JP2005005223A - 発光素子および表示デバイス - Google Patents

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Masaya Hori
賢哉 堀
Masayuki Ono
雅行 小野
Toshiyuki Aoyama
俊之 青山
Masaru Odagiri
優 小田桐
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】長寿命の有機EL素子、及び、高輝度の無機EL素子を提供する。
【解決手段】発光素子10は、互いに対向する第1電極1、5及び第2電極3、7と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている発光体層2、6とを備えている発光ユニットを少なくとも2以上積み重ねられている。前記各発光ユニットは、透明又は半透明の絶縁体層4を介して積み重ねられていることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光素子および発光素子を用いた表示デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自己発光型のEL素子を用いたデバイスが、フラットパネルディスプレイへの期待が高まっている。近年、所定電圧以上の電圧を印加することによって発光するエレクトロルミネッセンス(EL)現象を利用するEL素子が開発され、発光用デバイスや、表示用デバイスとして用いられている。EL素子は、発光体に無機材料を用いる無機EL素子と、発光体に有機材料を用いる有機EL素子とに分類される。有機EL素子では、有機物発光体に電子と正孔を注入し、それらの再結合エネルギーによって発光中心を励起する現象を利用している。有機ELディスプレイは、通常、直流電源にて駆動し、アクティブマトリックス駆動するように構成され、各有機EL素子の画素には、画素に対して、駆動電流を供給するための電界効果トランジスタが接続されている。電界効果トランジスタとしては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)が用いられている。J.ShiやC.W.Tangによって、Alq3等からなる発光体へルブレンやキナクリドン等をドープして素子を長寿命化する検討がなされた(Appl.Phys.Lett.,70,1665(1997))が、輝度及び寿命を満足できていない。
【0003】
一方、無機EL素子は、発光体に無機材料を用いており、発光体中の電子が高電界下で加速されて、発光中心に衝突し、励起し、再び基底状態になる際に発光する現象を利用している。現在実用化されている無機EL素子は比較的長寿命である。また、無機EL素子では、駆動に要する電圧が比較的高いので、薄膜トランジスタ(TFT)を使用することができず、パッシブマトリックス駆動するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
有機EL素子をディスプレイとして用いる場合、連続的に発光させると発光体である有機材料が劣化しやすくなるため、寿命が短い(輝度の低下)ことが問題となっている。
【0005】
また、無機EL素子をディスプレイとして用いる場合、パッシブマトリックス駆動では走査電極を増加すると輝度が低下するので、輝度低下を招くことが問題となっている。
【0006】
本発明の目的は、長寿命の有機EL素子、及び、高輝度の無機EL素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る発光素子は、互いに対向する第1及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている発光体層とを備えている少なくとも2以上の発光ユニットを積み重ねられていることを特徴とする。
【0008】
また、前記各発光ユニットは、可視光を効率よく各発光ユニットより取り出すために透明又は半透明の絶縁体層を介して積み重ねられていることが好ましい。
【0009】
さらに、前記発光体層としては、発光性有機材料、又は、発光性無機材料を含んでいてもよい。
【0010】
またさらに、前記各発光ユニットは、交流電源に並列接続されている。
【0011】
本発明に係る発光素子は、互いに対向する第1及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている第1発光体層とを備えている第1発光ユニットと、
互いに対向する第3及び第4電極と、前記第3電極と前記第4電極との間に挟まれている第2発光体層とを備えている第2発光ユニットと
を備え、
前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットとは、前記第2電極と前記第3電極とを互いに対向させて積み重ねられていることを特徴とする。
【0012】
また、好ましくは、前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットとは、透明又は半透明の絶縁体層を介して積み重ねられている。
【0013】
さらに、前記第1ユニットの前記第1電極と、前記第2ユニットの前記第4電極とがそれぞれ交流電源の一方の電極に接続されていると共に、
前記第1ユニットの前記第2電極と、前記第2ユニットの前記第3電極とがそれぞれ前記交流電源のもう一方の電極に接続されており、前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットが前記交流電源に並列接続されている。
【0014】
また、前記第1及び第2発光体層は、発光性有機材料を含み、
前記第1電極は、第1電子注入電極であり、前記第3電極は、第2電子注入電極であって、
前記第2電極は、第1正孔注入電極であり、前記第4電極は、第2正孔注入電極である。
【0015】
なお、電子注入電極と発光体層との間に挟まれている電子輸送層をさらに備えていてもよい。また、正孔注入電極と発光体層との間に挟まれている正孔輸送層をさらに備えていてもよい。
【0016】
さらに、前記第1及び第2発光体層が発光性無機材料を含む場合には、各電極と発光体層との間に挟まれている誘電体層をさらに備えていることが好ましい。
【0017】
なお、本発明の発光素子から、より明るい発光を取り出すために、複数の電源にて発光素子を駆動し、それぞれの電源のスイッチング時間をオーバーラップさせて発光時間等をかせいでも構わないし、積層された発光ユニットに光反射する層を設けても構わない。積層された発光ユニットに光反射する層を設ける場合は、発光素子の構造を単純化するために、光反射する層を陰極に用いても構わない。
【0018】
また、本発明に係る表示デバイスは、上記記載の発光素子が2次元配列している発光素子アレイと、
前記発光素子アレイの面に平行な第1方向に平行に延在しており、前記発光素子の前記第1電極と前記第4電極とに接続されている複数のx電極と、
前記発光素子アレイの面に平行であって、前記第1方向と直交する第2方向に平行に延在しており、前記発光素子の前記第2電極と前記第3電極とに接続されている複数のy電極と
を備え、
一組の前記x電極と前記y電極との間に交流電圧を印加して一つの発光素子を駆動することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を実施の形態を用いてさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施の形態により限定されるものではない。なお、図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
【0020】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る発光素子について図1を用いて説明する。図1は、この発光素子10の素子構造を示す面に垂直な概略断面図である。この発光素子10は、発光体に有機材料を用いた有機EL素子であって、透明な絶縁体層4の両面にそれぞれ第1及び第2発光ユニットが形成されている。第1発光ユニットは、互いに対向する第1電極1と第2電極3と、該第1及び第2電極1、3とに挟まれている第1発光体2とを備えている。第2発光ユニットは、互いに対向する第3電極5と第4電極7と、該第3及び第4電極5、7とに挟まれている第2発光体6とを備えている。この発光素子10では、第1発光体2及び第2発光体6には有機材料が用いられている。
【0021】
この発光素子では、それぞれの発光ユニットが交流電源に並列接続されている。これによって、2つの発光ユニットを交互に発光させることにより、全体としての輝度を維持しながら、それぞれの発光ユニットは連続して発光しないので、長寿命の発光素子を得ることができる。
【0022】
この発光素子10は、次のようにして作製される。
(a)まず、透明な絶縁層4の両面上にそれぞれ薄膜トランジスタ(図示せず)を形成する。
(b)次いで、一方の面の薄膜トランジスタの上に透明電極3と発光体層2を形成する。
(c)次に、発光体層2と別に設けられた電極1とを張り合わせて第1発光ユニットとする。
(d)同様にして、絶縁体層4のもう一方の面の薄膜トランジスタ(図示せず)の上に透明電極5と発光層6とを形成する。
(e)次いで、発光体層6と別に設けられた電極7とを張り合わせて第2発光ユニットとする。
以上の工程によって、絶縁体層4の両面に各々の発光ユニットが形成された発光素子を作製することができる。
【0023】
上記のように絶縁体層4の両面のそれぞれに発光ユニットを形成するので、薄膜トランジスタの配線を共通化できる。また、所望すれば薄膜トランジスタを両面のうち一方の面に設け、両面について共通化させることもできる。さらに、接着性の高分子材料を含む正孔輸送層または電子輸送層を用いることにより、該発光層を接着層として電極と貼り合わせて発光ユニットを形成でき、光透過率が高いITO等の電極形成の際の加熱による有機材料の劣化を避けることができる。また、絶縁体層4の両面のそれぞれに発光体層まで形成するので、両面にわたる各画素の位置合せを正確に行うことができる。
【0024】
なお、従来、EL素子では、交流電源で駆動した場合と、直流電源で使用した場合とでは発光素子の輝度低下(寿命)が異なることが知られている。その原因としては、キャリアトラップなどによる素子の分極効果(D.Zou et al., Jpn. J. Appl. Phys, 37、L1406(1998))と考えられており、順方向の駆動の後に逆方向のバイアス電圧をかけることで、素子の駆動特性を測定すると、逆バイアスを加えることにより、輝度低下が緩和される傾向にあり、特に、電圧上昇が抑制される(城戸 淳二 著, 「有機EL材料とディスプレイ」, シーエヌシー出版, 第110−112頁)。しかし、これまで、発光体に有機材料を用いた有機EL素子はキャリア注入電極の極性があるため、直流電源にて駆動され、逆方向のバイアス電圧をかけることがなく、交流駆動できる有機EL素子はなかった。今回、本発明者によって上述のように交流駆動できる有機EL素子が考え出され、長寿命化を実現できた。
【0025】
また、この発光素子を用いて表示デバイスを構成することができる。例えば、この発光素子10を2次元配列させた発光素子アレイを備えたパッシブマトリクス駆動型表示デバイスである。この表示装置は、さらに、該発光素子アレイの面に平行な第1方向に平行に延在しており、発光素子の第1電極と第4電極とに接続されている複数のx電極と、発光素子アレイの面に平行であって、上記第1方向と直交する第2方向に平行に延在しており、前記発光素子の前記第2電極と前記第3電極とに接続されている複数のy電極とを備える。この表示デバイスでは、一組のx電極とy電極との間に交流電圧を印加して一つの発光素子を駆動する。なお、薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリクス型表示装置を構成してもよい。
【0026】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る発光素子について説明する。この発光素子は、実施の形態1に係る発光素子と比較すると、発光体に無機化合物を用いている点で相違する。発光体の無機化合物としては、例えば、マンガンドープ硫化亜鉛が用いられる。他に希土類金属ドープの硫化亜鉛等も使用できる。発光体に無機化合物を用いた発光素子では、一つの発光ユニットで輝度が飽和する条件で駆動することによって積み重ねた2つの発光ユニットの発光体層により、大きな発光輝度が得られる。
【0027】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る発光素子20について、図2を用いて説明する。図2は、この発光素子20の素子構造を示す概略断面図である。この発光素子20は、実施の形態1に係る発光素子と比較すると、発光体に有機化合物を用いている点で共通するが、第1発光体2と第2電極3との間に第1正孔輸送層12、第2発光体6と第4電極7の間に第2正孔輸送層14を設けている点で相違する。また、第1電極1と第1発光体2との間に第1電子輸送層11、第3電極5と第2発光体6の間に第2電子輸送層13を設けてもよい。このように正孔輸送層、電子輸送層等のキャリア輸送層を設けることで、更に輝度が向上する。
【0028】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る発光素子85について、図6を用いて説明する。図6は、この発光素子85の素子構造を示す概略断面図である。この発光素子85の発光層が有機化合物である。この発光素子85では3つの画素を含んでいる。この発光素子85を実施の形態1に係る発光素子と比較すると、発光体に有機化合物を用いている点で共通するが、薄膜トランジスタ67、74を用いる点で相違する。すなわち透明基板66上に薄膜トランジスタ67と透明電極69を絶縁体68を介して作製し透明電極69上に発光層を作製して第1ハーフユニット81を得る。次に透明基板73上にITO透明電極を作製し第3ハーフユニット83を得る。高分子化合物からなる正孔輸送材料71によって第1ハーフユニット81の発光層70の面と83の透明電極72の面を接着する。同様に透明基板66上に薄膜トランジスタ74とITO透明電極76を絶縁体75を介して作製して、ITO透明電極76上に発光層77を作製し第2ハーフユニット82を得、第2ハーフユニット82の発光層77の面と、基板80上に電極79を作製した84の電極79の面とを高分子からなる電子輸送層78で接着することにより、発光素子85を得る。透明電極69とITO透明電極76を対にして配線Aとし、ITO透明電極72と電極79を対にして配線Bとし、配線Aと配線Bを対にして交流電源にて発光素子85を駆動すれば、発光層70と発光層77が交互に点灯する。薄膜トランジスタ67と薄膜トランジスタ74の間の透明基板66に貫通穴が開いている場合、薄膜トランジスタ67と薄膜トランジスタ74は1つの薄膜トランジスタとして作製できる。また、基板80が透明であって電極79がAgMg等からなる透明電極である場合には、発光素子85は発光素子の両面から光を取り出せる。以上のようにして作製した発光素子は、発光ユニットを重ねて作製する場合に発生する以下の(1)から(4)の課題を解決できるので、カラーテレビなどの表示デバイスに用いることが可能となる。
【0029】
(1)RGBそれぞれの発光部を位置精度よく積み重ねなければ、隣接する異なる色が混ざり合って発光するために色純度が低下する。
(2)薄膜トランジスタを用いる場合、発光ユニットを位置精度よく積み重ねなければ開口部が狭くなり、取り出せる光量が少なくなる。
(3)透明電極にITOを用いる場合、光透過性が高くイオン化ポテンシャルが小さいITO膜を得るためには、発光層に影響が出るプロセスでITOを成膜しなければならず、そのようなプロセスの下では発光層の発光機能が低下もしくは発光機能を失ってしまう。
(4)透明基板73と基板80で挟まれた構造であり、透明基板73と基板80は水分を透過しないので、発光素子外からの湿度の影響がなく、湿度に弱い発光材料を用いても長寿命な発光素子を得ることができる。
【0030】
尚、発光素子85を直流電源にて駆動する場合は、透明電極76をAgMg等からなる透明電極とし、電極79をCuO等からなる黒色電極を用いて、配線Aを駆動電源の陰極、配線Bを駆動電源の陽極に配線すればよく、このような発光素子85は輝度が大幅に改善しさらに黒色電極によって素子外から素子内へ入射した光が再び素子外へ出ないのでコントラストが大幅に改善できる。
【0031】
発光素子85では、2つの発光ユニットを重ね合わせて、それぞれの発光ユニットを交流電源に並列接続している。それぞれの発光ユニットでは電子注入の役目をする電極と正孔注入の役目をする電極とが互いに逆向きに配置されている。これによって、2つの発光ユニットを交互に発光させることにより、全体としての輝度を維持しながら、それぞれの発光ユニットは連続して発光しないため、長寿命の発光素子を得ることができる。
【0032】
この発光素子85の作製方法を以下に示す。この発光素子85は、一枚の透明基板66の両面にそれぞれ第1ハーフユニット81と第2ハーフユニット82とを作製し、別々に作製した第3ハーフユニット83と第4ハーフユニット84をそれぞれ第1ハーフユニットと第2ハーフユニットに重ね合わせて、透明基板の両面にそれぞれ形成された2つの発光ユニットを有する発光素子85を完成する。そこで、以下にこの発光素子85の作製方法について説明する。
【0033】
まず、透明基板66の両面に第1及び第2ハーフユニット81、82を作製する手順について説明する。
(a)まず、支持体となる絶縁体の透明基板66には無アルカリガラスを用いた。なお、発光層70をRGB等複数に色分けし、隣接するRGB等色との干渉を防ぐ目的で、透明基板66上に隔壁を設けても構わない。隔壁は透明基板66と同じ材料でも構わないし、通常用いられる電気絶縁材料を使用してもよい。
(b)次いで、透明基板66上に薄膜トランジスタ67を位置精度よく作製し、絶縁体68を介して透明電極69を形成した。なお、透明基板66に貫通穴を設けた場合は、両面に設けられる薄膜トランジスタ67と薄膜トランジスタ74を1つの薄膜トランジスタとして作製できる。薄膜トランジスタ67および絶縁体68は通常用いられるものを使用できる。透明電極69は発光層70を発光するときに陰極の役目をする電極なので仕事関数が低い材料を使用できる。そのような電極は、Mgを主体とするAg含有材料等をスパッタや真空蒸着法などにより精度10nm程度に薄くかつ位置精度よく作製することによって得る。
【0034】
(c)次に、透明電極69上に位置精度よく発光層70を作製して第1ハーフユニット81を形成した。発光層70はpoly(styrenesulfonate)/poly(dihydrothieno[3,4−b]−1,4−dioxin)を用いたが、これに限られず、ポリフェニレンビニレン系やポリビニルカルバゾール系やポリチオフェン系やポリフェニレン系やポリアセチレン系やポリフルオレン系などを主体とする高分子材料や、キノリン系錯体やオキサゾール系錯体やチアゾール系錯体やアゾ系錯体やスチリル系錯体やキノン系錯体を主体とする有機材料を使用できる。また、発光波長の変化などの目的でドーパントを含んでも構わない。また発光層70がRGB等複数に色分けされている場合には、隣接するRGB等色との干渉を防ぐ目的で、透明基板66上に隔壁を設けても構わない。あるいは、隔壁が無い場合は、黒色または無色の隔壁用材料をRGB夫々の発光層70間に形成しても構わない。その場合は、発光層70に用いる発光材料に熱や溶解により影響を与えない隔壁用材料が使用できる。そのような隔壁用材料としては通常用いられる黒色または無色の材料が使用できる。また、隔壁が無く隔壁用材料を用いない場合は、隣接するRGB間にレーザー等を照射して、照射部分の発光材料の発光機能を破壊しても構わない。
(d)次いで、透明基板66のもう一方の面に第2ハーフユニット82を第1ハーフユニット81と同様に作製した。このとき、透明基板66のもう一方の面に発光体層77までを形成できるので、第1ハーフユニット81の画素と第2ハーフユニット82の画素の位置合せを正確に行うことができる。
【0035】
(e)また、上記の透明基板66とは別に、透明基板73上に加温条件にてITOからなる透明電極層72を形成して第3ハーフユニット83を作製した。同様にして第4ハーフユニット84も作製したが、第3ハーフユニット83とは電極79にMgを主体とするAgMg合金を用いた点で異なる。可視光透過性やイオン化ポテンシャルが低い電極72を得るために、透明基板73は250℃程度の加熱条件下で成膜するため、透明基板73は耐熱性材料であるガラス等が使用できる。なお、ガラスからの発光素子85内へのアルカリ成分の侵入を防ぐ目的で、無アルカリガラスを使用しても構わない。第4ハーフユニット84の基板80には無アルカリガラスを用いたが、とくに透明である必要は無く、セラミックなど通常の耐熱性材料が使用できる。
【0036】
(f)続いて、第1ハーフユニット81の発光層70の面と、第3ハーフユニット83の透明電極72の面を正孔輸送層71を介して接着した。正孔輸送層71は高分子材料ポリフェニレンビニレンを有機溶剤溶液として塗布成膜した。このような正孔輸送層としては、通常用いられる高分子材料のうちイオン化ポテンシャルが2〜6eVのものが用いられ、そのような高分子材料としてはビニルカルバゾール系、フェニルビニレン系などが使用できる。このように貼り合わせることによって発光ユニットを形成しているので、電極形成時の加熱による有機材料の劣化を避けることができる。
(g)同様に、第2ハーフユニット82の電子輸送層78の面と、第4ハーフユニット84の電極79の面をポリメチルメタクリレートからなる電子輸送層78を介して接着した。電子輸送層78はイオン化ポテンシャルが2〜5eVのものが用いられ、そのような高分子材料としてはポリメチルメタクリレートなどが使用でき、イオン化ポテンシャルを下げる目的でドーパントを含有させても構わない。ドーパントはオキサジアゾール系やキノリル系錯体などの有機物やイオン化ポテンシャルの小さいAgMg合金やAlLi合金やアルミニウムなどの金属を使用できる。このように貼り合わせることによって発光ユニットを形成しているので、電極形成時の加熱による有機材料の劣化を避けることができる。
以上の工程により、発光素子85を構成した。
【0037】
次に、この発光素子85の発光特性について説明する。この発光素子85は、透明電極69とITO透明電極76とを交流電源の一方の電極に接続し、ITO透明電極72と電極79とを交流電源のもう一方の電極に接続して電圧を印加し、発光特性を観測した。この発光素子85では、60Hzのサイン波形で最大起電力のピーク−トゥ−ピークが16Vの交流波形を印加することにより、第1有機発光体層2と、第2有機発光体層6は、それぞれ交互に点灯した。この場合、2000cd/mの高い発光輝度が得られた。
【0038】
尚、発光素子85を直流電源にて駆動する場合は、透明電極76をAgMg合金の10nm薄膜からなる透明電極とし、電極79をCuO等からなる黒色の電極を用いて、発光素子85を作製すればよく、透明電極69と透明電極76とを直流電源の陰極に接続し、透明電極72と電極79とを直流電源の陽極に接続して電圧を印加し、発光特性を観測した。この発光素子85では、16Vの直流電圧を印加することにより、第1有機発光体層2と、第2有機発光体層6は、それぞれ同時に点灯した。この場合、3700cd/mの高い発光輝度が得られた。
【0039】
(比較例1)
比較例1の発光素子について図4を用いて説明する。図4は、この発光素子50の素子構造を示す概略断面図である。この発光素子50は、実施の形態2に係る発光素子と比較すると、単一の発光ユニットからなる点で相違する。具体的には、発光体に有機化合物を用い、電極51と発光体層53との間に電子輸送層52を設け、発光体層53と電極55との間に正孔輸送層54を設けた。なお、発光素子50の各層の材料及び各層の作製手順は、実施の形態3と同様に行った。この発光素子50では、電極51と電極52との間に交流電源を接続し、実施の形態3と同様に交流電圧を印加したが、電極51側が正極で電極55側が負極となる場合には発光するが、電極51側が負極で電極55が正極となる場合には発光しないため、十分な発光輝度は得られなかった。
【0040】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る発光素子30について、図3を用いて説明する。図3は、この発光素子30の素子構造を示す概略断面図である。この発光素子30は、実施の形態2に係る発光素子と比較すると、発光体22、26と各電極21、23、25、27との間にそれぞれ強誘電体層31、32、33、34を設けている点で相違する。具体的には、第1電極21と第1発光体22との間に第1誘電体層31、第1発光体22と第2電極23との間に第2誘電体層32、第3電極25と第2発光体26との間に第3誘電体層33、第2発光体26と第4電極27との間に第4強誘電体層34を設けている。このように強誘電体層31、32、33、34を設けることで、更に輝度が向上する。
【0041】
この発光素子30は、以下の手順によって作製した。この発光素子30は、実施の形態3と同様に、第1発光ユニットと第2発光ユニットのそれぞれについて別々に作製し、最後にそれぞれの発光ユニットを重ね合わせて発光素子30を完成する。そこで、まず、第1及び第2発光ユニットを作製する手順について説明する。
(a)まず、電極付きの透明な基板(図示せず)として、ITO膜付きの無アルカリガラス基板を用いた。このITO膜は、第1発光ユニットでは第2電極23であり、第2発光ユニットでは第4電極27である。
(b)次に、電極23、27の上に強誘電体膜32、34として、タンタル酸バリウムからなる誘電体膜を、スパッタリングによって形成した。
(c)形成された誘電体層32、34の上に、基板温度を600℃とし、EB蒸着法により発光体層として、マンガンドープ硫化亜鉛からなる発光体層(無機発光体層)22、26を形成した。
(d)さらに、 タンタル酸バリウムからなる誘電体層31、33をスパッタリング法により発光体層22、26の上に形成した。
(e)この上にITO酸化物ターゲットを用いRFマグネトロンスパッタリング法により、基板温度250℃で、ITO透明電極21、25を形成した。
(f)最後に、第1発光ユニットと第2発光ユニットとを第1発光ユニットの無アルカリガラス基板24を介して貼り合わせて発光素子30を完成した。
以上の工程によってこの発光素子30を作製した。なお、この発光素子30の製造方法は、上記工程に限定されるものではない。例えば、上記の例では、第1発光ユニットと第2発光ユニットとを別々に作製し、最後に貼り合わせて作製したが、透明な絶縁体層として無アルカリガラス基板の両面に第1発光ユニットと第2発光ユニットのそれぞれを形成して発光素子30を作製してもよい。
【0042】
次に、この発光素子30の発光特性について説明する。この発光素子30は、ITO電極(第1電極)21とITO電極(第4電極)27とを交流電源の一方の電極に接続し、ITO電極(第2電極)23とITO電極(第3電極)25とを交流電源のもう一方の電極に接続して電圧を印加し、発光特性を観測した。この発光素子30では、200Vの電圧を印加することにより第1無機発光体層2と第2無機発光体層6が点灯し、500cd/mの高い発光輝度が得られた。この発光素子では、2つの発光ユニットを重ね合わせて、それぞれの発光ユニットを交流電源に並列接続している。これによって、一つの発光ユニットで輝度が飽和する条件下で駆動させることにより、下記比較例2の発光素子と比較すると、大幅に高い発光輝度が得られた。
【0043】
(比較例2)
比較例2の発光体に無機化合物を用いた発光素子について、図5を用いて説明する。この発光素子60は、実施の形態4に係る発光素子と比較すると、単一の発光ユニットのみからなる点で相違する。具体的には、発光体に有機化合物を用い、電極61と発光体層63との間に第1誘電体層62を設け、発光体層63と第2電極65との間に第2誘電体層64を設けた。発光素子60の各層を構成する材料および各層の作製手順は、実施の形態4と同じにした。比較例2の発光素子60は60Hzのパルス幅60Vの電圧をデータ電極に印加することにより、300cd/mの発光輝度が得られた。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る発光素子によれば、2つの発光ユニットが積み重ねられており、それぞれの発光ユニットが交流電源に並列接続されている。また、発光体が有機材料からなる場合には、2つの発光ユニットのそれぞれの発光体層が交互に発光するため、直流電源で駆動する場合のように連続的に発光しないため、長寿命の発光素子が得られる。発光体が無機材料からなる場合には、2つの発光ユニットのそれぞれの発光体層が発光するため、高い輝度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る発光素子の素子構造を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態3に係る発光素子の素子構造を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態5に係る発光素子の素子構造を示す概略断面図である。
【図4】比較例1に係る発光素子の素子構造を示す概略断面図である。
【図5】比較例2に係る発光素子の素子構造を示す概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る発光素子の素子構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1電極、2 第1有機発光体層、3 第2電極、4 透明絶縁体層、5 第3電極、6 第2有機発光体層、7 第4電極、10、20、30 発光素子、11 第1電子輸送層、12 第1正孔輸送層、13 第2電子輸送層、14第2正孔輸送層、21 第1電極、22 第1無機発光体層、23 第2電極、24 透明絶縁体層、25 第3電極、26 第2無機発光体層、27 第4電極、31 第1誘電体層、32 第2誘電体層、33 第3誘電体層、34 第4誘電体層、50、60 発光素子、51 第1電極、52 電子輸送層、53 有機発光層、54 正孔輸送層、55 第2電極、61 第1電極、62 第1誘電体層、63 無機発光層、64 第2誘電体層、65 第2電極、66透明基板、67、74 薄膜トランジスタ、68、75 絶縁体層、69 透明電極、70、77 発光体層、71 正孔輸送層、72 ITO透明電極、73 透明基板、76 ITO透明電極、78 電子輸送層、79 電極、80 基板、81 第1ハーフユニット、82 第2ハーフユニット、83 第3ハーフユニット、84 第4ハーフユニット、85 発光素子

Claims (10)

  1. 互いに対向する第1及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている発光体層とを備えている発光ユニットを少なくとも2以上積み重ねられていることを特徴とする発光素子。
  2. 互いに対向する第1及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている発光体層とを備えている発光ユニットを少なくとも2以上積み重ねられていることを特徴とする発光素子であって、
    前記発光体層が有機化合物を主体とし、
    互いに対向する前記第1及び前記第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている第1発光体層とを備えている第1発光ユニットと、
    互いに対向する第3及び第4電極と、前記第3電極と前記第4電極との間に挟まれている第2発光体層とを備えている第2発光ユニットと
    を備え、
    前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットとは、前記第2電極面と前記第3電極面とを互いに対向させて、積み重ねられていることを特徴とする発光素子。
  3. 互いに対向する第1及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれている発光体層とを備えている発光ユニットを少なくとも2以上積み重ねられていることを特徴とする発光素子であって、前記発光体層が無機物を主体とすることを特徴とする発光素子。
  4. 前記各発光ユニットは、透明又は半透明の絶縁体層を介して積み重ねられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の発光素子。
  5. 前記各発光ユニットは、交流電源に並列接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の発光素子。
  6. 前記第1ユニットの前記第1電極と、前記第2ユニットの前記第4電極とがそれぞれ交流電源の一方の電極に接続されていると共に、
    前記第1ユニットの前記第2電極と、前記第2ユニットの前記第3電極とがそれぞれ前記交流電源のもう一方の電極に接続されており、前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットが前記交流電源に並列接続されていることを特徴とする請求項5に記載の発光素子。
  7. 前記第1電極と前記第1発光体層との間に挟まれている第1電子輸送層と、
    前記第3電極と前記第2発光体層との間に挟まれている第2電子輸送層と
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の発光素子。
  8. 前記第2電極と前記第1発光体層との間に挟まれている第1正孔輸送層と、
    前記第4電極と前記第2発光体層との間に挟まれている第2正孔輸送層と
    をさらに備えることを特徴とする請求項2又は請求項7に記載の発光素子。
  9. 前記第1及び第2発光体層は、発光性無機材料を含み、
    前記第1電極と前記第1発光体層との間に挟まれている第1誘電体層と、
    前記第1発光体層と前記第2電極との間に挟まれている第2誘電体層と、
    前記第3電極と前記第2発光体層との間に挟まれている第3誘電体層と、
    前記第2発光体層と前記第4電極との間に挟まれている第4誘電体層と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の発光素子。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の発光素子が2次元配列している発光素子アレイと、
    前記発光素子アレイの面に平行な第1方向に平行に延在しており、前記発光素子の前記第1電極と前記第4電極とに接続されている複数のx電極と、
    前記発光素子アレイの面に平行であって、前記第1方向と直交する第2方向に平行に延在しており、前記発光素子の前記第2電極と前記第3電極とに接続されている複数のy電極と
    を備え、
    一組の前記x電極と前記y電極との間に交流電圧を印加して一つの発光素子を駆動することを特徴とする表示デバイス。
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