JPH07130825A - 試料の離脱方法及び該方法に使用する試料保持装置 - Google Patents

試料の離脱方法及び該方法に使用する試料保持装置

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JPH07130825A
JPH07130825A JP22538193A JP22538193A JPH07130825A JP H07130825 A JPH07130825 A JP H07130825A JP 22538193 A JP22538193 A JP 22538193A JP 22538193 A JP22538193 A JP 22538193A JP H07130825 A JPH07130825 A JP H07130825A
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Jiyunya Tsuyukuchi
潤弥 露口
Toshiyasu Hayamizu
利泰 速水
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 試料50と試料保持部24との間に所定の圧
力でガスを導入するとともに、試料保持部24への直流
電圧の印加を停止し、試料50に蓄積された電荷を放出
させて試料50を離脱させる試料の離脱方法。 【効果】 吸着力の減少後、ガス圧により押し上げ力を
広く均等に付与して試料50を離脱させることができ、
また離脱の瞬間にガスをリークさせて押し上げ力を急激
に減少させることができる。したがって試料50の損傷
や位置ずれに伴う搬送トラブルの発生を防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料の離脱方法及び該方
法に使用する試料保持装置に関し、より詳細には半導体
装置の製造過程において、試料保持部に静電吸着させて
薄膜形成やドライエッチング処理を施した後、試料を離
脱させる場合に必要とされる試料の離脱方法及び該方法
に使用する試料保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造過程における薄膜形成やドラ
イエッチング工程では、試料を試料台に確実に密接させ
て所定温度にコントロールして処理を施すことが望まし
い。
【0003】従来、試料を試料台に取り付ける場合、リ
ング状の押さえ板や載置面に設けられた爪状の押さえ治
具等を用いて押し付けることにより、試料周辺部を前記
試料台上に固定していた。しかし、このようなメカニカ
ルな取り付け手段を用いた場合、試料と試料台との密接
度が不十分であるという問題があり、この問題を解決す
るため、近年、静電力による吸着作用を利用し、試料を
試料台全面に密着させる試料保持装置が開発され、普及
してきている。しかしながらこの静電力を利用した試料
保持装置では、処理後に試料を離脱させるのが難いとい
う問題があり、この対策として種々の離脱方法及び離脱
装置が提案されている。例えば、離脱用プラズマを試料
に照射して静電力を消失させる方法、接地されている試
料搬送アームを試料に接触させて静電力を消失させる方
法、吸着時のものとは正負が逆の電圧を試料に印加して
静電力を消失させる方法、試料を持ち上げるリフトピン
機構を用いて強制的に離脱させる方法及びこれらの組み
合わせによる方法等がある。
【0004】図6はこの種リフトピン機構が組み込まれ
ている試料保持装置を概略的に示した断面図であり、図
中41はアルミナ等を用いて形成された絶縁リングを示
している。絶縁リング41上にはアルミ製の下部電極4
2が配設され、下部電極42には導線43aを介してR
F電源43が接続されている。下部電極42上には試料
保持部44が配設されており、試料保持部44は例えば
セラミックス等から構成される絶縁体44aの内部に導
電体層44bが埋設された態様で形成されている。導電
体層44bは導線45aを介してDC電源45に接続さ
れており、下部電極42における導線45aが貫通する
部分には、絶縁筒42aが介装されている。また試料保
持部44内には流路46が形成され、流路46には導入
管46a及び導出管46bが接続されており、冷却液が
導入管46aより流路46を循環して導出管46bから
排出されることにより、試料保持部44が冷却されるよ
うになっている。さらに試料保持部44には空間部47
が形成されており、空間部47内には複数個のリフトピ
ン48aを有するリフト台48bが配設され、リフト台
48b下方には昇降軸48cを介して駆動装置48dが
接続されている。空間部47上方における試料保持部4
4にはリフトピン48aの挿通孔44dが形成されてお
り、駆動装置48dを駆動させると昇降軸48cが上昇
し、試料保持部44上に載置されている試料50がリフ
トピン48aにより押し上げられるようになっている。
【0005】試料保持部44、下部電極42を絶縁リン
グ41上に固定するには、アルミナ等のセラミックスで
形成された下部電極押えリング49を用い、これらのフ
ランジ部49a、49b、49cの下面と試料保持部4
4のフランジ部44c、下部電極42の周縁部上面、絶
縁リング41の周縁部上面とをそれぞれ接合し、ボルト
止め(図示せず)することにより行なわれている。
【0006】このように構成された試料保持装置を用
い、試料50を吸着・保持させる場合、まず試料50を
試料保持部44上に載せ、次にDC電源45をオンにし
て試料保持部44の導電体層44bに直流電圧を印加す
るとともに、試料50の上面にプラズマを短時間照射す
る。すると試料保持部44は正または負に帯電する一
方、試料50はプラズマを介して接地される結果、試料
50と試料保持部44との間に電界が発生する。このた
め、正負の電荷間の静電力により試料50は試料保持部
44の表面上に吸着・保持されることとなる。試料50
を吸着させた後は流路46に冷却液を循環させ、RF電
源43をオンにし、成膜あるいはエッチング等の処理工
程に入る。
【0007】また、成膜またはエッチング処理後に試料
50を試料保持部44から離脱させる場合、まずDC電
源45、RF電源43をオフにし、例えば、プラズマを
照射して試料50に蓄積されている電荷を逃がしてや
る。次に、駆動装置48dを作動させて昇降軸48cを
上昇させ、リフトピン48aにより試料50を押し上
げ、試料保持部44から試料50を離脱させる。この
後、試料搬送アーム(図示せず)を用いて試料50を把
持し、系外に搬出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した試料の離脱方
法においては、接地させた直後では試料50中に電荷が
まだ残っており、したがって試料保持部44による吸着
力が残存している。この残存吸着力は時間経過につれて
減少するが、この減少率は試料50の特性、処理温度、
印加電圧等により異なっている。
【0009】そのため、吸着力が残存している状態でリ
フトピン48aを用いて試料50を押し上げた場合、試
料50の離脱がスムーズに行なわれず、離脱時のショッ
クにより試料50がリフトピン48a上で跳ねたり揺れ
たりして位置ずれが生じ、搬送アームで試料50を把持
し得ないトラブルが発生するという課題があった。さら
に残留吸着力が大きい場合、試料50における複数個の
リフトピン48aとの接触部に押し上げ力が集中するた
め、この近傍に損傷が生じるおそれがあるという課題が
あった。また、スムーズに離脱させ得る最短時間(以
下、離脱ポイントと記す)の確認が難しく、かつ試料5
0の種類ごとに離脱ポイントが異なるため、押し上げ開
始のタイミングは安全率を加味して設定する必要があ
り、その結果、装置のスループット(一定時間内におけ
る処理可能な試料枚数)が減少し、処理効率が低下する
という課題があった。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、試料の全面に押し上げ力を均等に付与して離
脱させるとともに、離脱の瞬間に押し上げ力を逃がすこ
とができ、したがって試料の搬送トラブルや損傷を防止
することができ、処理効率を高めることができる試料の
離脱方法及び該方法に使用する試料保持装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る試料の離脱方法は、試料保持部上に静電
吸着させた試料を離脱させる試料の離脱方法において、
前記試料と前記試料保持部との間に所定の圧力でガスを
導入するとともに、前記試料保持部への直流電圧の印加
を停止し、前記試料に蓄積された電荷を放出させて該試
料を離脱させることを特徴としている。
【0012】また本発明に係る試料保持装置は、導電体
の周囲に絶縁体を備えた試料保持部と、前記導電体に直
流電圧を印加する直流電源とを備え、試料を前記試料保
持部に静電吸着させる試料保持装置において、前記試料
が載置される前記試料保持部上面にガス導入部が形成さ
れ、該ガス導入部にガス供給手段が接続されていること
を特徴としている。
【0013】
【作用】前記ガス導入部への供給ガスとしてはAr、H
e等の希ガスが挙げられる。試料に蓄積された電荷をと
ってやるのに離脱プラズマを照射する手段を用いる場
合、前記ガス導入部へ供給したガスは前記試料と試料保
持部の隙間よりリークし、またArガスはHeガスに比
べて電離し易く、電荷を前記試料からとり易いため、A
rガスを用いる方がより効果的となる。
【0014】上記試料の離脱方法によれば、試料と試料
保持部との間に所定の圧力でガスを導入するとともに、
前記試料保持部への直流電圧の印加を停止し、前記試料
に蓄積された電荷を放出させて該試料を離脱させるの
で、吸着力の減少後、ガス圧により押し上げ力を広く均
等に付与して前記試料を離脱し得ることとなり、また離
脱の瞬間にガスが前記試料保持部と前記試料との間から
リークして押し上げ力を急激に減少させ得ることとな
る。したがって該試料の損傷や位置ずれを生じさせるこ
とがなく、搬送トラブルの発生も防止されることとな
る。
【0015】また、上記構成の試料保持装置によれば、
試料が載置される試料保持部上面にガス導入部が形成さ
れ、該ガス導入部にガス供給手段が接続されているの
で、ガス圧により押し上げ力を広く均等に付与して前記
試料を離脱し得ることとなり、また離脱の瞬間にガスが
前記試料保持部と前記試料との間からリークして押し上
げ力が急激に減少し得ることとなる。したがって該試料
の損傷や位置ずれを生じさせることがなく、搬送トラブ
ルも防止されることとなる。また、ガス供給手段に流量
モニタ装置を添設しておけば離脱ポイントが確実に確認
されることとなり、ただちに次工程に移れることとな
り、処理効率を高め得ることとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る試料の離脱方法及び該方
法に使用する試料保持装置の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、従来例と同一機能を有する構成部品には
同一の符号を付すこととする。図1は実施例に係る試料
保持装置が配設された平行平板型プラズマエッチング装
置を概略的に示した断面図であり、図中11は処理室を
示している。処理室11の中央部にはガス導入孔(図示
せず)を有する上部電極12が配設されており、上部電
極12にはRF電源15が接続されている。上部電極1
2はアルミナ等のセラミックによる絶縁リング13を介
して上部電極保持部14に固定され、上部電極保持部1
4は処理室11の上部壁11a内周面に摺動可能に接し
ており、モータ14aを用いて上下方向に移動可能とな
っている。また処理室11の両側壁には試料50の搬入
孔16、搬出孔17が形成され、それぞれ閉塞装置16
a、17aを用いて封止されるようになっている。また
処理室11の下部壁11cには真空ポンプ(図示せず)
に接続された排気管19が接続されている。
【0017】一方、処理室11の下部には上部電極11
に対向して試料保持部24が配設され、試料保持部24
上には試料50が載置されている。試料保持部24は導
電体24bの周囲に溶射等の手段により絶縁体層24a
が形成されることにより構成されており、導電体24b
は導線45aを介してDC電源45に接続されている。
また試料保持部24内には流路46が形成され、流路4
6には導入管46a及び導出管46bが接続されてお
り、冷却液が導入管46aより流路46を循環して導出
管46bから排出されることにより、試料保持部24が
冷却されるようになっている。また試料保持部24には
空間部47が形成されており、空間部47内には複数個
のリフトピン48aを有するリフト台48bが配設さ
れ、リフト台48b下方には昇降軸48cを介して駆動
装置48dが接続されている。空間部47上方における
試料保持部44にはリフトピン48aの挿通孔44dが
形成されており、駆動装置48dを駆動させると昇降軸
48cが上昇し、試料保持部24上に載置されている試
料50がリフトピン48aにより押し上げられるように
なっている。
【0018】さらに、試料保持部24上面にはガス導入
部21が形成されており、ガス導入部21は図2に示す
ように、同心円状に形成された複数個の溝21aと放射
状に形成された複数個の溝21bとで構成され、これら
溝21a、21bには挿通孔44dが接続されている。
また空間部27下方には下部電極42を貫通してガス導
入管22aが接続されており、ガス導入管22aの一端
には圧力制御(制御範囲0〜100Torr程度)及び流量
モニタ(計測範囲0〜100SCCM程度)装置22c、バ
ルブ22dが接続され、ガス導入管22aの中間箇所に
は圧力計22bが接続されている。これらバルブ22
d、圧力制御及び流量モニタ装置22c、圧力計22
b、ガス導入管22a、空間部47及び挿通孔44dに
よりガス供給手段22が構成されており、バルブ22
d、圧力制御及び流量モニタ装置22cを介して所定圧
力のガスが、ガス導入管22a、空間部47、挿通孔4
4dを通り、ガス導入部21へ供給されるようになって
いる。
【0019】従来のものと同様、試料保持部24と下部
電極42とは下部電極押えリング49を用いて絶縁リン
グ41に固定されており、絶縁リング41は処理室11
の下部壁11cに固定されている。そして流路46に冷
却液を循環させて試料50を所定温度に設定し、RF電
源15、43をオンして上部電極12及び下部電極42
に高周波電力を印加することにより、ガス導入孔から供
給された反応ガスがプラズマ化され、試料50にエッチ
ング処理がなされるようになっている。
【0020】このように構成された装置を用い、試料5
0を吸着・保持させる場合、まず試料50を試料保持部
24上に載せ、次にDC電源45をオンにして試料保持
部24の導電体24bに直流電圧を印加するとともに、
試料50の上面にプラズマを短時間照射する。すると試
料保持部24は正または負に帯電する一方、試料50は
プラズマを介して接地される結果、試料50と試料保持
部24との間に電界が発生する。このため、正負の電荷
間の静電力により試料50は試料保持部24の表面上に
確実に吸着・保持されることとなる。
【0021】また、成膜またはエッチング処理後に試料
50を試料保持部24から離脱させる場合、まずDC電
源45をオフにするとともに、ガス供給手段22を介し
て所定圧力を有するAr、He等のガスをガス導入部2
1に供給し、試料50下面の多くの箇所に押し上げ力を
均等に付与する。この後、例えばプラズマを照射して、
試料50に蓄積されている電荷を放出させる。すると、
静電力がしだいに減少してゆき、ガス圧力に比べて残留
吸着力が小さくなった時点で、試料50が試料保持部2
4から離脱する。この離脱時点は圧力制御及び流量モニ
タ装置22cにおける供給ガス流量の急激な増加または
ガス圧力の低下により確実に確認することができる。こ
の後、駆動装置48dを作動させて昇降軸48cを上昇
させ、リフトピン48aにより試料50を持ち上げ、試
料搬送アーム(図示せず)を用いて試料50を把持し、
系外に搬出する。
【0022】以下に実施例の装置を用い、導電体24b
に400Vの直流電圧を印加して試料50を試料保持部
24に吸着させた後、離脱させた場合について説明す
る。離脱条件を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】図3は実施例に係る方法及び装置を用いた
場合における離脱経過を示したグラフであり、(a)は
試料保持部の残留電圧、(b)はAr流量、(c)はA
r圧力を示している。このグラフから明らかなように、
導電体24bへの直流電圧の印加を停止するとともにガ
ス導入部21へArガスを供給すると、7秒後にガス流
量が2SCCM程度に少なくなり、かつガスが設定圧力の1
5Torrに保持される。このとき離脱プラズマを照射する
と、照射3秒後に試料保持部24における残留電圧が3
8Vから3Vに減少して残留吸着力が弱まり、これと同
時にAr流量が急増し、試料50が試料保持部24から
離脱したのを確認することができた。離脱後、試料50
の損傷はもとより、位置ずれの発生は皆無であった。
【0025】この結果から明らかなように、実施例に係
る試料の離脱方法では、試料50と試料保持部24との
間に所定の圧力でガスを導入するとともに、試料保持部
24への直流電圧の印加を停止し、試料50に蓄積され
た電荷を放出させて試料50を離脱させるので、吸着力
の減少後、ガス圧により押し上げ力を広く均等に付与し
て試料50を離脱させることができ、また離脱の瞬間に
ガスをリークさせて押し上げ力を急激に減少させること
ができる。したがって試料50の損傷や位置ずれに伴う
搬送トラブルの発生を防止することができる。
【0026】また、ガス供給手段22における流量モニ
タ装置22cを用いて離脱ポイントを素早く確認するこ
とができるため、ただちに次工程に移ることができ、し
たがって処理効率を高めることができる。
【0027】なお、本実施例では平行平板型プラズマエ
ッチング装置に適用した場合について説明したが、別の
エッチング装置や薄膜形成装置にも適用することができ
る。
【0028】また、本実施例では試料50に蓄積された
電荷を放出させるのに脱離プラズマを照射する手段を用
いたが、別の実施例では、接地されている試料搬送アー
ムを試料に接触させて静電力を消失させる方法、吸着時
のものとは正負が逆の電圧を試料に印加して静電力を消
失させる方法等を用いてもよい。
【0029】また、本実施例ではガス導入部21にAr
ガスを供給したが、別の実施例ではHeガスを用いても
よい。ただし、試料50に蓄積された電荷を放電させる
のに離脱プラズマを照射する手段を用いる場合、図4に
示したように、Arガスの方が試料保持部24の残留電
圧が小さく、低いガス押圧力で試料50をよりスムース
に離脱させることができる。
【0030】また、本実施例では導電体24bの周囲に
溶射等の手段により絶縁体層24aが形成された試料保
持部24を使用したが、別の実施例では絶縁体中に導電
体層が埋設された態様の試料保持部を用いてもよい。
【0031】図5は別の実施例に係る試料保持装置を概
略的に示した図であり、(a)は試料保持装置の断面
図、(b)は試料保持部の平面図を示している。試料保
持部34は導電体34bの周囲に溶射等の手段により絶
縁体層34aが形成されて構成されており、試料保持部
34内にはガス流路31aが放射状に形成されている。
ガス流路31aの一端は空間部47に接続され、ガス流
路31a上には複数個の孔31bが形成されており、こ
れらガス流路31a、孔31bとによりガス導入部31
が構成されている。その他の構成及び装置の使用方法は
上記実施例のものと同様であるため、それらの説明をこ
こでは省略する。
【0032】上記説明から明らかなように、別の実施例
に係る試料保持装置では、ガス流路31aがガス溜とな
るため、各孔31bにおけるガスの噴出圧力の均一化を
図ることが容易であり、押し上げ力をより一層均等に付
与して試料50をスムースに離脱させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る試料の
離脱方法にあっては、試料と試料保持部との間に所定の
圧力でガスを導入するとともに、前記試料保持部への直
流電圧の印加を停止し、前記試料に蓄積された電荷を放
出させて該試料を離脱させるので、吸着力の減少後、ガ
ス圧により押し上げ力を広く均等に付与して前記試料を
離脱させることができ、また離脱の瞬間にガスを前記試
料保持部と前記試料との間からリークさせて押し上げ力
を急激に減少させることができる。したがって該試料の
損傷や位置ずれが生じるのを防ぐことができ、搬送トラ
ブルの発生も防止することができる。
【0034】また本発明に係る試料保持装置にあって
は、試料が載置される試料保持部上面にガス導入部が形
成され、該ガス導入部にガス供給手段が接続されている
ので、ガス圧により押し上げ力を広く均等に付与して前
記試料を離脱させることができ、また離脱の瞬間にガス
を前記試料保持部と前記試料との間からリークさせて押
し上げ力を急激に減少させることができる。したがって
該試料の損傷や位置ずれが生じるのを防ぐことができ、
搬送トラブルも防止することができる。また、ガス供給
手段に流量モニタ装置を添設しておけば離脱ポイントを
確実に確認することができ、ただちに次工程に移ること
ができ、処理効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る試料保持装置が配設された平行平
板型プラズマエッチングを概略的に示した断面図であ
る。
【図2】実施例に係る試料保持部の平面図である。
【図3】実施例に係る方法及び装置を用いた場合におけ
る離脱経過を示したグラフであり、(a)は試料保持部
の残留電圧、(b)はAr流量、(c)はAr圧力を示
している。
【図4】離脱プラズマを照射した場合、ガス導入部にA
rまたはHeを供給した際における試料保持部の残留電
圧を測定した結果を示したグラフである。
【図5】別の実施例に係る試料保持装置を概略的に示し
た図であり、(a)は試料保持装置の断面図、(b)は
試料保持部の平面図を示している。
【図6】従来の試料保持装置を概略的に示した断面図で
ある。
【符号の説明】
21 ガス導入部 22 ガス供給手段 24 試料保持部 24a 絶縁体層 24b 導電体 45 DC電源 50 試料
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料保持部上に静電吸着させた試料を離
    脱させる試料の離脱方法において、前記試料と前記試料
    保持部との間に所定の圧力でガスを導入するとともに、
    前記試料保持部への直流電圧の印加を停止し、前記試料
    に蓄積された電荷を放出させて該試料を離脱させること
    を特徴とする試料の離脱方法。
  2. 【請求項2】 導電体の周囲に絶縁体を備えた試料保持
    部と、前記導電体に直流電圧を印加する直流電源とを備
    え、試料を前記試料保持部に静電吸着させる試料保持装
    置において、前記試料が載置される前記試料保持部上面
    にガス導入部が形成され、該ガス導入部にガス供給手段
    が接続されていることを特徴とする試料保持装置。
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