JP2004066833A - 中綿式筆記具用の中綿収容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で中綿式筆記具の先軸と軸筒とのシール性の向上を図り、確実に先軸と軸筒とを装着できるとともに、容易に取外すことができ、しかも、周囲を汚すことなく容易にインクを補充することができる中綿式筆記具用の中綿収容器を提供する。
【解決手段】 中綿式筆記具1の交換用の中綿を収容する補充用中綿収容器31であって、中綿収容器31のケース部33の底部33bに、中綿式筆記具1の先軸5の凹状係合部5fに係合される凸状係合部36を有し、この中綿収容器31の凸状係合部36を前記先軸5の凹状係合部5fに係合することにより前記先軸5と軸筒2の収容部4の開口部との螺合の締め込み、または、弛緩操作を行なう。
【選択図】 図6

Description

 本発明は、中綿収容器に関し、特に、中綿にインクを補充するタイプの中綿式筆記具の交換用の中綿を収容する中綿収容器に関するものである。
 従来、筆記具において、インクを保有するためにインクが含浸された中綿を軸筒内に収容した中綿式筆記具が多く用いられている。
 このような中綿式筆記具においては、中綿を密閉するために先軸を軸筒に固定する方式として、ネジ嵌合を利用することはすでに知られている。
 また、近年、一本の筆記具の両端部にペン先を備え、一方を太書き用として他方を細書き用とした、いわゆる両頭式の筆記具も多く用いられているが、このような両頭式の筆記具においても、ネジ嵌合で先軸を軸筒に固定する方式は、従来から行なわれていた。
 このような中綿式筆記具において、インクが消耗した場合にはインクを補充して、筆記具本体を引き続き再使用するものが知られている。
 特に、両頭式の筆記具においてインクを補充する方式として、特許文献1に開示されているように、先軸を軸筒より引き抜いて、軸筒内に収容された中綿にインクを補充する方式が提案されている。
実開平6−86988号公報(実用新案登録請求の範囲、図1等参照)
 しかしながら、上記のような従来の方式によると、インクを中綿に入れる際に、インクが飛散してしまい周囲を汚すおそれがあるという問題点があった。
 また、軸筒から先軸を取外す時に、指で先軸の先端部を潰したり、また、先軸を引き抜くために大きな力を必要とする等、インクを補給する作業に問題があった。
 上記問題点の対策として、先軸を取外し易くするために先軸と軸筒との嵌合力を弱めることが考えられるが、この場合、先軸と軸筒とのシール性が低下してインクが漏れ易くなるという問題が生じる。
 そこで、先軸と軸筒のシール性を向上させるために、シール部の締め代を大きく取るとともに嵌合を強くしても、先軸を軸筒から容易に取外すことができるようにすることが望まれている。
 本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で中綿式筆記具の先軸と軸筒とのシール性の向上を図り、確実に先軸と軸筒とを装着できるとともに、容易に取外すことができ、しかも、周囲を汚すことなく容易にインクを補充することができる中綿式筆記具用の中綿収容器を提供することを目的とするものである。
 本発明は、中綿式筆記具用の中綿収容器に係り、軸筒内部にインクが含浸された中綿を収容する収容部が形成され、該軸筒の一端側に前記収容部の開口部が形成され、ペン芯が設けられる先軸が前記開口部に螺合装着され、前記先軸に複数の凹状または凸状の係合部が形成された中綿式筆記具の交換用の中綿を収容する中綿収容器であって、中綿収容器は、その一端部に、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を有し、この中綿収容器の係合部を前記中綿式筆記具の先軸の係合部に係合することにより前記先軸と前記軸筒の開口部との螺合の締め込み、または、弛緩操作を行なうことを特徴とするものである。
 なお、本発明においては、本体と蓋部を備え、本体または蓋部の一端部に、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を設けたことが好適である。
 また、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を除く範囲で先軸のペン芯取付け部を挿入可能な開口部または凹部を形成したことが好適である。
 また、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を除く範囲で先軸のペン芯取付け部が干渉しない空間を有するペン先逃がし部を設けたことが好適である。
 以上、説明したように本発明の請求項1〜4記載の中綿式筆記具用の中綿収容器によれば、中綿式筆記具の先軸に複数の凹状または凸状の係合部を形成し、中綿収容器を用いて前記先軸と前記開口部との螺合の締め込み、または、弛緩操作を行なうようにしたので、先軸の先端部を潰すことなく、該先軸を容易に着脱することができる。しかも、先軸の着脱作業における力を必要とする場合において、先端部を素手で直接作業することがないので汚れることがなく、容易にインクを補充することができる。
 また、中綿を収容する中綿収容器を利用して、該中綿収容器の本体または蓋部の一端部に、前記先軸の係合部に係合される凹状または凸状の係合部を設けることで、治具部材を特別に設けることなく、中綿を交換するとき確実に準備できる。
 なお、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を除く範囲でペン芯部を挿入可能な開口部または凹部を形成することにより、または、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を除く範囲で先軸のペン芯取付け部が干渉しない空間を有するペン先逃がし部を設けることにより、ペン先を損傷することなく先軸の着脱を行うことができる。
 以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
 図1〜図6は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
 図1は、本発明の実施形態に係る補充用中綿収容器(中綿収容器)により補充用の中綿を収容する両頭タイプの中綿式筆記具の全体の構成を示す部分断面図、図2は前記中綿式筆記具の軸筒の太側端部付近の構成を示す詳細部分断面図、図3は前記中綿式筆記具の軸筒の細側端部付近の構成を示す詳細部分断面図、図4は前記中綿式筆記具の構成を示す概略分解図、図5は本実施形態に係る補充用中綿収容器の構成を示す概略分解図、図6は中綿式筆記具の軸筒と先軸の着脱操作を示す説明図である。
 中綿式筆記具は、図1に示すように、両端部にペン先を備え、軸筒2内部にインクが含浸された中綿3が収容される収容部4を有する両頭式の中綿式筆記具1である。
 前記軸筒2は、略テーパー状の外形を呈し、一方の太側端部2aには先軸5が取付けられ、他方の細側端部2bにはクチプラ6が取付けられている。前記先軸5には太側ペン芯7が取付けられ、クチプラ6には細側ペン芯8が取付けられている。前記太側ペン芯7および細側ペン芯8は、前記中綿3の両端部に各々嵌挿され、中綿3のインクが両端部のペン芯7、8に浸透してどちらのペン芯でも筆記可能となっている。
 前記太側端部2aには、図2に示すように、その太側外周部2cおよびペン芯側を覆うように太側キャップ10が着脱自在に装着されている。
 また、前記太側端部2aの開口側の内周部にはネジ部2dが形成され、一方、前記先軸5の外周にはネジ部5aが形成されて、このネジ部2d、5aを螺合させることで、前記太側端部2aに前記先軸5を装着するようにしている。
 前記先軸5は、太側端部2aと嵌合される軸側嵌合部5bの太側端部2aの先端寄りにシール材14を設けて先軸5と太側端部2aの嵌合部をシールしている。
 前記先軸5は、図2、4に示すように、ペン先側前面部5cに略中央に太側ペン芯7が設けられるペン芯取付け部5dが軸心方向に沿って筒状に形成され、該ペン芯取付け部5dの基部より後方に向かい略円錐状に形成され、その該円錐状前面部5eに円周方向に向かい略4等配で凹状係合部5fが4箇所形成されている。前記凹状係合部5fは、略矩形状の断面を有している。
 前記太側キャップ10は、ペン芯7の先端が収納される内壁部のペン先に近い位置にシール部10bが突出形成され、ペン芯取付け部5dの外周部との嵌合により、太側キャップ10内部のペン芯7側をシールするようにされている。
 前記太側キャップ10の開口側端部10a寄りの内側には、クリック部10cが円周に沿って内側に突出形成されている。前記クリック部10cと対向する太側端部2aのクリック側外周部2gに該クリック部10cを圧着させて太側キャップ10を保持するようにされている。図中の符号10dはクリップである。
 前記細側端部2bは、図3に示すように、略筒状に形成され、その先端側外周部2hおよびペン芯側を覆うように細側キャップ11が着脱自在に装着されている。前記細側キャップ11による密封構造は、前記細側端部2bの先端側外周部2hと該細側キャップ11の内部の細側内周部11aとの嵌合による嵌合シール13により、キャップ内部のペン芯8側をシールするようにしている。
 前記細側キャップ11の開口側端部11b寄りの内側には、クリック部11cが円周に沿って突出形成されている。前記クリック部11cと対向する細側端部2bの細側外周部2iに該クリック部11cを圧着させて細側キャップ11を保持するようにされている。
 前記細側端部2bの内側には、略円筒状を呈するクチプラ6が嵌入され、該クチプラ6の内側には、細側ペン芯8が設けられている。
 クチプラ6は、軸筒2に対して圧入固定されている。
 ここで、中綿式筆記具1本体の概略構成を図1、4に示す。
 図中の中綿式筆記具1は、太側キャップ10と細側キャップ11を取外した状態であって、中綿3の交換は、軸筒2から先軸5を外して、太側端部2a側より行なう。
 中綿3の交換に際し、補充用中綿30は、図5に示すように、円筒状の補充用中綿収容器31に収容されている。
 前記補充用中綿収容器31は、補充用中綿30を収容するため収容部32を有するケース部33と蓋部34とを備えている。
 前記ケース部33は、円筒状を呈し、一端部に収容部32の開口部32aが形成されるとともに、内部に形成された隔壁部35により内部空間を、前記収容部32とペン先逃がし部37とに分割して構成されている。
 ケース底部33bには、先軸5に形成される凹状係合部5fと対向する位置に凸状係合部36となるリブ状の凸部が、軸心方向に向うとともに外側に向かい4箇所に突出形成され、該凸状係合部36を除く範囲で前記ペン先逃がし部(ペン芯逃がし部)37の開口部37aが開口形成されている。すなわち、前記ケース底部33bは、先軸5を軸筒2に着脱するための治具を兼用している。
 前記収容部32は、蓋部34をケース部33に装着した状態で形成される収容部32の空間が補充用中綿30を収納可能なスペースを形成するように構成されている。
 前記ペン先逃がし部37は、先軸5の凹状係合部5fに凸状係合部36を嵌合した状態で、先軸5側のペン芯部が隔壁部35に干渉することなく配置できるように形成されている。
 前記蓋部34は、内部に中空部34aを形成するとともに、一端部34b側を開口形成し、後端部34dを閉ざす形状を呈している。
 次に、中綿式筆記具1における先軸5と軸筒2との着脱について、図6を参照して説明する。
 図6に示すように、中綿式筆記具1は先軸5と軸筒2とが組み付けられた状態にある。前記先軸5と軸筒2とは螺合装着されている。
 この状態から前記先軸5を軸筒2から取外す場合、ネジ部5a,2dを弛める必要がある。
 まず、ケース底部33bと先軸5を対向させて、開口部37aに太側ペン芯7側を差し込んで、ケース底部33bの凸状係合部36と凹状係合部5fとを嵌め合わせる。
 この時、前記太側ペン芯7は、ペン先逃がし部37に配置されるため、何とも干渉することなく先軸5をケース底部33bに装着できる。
 そして、ケース部33を握り、該ケース部33を先軸5に押し付けた状態で、先軸5のネジ部(図示省略)が弛む方向(例えば、反時計回りの方向)にケース部33を回転させる。
 ネジ部が弛んだら、ケース部33を先軸5から外して、後は素手で先軸5を簡単に回して軸筒2から取外す。
 こうして、軸筒2内から中綿3を取り出せる状態となる。使用済みの中綿3を軸筒2から取り出し、新しい補充用中綿30を入れて、先軸5を装着して補充用中綿30を軸筒2に収容する。使用済みの中綿3は、作業終了後、補充用中綿30が収容されていた補充用中綿収容器31に入れて処分する。
 そして、再びケース底部33bを先軸5に押し当てて、ケース底部33bの凸状係合部36と凹状係合部5fとを嵌め合わせる。
 そして、ケース部33を握り、該ケース部33を先軸5に押し付けた状態で、先軸5のネジ部が締まる方向(例えば、時計回りの方向)にケース部33を回転させて、先軸5と軸筒2とをさらに締め付けて螺合状態を確実にする。このようにして、補充用中綿30が収容される収容部4を確実に密閉することができる。
 以上のように構成したので、本実施形態によれば、補充用中綿30を収容する補充用中綿収容器31のケース部33を利用して、簡単な構成で治具を構成して、確実に先軸5と軸筒2とを容易に、かつ確実に着脱することができるとともに、先軸5と軸筒2とのシール性の向上を図ることができる。しかも、先軸5の着脱作業を行なう場合、ケース部33を持って作業するため、手を汚すことなく確実に作業を行なうことができる。
 また、インクを含浸させた中綿を交換することでインクを補充するようにしたので、直接インクを供給する必要がないので、周囲を汚すことなく容易にインクを補充することができる。
 また、実施形態では、前記先軸5の装着部の外周にネジ部5aを形成し、前記軸筒2の太側端部2aの開口部の内周部に前記装着部と対応するネジ部2dを形成したことにより、簡単な構成で軸筒2を外側にして先軸5を装着することができるので、太側キャップ(キャップ)10によるペン先部の密閉を確実にすることができる。
 尚、本実施形態の太側キャップ10によるペン先部のシール構造を、ペン芯7の先端が収納される内壁部のペン先に近い位置にシール部10bを突出形成して、ペン芯取付け部5dの外周部との嵌合により、太側キャップ10内部のペン芯7側をシールするようにしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、その他の実施例として、図7に示すように、太側キャップ110による密封構造を、先細りのテーパ状に形成される太側端部2aの太側外周部2cと、太側キャップ110の開口側端部10aの内側円周方向に亘り内側にシール部110bを突出形成されて、太側キャップ110内部の先軸5の先端側をシールするようにしたものであってもよい。
 このような構成によれば、太側キャップ110のシール部110bを軸筒2の外周部に当接してシールするようにしたので、太側キャップ110が先軸5と接することがなく、使用者が太側キャップ110を軸筒2に対して不要に回転させた場合であっても、先軸5と軸筒2との螺合状態が弛むことが無く、インクの漏れを防止することができるという優れた効果を奏する。
 次に、第2の実施形態を、図面を参照して説明する。
 図8〜図11は本実施形態の一例を示すものであって、図8は、本発明の第2の実施形態に係る中綿式筆記具の先軸と螺合締め込み装置の構成を示す説明図、図9は図8のA矢視図、図10は図8のB−B断面矢視図、図11は前記螺合締め込み部材の全体構成を示す平面図である。
 第2の実施形態は、図8に示すように、軸筒202内部にインクが含浸された中綿(図示省略)が収容され、該軸筒202の一方端部にペン先を備えた先軸205が取付けられた中綿式筆記具200において、インク補充や中綿交換時に前記先軸205を軸筒202から取外す際に、螺合締め込み部材210を用いて着脱するようにしたものである。
 前記先軸205は、図8に示すように、前記軸筒202の一端部内側に螺合挿着される軸筒側後端部(図示省略)と、前記軸筒202の端部から外側に露出して取付けられるペン先側前面部206とを有している。前記軸筒側後端部には雄ネジ部が形成され、軸筒202の内側に形成された雌ネジ部と前記雄ネジ部とを螺合して締結するようにされている。
 前記ペン先側前面部206は、その先端側に先端方向に向かい先細りの略テーパ状の先端部206aが形成され、前記先端部206aと連続してシール部206bが形成される略円筒状の先軸胴部206cが形成されるとともに、前記先軸胴部206cと連続してその端部に前記軸筒202に当接して位置決めするための顎部206dが形成されている。
 前記先端部206aにはペン芯207が取付けられている。
 前記鍔部206dは、図8に示すように、前記先軸胴部206cの外径よりも大きな寸法で円周方向に連続して突設され、先軸205を軸筒202に螺合締結する際に、軸筒202の端部と当接してネジ部の入り込みを防止するストッパ機能を備えたものである。また、前記鍔部206d外周部には、その外周部の円周方向に沿って4等配された位置に(円周に沿って90°毎の位置に)、図9に示すように、平面視で内側に略矩形状に窪んだ凹状係合部206eが4箇所に形成されている。
 次に、螺合締め込み部材210の構成について説明する。
 前記螺合締め込み部材210は、図8、図10、図11に示すように、一端部に先軸胴部206cが挿嵌可能な先軸係合部211が形成される一方、他端部に把持するための把持部212が一体的に形成されている。
 前記先軸係合部211には、図10に示す平面視で前記先軸205と相似する略円状の貫通穴211aが形成されている。前記貫通穴211aの内周縁には、先軸205の鍔部206dに形成された凹状係合部206eに対応して、内周方向に沿って4等配された位置に、平面視で内側に向かい前記凹状係合部と略相似形状に凸状係合部211bが4箇所に突設されている。
 また、前記先軸係合部211は、図8に示すように、側面視で略矩形状断面を有し、前記把持部212よりも薄く形成されて、その厚さ方向の略中央部に前記凸状係合部211bが形成されている。
 前記先軸係合部211の鍔部206dと対向する部分には、前記鍔部206dの平面視外形と略相似形状に窪んだ凹部211cが形成され、前記鍔部206dとの装着をガイドするとともに位置決めするようにされている。
 前記把持部212は、図8、図11に示すように、略矩形状断面を有し、長手方向略中央部より前記先軸係合部211側に向かいやや先細りのテーパ形状を呈し、その内部を中空構造としている。
 次に、本実施形態の中綿式筆記具200と螺合締め込み部材210の作用について説明する。
 図8に示すように、中綿式筆記具200は先軸205と軸筒202とが組み付けられた状態にある。前記先軸205と軸筒202とは螺合装着されている。
 この状態から前記先軸205を軸筒202から取外す場合、ネジ部を弛める必要がある。
 まず、螺合締め込み部材210の先軸係合部211と先軸205を対向させて、貫通穴211aに先軸205をペン芯207側より差し込んで、先軸係合部211の凸状係合部211bと鍔部206dの凹状係合部206eとを嵌め合わせる。
 そして、前記螺合締め込み部材210の把持部212を握り、該把持部212を先軸205に押し付けた状態で、先軸205のネジ部(図示省略)が弛む方向(例えば、反時計回りの方向)に螺合嵌め込み部材210を回転させる。
 先軸205のネジ部が弛んだら、先軸係合部211を先軸205から外して、後は素手で先軸205を簡単に回して軸筒202から取外す。こうして、軸筒202内から中綿を取り出せる状態となる。そして、使用済みの中綿を軸筒202から取り出し、新しい補充用中綿を入れて、先軸205を装着して補充用中綿を軸筒202に収容する。
 そして、再び螺合締め込み部材210の先軸係合部211に先軸205を挿嵌し、前記先軸係合部211の凸状係合部211bと鍔部206dの凹状係合部206eとを嵌め合わせる。
 そして、把持部212を握り、先軸係係合部211を先軸205の鍔部206dに押し付けた状態で、先軸205のネジ部が締まる方向(例えば、時計回りの方向)に螺合締め込み部材210を回転させて、先軸205と軸筒202とをさらに締め付けて螺合状態を確実にする。このようにして、補充用中綿が収容される収容部を確実に密閉することができる。
 以上のように構成したので、第2の実施形態によれば、螺合締め込み部材210により先軸205を着脱するようにしたので、確実に着脱すことができるとともに、先軸205と軸筒202とのシール性の向上を図ることができる。しかも、先軸205の着脱作業を行なう場合、螺合締め込み部材210を持って作業するため、手を汚すことなく確実に作業を行なうことができる。
 また、本実施形態によれば、螺合締め込み部材210を別体で構成したので、その螺合締め込み部材の形状は本実施形態に記載の形状に限定されるものではなく、先軸205と係合される部分を除き、自由な形状に構成できる。したがって、ユーザーに対応し、且つ使い勝手に優れた形状を実現できる。
 尚、本実施形態では、ペン先側前面部206の鍔部206dの外周側部に凹状係合部206eを形成して、凸状係合部211bが鍔部206dの側部に入り込み、側部で係合するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1の実施形態のように、ペン先側前面部206の先端側より挿嵌される螺合締め込み部材の係合部が、前記ペン先側前面部206の前面側で係合するように係合部を構成するようにしたものであっても良い。
 さらに、本発明の構成は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る中綿収容器により補充用の中綿を収容する両頭タイプの中綿式筆記具の全体の構成を示す部分断面図である。 前記中綿式筆記具の軸筒の太側端部付近の構成を示す詳細部分断面図である。 前記中綿式筆記具の軸筒の細側端部付近の構成を示す詳細部分断面図である。 前記中綿式筆記具の構成を示す概略分解図である。 本実施形態に係る補充用中綿収容器の構成を示す概略分解図である。 前記中綿式筆記具の軸筒と先軸の着脱操作を示す説明図である。 その他の実施例の中綿式筆記具の軸筒の太側端部付近の構成を示す詳細部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る中綿式筆記具の先軸と螺合締め込み装置の構成を示す説明図である。 図8のA矢視図である。 図8のB−B断面矢視図である。 螺合締め込み部材の全体構成を示す平面図である。
符号の説明
 1、200 中綿式筆記具
 2、202 軸筒
 2a 太側端部
 2b 細側端部
 2d ネジ部
 3 中綿
 4 収容部
 5、205 先軸
 5a ネジ部
 5d ペン芯取付け部
 5f 凹状係合部
 6 クチプラ
 7 太側ペン芯
 8 細側ペン芯
10 太側キャップ
11 細側キャップ
12、13 嵌合シール
14 シール材
30 補充用中綿
31 補充用中綿収容器(中綿収容器)
32 収容部
33 ケース部
33b ケース底部
34 蓋部
35 隔壁部
36 凸状係合部
37 ペン先逃がし部
37a ペン先逃がし部の開口部
206 ペン先側前面部
206a 鍔部
206e 凹状係合部
210 螺合締め込み部材
211 先軸係合部
211a 貫通穴
211b 凸状係合部
212 把持部

Claims (4)

  1.  軸筒内部にインクが含浸された中綿を収容する収容部が形成され、該軸筒の一端側に前記収容部の開口部が形成され、ペン芯が設けられる先軸が前記開口部に螺合装着され、前記先軸に複数の凹状または凸状の係合部が形成された中綿式筆記具の交換用の中綿を収容する中綿収容器であって、
     中綿収容器は、その一端部に、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を有し、
     この中綿収容器の係合部を前記中綿式筆記具の先軸の係合部に係合することにより前記先軸と前記軸筒の開口部との螺合の締め込み、または、弛緩操作を行なうことを特徴とする中綿式筆記具用の中綿収容器。
  2.  本体と蓋部を備え、本体または蓋部の一端部に、前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の中綿式筆記具用の中綿収容器。
  3.  前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を除く範囲で先軸のペン芯取付け部を挿入可能な開口部または凹部を形成したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の中綿式筆記具用の中綿収容器。
  4.  前記先軸の係合部に係合される凸状または凹状の係合部を除く範囲で先軸のペン芯取付け部が干渉しない空間を有するペン先逃がし部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の中綿式筆記具用の中綿収容器。
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