JP2004067668A - 一時的なラスタ‐ヘアスタイルの形成、整髪および再除去のための方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一時的なラスタ‐ヘアスタイル(Rasta−Frisuren)の形成、手入れ及び再除去のための方法を提供する。
【解決手段】この方法は、下記の工程:頭髪表面のざらつきを増加させる物質を頭髪上に塗布する工程、頭髪同士の付着を増加させる物質を頭髪上に塗布する工程、頭髪を毛髪束状に梳くことによって一時的なラスタ毛髪束を形成する工程の1つ又はそれ以上を含む。このようなラスタ‐ヘアスタイルの洗浄は、ヘアスタイルが破壊されないように凹面状のスポンジを使用して行うことが好ましい。一時的なラスタ‐ヘアスタイルを再び除去するには、湿潤櫛通り性を増加させる調合物を頭髪上に塗布し、ラスタ毛髪束を開放し、解く。このような方法を実施するための多成分キットも、本発明の対象である。
【選択図】 なし
【解決手段】この方法は、下記の工程:頭髪表面のざらつきを増加させる物質を頭髪上に塗布する工程、頭髪同士の付着を増加させる物質を頭髪上に塗布する工程、頭髪を毛髪束状に梳くことによって一時的なラスタ毛髪束を形成する工程の1つ又はそれ以上を含む。このようなラスタ‐ヘアスタイルの洗浄は、ヘアスタイルが破壊されないように凹面状のスポンジを使用して行うことが好ましい。一時的なラスタ‐ヘアスタイルを再び除去するには、湿潤櫛通り性を増加させる調合物を頭髪上に塗布し、ラスタ毛髪束を開放し、解く。このような方法を実施するための多成分キットも、本発明の対象である。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の対象は、一時的ラスタ‐ヘアスタイル(Rasta−Frisuren)の形成、整髪および除去の方法ならびにそれに必要な組成物、成分およびキットである。
【0002】
【従来の技術】
永久性のラスタ‐ヘアスタイルは、通常細くて極度に強くもつれあった髪の房から狭く編んだ長いお下げ髪から成る髪形である。そのような髪形はまたドレッドロックズ(Dreadlocks)またはドレッズ(Dreads)とも言われ、この概念は下記と同義に使用される。民族的な髪形(例えばアフリカ人の、またはアメリカニグロの髪、いわゆる縮れ毛)は、自然な状態と自然な縮れのため、ドレッドロックズまたはラスタ‐ヘアスタイルの作成のための理想的な前提条件を提供する。適切な技法によって、ラスタ‐ヘアスタイルは他の、中でも癖のない髪質、例えば中部ヨ−ロッパ人またはアジア人の髪の場合も実現する。しかし、そのためにはカ−ル作成の前に強くもつれあう傾向のある髪の構造を作る必要がある。これは普通毛髪の化学的および機械的処理の組み合わせによって行われる。先ず毛髪を不自然にざらざらにし、髪鱗が髪幹に隣接せず、できるだけ離れている必要がある。化学的な処理は、パ−マネント処理の場合に使用されるように(例えばチオグリコ−ル酸のようなチオ化合物)毛髪還元剤で行うことができるが、薬剤濃度および/または作用時間が極端に大きいことが異なる。この場合、毛髪のクチクラ層は必要なもつれ合いへの傾向を達成するために多分完全にまたは部分的に除去される。他の化学的処理は強アルカリ性の組成物、例えばいずれも保護用添加剤なしのソ−ダ石鹸またはアルカリ性シャンプ−によるものである。さらに、鱗を拡げるために毛髪の強い機械的処理が必要である。これは普通頑丈な金属の歯をもった非常に細かい櫛、例えば細歯の櫛(Laeusekamm)などで、強くて数時間継続する起こり得る限りに強固な毛髪の逆毛立て(Toupieren)によって行うことができる。逆毛立てはバックコウミング(back combing)とも言う。この概念は下記と同義に使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、強い不可逆の毛髪のもつれ合いが起こり、毛髪は取り返しがつかないほど傷む。毛髪の痛みに並ぶもう一つの問題は従来の技法で作成された永久性のラスタ‐ヘアスタイルは二度と除くことはできず、毛髪のもつれ合いは不可逆であり、すなわち簡単にもう一度後戻りすることはできないことである。一度その髪形を持った人は普通髪をカットすることによってしかそれを無くせない。流行を知っている使用者にとっては、ラスタ‐ヘアスタイルは一時的なものにすぎないか、またははっきりしたきっかけのため、例えば週末のパ−ティ−のためにするかもしれないし、毛髪の構造の損傷なしにその本来の髪形を翌日にもとに戻すかもしれないのであり、したがって毛髪を損傷する処理段階なしに再除去できる一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成のための技法に対する強い要求が存在する。従来法で作成されたラスタ‐ヘアスタイルのもう一つの問題は、衛生学的なものであって、強くもつれ合った髪房の中での浄化が難しいか、全くできないということである。それゆえもつれ合った髪房が内部で分解するかもしれないという恐れがあり、それは臭いの害をもたらしかねず、個々の髪房を破壊または抜け落としさえするかもしれない。ラスタ‐ヘアスタイルを長期間にわたって保ちたい利用者にとっては、ラスタ‐ヘアスタイルの髪房が或る程度の期間の後に再び開くことができ、髪の強い洗浄および/または整髪の後、望ましいラスタ‐ヘアスタイルが再度可逆的に作成できるようにする技術が望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
いまや、この課題は一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成、整髪および再除去のための以下により詳しく述べる方法によって解決される。本発明の方法は下記の段階の一つ以上を含む:頭髪表面のざらつきを増加させる物質または少なくとも一種の毛髪の逆毛立てを容易にする組成物を毛髪の上に塗布する。毛髪の付着を相互に高める物質を毛髪に塗布し、毛髪が本質的に、すなわち不可逆的にもつれ合うことなしに毛髪を小髪房状に梳くこと(Verkletten)によって一時的なラスタ髪房を作成する。このように梳くことは、例えば軽い逆毛立てによって、または分けた小髪房の一回以上のねじり、分割および引き伸ばしによって、または縦軸に沿った小髪房のねじりとねじった小髪房の軽い逆毛立ての組み合わせによって行うことができる。一時的なラスタ‐ヘアスタイルの洗浄は凹面のスポンジの使用によって髪型を破壊することなしに行うことができる。一時的なラスタ‐ヘアスタイルの再除去のためには、湿潤時櫛通りを良くする組成物を毛髪に塗布し、ラスタ髪房を好ましくは普通の櫛またはブラシを使用して機械的に開き、および/または解く。
【0005】
意外にも、毛髪を傷めることなく、また従来前提条件とみられた強い不可逆の毛髪のもつれ合いなしに、本物のまたは少なくともほぼ本物と見られたラスタ・ルック、すなわち「本物の」永久性のラスタのような外観を作ることが可能となった。その上、意外なのは、簡単な方法でラスタ‐ヘアスタイルの再除去が問題なくでき、髪型の再除去の後、毛髪が部分的にそれどころか特に手触り、光沢および櫛通りに関して、処理の前よりもより手入れされ健全な印象を与える。今までラスタ‐ヘアスタイルはほとんど全くひどく痛んだ手入れされていない毛髪の同義語としてあり、いまや幾分は対極に達することができるから、これはまさにそれゆえに驚くべきことである。この場合、整髪作用は部分的にそれを越えて行き、それは下記に詳しく述べる除去剤‐組成物Cの作用に期待するものである。これは、後に述べる前処理組成物Aおよび/またはBとの組み合わせでの除去剤組成物Cの相乗整髪作用を示す。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の対象は、一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成法であり、この場合髪型作成の前、最中または後に少なくとも一つの処理段階が行われ、それは(1)少なくとも一種の頭髪表面のざらつきを増加させる物質または少なくとも一種の毛髪の逆毛立てを容易にする組成物を毛髪の上に塗布すること、および(2)少なくとも一種の毛髪の付着を相互に高める物質を毛髪および/または毛髪の先端に塗布することから選ばれる。一時的なラスタ‐ヘアスタイルとは、ラスタルックの視覚的印象を持った髪型を意味し、個々にこの髪型は永久性のラスタ‐ヘアスタイルとは反対にもう一度除去でき、また特にもつれ合わないか、少なくとも実質的にもつれあわず、単に梳かれるだけであり、すなわち互いに絡み合った毛髪が再度機械的に分離できる。本発明により、またすべての毛髪でなく、個々の小髪房の場合だけ髪型は本発明により処理され、梳かれる(部分的なラスタ‐ヘアスタイル)。頭髪表面のざらつきを増加させる物質は、毛髪表面に付着して作用し、処理していない清潔な毛髪に比較して、毛髪をざらざらして粗く感じさせる物質である。この物質は下記に詳しく述べる組成物Aを用いて毛髪上に塗布できる。
【0007】
一時的なラスタ‐ヘアスタイルの安定性は、ざらつきを大きくする物質で処理された毛髪の上にさらに毛髪の付着を良くする物質を毛髪の上におよび/または毛髪の先端に塗布するときに、明らかに向上する。毛髪の付着を良くする物質は、下記に詳しく述べる組成物Bを用いることによって行うことができ、ラスタ小髪房の作成の前および/後に場合によって行うことができる。
【0008】
一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成
一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成のためには、本発明によって前処理された毛髪から一つ以上の一時的なラスタお下げ髪(ドレッドロックズ)を作成する。これはいくつかの方法で行うことができる。推奨できるのは下記の三つの技法のうちの少なくとも一つであり、この場合模範的な実施態様として理解されるべきである。どの技法でも、ドレッドロックの作成は首筋から始まる。そのために、セクションは頭に対して横に(例えば約3cmの厚さ)に面から面へ分ける。個々のドレッドロックズ(個々の髪房)の底面は、望みの厚さ/太さによって、大抵の場合6−9cm2 であり、長方形、台形または三角形に作る。この技法では、前頭の方向に動かし、この場合、ドレッドロックズは屋根瓦状に上下に重ねて横にする。計画された髪型の状態を良くするためには、ドレッドロックズをその作成の際に好ましくは直接望みの方向に保持する。
【0009】
特に好ましい方法:
分けた個々の髪房は適切な逆毛たて櫛で髪の生え際から髪の先まで一様に軽く逆毛立てする(もつれあわすのでなく梳く)。逆毛立ての間、個々の髪房はその長軸に沿って回転させ、それによって特に丸い「本物の」感じのするドレッドロックができる。逆毛立て櫛の代わりに同じ働きをする手段、例えば剛毛を持つブラシまたは硬質ブラシ、金属、硬質プラスチックなどでできた歯または櫛歯が使用できる。
【0010】
別の好ましい方法:
分けた個々の髪房をその長軸に沿って指で強く回転させる。2−3回の回転の後、髪房をその先端で任意に分ける。分割でできた両方の髪房を今度は引き放し、それによって前に行った2−3回の回転を髪の付け根まで行い、それによって梳く(逆毛立てに類似)。回転、分割および引き伸ばしを個々の髪房の全長が梳かれるまで行う。
【0011】
別の可能な方法:
分けた個々の髪房を全ての髪房が「紐状に結ばれる(gekordelt)」までその長軸に沿って強く回転させる。個々の髪房の髪の先端をしっかり掴まえ、長軸上の引っ張りを少し減らす。つぎに、毛髪をもつれ合わせることなく、適当な逆毛立て櫛ですでに回転された髪房を軽く中へ逆毛立てする。逆毛立ては個々の髪房の長軸に沿って行う。その後、回転され逆毛立てされた髪房をもう一度親指と人差し指の間で転がして梳きの効果を高める。
【0012】
組成物A
頭髪表面のざらつきを増加させる物質は、第一の組成物Aを使って行うことができる。適当な物質は、例えば室温(25℃)で固体で粒子の形で存在できる物質である。適当なのは、例えばシリカ、珪酸塩、アルミン酸塩、アルミナ、雲母、塩、特に無機金属塩、金属酸化物、例えば二酸化チタン、鉱物およびポリマーである。適当なのはまた、毛髪に荒いざらざらした手触りを与え、未処理の毛髪に対するポリマー処理の毛髪の半盲実験によって確認可能なポリマーである。
【0013】
適当な原料ポリマーは、例えばアルキルアクリルアミドの共重合、特に特にC1−ないしC8−のアルキル基をもつアルキルアクリルアミドとアクリル酸、メタクリル酸およびその簡単なエステル、特にC1−ないしC4−アルキルエステルとの共重合体(INCI:アクリレート/オクチルアクリルアミド共重合体、アクリレート/t−ブチルアクリルアミド共重合体、例えばアンフォマー(登録商標)HCならびにウルトラホールド(登録商標)8)、ビニルメチルエーテルとマレイン酸のアルキル半エステル、特にC1−ないしC5−アルキル半エステルとの共重合体(INCI:PVM/MA共重合体のブチルエステル、例えばガントレッツ(登録商標)ES425、酢酸ビニルとクロトン酸との共重合体(INCI:VA/クロトン酸共重合体、例えばルビセット(登録商標)CA66)である。
【0014】
ざらざらにする物質は組成物A中に固体の粒子状で存在することができ、その後安定に分散させるか、適当な化粧品に受容できる溶媒に溶かした形で存在させることができ、その後溶液を毛髪に塗布した後、毛髪から溶媒を蒸発させて固体状に分離できる。安定な分散は組成物Aに固体粒子の沈降を防ぐのに十分な大きさの降伏点を与えることによって達成される。十分な降伏点は適当なゲル形成剤を適当量使用することによって調整できる。
【0015】
特に好ましくは、毛髪をざらざらにする物質は、シリカ(シリカゲル、二酸化珪素)および金属塩、特に無機金属塩であり、シリカが特に好ましい。金属塩は例えばアルカリハロゲン化物またはアルカリ土類ハロゲン化物、例えば塩化ナトリウムまたは塩化カリウム、アルカリ‐またはアルカリ土類スルフェート、例えば硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムまたはヒドロキシハロゲン化アルミニウム、例えばヒドロキシ塩化アルミニウム、Al2 (OH)5 Clである。水溶性の金属塩を添加する場合は、組成物Aは好ましくはこの塩の水溶液であり、好ましくは噴霧装置、例えば機械的に動かす噴霧ポンプまたはエーロゾルスプレーと組み合わせて使用する。水、アルコールおよび/または水/アルコール混合物に溶けない不溶性の固体粒子例えば二酸化珪素または金属酸化物を添加する場合には、組成物Aは好ましくは降伏点を示すゲルであり、さらに少なくとも一種の降伏点に作用するゲル形成剤を含む。または組成物Aはさらに少なくとも一種の起泡性の界面活性剤および/または起泡性のポリマーを含む発泡可能な組成物である。発泡はエーロゾル推進剤によって、または機械的に作動する起泡装置を使って行う。
【0016】
組成物Aがゲルとして存在する場合は、増粘剤として、組成物に可塑性または擬似可塑性の挙動を与えるポリマーが挙げられる。本発明のゲルのレオロジー的な流動性は、降伏点の存在によって特徴づけられ、それは好ましくは30℃でハーケ回転粘度計RV12、メスシステムPKV−0.5で測定して0ないし100s−1の直線的に上昇する剪断勾配において少なくとも3パスカルである。ゲルは毎秒12.9の剪断速度でハーケ回転粘度計VT501型で測定して降伏点を越えた後に測定可能な1,000ないし100,000mPa s、好ましくは5,000ないし50,000mPa sの粘度を示す。降伏点は粒子の重量および表面積に依存して、少なくとも粒子によって与えられる圧力と同じ大きさとなるように選ばれる。これによって粒子の沈降は防がれる。増粘剤は、好ましくは0.05ないし10重量%、特に好ましくは0.1ないし4重量%の量で含まれる。その時に最適な濃度は、増粘剤の種類と粒子の重量に依存して選ばれる。適切な増粘剤は、架橋または非架橋のポリアクリル酸またはポリメタクリル酸である。本発明の薬剤に含まれることのできる増粘剤としては、2,000,000ないし6,000,000の分子量を持つアクリル酸のホモポリマー、例えばBFグッドリッチ/USAからカルボポール(登録商標)の商品名で販売されているものがある。別の増粘剤は例えばBFグッドリッチからカルボポール(登録商標)ETD2001の商品名で、またはプロテックス/フランスからモダレズ(登録商標)V600PXの商品名で販売されているアクリル酸ホモポリマー、アクリル酸/アクリルアミド共重合体または菌核ガムである。特に好ましいのは、アクリル酸またはメタクリル酸の共重合体、例えば商品名カルボポール(登録商標)1342またはぺミューレン(登録商標)TR1でグッドリッチ/USAが販売するものである。別の適当な増粘剤は、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト、ヘクトライトである。有利な実施態様では、組成物に十分な降伏点を与える上記の増粘剤の他に、組成物にゲルに特有の粘度領域には十分でない降伏点を与える別の増粘剤が含まれる。そのような増粘剤は、特にセルロースおよびセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、セルロースエーテルおよびヒドロキシアルキルセルロース、例えばヒドロキシエチルーまたはヒドロキシプロピルセルロースである。増粘剤が酸基を含む場合は、酸基を少なくとも部分的に化粧品に適合性のある塩基で中和する。中和剤としては、化粧品の目的に適した有機または無機の塩基が使用できる。塩基の例は、アミノアルコール、例えばアミノメチルプロパノール(AMP)、トリエタノールアミンまたはモノエタノールアミンおよびアンモニア、NaOH、その他である。
【0017】
組成物Aはまた、エーロゾルまたは非エーロゾルとして発泡できる製品の形でも存在できる。エーロゾル製品は、噴霧または発泡可能な組成物を含む、噴霧または発泡キャップをもった耐圧エーロゾル包装ユニットと組み合わせて存在する。本発明のエーロゾル噴霧ワックス製品の耐圧包装は、任意のエーロゾル噴霧または発泡製品用として公知の材料で作ることができる。適当な材料は、特にアルミニウムまたはブリキである。噴霧または発泡キャップとしては、本発明のエーロゾル噴霧ワックス製品に普通に市販される噴霧キャップおよび普通に市販される発泡キャップが使用される。エーロゾル推進剤は、好ましくは1ないし20重量%、特に好ましくは2ないし10重量%の量で含まれる。推進剤としては、例えば低級アルカン、例えばn−ブタン、i−ブタン、プロパン、ブタン、またはそれらの混合物、ならびにジメチルエーテルまたはフッ素化炭化水素、例えばF152a(1,1−ジフルオロエタン)またはF134(テトラフルオロエタン)ならびにさらに、考慮の対象となる圧力においてガス状で存在する推進剤、例えばN2 、N2 OおよびCO2 ならびに上記の推進剤の混合物が好適である。
【0018】
好ましいのは、水性の媒体、または好ましくは少なくとも10重量%の水を含む水‐アルコール性媒体中で製造する。溶媒系は好ましくは50ないし98重量%、特に好ましくは75ないし95重量%の量で含まれる。アルコールとしては、特に化粧品の目的に普通に使用される1個ないし4個のC原子を有する低級アルコール、例えばエタノールおよびイソプロパノールが含まれる。追加の共溶媒としては、400℃未満の沸点を有する有機溶媒または溶媒混合物が0.1ないし15重量%、好ましくは1ないし10重量%の量で含まれる。追加の共溶媒として特に好ましいのは、分枝なしまたは分枝した炭化水素、例えばペンタン、へキサン、イソペンタンおよび環状炭化水素、例えばシクロペンタンおよびシクロへキサンである。他の特に好ましい水溶性の溶媒はグリセリン、エチレングリコールおよびプロピレングリコールである。
【0019】
非エーロゾルスプレーおよび非エーロゾルフォームの場合は、組成物は噴霧ないし発泡のための機械的に作動する装置との組み合わせで存在する。
【0020】
前記の発泡可能な製品は、一般的には少なくとも1種の泡発生物質、例えば泡形成性界面活性剤及び/又は泡形成性ポリマーを含有している。この界面活性剤は、非イオン性、アニオン性又は両性の特性を有していても良い。好ましいものは、特に非イオン性の泡発生界面活性剤である。この界面活性剤は、単独で添加されても混合物中に添加されても良い。界面活性剤の量は様々に変化させることができ、前記調合物がエーロゾル包装体から又は製品ディスペンサーから取り出される際に、毛髪にうまく作用する泡の充分な量が形成されるようにして選択される。界面活性剤の量は、典型的には0.01〜5重量%であり、0.1〜2重量%が特に好ましい。適した非イオン性界面活性剤は、例えば8〜45モルのエチレンオキシドによってエトキシル化されてもよいC8‐〜C18‐脂肪族アルコールであり、例えば脂肪族アルコール1モルにつき40モル以下のエチレンオキシドによってオキシエチル化されたラウリル‐、テトラデシル‐、セチル‐、オレイル‐又はステアリルアルコールで単独又は混合物中にあるもの;8〜45モルのエチレンオキシドによってエトキシル化された水素添加ひまし油、C8‐〜C18‐脂肪酸アルカノールアミド;オキシエチル化されたラノリンからの脂肪族アルコール又はオキシエチル化されたラノリン;飽和又は不飽和の脂肪族アルコール類と、アルキル残基中に8〜30個の炭素原子を有し、かつ分子中に1〜10個のグリセリル単位を有するアルキルフェノール類からのポリグリセリルエーテル、ポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー及びオキシエチル化されたソルビタン脂肪酸エステルである。この他に、非イオン性界面活性剤として特に好ましいものは、例えばアルキルポリグリコシドなどの天然界面活性剤の誘導体である。適したアニオン性界面活性剤は、例えばアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホネート、アルコイルサルコシネート、アルキルイセチオネート又はジアルキルスルホスクシネートであり、この際、アルキル基は8〜18個の炭素原子を有していてもよい。適した両性界面活性剤は、特にベタインタイプであるようなものである。ベタインの具体例には、C8 ‐〜C18‐アルキルベタイン(例えばココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチル‐α‐カルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、オレイルジメチル‐γ‐カルボキシプロピルベタイン及びラウリルビス‐(2‐ヒドロキシプロピル)アルファーカルボキシエチルベタインなど);C8 ‐〜C18‐スルホベタイン(例えばココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス‐(2‐ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタインなど);イミダゾール類、C8 ‐〜C18‐アルキルジメチルアンモニウムアセテート、C8 ‐〜C18‐アルキルジメチルカルボキシメチルアンモニウム塩、並びに、C8 ‐〜C18‐脂肪酸アルキルアミドベタインのカルボキシル誘導体、例えばココス脂肪酸アミドプロピルベタイン及び、N‐ココス脂肪酸アミドエチル‐N‐〔2‐(カルボキシメトキシ)エチル〕グリセリン(CTFA‐名:ココアンフォカルボキシグリシネート)などが含まれる。
【0021】
頭髪の逆毛立てを容易にすることは、例えばソーダ石鹸又は毛髪ケラチン還元化合物を含有するパーマネントウェーブ剤などの調合物を用いた処理によっても達成することができる。この場合において、パーマネントウェーブ剤の使用は、好ましくは、毛髪がひどく損傷を受けない温和な条件下、例えば低い作用物質濃度及び/又は短い作用時間にて行われる。このようなパーマネントウェーブ剤の作用は、毛髪ケラチン還元作用物質を含有した薬剤(変形剤)の作用によって、毛髪ケラチンのシスチン‐ジスルフィド‐架橋が開かれることに基づく。還元作用物質は特にチオ化合物であり、例えば硫黄を含んだ酸類の塩又は特定のメルカプト化合物、特にメルカプトカルボン酸の塩又はエステルである。典型的なパーマネントウェーブ還元剤としては、チオグリコール酸、例えばアンモニウム‐又はモノエタノールアミン塩として使用することができる。この他の通常の還元作用物質は、無機の亜硫酸塩、2‐メルカプトプロピオン酸(チオ乳酸)、3‐メルカプトプロピオン酸、メルカプトカルボン酸エステル、メルカプトカルボン酸アミド、システイン及びこれら化合物の誘導体である。好ましいものは、メルカプトカルボン酸類の塩又は誘導体、特にチオグリコール酸、システイン及びチオ乳酸又はこれらの塩である。
【0022】
上記のパーマネントウェーブ作用物質は2〜30重量%の量にて添加することができ、この際、最大で20重量%までの低濃度であることが好ましく、特に最大で10重量%であることが好ましい。
【0023】
pH値を変化させることによって、いかなる毛髪構造にも普遍的で、必要に応じて熱の作用下にて適した薬剤を調製することができる。このような薬剤は、酸性(亜硫酸塩、重亜硫酸塩及びメルカプトカルボン酸エステル)又は、アルカリ性(メルカプトカルボン酸のアルカリ‐及びアンモニウム塩)のいずれかに調整される。アルカリ化剤として、又は、例えば7〜10、特に7〜8.5のpH値に調整するための薬剤としては、特にアンモニア、苛性ソーダ、有機アミン、例えばモノエタノールアミンが挙げられるが、この他のあらゆる水溶性で生理学的に温和な塩基反応性の有機又は無機塩、例えばアンモニウム‐又はアルカリカーボネート及び、アンモニウム‐又はアルカリハイドロゲンカーボネートなども挙げられる。この薬剤が酸性(例えばpH=6.5〜6.9)に調整される場合、メルカプトカルボン酸のエステル、例えばモノチオグリコール酸グリコールエステル又は‐グリセリンエステル、好ましくはメルカプトアセトアミド又は2‐メルカプトプロピオン酸アミドを2〜14重量%の濃度にて、又は、硫黄を含んだ酸の塩、例えばナトリウム‐、アンモニウム‐又はモノエタノールアンモニウム亜硫酸塩を3〜8重量%の濃度(SO2 に換算)にて使用できる。
【0024】
本発明の方法において使用されるパーマネントウェーブ剤は、水溶液又はエマルジョンの形態、並びに水性ベースの濃縮された形態、特にクリーム、ゲル又はペーストとして存在することができる。特に好ましいものは、毛髪が動かずに、いつものように洗面台で取り扱うことができない稠度を有した粘性形態であるものであり、例えば25℃で100〜10,000mPa s、好ましくは300〜1000mPa sの粘度を有した粘稠調合物である。ここに記載されている粘度は、64.5/秒の剪断速度にてハーケ回転粘度計タイプVT501を用いて測定されたものである。同様に、このような薬剤は、エーロゾル投与器内に加圧下で充填し、そこからエーロゾル泡として取り出すことができる。
【0025】
このパーマネントウェーブ剤には、作用を高めるために、いわゆる膨潤‐及び浸透物質、例えば尿素、多価アルコール、エーテル、メラミン、アルカリ‐又はアンモニウムチオシアネート、イソプロパノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、2‐ピロリドン、イミダゾリジン‐2‐オン又は1‐メチル‐2‐ピロリドンなどを約0.5〜50重量%、好ましくは2〜30重量%の量にて、並びに、毛髪の縮れ過ぎを回避するために、ジチオ化合物、例えばジチオール類、ジチオジグリコール酸、ジチオ乳酸又はこれらジチオール類の各塩類を添加することができる。
【0026】
使用する際、毛髪をまず最初にシャンプーを用いて洗浄し、その後、水で濯ぎを行うことができる。引き続いて、タオルで拭いて乾燥させた毛髪を二三の毛髪束に分け、この際、部分的なラスタ‐ヘアスタイルさえ形成できれば個々の毛髪束で処理されても良い。その後、この毛髪を、前記薬剤の充分な量、好ましくは60〜120gを用いて処理する。充分な作用時間は、毛髪の状態、前記パーマネントウェーブ剤のpH値及び効能に応じて、並びに使用温度に依存して2〜30分間(熱の作用なしでは5〜30分間;熱の作用ありでは2〜20分間)であり、この作用時間の後、毛髪を水で濯ぎ、この際、より短い作用時間であることが好ましく、例えば熱の作用なしでは最大で15分又は最大で10分、あるいは熱の作用ありでは最大で10分又は最大で7分である。
【0027】
調合物B
毛髪を互いに付着させる作用のある物質を塗布するのは、第2の調合物Bを用いて行うことができる。適した物質は、例えばワックス、ワックス状の物質及び/又は粘着性ポリマーである。ワックス及びワックス状物質は、特にウルマンの技術化学百科事典、第4版、第24巻、第3頁のワックスに関する定義に記載される特性を有するような物質である。それによると、ワックスは20℃において、練ることができる固さから、もろい硬さのものまで、きめが粗い結晶性のものから微細な結晶性のものまで、光透過性のあるものから不透明なものまであり、但しガラス状のものではなく、40℃を越えると、分解することなく融解し、融点を少し越えただけで、かなり低粘度となり、粘性と溶解度において強い温度依存性を示し、そして軽い圧力下で艶が出るものである。以下において、ワックスとワックス状物質の概念は、同義語で使用されている。粘着性ポリマーとしては、毛髪に粘着性のある手触り感を付与し、未処理の毛髪に対するポリマー処理された毛髪の片側試験によって確かめることが可能なものが好適である。
【0028】
適した疎水性ワックスは、動物性、植物性、鉱物性及び合成のワックス類、ミクロ結晶性のワックス類、マクロ結晶性のワックス類、固体のパラフィン類、ペトロラタム、ワセリン、地蝋、モンタン蝋、フィッシャー‐トロッシュ(Fischer−Tropsch )ワックス類、ポリオレフィンワックス類(例えばポリブテン)、蜜蝋、羊毛蝋、及びこれらの誘導体(例えばウールワックスアルコール等)、キャンデリル蝋、カルナウバ蝋、木蝋、硬化油脂、それぞれ40℃以上の固化点を有する脂肪酸エステル及び脂肪酸グリセライド、ポリエチレンワックス類並びにシリコーンワックス類である。上記のワックス類は、40℃以上の固化点、好ましくは55℃以上の固化点を有する。針入度指数(0.1mm、100g、5s、25℃;DIN51579に基づく)は2〜70の範囲であることが好ましく、3〜40の範囲が特に好ましい。特に好ましいものは、20以下のものである。カルナウバ蝋及びセレシン並びにこれらの混合物は特に好ましい。ワックス及びワックス状物質は、前記の調合物B中に4〜50重量%の量で含有されていることが好ましく、8〜30重量%の量が特に好ましく、特には10〜25重量%の量である。
【0029】
毛髪を互いに付着させる作用のある物質を含有した前記調合物Bは、種々の塗布形態であって良く、特にローション、ゲル、エーロゾル‐スプレー、ノン‐エーロゾルポンプスプレー、エーロゾル泡、ノン‐エーロゾル泡製品、又は、坩堝又は鉛筆形態の固体状又は半固体状のワックス製品であって良い。
【0030】
特に好ましい実施形態においては、調合物Bは、疎水性ワックスの水性エマルジョンであり、上記ワックスの他に、少なくとも1種の乳化剤と水を含有し、この際、エマルジョンという名称には、水中にあるあらゆる分散液を含み、厳密に言うと水中にある固体状のワックス粒子の懸濁液のようなものも含まれる。上記の乳化剤は、好ましくは0.5〜50重量%の量で含有されていることが好ましく、3〜40重量%の量が特に好ましく、特には20〜35重量%の量である。好ましい乳化剤は、非イオン性界面活性剤の属からのものである。好ましいものは例えば、
‐C8‐〜C22‐脂肪族アルコール類、C12‐〜C22‐脂肪酸類、又はアルキル基中に8〜15個の炭素原子を有するアルキルフェノール類への、2〜30モルのエチレンオキシド及び/又は1〜5モルのプロピレンオキシドの付加生成物(Anlagerungsprodukte )、
‐グリセリンへの1〜30モルのエチレンオキシドの付加生成物の、C12‐〜C22‐脂肪酸モノ‐及びジエステル、及び
‐ひまし油又は硬化(水素添加)ひまし油への、5〜60モルのエチレンオキシドの付加生成物、
‐C8‐〜C22‐脂肪族アルコール類への2〜30モルのエチレンオキシドの付加生成物とリン酸のモノ‐、ジ‐及び/又はトリエステルである。
【0031】
特に好ましい実施態様においては、前記乳化剤の総量は、前記ワックスの総量よりも多い量で存在しており、即ち、乳化剤:ワックスの重量混合比率は1:1より大きく、好ましくは5:1までであり、特に好ましくは1.5:1〜3:1である。このような実施形態は、素晴らしい作用の組み合わせである点で優れている。毛髪上へ塗布した直後には、毛髪の粘着力(付着力)は非常に高く、これにより、ラスタ‐ヘアスタイルの形成が非常に容易になる。乾燥後には、粘着力は著しく低下し、これにより、良好で心地よい手触りがもたらされる。少なく、不快でない残留付着が残り、準備ができたラスタ‐毛髪束を互いに緩く付着するように作用し、これにより、新しいヘアスタイル形成の可能性が開かれる。自身で弱まる付着力の特に好ましい効果は、頭髪表面のざらつきを増加させる物質としてのシリカとの組み合わせにおいて特に顕著に現れる。もう一つの特に好ましい効果は、疎水性ワックスの良好で、残渣のない除去が可能であるということであり、特にラスタ‐ヘアスタイルを取り除くために以下に記載の調合物Cを使用する場合である。調合物Bは、理想的には流体状の形態、即ち液体状又は粘性を有した形態であり、好ましくは、流体の形態でポンプ装置を経由して、スプレー装置を経由してスプレー物として、又は、発泡のための装置を用いて泡状物として取り出される。もちろん、エーロゾル‐及びノンエーロゾル実施形態に適したこの他の成分は、上記のものに関係のある調合物Aが参照される。
【0032】
しかしながら、ワックスとして、親水性のワックスが添加されても良く、特に高分子量のポリエチレングリコール類(PEG)である。このポリエチレングリコール類は、室温(20〜25℃)においてワックス状の固体であるか、あるいは、約30℃、好ましくは約40℃の凝固温度を有した少なくともワックス状のものである。この分子量は850〜約5000g/モルであることが好ましく、1200〜3500g/モルが特に好ましい。ポリエチレングリコール類は、一般式H(OCH2 CH2 )n OHを有している。適した高分子量ポリエチレングリコール類は、例えばn=19〜113であるもの、好ましくはn=30〜79であるもの、である。適したポリエチレングリコール類は、INCI‐名PEG‐20(n=20)、PEG‐32(n=32)、PEG‐60(n=60)、PEG‐75(n=75)、PEG‐90(n=90)及びPEG‐100(n=100)である。市販の製品は一般的には分子量分布を有している。適した市販製品は、例えばクラリアント社のポリグリコール1000、ポリグリコール1350、ポリグリコール1500、ポリグリコール3000又はポリグリコール4000であり、この際、この数値はだいたい平均分子量を表している。
【0033】
この他の好ましい実施形態においては、頭髪同士の付着を増加させる前記調合物Bがマイクロエマルジョンゲルである。このマイクロエマルジョンは、室温(20℃)において液体状の疎水性油状成分と、乳化剤と、水とから構成されている。更に追加して、粘着性ポリマーが含有されても良い。乳化剤としては、前述の量の前述の乳化剤が挙げられる。油状成分としては、原則的には、当業者において一般に知られている油のいずれもが添加可能である。植物性又は動物性の油、鉱油、シリコーン油又はこれらの混合物が挙げられる。適したシリコーン油は、ポリジメチルシロキサン、フェニル化されたシリコーン、ポリフェニルメチルシロキサン、フェニルトリメチコーン、ポリ(C1‐C20)アルキルシロキサン、アルキルメチルシロキサンである。適したものは更に炭化水素油であり、例えばパラフィン‐又はイソパラフィン油、スクアラン、脂肪酸類とモノアルコール類又はポリオール類からの油、特に脂肪酸エステル及び脂肪酸トリグリセリドである。適した植物性油は、例えばヒマワリ油、やし油、ひまし油、ラノリン油、ホホバ油、とうもろこし油、大豆油である。特に好ましいものは、炭化水素油であり、特に鉱油(流動パラフィン)及び脂肪酸トリグリセリドであり、この際、当該脂肪酸は少なくとも8個の炭素原子を有している。このような油成分は、好ましくは0.1〜25重量%の量にて含有され、1〜10重量%が特に好ましい。
【0034】
上記の粘着性ポリマーは、好ましくは0.1〜25重量%の量にて含有され、1〜10重量%が特に好ましい。粘着性ポリマーとは、好ましくはアクリレート‐及び/又はアクリルアミドを主剤としたホモ‐又はコポリマー、即ち、少なくとも1種のモノマーがアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキルアクリルアミド及びアルキルメタクリルアミドから選ばれたものであるポリマーを意味し、この際、上記アルキル基は1個、2個、3個、4個又は5個の炭素原子を含むことが好ましい。
【0035】
ラスタ‐洗浄
一時的なラスタ‐ヘアスタイルを調髪するには、ラスタ毛髪束の大きな機械的負荷のないできるだけ優しい洗浄であることが推奨される。優しい洗浄は、毛髪を湿らせ、少なくとも1種の洗浄活性界面活性剤を含有した毛髪洗浄調合物を毛髪上又はスポンジ上に付け、例えばスポンジを用いて軽く接触させることにより慎重に当該調合物を毛髪に分配することによって行うことができる。引き続き、前記洗浄調合物を再び毛髪から取り除き、これは、水を用いて濯ぎ流すことにより、あるいは、必要に応じて時々繰り返して洗浄スポンジを用いて軽くたたいて拭くことにより行う。このスポンジは、凹面形状を有していることが好ましく、この際、凹面形状はほぼ頭の形状に対応している。前記洗浄調合物の毛髪上への塗布、分配及び/又は除去は、前記スポンジの凹面状の内側面を用いて行う。
【0036】
ラスタ‐除去
本発明により形成された一時的なラスタ‐ヘアスタイルの除去は、毛髪を湿らせ、除去剤調合物Cを毛髪上に塗布して分配し、ラスタ毛髪束を開放及び/又は解くことによって行うことができる。最後に、前記調合物Cを毛髪から濯ぎ流せば良い。
【0037】
この調合物Cは、湿った状態での櫛通り性を向上させる物質の少なくとも1種を含有している。この物質は、好ましくは0.01〜10重量%の量にて含有され、0.05〜5重量%が特に好ましい。適しているのは、例えばカチオン性ポリマー類、カチオン性界面活性剤、アミノキシド類、カチオン性シリコーン化合物、油状成分、脂肪族アルコール類及びグリセリンモノ脂肪酸エステルである。適したカチオン性界面活性剤は、第4級アンモニウム基と、少なくとも6個の炭素原子を有した有機残基を少なくとも一つ含んだ界面活性剤である。適したカチオン性界面活性剤は、下記の一般式によって表すことができる。
・ N(+) R1 R2 R3 R4 X(−)
上式にて、R1〜R4は、互いに独立して、1〜22個の炭素原子を有する脂肪族基、芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基又はアルカリール基を示し、この際、上記基の少なくとも一つは6個の炭素原子を有し、しかもX− はアニオンを示し、例えばハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート又はアルキルスルフェートで、クロリドが好ましい。この脂肪族基は、炭素原子と水素原子の他に、架橋結合又はこの他の基(例えば、更に別のアミノ基など)を含有しても良い。
【0038】
上記の基は、線状であっても分枝していても、あるいは環状であっても良い。適したカチオン性界面活性剤の具体例は、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩のクロリド又はブロミド(例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド)、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、アルキルピリジニウム塩(例えばラウリル‐又はセチルピリジニウムクロリド)、アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエーテルスルフェート並びに、アミノキシドなどのカチオン特性を有した化合物(例えば、アルキル基中に少なくとも6個の炭素原子を有するアルキルメチルアミノキシド又はアルキルアミノエチルジメチルアミノキシド)である。特に好ましいのは、セチルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0039】
本発明におけるカチオン性ポリマーとは、カチオン性基又はプロトン化によってカチオン化可能な基を少なくとも1個含有するようなポリマーを意味している。カチオン性基は、例えば第4級化アミン基であり、カチオン化可能な基は、例えば第1級、第2級又は第3級アミン基である。このカチオン性ポリマーは、ホモ‐又はコポリマーであって良く、この際、上記のカチオン性基及びカチオン化可能な基は、ポリマー鎖中に含まれるか、あるいは、好ましくはモノマーの一又はそれ以上の位置に置換基として含有される。
【0040】
カチオン化可能な基を有したカチオン性ポリマーの好適なモノマーは、中和された、又は中和されていない塩基性基を少なくとも1つ有した、不飽和のラジカル重合可能な化合物である。塩基性基としては、特に第1級、第2級又は第3級アミン基が挙げられ、この際、アミン窒素原子は、環の部分であっても良い。このようなモノマーの具体例は、モノ‐及びジアルキルアミノアルキルアクリレート又は‐メタクリレートである。これらのモノマーのアルキル基は、例えばC1‐〜C7‐アルキル基のような低級アルキル基であることが好ましく、C1‐〜C4‐アルキル基が特に好ましい。
【0041】
第4級アミン基を有した好適なモノマーは、第4級アミン基を少なくとも1つ有した、不飽和のラジカル重合可能な化合物であり、特にアンモニウム置換されたビニルモノマー又はカルボキシビニルモノマー類の第4級化誘導体、例えば第4級化されたアクリルアミド又はメタクリルアミドである。この場合における具体例は、アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムハロゲニド又はメタクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムハロゲニド、トリアルキルメタクリロキシアルキルアンモニウムハロゲニド、トリアルキルアクリロキシアルキルアンモニウムハロゲニド、ジアルキルジアリルアンモニウムハロゲニド又は、環状でカチオン性の窒素含有基(ピリジニウム、イミダゾリウム又は第4級化ピロリドンなど)を含む第4級化ビニルアンモニウムモノマー(例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム又はアルキルビニルピロリドン塩)である。これらのモノマーのアルキル基は、例えばC1‐〜C7‐アルキル基のような低級アルキル基であることが好ましく、C1‐〜C3‐アルキル基が特に好ましい。好ましいものは、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及び、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0042】
上記のカチオン性ポリマーは、必要に応じて、カチオン性でもカチオン化可能でもない基を含有した中性コモノマーと共にポリマー化されても良い。このような中性のコモノマーは、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルアクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルピロリドン、ビニルエステル、ビニルアルコール、プロピレングリコール又はエチレングリコールであり、この際、これらモノマーのアルキル基は、C1‐〜C7‐アルキル基が好ましく、C1‐〜C3‐アルキル基が特に好ましい。
【0043】
適したカチオン性ポリマーは、例えばポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドンとイミダゾリミンメトクロリドからのコポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとナトリウムアクリレートとアクリルアミドからのターポリマー、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとビニルカプロラクタムからのターポリマー、ヒドロキシエチルセルロースの第4級化アンモニウム塩(INCI‐名:ポリクアテルニウム‐10又はポリクアテルニウム‐24)、カチオン性グアー誘導体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー又は二第4級化ポリジメチルシロキサン(INCI‐名:クアテルニウム‐80)、ステアリルジメチルアンモニウム‐ヒドロキシエチルセルロース、メタクリロイルエチルベタイン/メタクリレートコポリマー、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、ポリクアテルニウム‐2、ポリクアテルニウム‐6、ポリクアテルニウム‐7、ポリクアテルニウム‐18、ポリクアテルニウム‐22、ポリクアテルニウム‐27、ポリクアテルニウム‐39、並びに、シロキサン単位を有したポリマー類(例えばポリクアテルニウム‐41又はポリクアテルニウム‐42)である。
【0044】
適したカチオン性ポリマーは、キトサン又は、化粧品的に温和な酸を用いて中和されたキトサン誘導体である。この場合における酸は、有機又は無機の酸であって良く、例えば蟻酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマール酸、ピロリドンカルボン酸、クエン酸、乳酸、硫酸、酢酸、塩酸、リン酸などである。
【0045】
キトサン誘導体としては、例えば第4級化された、アルキル化された又はヒドロキシアルキル化された誘導体が挙げられ、例えばヒドロキシエチル‐、ヒドロキシプロピル‐又はヒドロキシブチルキトサンが挙げられる。上記のキトサン又はキトサン誘導体は、20,000〜約5,000,000g/モルの分子量を有していることが好ましい。好ましいのは、例えば30,000〜70,000g/モルの分子量を有する低分子量キトサン、又は300,000〜700,000g/モルの分子量を有する高分子量キトサンである。このキトサンの好ましい脱アセチル化度は10〜99%の間である。上記のキトサン又はキトサン誘導体についての中和度は、フリーの塩基性基の数に対して少なくとも50%であることが好ましく、70〜100%の間であることが特に好ましい。
【0046】
天然ポリマーに由来した適したカチオン性ポリマーは、ポリサッカリド類のカチオン性誘導体であり、例えばセルロース、澱粉又はグアーのカチオン性誘導体である。更に、キトサン及びキトサン誘導体も適している。カチオン性ポリサッカリドは、下記の一般式:
・ G‐O‐B‐N+ Ra Rb Rc X−
で示され、Gは、無水グルコース残基、例えば澱粉‐又はセルロース無水グルコースであり、
Bは、二価の化合物基、例えばアルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレンであり、
Ra 、Rb 及びRc は独立して互いに、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリールで、それぞれ18個以下の炭素原子を有し、この際、Ra 、Rb 及びRc 中の炭素原子の総数は最大で20であることが好ましく、
X− は通常の対アニオンで、例えばハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート又はアルキルスルフェートであり、クロリドが好ましい。カチオン性セルロースは、アメルコールからポリマーJRという名称で市販されており、ポリクアテルニウム‐10というINCI‐名を有している。更に別のカチオン性セルロースは、ポリクアテルニウム‐24というINCI‐名を有しており、アメルコールからポリマーLM‐200という商品名で市販されている。適したカチオン性グアー誘導体は、ジャガーRという商品名で市販されており、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドというINCI‐名を有している。
【0047】
好ましいものは、水、C1‐4‐アルコール類又はこれらの混合物への充分な溶解度を有し、本発明の薬剤中に完全に溶解された形態で存在しているポリマーである。このようなカチオン電荷密度は、1〜7meq/gであることが好ましい。
【0048】
適したカチオン活性シリコーン化合物は、少なくとも1個のアミノ基を有するか、あるいは少なくとも1個のアンモニウム基を有する。アミノ基を有する適したシリコーンポリマーは、アモジメチコーンというINCI‐名で知られている。この際、これはアミノアルキル基を有したポリジメチルシロキサンである。このアミノアルキル基は、側鎖に位置していても末端に位置していても良い。適したアミノシリコーンは、下記の一般式で表されるものである。
R8 R9 R10Si−(OSiR11R12)x−(OSiR13Q)y‐OSiR14R15R16
R8 、R9 、R14及びR15は、独立して互いに同じであるか異なり、C1‐〜C10‐アルキル、フェニル、ヒドロキシ、水素、C1‐〜C10‐アルコキシ又はアセトキシを示し、C1‐〜C4‐アルキルが好ましく、メチルが特に好ましく、
R10及びR16は、独立して互いに同じであるか異なり、‐(CH2 )a ‐NH2 (aは1〜6である)、C1‐〜C10‐アルキル、フェニル、ヒドロキシ、水素、C1‐〜C10‐アルコキシ又はアセトキシを示し、C1‐〜C4‐アルキルが好ましく、メチルが特に好ましく、
R11、R12及びR13は、独立して互いに同じであるか異なり、水素、C1‐〜C20‐炭化水素(これはO‐及びN‐原子を含有しても良い)を示し、C1‐〜C10‐アルキル又はフェニルが好ましく、特に好ましいのはC1‐〜C4‐アルキル、特にメチルであり、
Qは、‐A‐NR17R18、又は‐A‐N+ R17R18R19を示し、この際、Aは二価のC1‐〜C20‐アルキレン化合物基を示し、この基はO‐及びN‐原子を含有してもOH‐基を含有しても良く、しかもR17、R18及びR19は、独立して互いに同じであるか異なり、水素、C1‐〜C22‐炭化水素を示し、C1‐〜C4‐アルキル又はフェニルが好ましい。Qとして好ましい残基は、‐(CH2 )3 ‐NH2 、‐(CH2 )3 ‐NHCH2 CH2 NH2 、‐(CH2 )3 OCH2 CHOHCH2 NH2 及び‐(CH2 )3 N(CH2 CH2 OH)2 、‐(CH2 )3 ‐NH3 + 及び‐(CH2 )3 OCH2 CHOHCH2 N+ (CH3 )2 R20(この際、R20はC1‐〜C22‐アルキル残基であり、OH‐基を有していても良い)であり、Xは1と10,000の間の数を示し、好ましくは1と1,000の間であり、Yは1と500の間の数を示し、好ましくは1と50の間である。
【0049】
上記アミノシリコーンの分子量は、500と100,000の間であることが好ましい。上記アミン成分(meq/g)は、0.05〜2.3の範囲内にあることが好ましく、0.1〜0.5が特に好ましい。
【0050】
2個の末端位置にある第4級アンモニウム基を有する適したシリコーンポリマーは、クアテルニウム‐80というINCI‐名で知られている。この際、これは2個の末端位置にあるアミノアルキル基を有したジメチルシロキサンである。適した第4級アミノシリコーンは、下記の一般式のものである。
R21R22R23N+ ‐A‐SiR8 R9 −(OSiR11R12)n‐OSiR8 R9 ‐A‐N+ R21R22R23 2X−
上式にて、Aは、二価のC1‐〜C20‐アルキレン化合物基を示し、この基はO‐及びN‐原子を含有してもOH‐基を含有しても良く、好ましい基は‐(CH2 )3 OCH2 CHOHCH2 N+ (CH3 )2 R20(この際、R20はC1‐〜C22‐アルキル残基で、この基はOH‐基を有していても良い)であり、R8 、R9 、R11及びR12は、先に記載したものと同じものを意味し、好ましくはメチルであり、
R21、R22及びR23は、独立して互いにC1‐〜C22‐アルキル残基を示し、これはヒドロキシ基を含んでいても良く、この際、これら残基の少なくとも一つは、少なくとも10個のC‐原子を有していることが好ましく、残りの残基は1〜4個のC‐原子を有しており、nは0〜200の数であり、好ましくは10〜100である。このような二第4級ポリジメチルシロキサンは、ゴールドシュミット社/ドイツからアビル(登録商標)クァット3270、3272及び3274という商品名で市販されている。
【0051】
この他の適したカチオン性ポリマーは、カチオン性の変性タンパク質誘導体又はカチオン性の変性タンパク質加水分解物であり、これらは例えば、INCI‐名:ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解小麦タンパク質、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解カゼイン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解シルク、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解大豆タンパク質、又はヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解小麦、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解米ヌカタンパク質、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルク、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解大豆タンパク質、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解植物タンパク質として知られている。
【0052】
適したカチオン性の誘導体化されたタンパク質加水分解物は、例えばアルカリ性、酸性又は酵素加水分解性タンパク質を、グリシジルトリアルキルアンモニウム塩又は3‐ハロ‐2‐ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩にて置換することにより得ることができる物質の混合物である。タンパク質加水分解のための出発物質として用いられるタンパク質は、植物由来のものであっても動物由来のものであっても良い。一般的な出発物質は、例えばケラチン、コラーゲン、弾性素(Elastin)、大豆タンパク質、米タンパク質、乳タンパク質、小麦タンパク質、絹タンパク質、又は扁桃タンパク質である。上記の加水分解によって約100〜約50,000の範囲のモル質量を有した物質混合物が生じる。通常の平均モル質量は、約500〜約1000の範囲内にある。好ましくは、カチオン性の誘導体化されたタンパク質加水分解物は、1個又は2個の長いC8‐〜C22‐アルキル鎖と、相当する2個又は1個の短いC1‐〜C4‐アルキル鎖とを含んでいる。長いアルキル鎖を含んだ化合物が好ましい。
【0053】
適した脂肪族アルコールは、8〜22個の炭素原子を有したアルキルアルコール類であり、例えばミリスチル‐、セチル‐又はステアリルアルコール又はこれらの混合物である。このアルキル基は、線状であっても分枝状であっても良い。適したグリセリンモノ脂肪酸エステルは、グリセリンと前記の脂肪族アルコールとのモノエステルである。
【0054】
適した油状成分は、例えば、植物性又は動物性の油、鉱油、シリコーン油又はこれらの混合物である。適したシリコーン油は、ポリジメチルシロキサン、フェニル化されたシリコーン、ポリフェニルメチルシロキサン、フェニルトリメチコーン、ポリ(C1‐C20)アルキルシロキサン、アルキルメチルシロキサンである。更に、適したものは炭化水素油であり、例えばパラフィン‐又はイソパラフィン油、スクアラン、脂肪酸類とポリオール類からの油、特にトリグリセリドである。適した植物性油は、例えばヒマワリ油、やし油、ひまし油、ラノリン油、ホホバ油、とうもろこし油、大豆油である。特に好ましいものは、炭化水素油であり、特に鉱油(流動パラフィン)である。
【0055】
調合物C
除去剤調合物についての好ましい実施形態は、O/W‐エマルジョンであり、これは、
(A)約0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%の、少なくとも1種のカチオン活性毛髪保護作用物質、好ましくは、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー及びカチオン性シリコーン化合物から選ばれたもの、
(B)約0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%の、少なくとも1種の疎水性脂肪‐又は油状成分、好ましくは、脂肪族アルコール類、脂肪族アルコールエステル類、天然油、鉱油及びシリコーン油から選ばれたもの、
(C)約75〜98重量%、好ましくは80〜95重量%の水、並びに必要に応じて助剤及び添加物(例えば粘稠剤、多価アルコール、香料、染料、保存剤、酸、毛髪保護作用物質など)を含有する。
調合物Cは、エーロゾル製品の形態、特にエーロゾル泡の形態で存在しても良い。この場合に必要とされる添加成分(溶剤及び推進剤など)については、調合物Aに関して先に挙げたものが参照される。
【0056】
多成分‐キット
本発明の対象はまた、前記の本発明の方法を実施するための多成分‐キットでもある。本発明のキットは、
‐頭髪のざらつきを増加させる、先に詳細に記載した調合物、
‐頭髪同士の付着を生じさせる、先に詳細に記載した調合物、
‐機械的な逆毛立て形成補助手段、例えば櫛、特にカール用櫛、ブラシ、浴用ブラシ(Striegel)又は、毛髪用自動逆毛立て‐又は編み装置、
‐形態安定性のある凹面状に形成されたスポンジ、
‐少なくとも1種の洗浄活性のある界面活性剤を含有した洗浄調合物、
‐湿った状態での櫛通り性を向上させる物質の少なくとも1種を含む調合物、好ましくはカチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤、アミノキシド、カチオン性シリコーン化合物、油状成分、脂肪族アルコール類、及び脂肪族アルコールエステル類から選ばれたもの、及び/又は
‐本発明の方法の手順工程が、グラフィックデザインによる、写真による及び/又は文章による形態で全体的に又は部分的に記録された記憶媒体
から選ばれた少なくとも2つの構成要素を含む。
【0057】
本発明のキットは、好ましくは、頭髪表面のざらつきを増加させる調合物である少なくとも1種の第1成分と、頭髪同士の付着を引き起し、しかも、少なくとも1種の疎水性ワックスと少なくとも1種の乳化剤と水とから成るエマルジョン又は、少なくとも1種の粘着性ポリマー又は、少なくとも1種の親水性ワックスのいずれかを含有した調合物である少なくとも1種の第2成分を含有する。この調合物は、先に詳述されている。上記の第1成分は、好ましくは、シリカ、シリケート類、アルミネート類、礬土、雲母、塩類、金属酸化物、鉱物及びポリマー類から選ばれた少なくとも1種の物質を含有した調合物を包含する。特に好ましいものは、スプレー装置を用いて毛髪にスプレー可能な水性塩溶液、又は泡形成性調合物のいずれかであり、この際、当該調合物はシリカ、少なくとも1種の泡形成性乳化剤、水及び、少なくとも1種のエーロゾル推進剤を含有するか、あるいは、発泡させるための機械的装置との組み合わせの形態である。上記の第2成分は、少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水から成るエマルジョンを含有することが好ましい。
【0058】
上記調合物A、B及び/又はCは更に、0.01〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%の少なくとも1種の合成又は天然の非イオン性被膜形成ポリマーを含有しても良い。好ましいものは、特に水又は水/アルコール‐混合物中での充分な溶解度を有するポリマーであり、これは、調合物中において完全に溶解された形態で存在している。被膜形成ポリマーとは、本発明においては、0.01〜5%の水性、アルコール性又は水‐アルコール性溶液の状態で使用した際に、毛髪上でポリマー被膜を分離するようなポリマーを意味している。適した合成の非イオン性被膜形成毛髪固定ポリマーは、下記のモノマーの少なくとも1種から構成されたホモ‐又はコポリマーである。ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニルエステル(例えばビニルアセテートなど)、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルアクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、プロピレングリコール又はエチレングリコール、この際、これらモノマーのアルキル基は、C1‐〜C7‐アルキル基であることが好ましく、C1‐〜C3‐アルキル基が特に好ましい。
【0059】
適したものは、例えばビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン又はN‐ビニルホルムアミドのホモポリマーである。この他の好適な合成の被膜形成非イオン性毛髪固定ポリマーは、例えばビニルピロリドンとビニルアセテートからのコポリマー、ビニルピロリドンとビニルアセテートとビニルプロピオネートからのターポリマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、並びにポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール‐コポリマーである。特に好ましいものは、ポリビニルピロリドンと、ビニルピロリドンと非イオン性モノマーからのコポリマー(例えばポリビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー)である。適した天然の被膜形成性ポリマーは、例えばセルロース誘導体、特にヒドロキシアルキルセルロース(例えばヒドロキシプロピルセルロース)である。
【0060】
さらに上記の調合物は、毛髪処理剤用として普通の添加成分を含有しても良く、例えば0.01〜0.5重量%の量の香油、約0.2〜5.0重量%の量の、例えばエチレングリコールジステアレートなどの混濁剤、0.01〜1.0重量%の量の、例えばパラベンなどの保存剤、0.1〜1.0重量%の量の、例えばクエン酸ナトリウムまたは燐酸ナトリウムなどの緩衝剤、0.1〜5重量%の量の、例えば植物エキスおよび薬草エキス、蛋白質‐および絹加水分解物、ラノリン誘導体などの保護剤、0.05〜20重量%の量の、例えば揮発性または非揮発性のシリコン油または高分子量シロキサンポリマーなどの生理学的に支障のないシリコーン誘導体、約0.01〜2重量%の量の、遮光剤、抗酸化剤、ラジカル捕捉剤、ふけ取り剤、直接性の染毛剤、光沢付与剤、ビタミン、柔軟剤及び脂肪回復剤などである。
【0061】
以下の実施例は、本発明の対象をより詳しく説明するためのものである。
【0062】
【実施例】
ラスタ‐形成
通常のシャンプー、好ましくはコンディショナー効果のない中性シャンプーを用いて毛髪を洗浄する。下記の調合物Aの約6〜15g(毛髪の長さに応じて)を毛髪に均一に分配する。
【0063】
調合物A1(エーロゾル泡):
1g フルイジル(登録商標)300(シリカ)
0.8g レウォテリック(登録商標)AM CAS(コカミドプロピル・ ヒドロキシスルタイン、水中に50%品)
0.4g オーラミックス(登録商標)NS 10(デシルグルコシド、・ 水中に55%品)
添加して100gとなる水
【0064】
96:4の比率であるプロパン/ブタンと共に、発泡ヘッドを有するエーロゾル投与器内に充填される。
【0065】
この代わりとして、下記の調合物A2を含むヘアスプレーを、乾燥した梳かせる毛髪にスプレーすることができる。
調合物A2:
2g フルイジル(登録商標)300(シリカ)
添加して100gとなるエタノール
96:4の比率であるプロパン/ブタン(4.8バール)と共に、発泡ヘッドを有するエーロゾル投与器内に充填される。
【0066】
上記毛髪を乾燥させた後、中央の髪の分け目が、好ましくはジグザグ状の分け目の形になるようにし、この毛髪を首すじから均一な幅広い部分となるように分ける。このようにして分けたものを、均一な大きさの四角形又は三角形に細分化する。部分的にだけラスタ‐ヘアスタイルを形成させるには、この毛髪の一部分だけを調合物A1又はA2を用いて処理する。この毛髪束を、負荷にならない旋回運動をさせながら、根元から先端へ軽く縮らせる(バックコウミング)。この毛髪束は、加工を行う際、ドレッドの望ましい落下方向に保持される。頭全体の全ての毛髪束を縮らせた後、毛髪束のそれぞれを下記のシーラー調合物B1〜B5を用いて処理し、捩じられた形態とする。
【0067】
調合物B1(ポンプスプレー):
17.8g PEG‐60水素添加ひまし油
11.9g カルナウバワックス
8.9g PEG‐40水素添加ひまし油
添加して100gとなる水
ポンプスプレー装置を有した包装体の中に充填される。
【0068】
調合物B2:
7.8g PEG‐60水素添加ひまし油
11.9g カルナウバワックス
9.9g PEG‐40水素添加ひまし油
10g オレス‐20
添加して100gとなる水
【0069】
調合物B3(エーロゾル泡)
20g PEG‐60水素添加ひまし油
10g カルナウバワックス
2.5g グリセリン(86%品)
2.5g カプリリック/カプリックトリグリセリド
35g 水
添加して100gとなるエタノール
96:84の比率であるプロパン/ブタン(4.8バール)と共に、泡状エーロゾルとして、発泡ヘッドを有するエーロゾル投与器内に充填される。
【0070】
調合物B4(マイクロエマルジョン‐ゲル)
まず最初に、以下のものからマイクロエマルジョンを製造する。
10g オレス‐10
9g PEG‐40水素添加ひまし油
10g スクロースココエート(92.5%品)
10g オレス‐5
12g カプリリック/カプリックトリグリセリド
添加して100gとなる水
【0071】
以下のものからゲルを製造する。
40g 上記のマイクロエマルジョン
10g アクリレート/t‐ブチルアクリルアミドコポリマー
・ (ウルトラホールド(登録商標)8)
1g 2‐アミノブタノール
添加して100gとなる水
【0072】
調合物B5(ゲル‐ワックス)
94.5g 調合物B1
5g アクリレート/t‐ブチルアクリルアミドコポリマー
・ (ウルトラホールド(登録商標)8)
0.5g 2‐アミノブタノール
11.9g カルナウバワックス
添加して100gとなる水
【0073】
ラスタの洗浄
上記のヘアスタイルを、シャワーを用いて、あるいは弱い噴水のシャワーをかけてしっかりと充分に湿らせる。マイルドなシャンプーを、凹面状の湿った洗浄スポンジの凹面状内側面に塗布する。ヘアスタイルを(旋回運動をさせずに)軽く湿らせることによって、シャンプーを泡立たせる。そして、充分に、優しく洗い落とす。洗浄を行った後、調合物Bを使用してドレッドを再び後から回転させることができる。
【0074】
ラスタの解除
洗浄を行った後、以下の調合物Cであるカチオン性ケア剤を、前記の湿ったヘアスタイルに作用させる。
【0075】
調合物C
6.0g セテアリルアルコール
1.35g ワセリン
1.2g 流動パラフィン
1.0g セチルトリメチルアンモニウムクロリド
0.3g ラノリンアルコール
0.15g ラノリン
0.5g シリコーン油
0.5g クエン酸
添加して100gとなる水
【0076】
約5分間の作用時間の後、ドレッドを解除し、この際、上記のケア剤を毛髪に残留させる。このドレッドをそれぞれ、毛髪の先端から始まって毛髪の根元に至るまでグリップ櫛を用いて慎重に梳る。ドレッドを解除した後、上記ケア剤を洗い落とす。引き続いて、所望の新しいヘアスタイルを形成することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明の対象は、一時的ラスタ‐ヘアスタイル(Rasta−Frisuren)の形成、整髪および除去の方法ならびにそれに必要な組成物、成分およびキットである。
【0002】
【従来の技術】
永久性のラスタ‐ヘアスタイルは、通常細くて極度に強くもつれあった髪の房から狭く編んだ長いお下げ髪から成る髪形である。そのような髪形はまたドレッドロックズ(Dreadlocks)またはドレッズ(Dreads)とも言われ、この概念は下記と同義に使用される。民族的な髪形(例えばアフリカ人の、またはアメリカニグロの髪、いわゆる縮れ毛)は、自然な状態と自然な縮れのため、ドレッドロックズまたはラスタ‐ヘアスタイルの作成のための理想的な前提条件を提供する。適切な技法によって、ラスタ‐ヘアスタイルは他の、中でも癖のない髪質、例えば中部ヨ−ロッパ人またはアジア人の髪の場合も実現する。しかし、そのためにはカ−ル作成の前に強くもつれあう傾向のある髪の構造を作る必要がある。これは普通毛髪の化学的および機械的処理の組み合わせによって行われる。先ず毛髪を不自然にざらざらにし、髪鱗が髪幹に隣接せず、できるだけ離れている必要がある。化学的な処理は、パ−マネント処理の場合に使用されるように(例えばチオグリコ−ル酸のようなチオ化合物)毛髪還元剤で行うことができるが、薬剤濃度および/または作用時間が極端に大きいことが異なる。この場合、毛髪のクチクラ層は必要なもつれ合いへの傾向を達成するために多分完全にまたは部分的に除去される。他の化学的処理は強アルカリ性の組成物、例えばいずれも保護用添加剤なしのソ−ダ石鹸またはアルカリ性シャンプ−によるものである。さらに、鱗を拡げるために毛髪の強い機械的処理が必要である。これは普通頑丈な金属の歯をもった非常に細かい櫛、例えば細歯の櫛(Laeusekamm)などで、強くて数時間継続する起こり得る限りに強固な毛髪の逆毛立て(Toupieren)によって行うことができる。逆毛立てはバックコウミング(back combing)とも言う。この概念は下記と同義に使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、強い不可逆の毛髪のもつれ合いが起こり、毛髪は取り返しがつかないほど傷む。毛髪の痛みに並ぶもう一つの問題は従来の技法で作成された永久性のラスタ‐ヘアスタイルは二度と除くことはできず、毛髪のもつれ合いは不可逆であり、すなわち簡単にもう一度後戻りすることはできないことである。一度その髪形を持った人は普通髪をカットすることによってしかそれを無くせない。流行を知っている使用者にとっては、ラスタ‐ヘアスタイルは一時的なものにすぎないか、またははっきりしたきっかけのため、例えば週末のパ−ティ−のためにするかもしれないし、毛髪の構造の損傷なしにその本来の髪形を翌日にもとに戻すかもしれないのであり、したがって毛髪を損傷する処理段階なしに再除去できる一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成のための技法に対する強い要求が存在する。従来法で作成されたラスタ‐ヘアスタイルのもう一つの問題は、衛生学的なものであって、強くもつれ合った髪房の中での浄化が難しいか、全くできないということである。それゆえもつれ合った髪房が内部で分解するかもしれないという恐れがあり、それは臭いの害をもたらしかねず、個々の髪房を破壊または抜け落としさえするかもしれない。ラスタ‐ヘアスタイルを長期間にわたって保ちたい利用者にとっては、ラスタ‐ヘアスタイルの髪房が或る程度の期間の後に再び開くことができ、髪の強い洗浄および/または整髪の後、望ましいラスタ‐ヘアスタイルが再度可逆的に作成できるようにする技術が望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
いまや、この課題は一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成、整髪および再除去のための以下により詳しく述べる方法によって解決される。本発明の方法は下記の段階の一つ以上を含む:頭髪表面のざらつきを増加させる物質または少なくとも一種の毛髪の逆毛立てを容易にする組成物を毛髪の上に塗布する。毛髪の付着を相互に高める物質を毛髪に塗布し、毛髪が本質的に、すなわち不可逆的にもつれ合うことなしに毛髪を小髪房状に梳くこと(Verkletten)によって一時的なラスタ髪房を作成する。このように梳くことは、例えば軽い逆毛立てによって、または分けた小髪房の一回以上のねじり、分割および引き伸ばしによって、または縦軸に沿った小髪房のねじりとねじった小髪房の軽い逆毛立ての組み合わせによって行うことができる。一時的なラスタ‐ヘアスタイルの洗浄は凹面のスポンジの使用によって髪型を破壊することなしに行うことができる。一時的なラスタ‐ヘアスタイルの再除去のためには、湿潤時櫛通りを良くする組成物を毛髪に塗布し、ラスタ髪房を好ましくは普通の櫛またはブラシを使用して機械的に開き、および/または解く。
【0005】
意外にも、毛髪を傷めることなく、また従来前提条件とみられた強い不可逆の毛髪のもつれ合いなしに、本物のまたは少なくともほぼ本物と見られたラスタ・ルック、すなわち「本物の」永久性のラスタのような外観を作ることが可能となった。その上、意外なのは、簡単な方法でラスタ‐ヘアスタイルの再除去が問題なくでき、髪型の再除去の後、毛髪が部分的にそれどころか特に手触り、光沢および櫛通りに関して、処理の前よりもより手入れされ健全な印象を与える。今までラスタ‐ヘアスタイルはほとんど全くひどく痛んだ手入れされていない毛髪の同義語としてあり、いまや幾分は対極に達することができるから、これはまさにそれゆえに驚くべきことである。この場合、整髪作用は部分的にそれを越えて行き、それは下記に詳しく述べる除去剤‐組成物Cの作用に期待するものである。これは、後に述べる前処理組成物Aおよび/またはBとの組み合わせでの除去剤組成物Cの相乗整髪作用を示す。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の対象は、一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成法であり、この場合髪型作成の前、最中または後に少なくとも一つの処理段階が行われ、それは(1)少なくとも一種の頭髪表面のざらつきを増加させる物質または少なくとも一種の毛髪の逆毛立てを容易にする組成物を毛髪の上に塗布すること、および(2)少なくとも一種の毛髪の付着を相互に高める物質を毛髪および/または毛髪の先端に塗布することから選ばれる。一時的なラスタ‐ヘアスタイルとは、ラスタルックの視覚的印象を持った髪型を意味し、個々にこの髪型は永久性のラスタ‐ヘアスタイルとは反対にもう一度除去でき、また特にもつれ合わないか、少なくとも実質的にもつれあわず、単に梳かれるだけであり、すなわち互いに絡み合った毛髪が再度機械的に分離できる。本発明により、またすべての毛髪でなく、個々の小髪房の場合だけ髪型は本発明により処理され、梳かれる(部分的なラスタ‐ヘアスタイル)。頭髪表面のざらつきを増加させる物質は、毛髪表面に付着して作用し、処理していない清潔な毛髪に比較して、毛髪をざらざらして粗く感じさせる物質である。この物質は下記に詳しく述べる組成物Aを用いて毛髪上に塗布できる。
【0007】
一時的なラスタ‐ヘアスタイルの安定性は、ざらつきを大きくする物質で処理された毛髪の上にさらに毛髪の付着を良くする物質を毛髪の上におよび/または毛髪の先端に塗布するときに、明らかに向上する。毛髪の付着を良くする物質は、下記に詳しく述べる組成物Bを用いることによって行うことができ、ラスタ小髪房の作成の前および/後に場合によって行うことができる。
【0008】
一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成
一時的なラスタ‐ヘアスタイルの作成のためには、本発明によって前処理された毛髪から一つ以上の一時的なラスタお下げ髪(ドレッドロックズ)を作成する。これはいくつかの方法で行うことができる。推奨できるのは下記の三つの技法のうちの少なくとも一つであり、この場合模範的な実施態様として理解されるべきである。どの技法でも、ドレッドロックの作成は首筋から始まる。そのために、セクションは頭に対して横に(例えば約3cmの厚さ)に面から面へ分ける。個々のドレッドロックズ(個々の髪房)の底面は、望みの厚さ/太さによって、大抵の場合6−9cm2 であり、長方形、台形または三角形に作る。この技法では、前頭の方向に動かし、この場合、ドレッドロックズは屋根瓦状に上下に重ねて横にする。計画された髪型の状態を良くするためには、ドレッドロックズをその作成の際に好ましくは直接望みの方向に保持する。
【0009】
特に好ましい方法:
分けた個々の髪房は適切な逆毛たて櫛で髪の生え際から髪の先まで一様に軽く逆毛立てする(もつれあわすのでなく梳く)。逆毛立ての間、個々の髪房はその長軸に沿って回転させ、それによって特に丸い「本物の」感じのするドレッドロックができる。逆毛立て櫛の代わりに同じ働きをする手段、例えば剛毛を持つブラシまたは硬質ブラシ、金属、硬質プラスチックなどでできた歯または櫛歯が使用できる。
【0010】
別の好ましい方法:
分けた個々の髪房をその長軸に沿って指で強く回転させる。2−3回の回転の後、髪房をその先端で任意に分ける。分割でできた両方の髪房を今度は引き放し、それによって前に行った2−3回の回転を髪の付け根まで行い、それによって梳く(逆毛立てに類似)。回転、分割および引き伸ばしを個々の髪房の全長が梳かれるまで行う。
【0011】
別の可能な方法:
分けた個々の髪房を全ての髪房が「紐状に結ばれる(gekordelt)」までその長軸に沿って強く回転させる。個々の髪房の髪の先端をしっかり掴まえ、長軸上の引っ張りを少し減らす。つぎに、毛髪をもつれ合わせることなく、適当な逆毛立て櫛ですでに回転された髪房を軽く中へ逆毛立てする。逆毛立ては個々の髪房の長軸に沿って行う。その後、回転され逆毛立てされた髪房をもう一度親指と人差し指の間で転がして梳きの効果を高める。
【0012】
組成物A
頭髪表面のざらつきを増加させる物質は、第一の組成物Aを使って行うことができる。適当な物質は、例えば室温(25℃)で固体で粒子の形で存在できる物質である。適当なのは、例えばシリカ、珪酸塩、アルミン酸塩、アルミナ、雲母、塩、特に無機金属塩、金属酸化物、例えば二酸化チタン、鉱物およびポリマーである。適当なのはまた、毛髪に荒いざらざらした手触りを与え、未処理の毛髪に対するポリマー処理の毛髪の半盲実験によって確認可能なポリマーである。
【0013】
適当な原料ポリマーは、例えばアルキルアクリルアミドの共重合、特に特にC1−ないしC8−のアルキル基をもつアルキルアクリルアミドとアクリル酸、メタクリル酸およびその簡単なエステル、特にC1−ないしC4−アルキルエステルとの共重合体(INCI:アクリレート/オクチルアクリルアミド共重合体、アクリレート/t−ブチルアクリルアミド共重合体、例えばアンフォマー(登録商標)HCならびにウルトラホールド(登録商標)8)、ビニルメチルエーテルとマレイン酸のアルキル半エステル、特にC1−ないしC5−アルキル半エステルとの共重合体(INCI:PVM/MA共重合体のブチルエステル、例えばガントレッツ(登録商標)ES425、酢酸ビニルとクロトン酸との共重合体(INCI:VA/クロトン酸共重合体、例えばルビセット(登録商標)CA66)である。
【0014】
ざらざらにする物質は組成物A中に固体の粒子状で存在することができ、その後安定に分散させるか、適当な化粧品に受容できる溶媒に溶かした形で存在させることができ、その後溶液を毛髪に塗布した後、毛髪から溶媒を蒸発させて固体状に分離できる。安定な分散は組成物Aに固体粒子の沈降を防ぐのに十分な大きさの降伏点を与えることによって達成される。十分な降伏点は適当なゲル形成剤を適当量使用することによって調整できる。
【0015】
特に好ましくは、毛髪をざらざらにする物質は、シリカ(シリカゲル、二酸化珪素)および金属塩、特に無機金属塩であり、シリカが特に好ましい。金属塩は例えばアルカリハロゲン化物またはアルカリ土類ハロゲン化物、例えば塩化ナトリウムまたは塩化カリウム、アルカリ‐またはアルカリ土類スルフェート、例えば硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムまたはヒドロキシハロゲン化アルミニウム、例えばヒドロキシ塩化アルミニウム、Al2 (OH)5 Clである。水溶性の金属塩を添加する場合は、組成物Aは好ましくはこの塩の水溶液であり、好ましくは噴霧装置、例えば機械的に動かす噴霧ポンプまたはエーロゾルスプレーと組み合わせて使用する。水、アルコールおよび/または水/アルコール混合物に溶けない不溶性の固体粒子例えば二酸化珪素または金属酸化物を添加する場合には、組成物Aは好ましくは降伏点を示すゲルであり、さらに少なくとも一種の降伏点に作用するゲル形成剤を含む。または組成物Aはさらに少なくとも一種の起泡性の界面活性剤および/または起泡性のポリマーを含む発泡可能な組成物である。発泡はエーロゾル推進剤によって、または機械的に作動する起泡装置を使って行う。
【0016】
組成物Aがゲルとして存在する場合は、増粘剤として、組成物に可塑性または擬似可塑性の挙動を与えるポリマーが挙げられる。本発明のゲルのレオロジー的な流動性は、降伏点の存在によって特徴づけられ、それは好ましくは30℃でハーケ回転粘度計RV12、メスシステムPKV−0.5で測定して0ないし100s−1の直線的に上昇する剪断勾配において少なくとも3パスカルである。ゲルは毎秒12.9の剪断速度でハーケ回転粘度計VT501型で測定して降伏点を越えた後に測定可能な1,000ないし100,000mPa s、好ましくは5,000ないし50,000mPa sの粘度を示す。降伏点は粒子の重量および表面積に依存して、少なくとも粒子によって与えられる圧力と同じ大きさとなるように選ばれる。これによって粒子の沈降は防がれる。増粘剤は、好ましくは0.05ないし10重量%、特に好ましくは0.1ないし4重量%の量で含まれる。その時に最適な濃度は、増粘剤の種類と粒子の重量に依存して選ばれる。適切な増粘剤は、架橋または非架橋のポリアクリル酸またはポリメタクリル酸である。本発明の薬剤に含まれることのできる増粘剤としては、2,000,000ないし6,000,000の分子量を持つアクリル酸のホモポリマー、例えばBFグッドリッチ/USAからカルボポール(登録商標)の商品名で販売されているものがある。別の増粘剤は例えばBFグッドリッチからカルボポール(登録商標)ETD2001の商品名で、またはプロテックス/フランスからモダレズ(登録商標)V600PXの商品名で販売されているアクリル酸ホモポリマー、アクリル酸/アクリルアミド共重合体または菌核ガムである。特に好ましいのは、アクリル酸またはメタクリル酸の共重合体、例えば商品名カルボポール(登録商標)1342またはぺミューレン(登録商標)TR1でグッドリッチ/USAが販売するものである。別の適当な増粘剤は、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト、ヘクトライトである。有利な実施態様では、組成物に十分な降伏点を与える上記の増粘剤の他に、組成物にゲルに特有の粘度領域には十分でない降伏点を与える別の増粘剤が含まれる。そのような増粘剤は、特にセルロースおよびセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、セルロースエーテルおよびヒドロキシアルキルセルロース、例えばヒドロキシエチルーまたはヒドロキシプロピルセルロースである。増粘剤が酸基を含む場合は、酸基を少なくとも部分的に化粧品に適合性のある塩基で中和する。中和剤としては、化粧品の目的に適した有機または無機の塩基が使用できる。塩基の例は、アミノアルコール、例えばアミノメチルプロパノール(AMP)、トリエタノールアミンまたはモノエタノールアミンおよびアンモニア、NaOH、その他である。
【0017】
組成物Aはまた、エーロゾルまたは非エーロゾルとして発泡できる製品の形でも存在できる。エーロゾル製品は、噴霧または発泡可能な組成物を含む、噴霧または発泡キャップをもった耐圧エーロゾル包装ユニットと組み合わせて存在する。本発明のエーロゾル噴霧ワックス製品の耐圧包装は、任意のエーロゾル噴霧または発泡製品用として公知の材料で作ることができる。適当な材料は、特にアルミニウムまたはブリキである。噴霧または発泡キャップとしては、本発明のエーロゾル噴霧ワックス製品に普通に市販される噴霧キャップおよび普通に市販される発泡キャップが使用される。エーロゾル推進剤は、好ましくは1ないし20重量%、特に好ましくは2ないし10重量%の量で含まれる。推進剤としては、例えば低級アルカン、例えばn−ブタン、i−ブタン、プロパン、ブタン、またはそれらの混合物、ならびにジメチルエーテルまたはフッ素化炭化水素、例えばF152a(1,1−ジフルオロエタン)またはF134(テトラフルオロエタン)ならびにさらに、考慮の対象となる圧力においてガス状で存在する推進剤、例えばN2 、N2 OおよびCO2 ならびに上記の推進剤の混合物が好適である。
【0018】
好ましいのは、水性の媒体、または好ましくは少なくとも10重量%の水を含む水‐アルコール性媒体中で製造する。溶媒系は好ましくは50ないし98重量%、特に好ましくは75ないし95重量%の量で含まれる。アルコールとしては、特に化粧品の目的に普通に使用される1個ないし4個のC原子を有する低級アルコール、例えばエタノールおよびイソプロパノールが含まれる。追加の共溶媒としては、400℃未満の沸点を有する有機溶媒または溶媒混合物が0.1ないし15重量%、好ましくは1ないし10重量%の量で含まれる。追加の共溶媒として特に好ましいのは、分枝なしまたは分枝した炭化水素、例えばペンタン、へキサン、イソペンタンおよび環状炭化水素、例えばシクロペンタンおよびシクロへキサンである。他の特に好ましい水溶性の溶媒はグリセリン、エチレングリコールおよびプロピレングリコールである。
【0019】
非エーロゾルスプレーおよび非エーロゾルフォームの場合は、組成物は噴霧ないし発泡のための機械的に作動する装置との組み合わせで存在する。
【0020】
前記の発泡可能な製品は、一般的には少なくとも1種の泡発生物質、例えば泡形成性界面活性剤及び/又は泡形成性ポリマーを含有している。この界面活性剤は、非イオン性、アニオン性又は両性の特性を有していても良い。好ましいものは、特に非イオン性の泡発生界面活性剤である。この界面活性剤は、単独で添加されても混合物中に添加されても良い。界面活性剤の量は様々に変化させることができ、前記調合物がエーロゾル包装体から又は製品ディスペンサーから取り出される際に、毛髪にうまく作用する泡の充分な量が形成されるようにして選択される。界面活性剤の量は、典型的には0.01〜5重量%であり、0.1〜2重量%が特に好ましい。適した非イオン性界面活性剤は、例えば8〜45モルのエチレンオキシドによってエトキシル化されてもよいC8‐〜C18‐脂肪族アルコールであり、例えば脂肪族アルコール1モルにつき40モル以下のエチレンオキシドによってオキシエチル化されたラウリル‐、テトラデシル‐、セチル‐、オレイル‐又はステアリルアルコールで単独又は混合物中にあるもの;8〜45モルのエチレンオキシドによってエトキシル化された水素添加ひまし油、C8‐〜C18‐脂肪酸アルカノールアミド;オキシエチル化されたラノリンからの脂肪族アルコール又はオキシエチル化されたラノリン;飽和又は不飽和の脂肪族アルコール類と、アルキル残基中に8〜30個の炭素原子を有し、かつ分子中に1〜10個のグリセリル単位を有するアルキルフェノール類からのポリグリセリルエーテル、ポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー及びオキシエチル化されたソルビタン脂肪酸エステルである。この他に、非イオン性界面活性剤として特に好ましいものは、例えばアルキルポリグリコシドなどの天然界面活性剤の誘導体である。適したアニオン性界面活性剤は、例えばアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホネート、アルコイルサルコシネート、アルキルイセチオネート又はジアルキルスルホスクシネートであり、この際、アルキル基は8〜18個の炭素原子を有していてもよい。適した両性界面活性剤は、特にベタインタイプであるようなものである。ベタインの具体例には、C8 ‐〜C18‐アルキルベタイン(例えばココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチル‐α‐カルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、オレイルジメチル‐γ‐カルボキシプロピルベタイン及びラウリルビス‐(2‐ヒドロキシプロピル)アルファーカルボキシエチルベタインなど);C8 ‐〜C18‐スルホベタイン(例えばココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス‐(2‐ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタインなど);イミダゾール類、C8 ‐〜C18‐アルキルジメチルアンモニウムアセテート、C8 ‐〜C18‐アルキルジメチルカルボキシメチルアンモニウム塩、並びに、C8 ‐〜C18‐脂肪酸アルキルアミドベタインのカルボキシル誘導体、例えばココス脂肪酸アミドプロピルベタイン及び、N‐ココス脂肪酸アミドエチル‐N‐〔2‐(カルボキシメトキシ)エチル〕グリセリン(CTFA‐名:ココアンフォカルボキシグリシネート)などが含まれる。
【0021】
頭髪の逆毛立てを容易にすることは、例えばソーダ石鹸又は毛髪ケラチン還元化合物を含有するパーマネントウェーブ剤などの調合物を用いた処理によっても達成することができる。この場合において、パーマネントウェーブ剤の使用は、好ましくは、毛髪がひどく損傷を受けない温和な条件下、例えば低い作用物質濃度及び/又は短い作用時間にて行われる。このようなパーマネントウェーブ剤の作用は、毛髪ケラチン還元作用物質を含有した薬剤(変形剤)の作用によって、毛髪ケラチンのシスチン‐ジスルフィド‐架橋が開かれることに基づく。還元作用物質は特にチオ化合物であり、例えば硫黄を含んだ酸類の塩又は特定のメルカプト化合物、特にメルカプトカルボン酸の塩又はエステルである。典型的なパーマネントウェーブ還元剤としては、チオグリコール酸、例えばアンモニウム‐又はモノエタノールアミン塩として使用することができる。この他の通常の還元作用物質は、無機の亜硫酸塩、2‐メルカプトプロピオン酸(チオ乳酸)、3‐メルカプトプロピオン酸、メルカプトカルボン酸エステル、メルカプトカルボン酸アミド、システイン及びこれら化合物の誘導体である。好ましいものは、メルカプトカルボン酸類の塩又は誘導体、特にチオグリコール酸、システイン及びチオ乳酸又はこれらの塩である。
【0022】
上記のパーマネントウェーブ作用物質は2〜30重量%の量にて添加することができ、この際、最大で20重量%までの低濃度であることが好ましく、特に最大で10重量%であることが好ましい。
【0023】
pH値を変化させることによって、いかなる毛髪構造にも普遍的で、必要に応じて熱の作用下にて適した薬剤を調製することができる。このような薬剤は、酸性(亜硫酸塩、重亜硫酸塩及びメルカプトカルボン酸エステル)又は、アルカリ性(メルカプトカルボン酸のアルカリ‐及びアンモニウム塩)のいずれかに調整される。アルカリ化剤として、又は、例えば7〜10、特に7〜8.5のpH値に調整するための薬剤としては、特にアンモニア、苛性ソーダ、有機アミン、例えばモノエタノールアミンが挙げられるが、この他のあらゆる水溶性で生理学的に温和な塩基反応性の有機又は無機塩、例えばアンモニウム‐又はアルカリカーボネート及び、アンモニウム‐又はアルカリハイドロゲンカーボネートなども挙げられる。この薬剤が酸性(例えばpH=6.5〜6.9)に調整される場合、メルカプトカルボン酸のエステル、例えばモノチオグリコール酸グリコールエステル又は‐グリセリンエステル、好ましくはメルカプトアセトアミド又は2‐メルカプトプロピオン酸アミドを2〜14重量%の濃度にて、又は、硫黄を含んだ酸の塩、例えばナトリウム‐、アンモニウム‐又はモノエタノールアンモニウム亜硫酸塩を3〜8重量%の濃度(SO2 に換算)にて使用できる。
【0024】
本発明の方法において使用されるパーマネントウェーブ剤は、水溶液又はエマルジョンの形態、並びに水性ベースの濃縮された形態、特にクリーム、ゲル又はペーストとして存在することができる。特に好ましいものは、毛髪が動かずに、いつものように洗面台で取り扱うことができない稠度を有した粘性形態であるものであり、例えば25℃で100〜10,000mPa s、好ましくは300〜1000mPa sの粘度を有した粘稠調合物である。ここに記載されている粘度は、64.5/秒の剪断速度にてハーケ回転粘度計タイプVT501を用いて測定されたものである。同様に、このような薬剤は、エーロゾル投与器内に加圧下で充填し、そこからエーロゾル泡として取り出すことができる。
【0025】
このパーマネントウェーブ剤には、作用を高めるために、いわゆる膨潤‐及び浸透物質、例えば尿素、多価アルコール、エーテル、メラミン、アルカリ‐又はアンモニウムチオシアネート、イソプロパノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、2‐ピロリドン、イミダゾリジン‐2‐オン又は1‐メチル‐2‐ピロリドンなどを約0.5〜50重量%、好ましくは2〜30重量%の量にて、並びに、毛髪の縮れ過ぎを回避するために、ジチオ化合物、例えばジチオール類、ジチオジグリコール酸、ジチオ乳酸又はこれらジチオール類の各塩類を添加することができる。
【0026】
使用する際、毛髪をまず最初にシャンプーを用いて洗浄し、その後、水で濯ぎを行うことができる。引き続いて、タオルで拭いて乾燥させた毛髪を二三の毛髪束に分け、この際、部分的なラスタ‐ヘアスタイルさえ形成できれば個々の毛髪束で処理されても良い。その後、この毛髪を、前記薬剤の充分な量、好ましくは60〜120gを用いて処理する。充分な作用時間は、毛髪の状態、前記パーマネントウェーブ剤のpH値及び効能に応じて、並びに使用温度に依存して2〜30分間(熱の作用なしでは5〜30分間;熱の作用ありでは2〜20分間)であり、この作用時間の後、毛髪を水で濯ぎ、この際、より短い作用時間であることが好ましく、例えば熱の作用なしでは最大で15分又は最大で10分、あるいは熱の作用ありでは最大で10分又は最大で7分である。
【0027】
調合物B
毛髪を互いに付着させる作用のある物質を塗布するのは、第2の調合物Bを用いて行うことができる。適した物質は、例えばワックス、ワックス状の物質及び/又は粘着性ポリマーである。ワックス及びワックス状物質は、特にウルマンの技術化学百科事典、第4版、第24巻、第3頁のワックスに関する定義に記載される特性を有するような物質である。それによると、ワックスは20℃において、練ることができる固さから、もろい硬さのものまで、きめが粗い結晶性のものから微細な結晶性のものまで、光透過性のあるものから不透明なものまであり、但しガラス状のものではなく、40℃を越えると、分解することなく融解し、融点を少し越えただけで、かなり低粘度となり、粘性と溶解度において強い温度依存性を示し、そして軽い圧力下で艶が出るものである。以下において、ワックスとワックス状物質の概念は、同義語で使用されている。粘着性ポリマーとしては、毛髪に粘着性のある手触り感を付与し、未処理の毛髪に対するポリマー処理された毛髪の片側試験によって確かめることが可能なものが好適である。
【0028】
適した疎水性ワックスは、動物性、植物性、鉱物性及び合成のワックス類、ミクロ結晶性のワックス類、マクロ結晶性のワックス類、固体のパラフィン類、ペトロラタム、ワセリン、地蝋、モンタン蝋、フィッシャー‐トロッシュ(Fischer−Tropsch )ワックス類、ポリオレフィンワックス類(例えばポリブテン)、蜜蝋、羊毛蝋、及びこれらの誘導体(例えばウールワックスアルコール等)、キャンデリル蝋、カルナウバ蝋、木蝋、硬化油脂、それぞれ40℃以上の固化点を有する脂肪酸エステル及び脂肪酸グリセライド、ポリエチレンワックス類並びにシリコーンワックス類である。上記のワックス類は、40℃以上の固化点、好ましくは55℃以上の固化点を有する。針入度指数(0.1mm、100g、5s、25℃;DIN51579に基づく)は2〜70の範囲であることが好ましく、3〜40の範囲が特に好ましい。特に好ましいものは、20以下のものである。カルナウバ蝋及びセレシン並びにこれらの混合物は特に好ましい。ワックス及びワックス状物質は、前記の調合物B中に4〜50重量%の量で含有されていることが好ましく、8〜30重量%の量が特に好ましく、特には10〜25重量%の量である。
【0029】
毛髪を互いに付着させる作用のある物質を含有した前記調合物Bは、種々の塗布形態であって良く、特にローション、ゲル、エーロゾル‐スプレー、ノン‐エーロゾルポンプスプレー、エーロゾル泡、ノン‐エーロゾル泡製品、又は、坩堝又は鉛筆形態の固体状又は半固体状のワックス製品であって良い。
【0030】
特に好ましい実施形態においては、調合物Bは、疎水性ワックスの水性エマルジョンであり、上記ワックスの他に、少なくとも1種の乳化剤と水を含有し、この際、エマルジョンという名称には、水中にあるあらゆる分散液を含み、厳密に言うと水中にある固体状のワックス粒子の懸濁液のようなものも含まれる。上記の乳化剤は、好ましくは0.5〜50重量%の量で含有されていることが好ましく、3〜40重量%の量が特に好ましく、特には20〜35重量%の量である。好ましい乳化剤は、非イオン性界面活性剤の属からのものである。好ましいものは例えば、
‐C8‐〜C22‐脂肪族アルコール類、C12‐〜C22‐脂肪酸類、又はアルキル基中に8〜15個の炭素原子を有するアルキルフェノール類への、2〜30モルのエチレンオキシド及び/又は1〜5モルのプロピレンオキシドの付加生成物(Anlagerungsprodukte )、
‐グリセリンへの1〜30モルのエチレンオキシドの付加生成物の、C12‐〜C22‐脂肪酸モノ‐及びジエステル、及び
‐ひまし油又は硬化(水素添加)ひまし油への、5〜60モルのエチレンオキシドの付加生成物、
‐C8‐〜C22‐脂肪族アルコール類への2〜30モルのエチレンオキシドの付加生成物とリン酸のモノ‐、ジ‐及び/又はトリエステルである。
【0031】
特に好ましい実施態様においては、前記乳化剤の総量は、前記ワックスの総量よりも多い量で存在しており、即ち、乳化剤:ワックスの重量混合比率は1:1より大きく、好ましくは5:1までであり、特に好ましくは1.5:1〜3:1である。このような実施形態は、素晴らしい作用の組み合わせである点で優れている。毛髪上へ塗布した直後には、毛髪の粘着力(付着力)は非常に高く、これにより、ラスタ‐ヘアスタイルの形成が非常に容易になる。乾燥後には、粘着力は著しく低下し、これにより、良好で心地よい手触りがもたらされる。少なく、不快でない残留付着が残り、準備ができたラスタ‐毛髪束を互いに緩く付着するように作用し、これにより、新しいヘアスタイル形成の可能性が開かれる。自身で弱まる付着力の特に好ましい効果は、頭髪表面のざらつきを増加させる物質としてのシリカとの組み合わせにおいて特に顕著に現れる。もう一つの特に好ましい効果は、疎水性ワックスの良好で、残渣のない除去が可能であるということであり、特にラスタ‐ヘアスタイルを取り除くために以下に記載の調合物Cを使用する場合である。調合物Bは、理想的には流体状の形態、即ち液体状又は粘性を有した形態であり、好ましくは、流体の形態でポンプ装置を経由して、スプレー装置を経由してスプレー物として、又は、発泡のための装置を用いて泡状物として取り出される。もちろん、エーロゾル‐及びノンエーロゾル実施形態に適したこの他の成分は、上記のものに関係のある調合物Aが参照される。
【0032】
しかしながら、ワックスとして、親水性のワックスが添加されても良く、特に高分子量のポリエチレングリコール類(PEG)である。このポリエチレングリコール類は、室温(20〜25℃)においてワックス状の固体であるか、あるいは、約30℃、好ましくは約40℃の凝固温度を有した少なくともワックス状のものである。この分子量は850〜約5000g/モルであることが好ましく、1200〜3500g/モルが特に好ましい。ポリエチレングリコール類は、一般式H(OCH2 CH2 )n OHを有している。適した高分子量ポリエチレングリコール類は、例えばn=19〜113であるもの、好ましくはn=30〜79であるもの、である。適したポリエチレングリコール類は、INCI‐名PEG‐20(n=20)、PEG‐32(n=32)、PEG‐60(n=60)、PEG‐75(n=75)、PEG‐90(n=90)及びPEG‐100(n=100)である。市販の製品は一般的には分子量分布を有している。適した市販製品は、例えばクラリアント社のポリグリコール1000、ポリグリコール1350、ポリグリコール1500、ポリグリコール3000又はポリグリコール4000であり、この際、この数値はだいたい平均分子量を表している。
【0033】
この他の好ましい実施形態においては、頭髪同士の付着を増加させる前記調合物Bがマイクロエマルジョンゲルである。このマイクロエマルジョンは、室温(20℃)において液体状の疎水性油状成分と、乳化剤と、水とから構成されている。更に追加して、粘着性ポリマーが含有されても良い。乳化剤としては、前述の量の前述の乳化剤が挙げられる。油状成分としては、原則的には、当業者において一般に知られている油のいずれもが添加可能である。植物性又は動物性の油、鉱油、シリコーン油又はこれらの混合物が挙げられる。適したシリコーン油は、ポリジメチルシロキサン、フェニル化されたシリコーン、ポリフェニルメチルシロキサン、フェニルトリメチコーン、ポリ(C1‐C20)アルキルシロキサン、アルキルメチルシロキサンである。適したものは更に炭化水素油であり、例えばパラフィン‐又はイソパラフィン油、スクアラン、脂肪酸類とモノアルコール類又はポリオール類からの油、特に脂肪酸エステル及び脂肪酸トリグリセリドである。適した植物性油は、例えばヒマワリ油、やし油、ひまし油、ラノリン油、ホホバ油、とうもろこし油、大豆油である。特に好ましいものは、炭化水素油であり、特に鉱油(流動パラフィン)及び脂肪酸トリグリセリドであり、この際、当該脂肪酸は少なくとも8個の炭素原子を有している。このような油成分は、好ましくは0.1〜25重量%の量にて含有され、1〜10重量%が特に好ましい。
【0034】
上記の粘着性ポリマーは、好ましくは0.1〜25重量%の量にて含有され、1〜10重量%が特に好ましい。粘着性ポリマーとは、好ましくはアクリレート‐及び/又はアクリルアミドを主剤としたホモ‐又はコポリマー、即ち、少なくとも1種のモノマーがアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキルアクリルアミド及びアルキルメタクリルアミドから選ばれたものであるポリマーを意味し、この際、上記アルキル基は1個、2個、3個、4個又は5個の炭素原子を含むことが好ましい。
【0035】
ラスタ‐洗浄
一時的なラスタ‐ヘアスタイルを調髪するには、ラスタ毛髪束の大きな機械的負荷のないできるだけ優しい洗浄であることが推奨される。優しい洗浄は、毛髪を湿らせ、少なくとも1種の洗浄活性界面活性剤を含有した毛髪洗浄調合物を毛髪上又はスポンジ上に付け、例えばスポンジを用いて軽く接触させることにより慎重に当該調合物を毛髪に分配することによって行うことができる。引き続き、前記洗浄調合物を再び毛髪から取り除き、これは、水を用いて濯ぎ流すことにより、あるいは、必要に応じて時々繰り返して洗浄スポンジを用いて軽くたたいて拭くことにより行う。このスポンジは、凹面形状を有していることが好ましく、この際、凹面形状はほぼ頭の形状に対応している。前記洗浄調合物の毛髪上への塗布、分配及び/又は除去は、前記スポンジの凹面状の内側面を用いて行う。
【0036】
ラスタ‐除去
本発明により形成された一時的なラスタ‐ヘアスタイルの除去は、毛髪を湿らせ、除去剤調合物Cを毛髪上に塗布して分配し、ラスタ毛髪束を開放及び/又は解くことによって行うことができる。最後に、前記調合物Cを毛髪から濯ぎ流せば良い。
【0037】
この調合物Cは、湿った状態での櫛通り性を向上させる物質の少なくとも1種を含有している。この物質は、好ましくは0.01〜10重量%の量にて含有され、0.05〜5重量%が特に好ましい。適しているのは、例えばカチオン性ポリマー類、カチオン性界面活性剤、アミノキシド類、カチオン性シリコーン化合物、油状成分、脂肪族アルコール類及びグリセリンモノ脂肪酸エステルである。適したカチオン性界面活性剤は、第4級アンモニウム基と、少なくとも6個の炭素原子を有した有機残基を少なくとも一つ含んだ界面活性剤である。適したカチオン性界面活性剤は、下記の一般式によって表すことができる。
・ N(+) R1 R2 R3 R4 X(−)
上式にて、R1〜R4は、互いに独立して、1〜22個の炭素原子を有する脂肪族基、芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基又はアルカリール基を示し、この際、上記基の少なくとも一つは6個の炭素原子を有し、しかもX− はアニオンを示し、例えばハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート又はアルキルスルフェートで、クロリドが好ましい。この脂肪族基は、炭素原子と水素原子の他に、架橋結合又はこの他の基(例えば、更に別のアミノ基など)を含有しても良い。
【0038】
上記の基は、線状であっても分枝していても、あるいは環状であっても良い。適したカチオン性界面活性剤の具体例は、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩のクロリド又はブロミド(例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド)、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、アルキルピリジニウム塩(例えばラウリル‐又はセチルピリジニウムクロリド)、アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエーテルスルフェート並びに、アミノキシドなどのカチオン特性を有した化合物(例えば、アルキル基中に少なくとも6個の炭素原子を有するアルキルメチルアミノキシド又はアルキルアミノエチルジメチルアミノキシド)である。特に好ましいのは、セチルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0039】
本発明におけるカチオン性ポリマーとは、カチオン性基又はプロトン化によってカチオン化可能な基を少なくとも1個含有するようなポリマーを意味している。カチオン性基は、例えば第4級化アミン基であり、カチオン化可能な基は、例えば第1級、第2級又は第3級アミン基である。このカチオン性ポリマーは、ホモ‐又はコポリマーであって良く、この際、上記のカチオン性基及びカチオン化可能な基は、ポリマー鎖中に含まれるか、あるいは、好ましくはモノマーの一又はそれ以上の位置に置換基として含有される。
【0040】
カチオン化可能な基を有したカチオン性ポリマーの好適なモノマーは、中和された、又は中和されていない塩基性基を少なくとも1つ有した、不飽和のラジカル重合可能な化合物である。塩基性基としては、特に第1級、第2級又は第3級アミン基が挙げられ、この際、アミン窒素原子は、環の部分であっても良い。このようなモノマーの具体例は、モノ‐及びジアルキルアミノアルキルアクリレート又は‐メタクリレートである。これらのモノマーのアルキル基は、例えばC1‐〜C7‐アルキル基のような低級アルキル基であることが好ましく、C1‐〜C4‐アルキル基が特に好ましい。
【0041】
第4級アミン基を有した好適なモノマーは、第4級アミン基を少なくとも1つ有した、不飽和のラジカル重合可能な化合物であり、特にアンモニウム置換されたビニルモノマー又はカルボキシビニルモノマー類の第4級化誘導体、例えば第4級化されたアクリルアミド又はメタクリルアミドである。この場合における具体例は、アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムハロゲニド又はメタクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムハロゲニド、トリアルキルメタクリロキシアルキルアンモニウムハロゲニド、トリアルキルアクリロキシアルキルアンモニウムハロゲニド、ジアルキルジアリルアンモニウムハロゲニド又は、環状でカチオン性の窒素含有基(ピリジニウム、イミダゾリウム又は第4級化ピロリドンなど)を含む第4級化ビニルアンモニウムモノマー(例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム又はアルキルビニルピロリドン塩)である。これらのモノマーのアルキル基は、例えばC1‐〜C7‐アルキル基のような低級アルキル基であることが好ましく、C1‐〜C3‐アルキル基が特に好ましい。好ましいものは、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及び、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0042】
上記のカチオン性ポリマーは、必要に応じて、カチオン性でもカチオン化可能でもない基を含有した中性コモノマーと共にポリマー化されても良い。このような中性のコモノマーは、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルアクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルピロリドン、ビニルエステル、ビニルアルコール、プロピレングリコール又はエチレングリコールであり、この際、これらモノマーのアルキル基は、C1‐〜C7‐アルキル基が好ましく、C1‐〜C3‐アルキル基が特に好ましい。
【0043】
適したカチオン性ポリマーは、例えばポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドンとイミダゾリミンメトクロリドからのコポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとナトリウムアクリレートとアクリルアミドからのターポリマー、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとビニルカプロラクタムからのターポリマー、ヒドロキシエチルセルロースの第4級化アンモニウム塩(INCI‐名:ポリクアテルニウム‐10又はポリクアテルニウム‐24)、カチオン性グアー誘導体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー又は二第4級化ポリジメチルシロキサン(INCI‐名:クアテルニウム‐80)、ステアリルジメチルアンモニウム‐ヒドロキシエチルセルロース、メタクリロイルエチルベタイン/メタクリレートコポリマー、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、ポリクアテルニウム‐2、ポリクアテルニウム‐6、ポリクアテルニウム‐7、ポリクアテルニウム‐18、ポリクアテルニウム‐22、ポリクアテルニウム‐27、ポリクアテルニウム‐39、並びに、シロキサン単位を有したポリマー類(例えばポリクアテルニウム‐41又はポリクアテルニウム‐42)である。
【0044】
適したカチオン性ポリマーは、キトサン又は、化粧品的に温和な酸を用いて中和されたキトサン誘導体である。この場合における酸は、有機又は無機の酸であって良く、例えば蟻酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマール酸、ピロリドンカルボン酸、クエン酸、乳酸、硫酸、酢酸、塩酸、リン酸などである。
【0045】
キトサン誘導体としては、例えば第4級化された、アルキル化された又はヒドロキシアルキル化された誘導体が挙げられ、例えばヒドロキシエチル‐、ヒドロキシプロピル‐又はヒドロキシブチルキトサンが挙げられる。上記のキトサン又はキトサン誘導体は、20,000〜約5,000,000g/モルの分子量を有していることが好ましい。好ましいのは、例えば30,000〜70,000g/モルの分子量を有する低分子量キトサン、又は300,000〜700,000g/モルの分子量を有する高分子量キトサンである。このキトサンの好ましい脱アセチル化度は10〜99%の間である。上記のキトサン又はキトサン誘導体についての中和度は、フリーの塩基性基の数に対して少なくとも50%であることが好ましく、70〜100%の間であることが特に好ましい。
【0046】
天然ポリマーに由来した適したカチオン性ポリマーは、ポリサッカリド類のカチオン性誘導体であり、例えばセルロース、澱粉又はグアーのカチオン性誘導体である。更に、キトサン及びキトサン誘導体も適している。カチオン性ポリサッカリドは、下記の一般式:
・ G‐O‐B‐N+ Ra Rb Rc X−
で示され、Gは、無水グルコース残基、例えば澱粉‐又はセルロース無水グルコースであり、
Bは、二価の化合物基、例えばアルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレンであり、
Ra 、Rb 及びRc は独立して互いに、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリールで、それぞれ18個以下の炭素原子を有し、この際、Ra 、Rb 及びRc 中の炭素原子の総数は最大で20であることが好ましく、
X− は通常の対アニオンで、例えばハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート又はアルキルスルフェートであり、クロリドが好ましい。カチオン性セルロースは、アメルコールからポリマーJRという名称で市販されており、ポリクアテルニウム‐10というINCI‐名を有している。更に別のカチオン性セルロースは、ポリクアテルニウム‐24というINCI‐名を有しており、アメルコールからポリマーLM‐200という商品名で市販されている。適したカチオン性グアー誘導体は、ジャガーRという商品名で市販されており、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドというINCI‐名を有している。
【0047】
好ましいものは、水、C1‐4‐アルコール類又はこれらの混合物への充分な溶解度を有し、本発明の薬剤中に完全に溶解された形態で存在しているポリマーである。このようなカチオン電荷密度は、1〜7meq/gであることが好ましい。
【0048】
適したカチオン活性シリコーン化合物は、少なくとも1個のアミノ基を有するか、あるいは少なくとも1個のアンモニウム基を有する。アミノ基を有する適したシリコーンポリマーは、アモジメチコーンというINCI‐名で知られている。この際、これはアミノアルキル基を有したポリジメチルシロキサンである。このアミノアルキル基は、側鎖に位置していても末端に位置していても良い。適したアミノシリコーンは、下記の一般式で表されるものである。
R8 R9 R10Si−(OSiR11R12)x−(OSiR13Q)y‐OSiR14R15R16
R8 、R9 、R14及びR15は、独立して互いに同じであるか異なり、C1‐〜C10‐アルキル、フェニル、ヒドロキシ、水素、C1‐〜C10‐アルコキシ又はアセトキシを示し、C1‐〜C4‐アルキルが好ましく、メチルが特に好ましく、
R10及びR16は、独立して互いに同じであるか異なり、‐(CH2 )a ‐NH2 (aは1〜6である)、C1‐〜C10‐アルキル、フェニル、ヒドロキシ、水素、C1‐〜C10‐アルコキシ又はアセトキシを示し、C1‐〜C4‐アルキルが好ましく、メチルが特に好ましく、
R11、R12及びR13は、独立して互いに同じであるか異なり、水素、C1‐〜C20‐炭化水素(これはO‐及びN‐原子を含有しても良い)を示し、C1‐〜C10‐アルキル又はフェニルが好ましく、特に好ましいのはC1‐〜C4‐アルキル、特にメチルであり、
Qは、‐A‐NR17R18、又は‐A‐N+ R17R18R19を示し、この際、Aは二価のC1‐〜C20‐アルキレン化合物基を示し、この基はO‐及びN‐原子を含有してもOH‐基を含有しても良く、しかもR17、R18及びR19は、独立して互いに同じであるか異なり、水素、C1‐〜C22‐炭化水素を示し、C1‐〜C4‐アルキル又はフェニルが好ましい。Qとして好ましい残基は、‐(CH2 )3 ‐NH2 、‐(CH2 )3 ‐NHCH2 CH2 NH2 、‐(CH2 )3 OCH2 CHOHCH2 NH2 及び‐(CH2 )3 N(CH2 CH2 OH)2 、‐(CH2 )3 ‐NH3 + 及び‐(CH2 )3 OCH2 CHOHCH2 N+ (CH3 )2 R20(この際、R20はC1‐〜C22‐アルキル残基であり、OH‐基を有していても良い)であり、Xは1と10,000の間の数を示し、好ましくは1と1,000の間であり、Yは1と500の間の数を示し、好ましくは1と50の間である。
【0049】
上記アミノシリコーンの分子量は、500と100,000の間であることが好ましい。上記アミン成分(meq/g)は、0.05〜2.3の範囲内にあることが好ましく、0.1〜0.5が特に好ましい。
【0050】
2個の末端位置にある第4級アンモニウム基を有する適したシリコーンポリマーは、クアテルニウム‐80というINCI‐名で知られている。この際、これは2個の末端位置にあるアミノアルキル基を有したジメチルシロキサンである。適した第4級アミノシリコーンは、下記の一般式のものである。
R21R22R23N+ ‐A‐SiR8 R9 −(OSiR11R12)n‐OSiR8 R9 ‐A‐N+ R21R22R23 2X−
上式にて、Aは、二価のC1‐〜C20‐アルキレン化合物基を示し、この基はO‐及びN‐原子を含有してもOH‐基を含有しても良く、好ましい基は‐(CH2 )3 OCH2 CHOHCH2 N+ (CH3 )2 R20(この際、R20はC1‐〜C22‐アルキル残基で、この基はOH‐基を有していても良い)であり、R8 、R9 、R11及びR12は、先に記載したものと同じものを意味し、好ましくはメチルであり、
R21、R22及びR23は、独立して互いにC1‐〜C22‐アルキル残基を示し、これはヒドロキシ基を含んでいても良く、この際、これら残基の少なくとも一つは、少なくとも10個のC‐原子を有していることが好ましく、残りの残基は1〜4個のC‐原子を有しており、nは0〜200の数であり、好ましくは10〜100である。このような二第4級ポリジメチルシロキサンは、ゴールドシュミット社/ドイツからアビル(登録商標)クァット3270、3272及び3274という商品名で市販されている。
【0051】
この他の適したカチオン性ポリマーは、カチオン性の変性タンパク質誘導体又はカチオン性の変性タンパク質加水分解物であり、これらは例えば、INCI‐名:ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解小麦タンパク質、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解カゼイン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解シルク、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解大豆タンパク質、又はヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解小麦、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解米ヌカタンパク質、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルク、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解大豆タンパク質、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解植物タンパク質として知られている。
【0052】
適したカチオン性の誘導体化されたタンパク質加水分解物は、例えばアルカリ性、酸性又は酵素加水分解性タンパク質を、グリシジルトリアルキルアンモニウム塩又は3‐ハロ‐2‐ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩にて置換することにより得ることができる物質の混合物である。タンパク質加水分解のための出発物質として用いられるタンパク質は、植物由来のものであっても動物由来のものであっても良い。一般的な出発物質は、例えばケラチン、コラーゲン、弾性素(Elastin)、大豆タンパク質、米タンパク質、乳タンパク質、小麦タンパク質、絹タンパク質、又は扁桃タンパク質である。上記の加水分解によって約100〜約50,000の範囲のモル質量を有した物質混合物が生じる。通常の平均モル質量は、約500〜約1000の範囲内にある。好ましくは、カチオン性の誘導体化されたタンパク質加水分解物は、1個又は2個の長いC8‐〜C22‐アルキル鎖と、相当する2個又は1個の短いC1‐〜C4‐アルキル鎖とを含んでいる。長いアルキル鎖を含んだ化合物が好ましい。
【0053】
適した脂肪族アルコールは、8〜22個の炭素原子を有したアルキルアルコール類であり、例えばミリスチル‐、セチル‐又はステアリルアルコール又はこれらの混合物である。このアルキル基は、線状であっても分枝状であっても良い。適したグリセリンモノ脂肪酸エステルは、グリセリンと前記の脂肪族アルコールとのモノエステルである。
【0054】
適した油状成分は、例えば、植物性又は動物性の油、鉱油、シリコーン油又はこれらの混合物である。適したシリコーン油は、ポリジメチルシロキサン、フェニル化されたシリコーン、ポリフェニルメチルシロキサン、フェニルトリメチコーン、ポリ(C1‐C20)アルキルシロキサン、アルキルメチルシロキサンである。更に、適したものは炭化水素油であり、例えばパラフィン‐又はイソパラフィン油、スクアラン、脂肪酸類とポリオール類からの油、特にトリグリセリドである。適した植物性油は、例えばヒマワリ油、やし油、ひまし油、ラノリン油、ホホバ油、とうもろこし油、大豆油である。特に好ましいものは、炭化水素油であり、特に鉱油(流動パラフィン)である。
【0055】
調合物C
除去剤調合物についての好ましい実施形態は、O/W‐エマルジョンであり、これは、
(A)約0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%の、少なくとも1種のカチオン活性毛髪保護作用物質、好ましくは、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー及びカチオン性シリコーン化合物から選ばれたもの、
(B)約0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%の、少なくとも1種の疎水性脂肪‐又は油状成分、好ましくは、脂肪族アルコール類、脂肪族アルコールエステル類、天然油、鉱油及びシリコーン油から選ばれたもの、
(C)約75〜98重量%、好ましくは80〜95重量%の水、並びに必要に応じて助剤及び添加物(例えば粘稠剤、多価アルコール、香料、染料、保存剤、酸、毛髪保護作用物質など)を含有する。
調合物Cは、エーロゾル製品の形態、特にエーロゾル泡の形態で存在しても良い。この場合に必要とされる添加成分(溶剤及び推進剤など)については、調合物Aに関して先に挙げたものが参照される。
【0056】
多成分‐キット
本発明の対象はまた、前記の本発明の方法を実施するための多成分‐キットでもある。本発明のキットは、
‐頭髪のざらつきを増加させる、先に詳細に記載した調合物、
‐頭髪同士の付着を生じさせる、先に詳細に記載した調合物、
‐機械的な逆毛立て形成補助手段、例えば櫛、特にカール用櫛、ブラシ、浴用ブラシ(Striegel)又は、毛髪用自動逆毛立て‐又は編み装置、
‐形態安定性のある凹面状に形成されたスポンジ、
‐少なくとも1種の洗浄活性のある界面活性剤を含有した洗浄調合物、
‐湿った状態での櫛通り性を向上させる物質の少なくとも1種を含む調合物、好ましくはカチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤、アミノキシド、カチオン性シリコーン化合物、油状成分、脂肪族アルコール類、及び脂肪族アルコールエステル類から選ばれたもの、及び/又は
‐本発明の方法の手順工程が、グラフィックデザインによる、写真による及び/又は文章による形態で全体的に又は部分的に記録された記憶媒体
から選ばれた少なくとも2つの構成要素を含む。
【0057】
本発明のキットは、好ましくは、頭髪表面のざらつきを増加させる調合物である少なくとも1種の第1成分と、頭髪同士の付着を引き起し、しかも、少なくとも1種の疎水性ワックスと少なくとも1種の乳化剤と水とから成るエマルジョン又は、少なくとも1種の粘着性ポリマー又は、少なくとも1種の親水性ワックスのいずれかを含有した調合物である少なくとも1種の第2成分を含有する。この調合物は、先に詳述されている。上記の第1成分は、好ましくは、シリカ、シリケート類、アルミネート類、礬土、雲母、塩類、金属酸化物、鉱物及びポリマー類から選ばれた少なくとも1種の物質を含有した調合物を包含する。特に好ましいものは、スプレー装置を用いて毛髪にスプレー可能な水性塩溶液、又は泡形成性調合物のいずれかであり、この際、当該調合物はシリカ、少なくとも1種の泡形成性乳化剤、水及び、少なくとも1種のエーロゾル推進剤を含有するか、あるいは、発泡させるための機械的装置との組み合わせの形態である。上記の第2成分は、少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水から成るエマルジョンを含有することが好ましい。
【0058】
上記調合物A、B及び/又はCは更に、0.01〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%の少なくとも1種の合成又は天然の非イオン性被膜形成ポリマーを含有しても良い。好ましいものは、特に水又は水/アルコール‐混合物中での充分な溶解度を有するポリマーであり、これは、調合物中において完全に溶解された形態で存在している。被膜形成ポリマーとは、本発明においては、0.01〜5%の水性、アルコール性又は水‐アルコール性溶液の状態で使用した際に、毛髪上でポリマー被膜を分離するようなポリマーを意味している。適した合成の非イオン性被膜形成毛髪固定ポリマーは、下記のモノマーの少なくとも1種から構成されたホモ‐又はコポリマーである。ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニルエステル(例えばビニルアセテートなど)、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルアクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、プロピレングリコール又はエチレングリコール、この際、これらモノマーのアルキル基は、C1‐〜C7‐アルキル基であることが好ましく、C1‐〜C3‐アルキル基が特に好ましい。
【0059】
適したものは、例えばビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン又はN‐ビニルホルムアミドのホモポリマーである。この他の好適な合成の被膜形成非イオン性毛髪固定ポリマーは、例えばビニルピロリドンとビニルアセテートからのコポリマー、ビニルピロリドンとビニルアセテートとビニルプロピオネートからのターポリマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、並びにポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール‐コポリマーである。特に好ましいものは、ポリビニルピロリドンと、ビニルピロリドンと非イオン性モノマーからのコポリマー(例えばポリビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー)である。適した天然の被膜形成性ポリマーは、例えばセルロース誘導体、特にヒドロキシアルキルセルロース(例えばヒドロキシプロピルセルロース)である。
【0060】
さらに上記の調合物は、毛髪処理剤用として普通の添加成分を含有しても良く、例えば0.01〜0.5重量%の量の香油、約0.2〜5.0重量%の量の、例えばエチレングリコールジステアレートなどの混濁剤、0.01〜1.0重量%の量の、例えばパラベンなどの保存剤、0.1〜1.0重量%の量の、例えばクエン酸ナトリウムまたは燐酸ナトリウムなどの緩衝剤、0.1〜5重量%の量の、例えば植物エキスおよび薬草エキス、蛋白質‐および絹加水分解物、ラノリン誘導体などの保護剤、0.05〜20重量%の量の、例えば揮発性または非揮発性のシリコン油または高分子量シロキサンポリマーなどの生理学的に支障のないシリコーン誘導体、約0.01〜2重量%の量の、遮光剤、抗酸化剤、ラジカル捕捉剤、ふけ取り剤、直接性の染毛剤、光沢付与剤、ビタミン、柔軟剤及び脂肪回復剤などである。
【0061】
以下の実施例は、本発明の対象をより詳しく説明するためのものである。
【0062】
【実施例】
ラスタ‐形成
通常のシャンプー、好ましくはコンディショナー効果のない中性シャンプーを用いて毛髪を洗浄する。下記の調合物Aの約6〜15g(毛髪の長さに応じて)を毛髪に均一に分配する。
【0063】
調合物A1(エーロゾル泡):
1g フルイジル(登録商標)300(シリカ)
0.8g レウォテリック(登録商標)AM CAS(コカミドプロピル・ ヒドロキシスルタイン、水中に50%品)
0.4g オーラミックス(登録商標)NS 10(デシルグルコシド、・ 水中に55%品)
添加して100gとなる水
【0064】
96:4の比率であるプロパン/ブタンと共に、発泡ヘッドを有するエーロゾル投与器内に充填される。
【0065】
この代わりとして、下記の調合物A2を含むヘアスプレーを、乾燥した梳かせる毛髪にスプレーすることができる。
調合物A2:
2g フルイジル(登録商標)300(シリカ)
添加して100gとなるエタノール
96:4の比率であるプロパン/ブタン(4.8バール)と共に、発泡ヘッドを有するエーロゾル投与器内に充填される。
【0066】
上記毛髪を乾燥させた後、中央の髪の分け目が、好ましくはジグザグ状の分け目の形になるようにし、この毛髪を首すじから均一な幅広い部分となるように分ける。このようにして分けたものを、均一な大きさの四角形又は三角形に細分化する。部分的にだけラスタ‐ヘアスタイルを形成させるには、この毛髪の一部分だけを調合物A1又はA2を用いて処理する。この毛髪束を、負荷にならない旋回運動をさせながら、根元から先端へ軽く縮らせる(バックコウミング)。この毛髪束は、加工を行う際、ドレッドの望ましい落下方向に保持される。頭全体の全ての毛髪束を縮らせた後、毛髪束のそれぞれを下記のシーラー調合物B1〜B5を用いて処理し、捩じられた形態とする。
【0067】
調合物B1(ポンプスプレー):
17.8g PEG‐60水素添加ひまし油
11.9g カルナウバワックス
8.9g PEG‐40水素添加ひまし油
添加して100gとなる水
ポンプスプレー装置を有した包装体の中に充填される。
【0068】
調合物B2:
7.8g PEG‐60水素添加ひまし油
11.9g カルナウバワックス
9.9g PEG‐40水素添加ひまし油
10g オレス‐20
添加して100gとなる水
【0069】
調合物B3(エーロゾル泡)
20g PEG‐60水素添加ひまし油
10g カルナウバワックス
2.5g グリセリン(86%品)
2.5g カプリリック/カプリックトリグリセリド
35g 水
添加して100gとなるエタノール
96:84の比率であるプロパン/ブタン(4.8バール)と共に、泡状エーロゾルとして、発泡ヘッドを有するエーロゾル投与器内に充填される。
【0070】
調合物B4(マイクロエマルジョン‐ゲル)
まず最初に、以下のものからマイクロエマルジョンを製造する。
10g オレス‐10
9g PEG‐40水素添加ひまし油
10g スクロースココエート(92.5%品)
10g オレス‐5
12g カプリリック/カプリックトリグリセリド
添加して100gとなる水
【0071】
以下のものからゲルを製造する。
40g 上記のマイクロエマルジョン
10g アクリレート/t‐ブチルアクリルアミドコポリマー
・ (ウルトラホールド(登録商標)8)
1g 2‐アミノブタノール
添加して100gとなる水
【0072】
調合物B5(ゲル‐ワックス)
94.5g 調合物B1
5g アクリレート/t‐ブチルアクリルアミドコポリマー
・ (ウルトラホールド(登録商標)8)
0.5g 2‐アミノブタノール
11.9g カルナウバワックス
添加して100gとなる水
【0073】
ラスタの洗浄
上記のヘアスタイルを、シャワーを用いて、あるいは弱い噴水のシャワーをかけてしっかりと充分に湿らせる。マイルドなシャンプーを、凹面状の湿った洗浄スポンジの凹面状内側面に塗布する。ヘアスタイルを(旋回運動をさせずに)軽く湿らせることによって、シャンプーを泡立たせる。そして、充分に、優しく洗い落とす。洗浄を行った後、調合物Bを使用してドレッドを再び後から回転させることができる。
【0074】
ラスタの解除
洗浄を行った後、以下の調合物Cであるカチオン性ケア剤を、前記の湿ったヘアスタイルに作用させる。
【0075】
調合物C
6.0g セテアリルアルコール
1.35g ワセリン
1.2g 流動パラフィン
1.0g セチルトリメチルアンモニウムクロリド
0.3g ラノリンアルコール
0.15g ラノリン
0.5g シリコーン油
0.5g クエン酸
添加して100gとなる水
【0076】
約5分間の作用時間の後、ドレッドを解除し、この際、上記のケア剤を毛髪に残留させる。このドレッドをそれぞれ、毛髪の先端から始まって毛髪の根元に至るまでグリップ櫛を用いて慎重に梳る。ドレッドを解除した後、上記ケア剤を洗い落とす。引き続いて、所望の新しいヘアスタイルを形成することができる。
Claims (24)
- 一時的なラスタ‐ヘアスタイルを形成させるための方法であって、当該方法においては、下記の手順工程:
(1)頭髪表面のざらつきを増加させる物質の少なくとも1種又は、頭髪の逆毛立てを容易にする調合物の少なくとも1種を頭髪上に塗布する工程、及び
(2)頭髪同士の付着を増加させる物質の少なくとも1種を、頭髪上及び/又は頭髪先端上に塗布する工程
から選ばれた手順工程の少なくとも一つを、調髪作製の前、調髪作製の間、又は調髪作製の後に行うことを特徴とする、一時的なラスタ‐ヘアスタイルの形成方法。 - 前記の頭髪表面のざらつきを増加させる物質又は、前記の頭髪の逆毛立てを容易にする調合物を塗布した後、当該毛髪を、軽く縮らせる(髪の根元の方に櫛で逆毛を立てる)ことによって、あるいは、分けられた毛髪束を1回又は繰り返し捻じって分けて引き伸ばすことによって、あるいは、縦軸上への毛髪束部の捻じりと、捻じられた毛髪束を軽く縮らせることの組み合わせによって、毛髪束状に梳くことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 更に、頭髪同士の付着を増加させる物質が、前記頭髪上及び/又は頭髪先端上に塗布されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記の頭髪同士の付着を増加させる物質が、ワックス及び粘着性ポリマー類から選ばれることを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記の頭髪の付着を増加させる物質が、少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水を含有したエマルジョンである調合物Bによって塗布されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記の頭髪表面のざらつきを増加させる物質が、固体粒子の形態で頭髪上に付着し、かつ、調合物Aによって塗布され、当該調合物においては、前記物質が、溶解されていない固体粒子の形態で予め存在しているか、あるいは、前記物質が溶解された形態で存在していて、頭髪上に塗布された後で頭髪上で固体粒子の形態に分離されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
- 前記調合物Aが、シリカ、シリケート類、アルミネート類、礬土、雲母、塩類、金属酸化物、鉱物及びポリマー類から選ばれた少なくとも1種の物質を含有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
- 前記調合物Aが発泡可能であり、しかも、シリカ、少なくとも1種の泡形成性乳化剤、水及び、少なくとも1種のエーロゾル推進剤を含有するか、あるいは、発泡させるための機械的装置との組み合わせの形態であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 一時的なラスタ‐ヘアスタイルを整髪するための方法であって、当該方法においては、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法により形成された一時的なラスタ‐ヘアスタイルを、少なくとも1種の洗浄活性を有する界面活性剤を含有した洗浄調合物を頭髪上に塗布することにより洗浄し、頭髪を分けて、引き続いて頭髪から再び取り除き、この際、頭髪への前記調合物の塗布、分配及び/又は除去を、形態安定性のある凹面状スポンジを用いて行うことを特徴とする、一時的なラスタ‐ヘアスタイルの整髪方法。
- 一時的なラスタ‐ヘアスタイルを取り除くための方法であって、当該方法においては、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法により形成された一時的なラスタ‐ヘアスタイルを湿らせ、調合物Cを頭髪上に塗布し、分配し、ラスタ毛髪束を開放及び/又は解き、この際、前記調合物Cが、湿った状態での櫛通り性を向上させる物質を少なくとも1種含有していることを特徴とする、一時的なラスタ‐ヘアスタイルの除去方法。
- 前記調合物Cが、カチオン性ポリマー類、カチオン性界面活性剤、アミノキシド類、カチオン性シリコーン化合物、脂肪‐又は油状成分及びグリセリンモノ脂肪酸エステル類から選ばれた物質の少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項10に記載の方法。
- 前記調合物Cがエマルジョン形態のヘアケア剤であり、
c1)カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類及びカチオン性シリコーン化合物から選ばれたカチオン活性理髪作用成分の少なくとも1種、
c2)脂肪‐又は油状成分の少なくとも1種、及び
c3)水
を含有していることを特徴とする請求項11に記載の方法。 - 頭髪表面のざらつきを増加させる物質、及び/又は、頭髪の逆毛立てを容易にする調合物、及び/又は、頭髪同士の付着を増加させる物質の、一時的なラスタ‐ヘアスタイルを形成するための使用。
- 前記の頭髪表面のざらつきを増加させる物質が粒子状の固体であり、及び/又は、前記の頭髪同士の付着を増加させる物質が、ワックス及び粘着性ポリマー類から選ばれたものであることを特徴とする請求項13に記載の使用。
- 前記の頭髪同士の付着を増加させる物質が、調合物の形態で添加され、当該調合物が、少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水から成るエマルジョンを含有していることを特徴とする請求項14に記載の使用。
- 一時的なラスタ‐ヘアスタイルを洗浄するための、形態安定性のある凹面状に形成されたスポンジの使用。
- カチオン性ポリマー類、カチオン性界面活性剤、アミノキシド類、カチオン性シリコーン化合物、油状成分、脂肪族アルコール類及び脂肪族アルコールエステル類から選ばれた、頭髪の湿った状態での櫛通り性を向上させる物質の少なくとも1種を含む調合物の、一時的なラスタ‐ヘアスタイルを取り除くための使用。
- 前記調合物がエマルジョン形態のヘアケア剤であり、
c1)カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類及びカチオン性シリコーン化合物から選ばれたカチオン活性理髪作用成分の少なくとも1種、
c2)脂肪‐又は油状成分の少なくとも1種、及び
c3)水
を含有していることを特徴とする請求項17に記載の使用。 - 一時的なラスタ‐ヘアスタイルの形成、整髪及び/又は除去のための多成分キットであって、
‐頭髪のざらつきを増加させる調合物、
‐頭髪同士の付着を生じさせる調合物、
‐機械的な逆毛立て形成補助手段、
‐形態安定性のある凹面状に形成されたスポンジ、
‐少なくとも1種の洗浄活性のある界面活性剤を含有した洗浄調合物、
‐湿った状態での櫛通り性を向上させる物質の少なくとも1種を含む調合物、及び/又は
‐本発明の方法の手順工程が、グラフィックデザインによる、写真による及び/又は文章による形態で全体的に又は部分的に記録された記憶媒体
から選ばれた少なくとも2つの構成要素を含むことを特徴とする、一時的なラスタ‐ヘアスタイルの形成、整髪及び/又は除去のための多成分キット。 - 頭髪表面のざらつきを増加させる、及び/又は頭髪の逆毛立てを容易にする調合物である少なくとも1種の第1成分と、
頭髪同士の付着を引き起し、しかも、少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水から成るエマルジョン又は、少なくとも1種の粘着性ポリマー又は、少なくとも1種の親水性ワックスのいずれかを含有した調合物である少なくとも1種の第2成分
を含有することを特徴とする請求項19に記載の多成分キット。 - 前記の第1成分が、シリカ、シリケート類、アルミネート類、礬土、雲母、塩類、金属酸化物、鉱物及びポリマー類から選ばれた少なくとも1種の物質を含有し、及び/又は、前記の第2成分が、少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水から成るエマルジョンを含有することを特徴とする請求項19又は20に記載のキット。
- 前記の第1成分が、水性塩溶液又は泡形成性調合物のいずれかを含み、この際、当該調合物がシリカ、少なくとも1種の泡形成性乳化剤、水及び、少なくとも1種のエーロゾル推進剤を含有するか、あるいは、発泡させるための機械的装置との組み合わせの形態であることを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載のキット。
- 前記の湿った状態での櫛通り性を向上させる物質が、カチオン性ポリマー類、カチオン性界面活性剤、アミノキシド類、カチオン性シリコーン化合物、油状成分、脂肪族アルコール類及び脂肪族アルコールエステル類から選ばれたものであることを特徴とする請求項19〜22のいずれか1項に記載のキット。
- 少なくとも1種の疎水性ワックス、少なくとも1種の乳化剤及び水を含有した、一時的なラスタ‐ヘアスタイルを形成させるための、液体状の水性ワックスエマルジョンの形態の調合物であって、この際、前記乳化剤の量が、ワックスとワックス状物質の合計量よりも大きいことを特徴とする、一時的なラスタ‐ヘアスタイルを形成させるための液体状水性ワックスエマルジョン調合物。
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