JP2004047179A - 帯電防止有機el素子およびその製造方法 - Google Patents

帯電防止有機el素子およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充分に帯電防止処理されたEL素子およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】基板上に、少なくとも薄膜トランジスタと有機発光層と電極とを有するEL素子において、上記基板の少なくとも薄膜トランジスタ基板の裏面である第二主面に帯電防止膜が形成されていることを特徴とする帯電防止有機EL素子およびその製造方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電防止された有機発光層を有するエレクトロルミネッセンス(EL)素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
EL素子は、図5および図6に示すように、対向する陰電極と陽電極とから注入された正孔および電子が発光層内で結合し、そのエネルギーで発光層中の蛍光物質を励起し、蛍光物質に応じた色の発光を行うものであり、自発光の面状表示素子として注目されている。これらのEL素子の発光層は無機物質からなるものと有機物質からなるものとが知られている。
【0003】
その中でも有機発光材料を用いた有機薄膜ELディスプレイは、印加電圧が10V弱であっても高輝度な発光が実現するなど、発光効率が高く、単純な素子構造で発光が可能で、特定のパターンを発光表示させる広告、その他の低価格の簡易表示ディスプレイヘの応用が期待されている。図5に示す例は、陰電極を透明電極とし、陽電極(薄膜トランジスタ:TFT)を反射性電極として、発光をトップエミッション型としたものであり、図6に示す例は、陰電極を反射性電極とし、陽電極を透明性電極として、発光をボトムエミッション型としたものである。
【0004】
また、EL素子においては、有機発光層を、発光色の異なる有機発光材料からストライプパターンやマトリックスパターンに形成し、陽電極を薄膜トランジスタ(TFT)として駆動させることで、フルカラー画像の表示も可能である。このようなTFTをガラス板や透明樹脂板の表面に形成したEL素子基板は、これらの基板が絶縁性であることから、発光層や陰電極などを形成するTFT付き基板の取り扱い中に摩擦などにより静電気が帯電し、TFTが破損して最終的に得られるEL素子において不良品が発生するという問題がある。
【0005】
TFTを用いたEL素子の製造方法おいては、TFT付き基板上に、有機発光層および陰電極などを形成するが、有機発光材料は酸素や水分によって劣化しやすく、かかる劣化を防止するために、酸素濃度および水分が厳密にコントロールされた環境下において有機発光層や陰電極の成膜を行っている。このような操作中においては、操作雰囲気に水分が殆ど存在しないことから、TFT付き基板の搬送や接触時に静電気が帯電し、該静電気によってTFTが破壊される可能性が高くなり、十分な静電対策が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記静電対策としては、通常イオナイザーにより除電が行われるが、有機発光層や陰電極の形成は、上記のように酸素および水分が厳密にコントロールされた窒素雰囲気下で行われるので、上記イオナイザーは充分に機能せず、TFT付き基板の摩擦などによって生じる静電気を十分に除去することができない。
従って、本発明の目的は、充分に帯電防止処理されたEL素子およびその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、基板上に、少なくとも薄膜トランジスタと有機発光層と電極とを有するEL素子において、上記基板の少なくとも薄膜トランジスタ基板の裏面である第二主面に帯電防止膜が形成されていることを特徴とする帯電防止有機EL素子を提供する。
【0008】
また、本発明は、表面に薄膜トランジスタが形成された基板の裏面(第二主面)に帯電防止膜を形成し、上記薄膜トランジスタの表面に少なくとも有機発光層と電極とを形成することを特徴とする帯電防止有機EL素子の製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、トップエミッション型のEL素子の構造を図解的に示しており、このEL素子においては、例えば、ガラス板などの基板の裏面(第二主面)に帯電防止膜(導電膜)が形成され、基板の表面にTFT電極、有機発光層および透明陰電極が少なくとも形成されている。この実施例おいて不図示のドライバーによりTFTを駆動させることによって、矢印に示す方向に、例えば、RGBが発光され、フルカラー画像が表示可能である。この場合の帯電防止膜である導電膜は、透明導電膜でも不透明導電膜(例えば金属膜)であってもよい。また、図示のように基板の少なくとも1個の側面にも導電膜を形成してもよい。
【0010】
図2は、ボトムエミッション型のEL素子の構造を図解的に示しており、このEL素子においては、陰電極が反射性であり、TFTが透明性であり、例えば、ガラス板などの基板の裏面(第二主面)に帯電防止用の透明導電膜が形成されている。この実施例においても不図示のドライバーによりTFTを駆動させることによって、矢印に示す方向に、例えば、RGBが発光され、フルカラー画像が表示可能である。この場合の帯電防止膜である導電膜は、透明導電膜でも不透明導電膜(例えば金属膜)であってもよいが、少なくとも画像表示部は透明導電膜であるか、若しくは導電膜が形成されていないことが必要である。また、図示のように基板の全ての側面にも導電膜を形成してもよい。
【0011】
図3は、図2において発光面である第二主面の帯電防止膜である導電膜の形状を示したものであり、第二主面の全面ではなく、導電膜を画像表示部の周辺のみに形成したものである。このような導電膜を形成することによって、透明導電膜を全面に形成した場合と比べ、透明導電膜による透過率の低下や発光波長の変化をなくし、より優れた画像表示が可能である。また、この実施形態では導電膜は不透明で良導電性金属膜でもよい。このようなパター状導電膜は適当なマスクを用いて導電膜を形成することにより容易に作成できる。
【0012】
本発明の帯電防止EL素子の製造方法を図4を参照して説明する。本発明では予めTFTが形成されている基板(a)の裏面(第二主面)に帯電防止膜として導電膜を形成する(b)。このように導電膜を形成しておくことにより、乾燥窒素雰囲気において、発光層、陰電極、その他の層を形成する際の基板の取扱時に、基板に静電気が帯電することがなく、従ってTFTの損傷が防止できる。このような導電膜が透明である場合には、該導電膜はそのままでもよい(c)が、金属層の如く透明性が低い導電膜の場合には、エッチングなどの適当な方法で全面的に除去するか(d)或いは図3の示すようにパターン状に除去することが必要である。
【0013】
以上の如く、基板の第二主面に導電膜を形成しておくことにより、TFTを有するEL素子の製造および搬送などの取扱時において、TFTの損傷が発生せず、不良品率を顕著に低下させることができる。
【0014】
本発明の帯電防止EL素子およびその製造方法は以上の通りであるが、上記本発明で使用する各材料および方法についてさらに説明する。
(基板)
本発明で使用するEL素子のTFT付き基板としては、従来のEL素子や液晶表示素子に使用されているTFT付きガラス板や透明プラスチックシートなどの基板であればよく特に限定されない。これらの基板の厚みは通常約0.1〜2.0mmである。
【0015】
(電極材料)
トップエミッション型のEL素子の好ましい陰極材料としては、例えば、酸化インジウム、酸化錫、ITOなどが挙げられる。ボトムエミッション型のEL素子の好ましい陰極材料としては、例えば、マグネシウム合金(Mg−Agなど)、アルミニウム合金(Al−Li、Al−Ca、Al−Mgなど)、金属カルシウムおよび仕事関数の小さい金属が挙げられる。また、陽極でもあるTFT自体は、従来の液晶表示素子に使用されているTFTと同様でよい。これらの電極層の厚みは、それぞれ通常約20〜1000Åである。
【0016】
(帯電防止導電膜)
帯電防止導電膜材料としては、上記の電極材料と同様な材料が使用され、例えば、図1に示す実施形態の導電膜としては、光透過性の材料でも、光不透過性材料でもよく、図2に示す実施形態では光透過性の材料を使用するが、図3に示すように後に画像表示部を作製する場合には、光不透過性材料であってもよい。さらに図4に示す如き実施形態では、導電性に優れた金属膜を使用することが好ましい。導電膜の形成方法は、蒸着、スパッタリング、CVD法など従来公知の方法でよい。形成する導電膜の導電性は十分に高いことが必要であり、その厚みは好ましくは5〜10,000Å程度、さらに好ましくは1,000〜5,000Å程度である。なお、導電膜の厚みは使用する導電性材料によって調整することができる。
【0017】
(電荷注入層)
本発明のEL素子には、図示していないが、陽電極(TFT)および陰電極と発光層との間に他の層が形成されていてもよい。この層には、バッファー層、正孔注入層および/または電子注入層が含まれる。これらは、例えば、特開平11−4011号公報に記載のもののように、従来のEL素子に一般に用いられているものであれば特に限定されない。
【0018】
(発光層)
陽電極(TFT)上に形成する有機発光層は、主として蛍光を発光する有機物(低分子化合物および高分子化合物)と、これを補助するドーパントとから通常形成される。このような発光材料としては、例えば、下記の如き材料が挙げられる。
1.色素系材料
色素系材料としては、例えば、シクロペンダミン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体化合物、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ピロール誘導体、チオフェン環化合物、ピリジン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、オリゴチオフェン誘導体、トリフマニルアミン誘導体、オキサジアゾールダイマー、ピラゾリンダイマーなどが挙げられる。
【0019】
2.金属錯体系材料
金属錯体系材料としては、例えば、アルミキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾリル亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体など、中心金属に、Al、Zn、BeなどまたはTb、Eu、Dyなどの希土類金属を有し、配位子にオキサジアゾール、チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイミダゾール、キノリン構造などを有する金属錯体などを挙げることができる。
【0020】
3.高分子系材料
高分子系材料としては、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、上記色素体や金属錯体系発光材料を高分子化したものなどが挙げられる。
【0021】
上記発光性材料のうち、青色に発光する材料としては、ジスチリルアリーレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、およびそれらの重合体、ポリビニルカルバゾール誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体などを挙げることができる。なかでも高分子材料のポリビニルカルバゾール誘導体、ポリパラフェニレン誘導体やポリフルオレン誘導体などが好ましい。
【0022】
また、緑色に発光する材料としては、キナクリドン誘導体、クマリン誘導体、およびそれらの重合体、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体などを挙げることができる。なかでも高分子材料のポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体などが好ましい。
【0023】
また、赤色に発光する材料としては、クマリン誘導体、チオフェン環化合物、およびそれらの重合体、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリフルオレン誘導体などを挙げることができる。なかでも高分子材料のポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリフルオレン誘導体などが好ましい。
【0024】
(ドーパント材料)
発光層中に発光効率の向上や発光波長を変化させるなどの目的で、ドーパントを添加することができる。このようなドーパントとしては、例えば、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、ルプレン誘導体、キナクリドン誘導体、スクアリウム誘導体、ポルフィレン誘導体、スチリル系色素、テトラセン誘導体、ピラゾロン誘導体、デカシクレン、フェノキサゾンなどを挙げることができる。以上の如き有機発光層の厚みは、それぞれ通常約20〜2000Åである。
【0025】
(バッファー層)
本発明では、発光層を形成する工程の他にバッファー層を形成する工程を有してもよい。本発明でいうバッファー層とは、発光層に電荷の注入が容易に行われるように、陽極(TFT)と発光層との間に、または陰極と発光層との間に設けられ、有機物、特に有機導電体などを含む層である。例えば、発光層への正孔注入効率を高めて、電極などの凹凸を平坦化する機能を有する導電性高分子から形成することができる。以上の如きバッファー層の厚みは、通常約100〜2000Åである。
【0026】
上記バッファー層は、その導電性が高い場合、素子のダイオード特性を保ち、クロストークを防ぐために、パターニングされていることが望ましい。なお、バッファー層の抵抗が高い場合などはパターニングされていなくてもよい場合があり、また、バッファー層が省ける素子の場合はバッファー層は設けなくてもよい場合がある。
【0027】
バッファー層を形成する材料としては、具体的には、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリアニリン誘導体、トリフェニルアミンなどの正孔輸送性物質の重合体、無機化合物のゾルゲル膜、トリフルオロメタンなどの有機物の重合膜、ルイス酸を含む有機化合物膜などが挙げられる。
【0028】
以上の如き発光層やバッファー層を形成する方法としては通常の発光層などの形成と同様であって、特に制限されないが、蒸着法のほかに電着法、材料の溶融液、溶液または混合液を使用するスピンコーティング法、キャスティング法、ディッピング法、バーコート法、ブレードコーティング法、ロールコート法、グラビアコート法、フレキソ印刷法、スプレーコート法などが挙げられる。
【0029】
(封止材料)
本発明のEL素子は最終的には、外気の酸素や水分から遮断するための封止板と封止材とを用いて封止する。封止材は、従来公知の方法で使用されている封止材でよく、特に限定されないが、溶剤を含んでいない、いわゆる無溶剤接着剤を使用することが好ましい。具体的には、熱によって接着性を発揮する熱可塑性樹脂(ヒートシール剤)、ポリオールとポリイソシアネートとからなる二液型接着剤、エポキシ系やシアノアクリレート系などの感圧接着剤、アクリレートオリゴマーなどの重合性成分を含む感光性接着剤などが挙げられる。このような無溶剤型接着剤を用いることにより、封止後に溶剤によるEL層に対する悪影響を排除することができる。
【0030】
以上の如き封止材は、さらに水分や酸素が封止材層を透過しないように、封止材中に酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属の酸化物や、還元剤や酸化鉄などの酸素吸収剤を適当な量で添加しておくことが好ましい。なお、封止材中には封止板の押圧によってEL層が破壊されないように、EL層の厚みより径が大きいガラスビーズなどのスペーサーを含ませておくことが好ましい。
【0031】
(封止板)
本発明で用いる封止板は、水分や酸素の透過性が低い材料であれば何れの材料でもよく、例えば、ガラス板、ガスバリヤー性に優れた樹脂板、金属板などが挙げられる。これらの封止板のサイズは通常EL素子の基板と略同一サイズである。
【0032】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
<実施例1(図1参照)>
板厚1.1mmで、表面にTFTが形成された基板の裏面(第二主面)に、蒸着方法により厚み3,000Åのアルミニウム合金薄膜を形成した。次いでTFTの面にTFTの構造に合わせて、フォトリソグラフィー法にてRGBの発光層をパターニングして膜厚800Åの有機発光層を形成した。赤色発光層は、ポリビニルカルバゾール70重量部、オキサジアゾール30重量部、ジシアノメチレンピラン誘導体1重量部、モノクロロベンゼン4900重量部からなる塗布液を用い、緑色発光層は、ポリビニルカルバゾール70重量部、オキサジアゾール30重量部、クマリン6の1重量部、モノクロロベンゼン4900重量部からなる塗布液を用い、青色発光層は、ポリビニルカルバゾール70重量部、オキサジアゾール30重量部、ペリレン1重量部、モノクロロベンゼン4900重量部からなる塗布液を用いて形成した。
【0033】
これらの発光層の表面に透明陰電極としてITOをマスクスパッタ方法で1,500Åの厚みに形成し、最後に常法に従って封止材と封止板とでEL層を封止して本発明のEL素子を作製した。以上の操作は全て窒素ガス雰囲気で行った。TFT電極側を陽極に、そしてITO陰電極側を負極に接続し、駆動回路を接続して表示実験を行ったところ、表示信号に従ってフルカラー表示が可能であり、この際に意図しない発光や発光不良がなく、TFTが静電気によって損傷していないことが明らかとなった。
【0034】
<実施例2(図2参照)>
実施例1において、板厚1.1mmで、表面にTFTが形成された基板の裏面(第二主面)に、CVD法により厚み1,500ÅのITO薄膜を形成し、陰電極としてCaを100Å、さらに保護層としてAgを2,500Åの厚みで蒸着した以外は実施例1と同様にして本発明のEL素子を作製した。このEL素子についても実施例1と同様にしてTFTの損傷は認められなかった。
【0035】
<実施例3(図3参照)>
実施例2において、板厚1.1mmで、表面にTFTが形成された基板の裏面(第二主面)に、スパッタリング法により所定のマスク(画像表示面をマスクするパターン)を介して厚み3,000Åの銀の薄膜を形成した以外は実施例2と同様にして本発明のEL素子を作製した。このEL素子についても実施例1と同様にしてTFTの損傷は認められなかった。
【0036】
<実施例4(図4参照)>
実施例2において、板厚1.1mmで、表面にTFTが形成された基板の裏面(第二主面)に、スパッタリング法により厚み1,000Åの銀の薄膜を形成し、EL層および陰電極を形成後、上記の銀の薄膜を図3に示す形状に適当なマスクを介してドライエッチングにより除去した以外は実施例3と同様にして本発明のEL素子を作製した。このEL素子についても実施例1と同様にしてTFTの損傷は認められなかった。
【0037】
【発明の効果】
以上の如き本発明によれば、充分に帯電防止処理されたEL素子およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電防止EL素子を説明する図。
【図2】本発明の別の実施形態の帯電防止EL素子を説明する図。
【図3】本発明の帯電防止EL素子の画像表示面を説明する図。
【図4】本発明の方法を説明する図。
【図5】従来のEL素子の基本構成を示す図。
【図6】従来のEL素子の基本構成を示す図。

Claims (6)

  1. 基板上に、少なくとも薄膜トランジスタと有機発光層と電極とを有するEL素子において、上記基板の少なくとも薄膜トランジスタ基板の裏面である第二主面に帯電防止膜が形成されていることを特徴とする帯電防止有機EL素子。
  2. 基板側面にも帯電防止膜が形成されている請求項1に記載の帯電防止有機EL素子。
  3. ボトムエミッション型有機EL素子であって、帯電防止膜が透明導電膜である請求項1に記載の帯電防止有機EL素子。
  4. 導電膜が、画像表示部の周辺に形成されている請求項1に記載の帯電防止有機EL素子。
  5. 表面に薄膜トランジスタが形成された基板の裏面(第二主面)に帯電防止膜を形成し、上記薄膜トランジスタの表面に少なくとも有機発光層と電極とを形成することを特徴とする帯電防止有機EL素子の製造方法。
  6. 前記薄膜トランジスタの表面に有機発光層および電極を形成後、上記帯電防止膜の少なくとも1部を除去する請求項5に記載の帯電防止有機EL素子の製造方法。
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