JP2004066736A - シリコーンゴムブランケット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブランケットから基材へのインキの転移率を高めたブランケットの製造方法、該製造方法により得られたブランケット、該ブランケットを用いた印刷方法、及び該印刷方法を適用した厚膜パターンを提供する。
【解決手段】表面張力[γs]が5〜40dyn/cm2 の離型性の支持フィルム上に架橋性シリコーンゴム組成物を塗布し、架橋後に該支持フィルムを剥離することにより得られた、剥離側表面において表面張力が低められた架橋シリコーンゴムを、ブランケットの最表面に適用する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インキの転移性が向上した架橋シリコーンゴムの表面を有するブランケットの製造方法、該製造方法により得られたブランケット、該ブランケットを用いた印刷方法、及び該印刷方法を適用した、厚膜パターン、プラズマディスプレイ用途部材、カラーフィルター、電磁波シールド部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所望のパターンが形成された凹版もしくは平凹版に保持されたインキを、ブランケットの表面に受理させ、さらに該ブランケット表面から基材に転移させる印刷方法が知られている。ブランケットの特性は、印刷画素形状の再現性や連続印刷時の安定性に大きな影響を与える。
【0003】
シリコーンのブランケットを使用して液晶カラーフィルター用の着色層を凹版オフセット印刷により印刷する例が報告されている(特開昭62−85202号公報:線幅約100〜300μmの着色層を有するカラーフィルターの製造方法)。シリコーンのブランケットは、一般に臨界表面張力が低くインキに対する濡れ性が低いため、ブランケットからガラス板へのインキ転移率が高い利点がある。
【0004】
しかしながら、濡れ性の低いブランケットは版からブランケットへのインキ受理性が悪く、ブランケット上にインキがはじかれる傾向にある。そのため、ブラックマトリックス層のような線幅の狭い(約20μm程度)パターンを鮮明に再現するのに必要な解像力を得ることは困難である。ブランケット材料として直鎖状オルガノシロキサンを用いることにより、高いインキ転移率と細線再現性を兼ね備えたブランケットを実現できることが、特許第3153033号により提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、直鎖状オルガノシロキサンを用いて製造したブランケットは、印刷を繰返し行っていくと、凹版もしくは平凹版に保持されたインキをブランケットに受理させる際に、徐々に受理インキ量が少なくなり、即ち、版からブランケットへのインキ受理性が悪化していき、細線の乱れ(うねり)が発生したり、細線に断線が発生するという不都合があった。
【0006】
これらの不都合を解決するため、本発明者は印刷を繰返して続けても、インキの受理性が常に安定し、連続印刷が可能な、耐刷性に優れるブランケットを製造するのに適したシリコーンゴム組成物を見出している。しかしながら、インキの受理性と耐刷性を両立させるために、樹脂共重合体の量を高めることに伴い、ブランケットの表面ゴム層に受理されたインキを基材(ガラス、フィルム等)側へ転移する量が減少するという問題点を見出した。
【0007】
そこで、本発明の1番目の目的は、ブランケットから基材へのインキの転移率を高めたブランケットの製造方法、該製造方法により得られたブランケット、該ブランケットを用いた印刷方法、及び該印刷方法を適用した、厚膜パターン、プラズマディスプレイ用途部材、カラーフィルター、電磁波シールド部材を提供することである。
【0008】
本発明の2番目の目的は、耐刷性に優れ、且つブランケットから基材へのインキ転移率を高めたブランケットの製造方法、該製造方法により得られたブランケット、該ブランケットを用いた印刷方法、及び該印刷方法を適用した、厚膜パターン、プラズマディスプレイ用途部材、カラーフィルター、電磁波シールド部材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した1番目の目的を達成するための本発明のシリコーンゴムブランケットの製造方法は、表面張力[γs]が5〜40dyne/cmの離型性の支持フィルム上に架橋性シリコーンゴム組成物を塗布し、架橋後に該支持フィルムを剥離することにより得られた、剥離側表面において表面張力が低められた架橋シリコーンゴムを、ブランケットの最表面に適用することを特徴とする。
【0010】
本発明のシリコーンゴムブランケットの製造方法において、表面張力[γs]が5〜40dyne/cmの支持フィルムを用いることにより、シリコーンゴムブランケットの最表面層において、受理したインキの離型性を向上させる、即ち、受理しているインキを基板へ転移させるインキ転移率を向上させることができる。
【0011】
ブランケットの最表面層における臨界表面張力は、インキの離型性に関連し、表面張力が高くなると、即ち、濡れ性が大きくなると、インキの離型性が悪く、即ちインキ転移率が低くなる。本発明のブランケットにおいて、インキ転移率が向上する理由は、明らかではないが、恐らく、表面張力[γs]が5〜40dyne/cm程度の表面張力の低い支持フィルムを用いることにより、支持フィルム上に塗布された架橋前の架橋性シリコーンゴム組成物の塗布層における支持フィルムとの境界面において、架橋性シリコーンゴム組成物中に存在する表面張力を低減させるような残基が移動してくるのではないかと考えられる。
【0012】
前記した2番目の目的を達成するための本発明のシリコーンゴムブランケットの製造方法は、前記した1番目の目的を達成するための本発明のシリコーンゴムブランケットの製造方法において、架橋性シリコーンゴム組成物は、下記のA〜E成分を必須成分として含み、該A〜E成分は下記の配合割合であり、硬化後のデュロメータA[JIS(K6249)に適合]による硬度が60〜95である付加硬化型シリコーンゴム組成物を用いることを特徴とする。
【0013】
A成分:珪素原子と結合するビニル基を一分子中に少なくとも2個有し、そのビニル基含有量が、1×10−3mol/g〜1×10−5mol/gの範囲であり、かつアルケニル基を含めた全有機基の90%以上がメチル基である、直鎖状オルガノポリシロキサンが、60〜20重量部、
【0014】
B成分:R3 SiO1/2 単位(式中、Rは非置換または置換の一価の炭化水素基)とSiO2 単位を主成分とし、R3 SiO1/2 単位とSiO2 単位とのモル比〔R3 SiO1/2 /SiO2 〕が0.5〜1.2であり、かつ一分子中に少なくとも2個のビニル基を含有し、そのビニル基含有量が1×10−2mol/g〜1×10−4mol/gの範囲である樹脂質共重合体が、40〜80重量部、
A成分とB成分の合計量:100重量部、
【0015】
C成分:珪素原子と結合する水素原子を一分子中に少なくとも2個含有し、そのSi−H基含有量が、0.015mol/g〜0.0025mol/gの範囲であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが、前記A成分およびB成分の合計量100重量部に対し2.0〜30重量部、
【0016】
D成分:平均粒子径が50μm以下である無機フィラーが、前記A成分およびB成分の合計量100重量部に対し0〜100重量部、
E成分:付加反応触媒が、0.5〜100ppm。
【0017】
本発明のシリコーンゴムブランケットは、前記シリコーンゴムブランケットの製造方法により得られたものである。
【0018】
本発明のシリコーンゴムブランケットの最表面シリコーンゴム層におけるインキ受理・転移面の臨界表面張力[γc]は、望ましくは18〜30dyne/cmである。
【0019】
本発明の印刷方法は、所望のパターンが形成された凹版もしくは平凹版に保持されたインキを、前記製造方法により製造されたシリコーンゴムブランケットを用いたブランケット胴の表面ゴム層に移転させ、その後、該ブランケット胴上から基材上にインキを転移させることを特徴とする。
【0020】
本発明の厚膜パターンの製造方法は、前記本発明の印刷方法を適用して厚膜パターンを製造することを特徴とし、該厚膜パターンに係る製品には、例えば、カラーフィルター、プラズマディスプレイ用途部材(さらに詳しくは、プラズマディスプレイ用電極)、電磁波シールド部材が挙げられる。
【0021】
本発明のブランケットは、インキを保持したブランケット表面から基材への転移性に優れる。また、本発明のブランケットは、所望のパターンが形成された凹版もしくは平凹版に保持されたインキのブランケットへの受理、さらに該ブランケット表面から基材への転移においても、インキの受理性が常に安定しており、耐刷性に優れる。
【0022】
【発明の実施の形態】
ブランケット
図1は本発明のブランケットの層構成の一例を示す断面図である。図1においてブランケット1は表面に圧縮層(図示していない)を含んだ基布2と、この基布2上に接着層3を介して形成された表面ゴム層4とを備えている。基布2はブランケット1を印刷機のブランケット胴(図示していない)に装着する際に、ブランケット1が張力を受けて伸びるのを防止する役目をもち、従来のブランケットに使用されている公知の基布を使用することができる。圧縮層はスポンジ状の構造を有しており、外部から表面ゴム層4に圧力が加わった時に、この圧縮層が圧縮され応力を吸収して表面ゴム層4の変形(バルジ現象)の発生を防止し、印刷パターンの寸法精度の低下を防ぐ役目をもっている。表面ゴム層4は、凹版に保持されているインキを受理し、その後、受理したインキを基板(被印刷物)に転移する機能を有している。接着層3は基布2と表面ゴム層4との接着を強固にするために設けられている。接着層3はシリコーン系樹脂等の材料により形成することができる。この接着層3の厚さは0〜500μm程度が好ましく、基布2と表面ゴム層4との間にアンカー効果があれば省略することもできる。
【0023】
上述の例においては、ブランケット1はいわゆるコンプレッシブル型のブランケットであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮層を備えていないソリッド型のブランケットであってもよい。また、基布2の代わりにPETフィルムのようなプラスチックフィルムとすることもできる。
【0024】
本発明において、表面ゴム層4を構成するために使用できるシリコーンゴムには前記A〜E成分を前記配合割合で含む硬化後のデュロメータA[JIS(K6249)に適合]による硬度が60〜95である付加硬化型シリコーンゴム組成物が使用される。
【0025】
ブランケット1の製造工程の1例を図2を用いて次に説明する。PP(ポリプロピレン)フィルム等の表面張力[γs]が5〜40dyne/cmの離型性の支持フィルム5上に表面ゴム層4を塗布により形成する。一方、表面に圧縮層を含んだ基布2上に、接着層3を塗布により形成する。次いで、前記支持フィルム5上の表面ゴム層4を前記接着層3にプレスして接着させ、次いで表面ゴム層4硬化させる。次いで、支持フィルム5を剥離してブランケット1とする。
【0026】
基布としては、綿布、ポリエステル布、ナイロン布、ビニロン布などが使用できる。基布に代わる基材フィルムとしては、PETフィルム、PPフィルム、ポリイミドフィルム、PENフィルム、PPSフィルム、金属箔などが使用でき、前記ブランケットの接着層としては、JIS(K6253)デュロメータ硬さ試験によるTypeA硬度が30〜80°のシリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(略称/NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)などの合成ゴムが使用できる。
【0027】
表面張力[γs]が5〜40dyne/cm  の離型性の支持フィルムには、ポリプロピレンフィルム(例えば、東レ社製、トレファンBOタイプ2500(商品名)、γs:31)、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム;メラミンコートフィルム(例えば、PET100SG−1:商品名、パナック社製、PETフィルムにメラミンをコートしたもの、γs:36;PET100SG−2:商品名、パナック社製、PETフィルムにメラミンをコートしたもの、γs:28)、メチルペンテンコポリマーフィルム(例えば、オピュラン:商品名、三井化学社製、メチルペンテンコポリマーフィルムとPETフィルムの2層積層フィルム、γs:26)、ポリノルボルネンフィルム(例えば、ZEONOR:商品名、日本ゼオン社製、γs:40)、耐久スクラッチフィルム(例えば、タフトップC0T0:商品名、東レ社製、PETフィルムに特殊コートしたもの、γs:29)、シリコーンコートPETフィルム(例えば、SS−1A:商品名、ニッパ(株)製、γs:10;SP−PET−01−B:商品名、東セロ社製、γs:6)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:略語)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:19)、四フッ化エチレンパーフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体(PFA:略語)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:19)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン(FEP)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:18)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE:略語)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:31)、四フッ化エチレン/エチレン共重合体(ETFE:略語)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:26)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF:略語)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:25)、ポリビニルフルオライド(PVF:略語)フィルム(例えば、東レ合成フィルム社製、γs:28)が挙げられる。上記フィルムのうち、耐熱性が低い場合などは、PETフィルム等の耐熱性の高いフィルムと貼り合わせて積層フィルムとしたり、上記材料の(押出)コーティングフィルムとしても使用可能である。
【0028】
架橋性シリコーンゴム組成物
A成分:A成分は、珪素原子と結合するビニル基を一分子中に少なくとも2個有し、そのビニル基含有量が、1×10−3mol/g〜1×10−5mol/gの範囲であり、かつアルケニル基を含めた全有機基の90%以上がメチル基である、直鎖状オルガノポリシロキサンである。該直鎖状オルガノポリシロキサンは、ブランケットの臨界表面張力を低下させて、ブランケットにインキに対する濡れ性を低下させ、インキの転移性を与える。
【0029】
A成分が20重量部未満であれば、インキに対する濡れ性の低下が期待できず、インキの転移性が劣るものとなり、60重量部を超えると、印刷枚数の増加に伴い、インキの受理性が悪化するため耐刷性が劣るものとなる。A成分の直鎖状オルガノポリシロキサンにおいて、ビニル基含有量が、1×10−mol/g未満であるとインキの転移性が劣るものとなり、また、1×10−3mol/gを超えると耐刷性が劣るものとなる。
【0030】
B成分:B成分は、R3 SiO1/2 単位(式中、Rは非置換または置換の一価の炭化水素基)とSiO2 単位を主成分とし、R3 SiO1/2 単位とSiO2 単位とのモル比〔R3 SiO1/2 /SiO2 〕が0.5〜1.2であり、かつ一分子中に少なくとも2個のビニル基を含有し、そのビニル基含有量が1×10−2mol/g〜1×10−4mol/gの範囲である樹脂質共重合体である。
【0031】
B成分は樹脂質共重合体であるため、ブランケットに強度を与え耐刷性を付与する。即ち、B成分を含有する付加硬化型シリコーンゴム組成物を用いたブランケットにより繰返し印刷を行っても、転移インキ量は常に安定する。即ち、版からブランケットへのインキ受理性が悪化していき、細線の乱れ(うねり)が発生したり、細線に断線が発生するという不都合を防止する。B成分が40重量部未満であれば、耐刷性が劣り、また、80重量部を超えるとブランケットから基材へのインキの転移性が劣る。
【0032】
B成分の樹脂質共重合体において、〔R3 SiO1/2 /SiO2 〕はインキの転移性と耐刷性のバランスを表すために用いられ、0.5未満になるとインキの転移性が劣るものとなり、また1.2を超えると耐刷性が劣るものとなる。B成分の樹脂質共重合体において、一分子中に少なくとも2個のビニル基を含有し、そのビニル基含有量が1×10−2mol/g〜1×10−4mol/gの範囲であることは耐刷性とインキの転移性のために必要である。該ビニル基含有量が1×10−4mol/g未満であると、インキの転移性が劣るものとなり、また、1×10−2mol/gを超えると耐刷性が劣るものとなる。
【0033】
C成分:C成分は珪素原子と結合する水素原子を一分子中に少なくとも2個含有し、そのSi−H基含有量が、0.015mol/g〜0.0025mol/gの範囲であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
【0034】
C成分中のSiHが架橋基であり、架橋剤として機能し、前記A成分及び前記B成分中に含まれるビニル基と共重合を行う。C成分を用いることにより、液状ゴム材料が付加反応により硬化し、ブランケットの最表面を構成する表面ゴム層として用いることが可能となる。C成分が前記A成分およびB成分の合計量100重量部に対し2.0重量部未満であれば、架橋が不十分で十分なゴム特性が得られず、また、30重量部を超えると未反応のC成分がインキの受理・転移性を悪化させる。C成分の付加架橋型シリコーンゴムにおいて、Si−H基含有量が、0.015mol/gを超えると、未反応のC成分がインキの受理・転移性を悪化させ、また0.0025mol/g未満となると架橋が不十分で十分なゴム特性が得られない。
【0035】
C成分中の[R2 HSiO1/2 /SiO2 ]は架橋剤としての機能の強さを表すために用いられ、0.5未満だと架橋不足となり、2.0を超えるとインキの受理・転移性を悪化させる。
【0036】
D成分: D成分は平均粒子径が50μm以下である無機フィラーである。該D成分は前記B成分と同様に、ブランケットに強度を与え、耐刷性を付与する。即ち、D成分を含有する付加硬化型シリコーンゴム組成物を用いたブランケットにより繰返し印刷を行っても、転移インキ量は常に安定する。D成分は任意成分であるので、ゼロ重量部であってもよい。D成分が前記A成分およびB成分の合計量100重量部に対し100重量部を超えるとゴムが脆くなり、引張り強度などのゴム特性が低下し、好ましくない。無機フィラーの粒径が50μmを超えるとブランケットの表面ゴム層の平滑性が悪化し、好ましくない。
【0037】
D成分の無機フィラーとしては、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、石英粉、珪藻土、タルク、クレー、マイカ、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄及びカーボンから選ばれた一種または2種以上を用いることができる。
【0038】
E成分: E成分は、C成分とA成分及びB成分との付加反応を促進するための触媒であり、例えば、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反応物、塩化白金酸と、オレフィンとの錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属触媒を用いることができる。
【0039】
印刷方法
上述のような本発明のブランケット1を装着したブランケット胴を用いて、所望のパターンが形成された凹版もしくは平凹版に保持されたインキを、ブランケット胴の表面ゴム層に移転させ、その後、該ブランケット胴上から基材(ガラス、フィルムなど)上にインキを転移させて印刷を行う。
【0040】
例えば、図3は凹版オフセット印刷により、本発明のブランケットを用いた厚膜形成における微細パターン形成を説明する図である。図3において、まず、凹版10に所定のパターンで形成された凹部11にインキ12を充填する(図3(a))。次に、本発明のブランケットを装着したブランケット胴13を凹版10上に回転移動させながら圧着させて凹部11内のインキ12をブランケット胴13上に転写する(図3(b))。そして、このブランケット胴13を被印刷物である透明ガラス基板14に圧着することにより、ブランケット胴13上のインキ12を透明ガラス基板14に転移させて微細パターンを形成する(図3(c))。
【0041】
このような凹版オフセット印刷における凹版の版深は、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは1〜30μmの範囲である。
【0042】
別の印刷方法として図4は、本発明のブランケットを用いた、微細な電極パターンを形成するための平凹版オフセット印刷機の一例を示す側面図であり、図5は図4に示される平凹版オフセット印刷機の平面図である。図4および図5において、平凹版オフセット印刷機21は、印刷定盤23と印刷版盤24が所定の間隔で配置され、2本のガイドレール25,25が平行に敷設された基台22と、図示しない移動機構によりガイドレール25,25上を自在に移動可能な印刷ヘッド26とを備えている。
【0043】
印刷ヘッド26には、昇降可能なブランケットロール27と、第1のインキングロール群28が配設されている。第1のインキングロール群28は、ロールの回転軸方向に揺動する練りローラや、印刷版にインキを塗布するインキ付けロールにより構成される。また、基台22には第2のインキングロール群29と、導体インキを蓄えるインキブレード30が設けられている。第2のインキングロール群29は、インキブレード30からインキを出すインキ出しロール、ロールの回転軸方向に揺動する練りローラにより構成される。
【0044】
この平凹版オフセット印刷機21では、電極パターン被形成体31(図5に1点鎖線で示す)が印刷定盤23上に載置され、印刷版32(図5に1点鎖線で示す)が印刷版盤24に装着される。そして、印刷ヘッド26は、まず、ガイドレール25,25上を第2のインキングロール群29上に移動する。ここで、第2のインキングロール群29にて練られて均一になった導体インキが、印刷ヘッド26の第1のインキングロール群28に転移される。次に、印刷ヘッド26はガイドレール25,25上を印刷版盤24に向かって移動し、第1のインキングロール群28のインキ付けロールによって印刷版32に導体インキを塗布する。その後、印刷ヘッド26はガイドレール25,25上を第2のインキングロール群29側に戻り、再び、第2のインキングロール群29にて練られて均一になった導体インキが、印刷ヘッド26の第1のインキングロール群28に転移される。この間、ブランケットロール27は印刷版32に接触しない位置に上昇している。このインキ塗布動作は複数回行ってもよい。
【0045】
次に、ブランケットロール27を印刷位置に降下させた状態で印刷ヘッド26が印刷定盤23に向かって移動する。そして、印刷ヘッド26が印刷版盤24を通過するときに、印刷版32の画線部上の導体インキがブランケットロール27に転移し、同時に、第1のインキングロール群28のインキ付けロールによって印刷版32に新たに導体インキが塗布される。印刷ヘッド26は更に印刷定盤23に向かって移動し、印刷定盤23に載置された電極パターン被形成体31にブランケットロール27から導体インキが印刷される。その後、印刷ヘッド26は第2のインキングロール群29側に戻る。
【0046】
尚、印刷ヘッド26が第2のインキングロール群29側に戻るときに、ブランケットロール27によって電極パターン被形成体31上に重ねて印刷してもよい。また、印刷ヘッド26が第2のインキングロール群29側に戻るときに、印刷版32からブランケットロール27に導体インキを転移させながら戻り、再び印刷ヘッド26が印刷定盤23に向かって移動するときに、ブランケットロール27に導体インキを重ねて転移させてもよい。このようにすることで、電極パターンを厚く印刷することができ、また、孔の発生を防止することができる。
【0047】
【実施例】
付加硬化型シリコーンゴム組成物
次のA〜E成分を混合して付加硬化型シリコーンゴム組成物を調製した。
【0048】
A成分:25℃での粘度が5000mPa.sである分子鎖の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン。
【0049】
B成分:(CH3 3 SiO1/2 単位、(CH2 =CH)(CH3 2 SiO1/2 単位及びSiO2 単位からなり、次式のモル比及び次のビニル基含有量である樹脂質共重合体。
[(CH3 3 SiO1/2 単位と(CH2 =CH)(CH3 2 SiO1/2 単位との合計]/SiO2 単位=0.8(モル比)
ビニル基含有量=0.0008mol/g
C成分:(CH3 2 HSiO1/2 単位及びSiO2 単位からなり、次式のモル比及び次のSiH基含有量である共重合体。
(CH3 2 HSiO1/2 単位/SiO2 単位=1.4(モル比)
SiH基含有量=0.0092mol/g
D成分:平均粒子径1.5μmの石英粉
E成分:塩化白金酸の1%プロピルアルコール溶液(前記A成分とB成分の合計量100重量部に対して0.2重量部、即ち、20ppmとなるように配合した)
ブランケットの製造及びその構成
工程1:離型性の支持フィルム5(図7に示す)として、表1に示すナンバー1〜12の各種フィルムを使用した。該支持フィルム5上に、前記工程で調製した付加硬化型シリコーンゴム組成物を塗布し、乾燥炉内で、乾燥及び架橋を120℃10分間行って、表面ゴム層4(図7に示す)を形成した。
【0050】
工程2:一方、図6に示す積層構造の基布を用意した。図6において、2は基布であり、201は厚み0.3mmの綿布、203は厚み0.3mmの綿布、205は厚み0.2mmの綿布であり、202は綿布相互を接着するための膜厚0.3mmのアクリロニトリル−ブタジエンゴムの接着層であり、204は膜厚0.5mmのアクリロニトリル−ブタジエンゴムのスポンジ構造の圧縮層である。
【0051】
上記積層構造の基布2上に、次の接着層を形成した。即ち、シリコーンゴム(KE−571−U、商品名、信越化学工業(株)製)100重量部に対し、パラメチルベンゾイルパーオキサイド(C−23、商品名、信越化学工業(株)製)を1.5重量部添加したものを調製し、該調製物を基布2の綿布205上にカレンダー成形して、膜厚200μmの接着層3(図7に示す)を形成した。
【0052】
工程3:前記工程1で得られた支持フィルム5上に形成された表面ゴム層4と、前記工程2で得られた基布2上に形成された接着層3を、気泡がかみ合わない程度に貼り合わせ、ラミネート体とした。
【0053】
工程4:前記工程3で得られたラミネート体を、平面熱プレス機にて1kgf/cm2 、120℃、20分間の条件でプレスした。これにより接着層3が架橋され、ラミネート体は完全に接着した。
【0054】
工程5:前記工程4で得られたラミネート体から支持フィルム5を剥離して、本実施例のブランケットを得た。図7は支持フィルム5が剥離される前のラミネート体の層構成を示す。図7において、3はシリコーンゴム製の接着層、4は表面ゴム層、5は支持フィルムを示す。
【0055】
剥離性の支持フィルムとして次の表1に示すナンバー1〜12の支持フィルムを用いた。支持フィルムを用いない、即ち、自由表面をナンバー13とした。下記の表1にナンバー1〜12の支持フィルムの常用名、略称、正式名称、メーカー名、特徴点、支持フィルムの表面張力[γs]、ブランケットの臨界表面張力[γc]を示す。
【0056】
表面張力[γs]の測定については、2種以上の表面張力が判っている液体(標準物質)を使用して、自動接触角計CA−Z型(協和界面科学(株)製)にて、接触角θを測定し、γs(固体の表面張力)=γL (液体の表面張力)cosθ+γSL(固体と液体の表面張力)の式に基づいて、連立方程式を解くことにより求めた。
【0057】
臨界表面張力[γc]表面張力の測定については、3種類以上の、予め表面張力が判っている液体(標準物質)を使用し、自動接触角計CA−Z型(協和界面科学(株)製)にて、接触角θを測定し、縦軸に接触角のcosθ、横軸に各液体の表面張力をとりプロットされたデータを最小二乗法によりcosθ=1の(接触角が0)場合の表面張力を求めた。
【0058】
支持フィルム上に塗布するシリコーンゴム組成物の成分A、成分B、成分C、成分Dの詳細な成分及び配合量(重量部)を次のものを使用した。
【0059】
A成分:25℃での粘度が5000mPa.sである分子鎖の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン  50重量部
【0060】
B成分:(CH3 3 SiO1/2 単位、(CH2 =CH)(CH3 2 SiO1/2 単位及びSiO2 単位からなり、次式のモル比及び次のビニル基含有量である樹脂質共重合体  50重量部
[(CH3 3 SiO1/2 単位と(CH2 =CH)(CH3 2 SiO1/2 単位との合計]/SiO2 単位=0.8(モル比)
ビニル基含有量=0.0008mol/g
【0061】
C成分:(CH3 2 HSiO1/2 単位及びSiO2 単位からなり、次式のモル比及び次のSiH基含有量である共重合体  12重量部
(CH3 2 HSiO1/2 単位/SiO2 単位=1.4(モル比)
SiH基含有量=0.0092mol/g
【0062】
D成分:平均粒子径1.5μmの石英粉  0重量部
【0063】
E成分:塩化白金酸の1%プロピルアルコール溶液(前記A成分とB成分の合計量100重量部に対して0.2重量部、即ち20ppmとなるように配合した。
【0064】
インキ組成
次の成分の配合割合(重量部)のインキを用いた。
球状Ag粉(平均粒径0.8μm、タップ密度3.5g/cm3 )  80
ガラスフリット(B系、平均粒径1.0μm、ガラス軟化点530℃)3
樹脂(マレイン酸を含む共重合物)                15
溶剤(石油系溶剤)                        2
インキ粘度は、測定温度23℃においてズリ速度10(1/s)における粘度値4,000〜12,000Pとした。
【0065】
印刷
前記工程で製造されたブランケットを装着した、図3及び図4に示す平凹版オフセット印刷機((株)紅羊社製作所製)にて、前記の配合割合のインキを用い、2.8mm厚×42インチサイズのガラス基板上にウエットオンウエットで重ねて印刷を行った。印刷条件は、印刷版へのインキを詰める充填速度及びインキをガラス基板へ転移する転移速度を各500mm/秒とし、印刷版からブランケットに受ける受理速度を50mm/秒とし、印刷版及びガラス印圧を0.2mm、印刷版及びガラス温度を20℃とし、印刷パターンとしてL/S=100/100μ(但し、Lは印刷部分、Sはスペースを意味する)とした。使用するブランケットは前記工程で得られたものを使用した。印刷版は、水なし版で版溝が4μmのDG2(商品名:東レ(株)製)を使用した。
【0066】
印刷後、200℃で10分間乾燥し、ピーク温度600℃で焼成を行い、PDP用アドレス電極を形成した。得られた電極は、線幅100±3μ、厚み3±1μで面内バラツキの小さいものが形成でき、2000枚以上の安定した印刷を確認した。印刷性能結果として、下記の表2に、版からブランケットへのインキ受理性を○(カケや断線が無く、受理が可能であることを示す。)、△(一部カケや断線があるが、受理が可能であることを示す。)、×(殆ど受理しないことを示す。)で示し、ブランケットから基材としてのガラス基板へのインキ転移率(%)を示し、安定した印刷が可能な枚数を示した。さらに表2に、支持フィルムの表面張力[γs]、ブランケットの臨界表面張力[γc]を併せて示す。
【0067】
【表1】
Figure 2004066736
【0068】
【表2】
Figure 2004066736
【0069】
表2によれば、表面張力[γs]が5〜40dyne/cmの支持フィルムを上に架橋性シリコーンゴム組成物を塗布して製造したシリコーンゴムブランケットを用いた場合には、版からブランケットへのインキの受理性およびブランケットから基材としてのガラス基板へのインキ転移率が共に優れており、安定した印刷が可能であることが分かる。
【0070】
【発明の効果】
本発明の第1番目の目的を達成するブランケットは、基材へのインキの転移率が高められ、且つ、版からブランケットへのインキの受理性が常に安定しているので、該ブランケットを用いて印刷を行った場合には、印刷パターンの再現性に優れる。
【0071】
本発明の第2番目の目的を達成するブランケットは、耐刷性に優れると同時に、基材へのインキの転移率が高められ、且つ、版からブランケットへのインキの受理性が常に安定しているので、該ブランケットを用いて印刷を行った場合には、印刷を繰返して続けても印刷パターンの再現性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブランケットの層構成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明のブランケットの製造工程の一例を示す。
【図3】本発明のブランケットを用いた微細パターン形成を説明する図である。
【図4】本発明のブランケットを用いた、微細な電極パターンを形成するための平凹版オフセット印刷機の一例を示す側面図である。
【図5】図3に示される平凹版オフセット印刷機の平面図である。
【図6】基布の積層構造を示す。
【図7】支持フィルムが剥離される前のラミネート体の層構成を示す。
【符号の説明】
1  ブランケット
2  基布
3  接着層
4  表面ゴム層
5  支持フィルム
10 凹版
11 凹部
12 インキ
13 ブランケット胴
14 透明ガラス基板
21 平凹版オフセット印刷機
22 基台
23 印刷定盤
24 印刷版盤
25 ガイドレール
26 印刷ヘッド
27 ブランケットロール
28 第1のインキングロール群
29 第2のインキングロール群
30 インキブレード
31 電極パターン被形成体
32 印刷版
201、203、205 綿布
202 接着層
204 圧縮層

Claims (9)

  1. 表面張力[γs]が5〜40dyne/cmの離型性の支持フィルム上に架橋性シリコーンゴム組成物を塗布し、架橋後に該支持フィルムを剥離することにより得られた、剥離側表面において表面張力が低められた架橋シリコーンゴムを、ブランケットの最表面に適用することを特徴とするシリコーンゴムブランケットの製造方法。
  2. 前記架橋性シリコーンゴム組成物は、下記のA〜E成分を必須成分として含み、該A〜E成分は下記の配合割合であり、硬化後のデュロメータA[JIS(K6249)に適合]による硬度が60〜95である付加硬化型シリコーンゴム組成物であることを特徴とする請求項1記載のシリコーンゴムブランケットの製造方法:
    A成分:珪素原子と結合するビニル基を一分子中に少なくとも2個有し、そのビニル基含有量が、1×10−3mol/g〜1×10−5mol/gの範囲であり、かつアルケニル基を含めた全有機基の90%以上がメチル基である、直鎖状オルガノポリシロキサンが、60〜20重量部、
    B成分:R3 SiO1/2 単位(式中、Rは非置換または置換の一価の炭化水素基)とSiO2 単位を主成分とし、R3 SiO1/2 単位とSiO2 単位とのモル比〔R3 SiO1/2 /SiO2 〕が0.5〜1.2であり、かつ一分子中に少なくとも2個のビニル基を含有し、そのビニル基含有量が1×10−2mol/g〜1×10−4mol/gの範囲である樹脂質共重合体が、40〜80重量部、
    A成分とB成分の合計量:100重量部、
    C成分:珪素原子と結合する水素原子を一分子中に少なくとも2個含有し、そのSi−H基含有量が、0.015mol/g〜0.0025mol/gの範囲であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが、前記A成分およびB成分の合計量100重量部に対し2.0〜30重量部、
    D成分:平均粒子径が50μm以下である無機フィラーが、前記A成分およびB成分の合計量100重量部に対し0〜100重量部、
    E成分:付加反応触媒が、0.5〜100ppm。
  3. 前記C成分が、R2 HSiO1/2 単位(式中、Rは非置換または置換の一価炭化水素基)とSiO2 単位を主成分とし、R2 HSiO1/2 単位とSiO2 単位とのモル比[R2 HSiO1/2 /SiO2 ]が0.5〜2.0の範囲であることを特徴とする請求項2記載のシリコーンゴムブランケットの製造方法。
  4. 前記D成分が、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、石英粉、珪藻土、タルク、クレー、マイカ、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄及びカーボンから選ばれた一種または2種以上であることを特徴とする請求項2記載のシリコーンゴムブランケットの製造方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項記載の製造方法により得られたシリコーンゴムブランケット。
  6. 前記シリコーンゴムブランケットの最表面シリコーンゴム層におけるインキ受理・転移面の臨界表面張力[γc]が18〜30dyne/cmであることを特徴とする請求項5記載のシリコーンゴムブランケット。
  7. 所望のパターンが形成された凹版もしくは平凹版に保持されたインキを、請求項5又は6記載のシリコーンゴムブランケットを用いたブランケット胴の表面ゴム層に移転させ、その後、該ブランケット胴上から基材上にインキを転移させることを特徴とする印刷方法。
  8. 請求項7記載の印刷方法により形成した厚膜パターン。
  9. 請求項7記載の印刷方法により形成したプラズマディスプレイ用電極。
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