JP2004045906A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡易な機構でメンテナンス性が高く、メンテナンス時における信号線の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿台に載置される原稿の画像情報を読み取る原稿読取部3と、原稿読取部3で読み取った画像情報に基づいて被転写材Pに画像を形成する画像作像部5とを備える。そして、原稿読取部3は、画像作像部5の上方に配設されるとともに、画像作像部5の上方の一部又は全部を開放可能に移動する。
【選択図】 図2
【解決手段】原稿台に載置される原稿の画像情報を読み取る原稿読取部3と、原稿読取部3で読み取った画像情報に基づいて被転写材Pに画像を形成する画像作像部5とを備える。そして、原稿読取部3は、画像作像部5の上方に配設されるとともに、画像作像部5の上方の一部又は全部を開放可能に移動する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、原稿読取部と画像作像部とが分割して設けられたデジタル複写機、ファクシミリ、又は、それらとプリンタ等を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、卓上型デジタル複写機等の画像形成装置において、省スペース化を達成するために、転写紙等の被転写材が排出される排出部(排紙トレイ)が、装置の外側に張り出すことなく、原稿読取部と画像作像部との間隙に設けられた装置が用いられている。
【0003】
詳しくは、画像形成装置は、大きく分類すると、原稿の画像情報を読み取る原稿読取部と、その画像情報に基づいて被転写材に画像を形成する画像作像部とからなる。
ここで、原稿読取部は、原稿を搬送する搬送ユニットや、原稿が載置される原稿台や、原稿台に載置された原稿の画像情報を光学的に読み取るスキャナユニット等で構成される。また、画像作像部は、画像情報に対応した露光をおこなう画像書込みユニットや、被転写材を収納する給紙ユニットや、感光体ドラム上に画像を形成する作像ユニットや、被転写材上の未定着画像を定着する定着ユニット等で構成される。
【0004】
そして、原稿読取部は、画像作像部の上方に、間隙を設けて配設されている。この画像作像部と原稿読取部との間隙に、被転写材の排出部が配設されている。すなわち、画像作像部の上面に、画像作像部から排出された被転写材が次々と載置されていく。そして、画像形成装置を操作するユーザーは、画像作像部と原稿読取部との間隙から、載置された被転写材を取り出すことになる。
【0005】
ここで、画像作像部の上面に載置された被転写材をユーザーが容易に取り出すことができるように、原稿読取部は画像作像部に支持されている。
詳しくは、画像形成装置の操作方向(ユーザーが操作する側である。)からみて、画像作像部の上面における後方領域及び一方の側方領域に起立部が設けられている。そして、それらの起立部に、原稿読取部が支持されている。すなわち、原稿読取部は、後方領域の起立部と側方領域の起立部との、ほぼ2辺で支持されている。
【0006】
したがって、起立部のない前方領域及び他方の側方領域は開放された領域となり、ユーザーはその開放された領域から排紙部上の被転写材を取り出すことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の画像形成装置は、排紙部が装置外に張り出すことがないために、その分、装置の設置スペースを小さくできるというメリットがある反面、画像作像部のメンテナンスが難しいという問題があった。
【0008】
上述したように、画像形成装置の画像作像部には、種々のユニットが収納されている。そして、これらのユニットは、サービスマンによって適宜にメンテナンスがされる。
ところが、画像作像部の上面側に配設されたユニット、例えば、画像書込みユニットのメンテナンスをおこなう場合や、画像作像部の側方起立部に配設された排紙ユニットのメンテナンスをおこなう場合に、画像作像部の上方に設置された原稿読取部が障害となって、メンテナンスの作業が難しかった。すなわち、原稿読取部と画像作像部との間隙近傍のユニットのメンテナンスを、視認性が悪く、作業空間が限定された状態でおこなう必要があった。
【0009】
上述の問題を解決するために、実際にメンテナンスをおこなうとき、サービスマンは、原稿読取部を画像形成装置から取り外して、画像作像部の上方の作業空間を確保していた。
しかし、原稿読取部の重量は小さくはなく、一人のサービスマンが苦労なく短時間に作業するのが難しかった。この問題は、高速で大型の画像形成装置になればなるほど、それに応じて原稿読取部の重量も増すために、無視できないものとなっていた。
【0010】
また、上述の問題を解決するために、メンテナンス時には原稿読取部を上方に持ち上げて支持し、通常時には装置内に収納される複数の支持部材を、原稿読取部と画像作像部との間に設けた装置もあった。このような装置では、メンテナンス時に、原稿読取部と画像作像部との間隙を大きくとれるために、画像作像部の上面近傍での作業空間をある程度確保できる。
【0011】
しかし、その場合にも手動で原稿読取部を昇降するのは、サービスマンにとって簡単な作業ではなかった。また、原稿読取部の昇降を自動化する場合には、その昇降に係わる機構が複雑且つ大型なものとなってしまうという問題がある。
この問題は、より大きな作業空間を確保して作業性を向上するために、原稿読取部の昇降のピッチを大きくすればするほど、無視できないものとなっていた。
【0012】
さらに、上述のようなメンテナンスをおこなう際に、サービスマンの不注意によって、原稿読取部と画像作像部とを接続する電気配線や光ケーブル等の信号線を、破損してしまうという不具合が生じる可能性もあった。
【0013】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な機構でメンテナンス性が高く、メンテナンス時における信号線の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、原稿台に載置される原稿の画像情報を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取った前記画像情報に基づいて被転写材に画像を形成する画像作像部とを備え、前記原稿読取部は、前記画像作像部の上方に配設されるとともに、該画像作像部の上方の一部又は全部を開放可能に移動するものである。
【0015】
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1記載の発明において、前記原稿読取部と前記画像作像部との対向面に回動支軸を備え、前記原稿読取部は、前記回動支軸を中心に回転移動して前記画像作像部の上方を開放するものである。
【0016】
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項2に記載の発明において、前記回動支軸は貫通穴を有し、前記貫通穴を通って前記原稿読取部と前記画像作像部との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなう信号線を備えたものである。
【0017】
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記回動支軸は、前記画像作像部の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に設けられたものである。
【0018】
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1に記載の発明において、前記原稿読取部と前記画像作像部との対向面にスライド部材を備え、前記原稿読取部は、前記スライド部材に沿ってスライド移動して前記画像作像部の上方を開放するものである。
【0019】
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項5に記載の発明において、前記原稿読取部と前記画像作像部との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなうために係合する一対のコネクタを備え、前記一対のコネクタは、前記原稿読取部のスライド移動に連動して接離されるものである。
【0020】
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記スライド部材は、前記画像作像部の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に少なくとも2つ設けられたものである。
【0021】
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記原稿読取部の移動による前記画像作像部の上方の開放を検出する検出部を備えたものである。
【0022】
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項8に記載の発明において、前記検出部の検出結果に基づいて装置外からの電力供給を遮断するものである。
【0023】
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記原稿読取部の移動を抑止するストッパ部材を着脱自在に備えたものである。
【0024】
また、請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記画像作像部にて画像が形成されて前記画像作像部から排出された被転写材を載置する排出部を備え、前記排出部は、前記画像作像部の上面に配設されたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0026】
実施の形態1.
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1は実施の形態1における画像形成装置を示す概略斜視図である。
図1において、1は画像形成装置としてのデジタル複写機、3は原稿の画像情報を光学的に読み取る原稿読取部、5は原稿読取部3で読み取った画像情報に基づいて転写紙Pに画像を形成する画像作像部、5aは画像作像部5の右側方領域に設けられた右側方起立部、5bは画像作像部5の後方領域に設けられた後方起立部、7は原稿読取部3と画像作像部5との間隙に設けられた転写紙Pの排出部、8は原稿読取部3と画像作像部5との対向面に設けられた回動支軸を示す。
【0027】
また、9は原稿読取部3の移動を検出する検出部としてのインターロックスイッチ、10は原稿読取部3の移動を抑止するストッパ部材、11はユーザーが画像作像部5のメンテナンスをおこなうときに開閉される前カバー、12、13は転写紙Pを収納する給紙カセット、15は画像作像部5で画像が形成された後の転写紙Pを排紙部7に向けて排出する排出ユニットを示す。
【0028】
ここで、原稿読取部3は、原稿を搬送する搬送ユニットや、原稿が載置される原稿台や、原稿の画像情報を光学的に読み取るスキャナユニットや、画像形成装置をユーザーが操作するための操作表示部等で構成される。
【0029】
また、画像作像部5は、画像情報に対応した露光をおこなう画像書込みユニットや、被転写材を収納する給紙ユニットや、感光体ドラムや現像器等を収納する作像ユニット(プロセスユニット)や、被転写材上の未定着画像を定着する定着ユニットや、排出ユニット15等で構成される。
【0030】
また、画像作像部5の操作方向(図1の矢印Aの方向である。)には、前カバー11が設けられており、ユーザー又はサービスマンは前カバー11を開けて、所定の作業をおこなう。
例えば、画像作像部5内で搬送される被転写材としての転写紙Pが紙づまり(ジャム)をおこしてその転写紙Pを取り除く場合に、前カバー11を開けてその作業がおこなわれる。また、画像を形成する際に消費されるトナーを収納する作像ユニットを新品のものに交換する場合にも、前カバー11を開けてその作業がおこなわれる。
【0031】
また、画像作像部5の操作方向には、2つの給紙カセット12、13が設けられており、ユーザー又はサービスマンは給紙カセット12、13を前方に引き出して、所定の作業をおこなう。
例えば、画像形成をおこなうたびに消費される給紙カセット12、13内の転写紙Pがなくなった場合に、その給紙カセット12、13を引き出して、転写紙Pを補充する。また、給紙カセット12、13そのものに不具合が生じてメンテナンスが必要となった場合にも、その給紙カセット12、13を引き出してメンテナンスをおこなう。
【0032】
また、原稿読取部3は、画像作像部5の上方(図1中の矢印Cの方向である。)に配設されている。
詳しくは、原稿読取部3は、画像作像部5の矢印A方向からみた後方領域に設けられた後方起立部5bと、矢印A方向からみた右側の側方領域に設けられた右側方起立部5aとに支持されている。
【0033】
そして、原稿読取部3と画像作像部5との対向面であって、後方起立部5bと側方起立部5aとが交差する領域には、原稿読取部3の回動を可能にする回動支軸8が設けられている。
【0034】
さらに、後方起立部5b上には、インターロックスイッチ9が設けられている。このインターロックスイッチ9は、原稿読取部3の移動を検出して、画像形成装置1の外部から画像形成装置1に向けて供給される電力を遮断する電気回路を構成する。
これによって、原稿読取部3が正常な位置に設置されている場合には(図1の状態である。)、画像形成装置1には電力が供給されて、画像形成装置1による画像形成が可能になる。これに対して、原稿読取部3が回転移動された場合には(後述する図2の状態である。)、画像形成装置1には電力が供給されないで、画像形成装置1による画像形成ができなくなる。
【0035】
また、原稿読取部3側面と側方起立部5a側面とにまたがるように、ストッパ部材10が、例えば、ねじ締結等で着脱自在に設けられている。
このストッパ部材10によって、画像形成装置1を正常に使用するときには、図1に示すように、原稿読取部3の回転移動は制限される。これに対して、画像形成装置1のメンテナンスをおこなう場合には(後述する図2の状態である。)、ストッパ部材10が取り外されて、原稿読取部3の回転移動が可能となる。
【0036】
また、画像作像部5に設けた側方起立部5aと後方起立部5bとにより、原稿読取部3と画像作像部5とに間隙が形成され、その間隙に転写紙Pを積載する排出部7が設けられている。
詳しくは、画像作像部5の側方起立部5aに配設された排出ユニット15から、図1の破線矢印方向に排出された転写紙Pは、排出部7に積載される。そして、ユーザーは、排出部7の転写紙Pを、矢印A方向又は矢印B方向の開放された領域から取り出すことになる。
【0037】
次に、上述のように構成された画像形成装置1における通常時の動作について説明する。
まず、原稿読取部3において、ユーザーが操作表示部の操作をおこなうと、搬送ユニットの原稿台に載置された原稿は、搬送ユニットによって、スキャナユニットとの対向位置に搬送される。スキャナユニットでは、原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
【0038】
その後、原稿読取部3で読み取られた原稿の画像情報は、電気信号又は光信号として、後述するケーブルを経由して、画像作像部5内の画像書込みユニットに伝達される。
画像作像部5において、画像書込みユニットからは画像情報に基づいたレーザ光等による露光が、作像ユニットの感光体ドラムに向けておこなわれる。そして、露光による静電潜像が形成された後の感光体ドラムは、現像器の位置でその潜像が顕像化される。さらに、その感光体ドラム上の画像は、給紙カセット12、13から搬送された転写紙Pに転写される。
【0039】
その後、感光体ドラム上の画像が転写された未定着の転写紙Pは、定着ユニットにより、画像が定着される。
このようにして、原稿に対応した画像が形成された転写紙Pは、排出ユニット15から排出された後に、排出部7に載置される。
【0040】
次に、図2、図3にて、画像形成装置1のメンテナンスをおこなうときの、動作について説明する。
図2は、図1の画像形成装置1における原稿読取部3を回転移動した後の状態を示す概略斜視図である。また、図3は、メンテナンス時の状態を示す概略斜視図である。
図2、図3において、7aは排紙部7において着脱自在に設けられた排紙トレイ、17は画像作像部5内に収納された画像書込みユニットを示す。
【0041】
ここで、画像書込みユニット17は、図2、図3に示すように、画像作像部5内であってその上面近傍に配設されている。そのために、画像書き込みユニット17のメンテナンスをする場合には、図中の矢印C方向からおこなうことになる。すなわち、画像書込みユニット17を、矢印A方向又は矢印B方向からメンテナンスしようとすると、他のユニットや、筺体を構成するフレーム部材等が、障害となって作業が困難となる。
【0042】
そして、画像形成装置1における排出ユニット15や画像書込みユニット17のメンテナンスをする場合に(特には、サービスマンによるメンテナンスである。)、まず、上述のストッパ部材10が、図2の矢印Kに示すように、画像形成装置1から取り外される。
次に、図2に示すように、原稿読取部3が、回動支軸8を中心に矢印Rの方向に回転移動される。
【0043】
これにより、画像作像部5の上方(矢印Cの方向である。)は、開放される。また、側方起立部5aの排出ユニット15が配設された側(矢印Bの方向である。)も、開放される。さらには、後方起立部5bにおける矢印Aの方向も、開放される。
【0044】
このとき、上述のインターロックスイッチ9は、原稿読取部3の移動によって、押圧が解除されて矢印Q方向に可動部が移動する。そして、インターロックスイッチ9が構成する安全回路によって、装置1外部からの電力供給が遮断される。
そして、図2に示す状態で、開放された領域に係わるユニットのメンテナンスが効率よくおこなわれることになる。このとき、外部からの電力は遮断されているために、メンテナンスをおこなうものが誤って装置1内部の電気部品に触れて感電する不具合や、メンテナンス作業中に装置1内部のユニットが動作する不具合等を未然に防止することができる。
【0045】
そして、画像作像部5の上面近傍のメンテナンスをおこなう場合には、図3の矢印Tに示すように、排紙トレイ7aが取り外される。
これにより、排紙部7直下に配設された画像書込みユニット17が開放される。そして、メンテナンスをおこなうものは、矢印C方向から、画像書込みユニット17のメンテナンスを効率よくおこなうことになる。
【0046】
次に、図4にて、原稿読取部3と画像作像部5との対向面に配設された回動支軸8の構成について、詳述する。
図4は、図1〜図3の画像形成装置1における回動支軸及び信号線を示す部分拡大図である。
図4において、3aは回転支軸8と係合する軸受、8aは回動支軸8に設けられた貫通穴、20、21は信号線としてのケーブル、22はコネクタを示す。
【0047】
ここで、回動支軸8は、画像作像部5上に固設されている。また、軸受3aは、原稿読取部3に設けられている。そして、回動支軸8は、軸受3aを貫通して、原稿読取部3内の空間に向けて起立している。
このような構成により、原稿読取部3は、回動支軸8を中心に、上述の回転移動をおこなうことになる。
【0048】
また、回動支軸8は中空軸となっている。そして、回動支軸8の貫通穴8a(中空部)を通して、原稿読取部3と画像作像部5との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなう信号線としてのケーブル20、21が配設されている。
詳しくは、原稿読取部3側の電気部品等と接続されたケーブル21と、画像作像部5側の電気部品等と接続されたケーブル20とが、コネクタ22により接続されて、これが回動支軸8の貫通穴8aを通っている。
【0049】
以上述べたように、ケーブル20、21は回動支軸8の内部に配設されているために、原稿読取部3の回動をおこなっても、ケーブル20、21が巻き込まれて破損する等の不具合が生じない。
また、メンテナンスをおこなう場合に、2つのケーブル20、21を接続するコネクタ22の接続を解除する必要もない。
さらに、ケーブル20、21は、原稿読取部3の回動移動によりほとんど伸縮しないので、ケーブル20、21の長さの設定が容易である。
なお、回動支軸8の構成は上述の構成に限定されることなく、例えば、原稿読取部3側に回動支軸を固設して、画像作像部5側に軸受を設けることもできる。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態1においては、画像作像部5の上面近傍のメンテナンスをおこなう場合に、その上方に配設された原稿読取部3を持ち上げて取り外すことなく、回転移動するだけで簡単に画像作像部5の上方を開放することができるために、メンテナンス性の高い画像形成装置を提供できる。また、メンテナンスをおこなう際に、電源が自動的に切断されるので、感電等の不具合の生じない、作業環境が配慮された画像形成装置を提供することができる。さらに、ケーブル20、21の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供することができる。
【0051】
なお、本実施の形態1では、回動支軸8を、原稿読取部3と画像作像部5との対向面であって、後方起立部5bと側方起立部5aとが交差する領域に配設した。しかし、回動支軸8の設置位置は、これに限定されることなく、上方からのメンテナンス性を妨げない限り、どの位置に設置してもよい。具体的には、メンテナンスをおこなうものは、矢印A又は矢印Bの方向に立って、矢印C方向からメンテナンスをおこなう。そのために、後方領域及び右側方領域の範囲、すなわち、後方起立部5b及び側方起立部5a上に、回動支軸8を設置すれば、メンテナンス性が確保されることになる。
【0052】
実施の形態2.
図5にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。図5は、実施の形態5における画像形成装置を示す概略斜視図である。詳しくは、図5は、画像形成装置1のメンテナンスをおこなうために、原稿読取部3をスライド移動させた後の状態を示す図である。
本実施の形態2の画像形成装置は、原稿読取部3の移動の方法が、前記実施の形態1のものと相違する。
【0053】
図5において、3bは原稿読取部3に設けられた凹部、5cは画像作像部5の側方起立部5aに設けられた凸部、25、28はスライド部材としての一対のスライドレール、26は後方起立部5b上に固設されたスライド部材としての固定軸、29は固定軸26と係合するスライド部材としての案内溝、30、31は原稿読取部3のスライド移動に連動して接離する一対のコネクタ、32は原稿読取部3のスライド移動を検出する検出部としてのインターロックスイッチを示す。
【0054】
ここで、図5に示すように、一対のスライドレール25、28のうち、一方の部材25は画像作像部5の側方起立部5a上に配設されており、他方の部材28は原稿読取部3の対向面に配設されている。なお、この一対のスライドレール25、28は、原稿読取部3の矢印S方向のスライド移動を可能にするように設置されたものである。
【0055】
また、一対のスライド部材としての固定軸26及び案内溝29のうち、固定軸26は画像作像部5の後方起立部5b上に配設されており、案内溝29は原稿読取部3の対向面に配設されている。なお、この固定軸26及び案内溝29は、原稿読取部3の矢印S方向のスライド移動を可能にするように設置されたものである。
【0056】
このように構成された二対のスライド部材25、26、28、29によって、原稿読取部3は、画像作像部5の上方を、がたつきなくスライド移動することになる。そして、原稿読取部3をスライド移動させた後に(図5の状態である。)、前記実施の形態1と同様に、上方に開放された排紙部7近傍に配設されたユニットについて、所定のメンテナンスをおこなうことになる。
【0057】
また、画像作像部5に設けられた凸部5cと、原稿読取部3に設けられた凹部3bとは、メンテナンスをおこなわない通常時には係合している。
このとき、凸部5cに設けられたコネクタ30と、凹部3bに設けられたコネクタ31とは、接続された状態にある。なお、この一対のコネクタ30、31は、スライド方向に垂直な対向面を有しており、上述した原稿読取部3のスライド移動に連動してその接離がされる。
【0058】
ここで、凸部5cに設けられたコネクタ30は、画像作像部5の電気部品等と電気的又は光学的に接続されている。また、凹部3bに設けられたコネクタ31は、原稿読取部3の電気部品等と電気的又は光学的に接続されている。そして、これらのコネクタ30、31の接続によって、原稿読取部3と画像作像部5との双方向の信号の伝達が可能になる。
【0059】
また、凸部5cにおいて、凹部3bと対向する面内には、インターロックスイッチ32が配設されている。このインターロックスイッチ32は、原稿読取部3のスライド移動に連動して、オン・オフされる。そして、前記実施の形態1と同様に、原稿読取部3が移動するのを検出して、装置1外部からの電力供給を遮断する。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態2においても、画像作像部5の上面近傍のメンテナンスをおこなう場合に、その上方に配設された原稿読取部3を持ち上げて取り外すことなく、スライド移動するだけで簡単に画像作像部5の上方を開放することができるために、前記実施の形態1と同様に、メンテナンス性の高い画像形成装置を提供できる。また、メンテナンスをおこなう際に、電源が自動的に切断されるので、感電等の不具合の生じない作業環境が配慮された画像形成装置を提供することができる。さらに、コネクタ30、31の接離が原稿読取部3のスライド移動に連動しておこなわれるので、メンテナンス時にコネクタ30、31の抜き差しを忘れる不具合の生じない、画像形成装置を提供することができる。
【0061】
なお、本実施の形態2では、原稿読取部3を矢印A方向にスライド移動させる構成としたが、原稿読取部3を矢印B方向にスライド移動させる構成とすることもできる。すなわち、画像作像部5の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に、複数のスライド部材を配設することができる。そして、その場合にも、本実施の形態2と同様の効果を奏することになる。
【0062】
また、上記各実施の形態では、原稿読取部3を、画像作像部5に設けた2つの起立部5a、5bで支持した。しかし、原稿読取部3の支持方法は、これに限定されることなく、例えば、原稿読取部3を画像作像部5上面に設けた複数の支柱にて支持することもできる。
【0063】
また、上記各実施の形態では、画像作像部5上面の近傍に配設されるユニットを画像書込みユニット17として、これをメンテナンスした。しかし、本発明はこれに限定されることなく、画像形成装置の構成によって配設されるそれ以外のユニットや部品についても、原稿読取部3を移動した後に、容易にメンテナンスすることができる。
【0064】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、比較的簡易な機構でメンテナンス性が高く、信号線の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す概略斜視図である。
【図2】図1の画像形成装置において、原稿読取部を回転移動した後の状態を示す概略斜視図である。
【図3】図2の画像形成装置において、メンテナンス時の状態を示す概略斜視図である。
【図4】図1の画像形成装置における回動支軸及び信号線を示す部分拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態2における画像形成装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置、 3 原稿読取部、 3a 軸受、 3b 凹部、5 画像作像部、 5a 右側方起立部、5b 後方起立部、 5c 凸部、 7 排出部、7a 排紙トレイ、 8 回動支軸、9、32 インターロックスイッチ(検出部)、 10 ストッパ部材、11 前カバー、 12、13 給紙カセット、 15 排出ユニット、17 画像書込みユニット、 20、21 ケーブル(信号線)、25、28 スライドレール(スライド部材)、26 固定軸(スライド部材)、 29 案内溝(スライド部材)、30、31 コネクタ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、原稿読取部と画像作像部とが分割して設けられたデジタル複写機、ファクシミリ、又は、それらとプリンタ等を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、卓上型デジタル複写機等の画像形成装置において、省スペース化を達成するために、転写紙等の被転写材が排出される排出部(排紙トレイ)が、装置の外側に張り出すことなく、原稿読取部と画像作像部との間隙に設けられた装置が用いられている。
【0003】
詳しくは、画像形成装置は、大きく分類すると、原稿の画像情報を読み取る原稿読取部と、その画像情報に基づいて被転写材に画像を形成する画像作像部とからなる。
ここで、原稿読取部は、原稿を搬送する搬送ユニットや、原稿が載置される原稿台や、原稿台に載置された原稿の画像情報を光学的に読み取るスキャナユニット等で構成される。また、画像作像部は、画像情報に対応した露光をおこなう画像書込みユニットや、被転写材を収納する給紙ユニットや、感光体ドラム上に画像を形成する作像ユニットや、被転写材上の未定着画像を定着する定着ユニット等で構成される。
【0004】
そして、原稿読取部は、画像作像部の上方に、間隙を設けて配設されている。この画像作像部と原稿読取部との間隙に、被転写材の排出部が配設されている。すなわち、画像作像部の上面に、画像作像部から排出された被転写材が次々と載置されていく。そして、画像形成装置を操作するユーザーは、画像作像部と原稿読取部との間隙から、載置された被転写材を取り出すことになる。
【0005】
ここで、画像作像部の上面に載置された被転写材をユーザーが容易に取り出すことができるように、原稿読取部は画像作像部に支持されている。
詳しくは、画像形成装置の操作方向(ユーザーが操作する側である。)からみて、画像作像部の上面における後方領域及び一方の側方領域に起立部が設けられている。そして、それらの起立部に、原稿読取部が支持されている。すなわち、原稿読取部は、後方領域の起立部と側方領域の起立部との、ほぼ2辺で支持されている。
【0006】
したがって、起立部のない前方領域及び他方の側方領域は開放された領域となり、ユーザーはその開放された領域から排紙部上の被転写材を取り出すことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の画像形成装置は、排紙部が装置外に張り出すことがないために、その分、装置の設置スペースを小さくできるというメリットがある反面、画像作像部のメンテナンスが難しいという問題があった。
【0008】
上述したように、画像形成装置の画像作像部には、種々のユニットが収納されている。そして、これらのユニットは、サービスマンによって適宜にメンテナンスがされる。
ところが、画像作像部の上面側に配設されたユニット、例えば、画像書込みユニットのメンテナンスをおこなう場合や、画像作像部の側方起立部に配設された排紙ユニットのメンテナンスをおこなう場合に、画像作像部の上方に設置された原稿読取部が障害となって、メンテナンスの作業が難しかった。すなわち、原稿読取部と画像作像部との間隙近傍のユニットのメンテナンスを、視認性が悪く、作業空間が限定された状態でおこなう必要があった。
【0009】
上述の問題を解決するために、実際にメンテナンスをおこなうとき、サービスマンは、原稿読取部を画像形成装置から取り外して、画像作像部の上方の作業空間を確保していた。
しかし、原稿読取部の重量は小さくはなく、一人のサービスマンが苦労なく短時間に作業するのが難しかった。この問題は、高速で大型の画像形成装置になればなるほど、それに応じて原稿読取部の重量も増すために、無視できないものとなっていた。
【0010】
また、上述の問題を解決するために、メンテナンス時には原稿読取部を上方に持ち上げて支持し、通常時には装置内に収納される複数の支持部材を、原稿読取部と画像作像部との間に設けた装置もあった。このような装置では、メンテナンス時に、原稿読取部と画像作像部との間隙を大きくとれるために、画像作像部の上面近傍での作業空間をある程度確保できる。
【0011】
しかし、その場合にも手動で原稿読取部を昇降するのは、サービスマンにとって簡単な作業ではなかった。また、原稿読取部の昇降を自動化する場合には、その昇降に係わる機構が複雑且つ大型なものとなってしまうという問題がある。
この問題は、より大きな作業空間を確保して作業性を向上するために、原稿読取部の昇降のピッチを大きくすればするほど、無視できないものとなっていた。
【0012】
さらに、上述のようなメンテナンスをおこなう際に、サービスマンの不注意によって、原稿読取部と画像作像部とを接続する電気配線や光ケーブル等の信号線を、破損してしまうという不具合が生じる可能性もあった。
【0013】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な機構でメンテナンス性が高く、メンテナンス時における信号線の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、原稿台に載置される原稿の画像情報を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取った前記画像情報に基づいて被転写材に画像を形成する画像作像部とを備え、前記原稿読取部は、前記画像作像部の上方に配設されるとともに、該画像作像部の上方の一部又は全部を開放可能に移動するものである。
【0015】
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1記載の発明において、前記原稿読取部と前記画像作像部との対向面に回動支軸を備え、前記原稿読取部は、前記回動支軸を中心に回転移動して前記画像作像部の上方を開放するものである。
【0016】
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項2に記載の発明において、前記回動支軸は貫通穴を有し、前記貫通穴を通って前記原稿読取部と前記画像作像部との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなう信号線を備えたものである。
【0017】
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記回動支軸は、前記画像作像部の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に設けられたものである。
【0018】
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1に記載の発明において、前記原稿読取部と前記画像作像部との対向面にスライド部材を備え、前記原稿読取部は、前記スライド部材に沿ってスライド移動して前記画像作像部の上方を開放するものである。
【0019】
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項5に記載の発明において、前記原稿読取部と前記画像作像部との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなうために係合する一対のコネクタを備え、前記一対のコネクタは、前記原稿読取部のスライド移動に連動して接離されるものである。
【0020】
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記スライド部材は、前記画像作像部の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に少なくとも2つ設けられたものである。
【0021】
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記原稿読取部の移動による前記画像作像部の上方の開放を検出する検出部を備えたものである。
【0022】
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項8に記載の発明において、前記検出部の検出結果に基づいて装置外からの電力供給を遮断するものである。
【0023】
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記原稿読取部の移動を抑止するストッパ部材を着脱自在に備えたものである。
【0024】
また、請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記画像作像部にて画像が形成されて前記画像作像部から排出された被転写材を載置する排出部を備え、前記排出部は、前記画像作像部の上面に配設されたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0026】
実施の形態1.
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1は実施の形態1における画像形成装置を示す概略斜視図である。
図1において、1は画像形成装置としてのデジタル複写機、3は原稿の画像情報を光学的に読み取る原稿読取部、5は原稿読取部3で読み取った画像情報に基づいて転写紙Pに画像を形成する画像作像部、5aは画像作像部5の右側方領域に設けられた右側方起立部、5bは画像作像部5の後方領域に設けられた後方起立部、7は原稿読取部3と画像作像部5との間隙に設けられた転写紙Pの排出部、8は原稿読取部3と画像作像部5との対向面に設けられた回動支軸を示す。
【0027】
また、9は原稿読取部3の移動を検出する検出部としてのインターロックスイッチ、10は原稿読取部3の移動を抑止するストッパ部材、11はユーザーが画像作像部5のメンテナンスをおこなうときに開閉される前カバー、12、13は転写紙Pを収納する給紙カセット、15は画像作像部5で画像が形成された後の転写紙Pを排紙部7に向けて排出する排出ユニットを示す。
【0028】
ここで、原稿読取部3は、原稿を搬送する搬送ユニットや、原稿が載置される原稿台や、原稿の画像情報を光学的に読み取るスキャナユニットや、画像形成装置をユーザーが操作するための操作表示部等で構成される。
【0029】
また、画像作像部5は、画像情報に対応した露光をおこなう画像書込みユニットや、被転写材を収納する給紙ユニットや、感光体ドラムや現像器等を収納する作像ユニット(プロセスユニット)や、被転写材上の未定着画像を定着する定着ユニットや、排出ユニット15等で構成される。
【0030】
また、画像作像部5の操作方向(図1の矢印Aの方向である。)には、前カバー11が設けられており、ユーザー又はサービスマンは前カバー11を開けて、所定の作業をおこなう。
例えば、画像作像部5内で搬送される被転写材としての転写紙Pが紙づまり(ジャム)をおこしてその転写紙Pを取り除く場合に、前カバー11を開けてその作業がおこなわれる。また、画像を形成する際に消費されるトナーを収納する作像ユニットを新品のものに交換する場合にも、前カバー11を開けてその作業がおこなわれる。
【0031】
また、画像作像部5の操作方向には、2つの給紙カセット12、13が設けられており、ユーザー又はサービスマンは給紙カセット12、13を前方に引き出して、所定の作業をおこなう。
例えば、画像形成をおこなうたびに消費される給紙カセット12、13内の転写紙Pがなくなった場合に、その給紙カセット12、13を引き出して、転写紙Pを補充する。また、給紙カセット12、13そのものに不具合が生じてメンテナンスが必要となった場合にも、その給紙カセット12、13を引き出してメンテナンスをおこなう。
【0032】
また、原稿読取部3は、画像作像部5の上方(図1中の矢印Cの方向である。)に配設されている。
詳しくは、原稿読取部3は、画像作像部5の矢印A方向からみた後方領域に設けられた後方起立部5bと、矢印A方向からみた右側の側方領域に設けられた右側方起立部5aとに支持されている。
【0033】
そして、原稿読取部3と画像作像部5との対向面であって、後方起立部5bと側方起立部5aとが交差する領域には、原稿読取部3の回動を可能にする回動支軸8が設けられている。
【0034】
さらに、後方起立部5b上には、インターロックスイッチ9が設けられている。このインターロックスイッチ9は、原稿読取部3の移動を検出して、画像形成装置1の外部から画像形成装置1に向けて供給される電力を遮断する電気回路を構成する。
これによって、原稿読取部3が正常な位置に設置されている場合には(図1の状態である。)、画像形成装置1には電力が供給されて、画像形成装置1による画像形成が可能になる。これに対して、原稿読取部3が回転移動された場合には(後述する図2の状態である。)、画像形成装置1には電力が供給されないで、画像形成装置1による画像形成ができなくなる。
【0035】
また、原稿読取部3側面と側方起立部5a側面とにまたがるように、ストッパ部材10が、例えば、ねじ締結等で着脱自在に設けられている。
このストッパ部材10によって、画像形成装置1を正常に使用するときには、図1に示すように、原稿読取部3の回転移動は制限される。これに対して、画像形成装置1のメンテナンスをおこなう場合には(後述する図2の状態である。)、ストッパ部材10が取り外されて、原稿読取部3の回転移動が可能となる。
【0036】
また、画像作像部5に設けた側方起立部5aと後方起立部5bとにより、原稿読取部3と画像作像部5とに間隙が形成され、その間隙に転写紙Pを積載する排出部7が設けられている。
詳しくは、画像作像部5の側方起立部5aに配設された排出ユニット15から、図1の破線矢印方向に排出された転写紙Pは、排出部7に積載される。そして、ユーザーは、排出部7の転写紙Pを、矢印A方向又は矢印B方向の開放された領域から取り出すことになる。
【0037】
次に、上述のように構成された画像形成装置1における通常時の動作について説明する。
まず、原稿読取部3において、ユーザーが操作表示部の操作をおこなうと、搬送ユニットの原稿台に載置された原稿は、搬送ユニットによって、スキャナユニットとの対向位置に搬送される。スキャナユニットでは、原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
【0038】
その後、原稿読取部3で読み取られた原稿の画像情報は、電気信号又は光信号として、後述するケーブルを経由して、画像作像部5内の画像書込みユニットに伝達される。
画像作像部5において、画像書込みユニットからは画像情報に基づいたレーザ光等による露光が、作像ユニットの感光体ドラムに向けておこなわれる。そして、露光による静電潜像が形成された後の感光体ドラムは、現像器の位置でその潜像が顕像化される。さらに、その感光体ドラム上の画像は、給紙カセット12、13から搬送された転写紙Pに転写される。
【0039】
その後、感光体ドラム上の画像が転写された未定着の転写紙Pは、定着ユニットにより、画像が定着される。
このようにして、原稿に対応した画像が形成された転写紙Pは、排出ユニット15から排出された後に、排出部7に載置される。
【0040】
次に、図2、図3にて、画像形成装置1のメンテナンスをおこなうときの、動作について説明する。
図2は、図1の画像形成装置1における原稿読取部3を回転移動した後の状態を示す概略斜視図である。また、図3は、メンテナンス時の状態を示す概略斜視図である。
図2、図3において、7aは排紙部7において着脱自在に設けられた排紙トレイ、17は画像作像部5内に収納された画像書込みユニットを示す。
【0041】
ここで、画像書込みユニット17は、図2、図3に示すように、画像作像部5内であってその上面近傍に配設されている。そのために、画像書き込みユニット17のメンテナンスをする場合には、図中の矢印C方向からおこなうことになる。すなわち、画像書込みユニット17を、矢印A方向又は矢印B方向からメンテナンスしようとすると、他のユニットや、筺体を構成するフレーム部材等が、障害となって作業が困難となる。
【0042】
そして、画像形成装置1における排出ユニット15や画像書込みユニット17のメンテナンスをする場合に(特には、サービスマンによるメンテナンスである。)、まず、上述のストッパ部材10が、図2の矢印Kに示すように、画像形成装置1から取り外される。
次に、図2に示すように、原稿読取部3が、回動支軸8を中心に矢印Rの方向に回転移動される。
【0043】
これにより、画像作像部5の上方(矢印Cの方向である。)は、開放される。また、側方起立部5aの排出ユニット15が配設された側(矢印Bの方向である。)も、開放される。さらには、後方起立部5bにおける矢印Aの方向も、開放される。
【0044】
このとき、上述のインターロックスイッチ9は、原稿読取部3の移動によって、押圧が解除されて矢印Q方向に可動部が移動する。そして、インターロックスイッチ9が構成する安全回路によって、装置1外部からの電力供給が遮断される。
そして、図2に示す状態で、開放された領域に係わるユニットのメンテナンスが効率よくおこなわれることになる。このとき、外部からの電力は遮断されているために、メンテナンスをおこなうものが誤って装置1内部の電気部品に触れて感電する不具合や、メンテナンス作業中に装置1内部のユニットが動作する不具合等を未然に防止することができる。
【0045】
そして、画像作像部5の上面近傍のメンテナンスをおこなう場合には、図3の矢印Tに示すように、排紙トレイ7aが取り外される。
これにより、排紙部7直下に配設された画像書込みユニット17が開放される。そして、メンテナンスをおこなうものは、矢印C方向から、画像書込みユニット17のメンテナンスを効率よくおこなうことになる。
【0046】
次に、図4にて、原稿読取部3と画像作像部5との対向面に配設された回動支軸8の構成について、詳述する。
図4は、図1〜図3の画像形成装置1における回動支軸及び信号線を示す部分拡大図である。
図4において、3aは回転支軸8と係合する軸受、8aは回動支軸8に設けられた貫通穴、20、21は信号線としてのケーブル、22はコネクタを示す。
【0047】
ここで、回動支軸8は、画像作像部5上に固設されている。また、軸受3aは、原稿読取部3に設けられている。そして、回動支軸8は、軸受3aを貫通して、原稿読取部3内の空間に向けて起立している。
このような構成により、原稿読取部3は、回動支軸8を中心に、上述の回転移動をおこなうことになる。
【0048】
また、回動支軸8は中空軸となっている。そして、回動支軸8の貫通穴8a(中空部)を通して、原稿読取部3と画像作像部5との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなう信号線としてのケーブル20、21が配設されている。
詳しくは、原稿読取部3側の電気部品等と接続されたケーブル21と、画像作像部5側の電気部品等と接続されたケーブル20とが、コネクタ22により接続されて、これが回動支軸8の貫通穴8aを通っている。
【0049】
以上述べたように、ケーブル20、21は回動支軸8の内部に配設されているために、原稿読取部3の回動をおこなっても、ケーブル20、21が巻き込まれて破損する等の不具合が生じない。
また、メンテナンスをおこなう場合に、2つのケーブル20、21を接続するコネクタ22の接続を解除する必要もない。
さらに、ケーブル20、21は、原稿読取部3の回動移動によりほとんど伸縮しないので、ケーブル20、21の長さの設定が容易である。
なお、回動支軸8の構成は上述の構成に限定されることなく、例えば、原稿読取部3側に回動支軸を固設して、画像作像部5側に軸受を設けることもできる。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態1においては、画像作像部5の上面近傍のメンテナンスをおこなう場合に、その上方に配設された原稿読取部3を持ち上げて取り外すことなく、回転移動するだけで簡単に画像作像部5の上方を開放することができるために、メンテナンス性の高い画像形成装置を提供できる。また、メンテナンスをおこなう際に、電源が自動的に切断されるので、感電等の不具合の生じない、作業環境が配慮された画像形成装置を提供することができる。さらに、ケーブル20、21の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供することができる。
【0051】
なお、本実施の形態1では、回動支軸8を、原稿読取部3と画像作像部5との対向面であって、後方起立部5bと側方起立部5aとが交差する領域に配設した。しかし、回動支軸8の設置位置は、これに限定されることなく、上方からのメンテナンス性を妨げない限り、どの位置に設置してもよい。具体的には、メンテナンスをおこなうものは、矢印A又は矢印Bの方向に立って、矢印C方向からメンテナンスをおこなう。そのために、後方領域及び右側方領域の範囲、すなわち、後方起立部5b及び側方起立部5a上に、回動支軸8を設置すれば、メンテナンス性が確保されることになる。
【0052】
実施の形態2.
図5にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。図5は、実施の形態5における画像形成装置を示す概略斜視図である。詳しくは、図5は、画像形成装置1のメンテナンスをおこなうために、原稿読取部3をスライド移動させた後の状態を示す図である。
本実施の形態2の画像形成装置は、原稿読取部3の移動の方法が、前記実施の形態1のものと相違する。
【0053】
図5において、3bは原稿読取部3に設けられた凹部、5cは画像作像部5の側方起立部5aに設けられた凸部、25、28はスライド部材としての一対のスライドレール、26は後方起立部5b上に固設されたスライド部材としての固定軸、29は固定軸26と係合するスライド部材としての案内溝、30、31は原稿読取部3のスライド移動に連動して接離する一対のコネクタ、32は原稿読取部3のスライド移動を検出する検出部としてのインターロックスイッチを示す。
【0054】
ここで、図5に示すように、一対のスライドレール25、28のうち、一方の部材25は画像作像部5の側方起立部5a上に配設されており、他方の部材28は原稿読取部3の対向面に配設されている。なお、この一対のスライドレール25、28は、原稿読取部3の矢印S方向のスライド移動を可能にするように設置されたものである。
【0055】
また、一対のスライド部材としての固定軸26及び案内溝29のうち、固定軸26は画像作像部5の後方起立部5b上に配設されており、案内溝29は原稿読取部3の対向面に配設されている。なお、この固定軸26及び案内溝29は、原稿読取部3の矢印S方向のスライド移動を可能にするように設置されたものである。
【0056】
このように構成された二対のスライド部材25、26、28、29によって、原稿読取部3は、画像作像部5の上方を、がたつきなくスライド移動することになる。そして、原稿読取部3をスライド移動させた後に(図5の状態である。)、前記実施の形態1と同様に、上方に開放された排紙部7近傍に配設されたユニットについて、所定のメンテナンスをおこなうことになる。
【0057】
また、画像作像部5に設けられた凸部5cと、原稿読取部3に設けられた凹部3bとは、メンテナンスをおこなわない通常時には係合している。
このとき、凸部5cに設けられたコネクタ30と、凹部3bに設けられたコネクタ31とは、接続された状態にある。なお、この一対のコネクタ30、31は、スライド方向に垂直な対向面を有しており、上述した原稿読取部3のスライド移動に連動してその接離がされる。
【0058】
ここで、凸部5cに設けられたコネクタ30は、画像作像部5の電気部品等と電気的又は光学的に接続されている。また、凹部3bに設けられたコネクタ31は、原稿読取部3の電気部品等と電気的又は光学的に接続されている。そして、これらのコネクタ30、31の接続によって、原稿読取部3と画像作像部5との双方向の信号の伝達が可能になる。
【0059】
また、凸部5cにおいて、凹部3bと対向する面内には、インターロックスイッチ32が配設されている。このインターロックスイッチ32は、原稿読取部3のスライド移動に連動して、オン・オフされる。そして、前記実施の形態1と同様に、原稿読取部3が移動するのを検出して、装置1外部からの電力供給を遮断する。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態2においても、画像作像部5の上面近傍のメンテナンスをおこなう場合に、その上方に配設された原稿読取部3を持ち上げて取り外すことなく、スライド移動するだけで簡単に画像作像部5の上方を開放することができるために、前記実施の形態1と同様に、メンテナンス性の高い画像形成装置を提供できる。また、メンテナンスをおこなう際に、電源が自動的に切断されるので、感電等の不具合の生じない作業環境が配慮された画像形成装置を提供することができる。さらに、コネクタ30、31の接離が原稿読取部3のスライド移動に連動しておこなわれるので、メンテナンス時にコネクタ30、31の抜き差しを忘れる不具合の生じない、画像形成装置を提供することができる。
【0061】
なお、本実施の形態2では、原稿読取部3を矢印A方向にスライド移動させる構成としたが、原稿読取部3を矢印B方向にスライド移動させる構成とすることもできる。すなわち、画像作像部5の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に、複数のスライド部材を配設することができる。そして、その場合にも、本実施の形態2と同様の効果を奏することになる。
【0062】
また、上記各実施の形態では、原稿読取部3を、画像作像部5に設けた2つの起立部5a、5bで支持した。しかし、原稿読取部3の支持方法は、これに限定されることなく、例えば、原稿読取部3を画像作像部5上面に設けた複数の支柱にて支持することもできる。
【0063】
また、上記各実施の形態では、画像作像部5上面の近傍に配設されるユニットを画像書込みユニット17として、これをメンテナンスした。しかし、本発明はこれに限定されることなく、画像形成装置の構成によって配設されるそれ以外のユニットや部品についても、原稿読取部3を移動した後に、容易にメンテナンスすることができる。
【0064】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、比較的簡易な機構でメンテナンス性が高く、信号線の破損等の不具合の生じない画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す概略斜視図である。
【図2】図1の画像形成装置において、原稿読取部を回転移動した後の状態を示す概略斜視図である。
【図3】図2の画像形成装置において、メンテナンス時の状態を示す概略斜視図である。
【図4】図1の画像形成装置における回動支軸及び信号線を示す部分拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態2における画像形成装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置、 3 原稿読取部、 3a 軸受、 3b 凹部、5 画像作像部、 5a 右側方起立部、5b 後方起立部、 5c 凸部、 7 排出部、7a 排紙トレイ、 8 回動支軸、9、32 インターロックスイッチ(検出部)、 10 ストッパ部材、11 前カバー、 12、13 給紙カセット、 15 排出ユニット、17 画像書込みユニット、 20、21 ケーブル(信号線)、25、28 スライドレール(スライド部材)、26 固定軸(スライド部材)、 29 案内溝(スライド部材)、30、31 コネクタ。
Claims (11)
- 原稿台に載置される原稿の画像情報を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取った前記画像情報に基づいて被転写材に画像を形成する画像作像部とを備え、
前記原稿読取部は、前記画像作像部の上方に配設されるとともに、該画像作像部の上方の一部又は全部を開放可能に移動することを特徴とする画像形成装置。 - 前記原稿読取部と前記画像作像部との対向面に回動支軸を備え、
前記原稿読取部は、前記回動支軸を中心に回転移動して前記画像作像部の上方を開放することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記回動支軸は貫通穴を有し、
前記貫通穴を通って前記原稿読取部と前記画像作像部との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなう信号線を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記回動支軸は、前記画像作像部の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に設けられたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記原稿読取部と前記画像作像部との対向面にスライド部材を備え、
前記原稿読取部は、前記スライド部材に沿ってスライド移動して前記画像作像部の上方を開放することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記原稿読取部と前記画像作像部との電気的又は光学的な信号の伝達をおこなうために係合する一対のコネクタを備え、
前記一対のコネクタは、前記原稿読取部のスライド移動に連動して接離されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記スライド部材は、前記画像作像部の操作方向からみた後方領域及び側方領域の範囲内に少なくとも2つ設けられたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記原稿読取部の移動による前記画像作像部の上方の開放を検出する検出部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記検出部の検出結果に基づいて装置外からの電力供給を遮断することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記原稿読取部の移動を抑止するストッパ部材を着脱自在に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記画像作像部にて画像が形成されて前記画像作像部から排出された被転写材を載置する排出部を備え、
前記排出部は、前記画像作像部の上面に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
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