JP2004061102A - ゴミ焼却機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴミの燃焼によって排出される排ガスを、ゴミの焼却開始時から無煙・無臭にすることができるゴミ焼却機を提供すること。
【解決手段】焼却釜2の釜蓋12に排気吐出口21を設け、釜蓋12を下壁の一部とする排気室13を設け、排気室13と燃焼室5とを連通する排気誘導管22を設ける。排気室13に吐出された排ガスは、燃焼室5に誘導されて燃焼され、無煙・無臭とされる。燃焼室5はゴミの焼却開始時から高温となるので、ゴミの焼却開始時から、排ガスは無煙・無臭とされる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に生ゴミを焼却するゴミ焼却機に関し、詳しくは、ゴミの燃焼に伴う煙や臭気を無くすことのできる小型のゴミ焼却機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴミを燃焼させた際に出る排ガスを無煙・無臭にするために、アフターバーナを設けて排ガスを2次燃焼させる技術が知られている。例えば、下記特許文献1に示すように、1次燃焼室に連設された2次燃焼室に2次燃焼バーナを配設し、1次燃焼室で発生した排ガスを2次燃焼バーナによって完全燃焼させて無煙化を図るものがある。
【0003】
また、遠赤外線放射材を焼却機内に配置し、遠赤外線による2次加熱により無煙にする技術も知られている。例えば下記特許文献2に示すように、焼却炉の燃焼室内に網筒を内装し、網筒と燃焼室の内壁間に遠赤外線放射材を充填したものがある。この焼却炉では、網筒内でゴミを燃焼し、発生した排ガスが遠赤外線放射材の層を通過しつつ上昇することにより完全燃焼されて外気中に放出されるようになっている。
【0004】
しかし、前者公報に記載のゴミ焼却機では、2次燃焼室や2次燃焼バーナが必要なので、装置が大型になり、燃焼コストが高くなって、小型のゴミ燃焼機には不適当であリ、また、後者公報に記載のゴミ焼却機では、煙突が燃焼室の直上に設けられているため、排ガスが速い速度で上方に向かって通過してしまうので、十分に遠赤外線の放射を受けないまま外部に放出され、完全燃焼せず無煙にはできない虞があった。
【0005】
かかる問題を解決するため、図9に示すように、下記特許文献3に記載のゴミ焼却機101は、釜本体102と、釜本体102の下方に配設された燃焼室105と、釜本体102及び燃焼室105を囲繞するように配設された第1の遠赤外線放射体を備える保温壁103と、保温壁103を囲繞するように配設された熱交換器104と、保温壁103と釜本体102との間に形成された内側煙道部107と、保温壁103と熱交換器104との間に形成され、内側煙道部107に連通された外側煙道部109と、内側煙道部107と外側煙道部109の接続部108の上部に配設された第2の遠赤外線射体である保温部材110と、接続部108に面するように釜本体102に配設された排気吐出口106と、を有している。
【0006】
したがって、ゴミ焼却機101では、排ガスは、図9の一点鎖線矢印に示すように、排気吐出口106から接続部108に吐出され、接続部108において、保温壁103と保温部材110とから放射される遠赤外線、及び、燃焼室105からの高温の燃焼ガスによって、加熱される。しかも、接続部108は上方が閉塞され、ダウンドラフトが形成されているので、熱が逃げにくい。このため、排ガスは高温に加熱され、煙や臭気が分解されて無煙・無臭となる。しかも、2次燃焼バーナ等が不要なので、小型化できる。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−225015号公報
【特許文献2】
特開平7−324719号公報
【特許文献3】
特開2001−141216公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のゴミ焼却機101では、接続部108に直接排ガスが吐出されるが、接続部108は燃焼室105から遠いため、ゴミの焼却開始時からしばらくの間は、接続部108の温度が充分に上昇しておらず、排ガスを高温に熱することができないため、なお無煙・無臭にできない虞があった。
【0009】
この発明は、上述した問題を解決するものであり、ゴミの燃焼によって排出される排ガスを、ゴミの焼却開始時から無煙・無臭にすることができるゴミ焼却機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のゴミ焼却機は、釜本体と、前記釜本体に被せられる釜蓋と、を備えた焼却釜と、前記釜本体の下方に設けられた燃焼室と、前記釜本体及び前記燃焼室を囲繞するように設けられた保温壁と、前記保温壁を囲繞するように設けられた熱交換器と、前記釜蓋を下壁の少なくとも一部とする排気室と、前記焼却釜の前記排気室に面する部分に設けられた排気吐出口と、前記排気室と前記燃焼室とを連通する排気誘導管と、前記釜本体と前記保温壁との間に形成され、下部が前記燃焼室に接続された第1煙道部と、前記保温壁と前記熱交換器との間に形成され、上部が前記第1煙道部の上部に接続された第2煙道部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載のゴミ焼却機は、請求項1記載のゴミ焼却機であって、開閉可能な扉体が設けられた上壁部と、周壁部と、を備えた箱体を備え、前記焼却釜が前記箱体内に収納され、前記熱交換器が前記箱体内に設けられ、前記排気室が前記箱体内部の上部に形成され、前記熱交換器と前記周壁部との間に形成され、下部が前記第2煙道部の下部に接続され、排気口が設けられた第3煙道部を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載のゴミ焼却機は、請求項1または2記載のゴミ焼却機であって、前記排気吐出口が、前記釜蓋に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載のゴミ焼却機は、請求項1、2、または、3記載のゴミ焼却機であって、空気供給装置と、前記空気供給装置に接続された空気供給管と、を備え、前記排気誘導管内に前記空気供給管の先端部が挿入され、前記空気供給管の出口である空気吹出口が、前記排気誘導管の出口である排気燃焼室吐出口の方を向くように、前記排気誘導管内に配設されたことを特徴とする。
【0014】
請求項5記載のゴミ焼却機は、請求項1、2、または、3記載のゴミ焼却機であって、空気供給装置と、前記空気供給装置に接続された空気吹出管と、を備え、前記釜本体の底部に灰吐出口が設けられ、前記空気吹出管の先端部が、前記灰吐出口を通って前記釜本体内に突出するように配設されたことを特徴とする。
【0015】
請求項6記載のゴミ焼却機は、請求項4記載のゴミ焼却機であって、前記空気供給装置に接続された空気吹出管を備え、前記釜本体の底部に灰吐出口が設けられ、前記空気吹出管の先端部が、前記灰吐出口を通って前記釜本体内に突出するように配設されたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
【0017】
第1実施形態のゴミ焼却機1は、図1〜4に示すように、釜本体11と釜蓋12とからなる焼却釜2と、釜本体11の下方に設けられた燃焼室5と、釜本体11及び燃焼室5を囲繞する保温壁3と、保温壁3を囲繞する熱交換器4と、焼却釜2や熱交換器4を収納する箱体6と、を備えている。また、ゴミ焼却機1は、箱体6の内部の上部に形成される排気室13と、釜蓋12に設けられた4つの排気吐出口21と、排気室13と燃焼室5とを連通する4本の排気誘導管22と、保温壁3と釜本体11との間に形成される第1煙道部7と、保温壁3と熱交換器4との間に形成される第2煙道部9と、熱交換器4と箱体6の周壁部61との間に形成される第3煙道部10と、を備えている。さらに、ゴミ焼却機1は、箱体6等を支持するアングル架台70と、箱体6の上部に配設されるタンク44と、を備えている。
【0018】
箱体6はステンレス等で形成され、周壁部61と上壁部67とを備えている。
周壁部61は、上下が開放された箱形状(即ち、断面が略矩形(本実施形態では略正方形)の筒形状)とされ、後部の上部、及び、左右の側部の上部には、それぞれ略矩形状の排気口63が設けられている。周壁部61の前部には、前面断熱板18(図2参照)が設けられ、燃焼室5の様子を確認するための覗窓20が設けられている。また、周壁部61の前部外面には操作盤19が取着されている。
【0019】
上壁部67は、天板62と枠体65と扉体66とを備えている。天板62は、略矩形状の板の外周縁部を少し下方に折り曲げた形状に構成され、周壁部61の上端部に被せられる。そして、天板62の中央部には、略円形状の上方開口部64が設けられ、上方開口部64を囲む内周縁部62aは、上方に突出している。
天板62上面には、略矩形状の枠体65が、上方開口部64を囲繞するように、固着されている。枠体65には、平面視において枠体65より少し大きい略矩形状の扉体66が枢着されている。即ち、扉体66は開閉可能に枠体65に取着されている。扉体66の下面には、略全面に断熱部材66aが固着されている。扉体66の上面には、連結部材93を介して2本のスプリングバー91が取着されている。一方、天板62には2つのラッチ92が取着されており、扉体66を閉じてラッチ92をスプリングバー91に掛けることにより、スプリングバー91が扉体66を枠体65に押し付けて、気密を保つこととなる。
【0020】
箱体6は、アングル架台70に支持されている。アングル架台70では、略矩形状のベース部材71の四隅に柱部材72が立設されている。ベース部材71の下側には、熱交換器4等からベース部材71の開口部(図示せず)を通って滴下する水を受けるため、ドレンパン73が引き出し可能に設けられ、四隅にはキャスタ74が取着されている。柱部材72の上端部には箱体6を支持するための支持部材が取着され、箱体6は、その支持部材に支持されて、アングル架台70に被さるように配置される。また、柱部材72の中間部には熱交換機4を支持するための支持部材75が取着されている。
【0021】
焼却釜2は、釜本体11と釜蓋12とから構成されている。釜本体11は、チタン材等の耐熱材で有底の略円筒形状に形成されている。そして、釜本体11の上端部は外方に折り曲げられ、その折り曲げられた部分が天板62の内周縁部62aに掛けられることにより、釜本体11は、箱体6内に着脱可能に収納される。
【0022】
釜本体11の底部中央には、多数の孔が設けられた空気吹き出し筒23が、釜本体11内に突出するように設けられている。空気吹き出し筒23の上端部中央には、釜本体11内の温度を検出するためのサーモスタット24が挿入されている。空気吹き出し筒23には、送風管26を介して送風機27が接続されている。送風機27は、風圧の高いブロアー送風機であり、ベース部材71上に設けられている。送風管26の途中には、送風量を調節するとともに空気を遮断するため、送風ダンパ28が設けられている。送風ダンパ28には、開閉量を調節するためのダンパモータ29が接続されている。
【0023】
釜蓋12は、ステンレス等で平面視において略円形状に形成されている。釜蓋12には、4つの排気吐出口21が設けられている。ゴミの焼却時には、釜本体11には釜蓋12が被せられて、釜本体11の上方開口部が閉じられ、また、扉体66も閉じられる。したがって、扉体66、釜蓋12、天板62、及び、枠体65で囲まれることにより、箱体6内部の上部に、排気室13が形成されることとなる。そして、扉体66は排気室13の上壁13aの一部をなし、釜蓋12は排気室13の下壁13bの一部をなし、排気吐出口21は排気室13に面することとなる。排気室13は、排気吐出口21及び後述する排気吸入口22aの形成部位を除けば、略気密に構成される。
【0024】
燃焼室5は、釜本体11の下方であって保温壁3の内方に設けられる。燃焼室5には、メインバーナ51及びパイロットバーナ52が配設される。メインバーナ51及びパイロットバーナ52は、バルブ、ガスガバナ等を備えるガス供給管53に接続されている。なお、メインバーナ51には、実公昭62−18813号公報に示すような、酸欠状態を防止可能なバーナを用いるとよい。これは、後述するように排ガスが排気誘導管22により燃焼室5に誘導されるので、燃焼室5内の酸素が少なくなりやすいが、そのような酸素の少ない状態に対応するためである。
【0025】
保温壁3は、上部の拡径部3aと下部の狭小部3bとを有する段付き略円筒形状に形成され、遠赤外線放射体32を備えている。詳しくは、保温壁3は、ステンレス等により段付き略円筒形状の筒体を形成し、その筒体の内面全面に遠赤外線放射体32を固着することにより構成されている。遠赤外線放射体32は、例えばジルコニアセラミックスZrO等からなるセラミックファイバーで構成されている。保温壁3は、支持部材を介してベース部材71上に立設されて、天板62から少し下がった位置まで釜本体11を囲繞するとともに、燃焼室5を囲繞するように配置される。なお、釜本体11と保温壁3との間は、第1煙道部7を形成するため、離間している。
【0026】
箱体6内には、保温壁3を囲繞するように、熱交換器4が設けられている。保温壁3と熱交換器4との間は、第2煙道部9を形成するため、離間している。熱交換器4は、排ガスと水との間で熱交換することによって、排ガスの温度を下げるとともに温水を得るためものである。なお、熱交換器4は、支持部材75に支持されている。
【0027】
熱交換器4は、上下が開放された略箱形状(本実施形態では、断面が略正方形の筒形状)に形成され、上端部は内方に略直角に屈曲されている。そして、熱交換器4の壁内部4a(図2に示す薄い灰色部分)は、中空に構成され、この中空部分には、ゴミの焼却時に水が満たされて、排ガスの熱を奪うように構成されている。なお、熱交換器4の前面は、前面断熱板18に略接しているが、熱交換器4の後面及び左右の側面は、第3煙道部10を形成するため、箱体6の周壁部61から離間している。
【0028】
箱体6の上方には、箱体6後面に取り付けられたタンク支持部材45に支持されることにより、タンク44が設けられている。タンク44には、水を供給するための給水口46が設けられ、タンク44から熱交換器4に水を供給するための湯水立ち下り管42と、熱交換器4からタンク44に湯水を還流するための2本の湯水立ち上り管43とが連結されている。各湯水立ち上り管43には、給湯取り出し口47がそれぞれ形成されている。そして、湯水立ち下り管42の下端、及び、各湯水立ち上がり管43の下端は、それぞれ熱交換器4の壁内部4aに挿入されている。
【0029】
排気誘導管22は、箱体6内部の4箇所にそれぞれ設けられている。排気誘導管22は、一端部(上端部)が天板62から上方に突出して排気室13に配置され、他端部(下端部)が保温壁3から内方に突出して燃焼室5に配置され、一端部と他端部の中間部分は、保温壁3と熱交換器4との間を通って上下方向に延びるように配設される。そして、排気誘導管22の一端側の排気吸入口22aは排気室13に開口し、排気誘導管22の他端側の排気燃焼室吐出口22bは燃焼室5に開口しており、排気室13と燃焼室5とは排気誘導管22により連通されている。
【0030】
そして、釜本体11と保温壁3との間の空間部分が第1煙道部7とされ、第1煙道部7の下部7bは、燃焼室5に接続されることとなる。また、保温壁3と熱交換器4との間の空間部分が第2煙道部9とされ、第2煙道部9の上部9aは、第1煙道部7の上部7aに接続されることとなる。さらに、熱交換器4と周壁部61との間の空間部分が第3煙道部10とされ、第3煙道部10の下部10bは、第2煙道部9の下部9bと接続され、第3煙道部10には排気口63が設けられることとなる。
【0031】
なお、第2煙道部9と第1煙道部7との接続部8は、天板62で略閉塞されている。そして、接続部8の上壁をなす天板62の下側には、セラミックファイバー等で形成された遠赤外線放射体である保温部材15が固着されている。また、第2煙道部9の下端部は、内部灰受け皿17が設けられることにより、略閉塞されている。第3煙道部10の下端部には、空気取り入れ口16が設けられている。
【0032】
次に、上記のように構成されたゴミ焼却機1の作用について説明する。
【0033】
扉体66及び釜蓋12を開いて、ゴミを釜本体11に投入した後、釜蓋12及び扉体66を閉め、メインバーナ51に点火し、ゴミの焼却を開始する。このとき、送風機27は作動させず、送風ダンパ28は閉じておき、釜本体11内に外気が入らないようにする。メインバーナ51は、釜本体11及び保温壁3を加熱する。このとき、保温壁3に設けられている遠赤外線放射体32が、釜本体11へ向かって遠赤外線を放射するので、効率よく釜本体11を加熱することができる。
【0034】
ゴミは外気が入らないので薫製状態になり、このとき排出される排ガスは、排気吐出口21から排気室13に吐出される。排気室13は略気密であるので、排ガスは、図3の一点鎖線矢印に示すように、排気吸入口22aから吸い込まれて、排気誘導管22中を通り、排気燃焼室吐出口22bから燃焼室5に吐出される。排ガスは、燃焼室5において高温に加熱されるので、煙や臭気が分解されて無煙・無臭となる。そして、排ガスは、第1煙道部7を上昇し、接続部8を経て、第2煙道部9を下降する。このように、上方から下方に向かう気流(ダウンドラフト)が形成されることとなるので、接続部8では熱が逃げにくく、さらに、接続部8には保温部材15が設けられているので、高温を保ちやすい。このため、排ガスは、さらに煙・臭気が分解されて無煙・無臭とされる。
【0035】
第2煙道部9へ流入した排ガスは、第2煙道部9を対流する。ここで、特に生ゴミの排ガスは、大量の水蒸気を含んでいるので、加熱により体積が膨張する。
しかし、釜本体11を略円筒形状に形成し、熱交換器4を上下が開放された箱形状に形成したことにより、第2煙道部9の容積が大きくされているので、排ガスの体積が膨張しても、対流時間を長くすることができる。第2煙道部9では、排ガスは、保温壁3からの遠赤外線の放射を受けて残余の煙・臭気が無煙・無臭になるとともに、熱交換器4により熱交換されて冷却され、次第に熱を奪われて体積が減少し下方に導かれる。このとき、排ガスの対流時間が長いので熱交換率が高くなり、高い温度の温水を得ることができるとともに、排ガスの温度をより下げることができる。
【0036】
また、熱交換器4が第2煙道部9を囲繞するように配設されているので、ゴミ焼却機1の周囲の温度上昇を防ぐことができる。
【0037】
排ガスは、第2煙道部9から第3煙道部10に流入する。第3煙道部10において、排ガスは空気取り入れ口16からの外気により希釈され、また、熱交換器4によってさらに熱交換される。このため、排ガスは、さらに温度を下げつつ上昇し、排気口63から外部に放出される。したがって、高温の排ガスの放出を防止することができる。
【0038】
メインバーナ51による燃焼が続けられて、釜本体11内のゴミが炭化したとき、ガスを止めてメインバーナ51の火を消し、送風機27を作動させるとともに送風ダンパ28を開けて、空気を空気吹き出し筒23から釜本体11の内部に吹き出させる。なお、送風機27として風圧の高いブロアー送風機を用いているので、風圧により炭化したゴミの内部に空気をよく混入することができる。これにより、炭化したゴミは自ら燃焼し灰になる。このときの燃焼温度は非常に高くなるので、排ガスは無煙・無臭となる。また、薫製状態にして乾燥させ炭化させたゴミに空気を吹きつけることにより、ゴミを完全燃焼させて灰の量を減少させることができる。さらに、ゴミを自ら燃焼させることにより、燃料のガスを節約することができる。
【0039】
上記のように、ゴミ焼却機1では、焼却釜2から排出された排ガスを、排気誘導管22により燃焼室5に導き、高温の燃焼室5で燃焼させているので、排ガスを無煙・無臭にすることができる。特にゴミの焼却開始時からしばらくの間は、接続部8付近は、燃焼室5から遠いため温度が上がらないが、燃焼室5はゴミの焼却開始時から高温となる。ゴミ焼却機1では、そのようなゴミの焼却開始時から高温となる燃焼室5に、排ガスを誘導して燃焼させてから、第1煙道部7、接続部8等を通過させているので、ゴミの焼却開始時から排ガスを無煙・無臭にできる。
【0040】
また、釜本体11には、釜蓋12と扉体66とにより、二重に蓋がされることとなるので、熱が逃げにくくなって、焼却温度が高くなる。
【0041】
次に、本発明の第2実施形態のゴミ焼却機201について説明する。第1実施形態のゴミ焼却機1の構成要素と対応するゴミ焼却機201の構成要素については、同一の符号を用いて、その説明を適宜省略する。
【0042】
第2実施形態のゴミ焼却機201は、図5〜図7に示すように、収納部6と、収納部6の後側(図5の紙面における左側)に連結される排気筒206とを備えている。なお、第1実施形態では焼却釜2が収納される部分を箱体6と言ったが、第2実施形態では収納部6と言うことにする。
【0043】
また、ゴミ焼却機201は、収納部6に収納される焼却釜2と、焼却釜2の釜本体11の下方に設けられた燃焼室5と、釜本体11及び燃焼室5を囲繞する保温壁3と、保温壁3を囲繞する熱交換器4と、焼却釜2の釜蓋12の上側に形成される排気室13と、釜蓋12に設けられた4つの排気吐出口21と、排気室13と燃焼室5とを連通する4本の排気誘導管22とを備えている。
【0044】
そして、ゴミ焼却機201は、保温壁3と釜本体11との間に形成される第1煙道部7と、保温壁3と熱交換器4との間に形成される第2煙道部9と、排気筒205により形成される第3煙道部10と備えている。
【0045】
収納部6は、上壁部67と、横断面が略コ字形状の側壁部69とを備えている。上壁部67は、天板62と枠体65と扉体66とを備えている。天板62は、側壁部69の上端部に被せられる。天板62の中央部には、平面視において略円形状の上方開口部64が設けられ、上方開口部64を囲む内周縁部62aは、上方に突出している。天板62上面には、平面視において略矩形状の枠体65が、上方開口部64を囲繞するように固着されている。側壁部69の前側には操作盤19が取着されている。
【0046】
扉体66は断熱部材66aを有している。また、扉体66には、スプリングバー91が取着されている。そして、スプリングバー91が枠体65に取着された軸部68に軸着されることにより、扉体66はスプリングバー91と共に開閉可能とされている。また、扉体66を閉じたときに、扉体66の軸部68側の端部66bよりも、その反対側の端部66cが下がるように、枠体65が形成されている。このため、扉体66を閉じたときに、自重により扉体66が枠体65に押し付けられて、密閉度が向上する。また、扉体66を覆うように、外蓋204が配設されている。外蓋204は、開閉可能である。
【0047】
収納部6はアングル架台70に支持されている。アングル架台70は、略矩形状のベース部材71と、ベース部材71の四隅に立設される柱部材72とを備えている。ベース部材71には、灰吐出管228が貫設される孔が中央部に設けられている。ベース部材71の下側には、灰受け皿230が引き出し可能に設けられ、四隅にはアジャスタ76が取着されている。
【0048】
焼却釜2は、釜本体11と釜本体11に被せられる釜蓋12とからなり、釜本体11の上端部が天板62の内周縁部62aに掛けられることにより、着脱可能に収納部6内に収納される。なお、収納部6は下方が開放されていることから、焼却釜2が収納部6内に収納されるとは、焼却釜2の大半が収納部6内に入っていることを言い、焼却釜2の底部が収納部6の下方に出ている場合も含むものとする。
【0049】
そして、扉体66、釜蓋12、天板62、及び、枠体65で囲まれることにより、収納部6内部の上部には、排気室13が形成され、釜蓋12は排気室13の下壁13bの一部をなすこととなる。また、釜蓋12には、4つの排気吐出口21が設けられており、排気吐出口21は排気室13に面することとなる。
【0050】
釜本体11の底部には灰吐出口220が設けられている。そして、灰吐出口220の略中央部を通って釜本体11内に突出するように、空気吹出管224の先端部221が配設されている。
【0051】
空気吹出管224は、空気供給装置205のエアタンク203に接続されている。また、空気吹出管224は、減圧用空気管223を介することによっても、空気供給装置205のエアタンク203に接続されている。すなわち、減圧用空気管223の一端はエアタンク203に接続され、他端は空気吹出管224の途中に接続されている。減圧用空気管223には、電磁弁218と減圧弁219とが配設され、電磁弁218と減圧弁219とにより、空気吹出管224から吹き出される空気の圧力が減圧される。また、空気吹出管224には、減圧用空気管223との接続部位より上流側に、電磁弁217が配設されている。
【0052】
空気供給装置205は、エアコンプレッサ202と、エアコンプレッサ202に接続されたエアタンク203とを備え、アングル架台70の外方に設置されている。なお、空気供給装置205をアングル架台70の外方に設置したのは、空気供給装置205を他のゴミ焼却機201と共用できるようにするためである。
すなわち、ゴミ焼却後、灰の熱が冷めて灰が取り出されるまでは、次のゴミの焼却は行われないが、その間に空気供給装置205を他のゴミ焼却機201の空気吹出管224等に接続して、ゴミの焼却に使用すれば、ゴミの焼却効率が上がるからである。この点を考慮しなければ、空気供給装置205をアングル架台70上に配設してもよい。
【0053】
空気吹出管224の頭部225は、実公昭62−18813号公報に示すバーナに使用される歯車型バーナヘッドと同様に構成されている。すなわち、頭部225は、歯車の歯状に放射状に延びる複数の歯部226と、歯部226で囲まれた内側の空間部に上方から嵌挿される略逆円錐形のキャップ227とを有し、キャップ227により頭部225の中央部上面が覆われる。これにより、空気吹出管224を上昇した空気は、歯部226の隙間から矢印Aに示すように斜め上方に吹き出されることとなる。
【0054】
また、釜本体11内の温度を検出するための温度センサ24が、空気吹出管224内を通ってキャップ227に挿通され、釜本体11内に突設されている。このように空気吹出管224内を通すことにより、温度センサ24は検出目標以外のものからの温度影響を受けにくくなる。
【0055】
灰吐出口220の下側には灰吐出管228が連結され、灰吐出管228は下方に延設されてベース部材71を貫通している。そして、灰吐出管228の下端開口部229の下方には、灰受け皿230が配置されている。また、灰吐出管228の下端開口部229より若干上方の部位には、スライドダンパ231が配設される。
【0056】
燃焼室5は、釜本体11の下方であって保温壁3の内方に設けられる。燃焼室5には、メインバーナ51が配設され、また、燃焼室5の温度を検出するための温度センサ232が配設されている。
【0057】
保温壁3は、天板62から少し下がった位置まで釜本体11を囲繞するとともに、燃焼室5を囲繞するように配置される。保温壁3には遠赤外線放射体32が固着されている。釜本体11と保温壁3との間は、第1煙道部7を形成するため、離間している。
【0058】
収納部6内には、保温壁3を囲繞するように、熱交換器4が設けられている。
熱交換器4は、上下が開放された略箱形状(本実施形態では、断面が略正方形の筒形状)に形成されている。熱交換器4の壁内部4a(図6に示す灰色部分)は中空とされて、この中空部分には、ゴミ焼却時に水が満たされる。保温壁3と熱交換器4との間は、第2煙道部9を形成するため、離間している。また、熱交換器4の前面及び左右の側面は、収納部6の側壁部69と略接している。
【0059】
収納部6内には、4本の排気誘導管22が設けられている。排気誘導管22は、上端部が天板62から上方に突出して排気室13に配置され、下端部が保温壁3から内方に突出して燃焼室5に配置されている。そして、排気誘導管22の入口である排気吸入口22aは排気室13に開口し、排気誘導管22の出口である排気燃焼室吐出口22bは燃焼室5に開口しており、排気室13と燃焼室5とは排気誘導管22により連通されている。
【0060】
排気誘導管22内には、空気供給管210の先端部214が挿入されている。
詳しくは、空気供給管210は、エアタンク203に接続された空気管211と、空気管211に接続された空気管212と、空気管212に接続された細管状の4本のキャピラリチューブ213とを備えている。空気管212は、メインバーナ51が配設された部位を取り巻くように、リング状に形成されており、空気管212の4箇所から、キャピラリチューブ213が上方に延設されている。このように、空気管212はリング状とされていることから、各キャピラリチューブ213に送られる空気の圧力は略均等とされる。そして、空気供給管210の先端部214、すなわち、キャピラリチューブ213の先端部214は、排気誘導管22内に挿入されている。なお、空気管211には電磁弁216が配設されている。
【0061】
さらに図8を用いて説明すると、排気誘導管22は、上下方向に延びる上部管22cと、上部管22cと略直角をなすように上部管22cの下流側に連結された下部管22dとを備えている。下部管22dは、燃焼室5に向かうように延設されている。そして、下部管22dの上流側外方から、キャピラリチューブ213の先端部214が挿入されて、下部管22dと略平行をなすように下部管22d内に延設されている。キャピラリチューブ213の出口である空気吹出口215は、排気誘導管22の出口である排気燃焼室吐出口22bの方を向くように、下部管22d内に配設されている。
【0062】
釜本体11と保温壁3との間の空間部分は第1煙道部7とされ、第1煙道部7の下部7bは、燃焼室5に接続されている。また、保温壁3と熱交換器4との間の空間部分は第2煙道部9とされ、第2煙道部9の上部9aは、第1煙道部7の上部7aに接続されている。そして、第2煙道部9と第1煙道部7との接続部8は、天板62で略閉塞されており、接続部8の上壁をなす天板62の下側には、遠赤外線放射体である保温部材15が固着されている。
【0063】
排気筒206は、略直方体状に形成されて、収納部6の後側に連結され、熱交換器4の背面に隣接している。排気筒206の内部は、第3煙道部10をなしている。排気筒206の前面下部は開放されて、排気筒接続口14をなしている。
そして、排気筒接続口14を介して、第3煙道部10の下部10bは、第2煙道部9の下部9bと接続されている。排気筒206の底部には、空気取り入れ口16が設けられている。また、排気筒206の上端部には排気口63が設けられている。すなわち、第3煙道部10には排気口63が設けられている。
【0064】
排気筒206の上方には、第1実施形態のタンク44と同様のタンク(図示せず)が設けられている。そして、そのタンクには、湯水立ち下り管42と2本の湯水立ち上り管43とが連結され、湯水立ち下り管42の下端、及び、各湯水立ち上がり管43の下端は、それぞれ熱交換器4の壁内部4aに挿入されている。
【0065】
次に、上記のように構成されたゴミ焼却機201の作用について説明する。
【0066】
外蓋204、扉体66、及び、釜蓋12を開いて、ゴミを釜本体11に投入した後、釜蓋12、扉体66、及び、外蓋204を閉め、メインバーナ51に点火し、ゴミの焼却を開始する。ゴミが炭化するまでは、電磁弁217及び電磁弁218を閉じておき、釜本体11内に空気が入らないようにする。また、スライドダンパ231を灰吐出管228に挿入しておくことにより、灰吐出管228の下端開口部229を閉じておく。
【0067】
ゴミ焼却時には、エアコンプレッサ202を作動させ、電磁弁216を開いて、空気を空気供給管210に送り込む。この空気は、空気管211、212を通って、キャピラリチューブ213に送り込まれる。キャピラリチューブ213は細管状であることから、空気は適度に減圧されて、空気吹出口215から排気誘導管22内に吹き出される。空気吹出口215は、排気燃焼室吐出口22bの方向を向くように、下部管22d内に配設されているので、空気吹出口215から吹き出される空気により、排気燃焼室吐出口22bに向かう流れが形成されることとなる。
【0068】
一方、ゴミ焼却時に排出される排ガスは、排気吐出口21から排気室13に吐出され、排気吸入口22aから排気誘導管22中に入って、排気燃焼室吐出口22bから図5の矢印Cに示すように燃焼室5に吐出される。ここで、上述したように空気吹出口215から排気燃焼室吐出口22b方向に吹き出される空気により、排気燃焼室吐出口22bに向かう流れが形成されているので、排ガスはその流れに誘導されて、スムーズに排気燃焼室吐出口22bから燃焼室5に吐出される。
【0069】
また、排ガスは空気吹出口215から吹き出された空気と混合された状態で、排気燃焼室吐出口22bから燃焼室5に吐出されることとなる。これにより、燃焼室5の酸素が不足することを防止できる。すなわち、排ガスが燃焼室5に吐出されることにより、燃焼室5において燃焼に必要な酸素が不足する虞があるが、ゴミ焼却機201では、排ガスが空気と混合された状態で燃焼室5に吐出されるので、燃焼室5の酸素不足を防止することができる。したがって、排ガスは良好に燃焼され、煙や臭気が分解されて無煙・無臭となる。
【0070】
燃焼された排ガスは、第1実施形態と同様に、燃焼室5から第1煙道部7を上昇し、接続部8を経て、第2煙道部9に流れ込む。そして、第2煙道部9を対流し、熱交換器4により冷却されて、第2煙道部9から第3煙道部10に流入する。第3煙道部10において、排ガスは空気取り入れ口16からの外気により希釈され、熱交換器4によってさらに冷却されて、排気口63から外部に放出される。
【0071】
釜本体11内のゴミが炭化したとき、ガスを止めてメインバーナ51の火を消し、電磁弁218及び減圧弁219を開いて、空気を適度に減圧して空気吹出管224の頭部225から釜本体11内に吹き出させ、炭化したゴミを自ら燃焼させて灰にする。
【0072】
そして、灰を排出するときは、スライドダンパ231を灰吐出管228から引き出すことにより、下端開口部229を開放する。そして、電磁弁217を開き、電磁弁218及び減圧弁219を閉じて、空気を最大圧力で空気吹出管224の頭部225から釜本体11内に吹き出させる。すると、図5の矢印Aのように吹き出される空気により、釜本体11内には空気の対流が生じ、これにより、矢印Bに示すように灰が灰吐出口220から灰吐出管228内に入って、下端開口部229から灰受け皿230に排出される。したがって、ゴミ焼却機201では、釜本体11内の灰を取り出すために釜本体11を収納部6から取り出す必要がなくなり、灰の取出しが容易となる。
【0073】
上記のように、ゴミ焼却機201では、焼却釜2から排出された排ガスを、排気誘導管22内で空気と混合してから燃焼室5に吐出し、燃焼室5で燃焼させているので、燃焼に必要な酸素の不足を防止でき、排ガスを良好に燃焼して、無煙・無臭にすることができる。
【0074】
また、排気誘導管22内に吹き出された空気により、排気燃焼室吐出口22bに向かう流れができるので、排ガスをスムーズに燃焼室5に誘導することができる。
【0075】
さらに、空気吹出管224から空気を吹き出すことにより、灰が吐出されるので、灰の取出しが容易となる。
【0076】
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、排気吐出口21を釜蓋12に設けたが、排気室13内に突出している釜本体11の上端部に設けてもよい。要するに、排気吐出口21は、焼却釜2の排気室13に面する部分に設けられていればよい。但し、釜蓋12に設けた場合には、釜本体11に設けた場合よりも焼却釜2内部の熱が逃げにくくなリ、焼却温度が高くなる。
【0077】
また、釜蓋12が排気室13の下壁13bの全部をなすように、排気室13を構成してもよい。
【0078】
また、排気吐出口21や排気誘導管22の数も、4つに限らず、適宜変更可能であり、キャピラリチューブ213の数も排気誘導管22の数に応じて、適宜変更可能である。
【0079】
また、箱体6(収納部6)の形状は、上述したものに限られず、焼却釜2や熱交換器4を中に配置できる形状であればよい。
【0080】
また、第2実施形態では、空気供給装置205に空気供給管210を接続するとともに、同じ空気供給装置205に空気吹出管224を接続したが、空気供給管210が接続される空気供給装置205と、空気吹出管224が接続される空気供給装置205とを、別々に設けてもよい。
【0081】
すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で構成は自由に変更できる。
【0082】
【発明の効果】
本発明のゴミ焼却機は、排ガスが、焼却釜から排気室に排出されて、排気誘導管により燃焼室に誘導され、高温の燃焼室で燃焼されるので、排ガスを略無煙・無臭にすることができる。特に燃焼室はゴミの焼却開始時から高温となるので、ゴミの焼却開始時から排ガスを略無煙・無臭にできる。
【0083】
また、排気吐出口を釜蓋に設ければ、釜本体に設けた場合よりも焼却釜内部の熱が逃げにくくなるので、焼却温度を高くすることができる。
【0084】
また、空気供給装置に接続された空気供給管の先端部を排気誘導管内に挿入し、空気供給管の出口である空気吹出口を、排気誘導管の出口である排気燃焼室吐出口の方を向くように排気誘導管内に配設すれば、空気吹出口から吹き出された空気と、排ガスとが混合されて、燃焼室に吹き出されるので、燃焼に必要な酸素の不足を防いで、排ガスを良好に燃焼させることができる。また、空気吹出口から吹き出される空気により、排気燃焼室吐出口に向かう流れができるので、排ガスをスムーズに燃焼室に誘導することができる。
【0085】
また、空気供給装置に接続された空気吹出管の先端部を、釜本体の底部に設けられた灰吐出口を通って釜本体内に突出するように配設すれば、空気吹出管から吹き出される空気により、灰が灰吐出口から吐出されることとなるので、釜本体内の灰を取り出すために釜本体を取り出す必要がなくなり、灰の取出しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴミ焼却機の第1実施形態の一部破断概略斜視図である。
【図2】図1におけるII−II部位の断面図である。
【図3】図2におけるIII −III 部位の断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV部位の断面図である。
【図5】本発明のゴミ焼却機の第2実施形態の概略断面図である
【図6】図5におけるVI−VI部位の断面図である。
【図7】本発明のゴミ焼却機の第2実施形態において、外蓋を除いた状態の一部破断概略平面図である。
【図8】本発明のゴミ焼却機の第2実施形態において、キャピラリチューブが挿入された部位の概略拡大断面図である。
【図9】従来のゴミ焼却機の断面図である。
【符号の説明】
1、201…ゴミ焼却機
2…焼却釜
3…保温壁
4…熱交換器
5…燃焼室
6…箱体(収納部)
7…第1煙道部
7a…上部
7b…下部
9…第2煙道部
9a…上部
9b…下部
10…第3煙道部
10b…下部
11…釜本体
12…釜蓋
13…排気室
13b…下壁
21…排気吐出口
22…排気誘導管
22b…排気燃焼室吐出口
61…周壁部
66…扉体
67…上壁部
205…空気供給装置
210…空気供給管
214…先端部
215…空気吹出口
220…灰吐出口
221…先端部
224…空気吹出管

Claims (6)

  1. 釜本体と、前記釜本体に被せられる釜蓋と、を備えた焼却釜と、
    前記釜本体の下方に設けられた燃焼室と、
    前記釜本体及び前記燃焼室を囲繞するように設けられた保温壁と、
    前記保温壁を囲繞するように設けられた熱交換器と、
    前記釜蓋を下壁の少なくとも一部とする排気室と、
    前記焼却釜の前記排気室に面する部分に設けられた排気吐出口と、
    前記排気室と前記燃焼室とを連通する排気誘導管と、
    前記釜本体と前記保温壁との間に形成され、下部が前記燃焼室に接続された第1煙道部と、
    前記保温壁と前記熱交換器との間に形成され、上部が前記第1煙道部の上部に接続された第2煙道部と、
    を備えることを特徴とするゴミ焼却機。
  2. 開閉可能な扉体が設けられた上壁部と、周壁部と、を備えた箱体を備え、
    前記焼却釜が前記箱体内に収納され、
    前記熱交換器が前記箱体内に設けられ、
    前記排気室が前記箱体内部の上部に形成され、
    前記熱交換器と前記周壁部との間に形成され、下部が前記第2煙道部の下部に接続され、排気口が設けられた第3煙道部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のゴミ焼却機。
  3. 前記排気吐出口が、前記釜蓋に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のゴミ焼却機。
  4. 空気供給装置と、前記空気供給装置に接続された空気供給管と、を備え、
    前記排気誘導管内に前記空気供給管の先端部が挿入され、
    前記空気供給管の出口である空気吹出口が、前記排気誘導管の出口である排気燃焼室吐出口の方を向くように、前記排気誘導管内に配設された
    ことを特徴とする請求項1、2、または、3記載のゴミ焼却機。
  5. 空気供給装置と、前記空気供給装置に接続された空気吹出管と、を備え、
    前記釜本体の底部に灰吐出口が設けられ、
    前記空気吹出管の先端部が、前記灰吐出口を通って前記釜本体内に突出するように配設された
    ことを特徴とする請求項1、2、または、3記載のゴミ焼却機。
  6. 前記空気供給装置に接続された空気吹出管を備え、
    前記釜本体の底部に灰吐出口が設けられ、
    前記空気吹出管の先端部が、前記灰吐出口を通って前記釜本体内に突出するように配設された
    ことを特徴とする請求項4記載のゴミ焼却機。
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