JP2004065019A - 立体造形成形食品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】70℃以上の耐熱性を有する伸縮可能な弾性材料からなり、1個または複数個の充填部1と、充填部1に連続して形成された固定部2とを備える弾性成形型を用いて立体造形成形食品を製造する方法である。弾性成形型に流動状の食品材料3を充填する充填工程(イ)と、食品材料3を充填した弾性成形型を70〜200℃の温度下で調理することにより立体造形成形食品を得る調理工程(ロ)と、弾性成形型を減圧下にて膨張させて立体造形成形食品4を取り出す脱型工程(ハ)と、を含む。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は立体造形成形食品の製造方法(以下、単に「製造方法」とも称する)に関し、詳しくは、立体造形成形技術を用いて成形食品を製造する立体造形成形食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
成形製品の製造技術の一つとして、弾性成形型を使用して立体造形成形品を製造する方法が知られている(例えば、特開昭63−32471号公報に記載)。この方法によれば、複雑な立体形状にデザインされた成形製品を、外観の美しさを損なうことなく、容易に製造することが可能である。
【0003】
そのため、従来より、かかる弾性成形型を用いた充填成形品の製造技術に関しては、様々に改良技術が提案されてきており、本出願人らにおいても、例えば、特開昭63−312111号公報から特開昭63−312119号公報までの一連の特許出願において、弾性成形型を用いた充填成形品製造機の技術を種々提案している。また、弾性充填型自体の改良技術については、例えば、特開昭63−312120号公報中に記載がある。これらの技術は、主として充填、離型取り出し等の製造工程の効率化や容易化等を目的としたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる弾性成形型を用いて立体成形造形品を製造する技術は、消しゴムや石鹸等の日用品のみならずチョコレートやゼリー等の食品にも適用されている。例えば、特開昭63−31726号公報(特公平7−8504号公報)には、立体造形成形品を製造する際に、固化装置に調理装置を付設する旨の記載がある。
【0005】
しかしながら、一般的な天然ゴム製の弾性成形型を用いた場合、天然ゴムの耐熱性が高くないことから、70℃以上の高温領域において調理することは実質的に困難であった。即ち、弾性成形型を用いた立体成形造形品の製造過程において加熱処理により調理を行うことは従来より知られた技術であるが、実際にはごく低温領域における加熱または冷却固化等の手法を行うことができるのみであり、より高温領域における処理を必要とする高度な調理法については、適用されていなかった。従って、この製造技術の適用により最終製品の段階まで製造することのできる食品は極めて制限されており、より広範な食品の製造に適用可能な技術が求められていた。
【0006】
そこで本発明の目的は、上記問題を解消して、高温領域における高度で多彩な調理法を用いることにより、より広範な食品の製造に適用可能な立体造形成形食品の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の立体造形成形食品の製造方法は、70℃以上の耐熱性を有する伸縮可能な弾性材料からなり、1個または複数個の充填部と、該充填部に連続して形成された固定部とを備える弾性成形型を用いて立体造形成形食品を製造する方法であって、前記弾性成形型に流動状の食品材料を充填する充填工程と、該弾性成形型に充填した食品材料を70〜200℃の温度下で調理することにより立体造形成形食品を得る調理工程と、前記弾性成形型を減圧下にて膨張させて該立体造形成形食品を取り出す離型取り出し工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0008】
前記弾性成形型としては、シリコーンゴム製のものを好適に用いることができる。また、前記調理工程においては、例えば、蒸し、焼きまたは茹でのいずれかの方法で調理を行うものである。さらに、前記調理工程において、電子レンジを用いて調理を行うこともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1に、本発明の立体造形成形食品の製造方法の各工程の流れを示す。図示するように、本発明の立体造形成形食品の製造方法に用いる弾性成形型は、1個または複数個の充填部1と、この充填部1に連続して形成された固定部2とを備えており、この充填部1に食品材料3を充填して調理を行うことにより、所望形状の立体造形成形食品4を得ることができるものである。
【0010】
本発明においては、弾性成形型として、70℃以上の耐熱性を有する伸縮可能な弾性材料からなるものを用いることが必要である。弾性成形型の耐熱性を70℃以上の高温にも耐え得るものとすることにより、従来の天然ゴム製の弾性成形型では実現されていなかった高温領域における各種調理法の適用が可能となり、より広範な食品の製造に供し得る製造方法とすることができる。
【0011】
本発明に係る弾性成形型については、上記耐熱性の条件を満足するものであればその他に特に制限はないが、材質的には、安全性、耐久性、耐熱性および耐寒性を兼ね備えたシリコーンゴムを用いることが好ましい。シリコーンゴムは、配合にもよるが約220〜230℃程度の高温まで使用可能であるため、本発明に特に適している。
【0012】
図示するように、本発明においては、上記弾性成形型に流動状の食品材料3を充填した後(充填工程(イ))、この弾性成形型内の食品材料3を70〜200℃の温度下で調理することにより立体造形成形食品を得(調理工程(ロ))、最後に弾性成形型を減圧下にて膨張させて、最終製品としての立体造形成形食品4を取り出す(離型取り出し工程(ハ))。これら各工程のうち、充填工程(イ)および離型取り出し工程(ハ)については、従来知られている立体造形成形品の製造方法(例えば、前掲の特開昭63−312111号公報ないし特開昭63−31726号公報中に記載)と同様に行うことができ、特に制限されない。好ましくは、充填工程においても、弾性成形型を減圧で膨張させることにより、気泡等の空隙を生ずることなく食品材料を弾性成形型内に充填することができる。
【0013】
本発明においては、上記調理工程(ロ)にて、従来の低温領域における加熱または冷却による固化処理ではなく、70〜200℃の高温における調理を行う点に特徴がある。本発明に係る高温下における調理法としては、例えば、蒸し、焼きおよび茹でなどの各種調理方法を挙げることができる。また、電子レンジを使用してもよい。これらの調理法を適宜用いることにより、従来は立体造形成形の技術を適用することができなかった蒸し物や茹で物などの惣菜、例えば、卵豆腐や卵等、また、焼き菓子などについても、この技術を用いた製造方法により製造することが可能となり、幅広い食品につき、立体造形成形技術の利点を生かした製品を得ることができる。
【0014】
本発明の製造方法を適用し得る成形食品は、原料が流動状であって、調理により固化して成形製品となるものであり、例えば、チョコレート、ゼリー、グミ、練り製品、はんぺん、卵、卵豆腐、バター、チーズ、惣菜、ハム、ソーセージ、こんにゃく、菓子、パン、ベーカリーなどを挙げることができる。
【0015】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
シリコーンゴム製の弾性成形型を用いて、以下に示す各種立体造形成形食品を製造した。
【0016】
薄力粉と砂糖とを混ぜた後、そこに卵を少しづつ加えて、さらに混ぜた。次に溶かしバターを加えて、さらによく混ぜた。生地を少し休ませた後、弾性成形型に充填した。この型をオーブンで170℃、20分程度で焼き上げ、焼き菓子Aを得た。その後、弾性成形型を減圧下にて膨張させることにより、良好に成形された焼き菓子Aを弾性成形型から容易に取り出すことができた。
【0017】
【0018】
卵白を8分程度に泡立てた後、グラニュー糖を加え、しっかりと泡立てた。次に、篩ってあわせた粉糖・アーモンドパウダーを加えて、軽くあわせた。これを弾性成形型に充填して、オーブンで160℃、12分程度で焼き上げ、焼き菓子Bを得た。その後、弾性成形型を減圧下にて膨張させることにより、良好に成形された焼き菓子Bを弾性成形型から容易に取り出すことができた。
【0019】
【0020】
卵にだしを加え、さらに塩、醤油、みりんを加えて、よく混ぜた。これを弾性成形型に充填して、蒸し器にて110〜120℃、15分程度で蒸し上げ、卵豆腐を得た。その後、弾性成形型を減圧下にて膨張させることにより、良好に成形された卵豆腐を弾性成形型から容易に取り出すことができた。
【0021】
(実施例4)
ゆで卵の製造、調理法:茹で
材料配合:全卵 1ケ
【0022】
弾性成形型に殻から取り出した卵をそのまま充填し、80℃以上の温水で茹で上げ、ゆで卵を得た。その後、弾性成形型を減圧下にて膨張させることにより、良好に成形されたゆで卵を弾性成形型から容易に取り出すことができた。
【0023】
【0024】
たらすり身につき空すりを行った後、食塩を加えて塩すりを行った。さらに、澱粉と冷水を加えて本すりを行い、これを弾性成形型に充填した。その後、30℃、60分で座り工程を行い、次いで蒸し器にて110℃〜120℃、約15分蒸した後、高周波出力500Wの電子レンジで40秒間加熱調理を行った。電子レンジ加熱後の製品中心部温度は100℃超となった。このようにして得られた立体造形成形練り製品は、弾性成形型を減圧下で膨張させることにより容易に取り出すことができた。
【0025】
尚、上記実施例のいずれの場合においても、調理工程後に弾性成形型に歪み等は生じておらず、弾性成形型が繰り返し使用にも良好に用いることができることが確かめられた。
【0026】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、高温領域におけるより高度で多彩な調理法を用いることにより多種多様な食品素材を調理することができ、より広範な食品の製造に適用可能な立体造形成形食品の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体造形成形食品の製造方法の各工程を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 充填部
2 固定部
3 食品材料
4 立体造形成形食品
Claims (4)
- 70℃以上の耐熱性を有する伸縮可能な弾性材料からなり、1個または複数個の充填部と、該充填部に連続して形成された固定部とを備える弾性成形型を用いて立体造形成形食品を製造する方法であって、前記弾性成形型に流動状の食品材料を充填する充填工程と、該弾性成形型に充填した食品材料を70〜200℃の温度下で調理することにより立体造形成形食品を得る調理工程と、前記弾性成形型を減圧下にて膨張させて該立体造形成形食品を取り出す離型取り出し工程と、を含むことを特徴とする立体造形成形食品の製造方法。
- 前記弾性成形型として、シリコーンゴム製のものを用いる請求項1記載の立体造形成形食品の製造方法。
- 前記調理工程において、蒸し、焼きまたは茹でのいずれかの方法で調理を行う請求項1または2記載の立体造形成形食品の製造方法。
- 前記調理工程において、電子レンジを用いて調理を行う請求項1または2記載の立体造形成形食品の製造方法。
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JP2002225049A JP2004065019A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 立体造形成形食品の製造方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011010626A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Yuichi Hanada | 立体型ゆで卵成形器 |
JP2011177307A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Fuji Oil Co Ltd | ロールケーキ様食品用の型及びその型を用いたロールケーキ様食品の製造法 |
EP2481545A1 (en) * | 2011-01-27 | 2012-08-01 | Barum Continental Spol. s.r.o | Device to cast a plaster core segment of a tire mold and the method of its manufacture |
JP2014079230A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Hiroshi Toyama | アンダーカット部を有する鶏卵様形空洞球体の練り製品を造る成形器。 |
CN108264769A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-07-10 | 凤阳加松新型材料科技有限公司 | 一种耐高温抗菌硅胶蛋糕模具 |
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2002
- 2002-08-01 JP JP2002225049A patent/JP2004065019A/ja active Pending
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