JPH0218402Y2 - - Google Patents

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JPH0218402Y2
JPH0218402Y2 JP18262384U JP18262384U JPH0218402Y2 JP H0218402 Y2 JPH0218402 Y2 JP H0218402Y2 JP 18262384 U JP18262384 U JP 18262384U JP 18262384 U JP18262384 U JP 18262384U JP H0218402 Y2 JPH0218402 Y2 JP H0218402Y2
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smoke
combustion
heating plate
combustion chamber
stove
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) この考案は、主として薪を燃料とするスト−ブ
の新規な構造に関するものであって、既に本願出
願人において出願済みとなつている昭和59年実用
新案登録願第6963号考案の改良を目的とするもの
である。
(従来技術) 上記した本願出願人考案による新規な構造の
「薪スト−ブ」は、一昔前までがそうであつたよ
うに、天然資源として野山に放置されたまま朽ち
てしまう廃材の有効活用を狙いとするものの、昔
のような燃焼効率ならびに薪消費量の悪さを克服
すべく、燃焼室の内部に燃焼室上面に至る逆つ字
状の湾曲加熱板を採用することによつて、同燃焼
室とは隔絶された煙回遊路を形成し、燃焼室にお
いて完全燃焼していない有機性可燃ガスを、燃焼
室からの熱を受けて高温、加熱状となつている逆
つ字状の湾曲加熱板の放熱により再燃焼させ、よ
り燃焼効率を高めようとするものであつた。
この構造の薪スト−ブを実現することによつ
て、薪の完全燃焼化をより一層助長せしめること
は勿論のこと、一旦安定した燃焼状況に達した後
には、風量調節口をできる限り最少に絞り込み、
燃焼室の燃焼具合を多少酸欠状態としたとして
も、既に初期燃焼によつて湾曲加熱板が高温に加
熱された状態を保持しており、同湾曲加熱板の放
熱が燃焼室における燃焼安定化に荷担して一定の
燃焼状態を長時間に亙つて持続させるから、燃料
である薪の消費量を節約しながら、長時間に亙る
安定した暖房効果の実現を可能とした。その結
果、従前までの薪スト−ブのように頻繁に薪を補
充しなければならないといつた繁雑さを見事に解
消することができた。
ところが、上記考案では、確かに所期の目的を
狙い通りに全うすることができたものの、初期燃
焼時、即ち焚付けへの点火から薪への着火、燃え
上がりに至る過程において、上記考案の最大の特
徴であつた煙回遊路の存在が、逆に初期燃焼時に
必要な煙突への急速な吸込み作用に悪影響を及ぼ
し、短時間内に完了すべき初期燃焼に支障を来た
すばかりではなく、燃料投入口からの煙の噴き出
し現象に対しては、例え上記考案で採用されてい
るような煙の噴き出し防止用の空間部を、煙回遊
路とは別途並設するようにしたとしても、この初
期燃焼段階に限つては、吸込みの悪さから来る煙
の充満量の多さに災いされ、どうしてもいくらか
の煙の噴き出し現象を許さざるを得ないという欠
点を有するものとなつていた。
この考案では、上記考案のそのような実態に対
処すべく、鋭意改良研究に務めた結果、以下に詳
述するとうりの新規な構造の薪スト−ブを完成す
るに至つたものである。
(考案の構成) 図面に示すこの考案を代表する実施例からも明
確に理解されるように、この考案の薪スト−ブ
は、スト−ブ本体1とその内部に組込まれる湾曲
加熱板2ならびに煙回遊路3と、前記湾曲加熱板
2の中途に付設される初期燃焼用開口部4とから
基本的に構成されるものである。
スト−ブ本体1は、従来までの鉄板性の簡易
な、所謂ダルマスト−ブと称されるようなもの、
あるいはやや高級な鋳物性のもので箱型のもので
も差支えはないが、少なくとも前面の燃料投入口
11、風量調節口12および最奥部の煙突接続口
13以外の部分ができるだけ完全に密閉された構
造のもので横置箱型形状のものであることが望ま
しい。但し、上記の密閉構造は、その密閉状態が
完全であれば有るほど都合がよく、また、必要が
あれば燃料投入口11または風量調節口12とは
別にその下方に灰掻出し口(図示した実施例では
風量調節口12と兼用している)を形成するよう
にすることもできる。
このスト−ブ本体1の内部に設置される湾曲加
熱板2は、スト−ブ本体1の燃料投入口11の下
面に始まり、その奥武に向つてやや上向き傾斜し
ながら延伸し、スト−ブ本体1の最奥部との間に
多少の空間を残しながら上方に湾曲21すると共
に反転し、更に燃料投入口11上面近傍にまで達
する、側断面形において「つ」の字を上下逆転さ
せた逆つ字状のものであつて、スト−ブ本体1の
燃焼室14において直接炎に触れて高温に加熱さ
れると共に、炎の先端方向並びに煙の流れを燃料
投入口11上面方向に誘導する機能を果すものと
なる。したがつて、できるだけ耐熱強度のある素
材によつて形成される必要がある。
このような構造の湾曲加熱板2を配することに
よつて、スト−ブ本体1の底板15、煙突接続口
13の形成された同最奥板16、同天板17との
間に所定間〓の空間部が形成され、恰も二重構造
の外殻体からなるようなスト−ブとなる。特に、
実施例に示すように、スト−ブ本体1の両側板1
8、18の内側に内側板19、19を並設するよ
うにすれば、更に完全な二重構造が実現されるこ
とになる。
煙回遊路3は、上記したスト−ブ本体1の天板
17と湾曲加熱板2の湾曲部21より上面がわと
の間に形成され、湾曲加熱板2の上面がわ端縁2
2を入口とし、燃焼室14内から同湾曲加熱板2
内面に沿つて強制的に湾曲誘導されてきた炎と煙
とをスト−ブ本体1最奥部の煙突接続口17まで
回遊させる空間となる。なお、図示した実施例で
は、炎と煙の回遊効率を高めるために、湾曲加熱
板2の上面がわ端縁22とスト−ブ本体1の燃料
投入口11上方との間に誘導板23を介在、形成
するようにし、炎と煙とが円滑に該煙回遊路3方
向に巻込み、吸込まれるようにしている。また、
更にこの実施例では、この煙回遊路3の内部を仕
切り板24によつて2段に仕切り、該仕切り板2
4より上方側の空間25を、燃料投入口11の開
閉蓋11aの解放時に、必要に応じて燃焼室14
に通じるようにした構造となし、燃料を補充する
際に同燃料投入口11上方から室内に漏れがちな
煙を漏らさないで燃料投入口11上方内側から同
空間25を経由して煙突接続口13まで誘導する
ようにしたものとしているが、必ずしもこの実施
例に限定されるものではなく、場合によつては、
即ち下記する初期燃焼用開口部4による煙の吸引
効果によつて燃料投入口11からの煙の噴き出し
を十分防止し得る時には、勿論これら構造を省略
することができる。
初期燃焼用開口部4は、煙突接続口13に略対
応した位置の逆つ字状の湾曲加熱板2の中途に開
閉自在に形成されるもので、例えば第1図に図示
した例の如く、把持杆42をスト−ブ本体1の外
方から操作することによつて、初期燃焼用開口部
に付設された閉鎖板41が左右方向にスム−ズに
滑動し得るような構造に形成される外、その他煙
突接続口13側から差込み式の構造とする等、開
閉自在となる適宜構造が採用される。
図中、26は、煙突接続口13下方近傍で煙回
遊路3の延長部分を閉鎖するための煤溜め板であ
る。また、矢印は、炎および煙の流れを模擬的に
示したものである。
(作用効果) 上記のとおりの構造から成るこの考案の薪スト
−ブは、燃料室14内に燃料である薪を入れ、焚
付けによつて着火、燃え上がらせる際に、予め初
期燃焼用開口部4を開いて実施することにより、
焚付けへの点火から薪への着火、燃上がりに至る
過程で必要となる吸引効果が非常に円滑に行わ
れ、初期燃焼が極めてスム−ズになると共に、そ
の段階で発生する大量の煙が煙回遊路3を経由す
ることなくこの初期燃焼用開口部4から煙突接続
口13へ直接吸引、誘導され、燃料投入口11か
らくすぶり出して部屋を汚してしまうといつた心
配が全くなくなる。したがつて、従前までのよう
に着火までに手間、暇がかかると共に部屋を汚す
といつた薪スト−ブの欠点を完全に解消し得るも
のとなる。
こうして薪に着火して初期燃焼が始つてから適
当な燃焼時間をおいた後、頃合を見計らつて(即
ち、急激な暖房効果を上げる必要があるかどうか
といつた状況や投入した薪の材質によつて異なる
燃上がり具合等に応じて)初期燃焼用開口部4を
閉鎖する。すると、それまでこの初期燃焼用開口
部4から直接煙突接続口13へ吸引、誘導されて
いた炎と煙は、湾曲加熱板2によつて強制的に燃
料投入口11上方側に誘導され、湾曲加熱板2の
上面がわ端縁22から煙回遊路3内に入る。
一方、湾曲加熱板2は、この段階に至るまでに
燃焼室内の炎によつて非常に高温に加熱状となつ
ているため、従前までならばそのまま煙突から放
出されてしまつていた煙と一部の炎は、この高温
加熱された煙回遊路3内に強制的に誘導されて略
完全に近い状態にまで再度燃焼されてしまい、ほ
とんど不完全燃焼部分を残さない煙として排出さ
れる外、この際の燃焼によつて一層同所が高温化
される結果、燃焼室14の燃焼環境をより良好た
らしめるという好循環を繰返すこととなる。
安定した燃焼段階に移行した後には、風量調節
口12を可能な限り最少に絞つて取入れる風量が
ほとんどないやや酸欠状態となつても、湾曲加熱
板2の放熱等によつて燃焼室14内が常に高温に
保持され、燃料そのものが非常に燃焼しやすい状
態に持続され続けて安定した燃焼を継属すること
ができ、単位時間内に消費する燃料は、従来の薪
スト−ブに比較して格段に少ないもので済ますこ
とができるものとなる。
叙上のとおり、この考案は、既に本願出願人に
おいて堤案済みの、燃焼室に湾曲加熱板を採用し
た薪スト−ブの構造に加えて、初期燃焼用開口部
を逆つ字状の湾曲加熱板中途に付設する改良を施
したことから、少ない燃料で長時間に亙つて安定
した燃焼を可能とする本来の作用効果をそのまま
堅持した上、既に堤案済みの考案でもも一つ完壁
ではなかつた初期燃焼段階での操作性に対して
も、燃焼室から煙突接続口に至る経路を選択的に
直結し得るものとなし、この段階での吸込み効果
を高め、焚付けへの点火ならびに薪への着火を迅
速且つ確実なものとなした上、不用意に燃料投入
口から煙を漏らしてしまつて室内を汚してしまう
といつたこともないようにするという秀れた特徴
を奏するものとしている。その結果、従前までの
薪スト−ブのように火を絶やさないようにするた
めに幾度ともなく薪を補給し続けなければならな
いといつた煩わしさを完全に解消することがで
き、その取扱い上の点においても、石油スト−ブ
等の暖房器具に比較して何等遜色のないものとな
つている。しかも、その暖房効果の点において
は、石油系その他の最近の暖房器具と異なり、柔
らかい放熱効果によつて身体が芯から暖められる
という理想的な暖房効果を発揮することができる
ものである。
更には、安全性の点でも、この考案の薪スト−
ブによつて燃料である薪を略完全燃焼させること
ができることから、煙突から火花を飛ばして近
隣、近在に危険を及ぼすといつた虞も全く有り得
ないことから、どのような地域においても何等支
障なく採用可能であり、経済効果の高い暖房器具
として高く評価されるべきものということができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案を代表する実施例に基づくも
のであつて、第1図は、スト−ブ本体を透視状に
示した斜視図、第2図は、前図A〜A断面におけ
る縦断面図、第3図は、第1図B〜B断面におけ
る縦断面図である。 1……スト−ブ本体、2……湾曲加熱板、3…
…煙回遊路、4……初期燃焼用開口部、11……
スト−ブ本体1の燃料投入口、12……同風量調
節口、13……同煙突接続口、14……同燃焼
室、21……湾曲加熱板、41……閉鎖盤、42
……把持杆。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ストーブ本体内部に、燃料投入口下面から燃焼
    室奥部を経て燃料投入口上面近傍に至る逆つ字状
    の湾曲加熱板を配し、スト−ブ本体天板と同湾曲
    加熱板との間に燃焼室から隔絶されて煙突に至る
    煙回遊路を形成すると共に、湾曲加熱板中途には
    前記煙回遊路を経由せず、直接燃焼室から煙突に
    至る開閉自在の初期燃焼用開口部を付設したこと
    を特徴とする薪スト−ブ。
JP18262384U 1984-11-30 1984-11-30 Expired JPH0218402Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18262384U JPH0218402Y2 (ja) 1984-11-30 1984-11-30

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JP18262384U JPH0218402Y2 (ja) 1984-11-30 1984-11-30

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JPS61101208U JPS61101208U (ja) 1986-06-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100853767B1 (ko) 2008-04-08 2008-08-22 김용현 화목보일러

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JPS61101208U (ja) 1986-06-27

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