JP2004064634A - 運行情報記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することができる運行情報記録装置を提供する。
【解決手段】車両のドアの開閉を検出するドア開閉検知部15と、運転者等が着座しているか否かを検出する着座検知部14と、ドア開閉検知部15がドアの開閉を検出し、着座検知部14が運転者等が着座していることを検出した場合に、運転者等が乗車していることを検出するとともに運転者等の人数を表すデータを出力する乗車検知部16と、車両の内部を撮像する撮像部11と、現在時刻より所定の時間前の時刻から現在時刻までの間の画像データを記録する画像データ記録部12と、画像データ、並びに運転者等の人数を表すデータを記録する運行情報記録部13と、画像データ、並びに運転者等の人数を表すデータを運行情報記録部13に記録させる制御部22とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両のドアの開閉を検出するドア開閉検知部15と、運転者等が着座しているか否かを検出する着座検知部14と、ドア開閉検知部15がドアの開閉を検出し、着座検知部14が運転者等が着座していることを検出した場合に、運転者等が乗車していることを検出するとともに運転者等の人数を表すデータを出力する乗車検知部16と、車両の内部を撮像する撮像部11と、現在時刻より所定の時間前の時刻から現在時刻までの間の画像データを記録する画像データ記録部12と、画像データ、並びに運転者等の人数を表すデータを記録する運行情報記録部13と、画像データ、並びに運転者等の人数を表すデータを運行情報記録部13に記録させる制御部22とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運行に関する情報を記録するための運行情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車内又は車外撮影用の監視カメラを搭載し、自動車の運転状況を記録する運転状況記録装置が提案されている。
このような運転状況記録装置として、日本国特許出願公開(特開)平11−298853号公報(以下、「文献1」ともいう)には、車内または車外撮影用の監視カメラを搭載した自動車の運転状況記録装置において、自動車のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段と、ドア開閉検知手段がドアの開閉を検知したとき、車内撮影用の監視カメラの映像を一定時間に渡って記録する車内映像記録手段とを備えることを特徴とする運転状況記録装置(以下、「第1の運転状況記録装置」ともいう)が掲載されている。
【0003】
文献1に掲載された第1の運転状況記録装置は、ドア開閉検知手段がドアの開閉を検知したとき、車内映像記録手段が車内撮影用の監視カメラの映像を一定時間に渡って記録することにより、タクシー乗客の顔や忘れ物の映像を記録することができるものである。この映像は各日のタクシー利用客の記録として保存することができる。
しかしながら、文献1に掲載された第1の運転状況記録装置においては、ドア開閉検知手段がドアの開閉を検知したときに、車内映像記録手段が車内撮影用の監視カメラの映像を一定時間に渡って記録する。そのため、例えば、車両への荷物の積み下ろし、車内清掃等の乗客の乗車又は降車以外のためのドアの開閉があった場合にも、車内の映像が記録されてしまうという問題がある。
【0004】
このような車両への荷物の積み下ろし、車内清掃等のためのドアの開閉があった場合に車内の映像が記録されることを防止するために、車内の映像の記録を停止させるためのスイッチを設けることも考えられる。
しかしながら、このようなスイッチを設けた場合には、車両への荷物の積み下ろし、車内清掃等が終了した後に、運転者等がスイッチをオンにすることを忘れることが考えられる。この場合には、その後乗客が乗車しても、車内の映像が記録されなくなってしまう。
【0005】
また、文献1には、車内または車外撮影用の監視カメラを搭載した自動車の運転状況記録装置において、監視カメラの映像をサイクリックに記録する記録手段と、事故発生時に記録手段の記録動作を停止させる制御手段とを備えることを特徴とする運転状況記録装置(以下、「第2の運転状況記録装置」ともいう)が掲載されている。
文献1に掲載された第3の運転状況記録装置は、制御手段が事故発生時に記録手段の記録動作を停止させることにより、記録された映像情報から事故原因を解明することができるようにしたものである。
【0006】
文献1に掲載された第3の運転状況記録装置は、制御手段が事故発生時に記録手段の記録動作を停止させるものであり、例えば、車両の窃盗、車内の物品の窃盗、タクシーの車内における強盗等の緊急事態が発生した場合に、制御手段が記録手段の記録動作を停止させるものではない。
このような緊急事態が発生した場合に、文献1に掲載された第3の運転状況記録装置においては、ドライバの手動操作によってオペレーションセンターにデータの送信が開始されるように構成することができる。
【0007】
しかしながら、車両の窃盗、車内の物品の窃盗等は、専らドライバが不在のときに発生するものである。また、タクシーの車内における強盗等が発生した場合には、一般に、ドライバが手動操作によってオペレーションセンターにデータの送信を行うことは困難である。そのため、文献1に掲載された第3の運転状況記録装置においては、車両の窃盗等の緊急事態が発生した場合には、窃盗の犯人等の映像を残すことができないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することができる運行情報記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明に係る運行情報記録装置は、車両の運行に関する情報を記録するための装置であって、車両のドアの開閉を検出するドア開閉検知手段と、車両内のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座しているか否かを検出する着座検知手段と、ドア開閉検知手段が車両のドアの開閉を検出し、着座検知手段が車両内のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座していることを検出した場合に、車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出し、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを出力する乗車検知手段と、車両の内部を撮像して画像データを出力するN個(Nは、自然数)の撮像手段と、撮像手段が現在時刻より所定の時間前の時刻から現在時刻までの間に出力した画像データを記録する画像データ記録手段と、画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを記録するための運行情報記録手段と、乗車検知手段が車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合に、画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを運行情報記録手段に記録させる制御手段とを具備する。
【0010】
ここで、所定の時間を計時する計時手段と、運転者、同乗者、又は乗客によって繰り返し操作されるスイッチ手段と、スイッチ手段が計時手段によって計時される所定の時間以上操作されなかった場合に、車両に緊急事態が発生したと判断する緊急事態発生検知手段と、を更に具備し、制御手段が、緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを運行情報記録手段に記録させることとしても良い。また、N個の撮像手段の内の少なくとも1個の撮像手段が、車両の前部座席に着座している者の画像を撮像し、N個の撮像手段の内の少なくとも1個の撮像手段が、車両の後部座席に着座している者の画像を撮像することとしても良い。
【0011】
また、車両において緊急事態が発生したことを表示する緊急事態発生表示手段を更に具備し、制御手段が、緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、車両において緊急事態が発生したことを緊急事態発生表示手段に表示させることとしてもよい。また、人工衛星からの電波を受信して現在位置を表すデータを出力するGPS(Global Positioning System)装置を更に具備し、制御手段が、乗車検知手段が車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合、若しくは緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、現在位置を表すデータを運行情報記録手段に記録させることとしても良い。また、画像データ記録手段に記録されている画像データ、車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータ、若しくは、現在位置を表すデータを電波に変換して送信する電波送信手段を更に具備し、制御手段が、乗車検知手段が車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合、若しくは緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、画像データ記録手段に記録されている画像データ、車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータ、若しくは、現在位置を表すデータを、電波送信手段に送信させることとしても良い。
【0012】
上記のように構成した本発明によれば、車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。図1に示すように、運行情報記録装置10は、撮像部11、画像データ記録部12、運行情報記録部13、着座検知部14、ドア開閉検知部15、乗車検知部16、スイッチ部17、タイマ部19、緊急事態発生検知部21、制御部22、情報通信部24、画像表示部26、及び、アンテナ27を具備する。なお、運行情報記録装置10は、図2に示す車30に搭載されており、車30の運行に関する情報を記録するものとする。
【0014】
撮像部11は、車30の内部に設置され、車30の内部の画像を撮像して、画像データを出力する。図2は、車30の内部を示す図である。図2に示すように、撮像部11は、車30の内部の画像を撮像するように、車30のフロントガラス上部付近の屋根裏に設置されている。なお、撮像部11が出力する画像データは、静止画像データであっても良いし、動画像データであっても良い。
画像データ記録部12は、所定量の画像データを記録可能な半導体メモリ、MO(光磁気)ディスク等の記録媒体であり、撮像部11が出力する画像データをサイクリックに記録する。図3は、画像データ記録部12の画像データ記録の様子を示す図である。図3に示すように、画像データ記録部12は、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までに撮像部11が出力した画像データを記録する。なお、画像データ記録部12は、現在時刻より設定時間TS前の時刻以前の画像データを順次廃棄(消去)する。
【0015】
運行情報記録部13は、半導体メモリ、MO(光磁気)ディスク等の記録媒体であり、制御部22から受信したデータを記録する。なお、運行情報記録部13は、図3に示すように、車30の後部トランク内に配置されている。
着座検知部14は、圧力センサ、熱センサ等であり、車30のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座したことを検知した場合に、その旨並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を乗車検知部16に通知する。
ドア開閉検知部15は、車30のドアの開閉を検知した場合に、その旨を乗車検知部16に通知する。
【0016】
乗車検知部16は、車30のドアの開閉を検知した旨をドア開閉検知部15から受信し、さらに、車30のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座した旨を着座検知部14から受信した場合に、車30に運転者、同乗者、又は乗客が搭乗したものと判断し、その旨を制御部22に通知する。
スイッチ部17は、車30に搭乗している運転者、同乗者、又は乗客によって繰り返しオンにされるためのスイッチである。
【0017】
タイマ部19は、緊急事態発生検知部21の指示に応じて計時を開始し、所定の時間を計時した場合に、その旨を緊急事態発生検知部21に通知する。
緊急事態発生検知部21は、スイッチ部17がオンとなった場合に、計時を開始するようにタイマ部19に指示する。そして、緊急事態発生検知部21は、所定の時間を計時した旨の通知をタイマ部19から受信する前にスイッチ部17が再びオンとなった場合には、タイマ部19をクリアし、再び計時を開始するようにタイマ部19に指示する。一方、緊急事態発生検知部21は、スイッチ部17が再びオンとなる前に所定の時間を計時した旨の通知をタイマ部19から受信した場合には、車30に搭乗している運転者、同乗者、又は乗客がスイッチ部17をオンにすることができない事態、すなわち車30において緊急事態が発生したものと判断し、その旨を制御部22に通知する。なお、緊急事態としては、運転者の急な疾病、車30の事故、車30の窃盗、車30の内部の物品の窃盗、車30の内部における強盗等が考えられる。
【0018】
情報通信部24は、制御部22から受信したデータを電波周波数帯の信号に変換し、アンテナ27を介してオペレーションセンター又は緊急通報連絡先(例えば、警察署、消防署等)に送信する。
画像表示部26は、制御部22から画像データを受信して、受信した画像データに基づく画像を表示する。
【0019】
制御部22は、車30に運転者、同乗者、又は乗客が搭乗した旨の通知を乗車検知部16から受信すると、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までの画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データ並びに乗車検知部16から受信した運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを運行情報記録部13に記録させる。さらに、制御部22は、その後記録された所定時間分の画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データを運行情報記録部13に更に記録させる。
【0020】
また、制御部22は、車30において緊急事態が発生した旨の通知を緊急事態発生検知部21から受信すると、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までの画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データ並びに乗車検知部16から受信した運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを運行情報記録部13に記録させる。さらに、制御部22は、その後記録された所定時間分の画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データを運行情報記録部13に更に記録させる。
【0021】
なお、車30の運行終了後に、制御部22が、運行情報記録部13に記録されている画像データに基づく画像を画像表示部26に表示させても良い。また、制御部22が、運行情報記録部13に記録されている画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをオペレーションセンター又は緊急通報先に送信するように、情報通信部24に指示することとしても良い。また、運行情報記録部13を車30の後部トランクから取り出して、運行情報記録部13に記録されている画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをPC(パーソナルコンピュータ)等に読み取らせ、運行情報記録部13に記録されている画像データに基づく画像を表示させたり、運行情報記録部13に記録されている運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを分析させることとしても良い。
さらに、運行情報記録部13に記録されている画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをフレキシブルディスク、MO(光磁気)ディスク等にコピーして、画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをPC等に読み取らせ、画像データに基づく画像を表示させたり、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを分析させることとしても良い。
【0022】
このように、運行情報記録装置10によれば、乗車検知部16が、車30の内部に運転者、同乗者、又は乗客が搭乗したことを検知するので、運転者、同乗者、又は乗客の画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを確実に記録することができる。
また、運行情報記録装置10によれば、スイッチ部17が所定の時間以上オンにされなかったことを検知するので、車30の内部において緊急事態が発生した場合に運転者、同乗者、又は乗客の画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを確実に記録することができる。このようにして記録された乗客の画像データは、警察官の犯罪捜査等に利用することができる。また、運行情報記録装置10が車30に設置されることにより、犯罪の発生が抑止されることが期待できる。
【0023】
なお、本実施形態においては、1個の撮像部11を用いているが、撮像部11に加えて撮像部28を用いることとしても良い。撮像部11及び撮像部28を用いる場合には、図4に示すように、撮像部11を車30の前部座席の画像を撮像するように車30の内部に設置し、撮像部28を車30の後部座席の画像を撮像するように車30の内部に設置することとしても良い。この場合には、制御部22が、撮像部11又は撮像部28が出力する画像データを記録するように画像データ記録部12に指示することとしても良いし、撮像部11が出力する画像データと撮像部28が出力する画像データを所定の時間間隔毎に交互に記録するように画像データ記録部12に指示することとしても良い。
さらに、3個以上の撮像部を用いることとしても良い。
【0024】
また、車30の所有者(個人、法人、旅客運送事業者等)が運行情報記録装置10を車30に設置するのではなく、運行情報記録サービス提供事業者が、運行情報記録装置10を車30に設置し、運行情報記録サービスを車30の所有者に提供することとしても良い。運行情報記録サービスの提供は、有償又は無償とすることができる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。図5に示すように、運行情報記録装置40は、撮像部11、画像データ記録部12、運行情報記録部13、着座検知部14、ドア開閉検知部15、乗車検知部16、スイッチ部17、タイマ部19、緊急事態発生検知部21、制御部22、情報通信部24、画像表示部26、アンテナ27、及び、緊急事態発生表示部41を具備する。なお、運行情報記録装置40は、図5に示す車50に搭載されており、車50の運行に関する情報を記録するものとする。
【0026】
緊急事態発生表示部41は、電球、発光ダイオード等である。図6に示すように、緊急事態発生表示部41は、車50の屋根上に配置されている。制御部22は、車50において緊急事態が発生した旨の通知を緊急事態発生検知部21から受信すると、緊急事態発生表示部41に発光を指示する。緊急事態発生表示部41は、発光指示を制御部22から受信すると、発光する。
【0027】
このように、運行情報記録装置40によれば、車50において緊急事態が発生した場合に、緊急事態発生表示部41が発光するので、車50付近の歩行者等が車50において緊急事態が発生したことを認識することができる。これにより、車50付近の歩行者等が警察署等に連絡することが期待できる。
【0028】
なお、緊急事態発生表示部41に代えて、緊急事態が発生した旨を知らせる音声を発生させる装置を用いることとしても良い。
【0029】
次に、本発明の第3の実施形態に係る運行情報記録装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。図5に示すように、運行情報記録装置60は、撮像部11、画像データ記録部12、運行情報記録部13、着座検知部14、ドア開閉検知部15、乗車検知部16、スイッチ部17、タイマ部19、緊急事態発生検知部21、制御部22、情報通信部24、画像表示部26、アンテナ27、GPS(Global Positioning System)装置61、及び、人工衛星からの電波を受信するアンテナ62を具備する。
GPS装置61は、アンテナ62を介して人工衛星からの電波を受信して現在位置を算出し、現在位置を表すデータを制御部22に送信する。
【0030】
制御部22は、運転者、同乗者、又は乗客が搭乗した旨の通知を乗車検知部16から受信し又は緊急事態が発生した旨の通知を緊急事態発生検知部21から受信すると、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までの画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データ、乗車検知部16から受信した運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータを運行情報記録部13に記録させる。さらに、制御部22は、その後記録された所定時間分の画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データを運行情報記録部13に更に記録させる。
なお、制御部22が、運行情報記録部13に記録されている画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータをオペレーションセンター又は緊急通報先に送信するように、情報通信部24に指示することとしても良い。
【0031】
このように、運行情報記録装置60によれば、運転者、同乗者、又は乗客の画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータを確実に記録することができる。
また、運行情報記録装置60によれば、緊急事態が発生した場合に、運転者、同乗者、又は乗客の画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータを確実に記録することができる。また、制御部22が運行情報記録部13に記録されている画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータをオペレーションセンター又は緊急通報先に送信するように情報通信部24に指示することにより、警察官等が車両に早く到着することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明によれば、車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置が設置された車を示す図である。
【図3】図1の画像データ記録部のの画像データ記録の様子を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置が設置された車を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置が設置された車を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。
【符号の説明】
10、40、60 運行情報記録装置
11、28 撮像部
12 画像データ記録部
13 運行情報記録部
14 着座検知部
15 ドア開閉検知部
16 乗車検知部
17 スイッチ部
18 タイマ部
21 緊急事態発生検知部
22 制御部
24 情報通信部
26 画像表示部
27、62 アンテナ
30、50 車
41 緊急事態発生表示部
61 GPS装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運行に関する情報を記録するための運行情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車内又は車外撮影用の監視カメラを搭載し、自動車の運転状況を記録する運転状況記録装置が提案されている。
このような運転状況記録装置として、日本国特許出願公開(特開)平11−298853号公報(以下、「文献1」ともいう)には、車内または車外撮影用の監視カメラを搭載した自動車の運転状況記録装置において、自動車のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段と、ドア開閉検知手段がドアの開閉を検知したとき、車内撮影用の監視カメラの映像を一定時間に渡って記録する車内映像記録手段とを備えることを特徴とする運転状況記録装置(以下、「第1の運転状況記録装置」ともいう)が掲載されている。
【0003】
文献1に掲載された第1の運転状況記録装置は、ドア開閉検知手段がドアの開閉を検知したとき、車内映像記録手段が車内撮影用の監視カメラの映像を一定時間に渡って記録することにより、タクシー乗客の顔や忘れ物の映像を記録することができるものである。この映像は各日のタクシー利用客の記録として保存することができる。
しかしながら、文献1に掲載された第1の運転状況記録装置においては、ドア開閉検知手段がドアの開閉を検知したときに、車内映像記録手段が車内撮影用の監視カメラの映像を一定時間に渡って記録する。そのため、例えば、車両への荷物の積み下ろし、車内清掃等の乗客の乗車又は降車以外のためのドアの開閉があった場合にも、車内の映像が記録されてしまうという問題がある。
【0004】
このような車両への荷物の積み下ろし、車内清掃等のためのドアの開閉があった場合に車内の映像が記録されることを防止するために、車内の映像の記録を停止させるためのスイッチを設けることも考えられる。
しかしながら、このようなスイッチを設けた場合には、車両への荷物の積み下ろし、車内清掃等が終了した後に、運転者等がスイッチをオンにすることを忘れることが考えられる。この場合には、その後乗客が乗車しても、車内の映像が記録されなくなってしまう。
【0005】
また、文献1には、車内または車外撮影用の監視カメラを搭載した自動車の運転状況記録装置において、監視カメラの映像をサイクリックに記録する記録手段と、事故発生時に記録手段の記録動作を停止させる制御手段とを備えることを特徴とする運転状況記録装置(以下、「第2の運転状況記録装置」ともいう)が掲載されている。
文献1に掲載された第3の運転状況記録装置は、制御手段が事故発生時に記録手段の記録動作を停止させることにより、記録された映像情報から事故原因を解明することができるようにしたものである。
【0006】
文献1に掲載された第3の運転状況記録装置は、制御手段が事故発生時に記録手段の記録動作を停止させるものであり、例えば、車両の窃盗、車内の物品の窃盗、タクシーの車内における強盗等の緊急事態が発生した場合に、制御手段が記録手段の記録動作を停止させるものではない。
このような緊急事態が発生した場合に、文献1に掲載された第3の運転状況記録装置においては、ドライバの手動操作によってオペレーションセンターにデータの送信が開始されるように構成することができる。
【0007】
しかしながら、車両の窃盗、車内の物品の窃盗等は、専らドライバが不在のときに発生するものである。また、タクシーの車内における強盗等が発生した場合には、一般に、ドライバが手動操作によってオペレーションセンターにデータの送信を行うことは困難である。そのため、文献1に掲載された第3の運転状況記録装置においては、車両の窃盗等の緊急事態が発生した場合には、窃盗の犯人等の映像を残すことができないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することができる運行情報記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明に係る運行情報記録装置は、車両の運行に関する情報を記録するための装置であって、車両のドアの開閉を検出するドア開閉検知手段と、車両内のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座しているか否かを検出する着座検知手段と、ドア開閉検知手段が車両のドアの開閉を検出し、着座検知手段が車両内のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座していることを検出した場合に、車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出し、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを出力する乗車検知手段と、車両の内部を撮像して画像データを出力するN個(Nは、自然数)の撮像手段と、撮像手段が現在時刻より所定の時間前の時刻から現在時刻までの間に出力した画像データを記録する画像データ記録手段と、画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを記録するための運行情報記録手段と、乗車検知手段が車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合に、画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを運行情報記録手段に記録させる制御手段とを具備する。
【0010】
ここで、所定の時間を計時する計時手段と、運転者、同乗者、又は乗客によって繰り返し操作されるスイッチ手段と、スイッチ手段が計時手段によって計時される所定の時間以上操作されなかった場合に、車両に緊急事態が発生したと判断する緊急事態発生検知手段と、を更に具備し、制御手段が、緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを運行情報記録手段に記録させることとしても良い。また、N個の撮像手段の内の少なくとも1個の撮像手段が、車両の前部座席に着座している者の画像を撮像し、N個の撮像手段の内の少なくとも1個の撮像手段が、車両の後部座席に着座している者の画像を撮像することとしても良い。
【0011】
また、車両において緊急事態が発生したことを表示する緊急事態発生表示手段を更に具備し、制御手段が、緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、車両において緊急事態が発生したことを緊急事態発生表示手段に表示させることとしてもよい。また、人工衛星からの電波を受信して現在位置を表すデータを出力するGPS(Global Positioning System)装置を更に具備し、制御手段が、乗車検知手段が車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合、若しくは緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、現在位置を表すデータを運行情報記録手段に記録させることとしても良い。また、画像データ記録手段に記録されている画像データ、車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータ、若しくは、現在位置を表すデータを電波に変換して送信する電波送信手段を更に具備し、制御手段が、乗車検知手段が車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合、若しくは緊急事態発生検知手段が車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、画像データ記録手段に記録されている画像データ、車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータ、若しくは、現在位置を表すデータを、電波送信手段に送信させることとしても良い。
【0012】
上記のように構成した本発明によれば、車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。図1に示すように、運行情報記録装置10は、撮像部11、画像データ記録部12、運行情報記録部13、着座検知部14、ドア開閉検知部15、乗車検知部16、スイッチ部17、タイマ部19、緊急事態発生検知部21、制御部22、情報通信部24、画像表示部26、及び、アンテナ27を具備する。なお、運行情報記録装置10は、図2に示す車30に搭載されており、車30の運行に関する情報を記録するものとする。
【0014】
撮像部11は、車30の内部に設置され、車30の内部の画像を撮像して、画像データを出力する。図2は、車30の内部を示す図である。図2に示すように、撮像部11は、車30の内部の画像を撮像するように、車30のフロントガラス上部付近の屋根裏に設置されている。なお、撮像部11が出力する画像データは、静止画像データであっても良いし、動画像データであっても良い。
画像データ記録部12は、所定量の画像データを記録可能な半導体メモリ、MO(光磁気)ディスク等の記録媒体であり、撮像部11が出力する画像データをサイクリックに記録する。図3は、画像データ記録部12の画像データ記録の様子を示す図である。図3に示すように、画像データ記録部12は、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までに撮像部11が出力した画像データを記録する。なお、画像データ記録部12は、現在時刻より設定時間TS前の時刻以前の画像データを順次廃棄(消去)する。
【0015】
運行情報記録部13は、半導体メモリ、MO(光磁気)ディスク等の記録媒体であり、制御部22から受信したデータを記録する。なお、運行情報記録部13は、図3に示すように、車30の後部トランク内に配置されている。
着座検知部14は、圧力センサ、熱センサ等であり、車30のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座したことを検知した場合に、その旨並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を乗車検知部16に通知する。
ドア開閉検知部15は、車30のドアの開閉を検知した場合に、その旨を乗車検知部16に通知する。
【0016】
乗車検知部16は、車30のドアの開閉を検知した旨をドア開閉検知部15から受信し、さらに、車30のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座した旨を着座検知部14から受信した場合に、車30に運転者、同乗者、又は乗客が搭乗したものと判断し、その旨を制御部22に通知する。
スイッチ部17は、車30に搭乗している運転者、同乗者、又は乗客によって繰り返しオンにされるためのスイッチである。
【0017】
タイマ部19は、緊急事態発生検知部21の指示に応じて計時を開始し、所定の時間を計時した場合に、その旨を緊急事態発生検知部21に通知する。
緊急事態発生検知部21は、スイッチ部17がオンとなった場合に、計時を開始するようにタイマ部19に指示する。そして、緊急事態発生検知部21は、所定の時間を計時した旨の通知をタイマ部19から受信する前にスイッチ部17が再びオンとなった場合には、タイマ部19をクリアし、再び計時を開始するようにタイマ部19に指示する。一方、緊急事態発生検知部21は、スイッチ部17が再びオンとなる前に所定の時間を計時した旨の通知をタイマ部19から受信した場合には、車30に搭乗している運転者、同乗者、又は乗客がスイッチ部17をオンにすることができない事態、すなわち車30において緊急事態が発生したものと判断し、その旨を制御部22に通知する。なお、緊急事態としては、運転者の急な疾病、車30の事故、車30の窃盗、車30の内部の物品の窃盗、車30の内部における強盗等が考えられる。
【0018】
情報通信部24は、制御部22から受信したデータを電波周波数帯の信号に変換し、アンテナ27を介してオペレーションセンター又は緊急通報連絡先(例えば、警察署、消防署等)に送信する。
画像表示部26は、制御部22から画像データを受信して、受信した画像データに基づく画像を表示する。
【0019】
制御部22は、車30に運転者、同乗者、又は乗客が搭乗した旨の通知を乗車検知部16から受信すると、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までの画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データ並びに乗車検知部16から受信した運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを運行情報記録部13に記録させる。さらに、制御部22は、その後記録された所定時間分の画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データを運行情報記録部13に更に記録させる。
【0020】
また、制御部22は、車30において緊急事態が発生した旨の通知を緊急事態発生検知部21から受信すると、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までの画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データ並びに乗車検知部16から受信した運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを運行情報記録部13に記録させる。さらに、制御部22は、その後記録された所定時間分の画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データを運行情報記録部13に更に記録させる。
【0021】
なお、車30の運行終了後に、制御部22が、運行情報記録部13に記録されている画像データに基づく画像を画像表示部26に表示させても良い。また、制御部22が、運行情報記録部13に記録されている画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをオペレーションセンター又は緊急通報先に送信するように、情報通信部24に指示することとしても良い。また、運行情報記録部13を車30の後部トランクから取り出して、運行情報記録部13に記録されている画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをPC(パーソナルコンピュータ)等に読み取らせ、運行情報記録部13に記録されている画像データに基づく画像を表示させたり、運行情報記録部13に記録されている運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを分析させることとしても良い。
さらに、運行情報記録部13に記録されている画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをフレキシブルディスク、MO(光磁気)ディスク等にコピーして、画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータをPC等に読み取らせ、画像データに基づく画像を表示させたり、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを分析させることとしても良い。
【0022】
このように、運行情報記録装置10によれば、乗車検知部16が、車30の内部に運転者、同乗者、又は乗客が搭乗したことを検知するので、運転者、同乗者、又は乗客の画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを確実に記録することができる。
また、運行情報記録装置10によれば、スイッチ部17が所定の時間以上オンにされなかったことを検知するので、車30の内部において緊急事態が発生した場合に運転者、同乗者、又は乗客の画像データ並びに運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータを確実に記録することができる。このようにして記録された乗客の画像データは、警察官の犯罪捜査等に利用することができる。また、運行情報記録装置10が車30に設置されることにより、犯罪の発生が抑止されることが期待できる。
【0023】
なお、本実施形態においては、1個の撮像部11を用いているが、撮像部11に加えて撮像部28を用いることとしても良い。撮像部11及び撮像部28を用いる場合には、図4に示すように、撮像部11を車30の前部座席の画像を撮像するように車30の内部に設置し、撮像部28を車30の後部座席の画像を撮像するように車30の内部に設置することとしても良い。この場合には、制御部22が、撮像部11又は撮像部28が出力する画像データを記録するように画像データ記録部12に指示することとしても良いし、撮像部11が出力する画像データと撮像部28が出力する画像データを所定の時間間隔毎に交互に記録するように画像データ記録部12に指示することとしても良い。
さらに、3個以上の撮像部を用いることとしても良い。
【0024】
また、車30の所有者(個人、法人、旅客運送事業者等)が運行情報記録装置10を車30に設置するのではなく、運行情報記録サービス提供事業者が、運行情報記録装置10を車30に設置し、運行情報記録サービスを車30の所有者に提供することとしても良い。運行情報記録サービスの提供は、有償又は無償とすることができる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。図5に示すように、運行情報記録装置40は、撮像部11、画像データ記録部12、運行情報記録部13、着座検知部14、ドア開閉検知部15、乗車検知部16、スイッチ部17、タイマ部19、緊急事態発生検知部21、制御部22、情報通信部24、画像表示部26、アンテナ27、及び、緊急事態発生表示部41を具備する。なお、運行情報記録装置40は、図5に示す車50に搭載されており、車50の運行に関する情報を記録するものとする。
【0026】
緊急事態発生表示部41は、電球、発光ダイオード等である。図6に示すように、緊急事態発生表示部41は、車50の屋根上に配置されている。制御部22は、車50において緊急事態が発生した旨の通知を緊急事態発生検知部21から受信すると、緊急事態発生表示部41に発光を指示する。緊急事態発生表示部41は、発光指示を制御部22から受信すると、発光する。
【0027】
このように、運行情報記録装置40によれば、車50において緊急事態が発生した場合に、緊急事態発生表示部41が発光するので、車50付近の歩行者等が車50において緊急事態が発生したことを認識することができる。これにより、車50付近の歩行者等が警察署等に連絡することが期待できる。
【0028】
なお、緊急事態発生表示部41に代えて、緊急事態が発生した旨を知らせる音声を発生させる装置を用いることとしても良い。
【0029】
次に、本発明の第3の実施形態に係る運行情報記録装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。図5に示すように、運行情報記録装置60は、撮像部11、画像データ記録部12、運行情報記録部13、着座検知部14、ドア開閉検知部15、乗車検知部16、スイッチ部17、タイマ部19、緊急事態発生検知部21、制御部22、情報通信部24、画像表示部26、アンテナ27、GPS(Global Positioning System)装置61、及び、人工衛星からの電波を受信するアンテナ62を具備する。
GPS装置61は、アンテナ62を介して人工衛星からの電波を受信して現在位置を算出し、現在位置を表すデータを制御部22に送信する。
【0030】
制御部22は、運転者、同乗者、又は乗客が搭乗した旨の通知を乗車検知部16から受信し又は緊急事態が発生した旨の通知を緊急事態発生検知部21から受信すると、現在時刻より設定時間TS前の時刻〜現在時刻までの画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データ、乗車検知部16から受信した運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータを運行情報記録部13に記録させる。さらに、制御部22は、その後記録された所定時間分の画像データを送信するように画像データ記録部12に指示する。そして、制御部22は、画像データ記録部12から受信した画像データを運行情報記録部13に更に記録させる。
なお、制御部22が、運行情報記録部13に記録されている画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータをオペレーションセンター又は緊急通報先に送信するように、情報通信部24に指示することとしても良い。
【0031】
このように、運行情報記録装置60によれば、運転者、同乗者、又は乗客の画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータを確実に記録することができる。
また、運行情報記録装置60によれば、緊急事態が発生した場合に、運転者、同乗者、又は乗客の画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータを確実に記録することができる。また、制御部22が運行情報記録部13に記録されている画像データ、運転者、同乗者、又は乗客の数を示すデータ、並びに、現在位置を表すデータをオペレーションセンター又は緊急通報先に送信するように情報通信部24に指示することにより、警察官等が車両に早く到着することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明によれば、車両に運転者、同乗者、又は乗客が乗車している場合に、車内の画像を確実に記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置が設置された車を示す図である。
【図3】図1の画像データ記録部のの画像データ記録の様子を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る運行情報記録装置が設置された車を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る運行情報記録装置が設置された車を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る運行情報記録装置を示す図である。
【符号の説明】
10、40、60 運行情報記録装置
11、28 撮像部
12 画像データ記録部
13 運行情報記録部
14 着座検知部
15 ドア開閉検知部
16 乗車検知部
17 スイッチ部
18 タイマ部
21 緊急事態発生検知部
22 制御部
24 情報通信部
26 画像表示部
27、62 アンテナ
30、50 車
41 緊急事態発生表示部
61 GPS装置
Claims (6)
- 車両の運行に関する情報を記録するための装置であって、
前記車両のドアの開閉を検出するドア開閉検知手段と、
前記車両内のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座しているか否かを検出する着座検知手段と、
前記ドア開閉検知手段が前記車両のドアの開閉を検出し、前記着座検知手段が前記車両内のシートに運転者、同乗者、又は乗客が着座していることを検出した場合に、前記車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出し、若しくは前記車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを出力する乗車検知手段と、
前記車両の内部を撮像して画像データを出力するN個(Nは、自然数)の撮像手段と、
前記撮像手段が現在時刻より所定の時間前の時刻から現在時刻までの間に出力した画像データを記録する画像データ記録手段と、
前記画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは前記車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを記録するための運行情報記録手段と、
前記乗車検知手段が前記車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合に、前記画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは前記車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを前記運行情報記録手段に記録させる制御手段と、
を具備する運行情報記録装置。 - 所定の時間を計時する計時手段と、
運転者、同乗者、又は乗客によって繰り返し操作されるスイッチ手段と、
前記スイッチ手段が前記計時手段によって計時される所定の時間以上操作されなかった場合に、前記車両に緊急事態が発生したと判断する緊急事態発生検知手段と、を更に具備し、
前記制御手段が、前記緊急事態発生検知手段が前記車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、前記画像データ記録手段に記録されている画像データ、若しくは前記車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータを前記運行情報記録手段に記録させること
を特徴とする請求項1記載の運行情報記録装置。 - 前記N個の撮像手段の内の少なくとも1個の撮像手段が、前記車両の前部座席に着座している者の画像を撮像し、前記N個の撮像手段の内の少なくとも1個の撮像手段が、前記車両の後部座席に着座している者の画像を撮像することを特徴とする請求項1又は2記載の運行情報記録装置。
- 前記車両において緊急事態が発生したことを表示する緊急事態発生表示手段を更に具備し、
前記制御手段が、前記緊急事態発生検知手段が前記車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、前記車両において緊急事態が発生したことを前記緊急事態発生表示手段に表示させること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運行情報記録装置。 - 人工衛星からの電波を受信して現在位置を表すデータを出力するGPS(Global Positioning System)装置を更に具備し、
前記制御手段が、前記乗車検知手段が前記車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合、若しくは前記緊急事態発生検知手段が前記車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、前記現在位置を表すデータを前記運行情報記録手段に記録させること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の運行情報記録装置。 - 前記画像データ記録手段に記録されている画像データ、前記車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータ、若しくは、前記現在位置を表すデータを電波に変換して送信する電波送信手段を更に具備し、
前記制御手段が、前記乗車検知手段が前記車両内に運転者、同乗者、又は乗客が乗車していることを検出した場合、若しくは前記緊急事態発生検知手段が前記車両に緊急事態が発生したと判断した場合に、前記画像データ記録手段に記録されている画像データ、前記車両に乗車している運転者、同乗者、又は乗客の人数を表すデータ、若しくは、前記現在位置を表すデータを、前記電波送信手段に送信させること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の運行情報記録装置。
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