、また、その動作(監視や制御)の履歴をパネル記録手段404に記録する。そして、現在の冷蔵庫1の状態を確認した上で、冷蔵庫1に対して制御指示ができる。
【0060】
庫内通信手段110とパネル通信手段401とは、I2Cバス(Inter−IC bus:フィリップス社の登録商標)に準拠した通信が可能である。したがって、例えば、冷蔵庫1本体のドアやキャビネットに、パネル表示手段402としての液晶パネルとパネル操作手段403としての操作パネルとを設け、そこから冷蔵庫1の動作の監視および制御を実行できる。
【0061】
[各実施の形態の変形例等]
以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1では、冷蔵庫に時計機能が備わっていなくても、生活時間帯(たとえば就寝前後や起床前後など)に、冷蔵庫の動作音を低減する静音モードに制御することで、ユーザに、冷蔵庫を快適に使用させることができる。
【0062】
また、以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1では、他の機器、たとえば留守番電話の留守ボタンに連動して、冷蔵庫の消費電力を低減する留守節電モードに制御することで、ユーザの冷蔵庫に対する操作を低減することができる。
【0063】
また、以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1では、除霜周期を計算するアルゴリズムのパラメータを用い、式(1)等を用いて除霜の開始予測時間をユーザに知らせることができる。
【0064】
また、以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1では、冷却制御を行うマイクロコンピュータには時計機能が備わっていなくても、生活時間帯以外(冷蔵庫を使用しない、すなわちドアを開閉しない。たとえば深夜など)に、除霜が開始・終了されるように、除霜周期(開始時期)が計算されるため、除霜制御中に冷蔵室または冷凍室のドアが頻繁に開閉されて冷蔵庫の庫内温度が上昇することを、防ぐことができる。また、除霜待ちになっているタイミングで、ユーザがおいそぎ冷凍(コンプレッサの連続運転で急速冷却)などの操作を行った場合、霜付による冷却性能の大幅な低下があるために除霜後に実動作に入る様に冷却制御されるが、本発明の冷蔵庫では、生活時間帯での除霜制御を回避できるため、当該冷却性能の大幅な低下について、心配する必要がない。
【0065】
また、以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1では、適切な除霜が行なわれているかを監視することで、冷蔵庫の信頼性を向上することができる。
【0066】
また、以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1では、除霜パラメータ(除霜制御開始時間を決定するためのパラメータ)が表1に示したように、設置場所の温度等により微調整されるため、冷却制御のマイクロコンピュータに外付けしていたEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)や抵抗が不要になり、別の監視制御のマイクロコンピュータからネットワークを通じて微調整できる。
【0067】
また、以上説明した各実施の形態の冷蔵庫1は、外部監視制御装置2のような、当該冷蔵庫1から離間して設置された装置から、ネットワークを介して所定の操作が行なわれることにより、自己診断モードの動作を実行する。
【0068】
自己診断モードは、冷蔵庫1についてのサービス対応のために訪問する者(冷蔵庫1の修理等を行なうサービスマン)が必要とする情報を、当該者が訪問するまでに明らかにするために、実行されるものである。したがって、冷蔵庫1において、自己診断モードは、実行中であることが特に表示されることなく、通常の冷却のための運転と並行して実行されることが好ましい。
【0069】
自己診断モードに入ると、冷蔵庫1では、「静音モード」「留守節電モード」「おいそぎ冷凍モード」等の各モードが解除され、除霜動作に入っている場合等特別な場合を除いては、コンプレッサ103が強制的にONされる。
【0070】
冷蔵庫1において自己診断モードの動作が終了すると、外部監視制御装置2の表示手段202のような、冷蔵庫1から離間した装置において、自己診断の結果が表示される。当該表示は、サーミスタ106の動作不良や自動製氷に関連する部分の不良(以下、「サーミスタ・自動製氷等の不良」と呼ぶ)、および、コンプレッサ103の回転数に関する不良(以下、「コンプ回転数の不良」と呼ぶ)の2つのグループに分けて表示がなされる。
【0071】
まず、「サーミスタ・自動製氷等の不良」のグループに関連する自己診断の内容を説明する。表2および表3には、当該グループの自己診断の内容が、各内容に1〜30の番号を付され、各内容ごとに、不良の状態、不良があった際の表示の内容、および、具体的な不良の内容が示されている。なお、表中の「F」は冷凍室に関する内容を意味し、「R」は冷蔵室に関する内容を意味する。
【0072】
【表2】
Figure 2004069231
【0073】
【表3】
Figure 2004069231
【0074】
番号1の「Fサーミスタ系統不良」,番号2の「Rサーミスタ系統不良」とは、それぞれ、冷凍室,冷蔵室におけるサーミスタ106に直接的に関連する部分の不良を示すものであり、具体的には、サーミスタ106自体の不良、サーミスタ106に接続される配線の短絡および断線、ならびに、サーミスタ106を実装する基板の不良等を含む。そして、冷凍室のサーミスタ106についてこのような不良があれば、「Fサーミスタ」と表示され、冷蔵室のサーミスタ106についてこのような不良があれば、「Rサーミスタ」と表示される。
【0075】
番号3の「F室DEFサーミスタ系統不良」,「R室DEFサーミスタ系統不良」は、それぞれ、冷凍室,冷蔵室におけるサーミスタ106の中の除霜処理に用いられるサーミスタに直接的に関連する部分の不良を示すものであり、具体的には、除霜用サーミスタ自体の不良、除霜用サーミスタに接続される配線の短絡および断線、ならびに、除霜用サーミスタを実装する基板の不良等を含む。そして、冷凍室の除霜用のサーミスタについてこのような不良があれば、「F−DEFサーミスタ」と表示され、冷蔵室の除霜用のサーミスタについてこのような不良があれば、「R−DEFサーミスタ」と表示される。
【0076】
番号4の「外気温サーミスタ系統不良」とは、冷蔵庫1に搭載された外気温を測定するサーミスタに直接的に関連する部分の不良を示すものであり、具体的には、当該サーミスタ自体の不良、当該サーミスタに接続される配線の短絡および断線、ならびに、当該サーミスタを実装する基板の不良等を含む。そして、当該サーミスタについてこのような不良があれば、「ガイキサーミスタ」と表示される。
【0077】
番号5の「F室除霜不良」,番号6の「R室除霜不良」とは、それぞれ、冷凍室または冷蔵室における除霜に関連する部品の不良を意味し、具体的には、温度ヒューズの不良、または、ガラス管ヒータ(除霜ヒータ107)の断線を含む。さらに具体的には、それぞれ、除霜時間(ガラス管ヒータ)への通電時間が120分となる除霜制御が連続して行なわれた場合に、このような不良があるとされる。そして、冷凍室についてこのような不良があれば「Fジョソウフリョウ」と表示され、冷蔵室についてこのような不良があれば「Rジョソウフリョウ」と表示される。
【0078】
番号7の「凝縮ファンモータ系統不良」とは、凝縮ファンモータの不良、ファンロックの不良、および、凝集ファンに関する配線や基板の不良を意味し、具体的には、凝縮ファン(コンプレッサ103を冷却するファン)のモータがONした時に凝縮ファンモータに流れる電流が過電流の場合に、このような不良があると判断される。そして、このような不良があれば、「ギョウシュクファンモータ」と表示される。
【0079】
番号8の「Rファンモータ系統不良」とは、冷蔵室のファンモータの不良、ファンロックの不良、および、凝集ファンに関する配線や基板の不良を意味し、具体的には、凝縮ファン(コンプレッサ103を冷却するファン)のモータがONした時に凝縮ファンモータに流れる電流が過電流の場合に、このような不良があると判断される。そして、このような不良があれば、「ギョウシュクファンモータ」と表示される。
【0080】
番号9の「スイッチング電源回路不良」とは、冷蔵庫1に備えられた回路中のスイッチング電源回路において過去48時間以内に不良があった場合に検出される不良であり、このような不良があった場合には、「SWデンゲン」と表示される。
【0081】
番号10の「電源プラグ過電圧」,番号11の「電源プラグ低電圧」とは、それぞれ過去48時間以内に3回以上、冷蔵庫1の電源プラグに印加された電圧がAC(alternating current)140V以上または66V以下となった状態を意味する。これらの不良があった場合には、それぞれ、「デンゲンカデンアツ」,「デンゲンテイデンアツ」という表示がなされる。
【0082】
番号12の「圧縮機回転数異常低下」とは、コンプレッサ103の回転数が過去48時間以内に3回以上所定の値(たとえば1540rpm)以下となった状態を意味する。このような不良があった場合には、「CMPカイテンスウテイカ」という表示がなされる。
【0083】
番号13の「圧縮機起動不良」,番号14の「圧縮機過電流」は、それぞれ、コンプレッサ103において、起動しない状態,家電流が導入された状態を意味する。これらの不良があった場合には、それぞれ、「CMPキドウフリョウ」,「CMPカデンリュウ」という表示がなされる。
【0084】
番号15の「インバータ駆動回路高温」は、冷蔵庫1に備えられたインバータの駆動回路の温度が予め定められた温度よりも高くなった状態を意味し、番号16の「インバータ基板誤動作」は、当該駆動回路が正常に動作しない状態を意味し、番号17の「インバータ基板通信異常」は、当該駆動回路が他の装置と正常に通信できない状態を意味する。これらの不良があった場合には、それぞれ、「INVカイロコウオン」,「INVキバンゴドウサ」,「INVツウシンイジョウ」という表示がなされる。
【0085】
番号18の「液晶表示電源不良」とは、冷蔵庫1に備えられた液晶表示基板と制御手段102との通信に関する不良を含む。このような不良が過去48時間以内に3回以上発生した場合には、表示が可能な場合には当該不良が発生した旨の表示がなされる。なお、このような不良が発生した場合には、多くの場合、自己診断の結果を表示する装置における当該自己診断の結果を含むすべての表示が不可能となるため、そのことにより、当該不良が発生していることが認識される。
【0086】
番号19の「液晶表示通信不良」とは、冷蔵庫1に備えられた液晶表示基板に電力を供給する電源系統の不良を含む。このような不良があった場合には、「エキショウツウシン」という表示がなされる。
【0087】
番号20の「時計クロック不良」とは、制御手段102における時計クロックに関する不良を含む。このような不良があった場合には、「トケイクロックフリョウ」という表示がなされる。
【0088】
番号21の「製氷サーミスタ系統不良」とは、冷凍室内に設けられている製氷室のサーミスタに関連する不良を含み、具体的には、当該サーミスタ自体の不良、当該サーミスタに接続される配線の短絡および断線、当該サーミスタを制御する部品を実装する基板の不良を含む。なお、製氷室とは、冷蔵庫1内に設けられた、自動的に氷を作るための空間である。このような不良があった場合には、「ICEサーミスタ」という表示がなされる。
【0089】
番号22〜番号25は、「離氷動作」についての不良に関するものである。冷蔵庫1には、離氷動作とは、上記の製氷室が備えられた自動製氷機内の所定の容器内に作られた氷を当該容器から離れさせるための動作が離氷動作である。離氷動作には、具体的には、当該所定の容器から氷を離すために当該所定の容器を第1の状態から第2の状態に変位させるための動作と、当該所定の容器を第1の状態に戻すための動作が含まれる。なお、当該所定の容器は、所定のモータが正転されることにより第2の状態とされ、当該所定のモータが逆転されることにより第1の状態に戻される。
【0090】
そして、番号22,24の「正転時パルスなし」「逆転時パルスなし」は、冷蔵庫1において当該モータの正転時,逆転時のパルスが出力されない不良を意味し、このような不良があった場合には、それぞれ、「セイテンパルスナシ」,「ギャクテンパルスナシ」という表示がなされる。番号23,25の「正転時パルス異常」「逆転時パルス異常」は、冷蔵庫1において当該モータの正転時,逆転時のパルスに異常がある旨の不良を意味し、このような不良があった場合には、それぞれ、「セイテンパルスイジョウ」,「ギャクテンパルスイジョウ」という表示がなされる。
【0091】
番号26の「製氷冷却不足」とは、製氷サーミスタの検知する上記の製氷室内の温度が6時間連続して−10℃より高いという不良であり、このような不良があった場合には「ICEレイキャクブソク」という表示がなされる。
【0092】
番号27の「F室高温履歴」とは、サーミスタ106の検出する冷凍室の温度が連続して6時間−10℃以上となったという不良であり、このような不良があった場合には「Fコウオンリレキ」という表示がなされる。
【0093】
番号28の「R室高温履歴」とは、サーミスタ106の検出する冷蔵室の温度が連続して2時間10℃以上となったという不良であり、このような不良があった場合には「Rコウオンリレキ」という表示がなされる。
【0094】
番号29の「自動製氷機満水」とは、自動製氷機において製造されて保冷されている氷が当該場所で満タンになっている状態を意味する。このような場合には、「マンピョウ」という表示がなされる。なお、このような場合には、冷蔵庫1において製氷動作は停止される。
【0095】
番号30の「自動製氷機水なし」とは、自動製氷機のタンクに自動的に製氷するのに必要な量の水が充填されていない状態を意味する。このような場合には、「ミズナシ」という表示がなされる。
【0096】
次に、「コンプ回転数の不良」のグループに関連する自己診断の内容を説明する。このグループの自己診断は、制御手段102から、コンプレッサ103を設定された回転数で回転させるために上記のインバータ基板に信号を送った際に、当該信号の送信が正常に行なえるか否かを診断するものである。なお、この自己診断では、制御手段102から、コンプレッサ103を予め定められた数種類の回転数(たとえば、1600rpm、3000rpm、4000rpmの3種類)のそれぞれで回転させるための信号が上記のインバータ基板に送信され、各回転数ごとに、コンプレッサ103が正常に回転するか否かが判定される。なお、コンプレッサ103が各回転数で正常に回転しなければ、それぞれの回転数についてその旨の表示がなされる。
【0097】
以上説明したように、冷蔵庫1が、当該冷蔵庫1から離間した場所から送信される情報に基づいて自己診断モードを実行することにより、冷蔵庫1から離間した場所から、ネットワークを介して、冷蔵庫1の不良箇所を特定できるので、サービス対応に訪問する前にスペアパーツ・工具等の準備ができ、迅速な修理対応ができる。
【0098】
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0099】
【発明の効果】
本発明によると、たとえば、冷蔵庫において、除霜運転を実行する予定の時刻に冷却手段が急速に食品を冷却するための運転(急速冷却運転)を行なっている場合、除霜運転の実行は当該急速冷却運転の終了時まで延期されるなど、冷蔵庫に対して、冷却手段の動作の効率等が考慮された制御がなされる。これにより、冷蔵庫の動作の状況を当該冷蔵庫と離間した場所で把握でき、かつ、冷蔵庫を効率良く動作させることである。
【0100】
また、本発明によると、冷蔵庫の実情に沿ったタイミングであって、冷蔵庫が充分冷却動作を行なうことを希望され、かつ、除霜制御が実行されることにより冷却効率が著しく低下する時間帯を避けたタイミングで、除霜制御を実行させることができる。
【0101】
また、本発明によると、冷蔵庫の実情に沿ったタイミングであって、除霜制御が実行されることにより冷却効率が著しく低下する時間帯を避けたタイミングで、除霜制御を実行させることができる。
【0102】
また、本発明によると、ユーザが、冷蔵庫に対してわざわざ制御内容についての条件の入力を行なわなくても、ユーザのライフスタイルに合致した態様で、冷蔵庫の動作を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の冷蔵庫の制御ブロック図である。
【図2】図1の冷蔵庫の制御手段が実行する除霜および冷却制御処理のフローチャートである。
【図3】図1の冷蔵庫から外部の装置に送られるパケットデータの構成を模式的に示す図である。
【図4】図1の冷蔵庫と通信する装置において実行される、除霜および冷却制御用通信処理のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫、および、外部監視制御装置の制御ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の冷蔵庫の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫、2 外部監視制御装置、4 パネル部、101 通信手段、102 制御手段、103 コンプレッサ、104 ファンモータ、105 ヒータ、106 サーミスタ、107 除霜ヒータ、108 ドアスイッチ。

Claims (7)

  1. 冷蔵庫と、当該冷蔵庫から離間して設置可能であり当該冷蔵庫と通信可能な冷蔵庫制御装置とを含む、冷蔵庫制御システムであって、
    前記冷蔵庫は、
    被冷却物を冷却貯蔵する貯蔵室と、
    前記貯蔵室内の被冷却物を冷却する冷却手段と、
    当該冷蔵庫の動作を制御する制御手段と、
    前記冷却手段の動作態様を前記冷蔵庫制御装置に対して出力する通信手段とを備え、
    前記冷蔵庫制御装置は、前記冷却手段の動作態様に応じて前記冷蔵庫の制御内容を決定し、前記冷却手段の動作態様または当該冷蔵庫の制御内容を表示する表示手段を備え、かつ、前記冷蔵庫に対して当該制御内容を送信し、
    前記制御手段は、前記冷蔵庫制御装置から送信された制御内容に応じて、前記冷蔵庫の動作を制御する、冷蔵庫制御システム。
  2. 前記冷蔵庫は、前記貯蔵室から霜を除去するためのヒータである除霜ヒータをさらに備え、当該除霜ヒータをオンする除霜制御を実行でき、
    前記制御手段は、前記貯蔵室内を所定の温度以下とするために前記冷却手段の単位時間当たりの運転量を変化させ、
    前記通信手段が出力する前記冷却手段の動作態様は、前記冷却手段の単位時間当たりの運転量であり、
    前記冷蔵庫制御装置は、前記冷却手段の単位時間当たりの運転量と時刻とに基づいて前記除霜制御を前記冷蔵庫に実行させるタイミングを決定し、当該決定したタイミングに応じて前記冷蔵庫に前記除霜制御を実行するよう要求する情報を送信する、請求項1に記載の冷蔵庫制御システム。
  3. 前記通信手段は、前記冷却手段の動作態様として、前記冷却手段がその時点で実行している運転モードを、さらに出力し、
    前記冷蔵庫制御装置は、前記冷却手段が前記貯蔵庫室の被冷却物を急速に冷却する運転モードである急速冷却運転モードを実行している場合に、当該急速冷却運転モードが終了した後で、前記冷蔵庫に前記除霜制御を実行するよう要求する情報を送信する、請求項2に記載の冷蔵庫制御システム。
  4. 前記冷蔵庫制御装置は、前記冷蔵庫とは別の装置の動作を参照可能であり、当該別の装置の動作内容に応じて前記冷蔵庫の制御内容を決定し、かつ、前記冷蔵庫に対して当該制御内容を送信する、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫制御システム。
  5. 前記冷蔵庫と通信可能である冷蔵庫監視装置をさらに含み、
    前記通信手段は、前記冷蔵庫監視手段に、前記冷蔵庫の動作についての情報および前記冷蔵庫制御装置の決定した制御内容を出力し、
    前記冷蔵庫監視装置は、前記冷蔵庫の動作についての情報、および、前記冷蔵庫制御装置の決定した制御内容に基づいて、前記冷蔵庫が当該制御内容通りに動作しているか否かを判断する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫制御システム。
  6. 前記冷蔵庫は、当該冷蔵庫が前記冷蔵庫制御装置の決定した制御内容通りに動作しているか否かを判断する動作判断手段をさらに備え、当該動作判断手段の判断結果を前記冷蔵庫制御装置に送信する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫制御システム。
  7. 被冷却物を冷却貯蔵する貯蔵室と、
    前記貯蔵室内の被冷却物を冷却する冷却手段と、
    当該冷蔵庫の動作を制御する制御手段と、
    前記冷却手段の動作態様を、当該冷蔵庫から離間して設置可能である冷蔵庫制御装置に対して出力する通信手段とを含み、
    前記制御手段は、前記冷却手段の動作態様に基づいて冷蔵庫制御装置により決定された制御内容に応じて、前記冷蔵庫の動作を制御する、冷蔵庫。
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