JP6315959B2 - 被照明面を照明する光学系、露光装置、インプリント装置、デバイス製造方法、および、光学系の製造方法 - Google Patents

被照明面を照明する光学系、露光装置、インプリント装置、デバイス製造方法、および、光学系の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、被照明面を照明する光学系、露光装置、インプリント装置、デバイス製造方法、および、光学系の製造方法に関する。
半導体デバイスや液晶表示装置等の製造工程のうちリソグラフィ工程において、照明光学系によりマスク(レチクル)を照明して、感光性のレジスト層が形成された基板に投影光学系を介してマスクのパターンの像を投影する露光装置が用いられている。
露光装置の光学系には、各種収差を補正するための非球面レンズが用いられている。非球面は複雑な形状でありながら、高い形状精度が要求されることから、非球面加工には、微小な研磨パッドをレンズ表面に接触させた状態で所定の走査方向に走査して表面を研磨する技術が用いられている(特許文献1)。
特開2000−263408号公報
しかし、特許文献1のように、研磨パッドを所定の走査方向に走査して光学素子の表面を研磨すると、光学素子の表面には走査方向に沿って線状の研磨痕が発生する。研磨痕の部分は光が透過しにくいため、研磨痕のある光学素子を用いて被照明面(基板)を照明すると、光源からの光が研磨痕で遮られたような影が被照明面に投影される。露光装置の光学系において、被照明面に生じた影により大きな照度ムラが生じると、基板に投影された露光パターンの線幅異常が生じうる。例えば、線状の研磨痕は幅1mm程度で生じ、それによって0.05%以上の照度ムラが生じると露光パターンの線幅異常が生じうる。
そこで、本発明は、研磨痕のある光学素子を有する光学系において、照度ムラを低減することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一側面は、被照明面を照明する光学系であって、光源からの光で複数の二次光源を形成するインテグレータと、研磨工具で走査方向に表面を研磨された光学素子とを有し、前記光学素子は、前記ンテグレータと前記被照明面との間に配置され、前記走査方向を示す方向表示部を有し、前記光学系の光軸に垂直な面における前記複数の二次光源の配列方向と前記方向表示部が示す走査方向とが非平行であることを特徴とする。
本発明によれば、研磨痕のある光学素子を有する光学系において、照度ムラを低減することができる。
露光装置の概略図である。 インテグレータの構成図である。 非球面レンズの平面図である。 従来の非球面レンズによる照度ムラを説明するための図である。 本実施形態の非球面レンズによる照度ムラを説明するための図である。 二次光源の配列方向と研磨痕の方向の関係を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、第1実施形態における露光装置100の構成を示す概略図である。
露光装置100は、光源101からの光を、光束整形部102を介してインテグレータ103に入射させる。光束整形部102は、インテグレータ103に入射する光束の断面における形状および大きさを変えることができる。光束整形部102は、光路の途中でミラー102aで光路を折り曲げている。インテグレータ103は、被照明面の照度分布を均一にする機能を有し、インテグレータ103を出射した光はコンデンサーレンズ104を介して、視野(照野)絞り105を照明する。視野絞り105は、マスク107を照明する範囲を制限するためのものである。視野絞り105とマスク107は結像光学系106によって結像関係にある。結像光学系106は、光路の途中でミラー106aで光路を折り曲げている。光束整形部102から結像光学系106はマスク107を照明する照明光学系を構成する。マスク107には、回路に使用されるパターンが形成されている。照明光学系によって照明されたマスク107のパターンからの光は、投影レンズ108によって、ウエハステージ110上に保持されたウエハ(基板)109上に結像される。
結像光学系106は、照射面(マスク面)に照射される光のテレセンを補正するための非球面レンズ111aを有する。投影光学系108は、投影光学系の収差を補正するための非球面レンズ111bを有する。照明光学系は被照明面であるマスク107を照明し、投影光学系108は被照明面であるウエハ109を照明する。
図2に、インテグレータ103の構成を示す。図2(a)に示すように、インテグレータ103は、入射光の波面を分割して、射出面側に複数の二次光源201を形成する波面分割型インテグレータである。図2に示すインテグレータ103はハエの目レンズである。インテグレータ103は、ハエの目レンズを構成するレンズ素子103a、103b、103cなど複数のレンズ素子を有する。各レンズ素子により形成された二次光源201からの光は、コンデンサーレンズ104を介して被照明面203を重畳的に照明し、ケーラー照明を構成する。被照明面203は、ウエハ109面またはマスク107面、または、それらの共役な面に相当する。
図2(b)に、光軸AX(z方向)に垂直なxy断面における、インテグレータ103の断面図を示す。インテグレータ103の複数のレンズ素子が形成する複数の二次光源201は、互いに垂直な2方向(上下、左右方向)および斜め方向に配列されている。例えば、レンズ素子103a、103b、103cが形成する二次光源201a、201b、201cは上下方向(y方向)202aに配列されている。また、二次光源201d、201e、201fは左右方向(x方向)202bに配列され、二次光源201c、201g、201fは斜め方向202cに配列されている。ハエの目レンズでは、各レンズ素子と、各レンズ素子が形成する各二次光源とは1対1で対応するため、二次光源の配列方向とレンズ素子の配列方向は同じである。
光の利用効率を高めるために、インテグレータ103の各レンズ素子の外形形状は、一般的には、被照明面203を照明する照明領域に対して相似形状となっている。そのため、被照明面203の照明領域に従って、インテグレータ103の複数のレンズ素子(二次光源)の配列方向が設定されている。なお、インテグレータ103はハエの目レンズに限らない。特開2004−226661に記載のように、複数の微小レンズを2次元的に形成したマイクロレンズアレイや、母線方向が互いに垂直な2つのシリンドリカルレンズアレイを組合せたものを用いることができる。また、回折型光学素子、CGH、又は、内面反射型のオプティカルパイプ(インテグレータ)などを用いることができる。
次に、非球面レンズ111aについて説明する。非球面レンズ111aは、例えば、特開平6−134666号公報や特開2000−263408号公報に記載のような研磨装置で研磨される。つまり、研磨装置は、被加工物(レンズ)に研磨液をかけ流す、または被加工物を研磨液中に設置する。そして、被加工物よりも小さい径をもつ研磨工具(研磨パッド)を被加工物の表面に任意の荷重で押しつけ、かつ被加工物の表面に対して研磨工具を相対的に走査させて被加工物から必要な部分を研磨除去する。研磨装置は、研磨工具、研磨工具の保持手段及び荷重を発生する手段が固定された、アクチュエータを駆動源とする移動軸を有する。また、研磨装置は、移動軸の現在位置を検出する位置検出手段と、目標位置を設定する位置設定手段と、移動軸を駆動する制御手段とを有し、位置検出手段からの位置信号と位置設定手段の値とを比較する。研磨装置は、この比較結果に基づいて移動軸の目標位置を演算し、この演算結果により制御手段へ制御信号を送る演算器を有する。研磨装置は、研磨工具を1つの走査方向に走査しながら、走査方向に垂直な方向に走査幅を自在に設定して研磨工具を走査して、レンズ表面を研磨する。
図3に非球面レンズ111aの平面図を示す。非球面レンズ111aは、上記の研磨装置の研磨工具で走査方向に表面を研磨され、光非球面レンズ111aの表面には走査方向に沿って線状の研磨痕302が残る。研磨痕302は実際には見えにくいが、図では模式的に示してある。研磨痕は遮光、散乱または屈折等の光学現象を生じさせ、光が透過しにくいため、研磨痕のある光学素子を用いて被照明面を照明すると、光源からの光が研磨痕の領域で遮られたような影が被照明面に投影される。
図4は、インテグレータ103が形成する各二次光源201の配列方向202aと従来の非球面レンズ400の研磨痕402が延びている方向とが平行になるように組み立てられた時の被照明面203における照度ムラの様子を示している。非球面レンズ400も上記研磨装置で研磨され、走査方向に研磨痕が生じているものとする。図4(a)はインテグレータ103の光軸に垂直なxy断面における断面図を、図4(b)は非球面レンズ400の光軸に垂直なxy断面における断面図を、図4(c)は光軸に垂直なxy面における被照明面203における照度ムラを示している。図4(d)は、xz面におけるインテグレータ103と非球面レンズ400の構成図である。図4(e)は、被照明面203におけるx方向の照度分布を示す。
複数の二次光源201からの複数の光は研磨痕402の各点に入射し、研磨痕402の各点を透過するときの散乱により、被照明面203に複数の方向から投影される光の照度が低下する。図4(d)、(e)に、被照明面203の点a、b、cにおける照度が低下している様子を示す。図4(a)、(b)に示すように、インテグレータ103が形成する各二次光源201の配列方向202aと非球面レンズ400の研磨痕402とがy方向に平行になるように配置されている。そのため、被照明面203には、研磨痕402のある1点によって照度が低下した9つの二次光源201の形の影204が形成される。研磨痕402はy方向に延びているので、研磨痕402の各点から同じように影ができると、二次光源からの光の影がy方向に重なるように連なったような照度分布が、被照明面203に形成される。そのため、被照明面203には、x方向に周期的に照度が低下する大きな照度ムラが発生する。このような照度ムラが生じると、被照明面203が不均一に照明されるため、ウエハ109に投影されるマスクのパターンの像が異常となる解像エラーが生じる。そして、ウエハ109に形成されるパターンの線幅異常が生じうる。
そこで、本実施形態では、インテグレータ103が形成する各二次光源201の配列方向と非球面レンズ111aの研磨痕302が延びている方向とが非平行になる(平行にならない)ように配置している。
図5に、インテグレータ103が形成する複数の二次光源201の配列方向と非球面レンズ111aの研磨痕302が延びている方向とが非平行になるように組み立てられた時の被照明面203における照度ムラの様子を示している。図5(a)はインテグレータ103の光軸に垂直なxy断面における断面図を、図5(b)は非球面レンズ111aの光軸に垂直なxy断面における断面図を、図5(c)は光軸に垂直なxy面における被照明面203における照度ムラを示している。図5(d)は、インテグレータ103と非球面レンズ111aのxz断面における構成図である。図5(e)は、被照明面203におけるx方向の照度分布を示す。
図5(b)に示すように、研磨痕302が延びている方向は、各二次光源201の配列方向202a(y方向)、202b(x方向)及び202c(x、y軸に対して斜め45度方向)のいずれに対しても非平行である。二次光源の配列方向202a(y方向)と研磨痕302が延びている方向は、y方向に対して0度より大きく90度より小さい、45度ではない所定の角度θを成している。図5(b)、(d)に示すように、研磨痕302上の各点、例えば点d、e、fに入射した方向から被照明面203に投影される光の照度が低下する。研磨痕302は角度θだけy方向から傾いているので、図5(c)に示すように、光源からの光の影205がy方向から所定の角度θだけ傾いた方向に重なるように連なった照度分布が、被照明面203に形成される。被照明面203のx方向の照度分布は図5(e)のようになる。つまり、光源からの光の影205は、局所的に集中することなく、被照明面203に万遍なく存在することになり、影が全体的に広がった照度分布が形成される。したがって、図4(c)の照明状態の周期的かつ大きな照度ムラがある照度分布よりも均一な照度分布を形成することができる。
さらに、本実施形態では、非球面レンズ111aに、研磨痕302が延びている方向を表示する方向表示部301を設けている。図3に示すように、方向表示部301は、研磨痕302が延びている方向に平行な方向に非球面レンズ111aの外周部分を切り落として形成された平面部である。非球面レンズ111aを照明光学系の光路内に配置するときには、各二次光源201の配列方向と研磨痕302が延びている方向とが非平行になるように、方向表示部301を目印にして配置する。前述したように、露光装置によるマスク(ウエハ)の照明領域に従って、インテグレータ103による複数の二次光源の配列方向が予め装置毎に設定されている。そのため、方向表示部301を用いることにより容易に、二次光源の配列方向に対して研磨痕302が延びている方向が非平行となるように非球面レンズ111aを配置することができる。このようにして、インテグレータ103と非球面レンズ111aとを光路内に配置することにより光学系を製造することができる。
なお、非平行とは、インテグレータ103の光軸と非球面レンズ111aの光軸が平行な状態における、二次光源の配列方向と研磨痕が延びる方向の関係を示している。図1の光路では、インテグレータ103からの光の光路が途中で直角に折り曲げられて非球面レンズ111aに入射するため、インテグレータ103の光軸と非球面レンズ111aの光軸とは垂直である。そのため、まず、インテグレータ103の光軸に垂直な面と非球面レンズ111aの光軸に垂直な面とを紙面に垂直な方向を共通として重ね合わせ、インテグレータ103の光軸と非球面レンズ111aの光軸とが平行な状態を想定する。この状態において、各二次光源201の配列方向と研磨痕302が延びている方向が非平行と定義している。
方向表示部301は、上記平面部に限らず、研磨痕302が延びている方向に延びるようにレンズの外周部に刻印された直線でもよいし、研磨痕302が延びている方向に対して垂直な方向に形成された直線や平面部でもよい。つまり、研磨痕302が延びている方向を表示することができて、方向表示部の外観に基づいて、人の視覚や装置の検出器によって研磨痕302が延びている方向が判別されうる形態であればよい。例えば、レンズの外周部に、研磨痕302が延びている方向に延びる段差をつけ、レンズの外周部分を完全に切り落とさなくてもよい。この場合、レンズの片側の表面の形状は全周分残っているので、レンズの片側の表面の全周をレンズの保持枠で保持することができる。
非球面レンズ111aには、光軸周りに回転可能な機構を設けてもよい。非球面レンズ111aの配置を調整する際や照度分布が経時変化した場合など、方向表示部301が示す方向の角度を任意のタイミングで調整することもできる。また、非球面レンズ111aに、非球面レンズ111aを光軸周りに回転するためのアクチュエータなどの駆動機構114を設けて照度分布を調整してもよい。まず、ウエハステージ110上の計測器(計測部)112を用いて像面(被照明面203)における照度分布を計測する。そして、制御部113(調整部)が、計測器112による計測結果のデータを取得して、得られた計測結果に基づいて駆動機構114を駆動して非球面レンズ111aの光軸周りの回転角度を調整する。そのようにすると、照度分布ムラがより均一になるように改善することができる。非球面レンズ111aを光軸周りに回転する際には、制御部113は、方向表示部301が示す方向の角度を制御量として制御しうる。
図6は、各二次光源201の配列方向と研磨痕302が延びている方向とが成す、望ましい角度を説明するための図である。影を含む領域501内の黒丸は、研磨痕302のある1点401から投影される二次光源からの光の影を示している。影を含む領域501’内の黒丸は、領域501に重なる位置に投影される二次光源からの光の影の中で、点401から最も離れた位置にある研磨痕の1点401’から投影される二次光源からの光の影を示している。また、影501aは領域501内における、インテグレータ103の最軸外のレンズ素子からの光の影を示しており、影501bは影501aと反対側にある最軸外のレンズ素子からの光の影を示している。同様に領域501’における、影501a、501bに相当するレンズ素子からの光の影を影501a’、501b’とする。
インテグレータ103が形成する複数の二次光源201の分布全体のx方向の大きさをC、二次光源201の外径をPとすると、二次光源201の配列方向x方向に対する研磨痕302の方向の角度θはtan−1(C/P)以上であることが望ましい。図6は、二次光源201の配列方向202bに対する角度θがtan−1(C/P)以上の時の、二次光源201からの光の影が被照明面203に投影された様子を示している。角度θがtan−1(C/P)以上であるため、影501aと影501a’を結ぶライン領域601a内に影501bが重なっていない。そのため、ライン領域601a内の照度低下量が低減し、その結果、局所的に大きな照度低下が発生するのを抑えることができる。
図1における非球面レンズ111bも、非球面レンズ111aと同様に研磨痕を有し、方向表示部を有する構成となっている。そのため、非球面レンズ111bを投影光学系の光路内に配置するときには、各二次光源201の配列方向と非球面レンズ111bの研磨痕が延びている方向とが非平行になるように、非球面レンズ111bの方向表示部を目印にして配置する。
研磨痕302のあるレンズとして非球面レンズを例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、上記の研磨装置により走査方向に表面を研磨された球面レンズや平行平板などの光学素子であれば、本実施形態を適用することできる。
また、本実施形態を適用できる光学素子の場所、数には制限はない。ただし、被照明面203または被照明面と共役な面により近い位置(近傍)に配置される光学素子ほど、研磨痕による二次光源のからの光の影が被照明面203に明瞭に投影されるため、被照明面203の照度ムラを悪化させる量が大きくなる。したがって、光学系を構成する光学素子のうち被照明面又はそれに共役な面に最も近い光学素子、又は、それらの面の近傍に配置される光学素子を、二次光源の配列方向と研磨痕の方向とが非平行になるように組み込むとよい。そのようにすれば、照度ムラの悪化をより抑えることができる。
なお、研磨工具により光学素子表面が研磨される走査方向は、1つの方向だけとは限らない。まず、第1方向Aに研磨工具を走査して表面を研磨した後に、第1方向Aに対して垂直な第2方向Bに研磨工具を走査して表面を研磨する場合がある。研磨工具の走査方向が複数ある場合は、光学素子表面には、最後に走査した第2方向Bに沿って線状の研磨痕が残る。そのため、複数方向に走査して研磨された光学素子には、最後に走査した第2方向Bが判別できる方向表示部が形成される。
また、研磨痕が延びている方向を表示する方向表示部は、レンズを保持する保持枠に形成されていてもよい。
また、前述の照明光学系の構成は、露光装置以外の装置、例えば、ナノインプリント装置や液晶プロジェクターにも適用可能である。
以上のように、本実施形態によれば、研磨痕のある光学素子を有する光学系において、照度ムラを低減することができる。
(実施形態2)
次に、前述の露光装置を利用したデバイス(半導体IC素子、液晶表示素子等)の製造方法を説明する。デバイスは、前述の露光装置を使用して、感光剤が塗布された基板(ウェハ、ガラス基板等)を露光する工程と、その基板(感光剤)を現像する工程と、他の周知の工程と、を経ることにより製造される。他の周知の工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。また、前述の照明光学系を搭載したナノインプリント装置を用いてデバイスを製造することも可能である。つまり、モールドのパターンを基板上の光硬化性樹脂に押し付けた状態でモールドを介して光硬化性樹脂を照明して、光硬化性樹脂を硬化させる。そして、モールドを光硬化性樹脂から離して光硬化性樹脂にモールドのパターンを形成する。そして、光硬化性樹脂に形成されたパターンを用いて基板上に所望のパターンを形成し、パターンが形成された基板にエッチング等の加工処理を行ってデバイスを形成する。本デバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。

Claims (15)

  1. 被照明面を照明する光学系であって、
    光源からの光で複数の二次光源を形成するインテグレータと、
    研磨工具で走査方向に表面を研磨された光学素子とを有し、
    前記光学素子は、前記ンテグレータと前記被照明面との間に配置され、前記走査方向を示す方向表示部を有し、
    前記光学系の光軸に垂直な面における前記複数の二次光源の配列方向と前記方向表示部が示す走査方向とが非平行であることを特徴とする光学系。
  2. 前記方向表示部は、前記光学素子の外周に形成された、前記走査方向に平行な面であることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記光学素子は非球面レンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学系。
  4. 前記光学素子は、前記光学系を構成する複数の光学素子のうち前記被照明面に最も近いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学系。
  5. 前記波面分割型インテグレータが形成する前記複数の光源の分布全体における配列方向の大きさをC、前記光源の外径をPとすると、
    前記複数の光源の配列方向と前記方向表示部が示す走査方向とが成す角度がtan―1P/C)以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学系。
  6. 前記複数の光源は、互いに垂直な2方向、及び、前記2方向に対して斜めの方向に配列されており、
    前記方向表示部が示す走査方向は、前記2方向及び前記斜めの方向に対して非平行であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学系。
  7. 前記光学素子は光軸周りに回転可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学系。
  8. 前記被照明面における照度分布を計測する計測部と、
    前記計測部による計測結果を用いて、前記光学素子の光軸周りの回転角度を調整する調整部を有することを特徴とする請求項7に記載の光学系。
  9. 被照明面を照明する光学系であって、
    光源からの光で複数の二次光源を形成するインテグレータと、
    線状の研磨痕を持つ光学素子とを有し、
    前記光学素子は、前記インテグレータと前記被照明面との間に配置され、前記研磨痕の延びる方向を示す方向表示部を有し、
    前記光学系の光軸に垂直な面における前記複数の二次光源の配列方向と前記方向表示部が示す前記研磨痕の延びる方向とが非平行であることを特徴とする光学系。
  10. 前記インテグレータは、入射光の波面を分割して、射出面側に複数の二次光源を形成する波面分割型インテグレータであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学系。
  11. マスクを照明し、マスクのパターンの像を基板に投影する光学系とを有する露光装置であって、
    前記光学系は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学系であることを特徴とする露光装置。
  12. 請求項11に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    該露光された基板を現像する工程と、
    現像された基板を加工することによりデバイスを製造する工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
  13. モールドを介して基板上の光硬化性樹脂を照明する光学系を有するインプリント装置であって、
    前記光学系は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学系であることを特徴とするインプリント装置。
  14. 請求項13に記載のインプリント装置を用いて基板にパターンを形成する工程と、
    パターンが形成された基板を加工することによりデバイスを製造する工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
  15. 被照明面を照明する光学系の製造方法であって、
    光源からの光で複数の二次光源を形成するインテグレータと前記被照明面との間に、線状の研磨痕が形成され、前記研磨痕の延びる方向を示す方向表示部を有する光学素子を配置する配置ステップを有し、
    前記配置ステップにおいて、前記光学系の光軸に垂直な面における前記複数の二次光源の配列方向と、前記方向表示部が示す前記研磨痕の延びる方向とが非平行となるように配置することを特徴とする光学系の製造方法。
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