JP2004061078A - 空気清浄機 - Google Patents

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Yoshihide Nakagawa
中川 義英
Koji Noguchi
野口 浩嗣
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Abstract

【課題】紫外線を集塵フィルターへ効果的に照射でき、集塵フィルターの着脱を容易に行えるようにする。
【解決手段】本体ケース1内に紫外線を照射する発光体としての紫外線ランプ23を取り付け、この紫外線ランプ23の風下側に集塵フィルター15を配設すると共に、この集塵フィルター15を、紫外線ランプ23を本体ケース1から取り外すことなく着脱可能な構成とする。集塵フィルター15を、集塵フィルター15への通気方向と交差する方向へスライドさせて着脱可能な構成とすると共に、紫外線を照射する紫外線ランプ23を集塵フィルター15の風上側に配設する。
【効果】集塵フィルターに付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、集塵フィルターの着脱を紫外線ランプを取り外さずに行うことができ、集塵フィルターの掃除や交換時の作業性を向上できる。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体ケース内に吸い込んだ空気を浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空気清浄機として、本体ケース内に設けられた送風機の駆動によって本体ケース内に吸い込んだ空気を、集塵フィルターと脱臭フィルターとを順次通過させ、集塵フィルターで塵埃を除去すると共に脱臭フィルターで臭気成分を除去して浄化し、この浄化した空気を本体ケース外に吹き出すものが知られている。
【0003】
このような空気清浄機は集塵フィルターにて捕集された塵埃と共に雑菌が付着して増殖するため、集塵フィルターを掃除したり交換しようとして集塵フィルターを本体ケースから取り外す際に集塵フィルターで増殖した雑菌が集塵フィルターから周囲へ飛散し、不衛生となるものであった。
【0004】
この点を解消しようとして、本体ケース内に紫外線ランプを設け、この紫外線ランプからの紫外線を集塵フィルターに照射することが考えられる。しかしながら、紫外線ランプを集塵フィルターの風上側に集塵フィルターに対向させて設けると、紫外線を集塵フィルターに効果的に照射できる反面、紫外線ランプを取り外さないと集塵フィルターの着脱を行えず、この際の作業が煩雑となる上、紫外線ランプを誤って落下させてしまい、破損する恐れが生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、紫外線を集塵フィルターへ効果的に照射できると共に、集塵フィルターの着脱を容易に行える空気清浄機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の手段は、本体ケース内に紫外線を照射する発光体を取り付け、この発光体の風下側に集塵フィルターを配設すると共に、この集塵フィルターを、前記発光体を前記本体ケースから取り外すことなく着脱可能な構成としたものである。
【0007】
これにより、集塵フィルターの風上側に位置する発光体から紫外線を集塵フィルターに照射して付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、発光体を取り外さずに集塵フィルターの着脱を行うことができ、集塵フィルターの掃除や交換を容易に行うことができる。
【0008】
上記課題を解決するための第2の手段は、本体ケース内に吸い込んだ空気を集塵フィルターで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機において、前記集塵フィルターを、集塵フィルターへの通気方向と交差する方向へスライドさせて着脱可能な構成とすると共に、紫外線を照射する発光体を前記集塵フィルターの風上側に配設したものである。
【0009】
これにより、集塵フィルターの風上側に位置する発光体から紫外線を集塵フィルターに照射して付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、前記集塵フィルターを、集塵フィルターへの通気方向と交差する方向へスライドさせることで、発光体を取り外さなくても集塵フィルターを着脱することができ、集塵フィルターの掃除や交換を容易に行うことができる。
【0010】
上記構成において、前記本体ケースには、前記集塵フィルターを着脱するための装着口が形成され、前記集塵フィルターの装着口側に手掛部が形成されているものである。
【0011】
これにより、装着口から手掛部を持って集塵フィルターを本体ケースから取り外すことができる。
【0012】
上記課題を解決するための第3の手段は、本体ケース内に吸い込んだ空気を集塵フィルターで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機において、前記集塵フィルターを風上側から着脱自在に収納する前記本体ケース内に形成された収納部と、前記集塵フィルターの風上側の面を開閉自在に覆う取付板と、この取付板に取り付けられて前記集塵フィルターに紫外線を照射する発光体とを具えたものである。
【0013】
これにより、集塵フィルターの風上側に位置する発光体から紫外線を集塵フィルターに照射して付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、発光体が取り付けられた取付板を開くことで、発光体を取り外さなくても集塵フィルターを着脱することができ、集塵フィルターの掃除や交換を容易に行うことができる。
【0014】
上記構成において、前記取付板は、具体的には、一端側が前記収納部の一端側の周縁に枢支され、他端側が前記収納部の他端側の周縁に係止されるものである。
【0015】
また、前記取付板の非係止時に前記発光体への通電を遮断する。
【0016】
これにより、取付板が所定の位置に係止されていない(取付板が開放されている)時に、発光体への通電が遮断されるので、発光体からの紫外線が本体ケース外に漏洩するのを防止できる。
【0017】
また、前記発光体からの紫外線を前記集塵フィルター側へ反射する反射板を設ける。
【0018】
これにより、集塵フィルターへ直接照射される紫外線に加え、反射板で反射された紫外線でも集塵フィルターに付着した雑菌を殺菌でき、雑菌の増殖をより効果的に抑制することができる。
【0019】
また、前記集塵フィルターを紫外線で変質し難い素材にて形成する。
【0020】
これにより、集塵フィルターに紫外線を照射するようにしても、集塵フィルターが変質し難く、長期間使用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態における空気清浄機を図1乃至図5に基づき説明する。尚、以降、前カバー4側を正面とし、後ケース3側を背面とする。
【0022】
1は合成樹脂にて形成された空気清浄機の本体ケースで、前面側を開口する後ケース3と、この後ケース3に着脱自在に装着される前カバー4と、前カバー4の上方側に位置する上ケース5とから構成されている。
【0023】
前カバー4には吸気口となる多数の鎧戸状の孔6が形成されており、この孔6から本体ケース1内に空気が取り込まれる。また、前カバー4の下部には、後ケース3の前面側下部に形成された係止孔7に挿入される係止部8が形成され、前カバー4の左右両側には押しボタン9の操作により後述する仕切板11に着脱自在に係止される係止爪(図示せず)が形成されている。
【0024】
後ケース3の上面には格子状の排気口2が形成され、背面には把手穴3aと渦巻き状のファンケーシング10が形成されており、このファンケーシング10内は排気口2を介して本体ケース1外と連通されている。また、後ケース3の左側面には後述するフィルターユニット13の装着口3bが形成されている。
【0025】
11は本体ケース1内を前後に区画する仕切板で、前後の空間を連通する穴11aが形成されている。この仕切板11の正面(前カバー4側)には、正面側を開口し、前記装着口3bと対応する位置に開口12aが形成された凹状の収納部12が形成されており、収納部12にフィルターユニット13が着脱自在に装着される。この収納部12の上壁及び下壁からは案内リブ12bが突出し、上壁に形成した穴12cからは電力を供給する給電端子14の先端側が突出している。また、収納部12の近傍には孔6から吸い込まれた空気中の粉塵の量を検知する図示しない粉塵センサが設けられている。
【0026】
41は装着口3bの背面側周縁と収納部12の開口12aの背面側周縁との間に設けられた案内板で、フィルターユニット13の装着時にその背面を案内する。この案内板41には係止穴20が形成されている。
【0027】
前記フィルターユニット13は、集塵フィルター15と、この集塵フィルター15の風下側に配設される脱臭フィルター16と、これら集塵フィルター15と脱臭フィルター16を一体化する枠体17とから構成されている。
【0028】
前記集塵フィルター15は、紫外線で劣化し難いガラス繊維にて形成された不織布を襞折り状に加工してその周囲を同様のガラス繊維にて形成された枠体17に固着して形成され、空気中の塵埃を除去する。(例えば、日本板硝子株式会社製のエアフィルターAHS−17M−A0)
また、前記脱臭フィルター16は活性炭等を内蔵し、空気中の臭気成分を吸着して除去する。
【0029】
また、枠体17には、フィルターユニット13の装着時に装着口3b側に位置する手掛け部18が側面に形成されている。この手掛け部18の背面側には外方に弾性を有する係止爪19が形成されており、フィルターユニット13の装着時に係止穴20に係止される。
【0030】
21は収納部12の正面側の開口12dを覆うように配設される殺菌ユニットで、一面を開口し、この開口を収納部12側に向けて配設される箱状の取付板22、紫外線を照射する2本の紫外線ランプ23及び紫外線ランプ23から照射される紫外線を反射する金属製の反射板24等から構成されている。42は殺菌ユニット21を取り付けるためのネジである。
【0031】
前記取付板22の集塵フィルター15と対面する面には多数の通気穴25が形成され、その上部には紫外線ランプ23と図示しない給電線で電気的に接続された接続端子26が取り付けられている。この接続端子26は殺菌ユニット21を仕切板11に取り付けた状態で収納部12上部の給電端子14に押圧されて電気的に接続され、紫外線ランプ23への通電が可能となる。そして、殺菌ユニット21を取り外した状態では接続端子26と給電端子14との電気的接続が断たれ、紫外線ランプ23への通電が遮断されるようになっている。
【0032】
前記紫外線ランプ23は略254nm(ナノメータ)の波長の紫外線を照射するように構成されており、その上端と下端が反射板24に夫々保持されている。この反射板24は、殺菌ユニット21の装着時に紫外線が集塵フィルター15側へ反射され、且つ、紫外線ランプ23の光軸が略鉛直となるように取付板22に取り付けられる。
【0033】
27は仕切板11の後ケース3側に配設される送風機で、仕切板11に取り付けられたモータ28と、このモータ28により駆動されるファン29とで構成されている。
【0034】
30は上ケース5に形成された操作部で、運転モードを切り替えるモード選択スイッチ31と、運転停止を行うための停止スイッチ32と、紫外線ランプ23を点灯するための点灯スイッチ33と、紫外線ランプ23の点灯時に点灯する表示部34が形成されている。また、操作部30の内部には図示しないガスセンサが取り付けられている。
【0035】
モード選択スイッチ31は、押す毎に、自動モード、微弱モード、弱モード、中モード、強モード、特強モードと切り換えられるようになっている。この際、LED35、36、37、38、39、40の点灯にて、どのモードに切り替わったかを使用者が認識できるようになっている。
【0036】
自動モードでは粉塵センサやガスセンサで検知された出力に基づいて送風機27による風量が自動的に調整される。
【0037】
微弱モード、弱モード、中モード、強モード及び特強モードでは、粉塵センサやガスセンサからの出力に関係なく、微弱モード、弱モード、中モード、強モード、特強モードの順に風量が多くなるようにそれぞれ風量が設定されて運転される。
【0038】
次に動作について説明する。
【0039】
モード選択スイッチ31にて自動モード等が選択されると、ファン29が駆動され、吸気口としての孔6から本体ケース1内に部屋の空気が吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、殺菌ユニット21の通気穴25を通過し、紫外線ランプ23、集塵フィルター15及び脱臭フィルター16を順次通過し、集塵フィルター15にて空気中の塵埃が除去され、脱臭フィルター16にて空気中の臭気成分が除去される。そして、塵埃が除去され、臭気成分が除去された空気は、穴11aからファンケーシング10内に流入し、ファンケーシング10に案内されて排気口2から本体ケース1外に放出される。これにより、上記構成の空気清浄機を設置した部屋の空気が除塵され、脱臭されて浄化される。
【0040】
この運転中、点灯スイッチ33を押して紫外線ランプ23を点灯すると、紫外線ランプ23からの紫外線が通気穴25を通過した空気に照射されるようになり、空気中の雑菌の殺菌も行われるようになる。
【0041】
更に、集塵フィルター15の風上側の面15aには、紫外線ランプ23からの紫外線が直接照射される上に、反射板24で反射された紫外線も照射される。これにより、一面15aに付着した雑菌が殺菌され、集塵フィルター15での雑菌の増殖を抑制することができる。
【0042】
ところで、上記運転中、集塵フィルター15に塵埃等が付着するにつれて通気抵抗が大きくなるため、定期的に集塵フィルター15を掃除したり、交換したりする必要がある。
【0043】
この場合、先ず、フィルターユニット13の手掛け部18を装着口3bから持ち、フィルターユニット13を集塵フィルター15への通気方向と交差する方向(ここでは略直交する方向で、図4中の矢印A)にスライドさせて、本体ケース1から取り外す。
【0044】
この際、上述の如くフィルターユニット13の集塵フィルター15の風上側の面15aに付着した雑菌を紫外線で殺菌するようにしたことで、集塵フィルター15から飛散する雑菌の量を抑制でき、フィルターユニット13を衛生的に取り外すことができる。
【0045】
そして、取り外したフィルターユニット13の集塵フィルター15の掃除を行う。この掃除を行うことで、フィルターユニット13を再使用することができ、長期間使用することができる。また、掃除をしても付着した塵埃等が除去できない場合には集塵フィルター15の交換を行う。
【0046】
掃除を終えた後又は交換を終えた後、手掛け部18を持ってフィルターユニット13を装着口3bから差し込むと、案内板41と案内リブ12bに案内され、所定の位置で手掛け部18の係止爪19が係止穴20に係止されて保持され、装着が完了する。装着が完了すると上記運転が再度可能となる。
【0047】
上述の如く、紫外線ランプ23を集塵フィルター15に対向させて集塵フィルター15の風上側に設けるこことで、集塵フィルター15において多くの雑菌が付着する風上側の面15aに効果的に紫外線を照射して殺菌を行うことができ、雑菌の増殖を抑制でき、フィルターユニット13の掃除や交換を衛生的に行うことができる。また、紫外線ランプ23から照射される紫外線を反射板24にて集塵フィルター15側へ反射するようにしたことで、紫外線ランプ23から直接照射される紫外線に加え反射板24で反射した紫外線によっても集塵フィルター15の殺菌を行うことができ、雑菌の増殖をより効果的に抑制できる。
【0048】
また、紫外線ランプ23を取り外さなくても、フィルターユニット13を本体ケース1から取り外したり装着したりできるので、紫外線ランプ23を誤って落下させて破損させる恐れが無く、また、紫外線ランプ23を取り外す作業が不要であり、容易にフィルターユニット13を着脱でき、作業性を向上できる。
【0049】
この集塵フィルター15は、上述の如く、紫外線にて変質し難い素材であるガラス繊維にて形成されているので、上述の如く集塵フィルター15へ紫外線を直接照射するようにしても、劣化し難く、長期間使用することができる。
【0050】
また、紫外線を照射する発光体として波長が略254nmの紫外線ランプ23を使用したことで、人体に有害な影響を与えるオゾンを発生させることなく、強力に殺菌を行うことができる。
【0051】
また、集塵フィルター15の風上側に紫外線ランプ23を、風下側に脱臭フィルター16を夫々設けたことで、紫外線ランプ23からの紫外線が集塵フィルター15にて遮ぎられて脱臭フィルター16へ当たることがなく、脱臭フィルター16の劣化を防止でき、長期間使用することができる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施の形態における空気清浄機を図6乃至図9に基づき説明する。尚、第1の実施の形態と同一部品は同一符号を符して説明を省略する。
【0053】
仕切板11の略中央には前カバー4側を開口する凹状の収納部51が形成されており、この収納部51に集塵フィルター15と脱臭フィルター16とを集塵フィルター15が風上側となるように収納する。また、収納部51の左側周縁には枢支軸52が形成され、右側周縁には係止穴53が形成されている。
【0054】
54は収納部51の開口を開閉自在に覆う殺菌ユニットで、収納部51側を開口する箱状の取付板55、紫外線を照射する2本の紫外線ランプ23及び紫外線ランプ23から照射される紫外線を反射する金属製の反射板24等から構成されている。
【0055】
前記取付板55は、左側面側(一端側)に、収納部12の枢支軸52に枢支される枢支部56が形成され、右側面側(他端側)に外方に弾性を有する係止爪57が形成されており、この係止爪57を収納部51の係止穴53に係止することで収納部51の開口が閉じられる。
【0056】
上記第2の実施の形態の空気清浄機は、第1の実施の形態と同様、モード選択スイッチ31にて自動モード等が選択されると、ファン29が駆動され、吸気口としての孔6から本体ケース1内に部屋の空気が吸い込まれ、集塵フィルター15を通過する際に除塵され、脱臭フィルター16を通過する際に脱臭される。そして、ファンケーシング10に案内されて排気口2から本体ケース1外に放出される。
【0057】
この運転中、点灯スイッチ33を押して紫外線ランプ23を点灯すると、紫外線ランプ23からの紫外線が照射され、この紫外線により本体ケース1内に吸い込まれた空気の殺菌が行われる。
【0058】
これと同時に、集塵フィルター15の風上側の面15aへは紫外線ランプ23からの紫外線が直接照射され、且つ、反射板24で反射された紫外線も照射される。これにより、集塵フィルター15の風上側の面15aに付着した雑菌の殺菌が行われ、集塵フィルター15での雑菌の増殖を抑えることができる。
【0059】
上記運転を継続すると集塵フィルター15に付着する塵埃が多くなり、第1の実施の形態と同様に、集塵フィルター15の掃除又は交換が必要となる。
【0060】
この場合、先ず、前カバー4の操作ボタン9を押して前カバー4を本体ケース1から取り外し、殺菌ユニット54の係止爪57の係止状態を解除して、枢支軸52を中心に回動させて殺菌ユニット54を図8に示すように開く。
【0061】
これにより、風上側から図中の矢印Bに示すように収納部12に収納された集塵フィルター15を取り外せるようになり、集塵フィルター15の掃除又は交換を行うことができる。
【0062】
このように、紫外線ランプ23を取り外さなくても、紫外線ランプ23を内蔵する殺菌ユニット54が開くことで、集塵フィルター15の着脱を行うことができる。これにより、紫外線ランプ23を誤って落下させる恐れがなく、また、紫外線ランプ23を取り外す労力が不要となり、容易に集塵フィルター15の着脱を行うことができ、作業性を向上できる。
【0063】
また、殺菌ユニット54を開くと、接続端子26が給電端子14から外れるようになる。これにより、集塵フィルター15を取り外す際に誤って点灯スイッチ33が押されても紫外線ランプ23が点灯することがなく、紫外線ランプ23から照射される有害な紫外線が本体ケース1外に漏洩することがない。
【0064】
尚、上記第1及び第2の実施の形態において、集塵フィルター15を、紫外線で劣化し難いガラス繊維で形成したが、これに限定されるものではなく、紫外線で劣化し難い鋳物であれば他の材質のものであっても良い。
【0065】
そして、紫外線ランプ23を集塵フィルター15の風上側に配設して、多くの雑菌が付着する集塵フィルター15の風上側の面15aに紫外線を照射して雑菌の増殖を効果的に抑制できるようにするのが望ましいが、紫外線ランプを集塵フィルターの風下側に配設しても良い。
【0066】
また、第1の実施の形態において、集塵フィルター15と脱臭フィルター16とを一体化したフィルターユニット13を本体ケース1に着脱自在に装着するようにしたが、集塵フィルターのみを本体ケースに着脱自在に装着するようにしても良い。
【0067】
【発明の効果】
本発明の請求項1によれば、集塵フィルターの風上側に位置する発光体から紫外線を集塵フィルターに照射して集塵フィルターに付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、発光体を取り外さずに集塵フィルターの着脱を行うことができるので、集塵フィルターの掃除や交換を容易に行うことができ、作業性を向上できる。
【0068】
本発明の請求項2によれば、集塵フィルターの風上側に位置する発光体から紫外線を集塵フィルターに照射して集塵フィルターに付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、前記集塵フィルターを、集塵フィルターへの通気方向と交差する方向へスライドさせることにより、発光体を取り外さなくても集塵フィルターを着脱することができるので、集塵フィルターの掃除や交換を容易に行うことができる。
【0069】
本発明の請求項3によれば、本体ケースに形成した装着口から手掛け部を持って集塵フィルターを本体ケースから容易に取り外すことができる。
【0070】
本発明の請求項4によれば、集塵フィルターの風上側に位置する発光体から紫外線を集塵フィルターに照射して集塵フィルターに付着した雑菌を効率良く殺菌できると共に、発光体が取り付けられた取付板を開くことにより、発光体を取り外さなくても集塵フィルターを着脱することができるので、集塵フィルターの掃除や交換を容易に行うことができる。
【0071】
本発明の請求項5によれば、取付板の他端側の係止を解除して、殺菌ユニットをその一端側を中心に回動することで、集塵フィルターを容易に取り外すことができる。
【0072】
本発明の請求項6によれば、殺菌ユニットが所定の位置にない時に、発光体への通電が遮断されるので、集塵フィルターを取り外す際に誤って発光体が点灯されることがなく、有害な紫外線が本体ケース外に漏洩するのを確実に防止できる。
【0073】
本発明の請求項7によれば、集塵フィルターへは、発光体から直接紫外線が照射される上に、反射板で反射された紫外線でも照射されるので、集塵フィルターに付着した雑菌を効率良く殺菌できる。
【0074】
本発明の請求項8によれば、集塵フィルターは、紫外線が照射されても劣化し難く、長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す空気清浄機の正面図である。
【図2】同空気清浄機の前カバーを取り外した状態での正面図である。
【図3】同空気清浄機の側面断面図である。
【図4】同空気清浄機の平面断面図である。
【図5】図4の状態からフィルターユニットを引き出す際の平面断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す空気清浄機の前カバーを取り外した状態での正面図である。
【図7】同空気清浄機の側面断面図である。
【図8】同空気清浄機の平面断面図である。
【図9】図8において前カバーを取り外し、殺菌ユニットを開いた状態での平面断面図である。
【符号の説明】
1    本体ケース
3b   装着口
12    収納部
15    集塵フィルター
15a   集塵フィルターの風上側の面
18    手掛け部
23    紫外線ランプ(発光体)
24    反射板
51    収納部
55    取付板

Claims (8)

  1. 本体ケース内に紫外線を照射する発光体を取り付け、該発光体の風下側に集塵フィルターを配設すると共に、該集塵フィルターを、前記発光体を前記本体ケースから取り外すことなく着脱可能な構成としたことを特徴とする空気清浄機。
  2. 本体ケース内に吸い込んだ空気を集塵フィルターで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機において、前記集塵フィルターを、集塵フィルターへの通気方向と交差する方向へスライドさせて着脱可能な構成とすると共に、紫外線を照射する発光体を前記集塵フィルターの風上側に配設したことを特徴とする空気清浄機。
  3. 前記本体ケースには、前記集塵フィルターを着脱するための装着口が形成され、前記集塵フィルターの前記装着口側に手掛け部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空気清浄機。
  4. 本体ケース内に吸い込んだ空気を集塵フィルターで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機において、前記集塵フィルターを風上側から着脱自在に収納する前記本体ケース内に形成された収納部と、前記集塵フィルターの風上側の面を開閉自在に覆う取付板と、該取付板に取り付けられて前記集塵フィルターに紫外線を照射する発光体とを具えたことを特徴とする空気清浄機。
  5. 前記取付板は、一端側が前記収納部の一端側の周縁に枢支され、他端側が前記収納部の他端側の周縁に係止されることを特徴とする請求項4に記載の空気清浄機。
  6. 前記取付板の非係止時に前記発光体への通電を遮断するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の空気清浄機。
  7. 前記発光体からの紫外線を前記集塵フィルター側へ反射する反射板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の空気清浄機。
  8. 前記集塵フィルターを紫外線で変質し難い素材にて形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の空気清浄機。
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