JP2004046617A - 画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム及びホームページ作成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラ付きモバイル1で画像データと共に予め設定したメール項目に応じたデータを入力してメールを作成し、同メールを受信したサーバ2がメール項目毎にメールデータを自動分解し、画像データと情報データとに区分けしてそれぞれ画像メモリー3及び情報メモリー4にそれぞれのデータベースとして自動構築する。同メモリに自動構築したデータに基づきサーバ上のホームページ5に受信したメールを区分けして掲載すると共に、受信したメールが始めて受信したメールであるときには,同メールに関する個別ホームページを作成し、2回目以降に受信したメールのときは既に作成済みの個別ホームページに今回受信したメールの記載事項を追加して記載する。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯情報端末からの画像付きメールによって、同メールを基にしたホームページの作成用ファイル・ソースを自動作成するシステム及び同ファイル・ソースを基に同メールに関するホームページを自動作成するホームページ作成システムに関する。
【0002】
【従来技術】
従来から端末装置等を操作してホームページを作成するためには、ホームページ作成に用いられるJava、PerlやHTML言語等の知識が必要であった。また、ホームページを閲覧できるようにするためには、ホームページ情報を幾つかのコマンドを用いて登録する必要があるが、同コマンドの登録は容易なものではなく誰もが簡単にホームページを作成できると言うものではなかった。
【0003】
最近では、クライアント側でホームページを自動作成する技術が提案されており、例えば、特開2000−67038号公報に示されるものが提案されている。同公報に記載されたものでは、ユーザはクライアント端末に対してパソコン等の端末装置からホームページ作成要求を送信し、クライアント側から送られてきたホームページ作成手順とホームページ作成画面をパソコン等の端末装置に受信する。同ホームページ作成手順に基づいて、受信したホームページ作成画面におけるホームページ作成項目に対して、ユーザ自身のホームページ作成に必要な項目内容を順次書き込むことを行う。必要に応じてユーザは、ホームページ作成画面に設定されているレイアウトの変更を行い、書き込みを終了したホームページ作成画面の情報をクライアント端末に送信する。
【0004】
クライアント端末は自身が有するホームページ作成プログラムを起動して、上記ユーザから送られてきたホームページ作成画面の情報を基にホームページの作成に必要な項目に対してHTML言語で記述されたホームページのベースとなるホームページテンプレートを作成する。また、Perl言語などを用いてボタンコントロールなどに付加する実行処理部分を作成して、ホームページを作成する。クライアント端末は、上記ホームページに閲覧ソフトウエアを備えさせるとともに、作成したホームページの表示、同ホームページの閲覧を行えるようにする。
【0005】
この公報に記載された発明では、ユーザは始めにクライアント端末から送られてきたホームページ作成画面を受信する必要があり、次に同受信したホームページ作成画面の作成項目毎に順次書き込みを行い、その後、書き込みを終了したホームページ作成画面をクライアント端末に送信して、クライアント端末でホームページを作成してもらう必要があった。
【0006】
また、携帯情報端末にホームページを作成するものとして特開2002−149555号公報に記載されたものが提案されている。同公報に記載されたものは、サーバからの送信によりパソコン等のユーザ端末の表示部に編集画面を表示し、ユーザが同編集画面に必要な事項を入力した後にサーバへ同入力したデータを送信する。
【0007】
ユーザ端末から送信されてきたデータ入力済みの編集画面をサーバで編集してデモ画面ファイルを作成し、同デモ画面ファイルをユーザ端末に送信する。同デモ画面に対するユーザの判断結果をユーザ端末との交信により確定し、デモ画面を携帯情報端末の表示部にホームページとして表示できるようになっている。
【0008】
この公報に記載されたものでも、ホームページの作成はパソコン等のユーザ端末からデータ入力を行い、ホームページが作成された後に携帯情報端末にホームページを表示させるものである。
【0009】
画像付きホームページを作成するためには取り込む画像に対して、デジタルカメラ等により読み込んだ画像情報をホームページ上に表示するのに適合したサイズにトリミング、縮小を行う必要があり、場合によっては、画像の色調整、変換などの作業を行った後でなければホームページ上に画像を取り込むことができなかった。また、画像をホームページ上に貼り付けるためには、各種ソフトや周辺機器などを揃えなければならず、ホームページ内に写真を取り込むだけでもユーザにあっては大変なコスト高となり、画像修正等においては、ある程度のホームページ作成のために熟練した知識がなければ満足のいくものを作成できなかった。このため、始めてホームページを作成する者や、あまりホームページ作成や画像処理に対する知識を有していないユーザにとっては、ホームページ作成は多大な時間と労力及びコストを要するものとなっている。
【0010】
クライアントから提供されるホームページ作成ソフトを利用する場合でも、ホームページの作成には、ホームページ作成用に必要な事項を入力するための画面をクライアントから入手しなければならず、しかも同画面に必要事項を入力した上でクライアントに送信してホームページを作成してもらう必要があった。この場合であってもホームページが作成されるまでに、短くても2時間程度の時間が必要であり、まして、携帯情報端末からホームページを作成するためには、クライアントから送られてくるホームページ作成用画面を携帯情報端末の表示画面サイズに変換し直さなければならず、変換に時間を更に要した。また、パソコン等の端末用サイズのままで携帯情報端末からホームページを作成しようとする場合には、必要事項のデータ入力が煩雑となり長時間を要することになった。
【0011】
これらのことから、画像付きホームページを迅速に作成し、しかも、ホームページの作成を携帯情報端末からのデータ入力により簡単に作成できることが望まれていた。
特に、新生児の親になった者にとっては、家族や親戚、友人等に誕生した新生児の写真を載せたホームページを誕生後直ぐに作成したいと考えており、親の希望を満たすことのできる簡単で直ぐにできる画像付きホームページの作成が産婦人科等を始めとして広く求められている。また、外回りの仕事をしている者にとって、仕事の報告を写真付きで簡単に作成でき、しかも作成した報告を外から報告することで報告した内容に基づく個別ホームページが作成でき、報告した内容や他の者が報告した内容等を出先から携帯情報端末を用いて自由に見ることができるホームページの作成システムの開発が広く望まれていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、携帯情報端末から画像付きメールを電気通信回線網に設けられたサーバに送信するだけで、同メールを受信したサーバによって前記メールに記載された内容でホームページを作成するために必要なデータベースを自動構築し、前記メールのホームページ作成用のファイル・ソースを自動作成することのできるシステムおよび同作成されたファイル・ソースを用いて送信した携帯情報端末からのメールの内容でホームページを作成することのできるホームページ作成システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願発明の課題は、本願請求項1〜8に記載された各発明により達成される。即ち、本願請求項1に係わる発明は、携帯情報端末から発信された画像付きメールを電気通信回線網に設けられたサーバで受信し、前記受信したサーバが前記メールを構成する画像データ項目を含む各メール項目毎に同メールのデータを自動分解し、前記自動分解した各メール項目毎のデータを画像データと情報データとに分けてそれぞれのデータベースを自動構築してホームページ用のファイル・ソースを作成することを特徴とする画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システムにある。
【0014】
この発明では、次のように構成されたシステムとなっている。即ち、携帯情報端末において、予め設定しておいたメールを構成する各メール項目のテンプレートを記録させておいて、それぞれ対応する画像データを含む各種データを入力してメールを作成し、同作成した画像付きメールを電気通信回線網に設けられたサーバに発信する。サーバでは、送られてきたメールを各メール項目毎にメールのデータを自動分解し、同データを画像データと情報データとに分けてそれぞれのデータベースを自動構築する。これによって、送信されたメール内容に関するホームページを作成するためのファイル・ソースが、メールをサーバに送信するだけで自動作成することができる。
【0015】
予め設定しておいた各メール項目毎に、直接データを入力することも、予めそれぞれのメール項目に対して入力すべきデータを複数用意しておき、同複数のデータを各メール項目のデータ入力欄に設けた選択ボタン「▼」をダブルクイック等を行うことによって、予め用意しておいた複数のデータから必要とするデータを選択することで当該メール項目にデータを入力することもできる。選択ボタン「▼」を設けることによってデータ入力が簡単となり、しかもデータ入力を間違えずに行うことができるようになる。前記メール項目としては、送信先サーバーのメールアドレス、携帯情報端末のメールアドレス等メール通信に必要な事項を含み、他にメール内容として必要な事項をメール項目として選択しておくことが望ましい。
【0016】
また、画像データを携帯情報端末に取り込んで携帯情報端末の記録手段に保存し、同保存した画像のファイル名を前記メール項目のうち画像データを保存する。
メールと共に送る画像データとしては、静止画、動画のどちらの画像データでも良く、場合によっては静止画データ及び動画データを送ることもできるものであって、本発明で用いている画像、画像データの用語は、静止画及び動画、静止画データ及び動画データの両方を含んだ用語として用いている。
【0017】
メール項目のデータ記入欄には画像データの取り込みにより自動的に画像データを保存したファイル名を貼り付け、メールの送信時に画像データを情報データと一緒に送信することができる。電気通信回線網としては、携帯情報端末とサーバとの通信が可能なネットワーク構成であり、一般電話回線(電話回線やISDN等)、PHSや携帯電話等のネットワークあるいはインターネット等の回線網を用いることができる。
【0018】
サーバにおいては、メールを構成する各メール項目が既に登録されているので、受信したメールのデータを各メール項目毎に自動分解して、分解したデータをそれぞれの項目に対応して記録手段としてのメモリーに保存することができる。この際、画像データと情報データとに分けてメモリーに保存する。
【0019】
請求項2に係わる発明は、請求項1の事項に加えて、携帯情報端末がカメラ付きモバイルである事項を限定した画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システムにある。
【0020】
この発明では、携帯情報端末がカメラ付きモバイルを用いているため、同カメラで撮った写真とメールとを1対1の関係で作成することができる。このため、例えば、産婦人科等で新生児の写真を病院スタッフが撮ったその場で新生児に関するデータをメール項目にそれぞれ入力することでメールを作成することができる。これによって、同メールの記載内容と写真に映った映像とが同じ新生児に関する情報となり、全てのデータが一致した同一新生児に関するものとして作成することができ、画像データと情報データとの取り違えを防止することができる。これによって、サーバに送信した画像付きメール内容に基づいてホームページ用のファイル・ソースを作成することができる。又、この作成したファイル・ソースを別途利用することによって、新生児の取り違え防止に使用することもできる。
【0021】
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2記載の事項に加えて、サーバが受信したメールの認証登録が行えたメールに対してのみファイル・ソースを作成する事項を限定した画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
【0022】
この発明では、予め登録されている携帯情報端末からのメールに対してのみ、ホームページ用のファイル・ソースを作成することができる。
このため、受信したメールとしては、予め設定したメール項目毎にデータが入力されたメールとなっているので同メールのデータを自動分解してホームページ用ファイル・ソースを簡単に作成することができる。
【0023】
請求項4に係わる発明は、請求項1〜3いずれかの事項に加えて、メールが新生児の画像データ及び同新生児の情報データを有する事項を限定した画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システムにある。
【0024】
この発明では、携帯情報端末から送信されたメールが、新生児の画像付きメールであり、同メールを受信したサーバによって新生児に関するホームページ用のファイル・ソースを作成することができる。このため、新生児が誕生した時に病院スタッフ等が撮影した新生児の写真とともに予め設定しておいたメール項目に必要事項を入力するだけでメールが作成でき、同作成したメールを送信するだけで、メールを受信したサーバによってホームページ用ファイル・ソースを迅速に作成することができる。サーバにおいて同作成したファイル・ソースから短時間に新生児に関する個別ホームページを自動作成し、同作成した個別ホームページを開設することができるようになる。このため、新生児の家族、親戚、新生児の親の友人等が前記ホームページを新生児の誕生から長く時間を置くことなしに見ることができるようになり、新生児の親と共に新生児の誕生を祝うことができるようになる。
【0025】
請求項5に係わる発明は、請求項4の事項に加えて、新生児のメール項目データとして、同新生児の音声データを有する事項を限定した画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システムにある。
【0026】
この発明では、新生児の産声等の音声をホームページ用のファイル・ソースとして作成することができるので、新生児に関するホームページを作成するに当たっては、新生児の産声等も合わせてホームページ上に掲載することができるようになる。即ち、個別ホームページ上で新生児の写真を見ながら産声を何度でも聞くことができるようになる。
【0027】
請求項6に係わる発明は、請求項1〜3いずれかの事項に加えて、メールが画像データを伴った各種仕事に関する報告事項データを有する事項を限定した画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システムにある。
【0028】
この発明では、例えば、外回りの仕事を行っている者が、現場での仕事内容を確認する写真と共に仕事の報告事項をメールにて送信することで、同メールを受信したサーバにおいてメール内容に基づいてホームページ用のファイル・ソースを自動的に作成することができる。このため、日報、週報、仕事の終了報告等の各種報告をメールの送信だけで写真を添えて行うことができるようになる。しかも、前記ファイル・ソースを基に仕事にあった個別ホームページを作成することが容易になり、同個別ホームページ経の追加書き込み等も携帯情報端末からメール送信という形で自由に行うことができるようになる。これによって、仕事の効率を高めることができるようになる。
【0029】
請求項7に係わる発明は、請求項1〜6いずれかの事項に加えて、サーバが更に作成したファイル・ソースを基に新たに画像付きメールを作成し、予め登録しておいた送信先に前記新たなメールを送信する事項を限定した画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システムにある。
【0030】
この発明では、サーバに予め受信するメールに対応した送信先を登録しておき、サーバで受信したメールについての送信先へ、同受信したメールをそのまま転送するか、あるいは受信したメールを予め設定しておいたメール形式に変換した後で前記送信先へ送信することができる。
【0031】
これにより、サーバに送られてきたメールでホームページ用のファイル・ソースを作成すると共に、同メール内容を予め登録しておいた送信先へ送ることができるので、必要なところへも迅速にメール内容を知らせることができるようになる。
【0032】
請求項8に係わる発明は、サーバが、予め受信した前記メールを取り込むホームページを有し、同ホームページが、前記受信したメールを特定して掲載する掲載位置を有し、前記受信したメールにおけるメール項目内容により特定した前記掲載位置に前記受信したメールの所定事項を掲載し、同掲載位置に掲載されたメールが新規なメールのときは、同新規なメールに対して前記ファイル・ソースを基に個別ホームページを作成し、前記掲載位置に既にメールが掲載されているときには、前記ファイル・ソースを前記既に作成されている個別ホームページに追記保存する、ことを特徴とするホームページ作成システムにある。
【0033】
この発明では、サーバに予め受信したメールを掲載するホームページを設けておき、同ホームページの内一つのフレームには、受信したメールを特定して掲載する掲載場所を設けておく。同メール掲載場所には、メール事項に記載された内容によりメールの掲載位置を決定し、同位置にメールが受信した旨を表示すると共に、同位置へのメールが始めての場合には、受信した前記メールについての個別ホームページを作成する。個別ホームページの作成は、本願発明のホームページ用ファイル・ソース作成システムにより作成したファイル・ソースを基に作成する。
【0034】
前記メール掲載場所に既にメールを受信しているときには、新たに受信したメールを本願発明のホームページ用ファイル・ソース作成システムにより作成したファイル・ソースを基に、既に作成されている個別ホームページ上に追記して、追記したデータを所定の記録場所に保存するものである。
【0035】
これにより、サーバ上に予め作成されているホームページを見て、そのなかで必要なデータを見たいときには、掲載位置に掲載されているメールからそのデータに係わる個別ホームページにアクセスすることができるようになる。個別ホームページへのアクセスは、ID番号、パスワード等を入力することでアクセスできる用に構成することもできる。
【0036】
掲載位置としては、例えば、新生児の関するメールを受信した場合には、新生児の顔写真とその下に新生児の母親の姓名を配置することなどができる。新生児の母親の姓名で特定される位置に、始めてメールが来たときには、同掲載位置に新生児の写真を貼りつけるとともに、同写真とリンクして同新生児の個別ホームページを作成する。個別ホームページの作成に当たっては、サーバで受信したメールのメール事項に基づいてファイル・ソースを作成し、同ファイル・ソースを基に当該新生児の個別ホームページを作成する。
【0037】
また、新生児の個別ホームページが作成された後に、さらに同じ新生児に関するメールを受信したときには、作成済みの前記新生児に係わる個別ホームぺージに新たに受信したメールのメール事項を追記して保存する。これによって、新生児の誕生後、病室での様子や、母親と新生児の写真、体重、身長の変化等を当該新生児のホームページ上に順次掲載することができ、新生児の家族、親戚等が同個別ホームページを閲覧することで遠くに居ながらでも何時でも好きなときに同ホームページを見ることができる。また、同ホームページへの書き込みを行えるようにしておくことにより、御祝いの言葉をホームページ上に記載することもできる。
【0038】
サーバに設けたホームページにアクセスしてきた人が、新生児の写真をダブルクイックすると、ID番号及びパスワード入力画面に移り、正規のID番号及びパスワードを入力した人に同新生児について作成した個別ホームページにアクセスできるように個別ホームページを構成する等、使いやすい形にホームページを構成することができる。
【0039】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1には、本願発明の全体概略図が示してあり、電気通信回線網経由で双方向通信可能に接続する一方には携帯情報端末としてのカメラ付きモバイル1が設けられており、他方にはカメラ付きモバイル1からのメールを受信し、受信したメール内容を自動分解してホームページ用のファイル・ソースの自動作成及び同ファイル・ソースを用いてホームページの作成を行うサーバ2が設けられている。サーバ2に対して管理用の端末7を用いてサーバ2に保存されたデータの内容を修正、訂正、あるいはデータ入力、システムの変更等を行うことができる。また、サーバ2に対して外部からの端末機器(パソコンや外部モバイル等)8からアクセスすることができる。
【0040】
電気通信回線網としてインターネットを用いた場合には、カメラ付きモバイル1及びサーバ2にはそれぞれのプロバイダを介してインターネットに接続され、それぞれインターネット上のメールアドレスを有している。電気通信回線網としては、携帯情報端末とサーバとの通信が可能なネットワーク構成であり、一般電話回線(電話回線やISDN等)、PHSや携帯電話等のネットワークあるいはインターネット等の回線網を用いることができる。
【0041】
本発明の好適な実施の形態として、携帯情報端末としてカメラ付きモバイルを例にとって説明するが、本願発明における携帯情報端末としてはカメラ付きモバイルに限定されるものではなく、当業者が適用可能な画像データを取り込み、取り込んだ画像データをメールと共に送信することのできる携帯情報端末を全て包含するものである。また、画像データとしては、静止画データや動画データが含まれている。
【0042】
カメラ付きモバイル1から送信されるメールとして、新生児に関するメールを例に取って説明する。図2に示すように、カメラ付きモバイル1から送信される新生児に関するメール項目としては、予め登録しておいたサーバのメールアドレス、産婦の名前、出生日時、性別、体重、身長、添付写真、産声等のメール項目をテンプレートとして設定しておくことができる。産婦の名前については、予めカメラ付きモバイル1に入院している産婦の名前を全員登録しておき、図3に示すように選択ボタン「▼」を操作して、誕生した新生児の産婦の名前を選択することで産婦の名前、例えば、「○田」をメール項目欄に入力することができる。産婦の名前のメール項目欄に新生児の両親の名前を入力することもできるが、新生児に関するメールを特定するためには、産婦の名前を用いることが望ましい。
【0043】
性別としては、図4に示すように、男、女を予め登録しておき、選択ボタン「▼」を操作することで、誕生した新生児の性別を入力することができる。出生日時、伸長及び体重等に付いては、数字を入力するだけで済み、写真についてはモバイルに備えられたカメラで新生児を撮影すれば、自動的に画像ファイル名が添付写真の項目欄に入力されるように設定しておくことができる。
【0044】
これによって、ただ単にカメラで新生児を写すだけでメールに写真を添付することができるようになる。また、産声を録音するときには、録音スイッチを操作することで自動的に録音され、録音を記録したファイル名が産声の項目欄に入力されるように設定しておくことで行うことができる。また、図4に示すように、オプションとして、双子や三つ子等が生まれた場合に備えて、多産した場合の項目を設定しておくこともできる。項目の設定及びファイルの自動取り込み等は、メールソフトのシステム設計で適宜構築することができる。
【0045】
これにより、産院での病院スタッフ、家族の者がカメラ付きモバイル1で分娩室又はその近くの室において新生児を撮影すると共に、メール項目に必要事項の入力も場合によっては親指1本だけを動かすことで入力することができる。このように、簡単な操作でメールを作成することができ、同メールをサーバ2に通常のメール送信と同様に送信することだけで済む。
【0046】
また、カメラ付きモバイル1を用いて、新生児の誕生直後における写真や新生児の伸長等の情報を含んだメールの作成以外に、産室、授乳室、待合室等における新生児の様子を写した写真を簡単な説明とともにカメラ付きモバイル1で作成することができる。その際には、産後何日かして測定した伸長、体重を測定した、日付と共にメールに記入するとともに、新生児の親からの喜びのメッセージを作成することもできる。この場合、メール項目を更に追加して構成することも、産後の様子を知らせるメール作成用のメール項目のテンプレートを別途作成しておき、同メール項目に画像データ及び情報データを入力することでメールを作成するようにしてもよい。
【0047】
カメラ付きモバイル1で作成したメールは、予め登録してあるサーバ2に対して送信するだけで、後は同メールを受信したサーバにおいて受信したメールのメール項目を自動分解し、ホームページ用のファイル・ソースを作成することができる。同ファイル・ソースの作成について図5を用いて説明する。
【0048】
図5には、サーバ2にて受信したメールをメール項目毎のデータとして自動分解し、分解したデータは画像データ及び情報データに分けてそれぞれのデータベースを自動構築される。その後、同自動構築したデータベースをを用いてホームページを作成する様子について概略図として示している。
【0049】
サーバ2で受信した画像付きメールは、自動取り込みソフト等により画像データと情報データとに分けられ、それぞれメール項目に対応して識別アドレスが付されて画像データはメモリー3に、情報データはメモリー4にそれぞれデータベースとして自動構築される。このとき、図6に示すように、受信したメールが始めて受信した1回目のメールであるか、2回目以降のメールであるかの判断を行う。データベースの自動構築は、既存のデーだベース作成ソフト等を用いて行うことができる。
【0050】
1回目のメールである時には、同受信したメールを特定するための用いられている産婦の名前に対して予め登録しておいた送信先に対して、受信したメールを所定のメール形式に作り直して一斉に配信する。この所定のメール形式としては、病院等からの誕生祝いの言葉等を記載した事項及び新生児の誕生にかかわる書誌的事項、新生児の写真、新生児のホームページのアドレス等を載せておくことが望ましい。場合によっては、送信先の端末に対応した形式でメールを送信することが望ましい。
【0051】
受信したメールをメール項目毎に分解しデータベースとして保存したファイル・ソースを用いて、図7に示すようにサーバ2に作成してあるホームページ上に新生児の写真を掲載する。このとき、新生児の顔写真の下に産婦の名前を並べておくと、新生児の親戚等が同ホームページを見たときに直ぐに該当する新生児を見つけ出すことができるようになる。新生児の顔写真の下に記載するものとしては、産婦の名前以外に、新生児の親の名前、出生日時等を記載することもできる。
【0052】
サーバ2では、上記ホームページに新生児の写真を載せると共に、メールが1回目のメールであるときには、同新生児に対する個別ホームページを前記ファイル・ソースを用いて自動作成する。受信したメールが1回目のメールか2回目以降のメールであるかは、受信したメールにおけるメール項目のうち産婦の名前を確認することで判断することができる。即ち、産婦名でのメールを始めて受信したか、既に受信したことがあるか等によって判断することができる。ホームページの作成は、既存のホームページ作成ソフトを利用することができる。
【0053】
サーバで受信したメールが2回目以降のメールであるときには、ホームぺージ上の写真を新たに送られてきた写真に更新してもよいし、新生児の誕生時における写真をそのまま使用することができる。また、作成済みの個別ホームページ上の所定箇所に2回目以降に送られてきたメールのメール項目に記載されたデータ内容を追記して掲載する。
【0054】
これにより、新生児の写真を撮り、メール事項に必要な事項を記入してサーバに送信するだけで、自動的に個別ホームぺージの作成及び更新を行うことができる。これにより、カメラ付きモバイルを用いてホームページの作成及びその管理が簡単に行え、遠く離れた家族や親戚、友人に誕生直後の新生児の様子を知らせることができるようになる。また、新生児のホームページを閲覧した人から御祝いのメッセージを前記個別ホームページに書き込んでもらうこともできる。ホームページへの書き込み、閲覧の制限等に付いては、従来から用いられているホームページの管理ソフト等を利用することができる。
【0055】
上記の説明では、カメラ付きモバイルからの画像付きメールによって新生児に関するホームページ用のファイル・ソース及びホームページを作成することについて説明したが、本願発明はメールとしては新生児に関するものだけではなく、他の用途にも適用できるものである。その1例として、外回りで仕事をしている者が写真付きメールを報告書等の形で送信することによって、同メールを受信したサーバ上に受信するメールの仕事に関するホームページを個別に作成することができる。送信するメールとしては、同メールのテンプレートを仕事に応じて各種メール項目を用意しておくことにより様々な仕事に対応するメールを作成することができる。図8、9を用いて、外回りをしている者が作成したメール及び同メールにより作成したホームページについて説明する。
【0056】
図8には、外回りの者が作成したメールの例を示している。メールを構成するメール項目については、予め必要な事項が報告できるようにメールのテンプレートを作成しておくことが必要である。図8に示すように、販売者のメールアドレス、売買した商品の写真(同写真はカメラ付きモバイルで撮影することができる。)、売上げの冊数、単価、及びコメント等が入力されてメールが作成されている。商品名、商品番号等を入力する場合には、予め商品名、商品番号をモバイルに登録しておき、選択ボタン「▼」をクイックすることで、希望する商品名、商品番号を入力することもできる。
【0057】
サーバーでは、受信したメールをメール項目毎に自動分解して同メール項目に記載されたデータを保存して、ホームページ用のファイル・ソースを自動作成する。保存したデータを関連先に連絡する必要があるときには、各関連先に同受信したメール又は受信したメールを加工し直してから送信する。各関連先への送信は、予め受信したメールのメール事項の内容に応じて次に行う処理を決めておくことにより行うことができる。
【0058】
サーバでは、図9に示すようにサーバにおけるホームページ上に受信したメールを区分して掲載する。このとき、同ホームページ上にはメールを受信した日時等を記入することで行うこともできる。また、受信したメールが1回目のメールであるときには同メールに関する個別ホームページを作成し、2回目以降の受信であるときには、既に作成した同メールの個別ホームページに今回受信したメールに記載された事項を追加する。個別ホームページの作成及び既に作成済みの個別ホームページへの追記は、上記サーバで自動作成したファイル・ソースを用いて行うことができる。
【0059】
これにより、新生児や外回りでの仕事等様々な場所で利用することができ、画像付きのホームページ及び同ホームページ用のファイル・ソースが、カメラ付きのモバイルから簡単に作成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の全体概略図を示す図である。
【図2】メール項目の例を示す図である。
【図3】上記メール項目で選択ボタンにより項目内に登録された事項を表示した図である。
【図4】上記メール項目を更に表示した図である。
【図5】本願発明のシステム構成図である。
【図6】サーバにおける受信メールのフローチャートである。
【図7】サーバにおけるホームページを示す図である。
【図8】仕事の報告用にメールを用いたときのメール項目を示す図である。
【図9】仕事関係のメールを受信したサーバにおけるホームページを示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ付きモバイル
2 サーバ
3 画像メモリー
4 情報メモリー
5 サーバにおけるホームページ
6 個別ホームページ
7 管理用端末
8 外部端末
Claims (8)
- 携帯情報端末から発信された画像付きメールを電気通信回線網に設けられたサーバで受信し、
前記サーバが、前記受信したメールを構成する画像データ項目を含む各メール項目毎に同メールのデータを自動分解し、
前記自動分解した各メール項目毎のデータを画像データと情報データとに分けてそれぞれのデータベースを自動構築してホームページ用のファイル・ソースを作成することを特徴とする画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。 - 前記携帯情報端末が、カメラ付きモバイルであることを特徴とする請求項1記載の画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
- 前記サーバが、前記受信したメールの認証登録が行えたメールに対してのみ前記ファイル・ソースを作成することを特徴とする請求項1又は2記載の画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
- 前記メールが、新生児の画像データ及び同新生児の情報データを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
- 前記新生児のメール項目のデータとして、同新生児の音声データを有することを特徴とする請求項4記載の画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
- 前記メールが、画像データを含み各種仕事に関する報告事項データを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
- 前記サーバが、更に前記作成したファイル・ソースを基に新たに画像付きメールを作成し、予め登録しておいた送信先に前記新たなメールを送信することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム。
- 前記サーバが、受信した前記メールを取り込むホームページを有し、
前記ホームページが、前記受信したメールを特定して掲載する掲載位置を有し、
前記受信したメールにおけるメール項目内容により特定した前記掲載位置に前記受信したメールの所定事項を掲載し、
前記掲載位置に掲載されたメールが新規なメールのときは、同新規なメールに対して前記ファイル・ソースを基に個別ホームページを作成し、
前記掲載位置に既にメールが掲載されているときには、前記ファイル・ソースを前記既に作成されている個別ホームページに追記保存する、
ことを特徴とするホームページ作成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204410A JP2004046617A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 画像付きメールを用いたホームページ用ファイル・ソース作成システム及びホームページ作成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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