JP2004063993A - フィルタ交換警告方法、フィルタ交換警告機構を備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】防塵フィルタを備えた冷却機構における防塵フィルタの交換を、実際の状況に基づいて予め利用者に警告する。
【解決手段】防塵フィルタ101を介して冷却用空気を筐体内部に取り込むファン202を備えた冷却機構と、防塵フィルタ101の交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構200Aとを備えた電子機器において、フィルタ交換警告機構200Aに備えられた防塵フィルタ101の交換に関する警告を発する警告手段207に、防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じた所定回転数を予め複数設定し、フィルタ交換警告機構200Aに備えられた回転計204によってファン202の回転数を測定し、それが警告手段207に設定された各前記所定回転数となった場合に、警告手段207から各前記所定回転数に応じた防塵フィルタ101の交換に関する警告を発する。
【選択図】 図3
【解決手段】防塵フィルタ101を介して冷却用空気を筐体内部に取り込むファン202を備えた冷却機構と、防塵フィルタ101の交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構200Aとを備えた電子機器において、フィルタ交換警告機構200Aに備えられた防塵フィルタ101の交換に関する警告を発する警告手段207に、防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じた所定回転数を予め複数設定し、フィルタ交換警告機構200Aに備えられた回転計204によってファン202の回転数を測定し、それが警告手段207に設定された各前記所定回転数となった場合に、警告手段207から各前記所定回転数に応じた防塵フィルタ101の交換に関する警告を発する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタやパソコンなどの各種電子機器で採用されている冷却機構を構成する防塵フィルタの交換またはクリーニングに関する情報を、利用者に知らせる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くの電子機器では、その内部装置の発熱などによる温度上昇を防止するため、筐体に設けた通気孔から筐体内部に空気を取り入れて、発熱性装置や温度管理が必要な装置を冷却している。そして、それらのほとんどの場合、空気と一緒に塵埃が内部に入って不具合を引き起こすことが無いように、その通気孔には防塵フィルタが備えられている。しかし、時間がたつにつれて防塵フィルタには塵埃が堆積するため、それは徐々に目詰まりを起こし通気性が悪化する。そこで、予め定めた期間または使用時間の経過後に、その防塵フィルタを清掃若しくは交換することが広く行われている。例えば、プロジェクタの場合には、所定使用時間経過後の投射用照明ランプ交換時に、併せて防塵フィルタも交換していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、防塵フィルタに堆積する塵埃の量は、電子機器の設置期間や使用時間だけでなく、それが置かれた環境や使用条件によっても大きく影響される。従って、予定した交換時期の前に防塵フィルタが目詰まりを起こしてしまう場合もある。特に、電子機器が、使用中に、防塵フィルタの目詰まりに起因して異常温度状態となり、その使用が突然停止されると、利用者に大きなストレスを与えることになる。
【0004】
本発明は上記課題に対処するためになされたもので、電子機器などの冷却機構を構成している防塵フィルタの交換(交換の他に、フィルタのクリーニングを含めてもよい)に関する警告を、防塵フィルタの実際の状況を基に利用者に事前に与え、利用者が前もって防塵フィルタの交換またはクリーニングを行うことを可能にする方法、機構並びにその機構を備えた電子機器を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段に、前記防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定回転数を予め複数設定し、前記フィルタ交換警告機構に備えられた回転計によって前記ファンの回転数を測定し、測定された回転数が前記警告手段に設定された各前記所定回転数となった場合に、各前記所定回転数に応じた防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴ってファンの吸気量が減りその回転数が増えることを利用したものであり、これにより、防塵フィルタの目詰まり程度に応じたファンの回転数を予め調べそれを所定回転数として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定回転数を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させることで、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0006】
本発明の他のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた電流計によって前記ファンの消費電流を測定し、測定された消費電流が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定電流値となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴ってファンの吸気量が減りその消費電流が減ることを利用したもので、フィルタの目詰まり状況に応じたファンの消費電流を予め調べそれを所定電流値として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定電流値を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させてもよい。その場合には、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0007】
本発明の他のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた風量計によって前記ファンの吸気量を測定し、測定された吸気量が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定吸気量となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴ってファンの吸気量が減ることを利用したもので、フィルタの目詰まり状況に応じたファンの吸気量を予め調べそれを所定吸気量として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定吸気量を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させてもよい。その場合には、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0008】
本発明の他のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた光量計によって前記防塵フィルタを挟んだ内側と外側の光量をそれぞれ測定し、測定された内側の光量と外側の光量との測定光量比を求め、前記測定光量比が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定光量比となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴って防塵フィルタを通過する光量が減ることを利用したもので、フィルタの目詰まり状況に応じた防塵フィルタの内側と外側との光量比を予め調べ、それを所定光量比として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定光量比を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させてもよい。その場合には、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0009】
また、本発明の電子機器は、筐体と、防塵フィルタおよび該防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの回転数を測定する回転計と、前記回転計で測定された測定回転数が予め定めた所定回転数となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、を備え、前記警告手段は、前記所定回転数が防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定されており、前記警告手段は各所定回転数にそれぞれ対応した内容の警告を発する。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定回転数を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を行うことで、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0010】
また、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの消費電流を測定する電流計と、前記電流計で測定された測定電流が予め定めた所定電流値となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、を備える。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定電流値を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を備えるようにすると、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0011】
また、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの吸気量を測定する風量計と、前記風量計で測定された測定吸気量が予め定めた所定吸気量となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、を備える。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定吸気量を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を備えるようにすると、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0012】
また、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記防塵フィルタを挟むように内側と外側とにそれぞれ配置される光量計と、前記各光量計で測定された前記防塵フィルタの内側の光量と外側の光量との測定光量比を求め、前記測定光量比が予め定めた所定光量比となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、備える。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定光量比を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を備えるようにすると、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔電子機器の冷却機構〕
以下、本発明の実施形態にかかる電子機器の冷却機構を図面に基づいて説明する。
図1は、プロジェクタ1の上下反転した状態の外観斜視図であり、図2は、プロジェクタ1の要部を示す略式内部構成図である。
図1および図2において、プロジェクタ1は、筐体2に設けられた通気孔5から吸気ファン8によって、外気を吸引し、吸引された空気は筐体1の内部の冷却を要する装置および/または機器を冷却した後、排気ファンによって排気孔から排気される。
その際、防塵フィルタ6は、空気に含まれている塵埃の、筐体1内への進入を防止する。従って、筐体1内への進入を妨げられた塵埃は、防塵フィルタ6の面に付着し堆積する(図示しない)。
上記では一つの吸気孔および一つの排気孔について説明したが、吸気孔および排気孔は適宜に複数設けることも可能である。
上記では、プロジェクタを例に挙げて電子機器の冷却機構の説明を行ったが、電子機器とはプロジェクタに限られない。
【0014】
〔塵埃除去装置の詳細な説明〕
実施形態1
図3は本発明の実施形態1に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。このフィルタ交換警告機構200Aは、パソコンなど電子機器の筐体100の通気孔部に取り付けられた防塵フィルタ101を介して筐体100内に冷却用空気を取り込むファン202を利用するものである。
すなわち、ファン202に供給されている電圧を測定する電圧計203、ファン202の回転数を測定する回転計204、後述する防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定回転数などを記憶するメモリ206、回転計204で測定された測定回転数と上記所定回転数との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段207を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ206は、警告手段207中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0015】
防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定回転数は、予め求めてメモリ206に記憶しておく。この所定回転数は、各種の方法を利用して得ることができるが、例えば次のようにして求めることができる。防塵フィルタ101と同種の実験用フィルタとファン202と同種の実験用ファンとからなる冷却機構を用い、その実験用ファンに所定の電圧を供給して実験用ファンを駆動させ、かつ実験用フィルタに塵埃を付与しながら、実験用ファンの回転に起因して実験用フィルタを通過してくる吸気風量と、実験用ファンの回転数とを併せて測定する。実験用フィルタを通過する風量の割合は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられ、かつ防塵フィルタの目詰まりが増すとファンの吸気量が減ってその回転数が増すので、実験用ファンの回転数と実験用ファンに起因する吸気風量との関係から、防塵フィルタ101の目詰まり程度とファン202の回転数との相関データが得られる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応したファン202の回転数を、所定回転数として設定する。この所定回転数は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0016】
なお、予めメモリ206に記憶しておく上記所定回転数は、ファン202に実際に供給される電圧に対応するものとする。例えば、ファン202が一つの固定電圧により駆動される場合にはその固定電圧に対応する電圧における所定回転数が記憶される。これに対して、ファン202に、高、中、低回転の3つの回転に対応する3種類の電圧が供給される場合には、それらの各電圧における所定回転数が記憶される。
【0017】
次に、図3のフィルタ交換警告機構200Aの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Aを備えた電子機器は、その使用時または動作時にファン202が回転され、防塵フィルタ101を介して筐体100の内部に冷却用空気が導入される。その際、ファン202への供給電圧が電圧計203で、また、ファン202の回転数が回転計204で、それぞれ予め定めた間隔で測定され、警告手段207へ送られる。
警告手段207は、電圧計203や回転計204から送られてきた測定結果と、メモリ206に記憶されている所定回転数を基に、ファン202の回転数が上記所定回転数に達したかどうかを判断する(これは、警告手段207のうちの比較判定手段により行われる)。そして、ファン202の回転数が上記所定回転数に達したと判断されると、その所定回転数に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段207のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段207による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定して発生させることができる。
【0018】
ところで、上記警告手段207のうちの比較判定手段は、比較回路、または、そのために用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などから構成することができる。また、上記警告手段207のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0019】
実施形態2
図4は本発明の実施形態2に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。このフィルタ交換警告機構200Bも、パソコンなど電子機器の筐体100の通気孔部に取り付けられた防塵フィルタ101を介して筐体100内に冷却用空気を取り込むファン202を利用するものである。
すなわち、ファン202に供給されている電圧を測定する電圧計203、ファン202の消費電流を測定する電流計214、後述する防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定消費電流(値)などを記憶するメモリ216、電流計214で測定された測定消費電流(値)と上記所定消費電流との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段217を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ216は、警告手段217中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0020】
防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定消費電流は、予め求めてメモリ216に記憶しておく。この所定消費電流は、各種の方法を利用して得ることができるが、例えば次のようにして求めることができる。防塵フィルタ101と同種の実験用フィルタとファン202と同種の実験用ファンとからなる冷却機構を用い、その実験用ファンに所定の電圧を供給して実験用ファンを駆動させ、かつ実験用フィルタに塵埃を付与しながら、実験用ファンの回転に起因して実験用フィルタを通過してくる吸気風量と、実験用ファンの消費電流とを併せて測定する。実験用フィルタを通過する風量の割合は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられ、かつ防塵フィルタの目詰まりが増すとファンの吸気量が減ってその消費電流が減少するので、実験用ファンの消費電流と実験用ファンに起因する吸気風量との関係から、防塵フィルタ101の目詰まり程度とファン202の消費電流との相関データが得られる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応したファン202の消費電流を、所定消費電流として設定する。この所定消費電流は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0021】
なお、予めメモリ216に記憶しておく上記所定消費電流は、ファン202に実際に供給される電圧に対応するものとする。例えば、ファン202が一つの固定電圧により駆動される場合にはその固定電圧に対応する電圧における所定消費電流が記憶される。これに対して、ファン202に、高、中、低回転の3つの回転に対応する3種類の電圧が供給される場合には、それらの各電圧における所定消費電流が記憶される。
【0022】
次に、図4のフィルタ交換警告機構200Bの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Bを備えた電子機器は、その使用時または動作時にファン202が回転され、防塵フィルタ101を介して筐体100の内部に冷却用空気が導入される。その際、ファン202への供給電圧が電圧計203で、また、ファン202の消費電流が電流計214で、それぞれ予め定めた間隔で測定され、警告手段217へ送られる。
警告手段217は、電圧計203や電流計214から送られてきた測定結果と、メモリ216に記憶されている所定消費電流を基に、ファン202の回転数が上記所定消費電流に達したかどうかを判断する(これは、警告手段217のうちの比較判定手段により行われる)。そして、ファン202の回転数が上記所定消費電流に達したと判断されると、その所定消費電流に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段217のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段217による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定してそれを発生させることができる。
【0023】
ところで、上記警告手段217のうちの比較判定手段は、比較回路、または、そのために用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などから構成することができる。また、上記警告手段217のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0024】
実施形態3
図5は本発明の実施形態3に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。このフィルタ交換警告機構200Cもまた、パソコンなど電子機器の筐体100の通気孔部に取り付けられた防塵フィルタ101を介して筐体100内に冷却用空気を取り込むファン202を利用するものである。
すなわち、ファン202に供給されている電圧を測定する電圧計203、ファン202の吸気量を測定する風量計224、後述する防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定吸気量を記憶するメモリ226、風量計224で測定された測定吸気量と上記所定吸気量との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段227を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ226は、警告手段227中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0025】
防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定吸気量は、予め求めてメモリ226に記憶しておく。この所定吸気量は、各種の方法を利用して得ることができるが、例えば次のようにして求めることができる。防塵フィルタ101と同種の実験用フィルタとファン202と同種の実験用ファンとからなる冷却機構を用い、その実験用ファンに所定の電圧を供給して実験用ファンを駆動させ、かつ実験用フィルタに塵埃を付与しながら、実験用ファンの回転に起因して実験用フィルタを通過してくる吸気量を測定する。実験用フィルタを通過する風量の割合は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられるので、その実験用ファンの吸気量から、防塵フィルタ101の目詰まり程度とファン202の吸気量との相関データが得られる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応したファン202の吸気量を、所定吸気量として設定する。この所定吸気量は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0026】
なお、予めメモリ226に記憶しておく上記所定吸気量は、ファン202に実際に供給される電圧に対応するものとする。例えば、ファン202が一つの固定電圧により駆動される場合にはその固定電圧に対応する電圧における所定吸気量が記憶される。これに対して、ファン202に、高、中、低回転の3つの回転に対応する3種類の電圧が供給される場合には、それらの各電圧における所定吸気量が記憶される。
【0027】
次に、図3のフィルタ交換警告機構200Cの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Cを備えた電子機器は、その使用時または動作時にファン202が回転され、防塵フィルタ101を介して筐体100の内部に冷却用空気が導入される。その際、ファン202への供給電圧が電圧計203で、また、ファン202の吸気量が風量計224で、それぞれ予め定めた間隔で測定され、警告手段227へ送られる。
警告手段227は、電圧計203や風量計224から送られてきた測定結果と、メモリ226に記憶されている所定吸気量を基に、ファン202の回転数が上記所定吸気量に達したかどうかを判断する(これは、警告手段227のうちの比較判定手段により行われる)。そして、ファン202の回転数が上記所定吸気量に達したと判断されると、その所定吸気量に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段227のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段227による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定して発生させることができる。
【0028】
ところで、上記警告手段227のうちの比較判定手段は、比較回路、または、そのために用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などから構成することができる。また、上記警告手段227のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0029】
実施形態4
図6は本発明の実施形態4に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。これは、パソコンなどの電子機器の筐体100に取り付けられた防塵フィルタ101に近接してその内側と外側に配置される2つの光量計の光量比を利用するものである。
すなわち、防塵フィルタ101を境にして、その外側と内側とに配した光量計(またはフォトセンサ)234a,234bと、後述する所定光量比などを記憶するメモリ236、光量計234a,234bで測定された光量の比である測定光量比と上記所定光量比との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段237を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ236は、警告手段237中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0030】
上記所定光量比は、予め求めてメモリ236に記憶しておく。この所定吸気量は、例えば次のようにして求めることができる。すなわち、実際の電子機器と同じ状態の筐体を利用し、その防塵フィルタ設置部に、未使用で目詰まり無しの防塵フィルタを配置する。そして、その防塵フィルタの外側と内側における光量の比率を求めて、それを基準光量比とする。防塵用フィルタを通過する光量は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられるので、上記基準光量比を基準として、防塵フィルタの目詰まりの程度とその防塵フィルタの内外に配置された光量計で測定された光量比との相関データが得られる。例えば、フィルタの目詰まり程度が50%に達すると、測定光量比は、基準光量比(内側光量/外側光量の場合)の半分になる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応した光量比を、所定光量比として設定する。この所定光量比は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0031】
次に、図6のフィルタ交換警告機構200Dの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Dを備えた電子機器の使用時または動作時には、光量計234a,234bが動作し、防塵フィルタ101を挟んでその内外の光量が、予め定めた間隔で測定され、警告手段237へ送られる。
警告手段237は、光量計234a,234bで測定された2つの光量を取り込んで、その光量比、すなわち測定光量比を算出する(これは、警告手段237のうちの演算手段により行われる)。さらに、その測定光量比を予めメモリ236に記憶しておいた上記所定光量比を基に、測定光量比が上記所定吸気量に達したかどうかを判断する(これは、警告手段237のうちの比較判定手段により行われる)。そして、測定光量比が上記所定光量比に達したと判断されると、その所定光量比に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段237のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段237による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定して発生させることができる。
【0032】
ところで、上記警告手段237のうちの演算手段はや比較判定手段は、それぞれ演算回路、比較回路から構成できるほか、そのために予め用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などからも構成することができる。また、上記警告手段237のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0033】
〔プロジェクタ〕
以下では、本発明に係るフィルタ交換警告機構を備えたプロジェクタの一例の詳細を説明する。
(i)プロジェクの主な構成
図1は本発明の実施形態に係るプロジェクタの上下反転した状態の外観斜視図、図2は上記実施形態に係るプロジェクタの要部を示す略式内部構成図、図7は上記実施形態に係るプロジェクタの主な構成を示すブロック図である。
このプロジェクタ1は、その各構成要素が外装ケース2に収納されてなり、外装ケース2の前面には、投写レンズ3が配置されている。また、外装ケース2の底面(図1では上側面がそれに相当する)には、プロジェクタ1の内部に冷却用空気を取り込む通気孔5が形成されている。この通気孔5の部分は本体からネジなどで取り外しできるようにして、その内側に配置した防塵フィルタ6を交換可能にしてある。また、外装ケース2の上面(図1では表示されていない下側面がそれに相当する)には、内部に配置された投射用照明ランプへの電力供給をON/OFFするランプスイッチ、照明ランプのON状態を表示するランプON表示LED、防塵フィルタの目詰まり程度が予め定めた状態となった場合にそのフィルタの交換の警告表示を行う表示器25などが配置されている。さらに、プロジェクタ1には、電源ケーブル接続のためのインレットが備えられて、後述する電源回路に接続されている。
【0034】
さらに、筐体2の前部に配した投写レンズ3の手前に、空間光変調装置としての液晶パネルを取り付けた色光合成プリズム9が備えられている。この液晶パネル付き色光合成プリズム9に対応する筐体の底部には通気孔5が形成され、その通気孔5には防塵フィルタ6が併設されている。また、液晶パネル付き色光合成プリズム9と防塵フィルタ6との間には、ケース2内部に冷却用空気を導入するための吸気ファン8が配置され、また、ファン8の直後には吸気ファン8の回転に起因する吸気風量を測定する風量計7が配置されている。
【0035】
このプロジェクタ1は、照明ランプ11、ランプ11からの照明光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の光に分離する色光分離光学系12、分離された各色光がそれぞれ照射され所定の画像情報に従って画像を表示する液晶パネル13R,13G,13B、これらの各液晶パネルで生成された画像を合成するクロスダイックプリズム14、合成された画像を投写する投写レンズ3を備える。プロジェクタ1は、また、ランプ11を駆動するランプ駆動回路11A、液晶パネル13R,13G,13Bに画像情報を供給する画像処理回路13A、ランプ11および/または液晶パネル13R,13G,13Bを冷却するためのファン15(このファンは吸気ファン8およびその他のファンを含むものとする)、ファン15を駆動するためのファン駆動回路15A、音声を出力するスピーカ16、スピーカ16に音声情報を供給する音声処理回路16A、プロジェクタ1へ制御情報や表示データなどを入力するための入力装置を含むユーザーインターフェース17、各種の演算、判断、制御などを行う中央処理装置(CPU)18、演算や判断などを行うために必要なデータを一時的に記憶する揮発性メモリ19、CPU18を動作させるための各種プログラムや各種データを読み出し可能に記憶して保持する不揮発性メモリ20、および商用電源を取り込みそれを使用可能な状態に変圧などしてプロジェクタ1内の各回路や装置に必要な電力を供給する電源回路22を備える。
【0036】
なお、ランプ駆動回路11A、画像処理回路13A、ファン駆動回路15A、音声処理回路16A、ユーザーインターフェース17、メモリ19,20、並びに表示器25などは、CPU18により制御されるようにすることができる。
また、不揮発性メモリ20には、実施形態3で説明した、防塵フィルタの交換を警告する時期に関するデータである所定吸気量と、警告手段227のうちの比較判定手段として作用するプログラムとが記憶されている。
さらに、ここでは、ファン8に供給される電圧は1つの固定電圧とし、実施形態3で説明した電圧計203の設置を不要としている。
【0037】
(ii)プロジェクタの作用
上記のプロジェクタ1は、そのランプスイッチ4がONされると、ランプ駆動回路11Aによりランプ11が点灯される。そして、ランプ11からの照明光を色光分離光学系12で赤(R)、緑(G)、青(B)の色光に分離させ、分離した各色光を画像のRGB信号のそれぞれに対応して設けられた液晶パネル13R,13G,13Bに照射する。そして、画像処理回路13Aから供給されたデータに基づく画像を液晶パネル13R,13G,13Bに表示させ、さらに、各液晶パネルの画像をクロスダイクロイックプリズム14で合成して、その合成画像を投写レンズ3からスクリーンなどに投写するようにしたものである。なお、その画像表示に合わせて、音声処理回路16Aからの音声情報に従ってスピーカ16から音声も出力される。
また、ランプスイッチ4がONされてランプ11が点灯している間、ファン駆動回路15Aはプロジェクタ内部の温度に対応してCPU18などにより自動的に制御されており、従って、ファン15よりプロジェクタの内部は所定値以下の温度に維持される。
【0038】
さらに、風量計7、ファン8、不揮発性メモリ20に記憶されたプログラムとCPU18を利用した比較判定手段および表示器25から構成される、上記実施形態3に対応するフィルタ交換警告機構により、防塵フィルタ6の目詰まり状態が不揮発性メモリ20に記憶された所定吸気量に対応した程度になった場合には、防塵フィルタ6の交換に関する警告が、表示器25に表示される。これにより、利用者は、防塵フィルタ6が使用不能となる前に、それを交換するなど適切に対応することができる。
【0039】
なお、このプロジェクタ1では、実施形態3のフィルタ交換警告機構を備えた例を説明したが、上記実施形態1〜4のいずれの機構を用いてもよい。また、それらの機構の任意の2つを組み合わせて、その信頼性を高めるようにすることもできる。
また、ここではプロジェクタを例に本発明を説明したが、本発明の適用はそれに限られるものではなく、防塵フィルタ有する冷却機構を備えた各種の電子機器に適用できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、電子機器などにおける冷却機構を構成している防塵フィルタの交換あるいはクリーニングに関する警報を、実際の状況に応じて事前に自動的に得ることができるようになるため、防塵フィルタを常に良好な状態に保って冷却機構に本来の冷却能力を発揮させることが可能となる。また、防塵フィルタの目詰まりに起因する電子機器の突然の停止といった事態も回避可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの上下反転した状態の外観斜視図。
【図2】本発明の実施形態に係るプロジェクタの要部を示す略式内部構成図。
【図3】本発明の実施形態1に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図4】本発明の実施形態2に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図5】本発明の実施形態3に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図6】本発明の実施形態4に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図7】本発明の実施形態に係るプロジェクタのブロック構成図。
【符号の説明】
100 筐体
101 防塵フィルタ
200A〜200D フィルタ交換警告機構
202 ファン
203 電圧計
204 回転計
206,216,226,236 メモリ
207,217,227,237 警告手段
214 電流計
224 風量計
234a,234b 光量計
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタやパソコンなどの各種電子機器で採用されている冷却機構を構成する防塵フィルタの交換またはクリーニングに関する情報を、利用者に知らせる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くの電子機器では、その内部装置の発熱などによる温度上昇を防止するため、筐体に設けた通気孔から筐体内部に空気を取り入れて、発熱性装置や温度管理が必要な装置を冷却している。そして、それらのほとんどの場合、空気と一緒に塵埃が内部に入って不具合を引き起こすことが無いように、その通気孔には防塵フィルタが備えられている。しかし、時間がたつにつれて防塵フィルタには塵埃が堆積するため、それは徐々に目詰まりを起こし通気性が悪化する。そこで、予め定めた期間または使用時間の経過後に、その防塵フィルタを清掃若しくは交換することが広く行われている。例えば、プロジェクタの場合には、所定使用時間経過後の投射用照明ランプ交換時に、併せて防塵フィルタも交換していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、防塵フィルタに堆積する塵埃の量は、電子機器の設置期間や使用時間だけでなく、それが置かれた環境や使用条件によっても大きく影響される。従って、予定した交換時期の前に防塵フィルタが目詰まりを起こしてしまう場合もある。特に、電子機器が、使用中に、防塵フィルタの目詰まりに起因して異常温度状態となり、その使用が突然停止されると、利用者に大きなストレスを与えることになる。
【0004】
本発明は上記課題に対処するためになされたもので、電子機器などの冷却機構を構成している防塵フィルタの交換(交換の他に、フィルタのクリーニングを含めてもよい)に関する警告を、防塵フィルタの実際の状況を基に利用者に事前に与え、利用者が前もって防塵フィルタの交換またはクリーニングを行うことを可能にする方法、機構並びにその機構を備えた電子機器を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段に、前記防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定回転数を予め複数設定し、前記フィルタ交換警告機構に備えられた回転計によって前記ファンの回転数を測定し、測定された回転数が前記警告手段に設定された各前記所定回転数となった場合に、各前記所定回転数に応じた防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴ってファンの吸気量が減りその回転数が増えることを利用したものであり、これにより、防塵フィルタの目詰まり程度に応じたファンの回転数を予め調べそれを所定回転数として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定回転数を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させることで、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0006】
本発明の他のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた電流計によって前記ファンの消費電流を測定し、測定された消費電流が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定電流値となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴ってファンの吸気量が減りその消費電流が減ることを利用したもので、フィルタの目詰まり状況に応じたファンの消費電流を予め調べそれを所定電流値として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定電流値を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させてもよい。その場合には、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0007】
本発明の他のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた風量計によって前記ファンの吸気量を測定し、測定された吸気量が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定吸気量となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴ってファンの吸気量が減ることを利用したもので、フィルタの目詰まり状況に応じたファンの吸気量を予め調べそれを所定吸気量として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定吸気量を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させてもよい。その場合には、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0008】
本発明の他のフィルタ交換警告方法は、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、前記フィルタ交換警告機構に備えられた光量計によって前記防塵フィルタを挟んだ内側と外側の光量をそれぞれ測定し、測定された内側の光量と外側の光量との測定光量比を求め、前記測定光量比が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定光量比となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する。これは、防塵フィルタの目詰まりの進行に伴って防塵フィルタを通過する光量が減ることを利用したもので、フィルタの目詰まり状況に応じた防塵フィルタの内側と外側との光量比を予め調べ、それを所定光量比として設定しておくことで、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて所定光量比を複数設定しておき、その目詰まり程度に応じて警告内容を変化させてもよい。その場合には、防塵フィルタの目詰まり状況に応じたきめ細かな警告ができる。
【0009】
また、本発明の電子機器は、筐体と、防塵フィルタおよび該防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの回転数を測定する回転計と、前記回転計で測定された測定回転数が予め定めた所定回転数となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、を備え、前記警告手段は、前記所定回転数が防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定されており、前記警告手段は各所定回転数にそれぞれ対応した内容の警告を発する。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定回転数を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を行うことで、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0010】
また、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの消費電流を測定する電流計と、前記電流計で測定された測定電流が予め定めた所定電流値となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、を備える。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定電流値を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を備えるようにすると、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0011】
また、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの吸気量を測定する風量計と、前記風量計で測定された測定吸気量が予め定めた所定吸気量となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、を備える。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定吸気量を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を備えるようにすると、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0012】
また、筐体と、防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、前記フィルタ交換警告機構は、前記防塵フィルタを挟むように内側と外側とにそれぞれ配置される光量計と、前記各光量計で測定された前記防塵フィルタの内側の光量と外側の光量との測定光量比を求め、前記測定光量比が予め定めた所定光量比となった場合に防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、備える。これにより、適切な時期に防塵フィルタの交換警告を自動的に得ることが可能になる。
なお、警告手段に、防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定光量比を複数設定し、それらの目詰まり程度にそれぞれ対応した内容の警告を備えるようにすると、防塵フィルタの目詰まり状況に応じた警告が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔電子機器の冷却機構〕
以下、本発明の実施形態にかかる電子機器の冷却機構を図面に基づいて説明する。
図1は、プロジェクタ1の上下反転した状態の外観斜視図であり、図2は、プロジェクタ1の要部を示す略式内部構成図である。
図1および図2において、プロジェクタ1は、筐体2に設けられた通気孔5から吸気ファン8によって、外気を吸引し、吸引された空気は筐体1の内部の冷却を要する装置および/または機器を冷却した後、排気ファンによって排気孔から排気される。
その際、防塵フィルタ6は、空気に含まれている塵埃の、筐体1内への進入を防止する。従って、筐体1内への進入を妨げられた塵埃は、防塵フィルタ6の面に付着し堆積する(図示しない)。
上記では一つの吸気孔および一つの排気孔について説明したが、吸気孔および排気孔は適宜に複数設けることも可能である。
上記では、プロジェクタを例に挙げて電子機器の冷却機構の説明を行ったが、電子機器とはプロジェクタに限られない。
【0014】
〔塵埃除去装置の詳細な説明〕
実施形態1
図3は本発明の実施形態1に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。このフィルタ交換警告機構200Aは、パソコンなど電子機器の筐体100の通気孔部に取り付けられた防塵フィルタ101を介して筐体100内に冷却用空気を取り込むファン202を利用するものである。
すなわち、ファン202に供給されている電圧を測定する電圧計203、ファン202の回転数を測定する回転計204、後述する防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定回転数などを記憶するメモリ206、回転計204で測定された測定回転数と上記所定回転数との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段207を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ206は、警告手段207中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0015】
防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定回転数は、予め求めてメモリ206に記憶しておく。この所定回転数は、各種の方法を利用して得ることができるが、例えば次のようにして求めることができる。防塵フィルタ101と同種の実験用フィルタとファン202と同種の実験用ファンとからなる冷却機構を用い、その実験用ファンに所定の電圧を供給して実験用ファンを駆動させ、かつ実験用フィルタに塵埃を付与しながら、実験用ファンの回転に起因して実験用フィルタを通過してくる吸気風量と、実験用ファンの回転数とを併せて測定する。実験用フィルタを通過する風量の割合は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられ、かつ防塵フィルタの目詰まりが増すとファンの吸気量が減ってその回転数が増すので、実験用ファンの回転数と実験用ファンに起因する吸気風量との関係から、防塵フィルタ101の目詰まり程度とファン202の回転数との相関データが得られる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応したファン202の回転数を、所定回転数として設定する。この所定回転数は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0016】
なお、予めメモリ206に記憶しておく上記所定回転数は、ファン202に実際に供給される電圧に対応するものとする。例えば、ファン202が一つの固定電圧により駆動される場合にはその固定電圧に対応する電圧における所定回転数が記憶される。これに対して、ファン202に、高、中、低回転の3つの回転に対応する3種類の電圧が供給される場合には、それらの各電圧における所定回転数が記憶される。
【0017】
次に、図3のフィルタ交換警告機構200Aの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Aを備えた電子機器は、その使用時または動作時にファン202が回転され、防塵フィルタ101を介して筐体100の内部に冷却用空気が導入される。その際、ファン202への供給電圧が電圧計203で、また、ファン202の回転数が回転計204で、それぞれ予め定めた間隔で測定され、警告手段207へ送られる。
警告手段207は、電圧計203や回転計204から送られてきた測定結果と、メモリ206に記憶されている所定回転数を基に、ファン202の回転数が上記所定回転数に達したかどうかを判断する(これは、警告手段207のうちの比較判定手段により行われる)。そして、ファン202の回転数が上記所定回転数に達したと判断されると、その所定回転数に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段207のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段207による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定して発生させることができる。
【0018】
ところで、上記警告手段207のうちの比較判定手段は、比較回路、または、そのために用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などから構成することができる。また、上記警告手段207のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0019】
実施形態2
図4は本発明の実施形態2に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。このフィルタ交換警告機構200Bも、パソコンなど電子機器の筐体100の通気孔部に取り付けられた防塵フィルタ101を介して筐体100内に冷却用空気を取り込むファン202を利用するものである。
すなわち、ファン202に供給されている電圧を測定する電圧計203、ファン202の消費電流を測定する電流計214、後述する防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定消費電流(値)などを記憶するメモリ216、電流計214で測定された測定消費電流(値)と上記所定消費電流との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段217を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ216は、警告手段217中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0020】
防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定消費電流は、予め求めてメモリ216に記憶しておく。この所定消費電流は、各種の方法を利用して得ることができるが、例えば次のようにして求めることができる。防塵フィルタ101と同種の実験用フィルタとファン202と同種の実験用ファンとからなる冷却機構を用い、その実験用ファンに所定の電圧を供給して実験用ファンを駆動させ、かつ実験用フィルタに塵埃を付与しながら、実験用ファンの回転に起因して実験用フィルタを通過してくる吸気風量と、実験用ファンの消費電流とを併せて測定する。実験用フィルタを通過する風量の割合は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられ、かつ防塵フィルタの目詰まりが増すとファンの吸気量が減ってその消費電流が減少するので、実験用ファンの消費電流と実験用ファンに起因する吸気風量との関係から、防塵フィルタ101の目詰まり程度とファン202の消費電流との相関データが得られる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応したファン202の消費電流を、所定消費電流として設定する。この所定消費電流は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0021】
なお、予めメモリ216に記憶しておく上記所定消費電流は、ファン202に実際に供給される電圧に対応するものとする。例えば、ファン202が一つの固定電圧により駆動される場合にはその固定電圧に対応する電圧における所定消費電流が記憶される。これに対して、ファン202に、高、中、低回転の3つの回転に対応する3種類の電圧が供給される場合には、それらの各電圧における所定消費電流が記憶される。
【0022】
次に、図4のフィルタ交換警告機構200Bの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Bを備えた電子機器は、その使用時または動作時にファン202が回転され、防塵フィルタ101を介して筐体100の内部に冷却用空気が導入される。その際、ファン202への供給電圧が電圧計203で、また、ファン202の消費電流が電流計214で、それぞれ予め定めた間隔で測定され、警告手段217へ送られる。
警告手段217は、電圧計203や電流計214から送られてきた測定結果と、メモリ216に記憶されている所定消費電流を基に、ファン202の回転数が上記所定消費電流に達したかどうかを判断する(これは、警告手段217のうちの比較判定手段により行われる)。そして、ファン202の回転数が上記所定消費電流に達したと判断されると、その所定消費電流に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段217のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段217による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定してそれを発生させることができる。
【0023】
ところで、上記警告手段217のうちの比較判定手段は、比較回路、または、そのために用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などから構成することができる。また、上記警告手段217のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0024】
実施形態3
図5は本発明の実施形態3に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。このフィルタ交換警告機構200Cもまた、パソコンなど電子機器の筐体100の通気孔部に取り付けられた防塵フィルタ101を介して筐体100内に冷却用空気を取り込むファン202を利用するものである。
すなわち、ファン202に供給されている電圧を測定する電圧計203、ファン202の吸気量を測定する風量計224、後述する防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定吸気量を記憶するメモリ226、風量計224で測定された測定吸気量と上記所定吸気量との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段227を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ226は、警告手段227中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0025】
防塵フィルタ101の目詰まり程度に関連させたファン202の所定吸気量は、予め求めてメモリ226に記憶しておく。この所定吸気量は、各種の方法を利用して得ることができるが、例えば次のようにして求めることができる。防塵フィルタ101と同種の実験用フィルタとファン202と同種の実験用ファンとからなる冷却機構を用い、その実験用ファンに所定の電圧を供給して実験用ファンを駆動させ、かつ実験用フィルタに塵埃を付与しながら、実験用ファンの回転に起因して実験用フィルタを通過してくる吸気量を測定する。実験用フィルタを通過する風量の割合は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられるので、その実験用ファンの吸気量から、防塵フィルタ101の目詰まり程度とファン202の吸気量との相関データが得られる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応したファン202の吸気量を、所定吸気量として設定する。この所定吸気量は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0026】
なお、予めメモリ226に記憶しておく上記所定吸気量は、ファン202に実際に供給される電圧に対応するものとする。例えば、ファン202が一つの固定電圧により駆動される場合にはその固定電圧に対応する電圧における所定吸気量が記憶される。これに対して、ファン202に、高、中、低回転の3つの回転に対応する3種類の電圧が供給される場合には、それらの各電圧における所定吸気量が記憶される。
【0027】
次に、図3のフィルタ交換警告機構200Cの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Cを備えた電子機器は、その使用時または動作時にファン202が回転され、防塵フィルタ101を介して筐体100の内部に冷却用空気が導入される。その際、ファン202への供給電圧が電圧計203で、また、ファン202の吸気量が風量計224で、それぞれ予め定めた間隔で測定され、警告手段227へ送られる。
警告手段227は、電圧計203や風量計224から送られてきた測定結果と、メモリ226に記憶されている所定吸気量を基に、ファン202の回転数が上記所定吸気量に達したかどうかを判断する(これは、警告手段227のうちの比較判定手段により行われる)。そして、ファン202の回転数が上記所定吸気量に達したと判断されると、その所定吸気量に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段227のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段227による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定して発生させることができる。
【0028】
ところで、上記警告手段227のうちの比較判定手段は、比較回路、または、そのために用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などから構成することができる。また、上記警告手段227のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0029】
実施形態4
図6は本発明の実施形態4に係る電子機器のフィルタ交換警告機構のブロック図である。これは、パソコンなどの電子機器の筐体100に取り付けられた防塵フィルタ101に近接してその内側と外側に配置される2つの光量計の光量比を利用するものである。
すなわち、防塵フィルタ101を境にして、その外側と内側とに配した光量計(またはフォトセンサ)234a,234bと、後述する所定光量比などを記憶するメモリ236、光量計234a,234bで測定された光量の比である測定光量比と上記所定光量比との比較を基に利用者に対して防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段237を備える。また、この機構には、各種情報や設定を入力できる入力手段205、例えばキーボードが備えられている。なお、メモリ236は、警告手段237中に含めてもよい。また、各ブロックを結ぶ実線は、それらの間で信号または情報の送受が行われることを意味している。
【0030】
上記所定光量比は、予め求めてメモリ236に記憶しておく。この所定吸気量は、例えば次のようにして求めることができる。すなわち、実際の電子機器と同じ状態の筐体を利用し、その防塵フィルタ設置部に、未使用で目詰まり無しの防塵フィルタを配置する。そして、その防塵フィルタの外側と内側における光量の比率を求めて、それを基準光量比とする。防塵用フィルタを通過する光量は、防塵フィルタの目詰まりの進行度に反比例すると考えられるので、上記基準光量比を基準として、防塵フィルタの目詰まりの程度とその防塵フィルタの内外に配置された光量計で測定された光量比との相関データが得られる。例えば、フィルタの目詰まり程度が50%に達すると、測定光量比は、基準光量比(内側光量/外側光量の場合)の半分になる。従って、そのデータのうち、利用者に対して防塵フィルタ101の交換を警告したい時点における防塵フィルタ101の目詰まり程度に対応した光量比を、所定光量比として設定する。この所定光量比は1個だけ設定することもできるが、防塵フィルタ101の目詰まり進行の程度に応じて複数備えるようにしてもよい。
【0031】
次に、図6のフィルタ交換警告機構200Dの作用を説明する。
フィルタ交換警告機構200Dを備えた電子機器の使用時または動作時には、光量計234a,234bが動作し、防塵フィルタ101を挟んでその内外の光量が、予め定めた間隔で測定され、警告手段237へ送られる。
警告手段237は、光量計234a,234bで測定された2つの光量を取り込んで、その光量比、すなわち測定光量比を算出する(これは、警告手段237のうちの演算手段により行われる)。さらに、その測定光量比を予めメモリ236に記憶しておいた上記所定光量比を基に、測定光量比が上記所定吸気量に達したかどうかを判断する(これは、警告手段237のうちの比較判定手段により行われる)。そして、測定光量比が上記所定光量比に達したと判断されると、その所定光量比に対応する防塵フィルタ101の目詰まり程度に応じて予め設定した警告が、表示および/または音声にて発生される(これは、警告手段237のうちの表示/音声出力手段により行われる)。
警告手段237による警告の内容は、例えば、現時点がフィルタの交換時期であることを示すもののほか、またはそれに加えて、フィルタの交換時期を予告するものなど、防塵フィルタの目詰まり程度に応じて任意に設定して発生させることができる。
【0032】
ところで、上記警告手段237のうちの演算手段はや比較判定手段は、それぞれ演算回路、比較回路から構成できるほか、そのために予め用意されたプログラム及びそれを動作させる中央処理装置(CPU)などからも構成することができる。また、上記警告手段237のうちの表示/音声出力手段は、LED、表示器、ブザー、スピーカなどから構成できる。
【0033】
〔プロジェクタ〕
以下では、本発明に係るフィルタ交換警告機構を備えたプロジェクタの一例の詳細を説明する。
(i)プロジェクの主な構成
図1は本発明の実施形態に係るプロジェクタの上下反転した状態の外観斜視図、図2は上記実施形態に係るプロジェクタの要部を示す略式内部構成図、図7は上記実施形態に係るプロジェクタの主な構成を示すブロック図である。
このプロジェクタ1は、その各構成要素が外装ケース2に収納されてなり、外装ケース2の前面には、投写レンズ3が配置されている。また、外装ケース2の底面(図1では上側面がそれに相当する)には、プロジェクタ1の内部に冷却用空気を取り込む通気孔5が形成されている。この通気孔5の部分は本体からネジなどで取り外しできるようにして、その内側に配置した防塵フィルタ6を交換可能にしてある。また、外装ケース2の上面(図1では表示されていない下側面がそれに相当する)には、内部に配置された投射用照明ランプへの電力供給をON/OFFするランプスイッチ、照明ランプのON状態を表示するランプON表示LED、防塵フィルタの目詰まり程度が予め定めた状態となった場合にそのフィルタの交換の警告表示を行う表示器25などが配置されている。さらに、プロジェクタ1には、電源ケーブル接続のためのインレットが備えられて、後述する電源回路に接続されている。
【0034】
さらに、筐体2の前部に配した投写レンズ3の手前に、空間光変調装置としての液晶パネルを取り付けた色光合成プリズム9が備えられている。この液晶パネル付き色光合成プリズム9に対応する筐体の底部には通気孔5が形成され、その通気孔5には防塵フィルタ6が併設されている。また、液晶パネル付き色光合成プリズム9と防塵フィルタ6との間には、ケース2内部に冷却用空気を導入するための吸気ファン8が配置され、また、ファン8の直後には吸気ファン8の回転に起因する吸気風量を測定する風量計7が配置されている。
【0035】
このプロジェクタ1は、照明ランプ11、ランプ11からの照明光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の光に分離する色光分離光学系12、分離された各色光がそれぞれ照射され所定の画像情報に従って画像を表示する液晶パネル13R,13G,13B、これらの各液晶パネルで生成された画像を合成するクロスダイックプリズム14、合成された画像を投写する投写レンズ3を備える。プロジェクタ1は、また、ランプ11を駆動するランプ駆動回路11A、液晶パネル13R,13G,13Bに画像情報を供給する画像処理回路13A、ランプ11および/または液晶パネル13R,13G,13Bを冷却するためのファン15(このファンは吸気ファン8およびその他のファンを含むものとする)、ファン15を駆動するためのファン駆動回路15A、音声を出力するスピーカ16、スピーカ16に音声情報を供給する音声処理回路16A、プロジェクタ1へ制御情報や表示データなどを入力するための入力装置を含むユーザーインターフェース17、各種の演算、判断、制御などを行う中央処理装置(CPU)18、演算や判断などを行うために必要なデータを一時的に記憶する揮発性メモリ19、CPU18を動作させるための各種プログラムや各種データを読み出し可能に記憶して保持する不揮発性メモリ20、および商用電源を取り込みそれを使用可能な状態に変圧などしてプロジェクタ1内の各回路や装置に必要な電力を供給する電源回路22を備える。
【0036】
なお、ランプ駆動回路11A、画像処理回路13A、ファン駆動回路15A、音声処理回路16A、ユーザーインターフェース17、メモリ19,20、並びに表示器25などは、CPU18により制御されるようにすることができる。
また、不揮発性メモリ20には、実施形態3で説明した、防塵フィルタの交換を警告する時期に関するデータである所定吸気量と、警告手段227のうちの比較判定手段として作用するプログラムとが記憶されている。
さらに、ここでは、ファン8に供給される電圧は1つの固定電圧とし、実施形態3で説明した電圧計203の設置を不要としている。
【0037】
(ii)プロジェクタの作用
上記のプロジェクタ1は、そのランプスイッチ4がONされると、ランプ駆動回路11Aによりランプ11が点灯される。そして、ランプ11からの照明光を色光分離光学系12で赤(R)、緑(G)、青(B)の色光に分離させ、分離した各色光を画像のRGB信号のそれぞれに対応して設けられた液晶パネル13R,13G,13Bに照射する。そして、画像処理回路13Aから供給されたデータに基づく画像を液晶パネル13R,13G,13Bに表示させ、さらに、各液晶パネルの画像をクロスダイクロイックプリズム14で合成して、その合成画像を投写レンズ3からスクリーンなどに投写するようにしたものである。なお、その画像表示に合わせて、音声処理回路16Aからの音声情報に従ってスピーカ16から音声も出力される。
また、ランプスイッチ4がONされてランプ11が点灯している間、ファン駆動回路15Aはプロジェクタ内部の温度に対応してCPU18などにより自動的に制御されており、従って、ファン15よりプロジェクタの内部は所定値以下の温度に維持される。
【0038】
さらに、風量計7、ファン8、不揮発性メモリ20に記憶されたプログラムとCPU18を利用した比較判定手段および表示器25から構成される、上記実施形態3に対応するフィルタ交換警告機構により、防塵フィルタ6の目詰まり状態が不揮発性メモリ20に記憶された所定吸気量に対応した程度になった場合には、防塵フィルタ6の交換に関する警告が、表示器25に表示される。これにより、利用者は、防塵フィルタ6が使用不能となる前に、それを交換するなど適切に対応することができる。
【0039】
なお、このプロジェクタ1では、実施形態3のフィルタ交換警告機構を備えた例を説明したが、上記実施形態1〜4のいずれの機構を用いてもよい。また、それらの機構の任意の2つを組み合わせて、その信頼性を高めるようにすることもできる。
また、ここではプロジェクタを例に本発明を説明したが、本発明の適用はそれに限られるものではなく、防塵フィルタ有する冷却機構を備えた各種の電子機器に適用できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、電子機器などにおける冷却機構を構成している防塵フィルタの交換あるいはクリーニングに関する警報を、実際の状況に応じて事前に自動的に得ることができるようになるため、防塵フィルタを常に良好な状態に保って冷却機構に本来の冷却能力を発揮させることが可能となる。また、防塵フィルタの目詰まりに起因する電子機器の突然の停止といった事態も回避可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの上下反転した状態の外観斜視図。
【図2】本発明の実施形態に係るプロジェクタの要部を示す略式内部構成図。
【図3】本発明の実施形態1に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図4】本発明の実施形態2に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図5】本発明の実施形態3に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図6】本発明の実施形態4に係るフィルタ交換警告機構のブロック構成図。
【図7】本発明の実施形態に係るプロジェクタのブロック構成図。
【符号の説明】
100 筐体
101 防塵フィルタ
200A〜200D フィルタ交換警告機構
202 ファン
203 電圧計
204 回転計
206,216,226,236 メモリ
207,217,227,237 警告手段
214 電流計
224 風量計
234a,234b 光量計
Claims (14)
- 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、
前記フィルタ交換警告機構に備えられた前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段に、前記防塵フィルタの目詰まり程度に応じた所定回転数を予め複数設定し、
前記フィルタ交換警告機構に備えられた回転計によって前記ファンの回転数を測定し、
測定された回転数が、前記警告手段に設定された各前記所定回転数となった場合に、各前記所定回転数に応じた前記防塵フィルタに関する警告を発するフィルタ交換警告方法。 - 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、
前記フィルタ交換警告機構に備えられた電流計によって前記ファンの消費電流を測定し、
測定された消費電流が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定電流値となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する、ことを特徴とするフィルタ交換警告方法。 - 前記所定電流値を防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定しておき、各所定電流値に応じて警告内容を変化させる、ことを特徴とする請求項2記載のフィルタ交換警告方法。
- 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、
前記フィルタ交換警告機構に備えられた風量計によって前記ファンの吸気量を測定し、
測定された吸気量が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定吸気量となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する、ことを特徴とするフィルタ交換警告方法。 - 前記所定吸気量を防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定しておき、各所定吸気量に応じて警告内容を変化させる、ことを特徴とする請求項4記載のフィルタ交換警告方法。
- 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器における、フィルタ交換警告方法であって、
前記フィルタ交換警告機構に備えられた光量計によって前記防塵フィルタを挟んだ内側と外側の光量をそれぞれ測定し、
測定された内側の光量と外側の光量との測定光量比を求め、前記測定光量比が前記フィルタ交換警告機構に備えられた警告手段に予め定めた所定光量比となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する、ことを特徴とするフィルタ交換警告方法。 - 前記所定光量比を防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定しておき、各所定光量比に応じて警告内容を変化させる、ことを特徴とする請求項6記載のフィルタ交換警告方法。
- 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、
前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの回転数を測定する回転計と、
前記回転計で測定された測定回転数が予め定めた所定回転数となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段とを備え、
前記警告手段は、前記所定回転数が防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定されており、前記警告手段は各所定回転数にそれぞれ対応した内容の警告を発する、ことを特徴とする電子機器。 - 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、
前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの消費電流を測定する電流計と、
前記電流計で測定された測定電流が予め定めた所定電流値となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記警告手段には前記所定電流値が防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定されており、前記警告手段は各所定電流値にそれぞれ対応した内容の警告を発する、ことを特徴とする請求項9記載の電子機器。
- 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えたフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器において、
前記フィルタ交換警告機構は、前記ファンの吸気量を測定する風量計と、
前記風量計で測定された測定吸気量が予め定めた所定吸気量となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記警告手段には前記所定吸気量が防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定されており、前記警告手段は各所定吸気量にそれぞれ対応した内容の警告を発する、ことを特徴とする請求項11記載の電子機器。
- 筐体と、
防塵フィルタ及び前記防塵フィルタを介して冷却用空気を前記筐体内部に取り込むファンとを備えた冷却機構と、
前記防塵フィルタの交換に関する警告を発するフィルタ交換警告機構とを備えた電子機器であって、
前記フィルタ交換警告機構は、前記防塵フィルタを挟むように内側と外側とにそれぞれ配置される光量計と、
前記各光量計で測定された前記防塵フィルタの内側の光量と外側の光量との測定光量比を求め、前記測定光量比が予め定めた所定光量比となった場合に前記防塵フィルタの交換に関する警告を発する警告手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記警告手段には前記所定光量比が防塵フィルタの目詰まり程度に応じて複数設定されており、前記警告手段は各所定光量比にそれぞれ対応した内容の警告を発する、ことを特徴とする請求項13記載の電子機器。
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