JP2004045885A - オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 - Google Patents
オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004045885A JP2004045885A JP2002204655A JP2002204655A JP2004045885A JP 2004045885 A JP2004045885 A JP 2004045885A JP 2002204655 A JP2002204655 A JP 2002204655A JP 2002204655 A JP2002204655 A JP 2002204655A JP 2004045885 A JP2004045885 A JP 2004045885A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- minute
- refractive
- illumination
- mask
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/09—Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
- G02B27/0927—Systems for changing the beam intensity distribution, e.g. Gaussian to top-hat
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/09—Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
- G02B27/0905—Dividing and/or superposing multiple light beams
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/09—Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
- G02B27/0938—Using specific optical elements
- G02B27/095—Refractive optical elements
- G02B27/0955—Lenses
- G02B27/0961—Lens arrays
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/09—Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
- G02B27/0938—Using specific optical elements
- G02B27/095—Refractive optical elements
- G02B27/0955—Lenses
- G02B27/0966—Cylindrical lenses
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B3/00—Simple or compound lenses
- G02B3/0006—Arrays
- G02B3/0037—Arrays characterized by the distribution or form of lenses
- G02B3/0056—Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along two different directions in a plane, e.g. honeycomb arrangement of lenses
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B3/00—Simple or compound lenses
- G02B3/0006—Arrays
- G02B3/0037—Arrays characterized by the distribution or form of lenses
- G02B3/0062—Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B3/00—Simple or compound lenses
- G02B3/0006—Arrays
- G02B3/0037—Arrays characterized by the distribution or form of lenses
- G02B3/0062—Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between
- G02B3/0068—Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between arranged in a single integral body or plate, e.g. laminates or hybrid structures with other optical elements
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
- G03F7/70075—Homogenization of illumination intensity in the mask plane by using an integrator, e.g. fly's eye lens, facet mirror or glass rod, by using a diffusing optical element or by beam deflection
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
【解決手段】一体的に形成された複数の第1微小屈折面(80a)と、一体的に形成された複数の第2微小屈折面(80b)とを備えたオプティカルインテグレータ(8)。第1微小屈折面の屈折力φaと第2微小屈折面の屈折力φbとの屈折力比φa/φbをγとし、オプティカルインテグレータの射出側の開口数をNAとし、第2微小屈折面の光入射側および光射出側における媒体の屈折率の差をΔnとするとき、パラメータβが、|β|<0.2、ただし、β=(γ−1)3・NA2/Δn2の条件を満足する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法に関し、特に半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に好適な照明光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光束がフライアイレンズに入射し、その後側焦点面に多数の光源からなる二次光源を形成する。二次光源からの光束は、フライアイレンズの後側焦点面の近傍に配置された開口絞りを介して制限された後、コンデンサーレンズに入射する。開口絞りは、所望の照明条件(露光条件)に応じて、二次光源の形状または大きさを所望の形状または大きさに制限する。
【0003】
コンデンサーレンズにより集光された光束は、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の構成を有する露光装置では、照度分布の均一性を高めるために、フライアイレンズを構成する微小レンズ要素の数をできるだけ多く設定することが必要である。また、開口絞りにおける光量損失を避けるために、所望の形状に近い形状を有する二次光源を形成することが必要である。このため、たとえばフライアイレンズを構成する微小レンズ要素のサイズを非常に小さく設定すること、すなわちマイクロフライアイレンズを用いることが考えられる。
【0005】
ここで、フライアイレンズは多数のレンズエレメントを縦横に且つ稠密に配列することにより構成されるのに対し、マイクロフライアイレンズは多数の微小屈折面を一体的に形成することにより構成される。すなわち、フライアイレンズは、単品で研磨した多数のレンズエレメントを組み合わせて稠密配列することにより構成されるのに対し、マイクロフライアイレンズは、たとえば平行平面ガラス板にMEMS技術(リソグラフィー+エッチング等)を応用して多数の微小屈折面を形成することによって構成される。
【0006】
したがって、フライアイレンズの製造では、研磨加工したレンズエレメントの屈折面形状を検査し、規格を満たすレンズエレメントを選別し、高精度に形成された屈折面を有するレンズエレメントのみを用いて組み上げることができる。しかしながら、マイクロフライアイレンズでは、研磨加工に比して良質な面形状を得ることが難しいエッチング加工によりすべての微小屈折面を同時に製造することが求められるので、フライアイレンズに比して良品率がかなり低くなる。
【0007】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、たとえばエッチング加工により一体的に形成される多数の微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響を小さく抑える特性を有するオプティカルインテグレータを提供することを目的とする。また、本発明は、微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響が小さく抑えられたオプティカルインテグレータを用いて、所望の照明条件で被照射面を照明することのできる高性能な照明光学装置を提供することを目的とする。また、本発明は、所望の照明条件で被照射面を照明することのできる高性能な照明光学装置を用いて、良好な照明条件の下で良好な投影露光を行うことのできる露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第1発明では、一体的に形成された複数の第1微小屈折面と、該複数の第1微小屈折面よりも光の射出側に設けられて前記複数の第1微小屈折面と光学的に対応するように一体的に形成された複数の第2微小屈折面とを備えたオプティカルインテグレータにおいて、
前記第1微小屈折面の屈折力φaと前記第2微小屈折面の屈折力φbとの屈折力比φa/φbをγとし、前記オプティカルインテグレータの射出側の開口数をNAとし、前記第2微小屈折面の光入射側および光射出側における媒体の屈折率の差をΔnとするとき、パラメータβが、
|β|<0.2
ただし、β=(γ−1)3・NA2/Δn2
の条件を満足することを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
【0009】
第1発明の好ましい態様によれば、前記複数の第1微小屈折面と前記複数の第2微小屈折面とは同一の光学部材に形成されている。あるいは、前記複数の第1微小屈折面を有する第1光学部材と、該第1光学部材の光射出側に配置されて前記複数の第2微小屈折面を有する第2光学部材とを備えている。また、第1発明の好ましい態様によれば、前記複数の第2微小屈折面は非球面を備えている。
【0010】
本発明の第2発明では、光の入射側から順に、一体的に形成された複数の第1微小屈折面を有する第1光学部材と、前記複数の第1微小屈折面と光学的に対応するように一体的に形成された複数の第2微小屈折面を有する第2光学部材とを備えたオプティカルインテグレータにおいて、
前記第1光学部材を形成する光学材料の屈折率よりも前記第2光学部材を形成する光学材料の屈折率の方が大きく設定されていることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
【0011】
第2発明の好ましい態様によれば、前記第1光学部材を形成する光学材料の屈折率をnaとし、前記第2光学部材を形成する光学材料の屈折率をnbとするとき、0.05≦nb−naの条件を満足する。また、300nm以下の波長を有する光に対して用いられ、前記第1光学部材を形成する光学材料は、石英ガラスまたは蛍石を含み、前記第2光学部材を形成する光学材料は、酸化マグネシウム、ルビー、サファイア、結晶水晶、および石英ガラスのうちのいずれか1つの材料を含むことが好ましい。あるいは、300nm以下の波長を有する光に対して用いられ、前記第1光学部材を形成する光学材料は蛍石を含み、前記第2光学部材を形成する光学材料は石英ガラスを含むことが好ましい。また、第1発明および第2発明において、各微小屈折面は、球面形状または非球面形状に形成されていることが好ましい。そして、この非球面形状は、回転対称非球面形状または回転非対称非球面形状(たとえば円筒面状)であることが好ましい。
【0012】
本発明の第3発明では、被照射面を照明する照明光学装置において、第1発明または第2発明のオプティカルインテグレータを備えていることを特徴とする照明光学装置を提供する。この場合、前記オプティカルインテグレータは、照明領域において所定形状の光強度分布を形成することが好ましい。
【0013】
本発明の第4発明では、第3発明の照明光学装置と、前記被照射面に配置されたマスクのパターンを感光性基板に投影露光するための投影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
【0014】
第4発明の好ましい態様によれば、走査方向に沿って前記マスクおよび前記感光性基板を前記投影光学系に対して相対移動させることにより、前記マスクのパターンを前記感光性基板に投影露光し、前記走査方向に関する前記パタメータβの絶対値よりも、前記走査方向と光学的にほぼ直交する方向に関する前記パタメータβの絶対値の方が小さく設定されている。
【0015】
本発明の第5発明では、第3発明の照明光学装置を介してマスクを照明し、照明された前記マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に投影露光することを特徴とする露光方法を提供する。
【0016】
本発明の第6発明では、オプティカルインテグレータを含む照明光学系と、マスクのパターン像を感光性基板上に形成するための投影光学系とを備え、走査方向に沿って前記マスクおよび前記感光性基板を前記投影光学系に対して相対移動させつつ、前記マスクのパターンを前記感光性基板に投影露光する露光装置において、
前記オプティカルインテグレータは、一体的に形成された複数の第1微小屈折面と、該複数の第1微小屈折面よりも光の射出側に設けられて前記複数の第1微小屈折面と光学的に対応するように一体的に形成された複数の第2微小屈折面とを備え、
前記走査方向と光学的にほぼ直交する非走査方向に関する前記第1微小屈折面の屈折力φaと前記非走査方向に関する前記第2微小屈折面の屈折力φbとの屈折力比φa/φbをγとし、前記オプティカルインテグレータの前記非走査方向に関する射出側の開口数をNAとし、前記第2微小屈折面の光入射側および光射出側における媒体の屈折率の差をΔnとするとき、パラメータβが、
|β|<0.2
ただし、β=(γ−1)3・NA2/Δn2
の条件を満足することを特徴とする露光装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の基本的原理を説明する図である。図1を参照すると、光源Sから供給された光が、第1コンデンサー光学系C1を介して、マイクロフライアイレンズMFをケーラー照明している。マイクロフライアイレンズMFは、光源S側から順に、第1部分系Aと第2部分系Bとを備えている。第1部分系Aには多数の第1微小屈折面が一体的に形成され、第2部分系Bには多数の第1微小屈折面と光学的に対応するように多数の第2微小屈折面が一体的に形成されている。
【0018】
したがって、マイクロフライアイレンズMFの各微小屈折面により波面分割された光は、第2コンデンサー光学系C2を介して、被照射面上の照野Iに達する。ここで、マイクロフライアイレンズMFの入射面(すなわち第1部分系Aの入射面)A1と照野Iとの間には、光学的な共役関係が成り立つ。したがって、入射面A1上において各微小屈折面に対応する領域の光強度分布が、照野Iの全体にそれぞれ拡大投影される。図1には1つの微小屈折面に対応する光線のみが模式的に示されているが、実際には多数の微小屈折面を介して照野Iの全体を重畳的に照明することにより、照野Iの全体に亘って照度分布の均一性が得られる。
【0019】
図1に示す照明系では、マイクロフライアイレンズMFの入射面A1と照野Iとの間に光学的な共役関係があるが、結像系P(マイクロフライアイレンズMF+第2コンデンサー光学系C2)の歪曲収差が変化すると、結像倍率が像高によって変化するため、照野Iにおける照度分布が変化することになる。たとえば、一色真幸著の「写真レンズの像面照度分布」(光学技術コンタクトVol.5,No.11,p10−14,1967)によれば、結像系Pの歪曲収差がD%変化すると、照野(結像系Pの像面)Iにおけるの照度が約4D%変化することが知られている。
【0020】
なお、結像系の収差(歪曲収差を含む)の評価法として、3次収差論による収差評価方法が知られている。3次収差論による収差の解析は、近似による誤差はあるものの、解析的に計算を行うことができるので見通しが良いという利点がある。3次収差論による収差係数の導出法は、例えば松居吉哉著の「収差論」(日本オプトメカトロニクス協会,1989)に詳しく記載されている。以下、3次収差論を用いて、マイクロフライアイレンズMFの微小屈折面の面形状が変化したときの、マイクロフライアイレンズMFの入射面A1と照野Iとの間に介在する結像系Pの歪曲収差の変化を考える。
【0021】
マイクロフライアイレンズMFにおける各微小屈折面の面形状は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、屈折面の頂点における接平面から高さyにおける屈折面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をxとし、曲率をcとし、円錐係数をκとするとき、以下の式(1)で表される。
x=(c・y2)/[1+{1−(κ+1)c2・y2}1/2] (1)
【0022】
3次収差論によれば、全ての収差係数は球面項と非球面項との和で表わすことができる。なお、マイクロフライアイレンズMFの製造時における面形状のばらつきは、上記(1)式における曲率cおよび円錐係数κの変化として現れる。このとき、曲率cの変化は、照明の大きさには影響するが、照明むらには実質的に影響しない。一方、円錐係数κの変化は、収差係数の非球面項を変化させ、照明むらに影響を与える。
【0023】
前掲の松居吉哉著の「収差論」によれば、物体結像の歪曲収差係数の非球面項Vaspは、一般に次式(2)で表される。式(2)において、hiは像近軸追跡値の光線高(物体(像)近軸光線を追跡したときの光線高)であり、hpは瞳近軸追跡値の光線高(瞳近軸光線を追跡したときの光線高)である。また、Ψは、次式(3)で表わされる係数である。
Vasp=hi・hp 3・Ψ (2)
Ψ=Δn・c3・κ (3)
【0024】
ここで、Δnは、微小屈折面の光入射側および光射出側における媒体の屈折率の差であって、微小屈折面の光射出側における媒体の屈折率n2から微小屈折面の光入射側における媒体の屈折率n1を差し引いた値(n2−n1)である。図2は、図1のマイクロフライアイレンズにおける光学的特性を説明する図である。図2では、マイクロフライアイレンズMFの屈折力(パワー)がφ、第1部分系Aの屈折力がφa、第2部分系Bの屈折力がφb、第1部分系Aと第2部分系Bとの間の空気換算面間隔がsで表わされている。
【0025】
したがって、マイクロフライアイレンズMFの屈折力φを1に規格化し、第1部分系Aの屈折力φaと第2部分系Bの屈折力φbとの屈折力比φa/φbをγとすると、次の式(4a)〜(4d)に示す関係が成立する。
φ=1 (4a)
φa=γ (4b)
φb=1 (4c)
s=1 (4d)
【0026】
このときの近軸追跡値を、次の表(1)に示す。
【表1】
【0027】
表(1)、式(2)および式(3)を参照すると、第1部分系Aにおける歪曲収差係数の非球面項VaspA、および第2部分系Bにおける歪曲収差係数の非球面項VaspBは、それぞれ次の式(5)および(6)で表わされる。
VaspA=0 (5)
VaspB=(γ−1)3・Δn・c3・κ (6)
【0028】
式(5)および(6)を参照すると、マイクロフライアイレンズMFの微小屈折面の面形状のばらつき(すなわち円錐係数κの変化)に起因する歪曲収差係数の非球面項の変化は、3次収差の範囲では第2部分系Bのみで発生することが分かる。次に、歪曲収差係数の非球面項の変化が照野Iにおける照度分布に与える影響を考える。第2部分系Bにおいて、曲率cと屈折率差Δnとの間には、以下の式(7)に示す比例関係が成り立つ。
c∝1/Δn (7)
【0029】
3次収差の範囲では、照野Iにおける照度分布は、像高の二乗に比例して変化する。像高は、マイクロフライアイレンズMFの射出側の開口数NAに比例する。したがって、式(5)〜(7)より、マイクロフライアイレンズMFの微小屈折面の面形状の変化に起因する歪曲収差の変化、ひいては照野(像面)I上での照度分布の変化の感度βは、以下の式(8)で表わされる。
β=(γ−1)3・NA2/Δn2 (8)
【0030】
ちなみに、マイクロフライアイレンズMFが空気中に配置される場合、第2部分系Bを形成する光学材料の屈折率nとすれば、式(8)を次の式(8’)に示すように変形することができる。
β=(γ−1)3・NA2/(n−1)2 (8’)
【0031】
こうして、パラメータβの絶対値を小さくすることにより、マイクロフライアイレンズMFの微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑えることができ、照野Iにおける照度分布が受ける影響を低減することができる。換言すれば、パラメータβの絶対値を小さくすることにより、たとえばエッチング加工により一体的に形成される多数の微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響を小さく抑える特性を有するマイクロフライアイレンズ(オプティカルインテグレータ)MFを実現することができる。
【0032】
ところで、式(8)を参照すると、パラメータβの絶対値を小さくするには、屈折力比γを大きくすること、屈折率差Δnを大きくすること、およびマイクロフライアイレンズMFの射出側の開口数NAを小さくすることが考えられる。しかしながら、屈折力比γが大きくなって1に近づくと、マイクロフライアイレンズMFの射出面(すなわち第2部分系Bの射出面)B2におけるエネルギ密度が増大し、ひいては光エネルギ照射により第2部分系Bが破損する危険性が増大する。
【0033】
また、マイクロフライアイレンズMFの射出側の開口数NAは、照明領域の大きさと第2コンデンサー光学系C2の焦点距離とにより規定され、これらを変更することなく、マイクロフライアイレンズMFの射出側の開口数NAを所望の小さい値に設定する設計自由度は一般的にない。その結果、本発明では、第2部分系Bにおける屈折率差Δnを大きく設定する手法を採用する。ただし、光学材料の屈折率の増大に伴ってコストも増大し易いので、第2部分系Bのみに屈折率の高い光学材料を用いるのが現実的である。
【0034】
こうして、本発明では、第1部分系A(第1光学部材)を形成する光学材料の屈折率naよりも第2部分系B(第2光学部材)を形成する光学材料の屈折率nbの方を大きく設定する。この場合、本発明の効果を良好に発揮するには、屈折率naおよび屈折率nbが0.05≦nb−naの条件を満足することが好ましい。具体的には、第1部分系Aを石英ガラスまたは蛍石で形成する場合、第2部分系Bを酸化マグネシウム、ルビー、サファイア、結晶水晶、または石英ガラスで形成することが好ましい。また、第1部分系Aを蛍石で形成する場合、第2部分系Bを石英ガラスで形成することが好ましい。
【0035】
なお、設計数値例に基づくシミュレーションによれば、各微小屈折面のサイズ(大きさ)が0.7mmで、射出側の開口数NAが0.25の典型的なマイクロフライアイレンズMFの場合、微小屈折面の面形状誤差を50nm以下にすることは難しく、このときパラメータβの絶対値が0.2を上回ると照野(像面)Iでの照度のばらつきが許容できないほど大きくなる傾向があることがわかった。
【0036】
そこで、本発明では、パラメータβの絶対値が0.2を下回るように設定することにより、マイクロフライアイレンズMFの微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、ひいては照野Iにおける照度分布が受ける影響を低減する。なお、微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響をさらに小さく抑えるには、パラメータβの絶対値の上限値を0.13に設定することが好ましい。さて、照明系では、照明領域における照度分布を高度に制御する必要がある場合が存在する。この場合、パラメータβの絶対値が0.2を下回るように設定すると共に、第2部分系Bの微小屈折面を非球面とすることが好ましい。これにより、結像系P(マイクロフライアイレンズMF+第2コンデンサー光学系C2)の歪曲収差を制御することが可能になり、ひいては照明領域における照度分布を所望の分布に近づけることが可能になる。
【0037】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図3は、本発明の実施形態にかかる照明光学装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。図3において、感光性基板であるウェハWの法線方向に沿ってZ軸を、ウェハ面内において図3の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハ面内において図3の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。なお、図3では、照明光学装置が輪帯照明を行うように設定されている。
【0038】
図3の露光装置は、露光光(照明光)を供給するための光源1として、たとえば248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザー光源または193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザー光源を備えている。光源1からZ方向に沿って射出されたほぼ平行な光束は、X方向に沿って細長く延びた矩形状の断面を有し、一対のレンズ2aおよび2bからなるビームエキスパンダー2に入射する。各レンズ2aおよび2bは、図3の紙面内(YZ平面内)において負の屈折力および正の屈折力をそれぞれ有する。したがって、ビームエキスパンダー2に入射した光束は、図3の紙面内において拡大され、所定の矩形状の断面を有する光束に整形される。
【0039】
整形光学系としてのビームエキスパンダー2を介したほぼ平行な光束は、折り曲げミラー3でY方向に偏向された後、回折光学素子4を介して、アフォーカルズームレンズ5に入射する。一般に、回折光学素子は、ガラス基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。具体的には、回折光学素子4は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、そのファーフィールド(またはフラウンホーファー回折領域)に円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子4を介した光束は、アフォーカルズームレンズ5の瞳位置に円形状の光強度分布、すなわち円形状の断面を有する光束を形成する。
【0040】
なお、回折光学素子4は、照明光路から退避可能に構成されている。アフォーカルズームレンズ5は、アフォーカル系(無焦点光学系)を維持しながら所定の範囲で倍率を連続的に変化させることができるように構成されている。アフォーカルズームレンズ5を介した光束は、輪帯照明用の回折光学素子6に入射する。アフォーカルズームレンズ5は、回折光学素子4の発散原点と回折光学素子6の回折面とを光学的にほぼ共役に結んでいる。そして、回折光学素子6の回折面またはその近傍の面の一点に集光する光束の開口数は、アフォーカルズームレンズ5の倍率に依存して変化する。
【0041】
輪帯照明用の回折光学素子6は、平行光束が入射した場合に、そのファーフィールドにリング状の光強度分布を形成する機能を有する。なお、回折光学素子6は、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ4極照明用の回折光学素子60や円形照明用の回折光学素子61と切り換え可能に構成されている。回折光学素子6を介した光束は、ズームレンズ7に入射する。ズームレンズ7の後側焦点面の近傍には、光源側から順に第1フライアイ部材8aと第2フライアイ部材8bとからなるマイクロフライアイレンズ8の入射面(すなわち第1フライアイ部材8aの入射面)が位置決めされている。なお、マイクロフライアイレンズ8は入射光束に基づいて多数光源を形成するオプティカルインテグレータとして機能するが、その詳細な構成および作用については後述する。
【0042】
上述したように、回折光学素子4を介してアフォーカルズームレンズ5の瞳位置に形成される円形状の光強度分布からの光束は、アフォーカルズームレンズ5から射出された後、様々な角度成分を有する光束となって回折光学素子6に入射する。したがって、回折光学素子6を介した光束は、ズームレンズ7の後側焦点面に(ひいてはマイクロフライアイレンズ8の入射面に)、たとえば光軸AXを中心とした輪帯状の照野を形成する。
【0043】
マイクロフライアイレンズ8の入射面に形成される輪帯状の照野の外径は、ズームレンズ7の焦点距離に依存して変化する。このように、ズームレンズ7は、回折光学素子6とマイクロフライアイレンズ8の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に結んでいる。マイクロフライアイレンズ8に入射した光束は二次元的に分割され、その後側焦点面には入射光束によって形成される照野と同じ輪帯状の多数光源(以下、「二次光源」という)が形成される。
【0044】
マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面に形成された輪帯状の二次光源からの光束は、コンデンサー光学系9の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。マスクMのパターンを透過した光束は、投影光学系PLを介して、感光性基板であるウェハW上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが逐次露光される。
【0045】
なお、一括露光では、いわゆるステップ・アンド・リピート方式にしたがって、ウェハの各露光領域に対してマスクパターンを一括的に露光する。この場合、マスクM上での照明領域の形状は正方形に近い矩形状となる。一方、スキャン露光では、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にしたがって、マスクおよびウェハを投影光学系に対して相対移動させながらウェハの各露光領域に対してマスクパターンをスキャン露光する。この場合、マスクM上での照明領域の形状は短辺と長辺との比がたとえば1:3の矩形状となる。
【0046】
本実施形態では、アフォーカルズームレンズ5の倍率が変化すると、輪帯状の二次光源の中心高さ(円形状の中心線の光軸AXからの距離)が変化することなく、その幅(外径(直径)と内径(直径)との差の1/2)だけが変化する。すなわち、アフォーカルズームレンズ5の倍率を変化させることにより、輪帯状の二次光源の大きさ(外径)およびその形状(輪帯比:内径/外径)をともに変更することができる。
【0047】
また、ズームレンズ7の焦点距離が変化すると、輪帯状の二次光源の輪帯比が変化することなく、中心高さおよびその幅がともに変化する。すなわち、ズームレンズ7の焦点距離を変化させることにより、輪帯状の二次光源の輪帯比を変更することなくその外径を変更することができる。以上より、本実施形態では、アフォーカルズームレンズ5の倍率とズームレンズ7の焦点距離とを適宜変化させることにより、輪帯状の二次光源の外径を変化させることなくその輪帯比だけを変更することができる。
【0048】
前述したように、回折光学素子6は、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ4極照明用の回折光学素子60や円形照明用の回折光学素子61と切り換え可能に構成されている。以下、回折光学素子6に代えて回折光学素子60を照明光路中に設定することによって得られる4極照明について説明する。4極照明用の回折光学素子60は、平行光束が入射した場合に、そのファーフィールドに4点状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子60を介した光束は、マイクロフライアイレンズ8の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした4つの円形状の照野からなる4極状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面にも、その入射面に形成された照野と同じ4極状の二次光源が形成される。
【0049】
4極照明においても輪帯照明の場合と同様に、アフォーカルズームレンズ5の倍率を変化させることにより、4極状の二次光源の外径(4つの円形状の面光源に外接する円の直径)および輪帯比(4つの円形状の面光源に内接する円の直径/4つの円形状の面光源に外接する円の直径)をともに変更することができる。また、ズームレンズ7の焦点距離を変化させることにより、4極状の二次光源の輪帯比を変更することなくその外径を変更することができる。その結果、アフォーカルズームレンズ5の倍率とズームレンズ7の焦点距離とを適宜変化させることにより、4極状の二次光源の外径を変化させることなくその輪帯比だけを変更することができる。
【0050】
次いで、回折光学素子4を照明光路から退避させるとともに、回折光学素子6または60に代えて円形照明用の回折光学素子61を照明光路中に設定することによって得られる円形照明について説明する。この場合、アフォーカルズームレンズ5には光軸AXに沿って矩形状の断面を有する光束が入射する。アフォーカルズームレンズ5に入射した光束は、その倍率に応じて拡大または縮小され、矩形状の断面を有する光束のまま光軸AXに沿ってアフォーカルズームレンズ5から射出され、回折光学素子61に入射する。
【0051】
ここで、円形照明用の回折光学素子61は、回折光学素子4と同様に、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子61により形成された円形光束は、ズームレンズ7を介して、マイクロフライアイレンズ8の入射面において光軸AXを中心とした円形状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面にも、光軸AXを中心とした円形状の二次光源が形成される。この場合、アフォーカルズームレンズ5の倍率またはズームレンズ7の焦点距離を変化させることにより、円形状の二次光源の外径を適宜変更することができる。
【0052】
図4は、図3のマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す図である。図4を参照すると、マイクロフライアイレンズ8は、光源側に配置された第1フライアイ部材8aとマスク側(被照射面側)に配置された第2フライアイ部材8bとから構成されている。第1フライアイ部材8aの光源側(図4中左側)の面には、多数の第1微小屈折面80aが縦横に且つ一体的に形成されている。一方、第2フライアイ部材8bのマスク側の面には、多数の第1微小屈折面80aと光学的に対応するように多数の第2微小屈折面80bが縦横に且つ一体的に形成されている。
【0053】
ここで、各微小屈折面は球面状に形成され、マスクM上に形成すべき照明領域と相似な矩形状の外形を有する。したがって、マイクロフライアイレンズ8に入射した平行光束は、多数の第1微小屈折面80aによって波面分割され、第1微小屈折面80aおよび対応する第2微小屈折面80bの屈折作用を順次受けた後、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面80c上に集光し、その結果、第1微小屈折面80aの数(ひいては第2微小屈折面80bの数)と同じ多数の光源を形成する。
【0054】
本実施形態では、第1フライアイ部材8aが例えば石英ガラスまたは蛍石で形成され、第2フライアイ部材8bが例えば水晶で形成されている。あるいは、第1フライアイ部材8aが例えば蛍石で形成され、第2フライアイ部材8bが例えば石英ガラスで形成されている。すなわち、第1フライアイ部材8aを形成する光学材料の屈折率naよりも第2フライアイ部材8bを形成する光学材料の屈折率nbの方が、たとえば0.05以上大きく設定されている。
【0055】
さらに、本実施形態では、式(8)で規定されるパラメータβの絶対値が0.2よりも小さくなるように設定されている。ここで、式(8)における屈折率差Δnは、第2フライアイ部材8bを形成する光学材料の屈折率nbと、マイクロフライアイレンズ8の雰囲気を形成する媒体の屈折率ncとの差(nb−nc)で与えられる。すなわち、マイクロフライアイレンズ8が空気中に配置されている場合、屈折率差Δnは(nb−1)で与えられる。
【0056】
本実施形態では、上述のように、第2フライアイ部材8bを形成する光学材料の屈折率nbが比較的大きく設定されているので、屈折率差Δnが大きくなり、ひいてはパラメータβの絶対値が小さく抑えられる。その結果、前述した本発明の作用に基づいて、マイクロフライアイレンズMFの微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、ひいてはマスクMおよびウェハWにおける照度分布が受ける影響を低減することができる。
【0057】
なお、上述の実施形態では、各微小屈折面が球面状に形成されたマイクロフライアイレンズ8に対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、各微小屈折面が円筒面状に形成されたシリンドリカルマイクロフライアイレンズに対して本発明を適用する変形例(第1変形例)も可能である。図5は、本実施形態の第1変形例にかかるシリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す斜視図である。
【0058】
図5を参照すると、本実施形態の第1変形例にかかるシリンドリカルマイクロフライアイレンズ81は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ81は、光源側に配置された第1フライアイ部材81aとマスク側に配置された第2フライアイ部材81bとから構成されている。第1フライアイ部材81aの光源側の面および第2フライアイ部材81bの光源側の面には、X方向に沿って配列されたシリンドリカルレンズ群82aおよび82bがそれぞれピッチp1で形成されている。
【0059】
一方、第1フライアイ部材81aのマスク側の面および第2フライアイ部材81bのマスク側の面には、Z方向に沿って配列されたシリンドリカルレンズ群83aおよび83bがそれぞれピッチp2で形成されている。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ81のX方向に関する屈折作用(すなわちXY平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿って入射した平行光束は、第1フライアイ部材81aの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群82aによってX方向に沿ってピッチp1で波面分割され、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材81bの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群82bのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ81の後側焦点面上に集光する。
【0060】
一方、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ81のZ方向に関する屈折作用(すなわちZY平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿って入射した平行光束は、第1フライアイ部材81aのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群83aによってZ方向に沿ってピッチp2で波面分割され、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材81bのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群83bのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ81の後側焦点面上に集光する。
【0061】
このように、第1変形例のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ81は、シリンドリカルレンズ群が両側面に配置された第1フライアイ部材81aと第2フライアイ部材81bとにより構成されているが、X方向にp1のサイズを有しZ方向にp2のサイズを有する多数の微小屈折面が縦横に且つ一体的に形成された第1フライアイ部材8aと第2フライアイ部材8bとにより構成されたマイクロフライアイレンズ8と同様の光学的機能を発揮する。
【0062】
なお、第1変形例のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ81に本発明を適用する場合、X方向に関する屈折作用に着目すると、第1フライアイ部材81aの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群82aの屈折面が第1微小屈折面を構成し、第2フライアイ部材81bの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群82bの屈折面が第2微小屈折面を構成することになる。また、Z方向に関する屈折作用に着目すると、第1フライアイ部材81aのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群83aの屈折面が第1微小屈折面を構成し、第2フライアイ部材81bのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群83bの屈折面が第2微小屈折面を構成することになる。
【0063】
こうして、第1変形例においても上述の実施形態と同様に、第1フライアイ部材81aを形成する光学材料の屈折率naよりも第2フライアイ部材81bを形成する光学材料の屈折率nbの方を大きく設定するとともに、パラメータβの絶対値を0.2よりも小さく抑えることにより、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ81の微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、照度分布が受ける影響を低減することができる。
【0064】
また、上述の実施形態では、一対のフライアイ部材8aおよび8bから構成されたマイクロフライアイレンズ8に対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、単一の光学部材からなる通常のマイクロフライアイレンズに対して本発明を適用する変形例(第2変形例)も可能である。図6は、本実施形態の第2変形例にかかるマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す図である。
【0065】
図6に示すような単一の光学部材からなる通常のマイクロフライアイレンズ84では、その光源側に多数の第1微小屈折面84aが縦横に且つ一体的に形成され、そのマスク側に多数の第1微小屈折面84aと光学的に対応するように多数の第2微小屈折面84bが縦横に且つ一体的に形成されている。なお、第1変形例のマイクロフライアイレンズ84に本発明を適用する場合、光軸AXに直交する仮想的な分割面84cでマイクロフライアイレンズ84を2等分し、分割面84cよりも光源側が第1光学部材を構成し、分割面84cよりもマスク側が第2光学部材を構成するものと考える。
【0066】
第2変形例では、マイクロフライアイレンズ84が単一の光学部材により構成されているため、上述の実施形態とは異なり、第1光学部材を形成する光学材料の屈折率よりも第2光学部材を形成する光学材料の屈折率の方を大きく設定することはできない。しかしながら、第2変形例においても上述の実施形態と同様に、パラメータβの絶対値を0.2よりも小さく抑えることにより、マイクロフライアイレンズ84の微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、照度分布が受ける影響を低減することができる。
【0067】
ところで、スキャン露光型の露光装置の場合、ウェハW上における走査方向の照度むらは、スキャン露光による平均化効果によって低減される。したがって、スキャン露光型の露光装置に用いられるマイクロフライアイレンズ(8,81,84)では、ウェハW上における走査方向(X方向)と光学的に対応する方向(X方向)に関してパラメータβの条件式を満たす必要はないが、ウェハW上における非走査方向(Y方向)と光学的に対応する方向(Z方向)に関するパラメータβの条件式を満たす必要がある。
【0068】
ただし、各微小屈折面が球面状に形成されたマイクロフライアイレンズ(8,84)では、屈折力比γおよび屈折率差Δnが方向に依存することなく一定であり、射出側の開口数NAは走査方向(X方向)よりも非走査方向(Z方向)の方が大きく設定されるのが通常である。したがって、本発明にしたがって非走査方向(Z方向)に関してパラメータβの条件式を満たすように設定すれば、走査方向(X方向)に関するパラメータβの条件式も必然的に満たされることになる。
【0069】
これに対し、各微小屈折面が円筒面状に形成されたシリンドリカルマイクロフライアイレンズ81では、屈折率差Δnが方向に依存することなく一定であり、射出側の開口数NAは走査方向よりも非走査方向の方が大きく設定されるのが通常であるが、屈折力比γは方向に依存することなくある程度自由に設定可能である。したがって、この場合には、非走査方向(Z方向)に関してパラメータβの条件式を満たすが、走査方向(X方向)に関するパラメータβの条件式が必ずしも満たされない態様も可能である。
【0070】
上述の実施形態(変形例を含む)にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図7のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
先ず、図7のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
【0072】
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図8のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図8において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
【0073】
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
【0074】
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
【0075】
なお、上述の実施形態では、コンデンサー光学系9によって二次光源からの光を集光して重畳的にマスクMを照明している。しかしながら、これに限定されることなく、コンデンサー光学系9とマスクMとの間の光路中に、照明視野絞り(マスクブラインド)と、この照明視野絞りの像をマスクM上に形成するリレー光学系とを配置しても良い。この場合、コンデンサー光学系9は、二次光源からの光を集光して重畳的に照明視野絞りを照明することになり、リレー光学系は照明視野絞りの開口部(光透過部)の像をマスクM上に形成することになる。
【0076】
また、上述の実施形態では、露光光としてKrFエキシマレーザー光(波長:248nm)やArFエキシマレーザー光(波長:193nm)を用いているが、これに限定させることなく、たとえば300nm以下の波長を有する露光光に対して本発明を適用することもできる。さらに、上述の実施形態では、照明光学装置を備えた投影露光装置を例にとって本発明を説明したが、マスク以外の被照射面を照明するための一般的な照明光学装置に本発明を適用することができることは明らかである。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、オプティカルインテグレータがパラメータβに関する条件式を満たすように設定されているので、オプティカルインテグレータの微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、ひいては被照射面における照度分布が受ける影響を低減することができる。
【0078】
したがって、本発明の照明光学装置では、微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響が小さく抑えられたオプティカルインテグレータを用いて、所望の照明条件で被照射面を照明することができる。また、本発明の露光装置および露光方法では、所望の照明条件で被照射面を照明することのできる高性能な照明光学装置を用いて、良好な照明条件の下で良好な投影露光を行うことにより良好なデバイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的原理を説明する図である。
【図2】図1のマイクロフライアイレンズにおける光学的特性を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる照明光学装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図4】図3のマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す図である。
【図5】本実施形態の第1変形例にかかるシリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す斜視図である。
【図6】本実施形態の第2変形例にかかるマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す図である。
【図7】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。
【図8】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
【符号の説明】
S,1 光源
C1,C2,9 コンデンサー光学系
MF,8 マイクロフライアイレンズ
4 回折光学素子
5 アフォーカルズームレンズ
6,60,61 回折光学素子
7 ズームレンズ
8a 第1フライアイ部材
8b 第2フライアイ部材
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ
Claims (14)
- 一体的に形成された複数の第1微小屈折面と、該複数の第1微小屈折面よりも光の射出側に設けられて前記複数の第1微小屈折面と光学的に対応するように一体的に形成された複数の第2微小屈折面とを備えたオプティカルインテグレータにおいて、
前記第1微小屈折面の屈折力φaと前記第2微小屈折面の屈折力φbとの屈折力比φa/φbをγとし、前記オプティカルインテグレータの射出側の開口数をNAとし、前記第2微小屈折面の光入射側および光射出側における媒体の屈折率の差をΔnとするとき、パラメータβが、
|β|<0.2
ただし、β=(γ−1)3・NA2/Δn2
の条件を満足することを特徴とするオプティカルインテグレータ。 - 前記複数の第1微小屈折面と前記複数の第2微小屈折面とは同一の光学部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルインテグレータ。
- 前記複数の第1微小屈折面を有する第1光学部材と、該第1光学部材の光射出側に配置されて前記複数の第2微小屈折面を有する第2光学部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルインテグレータ。
- 前記複数の第2微小屈折面は非球面を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
- 光の入射側から順に、一体的に形成された複数の第1微小屈折面を有する第1光学部材と、前記複数の第1微小屈折面と光学的に対応するように一体的に形成された複数の第2微小屈折面を有する第2光学部材とを備えたオプティカルインテグレータにおいて、
前記第1光学部材を形成する光学材料の屈折率よりも前記第2光学部材を形成する光学材料の屈折率の方が大きく設定されていることを特徴とするオプティカルインテグレータ。 - 前記第1光学部材を形成する光学材料の屈折率をnaとし、前記第2光学部材を形成する光学材料の屈折率をnbとするとき、
0.05≦nb−na
の条件を満足することを特徴とする請求項5に記載のオプティカルインテグレータ。 - 300nm以下の波長を有する光に対して用いられ、
前記第1光学部材を形成する光学材料は、石英ガラスまたは蛍石を含み、
前記第2光学部材を形成する光学材料は、酸化マグネシウム、ルビー、サファイア、結晶水晶、および石英ガラスのうちのいずれか1つの材料を含むことを特徴とする請求項5または6に記載のオプティカルインテグレータ。 - 各微小屈折面は、球面形状または非球面形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
- 被照射面を照明する照明光学装置において、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータを備えていることを特徴とする照明光学装置。 - 前記オプティカルインテグレータは、照明領域において所定形状の光強度分布を形成することを特徴とする請求項9に記載の照明光学装置。
- 請求項9または10に記載の照明光学装置と、前記被照射面に配置されたマスクのパターンを感光性基板に投影露光するための投影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置。
- 走査方向に沿って前記マスクおよび前記感光性基板を前記投影光学系に対して相対移動させることにより、前記マスクのパターンを前記感光性基板に投影露光し、
前記走査方向に関する前記パタメータβの絶対値よりも、前記走査方向と光学的にほぼ直交する方向に関する前記パタメータβの絶対値の方が小さく設定されていることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。 - 請求項9または10に記載の照明光学装置を介してマスクを照明し、照明された前記マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に投影露光することを特徴とする露光方法。
- オプティカルインテグレータを含む照明光学系と、マスクのパターン像を感光性基板上に形成するための投影光学系とを備え、走査方向に沿って前記マスクおよび前記感光性基板を前記投影光学系に対して相対移動させつつ、前記マスクのパターンを前記感光性基板に投影露光する露光装置において、
前記オプティカルインテグレータは、一体的に形成された複数の第1微小屈折面と、該複数の第1微小屈折面よりも光の射出側に設けられて前記複数の第1微小屈折面と光学的に対応するように一体的に形成された複数の第2微小屈折面とを備え、
前記走査方向と光学的にほぼ直交する非走査方向に関する前記第1微小屈折面の屈折力φaと前記非走査方向に関する前記第2微小屈折面の屈折力φbとの屈折力比φa/φbをγとし、前記オプティカルインテグレータの前記非走査方向に関する射出側の開口数をNAとし、前記第2微小屈折面の光入射側および光射出側における媒体の屈折率の差をΔnとするとき、パラメータβが、
|β|<0.2
ただし、β=(γ−1)3・NA2/Δn2
の条件を満足することを特徴とする露光装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204655A JP4207478B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 |
TW092113945A TW200401336A (en) | 2002-07-12 | 2003-05-23 | Optical integrator, optical illumination device, exposure device and exposure method |
US10/521,021 US7379160B2 (en) | 2002-07-12 | 2003-06-17 | Optical integrator, illumination optical device, exposure apparatus, and exposure method |
AU2003244222A AU2003244222A1 (en) | 2002-07-12 | 2003-06-17 | Optical integrator, illumination optical device, exposure apparatus, and exposure method |
PCT/JP2003/007691 WO2004008507A1 (ja) | 2002-07-12 | 2003-06-17 | オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 |
EP03764119A EP1548803A4 (en) | 2002-07-12 | 2003-06-17 | OPTICAL INTEGRATOR, OPTICAL LIGHTING DEVICE, EXPOSURE DEVICE AND EXPOSURE METHOD |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204655A JP4207478B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004045885A true JP2004045885A (ja) | 2004-02-12 |
JP2004045885A5 JP2004045885A5 (ja) | 2008-02-28 |
JP4207478B2 JP4207478B2 (ja) | 2009-01-14 |
Family
ID=30112728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002204655A Expired - Fee Related JP4207478B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7379160B2 (ja) |
EP (1) | EP1548803A4 (ja) |
JP (1) | JP4207478B2 (ja) |
AU (1) | AU2003244222A1 (ja) |
TW (1) | TW200401336A (ja) |
WO (1) | WO2004008507A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007525027A (ja) * | 2004-02-17 | 2007-08-30 | カール・ツアイス・エスエムテイ・アーゲー | マイクロリソグラフィ投射露光装置用照射システム |
JP2008182244A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Carl Zeiss Smt Ag | マイクロリソグラフ投影露光装置の照明系用光インテグレータ |
JP2008227496A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Nikon Corp | オプティカルインテグレータ系、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 |
JP2016512614A (ja) * | 2013-03-13 | 2016-04-28 | リモ パテントフェルヴァルトゥング ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲーLIMO Patentverwaltung GmbH & Co.KG | レーザビームを均質化するための装置 |
JP2019049659A (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-28 | キヤノン株式会社 | 照明光学系、露光装置、および物品の製造方法 |
JP7487809B2 (ja) | 2018-03-20 | 2024-05-21 | Agc株式会社 | ホモジェナイザ、照明光学系および照明装置 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2031640A4 (en) * | 2006-06-16 | 2009-06-10 | Nikon Corp | DEVICE WITH A VARIABLE SLOT, LIGHTING DEVICE, EXPOSURE DEVICE, EXPOSURE METHOD AND METHOD FOR PRODUCING THE DEVICE |
US8587764B2 (en) * | 2007-03-13 | 2013-11-19 | Nikon Corporation | Optical integrator system, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US8148663B2 (en) * | 2007-07-31 | 2012-04-03 | Applied Materials, Inc. | Apparatus and method of improving beam shaping and beam homogenization |
JPWO2009020014A1 (ja) * | 2007-08-03 | 2010-10-28 | 株式会社ニコン | インテグレータおよび該インテグレータを使用した照明装置 |
US8023193B2 (en) * | 2007-08-31 | 2011-09-20 | Young Optics Inc. | Illumination system |
TWI418952B (zh) | 2010-03-15 | 2013-12-11 | Au Optronics Corp | 曝光機台、圖案化薄膜的形成方法、圖案化光阻層的形成方法、主動元件陣列基板以及圖案化薄膜 |
JP5699568B2 (ja) | 2010-11-29 | 2015-04-15 | セイコーエプソン株式会社 | 光源装置、プロジェクター |
KR101279483B1 (ko) * | 2011-06-29 | 2013-07-05 | 엘지이노텍 주식회사 | 광학플레이트 및 이를 이용한 조명부재 |
KR101341072B1 (ko) * | 2013-09-04 | 2013-12-19 | 안재광 | 복수의 나노 구조물 및 입체 렌즈를 이용한 진품 확인용 라벨 |
JP6315959B2 (ja) * | 2013-12-03 | 2018-04-25 | キヤノン株式会社 | 被照明面を照明する光学系、露光装置、インプリント装置、デバイス製造方法、および、光学系の製造方法 |
JP6237249B2 (ja) * | 2014-01-15 | 2017-11-29 | 株式会社デンソー | 照明用レンズ、照明ユニット及びヘッドアップディスプレイ装置 |
CA3049784A1 (en) * | 2017-01-17 | 2018-07-26 | Terex Usa, Llc | Common control module system |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06175028A (ja) * | 1992-12-02 | 1994-06-24 | Nikon Corp | 照明光学装置 |
JP3071360B2 (ja) * | 1993-04-30 | 2000-07-31 | 新日本製鐵株式会社 | リニアアレイレーザダイオードに用いる光路変換器及びそれを用いたレーザ装置及びその製造方法 |
JP3278277B2 (ja) | 1994-01-26 | 2002-04-30 | キヤノン株式会社 | 投影露光装置及びこれを用いたデバイス製造方法 |
JP3559694B2 (ja) | 1997-10-14 | 2004-09-02 | キヤノン株式会社 | 照明装置及びそれを用いた投影露光装置 |
US6741394B1 (en) * | 1998-03-12 | 2004-05-25 | Nikon Corporation | Optical integrator, illumination optical apparatus, exposure apparatus and observation apparatus |
JP3932690B2 (ja) * | 1998-09-17 | 2007-06-20 | オムロン株式会社 | レンズアレイ基板の製造方法 |
JP4392879B2 (ja) | 1998-09-28 | 2010-01-06 | キヤノン株式会社 | 投影露光装置及びデバイスの製造方法 |
JP3880227B2 (ja) * | 1998-11-04 | 2007-02-14 | キヤノン株式会社 | 照明装置及び投影装置 |
DE10040898A1 (de) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Zeiss Carl | Beleuchtungssystem für die Mikrolithographie |
US6583937B1 (en) | 1998-11-30 | 2003-06-24 | Carl-Zeiss Stiftung | Illuminating system of a microlithographic projection exposure arrangement |
EP1233285B1 (en) * | 1999-11-10 | 2012-07-25 | Hamamatsu Photonics K.K. | Manufacturing method of optical lens |
DE10062579A1 (de) * | 1999-12-15 | 2001-06-21 | Nikon Corp | Optischer Integrierer,optische Beleuchtungseinrichtung, Photolithographie-Belichtungseinrichtung,und Beobachtungseinrichtung |
DE60035710T2 (de) | 2000-02-16 | 2007-12-06 | Asml Holding, N.V. | Zoom-beleuchtungssystem zur verwendung in der photolithographie |
JP2002118043A (ja) * | 2000-10-05 | 2002-04-19 | Nikon Corp | 照明光学装置および該照明光学装置を備えた露光装置 |
JP2002231619A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-08-16 | Nikon Corp | 照明光学装置および該照明光学装置を備えた露光装置 |
JP2002214405A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Omron Corp | レンズアレイ基板および画像表示装置 |
JP4324957B2 (ja) | 2002-05-27 | 2009-09-02 | 株式会社ニコン | 照明光学装置、露光装置および露光方法 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204655A patent/JP4207478B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-05-23 TW TW092113945A patent/TW200401336A/zh unknown
- 2003-06-17 WO PCT/JP2003/007691 patent/WO2004008507A1/ja active Application Filing
- 2003-06-17 EP EP03764119A patent/EP1548803A4/en not_active Withdrawn
- 2003-06-17 AU AU2003244222A patent/AU2003244222A1/en not_active Abandoned
- 2003-06-17 US US10/521,021 patent/US7379160B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007525027A (ja) * | 2004-02-17 | 2007-08-30 | カール・ツアイス・エスエムテイ・アーゲー | マイクロリソグラフィ投射露光装置用照射システム |
US8004656B2 (en) | 2004-02-17 | 2011-08-23 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Illumination system for a microlithographic projection exposure apparatus |
JP4846600B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2011-12-28 | カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー | マイクロリソグラフィ投射露光装置用照射システム |
KR101170182B1 (ko) | 2004-02-17 | 2012-08-01 | 칼 짜이스 에스엠티 게엠베하 | 마이크로 리소그래피 투영 노광 장치용 조명 시스템 |
US8730455B2 (en) | 2004-02-17 | 2014-05-20 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Illumination system for a microlithographic projection exposure apparatus |
JP2008182244A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Carl Zeiss Smt Ag | マイクロリソグラフ投影露光装置の照明系用光インテグレータ |
JP2008227496A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Nikon Corp | オプティカルインテグレータ系、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 |
JP2016512614A (ja) * | 2013-03-13 | 2016-04-28 | リモ パテントフェルヴァルトゥング ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲーLIMO Patentverwaltung GmbH & Co.KG | レーザビームを均質化するための装置 |
US10025108B2 (en) | 2013-03-13 | 2018-07-17 | Limo Patentverwaltung Gmbh & Co. Kg | Device for homogenizing laser radiation |
JP2019049659A (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-28 | キヤノン株式会社 | 照明光学系、露光装置、および物品の製造方法 |
US10545395B2 (en) | 2017-09-11 | 2020-01-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Illumination optical system, exposure apparatus, and method of manufacturing article |
JP7487809B2 (ja) | 2018-03-20 | 2024-05-21 | Agc株式会社 | ホモジェナイザ、照明光学系および照明装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW200401336A (en) | 2004-01-16 |
EP1548803A4 (en) | 2007-06-06 |
US20060109443A1 (en) | 2006-05-25 |
US7379160B2 (en) | 2008-05-27 |
WO2004008507A1 (ja) | 2004-01-22 |
JP4207478B2 (ja) | 2009-01-14 |
EP1548803A1 (en) | 2005-06-29 |
AU2003244222A1 (en) | 2004-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100387003B1 (ko) | 투영광학시스템,투영노광장치,노광방법,및노광장치제조방법 | |
JP4324957B2 (ja) | 照明光学装置、露光装置および露光方法 | |
JP4717974B2 (ja) | 反射屈折光学系及び該光学系を備える投影露光装置 | |
JP4207478B2 (ja) | オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 | |
JPH11214293A (ja) | 投影光学系及び該光学系を備えた露光装置並びにデバイス製造方法 | |
JP2005233979A (ja) | 反射屈折光学系 | |
JP3925576B2 (ja) | 投影光学系、該光学系を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法 | |
US7965453B2 (en) | Projection objective and projection exposure apparatus including the same | |
JP4779394B2 (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
JP2004022708A (ja) | 結像光学系、照明光学系、露光装置及び露光方法 | |
JP2004198748A (ja) | オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置および露光方法 | |
US20020171944A1 (en) | Condenser optical system and illumination optical apparatus provided with the optical system | |
US6600550B1 (en) | Exposure apparatus, a photolithography method, and a device manufactured by the same | |
US6856377B2 (en) | Relay image optical system, and illuminating optical device and exposure system provided with the optical system | |
JP2002250865A (ja) | 投影光学系、露光装置、およびそれらの製造方法 | |
JP2000353661A (ja) | 投影光学系および露光装置 | |
JP2005114881A (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
JPWO2004084281A1 (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
JP4328940B2 (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
JP2004311742A (ja) | 光学系の調整方法、照明光学装置、露光装置、および露光方法 | |
JP2004219501A (ja) | 投影光学系、露光装置、および露光方法 | |
JP2000121933A (ja) | 投影光学系及びそれを備えた露光装置並びにデバイス製造方法 | |
JP4239212B2 (ja) | 投影光学系、露光装置および露光方法 | |
JPH0695495B2 (ja) | 回路製造方法及びそれを用いた露光装置 | |
JP2002365538A (ja) | 投影光学系および該投影光学系を備えた露光装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080930 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081013 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141031 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141031 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141031 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |