JP2678253B2 - ゴミ焼却炉 - Google Patents
ゴミ焼却炉Info
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Description
業廃棄物等の被焼却物を焼却するゴミ焼却炉であって、
特に焼却時の不完全燃焼を無くし、塵煙の発生を少なく
するゴミ焼却炉に関する。
開平2−10132号公報に開示されたものがあり、こ
れを図5に示す。
するストーカ52上にゴミを投入する燃焼室53の側部
に設けられたゴミ投入口であり、同ストーカ52の下方
には3本の空気供給管54が開口している。燃焼室53
の投入口50の反対側には助燃バーナ55が設けられて
いる。燃焼室53の下流側には、輻射変換体である多数
の小穴を持つスポンジ状の一対の組をなす発砲セラミッ
ク板56A,56A’及び56B,56B’,56B”
によって形成される再燃焼室57が設置され、同再燃焼
室57にはバーナ58が設けられている。再燃焼室57
の下流側には、熱交換器59が設けられ、押し込み通風
機60によって供給される空気と再燃焼室57を出る排
ガスとの間で熱交換が行われる。上記熱交換器59の下
流側には、排ガスを排出する吸出し送風機61が設けら
れている。62は熱交換器59を出る空気通路で、同空
気通路62は上記空気供給管54に連結され、空気供給
管54には空気量を調節する弁63が設けられた構成と
なっている。
術に示されているように、被焼却物を燃焼させるために
空気を供給する空気供給管54が被焼却物の下側に設け
られており、このように空気を被焼却物の下側から供給
すると、下側からは新鮮な空気が供給されて被焼却物の
下部は完全燃焼させることができるが、被焼却物の上部
が不完全燃焼することがあるため、係る不具合を防ぐた
めに被焼却物の上側からバーナ58で燃焼させる必要が
あり、また、未燃ガス、燃焼ガス中の有機物等を2次燃
焼させるために助燃バーナ54が必要となり、更に、燃
焼効率を良くするために押し込み通風機60や吸出し送
風機61も必要となるため、構成が複雑化し、設備が高
価とり、またランニングコストがかかるという問題があ
る。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、構造を簡略化して、しかも、焼却時の不完全燃焼を
無くし、煙や灰の発生を少なくするゴミ焼却炉を提供し
ようとするものである。
に、この発明に係るゴミ焼却炉は、内部下方を燃焼室と
し該燃焼室の側面に外部の空気を吸気する複数の吸気口
を水平方向に横並びに開口してなる炉体と、該炉体の上
面中央に配設されて前記燃焼室内の被焼却物の燃焼によ
り発生する燃焼ガスを排気する排気口を有する煙突と、
前記燃焼室の下方に設けられて被焼却物を載置する炉床
と、前記炉体側面の前記炉床よりも上の位置であって且
つ前記吸気口の高さと略同じ高さ又はそれ以下の高さ位
置に設けられた被焼却物投入扉と、前記炉体下方に設け
られた灰取出扉と、前記燃焼室内の前記吸気口の上方で
あって前記炉体の内側面から張出し中央に開口部を有す
る支持枠と、該支持枠に支持されて前記開口部を覆う金
属製網体と、前記排気口と金属製網体の間の途中に水平
姿勢で且つ前記炉体の内側面と側縁部の間に間隙を設け
た状態で吊設されたセラミック板とを有することを特徴
とする。
料で塗装したものとした。
部下方を燃焼室とし、該燃焼室の側面に炉体の外部の空
気を吸気する複数の吸気口を水平方向に横並びに開口
し、そして、被焼却物投入扉を炉体側面の前記炉床より
も上の位置であって且つ前記吸気口の高さと略同じ高さ
又はそれ以下の高さ位置に設けているため、前記被焼却
物扉を開放して被焼却物を炉体内に投入した際、被焼却
物の上に前記吸気口が位置付けられるので、常に、被焼
却物の上から空気が供給されて被焼却物の不完全燃焼を
防止できる。
の上方に、炉体の内側面から張出し中央に開口部を有す
る支持枠を設け、該支持枠の開口部を金属製網体で塞い
でいるので、被焼却物が燃焼することによって炉体内が
高温状態になると、金属製網体が加熱されて高温状態と
なる。一方、被焼却物を燃焼した時に発生する未燃ガス
は、燃焼室の側面に沿って上昇すると共に支持枠に衝突
して前記金属製網体の下方へ流れ、金属製網体の近傍で
燃焼室の側面から内方へ向かって対流する。これによ
り、燃焼室内での滞留時間が長くなり、高温状態にある
金属製網体に接触して2次燃焼するため、大気中に放出
する未燃ガスが減少する。しかも、セラミック板及び金
属製網体は廃塵やススを容易に付着するため、煙の発生
を少なくすることができる。
下方に吊設されたセラミック板が加熱されることによる
輻射熱により、炉内温度を均等とすることにより燃焼効
率を良くするとともに、セラミック板が高温になった時
の輻射による未燃ガスの分解により不完全燃焼を防ぎ、
しかも、該セラミック板に炉内の上昇気流が衝突するこ
とにより対流を発生させて炉内の高温状態を保持する。
また、セラミック板に排ガス中に含まれる炭化物等が付
着或いは衝突して、外部に放出することを防ぐ働きをす
る。
る塗料で塗装したことにより、燃焼室を高温状態に保持
し、また、セラミックから放射される電磁波により未燃
ガスを分解し完全燃焼を促進させる。
照して説明する。
1に示すように、炉体1の天井面に被焼却物を燃焼させ
た時に発生する燃焼ガスを排気する煙突2を立設し、炉
体1の正面には被焼却物を投入する被焼却物投入扉3を
備え、その下方に被焼却物が燃焼した後の灰を取り出す
灰取出扉4を備えている。
取り入れるための吸気口5が形成されており、この吸気
口5には下方が開口している吸気管5aが接続している
ため、炉外の空気はこの吸気管5aを通って吸気口5か
ら炉内に取り込まれるようになっている。
焼却物を燃焼させた時に、吸気管5aの開口付近が高温
となり危険であるため、それを保護するためのカバー6
が炉体1に固設されている。
図4に示すように、天井面に煙突2の排気口2aが形成
され、この排気口2aの下方には、セラミック板7が、
天井から垂下吊設されて鉄或いはステンレス等の金属で
構成された吊設載置部材7a,7bに取り外し自在に載
置されており、更に、その下方には、コの字型の支持枠
8が溶接等により炉体1に固定されており、この支持枠
8の内周上に金属製網体9を載置している。この金属製
網体9は、ステンレスやチタン合金等の耐熱性の金属線
材で構成された矩形の網体である。
で、万一、炉内空気が突発的に膨張した際に開弁して炉
内空気を排出する防爆弁10が設けられており、この防
爆弁10の下方には、後方から灰を取り出す灰取出扉
4’が設けられている。炉内下方には、ステンレス等の
網体或いは複数の貫通孔を設けた板体等で構成されて被
焼却物を載置し、焼却後の灰を下方へ落とすための炉床
11を備えている。
の字状の鉄板等を炉体1に溶接等により固定したもので
あり、中央に開口部8aを有している。この支持枠8の
開口部8aを覆うようにして、金属製網体9が載置され
ている。
うに、2列に配列して吊設載置部材7a,7bに載置さ
れ、且つ、セラミック板7と炉内側面との間には間隙が
形成されているため、被焼却物を燃焼した時に発生する
燃焼ガスが金属製網体9を通過し、前記間隙を通過して
煙突2の排気口2aに流通可能となっている。1列のセ
ラミック板7は複数のセラミック板から構成してもよ
い。
ゴミ焼却炉によると、図4に示すように、被焼却物投入
扉3が炉床11よりも上の位置であって且つ吸気口5の
高さと略同じ高さ又はそれ以下の高さ位置で炉体1の正
面に設けられているため、被焼却物投入扉3を開放して
被焼却物12を燃焼室1aに投入して炉床11に載置し
た場合、被焼却物12の上に吸気口5が位置付けされる
ので、被焼却物12の上から点火すると酸素がその吸気
口5から送られて被焼却物12の上から燃え始めること
となる。
になると、金属製網体9が加熱されて高温状態となる。
被焼却物を燃焼した時に発生する未燃ガスは、図4に矢
印で示すように、炉内壁面に沿って上昇して支持枠8に
衝突し、金属製網体9の近傍で対流する。これにより、
燃焼室内での対流時間が長くなり、加熱されて高温状態
となっている金属製網体9に接触して2次燃焼するた
め、未燃ガスの発生を防ぐようになっている。
とで、炉内の温度の低下を防ぐことにもなる。また、セ
ラミック板7及び金属製網体9には灰塵やススが付着す
るため、塵煙の発生を少なくする。なお、セラミック板
7を多孔質にすることにより灰塵等が付着しやすくして
もよい。
よる輻射熱により、炉内温度を均等にして燃焼効率を良
くする。また、セラミック板7が高温に加熱されること
により未燃ガスを分解する働きをする。その理由は定か
ではないが、セラミック板7は、微視的に見た場合には
通常ポーラスであってその小孔は完全黒体に近い空洞を
構成するものと考えられ、セラミック板7が一定の温度
に加熱されることにより、この完全黒体に近い黒体とみ
なされる小孔から電磁波を放射する輻射が起こり、この
輻射による赤外線を中心とする電磁波が未燃ガスを分解
すると考えられ、実験的に、セラミック板7を設けたこ
とにより未燃ガスの発生が抑制されていることを確認し
ている。なお、磁器製の電気ルツボ等からは、これらの
輻射が得られることは周知の事実である。
は、灰取出扉4、4’から取り出されることとなる。
成分とする塗料を塗布しておけば、燃焼室の高温状態を
保持する保温効果がある。
えば、アルミナ、炭化珪素或いは窒素珪素等のセラミッ
ク材料を主成分とするものであって1000℃以上の高
温に耐えうるものであり、上記したように、これらのセ
ラミック材料で炉内を覆うことにより、炉内が高温にな
ると炉内全体から黒体輻射が起こり、これによる電磁波
が未燃ガスを分解すると考えられ、これにより完全燃焼
させる。
いては、炉体の内部下方を燃焼室とし、該燃焼室の側面
に炉体の外部の空気を吸気する複数の吸気口を水平方向
に横並びに開口し、そして、被焼却物投入扉を炉体側面
の前記炉床よりも上の位置であって且つ前記吸気口の高
さと略同じ高さ又はそれ以下の高さ位置に設けているた
め、前記被焼却物扉を開放して被焼却物を炉体内に投入
した際、被焼却物の上に前記吸気口が位置付けられるの
で、常に、被焼却物の上から空気が供給されて被焼却物
の上部から燃焼するのでバーナ等の熱源がなくとも完全
燃焼する。
体内が高温状態になると、金属製網体が加熱され高温状
態となり、被焼却物を燃焼した時に発生する未燃ガス
が、高温状態にある金属製網体に接触して2次燃焼する
ため、補助バーナ等の熱源を設けなくても大気中に放出
する未燃ガスを減少することができる。しかも、セラミ
ック板及び金属製網体は廃塵,ススや炭化物等を容易に
付着するため、塵煙の発生を少なくすることができる。
る輻射により未燃ガスを分解し、輻射熱により、炉内温
度を均等にすることにより完全燃焼させるとともに、セ
ラミック板に炉内の上昇気流が衝突することにより対流
を発生させて炉内の高温状態を保持し、しかも、セラミ
ック板に排ガス中に含まれる炭化物等が付着するので塵
煙の発生を少なくなる。
いては、炉内をセラミックを主成分とする塗料で塗装し
たことにより、保温効果、未燃ガスの分解効果等を有す
る。
視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部下方を燃焼室とし該燃焼室の側面に
外部の空気を吸気する複数の吸気口を水平方向に横並び
に開口してなる炉体と、該炉体の上面中央に配設されて
前記燃焼室内の被焼却物の燃焼により発生する燃焼ガス
を排気する排気口を有する煙突と、前記燃焼室の下方に
設けられて被焼却物を載置する炉床と、前記炉体側面の
前記炉床よりも上の位置であって且つ前記吸気口の高さ
と略同じ高さ又はそれ以下の高さ位置に設けられた被焼
却物投入扉と、前記炉体下方に設けられた灰取出扉と、
前記燃焼室内の前記吸気口の上方であって前記炉体の内
側面から張出し中央に開口部を有する支持枠と、該支持
枠に支持されて前記開口部を覆う金属製網体と、前記排
気口と金属製網体の間の途中に水平姿勢で且つ前記炉体
の内側面と側縁部の間に間隙を設けた状態で吊設された
セラミック板とを有することを特徴とするゴミ焼却炉。 - 【請求項2】 炉内をセラミックを主成分とする塗料で
塗装したことを特徴とする請求項1に記載のゴミ焼却
炉。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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-
1993
- 1993-05-31 JP JP5129747A patent/JP2678253B2/ja not_active Expired - Fee Related
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