JP2004066979A - 車体側部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両側方から荷重が入力した際に、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる車両側部構造を提供する。
【解決手段】サイドドア30がサイドシル40の外側面40aに重なる下縁部30aを有する車体側部構造において、シート20の側縁部22aに対向したサイドドア30の内部には、車両前後方向に延びるドアガードバー50が設けられ、ドアガードバー50の内側にはドア干渉部材52が設けられていると共に、このドア干渉部材52のシート20に対向した面はドアガードバー50に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面53にされ、シート20の傾斜面53に対向する位置にはシート干渉部材25が設けられ、一対のシートレッグ24a、24bは、上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】サイドドア30がサイドシル40の外側面40aに重なる下縁部30aを有する車体側部構造において、シート20の側縁部22aに対向したサイドドア30の内部には、車両前後方向に延びるドアガードバー50が設けられ、ドアガードバー50の内側にはドア干渉部材52が設けられていると共に、このドア干渉部材52のシート20に対向した面はドアガードバー50に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面53にされ、シート20の傾斜面53に対向する位置にはシート干渉部材25が設けられ、一対のシートレッグ24a、24bは、上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けられている。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対のシートレッグによってフロアパネルに取り付けられたシートと、このシートの側方に配設されたドアと、ドアの下部に配設されたサイドシルとを備えた車体側部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両側部構造としては、特開平10−166918号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この車両側部構造は、図12(a)に示すように、フロアパネル1のシート取付位置に車幅方向に沿ってクロスメンバ2が固設され、このクロスメンバ2の内部空間2a内にプッシュフレーム3が配設され、プッシュフレーム3にはシート4が取り付けられている。そして、このプッシュフレーム3の側端部3aが、車両前後方向に延在されたサイドシル5の内部空間5a内に突出されると共に、サイドシル5の外側に位置するサイドシルアウタ6の内側面6aに近接対向されている。
【0004】
そして、この車両側部構造では、図12(b)に示すように、車両の側方から荷重Fが入力した際、サイドシル5のサイドシルアウタ6が車室内側向きの変形を始めると同時に、プッシュフレーム3の側端部3aが車室内側に向かって押される。これにより、プッシュフレーム3及びこのプッシュフレーム3に取り付けられたシート4が車室内側に向かって移動する。そして、車室内側に向かって変形してくるセンターピラー等の車体構造物やサイドドア7等が、シート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低下させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の車両側部構造では、車両側方から荷重Fが入力した際に、プッシュフレーム3及びプッシュフレーム3に取り付けられたシート4はほぼ水平方向に移動することとなる。そのため、慣性力が作用してシート4に着座した乗員を車室内側に向かってシート4ごと十分に移動することができなくなり、車室内側に向かって変形してくる車体構造物等がシート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低減させることが困難になるおそれがあった。
【0006】
また、車両の最外側面はサイドドア7であることが一般的であり、この場合、車両側方から入力した荷重Fは、まずサイドドア7を車室内側に向かって変形させていく。そして、サイドドア7の変形が進行した後に、サイドシル5の変形が開始され、それと同時にプッシュフレーム3及びシート4が車室内側に向かって移動する。
【0007】
そのため、シート4の車室内側に向かう移動のタイミングがサイドドア7の変形よりも遅れ、車室内側に向かって変形してくる車体構造物等がシート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低減させることが十分にできなくなるおそれがあった。
【0008】
さらに、車両側方のサイドシル5よりも高い位置から荷重Fが入力した場合では、サイドドア7からサイドシル5に向かって十分な荷重が伝達されにくく、サイドドア7がサイドシル5を乗り越えるように変形する可能性があった。この場合、プッシュフレーム3及びシート4が車室内にほとんど移動できず、車室内側に向かって変形してくる車体構造物等がシート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低減させることがほとんどできなくなるおそれがあった。
【0009】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、車両側方から荷重が入力した際に、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる車両側部構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明の車体側部構造は、車幅方向に並設された一対のシートレッグによってフロアパネルに取り付けられたシートと、このシートの側方に配設されたドアと、このドアの下部に位置して車両前後方向に延びるサイドシルとを備え、ドアがサイドシル外側面に重なる下縁部を有し、シートの側縁部に対向したドアの内部には、車両前後方向に延びるドアガードバーを設け、ドアガードバーの内側にはドア干渉部材を設けると共に、このドア干渉部材のシートに対向した面をドアガードバーに向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面に形成し、シートの傾斜面に対向する位置にはシート干渉部材を設け、一対のシートレッグは上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けたことを特徴としている。
【0011】
このように構成された請求項1の発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、ドアに入力された荷重が、サイドシル及びドアガードバーに伝達された後にドア干渉部材に伝達される。そして、ドア干渉部材が車室内側に向かって水平移動し、シート干渉部材に干渉する。このとき、シートに対向したドア干渉部材の傾斜面に沿ってシート干渉部材が上方へ押し上げられる。
【0012】
これにより、シートは車室内側に向かって水平移動しながら、側縁部が上方に向かって回転移動させられる。そして、シートに着座した乗員は速やかに車室内側に向かって移動させられ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は請求項1に記載の車体側部構造において、ドアガードバーとドア干渉部材とが連結されていると共に、このドア干渉部材の上部はヒンジによってドアに回転自在に取り付けられ、ヒンジからドアガードバーの外側面の干渉中心点までの距離r1よりも、ヒンジから傾斜面の下端までの距離r2の方が長くされていることを特徴としている。
【0014】
このように構成された請求項2の発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、ドアに入力された荷重が、サイドシル及びドアガードバーに伝達された後にドア干渉部材に伝達される。そして、ドア干渉部材が車室内側に向かって水平移動し、シート干渉部材に干渉する。このとき、ドア干渉部材がヒンジを中心に回転することで、ドア干渉部材からシート干渉部材へ車室内側且つ上方向きに向かう荷重が伝達され、シートを車室内側に向かって回転移動させやすくなっている。
【0015】
また、ここで、r1<r2としていることにより、ドアガードバーの外側面の干渉中心点における回転方向の移動量l1と、ドア干渉部材の傾斜面の下端における回転方向の移動量l2との関係はl1<l2となるので、より早期にドア干渉部材をシート干渉部材へと干渉させることができる。そして、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0016】
さらに、請求項3にかかる発明は請求項1又は2に記載の車体側部構造において、ドアガードバーとドア干渉部材とが連結されていると共に、このドア干渉部材の上部はヒンジによってドアに回転自在に取り付けられ、ヒンジを通る鉛直線とヒンジとドアガードバーの外側面の干渉中心点とを結ぶ直線とでなす角度θ1よりも、ヒンジを通る鉛直線とヒンジと傾斜面の下端とを結ぶ直線とでなす角度θ2の方が小さくされていることを特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項3の発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、ドアに入力された荷重が、サイドシル及びドアガードバーに伝達された後にドア干渉部材に伝達される。そして、ドア干渉部材が車室内側に向かって水平移動し、シート干渉部材に干渉する。このとき、ドア干渉部材がヒンジを中心に回転することで、ドア干渉部材からシート干渉部材へ車室内側且つ上方向きに向かう荷重が伝達され、シートを車室内側に向かって回転移動させやすくなっている。
【0018】
また、ここで、θ1>θ2としていることにより、ドアガードバーの外側面の干渉中心点における車室内に向かう水平移動量l1xと、ドア干渉部材の傾斜面の下端における車室内に向かう水平移動量l2xとの関係はl1x<l2xとなるので、より早期にドア干渉部材をシート干渉部材へと干渉させることができる。そして、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態1】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態1にかかる車体側部構造を説明する。
【0020】
この車体側部構造は、図1に示すように、車両10の車室11内に配設されたシート20と、このシート20の側方に配設されたサイドドア(ドア)30と、サイドドア30の下部に位置して車両前後方向に延在されているサイドシル40とを備えている。
【0021】
シート20は、シートフレーム21をスポンジ等で覆ったシートクッション22と、このシートクッション22の後部に傾動可能に取り付けられた背凭れ部23とを有している。
【0022】
そして、このシート20のシートクッション22は、車幅方向に沿って並設された一対のシートレッグ24a、24bによって車室11内のフロアパネル12に取り付けられている。
【0023】
なお、このシートレッグ24a、24bとフロアパネル12との間には、車両前後方向に延びるスライドレール24c、24cが介装されている。これにより、シート20はスライドレール24c、24cに沿って前後方向に移動可能にされている。
【0024】
また、この一対のシートレッグ24a、24bは、上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けられている。このため、車外側に位置する一方のシートレッグ24aの下方が車室11の内側へと向かい、車内側に位置する他方のシートレッグ24bの下方が車室11の外側へと向かっている。
【0025】
そして、後述するドア干渉部材52の傾斜面53に対向した位置である一方のシートレッグ24aの上部には、車外側に膨出したシート干渉部材25が設けられている。なお、このシート干渉部材25が設けられる位置はドア干渉部材52の傾斜面53に対向していればよく、シートフレーム21に設けられていてもよい。
【0026】
これらのシートフレーム21、シートクッション22、及び、シート干渉部材25は、車両10の側方から荷重が入力した際に、その荷重の入力により自身が大きく変形しないような十分な強度を備えている。
【0027】
サイドドア30は、車両10の最外側部に位置するドアアウタ31と、ドアアウタ31の車室11側に接合されたドアインナ32と、ドアインナ32の車室側面32aを覆って車室11内に位置するドアトリム33とを有している。ここで、ドアアウタ31とドアインナ32との間には、ほぼ閉断面の内部空間K1が形成されている。さらに、ドアインナ32とドアトリム33との間には、ほぼ閉断面の内部空間K2が形成されている。
【0028】
そして、ドアアウタ31とドアインナ32との間には、ドアガラス34が上下動可能に設けられている。このドアガラス34は、上昇した際にルーフ13とサイドドア30との間に設けられたウインドウ開口14を閉塞し、下降した際に図4に破線で示すように、ウインドウ開口14を開放すると共に内部空間K1内に収納される。
【0029】
また、図4に示すように、サイドドア30の下縁部30aは、サイドシル40の外側面40aの上部に重なっている。
【0030】
さらに、シートクッション22の車外側に面した側縁部22aに対向したサイドドア30の内部空間K1には、車両前後方向に延びるドアガードバー50が設けられている。このドアガードバー50は図3及び図4に示すように、断面がほぼ矩形状の中空管であり、ドアアウタ31の車室側面31aに接合されている。
【0031】
そして、ドアガードバー50の車室側には、少なくとも一つ以上、ここでは二つのガードバー補強部材51が車両前後方向に所定間隔をおいて接合されている。ここで、ガードバー補強部材51の車室側はドアインナ32の車外側面32bに近接されているが、ドアインナ32の車外側面32bに当接していても良い。
このガードバー補強部材51は、図4に示すように、車室内に向かうにつれて縦断面が拡径している中空管である。
【0032】
さらに、ガードバー補強部材51に対向する位置のサイドドア30の内部空間K2には、車両前後方向に延びるドア干渉部材52が設けられている。このドア干渉部材52はドアインナ32の車室側面32aに接合されている。
【0033】
また、このドア干渉部材52のシート30に対向した面は、ドアガードバー50に向かうにつれて、つまり車外側に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面53にされている。この傾斜面53の下端部53aは、ドアトリム33の車外側面33bに近接している。なお、この下端部53aはドアトリム33の車外側面33bに当接していても良い。
【0034】
これらのドアガードバー50、ガードバー補強部材51、及び、ドア干渉部材52は、車両10の側方から荷重が入力した際に、その荷重の入力により自身が大きく変形しないような十分な強度を備えている。
【0035】
また、ここではドアガードバー50、ガードバー補強部材51、及び、ドア干渉部材52は、それぞれ別体に形成しているが、これらのうちの2つ、若しくは全てを一体で形成してもよい。
【0036】
サイドシル40は、互いに重ね合わされたサイドシルアウタ41とサイドシルインナ42とを有している。サイドシルアウタ41は車両10の最外側部に位置し、サイドシルインナ42の車室側にはフロアパネル12の側端部が接合されている。
【0037】
次に、この車両側部構造の作用について説明する。
【0038】
図5に示すように、車両10の側方から荷重F0が入力した場合、まず、車両10の最外側部に位置するドアアウタ31に荷重F0が作用する。そして、この荷重F0によって、ドアアウタ31が車室11に向かって変形を開始する。
【0039】
このとき、サイドドア30の下縁部30aがサイドシル40の外側面40aの上部に干渉すると共に、ドアアウタ31の車室側面31aが内部空間K1内に設けられたドアガードバー50に干渉する。そして、サイドシル40及びドアガードバー50を車室11の内側へと水平移動させていく。
【0040】
そして、車室11の内側へと移動させられたドアガードバー50は、ガードバー補強部材51を車室11の内側へと水平移動させていく。さらに、車室11の内側へと移動したガードバー補強部材51は、ドアインナ32を介して内部空間K2に設けられたドア干渉部材52を車室11の内側へと水平移動させていく。
【0041】
このように車室11の内側へと水平移動させられたドア干渉部材52は、傾斜面53がシート20に設けられたシート干渉部材25に干渉することとなる。
【0042】
また、このときの車両10の側方から入力された荷重F0に対する荷重伝達経路は、図6(a)に示すように、シートクッション22への車室11の内側に向かう伝達荷重F1、及び、サイドシル40への車室11の内側に向かう伝達荷重F2と考えられる。
【0043】
但し、ここでは他の入力経路、つまり、サイドドア30の上方や車両前後方向からの伝達荷重についてはここでは考慮しない。したがって、F0≒F1+F2となる。
【0044】
そして、図6(b)に示すように、ドア干渉部材52が干渉したシートクッション22は、車室11の内側に向かう伝達荷重F1によって車室11の内側に向かって水平移動しようとする。
【0045】
また、このとき、ドア干渉部材52の傾斜面53がシート干渉部材25に干渉しながら水平移動することにより、シート干渉部材25には、傾斜面53に沿ってシートクッション24を上方に押し上げるような車両10の上方に向かう上向き荷重F´1が作用する。
【0046】
一方、この上向き荷重F´1により、サイドドア30には車両10の下方に向かう下向き反力f´1が作用する。この下向き反力f´1は、サイドドア30の下縁部30aが重なったサイドシル40に作用する車両10の下方に向かう下向き荷重F´2として伝達される。
【0047】
そして、シートクッション22の車外側に位置する側面については、車両10の上方に向かう上向き荷重F´1を受けること、及び、車外側に位置する一方のシートレッグ24aの下方が車室11の内側へと向かっていることにより、矢印で示すように車両10の内側上方へと回転移動していく。
【0048】
また、シートクッション22の車内側に面した側面については、車内側に位置する他方のシートレッグ24bの下方が車室11の外側へと向かっていることにより、車両10の内側下方へと回転移動していく。
【0049】
したがって、このシートクッション22は車室11の内側に向かって水平移動しながら、車外側に面した側面部22aが上方へ向かって回転移動する。これにより、シート20に着座した乗員には、シートクッション22と共に車内側に水平移動する荷重が作用する上に、上半身を車内側へと移動させるような回転モーメントが作用することとなる。そして、車室11の内側に移動してくるサイドドア30等の車両側面と乗員との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる。
【0050】
さらに、サイドシル40もサイドドア30から車室11の内側に向かう伝達荷重F2を受けるが、同時に車両10の下方に向かう下向き荷重F2´を受けることにより、サイドドア30がサイドシル40を乗り越えるように変形することを防止できる。そして、確実にサイドシル40へ伝達荷重F2を伝達して、車両10の側方から入力された荷重F0を吸収させることができる。
【0051】
【発明の実施の形態2】
以下、図7〜図9に基づいて、この発明の実施の形態2にかかる車両側部構造を説明する。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0052】
この車両側部構造では、図7に示すように、サイドドア30のドアインナ32の所定箇所に開口32Aが設けられ、内部空間K1と内部空間K2とが連通されている。そして、内部空間K1に配設されたドアガードバー60の車室側には、内部空間K2にまで突出したドア干渉部材61が連結されて開口32Aを閉成している。
【0053】
このドア干渉部材61の上部61aは、ヒンジ62によってサイドドア30のドアインナ32に回転自在に取り付けられ、ドアガードバー60及びドア干渉部材61は、ヒンジ62を中心に一体に回転可能となっている。
【0054】
このヒンジ62は、図8に示すように、開口32Aの周縁部に取り付けられた一対の断面L字状の取付金具63と、両端が取付金具63に回転自在に保持された回転軸64とを有している。なお、取付金具63は、車両前後方向に対向する位置に設けられている。そして、回転軸64はドア干渉部材61の上部61aを車両前後方向に貫通している。また、65aはワッシャであり、65bはナットである。
【0055】
さらに、ドア干渉部材61のシート30に対向した面は、ドアガードバー60に向かうにつれて、つまり車外側に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面66にされている。
【0056】
そして、ヒンジ62の回転中心である回転軸64の中心からドアガードバー60の干渉中心点Pまでの距離r1よりも、ヒンジ62の回転中心である回転軸64の中心から傾斜面66の下端66aまでの距離r2の方が長くなるように、傾斜面66は車室11の内側に向かって突出されている。つまり、r1<r2となっている。
【0057】
また、「ドアガードバー60の干渉中心点P」とは、車両10の側方から荷重が入力した際に、この荷重の作用により車室11側に向かって変形したドアアウタ31が、最も強い荷重でドアガードバー60に干渉する点のことである。例えば、ここではドアガードバー60の車外側面の上下方向中心部である。なお、この干渉中心点Pは、入力される荷重の入力方向によって、ドアガードバー60の車外側面の上端部や下端部、或いは中間部であってもよい。
【0058】
次に、この車両側部構造の作用について説明する。
【0059】
車両10の側方から荷重が入力した場合、上述の発明の実施の形態1の場合と同様に、ドアガードバー60にドアアウタ31が干渉して、このドアガードバー60が車室11の内側に向かって水平移動する。
【0060】
このとき、ドアガードバー60に連結されたドア干渉部材61は、ヒンジ62を中心に上方に向かって回転する。これにより、ドア干渉部材61からシート干渉部材25へ、車室11の内側に向かう荷重と上方に向かう荷重とが伝達される。そして、シート20は、車両10の内側に向かって水平移動しながら、車両外側に面した側面部22aが上方へ向かって回転移動しやすくなる。これにより、車室11の内側に移動してくるサイドドア30等の車両側面と乗員との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差をさらに低減することができる。
【0061】
また、ヒンジ62の回転中心からドアガードバー60の干渉中心点Pまでの距離r1よりも、ヒンジ62の回転中心から傾斜面66の下端66aまでの距離r2の方が長くされている。これにより、図9に示すように、ドアガードバー60及びドア干渉部材61が回転角度θで回転した場合、ドアガードバー60の干渉中心点Pにおける回転方向の移動量l1と、ドア干渉部材61の傾斜面66の下端66aにおける回転方向の移動量l2との関係は、l1<l2となる。
【0062】
これにより、より早期にドア干渉部材61をシート干渉部材25へと干渉させることができる。そして、シート20に着座した乗員を速やかに車室11の内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0063】
【発明の実施の形態3】
以下、図10及び図11に基づいて、この発明の実施の形態3にかかる車両側部構造を説明する。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0064】
この車両側部構造では、図10に示すように、内部空間K1内に配設されたドアガードバー70の車室側には、内部空間K2にまで突出したドア干渉部材71が連結されている。
【0065】
そして、このドア干渉部材71の上部71aは、ヒンジ72によってサイドドア30のドアインナ32に回転自在に取り付けられている。なお、このヒンジ72の構造は、発明の実施の形態2の場合と同様である。
【0066】
また、ドア干渉部材71のシート30に対向した面は、ドアガードバー70に向かうにつれて、つまり車外側に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面73にされている。
【0067】
そして、ヒンジ72を通る鉛直線Lと、ヒンジ72とドアガードバー70の干渉中心点Pとを結ぶ直線L1とでなす角度θ1よりも、ヒンジ72を通る鉛直線Lと、ヒンジ72と傾斜面73の下端73aとを結ぶ直線L2とでなす角度θ2の方が小さくなるように、傾斜面73は車室11の内側に向かって突出されている。
つまり、θ1>θ2となっている。
【0068】
次に、この車両側部構造の作用について説明する。
【0069】
車両10の側方から荷重が入力した場合、上述の発明の実施の形態1及び2の場合と同様に、ドアガードバー70にドアアウタ31が干渉して、このドアガードバー70が車室11の内側に向かって水平移動する。
【0070】
このとき、ドアガードバー70及びドア干渉部材71は、ヒンジ72を中心に上方に向かって回転する。これにより、ドア干渉部材71からシート干渉部材25へ、車室11の内側に向かう荷重と上方に向かう荷重とが伝達される。そして、シート20は、車両10の内側に向かって水平移動しながら、車両外側に面した側面部22aが上方へ向かって回転移動しやすくなる。これにより、車室11の内側に移動してくるサイドドア30等の車両側面と乗員との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差をさらに低減することができる。
【0071】
また、ヒンジ72を通る鉛直線Lとヒンジ72とドアガードバー70の干渉中心点Pとを結ぶ直線L1とでなす角度θ1よりも、ヒンジ72を通る鉛直線Lとヒンジ72と傾斜面73の下端73aとを結ぶ直線L2とでなす角度θ2の方が小さくされている。そのため、図11に示すように、ドアガードバー70及びドア干渉部材71が回転角度θで回転した場合、ドアガードバー70の干渉中心点Pにおける車室内側に向かう水平方向移動量l1xと、ドア干渉部材71の傾斜面73の下端73aにおける車室内側に向かう水平方向移動量l2xとの関係は、l1x<l2xとなる。
【0072】
これは、
l1x≒l1×cosθ1 ・・・(1)
l2x≒l2×cosθ2 ・・・(2)
であるからである。したがって、例えl1=l2であってとしてもθ1>θ2であれば上記式(1)及び(2)により、l1x<l2xとなる。
【0073】
これにより、さらに早期にドア干渉部材71をシート干渉部材25へと干渉させることができる。そして、シート20に着座した乗員を速やかに車室11の内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0074】
【発明の効果】
この発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる車両側部構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる車両側部構造を模式的に示す全体模式図である。
【図2】この発明の実施の形態1にかかる車両側部構造を模式的に示す要部模式図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるB−B断面図である。
【図5】図4において車両の側方から荷重が入力した場合を示す説明断面図である。
【図6】(a)車両の側方から荷重が入力した直後の伝達荷重を示す要部拡大図である。
(b)車両の側方から荷重が入力した後所定時間経過後の伝達荷重を示す要部拡大図である。
【図7】この発明の実施の形態2にかかる車両側部構造を示す要部模式図である。
【図8】図7におけるC−C断面図である。
【図9】この発明の実施形態2において車両側方から荷重が入力した場合の伝達荷重を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3にかかる車両側部構造を示す要部模式図である。
【図11】この発明の実施形態3において車両側方から荷重が入力した場合の伝達荷重を示す説明図である。
【図12】(a)従来の車両側部構造を示す説明図である。
(b)従来の車両側部構造において車両の側方から荷重が入力した場合を示す説明図である。
【符号の説明】
10 車両
20 シート
22a 側縁部
24a、24b シートレッグ
25 シート干渉部材
30 サイドドア
30a 下縁部
40 サイドシル
40a 外側面
50 ドアガードバー
52 ドア干渉部材
53 傾斜面
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対のシートレッグによってフロアパネルに取り付けられたシートと、このシートの側方に配設されたドアと、ドアの下部に配設されたサイドシルとを備えた車体側部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両側部構造としては、特開平10−166918号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この車両側部構造は、図12(a)に示すように、フロアパネル1のシート取付位置に車幅方向に沿ってクロスメンバ2が固設され、このクロスメンバ2の内部空間2a内にプッシュフレーム3が配設され、プッシュフレーム3にはシート4が取り付けられている。そして、このプッシュフレーム3の側端部3aが、車両前後方向に延在されたサイドシル5の内部空間5a内に突出されると共に、サイドシル5の外側に位置するサイドシルアウタ6の内側面6aに近接対向されている。
【0004】
そして、この車両側部構造では、図12(b)に示すように、車両の側方から荷重Fが入力した際、サイドシル5のサイドシルアウタ6が車室内側向きの変形を始めると同時に、プッシュフレーム3の側端部3aが車室内側に向かって押される。これにより、プッシュフレーム3及びこのプッシュフレーム3に取り付けられたシート4が車室内側に向かって移動する。そして、車室内側に向かって変形してくるセンターピラー等の車体構造物やサイドドア7等が、シート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低下させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の車両側部構造では、車両側方から荷重Fが入力した際に、プッシュフレーム3及びプッシュフレーム3に取り付けられたシート4はほぼ水平方向に移動することとなる。そのため、慣性力が作用してシート4に着座した乗員を車室内側に向かってシート4ごと十分に移動することができなくなり、車室内側に向かって変形してくる車体構造物等がシート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低減させることが困難になるおそれがあった。
【0006】
また、車両の最外側面はサイドドア7であることが一般的であり、この場合、車両側方から入力した荷重Fは、まずサイドドア7を車室内側に向かって変形させていく。そして、サイドドア7の変形が進行した後に、サイドシル5の変形が開始され、それと同時にプッシュフレーム3及びシート4が車室内側に向かって移動する。
【0007】
そのため、シート4の車室内側に向かう移動のタイミングがサイドドア7の変形よりも遅れ、車室内側に向かって変形してくる車体構造物等がシート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低減させることが十分にできなくなるおそれがあった。
【0008】
さらに、車両側方のサイドシル5よりも高い位置から荷重Fが入力した場合では、サイドドア7からサイドシル5に向かって十分な荷重が伝達されにくく、サイドドア7がサイドシル5を乗り越えるように変形する可能性があった。この場合、プッシュフレーム3及びシート4が車室内にほとんど移動できず、車室内側に向かって変形してくる車体構造物等がシート4に着座している乗員に干渉する速度を相対的に低減させることがほとんどできなくなるおそれがあった。
【0009】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、車両側方から荷重が入力した際に、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる車両側部構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明の車体側部構造は、車幅方向に並設された一対のシートレッグによってフロアパネルに取り付けられたシートと、このシートの側方に配設されたドアと、このドアの下部に位置して車両前後方向に延びるサイドシルとを備え、ドアがサイドシル外側面に重なる下縁部を有し、シートの側縁部に対向したドアの内部には、車両前後方向に延びるドアガードバーを設け、ドアガードバーの内側にはドア干渉部材を設けると共に、このドア干渉部材のシートに対向した面をドアガードバーに向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面に形成し、シートの傾斜面に対向する位置にはシート干渉部材を設け、一対のシートレッグは上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けたことを特徴としている。
【0011】
このように構成された請求項1の発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、ドアに入力された荷重が、サイドシル及びドアガードバーに伝達された後にドア干渉部材に伝達される。そして、ドア干渉部材が車室内側に向かって水平移動し、シート干渉部材に干渉する。このとき、シートに対向したドア干渉部材の傾斜面に沿ってシート干渉部材が上方へ押し上げられる。
【0012】
これにより、シートは車室内側に向かって水平移動しながら、側縁部が上方に向かって回転移動させられる。そして、シートに着座した乗員は速やかに車室内側に向かって移動させられ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は請求項1に記載の車体側部構造において、ドアガードバーとドア干渉部材とが連結されていると共に、このドア干渉部材の上部はヒンジによってドアに回転自在に取り付けられ、ヒンジからドアガードバーの外側面の干渉中心点までの距離r1よりも、ヒンジから傾斜面の下端までの距離r2の方が長くされていることを特徴としている。
【0014】
このように構成された請求項2の発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、ドアに入力された荷重が、サイドシル及びドアガードバーに伝達された後にドア干渉部材に伝達される。そして、ドア干渉部材が車室内側に向かって水平移動し、シート干渉部材に干渉する。このとき、ドア干渉部材がヒンジを中心に回転することで、ドア干渉部材からシート干渉部材へ車室内側且つ上方向きに向かう荷重が伝達され、シートを車室内側に向かって回転移動させやすくなっている。
【0015】
また、ここで、r1<r2としていることにより、ドアガードバーの外側面の干渉中心点における回転方向の移動量l1と、ドア干渉部材の傾斜面の下端における回転方向の移動量l2との関係はl1<l2となるので、より早期にドア干渉部材をシート干渉部材へと干渉させることができる。そして、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0016】
さらに、請求項3にかかる発明は請求項1又は2に記載の車体側部構造において、ドアガードバーとドア干渉部材とが連結されていると共に、このドア干渉部材の上部はヒンジによってドアに回転自在に取り付けられ、ヒンジを通る鉛直線とヒンジとドアガードバーの外側面の干渉中心点とを結ぶ直線とでなす角度θ1よりも、ヒンジを通る鉛直線とヒンジと傾斜面の下端とを結ぶ直線とでなす角度θ2の方が小さくされていることを特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項3の発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、ドアに入力された荷重が、サイドシル及びドアガードバーに伝達された後にドア干渉部材に伝達される。そして、ドア干渉部材が車室内側に向かって水平移動し、シート干渉部材に干渉する。このとき、ドア干渉部材がヒンジを中心に回転することで、ドア干渉部材からシート干渉部材へ車室内側且つ上方向きに向かう荷重が伝達され、シートを車室内側に向かって回転移動させやすくなっている。
【0018】
また、ここで、θ1>θ2としていることにより、ドアガードバーの外側面の干渉中心点における車室内に向かう水平移動量l1xと、ドア干渉部材の傾斜面の下端における車室内に向かう水平移動量l2xとの関係はl1x<l2xとなるので、より早期にドア干渉部材をシート干渉部材へと干渉させることができる。そして、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態1】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態1にかかる車体側部構造を説明する。
【0020】
この車体側部構造は、図1に示すように、車両10の車室11内に配設されたシート20と、このシート20の側方に配設されたサイドドア(ドア)30と、サイドドア30の下部に位置して車両前後方向に延在されているサイドシル40とを備えている。
【0021】
シート20は、シートフレーム21をスポンジ等で覆ったシートクッション22と、このシートクッション22の後部に傾動可能に取り付けられた背凭れ部23とを有している。
【0022】
そして、このシート20のシートクッション22は、車幅方向に沿って並設された一対のシートレッグ24a、24bによって車室11内のフロアパネル12に取り付けられている。
【0023】
なお、このシートレッグ24a、24bとフロアパネル12との間には、車両前後方向に延びるスライドレール24c、24cが介装されている。これにより、シート20はスライドレール24c、24cに沿って前後方向に移動可能にされている。
【0024】
また、この一対のシートレッグ24a、24bは、上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けられている。このため、車外側に位置する一方のシートレッグ24aの下方が車室11の内側へと向かい、車内側に位置する他方のシートレッグ24bの下方が車室11の外側へと向かっている。
【0025】
そして、後述するドア干渉部材52の傾斜面53に対向した位置である一方のシートレッグ24aの上部には、車外側に膨出したシート干渉部材25が設けられている。なお、このシート干渉部材25が設けられる位置はドア干渉部材52の傾斜面53に対向していればよく、シートフレーム21に設けられていてもよい。
【0026】
これらのシートフレーム21、シートクッション22、及び、シート干渉部材25は、車両10の側方から荷重が入力した際に、その荷重の入力により自身が大きく変形しないような十分な強度を備えている。
【0027】
サイドドア30は、車両10の最外側部に位置するドアアウタ31と、ドアアウタ31の車室11側に接合されたドアインナ32と、ドアインナ32の車室側面32aを覆って車室11内に位置するドアトリム33とを有している。ここで、ドアアウタ31とドアインナ32との間には、ほぼ閉断面の内部空間K1が形成されている。さらに、ドアインナ32とドアトリム33との間には、ほぼ閉断面の内部空間K2が形成されている。
【0028】
そして、ドアアウタ31とドアインナ32との間には、ドアガラス34が上下動可能に設けられている。このドアガラス34は、上昇した際にルーフ13とサイドドア30との間に設けられたウインドウ開口14を閉塞し、下降した際に図4に破線で示すように、ウインドウ開口14を開放すると共に内部空間K1内に収納される。
【0029】
また、図4に示すように、サイドドア30の下縁部30aは、サイドシル40の外側面40aの上部に重なっている。
【0030】
さらに、シートクッション22の車外側に面した側縁部22aに対向したサイドドア30の内部空間K1には、車両前後方向に延びるドアガードバー50が設けられている。このドアガードバー50は図3及び図4に示すように、断面がほぼ矩形状の中空管であり、ドアアウタ31の車室側面31aに接合されている。
【0031】
そして、ドアガードバー50の車室側には、少なくとも一つ以上、ここでは二つのガードバー補強部材51が車両前後方向に所定間隔をおいて接合されている。ここで、ガードバー補強部材51の車室側はドアインナ32の車外側面32bに近接されているが、ドアインナ32の車外側面32bに当接していても良い。
このガードバー補強部材51は、図4に示すように、車室内に向かうにつれて縦断面が拡径している中空管である。
【0032】
さらに、ガードバー補強部材51に対向する位置のサイドドア30の内部空間K2には、車両前後方向に延びるドア干渉部材52が設けられている。このドア干渉部材52はドアインナ32の車室側面32aに接合されている。
【0033】
また、このドア干渉部材52のシート30に対向した面は、ドアガードバー50に向かうにつれて、つまり車外側に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面53にされている。この傾斜面53の下端部53aは、ドアトリム33の車外側面33bに近接している。なお、この下端部53aはドアトリム33の車外側面33bに当接していても良い。
【0034】
これらのドアガードバー50、ガードバー補強部材51、及び、ドア干渉部材52は、車両10の側方から荷重が入力した際に、その荷重の入力により自身が大きく変形しないような十分な強度を備えている。
【0035】
また、ここではドアガードバー50、ガードバー補強部材51、及び、ドア干渉部材52は、それぞれ別体に形成しているが、これらのうちの2つ、若しくは全てを一体で形成してもよい。
【0036】
サイドシル40は、互いに重ね合わされたサイドシルアウタ41とサイドシルインナ42とを有している。サイドシルアウタ41は車両10の最外側部に位置し、サイドシルインナ42の車室側にはフロアパネル12の側端部が接合されている。
【0037】
次に、この車両側部構造の作用について説明する。
【0038】
図5に示すように、車両10の側方から荷重F0が入力した場合、まず、車両10の最外側部に位置するドアアウタ31に荷重F0が作用する。そして、この荷重F0によって、ドアアウタ31が車室11に向かって変形を開始する。
【0039】
このとき、サイドドア30の下縁部30aがサイドシル40の外側面40aの上部に干渉すると共に、ドアアウタ31の車室側面31aが内部空間K1内に設けられたドアガードバー50に干渉する。そして、サイドシル40及びドアガードバー50を車室11の内側へと水平移動させていく。
【0040】
そして、車室11の内側へと移動させられたドアガードバー50は、ガードバー補強部材51を車室11の内側へと水平移動させていく。さらに、車室11の内側へと移動したガードバー補強部材51は、ドアインナ32を介して内部空間K2に設けられたドア干渉部材52を車室11の内側へと水平移動させていく。
【0041】
このように車室11の内側へと水平移動させられたドア干渉部材52は、傾斜面53がシート20に設けられたシート干渉部材25に干渉することとなる。
【0042】
また、このときの車両10の側方から入力された荷重F0に対する荷重伝達経路は、図6(a)に示すように、シートクッション22への車室11の内側に向かう伝達荷重F1、及び、サイドシル40への車室11の内側に向かう伝達荷重F2と考えられる。
【0043】
但し、ここでは他の入力経路、つまり、サイドドア30の上方や車両前後方向からの伝達荷重についてはここでは考慮しない。したがって、F0≒F1+F2となる。
【0044】
そして、図6(b)に示すように、ドア干渉部材52が干渉したシートクッション22は、車室11の内側に向かう伝達荷重F1によって車室11の内側に向かって水平移動しようとする。
【0045】
また、このとき、ドア干渉部材52の傾斜面53がシート干渉部材25に干渉しながら水平移動することにより、シート干渉部材25には、傾斜面53に沿ってシートクッション24を上方に押し上げるような車両10の上方に向かう上向き荷重F´1が作用する。
【0046】
一方、この上向き荷重F´1により、サイドドア30には車両10の下方に向かう下向き反力f´1が作用する。この下向き反力f´1は、サイドドア30の下縁部30aが重なったサイドシル40に作用する車両10の下方に向かう下向き荷重F´2として伝達される。
【0047】
そして、シートクッション22の車外側に位置する側面については、車両10の上方に向かう上向き荷重F´1を受けること、及び、車外側に位置する一方のシートレッグ24aの下方が車室11の内側へと向かっていることにより、矢印で示すように車両10の内側上方へと回転移動していく。
【0048】
また、シートクッション22の車内側に面した側面については、車内側に位置する他方のシートレッグ24bの下方が車室11の外側へと向かっていることにより、車両10の内側下方へと回転移動していく。
【0049】
したがって、このシートクッション22は車室11の内側に向かって水平移動しながら、車外側に面した側面部22aが上方へ向かって回転移動する。これにより、シート20に着座した乗員には、シートクッション22と共に車内側に水平移動する荷重が作用する上に、上半身を車内側へと移動させるような回転モーメントが作用することとなる。そして、車室11の内側に移動してくるサイドドア30等の車両側面と乗員との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる。
【0050】
さらに、サイドシル40もサイドドア30から車室11の内側に向かう伝達荷重F2を受けるが、同時に車両10の下方に向かう下向き荷重F2´を受けることにより、サイドドア30がサイドシル40を乗り越えるように変形することを防止できる。そして、確実にサイドシル40へ伝達荷重F2を伝達して、車両10の側方から入力された荷重F0を吸収させることができる。
【0051】
【発明の実施の形態2】
以下、図7〜図9に基づいて、この発明の実施の形態2にかかる車両側部構造を説明する。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0052】
この車両側部構造では、図7に示すように、サイドドア30のドアインナ32の所定箇所に開口32Aが設けられ、内部空間K1と内部空間K2とが連通されている。そして、内部空間K1に配設されたドアガードバー60の車室側には、内部空間K2にまで突出したドア干渉部材61が連結されて開口32Aを閉成している。
【0053】
このドア干渉部材61の上部61aは、ヒンジ62によってサイドドア30のドアインナ32に回転自在に取り付けられ、ドアガードバー60及びドア干渉部材61は、ヒンジ62を中心に一体に回転可能となっている。
【0054】
このヒンジ62は、図8に示すように、開口32Aの周縁部に取り付けられた一対の断面L字状の取付金具63と、両端が取付金具63に回転自在に保持された回転軸64とを有している。なお、取付金具63は、車両前後方向に対向する位置に設けられている。そして、回転軸64はドア干渉部材61の上部61aを車両前後方向に貫通している。また、65aはワッシャであり、65bはナットである。
【0055】
さらに、ドア干渉部材61のシート30に対向した面は、ドアガードバー60に向かうにつれて、つまり車外側に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面66にされている。
【0056】
そして、ヒンジ62の回転中心である回転軸64の中心からドアガードバー60の干渉中心点Pまでの距離r1よりも、ヒンジ62の回転中心である回転軸64の中心から傾斜面66の下端66aまでの距離r2の方が長くなるように、傾斜面66は車室11の内側に向かって突出されている。つまり、r1<r2となっている。
【0057】
また、「ドアガードバー60の干渉中心点P」とは、車両10の側方から荷重が入力した際に、この荷重の作用により車室11側に向かって変形したドアアウタ31が、最も強い荷重でドアガードバー60に干渉する点のことである。例えば、ここではドアガードバー60の車外側面の上下方向中心部である。なお、この干渉中心点Pは、入力される荷重の入力方向によって、ドアガードバー60の車外側面の上端部や下端部、或いは中間部であってもよい。
【0058】
次に、この車両側部構造の作用について説明する。
【0059】
車両10の側方から荷重が入力した場合、上述の発明の実施の形態1の場合と同様に、ドアガードバー60にドアアウタ31が干渉して、このドアガードバー60が車室11の内側に向かって水平移動する。
【0060】
このとき、ドアガードバー60に連結されたドア干渉部材61は、ヒンジ62を中心に上方に向かって回転する。これにより、ドア干渉部材61からシート干渉部材25へ、車室11の内側に向かう荷重と上方に向かう荷重とが伝達される。そして、シート20は、車両10の内側に向かって水平移動しながら、車両外側に面した側面部22aが上方へ向かって回転移動しやすくなる。これにより、車室11の内側に移動してくるサイドドア30等の車両側面と乗員との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差をさらに低減することができる。
【0061】
また、ヒンジ62の回転中心からドアガードバー60の干渉中心点Pまでの距離r1よりも、ヒンジ62の回転中心から傾斜面66の下端66aまでの距離r2の方が長くされている。これにより、図9に示すように、ドアガードバー60及びドア干渉部材61が回転角度θで回転した場合、ドアガードバー60の干渉中心点Pにおける回転方向の移動量l1と、ドア干渉部材61の傾斜面66の下端66aにおける回転方向の移動量l2との関係は、l1<l2となる。
【0062】
これにより、より早期にドア干渉部材61をシート干渉部材25へと干渉させることができる。そして、シート20に着座した乗員を速やかに車室11の内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0063】
【発明の実施の形態3】
以下、図10及び図11に基づいて、この発明の実施の形態3にかかる車両側部構造を説明する。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0064】
この車両側部構造では、図10に示すように、内部空間K1内に配設されたドアガードバー70の車室側には、内部空間K2にまで突出したドア干渉部材71が連結されている。
【0065】
そして、このドア干渉部材71の上部71aは、ヒンジ72によってサイドドア30のドアインナ32に回転自在に取り付けられている。なお、このヒンジ72の構造は、発明の実施の形態2の場合と同様である。
【0066】
また、ドア干渉部材71のシート30に対向した面は、ドアガードバー70に向かうにつれて、つまり車外側に向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面73にされている。
【0067】
そして、ヒンジ72を通る鉛直線Lと、ヒンジ72とドアガードバー70の干渉中心点Pとを結ぶ直線L1とでなす角度θ1よりも、ヒンジ72を通る鉛直線Lと、ヒンジ72と傾斜面73の下端73aとを結ぶ直線L2とでなす角度θ2の方が小さくなるように、傾斜面73は車室11の内側に向かって突出されている。
つまり、θ1>θ2となっている。
【0068】
次に、この車両側部構造の作用について説明する。
【0069】
車両10の側方から荷重が入力した場合、上述の発明の実施の形態1及び2の場合と同様に、ドアガードバー70にドアアウタ31が干渉して、このドアガードバー70が車室11の内側に向かって水平移動する。
【0070】
このとき、ドアガードバー70及びドア干渉部材71は、ヒンジ72を中心に上方に向かって回転する。これにより、ドア干渉部材71からシート干渉部材25へ、車室11の内側に向かう荷重と上方に向かう荷重とが伝達される。そして、シート20は、車両10の内側に向かって水平移動しながら、車両外側に面した側面部22aが上方へ向かって回転移動しやすくなる。これにより、車室11の内側に移動してくるサイドドア30等の車両側面と乗員との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差をさらに低減することができる。
【0071】
また、ヒンジ72を通る鉛直線Lとヒンジ72とドアガードバー70の干渉中心点Pとを結ぶ直線L1とでなす角度θ1よりも、ヒンジ72を通る鉛直線Lとヒンジ72と傾斜面73の下端73aとを結ぶ直線L2とでなす角度θ2の方が小さくされている。そのため、図11に示すように、ドアガードバー70及びドア干渉部材71が回転角度θで回転した場合、ドアガードバー70の干渉中心点Pにおける車室内側に向かう水平方向移動量l1xと、ドア干渉部材71の傾斜面73の下端73aにおける車室内側に向かう水平方向移動量l2xとの関係は、l1x<l2xとなる。
【0072】
これは、
l1x≒l1×cosθ1 ・・・(1)
l2x≒l2×cosθ2 ・・・(2)
であるからである。したがって、例えl1=l2であってとしてもθ1>θ2であれば上記式(1)及び(2)により、l1x<l2xとなる。
【0073】
これにより、さらに早期にドア干渉部材71をシート干渉部材25へと干渉させることができる。そして、シート20に着座した乗員を速やかに車室11の内側に向かって移動させると共に、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することがさらに効率良く行うことができる。
【0074】
【発明の効果】
この発明によれば、車両側方から荷重が入力した際に、シートに着座した乗員を速やかに車室内側に向かって移動させ、乗員と車両側面との干渉を防止、若しくは、干渉時の速度差を低減することができる車両側部構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる車両側部構造を模式的に示す全体模式図である。
【図2】この発明の実施の形態1にかかる車両側部構造を模式的に示す要部模式図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるB−B断面図である。
【図5】図4において車両の側方から荷重が入力した場合を示す説明断面図である。
【図6】(a)車両の側方から荷重が入力した直後の伝達荷重を示す要部拡大図である。
(b)車両の側方から荷重が入力した後所定時間経過後の伝達荷重を示す要部拡大図である。
【図7】この発明の実施の形態2にかかる車両側部構造を示す要部模式図である。
【図8】図7におけるC−C断面図である。
【図9】この発明の実施形態2において車両側方から荷重が入力した場合の伝達荷重を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3にかかる車両側部構造を示す要部模式図である。
【図11】この発明の実施形態3において車両側方から荷重が入力した場合の伝達荷重を示す説明図である。
【図12】(a)従来の車両側部構造を示す説明図である。
(b)従来の車両側部構造において車両の側方から荷重が入力した場合を示す説明図である。
【符号の説明】
10 車両
20 シート
22a 側縁部
24a、24b シートレッグ
25 シート干渉部材
30 サイドドア
30a 下縁部
40 サイドシル
40a 外側面
50 ドアガードバー
52 ドア干渉部材
53 傾斜面
Claims (3)
- 車幅方向に並設された一対のシートレッグによってフロアパネルに取り付けられたシートと、該シートの側方に配設されたドアと、該ドアの下部に位置して車両前後方向に延びるサイドシルとを備え、前記ドアが前記サイドシルの外側面に重なる下縁部を有する車体側部構造において、
前記シートの側縁部に対向した前記ドアの内部には、車両前後方向に延びるドアガードバーが設けられ、前記ドアガードバーの内側にはドア干渉部材が設けられていると共に、該ドア干渉部材の前記シートに対向した面は前記ドアガードバーに向かうにつれて斜め上方に傾斜した傾斜面にされ、
前記シートの前記傾斜面に対向する位置には、シート干渉部材が設けられ、
前記一対のシートレッグは、上方に向かうにつれて互いに離反するように傾斜して設けられていることを特徴とする車両側部構造。 - 請求項1に記載の車両側部構造において、前記ドアガードバーと前記ドア干渉部材とが連結されていると共に、該ドア干渉部材の上部はヒンジによって前記ドアに回転自在に取り付けられ、
前記ヒンジから前記ドアガードバーの外側面の干渉中心点までの距離r1よりも、前記ヒンジから前記傾斜面の下端までの距離r2の方が長くされていることを特徴とする車両側部構造。 - 請求項1又は2に記載の車両側部構造において、前記ドアガードバーと前記ドア干渉部材とが連結されていると共に、該ドア干渉部材の上部はヒンジによって前記ドアに回転自在に取り付けられ、
前記ヒンジを通る鉛直線と、前記ヒンジと前記ドアガードバーの外側面の干渉中心点とを結ぶ直線とでなす角度θ1よりも、前記ヒンジを通る鉛直線と、前記ヒンジと前記傾斜面の下端とを結ぶ直線とでなす角度θ2の方が小さくされていることを特徴とする車両側部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002229620A JP2004066979A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 車体側部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002229620A JP2004066979A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 車体側部構造 |
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ID=32015941
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008037401A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Toyota Motor Corp | 車両用ドアの補強構造 |
KR101932645B1 (ko) | 2017-04-21 | 2018-12-27 | 주식회사 성우하이텍 | 차량용 도어 임팩트 빔 장치 |
JP2021046178A (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | 株式会社Subaru | 車両の車室構造 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002229620A patent/JP2004066979A/ja active Pending
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