JP2004068083A - プラズマcvd法による堆積膜形成方法及び装置 - Google Patents

プラズマcvd法による堆積膜形成方法及び装置 Download PDF

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Kazuhiko Takada
高田 和彦
Hideaki Matsuoka
松岡 秀彰
Hiroyuki Katagiri
片桐 宏之
Yoshio Seki
瀬木 好雄
Mitsuharu Hitsuishi
櫃石 光治
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Abstract

【課題】反応容器内の母線方向のガス流を安定化することにより、膜厚および膜質が均一な堆積膜を定常的に形成し、量産化を行う上でその歩留まりを飛躍的に向上させたプラズマCVD法による堆積膜形成方法及び装置を提供する。
【解決手段】成膜用原料ガスを前記円筒状反応容器内に導入する原料ガス導入管がリング状であり、同軸上の該円筒状支持体の周方向に沿って設けられており、かつ前記円筒状支持体の長手方向に複数設置されている事を特徴とする堆積膜形成方法、ならびにそれに用いられる装置。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマCVD法により、支持体上に機能性堆積膜、特に電子写真用感光体、光起電力デバイス、画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、TFT等の半導体素子として好適に利用できる、結晶質、または非単結晶質半導体を連続的に形成する堆積膜形成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体デバイス、電子写真用感光体、画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、光起電力デバイス、その他各種エレクトロニクス素子、光学素子等に用いる素子部材として、アモルファスシリコン、例えば水素または/及びハロゲン(例えばフッ素、塩素等)で補償されたアモルファスシリコン[以下、A−Si(H,X)と略記する]のような非単結晶質の堆積膜またはダイヤモンド薄膜やポリシリコン薄膜のような結晶質の堆積膜が提案され、その中のいくつかは実用に付されている。
【0003】
こうした堆積膜は、プラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流または高周波、あるいはマイクロ波によるグロー放電によって分割し、ガラス、石英、耐熱性合成樹脂フィルム、ステンレス、アルミニウムなどの支持体上に堆積膜を形成する方法により形成され、そのための装置も各種提案されている。
【0004】
例えば、図3はプラズマCVD法(以後「PCVD」と略記する)による電子写真用感光体の製造装置の一例を示す模式的な構成図である。図3に示す製造装置の構成は以下の通りである。
【0005】
この装置は大別すると、堆積膜形成装置200、原料ガスの供給装置(図示せず)、円筒状反応容器201内を減圧にするための排気装置214、215から構成されている。成膜装置200中の円筒状反応容器201内には円筒状支持体202、支持体加熱用ヒーター209、原料ガス導入管▲1▼▲2▼203、204が設置され、更に高周波マッチングボックス211が接続されている。なお、円筒状反応容器201内から排気装置214、215へは排気管208が通じている。
【0006】
原料ガス供給装置(図示せず)は、SiH、GeH、H、CH、B、PH等の原料ガスのボンベ(図示せず)とバルブ(図示せず)およびマスフローコントローラー(図示せず)から構成され、各原料ガスのボンベはバルブ(図示せず)を介して円筒状反応容器201内のガス導入管204に接続されている。
【0007】
こうした従来の堆積膜形成装置を用いた堆積膜の形成は、例えば以下のように行なわれる。
【0008】
まず、円筒状反応容器201内に円筒状支持体202を設置し、排気装置214により円筒状反応容器201内を排気する。続いて、支持体加熱用ヒーター209により円筒状支持体202の温度を20℃乃至450℃の所定の温度に制御する。
【0009】
堆積膜形成用の原料ガスを円筒状反応容器201に流入させるには、ガスボンベのバルブ(図示せず)、円筒状反応容器のリークバルブ212が閉じられていることを確認し、又、流入バルブ(図示せず)、流出バルブ(図示せず)、補助バルブ(図示せず)が開かれていることを確認して、まずメイン排気バルブ(213)を開いて円筒状反応容器内201および原料ガス導入管▲1▼▲2▼203、204を排気する。
【0010】
次に真空計217の読みが約6.7×10−4Paになった時点で補助バルブ(図示せず)、流出バルブ(図示せず)を閉じる。
【0011】
その後、ガスボンベ(図示せず)より各ガスをバルブ(216)を開いて導入し、圧力調整器(図示せず)により各ガス圧を所定の圧力に調整する。次に、流入バルブ(図示せず)を徐々に開けて、各ガスをマスフローコントローラー(図示せず)内に導入する。
【0012】
以上のようにして成膜の準備が完了した後、以下の手順で各層の形成を行う。円筒状支持体202が所定の温度になったところで流出バルブ(図示せず)のうちの必要なものおよび補助バルブ(図示せず)を徐々に開き、ガスボンベ(図示せず)から所定のガスを原料ガス導入管203、204を介して円筒状反応容器201内に導入する。
【0013】
次にマスフローコントローラー(図示せず)によって各原料ガスが所定の流量になるように調整する。その際、円筒状反応容器201内の圧力が133Pa以下の所定の圧力になるように真空計217を見ながらメイン排気バルブ213の開口を調整する。
【0014】
内圧が安定したところで、周波数13.56MHzの高周波電源(図示せず)を所望の電力に設定して、高周波マッチングボックス211を通じて円筒状反応容器201内に高周波電力を導入し、グロー放電を生起させる。この放電エネルギーによって反応容器内に導入された原料ガスが分解され、円筒状支持体202上に所定のシリコンを主成分とする堆積膜が形成されるところとなる。
【0015】
所望の膜厚の形成が行われた後、高周波電力の供給を止め、流出バルブを閉じて反応容器へのガスの流入を止め、堆積膜の形成を終える。
【0016】
同様の操作を複数回繰り返すことによって、所望の多層構造の光受容層を形成することができる。
【0017】
それぞれの層を形成する際には必要なガス以外の流出バルブはすべて閉じられていることは言うまでもなく、また、それぞれのガスが円筒状反応容器201内、流出バルブ(図示せず)から円筒状反応容器201に至る配管内に残留することを避けるために、流出バルブ(図示せず)を閉じ、補助バルブ(図示せず)を開き、さらにメイン排気バルブ213を全開にして系内を一旦高真空に排気する操作を必要に応じて行う。
【0018】
このようにして、電子写真用感光体のような大面積を有する堆積膜を形成する場合、膜厚、膜質の均一化が必要であり、そのための装置構成も各種提案されている。
【0019】
例えば、特開平4−247877号公報によれば、マイクロ波プラズマCVD堆積膜形成装置において、原料ガス導入管は多重管構成し、該多重管に設けたガス放出孔の数を、該多重管の内側から外側に向かうにつれて増加させる構成にすることで、反応容器内のガス分布の均一化を図る技術が開示されている。
【0020】
特開昭58−30125号公報によれば、原料ガス導入管に、円筒状電極とは独立した、ガス導入用ガス管を用い、該ガス管に設けたガス放出孔の断面積と間隔を円筒形支持体の長手方向で変化させ、原料ガスを均一に放出することにより、膜厚および膜質を改善する技術が開示されている。
【0021】
特開昭58−32413号公報によれば、ガス導入手段兼用の円筒状電極においても、ガス導入用ガス管を使用した場合においても、ガス放出孔の向きを原料ガスが一定方向に回転する様に設定することにより、膜厚と膜質の均一性を改善する技術が開示されている。
【0022】
特開昭62−218573号公報によれば、ガス導入管の上部及び下部を分岐管により接続することにより、支持体を回転させなくても膜厚、膜質の均一性を改善する技術が開示されている。
【0023】
特開昭63−479号公報によれば、ガス導入管のガス放出孔と円筒状支持体との角度と、円筒状電極の内径、円筒状支持体の内径との関係を規定することにより、支持体を回転させなくても膜厚、膜質の均一性を改善する技術が開示されている。
【0024】
特開昭63−7373号公報によれば、ガス導入管を用い、ガス導入管の断面積、ガス放出孔の断面積と数の関係を規定することにより、円筒状支持体を回転させずに、形成される堆積膜の膜厚及び膜質を均一にする技術が開示されている。
【0025】
特開平9−003652号公報によれば、円筒状支持体長手方向に対して、セラミックリングを用いて原料ガス導入管を傾斜をさせることで、長手方向での特性むらを均一にする技術が開示されている。
【0026】
これらの技術により電子写真用感光体の膜厚や膜質の均一性が向上し、それに伴って歩留まりも向上してきた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の成膜装置で作製された電子写真用感光体は、膜厚、膜質などが均一化され歩留まりの面で改善されてきたが、総合的な特性向上を図る上でさらに改良される余地が存在するのが実情である。
【0028】
特に、電子写真装置の高画質、高速化、高耐久化は急速に進んでおり、電子写真用感光体においては電気的特性や光導電特性の更なる向上とともに、帯電能、感度を維持しつつあらゆる環境下で大幅に性能を延ばすことが求められている。
【0029】
このような状況下において、前述した従来技術により上記課題についてある程度の膜厚、膜質の均一化が可能になってはきたが、未だ充分とはいえない。特にアモルファスシリコン系感光体の更なる高画質化への課題として、更に、均一な膜を得ることが必要とされる。そのためには、反応容器内のガスの流量、速度のバランスをとることが必要である。
【0030】
本発明の目的は、上述のごとき従来の堆積膜形成装置に於ける諸問題を克服して、電子写真用感光体に使用する堆積膜を形成する方法及び装置について、上述の諸問題を解決し、上述の要求を満たすようにすることを目的とする。
【0031】
即ち、本発明の主たる目的は、反応容器内のガス量のバランスをとり、膜厚および膜質が均一な堆積膜を定常的に形成しうるプラズマCVD法による堆積膜形成方法及び装置を提供することにある。
【0032】
本発明の他の目的は、形成される膜の諸物性、成膜速度、再現性の向上、膜の生産性を向上し、量産化を行う場合その歩留まりを飛躍的に向上させることを可能にするプラズマCVD法による堆積膜量産装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プラズマCVD法による成膜装置の円筒状反応容器内の円筒状支持体保持手段上に円筒状支持体を配置する工程と、
原料ガス導入管を介して成膜用原料ガスを前記円筒状反応容器内に導入する工程と、
放電エネルギーを前記円筒状反応容器内に導入する工程と、
前記円筒状反応容器内に導入された前記成膜用原料ガスを励起種化させて前記円筒状支持体の表面に堆積膜を形成するする工程と
を有する堆積膜形成方法において、
該原料ガス導入管がリング状であり、同軸上の該円筒状支持体の周方向に沿って設けられており、かつ前記円筒状支持体の長手方向に複数設置されている事を特徴とする堆積膜形成方法に関する。
【0034】
また、プラズマCVD法による成膜装置の円筒状反応容器内の円筒状支持体保持手段上に円筒状支持体を配置する手段と、
前記円筒状反応容器内に原料ガス供給源に接続された原料ガス導入管を配置する手段と、
前記円筒状反応容器内に放電エネルギーを導入する手段を有する、
前記円筒状支持体の表面に堆積膜を形成させる堆積膜形成装置において、
前記原料ガス導入管は、同軸上の該円筒状支持体の周方向に沿って設けられたリング状ガス導入管であり、前記円筒状支持体の長手方向に前記リング状ガス導入管は複数設置してある事を特徴とする堆積膜形成装置に関する。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、従来の堆積膜形成方法における前述の問題を克服して、前述の本発明の目的を達成すべく鋭意研究を重ねたところ、前記リング状原料ガス導入管を、前記円筒状支持体の長手方向に複数設置する事が堆積膜の均一性に大きく影響するという知見を得た。
【0036】
本発明は下記のガス導入管をリング状とし、前記原料ガス導入管を、前記支持体の同軸外周上の該円筒状支持体の周方向に沿って複数設け、前記円筒状支持体の長手方向に複数設置することで軸方向に均一に成膜することが可能になる。また、軸方向の特性むらが生じた場合、特性むらを起こした付近のリング状原料ガス導入管を上下に移動調整したり、リング径の異なるガス導入管を設置したりすることで円筒状支持体の母線方向むらの堆積膜及び膜質の均一化が図られるものである。
【0037】
以下図面を用いて本発明について詳述する。
【0038】
図1〜2は、本発明のプラズマCVD法による堆積膜形成装置における原料ガス導入管と電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体を含む対向電極の配置を模式的に示す断面図である。
【0039】
図1は、100が堆積膜形成装置、101は電極を兼ねる円筒状反応容器、102は円筒状支持体、108は排気管、105はリング状ガス導入管、104は縦管、106はバッファ管、107は支柱、110はジョイントをそれぞれ示す。その他は図3と共通の構成であり、符号の下2桁が対応する。
【0040】
図2は、本発明におけるリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【0041】
従来の堆積膜形成方法及び装置においては、原料ガスはガス導入管下部から導入されるが、ガス供給源が1つであるため、母線方向でガスバランスが不均一となる。その為原料ガスを円筒状反応容器の母線方向に数箇所にわたって分配すると、原料ガス供給源の供給口から離れるに従って、導入ガス管に供給される原料ガスの量が少なくなり、そして、反応空間内のガスバランスが不均一となり円筒状反応容器の母線方向に堆積膜厚むらあるいは膜質むらを生じてしまう。
【0042】
また、特開平7−111261号公報によれば、1個のリング状ガス導入管を用い、板状の基板に成膜する技術が開示されている。しかし、この方法を円筒状支持体に利用した場合、リング状ガス導入管が1本であるため結果的に反応空間内のガスバランスが不均一となり円筒状反応容器の母線方向に堆積膜厚むらあるいは膜質むらを生じてしまう。
【0043】
これらの母線方向の堆積膜厚むらあるいは膜質むらが生じる課題は、本発明のリング状ガス導入管を複数設置する事で解決出来る。それは、おおよそ以下の通りであると推察される。従来の周方向に複数設置する縦型の原料ガス導入管の場合、ガス供給源が一つであるため装置下部から原料ガスが導入されると縦型の原料ガス導入管の上部にいくにしたがって、原料ガスの量が少なくなる。そして、母線方向のガスバランスが不均一になる。
【0044】
しかし、本発明のリング状ガス管に接続してある縦管を、リング状ガス導入管より太くすることにより、縦管上部にいく原料ガスの変化量も少なくなる。そして、バッファ管を通じてリング状ガス導入管を円筒状支持体の長手方向に複数設置することによって、反応空間内のガスバランスがほぼ均一となり円筒状反応容器内の母線方向の堆積膜厚むらあるいは膜質むらが改善される。
【0045】
また、縦管の下部に原料ガスを導入するのではなく、この縦管とは別の原料ガス導入管を設置して、縦管の中央部分に原料ガスを導入してもよい。その結果、更に、縦管の上部及び下部の原料ガスの変化量が少なくなる効果が考えられる。
【0046】
この他に、複数のリング状ガス導入管を使用する効果として、円筒状反応容器に高周波エネルギーを導入することによって生じるパワーバランスのずれの補正が可能であると考えられる。すなわち、円筒状反応容器に導入される高周波エネルギーは成膜条件あるいは装置構成よっては、反応容器内の上下あるいは周方向でパワーバランスにずれが生じる。
【0047】
その結果、反応容器内のガスバランスが不均一となる。このパワーバランスのずれを、複数のリング状ガス導入管の長手方向を変化させたり、あるいは異なるリング径のリング状ガス導入管を使用することで補正し、そして、円筒状反応容器内のガスバランスをほぼ均一にして、母線横行の堆積膜厚むらを改善するのである。
【0048】
これらの他に本発明が、従来の堆積膜形成装置より優れている点は、装置下部の原料ガス導入管設置口が少なくなる事である。すなわち、従来形の装置構造ではガス導入管の本数分だけ装置下部にガス導入管設置口を設計し、加工しなければならなかった。しかし、本発明の場合装置下部に必要な加工は、ガス導入用の縦管が1本から3本と支柱3本に接続する部分のみで済む。このため装置下部の設計が簡単になり、加工コストダウンにつながり、装置下部のメンテナンスも容易になる。
【0049】
また、本発明は、従来のガス導入管と比較して、円筒状反応容器の外で様々な寸法のリング状ガス導入管の設置や位置調整を行うことが可能である。その後で、円筒状反応容器内部に、リング状ガス導入管、縦管、バッファ管の部品等がまとめて設置出来る。
【0050】
また、本発明は、従来のガス導入管と比較して、異なるリング径のリング状ガス導入管の組み合わせが可能である。これによって、円筒状支持体とリング状ガス導入管の距離の調整が可能になり、母線方向の特性むらが改善出来る。あるいはまた、異なるリング径のリング状ガス導入管の長手方向の設置間隔を調整することも可能である。
【0051】
本発明においては、原料ガスは、円筒状反応容器下部の原料ガス導入管から縦管を介して複数のバッファ管と円筒状支持体の長手方向に沿って複数設置されたリング状ガス導入管に導入され、均等間隔に設けられた複数のガス放出孔を介して、反応空間内へ放出されるガスバランスを円筒状反応容器母線方向で均一化する事が出来た。また、円筒状支持体の長手方向に沿って各々のリング状ガス導入管の間隔を移動調整したり、異なるリング径のガス導入管を使用することでより一層、母線方向の特性むらが改善する事が出来た。
【0052】
本発明において使用されるリング状ガス導入管、縦管、バッファ管は、円筒状反応容器や円筒状支持体と絶縁されていれば電気絶縁性あるいは導電性でもよい。電気絶縁性としては、アルミ又はSUS状の金属管上にセラミック溶射を施したものを用いることができる。あるいはセラミック単体を用いてもよい。導電性としてはアルミまたはSUS等の金属でもよい。また、バッファ管には、テフロン、金属フレキシブルホース等を用いてもよい。
【0053】
本発明において使用される支持体としては、導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性支持体としては、Ar、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、およびこれらの合金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシート、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なくとも光受容層を形成する側の表面を導電処理した支持体も用いることができる。
【0054】
本発明において使用される支持体の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状無端ベルト状であることができ、その厚さは、所望通りの電子写真用感光体を形成し得るように適宜決定するが、電子写真用感光体としての可撓性が要求される場合には、支持体としての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体は製造上および取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10μm以上とされる。
【0055】
特にレーザー光などの可干渉性光を用いて像記録を行う場合には、可視画像において現われる、いわゆる干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消するために、支持体の表面に凹凸を設けてもよい。支持体の表面に設けられる凹凸は、特開昭60−168156号公報、同60−178457号公報、同60−225854号公報等に記載された公知の方法により作成される。
【0056】
また、レーザー光などの可干渉光を用いた場合の干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消する別の方法として、支持体の表面に複数の球状痕跡窪みによる凹凸形状を設けてもよい。即ち、支持体の表面が電子写真用感光体に要求される解像力よりも微少な凹凸を有し、しかも該凹凸は、複数の球状痕跡窪みによるものである。支持体の表面に設けられる複数の球状痕跡窪みによる凹凸は、特開昭61−231561号公報に記載された公知の方法により作成される。
【0057】
本発明の装置を用いて、グロー放電法によって堆積膜を形成するには、基本的にはシリコン原子(Si)を供給し得るSi供給用の原料ガスと、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原料ガスまたは/及びハロゲン原子(X)を供給し得るX供給用の原料ガスを、反応容器内に所望のガス状態で導入して、該反応容器内にグロー放電を生起させ、あらかじめ所定の位置に設置されてある所定の支持体上にa−Si:H,Xからなる層を形成すればよい。
【0058】
本発明において使用されるSi供給用ガスとなり得る物質としては、SiH、Si、Si、Si10等のガス状態の、またはガス化し得る水素化珪素(シラン類)が有効に使用されるものとして挙げられ、更に層作成時の取り扱い易さ、Si供給効率の良さ等の点でSiH、Siが好ましいものとして挙げられる。
【0059】
そして、形成される堆積膜中に水素原子を構造的に導入し、水素原子の導入割合の制御をいっそう容易になるようにはかり、本発明の目的を達成する膜特性を得るために、これらのガスに更にHおよび/またはHeあるいは水素原子を含む珪素化合物のガスも所望量混合して層形成することが必要である。また、各ガスは単独種のみでなく所定の混合比で複数種混合しても差し支えないものである。
【0060】
また本発明において使用されるハロゲン原子供給用の原料ガスとして有効なのは、たとえばハロゲンガス、ハロゲン化物、ハロゲンを含むハロゲン間化合物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体等のガス状のまたはガス化し得るハロゲン化合物が好ましく挙げられる。また、さらにはシリコン原子とハロゲン原子とを構成要素とするガス状のまたはガス化し得る、ハロゲン原子を含む水素化珪素化合物も有効なものとして挙げることができる。
【0061】
本発明において好適に使用し得るハロゲン化合物としては、具体的には弗素ガス(F)、BrF、ClF、ClF、BrF、BrF、IF、IF等のハロゲン間化合物を挙げることができる。ハロゲン原子を含む珪素化合物、いわゆるハロゲン原子で置換されたシラン誘導体としては、具体的には、たとえばSiF、Si等の弗化珪素が好ましいものとして挙げることができる。
【0062】
堆積膜中に含有される水素原子または/及びハロゲン原子の量を制御するには、例えば支持体の温度、水素原子または/及びハロゲン原子を含有させるために使用される原料物質の反応容器内へ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
【0063】
本発明においては、堆積膜には必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させることが好ましい。伝導性を制御する原子は、堆積膜中に万偏なく均一に分布した状態で含有されてもよいし、あるいは層厚方向には不均一な分布状態で含有している部分があってもよい。
【0064】
前記伝導性を制御する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、p型伝導特性を与える周期律表第13族に属する原子(以後「第13族原子」と略記する)またはn型伝導特性を与える周期律表第15族に属する原子(以後「第15族原子」と略記する)を用いることができる。
【0065】
第13族原子としては、具体的には、硼素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特にB、Al、Gaが好適である。第15族原子としては、具体的には燐(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等があり、特にP、Asが好適である。
【0066】
堆積膜に含有される伝導性を制御する原子の含有量としては、好ましくは1×10−2〜1×10原子ppm、より好ましくは5×10−2〜5×10原子ppm、最適には1×10−1〜1×10原子ppmとされるのが望ましい。
【0067】
伝導性を制御する原子、たとえば、第13族原子あるいは第15族原子を構造的に導入するには、層形成の際に、第13族原子導入用の原料物質あるいは第15族原子導入用の原料物質をガス状態で反応容器中に、堆積膜を形成するための他のガスとともに導入してやればよい。第13族原子導入用の原料物質あるいは第15族原子導入用の原料物質となり得るものとしては、常温常圧でガス状のまたは、少なくとも層形成条件下で容易にガス化し得るものが採用されるのが望ましい。
【0068】
そのような第13族原子導入用の原料物質として具体的には、硼素原子導入用としては、B、B10、B、B11、B10、B12、B14等の水素化硼素、BF、BCl、BBr等のハロゲン化硼素等が挙げられる。この他、AlCl、GaCl、Ga(CH、InCl、TlCl等も挙げることができる。
【0069】
第15族原子導入用の原料物質として有効に使用されるのは、燐原子導入用としては、PH、P等の水素化燐、PF、PF、PCl、PCl、PBr、PBr、PI等のハロゲン化燐、さらにPHIが挙げられる。この他、AsH、AsF、AsCl、AsBr、AsF、SbH、SbF、SbF、SbCl、SbCl、BiH、BiCl、BiBr等も第15族原子導入用の出発物質の有効なものとして挙げることができる。
【0070】
また、これらの伝導性を制御する原子導入用の原料物質を必要に応じてHおよび/またはHeにより希釈して使用してもよい。
【0071】
本発明の目的を達成し、所望の膜特性を有する堆積膜を形成するには、Si供給用のガスと希釈ガスとの混合比、反応容器内のガス圧、放電電力ならびに支持体温度を適宜設定することが必要である。
【0072】
希釈ガスとして使用するHおよび/またはHeの流量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用ガスに対しHおよび/またはHeを、通常の場合1〜20倍、好ましくは2〜15倍、最適には3〜10倍の範囲に制御することが望ましい。
【0073】
反応容器内のガス圧も同様に層設計にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合1×10−2〜1330Pa、好ましくは6.7×10−2〜670Pa、最適には1×10−1〜133Paとするのが好ましい。
【0074】
放電電力もまた同様に層設計にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量に対する放電電力を、通常の場合0.1〜7倍、好ましくは0.5〜6倍、最適には0.7〜5倍の範囲に設定することが望ましい。さらに、支持体の温度は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合200〜350℃とするのが望ましい。
【0075】
本発明においては、堆積膜を形成するための支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記した範囲が挙げられるが、これらの条件は通常は独立的に別々に決められるものではなく、所望の特性を有する電子写真用感光体を形成すべく相互的且つ有機的関連性に基づいて最適値を決めるのが望ましい。
【0076】
【実施例】
[実施例1]
長さ358mm、外径φ80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(円筒状支持体)を載置したAl製ホルダー(長さ500mm)を用い、図1に示した装置を用いて該支持体上に電荷注入阻止層、感光層および表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件により形成した。
【0077】
なお、本例ではリング径148mm、外径8mm、内径5mmのリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を図1、2で示すような構成とし、リング状ガス導入管を円筒状支持体の長手方向に沿って10本の均等間隔(ガス放出孔の間隔として45mm)に設置した。該リング状ガス導入管に設けてある穴径0.5mmのガス放出孔は、円筒状支持体側に吹き出すように均等間隔に20個設けた。
【0078】
[比較例1]
図3で示すように、原料ガス導入管は、10本周方向に並べ、ガス放出孔は、長手方向に20個設け、ガス吹き出し方向は円筒状支持体側方向とした事以外は、実施例1と同様の条件にて作製した。
【0079】
【表1】
Figure 2004068083
実施例1及び比較例1で作製した電子写真用感光体について、膜厚母線方向ムラ、帯電電位母線方向ムラについて以下の評価方法で評価した。その結果を表2に示す。
【0080】
『膜厚母線方向ムラ』
電子写真用感光体の母線方向に添って、堆積膜の膜厚を測定し、膜厚の平均値からのばらつきが、5%以内のものを◎、8%以内のものを○、10%以内のものを△、10%を超えるものを×とした4段階評価を行った。
【0081】
『帯電電位母線方向ムラ』
電子写真装置(キヤノン製NP6150をテスト用に改造)に作製した電子写真用感光体をセットし、電子写真用感光体の母線方向で帯電電位を測定した。帯電電位の平均電位からのばらつきが5%以内のものを◎、8%以内のものを○、10%以内のものを△、10%を超えるものを×とした4段階評価を行った。
【0082】
【表2】
Figure 2004068083
表2から明らかのように、複数のリング状ガス導入管を使用したことで母線方向のむらに対して、良好な結果が得られた。
【0083】
[実施例2]
長さ358mm、外径φ80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(円筒状支持体)を載置したAl製ホルダー(長さ500mm)を用い、図4に示した装置を用いて該支持体上に電荷注入阻止層、感光層および表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件により形成した。
【0084】
なお、本例ではリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を図5で示すような構成とし、該リング状ガス導入管に設けてある穴径0.5mmのガス放出孔は、円筒状反応容器側に吹き出すように均等間隔に20個設けた。
【0085】
[比較例2]
図3で示すように、原料ガス導入管は、10本周方向に並べ、ガス放出孔は、長手方向に20個設け、ガス吹き出し方向は円筒状容器側方向とした事以外は、実施例1と同様の条件にて作製した。
【0086】
実施例2及び比較例2で作製した電子写真用感光体について、膜厚母線方向ムラ、帯電電位母線方向ムラについて以下の評価方法で評価した。その結果を表3に示す。
【0087】
【表3】
Figure 2004068083
表3から明らかのように、ガス放出孔が円筒状反応容器側に向いた複数のリング状ガス導入管を使用したことで母線方向のむらに対して、良好な結果が得られた。
【0088】
[実施例3]
長さ358mm、外径φ80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(円筒状支持体)を載置したAl製ホルダー(長さ500mm)を用い、図6に示した装置を用いて該支持体上に電荷注入阻止層、感光層および表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件により形成した。
【0089】
なお、本例ではリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を図7で示すような構成とし、各々のリング径が140mmのリング状ガス導入管を円筒状支持体の長手方向に沿って表4に示す間隔で10本設置した。該リング状ガス導入管に設けてあるガス放出孔は、円筒状支持体側に吹き出すように均等間隔で20個設けた。
【0090】
【表4】
Figure 2004068083
実施例3で作製した電子写真用感光体について、膜厚母線方向ムラ、帯電電位母線方向ムラについて実施例1と同様の評価方法で評価した。その結果を比較例1と合わせて表3に示す。
【0091】
【表5】
Figure 2004068083
表5から明らかのように、複数のリング状ガス導入管の設置間隔を変える事で母線方向ムラに対して良好な結果が得られた。
【0092】
[実施例4]
長さ358mm、外径φ80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(円筒状支持体)を載置したAl製ホルダー(長さ500mm)を用い、図8に示した装置を用いて該支持体上に電荷注入阻止層、感光層および表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件により形成した。
【0093】
なお、本例ではリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を図9で示すような構成とし、表6に示すようにリング径の異なるリング状ガス導入管を10本、円筒状支持体の長手方向に沿って均等間隔に設置した。該リング状ガス導入管に設けてあるガス放出孔は、円筒状支持体側に吹き出すように均等間隔に20個設けた。
【0094】
【表6】
Figure 2004068083
【0095】
【表7】
Figure 2004068083
表7から明らかのように、リング径の異なる複数のリング状ガス導入管を使用したことで母線方向のむらに対して、良好な結果が得られた。
【0096】
[実施例5]
長さ358mm、外径φ80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(円筒状支持体)を載置したAl製ホルダー(長さ500mm)を用い、図10に示した装置を用いて該支持体上に電荷注入阻止層、感光層および表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件により形成した。
【0097】
なお、本例ではリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を図11で示すような構成とし、表6に示すようにリング径の異なるリング状ガス導入管を10本、円筒状支持体の長手方向に沿って均等間隔に設置した。該リング状ガス導入管に設けてあるガス放出孔は、円筒状支持体側に吹き出すように均等間隔に20個設けた。
【0098】
【表8】
Figure 2004068083
【0099】
【表9】
Figure 2004068083
表9から明らかのように、リング径の異なる複数のリング状ガス導入管を使用した事で母線方向のむらに対して、良好な結果が得られた。
【0100】
[実施例6]
長さ358mm、外径φ80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(円筒状支持体)を載置したAl製ホルダー(長さ500mm)を用い、図12に示した装置を用いて該支持体上に電荷注入阻止層、感光層および表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件により形成した。
【0101】
なお、本例ではリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を図13で示すような構成とし、表10に示すようにリング径の異なるリング状ガス導入管を10本、設置間隔を変えて設置した。該リング状ガス導入管に設けてあるガス放出孔は、円筒状支持体側に吹き出すように均等間隔に20個設けた。
【0102】
【表10】
Figure 2004068083
【0103】
【表11】
Figure 2004068083
表11から明らかのように、リング径の異なる複数のリング状ガス導入管を使用した事で母線方向のむらに対して、良好な結果が得られた。
【0104】
[実施例7]
成膜条件を表12のようにして作成した事以外は、実施例1と同様にして該支持体上に電荷注入阻止層、電荷輸送層、電荷発生層、および表面層からなる光受容層を作製したところ、実施例1と同様、良好な結果が得られた。
【0105】
【表12】
Figure 2004068083
[実施例8]
VHF−PCVD法で表11に示す成膜条件にしたこと以外は、実施例1と同様にして該支持体上に電荷注入阻止層、感光層、および表面層からなる光受容層を作製したところ、実施例1と同様、良好な結果が得られた。
【0106】
【表13】
Figure 2004068083
【0107】
【発明の効果】
リング状ガス管に接続してある縦管を、リング状ガス導入管より太くすることにより、縦管上部にいく原料ガスの変化量も少なくなる。そして、バッファ管を通じてリング状ガス導入管を円筒状支持体の長手方向に複数設置することによって、反応空間内のガスバランスがほぼ均一となり円筒状反応容器内の母線方向の堆積膜厚むらあるいは膜質むらが改善される。
【0108】
また、装置下部の設計が簡単になり、加工コストダウンにつながり、装置下部のメンテナンスも容易になる。
【0109】
さらに、円筒状反応容器の外で様々な寸法のリング状ガス導入管の設置や位置調整を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマCVD法による堆積膜形成装置における、電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体、及びリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を模式的に示す断面図である。
【図2】図1のリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【図3】本発明の電子写真用光受容部材の光受容層を形成するための装置の一例で、高周波を用いたグロー放電法による電子写真用光受容部材の製造装置の模式的説明図である。
【図4】本発明の異なる形態でのプラズマCVD法による堆積膜形成装置における、電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体、及びリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を模式的に示す断面図である。
【図5】図4のリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【図6】本発明のさらに異なる形態でのプラズマCVD法による堆積膜形成装置における、電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体、及びリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を模式的に示す断面図である。
【図7】図6のリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【図8】本発明のまた別の形態でのプラズマCVD法による堆積膜形成装置における、電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体、及びリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を模式的に示す断面図である。
【図9】図8のリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【図10】本発明のさらに別の形態でのプラズマCVD法による堆積膜形成装置における、電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体、及びリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を模式的に示す断面図である。
【図11】図10のリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【図12】本発明のまたさらに別の形態でのプラズマCVD法による堆積膜形成装置における、電極を兼ねる円筒状反応容器、円筒状支持体、及びリング状ガス導入管、縦管、バッファ管を模式的に示す断面図である。
【図13】図12のリング状ガス導入管を模式的に示す詳細断面図であり、▲1▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の上面図、▲2▼はリング状ガス導入管、縦管、バッファ管の縦断面図を示している。
【符号の説明】
100、300、400、500、600、700    堆積膜形成装置
101、301、401、501、601、701    電極を兼ねる円筒状反応容器
102、302、402、502、602、702    円筒状支持体
103、303、403、503、603、703    原料ガス導入管
104、304、404、504、604、704    縦管
105、305、405、505、605、705    リング状ガス導入管
106、306、406、506、606、706    バッファ管
107、307、407、507、607、707    支柱
108、308、408、508、608、708    排気管
109、309、409、509、609、709    支持体加熱用ヒーター
110、210、310、410、510、710    ジョイント
111、311、411、511、611、711    マッチングボックス
112、312、412、512、612、712    反応容器リークバルブ
113、313、413、513、613、713    メイン排気バルブ
114、314、414、514、614、714    メカニカルブースターポンプ
115、315、415、515、615、715    ロータリーポンプ
116、316、416、516、616、716    原料ガス導入バルブ
117、317、417、517、617、717    真空メーター
118、318、418、518、618、718    ガス放出孔
200    堆積膜形成装置
201    円筒状反応容器
202    円筒状支持体
203    原料ガス導入管▲1▼
204    原料ガス導入管▲2▼
208    排気管
209    支持体加熱用ヒーター
211    マッチングボックス
212    反応容器リークバルブ
213    メイン排気バルブ
214    メカニカルブースターポンプ
215    ロータリーポンプ
216    原料ガス導入バルブ
217    真空メーター
218    ガス放出孔

Claims (3)

  1. プラズマCVD法による成膜装置の円筒状反応容器内の円筒状支持体保持手段上に円筒状支持体を配置する工程と、
    原料ガス導入管を介して成膜用原料ガスを前記円筒状反応容器内に導入する工程と、
    放電エネルギーを前記円筒状反応容器内に導入する工程と、
    前記円筒状反応容器内に導入された前記成膜用原料ガスを励起種化させて前記円筒状支持体の表面に堆積膜を形成するする工程と
    を有する堆積膜形成方法において、
    該原料ガス導入管がリング状であり、同軸上の該円筒状支持体の周方向に沿って設けられており、かつ前記円筒状支持体の長手方向に複数設置されている事を特徴とする堆積膜形成方法。
  2. プラズマCVD法による成膜装置の円筒状反応容器内の円筒状支持体保持手段上に円筒状支持体を配置する手段と、
    前記円筒状反応容器内に原料ガス供給源に接続された原料ガス導入管を配置する手段と、
    前記円筒状反応容器内に放電エネルギーを導入する手段を有する、
    前記円筒状支持体の表面に堆積膜を形成させる堆積膜形成装置において、
    前記原料ガス導入管は、同軸上の該円筒状支持体の周方向に沿って設けられたリング状ガス導入管であり、前記円筒状支持体の長手方向に前記リング状ガス導入管は複数設置してある事を特徴とする堆積膜形成装置。
  3. 前記リング状ガス導入管は、前記円筒状支持体の長手方向に移動調整可能、あるいは、リング径を周方向に変化調整可能である事を特徴とする請求項2に記載の堆積膜形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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