JP4265901B2 - 遊技システム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシン等の遊技機が設置された遊技場における管理情報を処理する遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技場においては、設置されている遊技機の稼動状況や売上情報、景品交換情報等の管理情報を、遊技用管理装置(ホールコンピュータ)により集計管理している。遊技場の経営者は、このようにして得られた管理情報を遊技場の経営管理に利用している。
【0003】
また、多店舗を展開する経営規模がある程度大きな企業では、各遊技場の管理情報を本部に集めて経営管理に利用している。
【0004】
しかし、この種の管理は、その遊技場単位の管理にとどまり、単に営業管理の円滑化を狙っただけに過ぎず、対外的に公正をきすデータ管理とまではいかないものである。即ち、従来の遊技場のコンピュータ管理はデータ保存まで全て同店内にて行なっている関係上、集計結果の修正が自在となり、延いては売上額のごまかし(不正)等が容易となっている。このため、例えば脱税企業ランク付けに、絶えず遊技場(パチンコ店)が挙げられ、遊技場は脱税をしているかのような認識が社会に広がっているという問題点があった。上記実情に鑑み、ある地域単位にデータ管理センターを設け加盟する多数の遊技場が、夫々最終的な売上データ集計を行なって貰うようにし、上記課題を解決する遊技場のデータ管理システムを提供することが提案されている。
【0005】
また、遊技場において管理情報を対外的に改ざんして公表する不正行為を極力防止することを課題とし、管理情報を処理して記憶するための情報管理手段に、管理情報が入力される情報入力手段と、その入力された情報を処理する制御管理手段と、制御管理手段により処理された情報を情報記憶媒体に記憶させる記憶手段とが設けられ、その情報管理装置を、遊技場にとって内部構造がわからないブラックボックス化することも提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−142322号公報
【特許文献2】
特開平9−66156号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の遊技システムでは、このような管理情報を改変して所得を過小に申告し脱税をはかる不正行為の事例は、一部の心無い遊技場において見うけられるものの、大多数の遊技場は業界の健全化に全力を挙げて取り組んでいるのが実情である。つまり、遊技場の多くは善良な経営者であり、一部の心無いもののために企業の経営情報を第三者に対して提供することには、経営情報から遊技場毎の売上、割数等の経営戦略上の秘密事項を容易に知ることができることから、この経営情報を第三者に対して提供することには大きな抵抗感がある。
【0008】
また、このような重要な情報管理を任せることができる適当な管理者が見当たらないこともあり、現在に至っても第三者による情報管理が実現していない。
【0009】
本発明は、遊技場の管理情報の正当性を判断するための情報を第三者が管理するにあたり、管理される側の遊技場が安心して情報管理を任せることのできる、第三者による遊技情報管理システムを構築することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報への改変のためのアクセスを制限するアクセス制限手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置から前記管理情報を収集する管理情報収集手段と、前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記データ収集装置から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、前記管理情報比較手段により管理情報が一致しないと判定された場合に、前記データ収集装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備える。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記遊技場外部管理装置は、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段を備えることを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報への改変のためのアクセスを制限するアクセス制限手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、前記遊技用管理装置が生成した管理情報を収集する管理情報収集手段と、前記管理情報収集手段が前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記第2管理情報生成手段が生成した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果が不一致である場合に、前記遊技用管理装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記データ収集装置から前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を収集する比較結果収集手段と、前記比較結果収集手段が収集した管理情報の比較結果を記憶する比較結果記憶手段と、を備える。
【0013】
第4の発明は、第1から第3の発明において、遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置が前記稼動情報を使用して逆演算困難な管理情報を生成する際に用いる演算情報を生成する演算情報生成手段と、所定の営業単位毎に前記演算情報生成手段により生成された演算情報を遊技用管理装置及びデータ収集装置に送信する演算情報送信手段と、を備え、前記演算情報生成手段は、前記所定の営業単位毎に異なる演算情報を生成することを特徴とする。
【0014】
第5の発明は、第1から第4の発明において、前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報に当該稼動情報を識別するための識別符号を付し、前記第1管理情報生成手段及び前記第2管理情報生成手段は、前記収集した稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難に生成した情報に、前記識別符号を付して管理情報を生成し、前記管理情報比較手段は、前記遊技用管理装置が生成した管理情報と、前記データ収集装置が生成した管理情報とを前記識別符号により同期して比較を行うことを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、第1から第5の発明において、前記遊技場外部管理装置と前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置とはインターネットにより情報転送可能に接続されてなり、前記遊技用管理装置と前記遊技場外部管理装置及び前記データ収集装置と前記遊技場外部管理装置との間には仮想閉域網を設定することを特徴とする。
【0016】
第7の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集し、該作動情報から稼動情報を生成する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置及び前記遊技用管理装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、前記情報収集端末装置は、収集した作動情報から生成した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置及び前記情報収集端末装置から前記管理情報を収集する管理情報収集手段と、前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記情報収集端末装置から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段と、前記管理情報比較手段により管理情報が一致しないと判定された場合に、前記情報収集端末装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備える。
【0017】
第8の発明は、第7の発明において、前記遊技場外部管理装置は、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段を備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報への改変のためのアクセスを制限するアクセス制限手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置から前記管理情報を収集する管理情報収集手段と、前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記データ収集装置から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、前記管理情報比較手段により管理情報が一致しないと判定された場合に、前記データ収集装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備えるので、遊技場が管理する稼動情報が分からない形式の管理情報により、遊技場が管理する稼動情報の正当性を担保することから、遊技場外部で管理する管理情報を稼動情報に再変換することが困難なので、遊技場の営業秘密が外部に流出するおそれが少なく、第三者に稼動情報の管理を任せる抵抗感は小さくなる。
【0024】
また、遊技場外部管理装置で管理情報の比較処理をすることから、稼動情報に関する不正に強いシステムとすることができ、他の装置の負荷を軽減することができる。さらに、遊技用管理装置で記憶している稼動情報を改変すると、改変前のハッシュ値を得ることが困難になるため、データ収集装置で改変できないように記憶している稼動情報のハッシュ値と比較することで稼動情報の改変を容易に検出することができる。
【0025】
さらに、管理情報が一致しない理由を調査することができる。
【0026】
第2の発明では、前記遊技場外部管理装置は、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段を備えるので、記憶された比較結果によって、管理情報が一致しない理由を調査することができる。
【0027】
第3の発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、前記データ収集装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報への改変のためのアクセスを制限するアクセス制限手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、前記遊技用管理装置が生成した管理情報を収集する管理情報収集手段と、前記管理情報収集手段が前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記第2管理情報生成手段が生成した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果が不一致である場合に、前記遊技用管理装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記データ収集装置から前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を収集する比較結果収集手段と、前記比較結果収集手段が収集した管理情報の比較結果を記憶する比較結果記憶手段と、を備えるので、遊技場の営業秘密が外部に流出するおそれが少なく、第三者に稼動情報の管理を任せる抵抗感は小さくなる。
【0028】
また、データ収集装置で管理情報の比較処理をすることから、遊技場外部管理装置の負荷を軽減することができ、遊技場外に送信されるデータ量を削減して、ネットワークの負荷を軽減することができる。さらに、遊技用管理装置で記憶している稼動情報を改変すると、改変前のハッシュ値を得ることが困難になるため、データ収集装置で改変できないように記憶している稼動情報のハッシュ値と比較することで稼動情報の改変を容易に検出することができる。
【0029】
さらに、管理情報が一致しない理由を調査することができる。
【0030】
第4の発明では、遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置が前記稼動情報を使用して逆演算困難な管理情報を生成する際に用いる演算情報を生成する演算情報生成手段と、所定の営業単位毎に前記演算情報生成手段により生成された演算情報を遊技用管理装置及びデータ収集装置に送信する演算情報送信手段と、を備え、前記演算情報生成手段は、前記所定の営業単位毎に異なる演算情報を生成するので、管理情報の演算情報(演算式、演算種値)が毎回異なるものとなることから、管理情報の演算式又は演算種値の推定を困難にすることができる。
【0031】
第5の発明では、前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報に当該稼動情報を識別するための識別符号を付し、前記第1管理情報生成手段及び前記第2管理情報生成手段は、前記収集した稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難に生成した情報に、前記識別符号を付して管理情報を生成し、前記管理情報比較手段は、前記遊技用管理装置が生成した管理情報と、前記データ収集装置が生成した管理情報とを前記識別符号により同期して比較を行うので、異なる稼動情報を使用して管理情報が生成されることを防止することができる。また生成元となった稼動情報が異なる管理情報によって比較されることを防止することができる。
【0032】
第6の発明では、前記遊技場外部管理装置と前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置とはインターネットにより情報転送可能に接続されてなり、前記遊技用管理装置と前記遊技場外部管理装置及び前記データ収集装置と前記遊技場外部管理装置との間には仮想閉域網を設定するので、転送されるデータが外部に漏洩することがなく、遊技場の経営情報の秘匿性を保つことができる。
【0033】
第7の発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集し、該作動情報から稼動情報を生成する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置及び前記遊技用管理装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、前記遊技用管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、前記情報収集端末装置は、収集した作動情報から生成した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記遊技用管理装置及び前記情報収集端末装置から前記管理情報を収集する管理情報収集手段と、前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記情報収集端末装置から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段と、前記管理情報比較手段により管理情報が一致しないと判定された場合に、前記情報収集端末装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備えるので、遊技場が管理する稼動情報が分からない形式の管理情報により、遊技場が管理する稼動情報の正当性を担保することから、遊技場外部で管理する管理情報を稼動情報に再変換することが困難なので、遊技場の営業秘密が外部に流出するおそれが少なく、第三者に稼動情報の管理を任せる抵抗感は小さくなる。
【0034】
また、遊技場外部管理装置で管理情報の比較処理をすることから、稼動情報に関する不正に強いシステムとすることができ、他の装置の負荷を軽減することができる。
【0035】
第8の発明では、前記遊技場外部管理装置は、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段を備えるので、記憶された比較結果によって、管理情報が一致しない理由を調査することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0046】
図1は、本発明の実施の形態の遊技システムの全体の構成を示すシステム構成図である。
【0047】
遊技場Aには、遊技場内部のネットワークである内部ネットワークが設けられており、該内部ネットワークには遊技用管理装置(ホールコンピュータ)1、データ収集装置3、中継端末4及び情報収集端末装置5が接続されている。
【0048】
遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標、以下同じ)によって構成されており、該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、各機器間の通信(特定の機器に対するデータ転送)や、全機器に対する同報通信(例えば、ブロードキャスト)を行うことができる。
【0049】
遊技用管理装置1は、遊技機6及び遊技場内部に設置された遊技場の収支に関わる遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)から作動情報を収集し、各機器の動作状況を監視する。遊技機6は、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。そして、各機器から収集した作動情報を分析して遊技場の営業分析をし、遊技機6(パチンコ機)の釘調整をし、遊技機6に対する不正を発見する。
【0050】
データ収集装置3は、遊技用管理装置1とは別個独立して動作し、遊技場内部に設置された機器(遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等)からの情報を、遊技用管理装置1とは別に収集する。
【0051】
中継端末4は遊技場内の島設備毎に設けられており、該島設備内に設置された情報収集端末装置5からの情報を中継して、該情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0052】
遊技機6は島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。遊技機6毎又は複数(例えば、2台)の遊技機6に1台の情報収集端末装置5が接続されており、情報収集端末装置5は、遊技機6から出力される情報を収集する。具体的には、遊技機6に設けられた外部出力端子からは、遊技機6の作動情報として遊技に関わる信号が出力されている。なお、遊技機6の作動情報を外部出力端子から取り出すのではなく、通信機能付遊技用CPUの通信ポートを介して遊技機6の作動情報を出力するように構成してもよい。
【0053】
この遊技機本体6aから出力される信号には、上タンク内の賞品球が不足していることを示し、島設備からの球の補給を促す「球切れ信号」、所定数(例えば、10個)の賞球を排出する毎に出力される「賞球信号」、所定数(例えば、25個)の遊技球を貸し出す毎に出力される「球貸信号」、変動表示装置が変動表示を開始したときに出力される「スタート信号」、変動表示装置の変動表示が停止したときに出力される「図柄確定信号」、特別遊技状態(大当り状態)中に出力される「大当り信号」、確率変動中に出力される「確変信号」等がある。また、球貸ユニット(現金サンド)6bからは、球貸時の売上高に関する「売上信号」が出力される。なお、この現金サンドからの「売上信号」は、売上金額に関する情報としての他、売上金額に相当する貸球数に関する情報としても使用される。すなわち、これらの信号を受信した情報収集端末装置5は、遊技機6からの作動情報を収集して、遊技用管理装置1やデータ収集装置3に対して作動情報を累積演算した稼動情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0054】
また、遊技機6には、遊技機6に遊技球を補給する補給タンク6cと、遊技機6から回収したアウト球を収容するアウトタンク6dとが併設されている。補給タンク6cには補給した球数を計数する補給数計数部を有し、アウトタンク6dにはアウト球数を計数する回収球計数部を有している。補給タンク6c(補給数計数部)は補給球の計数結果を作動情報として「補給信号」を出力する。アウトタンク6d(回収球計数部)はアウト球の計数結果を作動情報として「回収信号」を出力する。この補給タンク6c及びアウトタンク6dは情報収集端末装置5に接続され、情報収集端末装置5が補給タンク6c及びアウトタンク6dから出力される作動情報を収集し、累積値を生成して、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に出力する。
【0055】
また、遊技場内には、遊技場の収支に関わる遊技関連装置として計数機7、券売機8及び金庫9が設けられており、各々情報収集端末装置5に接続されている。計数機7は、遊技者が遊技によって得た遊技媒体(遊技球、メダル等)を、景品との交換のために、計数するジェットカウンター等の装置であり、遊技媒体の計数結果に関する「計数信号」を出力する。券売機8は、遊技に用いるプリペイドカード等を発券するものであり、発券時の売上高に関する「売上信号」を出力する、金庫9は、券売機8、現金サンドが収受した現金が搬送されて収納されるもので、金庫9への入金高に関する「入金信号」が出力される。これらの、計数機7、券売機8及び金庫9からの作動情報としての「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」は、情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5では、所定時間の遊技媒体の計数値、売上高、入金高を加算演算し、累積値を集計して、稼動情報を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に出力する。
【0056】
情報収集端末装置5は、遊技場に設置される装置(遊技6機等)に接続されており、これらの装置から出力される作動情報を収集して、該作動情報に基づいて、所定期間の作動情報の累積値(例えば、賞球信号に基づいて算出される賞球数の累積値)を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に送信する。この情報収集端末装置5が生成する所定期間の稼動情報(所定期間の作動情報の累積値)は、通常は一営業単位毎に累積算出されるが、週又は月を単位として累積算出するように構成してもよい。
【0057】
ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前・午後等に分割して時間毎に営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば1週間)にわたるものとしてもよい。
【0058】
なお、情報収集端末装置5に、遊技機6の過去の稼働状況(スタート回数、大当り回数等)を表示する情報開示機器や呼出ランプなどが併設される構成としてもよい。
【0059】
本実施の形態では、情報収集端末装置5からの情報を中継する中継端末4を島設備毎に設けたが、中継端末4を設けることなく、情報収集端末装置5を直接内部ネットワークに接続するように構成してもよい。また、情報収集端末装置5や中継端末4を介さず遊技機6と内部ネットワークとが直接接続されるように構成してもよい。さらに、情報収集端末装置5の代わりにリモートIOを置き、中継端末4の代わりに複数の遊技機に対応する情報収集端末装置をおく事も可能である。このように構成することで従来島コンピュータと称された方式での遊技システムにも対応可能である。
【0060】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から送信された稼動情報を受信し、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報を種類別に加算して、稼動情報の種類別の合計値を生成し、記憶手段に記憶する。そして、所定のタイミングで、営業終了時の最終稼動情報として遊技場外部管理装置2に送信する。このデータ収集装置3には、本遊技システムに接続された各機器の稼動に必要な情報(例えば、時間情報)を送信するシステム時計の機能を有するように構成してもよい。このシステム時計が遊技システムを構成する各機器に時間情報を提供することで、各機器からの稼動情報を同一の時間に基づいて収集することができる。
【0061】
このようにデータ収集装置3に、遊技システムの稼動に必要な機能を持たせると、データ収集装置3が故障したり、データ収集装置3を取り外したりすると、本遊技システムが稼動しないことから、データ収集装置3が稼動情報を収集しない状態で、遊技システムが稼動することがなく、データ収集装置3による稼動情報の収集漏れが生じることがない。
【0062】
遊技場外部管理装置2は、遊技場チェーンを経営する本部や外部機関に設けられ、ネットワークを介して遊技用管理装置1やデータ収集装置3と接続されており、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3が遊技場に設置された装置から収集した稼動情報の送信を受け、このデータを記憶して、管理する。
【0063】
遊技用管理装置1の通信ポート及びデータ収集装置3の通信ポートには、通信回線として遊技場外の外部ネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット)と、電話回線網(例えば、ISDN)又は地域IP網を介して接続されており、他の遊技場や本部に設けられた遊技場外部管理装置2等の装置と通信をする。なお、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3以外の装置が、遊技場外に設けられた装置と通信する場合には、データ収集装置3の通信ポートを介して遊技場外部管理装置2等の遊技場外に設けられた装置と通信をする。このように、データ収集装置3を遊技場外の外部ネットワークに直接接続すると、データ収集装置3から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1を経由することがないことから、データ収集装置3から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1で改変されるおそれがなくなる。
【0064】
データ収集装置3と遊技場外部管理装置2との間のネットワークが、インターネットのような不特定多数者が用いるネットワークであり、専用線で接続されていない場合には、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2及びデータ収集装置3と遊技場外部管理装置2との間に仮想閉域網(VPN)を設定すると、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2との間で転送されるデータが外部に漏洩することがなく、遊技場の経営情報の秘匿性を保つことができる。
【0065】
以上、主に遊技場Aについて説明したが、遊技場B及び遊技場Cにも同様の設備が設けられており、遊技場外部管理装置2と、各遊技場に設けられた遊技用管理装置、データ収集装置と通信して、遊技場外部管理装置2に稼動情報を送信することができるように構成されている。
【0066】
次に、本発明の実施の形態の情報収集端末装置5の構成を説明する。
【0067】
情報収集端末装置5は、マイクロプロセッサ50、電源回路及びデータ入出力用の端子が設けられている。このマイクロプロセッサ50の構成を図2に示す。
【0068】
マイクロプロセッサ50は、3個のCPU501〜503を内蔵した1チップタイプのプロセッサであり、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)501、ネットワークCPU502、アプリケーションCPU503の3つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU501〜503が共通に接続されているアドレス及びデータのためのコモンバス504には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、CPUによるプログラム実行時のワークエリアとして使用されるメモリであるRAM505、不揮発性のメモリであるEEPROM507、プログラムなどを予め格納したROM509が接続されている。
【0069】
また、このコモンバス504には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート510及びI/Oポート512も接続されている。ネットワーク通信ポート510は所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートであり、I/Oポート512はパラレル又はシリアルの入出力ポートである。
【0070】
EEPROM507は不揮発性のメモリであって、ネットワーク構成およびアドレスの指定情報、識別コード(48ビット)等の情報収集端末装置5に設定される情報や、制御用のプログラム等を記憶している。識別コード以外は、プログラムにより書き換え可能である。識別コードは、EEPROM507の製造過程で改変不能に書き込まれるものであり、各チップ毎に異なるコードを書き込むことができる。この識別コードは、ネットワークを介して外部から読み出すことができるので、情報収集端末装置5の識別に用いることができる。すなわち、どの情報をどのプロセッサ50(どの情報収集端末装置5)が出力したかを知ることができる。EEPROM507のプログラムにより書き換え可能な部分及びROM509には、作動情報の収集に用いられるプログラムが記憶されている。
【0071】
プロセッサには、CPU501〜503のクロックやリセットなどの制御信号を出力する制御回路514も内蔵されている。
【0072】
マイクロプロセッサ50の、ネットワーク通信ポート510は、ドライバを介してネットワーク接続端子に接続されており、該ネットワーク接続端子には中継端末4が接続され、遊技場管理装置1及びデータ収集装置3との信号(データ信号、指令信号)の送受信をする。I/Oポート512は、ドライバを介して外部入出力端子に接続されており、該外部入出力端子には、遊技機6、計数機7等の遊技場に設置された装置から出力されたデータが入力される。
【0073】
遊技機6、計数機7等の遊技場に設置された装置から作動情報が入力さると、アプリケーションCPU503によって作動情報の累積値が算出され、稼動情報が生成されて、稼動情報生成手段が形成される。また、生成された稼動情報はネットワーク通信ポート510から出力され、MACCPU501、ネットワークCPU502及びネットワーク通信ポート510によって、稼動情報送信手段が構成される。また、アプリケーションCPU503及びRAM505によって、生成した稼動情報を記憶する記憶手段が構成される。
【0074】
次に、本発明の実施の形態のデータ収集装置3の構成を説明する。図3は、データ収集装置3の構成を示すブロック図である。
【0075】
データ収集装置3には、CPU301、プログラムなどを予め格納したROM302、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM303、各種データを記憶するハードディスク、不揮発メモリ(フラッシュメモリ等)等の記憶装置304が設けられている。RAM303は、情報収集端末装置5が送信した稼動情報を記憶して、第2稼動情報記憶手段を構成する。これらのCPU301、ROM302、RAM303及び記憶装置304はバス308によって接続されている。このバス308はCPU302がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0076】
また、ROM302、RAM303には暗号化通信のための暗号キーが記憶されており、CPU301とによって暗号化手段が構成されている。
【0077】
バス308には、外部との入出力を司る通信インターフェース305、入力インターフェース306及び出力インターフェース307が接続されている。通信インターフェース305は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。入力インターフェース306、出力インターフェース307は、データ収集装置3に対して直接データを入出力するもので、メンテナンス用の入力装置(キーボード)や表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0078】
なお、データ収集装置3は、RAM303(第2稼動情報記憶手段)に記憶された稼動情報を改変させないようにするために、他の装置からデータ収集装置3に対して、データ収集装置3が記憶している情報にアクセスするためのキー(パスワード等)を送信して、そのキーが一致しないとデータ収集装置3のポートが開かないように構成して、データ収集装置3(第2稼動情報記憶手段)に記憶された情報(稼動情報)へのアクセスを制限し、該情報の改変を防止するアクセス制限手段を有する。また、入力インターフェース306、出力インターフェース307は特別な入出力装置が接続されたときのみに動作するように構成したり、入力インターフェース306に入力装置を接続する端子を設けなかったり、CPUにデータを入出力するためのポートが使用できないように設定することによって、アクセス制限手段を構成してもよい。
【0079】
このように、データ収集装置3が通信インターフェース305を介して情報収集端末装置5から稼動情報を受信し、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報受信送信手段が構成される。また、データ収集装置3が収集した稼動情報は通信インターフェース305を介して遊技場外部管理装置2に送信され、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報送信手段が構成される。
【0080】
本実施の形態のデータ収集装置3は稼動情報を記憶して、ネットワークを介して、遊技場外部管理装置に出力するが、出力インターフェース307を介して、RAM303(稼動情報記憶手段)に記憶された稼動情報を出力するデータ出力手段を設け、出力インターフェース307に接続したデータ読出装置によって、RAM303に記憶された稼動情報を読み出すことができるように構成してもよい。また、記憶された稼動情報を記憶媒体(フラッシュメモリ、磁気記録媒体等)によって取り出すことによって、外部にデータを出力するように構成してもよい。
【0081】
次に、本発明の実施の形態の遊技用管理装置1の構成を説明する。遊技用管理装置1は、図3に示すブロック図と等しい構成を有する。しかし、前述したデータ収集装置3の構成と以下の点で異なる。
【0082】
まず、入力インターフェース306には、遊技用管理装置1の操作のための入力装置(キーボード、マウス等)が接続される。出力インターフェース307には、遊技機6等から収集したデータや、遊技用管理装置1の稼働状態を表示する表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0083】
また、通信インターフェース305は、内部ネットワークに接続される他、遊技場外の外部ネットワークと接続している。よって、遊技場に設置され、ネットワークによって接続された各装置は、遊技用管理装置1を介して外部ネットワークに接続された機器と通信をすることができる。
【0084】
次に、本発明の実施の形態の遊技場外部管理装置2の構成を説明する。遊技場外部管理装置2は、図3に示すブロック図と等しい構成を有する。しかし、前述したデータ収集装置3の構成と以下の点で異なる。
【0085】
入力インターフェース306には、遊技場外部管理装置2の操作のための入力装置(キーボード、マウス等)が接続される。出力インターフェース307には、遊技用管理装置1やデータ収集装置3から収集したデータを表示する表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0086】
通信インターフェース305は、遊技場外の外部ネットワークと接続している。よって、各遊技場に設置された遊技用管理装置1や、データ収集装置3と通信をすることができる。
【0087】
図4は、本発明の実施の形態の遊技システムのイベント情報発生時の処理を示すシーケンス図である。
【0088】
営業中の時間帯は、遊技機6が稼動しており、遊技機6から作動情報として、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された賞球信号等が出力される。また、計数機7も稼動しており、計数機7から計数信号が出力され、券売機8から売上信号が出力され、金庫9から入金信号が出力される。これらの信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される。
【0089】
例えば、情報源である遊技機6からは、所定数(例えば、10個)の賞球が排出されたことに関連する「賞球信号」や、遊技機6が特別遊技状態(大当り状態)になったことに関連する「大当り信号」が出力される。その作動情報(賞球信号)は情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末5では、受信した作動情報が、直ちに遊技用管理装置1に送信すべき情報(イベント情報)であるか否かを判定する。
【0090】
すなわち、遊技機6から出力される情報のうち、「球切れ信号」、「図柄確定信号」、「大当り信号」、「確変信号」、遊技機の前面枠開放に伴う「ドア開放信号」、呼出ボタンの操作に伴う「呼出信号」はイベント情報であり、遊技用管理装置1に直ちに送信される。一方、遊技機6から出力される情報のうち、「賞球信号」、「球貸信号」、「スタート信号」はイベント情報ではなく、情報収集端末装置5で累積値が集計される。また、遊技機以外の装置では、装置の異常を示す「エラー信号」はイベント情報であり、遊技用管理装置1に直ちに送信される。一方、「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」はイベント情報ではなく、情報収集端末装置5で累積値が集計される。なお、イベント情報であるか否かは、遊技場の運営においてリアルタイムで必要とされる情報であるか否かによって各遊技場毎に設定されるようにしてもよい。
【0091】
情報収集端末装置5が収集した作動情報がイベント情報であると判定すると、情報収集端末装置5は該イベント情報(例えば、球切れ信号)を遊技用管理装置1に対して送信する。また、一部のイベント情報(例えば、大当り信号)は作動情報を加算集計し、該作動情報に基づいて稼動情報を生成し、該稼動情報が記憶される。
【0092】
イベント情報を受信した遊技用管理装置1は、該イベント情報に対する処理を直ちに実行する。すなわち、遊技場の係員に注意を喚起するために、遊技用管理装置1に接続された表示装置画面に、該イベント情報の発生に関係する遊技機を識別する表示(台番号)と、イベント情報の内容を表示する。
【0093】
一方、イベント情報でない作動情報は、該作動情報に基づいて累積データとしての稼動情報が生成され、該稼動情報が記憶される。具体的には、所定時間における、賞としての遊技媒体の排出数(賞球排出数)、貸出のための遊技媒体の排出数(貸球数)、スタート回数の累積値が加算演算され、稼動情報が生成される。なお、稼動情報は、例えば、賞球数の累積加算値そのものであってもよいが、累積加算値を加工したデータ(例えば、所定数で除したものや、符号化したもの)であってもよい。
【0094】
この稼動情報は、図5等で後述するように所定タイミング(遊技用管理装置1やデータ収集装置3からの要求に応答して、所定時間毎、営業終了時等)に遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して出力される。
【0095】
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中の処理を示すシーケンス図である。
【0096】
営業中の時間帯は、遊技機6が稼動しており、遊技機6から稼動情報として、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された賞球信号等が出力される。また、計数機7等も稼動しており、計数機7から計数信号が出力され、券売機8から売上信号が出力され、金庫9から入金信号が出力される。これらの信号は稼動情報として情報収集端末装置5に入力される。
【0097】
遊技機6からの賞球信号、計数機7からの計数信号、券売機8からの売上信号、金庫9からの入金信号等の作動情報が送信されると、その作動情報(賞球信号、貸球信号、計数信号、売上信号、入金信号等)は情報収集端末装置5に入力される。このようにして、情報収集端末装置5は、賞球信号等を受信して作動情報を収集する。そして、受信した作動情報が稼動情報の算出が必要なものであれば、該稼動情報を算出する。例えば、賞球排出数の累積値に該賞球信号に該当する賞球数を加算し、賞球排出数の累積値を算出する。そして、情報収集端末装置5は該累積値を稼動情報として記憶する。このように、情報収集端末装置5には、収集した遊技機等の作動情報を所定期間の累積値として演算して稼動情報を生成する演算手段が構成されている。
【0098】
遊技用管理装置1は、所定時間(例えば、10分)毎に、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を稼動情報として送信する。情報収集端末装置5から送信される稼動情報は、その出力時間を示す時間情報又はその出力順序を示す順序情報(一連番号)である識別符号を付して送信される。このように、稼動情報に時間情報を付して出力すると、送信された稼動情報の時間情報の間隔から、稼動情報の転送誤り(送信漏れ、受信誤り)を検出することができる。また、稼動情報に順序情報を付して出力すると、送信された稼動情報の一連番号が連続しているか否かを判定することによって、稼動情報の転送誤り(送信漏れ、受信誤り)を検出することができる。
【0099】
なお、最終稼動情報であることを示すフラグを稼動情報に付して最終稼動情報として、このとき付される最終稼動情報であることを示すフラグを識別符号として用いてもよい。
【0100】
そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、稼動情報を記憶する稼動情報処理を行って、営業状態の推移を管理する。
【0101】
また、遊技用管理装置1からの稼動情報要求を受信した情報収集端末装置5は、データ収集装置3に対しても、遊技用管理装置1に送信した稼動情報と同じ稼動情報を送信する。データ収集装置3は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、稼動情報を記憶する稼動情報処理を行う。このようにして遊技用管理装置1に記憶された稼動情報と、データ収集装置3に記憶された稼動情報とは、稼動情報に付された識別符号により同期が図られる。
【0102】
図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0103】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了(一営業単位の締め)の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了指示信号として機能する。
【0104】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報によって、自ら営業終了の判定を行う。そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信する。
【0105】
このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0106】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0107】
遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報を種類別に加算して合計値を生成し、記憶手段に記憶する稼動情報処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行う。そして、該最終稼動情報をコード化する(例えば、ハッシュ関数によってハッシュ値を求める)演算処理を行い、該稼動情報に付されていた識別符号を演算結果に付して管理情報を生成し、遊技場外部管理装置2に対して稼動情報をコード化した管理情報を送信する。このように遊技用管理装置1が情報収集端末装置5から稼動情報を受信する稼動情報受信手段が構成され、受信した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を不可逆的にコード化したハッシュ値(管理情報)を生成する第1管理情報生成手段が構成され、生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に送信する管理情報送信手段が構成される。
【0108】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報の種類別に加算して合計値を生成し、記憶手段に記憶する稼動情報処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行う。そして、該最終稼動情報を不可逆的にコード化する演算処理を行って、そして、該最終稼動情報を不可逆的にコード化する(例えば、ハッシュ関数によってハッシュ値を求める)演算処理を行って、遊技場外部管理装置2に対して該コード化された稼動情報を管理情報として送信する。このようにデータ収集装置3が、情報収集端末5から稼動情報を受信する稼動情報受信手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を不可逆的にコード化したハッシュ値(管理情報)を生成する第2管理情報生成手段が構成され、データ収集装置3が収集した稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信する稼動情報送信手段が構成される。
【0109】
この遊技用管理装置1及びデータ収集装置3において取り扱われる最終稼動情報は、遊技場での合計値ではなく、島単位の合計値としても、各収集端末装置5単位の累積値を最終稼動情報としてもよい。また、最終稼動情報をコード化して、該最終稼動情報に関する情報を付加して管理情報としてもよい。この最終稼動情報に関する情報としては、該最終稼動情報を送信する遊技場コード、該稼動情報の収集日を特定可能な情報、該稼動情報を識別するコード(時間情報又は一連番号等の順序情報)、後述する承認データ(図11)などを付すことができる。
【0110】
この遊技用管理装置1及びデータ収集装置3から遊技場外部管理装置2に対するコード化した稼動情報の送信は、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3が稼動情報のコード化処理が完了したときに遊技場外部管理装置2に送信してもよい。また、遊技場外部管理装置2からコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)が送信された際に、コード化された稼動情報(ハッシュ値)を送信するようにしてもよい(図7)。また、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3から遊技場外部管理装置2にコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を要求して、コード化のための演算情報が送信された際に、コード化された稼動情報(ハッシュ値)を送信するようにしてもよい(図8)。
【0111】
また、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3における稼動情報のコード化には、例えばハッシュ関数のような不可逆の一方向関数を使用し、該コード化関数を逆演算して求めたハッシュ値の元となる稼動情報の演算が困難なものを用いる。そして、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3は、該最終稼動情報から生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0112】
このデータ収集装置3から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値は、データ収集装置3から遊技用管理装置1を介さずに、遊技場外部管理装置2に送信されるが、遊技用管理装置1を経由して送信するように構成してもよい。しかし、ハッシュ値の伝送経路の遊技用管理装置1においてデータが改変される可能性が生じ、データ伝送の信頼性が低下する。このように、データの伝送経路におけるデータ伝送の信頼性が低い場合には、データ収集装置3からのコード化した稼動情報(ハッシュ値)を、先に用いたハッシュ関数とは異なる暗号化演算式を用いて、暗号化して遊技場外部管理装置2に送信して、遊技用管理装置1によるデータの改変を防止するようにしてもよい。このハッシュ値の暗号化には、公開鍵暗号方式、秘密鍵暗号方式等の公知の方法を用いればよい。
【0113】
また、第三者からの盗み見を防止する観点からは、稼動情報に冗長なデータや、特定のデータを追加(遊技用管理装置1とデータ収集装置3との間では同じデータを追加)することによって、同じ稼動情報から生成されたハッシュ値が(例えば、ハッシュ値生成演算をする毎に)異なる値となるようにしてもよい。このようにすれば、第三者による盗み見があっても、ハッシュ値から稼動情報を推定すること(あるいは、稼動情報を求める逆演算)が極めて困難になる。また、なりすましなども防止することができる。
【0114】
なお、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3が送信する最終稼動情報は、最終稼動情報であることを示すフラグを識別情報として、同期される。
【0115】
そして、遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶し、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶する。そして、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値とを比較判定する。
【0116】
この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していれば、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報は正当なものと判断する。一方、この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していなければ、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断する。
【0117】
このように遊技場外部管理装置2が、遊技用管理装置1から稼動情報のハッシュ値とデータ収集装置3から収集した稼動情報のハッシュ値とを収集する管理情報収集手段が構成され、遊技用管理装置1から収集した稼動情報のハッシュ値とデータ収集装置3から収集した稼動情報のハッシュ値とを比較判定する管理情報比較手段が構成され、遊技用管理装置1が生成した稼動情報のハッシュ値とデータ収集装置3が生成した稼動情報のハッシュ値との比較結果を記憶する比較結果記憶手段が構成される。
【0118】
そして、比較判定結果を記憶して、該比較判定結果をデータ収集装置3に対して送信する。
【0119】
遊技場外部管理装置2からの最終稼動情報のハッシュ値の比較判定結果を受信したデータ収集装置3は、遊技場外部管理装置2による判定結果が「一致」なのか、「不一致」なのかを判定する。そして、遊技場外部管理装置2による判定結果が「不一致」の場合には、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断する。そして、データ収集装置3は、記憶手段に記憶している最終稼動情報(営業終了時の最終累積値)を、遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0120】
このように遊技場外部管理装置2が動作することによって、遊技用管理装置1が生成した稼動情報のハッシュ値と、データ収集装置3から送信された稼動情報のハッシュ値とを比較する管理情報比較手段が構成される。
【0121】
以上説明した実施の形態では、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1からの要求又は営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、データ収集装置3からの要求又は営業終了報知に基づいて、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。また、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、遊技用管理装置1からの要求又は営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1に対して営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3に対しては遊技場の営業終了を自ら判定して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0122】
図7は、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(第3の実施の形態においては情報収集端末装置5)と遊技場外部管理装置2との間のハッシュ値の送信に係るシーケンス図である。
【0123】
遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)における稼動情報のコード化に必要とされる演算情報を、乱数や決定時の時間等に基づいて決定する。本実施形態においては、コード化関数としてハッシュ関数を用いるので、コード化のための演算情報としてハッシュ値の種値を決定する種値決定処理をする。このコード化のための演算情報は、一組の遊技用管理装置1、データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)毎(すなわち、遊技場毎)に決定され、遊技場(又は遊技用管理装置1やデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5))に対して定められた符号に対応させて、遊技場外部管理装置2の記憶手段に一時的に記憶される。
【0124】
そして、遊技場外部管理装置2は、決定したコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)に送信する種値送信処理を行う。
【0125】
遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、遊技場外部管理装置2からの演算情報(ハッシュ関数の種値)を受信すると、受信した種値を用いてハッシュ関数によって稼動情報のハッシュ値を求め、稼動情報をコード化して、該稼動情報に付されていた識別符号をコード化された稼動情報に付して管理情報を生成するハッシュ値生成処理を行う。そして、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、自らが生成した管理情報を受信した種値とともに記憶保持する。このように、データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)も管理情報と種値を記憶保持するようにすれば、遊技用管理装置1が記憶する稼動情報とデータ収集装置が記憶する種値とによりハッシュ関数にて演算すれば、データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)が演算したハッシュ値により該稼動情報の正当性を評価することができる。
【0126】
そして、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、遊技場外部管理装置2に対して、コード化した稼動情報(ハッシュ値)を送信するハッシュ値送信処理を行う。
【0127】
遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1又はデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)からコード化した稼動情報(ハッシュ値)を受信すると、該遊技用管理装置1又は該データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)に送信したコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)及びコード化された稼動情報(ハッシュ値)を、記憶手段に記憶する記憶処理を行う。
【0128】
すなわち、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、コード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を受信すると、該演算情報を稼動情報の送信要求として、受信したコード化のための演算情報を用いてコード化した稼動情報(ハッシュ値)を送信する。
【0129】
図8は、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(第3の実施の形態においては情報収集端末装置5)と遊技場外部管理装置2との間のハッシュ値の送信に係る別のシーケンス図である。
【0130】
遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、最終稼動情報を収集したら、稼動情報のコード化に用いる演算情報を遊技場外部管理装置2に対して要求する。本実施形態においては、コード化関数としてハッシュ関数を用いるので、コード化のための演算情報としてハッシュ値の種値を要求する種値要求処理を行う。
【0131】
遊技用管理装置1又はデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)から種値の要求を受けた遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)における稼動情報のコード化に必要とされるコード化のための演算情報としてのハッシュ関数の種値を、乱数や決定時の時間等に基づいて決定する種値決定処理を行う。そして、遊技場外部管理装置2は、決定したコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)に送信する種値送信処理を行う。
【0132】
このコード化のための演算情報は、一組の遊技用管理装置1、データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)毎(すなわち、遊技場毎)に決定され、遊技場(又は遊技用管理装置1やデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5))に対して定められた符号に対応させて、該演算情報(ハッシュ関数の種値)を遊技場外部管理装置2の記憶手段に一時的に記憶する種値記憶処理を行う。
【0133】
遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、遊技場外部管理装置2からのコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を受信すると、受信した種値を用いてハッシュ関数によって稼動情報をコード化して、ハッシュ値を算出するハッシュ値生成処理を行う。そして、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、遊技場外部管理装置2に対して、コード化した稼動情報(ハッシュ値)を暗号化する暗号化処理を行う。このハッシュ値の暗号化には、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)に設けた暗号化手段と遊技場外部管理装置2の解読手段に暗号化・解読用の鍵を記憶させる公開鍵暗号等の方法を用いて実現することができる。このハッシュ値の暗号化には、公開鍵暗号方式、秘密鍵暗号方式等の公知の方法を用いればよい。
【0134】
また、第三者からの盗み見を防止する観点からは、稼動情報に冗長なデータや、特定のデータを追加(遊技用管理装置1とデータ収集装置3との間では同じデータを追加)することによって、同じ稼動情報から生成されたハッシュ値が(例えば、ハッシュ値生成演算をする毎に)異なる値となるようにしてもよい。このようにすれば、第三者による盗み見があっても、ハッシュ値から稼動情報を推定すること(あるいは、稼動情報を求める逆演算)が極めて困難になる。また、なりすましなども防止することができる。
【0135】
なお、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)の双方から送信されるハッシュ値を暗号化して送信してもよいが、少なくとも一方の装置から送信されるデータを暗号化して送信するように構成してもよい。このように一方の装置から送信されるデータを暗号化して送信する方法は、一方の装置からの伝送経路のデータ伝送の信頼性が低く、該伝送経路においてデータが改変される可能性がある場合に有効となる。
【0136】
なお、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)の双方から送信されるハッシュ値を暗号化して送信する場合には、両装置で異なる暗号を得るように暗号化規則も異ならせる。
【0137】
そして、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、遊技場外部管理装置2に対して、暗号化したハッシュ値を送信するハッシュ値送信処理を行う。
【0138】
遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1又はデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)から暗号化した稼動情報(ハッシュ値)を受信すると、該遊技用管理装置1又は該データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)に送信した暗号化されたハッシュ値を解読して、記憶手段に記憶するハッシュ値記憶処理を行う。
【0139】
すなわち、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)は、コード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を遊技場外部管理装置2に対して要求し、該演算情報を受信すると、該演算情報を稼動情報の送信要求として、受信したコード化のための演算情報を用いてコード化した稼動情報(ハッシュ値)を送信する。
【0140】
以上、図7及び図8において説明したように、遊技場外部管理装置2から送信された演算情報に基づいて、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)が稼動情報をコード化して、該コード化した稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信するので、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)並びに遊技場外部管理装置2においてコード化のための演算情報を一致させることができる。また、正当な遊技用管理装置1又は正当なデータ収集装置3(又は情報収集端末装置5)以外の不正な装置がコード化された稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信する成りすましを防止することができ、稼動情報の通信相手を固定化することができる。また、演算情報が遊技場外部管理装置から与えられるので、稼動情報の改ざんの前後で同じハッシュ値を得るような演算規則の解析が困難となる。つまり、ハッシュ値変換前のデータと、ハッシュ値との関係を経験的に解析することを予防することができる。
【0141】
このように第1の実施の形態では、情報収集端末装置5が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置1は、稼動情報に逆演算困難なハッシュ関数を使用して、収集した稼動情報を演算して管理情報を生成する第1管理情報生成手段を備え、
遊技用管理装置1とは別に動作し、遊技用管理装置1が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置3は、稼動情報に逆演算困難なハッシュ関数を使用して、収集した稼動情報を演算して管理情報を生成する第2管理情報生成手段を備え、
遊技用管理装置1が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置2及びデータ収集装置3から管理情報を収集する管理情報収集手段と、遊技用管理装置1から収集した管理情報とデータ収集装置3から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、遊技用管理装置1から収集した管理情報、データ収集装置3から収集した管理情報及び比較手段による比較結果を記憶する比較結果記億手段と、を備える。
【0142】
すなわち、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の各々が情報収集端末装置5を介して遊技機の稼動情報を収集し、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の各々は収集した稼動情報を記憶保持すると共に、該稼動情報に基づいて管理情報を生成する。そして、遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の各々が生成した管理情報を比較判定するので、遊技場が管理する稼動情報が分からない形式の管理情報により、遊技場が管理する稼動情報の正当性を担保することから、遊技場外部で管理する管理情報を稼動情報に再変換することが困難なので、遊技場の営業秘密が外部に流出するおそれが少なく、第三者に稼動情報の管理を任せる抵抗感は小さくなる。また稼動情報を改変すると、改変前のハッシュ値を得ることが困難になるため、稼動情報の改変を容易に検出することができる。また、遊技場外部管理装置2で管理情報の比較処理をすることから、稼動情報に関する不正に強いシステムとすることができ、他の装置の負荷を軽減することができる。
【0143】
図9は、最終稼動情報送信処理を示し、遊技用管理装置1にて実行される。
【0144】
まず、図9に示す最終稼動情報送信処理では、前回の営業データのクリアから最初の稼動情報の送信か否かを判定する(S101)。
【0145】
この判定の結果、最初の稼動情報の送信であると判定されたら、稼動情報から算出した管理情報(コード化された稼動情報)である稼動情報のハッシュ値を送信する(S102)。一方、最初の稼動情報の送信ではない(すなわち、既に稼動情報のハッシュ値が送信されている)と判定されたら、前回の稼動情報(稼動情報のハッシュ値又は差分の稼動情報)の送信以後に収集した稼動情報と、前回送信した稼動情報との差分を算出して、その差分稼動情報を送信する(S103)。
【0146】
稼動情報の送信が完了すると、送信回数カウンタを加算して、送信回数を更新する(S104)。
【0147】
このように、一度稼動情報をハッシュ値で送信した後には、その送信後に収集した稼動情報との差分を送信するので、遊技場外部管理装置2に複数のハッシュ値が送信されることがない。また、遊技場外部管理装置2に複数のハッシュ値が記憶されることがない。
【0148】
図10は、本発明の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。
【0149】
なお、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0150】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始指示信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0151】
そして、営業情報の収集を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。
【0152】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、情報収集時間が終了し、作動情報の収集が終了したと判断する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は受信した稼動情報をコード化したハッシュ値を生成し、遊技場外部管理装置2に該ハッシュ値を送信する。
【0153】
また、情報収集端末装置5は、データ収集装置3に最終稼動情報を送信する。データ収集装置3は受信した稼動情報をコード化したハッシュ値を生成し、遊技場外部管理装置2に該ハッシュ値を送信する。
【0154】
そして、営業終了指示後にも、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等が動作すると、これらの装置が作動情報を発生させ、情報収集端末装置5は稼動情報を生成する。この営業終了指示後に発生した稼動情報も遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に送信される。
【0155】
その後、遊技用管理装置1に再度の営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、差分情報収集時間が終了したと判断し、作動情報の収集を終了する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に差分稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は差分稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信する。また、情報収集端末装置5は、データ収集装置3に差分稼動情報を送信する。データ収集装置3は差分稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信する。
【0156】
なお、遊技場が非営業日であっても、情報収集端末装置5が稼動して非営業日の作動情報を収集し、非営業日当日または翌営業日に、遊技場外部管理装置2に対して稼動情報のハッシュ値を送信するようにしてもよい。このように非営業日も稼動情報を収集すると、当該日に稼動情報が発生していないこと(非営業日であること)を証明することができる。
【0157】
図11は、コード化された稼動情報(ハッシュ値)の送信時の遊技用管理装置1の表示画面を説明する図である。
【0158】
図11(a)は、遊技用管理装置1に対して営業終了指示をした後の画面を示す。表示画面には、年月情報、収集された稼動情報を種類別に加算した合計値(集計データ)が表示される。そして、遊技用管理装置1の操作者が、集計データが表示されている画面で「OK」を操作すると、稼動情報の集計データがハッシュ関数によってコード化され、コード化された稼動情報(ハッシュ値である生成コード)が生成され、生成コードが表示される(図11(b))。そして、図11(b)に示す画面で「送信」を操作すると、遊技場外部管理装置2にコード化された稼動情報(ハッシュ値である生成コード)が送信される。なお、承認画面において生成コードは表示しないように構成してもよい。
【0159】
すなわち、コード化された稼動情報を送信することを承認する承認手段を遊技用管理装置1に設け、該承認手段に承認情報が入力されたときに、コード化された稼動情報が遊技用管理装置1から遊技場外部管理装置2に送信される。なお、該承認手段によって、稼動情報をコード化することを承認し、承認後に稼動情報をコード化するように構成してもよい。
【0160】
このように、コード化して送信する集計データの確認を求めることで、遊技場の意図しないデータが遊技場外部管理装置2に記憶されるの防止することができる。
【0161】
図12は、遊技場外部管理装置2に記憶されるデータの構成を説明する図である。
【0162】
遊技場外部管理装置2が管理するデータベースには、営業単位毎のコード化された稼動情報と、異常時に収集される稼動情報とが記憶されている。
【0163】
すなわち、営業単位毎のコード化された稼動情報としては、遊技場毎にコード化された稼動情報の送信日時(営業単位を特定する情報)、遊技場外部管理装置2から送信され遊技用管理装置1及びデータ収集装置3が稼動情報のコード化に使用した演算情報(ハッシュ関数の種値)、遊技用管理装置1から送信されたコード化された稼動情報(ハッシュ値(HC))データ収集装置3から送信されたコード化された稼動情報(ハッシュ値(BB))、及び、遊技用管理装置1から送信されたコード化された稼動情報とデータ収集装置3から送信されたコード化された稼動情報とが一致しているか否かを判定した結果が遊技場毎に区分可能に記憶されている。
【0164】
そして、該判定結果が不一致である場合には、異常時に収集される稼動情報(収集されたデータそのもの)が記憶される。この異常時に収集される稼動情報としては、遊技場を特定する情報、稼動情報の送信日時(営業単位を特定する情報)、収集された稼動情報(コード化前の稼動情報)が、営業単位毎のコード化された稼動情報と対応づけられて記憶されている。なお、1営業単位で2回以上の営業終了があった場合には、差分稼動情報も記憶される。
【0165】
図13は、本発明の第2の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0166】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了報知信号として機能する。
【0167】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報によって、自ら営業終了の判定を行う。そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信する。
【0168】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0169】
遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報を種類別に加算して合計値を生成し、記憶手段に記憶する稼動情報処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行う。そして、該最終稼動情報を不可逆的にコード化する演算処理を行って、遊技場外部管理装置2に対して該コード化された稼動情報を管理情報として送信する。また、遊技用管理装置1における稼動情報のコード化には、例えばハッシュ関数のような一方向性のコード化関数を使用する。このように遊技用管理装置1が情報収集端末装置5から稼動情報を受信する稼動情報受信手段が構成され、受信した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を不可逆的にコード化したハッシュ値(管理情報)を生成する第1管理情報生成手段が構成され、生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に送信する管理情報送信手段が構成される。
【0170】
この遊技用管理装置1から遊技場外部管理装置2に対するコード化した稼動情報の送信は、遊技用管理装置1が稼動情報のコード化処理が完了したときに遊技場外部管理装置2に送信してもよい。また、遊技場外部管理装置2から演算情報(ハッシュ関数の種値)が送信された際に、コード化された稼動情報(ハッシュ値)を送信するようにしてもよい(図7)。また、遊技用管理装置1から遊技場外部管理装置2に演算情報(ハッシュ関数の種値)を要求して、演算情報が送信された際に、コード化された稼動情報(ハッシュ値)を送信するようにしてもよい(図8)。
【0171】
そして、遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶し、該ハッシュ値をデータ収集装置3に対して送信する。
【0172】
なお、遊技用管理装置1から遊技場外部管理装置2を経由してデータ収集装置3に対して最終稼動情報のハッシュ値を送信するのではなく、遊技用管理装置1から遊技場外部管理装置2及びデータ収集装置3に同一の最終稼動情報のハッシュ値を送信するように構成してもよい。すなわち、遊技用管理装置1は、遊技場外部管理装置2からコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)が送信されると、該種値に基づいて生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2及びデータ収集装置3に送信する。
【0173】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報の種類別に加算して合計値を生成し、記憶手段に記憶する稼動情報処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行う。そして、該最終稼動情報を不可逆的にコード化する演算処理を行って、該コード化された稼動情報を記憶手段に記憶する。なお、この最終稼動情報は、遊技場での合計値ではなく、島単位の合計値としても、各収集端末装置5単位の累積値を最終稼動情報としてもよい。
【0174】
そして、データ収集装置3では、遊技用管理装置1が生成して、遊技場外部管理装置2から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶し、営業終了時の最終稼動情報から遊技用管理装置1が生成したハッシュ値と、情報収集端末装置5から直接送信された営業終了時の最終稼動情報からデータ収集装置3が生成したハッシュ値とを比較判定する。
【0175】
この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信され遊技場外部管理装置2を経由した営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していれば、遊技用管理装置1から送信され遊技場外部管理装置2を経由した営業終了時の最終稼動情報は正当なものと判断する。一方、この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信され遊技場外部管理装置2を経由した営業終了時の最終稼動情報と、データ収集装置3から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していなければ、遊技用管理装置1から送信され遊技場外部管理装置2を経由した営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断する。
【0176】
このデータ収集装置3から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値の判定結果は、データ収集装置3から遊技用管理装置1を介さずに、遊技場外部管理装置2に送信されるが、遊技用管理装置1を経由して送信するように構成してもよい。しかし、ハッシュ値の伝送経路の遊技用管理装置1においてデータが改変される可能性が生じ、データ伝送の信頼性が低下する。このように、データの伝送経路におけるデータ伝送の信頼性が低い場合には、データ収集装置3からの判定結果を暗号化して遊技場外部管理装置2に送信して、遊技用管理装置1によるデータの改変を防止するようにしてもよい。この判定結果の暗号化には、公開鍵暗号方式、秘密鍵暗号方式等の公知の方法を用いればよい。
【0177】
また、第三者からの盗み見を防止する観点からは、稼動情報に冗長なデータや、特定のデータを追加(遊技用管理装置1とデータ収集装置3との間では同じデータを追加)することによって、同じ稼動情報から生成されたハッシュ値が(例えば、ハッシュ値生成演算をする毎に)異なる値となるようにしてもよい。このようにすれば、第三者による盗み見があっても、ハッシュ値から稼動情報を推定すること(あるいは、稼動情報を求める逆演算)が極めて困難になる。また、なりすましなども防止することができる。なお、当然ながら、前記2つの装置が暗号化を行う場合、異なる暗号を得るように暗号化規則も異ならせる。
【0178】
そして、比較判定結果を記憶して、該比較判定結果を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0179】
このようにデータ収集装置3が、情報収集端末装置5から稼動情報を受信する稼動情報受信手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を不可逆的にコード化したハッシュ値(管理情報)を生成する第2管理情報生成手段が構成され、遊技用管理装置1から稼動情報のハッシュ値を収集する第2管理情報収集手段が構成され、遊技用管理装置1から収集した稼動情報のハッシュ値と自ら生成した稼動情報のハッシュ値とを比較判定する管理情報比較手段が構成され、遊技用管理装置1が生成した稼動情報のハッシュ値とデータ収集装置3が生成した稼動情報のハッシュ値との比較結果を記憶する比較結果記憶手段が構成される。
【0180】
遊技場外部管理装置2は、データ収集装置3からの最終稼動情報のハッシュ値の比較判定結果を受信すると、その比較判定結果を、遊技用管理装置1から送信された稼動情報のハッシュ値と共に記憶手段に記憶する。
【0181】
データ収集装置3は、最終稼動情報のハッシュ値の比較判定結果が「一致」なのか、「不一致」なのかを判定した結果が「不一致」の場合には、遊技用管理装置1に最終稼動情報を要求し、遊技用管理装置1が送信した最終稼動情報を受信して、該最終稼動情報を比較判定結果と共に記憶する。
【0182】
以上説明した実施の形態では、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1からの要求又は営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、データ収集装置3からの要求又は営業終了報知に基づいて、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。また、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、遊技用管理装置1からの要求又は営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1に対して営業終了時の最終稼動情報を送信し、データ収集装置3に対しては遊技場の営業終了を自ら判定して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0183】
このように第2の実施の形態では、情報収集端末装置5が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置1は、稼動情報に逆演算困難なハッシュ関数を使用して、収集した稼動情報を演算して管理情報を生成する第1管理情報生成手段を備え、
遊技用管理装置1とは別に動作し、遊技用管理装置1が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置3は、稼動情報に逆演算困難なハッシュ関数を使用して、収集した稼動情報を演算して管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、遊技用管理装置が生成した管理情報を収集する第2管理情報収集手段と、遊技用管理装置から収集した管理情報と自ら生成した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、を備え
遊技用管理装置1が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置2は、データ収集装置3から比較結果を収集する比較結果収集手段と、データ収集装置3から収集した比較結果を記憶する比較結果記憶手段と、を備える。
【0184】
すなわち、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の各々が情報収集端末装置5を介して遊技機の稼動情報を収集し、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の各々は収集した稼動情報を記憶保持すると共に、該稼動情報に基づいて管理情報を生成する。そして、遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3の各々が生成した管理情報を比較判定するので、遊技場が管理する稼動情報が分からない形式の管理情報により、遊技場が管理する稼動情報の正当性を担保することから、遊技場外部で管理する管理情報を稼動情報に再変換することが困難なので、遊技場の営業秘密が外部に流出するおそれが少なく、第三者に稼動情報の管理を任せる抵抗感は小さくなる。また稼動情報を改変すると、改変前のハッシュ値を得ることが困難になるため、稼動情報の改変を容易に検出することができる。また、データ収集装置で管理情報の比較処理をすることから、遊技場外部管理装置の負荷を軽減することができ、遊技場外に送信されるデータ量を削減して、ネットワーク負荷を軽減することができる。
【0185】
図14は、本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0186】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了(一営業単位の締め)の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了報知信号として機能する。
【0187】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報によって、自ら営業終了の判定を行う。そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1に対して送信する。
【0188】
このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0189】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0190】
遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶手段に記憶する稼動情報処理を行う。そして、情報収集端末装置5単位の累積値である最終稼動情報をコード化する(例えば、ハッシュ関数によってハッシュ値を求める)演算処理を行い、該稼動情報に付されていた識別符号を演算結果に付して管理情報を生成し、遊技場外部管理装置2に対して稼動情報をコード化した管理情報(ハッシュ値)を送信する。このように遊技用管理装置1が情報収集端末装置5から稼動情報を受信する稼動情報受信手段が構成され、受信した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段が構成され、情報収集端末装置5から受信した稼動情報を不可逆的にコード化したハッシュ値(管理情報)を生成する第1管理情報生成手段が構成され、生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に送信する管理情報送信手段が構成される。
【0191】
また、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に送信した最終稼動情報をコード化する(例えば、ハッシュ関数によってハッシュ値を求める)演算処理を行い、該稼動情報に付されていた識別符号を演算結果に付して管理情報を生成し、遊技場外部管理装置2に対して稼動情報をコード化した管理情報(ハッシュ値)を送信する。
【0192】
このように情報収集端末装置5が、稼動情報を不可逆的にコード化したハッシュ値(管理情報)を生成する第2管理情報生成手段が構成され、生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に送信する管理情報送信手段が構成される。
【0193】
最終稼動情報をコード化する際に、最終稼動情報に該最終稼動情報に関する情報を付加して管理情報としてもよい。この最終稼動情報に関する情報としては、該最終稼動情報を送信する遊技場コード、該稼動情報の収集日を特定可能な情報、該稼動情報を識別するコード(時間情報又は一連番号等の順序情報)、前述した承認データ(図11)などを付すことができる。
【0194】
この遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2に対するコード化した稼動情報の送信は、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5が稼動情報のコード化処理が完了したときに遊技場外部管理装置2に送信してもよい。また、遊技場外部管理装置2からコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)が送信された際に、コード化された稼動情報(ハッシュ値)を送信するようにしてもよい(図7)。また、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2にコード化のための演算情報(ハッシュ関数の種値)を要求して、コード化のための演算情報が送信された際に、コード化された稼動情報(ハッシュ値)を送信するようにしてもよい(図8)。
【0195】
また、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5における稼動情報のコード化には、例えばハッシュ関数のような不可逆の一方向関数を使用し、該コード化関数を逆演算して求めたハッシュ値の元となる稼動情報の演算が困難なものを用いる。そして、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5は、該最終稼動情報から生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0196】
この情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2に対して送信される営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値は、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1を介さずに、遊技場外部管理装置2に送信されるが、遊技用管理装置1を経由して送信するように構成してもよい。しかし、ハッシュ値の伝送経路の遊技用管理装置1においてデータが改変される可能性が生じ、データ伝送の信頼性が低下する。このように、データの伝送経路におけるデータ伝送の信頼性が低い場合には、情報収集端末装置5からのコード化した稼動情報(ハッシュ値)を、先に用いたハッシュ関数とは異なる暗号化演算式を用いて、暗号化して遊技場外部管理装置2に送信して、遊技用管理装置1によるデータの改変を防止するようにしてもよい。このハッシュ値の暗号化には、公開鍵暗号方式、秘密鍵暗号方式等の公知の方法を用いればよい。
【0197】
また、第三者からの盗み見を防止する観点からは、稼動情報に冗長なデータや、特定のデータを追加(遊技用管理装置1と情報収集端末装置5との間では同じデータを追加)することによって、同じ稼動情報から生成されたハッシュ値が(例えば、ハッシュ値生成演算をする毎に)異なる値となるようにしてもよい。このようにすれば、第三者による盗み見があっても、ハッシュ値から稼動情報を推定すること(あるいは、稼動情報を求める逆演算)が極めて困難になる。また、なりすましなども防止することができる。
【0198】
なお、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5が送信する最終稼動情報は、最終稼動情報であることを示すフラグを識別情報として、同期される。
【0199】
そして、遊技場外部管理装置2では、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶し、情報収集端末装置5から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶する。そして、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値と、情報収集端末装置5から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値とを比較判定する。
【0200】
この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、情報収集端末装置5から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していれば、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報は正当なものと判断する。一方、この比較判定の結果、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報と、情報収集端末装置5から送信された営業終了時の最終稼動情報とが一致していなければ、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断する。
【0201】
このように遊技場外部管理装置2が、遊技用管理装置1から稼動情報のハッシュ値と情報収集端末装置5から収集した稼動情報のハッシュ値とを収集する管理情報収集手段が構成され、遊技用管理装置1から収集した稼動情報のハッシュ値と情報収集端末装置5から収集した稼動情報のハッシュ値とを比較判定する管理情報比較手段が構成され、遊技用管理装置1が生成した稼動情報のハッシュ値と情報収集端末装置5が生成した稼動情報のハッシュ値との比較結果を記憶する比較結果記憶手段が構成される。
【0202】
そして、判定結果が「不一致」の場合には、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報が改変されており、不正確なおそれがあると判断する。そして、遊技場外部管理装置2は、情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、遊技用外部管理装置2からの求めに応じて、記憶手段に記憶している最終稼動情報(営業終了時の最終累積値)を、遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0203】
このように遊技場外部管理装置2が動作することによって、遊技用管理装置1から送信された稼動情報のハッシュ値と、情報収集端末装置5から送信された稼動情報のハッシュ値とを比較する管理情報比較手段が構成される。
【0204】
図15は、本発明の第3の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。また、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0205】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始指示信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0206】
そして、営業情報の収集を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。
【0207】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、情報収集時間が終了し、作動情報の収集が終了したと判断する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は受信した稼動情報をコード化したハッシュ値を生成し、遊技場外部管理装置2に該ハッシュ値を送信する。
【0208】
また、情報収集端末装置5は、最終稼動情報をコード化したハッシュ値を生成し、遊技場外部管理装置2に該ハッシュ値を送信する。
【0209】
そして、営業終了指示後にも、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等が動作すると、これらの装置が作動情報を発生させ、情報収集端末装置5は該作動情報を収集し、稼動情報を生成する。この営業終了指示後に発生した稼動情報も遊技用管理装置1に送信される。
【0210】
その後、遊技用管理装置1に再度の営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、差分情報収集時間が終了したと判断し、作動情報の収集を終了する。そして、情報収集端末装置5は差分稼動情報を遊技用管理装置1に送信する。遊技用管理装置1は差分稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信する。また、情報収集端末装置5は差分稼動情報を遊技場外部管理装置2に送信する。
【0211】
なお、遊技場が非営業日であっても、情報収集端末装置5が稼動して非営業日の作動情報を収集し、非営業日当日または翌営業日に、遊技場外部管理装置2に対して稼動情報のハッシュ値を送信するようにしてもよい。このように非営業日も稼動情報を収集すると、当該日に稼動情報が発生していないこと(非営業日であること)を証明することができる。
【0212】
このように第3の実施の形態では、情報収集端末装置5が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置1は、稼動情報に逆演算困難なハッシュ関数を使用して、収集した稼動情報を演算して管理情報を生成する第1管理情報生成手段を備え、
情報収集端末装置5は、生成した稼動情報を使用して稼動情報に逆演算困難なハッシュ関数を使用して、収集した稼動情報を演算して管理情報を生成する第2管理情報生成手段を備え、
遊技用管理装置1が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置2及び情報収集端末装置5から管理情報を収集する管理情報収集手段と、遊技用管理装置1から収集した管理情報と情報収集端末装置5から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、遊技用管理装置1から収集した管理情報、情報収集端末装置5から収集した管理情報、及び管理情報比較手段による比較結果を記憶する比較結果記億手段を備える。
【0213】
すなわち、遊技用管理装置1が情報収集端末装置5を介して遊技機の稼動情報を収集し、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5は収集した稼動情報を記憶保持すると共に、該稼動情報に基づいて管理情報を生成する。そして、遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1及び情報収集端末装置5の各々が生成した管理情報を比較判定するので、遊技場が管理する稼動情報が分からない形式の管理情報により、遊技場が管理する稼動情報の正当性を担保することから、遊技場外部で管理する管理情報を稼動情報に再変換することが困難となる。よって、遊技場の営業秘密が外部に流出するおそれが少なく、第三者に稼動情報の管理を任せる抵抗感は小さくなる。また稼動情報を改変すると、改変前のハッシュ値を得ることが困難になるため、稼動情報の改変を容易に検出することができる。また、遊技場外部管理装置2で管理情報の比較処理をすることから、稼動情報に関する不正に強いシステムとすることができ、他の装置の負荷を軽減することができる。
また、第3の実施の形態において、前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報に識別符号を付し、前記第1管理情報生成手段及び前記第2管理情報生成手段は、前記収集した稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難に生成した情報に、前記識別符号を付して管理情報を生成し、前記遊技用管理装置が生成した管理情報と、前記情報収集端末装置が生成した管理情報とは、前記識別符号を用いて同期されるように構成することもできる。このように構成すると、遊技用管理装置と情報収集端末装置とで異なる稼動情報を使用して管理情報が生成されることを防止することができる。また、生成元となった稼動情報が異なる管理情報によって比較されることを防止することができる。
また、第3の実施の形態において、前記比較結果記憶手段は、一営業単位における1回目の情報収集終了に関連して、前記遊技用管理装置が生成した管理情報と前記情報収集端末装置が生成した管理情報とを比較した結果を記憶し、同一営業単位において再度の情報収集終了が設定された場合には、前記1回目の情報収集終了と該2回目の情報収集終了との差分の稼動情報を記憶するように構成することもできる。このように構成すると、複数回の営業終了を行っても、前回までの管理情報が無意味なデータになることがなく、1回目の営業終了時の管理情報と2回目の営業終了時の差分の稼動情報とによって、稼動情報の正当性を担保することができる。また、差分の稼動情報であれば、悪意の第三者に流出しても遊技場の経営情報の全体像を推定するのは困難である。また、実情報が記憶されるため遊技場が複数回の情報収集終了(締め操作)を行うことを牽制することができる。
また、第3の実施の形態において、遊技場外部管理装置は、前記稼動情報を使用して逆演算困難な管理情報を生成する際に用いる演算情報を生成して、所定の営業単位毎に該演算情報を遊技用管理装置及び情報収集端末装置に送信するように構成することもできる。このように構成すると、管理情報の演算式が毎回異なるものとなることから、管理情報の演算式の推定を困難にすることができる。
また、第3の実施の形態において、前記情報収集端末装置は、前記稼動情報の生成と異なる演算によって前記管理情報を暗号化して、前記遊技場外部管理装置に送信するように構成することもできる。このように構成すると、遊技用管理装置による情報収集端末装置への成りすましによる、稼動情報の改変を防止することができる。
また、第3の実施の形態において、前記管理情報は、前記稼動情報の他に、少なくとも遊技店固有の情報(例えば、遊技店番号、遊技店に備えられる端末の固有情報、遊技用管理装置の管理者や操作者などに付与した識別情報)を使用して演算して生成されるように構成することもできる。このように構成すると、他店舗に管理情報の演算式が流出しても、稼動情報を推定することが困難となる。
また、第3の実施の形態において、前記遊技用管理装置は、操作者の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段からの情報に基づいて前記管理情報の収集を承認する承認手段とを備え、前記承認手段による承認の後に、前記管理情報が該遊技用管理装置から収集されるように構成することもできる。このように構成すると、遊技場の認識と異なる稼動情報に基づく管理情報が送信されることを防止することができる。
【0214】
図16は、本発明の第4の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0215】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して、最終稼動情報の送信を要求する営業終了指示信号を送信する。
【0216】
情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信する。
【0217】
遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報を種類別に加算して合計値を生成し、記憶手段に記憶する稼動情報処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行う。そして、該最終稼動情報を不可逆的にコード化する演算処理を行って、遊技場外部管理装置2に対して該コード化された稼動情報を管理情報として送信する。また、遊技用管理装置1における稼動情報のコード化には、例えばハッシュ関数のような一方向性のコード化関数を使用する。そして、遊技用管理装置1は、該最終稼動情報から生成したハッシュ値を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0218】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から最終稼動情報を受信すると、該稼動情報を記憶する。なお、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報を種類別に加算して合計値を生成し、記憶手段に記憶する稼動情報処理を行って、営業単位(例えば、営業日毎)の計数処理を行った後の稼動情報を記憶するようにしてもよい。
【0219】
遊技場外部管理装置2は、遊技用管理装置1から送信された営業終了時の最終稼動情報のハッシュ値を記憶する。
【0220】
遊技用管理装置1が記憶する稼動情報の正当性を監査する必要が生じたときには、監査用端末装置を遊技用管理装置1に接続して、遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報を取り出して、該稼動情報からハッシュ関数によりハッシュ値を演算する。このハッシュ値の生成時に使用するハッシュ関数の種値は、遊技場外部管理装置2に送信したハッシュ値を生成するときに用いたものと同じ値を使用し、遊技場外部管理装置2又は遊技用管理装置1から取得する。なお、監査用端末装置が取得するハッシュ関数の種値はコード化されて、遊技用管理装置1又は遊技場外部管理装置2から監査用携帯端末に送信されるように構成するとよい。
【0221】
そして、遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報から新たに生成したハッシュ値と、遊技場外部管理装置2に記憶されているハッシュ値とを比較する。この遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報から新たに生成したハッシュ値と、遊技場外部管理装置2に記憶されているハッシュ値とが一致すれば、遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報は改変がされていないと判断することができる。
【0222】
一方、遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報から新たに生成したハッシュ値と、遊技場外部管理装置2に記憶されているハッシュ値とが一致しなければ、遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報は改変されている可能性が高いので、遊技用管理装置1に記憶されている稼動情報と、データ収集装置3に記憶されている稼動情報とが一致しているか否かの判定をするために、データ収集装置3に記憶されている稼動情報を取得する。そして、監査用端末装置は、遊技用管理装置1から取得した稼動情報と、データ収集装置3から取得した稼動情報とが一致するか否かを比較判定する。
【0223】
このように第4の実施の形態では、遊技場に設置された遊技機6と遊技場の収支に関わる装置(計数機7、券売機8、金庫9等)との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置5と、情報収集端末装置5が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置1と、遊技用管理装置1とは別に動作し、遊技用管理装置1が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置3と、情報収集端末装置5、遊技用管理装置1及びデータ収集装置3を接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置2を備えた遊技システムであって、遊技用管理装置1は、収集した稼動情報を使用して稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する管理情報生成手段を備え、データ収集装置3は、収集した稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段を備え、遊技用管理装置1に接続可能に設けられた監査用端末装置は、遊技用管理装置1が記憶する稼動情報と遊技場外部管理装置2が記憶する管理情報とを取得し、遊技用管理装置1が記憶する稼動情報から管理情報を新たに演算して、遊技場外部管理装置2が記憶する管理情報と遊技用管理装置1が記憶する稼動情報から新たに演算された管理情報とが一致するか否かを比較判定する。また、該比較判定結果が「不一致」である場合に、監査用端末装置は、データ収集装置3が記憶する稼動情報を取得して、遊技用管理装置1が記憶する稼動情報と一致するか否かを比較判定する。
【0224】
以上説明した実施の形態では、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1からの要求又は営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1及び遊技用外部管理装置2の双方に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成したが、情報収集端末装置5が、遊技場の営業終了を自ら判定して、遊技用管理装置1及び遊技場外部管理装置2に対して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよく、遊技用管理装置1からの要求又は営業終了報知に基づいて遊技用管理装置1に対して営業終了時の最終稼動情報を送信し、遊技場外部管理装置2に対しては遊技場の営業終了を自ら判定して営業終了時の最終稼動情報を送信するように構成してもよい。
【0225】
以上説明した実施の形態で、情報収集端末装置5に稼動情報のハッシュ値を生成するコード化手段を備え、情報収集端末装置5は、作動情報より稼動情報を生成するとともに、該稼動情報のハッシュ値を生成して、遊技場内の内部ネットワークにおいてコード化された稼動情報を送信するように構成することもできる。さらに、稼動情報とともに、該稼動情報をコード化したハッシュ値を送信するように構成することもできる。
【0226】
この情報収集端末装置5で使用されるハッシュ値は、該稼動情報を当該端末の識別番号(各情報収集端末装置5毎に異なりデータ収集装置3又は遊技用管理装置1が把握している情報を用いることが望ましい)で除した余や、該稼動情報のチェックサム(稼動情報に対して所定の演算した値を所定の数値で除した余等)を求めるなどの簡潔な演算(第1のハッシュ関数)でよい。データ収集装置3又は遊技用管理装置1は、稼動情報を受信すると該稼動情報を用いてハッシュ値を演算して(第1のハッシュ関数)、稼動情報とともに受信した該稼動情報のハッシュ値と、自ら生成した稼動情報のハッシュ値とを比較して、稼動情報とともに受信した該稼動情報のハッシュ値が適当かを比較判定する。この判定の結果、受信した稼動情報のハッシュ値と自ら演算した稼動情報のハッシュ値とが一致していれば、内部ネットワーク内での稼動情報の改変がなかったことを推定でき、遊技場内の内部ネットワーク内における通信の信頼性を確保することができる。
【0227】
次に、データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)及び遊技用管理装置1が、遊技場外部に設置された遊技場外部管理装置2に対して送信する稼動情報のハッシュ値は、MD−5、SHA−1などの演算(第2のハッシュ関数)で行う。遊技場外部管理装置2は、データ収集装置3(又は情報収集端末装置5)及び遊技用管理装置1から送信されたハッシュ値の双方又は両ハッシュ値の比較結果との少なくともいずれか一方を記憶する。これにより、遊技用管理装置1が記憶する稼動情報の正当性を第三者が評価することができる。
【0228】
このように、内部ネットワークに比較して盗み見や改ざんの可能性が高い外部ネットワークに向けて送信するハッシュ値を生成する演算は、高品質なハッシュ値を得る、強い衝突防止性を有するハッシュ関数を用いることで、データの改変等の危険を排除して遊技場の稼動情報の信頼性を検証することができる。
【0229】
一方、内部ネットワークにおいては、情報収集端末装置5でのハッシュ値の演算には、弱い衝突防止性を有するハッシュ関数を用いるので、情報収集端末装置5におけるハッシュ値が簡潔な演算で導出することができ、ハッシュ演算の処理負荷が大きくなることがない。また、複数の情報収集端末装置5と通信するデータ収集端末装置3における稼動情報のハッシュ値の照合に要する処理負荷を抑えることができる。
【0230】
なお、各情報収集端末装置5ごとに異なる情報を用いたハッシュ演算では、改ざんを看過するリスクをデータの収集範囲が狭い情報収集端末装置5の範囲内に抑えることができる。
【0231】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の情報収集端末装置5に用いられるマイクロプロセッサの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態のデータ収集装置3の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の遊技システムのイベント情報発生時のシーケンス図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中のシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのハッシュ値の送信に係るシーケンス図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのハッシュ値の送信に係るシーケンス図である。
【図9】本発明の実施の形態の遊技システムの最終稼動情報送信処理のフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【図11】本発明の実施の形態の遊技用管理装置の表示画面の説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の遊技場外部管理装置に記憶されるデータの構成の説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【符号の説明】
1 遊技用管理装置
2 遊技場外部管理装置
3 データ収集装置
4 中継端末
5 情報収集端末装置
6 遊技機
7 計数機
8 券売機
9 金庫
Claims (8)
- 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、
前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、
前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、
遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、
前記遊技用管理装置は、
前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、
前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、
前記データ収集装置は、
前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、
前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報への改変のためのアクセスを制限するアクセス制限手段と、
前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、を備え、
前記遊技場外部管理装置は、
前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置から前記管理情報を収集する管理情報収集手段と、
前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記データ収集装置から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、
前記管理情報比較手段により管理情報が一致しないと判定された場合に、前記データ収集装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備えることを特徴とする遊技システム。 - 前記遊技場外部管理装置は、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
- 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、
前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
前記遊技用管理装置とは別に動作し、前記遊技用管理装置が収集する稼動情報と対比可能な稼動情報を収集するデータ収集装置と、
前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、
遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、
前記遊技用管理装置は、
前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、
前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、
前記データ収集装置は、
前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、
前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報への改変のためのアクセスを制限するアクセス制限手段と、
前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、
前記遊技用管理装置が生成した管理情報を収集する管理情報収集手段と、
前記管理情報収集手段が前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記第2管理情報生成手段が生成した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、
前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果が不一致である場合に、前記遊技用管理装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備え、
前記遊技場外部管理装置は、
前記データ収集装置から前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を収集する比較結果収集手段と、
前記比較結果収集手段が収集した管理情報の比較結果を記憶する比較結果記憶手段と、を備えることを特徴とする遊技システム。 - 遊技場外部管理装置は、
前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置が前記稼動情報を使用して逆演算困難な管理情報を生成する際に用いる演算情報を生成する演算情報生成手段と、
所定の営業単位毎に前記演算情報生成手段により生成された演算情報を遊技用管理装置及びデータ収集装置に送信する演算情報送信手段と、を備え、
前記演算情報生成手段は、前記所定の営業単位毎に異なる演算情報を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の遊技システム。 - 前記情報収集端末装置は、生成した稼動情報に当該稼動情報を識別するための識別符号を付し、
前記第1管理情報生成手段及び前記第2管理情報生成手段は、前記収集した稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難に生成した情報に、前記識別符号を付して管理情報を生成し、
前記管理情報比較手段は、前記遊技用管理装置が生成した管理情報と、前記データ収集装置が生成した管理情報とを前記識別符号により同期して比較を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の遊技システム。 - 前記遊技場外部管理装置と前記遊技用管理装置及び前記データ収集装置とはインターネットにより情報転送可能に接続されてなり、
前記遊技用管理装置と前記遊技場外部管理装置及び前記データ収集装置と前記遊技場外部管理装置との間には仮想閉域網を設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の遊技システム。 - 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集し、該作動情報から稼動情報を生成する情報収集端末装置と、
前記情報収集端末装置が生成した稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
前記情報収集端末装置及び前記遊技用管理装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、
遊技場外には、前記遊技用管理装置が管理する稼動情報に基づく管理情報を管理する遊技場外部管理装置を備えた遊技システムであって、
前記遊技用管理装置は、
前記情報収集端末装置から収集した稼動情報を記憶する第1稼動情報記憶手段と、
前記第1稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第1管理情報生成手段と、を備え、
前記情報収集端末装置は、
収集した作動情報から生成した稼動情報を記憶する第2稼動情報記憶手段と、
前記第2稼動情報記憶手段に記憶された稼動情報を使用して前記稼動情報に逆演算困難な管理情報を生成する第2管理情報生成手段と、を備え、
前記遊技場外部管理装置は、
前記遊技用管理装置及び前記情報収集端末装置から前記管理情報を収集する管理情報収集手段と、
前記遊技用管理装置から収集した管理情報と前記情報収集端末装置から収集した管理情報とを比較する管理情報比較手段と、
前記管理情報比較手段により管理情報が一致しないと判定された場合に、前記情報収集端末装置から前記管理情報の演算に使用した稼動情報を収集する稼動情報収集手段と、を備えることを特徴とする遊技システム。 - 前記遊技場外部管理装置は、前記管理情報比較手段による管理情報の比較結果を記憶する比較結果記億手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の遊技システム。
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