JP2004068320A - キャブ - Google Patents

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JP2004068320A
JP2004068320A JP2002226323A JP2002226323A JP2004068320A JP 2004068320 A JP2004068320 A JP 2004068320A JP 2002226323 A JP2002226323 A JP 2002226323A JP 2002226323 A JP2002226323 A JP 2002226323A JP 2004068320 A JP2004068320 A JP 2004068320A
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Masahiro Nakayama
中山 昌宏
Kazue Tazaki
田▲崎▼ 和重
Noriaki Endo
遠藤 徳明
Yusuke Harayama
原山 雄介
Yasushi Uchida
内田 泰
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Caterpillar Japan Ltd
Press Kogyo Co Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Press Kogyo Co Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

【課題】キャブ内外いずれからも工具なしで窓体を外せるとともに、作業終了時は外部からの侵入防止のためにキャブ内側より施錠が可能のキャブを提供する。
【解決手段】キャブ本体31の窓用開口32の開口縁33に対し窓体6を取外し可能に取付ける。キャブ本体31に対し窓体6を係着するとともに係着状態を解除可能の係脱機構34を設ける。窓体6の内側に、キャブ本体31に対し窓体6を施錠するとともに施錠状態を解除可能のロック機構35を設ける。係脱機構34は、キャブ本体31の開口縁33の内側にロックブラケット43を設け、キャブ本体31の開口縁33に外側から当接する窓体6の内側に、ロックブラケット43の内側に係脱可能の可動係合部54を可動的に設ける。可動係合部54は、窓体6の内側の内側ハンドル55と、窓体6の外側の外側ハンドル56とにより回動操作する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取外し可能の窓体を備えたキャブに関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に示されるように、油圧ショベルは、下部走行体1に上部旋回体2が旋回可能に設けられ、この上部旋回体2にオペレータの操作空間を形成するキャブ3、エンジンおよび油圧源などの動力装置4、フロント作業装置5が設けられている。キャブ3の後方の動力装置4上に位置する窓体6は、緊急時の脱出口として開放可能に構成されている。
【0003】
従来は、緊急時におけるキャブ3内からのオペレータの脱出あるいは外部からの救出については、図13および図14に示される2つの構造がある。
【0004】
図13に示される従来のキャブ3aは、キャブ本体11と窓ガラス6aとの間に嵌着されたS形断面のゴムシール部材(以下、「Sゴム13」という)に楔ゴム14が挿入され、この楔ゴム14にはプルリング15が取付けられている。
【0005】
そして、このプルリング15をキャブ室内16のオペレータが引張り、楔ゴム14をSゴム13から引抜くと、Sゴム13のキャブ室内16側が弱くなり、キャブ室内16側からの押圧力によりSゴム13がキャブ本体11から外れやすくなるので、キャブ室内16側から窓ガラス6aを外すことができる。
【0006】
しかしながら、プルリング15により楔ゴム14を引抜き窓ガラス6aを外す操作はキャブ室内16側からしかできないので、キャブ外側から窓ガラス6aを外すことは容易でない問題がある。
【0007】
図14に示される従来のキャブ3bは、キャブ本体21の内側に取付部材22,23を介して、係合部24aを有するブロック24が固定され、一方、窓ガラス6bの内側にビス26により爪取付体27が固定され、この爪取付体27の可撓部27aを介して一体成形された爪部27bが、ブロック24の係合部24aに係脱可能に係合され、さらに、爪部27bにはハンドル部27cが一体に形成されている。
【0008】
そして、キャブ本体21と窓ガラス6bとの間に設けられたシールゴム28を圧縮しながら窓ガラス6bを装着した状態では、キャブ本体21側の係合部24aに窓ガラス6b側の爪部27bが係合して、窓ガラス装着状態を維持できる。一方、キャブ室内29のオペレータがハンドル部27cを押圧することにより、可撓部27aが下側へ彎曲して爪部27bが係合部24aから外れるので、キャブ室内29側から窓ガラス6bを外すことができる。
【0009】
しかしながら、このようなハンドル部27cにより爪部27bを係合部24aから外し、窓ガラス6bを外す操作はキャブ室内29側からしかできないので、キャブ外側から窓ガラス6bを外すことは容易でない問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は、窓ガラス6a,6bを外す操作をキャブ室内16,29側からしかできないので、オペレータが意識を失うなどしたときは、キャブ3a,3bの内側より窓ガラス6a,6bを取外してキャブ3a,3bの外部に脱出することができなくなる事態が生じ、このような場合は、キャブ外側からの救出活動は、窓ガラス6a,6bを破ることでしかできなくなり、強度の高い樹脂製窓体の場合には、その窓体を割るための時間が窓ガラス6a,6bの場合より多くかかってしまい、緊急時の救出に手間取る問題がある。
【0011】
一方、単に、キャブ外側から窓ガラス6a,6bを容易に外すことができるようにした場合は、キャブ外側からの救出活動は容易になるが、盗難のおそれが生じる。
【0012】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、キャブ内外いずれからも工具なしで窓体を外せるとともに、作業終了時は外部からの侵入防止のためにキャブ内側より施錠が可能のキャブを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、窓用開口を有するキャブ本体と、キャブ本体の窓用開口に対し取外し可能に取付けられた窓体と、キャブ本体に対し窓体を係着するとともに係着状態を解除可能の係脱機構と、窓体の内側に設けられキャブ本体に対し窓体を施錠するとともに施錠状態を解除可能のロック機構とを備え、係脱機構は、キャブ本体の窓用開口の内側に設けられた窓体係止体と、キャブ本体の窓用開口に外側から当接する窓体の内側に可動的に設けられ窓体係止体の内側に係脱可能の可動係合部と、可動係合部を窓体の内側で可動操作する内側操作体と、可動係合部を窓体の外側で可動操作する外側操作体とを具備したキャブであり、キャブ本体の内外いずれからも、係脱機構の内側操作体または外側操作体により可動係合部を可動操作して、窓体係止体に対する可動係合部の係合によりキャブ本体の窓用開口に係着されている窓体の係着状態を容易に解除できるので、キャブ本体の外側からも窓体を取外して、キャブ本体の窓用開口を緊急時の脱出口とすることができる。また、キャブ本体内のオペレータがキャブ本体から離れるに当って、キャブ本体の内側よりロック機構を働かせることで、外側操作体による窓体の取外しを防止できるので、外部からの侵入を防止できる。
【0014】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載のキャブにおける可動係合部が、係合位置と係合解除位置との間で回動可能に設けられ、内側操作体は、可動係合部を窓体の内側で回動操作するとともに窓体を外す際の取手として機能する内側ハンドルであり、外側操作体は、可動係合部を窓体の外側で回動操作するとともに窓体を外す際の取手として機能する外側ハンドルであるキャブであり、内側ハンドルまたは外側ハンドルを持って可動係合部を係合位置から係合解除位置に回動したままの状態で、引続き、これらのハンドルに窓体取外し操作用の取手の役目をさせることができるので、これらのハンドルを持ったままで係合解除操作から窓体の押出し操作までの一連の窓体取外し操作を片手で短時間のうちにすることができ、すなわちワンタッチ操作で窓体をキャブ本体より容易に取外すことができる。
【0015】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載のキャブにおけるキャブ本体が、窓用開口の開口縁に嵌脱可能のシール部材を備え、ロック機構は、窓体の内側に摺動可能に設けられたスライドラッチピンを備え、窓体係止体は、キャブ本体の窓用開口の内側に着脱可能に取付けられた取付部と、係脱機構の可動係合部に対し係脱自在の係止板部と、ロック機構のスライドラッチピンに対し嵌脱自在のピン嵌合部とを具備したキャブであり、キャブ本体の窓用開口の開口縁に嵌脱可能のシール部材のような交換可能な部品の付替えと、キャブ本体の窓用開口の内側に取付部を介し着脱可能の窓体係止体のような後付け部品の追加設置のみで、既存のキャブ本体を改修することなく、窓体に対するシール構造およびロック機構を構成できるので、キャブ本体を改修する場合に比べて大幅なコストダウンを図れる。また、窓体係止体は、係脱機構の可動係合部に対し係脱自在の係止板部にて窓体を係止する働きと、ロック機構のスライドラッチピンに対し嵌脱自在のピン嵌合部にて窓体をロックする働きとを有し、1つの窓体係止体を有効に利用することができるので、係脱機構およびロック機構のコンパクト化および簡易化を図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図12を参照しながら説明する。なお、図12に示された油圧ショベルの説明は、既にしたので省略する。
【0017】
図12に示されるキャブ3の後側面に位置する窓体6は、緊急時の脱出口として開放できるように、キャブ3の内外いずれからも工具なしで外せるようになっている。
【0018】
すなわち、図11に示されるようにキャブ本体31が有する窓用開口32の開口縁33に対し、図4乃至図6に示される窓体6が、図1乃至図3に示されるように取外し可能に取付けられている。
【0019】
このために、キャブ本体31に対し窓体6を係着するとともに係着状態を解除可能の係脱機構34が設けられ、窓体6の内側に、キャブ本体31に対し窓体6を施錠するとともに施錠状態を解除可能のロック機構35が設けられている。
【0020】
キャブ本体31の窓用開口32に臨む周囲の開口縁33には、元々図13に示されるSゴム13や、図14に示されるシールゴム28が嵌着されていたが、これらのSゴム13やシールゴム28を取外すことにより、いったん図10に示されるようなシールなし状態とし、その後、図11に示されるように窓体6と適合するシール部材としてのシールゴム36を嵌脱可能に嵌着する。
【0021】
このシールゴム36は、開口縁33に嵌着されたU形断面の嵌着部37と、この嵌着部37の前面側に突出され窓体6と密着する中空シール部38とを備えている。
【0022】
このシールゴム36への交換とともに、図11に示されるようにキャブ本体31の窓用開口32の上側に位置する開口縁33の内側に、ねじ40によりL形断面の取付板41が設けられ、この取付板41に、ねじ42により着脱可能の窓体係止体としてのロックブラケット43が追加設置されている。
【0023】
窓体6は、図4に示されるように矩形状の窓ガラス44の外周縁に沿って窓枠45が接着され、この窓枠45の下部に、図1に示されるようにキャブ本体31の窓用開口32の下側に位置する開口縁33のシールゴム36に被嵌する係合ブラケット46が、窓枠45に一体化された螺合筒部47にて、ねじ48により取付けられている。
【0024】
さらに、図4に示されるように窓枠45の左右部の中央および上部に、キャブ本体31の窓用開口32の開口縁33に当接されて窓体6を位置決めするための複数のピン51が取付けられ、窓枠45において、これらのピン51よりも外側の面が、キャブ本体31側のシールゴム36の中空シール部38と密着するシール面となる。
【0025】
また、図4乃至図6に示されるように窓枠45の上部から、キャブ本体31と接触するシールゴム板52が突設されている。窓枠45の上側の中央部には、係脱機構34を取付けるための係脱機構取付部53が一体に形成されている。
【0026】
係脱機構34は、図1に示されるようにキャブ本体31の窓用開口32の下側に位置する開口縁33のシールゴム36に窓枠45の下部の係合ブラケット46を被嵌する構造に加えて、キャブ本体31の窓用開口32の上側に位置する開口縁33の内側に前記ロックブラケット43が設けられ、さらに、キャブ本体31の上側の開口縁33に外側から当接する窓体6の内側に、ロックブラケット43の内側に係脱可能の可動係合部54が可動的に設けられ、さらに、窓体6の内側に、可動係合部54を窓体6の内側で可動操作する内側操作体としての内側ハンドル55が設けられ、窓体6の外側に、可動係合部54を窓体6の外側で可動操作する外側操作体としての外側ハンドル56が設けられている。
【0027】
可動係合部54は、図7および図9に示されるように内側ハンドル55の上部に折曲部57を介して一体成形されたものであり、図2および図3に示されるように点線または実線で示された係合位置と、2点鎖線で示された係合解除位置との間で回動可能に設けられている。
【0028】
内側ハンドル55は、図4に示されるように可動係合部54を窓体6の内側で回動操作するとともに窓体6を外す際の取手として機能するものであり、図4および図9に示されるようにハンドル本体61の一側部に側板部62が折曲形成され、この側板部62により、オペレータが把持しやすい厚みと、引掛かりが確保されている。
【0029】
さらに、図9に示されるようにハンドル本体61の上部には角穴63が穿設され、この角穴63が、図7に示されるように外側ハンドル56と一体の回転軸部64の先端部に形成された角軸部65に嵌着され、先端のねじ部66と螺合するナット67によりワッシャ68を介し固定されている。
【0030】
回転軸部64は、軸受筒体69により回転自在に保持されており、この軸受筒体69は、窓枠45の係脱機構取付部53に嵌着され、軸受筒体69に一体成形された取付フランジ69aを介し固定されている。
【0031】
外側ハンドル56は、一体の回転軸部64により、可動係合部54を窓体6の外側で回動操作するとともに、窓体6を外す際の取手として機能するものである。
【0032】
また、前記ロック機構35は、図4に示されるように窓枠45の上部内側に長尺材71が一体に設けられ、この長尺材71の中央より一側寄りに取付台72を介してピン保持体73が取付けられ、このピン保持体73内にスライドラッチピン74が摺動可能に嵌着され、このスライドラッチピン74から、ピン保持体73に穿設されたL形溝75を通してレバー76が手前側へ突出されている。
【0033】
このスライドラッチピン74は、ピン保持体73内に内蔵されたスプリング(図示せず)によって、図4に示されるように可動係合部54と対向する側のピン保持体73の端面から突出する方向に付勢されているが、スプリングに抗して反対方向に操作してピン保持体73の内部に後退させたときは、レバー76を下方へ回動してL形溝75に係合することで、スライドラッチピン74の後退状態を保つことが可能となっている。
【0034】
一方、図1乃至図3に示されるように、このスライドラッチピン74の先端と対向する位置には前記ロックブラケット43が配置されている。
【0035】
このロックブラケット43は、図1および図3に示されるようにキャブ本体31の窓用開口32の上側に位置する開口縁33の内側に設けられたL形断面の取付板41に、ねじ42により取付部81が着脱可能に取付けられ、この取付部81の下側に、係脱機構34の可動係合部54に対し係脱自在の係止板部82が折曲形成され、この係止板部82の一側部に、ロック機構35のスライドラッチピン74に対し嵌脱自在の穴83を有するピン嵌合部84が折曲形成されたものである。
【0036】
このロックブラケット43の係止板部82には、円弧状の切欠部85が設けられ、内側ハンドル55または外側ハンドル56により回動された可動係合部54が、この切欠部85にて係止板部82と係合する。
【0037】
以上のように、
窓用開口32を有するキャブ本体31と、キャブ本体31の窓用開口32の開口縁33に対し取外し可能に取付けられた窓体6と、キャブ本体31に対し窓体6を係着するとともに係着状態を解除可能の係脱機構34と、窓体6の内側に設けられキャブ本体31に対し窓体6を施錠するとともに施錠状態を解除可能のロック機構35とを備え、係脱機構34は、キャブ本体31の開口縁33の内側に設けられたロックブラケット43と、キャブ本体31の開口縁33に外側から当接する窓体6の内側に可動的に設けられロックブラケット43の内側に係脱可能の可動係合部54と、可動係合部54を窓体6の内側で可動操作する内側ハンドル55と、可動係合部54を窓体6の外側で可動操作する外側ハンドル56とを具備したキャブである。すなわち、キャブ本体31の内外から窓体6を外すことを可能にした構造で、かつ盗難防止や悪戯防止のためにキャブ本体31の内側より窓体6のロック機構35を手動でロックあるいはロック解除できる構造である。
【0038】
また、可動係合部54は、係合位置と係合解除位置との間で回動可能に設けられ、内側ハンドル55は、可動係合部54を窓体6の内側で回動操作するとともに窓体6を外す際の取手として機能するものであり、外側ハンドル56は、可動係合部54を窓体6の外側で回動操作するとともに窓体6を外す際の取手として機能するものである。すなわち、内側ハンドル55または外側ハンドル56を持ったままで、ロックブラケット43に対する可動係合部54の係合解除から窓体6の押出しまでの一連の窓体取外し操作を、片手ですることができる構造である。
【0039】
さらに、キャブ本体31が、開口縁33に嵌脱可能のシールゴム36を備え、ロック機構35は、窓体6の内側に摺動可能に設けられたスライドラッチピン74を備え、ロックブラケット43は、キャブ本体31の開口縁33の内側に着脱可能に取付けられた取付部81と、係脱機構34の可動係合部54に対し係脱自在の係止板部82と、ロック機構35のスライドラッチピン74に対し嵌脱自在のピン嵌合部84とを具備したものである。すなわち、既存のキャブ本体31を改修することなく、そのキャブ本体31に用いられている従来のシール部材(Sゴム13、シールゴム28)と交換されたシールゴム36を用いたり、取付板41を介してロックブラケット43を後付けすることで、既存のキャブ本体31にも窓体6を適用できる構造とした。
【0040】
なお、先の盗難防止目的に設定された手動式のロック機構35のオプションとして、油圧ロック装置、またはエンジンイグニッションスイッチなどと連動したロック機構を設置することも効果的である。
【0041】
次に、図示された実施の形態の作用を説明する。
【0042】
係脱機構34の作用を説明すると、窓体6を装着するときは、窓体6の下部に設けられた係合ブラケット46を、キャブ本体31の窓用開口32の下側に位置する開口縁33のシールゴム36に被嵌し、次に、窓枠45の上部を窓用開口32の上側に位置する開口縁33のシールゴム36に押当てるように、キャブ本体31の窓用開口32に窓体6を嵌込み、キャブ本体31の内側から内側ハンドル55を回動し、またはキャブ本体31の外側から外側ハンドル56を回動して、可動係合部54を図3の2点鎖線位置から点線位置に回動することにより、この可動係合部54をロックブラケット43の係止板部82の内側に係合する。
【0043】
一方、緊急時に窓体6を取外すときは、オペレータがキャブ本体31の内側から内側ハンドル55を回動し、または外部の者がキャブ本体31の外側から外側ハンドル56を回動して、可動係合部54を図3の点線位置から2点鎖線位置に回動することにより、この可動係合部54をロックブラケット43の係止板部82から係合解除する。これにより、オペレータは内側ハンドル55を握ったまま窓体6の上部を押出すようにして、窓体6をキャブ本体31の開口縁33から外し、自力で脱出することができ、また、外部の者は外側ハンドル56を握ったまま窓体6の上部を引出すようにして、窓体6をキャブ本体31の開口縁33から外すことができ、外部からの救助活動が可能となる。
【0044】
また、ロック機構35の作用を説明すると、オペレータがキャブ3から離れる際は、ピン保持体73内に後退された状態でL形溝75と係合しているレバー76を係合解除して、スプリング(図示せず)の反発力により、図3に示されるようにスライドラッチピン74の一部をピン保持体73の端面より突出させて前記ロックブラケット43のピン嵌合部84に嵌合することで、外部から窓体6を取外すことができないように窓体6をロックする。
【0045】
一方、オペレータがキャブ本体31内にいるときは、レバー76によりスライドラッチピン74をロックブラケット43から後退させる方向に摺動操作することで、スライドラッチピン74とロックブラケット43のピン嵌合部84との嵌合を解除する。このとき、スライドラッチピン74はスプリング(図示せず)に抗して後退させるので、レバー76を回動してL形溝75に係合することで、後退状態を保つようにする。このように、ロック機構35をロック解除状態にしておくことで、外部からの救助活動を可能にする。
【0046】
次に、図示された実施の形態の効果を説明する。
【0047】
キャブ本体31の内外いずれからも、係脱機構34の内側ハンドル55または外側ハンドル56により可動係合部54を回動操作して、ロックブラケット43に対する可動係合部54の係合によりキャブ本体31の開口縁33に係着されている窓体6の係着状態を容易に解除できるので、キャブ本体31の内側からだけでなく、キャブ本体31の外側からも窓体6を取外して、キャブ本体31の窓用開口32を緊急時の脱出口とすることができる。その際、キャブ内外いずれからもハンドル操作だけで容易に窓体6をキャブ本体31より外すことができ、緊急時には特に有効である。
【0048】
一方、キャブ本体31内のオペレータがキャブ本体31から離れるに当って、キャブ本体31の内側よりロック機構35を働かせることで、外側ハンドル56による窓体6の取外しを防止できるので、外部からの侵入者によりなされる盗難や悪戯を防止できる。
【0049】
また、内側ハンドル55または外側ハンドル56を把持して、可動係合部54を係合位置から係合解除位置に回動操作したままの状態で、引続き、これらのハンドル55,56に窓体取外し操作用の取手の役目をさせることができるので、これらのハンドルを持ったままで係合解除操作から窓体6の押出し操作までの一連の窓体取外し操作を片手で短時間のうちにすることができ、すなわちワンタッチ操作で窓体6をキャブ本体31より円滑にかつ容易に取外すことができる。
【0050】
さらに、キャブ本体31の開口縁33に嵌脱可能のシールゴム36のような交換可能な部品の付替えと、キャブ本体31の開口縁33の内側に取付板41を介し着脱可能のロックブラケット43のような後付け部品の追加設置のみで、既存のキャブ本体31を改修することなく、窓体6に対するシール構造およびロック機構35を構成でき、後付け交換可能な部品の付替えおよび追加設置だけで本構造が得られるので、キャブ本体31を改修する場合に比べて大幅なコストダウンを図れる。
【0051】
また、後付けのロックブラケット43は、係脱機構34の可動係合部54に対し係脱自在の係止板部82にて窓体6を係止する働きと、ロック機構35のスライドラッチピン74に対し嵌脱自在のピン嵌合部84にて窓体6をロックする働きとを有し、1つのロックブラケット43を有効に利用することができるので、係脱機構34およびロック機構35のコンパクト化および簡易化を図れる。
【0052】
以上のように、窓体6をキャブ本体31の内外から外すことができる構造とし、盗難防止や悪戯防止のためのロック機構35を備えている構造とし、内側ハンドル55あるいは外側ハンドル56を持ったままで、係合解除から窓体押出しまでの一連の窓体取外し操作を、片手によりワンタッチ操作できる構造とし、キャブ本体31の改修工事を必要とせず、後付け交換可能な構造としたものである。
【0053】
なお、窓体6は、ガラス製で説明したが、例えばポリカーボネートなどの強度の高い樹脂製でも良い。さらに、ロック機構35は、手動式を説明したが、ソレノイドなどでスライドラッチピン74を動かす電動式にしても良い。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、キャブ本体の内外いずれからも、係脱機構の内側ハンドルまたは外側ハンドルにより可動係合部を可動操作して、窓体係止体に対する可動係合部の係合によりキャブ本体の窓用開口に係着されている窓体の係着状態を容易に解除できるので、キャブ本体の外側からも窓体を取外して、キャブ本体の窓用開口を緊急時の脱出口とすることができる。また、キャブ本体内のオペレータがキャブ本体から離れるに当って、キャブ本体の内側よりロック機構を働かせることで、外側ハンドルによる窓体の取外しを防止できるので、外部からの侵入を防止できる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、内側ハンドルまたは外側ハンドルを持って可動係合部を係合位置から係合解除位置に回動したままの状態で、引続き、これらのハンドルに窓体取外し操作用の取手の役目をさせることができるので、これらのハンドルを持ったままで係合解除操作から窓体の押出し操作までの一連の窓体取外し操作を片手で短時間のうちにすることができ、すなわちワンタッチ操作で窓体をキャブ本体より容易に取外すことができる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、キャブ本体の窓用開口の開口縁に嵌脱可能のシール部材のような交換可能な部品の付替えと、キャブ本体の窓用開口の内側に取付部を介し着脱可能の窓体係止体のような後付け部品の追加設置のみで、既存のキャブ本体を改修することなく、窓体に対するシール構造およびロック機構を構成できるので、キャブ本体を改修する場合に比べて大幅なコストダウンを図れる。また、窓体係止体は、係脱機構の可動係合部に対し係脱自在の係止板部にて窓体を係止する働きと、ロック機構のスライドラッチピンに対し嵌脱自在のピン嵌合部にて窓体をロックする働きとを有し、1つの窓体係止体を有効に利用することができるので、係脱機構およびロック機構のコンパクト化および簡易化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャブの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】同上キャブの一部を後側から見た背面図である。
【図3】同上キャブの係脱機構およびロック機構を示す背面図である。
【図4】同上キャブの窓体を内側から見た斜視図である。
【図5】同上キャブの窓体を外側から見た斜視図である。
【図6】同上キャブの窓体の断面図である。
【図7】同上キャブの内側操作体および外側操作体を示す一部を破断した側面図である。
【図8】同上キャブの外側操作体を示す正面図である。
【図9】同上キャブの内側操作体を示す正面図である。
【図10】同上キャブのキャブ本体の基本構造を示す断面図である。
【図11】図10に示された基本構造のキャブ本体に窓体を装着するための追加部材を設置した状態の断面図である。
【図12】油圧ショベルの側面図である。
【図13】(a)は従来のキャブの一例を示す背面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図14】(a)は従来のキャブの他の例を示す背面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【符号の説明】
6  窓体
31  キャブ本体
32  窓用開口
33  開口縁
34  係脱機構
35  ロック機構
36  シール部材としてのシールゴム
43  窓体係止体としてのロックブラケット
54  可動係合部
55  内側操作体としての内側ハンドル
56  外側操作体としての外側ハンドル
74  スライドラッチピン
81  取付部
82  係止板部
84  ピン嵌合部

Claims (3)

  1. 窓用開口を有するキャブ本体と、
    キャブ本体の窓用開口に対し取外し可能に取付けられた窓体と、
    キャブ本体に対し窓体を係着するとともに係着状態を解除可能の係脱機構と、
    窓体の内側に設けられキャブ本体に対し窓体を施錠するとともに施錠状態を解除可能のロック機構とを備え、
    係脱機構は、
    キャブ本体の窓用開口の内側に設けられた窓体係止体と、
    キャブ本体の窓用開口に外側から当接する窓体の内側に可動的に設けられ窓体係止体の内側に係脱可能の可動係合部と、
    可動係合部を窓体の内側で可動操作する内側操作体と、
    可動係合部を窓体の外側で可動操作する外側操作体と
    を具備したことを特徴とするキャブ。
  2. 可動係合部は、係合位置と係合解除位置との間で回動可能に設けられ、
    内側操作体は、可動係合部を窓体の内側で回動操作するとともに窓体を外す際の取手として機能する内側ハンドルであり、
    外側操作体は、可動係合部を窓体の外側で回動操作するとともに窓体を外す際の取手として機能する外側ハンドルである
    ことを特徴とする請求項1記載のキャブ。
  3. キャブ本体は、窓用開口の開口縁に嵌脱可能のシール部材を備え、
    ロック機構は、窓体の内側に摺動可能に設けられたスライドラッチピンを備え、
    窓体係止体は、
    キャブ本体の窓用開口の内側に着脱可能に取付けられた取付部と、
    係脱機構の可動係合部に対し係脱自在の係止板部と、
    ロック機構のスライドラッチピンに対し嵌脱自在のピン嵌合部と
    を具備したことを特徴とする請求項1または2記載のキャブ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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