JP2004065480A - 遊技システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機6と遊技関連装置7、8、9から作動情報を収集する情報収集端末装置5と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置1と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置3と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、前記遊技用管理装置が収集した稼動情報及び前記データ収集装置が収集した稼動情報を収集する遊技場外部管理装置2を備えた遊技システムであって、前記遊技場外部管理装置2は、前記遊技用管理装置1によって送信された稼動情報と前記データ収集装置3によって送信された稼動情報とを比較する比較手段を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機が設置された遊技場における管理情報を処理する遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技場においては、設置されている遊技機の稼動状況や売上情報、景品交換情報等の管理情報を、遊技用管理装置(ホールコンピュータ)により集計管理している。遊技場の経営者は、このようにして得られた管理情報を遊技場の経営管理に利用している。
【0003】
また、多店舗を展開する経営規模がある程度大きな企業では、各遊技場の管理情報を本部に集めて経営管理に利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の遊技システムでは、遊技場が多店舗に展開されると各遊技場毎に配置される現場責任者と経営者との距離が大きくなり、経営者による現場の管理が行き届かなくなりやすい。それでも、特定地域に限定して展開されている場合には、本部の担当者が巡回するなどして、支配下にある各遊技場を管理することが可能であるが、広域的にあるいは全国規模で展開している遊技場の本部においては、支配下にある遊技場を直接監視することが困難である。そのために、各遊技場の遊技用管理装置が集計する管理情報を本部が統括的に収集し、各遊技場の運営状況を詳細に把握するように努めている。
【0005】
ところが、遊技用管理装置を操作して不正行為が行われる可能性があるために、遊技用管理装置が集計する情報、または集計した情報を改変して、売上の一部を着服するなどの現場責任者による不正行為が散見され、支配下にある遊技場から収集される管理情報の信憑性に疑念を抱かざるを得ない事例が見受けられる。このような不正行為を防止するために、多店舗展開する遊技場の本部が支配下にある遊技場の遊技用管理装置が集計する管理情報を正確に収集することができるシステム構築が求められている。
【0006】
また、このような個人による不正行為の事例の他に、管理情報を改ざんして所得を過小に申告する事例も見られる。
【0007】
本発明は、チェーン展開する遊技場本部が、支配下にある遊技場の管理情報を正確に把握するためのシステム構築を目的とするとともに、併せて所得の過少申告による脱税を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が収集した稼動情報及び前記データ収集装置が収集した稼動情報を収集する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、
前記情報収集端末装置は、収集した作動情報について所定期間の累積演算をし、稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記稼動情報を送信する稼動情報送信手段と、を備え、
前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を受信し、前記遊技場外部管理装置に送信する第1稼動情報外部送信手段を備え、
前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を受信する稼動情報受信手段と、前記受信した稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記受信した稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信する第2稼動情報外部送信手段と、を備え、
前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較する稼動情報比較手段を備える。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記情報収集端末装置は、前記遊技用管理装置に最後に送信した前記稼動情報を判定し、最終稼動情報を判定する最終稼動情報判定手段を備え、前記稼動情報送信手段によって前記最終稼動情報を送信し、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置が送信した前記稼動情報を、前記第1稼動情報外部送信手段によって前記遊技場外部管理装置に送信し、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置が送信した前記稼動情報を、前記第2稼動情報外部送信手段によって前記遊技場外部管理装置に送信し、前記遊技場外部管理装置は、前記稼動情報比較手段によって前記遊技用管理装置から送信された最終稼動情報と、前記データ収集装置から送信された最終稼動情報とを比較することを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記遊技場外部管理装置は、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記稼動情報記憶手段に記憶している稼動情報を遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報を記憶する記憶手段を備え、前記遊技場外部管理装置は、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記情報収集端末装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0012】
第5の発明は、第1又は第2の発明において、前記情報収集端末装置は、収集した稼動情報を記憶する記憶手段を備え、前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対応して、前記情報収集端末装置に稼動情報の送信を要求し、前記情報収集端末装置は、前記データ収集装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記データ収集装置に送信し、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から送信された稼動情報を、前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0013】
第6の発明は、第1〜第5の発明において、前記遊技場外部管理装置に送信される稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されて、遊技場外部管理装置に送信されることを特徴とする。
【0014】
第7の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置及び前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を処理する遊技用管理装置に、ネットワークを介して接続されるデータ収集装置であって、遊技場外に設けられた、前記稼動情報を収集する遊技場外部管理装置と通信可能に接続され、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報のうち、最後に送信した最終稼動情報を収集する情報収集手段と、前記最終稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記稼動情報比較手段に、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較させるために、前記遊技場外部管理装置に最終稼動情報を送信する最終稼動情報外部送信手段と、を備える。
【0015】
第8の発明は、第7の発明において、前記遊技場外部管理装置が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に送信する稼動情報の送信要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0016】
第9の発明は、第7の発明において、前記遊技場外部管理装置が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に送信する稼動情報の送信要求に対して、前記情報収集端末装置に稼動情報の送信を要求し、前記情報収集端末装置から送信された稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0017】
第10の発明は、第7〜第9の発明において、前記データ収集装置が送信する最終稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されたものであることを特徴とする。
【0018】
第11の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集し、該作動情報から生成された稼動情報を遊技用管理装置にネットワークを介して送信する情報収集端末装置であって、収集した作動情報から生成された稼動情報を記憶する記憶手段と、収集した作動情報について所定期間の累積演算をし、稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記遊技用管理装置に最後に送信した前記稼動情報を判定する最終稼動情報判定手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に送信する稼動情報の送信要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0019】
第12の発明は、第11の発明において、前記データ収集装置が送信する最終稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されたものであることを特徴とする。
【0020】
第13の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置、及び、前記遊技用管理装置とは別に動作し前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置を接続するネットワークと接続され、前記遊技用管理装置が収集した稼動情報及び前記データ収集装置が収集した稼動情報を収集する、遊技場外に設けられた遊技場外部管理装置であって、前記遊技用管理装置によって送信された稼動情報と前記データ収集装置によって送信された稼動情報とを比較する稼動情報比較手段を備える。
【0021】
第14の発明は、第13の発明において、前記データ収集装置に対して、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、前記稼動情報比較手段が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記稼動情報比較手段は、前記送信要求に対する応答として送信された稼動情報と前記遊技用管理装置から送信された稼動情報とを比較することを特徴とする。
【0022】
第15の発明は、第13の発明において、前記情報収集端末装置に対して、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、前記稼動情報比較手段が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記稼動情報比較手段は、前記送信要求に対する応答として送信された稼動情報と前記遊技用管理装置から送信された稼動情報とを比較することを特徴とする。
【0023】
第16の発明は、情報収集端末装置、第1のデータ収集装置及び第2のデータ収集装置をネットワークによって接続して構成された遊技システムに適用され、前記情報収集端末装置が、遊技場に設置された遊技機又は遊技場の収支に関わる遊技関連装置から作動情報を収集して、前記第1のデータ収集装置及び第2のデータ収集装置に前記作動情報から生成された稼動情報を蓄積し、前記第1のデータ収集装置及び前記第2のデータ収集装置から、遊技場の外部に設けられた遊技場外部管理装置が前記稼動情報を収集するデータ収集方法であって、前記情報収集端末装置は、収集した作動情報について所定期間の累積演算をして稼動情報を生成し、前記遊技用管理装置に最後に送信した前記稼動情報を最終稼動情報として判定し、前記最終稼動情報を送信し、前記第1のデータ収集装置は、前記稼動情報を受信し、前記受信した稼動情報を遊技場外部管理装置に送信し、前記第2のデータ収集装置は、前記稼動情報を受信し、前記受信した稼動情報を記憶し、前記受信した稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0024】
第17の発明は、第16の発明において、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較し、前記比較の結果、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、記憶している稼動情報を遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0025】
第18の発明は、第16の発明において、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較し、前記比較の結果、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記情報収集端末装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、記憶している稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0026】
第19の発明は、第16の発明において、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された最終累積稼動情報とを比較し、前記比較の結果、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置に稼動情報の送信を要求し、前記情報収集端末装置は、前記データ収集装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記データ収集装置に送信し、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から送信された稼動情報を、前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする。
【0027】
第20の発明は、第17〜第19の発明において、前記比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記遊技場外部管理装置の要求に応じて送信する稼動情報は、前記最終累積稼動情報であることを特徴とする。
【0028】
第21の発明は、第16〜第20の発明において、前記遊技場外部管理装置に送信する稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されて、遊技場外部管理装置に送信されることを特徴とする。
【0029】
【発明の作用および効果】
本発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が収集した稼動情報及び前記データ収集装置が収集した稼動情報を収集する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記情報収集端末装置は、収集した作動情報について所定期間の累積演算をし、稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記稼動情報を送信する稼動情報送信手段と、を備え、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を受信し、前記遊技場外部管理装置に送信する第1稼動情報外部送信手段を備え、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を受信する稼動情報受信手段と、前記受信した稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記受信した稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信する第2稼動情報外部送信手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較する稼動情報比較手段を備えるので、遊技用管理装置に記憶される稼動情報を改変した場合、遊技用管理装置に記憶される累積値とデータ収集装置に記憶される累積値とが一致しなくなり、遊技場外部管理装置にて不一致を検出することができる。
【0030】
また、前記情報収集端末装置は、前記遊技場外部管理装置は、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記稼動情報記憶手段に記憶している稼動情報を遊技場外部管理装置に送信するので、遊技用管理装置が集計した稼動情報の正当性を検証して、正当性が疑わしいときに稼動情報を再度収集するので、遊技場外部管理装置が正確な稼動情報を収集できると共に、稼動情報が正当と判定される場合には通信負荷が小さく、遊技場外部管理装置の記憶手段の容量が大きくする必要がない。
【0031】
また、前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報を記憶する記憶手段を備え、前記遊技場外部管理装置は、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、前記情報収集端末装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信するので、遊技用管理装置が集計した稼動情報の正当性を検証して、正当性が疑わしいときに稼動情報を再度収集するので、遊技場外部管理装置が正確な稼動情報を収集できると共に、稼動情報が正当と判定される場合には通信負荷が小さく、遊技場外部管理装置の記憶手段の容量が大きくする必要がない。また、データ収集装置の処理負担を軽減することができる。
【0032】
また、前記遊技場外部管理装置に送信される稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されて、遊技場外部管理装置に送信されるので、稼動情報が経路の途中で改変される可能性を低減することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施の形態の遊技システムの全体の構成を示すシステム構成図である。
【0035】
遊技場Aには、遊技場内部のネットワークである内部ネットワークが設けられており、該内部ネットワークには遊技用管理装置(ホールコンピュータ)1、データ収集装置3、中継端末4が接続されている。
【0036】
遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標、以下同じ)によって構成されており、該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、各機器間の通信(特定の機器に対するデータ転送)や、全機器に対する同報通信(例えば、ブロードキャスト)を行うことができる。
【0037】
遊技用管理装置1は、遊技機6及び遊技場内部に設置された遊技場の収支に関わる遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)から作動情報を収集し、各機器の動作状況を監視する。遊技機6は、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。そして、各機器から収集した作動情報を分析して遊技場の営業分析をし、遊技機6(パチンコ機)の釘調整をし、遊技機6に対する不正を発見する。
【0038】
データ収集装置3は、遊技用管理装置1とは別個独立して動作し、遊技場内部に設置された機器(遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等)からの情報を、遊技用管理装置1とは別に収集する。
【0039】
中継端末4は遊技場内の島設備毎に設けられており、該島設備内に設置された情報収集端末装置5からの情報を中継して、該情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0040】
遊技機6は島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。遊技機6毎又は複数(例えば、2台)の遊技機6に1台の情報収集端末装置5が接続されており、情報収集端末装置5は、遊技機6から出力される情報を収集する。具体的には、遊技機6に設けられた外部出力端子からは、遊技機6の作動情報として遊技に関わる信号が出力されている。なお、遊技機6の作動情報を外部出力端子から取り出すのではなく、通信機能付遊技用CPUの通信ポートを介して遊技機6の作動情報を出力するように構成してもよい。
【0041】
この遊技機本体6aから出力される信号には、上タンク内の賞品球が不足していることを示し、島設備からの球の補給を促す「球切れ信号」、所定数(例えば、10個)の賞球を排出する毎に出力される「賞球信号」、所定数(例えば、25個)の遊技球を貸し出す毎に出力される「球貸信号」、変動表示装置が変動表示を開始したときに出力される「スタート信号」、変動表示装置の変動表示が停止したときに出力される「図柄確定信号」、特別遊技状態(大当り状態)中に出力される「大当り信号」、確率変動中に出力される「確変信号」等がある。また、球貸ユニット(現金サンド)6bからは、球貸時の売上高に関する「売上信号」が出力される。なお、この現金サンドからの「売上信号」は、売上金額に関する情報としての他、売上金額に相当する貸球数に関する情報としても使用される。すなわち、これらの信号を受信した情報収集端末装置5は、遊技機6からの作動情報を収集して、遊技用管理装置1やデータ収集装置3に対して作動情報を累積演算した稼動情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0042】
また、遊技機6には、遊技機6に遊技球を補給する補給タンク6cと、遊技機6から回収したアウト球を収容するアウトタンク6dとが併設されている。補給タンク6cには補給した球数を計数する補給数計数部を有し、アウトタンク6dにはアウト球数を計数する回収球計数部を有している。補給タンク6c(補給数計数部)は補給球の計数結果を作動情報として「補給信号」を出力する。アウトタンク6d(回収球計数部)はアウト球の計数結果を作動情報として「回収信号」を出力する。この補給タンク6c及びアウトタンク6dは情報収集端末装置5に接続され、情報収集端末装置5が補給タンク6c及びアウトタンク6dから出力される作動情報を収集し、累積値を生成して、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に出力する。
【0043】
また、遊技場内には、遊技場の収支に関わる遊技関連装置として計数機7、券売機8及び金庫9が設けられており、各々情報収集端末装置5に接続されている。計数機7は、遊技者が遊技によって得た遊技媒体(遊技球、メダル等)を、景品との交換のために、計数するジェットカウンター等の装置であり、遊技媒体の計数結果に関する「計数信号」を出力する。券売機8は、遊技に用いるプリペイドカード等を発券するものであり、発券時の売上高に関する「売上信号」を出力する、金庫9は、券売機8、現金サンドが収受した現金が搬送されて収納されるもので、金庫9への入金高に関する「入金信号」が出力される。これらの、計数機7、券売機8及び金庫9からの作動情報としての「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」は、情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5では、所定時間の遊技媒体の計数値、売上高、入金高を加算演算し、累積値を集計して、稼動情報を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に出力する。
【0044】
情報収集端末装置5は、遊技場に設置される装置(遊技6機等)に接続されており、これらの装置から出力される作動情報を収集して、該作動情報に基づいて、所定期間の作動情報の累積値(例えば、賞球信号に基づいて算出される賞球数の累積値)を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に送信する。この情報収集端末装置5が生成する所定期間の稼動情報(所定期間の作動情報の累積値)は、通常は一営業単位毎に累積算出されるが、週又は月を単位として累積算出するように構成してもよい。
【0045】
ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前・午後等に分割して時間毎に営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば1週間)にわたるものとしてもよい。
【0046】
なお、情報収集端末装置5に、遊技機6の過去の稼働状況(スタート回数、大当り回数等)を表示する情報開示機器や呼出ランプなどが併設される構成としてもよい。
【0047】
本実施の形態では、情報収集端末装置5からの情報を中継する中継端末4を島設備毎に設けたが、中継端末4を設けることなく、情報収集端末装置5を直接内部ネットワークに接続するように構成してもよい。また、情報収集端末装置5や中継端末4を介さず遊技機6と内部ネットワークとが直接接続されるように構成してもよい。
【0048】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から送信された稼動情報を受信し、該稼動情報を記憶して、所定のタイミングで、営業終了時の最終稼動情報として遊技場外部管理装置2に送信する。このデータ収集装置3には、本遊技システムに接続された各機器の稼動に必要な情報(例えば、時間情報)を送信するシステム時計の機能を有するように構成してもよい。このシステム時計が遊技システムを構成する各機器に時間情報を提供することで、各機器からの稼動情報を同一の時間に基づいて収集することができる。
【0049】
このようにデータ収集装置3に、遊技システムの稼動に必要な機能を持たせると、データ収集装置3が故障したり、データ収集装置3を取り外したりすると、本遊技システムが稼動しないことから、データ収集装置3が稼動情報を収集しない状態で、遊技システムが稼動することがなく、データ収集装置3による稼動情報の収集漏れが生じることがない。
【0050】
遊技場外部管理装置2は、遊技場チェーンを経営する本部や外部機関に設けられ、ネットワークを介して遊技用管理装置1やデータ収集装置3と接続されており、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3が遊技場に設置された装置から収集した稼動情報の送信を受け、このデータを記憶蓄積して、管理する。
【0051】
遊技用管理装置1の通信ポートには、遊技場外の外部ネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット)と、電話回線網(例えば、ISDN)又は地域IP網を介して接続されており、他の遊技場や本部に設けられた遊技場外部管理装置2等の装置と通信をする。なお、データ収集装置3等の遊技用管理装置1以外の装置が、遊技場外に設けられた装置と通信する場合には、遊技用管理装置1の通信ポートを介して遊技場外部管理装置2等の遊技場外に設けられた装置と通信をする。
【0052】
なお、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2との間のネットワークが、インターネットのような不特定多数者が用いるネットワークであり、専用線で接続されていない場合には、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2との間に仮想閉域網(VPN)を設定すると、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2との間で転送されるデータが外部に漏洩することがなく、遊技場の経営情報の秘匿性を保つことができる。
【0053】
以上、主に遊技場Aについて説明したが、遊技場B及び遊技場Cにも同様の設備が設けられており、遊技場外部管理装置2と、各遊技場に設けられた遊技用管理装置、データ収集装置と通信して、遊技場外部管理装置2に稼動情報を送信することができるように構成されている。
【0054】
図2は、本発明の実施の形態の遊技システムの全体の別の構成を示すシステム構成図である。
【0055】
図2に示す遊技システムでは、遊技用管理装置1の通信ポートによって外部ネットワークに接続するのではなく、データ収集装置3の通信ポートによって外部ネットワークに接続するように構成されている。
【0056】
データ収集装置3の通信ポートには、遊技場外の外部ネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット)と、電話回線網(例えば、ISDN)又は地域IP網を介して接続されており、他の遊技場や本部に設けられた遊技場外部管理装置2等の装置と通信をする。なお、遊技用管理装置1等のデータ収集装置3以外の装置が、遊技場外に設けられた装置と通信する場合には、データ収集装置3の通信ポートを介して遊技場外部管理装置2等の遊技場外に設けられた装置と通信をする。このように、データ収集装置3を遊技場外の外部ネットワークに直接接続すると、データ収集装置3から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1を経由することがないことから、データ収集装置3から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1で改変されるおそれがなくなる。
【0057】
なお、図2に示す遊技システムでは、データ収集装置3と遊技場外部管理装置2との間に仮想閉域網(VPN)を設定して、遊技場の経営情報の秘匿性を保つようにしている。
【0058】
なお、遊技用管理装置1の通信ポートとデータ収集装置3の通信ポートととの双方を外部ネットワークに接続するように構成してもよい。
【0059】
次に、本発明の実施の形態の情報収集端末装置5の構成を説明する。
【0060】
情報収集端末装置5は、マイクロプロセッサ50、電源回路及びデータ入出力用の端子が設けられている。このマイクロプロセッサ50の構成を図3に示す。
【0061】
マイクロプロセッサ50は、3個のCPU501〜503を内蔵した1チップタイプのプロセッサであり、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)501、ネットワークCPU502、アプリケーションCPU503の3つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU501〜503が共通に接続されているアドレス及びデータのためのコモンバス504には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、CPUによるプログラム実行時のワークエリアとして使用されるメモリであるRAM505、不揮発性のメモリであるEEPROM507、プログラムなどを予め格納したROM509が接続されている。
【0062】
また、このコモンバス504には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート510及びI/Oポート512も接続されている。ネットワーク通信ポート510は所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートであり、I/Oポート512はパラレル又はシリアルの入出力ポートである。
【0063】
EEPROM507は不揮発性のメモリであって、ネットワーク構成およびアドレスの指定情報、識別コード(48ビット)等の情報収集端末装置5に設定される情報や、制御用のプログラム等を記憶している。識別コード以外は、プログラムにより書き換え可能である。識別コードは、EEPROM507の製造過程で改変不能に書き込まれるものであり、各チップ毎に異なるコードを書き込むことができる。この識別コードは、ネットワークを介して外部から読み出すことができるので、情報収集端末装置5の識別に用いることができる。すなわち、どの情報をどのプロセッサ50(どの情報収集端末装置5)が出力したかを知ることができる。EEPROM507のプログラムにより書き換え可能な部分及びROM509には、作動情報の収集に用いられるプログラムが記憶されている。
【0064】
プロセッサには、CPU501〜503のクロックやリセットなどの制御信号を出力する制御回路514も内蔵されている。
【0065】
マイクロプロセッサ50の、ネットワーク通信ポート510は、ドライバを介してネットワーク接続端子に接続されており、該ネットワーク接続端子には中継端末4が接続され、遊技場管理装置1及びデータ収集装置3との信号(データ信号、指令信号)の送受信をする。I/Oポート512は、ドライバを介して外部入出力端子に接続されており、該外部入出力端子には、遊技機6、計数機7等の遊技場に設置された装置から出力されたデータが入力される。
【0066】
遊技機6、計数機7等の遊技場に設置された装置から作動情報が入力さると、アプリケーションCPU503によって作動情報の累積値が算出され、稼動情報が生成されて、稼動情報生成手段が形成される。また、生成された稼動情報はネットワーク通信ポート510から出力され、MACCPU501、ネットワークCPU502及びネットワーク通信ポート510によって、稼動情報送信手段が構成される。また、アプリケーションCPU503及びRAM505によって、生成した稼動情報を記憶する記憶手段が構成される。
【0067】
次に、本発明の実施の形態のデータ収集装置3の構成を説明する。図4は、データ収集装置3の構成を示すブロック図である。
【0068】
データ収集装置3には、CPU301、プログラムなどを予め格納したROM302、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM303、各種データを記憶するハードディスク、不揮発メモリ(フラッシュメモリ等)等の記憶装置304が設けられている。RAM303は、情報収集端末装置5が送信した稼動情報を蓄積記憶して、稼動情報記憶手段を構成する。これらのCPU301、ROM302、RAM303及び記憶装置304はバス308によって接続されている。このバス308はCPU302がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0069】
また、ROM302、RAM303には暗号化通信のための暗号キーが記憶されており、CPU301とによって暗号化手段が構成されている。
【0070】
バス308には、外部との入出力を司る通信インターフェース305、入力インターフェース306及び出力インターフェース307が接続されている。通信インターフェース305は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。入力インターフェース306、出力インターフェース307は、データ収集装置3に対して直接データを入出力するもので、メンテナンス用の入力装置(キーボード)や表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0071】
なお、データ収集装置3は、RAM303(稼動情報記憶手段)に記憶された稼動情報を改変させないようにするために、他の装置からデータ収集装置3に対して、データ収集装置3が記憶している情報にアクセスするためのキー(パスワード等)を送信して、そのキーが一致しないとデータ収集装置3のポートが開かないように構成して、データ収集装置3(稼動情報記憶手段)に記憶された情報(稼動情報)へのアクセスを制限し、該情報の改変を防止するアクセス制限手段を有する。また、入力インターフェース306、出力インターフェース307は特別な入出力装置が接続されたときのみに動作するように構成したり、入力インターフェース306に入力装置を接続する端子を設けなかったり、CPUにデータを入出力するためのポートが使用できないように設定することによって、アクセス制限手段を構成してもよい。
【0072】
このように、データ収集装置3が通信インターフェース305を介して情報収集端末措置5から稼動情報を受信し、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報受信送信手段が構成される。また、データ収集装置3が収集した稼動情報は通信インターフェース305を介して遊技場外部管理装置2に送信され、CPU301及び通信インターフェース305によって第2稼動情報外部送信手段が構成される。
【0073】
本実施の形態のデータ収集装置3は稼動情報を記憶して、ネットワークを介して、遊技場外部管理装置に出力するが、出力インターフェース307を介して、RAM303(稼動情報記憶手段)に記憶された稼動情報を出力するデータ出力手段を設け、出力インターフェース307に接続したデータ読出装置によって、RAM303に記憶された稼動情報を読み出すことができるように構成してもよい。また、記憶された稼動情報を記憶媒体(フラッシュメモリ、磁気記録媒体等)によって取り出すことによって、外部にデータを出力するように構成してもよい。
【0074】
次に、本発明の実施の形態の遊技用管理装置1の構成を説明する。遊技用管理装置1は、図4に示すブロック図と等しい構成を有する。しかし、前述したデータ収集装置3の構成と以下の点で異なる。
【0075】
まず、入力インターフェース306には、遊技用管理装置1の操作のための入力装置(キーボード、マウス等)が接続される。出力インターフェース307には、遊技機6等から収集したデータや、遊技用管理装置1の稼働状態を表示する表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0076】
また、通信インターフェース305は、内部ネットワークに接続される他、遊技場外の外部ネットワークと接続している。よって、遊技場に設置され、ネットワークによって接続された各装置は、遊技用管理装置1を介して外部ネットワークに接続された機器と通信をすることができる。
【0077】
次に、本発明の実施の形態の遊技場外部管理装置2の構成を説明する。遊技場外部管理装置2は、図4に示すブロック図と等しい構成を有する。しかし、前述したデータ収集装置3の構成と以下の点で異なる。
【0078】
入力インターフェース306には、遊技場外部管理装置2の操作のための入力装置(キーボード、マウス等)が接続される。出力インターフェース307には、遊技用管理装置1やデータ収集装置3から収集したデータを表示する表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0079】
通信インターフェース305は、遊技場外の外部ネットワークと接続している。よって、各遊技場に設置された遊技用管理装置1や、データ収集装置3と通信をすることができる。
【0080】
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムのイベント情報発生時の処理を示すシーケンス図である。
【0081】
営業中の時間帯は、遊技機6が稼動しており、遊技機6から作動情報として、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された賞球信号等が出力される。また、計数機7も稼動しており、計数機7から計数信号が出力され、券売機8から売上信号が出力され、金庫9から入金信号が出力される。これらの信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される。
【0082】
例えば、情報源である遊技機6からは、所定数(例えば、10個)の賞球が排出されたことに関連する「賞球信号」や、遊技機6が特別遊技状態(大当り状態)になったことに関連する「大当り信号」が出力される。その作動情報(賞球信号)は情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末5では、受信した作動情報が、直ちに遊技用管理装置1に送信すべき情報(イベント情報)であるか否かを判定する。
【0083】
すなわち、遊技機6から出力される情報のうち、「球切れ信号」、「図柄確定信号」、「大当り信号」、「確変信号」、遊技機の前面枠開放に伴う「ドア開放信号」、呼出ボタンの操作に伴う「呼出信号」はイベント情報であり、遊技用管理装置1に直ちに送信される。一方、遊技機6から出力される情報のうち、「賞球信号」、「球貸信号」、「スタート信号」はイベント情報ではなく、情報収集端末装置5で累積値が集計される。また、遊技機以外の装置では、装置の異常を示す「エラー信号」はイベント情報であり、遊技用管理装置1に直ちに送信される。一方、「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」はイベント情報ではなく、情報収集端末装置5で累積値が集計される。なお、イベント情報であるか否かは、遊技場の運営においてリアルタイムで必要とされる情報であるか否かによって各遊技場毎に設定されるようにしてもよい。
【0084】
情報収集端末装置5が収集した作動情報がイベント情報であると判定すると、情報収集端末装置5は該イベント情報(例えば、球切れ信号)を遊技用管理装置1に対して送信する。また、一部のイベント情報(例えば、大当り信号)は作動情報を加算集計し、該作動情報に基づいて稼動情報を生成し、該稼動情報が記憶される。
【0085】
一方、イベント情報でない作動情報は、該作動情報に基づいて累積データとしての稼動情報が生成され、該稼動情報が記憶される。具体的には、所定時間における、賞としての遊技媒体の排出数(賞球排出数)、貸出のための遊技媒体の排出数(貸球数)、スタート回数の累積値が加算演算され、稼動情報が生成される。なお、稼動情報は、例えば、賞球数の累積加算値そのものであってもよいが、累積加算値を加工したデータ(例えば、所定数で除したものや、符号化したもの)であってもよい。
【0086】
この稼動情報は、図6等で後述するように所定タイミング(遊技用管理装置1やデータ収集装置3からの要求に応答して、所定時間毎、営業終了時等)に遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して出力される。
【0087】
図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中から営業終了までの処理を示すシーケンス図である。
【0088】
営業中の時間帯は、遊技機6において、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された等の作動情報が発生する。遊技機6から賞球信号が送信されると、その作動情報(賞球信号)は情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5は、賞球信号等を受信して作動情報を収集し、受信、収集した作動情報の累積値(稼動情報)を算出する。例えば、賞球排出数の累積値に該賞球信号に該当する賞球数を加算し、賞球排出数の累積値を算出する。そして、情報収集端末装置5は該累積値を稼動情報として記憶する。
【0089】
遊技用管理装置1は、所定時間(例えば、10分)毎に、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を稼動情報として送信する。情報収集端末装置5から送信される稼動情報は、その出力時間を示す時間情報又はその出力順序を示す順序情報(一連番号)を付して送信される。このように、稼動情報に時間情報を付して出力すると、送信された稼動情報の時間情報の間隔から、稼動情報の転送誤り(送信漏れ、受信誤り)を検出することができる。また、稼動情報に順序情報を付して出力すると、送信された稼動情報の一連番号が連続しているか否かを判定することによって、稼動情報の転送誤り(送信漏れ、受信誤り)を検出することができる。
【0090】
そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、稼動情報を蓄積する処理を行って、営業状態の推移を管理する。
【0091】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信される。
【0092】
この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報として遊技用管理装置1に対して送信する。
【0093】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0094】
そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、該稼動情報を蓄積する処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行う。遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5からの最終稼動情報の受信後に、遊技場外部管理装置2に対して、営業終了時の累積値を最終稼動情報の累積データ送信する。このように遊技用管理装置1が、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を、遊技場外部管理装置2に送信する第1稼動情報外部送信手段が構成される。
【0095】
また、営業終了時は、情報収集端末装置5は、遊技場の営業終了を、自ら判定する(情報収集端末装置5による営業終了判定は、図7、図8で後述する)。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1からの信号に基づいて確定した最終稼動情報を、データ収集装置3に対して送信する。このように最終稼動情報を確定する判定をした後に稼動情報として送信すると、遊技用管理装置1とデータ収集装置3とに送信される稼動情報が同一のデータであることを保証することができる。
【0096】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報の種類別の合計値を求めて、最終稼動情報を確定する判定をして、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、データ収集装置3は、遊技場外部管理装置2に対して、営業終了時の累積値を最終稼動情報として送信する。この最終稼動情報は、遊技場での合計値ではなく、島単位の合計値としても、各収集端末装置5単位の累積値を最終稼動情報としてもよい。
【0097】
このように、データ収集装置3が情報収集端末措置5から稼動情報を受信することによって稼動情報受信送信手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を蓄積記憶して、稼動情報記憶手段が構成され、データ収集装置3が収集した稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信することによって送信手段が構成される。
【0098】
このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0099】
このデータ収集端末3から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報は、図2に示す遊技システムにおいては、データ収集装置3から遊技用管理装置1を介さずに、遊技場外部管理装置2に送信されるが、図1に示す遊技システムにおいては、遊技用管理装置1を経由して送信されるのでデータ収集端末3で暗号化して遊技場外部管理装置2に送信することが望ましい。すなわち、データ収集装置3には稼動情報を暗号化する暗号化手段を設け、遊技場外部管理装置2には、データ収集装置3が送信した暗号化された稼動情報を解読する解読手段を設ける。この暗号化には、データ収集装置3の暗号化手段と遊技場外部管理装置2の解読手段に暗号化・解読用の鍵を記憶させる公開鍵暗号等の方法を用いて実現することができる。
【0100】
また、データ収集端末3から遊技場外部管理装置2に対して送信される最終稼動情報とは別に、送信データ(最終稼動情報)のハッシュ値を求めて遊技場外部管理装置2に送信して、遊技用管理装置1から送信される最終稼動情報から求めたハッシュ値とデータ収集端末3から送信される最終稼動情報から求めたハッシュ値とを比較すれば、最終稼動情報が途中で改変されていないかを確認することができる。このように情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報を暗号化して送信したり、改変防止手法を用いると、遊技用管理装置1における情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報の改変を防止することができる。
【0101】
そして、遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とを比較判定する。この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していれば、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報は正当なものと判断し、判定結果を保存する。
【0102】
一方、この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していなければ、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断し、データ収集装置3に対して最終稼動情報の送信要求を送信する。
【0103】
遊技場外部管理装置2からの最終稼動情報の送信要求を受信したデータ収集装置3は、記憶手段に記憶している確定した最終稼動情報(営業終了時の最終累積値)を、遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0104】
データ収集装置3から再送された営業終了時の最終稼動情報を受信した遊技場外部管理装置2は、データ収集装置3から再送された営業終了時を記憶手段に保存する。そして、データ収集装置3から再送された営業終了時の最終稼動情報と、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報とを比較判定して、判定結果を保存する。
【0105】
このように遊技用外部管理装置2が動作することによって、遊技用管理装置1から送信された稼動情報と、データ収集装置3から送信された稼動情報とを比較する稼動情報比較手段が構成され、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段が構成される。
【0106】
第1の実施の形態では、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に対しては、遊技用管理装置1からのポーリングに基づいて営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3に対しては、遊技場の営業終了を自ら判定して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、後述する第2の実施の形態(図9)のように、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、後述する第3の実施の形態(図10)のように、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1に対して営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3からの営業終了報知に基づいてデータ収集装置3に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0107】
また、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、後述する第2の実施の形態(図9)のように、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、後述する第3の実施の形態(図10)のように、データ収集装置3が、遊技場の営業終了を自ら判定して情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求して、情報収集端末装置5が遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0108】
また、第1の実施の形態では、遊技場外部管理装置2がデータ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3が記憶している最終稼動情報が再送されるように構成したが、後述する第2の実施の形態(図9)のように、遊技場外部管理装置2がデータ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3が情報収集端末装置5が記憶している累積値を収集して、情報収集端末装置5が記憶している累積値を処理をした最終稼動情報を、データ収集装置3が再送されるように構成してもよく、後述する第3の実施の形態(図10)のように、遊技場外部管理装置2が情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求し、情報収集端末装置5が記憶している累積値が再送されるように構成してもよい。
【0109】
図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムの、営業中に送信される信号を示したブロック図である。
【0110】
情報源である遊技機6において、所定数(例えば、10個)の賞球が排出されたときに「賞球信号」が出力されたり、遊技機6が特別遊技状態(大当り状態)になると「大当り信号」が出力されると、これらの信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される(図中▲1▼)。
【0111】
情報収集端末装置5では、情報源(遊技機6)からの作動情報を受信すると、稼動中信号を内部ネットワーク内で同報送信(ブロードキャスト)する(図中▲2▼)。この稼働中信号は短い信号とすれば、同報送信してもネットワークに影響を与えるほど、ネットワークの負荷を増加させることはない。
【0112】
そして、この稼動中信号は、他の情報収集端末装置5に受信される(図中▲3▼)。稼動中信号を受信した情報収集端末装置5は、他の情報収集端末装置5が稼働中であり、遊技システムが稼働していると判定して、遊技店が営業中であることを知ることができる。
【0113】
また、後述(図8)するように情報収集端末装置5は、情報源(遊技機6)の稼働中は、稼働中信号を所定の送信待ち時間の後に送信する。そして、他の情報収集端末装置5が送信した稼動中信号を受信したら、さらに所定の送信待ち時間の後に稼動中信号を送信する。なお、後述するように、この所定の送信待ち時間は乱数によって定め、複数の情報収集端末装置5からの稼動中信号が衝突して、ネットワークに無用の負荷を与えないようにしている。
【0114】
図8は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムの情報収集端末装置5において実行される、営業判定処理のフローチャートである。
【0115】
本図に示す営業判定処理では、情報収集端末装置5に接続されている装置の稼動状態の監視処理(S101〜S104)を行う。
【0116】
情報収集端末装置5は、該情報収集端末装置5に接続されている装置(遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9)から出力される信号(賞球信号、計数信号、売上信号等)を監視して、これらの装置が稼働状態にあるか否かを判定する(S101)。これらの装置から稼動に伴う信号(作動情報)が出力されており、装置が稼働中であると判定したら、稼動フラグを設定(1にセット)して、接続されている装置が稼動状態であることを記憶して(S102)、監視タイマを初期化(リセット)し、新たな監視時間を設定する(S103)。そして、稼動中信号の受信処理(S105〜S108)に進む。
【0117】
一方、これらの装置が稼働状態でなければ、監視タイマが所定の時間に達してタイムアウトし、所定の監視時間が経過したか否かを判定する(S104)。そして、監視タイマが所定の時間に達していなければ、情報収集端末装置5に接続された装置の稼動状態の所定時間の監視が終了していないので、営業終了を判定することなく、他の情報収集端末装置5からの稼動中信号の受信処理(S105〜S108)に進む。
【0118】
一方、監視タイマが所定の時間に達してタイムアウトしていれば、所定の監視時間中に、情報収集端末装置5に接続された装置が稼動状態とはならず、他の情報収集端末装置5から稼動中信号を受信することもなかったので、遊技場に設置されたいずれの装置も稼動状態ではなく、遊技場の営業が終了したと判定する(S115)。
【0119】
次に、他の情報収集端末装置5からの稼動中信号の受信処理(S105〜S108)を行う。
【0120】
まず、他の情報収集端末装置5から同報される稼動中信号が受信されたか否かを判定する(S105)。他の情報収集端末装置5から同報された稼動中信号を受信すると、監視タイマを初期化(リセット)して、新たな監視時間を設定する(S106)。そして、次に稼動中信号を送信するタイミングを決定する送信タイマを初期化(リセット)する。その後、新たな稼動中信号待ち時間が開始するので稼動フラグを初期化(0にクリア)する(S108)。そして、稼動中信号の送信処理(S109〜S113)に進む。
【0121】
このステップS107において、送信タイマに設定される時間は乱数によって決定され、情報収集端末装置5毎に異なる時間が設定されるようになっている。すなわち、ある情報収集端末装置5が稼動中信号を送信すると、これを受信した情報収集端末装置5はほぼ同時に送信タイマを初期化するので、送信タイマに設定される時間が同じであると、各情報収集端末装置5の送信タイマがほぼ同時にタイムアウトして、複数の情報収集端末装置5から稼動中信号がほぼ同時に送信され、これらが衝突してネットワークの無用な負荷が増大する問題が生じるので、送信タイマに設定される時間を乱数によって決定して、各情報収集端末装置5からの稼動中信号の送信タイミングがずれるようにしている。
【0122】
一方、他の情報収集端末装置5から同報される稼動中信号を受信しなければ、何ら処理を行うことなく、稼動中信号の送信処理(S109〜S113)に進む。
【0123】
次に、稼動中信号の送信処理(S109〜S113)を行う。
【0124】
まず、稼動中信号の送信タイミングを決定する送信タイマがタイムアウトし、所定の送信待ち時間が経過したか否かを判定する(S109)。送信タイマに設定された送信待ち時間が経過していたら、稼動フラグが設定(1にセット)されているか否かを判定する(S110)。
【0125】
稼動フラグが設定(1にセット)されていれば、当該送信待ち時間中に、情報収集端末装置5に接続された装置が稼動状態となっているので、稼動中信号を同報送信する(S115)。そして、次の稼動中信号の送信タイミングを決定するために、乱数を用いて送信タイマを初期化する(S112)。そして、新たな稼動中信号送信待ち時間が開始するので稼動フラグを初期化(0にクリア)して(S117)、この営業判定処理を終了する。
【0126】
一方、送信タイマに設定された送信待ち時間が経過しておらず、又は、稼動フラグが設定されていなければ、何ら処理を行うことなく、この営業判定処理を終了する。
【0127】
このように、上述した営業判定処理が情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50において実行されることによって営業終了判定手段が構成される。
【0128】
なお、以上説明した営業判定処理によらず、予め設定されている営業時間情報や、過去の営業終了時間から営業終了時間を推測する等の方法によっても、情報収集端末装置5が営業終了を判定することもできる。
【0129】
このように第1の実施の形態では、情報収集端末装置5は、稼動情報送信手段によって最終稼動情報を遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信し、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5が送信した稼動情報を受信し、第1稼動情報外部送信手段によって遊技場外部管理装置2に対して送信する。また、データ収集装置3は、情報収集端末装置5が送信した稼動情報を受信し、第2稼動情報外部送信手段によって遊技場外部管理装置2に送信する。そして、遊技用管理装置1と独立にデータ収集装置3が稼動情報を収集するため、遊技用管理装置1において遊技場の管理情報を不正に改変された場合には、遊技用管理装置1に記憶される最終稼動情報とデータ収集装置3に記憶される最終稼動情報とが一致しなくなり、遊技場外部管理装置2にて最終稼動情報の不一致を検出することができる。また、遊技場外部管理装置2が、遊技用管理装置1から送信された最終稼動情報とデータ収集装置3から送信された最終稼動情報とが一致せず、遊技用管理装置1が集計した稼動情報が正確でないと判定した場合に、データ収集装置3に最終稼動情報を要求するので、遊技場外部管理装置2は正確な最終稼動情報を収集することができる。また、正当性が疑わしいときに最終稼動情報を収集するようにしたので、最終稼動情報が正確な場合には通信負荷を増加させることなく、遊技場外部管理装置に必要とされる記憶手段の容量を必要以上に大きくすることがない。
【0130】
図9は、本発明の第2の実施の形態の遊技システムの営業中から営業終了までの処理を示すシーケンス図である。
【0131】
営業中の時間帯は、遊技機6が稼動しており、遊技機6から作動情報として、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された賞球信号等が出力される。また、計数機7も稼動しており、計数機7から計数信号が出力され、券売機8から売上信号が出力され、金庫9から入金信号が出力される。これらの信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される。
【0132】
遊技機6からの賞球信号、券売機8からの計数信号等の作動情報が出力されると、その作動情報(賞球信号、貸球信号、計数信号、売上信号、入金信号)は情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5では、賞球信号等を受信して作動情報を収集する。そして、受信、収集した作動情報がイベント情報であれば、直ちに遊技用管理装置1に該イベント情報を送信する。このイベント情報の送信に関する処理は、第1の実施の形態(図5)と同じである。
【0133】
また、情報収集端末装置5は、受信した作動情報が、累積値の算出が必要なものであれば、該作動情報の累積値(稼動情報)を算出する。例えば、累積記憶されている遊技媒体数に計数機7から出力される計数した遊技媒体数を加算し、遊技媒体数の累積値を算出する。そして、情報収集端末装置5は該累積値を記憶する。
【0134】
遊技用管理装置1は、所定時間(例えば、10分)毎に、情報収集端末装置5に対して累積値の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を稼動情報として送信する。そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、累積値を蓄積する処理を行って、営業状態の推移を管理する。
【0135】
また、データ収集装置3も、所定時間(例えば、10分)毎に、情報収集端末装置5に対して累積値の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を稼動情報として送信する。そして、データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、該稼動情報を蓄積する処理を行う。
【0136】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1に営業終了の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、内部ネットワークに接続された各機器(情報収集端末装置5を含む)に対して営業終了信号を同報送信(ブロードキャスト)する。この営業終了信号に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報として遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して同じデータを送信する。この情報収集端末装置5からの稼動情報の送信は、異なる情報収集端末装置5から送信される稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了信号の受信から稼動情報の送信までの時間を決定するように構成する。
【0137】
この営業終了信号は、遊技用管理装置1から同報送信(ブロードキャスト)する方法でもよいが、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順に送信する方法で報知してもよい。
【0138】
なお、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1に対するデータとは別個に、データ収集装置3に対して稼動情報を送信するのではなく、データ収集装置3が遊技用管理装置1宛の稼動情報を取得するように構成してもよい。具体的には、遊技用管理装置1とデータ収集装置3とをスイッチングハブの異なるポートに接続し、データ収集装置3が接続されるポートを、遊技用管理装置1が接続されるポートのミラーポートに設定することによって、遊技用管理装置1宛に送信されるデータ等のパケット信号は、全てデータ収集装置3が接続されるポートにも出力されるので、データ収集装置3が遊技用管理装置1宛のデータを取得することができる。
【0139】
また、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1に対するデータとは別個に、データ収集装置3に対して稼動情報を送信するのではなく、遊技用管理装置1が受信した稼動情報をデータ収集装置3に送信したり、データ収集装置3が受信した稼動情報を遊技用管理装置1に送信して、データ収集装置3が遊技用管理装置1と同じ稼動情報を収集するように構成してもよい。
【0140】
そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、該稼動情報を蓄積する処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数管理を行う。データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、遊技場外部管理装置2からの稼動情報送信要求があるまで受信した稼動情報を蓄積する。
【0141】
さらに、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5からの稼動情報の受信後に、遊技場外部管理装置2に対して、営業終了時の累積値を最終稼動情報として送信する。遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1からの営業終了時の最終稼動情報を受信すると、受信した稼動情報を蓄積する。そして、データ収集装置3に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求を送信する。
【0142】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報の種類別の合計値を求めて、最終稼動情報を確定する判定をして、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。遊技場外部管理装置2からの稼動情報送信要求を受信すると、遊技場外部管理装置2に対して、営業終了時の累積値を最終稼動情報として送信する。この情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報は暗号化したり、送信データのハッシュ値を別に送信する等の方法によって、遊技用管理装置1におけるデータ収集装置3から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報の改変を防止することができる。
【0143】
そして、遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とを比較判定する。この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していれば、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報は正当なものと判断し、比較結果を保存する。
【0144】
一方、この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していなければ、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断し、データ収集装置3に対して最終稼動情報の送信要求を送信する。
【0145】
遊技場外部管理装置2からの最終稼動情報の送信要求を受信したデータ収集装置3は、情報収集端末装置5に対して営業終了時の最終稼動情報の送信要求を送信する。
【0146】
データ収集装置3からの最終稼動情報の送信要求を受信した情報収集端末装置5は、記憶手段に記憶している営業終了時の最終稼動情報を、データ収集装置3に対して送信する。
【0147】
情報収集端末装置5から送信された最終稼動情報を受信したデータ収集装置3は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する最終稼動情報に編集する処理(具体的には、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報の種類別の合計値を求める処理)をして、最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0148】
データ収集装置3から再送された営業終了時の最終稼動情報を受信した遊技場外部管理装置2は、データ収集装置3から再送された営業終了時の最終稼動情報と、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報とを比較判定して、判定結果を保存する。
【0149】
本実施の形態において、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1からのポーリングに基づいて営業終了時の最終稼動情報を、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信するように構成したが、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0150】
第2の実施の形態では、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、前述した第1の実施の形態(図6)のように、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に対しては、遊技用管理装置1からのポーリングに基づいて営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3に対しては、遊技場の営業終了を自ら判定して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、後述する第3の実施の形態(図10)のように、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置からの営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1に対して営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3からの営業終了報知に基づいてデータ収集装置3に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0151】
また、第2の実施の形態では、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、後述する第3の実施の形態(図10)のように、データ収集装置3が、遊技場の営業終了を自ら判定して情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求して、情報収集端末装置5が遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0152】
また、第2の実施の形態では、遊技場外部管理装置2がデータ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3が情報収集端末装置5が記憶している稼動情報を収集して、情報収集端末装置5が記憶している稼動情報を処理をした最終稼動情報を、データ収集装置3が再送されるように構成したが、前述した第1の実施の形態(図6)のように、遊技場外部管理装置2がデータ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3が記憶している最終稼動情報が再送されるように構成してもよく、後述する第3の実施の形態(図10)のように、遊技場外部管理装置2が情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求し、情報収集端末装置5が記憶している稼動情報が再送されるように構成してもよい。
【0153】
このように第2の実施の形態では、遊技用管理装置1と独立にデータ収集装置3が稼動情報を収集するため、遊技用管理装置1において遊技場の管理情報を不正に改変された場合には、遊技用管理装置1に記憶される最終稼動情報とデータ収集装置3に記憶される最終稼動情報とが一致しなくなり、遊技場外部管理装置2にて最終稼動情報の不一致を検出することができる。また、遊技場外部管理装置2が、遊技用管理装置1から送信された最終稼動情報とデータ収集装置3から送信された最終稼動情報とが一致せず、遊技用管理装置1が集計した稼動情報が正確でないと判定した場合に、データ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3は情報収集端末装置5に対して最終稼動情報を要求するので、遊技場外部管理装置2は正確な最終稼動情報を収集することができる。また、データ収集装置3に稼動情報を記憶しておく必要がなく、データ収集装置3の処理を軽減することができる。また、正当性が疑わしいときに最終稼動情報を収集するようにしたので、最終稼動情報が正確な場合には通信負荷を増加させることなく、遊技場外部管理装置に必要とされる記憶手段の容量を必要以上に大きくすることがない。
【0154】
図10は、本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業中から営業終了までの処理を示すシーケンス図である。
【0155】
営業中の時間帯は、遊技機6が稼動しており、遊技機6から作動情報として、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された賞球信号等が出力される。また、計数機7も稼動しており、計数機7から計数信号が出力され、券売機8から売上信号が出力され、金庫9から入金信号が出力される。これらの信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される。
【0156】
遊技機6からの賞球信号、券売機8からの計数信号等の作動情報が出力されると、その作動情報(賞球信号、貸球信号、計数信号、売上信号、入金信号)は情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5では、賞球信号等を受信して作動情報を収集する。そして、受信、収集した作動情報がイベント情報であれば、直ちに遊技用管理装置1に該イベント情報を送信する。このイベント情報の送信に関する処理は、第1の実施の形態(図5)と同じである。
【0157】
また、情報収集端末装置5は、受信した作動情報が、累積値の算出が必要なものであれば、該作動情報の累積値(稼動情報)を算出する。例えば、累積記憶されている売上高に券売機8から出力されるプリペイドカードの売上高を加算し、売上高の累積値を算出する。そして、情報収集端末装置5は該累積値を稼動情報として記憶する。
【0158】
遊技用管理装置1は、所定時間(例えば、10分)毎に、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を稼動情報として送信する。そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、該稼動情報を蓄積する処理を行って、営業状態の推移を管理する。
【0159】
また、遊技用管理装置1からの稼動情報要求信号に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値(遊技用管理装置1に送信したものと同じデータ)を稼動情報としてデータ収集装置3にも送信する。そして、データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、該稼動情報を蓄積する処理を行う。なお、情報収集端末装置5が、データ収集装置3に対して、遊技用管理装置1に対するデータとは別個に稼動情報を送信するのではなく、データ収集装置3が遊技用管理装置1宛の稼動情報を取得するように構成してもよい。具体的には、前述したように、データ収集装置3をスイッチングハブの、遊技用管理装置1が接続されているポートのミラーポートに接続することにより、データ収集装置3が遊技用管理装置1宛のデータを取得することができる。
【0160】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1に営業終了の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、内部ネットワークに接続された各機器(情報収集端末装置5を含む)に対して営業終了信号を同報送信する。この営業終了信号は、遊技用管理装置1から同報送信(ブロードキャスト)する方法でもよいが、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順に送信する方法で報知してもよい。
【0161】
この営業終了信号を受信した情報収集端末装置5は、データ収集装置3からの最終稼動情報送信要求を受信するまで最終稼動情報を確定する判定をせずに待機する。
【0162】
また、この営業終了信号を受信したデータ収集装置3は、遊技場の営業終了を、自ら判定する。このデータ収集装置3による営業終了判定は、情報収集端末装置5における判定と同様にタイマを用いて、稼動情報が送信されているかを監視することによって行う。すなわち、データ収集装置3をスイッチングハブの、遊技用管理装置1が接続されているポートのミラーポートに接続することにより、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1に対して送信されるデータを取得することができ、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1に対して稼動情報が送信されているか否かを判定することができる。そして、所定時間、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1に対して稼動情報が送信されないと、遊技場に設置されたいずれの装置も稼動状態ではなく、遊技場の営業が終了したと判定する。
【0163】
データ収集装置3は、営業終了の判定をすると、内部ネットワークに接続された各機器に対して最終稼動情報要求信号を同報送信(ブロードキャスト)して、データ収集装置3が営業の終了を確認した旨を報知する。そして、営業終了信号を受信した情報収集端末装置5は、最終稼動情報を確定する判定をして、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。このように情報収集端末装置5にて最終稼動情報判定手段が構成される。
【0164】
そして、その稼動情報を最終稼動情報として、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信する。このとき、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、最終稼動情報要求信号の受信から稼動情報の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0165】
そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、稼動情報を蓄積する処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数管理を行う。データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、遊技場外部管理装置2からの稼動情報送信要求があるまで受信した稼動情報を蓄積する。
【0166】
さらに、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5からの稼動情報の受信後に、遊技場外部管理装置2に対して、営業終了時の累積値を最終稼動情報として送信する。遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1からの営業終了時の最終稼動情報を受信すると、受信した稼動情報を蓄積する。そして、データ収集装置3に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求を送信する。
【0167】
データ収集装置3は、遊技場外部管理装置2からの稼動情報送信要求を受信すると、遊技場外部管理装置2に対して、営業終了時の累積値を最終稼動情報として送信する。この情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報は暗号化したり、送信データのハッシュ値を別に送信する等の方法によって、遊技用管理装置1におけるデータ収集装置3から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報の改変を防止することができる。
【0168】
そして、遊技場外部管理装置2は、データ収集装置3からの最終稼動情報を受信すると、受信した最終稼動情報を蓄積する。
【0169】
そして、遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とを比較判定する。この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していれば、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報は正当なものと判断し、比較結果を保存する。
【0170】
一方、この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していなければ、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断し、情報収集端末装置5に対して最終稼動情報の送信要求を送信する。
【0171】
遊技場外部管理装置2からの最終稼動情報の送信要求を受信した情報収集端末装置5は、記憶手段に記憶している営業終了時の最終稼動情報を、遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0172】
情報収集端末装置5から再送された営業終了時の最終稼動情報を受信した遊技場外部管理装置2は、情報収集端末装置5から再送された営業終了時の最終稼動情報の演算(具体的には、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報の種類別の合計値を求める演算)をして、その最終稼動情報の演算結果と、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報とを比較判定して、判定結果を保存する。
【0173】
第3の実施の形態では、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1に対して営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3からの営業終了報知に基づいてデータ収集装置3に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、前述した第1の実施の形態(図6)のように、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に対しては、遊技用管理装置1からのポーリングに基づいて営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3に対しては、遊技場の営業終了を自ら判定して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、前述した第2の実施の形態(図9)のように、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0174】
また、第3の実施の形態では、データ収集装置3が、遊技場の営業終了を自ら判定して情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求して、情報収集端末装置5が遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、前述した第2の実施の形態(図9)のように、情報収集端末装置5が、遊技用管理装置1からの営業終了報知に基づいて、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0175】
また、第3の実施の形態では、遊技場外部管理装置2が情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求し、情報収集端末装置5が記憶している稼動情報が再送されるように構成したが、前述した第1の実施の形態(図6)のように、遊技場外部管理装置2がデータ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3が記憶している最終稼動情報が再送されるように構成してもよく、前述した第2の実施の形態(図9)では、遊技場外部管理装置2がデータ収集装置3に最終稼動情報を要求し、データ収集装置3が情報収集端末装置5が記憶している稼動情報を収集して、最終稼動情報として、データ収集装置3が再送されるように構成してもよい。
【0176】
このように第3の実施の形態では、遊技用管理装置1と独立にデータ収集装置3が稼動情報を収集するため、遊技用管理装置1において遊技場の管理情報を不正に改変された場合には、遊技用管理装置1に記憶される最終稼動情報とデータ収集装置3に記憶される最終稼動情報とが一致しなくなり、遊技場外部管理装置2にて最終稼動情報の不一致を検出することができる。また、遊技場外部管理装置2が、遊技用管理装置1から送信された最終稼動情報とデータ収集装置3から送信された最終稼動情報とが一致せず、遊技用管理装置1が集計した稼動情報が正確でないと判定した場合に、情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求するので、遊技場外部管理装置2は正確な最終稼動情報を収集することができる。また、データ収集装置3に稼動情報を記憶しておく必要がなく、データ収集装置3の処理を軽減することができる。また、正当性が疑わしいときに最終稼動情報を収集するようにしたので、最終稼動情報が正確な場合には通信負荷を増加させることなく、遊技場外部管理装置に必要とされる記憶手段の容量を大きくする必要がない。
【0177】
また、遊技場外部管理装置2が、遊技用管理装置1から送信された最終稼動情報とデータ収集装置3から送信された最終稼動情報とが一致せず、遊技用管理装置1が集計した稼動情報が正確でないと判定した場合に、情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求するので、データ収集装置3が稼動していなくても、遊技場外部管理装置2は正確な最終稼動情報を収集することができる。すなわち、データ収集装置3の稼動時間を限定することができ、データ収集装置3への不正なアクセスの機会を低減して、データ収集装置3のセキュリティを高めることができる。
【0178】
なお、第1〜第3の実施の形態では、遊技用管理装置1及びデータ収集端末3から遊技場外部管理装置2に、営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、営業終了時の最終稼動情報を送信することなく、営業終了時の最終稼動情報から所定の計算式によって求めた値(例えば、ハッシュ関数を用いて演算して求めたハッシュ値)を、遊技用管理装置1及びデータ収集端末3から遊技場外部管理装置2に送信し、遊技用管理装置1から遊技場外部管理装置2に送信された値と、データ収集端末3から遊技場外部管理装置2に送信された値とを比較して、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が正確なものであるか否か(最終稼動情報が改変されているか否か)を判定するように構成してもよい。
【0179】
このように可逆的な情報の暗号化ではなく、不可逆的な計算式を用いて最終稼動情報を演算して送信するので、最終稼動情報は圧縮されて送信することから、遊技用管理装置1及びデータ収集端末3から遊技場外部管理装置2に送信されるデータ量を低減することができる。
【0180】
図11は、本発明の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。
【0181】
なお、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0182】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始報知信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始報知信号によって、前の営業単位において蓄積した累積値(稼動情報)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において蓄積した稼動情報の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0183】
そして、営業情報の収集を開始する。営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。
【0184】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業終了指示が同報通知される。情報収集端末5は、この営業終了通知によって、情報収集時間が終了したと判断し、作動情報の収集が終了する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は受信した稼動情報を記憶する。また、情報収集端末装置5は、データ収集装置3に最終稼動情報を送信する。データ収集装置3は受信した最終稼動情報を記憶する。
【0185】
そして、遊技用管理装置1は、遊技場外部管理装置2に営業終了時の累積値(最終稼動情報)を送信する。また、データ収集装置3も、遊技場外部管理装置2に営業終了時の累積値(最終稼動情報)を送信する。
【0186】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の遊技システムの別のシステム構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の情報収集端末装置5に用いられるマイクロプロセッサの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態のデータ収集装置3の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのイベント情報発生時のシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中から営業終了までのシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中に送信される信号を示したブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業判定処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態の遊技システムの営業中から営業終了までのシーケンス図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業中から営業終了までのシーケンス図である。
【図11】本発明の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【符号の説明】
1 遊技用管理装置
2 遊技場外部管理装置
3 データ収集装置
4 中継端末
5 情報収集端末装置
6 遊技機
7 計数機
8 券売機
9 金庫
Claims (21)
- 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、
前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、
前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、
遊技場外には、前記遊技用管理装置が収集した稼動情報及び前記データ収集装置が収集した稼動情報を収集する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、
前記情報収集端末装置は、収集した作動情報について所定期間の累積演算をし、稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記稼動情報を送信する稼動情報送信手段と、を備え、
前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を受信し、前記遊技場外部管理装置に送信する第1稼動情報外部送信手段を備え、
前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を受信する稼動情報受信手段と、前記受信した稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記受信した稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信する第2稼動情報外部送信手段と、を備え、
前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較する稼動情報比較手段を備えることを特徴とする遊技システム。 - 前記情報収集端末装置は、前記遊技用管理装置に最後に送信した前記稼動情報を判定し、最終稼動情報を判定する最終稼動情報判定手段を備え、前記稼動情報送信手段によって前記最終稼動情報を送信し、
前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置が送信した前記稼動情報を、前記第1稼動情報外部送信手段によって前記遊技場外部管理装置に送信し、
前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置が送信した前記稼動情報を、前記第2稼動情報外部送信手段によって前記遊技場外部管理装置に送信し、
前記遊技場外部管理装置は、前記稼動情報比較手段によって前記遊技用管理装置から送信された最終稼動情報と、前記データ収集装置から送信された最終稼動情報とを比較することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。 - 前記遊技場外部管理装置は、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、
前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記稼動情報記憶手段に記憶している稼動情報を遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。 - 前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報を記憶する記憶手段を備え、
前記遊技場外部管理装置は、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、
前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記情報収集端末装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。 - 前記情報収集端末装置は、収集した稼動情報を記憶する記憶手段を備え、
前記稼動情報比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対応して、前記情報収集端末装置に稼動情報の送信を要求し、
前記情報収集端末装置は、前記データ収集装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記データ収集装置に送信し、
前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から送信された稼動情報を、前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。 - 前記遊技場外部管理装置に送信される稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されて、遊技場外部管理装置に送信されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の遊技システム。
- 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置及び前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を処理する遊技用管理装置に、ネットワークを介して接続されるデータ収集装置であって、
遊技場外に設けられた、前記稼動情報を収集する遊技場外部管理装置と通信可能に接続され、
前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報のうち、最後に送信した最終稼動情報を収集する情報収集手段と、
前記最終稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、
前記稼動情報比較手段に、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較させるために、前記遊技場外部管理装置に最終稼動情報を送信する最終稼動情報外部送信手段と、を備えることを特徴とするデータ収集装置。 - 前記遊技場外部管理装置が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に送信する稼動情報の送信要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項7に記載のデータ収集装置。
- 前記遊技場外部管理装置が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に送信する稼動情報の送信要求に対して、前記情報収集端末装置に稼動情報の送信を要求し、
前記情報収集端末装置から送信された稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項7に記載のデータ収集装置。 - 前記データ収集装置が送信する最終稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されたものであることを特徴とする請求項7から9のいずれか一つに記載のデータ収集装置。
- 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集し、該作動情報から生成された稼動情報を遊技用管理装置にネットワークを介して送信する情報収集端末装置であって、
収集した作動情報から生成された稼動情報を記憶する記憶手段と、
収集した作動情報について所定期間の累積演算をし、稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、
前記遊技用管理装置に最後に送信した前記稼動情報を判定する最終稼動情報判定手段と、を備え、
前記遊技場外部管理装置が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に送信する稼動情報の送信要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする情報収集端末装置。 - 前記データ収集装置が送信する最終稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されたものであることを特徴とする請求項11に記載の情報収集端末装置。
- 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置、及び、前記遊技用管理装置とは別に動作し前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置を接続するネットワークと接続され、前記遊技用管理装置が収集した稼動情報及び前記データ収集装置が収集した稼動情報を収集する、遊技場外に設けられた遊技場外部管理装置であって、
前記遊技用管理装置によって送信された稼動情報と前記データ収集装置によって送信された稼動情報とを比較する稼動情報比較手段を備えることを特徴とする遊技場外部管理装置。 - 前記データ収集装置に対して、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、
前記稼動情報比較手段が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記稼動情報比較手段は、前記送信要求に対する応答として送信された稼動情報と前記遊技用管理装置から送信された稼動情報とを比較することを特徴とする請求項13に記載の遊技場外部管理装置。 - 前記情報収集端末装置に対して、稼動情報の送信を要求する稼動情報送信要求手段を備え、
前記稼動情報比較手段が前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記稼動情報送信要求手段は、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記稼動情報比較手段は、前記送信要求に対する応答として送信された稼動情報と前記遊技用管理装置から送信された稼動情報とを比較することを特徴とする請求項13に記載の遊技場外部管理装置。 - 情報収集端末装置、第1のデータ収集装置及び第2のデータ収集装置をネットワークによって接続して構成された遊技システムに適用され、
前記情報収集端末装置が、遊技場に設置された遊技機又は遊技場の収支に関わる遊技関連装置から作動情報を収集して、前記第1のデータ収集装置及び第2のデータ収集装置に前記作動情報から生成された稼動情報を蓄積し、前記第1のデータ収集装置及び前記第2のデータ収集装置から、遊技場の外部に設けられた遊技場外部管理装置が前記稼動情報を収集するデータ収集方法であって、
前記情報収集端末装置は、収集した作動情報について所定期間の累積演算をして稼動情報を生成し、前記遊技用管理装置に最後に送信した前記稼動情報を最終稼動情報として判定し、前記最終稼動情報を送信し、
前記第1のデータ収集装置は、前記稼動情報を受信し、前記受信した稼動情報を遊技場外部管理装置に送信し、
前記第2のデータ収集装置は、前記稼動情報を受信し、前記受信した稼動情報を記憶し、前記受信した稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とするデータ収集方法。 - 前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較し、
前記比較の結果、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記データ収集装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、記憶している稼動情報を遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項16に記載のデータ収集方法。 - 前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された稼動情報とを比較し、
前記比較の結果、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記情報収集端末装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記情報収集端末装置は、前記遊技場外部管理装置からの稼動情報の送信の要求に対して、記憶している稼動情報を前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項16に記載のデータ収集方法。 - 前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と、前記データ収集装置から送信された最終累積稼動情報とを比較し、
前記比較の結果、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記データ収集装置に対して稼動情報の送信を要求し、
前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置に稼動情報の送信を要求し、
前記情報収集端末装置は、前記データ収集装置からの稼動情報の送信の要求に対して、前記記憶手段に記憶されている稼動情報を前記データ収集装置に送信し、
前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から送信された稼動情報を、前記遊技場外部管理装置に送信することを特徴とする請求項16に記載のデータ収集方法。 - 前記比較手段が、前記遊技用管理装置から送信された稼動情報と前記データ収集装置から送信された稼動情報とが整合しないと判定した場合に、前記遊技場外部管理装置の要求に応じて送信する稼動情報は、前記最終累積稼動情報であることを特徴とする請求項17から19のいずれか一つに記載のデータ収集方法。
- 前記遊技場外部管理装置に送信する稼動情報は、前記遊技場外部管理装置から送信された暗号化情報に基づいて暗号化されて、遊技場外部管理装置に送信されることを特徴とする請求項16から20のいずれか一つに記載のデータ収集方法。
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