JP5010152B2 - 物品の繰出機構及び分離送給装置 - Google Patents

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本発明は、小型部品等の物品を、一つずつ繰り出し、多数の中から所定数量だけ分離して取り出す装置に関する。
従来、容器に保持されている多数のボルトやナット等の小型部品を、一つずつカウントしながら別容器に送給することによって、該小型部品を多数の中から所定数量だけ分離する装置が知られている。
例えば、特許文献1では、ボルトを規定数量取り出す装置が記載されており、この装置には、ホッパに無作為に入れられたボルトを一つずつ所定の姿勢で整列させる整列機構と、整列されたボルトを規定数量だけ分離して別容器へ送給する分離送給機構が備えられている。
ホッパに無作為に入れられた物品は、該ホッパ内を移動するうちに物品同士が絡みあってブリッジを形成することがある。また、物品の送給行程においても、ブリッジが形成されることがある。一旦、ブリッジが形成されれば、該ブリッジが崩れるまでは物品を送り出すことができない。
そこで、ブリッジを崩壊させるために、振動を与える手法が広く採用されている。この場合、装置が振動するために、騒音が発生することがあった。
また、上述のような物品(小型部品)の分離送給装置では、物品を整列した状態で送給するために、整列機構と送給機構の双方を備えるものが多い。この場合、物品を整列させるために、該物品形状を利用したり、物品の材質を利用したりすることから、分離送給装置にて送給される物品の形状や材質が限定されてしまうことが多かった。実際の工場の組み立てラインでは、主に作業者が直接物品(小型部品)を組み付けているため、物品が整列されなくとも良い場合も有り、このような場合にまで物品を所定数量分離するために、大がかりな分離送給装置を備えねばならないのは、無駄な工数を産み、無駄に費用が嵩み、また、無駄に作業スペースを占有することとなっていた。
特開平8−48425号公報
本発明は、小型部品等の物品を、その形状や重量や材質等を問わず、所定の数量だけ精確且つ迅速に分離して取り出すことを可能とすると共に、装置を簡易且つコンパクトに構成することのできる、物品の繰出機構と、該繰出機構を備える分離送給装置を提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、物品を一つずつ繰り出しながら搬送する物品の繰出機構において、物品の搬送方向を下方から上方へ向かう或一方向とし、前記搬送方向に伸延し物品の搬送路を形成する搬送面と、前記搬送方向を軸方向とするとともに、その外周面が前記搬送面に対峙又は面接しながら回転するコイルとを設け、前記搬送方向と略直交する断面において、前記コイルの最下点の下方に搬送面の一方の側端を配置するととともに、該搬送面の一方の側端を搬送面の最下点として、前記搬送面の一方の側端から物品を落脱可能とするものである。
請求項2においては、前記搬送路から落脱した物品を該搬送路の下端部へ搬送する還流路を、該搬送路に並設し、前記搬送面の一方の側端と還流面とを連続させるとともに、前記搬送方向と略直交する断面において、該還流路を形成する還流面を前記搬送面より低い位置に設けるものである。
請求項3においては、前記還流路に、該還流路にある物品を攪拌するための攪拌部材を設けたものである。
請求項4においては、前記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の物品の繰出機構と、前記コイルを回転駆動する駆動手段と、前記繰出機構にて一つずつ繰り出しながら搬送される物品を受け取る受取容器と、該受取容器に搬送される物品の数量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号を受けて、物品の数量が所定数量に達すれば前記駆動手段によるコイルの回転駆動を停止させる制御手段とを、備える、物品の分離送給装置である。
請求項5においては、前記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の物品の繰出機構と、前記コイルを回転駆動する駆動手段と、前記繰出機構にて一つずつ繰り出しながら搬送される物品を受け取る受取容器と、該受取容器における物品の存在の有無を検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号を受けて、前記駆動手段によるコイルの回転駆動又は駆動を停止させる制御手段とを、備える、分離送給装置である。
請求項6においては、前記物品の分離送給装置に、物品の保持容器と、該保持容器内の物品を攪拌する攪拌部材とを、更に備え、前記保持容器より前記搬送路の下端部に物品を供給するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
物品が搬送路を上昇移動するうちに、コイルの一つの条間に存在する物品の数量が一より大きい場合は、搬送方向と略直交する断面において最も上方に位置する物品以外の物品は搬送面の一方の側端から落脱するので、コイルの一つの条間にて物品を一つずつ搬送し、繰り出すことができる。よって、物品を、その形状や重量や材質等を問わず、所定の数量だけ精確且つ迅速に分離して取り出すことを可能とすると共に、繰出機構を備える分離送給装置を簡易且つコンパクトに構成することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る分離送給装置の側面図、図2は分離送給装置の内部構造を示す側断面図、図3は分離送給装置の正面図である。図4は繰出部及び受取部の図1におけるY方向矢視図、図5は繰出部の構造を示す正面斜視図である。図6は供給部の物品の流れを示す図、図7は繰出部の物品の流れを示す図である。図8は分離送給装置の制御構成を示すブロック図、図9は制御装置による制御の流れ図、図10は繰出部において物品が個々に分離される様子を説明する図、図11は搬送面の別形態を示す図である。
本発明の実施例に係る分離送給装置10は、ボルトやナット等の小型部品を、被送給物である物品Pとし、多数の物品Pの中から所定数量を分離して取り出す装置である。
図1乃至図4に示すように、分離送給装置10には、大概して、ホッパ11に投入された物品Pを後述する繰出部8へ供給する供給部9と、該供給部9から送られて来た物品Pを一つずつ後述する受取部7へ送り出す繰出機構を備える繰出部8と、該繰出部8から送られてきた物品Pの数量をカウントしながら所定数量だけ受け取る受取部7と、分離送給装置10の動作を制御する制御部6とが具備される。
前記分離送給装置10では、基台50に繰出部8が固定され、該繰出部8の上方に供給部9が連結される。また、前記受取部7は、繰出部8の側部に設けられる。そして、供給部9にある物品Pが、繰出部8、受取部7へ順次搬送されることによって、物品Pが所定数量だけ分離されて受取部7に送給されることとなる。
続いて、上記分離送給装置10の各部の構成について詳細に説明する。
[供給部9]
前記供給部9は、物品Pが無作為に投入される保持容器としてのホッパ11と、該ホッパ11内に設けられた撹拌手段としてのスクリュー12とで構成される。
本実施例において、前記スクリュー12は、回転軸12aの外周に螺旋状の攪拌翼12bが設けられたものである。該スクリュー12の回転軸12aは、後述する繰出部8の筐体21の後部構成面21dに軸受けを介して回動可能に支承され、後述する駆動機構によって回転駆動される。
このスクリュー12は、ホッパ11内に突出するように設けられ、回転することによってホッパ11に投入され堆積している物品Pを攪拌し、ホッパ11内部での物品Pによるブリッジの形成を防止する機能を有する。また、前記スクリュー12は、攪拌翼12bにより物品Pを巻き込みながら回転することによって、ホッパ11から繰出部8へ物品Pを送り出す機能を有する。
なお、図6に示すように、前記ホッパ11の底面11aは、下部開口11b(ホッパ11からの出口)が最低部となるように下方への傾きを有し、該下部開口11bの近傍において、該下部開口11bに物品Pを導くようにスクリュー12が配設される。該スクリュー12の回転軸12aの伸延方向はホッパ11の底面11aに沿う傾きを有する。
上記構成の供給部9では、スクリュー12が備えられることによって、ホッパ11の底面11aに沿って下方へ移動してくる物品Pの流れに逆らわずその流れが促進される。また、ホッパ11内において堆積し、自重により下方へ移動しようとする物品Pに対して略水平方向及び略垂直方向の荷重を付与して攪拌することができるため、効果的にホッパ11内を攪拌してブリッジの発生を抑止することができる。
[繰出部8]
前記繰出部8は、筐体21と、該筐体21内に構成された繰出機構とで構成される。
前記繰出機構は、物品Pを一つずつ搬送して繰り出すための機構であって、繰出部材としてのコイル22と、搬送路23を形成する搬送面23aと、撹拌手段としてのスクリュー24と、還流路25を形成する還流面25a等で構成される。
前記筐体21は、前記基台50にステー51を介して支持される。なお、ステー51と筐体21との相対角度は可変とされ、筐体21内部に形成される搬送路23の傾きが調整可能とされる。
前記筐体21の上部には前記ホッパ11が連結され、該筐体21の上面にはホッパ11の下部開口11bに連通する開口が設けられる。ホッパ11の下部開口11bを通じて、筐体21内に物品Pが投入される。
また、図5にも示すように、前記筐体21の内部において該筐体21の底面には、筐体21内部に投入された物品Pが、受取部7へ搬送されるまでに通過する通路である搬送路23を形成する搬送面23aと、筐体21内部で物品Pを循環させるための通路である還流路25を形成する還流斜面16及び還流面25aとが形成される。
前記搬送路23と還流路25とは並設され、該搬送路23は、『繰出部8における物品Pの搬送方向』に沿って伸延する。
この『繰出部8における物品Pの搬送方向』は、下方から上方へ向かう傾きθを有する或一方向である。よって、搬送路23を形成する搬送面23aは、繰出部8における物品Pの搬送方向に沿って下方から上方へ向かう傾きθを有する。
なお、搬送面23aの傾きθは、略30度前後の物品Pに応じた適宜角度とすることができ、前述の通り筐体21とステー51との相対角度を変化させることにより、調整することができる。
前記搬送路23の下端部近傍に筐体21に供給部9より供給されてきた物品Pの落下点が配置され、該搬送路23の上端部は筐体21からの出口である送給開口21bに連通される。なお、搬送面23aの上端部は送給開口21b近傍において、上方から下方へ向かう傾きを有するシュータ47に接続される。
上記繰出部8では、繰出部8の筐体21内に投入された物品Pが、搬送面23a上を該搬送路23の下端部から上端部まで搬送されたのち、シュータ47上を滑落するうちに筐体21に設けられた送給開口21bを通過して、受取部7に送給される。
前記搬送路23は、搬送方向に伸延する円筒を軸方向に分割した形状の曲板23bの内周側に形成され、該曲板23bの内周面に物品Pの搬送面23aが形成される。そして、搬送路23を形成する曲板23bの、搬送方向と略直交する断面形状は、一端が円の略最
下点である円弧状とされる。つまり、搬送面23aの搬送方向と略直交する断面形状は、略180度(円の最下点)から始まる円弧状とされ、該搬送面23aの搬送方向と略直交する断面の略最下点、及び、搬送面23aの略鉛直方向断面の最下点は、該搬送面23aの一方の側端に位置することとなる。以下、この搬送面23aの一方の側端を、『搬送面端23c』と記載する。
なお、搬送面23aの一方の側端である搬送面端23cと、他方の側端との間の開口は、少なくとも物品Pが通過できる程度に開放される。本実施例においては、前記搬送路23を形成する曲板23bは略1/4円筒形状であって、搬送面23aの搬送方向と略直交する断面は略1/4円弧形状とされている。
前記搬送路23の下端部から上端部まで物品Pを移動させるために、繰出部材として螺旋状のコイル22が設けられる。
前記コイル22は、搬送面23aと円心が略同心となるように配置され、且つ、コイル22の外周と搬送面23aとが、僅かに間隙を残して対峙するか、若しくは、コイル22の外周と搬送面23aとが接し、コイル22が搬送面23a上を摺動するようにように、コイル22及び搬送面23aの形状が定められる。
そして、繰出部8の物品Pの搬送方向と略直交する断面において、コイル22の最下点の下方には、搬送面端23cが位置することとなる。
また、前記コイル22は、搬送面23aと同様に、その軸方向が繰出部8における物品Pの搬送方向に沿った傾きθを有する。
なお、コイル22の巻き数は数条あれば十分であるが、コイル22の巻き数や、条間などは、分離送給装置10にて送給される物品Pの形状に応じて定めることが望ましい。
前記コイル22は、後述する駆動機構にて回転駆動される。コイル22の巻き方向と、該コイル22の回転方向は、コイル22の条間にある物品Pが搬送路23を上方へ移動させる方向とする。
前述の通り傾斜θを有する搬送面23a上の物品Pは、コイル22に当接する位置で保持され、コイル22が回転することによって、コイル22に押し上げられ搬送路23を上昇する。
前記搬送路23に並設される還流路25は、搬送路23を搬送されるうちに搬送面端23cより落下した物品Pを、再び搬送路23の下端部に送って、物品Pを筐体21内で循環させるための通路である。従って、搬送路23の搬送面端23c側に還流路25が配置される。
前記還流路25を形成する還流斜面16及び還流面25aは、図5及び図7に示すように、搬送方向と略直交する断面において、前記搬送路23を形成する搬送面23aよりも低い高さに位置するとともに、該搬送路23の下端部に向かって下る傾斜を有する。
また、還流面25aと搬送面23aの搬送面端23cとの間は、搬送面端23cから還流面25aへ物品Pを速やかに転落させるための斜面(還流斜面16)とされる。なお、搬送面23aと、還流面25aと、これらを繋ぐ還流斜面16とは、物品Pが滑らかに転落するように、一体的に形成されることが望ましい。
上述の構成において、搬送面23aの搬送面端23cから落脱し、搬送路23から外れた物品Pは、還流斜面16に沿って還流面25aまで転落して還流路25に乗り、更に、還流面25a上を降下して、搬送路23の下端部近傍に至る。
上記還流路25には、撹拌部材としてのスクリュー24が設けられる。該スクリュー24は、回転軸24aの外周に螺旋状の攪拌翼24bが形成されたものである。このスクリュー24の回転軸24aは、筐体21に軸受けを介して回動可能に支承され、後述する駆動機構によって回転駆動される。
このスクリュー24にて還流路25が攪拌されることによって、還流路25の物品Pが搬送路23の下端部近傍まで移動する動きが促進され、また、還流路25の物品Pによって該還流路25にブリッジが形成されることが抑制される。
なお、スクリュー24の攪拌翼24bの形状及びスクリュー24の回転方向は、還流路25上の物品Pを下降させる方向に定められる。
ここで、スクリュー12、コイル22、及びスクリュー24の駆動機構について説明する。
前記コイル22の下端部は、駆動手段としての電動モータ53の出力軸53aに連結される。すなわち、コイル22は、モータ53にて回転駆動される。なお、モータ53は、後述する制御装置60に電気的に接続され、コイル22の回転速度は、該モータ53の出力軸53aの回転速度を変化させることにより調整される。
前記モータ53の出力軸53aには、二連の駆動プーリ26・27が設けられる。そして、前記スクリュー12の回転軸12aに設けられた従動プーリ13と、モータ53の出力軸53aに設けられた駆動プーリ27との間に動力伝達ベルト28が巻回されて、スクリュー12が回転駆動される。
また、前記スクリュー24の回転軸24aに設けられた従動プーリ29と、モータ53の出力軸53aに設けられた駆動プーリ26との間に動力伝達ベルト30が巻回されて、スクリュー12が回転駆動される。
なお、スクリュー12及びスクリュー24の回転速度は、駆動プーリ26・27、従動プーリ13・29の径の大きさを変化させることにより調整される。
[受取部7]
前記受取部7は、前記繰出機構にて一つずつ繰り出しながら搬送されてきた物品を受け取る受取容器である受け皿41と、カウンタセンサ42と、リミットスイッチ45等で構成される。
前記筐体21からの物品Pの出口である送給開口21bには、該送給開口21bを通過する物品Pの数量をカウントするための、カウンタセンサ42が設けられる。該カウンタセンサ42は、送給開口21bを物品Pが通過したことを検出して、受け皿41に繰り出される物品の数量を検出する検出手段であり、後述する制御装置60に電気的に接続される。
前記カウンタセンサ42は、例えば、赤外線センサ等の非接触式センサとして、赤外線の受信が途切れることにて、送給開口21bを物品Pが通過したことを検出することができる。また、例えば、カウンタセンサ42は、押圧スイッチ等の接触式センサとして、押圧スイッチに物品Pが接触することにて、送給開口21bを物品Pが通過したことを検出することができる。
前記筐体21の送給開口21bを通過した物品Pが自重にて落下する位置に、物品Pの受取容器としての受け皿41が設けられる。該受け皿41には、前記繰出部8より物品Pが一つずつ順に繰り出されてくる。
前記受け皿41は、筐体21にヒンジ43を介して回動可能に取り付けられた支持板44に固定される。該支持板44は上方に回動するように付勢される。
前記支持板44がヒンジ43を中心として回動して筐体21と当接する位置に、リミットスイッチ45が設けられる。リミットスイッチ45は、前記受け皿41における物品の存在の有無を検出する検出手段であり、後述する制御装置60に電気的に接続される。
受け皿41が空の状態においては、上方に回動するように付勢された支持板44は、リミットスイッチ45に接触しない位置に保持されるため、リミットスイッチ45はONとなる。そして、受け皿41に物品Pが投入されると、支持板44はヒンジ43を中心として下方へ回動し、リミットスイッチ45に当接するため、リミットスイッチ45はOFFとなる。
[制御部6]
前記制御部6は、制御装置60にて構成される。
制御装置60は、図8に示すように、カウンタセンサ42、リミットスイッチ45、及び、分離送給装置10への電力供給のON・OFFを切り換える電源スイッチ48(図3)からの検出信号を受けて、モータ53の出力軸53aの駆動又は停止の切替や、出力軸53aの回転速度の調整等の、制御を行う制御手段である。
ここで、制御装置60による分離送給装置10の制御の流れについて、図9を用いて説明する。
制御装置60では、電源スイッチ48がONとなったことを検出すると(S1)、モータ53に制御信号を送り、出力軸53aを回転させるとともに(S2)、カウントをクリアしたうえで(S3)、カウンタセンサ42による検出を開始する(S4)。
制御装置60は、カウンタセンサ42からの検出信号を受けて、受け皿41に投入された物品Pの数量をカウントする。
続いて、制御装置60は、カウントした物品Pの数量が予め設定された所定数量に到達すれば(S5)、モータ53に制御信号を送り、出力軸53aの回転を停止させる(S6)。これにより、受取部7への物品Pの送給が一時的に停止される。
上述のように、受取部7への物品Pの送給が一時的に停止された状態で、受け皿41にある物品Pが取り除かれるとき、リミットスイッチ45がONとなる。制御装置60は、このリミットスイッチ45の検出信号を受けて(S7)、モータ53に制御信号を送り、再び、出力軸53aを回転させ(S2)、新たにカウントを開始する。
上記制御装置60による(S2)〜(S7)の制御は、電源スイッチ48がOFFとなるまで行われる(S8)。
続いて、上記分離送給装置10における、ホッパ11に投入された物品Pの流れについて説明する。
まず、供給部9において、図6に示すように、ホッパ11に投入された物品Pは、回転するスクリュー12の掻き込みや自重により、下部開口11bを通じて筐体21内部に落
下する。
そして、繰出部8において、図7に示すように、搬送路23の下端部に落下した物品Pは、回転するコイル22に巻き込まれて、搬送路23を上昇する。
搬送面23a上の物品Pは、搬送面23aの搬送方向と略直交する断面において略最下点である搬送面端23c近傍に、自重により常に移動しようとするので、搬送方向と略直交する方向へ上昇移動することは困難である。従って、搬送面23a上の物品は、該搬送面23aの搬送方向と略直交する断面の最下点である搬送面端23c近傍において、略直線状に上昇することとなる。
また、図10に示すように、搬送路23の下端部において、コイル22の条間に複数の物品Pが巻き込まれた場合には、搬送面端23c上の各物品Pは自重により常に搬送面端23c近傍に移動しようとするので、最も搬送面端23cから離れた位置にある物品Pに押し出されて、他の物品Pは、搬送路23を上昇するうちに搬送面端23cから還流路25へ転落する。
すなわち、物品Pが搬送路23を上昇するうちに、コイル22を構成するコイルの一つの条間に存在する物品Pは、多くとも一つとなる。
よって、物品Pは個々に分離されて一つずつ受取部7へ順次送給され、この結果、同一時に受取部7の受け皿41が受け取る物品Pは多くとも一つとなる。
なお、上述のように搬送面端23cから還流路25の還流面25aに転落し、搬送路23から落脱した物品Pは、還流路25のスクリュー24による掻き込みや自重により、搬送路23の下端部へ移動し、再び、搬送路23に乗ることとなる。
搬送面23aを上昇して、搬送路23の上端部に至った物品Pは、筐体21の送給開口21bより筐体21の外部へ放出され、受取部7の受け皿41に落下する。
上述のように、供給部9、繰出部8の搬送路23を順に通じた物品Pは、各物品Pが一つ一つ分離された状態で、所定数量の物品Pが受取部7に溜まるまで、順次受取部7へ送給される。このようにして、分離送給装置10では、ホッパ11にある多数の物品Pから、所定数量のみを分離して取り出すことができる。
上述の構成の分離送給装置10では、搬送方向を下方から上方へ向かう或一方向とし、該搬送方向と略直交する断面において、回転するコイル22の最下点の直ぐ下方に搬送面23aの一方の側端(搬送面端23c)が位置するとともに、該一方の側端を搬送面23aの最下点としたので、物品Pが搬送路23を上昇移動するうちに、コイル22の一つの条間に存在する物品Pの数量が一より大きい場合は、搬送方向と略直交する断面において最も上方に位置する物品以外の物品は搬送面23aの一方の側端(搬送面端23c)から落脱するので、コイル22の一つの条間にて物品を一つずつ搬送し、繰り出すことができる。つまり、繰出部8にて、物品Pを受取部7へ一つずつ順次繰り出すことができる。これにより、分離送給装置10では、物品Pを一つずつカウントして、所定数量のみを分離して受取部7へ送給することができるのである。
なお、本実施例においては、搬送面23aの搬送方向と略直交する断面の形状を略円弧状としたが、搬送方向と略直交する断面において、コイル22の最下点の直ぐ下方に搬送面23aの一方の側端(搬送面端23c)が位置するとともに、該一方の側端が搬送面23aの最下点であればよいので、例えば、図11に示すように、搬送面23aの搬送方向と略直交する断面の形状を、コイル22の最下部下方に物品Pを一つだけ保持できる程度の長さを有する下辺23eと、該下辺23eに連続する斜辺23fとで形成することができる。すなわち、平面の組合せにて搬送面23aを形成することもできる。
そして、分離送給装置10の繰出部8では、回転するコイル22にて搬送路23上の物品Pを押し上げるので、物品Pの形状や材料には限定されない。よって、物品Pを、その形状や重量や材質等を問わず、所定の数量だけ精確且つ迅速に分離して取り出すことが可能となる。
例えば、ボルトのように多くの凹凸を有する形状のもの、ナットのように孔を有する形状のもの、角柱状のもの等、コイル22の条間に嵌るものであれば、繰出部8にて一つずつ繰り出すことができる。
さらに、物品Pは、例えば、金属、樹脂、セラミックス等のどのような材料で成るものであっても、繰出部8にて一つずつ繰り出すことができる。
前記コイル22は傾きθを設けて配置されるとともに、コイル22の巻き数は数条あれば十分であり、さらに、繰り出される物品Pの形状毎に繰出機構を調整する必要がないので、繰出部8(繰出機構)及び該繰出部8を備える分離送給装置10を簡易且つコンパクトに構成することができる。
また、分離送給装置10では、受取部7へ一つずつ順次送給されてくる物品Pの数量を、カウンタセンサ42を用いて計測し、所定数量に達すれば自動的に受取部7への物品Pの送給を停止するようにしたので、確実に所定数量の物品Pを受取部7で受け取ることができる。
さらに、分離送給装置10では、リミットスイッチ45を設けて、受け皿41の物品Pが全て取り除かれると、受取部7への物品Pの送給が自動的に再開されるようにしたので、作業者がモータ53の出力軸53aの回転の駆動・停止を度々操作する必要が無く、作業性の向上が期待される。
なお、分離送給装置10には、少なくとも繰出部8が具備されれば、物品Pを一つずつ順次送給することができるので、他の形態の供給部9又は受取部7を備えることもできる。
例えば、分離送給装置10に供給部9としてのホッパ11を備えずに、直接繰出部8の筐体21に物品Pを投入することもできる。また、例えば、分離送給装置10の受取部7は、カウンタセンサ42やリミットスイッチ45を備えずに、受け皿41のみを備えたものとすることもできる。
本発明の一実施例に係る分離送給装置の側面図。 分離送給装置の内部構造を示す側断面図。 分離送給装置の正面図。 繰出部及び受取部の図1におけるY方向矢視図。 繰出部の構造を示す正面斜視図。 供給部の物品の流れを示す図。 繰出部の物品の流れを示す図。 分離送給装置の制御構成を示すブロック図。 制御装置による制御の流れ図。 繰出部において物品が個々に分離される様子を説明する図。 搬送面の別形態を示す図。
6 制御部
7 受取部
8 繰出部
9 供給部
10 分離送給装置
11 ホッパ
12 スクリュー(攪拌部材)
21 筐体
22 コイル(繰出部材)
23 搬送路
23a 搬送面
24 スクリュー(攪拌部材)
25 還流路
25a 還流面
41 受け皿
42 カウンタセンサ
45 リミットスイッチ

Claims (6)

  1. 物品を一つずつ繰り出しながら搬送する物品の繰出機構において、
    物品の搬送方向を下方から上方へ向かう或一方向とし、
    前記搬送方向に伸延し物品の搬送路を形成する搬送面と、
    前記搬送方向を軸方向とするとともに、その外周面が前記搬送面に対峙又は面接しながら回転するコイルとを設け、
    前記搬送方向と略直交する断面において、前記コイルの最下点の下方に搬送面の一方の側端を配置するととともに、該搬送面の一方の側端を搬送面の最下点として、前記搬送面の一方の側端から物品を落脱可能とすることを特徴とする、
    物品の繰出機構。
  2. 前記搬送路から落脱した物品を該搬送路の下端部へ搬送する還流路を、該搬送路に並設し、
    前記搬送面の一方の側端と還流面とを連続させるとともに、
    前記搬送方向と略直交する断面において、該還流路を形成する還流面を前記搬送面より低い位置に設けることを特徴とする、
    請求項1に記載の物品の繰出機構。
  3. 前記還流路に、
    該還流路にある物品を攪拌するための攪拌部材を設けたことを特徴とする、
    請求項2に記載の物品の繰出機構。
  4. 前記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の物品の繰出機構と、
    前記コイルを回転駆動する駆動手段と、
    前記繰出機構にて一つずつ繰り出しながら搬送される物品を受け取る受取容器と、
    該受取容器に搬送される物品の数量を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出信号を受けて、物品の数量が所定数量に達すれば前記駆動手段によるコイルの回転駆動を停止させる制御手段とを、
    備えることを特徴とする、物品の分離送給装置。
  5. 前記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の物品の繰出機構と、
    前記コイルを回転駆動する駆動手段と、
    前記繰出機構にて一つずつ繰り出しながら搬送される物品を受け取る受取容器と、
    該受取容器における物品の存在の有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出信号を受けて、前記駆動手段によるコイルの回転駆動又は駆動を停止させる制御手段とを、
    備えることを特徴とする、物品の分離送給装置。
  6. 前記物品の分離送給装置に、
    物品の保持容器と、該保持容器内の物品を攪拌する攪拌部材とを、更に備え、
    前記保持容器より前記搬送路の下端部に物品を供給することを特徴とする、
    請求項4又は請求項5に記載の物品の分離送給装置。
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