JP2021026157A - 露光装置、物品の製造方法、露光方法、及び記録媒体 - Google Patents

露光装置、物品の製造方法、露光方法、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】効率よく露光パラメータを補正することができる露光装置、物品の製造方法、露光方法、及び記録媒体を提供する。【解決手段】本発明に係る露光装置は、原版に描画されたパターンを基板に転写するように基板を露光する露光装置であって、制御部を備え、制御部は、補正次数に応じて、基板の面内を複数の分割領域に分割し、複数の分割領域は同心円に沿って配列されており、各分割領域は切頭扇形又は扇形で互いに同じ中心角を有しており、各分割領域において互いに同一個数のサンプルショット領域を配置し、サンプルショット領域の各々における所定の箇所を計測部に計測させ、計測結果に基づいて露光装置の露光パラメータを決定する。【選択図】 図5

Description

本発明は、露光装置、物品の製造方法、露光方法、及び記録媒体に関する。
半導体製造プロセスにおいては、ウエハ(基板)に対するレジスト塗布、エッチング、熱処理、成膜、ケミカルメカニカルポリシング(CMP)等のプロセスによって、露光装置において露光されるウエハに歪みが発生する傾向があることが知られている。
そのような歪みが発生しているウエハに対して露光を行う際には、ウエハ面内に設けられているアライメントマーク等を計測することによって、歪みを面内の位置依存性として取得し、その結果から露光パラメータを補正することができる。
また、そのような歪みに応じて露光パラメータを補正する際にスループットを向上させるために、ウエハ面内のサンプルショット領域内のアライメントマーク等のみを計測することによって補正を行う手法も知られている。
特許文献1は、ウエハ全体に発生している歪みを補正するために、ウエハ面内の同心円上に均等にサンプルショット領域を配置して、歪みを精度良く補正する露光装置を開示している。
特開2006−148013号公報
上で述べたようなウエハ全体に発生する歪みは、露光装置以外の装置によるプロセスがウエハ全体に一括して行われるために、略同心円状に発生すると共に、ウエハの中心から外側に向かって大きくなる傾向があることも知られている。
そのため、補正の効率化の観点では、そのような歪みの発生傾向を考慮してサンプルショット領域を配置することが重要である。
そこで本発明は、効率よく露光パラメータを補正することができる露光装置、物品の製造方法、露光方法、及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明に係る露光装置は、原版に描画されたパターンを基板に転写するように基板を露光する露光装置であって、制御部を備え、制御部は、補正次数に応じて、基板の面内を複数の分割領域に分割し、複数の分割領域は同心円に沿って配列されており、各分割領域は切頭扇形又は扇形で互いに同じ中心角を有しており、各分割領域において互いに同一個数のサンプルショット領域を配置し、サンプルショット領域の各々における所定の箇所を計測部に計測させ、計測結果に基づいて露光装置の露光パラメータを決定する。
本発明によれば、効率よく露光パラメータを補正することができる露光装置、物品の製造方法、露光方法、及び記録媒体を提供することができる。
第一実施形態に係る露光装置の模式図。 ウエハ上に設けられたショット領域及びアライメントマークの配置を例示的に示した図。 従来の露光装置でのウエハ上におけるサンプルショット領域の配置を示した図。 第一実施形態に係る露光装置でのウエハ上におけるサンプルショット領域の配置を示した図。 第一実施形態に係る露光装置における露光パラメータの補正方法を示すフローチャート。 第二実施形態に係る露光装置におけるウエハの分割方法を示した図。 第三実施形態に係る露光装置の模式図。
以下に、本実施形態に係る露光装置を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る露光装置10の模式図を示している。
図1に示されているように、本実施形態に係る露光装置10は、光源1と、光源1から出射した露光光をレチクル3(原版)へ導光する照明光学系2とを備えている。また、本実施形態に係る露光装置10は、レチクル3を通過した露光光をウエハステージ7(ステージ)上に配置されたウエハ6(基板)に導光する投影光学系4を備えている。また、以下では、ウエハ6の面内において互いに直交する二方向をそれぞれx方向及びy方向、ウエハ6の面に垂直な方向をz方向と定義する。
また、本実施形態に係る露光装置10は、ウエハ6にパターニングされた不図示のアライメントマークを計測するアライメントスコープ5(計測部)と、ウエハ6が載置されると共に、ウエハ6を露光位置に駆動するウエハステージ7とを備えている。
また、本実施形態に係る露光装置10は、照明光学系2、投影光学系4、アライメントスコープ5及びウエハステージ7を制御する制御部15を備えている。
本実施形態に係る露光装置10は、アライメントマークを計測した結果に基づいてウエハステージ7の露光時の位置決めを行い、レチクル3に形成(描画)されたパターンをウエハ6上に転写するようにウエハ6を露光する。
図2は、ウエハ6上に設けられた複数のショット領域20及び複数のアライメントマーク21の配置を例示的に示した図である。
図2に示されているようなウエハ6において歪みが発生している場合には、まず、予め所定のウエハ6上のショット領域20の全てのアライメントマーク21を計測し、ウエハ6の面内における歪みを計測しておく。
そして、計測された歪みに基づいて露光パラメータを補正する際の補正次数に応じて変化する補正残差が露光装置10のオーバーレイ管理目標値に対して十分小さくなるように、補正次数を決定する。
なお、ここでいう露光パラメータとは、例えばウエハステージ7の駆動位置や、照明光学系2及び投影光学系4の少なくとも一方の光学性能等である。
そして、決定された補正次数に応じてサンプルショット領域の配置を行う。
図3(a)及び(b)は、従来の露光装置でのウエハ6上におけるサンプルショット領域31の配置を示した図である。
x方向及びy方向における補正次数Nが共に3次と決定されたとする。このとき、アライメントマーク21の予め定められた位置(設計位置、称呼位置)からの位置ずれをxの3次式及びyの3次式を含む関数でフィッティングすることになる。
従って、フィッティングにおけるx方向及びy方向それぞれに関する係数の数、すなわちパラメータの数N+1は、共に4となる。
そのため、従来の露光装置では、例えば図3(a)に示されているように、ウエハ6上を4行4列のマトリックス30に分割する。
そして、マトリックス30の各分割領域32に対して一つずつ設けられるように、サンプルショット領域31を配置する。
また、x方向及びy方向における補正次数Nが共に5次と決定された場合、x方向及びy方向のパラメータの数N+1は、共に6となる。
そのため、従来の露光装置では、例えば図3(b)に示されているように、ウエハ6上を6行6列のマトリックス30に分割する。
そして、マトリックス30の各分割領域32に対して一つずつ設けられるように、サンプルショット領域31を配置する。
露光装置においては、ウエハ6に対する露光処理が直交座標系で定義される露光パラメータによってショット領域の単位で行われるため、上で述べたようなサンプルショット領域31の従来の配置方法は、直感的で考えやすい。
しかしながら、上述したように、例えばレジスト塗布、エッチング、熱処理、成膜、CMP等のプロセスの多くは、ウエハ6の全体を同心円状且つ中心から外側に行くほど歪ませる傾向にある。
そのため、所定の補正次数に応じたサンプルショット領域の配置はそのような傾向を考慮して行う必要がある。
そこで、本実施形態に係る露光装置10では、ウエハ6を同心円状に分割すると共に、各同心円の周方向に複数の領域に分割することによって、従来のマトリックス30に対応する分割領域を得ている。
これにより、ウエハ6の面内に広がりを持たせるようにサンプルショット領域を配置することができると共に、露光前プロセスによって発生する同心円状の歪みに対する補正をより少ないサンプルショット領域の配置により行うことができる。
図4(a)、(b)及び(c)は、本実施形態に係る露光装置10でのウエハ6上におけるサンプルショット領域40の配置を示した図である。
また、図5は、本実施形態に係る露光装置10におけるウエハステージ7の駆動位置や、照明光学系2及び投影光学系4の少なくとも一方の光学性能等の露光パラメータの補正方法を示すフローチャートである。
本実施形態に係る露光装置10では、まず、予め所定のウエハ6上の全ショット領域20に設けられているアライメントマーク21を計測する。そして、得られた計測結果と露光プロセスにおいて求められているオーバーレイ精度とから、必要な補正次数Nを決定する(ステップS1)。
なお、ステップS1では、アライメントマーク21の計測結果の代わりに、予め所定のウエハ6に対して行われた露光処理の結果、すなわちオーバーレイ精度を用いて必要な補正次数Nを決定してもよい。
次に、必要な補正次数Nに基づいて、ウエハ6の同心円分割数(同心円の数)p及び同心円間領域分割数(同心円間の領域の周方向における分割数)sを設定する(ステップS2)。
そして、各分割領域45に一つずつ設けられるように、サンプルショット領域40を配置する(ステップS3)。
ただし、分割領域45の形状や大きさによって、ショット領域20が含まれない分割領域45があるが、その場合は近傍のショット領域20をサンプルショット領域40として配置すればよい。
ここで、同心円分割数p及び同心円間領域分割数sの値については、補正次数Nに対するx方向及びy方向のパラメータの数N+1のうち、x方向及びy方向は互いに対称であることに伴って独立なパラメータの個数(N+1)(N+2)/2に応じて決定する。
また、サンプルショット領域40は、分割領域45それぞれにおいて発生している平均的な歪みを見るために、各分割領域45の図形の幾何中心(重心)に最も近いアライメントマーク21を含むショット領域20に設定する。
また、ショット領域20内に複数のアライメントマーク21が設けられている場合には、各ショット領域20内において同じ位置に設けられているアライメントマーク21を選択して、サンプルショット領域40を配置する。
本実施形態に係る露光装置10では、例えばx方向及びy方向における補正次数Nが共に3次と決定されたとする。このとき、独立なパラメータの数は10であるため、図4(a)に示されているように、同心円分割数p=2、同心円間領域分割数s=6として、12の分割領域を設定する。
また、例えばx方向及びy方向における補正次数Nが5次と決定された場合、独立なパラメータの数は21であるため、図4(b)に示されているように、同心円分割数p=2、同心円間領域分割数s=12として、24の分割領域を設定する。
なお、上記の分割はあくまで例示的なものであり、例えば図4(c)に示されている同心円分割数p=3、同心円間領域分割数s=12として36の分割領域を設定するようにして、同心円分割数p及び同心円間領域分割数sを大きくしても構わない。
ここで、本実施形態に係る露光装置10では、分割領域としては、扇形及び切頭扇形がある。
例えば、図4(a)に示されているように、半径Rのウエハ6の面上を円の周方向に6等分、すなわちハッチングで示される中心角θ=60°の扇形46を6個含むとき、扇形及び切頭扇形は、次のように定義される。
すなわち、同心円分割数p=2である場合、扇形46は、半径R/2及び中心角θ=60°の扇形47と、残りの切頭扇形48とに分けることができる。
そして、切頭扇形48とは、半径R及び中心角θ=60°の扇形46のうち、半径R/2及び中心角θ=60°の扇形47を除いた、径R−R/2及び中心角θ=60°の切頭扇形と定義し、S(60°、R−R/2)と表すこととする。
従って、本実施形態に係る露光装置10では、分割領域である扇形及び切頭扇形は、互いに同じ中心角を有しているということができる。
そして、各サンプルショット領域40に設けられた不図示のアライメントマーク21(所定の箇所)を計測する(ステップS4)。
そして、以下の式(1)を用いて計測結果(計測位置)をフィッティングすることによって、係数a(i=0,1,…,N)及びb(j=0,1,…,N)を取得する。
そして、ウエハ6の各位置におけるウエハ面に平行な第一の断面内のアライメントマーク21の予め定められた位置(設計位置)からの位置ずれΔxy(x,y)を算出する。
このように算出されたΔxy(x,y)が、ウエハ6の各位置におけるウエハ面に平行な第一の断面内の歪みΔxy(x,y)に対応する。
Figure 2021026157
そして、算出された歪みΔxy(x,y)に応じて露光装置10における露光パラメータを補正(決定)する(ステップS5)。
換言すると、この補正は、露光装置10においてウエハ6を露光する際の座標系を変換することに対応する。
また、補正する露光パラメータとしては、ウエハステージ7の駆動位置や、照明光学系2及び投影光学系4の少なくとも一方の光学性能が挙げられるが、これに限られない。
なお、本実施形態に係る露光装置10では、ウエハ6を複数の同心円に分割する方法として、隣接する同心円の円周の間隔が互いに等しくなるように設定している。
換言すると、本実施形態に係る露光装置10では、分割領域である扇形及び切頭扇形は、互いに同じ径を有しているということができる。
すなわち、ウエハ6の半径をR、p個に分割された各同心円をウエハ6の中心Oに近い順に1、2、3…とラベル付けをしたとき、中心Oから同心円mまでの距離rは、以下の式(2)のように表される。
Figure 2021026157
以上のように、本実施形態では、まず、決定された補正次数に応じて、複数の分割領域45が同心円に沿って配列され、且つ各分割領域45が切頭扇形又は扇形で互いに同じ中心角を有するように、ウエハ6の面内を複数の分割領域45に分割する。そして、各分割領域45において互いに同一個数のサンプルショット領域40を配置している。
これにより、露光装置10以外の装置によるプロセスによってウエハ6上に発生する歪みに応じて、少ないサンプルショット領域40の配置で露光パラメータを補正することができる。
また、換言すると、本実施形態に係る露光装置10では、ウエハ6の面内に設けられたアライメントマーク全てを計測して歪みを補正した結果に近くなるように、サンプルショット領域40をウエハ6の面内に広がりを持たせて配置している。
なお、本実施形態に係る露光装置10では、式(2)に示されるように、隣接する同心円の円周の間隔が互いに等しくなるようにウエハ6を分割していたが、これに限られない。すなわち、他の条件に基づいてウエハ6を複数の同心円に分割しても、本実施形態による効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る露光装置10では、x方向及びy方向における補正次数Nを互いに同一にしていたが、これに限らず、x方向及びy方向における補正次数を互いに異なるように設定しても構わない。
また、本実施形態に係る露光装置10では、各分割領域45に対して一つずつサンプルショット領域40を設けているが、これに限らず、各分割領域45に対して二つ以上、互いに同じ数だけサンプルショット領域40を設けても構わない。
また、本実施形態に係る露光装置10では、各ショット領域20内に設けられたアライメントマーク21を計測しているが、これに限られない。例えば、アライメントマーク21が各ショット領域20外に設けられている場合には、各ショット領域20に対応するアライメントマーク21を計測すればよい。
[第二実施形態]
図6は、第二実施形態に係る露光装置におけるウエハ6の分割方法を示す図である。
なお、本実施形態に係る露光装置は、ウエハ6の分割方法が異なる以外は、第一実施形態に係る露光装置10と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
本実施形態に係る露光装置では、ウエハ6を同心円状に分割する際に、各分割領域45、すなわち分割領域45である扇形及び切頭扇形の面積が互いに等しくなるように設定している。
換言すると、本実施形態に係る露光装置では、隣接する同心円の間に含まれる領域の面積が互いに等しくなるように、ウエハ6の面内を複数の同心円に分割している。
すなわち、第一実施形態に係る露光装置10と同様に、ウエハ6の半径をR、p個に分割された各同心円をウエハ6の中心Oに近い順に1、2、3…とラベル付けをし、中心Oから同心円mまでの距離をrとする。
このとき、本実施形態に係る露光装置では、以下の式(3)を満たすように、ウエハ6の面内を複数の同心円に分割する。
Figure 2021026157
すなわち、本実施形態に係る露光装置では、以下の式(4)を満たすように、中心Oから同心円mまでの距離rを設定すればよい。
Figure 2021026157
本実施形態に係る露光装置では、上記の要領でウエハ6を同心円状に分割した後、第一実施形態に係る露光装置10と同様に、各同心円内を複数の分割領域に分割し、各分割領域に対して一つずつサンプルショット領域40を配置する。
そして、各サンプルショット領域40に設けられた不図示のアライメントマークを計測する。そして、上記の式(1)を用いて計測結果(計測位置)をフィッティングすることによって、係数a(i=0,1,…,N)及びb(j=0,1,…,N)を取得する。
そして、ウエハ6の各位置における面に平行な第一の断面内の歪みΔxy(x,y)を算出し、算出された歪みΔxy(x,y)に応じて露光装置10における露光パラメータを補正(決定)する。
本実施形態に係る露光装置では、上記の要領でウエハ6を複数の領域に分割することで、ウエハ6において均等にサンプルショット領域40を配分することができる。
換言すると、本実施形態に係る露光装置では、第一実施形態に係る露光装置10と比べて、ウエハ6の外周部側にサンプルショット領域40をより多く配置することができる。
これにより、本実施形態に係る露光装置では、歪みが大きく発生するウエハ6の外周部近傍における歪みの傾向をより確実にとらえることが可能となる。
[第三実施形態]
図7は、第三実施形態に係る露光装置70の模式図を示している。
なお、本実施形態に係る露光装置70は、フォーカス計測用光学系が設けられている以外は、第一実施形態に係る露光装置10と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
図7に示されているように、本実施形態に係る露光装置70は、ウエハ6にフォーカス計測用の光を投光する投光部8と、ウエハ6からのフォーカス計測用の光を受光する受光部9とを備えている。
そして、投光部8及び受光部9からフォーカス計測用光学系(計測部)が構成される。
これにより、本実施形態に係る露光装置70では、ウエハ6に設けられているパターンの段差(xy面内の各位置におけるz方向の高さ)を計測することができる。
なお、ウエハ6にパターンが設けられていない場合は、ウエハ6の下地における段差を計測することになる。
そして、ウエハ6に設けられているパターンの予め定められた段差(設計位置)を予め把握しておくことによって、各ショット領域20における段差からの位置ずれを算出する。
そして、算出された位置ずれから露光位置の高さZや回転Tiltにおける補正量をフィードバックすることができる。
ここで、ウエハ6に設けられているパターンの段差についても、レジスト塗布、エッチング、熱処理、成膜、CMP等のプロセスによってウエハ6の全体にわたって同心円状且つ中心から外側に行くほど変位する傾向がある。
そのため、平均的な段差形状を得るためには、第一及び第二実施形態と同様にサンプルショット領域40を配置すればよい。
すなわち、本実施形態に係る露光装置70では、まず、予め所定のウエハ6上の全ショット領域20に設けられているパターンの段差を計測し、その計測結果と露光プロセスにおいて求められているオーバーレイ精度とから、必要な補正次数Nを決定する。
次に、必要な補正次数Nに基づいて、ウエハ6の同心円分割数p及び同心円間領域分割数sを設定し、ウエハ6を同心円状に分割した後、各同心円間の領域を複数の分割領域45に分割し、各分割領域45に対して一つずつサンプルショット領域40を配置する。
そして、各サンプルショット領域40に設けられた不図示のアライメントマークを計測する。そして、以下の式(5)を用いて計測結果をフィッティングすることによって、係数a(i=0,1,…,N)及びb(j=0,1,…,N)を取得する。
そして、ウエハ6の各位置における面に垂直な第一の方向の段差Δz(x,y)を算出する。
Figure 2021026157
そして、算出された段差Δz(x,y)に応じて露光装置10における露光パラメータを補正(決定)する。
換言すると、これは、露光装置10においてウエハ6を露光する際の座標系を変換することに対応する。
これにより、本実施形態に係る露光装置70では、パターン段差形状を精度良く検出することができ、平均パターン段差を抽出することができる。
そして、露光装置70以外の装置のプロセスによってウエハ6上に発生するパターン段差に応じて、少ないサンプルショット領域40の配置で露光パラメータを補正することができる。
なお、このときサンプルショット領域40は、分割領域45それぞれにおいて発生している平均的なパターンの段差を見るために、各分割領域45の図形の幾何中心(重心)に最も近いショット領域20に設定する。
以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、上記に示した実施形態を実施する露光方法、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム、該プログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体も本実施形態の範囲に含まれる。
[物品の製造方法]
次に、第一乃至第三実施形態のいずれかに係る露光装置を用いた物品の製造方法について説明する。
物品は、半導体デバイス、表示デバイス、カラーフィルタ、光学部品、MEMS等である。
例えば、半導体デバイスは、ウエハに回路パターンを作るための前工程と、前工程で作られた回路チップを製品として完成させるための、加工工程を含む後工程とを経ることにより製造される。
前工程は、第一乃至第三実施形態のいずれかに係る露光装置を使用して感光剤が塗布されたウエハを露光する露光工程と、感光剤を現像する現像工程とを含む。
現像された感光剤のパターンをマスクとしてエッチング工程やイオン注入工程等が行われ、ウエハ上に回路パターンが形成される。
これらの露光、現像、エッチング等の工程を繰り返して、ウエハ上に複数の層からなる回路パターンが形成される。
後工程で、回路パターンが形成されたウエハに対してダイシングを行い、チップのマウンティング、ボンディング、検査工程を行う。
表示デバイスは、透明電極を形成する工程を経ることにより製造される。透明電極を形成する工程は、透明導電膜が蒸着されたガラスウエハに感光剤を塗布する工程と、第一乃至第三実施形態のいずれかに係る露光装置を使用して感光剤が塗布されたガラスウエハを露光する工程と、露光された感光剤を現像する工程とを含む。
本実施形態に係る物品の製造方法によれば、従来よりも高品位の物品を製造することができる。
3 レチクル(原版)
5 アライメントスコープ(計測部)
6 ウエハ(基板)
10 露光装置
15 制御部
21 アライメントマーク(所定の箇所)
40 サンプルショット領域
45 分割領域
N 補正次数

Claims (16)

  1. 原版に描画されたパターンを基板に転写するように前記基板を露光する露光装置であって、
    制御部を備え、該制御部は、
    補正次数に応じて、前記基板の面内を複数の分割領域に分割し、該複数の分割領域は同心円に沿って配列されており、各分割領域は切頭扇形又は扇形で互いに同じ中心角を有しており、
    各分割領域において互いに同一個数のサンプルショット領域を配置し、
    前記サンプルショット領域の各々における所定の箇所を計測部に計測させ、
    該計測結果に基づいて前記露光装置の露光パラメータを決定することを特徴とする、露光装置。
  2. 前記制御部は、前記サンプルショット領域の各々における前記基板の面に平行な第一の断面内のアライメントマークの位置を前記計測部に計測させ、該計測結果に基づいて、前記第一の断面内の方向に関する前記露光パラメータを決定することを特徴とする、請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御部は、前記分割領域において幾何中心に最も近い前記アライメントマークを含むショット領域を前記サンプルショット領域に設定することを特徴とする、請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記制御部は、所定の前記基板上に設けられた前記アライメントマークを前記計測部に計測させ、該計測結果と求められているオーバーレイ精度とから、前記補正次数を決定することを特徴とする請求項2または3に記載の露光装置。
  5. 前記制御部は、前記アライメントマークの前記第一の断面内における位置を(x,y)、前記補正次数をN、前記第一の断面内における前記アライメントマークの設計位置からの位置ずれをΔxy(x,y)としたとき、
    Figure 2021026157
    なる式を用いて、前記サンプルショット領域の各々における前記アライメントマークの計測位置をフィッティングすることによって、係数a(i=0,1,…,N)及びb(j=0,1,…,N)を取得し、
    該取得された係数を用いて前記露光パラメータを決定することを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 前記制御部は、前記サンプルショット領域の各々における前記基板の面に垂直な第一の方向のパターンの位置を前記計測部に計測させ、該計測結果に基づいて、前記第一の方向に関する前記露光パラメータを決定することを特徴とする、請求項1に記載の露光装置。
  7. 前記制御部は、前記分割領域において幾何中心に最も近いショット領域を前記サンプルショット領域に設定することを特徴とする、請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記制御部は、所定の前記基板上に設けられた前記パターンの前記第一の方向における位置を前記計測部に計測させ、該計測結果と求められているオーバーレイ精度とから、前記補正次数を決定することを特徴とする請求項6または7に記載の露光装置。
  9. 前記制御部は、前記基板の面内における前記パターンの位置を(x,y)、前記補正次数をN、前記サンプルショット領域の各々における前記パターンの前記第一の方向の設計位置からの位置ずれをΔz(x,y)としたとき、
    Figure 2021026157
    なる式を用いて、前記サンプルショット領域の各々における前記パターンの計測位置をフィッティングすることによって、係数a(i=0,1,…,N)及びb(j=0,1,…,N)を取得し、
    該取得された係数を用いて前記露光パラメータを決定することを特徴とする、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 前記同心円は、互いに間隔が等しい複数の同心円から成ることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の露光装置。
  11. 前記複数の分割領域の各々は、互いに面積が等しいことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の露光装置。
  12. 前記基板が載置されるステージを備え、
    前記制御部は、前記計測結果に基づいて前記ステージの駆動位置を決定することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の露光装置。
  13. 光源から出射した露光光を前記原版へ導光する照明光学系と、前記原版を通過した前記露光光を前記基板に導光する投影光学系とを備え、
    前記制御部は、前記計測結果に基づいて前記照明光学系及び前記投影光学系の少なくとも一方の光学性能を決定することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の露光装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の露光装置を用いて前記基板を露光する工程と、
    露光された前記基板を現像する工程と、
    現像された前記基板を加工して物品を得る工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
  15. 原版に描画されたパターンを基板に転写するように前記基板を露光する露光方法であって、
    補正次数に応じて、前記基板の面内を複数の分割領域に分割する工程であって、該複数の分割領域は同心円に沿って配列されており、各分割領域は切頭扇形又は扇形で互いに同じ中心角を有している、分割する工程と、
    各分割領域において互いに同一個数のサンプルショット領域を配置する工程と、
    前記サンプルショット領域の各々における所定の箇所を計測する工程と、
    該計測結果に基づいて露光パラメータを決定する工程と、
    を含むことを特徴とする、露光方法。
  16. 補正次数に応じて、基板の面内を複数の分割領域に分割する工程であって、該複数の分割領域は同心円に沿って配列されており、各分割領域は切頭扇形又は扇形で互いに同じ中心角を有している、分割する工程と、
    各分割領域において互いに同一個数のサンプルショット領域を配置する工程と、
    前記サンプルショット領域の各々における所定の箇所を計測する工程と、
    該計測結果に基づいて露光装置の露光パラメータを決定する工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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