JP2004044896A - 給湯用熱交換器 - Google Patents

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JP2004044896A
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Yutaka Shibata
柴田 豊
Haruo Nakada
中田 春男
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Abstract

【課題】水通路および冷媒通路をロールボンド成形により形成することにより、大幅なコストダウンとコンパクト化とを図り得るようにする。
【解決手段】2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2と該水通路2に隣接する冷媒通路3とをロールボンド成形により形成して、2枚の板部材1A,1Bにロールボンド成形を施すだけで、水通路2と冷媒通路3とを一体で形成することができるようにしている。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、例えばヒートポンプ給湯機において温水生成用として使用される給湯用熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ヒートポンプ給湯機に使用される給湯用熱交換器としては、内管と外管とからなり、内管内を水通路とする一方、内外管間を冷媒通路とする二重管式熱交換器が良く知られている。
【0003】
上記二重管式熱交換器の場合、水通路からの漏洩を検知するための溝を有する漏洩検知管を内管外周に嵌挿することとなっており、実際には内外管と漏洩検知管との三重管構造となっている。このような構造の給湯用熱交換器の場合、筒状に巻回して使用されるが、三重管構造となっているため、巻回時のR部の曲率を小さくできないという問題があり、コストダウンおよびコンパクト化を達成する上で大きな障害となっていた。
【0004】
そこで、内部を水通路とした管体の外周面に内部を冷媒通路とした小径の巻管を巻き付け、両者をロウ付けまたはハンダ付けした形式の熱交換器が給湯用熱交換器として開発されている(例えば、特願2001−215072参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記形式の熱交換器の場合にも、管体外周に小径の巻管を巻き付けることとなっているため製造工程の簡素化には限界があり、さらなる大幅なコストダウンが困難であり、管体を曲げて筒状に成形する際の曲率半径を小さくできないため、さらなるコンパクト化が困難であった。
【0006】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、水通路および冷媒通路をロールボンド成形により形成することにより、大幅なコストダウンとコンパクト化とを図り得るようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2と該水通路2に隣接する冷媒通路3とをロールボンド成形により形成している。
【0008】
上記のように構成したことにより、2枚の板部材1A,1Bにロールボンド成形を施すだけで、水通路2と冷媒通路3とを一体で形成することができる。従って、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となる。
【0009】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2と前記冷媒通路3との間に、前記板部材1A,1Bの一方側における表面から合わせ目に至るスリット4を形成することもでき、そのように構成した場合は、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生すると、当該漏洩水は、冷媒通路3に至る前にスリット4から漏出することとなる。従って、スリット4からの水の漏出の有無により漏洩検知を行うことができることとなり、当該漏洩検知により水と冷媒の混合を未然に防止することができる。この場合、スリット4の形成は、ロールボンド成形の前でも後でもよい。
【0010】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2をロールボンド成形により形成する一方、前記板部材1A,1Bの一方側ともう1枚の熱良導体からなる板部材1Cとの間に、前記水通路2と隣接する冷媒通路3をロールボンド成形により形成することができる。
【0011】
上記のように構成すれば、ロールボンド成形により水通路2が形成されている2枚の板部材1A,1Bの一方側ともう1枚の板部材1Cとの間にロールボンド成形により冷媒通路3が形成されることとなる。つまり、3枚の板部材1A,1B,1Cにロールボンド成形を施すだけで、水通路2および冷媒通路3を形成することができるのである。従って、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となる。しかも、冷媒通路3と水通路2とが隔離された状態となっているため、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生したとしても、当該漏洩水は、冷媒通路3に至ることはない。この場合にも、水通路2を形成している板部材1A,1Bの他方側の表面から合わせ目に至るスリット4を形成し、該スリット4からの水の漏出により漏洩検知を行うようにすることもできる。
【0012】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、水通路2と冷媒通路3とを、それぞれ2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bおよび1C,1Dの間にロールボンドにより形成し且つ前記水通路2と前記冷媒通路3とを密着状態とすることができる。
【0013】
上記のように構成すれば、水通路2および冷媒通路3がそれぞれ2枚の板部材1A,1Bおよび1C,1Dの間にロールボンド成形により形成されることとなる。つまり、2枚づつの板部材1A,1Bおよび1C,1Dにロールボンド成形を施すだけで、水通路2および冷媒通路3を形成することができるのである。従って、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となる。しかも、冷媒通路3と水通路2とが独立した状態となっているため、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生したとしても、当該漏洩水は、冷媒通路3に至ることはない。さらに、水通路2と冷媒通路3とが独立状態で成形できるため、通路形成の自由度が高くなる。この場合にも、水通路2を形成している板部材1A,1Bの一方側の表面から合わせ目に至るスリット4を形成し、該スリット4からの水の漏出により漏洩検知を行うようにすることもできる。
【0014】
本願発明では、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2あるいは(および)前記冷媒通路3を、それぞれ平行な蛇行流路形状とすることもでき、そのように構成した場合は、水通路2あるいは(および)冷媒通路3の形成密度を高くできることとなり、熱交換器のコンパクト化に寄与する。
【0015】
本願発明では、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2あるいは(および)前記冷媒通路3を、流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状とすることもでき、そのように構成した場合は、水通路2あるいは(および)冷媒通路3を流れる水および冷媒の乱流化が促進されることとなり、伝熱性能が向上するし、所定の能力を得るための通路長を短縮できるところから、熱交換器のコンパクト化にも寄与する。
【0016】
本願発明では、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第4の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2あるいは(および)前記冷媒通路3を、相対向するヘッダ部と該ヘッダ部間を連通する多数の分岐通路とにより構成することもでき、そのように構成した場合は、通路の細径化が可能となるところから、通路の高集積化、伝熱性能の向上により、熱交換器のコンパクト化に寄与する。
【0017】
本願発明では、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2を構成する2枚の板部材1A,1B間に該水通路2と連通しない通路5を形成するとともに、前記冷媒通路3には、前記通路5に隣接する延設部6を延設することもでき、そのように構成した場合は、冷媒通路3を流れる冷媒と水通路2を流れる水とが熱交換する部分(即ち、給湯用熱交換器として作用する部分X)と、冷媒通路3の延設部6を流れる冷媒(例えば、液冷媒)と水通路2に連通しない通路5を流れる流体(例えば、ガス冷媒)とが熱交換する部分(即ち、液ガス熱交換器として作用する部分Y)とを一体構成できることとなり、加工費を低減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0019】
第1の実施の形態
図1ないし図3には、本願発明の第1の実施の形態にかかる給湯用熱交換器が示されている。
【0020】
この給湯用熱交換器は、図1および図2に示すように、2枚の熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2と該水通路2に隣接する冷媒通路3とをロールボンド成形により形成して構成されている。また、図1に示すように、水通路2および冷媒通路3は、それぞれ平行な蛇行流路形状とされている。符号2aは水入口、2bは水出口、3aは冷媒入口、3bは冷媒出口である。
【0021】
次に、ロールボンド成形について、説明する。
【0022】
まず、熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる2枚の板部材1A,1Bのうちのいずれか一方の片面(即ち、合わせ面)圧着防止剤を用いて所定のパターン(即ち、図1に示す通路形状)を印刷する。
【0023】
ついで、一方の板部材1Aの印刷面に他方の板部材1Bを重ね合わせて、これらを圧延することにより、印刷部分からなる非圧着部分を有する合わせ板を得る。
【0024】
次に、得られた合わせ板の非圧着部分に、水出入口2a,2bおよび冷媒出入口3a,3bとなる部分を流体圧導入口として、パイプを介して圧搾空気等の流体圧を導入して、非圧着部分を管状に膨出せしめることにより、水通路2および冷媒通路3を形成する(図2参照)。
【0025】
上記のように構成したことにより、2枚の板部材1A,1Bにロールボンド成形を施すだけで、水通路2と冷媒通路3とを一体で形成することができる。従って、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となる。しかも、水通路2および冷媒通路3は、それぞれ平行な蛇行流路形状とされているので、水通路2および冷媒通路3の形成密度を高くできることとなり、熱交換器のコンパクト化に寄与する。
【0026】
ところで、給湯用熱交換器の場合、水通路2において腐食が進行すると、水が漏出して冷媒通路3を流れる冷媒と混合してしまうという不具合が生ずる。そこで、本実施の形態においては、図3に示すように、水通路2と冷媒通路3との間には、前記板部材1A,1Bの一方側(本実施の形態の場合、板部材1B)における表面から合わせ目に至るスリット4が形成されている。このようにすると、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生すると、当該漏洩水は、冷媒通路3に至る前にスリット4から漏出することとなる。従って、スリット4からの水の漏出の有無により漏洩検知を行うことができることとなり、当該漏洩検知により水と冷媒の混合を未然に防止することができる。この場合、スリット4の形成は、ロールボンド成形の前でも後でもよい。
【0027】
第2の実施の形態
図4には、本願発明の第2の実施の形態にかかる給湯用熱交換器が示されている。
【0028】
この場合、2枚の熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2をロールボンド成形により形成する一方、前記板部材1A,1Bの一方側(本実施の形態の場合、板部材1B)ともう1枚の熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる板部材1Cとの間に、前記水通路2と隣接する冷媒通路3をロールボンド成形により形成している。
【0029】
上記のように構成したことにより、ロールボンド成形により水通路2が形成されている2枚の板部材1A,1Bの一方側の板部材1Bともう1枚の板部材1Cとの間にロールボンド成形により冷媒通路3が形成されることとなる。つまり、3枚の板部材1A,1B,1Cにロールボンド成形を施すだけで、水通路2および冷媒通路3を形成することができるのである。従って、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となる。しかも、冷媒通路3と水通路2とが隔離された状態となっているため、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生したとしても、当該漏洩水は、冷媒通路3に至ることはない。
【0030】
この場合、水通路2から漏洩した水が冷媒通路3に至ることはほとんど無いので、水と冷媒とが混合するおそれはないが、水通路2からの水の漏洩を検知することで、水通路2の腐食発生をいち早く検知できるようにするためには、水通路2を形成している板部材1A,1Bの他方側板部材1Aの表面から合わせ目に至るスリット4を形成し、該スリット4からの水の漏出により漏洩検知を行うようにするのが望ましい。
【0031】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0032】
第3の実施の形態
図5(イ)、(ロ)および図6には、本願発明の第3の実施の形態にかかる給湯用熱交換器が示されている。
【0033】
この場合、図5(イ)、(ロ)および図6に示すように、水通路2と冷媒通路3とを、それぞれ2枚の熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる板部材1A,1Bおよび1C,1Dの間にロールボンドにより形成し且つ前記水通路2と前記冷媒通路3とを密着状態としている。この場合、1本の水通路2に対して2本の冷媒通路3,3が密着されることとなっており、水通路2および冷媒通路3,3は、それぞれ平行な蛇行流路形状とされている。なお、水通路2と冷媒通路3,3とを密着させるのは、ロールボンド成形の前でも後でもよい。
【0034】
上記のように構成したことにより、水通路2および冷媒通路3がそれぞれ2枚の板部材1A,1Bおよび1C,1Dの間にロールボンド成形により形成されることとなる。つまり、2枚づつの板部材1A,1Bおよび1C,1Dにロールボンド成形を施すだけで、水通路2および冷媒通路3を形成することができるのである。従って、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となる。しかも、冷媒通路3と水通路2とが独立した状態となっているため、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生したとしても、当該漏洩水は、冷媒通路3に至ることはない。さらに、水通路2と冷媒通路3とが独立状態で成形できるため、通路形成の自由度が高くなる。
【0035】
この場合、水通路2から漏洩した水が冷媒通路3に至ることはほとんど無いので、水と冷媒とが混合するおそれはないが、水通路2からの水の漏洩を検知することで、水通路2の腐食発生をいち早く検知できるようにするためには、水通路2を形成している板部材1A,1Bの一方側板部材1Bの表面から合わせ目に至るスリット4を形成し、該スリット4からの水の漏出により漏洩検知を行うようにするのが望ましい。
【0036】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0037】
第4の実施の形態
図7(イ)、(ロ)には、本願発明の第4の実施の形態にかかる給湯用熱交換器が示されている。
【0038】
この場合、2枚の熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる板部材1A,1Bの間にロールボンド成形により形成される水通路2は、図7(ロ)に示すように、平行な蛇行流路形状であって、流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状とされている。このようにすると、水通路2を流れる水の乱流化が促進されることとなり、伝熱性能が向上するし、所定の能力を得るための通路長を短縮できるところから、熱交換器のコンパクト化にも寄与する。一方、2枚の熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる板部材1C,1Dの間にロールボンド成形により形成される冷媒通路3は、図7(イ)に示すように、相対向するヘッダ部3c,3c・・と該ヘッダ部3c,3c・・間を連通する多数の分岐通路3d,3d・・とにより構成されている。このようにすると、通路の細径化が可能となるところから、通路の高集積化、伝熱性能の向上により、熱交換器のコンパクト化に寄与する。
【0039】
なお、水通路2をヘッダ部と分岐通路とで構成するとともに、冷媒通路3を流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状としたり、水通路2および冷媒通路3を共にヘッダ部と分岐通路とで構成したり、水通路2および冷媒通路3を共に流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状することも可能であるが、流通抵抗等を勘案すると、本実施の形態におけるように、水通路2を流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状とし、冷媒通路3をヘッダ部と分岐通路とで構成するのが望ましい。また、本実施の形態におけるような通路形状は、第1および第2の実施の形態における水通路および冷媒通路にも適用可能である。
【0040】
この場合にも、水通路から漏洩した水が冷媒通路に至ることはほとんど無いので、水と冷媒とが混合するおそれはないが、水通路からの水の漏洩を検知することで、水通路の腐食発生をいち早く検知できるようにするためには、水通路を形成している板部材の一方側板部材の表面から合わせ目に至るスリットを形成し、該スリットからの水の漏出により漏洩検知を行うようにするのが望ましい。
【0041】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0042】
第5の実施の形態
図8には、本願発明の第5の実施の形態にかかる給湯用熱交換器が示されている。
【0043】
この場合、熱良導体(例えば、銅、銅合金、アルミあるいはアルミ合金)からなる2枚の板部材1A,1Bをロールボンド成形することにより水通路2と該水通路2と連通しない通路5を形成するとともに、前記冷媒通路3には、前記通路5に隣接する延設部6を延設している。符号5aは通路5の入口、5bは通路5の出口である。つまり、水通路2と冷媒通路3とからなる部分Xと、通路5と延設部6とからなる部分Yとが一体に構成されることとなっているのである。このような構成の給湯用熱交換器は、図9に示す冷凍サイクルにおいて使用される。図9に示す冷凍サイクルは、圧縮機7と、凝縮器8と減圧機構9と蒸発器10とを備えており、凝縮器8として本実施の形態における給湯用熱交換器が採用されている。このようにすると、冷媒通路3を流れる冷媒と水通路2を流れる水とが熱交換する部分(即ち、給湯用熱交換器として作用する部分X)と、冷媒通路3の延設部6を流れる冷媒(例えば、液冷媒)と水通路2に連通しない通路5を流れる流体(例えば、ガス冷媒)とが熱交換する部分(即ち、液ガス熱交換器として作用する部分Y)とを一体構成できることとなり、加工費を低減できる。なお、このような構成の給湯用熱交換器は、第1および第2の実施の形態にかかる給湯用熱交換器にも適用可能である。
【0044】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0045】
ところで、上記各実施の形態にかかる給湯用熱交換器Aは、図10(イ)に示すように、U字状に屈曲させることもできるし、図10(ロ)に示すように、渦巻き形状に巻き付けることもできる。従って、使用個所に合わせた形状とすることができる。
【0046】
【発明の効果】
本願発明の第1の手段によれば、2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2と該水通路2に隣接する冷媒通路3とをロールボンド成形により形成しているので、2枚の板部材1A,1Bにロールボンド成形を施すだけで、水通路2と冷媒通路3とを一体で形成することができることとなり、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となるという効果がある。
【0047】
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2と前記冷媒通路3との間に、前記板部材1A,1Bの一方側における表面から合わせ目に至るスリット4を形成した場合、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生すると、当該漏洩水は、冷媒通路3に至る前にスリット4から漏出することとなる。従って、スリット4からの水の漏出の有無により漏洩検知を行うことができることとなり、当該漏洩検知により水と冷媒の混合を未然に防止することができる。
【0048】
本願発明の第3の手段によれば、2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bの間に、水通路2をロールボンド成形により形成する一方、前記板部材1A,1Bの一方側ともう1枚の熱良導体からなる板部材1Cとの間に、前記水通路2と隣接する冷媒通路3をロールボンド成形により形成しているので、3枚の板部材1A,1B,1Cにロールボンド成形を施すだけで、水通路2および冷媒通路3を形成することができることとなり、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となるという効果がある。しかも、冷媒通路3と水通路2とが隔離された状態となっているため、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生したとしても、当該漏洩水は、冷媒通路3に至ることはないという効果もある。
【0049】
本願発明の第4の手段によれば、水通路2と冷媒通路3とを、それぞれ2枚の熱良導体からなる板部材1A,1Bおよび1C,1Dの間にロールボンドにより形成し且つ前記水通路2と前記冷媒通路3とを密着状態としているので、2枚づつの板部材1A,1Bおよび1C,1Dにロールボンド成形を施すだけで、水通路2および冷媒通路3を形成することができることとなり、製造工程の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウンが可能となるという効果がある。しかも、冷媒通路3と水通路2とが独立した状態となっているため、腐食等により水通路2からの水の漏洩が発生したとしても、当該漏洩水は、冷媒通路3に至ることはないという効果もある。さらに、水通路2と冷媒通路3とが独立状態で成形できるため、通路形成の自由度が高くなるという効果もある。
【0050】
本願発明の第5の手段におけるように、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2あるいは(および)前記冷媒通路3を、それぞれ平行な蛇行流路形状とすれば、水通路2あるいは(および)冷媒通路3の形成密度を高くできることとなり、熱交換器のコンパクト化に寄与する。
【0051】
本願発明の第6の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2あるいは(および)前記冷媒通路3を、流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状とすれば、水通路2あるいは(および)冷媒通路3を流れる水および冷媒の乱流化が促進されることとなり、伝熱性能が向上するし、所定の能力を得るための通路長を短縮できるところから、熱交換器のコンパクト化にも寄与する。
【0052】
本願発明の第7の手段におけるように、上記第4の手段を備えた給湯用熱交換器において、前記水通路2あるいは(および)前記冷媒通路3を、相対向するヘッダ部と該ヘッダ部間を連通する多数の分岐通路とにより構成すれば、通路の細径化が可能となるところから、通路の高集積化、伝熱性能の向上により、熱交換器のコンパクト化に寄与する。
【0053】
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の解決手段において、前記水通路2を構成する2枚の板部材1A,1B間に該水通路2と連通しない通路5を形成するとともに、前記冷媒通路3には、前記通路5に隣接する延設部6を延設すれば、冷媒通路3を流れる冷媒と水通路2を流れる水とが熱交換する部分(即ち、給湯用熱交換器として作用する部分X)と、冷媒通路3の延設部6を流れる冷媒(例えば、液冷媒)と水通路2に連通しない通路5を流れる流体(例えば、ガス冷媒)とが熱交換する部分(即ち、液ガス熱交換器として作用する部分Y)とを一体構成できることとなり、加工費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる給湯用熱交換器の平面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる給湯用熱交換器の要部拡大断面図(即ち、II−II拡大断面図)である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる給湯用熱交換器の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる給湯用熱交換器の要部拡大断面図である。
【図5】本願発明の第3の実施の形態にかかる給湯用熱交換器を示し、(イ)は水通路側の平面図、(ロ)は冷媒通路側の平面図である。
【図6】本願発明の第3の実施の形態にかかる給湯用熱交換器の要部拡大断面図である。
【図7】本願発明の第4の実施の形態にかかる給湯用熱交換器を示し、(イ)は冷媒通路側の平面図、(ロ)は水通路側の平面図である。
【図8】本願発明の第5の実施の形態にかかる給湯用熱交換器を示し、(イ)は水通路側の平面図、(ロ)は冷媒通路側の平面図である。
【図9】本願発明の第5の実施の形態にかかる給湯用熱交換器の使用例を示す冷凍サイクル図である。
【図10】本願発明の各実施の形態にかかる給湯用熱交換器の使用形態を示し、(イ)はU字状に屈曲した場合、(ロ)は渦巻き形状に巻き付けた場合である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1Dは板部材、2は水通路、2aは水入口、2bは水出口、3は冷媒通路、3aは冷媒入口、3bは冷媒出口、3cはヘッダ部、3dは分岐通路、4はスリット、5は通路、6は延設部。

Claims (8)

  1. 2枚の熱良導体からなる板部材(1A),(1B)の間には、水通路(2)と該水通路(2)に隣接する冷媒通路(3)とをロールボンド成形により形成したことを特徴とする給湯用熱交換器。
  2. 前記水通路(2)と前記冷媒通路(3)との間には、前記板部材(1A),(1B)の一方側における表面から合わせ目に至るスリット(4)を形成したことを特徴とする前記請求項1記載の給湯用熱交換器。
  3. 2枚の熱良導体からなる板部材(1A),(1B)の間には、水通路(2)をロールボンド成形により形成する一方、前記板部材(1A),(1B)の一方側ともう1枚の熱良導体からなる板部材(1C)との間には、前記水通路(2)と隣接する冷媒通路(3)をロールボンド成形により形成したことを特徴とする給湯用熱交換器。
  4. 水通路(2)と冷媒通路(3)とを、それぞれ熱良導体からなる2枚の板部材(1A),(1B)および(1C),(1D)の間にロールボンド成形により形成し且つ前記水通路(2)と前記冷媒通路(3)とを密着状態としたことを特徴とする給湯用熱交換器。
  5. 前記水通路(2)および前記冷媒通路(3)を、それぞれ平行な蛇行流路形状としたことを特徴とする前記請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の給湯用熱交換器。
  6. 前記水通路(2)あるいは(および)前記冷媒通路(3)を、流れ方向に対して略直交するジグザグな流路形状としたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の給湯用熱交換器。
  7. 前記水通路(2)あるいは(および)前記冷媒通路(3)を、相対向するヘッダ部と該ヘッダ部間を連通する多数の分岐通路とにより構成したことを特徴とする前記請求項4、5および6のいずれか一項記載の給湯用熱交換器。
  8. 前記水通路(2)を構成する2枚の板部材(1A),(1B)間に該水通路(2)と連通しない通路(5)を形成するとともに、前記冷媒通路(3)には、前記通路(5)に隣接する延設部(6)を延設したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の給湯用熱交換器。
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