JP2004048851A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁石20は、固定子コア10の軸方向両端面よりも軸方向に突出した突出部21を有しており、この突出部21に非磁性体の保護部材23を配設して、少なくとも突出部21の外周面の角部22を覆ったものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転子の外周に固定された磁石を有する回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転子の外周に固定された磁石を有する従来装置としては、例えば特公平5−20979号公報、特開平7−284237号公報に記載された装置がある。特公平5−20979号公報では、回転軸に円筒形ヨークを固定し、そのヨークの外周面に複数の円弧状磁石を接着して、カップ状の非磁性体材料よりなる2個の保護ケースの内面に接着剤を塗布し、該保護ケースを回転軸両軸側より嵌着して前記磁石を覆ったもので、保護ケースは磁石の外表面を大略覆った状態となっている。保護ケースで覆うことによって、ロータの回転に伴う遠心力等による磁石の飛散を防ぐようにしている。
【0003】
また特開平7−284237号公報では、軸を有した回転子鉄心と、該回転子鉄心の周囲に配置される複数の永久磁石と、該複数の永久磁石と該回転子鉄心とを固定的に連結する連結手段とを具備し、前記連結手段は、前記複数の永久磁石を囲繞して軸方向へ相互に離間配置される複数の環部材からなり、該複数の環部材が締り嵌め関係の下に該複数の永久磁石の半径方向外表面に密着するもので、永久磁石を鉄心に固定的かつ強固に連結できる連結手段を備えたものである。
【0004】
上記従来装置には、固定子コアと保護ケースまたは環部材との相互関係の記載はなされていないが、固定子コアの内周面と回転子の外周面との空隙に、前記保護ケースまたは環部材が配置されて、前記保護ケースまたは環部材の厚さ相当分だけ空隙の寸法を大きくしているものと容易に想到される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来装置は以上のように構成されており、固定子コアの内周面と磁石の外周面との空隙に、前記保護ケースまたは環部材が配置されているため、前記保護ケースまたは環部材の厚さ相当分だけ空隙の寸法を大きくする必要があり、その分電動機の性能が低下する問題があった。また、従来装置では、保護ケースで磁石の外表面を大略覆った状態としており保護ケースが大型化したり、環部材を磁石の軸方向寸法の範囲内に複数配置するため環部材が多数必要であるなど、コストアップや組み付け性が低下するほか、渦電流による損失が増加するなどの問題があった。更に、磁石は、特に組み付け時に、磁石の角部に破損やクラックが発生することが多く、磁石の軸方向の中央寄りに保護部材を備えていても、保護部材を磁石の角部に配置していない場合は、保護部材の効果が発揮できないという問題があった。
【0006】
この発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、効果的に磁石の破損防止ができるとともに、安価で生産性が良く、性能の優れた回転電機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る回転電機では、固定子コアと、この固定子コアの内周に配置された回転子と、前記固定子コアの内周面と所定の空隙を介して前記回転子の外周に固定された磁石とを備え、前記磁石は前記固定子コアの軸方向の両端面よりも軸方向に突出した突出部を有しており、この突出部に非磁性体の保護部材を配設して、少なくとも前記突出部の外周面の角部を覆ったものである。
【0008】
この発明の請求項2に係る回転電機では、回転子は、シャフトに一体形成されたヨーク部の外周面に磁石を固定したものである。
【0009】
この発明の請求項3に係る回転電機では、回転子の外周に固定された磁石は、円弧形状で複数個から構成されており、磁石1個あたり複数の磁極に着磁された磁石としたものである。
【0010】
この発明の請求項4に係る回転電機では、保護部材は、ステンレスで形成されているものである。
【0011】
この発明の請求項5に係る回転電機では、保護部材は、磁石の突出部の外周面および軸方向端面を覆うカップ形状としたものである。
【0012】
この発明の請求項6に係る回転電機では、保護部材は、磁石に接着されているものである。
【0013】
この発明の請求項7に係る回転電機では、電動パワーステアリング装置用モータに使用されるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。図1は本発明による回転電機の一例として、車両の電動油圧パワーステアリング装置用ブラシレスモータのモータ部を示す断面図であって、図2はその回転子の軸方向の断面図、図3は回転子の径方向の断面図、図4(a)は保護部材の正面図、(b)はそのA−A断面図である。なお、以下図中同一または相当部分には同一符号を付して説明する。図1において、1はモータで、鋼板で構成されたフレーム2の内周に固定子3が圧入等で固定されており、固定子3の内周面と所定の空隙を介して回転子4が配設されている。回転子4は、アルミで構成されたハウジング5側に設けられたベアリング6およびフレーム2側に設けられたベアリング7によって回転自在に支持されている。なお、ベアリング6はハウジング5に外輪が圧入固定されて、回転子4は前記ベアリング6の内輪に固定された構成となっており、回転子4は軸方向の移動が規制される軸方向移動規制手段を備えている。
【0015】
固定子3は、電磁鋼板を積層した固定子コア10に、ナイロン等で成形されたコイルボビン11を装着し絶縁して、9個のティース12に固定子コイル13が巻回されている。固定子コイル13の線径は、例えばφ1〜φ2程度のエナメル被覆銅線であって、固定子コイル13の巻き始めや巻き終わりなどのコイル端末14は、固定子3の側部に配置したコイル接続体15よって所定の結線(例えば3相デルタ結線)がなされる。コイル接続体15に備えた接続端子16には、モータ1に給電するための電源が接続される。なお、コイル接続体15に設けた係合爪17が、コイルボビン11と係合することによって、コイル接続体15は固定子3と一体となるように構成されている。
【0016】
図1ないし図4において、回転子4は、シャフト18に一体形成され鉄心をなすヨーク部19を備えており、ヨーク部19の外周面に、ヨーク部19の軸方向長さと略同寸法で、断面が円弧形状の3個のフェライトの磁石20が接着剤で固定されている。磁石20は、固定子コア10の内周面と平行に延びて、固定子コア10の軸方向の両端面よりも軸方向に突出した突出部21を有しており、この突出部21の外周面の角部22を、保護部材23で覆っている。保護部材23は、図4に示すようなカップ形状であって、例えば板厚0.1mmのステンレスの板材からプレス形成されて、磁石20の突出部21に挿入されて接着剤で固定されている。更に磁石20は、保護部材23を配設した後に、図3に示すように6極に着磁されている。
【0017】
固定子3の内径寸法d、保護部材23の外径寸法D1、磁石20の外径寸法D2の関係は、d>D1>D2の関係となっている。例えば、dは47.7mm、D1は47.2mm、D2は46.8mmで、固定子3の内径寸法dおよび磁石20の外径寸法D2は、空隙に保護部材23を有しない場合と同等の寸法であって、保護部材23の外径寸法D1は、固定子3の内径寸法dよりも僅かに小さく、少なくとも回転子4が固定子3の内径を通って組み付けが出来るだけの寸法に設定されている。従って、空隙に保護部材23を有する場合と比べて、空隙の寸法が縮小されている。
【0018】
次に、このように構成された実施の形態1の動作について説明する。図示しない制御装置から接続端子16にPWM(pulse width modulation)された電力が供給されると、コイル接続体15によって3相デルタ結線された固定子コイル13に通電されて、回転子4に備えた磁石20との電磁作用によって、シャフト18が回転して、その回転力によって図示しない電動油圧パワーステアリング装置の油圧ポンプを駆動し、その油圧によってステアリングの操舵力を補助することができる。なお、電動油圧パワーステアリング装置用ブラシレスモータは、12V、約50〜100A、4500r/min.程度で使用されるモータで、特に安全性や応答性、静粛性に優れ、小型で高性能で安価なモータが要求される。
【0019】
実施の形態1はこのように構成されているので、突出部21の外周面の角部22を保護部材23で覆ったので、磁石20の破損やクラックを効果的に防止することができ、更に遠心力による磁石20の浮き上がりを防止することができるなど回転電機の品質が向上する。特に、フェライトは角部22が組み付け時に破損やクラックを生じ易く、大きな効果を得ることができる。また、磁石20の軸方向長さをヨーク部19の軸方向長さと略同寸法としているため、磁石20の位置決めが容易となるほか、例えば磁石20がヨーク部19より長い場合では磁石20の内径側の角部も破損しやすいのに対して、略同寸法としているため内径側の角部が破損せず、外周面の角部22を保護部材23で覆うだけで磁石20の破損やクラックを効果的に防止することができる。なお、ヨーク部19の軸方向長さを磁石20の軸方向長さと略同寸法以上にした場合に、内径側の角部が破損しない効果を得ることができる。更に、角部22に軸心方向に段部を設け、この段部に保護部材23を配置した場合は、段部を設けたためコストアップするほか、新たな角部が破損しやすく、段部を設けないことによって、安価で効果的に破損を防止する事ができる。
【0020】
また、保護部材23を突出部21に配設したため、保護部材23が小型安価で組み付け性も良く、回転子4の回転アンバランスやイナーシャも小さく、渦電流損失は減少して性能が向上し回転電機の小型化が図れる。特に、PWMを行なっている場合、渦電流損失の減少効果が大きい。更に、保護部材23が空隙に配設されているものと比べて、空隙を縮小することができるため、回転電機の性能が向上し小型化が図れる。なお、回転子4は軸方向の移動が規制される軸方向移動規制手段を備えているため、保護部材23は固定子3と接触しない。
【0021】
シャフト18に一体形成されたヨーク部19を備えており、シャフト18と同時加工ができ生産性が良く、シャフト18とヨーク部19の外周面の同軸度に優れ、その外周面に磁石20を固定したため、磁石20の外周面や保護部材23の同軸度も良好でとできるため、回転子4を固定子3の内径を通して組み付け易く、その分保護部材23の板厚を増加できて、磁石20の破損やクラックおよび遠心力による磁石20の浮き上がりをより効果的に防止できる。また、同軸度に優れるため空隙を更に縮小して、回転電機の性能を向上や小型化を図ることができる。
【0022】
磁石20は、円弧形状の3個から構成されており、それを6極に着磁したため、図5に示すように磁石20を円弧形状の6個から構成した場合と比べて、磁石20の個数が少ない分、組み付け時の磁石20の破損やクラックをより効果的に防止できるほか、磁石20のコストダウンが図れ、また組み付け性も向上する。また、円弧形状としたため製作が容易で寸法精度も良く、組み付け後の磁石20の外周面の同軸度も更に良好でとできる。なお、円弧形状の3個から構成した場合、1個の円弧の角度は120度であり、磁石20の製造上の問題は無いが、この点も考慮して個数を決定する。また磁石20は、保護部材23を配設した後に着磁されているため、保護部材23を配設する前は磁力が無く、磁石20の破片や異物が付着せず信頼性が向上し、保護部材23を配設した後の着磁工程や組立工程などでの磁石20の破損やクラックをより効果的に防止できる。
【0023】
保護部材23をステンレスで形成したため強度が高く、突出部21の比較的幅の狭い範囲であっても、磁石20の破損やクラックおよび遠心力による磁石20の浮き上がりをより効果的に防止できるほか、小型で加工が容易となり、安価で性能低下も抑えることができる。
【0024】
保護部材23を、磁石20の突出部21の外周面および軸方向端面を覆うカップ形状としたため、磁石20の破損やクラックがより効果的に防止でき、保護部材23が固定子3の方向に移動して固定子3と接触しない。また、保護部材23の強度が向上するため、遠心力による磁石20の浮き上がりを更に効果的に防止できる。
【0025】
保護部材23を磁石20に接着したため、磁石20の破損やクラックおよび遠心力による磁石20の浮き上がりをより効果的に防止できるほか、保護部材23が固定子3の方向に移動して固定子3と接触しない。保護部材23をカップ形状として、それを接着することによって更にその効果が向上する。
【0026】
電動パワーステアリング装置用モータには、特に安全性と小型高性能で安価なモータが要求されるが、この発明の回転電機を使用することによって、好適な電動パワーステアリング装置用モータを得ることができる。
【0027】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を、図6および図7に基づいて説明する。図6は回転子の軸方向の断面図、図7(a)は保護部材の正面図、(b)はそのB−B断面図である。回転子4は、シャフト18に一体形成されたヨーク部19を備えており、ヨーク部19の外周面に、断面が円筒形状のフェライトの磁石20挿入して接着剤で固定されている。磁石20は、固定子コア10の内周面と平行に延びて、固定子コア10の軸方向の両端面よりも軸方向に突出した突出部21を有しており、この突出部21の外周面の角部22を、環状の保護部材23で覆っている。保護部材23は、図7に示すような形状であって、例えば板厚0.1mmのステンレスの管材を切断して、磁石20の突出部21に挿入して接着剤で固定されている。更に磁石20は、保護部材23を配設した後に、6極に着磁されている。
【0028】
実施の形態2はこのように構成されており、実施の形態1と基本的に同様の効果を奏するが、特に、磁石20を円筒形状としたので部品点数が減少し組み付け性が向上する。但し、円筒形状の磁石20のコストは一般に高くなる。また、保護部材23を環状としたので安価で、角部の破損やクラックおよび遠心力による磁石20の浮き上がりを効果的に防止することができる。
【0029】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3を、図8に基づいて説明する。図8は回転子の軸方向の断面図であって、回転子4は、シャフト18に一体形成されたヨーク部19を備えており、ヨーク部19の外周面に、断面が円筒形状のフェライトの磁石20挿入して接着剤で固定されている。磁石20は、固定子コア10の内周面と平行に延びて、固定子コア10の軸方向の両端面よりも軸方向に突出した突出部21を有しており、この突出部21の外周面の角部22を、前記同様の環状の保護部材23で覆っている。更に磁石20は、固定子3との空隙部に凹部24を有しており、凹部24に熱収縮チューブ25を装着している。熱収縮チューブ25の外径は磁石20の外径寸法D2以下としている。なお、ヨーク部19の軸方向長さは、磁石20の軸方向長さよりも若干長くなっている。
【0030】
実施の形態3はこのように構成されているので、前記実施の形態と基本的に同様の効果を奏するが、特に、熱収縮チューブ25を追加して備えたため、遠心力による磁石20の浮き上がり防止の効果が向上し、軸方向に長い磁石20であっても効果的に浮き上がりを防止することができる。
【0031】
なお、上記の実施の形態では、突出部21の外周面の角部22を覆う保護部材23としてステンレスで説明したが、強度は低下するものの熱収縮チューブや熱硬化性樹脂を含浸させたガラス繊維などで覆っても良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更しても良い。
【0032】
また、回転電機としてブラシレスモータで説明したが、発電機や発電電動機等であっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1に係る回転電機によれば、固定子コアと、この固定子コアの内周に配置された回転子と、前記固定子コアの内周面と所定の空隙を介して前記回転子の外周に固定された磁石とを備え、前記磁石は前記固定子コアの軸方向の両端面よりも軸方向に突出した突出部を有しており、この突出部に非磁性体の保護部材を配設して、少なくとも前記突出部の外周面の角部を覆ったので、磁石の破損やクラックを効果的に防止することができ、更に遠心力による磁石の浮き上がりを防止することができるなど回転電機の品質が向上する。また、保護部材を小型にできるため、安価で組み付け性も良く、回転アンバランスやイナーシャも小さく、渦電流損失は減少して性能が向上し回転電機の小型化が図れる。更に、保護部材が空隙に配設されているものと比べて、空隙を縮小することができるため、回転電機の性能が向上し小型化が図れる。
【0034】
また、この発明の請求項2に係る回転電機によれば、回転子は、シャフトに一体形成されたヨーク部の外周面に磁石を固定しているので、シャフトと同時加工ができ生産性が良く、シャフトとヨーク部の外周面の同軸度に優れ、その外周面に磁石を固定したため、磁石の外周面や保護部材の同軸度も良好でとできるため、回転子を固定子の内径を通して組み付け易く、その分保護部材の板厚を増加できて、磁石の破損やクラックおよび遠心力による磁石の浮き上がりをより効果的に防止できる。また、同軸度に優れるため空隙を更に縮小して、回転電機の性能を向上や小型化を図ることができる。
【0035】
また、この発明の請求項3に係る回転電機によれば、回転子の外周に固定された磁石は、円弧形状で複数個から構成されており、磁石1個あたり複数の磁極に着磁された磁石としたので、磁石の個数が少ない分、組み付け時の磁石の破損やクラックをより効果的に防止できるほか、磁石のコストダウンが図れ、また組み付け性も向上する。また、円弧形状としたため製作が容易で寸法精度も良く、組み付け後の磁石の外周面の同軸度も更に良好でとできる。
【0036】
また、この発明の請求項4に係る回転電機によれば、保護部材は、ステンレスで形成されているので、強度が高く、突出部の比較的幅の狭い範囲であっても、磁石の破損やクラックおよび遠心力による磁石の浮き上がりをより効果的に防止できるほか、小型で加工が容易となり、安価で性能低下も抑えることができる。
【0037】
また、この発明の請求項5に係る回転電機によれば、保護部材は、磁石の突出部の外周面および軸方向端面を覆うカップ形状としたので、磁石の破損やクラックがより効果的に防止でき、保護部材が固定子の方向に移動して固定子と接触しない。また、保護部材の強度が向上するため、遠心力による磁石の浮き上がりを更に効果的に防止できる。
【0038】
また、この発明の請求項6に係る回転電機によれば、保護部材は、磁石に接着されているので、磁石の破損やクラックおよび遠心力による磁石の浮き上がりをより効果的に防止できるほか、保護部材が固定子の方向に移動して固定子と接触しない。
【0039】
また、この発明の請求項7に係る回転電機によれば、電動パワーステアリング装置用モータに使用されるので、特に安全性や応答性、静粛性に優れ、小型で高性能で安価な電動パワーステアリング装置用モータに好適な回転電機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による、電動油圧パワーステアリング装置用ブラシレスモータのモータ部を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による回転子の軸方向の断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による回転子の径方向の断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1による保護部材の正面図およびそのA−A断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1による回転子の径方向の断面図である。
【図6】この発明の実施の形態2による回転子の軸方向の断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による保護部材の正面図およびそのB−B断面図である。
【図8】この発明の実施の形態3による回転子の軸方向の断面図である。
【符号の説明】
1 モータ、 3 固定子、 4 回転子、 10 固定子コア、 18 シャフト、 19 ヨーク部、 20 磁石、 21 突出部、 22 角部、 23 保護部材。
Claims (7)
- 固定子コアと、この固定子コアの内周に配置された回転子と、前記固定子コアの内周面と所定の空隙を介して前記回転子の外周に固定された磁石とを備え、前記磁石は前記固定子コアの軸方向の両端面よりも軸方向に突出した突出部を有しており、この突出部に非磁性体の保護部材を配設して、少なくとも前記突出部の外周面の角部を覆ったことを特徴とする回転電機。
- 回転子は、シャフトに一体形成されたヨーク部の外周面に磁石を固定していることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 回転子の外周に固定された磁石は、円弧形状で複数個から構成されており、磁石1個あたり複数の磁極に着磁された磁石であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転電機。
- 保護部材は、ステンレスで形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 保護部材は、磁石の突出部の外周面および軸方向端面を覆うカップ形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機。
- 保護部材は、磁石に接着されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機。
- 電動パワーステアリング装置用モータに使用されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機。
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