JP2004067325A - 部品選別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受容体内にランダムに投入された多数の部品から所定形状、寸法のものを選別し、所定の姿勢に整列させて排出する部品選別装置を提供する。
【解決手段】皿ボウル2及び回転板3を回転させ、皿ボウル2内に投入された多数の部品Pを部品移送レール5に沿ってフランジ部2a上に移送する。遠心力によりフランジ部2a上を周壁4に沿って移動する部品Pは部品選別手段10によって所定形状、寸法のものに選別され、所定の姿勢に整列されて部品搬送レール7から排出される。
【選択図】 図1
【解決手段】皿ボウル2及び回転板3を回転させ、皿ボウル2内に投入された多数の部品Pを部品移送レール5に沿ってフランジ部2a上に移送する。遠心力によりフランジ部2a上を周壁4に沿って移動する部品Pは部品選別手段10によって所定形状、寸法のものに選別され、所定の姿勢に整列されて部品搬送レール7から排出される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品を受容するボウル内にランダムに投入された多数の部品から形状、寸法が一定のものに選別し、その姿勢を一定状態にして供給する部品選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボウルなど多数の部品を受容する受容体内にランダムに投入された部品から同一形状、寸法のものだけを選別し、更には選別された部品を一定の姿勢にして供給する装置として、振動パーツフィーダやロータリーパーツフィーダなどが知られている。
【0003】
例えば、実開平6−61832号公報に開示されたロータリーパーツフィーダは、略逆円錐形状に形成された回転体を超音波モータにより回転駆動し、回転体内に投入された部品に遠心力を与えることにより、回転体の内壁に沿って螺旋状に配設されたガイド部材によって部品を回転体の周縁に形成されたフランジ部上に移送する。フランジ部に移送された部品はフランジ部を囲む側壁に遠心力で押し付けられながら移動し、フランジ部の接線方向に配設されたベルトコンベアに排出され、ベルトコンベアから所定場所に供給するように構成されている。
【0004】
また、特開平11−240615号公報に開示された部品整送装置は、円筒形状の第1回転体内に板面を傾斜させて第2回転体を配設し、回転する第2回転体上に投入された多数の部品を遠心力により第1回転体の上端に同心的に形成された部品移送路に移送し、第1回転体の回転により部品移送路上の部品を接線方向に形成されたベルトコンベア上に送り出すロータリーパーツフィーダに形成されている。ベルトコンベア上を搬送される部品は撮像装置により撮像され、画像処理により前後方向の向きが正しいと判断された部品を通過させ、逆向きの部品は空気噴出ノズルにより前記部品移送路に戻して向きを矯正し、再びベルトコンベアに送り出す姿勢選別装置が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成においては、部品を1列に並べて供給するのみで、部品の形状、寸法及び姿勢を選別する機能がないものであったり、部品の前後方向の向きのみを選別する機能しかないものであるため、部品の形状、寸法から異なる種類の部品の混入を排除したり、あらゆる方向に正しい姿勢に部品を整列することができない問題点があった。
【0006】
また、部品の姿勢を検出するために撮像装置や画像処理装置を必要とし、分別あるいは整列のために別の搬送路や空気噴出ノズルなどを必要とするため、装置の大型化やコストアップをまねく問題点があった。
【0007】
本発明が目的とするところは、簡易な構造により部品を整列すると共に、部品の形状、寸法、姿勢を一定状態にして供給することができる部品選別装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る部品選別装置は、少なくとも中央部を除く部位が逆円錐形に形成され、その外周縁にフランジ部が形成された皿ボウルと、この皿ボウルの中央部を被覆する円錐形の回転板と、前記皿ボウルの内壁に近接して前記回転板の外縁から前記フランジ部まで螺旋状に配設された部品移送レールと、皿ボウル及び回転板を前記部品移送レールの螺旋の上昇方向に回転駆動する回転駆動手段と、フランジ部の外周にその入口側を近接させてフランジ部の接線方向に形成された部品搬送レールと、フランジ部の前記部品搬送レールとの接続部分を除く外周に配設された周壁と、部品移送レールからフランジ部上に誘導されてきた部品の形状、寸法及び姿勢を選別する部品選別手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、回転駆動手段により皿ボウル及び回転板を部品移送レールの螺旋の上昇方向に回転駆動すると、皿ボウル内に投入された多数の部品は遠心力により皿ボウルの内周壁に沿って外側に振り出される力を受け、皿ボウルの回転に伴って部品移送レールに沿って上昇してフランジ部上に移送される。フランジ部上に移送された部品は皿ボウルの回転により周壁に沿って移動するので、周壁のない部位から部品搬送レール上に移動して搬送される。フランジ部の部品搬送レールとの接続部分より上流側に部品選別手段を設けると、フランジ部上を移動する部品をその形状、寸法及び姿勢を規制した状態にして部品搬送レール上に送り出すことができる。
【0010】
上記部品選別手段は、所定高さ位置に所定突出量で周壁から突出する突出部材として構成すると、選別する部品と寸法、形状が異なる部品は突出部材に接触して皿ボウル内に落下し、姿勢が所定状態にない部品も突出部材に接触するので皿ボウル内に落下する。従って、フランジ部上を所定の姿勢で周壁に沿って移動する選別対象とする部品のみが所定の姿勢になって部品選別手段を通過して部品搬送レールに送り出される。
【0011】
また、部品選別手段は、所定姿勢になったときに所定高さになる部品のみを通過させる高さ規制部材として構成することにより、姿勢が所定方向にない部品や重なり合っている場合などは高さ規制部材に接触して皿ボウル内の落下する。所定の形状、寸法にない部品も高さ規制部材に接触して皿ボウル内に落下する。従って、選別対象とする部品で所定姿勢になっているものだけが部品選別手段を通過して部品搬送レール上に送り出される。
【0012】
また、部品選別手段は、フランジ部を皿ボウル内側に向けて下向き傾斜させた部位に、周壁から所定形状、寸法の部品が通過できる間隔を設けて配設され、下端から所定高さに切欠部を形成した姿勢選別板として構成することにより、円筒形状の部品を円筒軸方向を鉛直方向にして整列するとき、軸方向が横向きになっている部品はフランジ部の下向き傾斜により姿勢選別板側に転がり、その切欠部から皿ボウル内に落下するので、所定姿勢に整列した部品だけを部品搬送レール上に送り出すことができる。
【0013】
また、部品選別手段は、フランジ部の外周側を下向き傾斜させた部位に周壁の内方側に周壁と同心に内周壁を設け、この内周壁の部品移動方向下流側の下端に所定幅で所定高さに切欠部を形成した部品整列板として構成することにより、周壁に沿って移動してきたボルトなどの鍔付き部品を内周壁に誘導すると、鍔付き部品の軸部分が通過できる幅と高さに形成した切欠部から遠心力により軸部分が振り出されてフランジ部の下向き傾斜面上に並び、鍔部分は切欠部の内側に位置するので、鍔付き部品を一定方向に整列させて部品搬送レール上に送り出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
本実施形態に係る部品選別装置1は、図1及び図2に示すように、モータ(回転駆動手段)6により回転駆動される回転軸9に、中央部の周囲が逆円錐形状に形成された外周縁にフランジ部2aが形成された皿ボウル2と、この皿ボウル2の中央部を被覆するように配設された円錐形状の回転板3とが固定され、モータ6により回転駆動される。皿ボウル2の逆円錐面上には、それに近接して回転板3の外周部からフランジ部2aに至る螺旋状に形成された部品移送レール5が支持アーム5aにより吊下げ支持されている。また、図4に示すように、皿ボウル2の中央部と回転板3との間には、回転軸9に軸受け11を介して支持された固定板8が配設されている。また、フランジ部2aの接線方向に部品搬送レール7が配設され、部品搬送レール7の入口側はフランジ部2aの外周に沿うように近接し、部品搬送レール7の側壁の一方端部はフランジ部2a上に延出形成されてフランジ部2a上の部品を部品搬送レール7上に誘導する誘導板7aに形成されている。また、部品搬送レール7の入口側との接続部位を除くフランジ部2aの外周部には、それに近接して周壁4が配設されている。この周壁4の部品搬送レール7との接続部位より上流側には、部品の形状、寸法、姿勢を選別する部品選別手段10が配設される。
【0016】
上記構成になる部品選別装置1の皿ボウル2内に多数の部品Pを投入し、モータ6を回転させると、回転板3が円錐形であるため、部品Pは回転板3の外周側に多く集められ、皿ボウル2及び回転板3の回転に伴って回転移動し、皿ボウル2が部品移送レール5の螺旋上昇方向に回転駆動されていることから、部品Pは部品移送レール5に沿って皿ボウル2の内周壁上を移送され、部品移送レール5の螺旋上昇によりフランジ部2a上まで移送される。フランジ部2a上に移送された部品Pは、皿ボウル2の回転に伴う遠心力によりフランジ部2aの外周に近接して配設された周壁4に沿ってフランジ部2a上を移動する。フランジ部2a上を移動した部品Pは、周壁4が途切れた部品搬送レール7との接続部位で遠心力により外側に振り出されて部品搬送レール7上に載り、遠心力によって振り出されなかった部品Pも前記誘導板7aによりフランジ部2a上から部品搬送レール7上に誘導される。
【0017】
上記動作により、皿ボウル2内にランダムに投入された多数の部品Pを部品搬送レール7から1列に整列させて送り出すことができるが、部品Pの姿勢は一定状態でなく、皿ボウル2に形状、寸法が異なる複数種類の部品Pが投入された場合に、それらは選別されない状態で部品搬送レール7に送り出されるだけである。そこで、本実施形態においては、皿ボウル2に投入された多数の部品Pから、所定の形状、寸法にある部品Pのみを一定の姿勢にして部品搬送レール7に送り出すために、部品選別手段10が設けられる。以下に部品選別手段10の各実施形態について説明する。
【0018】
図3に示す第1の実施形態に係る部品選別手段10aは、一部の直径が小さくなっている円筒状の部品P1で、その寸法、形状が所定誤差範囲にあり、所定の姿勢にあるものだけを通過させて部品搬送レール7に送り出すように構成されたものである。部品P1は図示するように、所定位置に所定高さに直径を小さくした周溝15が形成され、部品選別手段10aは、この部品P1を高さの小さい円板部16側を下にした姿勢に整列させることができるように構成されている。
【0019】
皿ボウル2内からそのフランジ部2a上に移送された部品P1は、皿ボウル2が回転することに伴う遠心力により、フランジ部2aの外周側に配設された周壁4に押し付けられた状態になって移動する。フランジ部2aの部品搬送レール7との接続部位より上流側の周壁4の内周面の所定高さ位置に、所定の突出量で中心方向に突出する突出部材21を設けると、周壁4に沿ってフランジ部2a上を移動してきた部品P1は、円板部16を下にして立ち姿勢になっているものは、図3(b)に示すように、周溝15内に突出部材21が入った状態になって部品選別手段10aの形成位置を通過できる。しかし、上下が逆になっている部品P1は円筒部17に突出部材21が触れ、横向きになっている部品P1は側周面に突出部材21が触れるのでフランジ部2aから押し出されて皿ボウル2内に落下する。また、所定形状、寸法と異なる部品Pが混入している場合にも、突出部材21にに触れて皿ボウル2内に戻される。姿勢が異なっていたために皿ボウル2内に戻された部品P1は、再び部品移送レール5からフランジ部2a上に移送されてくるので、部品選別装置1を連続的に運転することにより、最終的には種類が異なる部品Pのみが皿ボウル2内に残され、所定の部品P1は所定の姿勢に整列されて部品搬送レール7に送り出される。
【0020】
上記構成になる突出部材21の周壁4上の形成位置及び周壁4からの突出量を変更することにより、異なる形状、寸法の部品Pの選別に用いることができる。例えば、図4に示すように、直径が大きい大径部18の中心軸上に直径が小さい小径部19が形成されている部品P2のみを同一姿勢に選別して部品搬送レール7に送り出すには、突出部材21aの周壁4上の形成位置を、フランジ部2a上に大径部18を下にして載っている部品P2の大径部18の高さよりやや上の位置に、突出量が大径部18の半径と小径部19の半径との差になるように形成する。フランジ部2a上を大径部18を下にして、大径部18の側周面で周壁4に接触して移動してきた部品P2は、突出部材21aに触れないので、部品選別手段10aの形成部位を通過して部品搬送レール7上に送り出されるが、大径部18が上になっている部品P2は、大径部18に突出部材21aが触れるので、姿勢が逆向きの部品P2は皿ボウル2内に戻される。また、形状、寸法が異なるものや、横向きになっている姿勢の部品P2も突出部材21aに触れて皿ボウル2内に戻される。
【0021】
図5に示す第2の実施形態に係る部品選別手段10bは、板状の部品P3を平板面で整列させることを目的とするもので、部品P3が平板面でフランジ部2a上に載った状態の高さのものだけを通過させる高さ規制部材22が周壁4に設けられている。板状の部品P3が重なった状態でフランジ部2a上を移動してきたり、立ち姿勢で移動してきた場合には、高さ規制部材22に触れるので、皿ボウル2内に戻され、平板面でフランジ部2a上に載っている部品P3のみが部品搬送レール7に送り出される。
【0022】
板状の部品P3の平板面形状が長方形である場合、高さ規制部材22は平面方向の向きには関係なく通過させるので、平面方向の向きは、図1に示すように、部品搬送レール7の入口に設けた誘導板7aによって修正することができる。即ち、部品搬送レールの幅を部品P3の短手方向幅に対応させておくと、長手方向で部品搬送レール7上に進入しようとする部品P3は誘導板7aに触れて向きが修正され、部品搬送レール7の幅方向に長手辺を向けた姿勢に整列されて搬送される。
【0023】
図6に示す第3の実施形態に係る部品選別手段10cは、円筒状の部品P4をその円筒軸が鉛直方向に向いた状態に整列させて部品搬送レール7に送り出すことを目的とするものである。図6(b)に示すように、部品選別手段10cを配設する位置のフランジ部2aは、内周部側が下がった傾斜面に形成され、周壁4と同心の円弧で周壁4との間隔が部品P4の直径よりやや大きくなる位置に配設され、下端から所定高さと幅で開口する切欠部23aを形成した姿勢選別板23が設けられている。
【0024】
皿ボウル2内からフランジ部2a上に移送された部品P4は、皿ボウル2の回転に伴う遠心力により周壁4に押し付けられるようにしてフランジ部2a上を移動し、部品選別手段10cの配設位置において周壁4と姿勢選別板23との間に誘導されるので、軸方向が皿ボウル2の直径方向になっている部品P4は姿勢選別板23によって向きを修正される。また、フランジ部2aが傾斜していることにより、周壁4と姿勢選別板23との間に入った部品P4は、姿勢選別板23側に寄って移動する。姿勢選別板23に形成された切欠部23aの高さは部品P4の高さ寸法より小さく、幅は部品P4の高さ寸法より大きく形成されているので、軸方向を鉛直方向にしてフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部23aに関係なく部品選別手段10cを通過できるが、軸方向が水平方向になってフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部23aを通ることができるので、フランジ部2aの傾斜によって転がり、切欠部23aを通って皿ボウル2内に落下する。従って、部品P4は軸方向を鉛直方向に向けた姿勢に整列されて部品搬送レール7に送り出される。
【0025】
図7は、第4の実施形態に係る部品選別手段10dは、第3の実施形態の構成と同様に円筒形の部品P4の姿勢を一定方向にして整列させることを目的とするものである。部品選別手段10dを配設する位置の周壁4の上端部には、フランジ部2a上に延出し、周壁4との間隔が部品P3の直径よりやや大きくなるように周壁4と同心の円弧面が垂下し、フランジ部2aからの高さが部品P4の直径よりやや大きく、部品P4の高さよりやや大きな幅に切欠部24aが形成された姿勢選別板24を形成し、この姿勢選別板24の配設位置のフランジ部2aは、皿ボウル2内に向けて傾斜する傾斜面に形成されている。
【0026】
皿ボウル2内から部品移送レール5により移送されて皿ボウル2のフランジ部2a上に移送された部品P4は、皿ボウル2の回転に伴う遠心力により周壁4に押し付けられるようにしてフランジ部2a上を移動し、部品選別手段10cの配設位置において周壁4と姿勢選別板24の垂下部とに挟まれた部品P4の直径に対応する幅の中に誘導されるので、軸方向が皿ボウル2の直径方向になっている部品P4は姿勢選別板24によって向きを修正される。また、フランジ部2aが傾斜していることにより姿勢選別板24の垂下部側に滑り落ちる。姿勢選別板24の垂下部に形成された切欠部24aのフランジ部2aからの高さは部品P4の高さ寸法より小さく、幅は部品P4の高さ寸法より大きく形成されているので、軸方向を鉛直方向にしてフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部24aに関係なく部品選別手段10dを通過できるが、軸方向が水平方向になってフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部24aを通ることができるので、フランジ部2aの傾斜によって転がり切欠部24aを通って皿ボウル2内に落下する。従って、部品P4は軸方向を鉛直方向に向けた姿勢に整列されたものだけが部品搬送レール7に送り出される。
【0027】
図8に示す第5の実施形態に係る部品選別手段10eは、図7(b)に示すように、鍔付きピンやボルトのように軸部27の一端に鍔部26が形成された部品P5を同一向きに整列させて部品搬送レール7に送り出すことを目的とするものである。部品選別手段10eが配設される位置のフランジ部2aは、図7(b)に示すように、水平面が外周側で下がる2段折れの断面形状に形成されている。従って、部品選別手段10eの配設位置では、フランジ部2aと周壁4の下端との間には間隙が形成された状態となる。また、フランジ部2aの水平面と傾斜面との境界線上に下端を近接させて部品整列板25が配設され、部品整列板25の部品移動方向下流側の下端には部品P5の鍔部26が通過できない高さに切欠部25aが形成されている。
【0028】
部品移送レール5により皿ボウル2内からフランジ部2a上に移送された部品P5は、皿ボウル2が回転することに伴う遠心力によって周壁4に押し付けられた状態で安定する横向きの姿勢になってフランジ部2a上を移動する。部品選別手段10eの配設位置に近づいて部品P5は周壁4から部品整列板25の内周面側に案内され、安定する横向きになっている部品P5は切欠部25aの形成位置に至って遠心力により切欠部25aの開口を通過できる軸部27が部品整列板25の外側に振り出され、図7(b)に示すように、軸部27はフランジ部2aの傾斜面上に載り、鍔部26は部品整列板25の内周面に位置した状態に整列される。従って、一定方向に整列された部品P5はフランジ部2aから部品搬送レール7上に送り出される。
【0029】
以上説明した各実施形態のように、部品選別手段10a〜10eは対象とする部品Pの寸法、形状及び姿勢に対応した構成を、フランジ部2aの部品搬送レール7との接続部位より上流側に配設することにより、所定形状、寸法の部品Pのみを所定の姿勢に整列させて部品搬送レール7に送り出すことができる。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、皿ボウル内にランダムに投入された多数の部品から所定形状、寸法の部品のみに選別し、所定の姿勢に整列させて部品搬送レール上に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る部品選別装置の構成を示す斜視図。
【図2】同上部品選別装置の構成を示す断面図。
【図3】部品選別手段の第1の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図4】同上構成を形状、寸法が異なる部品に適用した構成を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図5】部品選別手段の第2の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図6】部品選別手段の第3の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図7】部品選別手段の第4の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図8】部品選別手段の第4の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【符号の説明】
1 部品選別装置
2 皿ボウル
2a フランジ部
3 回転板
4 周壁
5 部品移送レール
6 モータ(回転駆動手段)
7 部品搬送レール
10、10a〜10e 部品選別手段
21、21a 突出部材
22 高さ規制部材
23、24 姿勢選別板
23a、24a、25a 切欠部
25 部品整列板
P、P1〜P5 部品
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品を受容するボウル内にランダムに投入された多数の部品から形状、寸法が一定のものに選別し、その姿勢を一定状態にして供給する部品選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボウルなど多数の部品を受容する受容体内にランダムに投入された部品から同一形状、寸法のものだけを選別し、更には選別された部品を一定の姿勢にして供給する装置として、振動パーツフィーダやロータリーパーツフィーダなどが知られている。
【0003】
例えば、実開平6−61832号公報に開示されたロータリーパーツフィーダは、略逆円錐形状に形成された回転体を超音波モータにより回転駆動し、回転体内に投入された部品に遠心力を与えることにより、回転体の内壁に沿って螺旋状に配設されたガイド部材によって部品を回転体の周縁に形成されたフランジ部上に移送する。フランジ部に移送された部品はフランジ部を囲む側壁に遠心力で押し付けられながら移動し、フランジ部の接線方向に配設されたベルトコンベアに排出され、ベルトコンベアから所定場所に供給するように構成されている。
【0004】
また、特開平11−240615号公報に開示された部品整送装置は、円筒形状の第1回転体内に板面を傾斜させて第2回転体を配設し、回転する第2回転体上に投入された多数の部品を遠心力により第1回転体の上端に同心的に形成された部品移送路に移送し、第1回転体の回転により部品移送路上の部品を接線方向に形成されたベルトコンベア上に送り出すロータリーパーツフィーダに形成されている。ベルトコンベア上を搬送される部品は撮像装置により撮像され、画像処理により前後方向の向きが正しいと判断された部品を通過させ、逆向きの部品は空気噴出ノズルにより前記部品移送路に戻して向きを矯正し、再びベルトコンベアに送り出す姿勢選別装置が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成においては、部品を1列に並べて供給するのみで、部品の形状、寸法及び姿勢を選別する機能がないものであったり、部品の前後方向の向きのみを選別する機能しかないものであるため、部品の形状、寸法から異なる種類の部品の混入を排除したり、あらゆる方向に正しい姿勢に部品を整列することができない問題点があった。
【0006】
また、部品の姿勢を検出するために撮像装置や画像処理装置を必要とし、分別あるいは整列のために別の搬送路や空気噴出ノズルなどを必要とするため、装置の大型化やコストアップをまねく問題点があった。
【0007】
本発明が目的とするところは、簡易な構造により部品を整列すると共に、部品の形状、寸法、姿勢を一定状態にして供給することができる部品選別装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る部品選別装置は、少なくとも中央部を除く部位が逆円錐形に形成され、その外周縁にフランジ部が形成された皿ボウルと、この皿ボウルの中央部を被覆する円錐形の回転板と、前記皿ボウルの内壁に近接して前記回転板の外縁から前記フランジ部まで螺旋状に配設された部品移送レールと、皿ボウル及び回転板を前記部品移送レールの螺旋の上昇方向に回転駆動する回転駆動手段と、フランジ部の外周にその入口側を近接させてフランジ部の接線方向に形成された部品搬送レールと、フランジ部の前記部品搬送レールとの接続部分を除く外周に配設された周壁と、部品移送レールからフランジ部上に誘導されてきた部品の形状、寸法及び姿勢を選別する部品選別手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、回転駆動手段により皿ボウル及び回転板を部品移送レールの螺旋の上昇方向に回転駆動すると、皿ボウル内に投入された多数の部品は遠心力により皿ボウルの内周壁に沿って外側に振り出される力を受け、皿ボウルの回転に伴って部品移送レールに沿って上昇してフランジ部上に移送される。フランジ部上に移送された部品は皿ボウルの回転により周壁に沿って移動するので、周壁のない部位から部品搬送レール上に移動して搬送される。フランジ部の部品搬送レールとの接続部分より上流側に部品選別手段を設けると、フランジ部上を移動する部品をその形状、寸法及び姿勢を規制した状態にして部品搬送レール上に送り出すことができる。
【0010】
上記部品選別手段は、所定高さ位置に所定突出量で周壁から突出する突出部材として構成すると、選別する部品と寸法、形状が異なる部品は突出部材に接触して皿ボウル内に落下し、姿勢が所定状態にない部品も突出部材に接触するので皿ボウル内に落下する。従って、フランジ部上を所定の姿勢で周壁に沿って移動する選別対象とする部品のみが所定の姿勢になって部品選別手段を通過して部品搬送レールに送り出される。
【0011】
また、部品選別手段は、所定姿勢になったときに所定高さになる部品のみを通過させる高さ規制部材として構成することにより、姿勢が所定方向にない部品や重なり合っている場合などは高さ規制部材に接触して皿ボウル内の落下する。所定の形状、寸法にない部品も高さ規制部材に接触して皿ボウル内に落下する。従って、選別対象とする部品で所定姿勢になっているものだけが部品選別手段を通過して部品搬送レール上に送り出される。
【0012】
また、部品選別手段は、フランジ部を皿ボウル内側に向けて下向き傾斜させた部位に、周壁から所定形状、寸法の部品が通過できる間隔を設けて配設され、下端から所定高さに切欠部を形成した姿勢選別板として構成することにより、円筒形状の部品を円筒軸方向を鉛直方向にして整列するとき、軸方向が横向きになっている部品はフランジ部の下向き傾斜により姿勢選別板側に転がり、その切欠部から皿ボウル内に落下するので、所定姿勢に整列した部品だけを部品搬送レール上に送り出すことができる。
【0013】
また、部品選別手段は、フランジ部の外周側を下向き傾斜させた部位に周壁の内方側に周壁と同心に内周壁を設け、この内周壁の部品移動方向下流側の下端に所定幅で所定高さに切欠部を形成した部品整列板として構成することにより、周壁に沿って移動してきたボルトなどの鍔付き部品を内周壁に誘導すると、鍔付き部品の軸部分が通過できる幅と高さに形成した切欠部から遠心力により軸部分が振り出されてフランジ部の下向き傾斜面上に並び、鍔部分は切欠部の内側に位置するので、鍔付き部品を一定方向に整列させて部品搬送レール上に送り出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
本実施形態に係る部品選別装置1は、図1及び図2に示すように、モータ(回転駆動手段)6により回転駆動される回転軸9に、中央部の周囲が逆円錐形状に形成された外周縁にフランジ部2aが形成された皿ボウル2と、この皿ボウル2の中央部を被覆するように配設された円錐形状の回転板3とが固定され、モータ6により回転駆動される。皿ボウル2の逆円錐面上には、それに近接して回転板3の外周部からフランジ部2aに至る螺旋状に形成された部品移送レール5が支持アーム5aにより吊下げ支持されている。また、図4に示すように、皿ボウル2の中央部と回転板3との間には、回転軸9に軸受け11を介して支持された固定板8が配設されている。また、フランジ部2aの接線方向に部品搬送レール7が配設され、部品搬送レール7の入口側はフランジ部2aの外周に沿うように近接し、部品搬送レール7の側壁の一方端部はフランジ部2a上に延出形成されてフランジ部2a上の部品を部品搬送レール7上に誘導する誘導板7aに形成されている。また、部品搬送レール7の入口側との接続部位を除くフランジ部2aの外周部には、それに近接して周壁4が配設されている。この周壁4の部品搬送レール7との接続部位より上流側には、部品の形状、寸法、姿勢を選別する部品選別手段10が配設される。
【0016】
上記構成になる部品選別装置1の皿ボウル2内に多数の部品Pを投入し、モータ6を回転させると、回転板3が円錐形であるため、部品Pは回転板3の外周側に多く集められ、皿ボウル2及び回転板3の回転に伴って回転移動し、皿ボウル2が部品移送レール5の螺旋上昇方向に回転駆動されていることから、部品Pは部品移送レール5に沿って皿ボウル2の内周壁上を移送され、部品移送レール5の螺旋上昇によりフランジ部2a上まで移送される。フランジ部2a上に移送された部品Pは、皿ボウル2の回転に伴う遠心力によりフランジ部2aの外周に近接して配設された周壁4に沿ってフランジ部2a上を移動する。フランジ部2a上を移動した部品Pは、周壁4が途切れた部品搬送レール7との接続部位で遠心力により外側に振り出されて部品搬送レール7上に載り、遠心力によって振り出されなかった部品Pも前記誘導板7aによりフランジ部2a上から部品搬送レール7上に誘導される。
【0017】
上記動作により、皿ボウル2内にランダムに投入された多数の部品Pを部品搬送レール7から1列に整列させて送り出すことができるが、部品Pの姿勢は一定状態でなく、皿ボウル2に形状、寸法が異なる複数種類の部品Pが投入された場合に、それらは選別されない状態で部品搬送レール7に送り出されるだけである。そこで、本実施形態においては、皿ボウル2に投入された多数の部品Pから、所定の形状、寸法にある部品Pのみを一定の姿勢にして部品搬送レール7に送り出すために、部品選別手段10が設けられる。以下に部品選別手段10の各実施形態について説明する。
【0018】
図3に示す第1の実施形態に係る部品選別手段10aは、一部の直径が小さくなっている円筒状の部品P1で、その寸法、形状が所定誤差範囲にあり、所定の姿勢にあるものだけを通過させて部品搬送レール7に送り出すように構成されたものである。部品P1は図示するように、所定位置に所定高さに直径を小さくした周溝15が形成され、部品選別手段10aは、この部品P1を高さの小さい円板部16側を下にした姿勢に整列させることができるように構成されている。
【0019】
皿ボウル2内からそのフランジ部2a上に移送された部品P1は、皿ボウル2が回転することに伴う遠心力により、フランジ部2aの外周側に配設された周壁4に押し付けられた状態になって移動する。フランジ部2aの部品搬送レール7との接続部位より上流側の周壁4の内周面の所定高さ位置に、所定の突出量で中心方向に突出する突出部材21を設けると、周壁4に沿ってフランジ部2a上を移動してきた部品P1は、円板部16を下にして立ち姿勢になっているものは、図3(b)に示すように、周溝15内に突出部材21が入った状態になって部品選別手段10aの形成位置を通過できる。しかし、上下が逆になっている部品P1は円筒部17に突出部材21が触れ、横向きになっている部品P1は側周面に突出部材21が触れるのでフランジ部2aから押し出されて皿ボウル2内に落下する。また、所定形状、寸法と異なる部品Pが混入している場合にも、突出部材21にに触れて皿ボウル2内に戻される。姿勢が異なっていたために皿ボウル2内に戻された部品P1は、再び部品移送レール5からフランジ部2a上に移送されてくるので、部品選別装置1を連続的に運転することにより、最終的には種類が異なる部品Pのみが皿ボウル2内に残され、所定の部品P1は所定の姿勢に整列されて部品搬送レール7に送り出される。
【0020】
上記構成になる突出部材21の周壁4上の形成位置及び周壁4からの突出量を変更することにより、異なる形状、寸法の部品Pの選別に用いることができる。例えば、図4に示すように、直径が大きい大径部18の中心軸上に直径が小さい小径部19が形成されている部品P2のみを同一姿勢に選別して部品搬送レール7に送り出すには、突出部材21aの周壁4上の形成位置を、フランジ部2a上に大径部18を下にして載っている部品P2の大径部18の高さよりやや上の位置に、突出量が大径部18の半径と小径部19の半径との差になるように形成する。フランジ部2a上を大径部18を下にして、大径部18の側周面で周壁4に接触して移動してきた部品P2は、突出部材21aに触れないので、部品選別手段10aの形成部位を通過して部品搬送レール7上に送り出されるが、大径部18が上になっている部品P2は、大径部18に突出部材21aが触れるので、姿勢が逆向きの部品P2は皿ボウル2内に戻される。また、形状、寸法が異なるものや、横向きになっている姿勢の部品P2も突出部材21aに触れて皿ボウル2内に戻される。
【0021】
図5に示す第2の実施形態に係る部品選別手段10bは、板状の部品P3を平板面で整列させることを目的とするもので、部品P3が平板面でフランジ部2a上に載った状態の高さのものだけを通過させる高さ規制部材22が周壁4に設けられている。板状の部品P3が重なった状態でフランジ部2a上を移動してきたり、立ち姿勢で移動してきた場合には、高さ規制部材22に触れるので、皿ボウル2内に戻され、平板面でフランジ部2a上に載っている部品P3のみが部品搬送レール7に送り出される。
【0022】
板状の部品P3の平板面形状が長方形である場合、高さ規制部材22は平面方向の向きには関係なく通過させるので、平面方向の向きは、図1に示すように、部品搬送レール7の入口に設けた誘導板7aによって修正することができる。即ち、部品搬送レールの幅を部品P3の短手方向幅に対応させておくと、長手方向で部品搬送レール7上に進入しようとする部品P3は誘導板7aに触れて向きが修正され、部品搬送レール7の幅方向に長手辺を向けた姿勢に整列されて搬送される。
【0023】
図6に示す第3の実施形態に係る部品選別手段10cは、円筒状の部品P4をその円筒軸が鉛直方向に向いた状態に整列させて部品搬送レール7に送り出すことを目的とするものである。図6(b)に示すように、部品選別手段10cを配設する位置のフランジ部2aは、内周部側が下がった傾斜面に形成され、周壁4と同心の円弧で周壁4との間隔が部品P4の直径よりやや大きくなる位置に配設され、下端から所定高さと幅で開口する切欠部23aを形成した姿勢選別板23が設けられている。
【0024】
皿ボウル2内からフランジ部2a上に移送された部品P4は、皿ボウル2の回転に伴う遠心力により周壁4に押し付けられるようにしてフランジ部2a上を移動し、部品選別手段10cの配設位置において周壁4と姿勢選別板23との間に誘導されるので、軸方向が皿ボウル2の直径方向になっている部品P4は姿勢選別板23によって向きを修正される。また、フランジ部2aが傾斜していることにより、周壁4と姿勢選別板23との間に入った部品P4は、姿勢選別板23側に寄って移動する。姿勢選別板23に形成された切欠部23aの高さは部品P4の高さ寸法より小さく、幅は部品P4の高さ寸法より大きく形成されているので、軸方向を鉛直方向にしてフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部23aに関係なく部品選別手段10cを通過できるが、軸方向が水平方向になってフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部23aを通ることができるので、フランジ部2aの傾斜によって転がり、切欠部23aを通って皿ボウル2内に落下する。従って、部品P4は軸方向を鉛直方向に向けた姿勢に整列されて部品搬送レール7に送り出される。
【0025】
図7は、第4の実施形態に係る部品選別手段10dは、第3の実施形態の構成と同様に円筒形の部品P4の姿勢を一定方向にして整列させることを目的とするものである。部品選別手段10dを配設する位置の周壁4の上端部には、フランジ部2a上に延出し、周壁4との間隔が部品P3の直径よりやや大きくなるように周壁4と同心の円弧面が垂下し、フランジ部2aからの高さが部品P4の直径よりやや大きく、部品P4の高さよりやや大きな幅に切欠部24aが形成された姿勢選別板24を形成し、この姿勢選別板24の配設位置のフランジ部2aは、皿ボウル2内に向けて傾斜する傾斜面に形成されている。
【0026】
皿ボウル2内から部品移送レール5により移送されて皿ボウル2のフランジ部2a上に移送された部品P4は、皿ボウル2の回転に伴う遠心力により周壁4に押し付けられるようにしてフランジ部2a上を移動し、部品選別手段10cの配設位置において周壁4と姿勢選別板24の垂下部とに挟まれた部品P4の直径に対応する幅の中に誘導されるので、軸方向が皿ボウル2の直径方向になっている部品P4は姿勢選別板24によって向きを修正される。また、フランジ部2aが傾斜していることにより姿勢選別板24の垂下部側に滑り落ちる。姿勢選別板24の垂下部に形成された切欠部24aのフランジ部2aからの高さは部品P4の高さ寸法より小さく、幅は部品P4の高さ寸法より大きく形成されているので、軸方向を鉛直方向にしてフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部24aに関係なく部品選別手段10dを通過できるが、軸方向が水平方向になってフランジ部2a上に載っている部品P4は切欠部24aを通ることができるので、フランジ部2aの傾斜によって転がり切欠部24aを通って皿ボウル2内に落下する。従って、部品P4は軸方向を鉛直方向に向けた姿勢に整列されたものだけが部品搬送レール7に送り出される。
【0027】
図8に示す第5の実施形態に係る部品選別手段10eは、図7(b)に示すように、鍔付きピンやボルトのように軸部27の一端に鍔部26が形成された部品P5を同一向きに整列させて部品搬送レール7に送り出すことを目的とするものである。部品選別手段10eが配設される位置のフランジ部2aは、図7(b)に示すように、水平面が外周側で下がる2段折れの断面形状に形成されている。従って、部品選別手段10eの配設位置では、フランジ部2aと周壁4の下端との間には間隙が形成された状態となる。また、フランジ部2aの水平面と傾斜面との境界線上に下端を近接させて部品整列板25が配設され、部品整列板25の部品移動方向下流側の下端には部品P5の鍔部26が通過できない高さに切欠部25aが形成されている。
【0028】
部品移送レール5により皿ボウル2内からフランジ部2a上に移送された部品P5は、皿ボウル2が回転することに伴う遠心力によって周壁4に押し付けられた状態で安定する横向きの姿勢になってフランジ部2a上を移動する。部品選別手段10eの配設位置に近づいて部品P5は周壁4から部品整列板25の内周面側に案内され、安定する横向きになっている部品P5は切欠部25aの形成位置に至って遠心力により切欠部25aの開口を通過できる軸部27が部品整列板25の外側に振り出され、図7(b)に示すように、軸部27はフランジ部2aの傾斜面上に載り、鍔部26は部品整列板25の内周面に位置した状態に整列される。従って、一定方向に整列された部品P5はフランジ部2aから部品搬送レール7上に送り出される。
【0029】
以上説明した各実施形態のように、部品選別手段10a〜10eは対象とする部品Pの寸法、形状及び姿勢に対応した構成を、フランジ部2aの部品搬送レール7との接続部位より上流側に配設することにより、所定形状、寸法の部品Pのみを所定の姿勢に整列させて部品搬送レール7に送り出すことができる。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、皿ボウル内にランダムに投入された多数の部品から所定形状、寸法の部品のみに選別し、所定の姿勢に整列させて部品搬送レール上に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る部品選別装置の構成を示す斜視図。
【図2】同上部品選別装置の構成を示す断面図。
【図3】部品選別手段の第1の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図4】同上構成を形状、寸法が異なる部品に適用した構成を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図5】部品選別手段の第2の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図6】部品選別手段の第3の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図7】部品選別手段の第4の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図8】部品選別手段の第4の実施形態を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【符号の説明】
1 部品選別装置
2 皿ボウル
2a フランジ部
3 回転板
4 周壁
5 部品移送レール
6 モータ(回転駆動手段)
7 部品搬送レール
10、10a〜10e 部品選別手段
21、21a 突出部材
22 高さ規制部材
23、24 姿勢選別板
23a、24a、25a 切欠部
25 部品整列板
P、P1〜P5 部品
Claims (5)
- 少なくとも中央部を除く部位が逆円錐形に形成され、その外周縁にフランジ部が形成された皿ボウルと、この皿ボウルの中央部を被覆する円錐形の回転板と、前記皿ボウルの内壁に近接して前記回転板の外縁から前記フランジ部まで螺旋状に配設された部品移送レールと、皿ボウル及び回転板を前記部品移送レールの螺旋上昇方向に回転駆動する回転駆動手段と、フランジ部の外周に入口側を近接させてフランジ部の接線方向に形成された部品搬送レールと、フランジ部の前記部品搬送レールとの接続部分を除く外周に配設された周壁と、部品移送レールからフランジ部上に移送されてきた部品の形状、寸法及び姿勢を選別する部品選別手段と、を備えてなることを特徴とする部品選別装置。
- 部品選別手段は、所定高さ位置に所定突出量で周壁から突出する突出部材として構成されてなる請求項1に記載の部品選別装置。
- 部品選別手段は、整列姿勢になったときに所定高さになる部品のみを通過させる高さ規制部材として構成されてなる請求項1に記載の部品選別装置。
- 部品選別手段は、フランジ部を皿ボウル内側に向けて下向き傾斜させた部位に、周壁から所定部品が所定姿勢で通過できる間隔を設けて配設され、下端に所定高さに切欠部を形成した姿勢選別板として構成されてなる請求項1に記載の部品選別装置。
- 部品選別手段は、フランジ部の外周側を下向き傾斜させた部位に周壁の内方側に周壁と同心に内周壁を設け、この内周壁の部品移動方向下流側の下端に所定幅で所定高さに切欠部を形成した部品整列板として構成されてなる請求項1に記載の部品選別装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN108448369A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-08-24 | 倍仕得电气科技(杭州)股份有限公司 | 一种电缆固定头迫紧螺帽进料装置 |
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KR102400377B1 (ko) * | 2021-06-28 | 2022-05-23 | 주식회사 무인오토 | 원통 부품의 수평정렬 공급장치 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002229492A patent/JP2004067325A/ja active Pending
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