JP2004043258A - カーボンナノチューブの切断方法 - Google Patents

カーボンナノチューブの切断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004043258A
JP2004043258A JP2002204954A JP2002204954A JP2004043258A JP 2004043258 A JP2004043258 A JP 2004043258A JP 2002204954 A JP2002204954 A JP 2002204954A JP 2002204954 A JP2002204954 A JP 2002204954A JP 2004043258 A JP2004043258 A JP 2004043258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon nanotubes
solution
cutting
present
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002204954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3650819B2 (ja
Inventor
Kunio Uchida
内田 邦夫
Morio Yumura
湯村 守雄
Satoru Oshima
大嶋 哲
Hiroki Ago
吾郷 浩樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2002204954A priority Critical patent/JP3650819B2/ja
Publication of JP2004043258A publication Critical patent/JP2004043258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3650819B2 publication Critical patent/JP3650819B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

【課題】カーボンナノチューブを簡易な手法で効率的に切断する方法を提供する。
【解決手段】カーボンナノチューブを糖類溶液中に分散させた混合溶液を、加熱乾燥して固化させた後、粉砕することによりカーボンナノチューブを切断させるカーボンナノチューブの切断方法である。この方法においては、糖類として果糖又は蔗糖を用いて、飴を製造する方法を適用することが好ましい。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーボンナノチューブの切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、カーボンナノチューブは、水素貯蔵用担体、燃料電池用電極材、電界放出ティスプレイ用エミッタなどの広範な分野への応用が盛んに研究されている。ところで、カーボンナノチューブの有する機能を十分に活用するためには、その微細な加工が必要とされている。
【0003】
なかでも、カーボンナノチューブを切断する方法としては、カーボンナノチューブをプラスチックに練り込んで、プラスチックと共に粉砕する方法が知られているが、この方法では、粉砕後にプラスチックを除去することはきわめて難しいうえに、通常プラスチックを1000nm以下に微粉砕することは困難であり、粉砕時に液体窒素を用いて冷却する特殊な操作を必要とするなどの問題がある。他方、カーボンナノチューブを硝酸溶液中に入れ、超音波により切断する方法も知られているが、この方法では、極少量しか得ることができず、また後処理などにも問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記した実状に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、カーボンナノチューブを簡易な手法で効率的に切断する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カーボンナノチューブを糖類溶液中に分散させた混合溶液を、加熱乾燥して固化させた後、粉砕することによりカーボンナノチューブを切断させることを特徴とするカーボンナノチューブの切断方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、カーボンナノチューブの切断方法について鋭意検討を重ねた結果、特定の固化剤を用いることにより、カーボンナノチューブを容易に切断できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、糖類をカーボンナノチューブの固化剤として用いるものであって、カーボンナノチューブを糖類溶液中に分散させた後、これを加熱条件下に乾燥させることにより固化させて飴(キャンディ)状物とし、これを機械的に粉砕することにより、所望の長さに切断されたカーボンナノチューブを得るものである。
【0007】
一般に、キャンディは、無水状態ではガラスと同様に脆性破壊するものである。その際、キャンディ内部にカーボンナノチューブが分散していると、そのカーボンナノチューブは、キャンディの破壊面で切断されることになる。このように脆性破壊するものは、湿式粉砕により1000nm以下の長さに容易に粉砕することができる。またその後、得られた粉砕物を水または温水に入れると、キャンディは溶解して容易に除去され、その粉砕物に相当する長さに切断されたカーボンナノチューブが得られることになる。
【0008】
本発明に用いる糖類としては、水などの溶剤に容易に溶解し、その溶剤を除去すると飴状に固化するものであればよく、例えば、果糖、蔗糖、多糖類などが挙げられ、これらを単独で、或いはこれらの2種以上を混合して用いることができる。
【0009】
カーボンナノチューブを糖類溶液中に均一に分散させるには、超音波処理を施すことが好ましい。この超音波処理を行うと、絡まっていたカーボンナノチューブを解くことができる。本発明における超音波処理の条件としては、カーボンナノチューブを溶液中に均一に分散させるに足る強度及び処理時間であれば何ら制限されず、例えば、100〜600Wで5〜20分間で行うことが好ましい。
【0010】
糖類溶液中に分散させた混合溶液を乾燥させて固化させるには、飴の製造と同様に、乾燥機などを用いて加熱乾燥させることが好ましい。また、その固化物を粉砕するには、通常の粉砕用機器を用いて粗粉砕及び微粉砕を行う。
【0011】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例1
カーボンナノチューブ1gと果糖15gとを純水20mlに入れ、この溶液に100Wで20分間の超音波処理を施すことにより果糖水溶液中にカーボンナノチューブを分散させた。この分散溶液を140℃の乾燥機中で脱水し、常温に1時間放置したところ、飴状の固化物12.5gが得られた。
次に、この固化物をスタンプミルを用いて粗粉砕し、さらに乳鉢にて粉砕したところ、平均粒子径約1mmの粗粉砕粒子11.6gを得た。この粗粉砕粒子の顕微鏡写真を図1に示す。
次いで、200mlの容器中に、粗粉砕粒子11.6g、エタノール20ml及び鋼球(径5mm)270gを入れ、振動ボールミルを用いて2時間微粉砕した。この微粉砕後の粒子の顕微鏡写真を図2に示す。
これをエタノール中に分散させた後、濾過することにより濾過物9.5gを得た。これを100℃の温水中に分散させた後、濾過する操作を3回繰り返したところ、果糖が除去されて、長さ約0.3〜1μmに切断されたカーボンナノチューブを得た。得られたカーボンナノチューブの顕微鏡写真を図3に示す。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、カーボンナノチューブを簡易な操作で容易に切断することができるから、カーボンナノチューブの新たな機能を発現させることができるから、多様な応用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるカーボンナノチューブの分散した固化物の一例の粗粉砕粒子の顕微鏡写真である。
【図2】本発明におけるカーボンナノチューブの分散した固化物の一例の微粉砕粒子の顕微鏡写真である。
【図3】本発明における切断されたカーボンナノチューブの一例の顕微鏡写真である。

Claims (2)

  1. カーボンナノチューブを糖類溶液中に分散させた混合溶液を、加熱乾燥して固化させた後、粉砕することによりカーボンナノチューブを切断させることを特徴とするカーボンナノチューブの切断方法。
  2. 糖類が、果糖又は蔗糖であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブの切断方法。
JP2002204954A 2002-07-15 2002-07-15 カーボンナノチューブの切断方法 Expired - Lifetime JP3650819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002204954A JP3650819B2 (ja) 2002-07-15 2002-07-15 カーボンナノチューブの切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002204954A JP3650819B2 (ja) 2002-07-15 2002-07-15 カーボンナノチューブの切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004043258A true JP2004043258A (ja) 2004-02-12
JP3650819B2 JP3650819B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=31710379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002204954A Expired - Lifetime JP3650819B2 (ja) 2002-07-15 2002-07-15 カーボンナノチューブの切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3650819B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108482A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Japan Science And Technology Agency 多糖/カーボンナノチューブ複合体
JP2006016222A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Nano Frontier Corp カーボンナノチューブの破断方法およびカーボンナノチューブ
JP2006064693A (ja) * 2004-07-27 2006-03-09 Horiba Ltd カーボンナノチューブ解析方法及び試料解析方法
JP2006150541A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nano Frontier Corp Cntの配向・パターニング固化複合体とその製造方法
JP2007063063A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Chemicals Evaluation & Research Institute フラーレン水分散液の製造方法
JP2008230935A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Chemicals Evaluation & Research Institute カーボンナノチューブの水分散方法
WO2009060721A1 (ja) * 2007-11-05 2009-05-14 Nec Corporation カーボンナノチューブの切断方法
JP2010509165A (ja) * 2006-11-14 2010-03-25 ビック−ケミー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 分散方法
US8029526B2 (en) 2008-08-14 2011-10-04 Abbott Diabetes Care Inc. Cocking mechanism for lancing device

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108482A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Japan Science And Technology Agency 多糖/カーボンナノチューブ複合体
JP2006016222A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Nano Frontier Corp カーボンナノチューブの破断方法およびカーボンナノチューブ
JP2006064693A (ja) * 2004-07-27 2006-03-09 Horiba Ltd カーボンナノチューブ解析方法及び試料解析方法
JP4484780B2 (ja) * 2004-07-27 2010-06-16 株式会社堀場製作所 カーボンナノチューブ解析方法
JP2006150541A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nano Frontier Corp Cntの配向・パターニング固化複合体とその製造方法
JP2007063063A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Chemicals Evaluation & Research Institute フラーレン水分散液の製造方法
JP4695944B2 (ja) * 2005-08-31 2011-06-08 一般財団法人 化学物質評価研究機構 フラーレン水分散液の製造方法
JP2010509165A (ja) * 2006-11-14 2010-03-25 ビック−ケミー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 分散方法
JP2008230935A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Chemicals Evaluation & Research Institute カーボンナノチューブの水分散方法
WO2009060721A1 (ja) * 2007-11-05 2009-05-14 Nec Corporation カーボンナノチューブの切断方法
US8029526B2 (en) 2008-08-14 2011-10-04 Abbott Diabetes Care Inc. Cocking mechanism for lancing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3650819B2 (ja) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3650819B2 (ja) カーボンナノチューブの切断方法
JPH07148000A (ja) 新規なほぼ球形の結晶糖及びその製造方法
WO2006108637A3 (de) Verfahren zur schonenden herstellung hochfeiner partikelsuspensionen und hochfeiner partikel sowie deren verwendung
BRPI1006606B1 (pt) pastilha dispersiva em água e método para sua produção
JPH07508019A (ja) 医薬および他の製剤
WO2000003806A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur ultrafein-mahlung und -mischung von festen materialien
JP6997878B2 (ja) ゲル製品の速溶性ブロックおよびその調製方法
CN101618012B (zh) 一种难溶性药物固体分散体制备方法
JPS62230723A (ja) イブプロフエン含有医薬組成物
JP5149673B2 (ja) こんにゃく粉製造方法
JPH01272643A (ja) 多孔性セルロース粒子
JP5222463B2 (ja) 化粧品組成物
TWI280103B (en) Pollen processing method
JPH0455610B2 (ja)
JP2504888B2 (ja) 易溶性ゼラチンの製造方法
JP2004501183A5 (ja)
CN1311839C (zh) 纳米级珍珠粉贝壳粉生物钙含片
JP2009242518A (ja) 保湿性を有する複合化ポリアミド多孔質微粒子およびその製造方法
JPH10182701A (ja) 溶出性向上粉末及びその製造方法
WO2009070979A1 (fr) Préparation à libération rapide dans la cavité orale et son procédé de préparation
JP3588379B2 (ja) 糖類の球形顆粒及びその製造方法
JPH0813846B2 (ja) 微粉末状キチンおよびその製造方法
JP2004097147A (ja) 速溶性改質グルコマンナンの製造方法
JPH0258542A (ja) 高分子物質の脱水ならびに粉末化方法
JPS585884B2 (ja) 浴剤

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3650819

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term