JP2004055815A - 基板載置部材の再利用方法 - Google Patents

基板載置部材の再利用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板載置部材を廃棄せずに再利用し、廃棄による不都合を生じさせない基板載置台の再利用方法を提供すること。
【解決手段】基板Wを処理する基板処理装置1において基板を載置し、ベース部材と、その上に設けられた基板吸着用の静電チャックと、ベース部材および静電チャックを接着する有機接着剤層とを有する基板載置部材の再利用方法は、基板載置部材を新たな基板載置部材と交換する際に、基板載置部材を前記基板処理装置から取り外し(STEP1)、接着剤層を除去して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離し(STEP2,4)、ベース部材および/または前記静電チャックを再利用する(STEP5)。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の基板にドライエッチングおよび成膜等の処理を行う基板処理装置において基板を載置し、ベース部材と、その上に設けられた基板吸着用の静電チャックと、前記ベース部材および前記静電チャックを接着する有機接着剤とを有する基板載置部材の再利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス等の製造プロセスにおいては、プラズマエッチングのように高真空下での処理が多用されている。このような高真空下では、半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)の保持に真空吸引を利用することができない。そのため、従来、ウエハを機械的に保持するメカニカルクランプ法が用いられていたが、半導体ウエハを保持する際に、その被処理面にクランプの先端を接触させる必要があるため、メカニカルクランプ法を用いた場合、発塵やウエハ表面の汚染等を生じていた。
【0003】
このような問題を解決するものとして、近年、静電チャックが広く利用されている。静電チャックはセラミック材料のような絶縁性の高い部材中に電極を埋設し、この電極に直流電圧を印加することにより生じるクーロン力等の静電力によりウエハを吸着するものである。
【0004】
このような静電チャックは、アルミニウム等からなるベース部材に接着剤により接着されており、静電チャックと、ベース部材と、これらを接着する接着剤によりウエハ載置部材が構成されている。
【0005】
このようなウエハ載置部材をプラズマエッチング装置等の腐食性の高いプロセスガスを用いる環境下で使用する場合には、接着剤がプロセスガスによって浸食され、この接着剤の浸食により載置部材の寿命が律速され、比較的短期間のうちに載置部材を交換し、寿命に達した載置部材は廃棄している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時、ウエハのサイズが300mmと大型になってきており、静電チャックも大型化していることから、静電チャックを含むウエハ載置部材は高価なものとなっており、このような高価な部材を比較的短期間のうちに廃棄することにより部材コストが著しく高くなってしまう。また、廃棄物の量も増加してしまうという問題もある。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、基板載置部材を廃棄せずに再利用し、上述のような不都合を生じさせない基板載置台の再利用方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
静電チャックは有機接着剤によりアルミニウム等のベース部材に強固に接着されているため、従来は無傷のままベース部材と静電チャックとを分離するという発想自体が存在せず、したがって、これらを再利用すること自体が考えられなかった。これに対して、本発明者は、ベース部材と静電チャックとに損傷を与えることなく有機接着剤を除去してこれらを分離可能であり、したがって、有機接着剤の損耗等により載置部材を交換する際に、これらを分離して再利用することができることを見出した。
【0009】
本発明はこのような知見に基づいて完成されたものであり、基板を処理する基板処理装置において基板を載置し、ベース部材と、その上に設けられた基板吸着用の静電チャックと、前記ベース部材および前記静電チャックを接着する有機接着剤層とを有する基板載置部材の再利用方法であって、前記基板載置部材を新たな基板載置部材と交換する際に、前記基板載置部材を前記基板処理装置から取り外し、接着剤層を除去して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離し、前記ベース部材および/または前記静電チャックを再利用することを特徴とする基板載置部材の再利用方法を提供する。
【0010】
上記再利用方法において、前記基板載置部材は、前記ベース部材に貫通して設けられた給電部と、この給電部に挿入固定され前記静電チャックから延びる給電線とを有するものとすることができ、この場合には、前記接着剤層を除去した後、前記給電部と前記給電線とを分離して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離することができる。
【0011】
また、前記給電部内には前記ベース部材の裏面側から導電性樹脂を充填して前記給電線を固定するようにしてもよく、その場合には、前記ベース部材の裏面側からプレス治具により前記導電性樹脂を押し込むことによって前記給電部と前記給電線とを分離して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離することができる。このようなプレス治具としてはハンドプレスが好ましい。
【0012】
さらに、前記有機接着剤層は、樹脂除去溶剤により除去することが好ましい。このように樹脂除去溶剤を用いることにより、有機接着剤層のみを選択的に除去することができ、ベース部材および静電チャックに損傷を与えることなく、これらを分離することが可能となる。
【0013】
前記有機接着剤層はシリコン系接着剤で構成することができ、前記樹脂除去溶剤としては、n−オクタン/n−ドテシルベンゼンスルホン酸を含有するものを用いることができ、この樹脂除去溶剤により前記有機接着剤層を剥離除去することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の再利用方法が適用される基板載置部材であるウエハ載置部材を搭載したプラズマエッチング装置を示す断面図である。このプラズマエッチング装置1は、電極板が上下平行に対向し、一方にプラズマ形成用電源が接続された容量結合型平行平板エッチング装置として構成されている。
【0015】
このプラズマエッチング装置1は、例えば表面がセラミック溶射処理されたアルミニウムからなる円筒形状のチャンバー2を有しており、このチャンバー2は保安接地されている。前記チャンバー2内の底部には、絶縁材料からなる支持部材5が設けられており、その上にシールリング6を介してRFプレート4が設けられ、RFプレート4の上にはウエハWを載置するウエハ載置部材3が設けられている。シールリング6により支持部材5とRFプレート4との間に形成される空間は、真空引きされることにより真空断熱層7が形成されている。
【0016】
前記ウエハ載置部材3は、その上中央部が凸状の円板状に成形されたアルミニウムからなるベース部材8と、このベース部材8の上に設けられた静電チャック9と、ベース部材8と静電チャック9とを接着する有機接着剤層10とを有している。
【0017】
ベース部材8の内部には、冷媒室11が設けられており、この冷媒室11には、例えばガルデンなどの冷媒が導入され、その冷熱が有機接着剤層10および静電チャック9を介してウエハWに対して伝熱され、これによりウエハWの処理面が所望の温度に制御される。ベース部材8、有機接着剤層10、静電チャック9を貫通してウエハWを昇降するための3本(2本のみ図示)のウエハ昇降ピン12が静電チャック9の上面に対して突没可能に設けられている。これらウエハ昇降ピン12は支持板13に支持されており、この支持板13はシリンダ14によりベース部材8の下部中央に設けられた空間15内を昇降し、これによりウエハ昇降ピン12が昇降するようになっている。
【0018】
静電チャック9は絶縁性セラミックからなる本体16の内部に電極17が埋設されて構成されており、電極17にはCu撚り線からなる給電線18がはんだ等により接続されている。また、ベース部材8の内部にはその底部から有機接着剤層10を貫通して静電チャック9の下面に至る給電部19が設けられている。給電部19はアルミニウムからなり、その下部がフランジ状をなしており、上下に貫通する貫通孔を有している。この給電部19とベース部材8との間は絶縁樹脂20により絶縁されている。給電部19の貫通孔へは上方から電極17の給電線18が挿入され、その状態で貫通孔へは導電性樹脂21が充填されている。したがって、貫通孔内で給電線18が導電性樹脂21により固定されている。導電性樹脂21には下方に延びる給電線22が接続されており、この給電線22は高電圧の直流電源23から延びており、直流電源23から静電チャック9の電極17に直流電圧が印加されることにより、静電力、例えばクーロン力によってウエハを静電吸着する。
【0019】
RFプレート4はアルミニウムからなり、給電棒24が接続されている。この給電棒24の先端にはマッチャー25が接続されており、マッチャー25にはRF電源26が接続されている。このRF電源26からは所定の周波数の高周波電力がRFプレート4を介してウエハ載置部材3に印加される。ウエハ載置部材3は下部電極として機能する。
【0020】
支持部材5、RFプレート4、ウエハ載置部材3を貫通してそれぞれウエハW裏面の端部および中央部に熱伝達用ガス、例えばHeガスを供給するガス供給路27a,27bが設けられており、これらはガス供給機構28に接続されており、このガス供給機構28からガス供給路27a,27bを通って熱伝達用ガスがウエハW裏面の全面に供給されることにより、チャンバー2が排気されて真空に保持されていても、冷媒室11内の冷媒によりウエハWを有効に冷却可能となる。
【0021】
ウエハ載置部材3の上方には、これと平行に対向して上部電極として機能するシャワーヘッド30が設けられている。このシャワーヘッド30は、絶縁材31を介して、チャンバー2の天壁に支持されており、ウエハ載置部材3と対向するシャワープレート32には多数のガス吐出孔33を有している。
【0022】
前記シャワーヘッド30の上部中央にはガス導入口34が設けられ、さらにこのガス導入口34には、ガス供給管35が接続されており、さらにこのガス供給管35には、エッチングガス供給系36が接続されている。そして、エッチングガス供給系36から、所定のエッチングガスが供給される。エッチングガスとしては、ハロゲン元素含有ガス等、通常この分野で用いられるガスが使用される。
【0023】
前記チャンバー2の底壁には排気管37が接続されており、この排気管37には排気装置38が接続されている。排気装置38はターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力まで真空引き可能なように構成されている。また、チャンバー2の側壁にはウエハ搬入出口39が設けられており、このウエハ搬入出口39はゲートバルブ40により開閉可能となっている。そして、このゲートバルブ40を開にした状態でウエハ搬入出口39を介してウエハWが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。
【0024】
上部電極として機能するシャワーヘッド30には、給電棒41が接続されている。この給電棒41の先端にはマッチャー42が接続されており、マッチャー42にはRF電源43が接続されている。このRF電源43からは、例えば60MHzの周波数の高周波電力が供給される。また、シャワーヘッド30にはローパスフィルター(LPF)44が接続されている。
【0025】
RFプレート4に接続された上述のRF電源26は、その周波数が例えば2MHzであり、イオン引き込み用のRF電源として機能する。なお、RFプレート4にはハイパスフィルター(HPF)45が接続されている。
【0026】
したがって、RF電源43からシャワーヘッド30に印加される高周波電力により下部電極として機能するウエハ載置部材3とシャワーヘッド30との間の空間に高周波電界が形成されてエッチングガスのプラズマが形成されるとともに、RF電源26からウエハ載置部材3に印加される高周波電力によりイオンがウエハWに引き込まれ、ウエハWを効率良くプラズマエッチングすることが可能となっている。
【0027】
次に、このように構成されるプラズマエッチング装置における処理動作について説明する。
まず、ゲートバルブ40を開にしてウエハ搬入出口39を介して図示しないウエハ搬送機構によりウエハWをチャンバー2内に搬入し、ウエハ載置部材3の静電チャック9上に載置し、ゲートバルブ40を閉じた後、排気装置38により排気管37を介してチャンバー2内が排気される。
【0028】
チャンバー2内が所定の真空度になった後、チャンバー2内にエッチングガス供給系36から所定のエッチングガスを所定の流量で導入するとともに、直流電源23から電極17に直流電圧を印加してウエハWを静電チャック9によって静電吸着させる。
【0029】
そして、この状態でRF電源43からシャワーヘッド30に所定の周波数の高周波電力を印加し、これにより、上部電極としてのシャワーヘッド30と下部電極としてのウエハ載置部材3との間に高周波電界を生じさせ、エッチングガスをプラズマ化し、このプラズマによりウエハWの所定の膜をエッチングする。このとき、RF電源26から下部電極であるウエハ載置部材3に所定の周波数の高周波電力を印加してプラズマ中のイオンをウエハ載置部材3側へ引き込むようにし、エッチング効率を高める。
【0030】
この場合に、冷媒室11内に冷媒を通流させるとともに、ガス供給機構28からガス供給路27a,27bを通ってウエハ裏面に熱伝達用ガスをウエハW裏面の全面に供給する。これにより、ベース部材8、有機接着剤層10、静電チャック9および熱伝達用ガスを介して冷媒の冷熱をウエハWに有効に伝熱することができ、ウエハWの温度を所定の低温に制御して高いエッチングレートを確保することができる。
【0031】
以上のようなエッチングは、腐食性ガスのプラズマにより行われるため、このようなエッチング処理を何回も繰り返すと、有機接着剤層10が浸食されていく。有機接着剤としては、上述のように冷熱の伝達が有効になされるように、熱伝導率の高いものが選択されており、このような有機接着剤層が大きく浸食されると、十分な熱伝達が行われず、ウエハWの温度制御が困難となる。したがって、有機接着剤層10が所定量浸食された時点でウエハ載置部材3を新たなウエハ載置部材に交換する。また、突発的な事故等により静電チャック9が破損した場合にもウエハ載置部材3を交換する。この際に従来は使用済みのウエハ載置部材3は廃棄されていたが、本実施形態では使用済みのウエハ載置部材3を以下の手順で再利用に供する。
【0032】
以下、その手順について図2のフローチャートおよび図3から図5を参照して説明する。まずウエハ載置部材3を新たな基板載置部材と交換する際に、従前のウエハ載置部材3をプラズマエッチング装置1から取り外す(STEP1)。
【0033】
続いて、樹脂除去溶剤により有機接着剤層を除去する(STEP2)。この際には、図3に示すように、バット51の中に樹脂除去溶剤52を貯留し、その中に有機接着剤層10が樹脂除去溶剤52に浸漬されるようにウエハ載置部材3をバット51に置く。そして、周囲への溶剤の拡散を防止するため、バット51およびウエハ載置部材3を密閉袋53で覆う。この場合に、有機接着剤としては熱伝導性が良好なシリコン系接着剤が好適であり、有機接着剤層10をシリコン系接着剤で構成した場合には、樹脂除去溶剤として、n−オクタン/n−ドテシルベンゼンスルホン酸を含有する混合溶剤を用いることにより有機接着剤層10を剥離除去することができる。なお、シリコン系接着剤としては、mass%で、C:24.2%、O:40.0%、Al:32.7%、Si:12.1%の組成のものが例示される。
【0034】
このようにして有機接着剤層10を除去した後、ウエハ載置部材3は図4に示すようになっている。すなわち、給電部19において、給電線18は給電部19の貫通孔内に充填された導電性樹脂21により固定された状態となっている。
【0035】
このように有機接着剤層10が除去されたウエハ載置部材3を、図5に示すように、上下逆転した状態でセラミック製の受け皿54の上に置き、プレス治具、例えばハンドプレス55により上方から給電部19の貫通孔内に充填された導電性樹脂21を押し込み、静電チャック9の電極17に取り付けられた給電線18と給電部19とを分離する(STEP3)。これにより、ベース部材8と静電チャック9とが分離される(STEP4)。
【0036】
その後、図6に示すように、分離されたベース部材8に新たな有機接着剤層10′を形成し、新たな静電チャック9′を装着する(STEP5)。これにより、使用済みのベース部材8を再利用した新たなウエハ載置部材3′を得ることができる。もちろん、分離された静電チャック9に損傷がない場合には、分離された静電チャック9をそのままベース部材8上に形成された有機接着剤層10′に装着してもよい。この場合には、ベース部材8と静電チャック9の両方を再利用することができる。また、分離されたベース部材8、静電チャック9をストックしておき、適宜再利用に供するようにしてもよい。
【0037】
このようにウエハ載置部材3に損傷を与えることなく有機接着剤層10を除去して、ベース部材8と静電チャック9とを分離することができ、これらを再利用することができるので、高価なウエハ載置部材3を廃棄することがなく、部材コストを著しく低下させることができる。また、ウエハ載置部材3を基本的に廃棄しないので、廃棄物の量を低減することができる。さらに、このように再利用することにより、加工等を省略することができるので、ウエハ載置部材3の製造時間を大きく短縮することができ、出荷納期の短縮に繋がる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々変更可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を、高周波上下印加タイプの平行平板型のエッチング装置に用いられるウエハ載置部材に適用した例について示したが、これに限らず、他のエッチング装置であってもよく、また、ベース部材に有機接着剤層で静電チャックを形成した基板載置部材であれば、CVD成膜装置等の他の装置にも適用することができる。さらに、上記実施形態では半導体ウエハを処理する装置の基板載置部材に本発明を適用した場合を例示したが、これに限らず、LCD基板等他の基板を処理する装置の基板載置部材に的湯することもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板載置部材のベース部材と静電チャックとの間の有機接着剤を除去してこれらを分離するので、これらの少なくとも一方を再利用することができる。また、有機接着剤層を樹脂除去溶剤により除去することにより、有機接着剤層のみを選択的に除去することができ、ベース部材および静電チャックに損傷を与えることなく、これらを分離することが可能となる。そして、これらの再利用が可能になる結果、高価な基板載置部材を廃棄することがなく、部材コストを著しく低下させることができる。また、基板載置部材を基本的に廃棄しないので、廃棄物の量を低減することができる。さらに、このように再利用することにより、加工等を省略することができるので、基板載置部材の製造時間を大きく短縮することができ、出荷納期の短縮に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再利用方法が適用される基板載置部材であるウエハ載置部材を搭載したプラズマエッチング装置を示す断面図。
【図2】本実施形態に係るウエハ載置部材の再利用のための手順を示すフローチャート。
【図3】樹脂除去溶剤によりウエハ載置部材の有機接着剤層を剥離除去する具体的方法を示す断面図。
【図4】有機接着剤層を除去した後のウエハ載置部材を示す断面図。
【図5】ハンドプレスにより給電部と静電チャックの給電線とを分離する方法を示す断面図。
【図6】分離後のウエハ載置台のベース部材を再利用して新たなウエハ載置台を製造した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1;プラズマエッチング装置
2;チャンバー
3;ウエハ載置部材(基板載置部材)
8;ベース部材
9;静電チャック
10;有機接着剤層
17;電極
18;給電線
19;給電部
20;絶縁樹脂
21;導電性樹脂
51;バット
52;樹脂除去溶剤
55;ハンドプレス
W;半導体ウエハ(基板)

Claims (5)

  1. 基板を処理する基板処理装置において基板を載置し、ベース部材と、その上に設けられた基板吸着用の静電チャックと、前記ベース部材および前記静電チャックを接着する有機接着剤層とを有する基板載置部材の再利用方法であって、
    前記基板載置部材を新たな基板載置部材と交換する際に、前記基板載置部材を前記基板処理装置から取り外し、接着剤層を除去して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離し、前記ベース部材および/または前記静電チャックを再利用することを特徴とする基板載置部材の再利用方法。
  2. 前記基板載置部材は、前記ベース部材に貫通して設けられた給電部と、この給電部に挿入固定され前記静電チャックから延びる給電線とを有し、前記接着剤層を除去した後、前記給電部と前記給電線とを分離して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離することを特徴とする請求項1に記載の基板載置部材の再利用方法。
  3. 前記給電部内には前記ベース部材の裏面側から導電性樹脂が充填されて前記給電線が固定されており、前記ベース部材の裏面側からプレス治具により前記導電性樹脂を押し込むことによって前記給電部と前記給電線とを分離して前記ベース部材と前記静電チャックとを分離することを特徴とする請求項2に記載の基板載置部材の再利用方法。
  4. 前記有機接着剤層は、樹脂除去溶剤により除去されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板載置部材の再利用方法。
  5. 前記有機接着剤層はシリコン系接着剤で構成され、前記樹脂除去溶剤は、n−オクタン/n−ドテシルベンゼンスルホン酸を含有する混合溶剤であり、この樹脂除去溶剤により前記接着剤層を剥離除去することを特徴とする請求項4に記載の基板載置台の再利用方法。
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