JP2004042953A - 箱体 - Google Patents
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Abstract
【課題】箱本体と蓋が一体的に形成され、蓋を切り離して使用しても箱体の保管効率や搬送効率を損なうことがなく、箱体の容積を任意に変化させることができる箱体を提供する。
【解決手段】多角形の底面部と、底面部に相対する頂部と、底面部の縁部と頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略角柱状をし、側面部には側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、切離帯は切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、底面部側の部位のうち、底面部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を胴部とし、頂部側の部位のうち、頂部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、胴部のコーナー部には、開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部は、胴部のコーナー部及び側面部の一部を胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が側面部に逆テーパー状に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】多角形の底面部と、底面部に相対する頂部と、底面部の縁部と頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略角柱状をし、側面部には側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、切離帯は切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、底面部側の部位のうち、底面部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を胴部とし、頂部側の部位のうち、頂部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、胴部のコーナー部には、開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部は、胴部のコーナー部及び側面部の一部を胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が側面部に逆テーパー状に設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱体内に収納する内容物に応じて容積が任意に可変可能な箱体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、箱体に関しては数多く発明されてきているが、箱体内の収納物を容易に取り出すための箱体の構造及び形態についてが発明されている。その中でも、箱体にジッパー等を設け、箱体の一部を切り取り、収納物を取り出すといった形態が提案されている。
【0003】
また、蓋を有する箱体についても様々な形態が発明、提案されている。この蓋を有する箱体は、蓋が箱体よりも大きく作られているものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来のジッパーを用いた箱体は、収納物を取り出しやすいという効果を有するが、蓋を有してないため、一度開封してしまうとその箱体で保管ができないという問題も有している。
【0005】
また、蓋を有する箱体は、保管に適してはいるが、箱本体に蓋を契合させるには蓋を箱本体よりも大きく形成しなければならず、保管効率や搬送効率が悪くなるという問題がある。
【0006】
また、蓋と箱本体を別々に製造する必要があり、製造コストがかかってしまうという問題がある。
【0007】
また、従来の箱体は容積を変化させることができないため、内容物が変化した場合はその内容物に適した大きさ又は形状の箱体を用意しなければならず、汎用性に欠けるという問題を有していた。更に、内容物に適した箱体が内場合は、新規に製造しなければならないため、コストがかかってしまうという問題があった。
【0008】
以上のことから、箱本体と蓋が一体に形成され、蓋を切り離して使用しても保管効率や搬送効率を損なうことがなく、更に、箱体の容積を任意に変化させることができる箱体の開発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る箱体は、底面部と、底面部に相対する頂部と、底面部の縁部と頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略筒状体であり、側面部には側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、切離帯は切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、底面部側の部位のうち、底面部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を胴部とし、頂部側の部位のうち、頂部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、胴部には開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部は、胴部の一部を胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、多角形の底面部と、底面部に相対する頂部と、底面部の縁部と頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略角柱状の箱体であって、側面部には、側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、切離帯は、切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、底面部側の部位のうち、底面部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を胴部とし、頂部側の部位のうち、頂部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、胴部のコーナー部には、開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部は、胴部のコーナー部及び側面部の一部を胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が側面部に逆テーパー状に設けられていても良い。
【0011】
また、蓋部材は、頂部から最も近い切離帯から頂部側にかけての部位であっても良い。
【0012】
また、底面部が偶数の角を有する角形で、胴部の開口部には、折り曲げ部の形成されているコーナー部と、前記折り曲げ部が形成されていないコーナー部が交互に位置していても良い。
【0013】
また、底面部が四角形であり、折り曲げ部は、どちらかの対角線上に位置するコーナー部に設けられていても良い。
【0014】
【実施の形態】
本発明に係る箱体2について図を参照にしながら説明する。図1は本発明に係る箱体2の一実施の形態を示した説明図である。また、図2〜図7は図1に示された箱体2の使用状態を示した説明図である。図8は、図1に示された箱体の展開図である。なお、これらの図は説明の便宜上のものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0015】
本発明に係る箱体2は、底面部4と、底面部4に相対する頂部6と、底面部4の縁部と頂部6の縁部とを繋ぐ側面部8とからなる略筒状体であることを特徴とする。
【0016】
ここで、本発明に係る箱体2の材料としては板紙が良いが、板紙を用いた積層体であっても良い。板紙を用いた積層体としては、板紙の両面又は片面に熱可塑性樹脂などを設けたものなどが使用できる。
【0017】
本発明に係る箱体2の底面部4及び頂部6の形状については、特に限定せず、例えば、略円形でも良いし三角形や四角形といった多角形でも良い。多角形の場合、正三角形や正方形といったように、各角部の角度が全て等しい形状であると更に良い。
【0018】
底面部4及び頂部6が多角形であった場合、角部が面取りされ、湾曲に形成されていても良い。角部が面取りされている時には、側面部8のコーナー部も面取りされて湾曲に形成されていても良い。
【0019】
また、本発明に係る箱体2の側面部8には、側面部8を囲むように複数の切離帯10が所定の間隔を有して設けられていることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る切離帯10は、箱体2を底面部4側の部位と、頂部6側の部位とに分離可能な帯体のことを指す。切離帯10としては、側面部8にジッパーなどを設けるのが一般的であるが、箱体2を底面部4側の部位と頂部6側の部位とに分離可能な手段であれば、どのような手段であっても使用可能である。ジッパーを使用する場合は、側面部8に2本のミシン目列を所定の幅を設けて平行に形成する方法が一般的であるが、その他の方法も使用可能である。
【0021】
また、切離帯10において分離された箱体2のうち、底面部4側の部位で、底面部4と側面部8を有し、切離帯10が開口部となる部位を胴部12とする。また、切離帯10において分離された頂部6側の部位で、頂部6と側面部8を有し、切離帯10が開口部となる部位を蓋部14とする。胴部12と蓋部14以外の部位を切離片20とする。
【0022】
本発明に係る箱体2は、切離帯10を複数有しているため、切離帯10を取り除く位置を変化させれば、胴部12及び蓋部14の高さを任意に変更することができる。また、頂部6と頂部6から最近の切離帯10までの部位を蓋部14とし、胴部12の高さのみが変更可能であっても良い。
【0023】
また、本発明に係る箱体2には、胴部12の開口部に沿って折り曲げ部16が設けられていることを特徴とする。この折り曲げ部16は、胴部12の一部を胴部12内側に折り曲げることができるものである。この折り曲げ部16を設けることにより胴部12の開口部を絞ることができるため、蓋部14と胴部12が係合可能となる。
【0024】
また、底面部4及び頂部6が多角形の場合、胴部12のコーナー部に折り曲げ部16が設けられているのが好ましい。この折り曲げ部16は、胴部12のコーナー部及び側面部8の一部を胴部12内側に折り曲げることができる。
【0025】
折り曲げ部16をコーナー部に形成することによって、側面部8及びコーナー部の一部を変形するだけで開口部を絞ることができるため、箱体2の強度や全体のバランスなどが損なわれにくくなる。
【0026】
折り曲げ部16を形成するには、図8に示されているように、側面部8に逆テーパー状に折れ線18を設けるのが良い。その他にも、折り曲げ部16に切り込みやミシン目などを形成することも可能である。
【0027】
コーナー部に折れ線18を設ける場合は、図8に示されているように、側面部8のコーナー部を軸として、隣り合う側面部8の両方に対称にして折れ線18が設けられているのが良い。
【0028】
この折り曲げ部16の大きさや形状などは、種々の条件を考慮して適宜設定すれば良い。例えば、図8に示されているように全切離帯10と交差する大きさの折り曲げ部16であっても良いし、切離帯10と切離帯10の間に収まるような大きさの折り曲げ部16であっても良い。
【0029】
また、底面部4が四角形や六角形のように偶数の角を有する形状の場合、折り曲げ部16が形成されているコーナー部と折り曲げ部16が形成されていないコーナー部が交互に位置するように、折り曲げ部16を形成しても良い。これにより、折り曲げ部16を有するコーナー部と有さないコーナー部が交互に配置されるため、箱体2の強度及びバランスが損なわれにくくなる。
【0030】
底面部4が奇数の角を有する形状の場合は、箱体2の強度やバランス等を考慮し、折り曲げ部16の形成位置及び形成数などを適宜設定すれば良い。
【0031】
以上が本発明に係る箱体2の説明であるが、本発明の目的を逸脱しない限りは、上記の設定及び条件は変更が可能である。
【0032】
次に、本発明に係る箱体2の使用方法について説明する。本発明に係る箱体2を使用するには、まず箱体2の切離帯10を取り除き、胴部12と蓋部14とに分離する。この時、蓋部14の高さを高くしたいのであれば底面部4に近い側の切離帯10を取り除けば良い。逆に、蓋部14の高さを低くしたいのであれば、頂部6に近い側の切離帯10を取り除けば良い。蓋部14の高さを変更する必要がない場合は、頂部6から最近の切離帯10を取り除けば良い。
【0033】
次に、胴部12に形成されている折り曲げ部16を胴部12内側に折り込む。この時、折り曲げ部16が形成されていない部分を胴部12内側に押せば、胴部12の開口部が絞られて、蓋部14が胴部12に係合しやすくなる。
【0034】
箱体2の高さが内容物の高さに適していない場合、任意の高さの切離帯10を取り除いて胴部12の高さを調節する。内容物を胴部12内に収納した後、蓋部14を胴部12に係合させる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る箱体は、箱体の側面部に側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられており、切離帯は切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であるため、切離帯を切り取る位置を変化させることにより箱体の高さ及び容積を任意に変更することができ、内容物の大きさや形状が変化しても、一つの箱体で対応することができる。
【0036】
また、胴部のコーナー部には折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部を胴部内側に折り込むと胴部開口部を絞ることができるため、蓋部と胴部の開口部が同じ大きさであっても蓋部と胴部が係合できる。
【0037】
更に、胴部のコーナー部に折り曲げ部が形成されているため、折り曲げ部を折り曲げたとき、箱体の側面部及びコーナー部しか変形せず、箱体の強度やバランスが損なわれにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る箱体を示した説明図である。
【図2】本発明に係る箱体から切離片を取り除いた状態を示した説明図である。
【図3】本発明に係る箱体の分離前の状態を示した説明図である。
【図4】本発明に係る箱体の蓋部を分離した状態を示した説明図である。
【図5】本発明に係る箱体の折り曲げ部を折り曲げた状態を示した説明図である。
【図6】本発明に係る箱体の蓋部を胴部に係合する前の状態を示した説明図である。
【図7】本発明に係る箱体の蓋部と胴部を係合した状態を示した説明図である。
【図8】本発明に係る箱体の展開図である。
【符号の説明】
2 箱体
4 底面部
6 頂部
8 側面部
10 切離帯
12 胴部
14 蓋部
16 折り曲げ部
18 折れ線
20 切離片
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱体内に収納する内容物に応じて容積が任意に可変可能な箱体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、箱体に関しては数多く発明されてきているが、箱体内の収納物を容易に取り出すための箱体の構造及び形態についてが発明されている。その中でも、箱体にジッパー等を設け、箱体の一部を切り取り、収納物を取り出すといった形態が提案されている。
【0003】
また、蓋を有する箱体についても様々な形態が発明、提案されている。この蓋を有する箱体は、蓋が箱体よりも大きく作られているものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来のジッパーを用いた箱体は、収納物を取り出しやすいという効果を有するが、蓋を有してないため、一度開封してしまうとその箱体で保管ができないという問題も有している。
【0005】
また、蓋を有する箱体は、保管に適してはいるが、箱本体に蓋を契合させるには蓋を箱本体よりも大きく形成しなければならず、保管効率や搬送効率が悪くなるという問題がある。
【0006】
また、蓋と箱本体を別々に製造する必要があり、製造コストがかかってしまうという問題がある。
【0007】
また、従来の箱体は容積を変化させることができないため、内容物が変化した場合はその内容物に適した大きさ又は形状の箱体を用意しなければならず、汎用性に欠けるという問題を有していた。更に、内容物に適した箱体が内場合は、新規に製造しなければならないため、コストがかかってしまうという問題があった。
【0008】
以上のことから、箱本体と蓋が一体に形成され、蓋を切り離して使用しても保管効率や搬送効率を損なうことがなく、更に、箱体の容積を任意に変化させることができる箱体の開発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る箱体は、底面部と、底面部に相対する頂部と、底面部の縁部と頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略筒状体であり、側面部には側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、切離帯は切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、底面部側の部位のうち、底面部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を胴部とし、頂部側の部位のうち、頂部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、胴部には開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部は、胴部の一部を胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、多角形の底面部と、底面部に相対する頂部と、底面部の縁部と頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略角柱状の箱体であって、側面部には、側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、切離帯は、切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、底面部側の部位のうち、底面部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を胴部とし、頂部側の部位のうち、頂部と側面部を有し、切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、胴部のコーナー部には、開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部は、胴部のコーナー部及び側面部の一部を胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が側面部に逆テーパー状に設けられていても良い。
【0011】
また、蓋部材は、頂部から最も近い切離帯から頂部側にかけての部位であっても良い。
【0012】
また、底面部が偶数の角を有する角形で、胴部の開口部には、折り曲げ部の形成されているコーナー部と、前記折り曲げ部が形成されていないコーナー部が交互に位置していても良い。
【0013】
また、底面部が四角形であり、折り曲げ部は、どちらかの対角線上に位置するコーナー部に設けられていても良い。
【0014】
【実施の形態】
本発明に係る箱体2について図を参照にしながら説明する。図1は本発明に係る箱体2の一実施の形態を示した説明図である。また、図2〜図7は図1に示された箱体2の使用状態を示した説明図である。図8は、図1に示された箱体の展開図である。なお、これらの図は説明の便宜上のものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0015】
本発明に係る箱体2は、底面部4と、底面部4に相対する頂部6と、底面部4の縁部と頂部6の縁部とを繋ぐ側面部8とからなる略筒状体であることを特徴とする。
【0016】
ここで、本発明に係る箱体2の材料としては板紙が良いが、板紙を用いた積層体であっても良い。板紙を用いた積層体としては、板紙の両面又は片面に熱可塑性樹脂などを設けたものなどが使用できる。
【0017】
本発明に係る箱体2の底面部4及び頂部6の形状については、特に限定せず、例えば、略円形でも良いし三角形や四角形といった多角形でも良い。多角形の場合、正三角形や正方形といったように、各角部の角度が全て等しい形状であると更に良い。
【0018】
底面部4及び頂部6が多角形であった場合、角部が面取りされ、湾曲に形成されていても良い。角部が面取りされている時には、側面部8のコーナー部も面取りされて湾曲に形成されていても良い。
【0019】
また、本発明に係る箱体2の側面部8には、側面部8を囲むように複数の切離帯10が所定の間隔を有して設けられていることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る切離帯10は、箱体2を底面部4側の部位と、頂部6側の部位とに分離可能な帯体のことを指す。切離帯10としては、側面部8にジッパーなどを設けるのが一般的であるが、箱体2を底面部4側の部位と頂部6側の部位とに分離可能な手段であれば、どのような手段であっても使用可能である。ジッパーを使用する場合は、側面部8に2本のミシン目列を所定の幅を設けて平行に形成する方法が一般的であるが、その他の方法も使用可能である。
【0021】
また、切離帯10において分離された箱体2のうち、底面部4側の部位で、底面部4と側面部8を有し、切離帯10が開口部となる部位を胴部12とする。また、切離帯10において分離された頂部6側の部位で、頂部6と側面部8を有し、切離帯10が開口部となる部位を蓋部14とする。胴部12と蓋部14以外の部位を切離片20とする。
【0022】
本発明に係る箱体2は、切離帯10を複数有しているため、切離帯10を取り除く位置を変化させれば、胴部12及び蓋部14の高さを任意に変更することができる。また、頂部6と頂部6から最近の切離帯10までの部位を蓋部14とし、胴部12の高さのみが変更可能であっても良い。
【0023】
また、本発明に係る箱体2には、胴部12の開口部に沿って折り曲げ部16が設けられていることを特徴とする。この折り曲げ部16は、胴部12の一部を胴部12内側に折り曲げることができるものである。この折り曲げ部16を設けることにより胴部12の開口部を絞ることができるため、蓋部14と胴部12が係合可能となる。
【0024】
また、底面部4及び頂部6が多角形の場合、胴部12のコーナー部に折り曲げ部16が設けられているのが好ましい。この折り曲げ部16は、胴部12のコーナー部及び側面部8の一部を胴部12内側に折り曲げることができる。
【0025】
折り曲げ部16をコーナー部に形成することによって、側面部8及びコーナー部の一部を変形するだけで開口部を絞ることができるため、箱体2の強度や全体のバランスなどが損なわれにくくなる。
【0026】
折り曲げ部16を形成するには、図8に示されているように、側面部8に逆テーパー状に折れ線18を設けるのが良い。その他にも、折り曲げ部16に切り込みやミシン目などを形成することも可能である。
【0027】
コーナー部に折れ線18を設ける場合は、図8に示されているように、側面部8のコーナー部を軸として、隣り合う側面部8の両方に対称にして折れ線18が設けられているのが良い。
【0028】
この折り曲げ部16の大きさや形状などは、種々の条件を考慮して適宜設定すれば良い。例えば、図8に示されているように全切離帯10と交差する大きさの折り曲げ部16であっても良いし、切離帯10と切離帯10の間に収まるような大きさの折り曲げ部16であっても良い。
【0029】
また、底面部4が四角形や六角形のように偶数の角を有する形状の場合、折り曲げ部16が形成されているコーナー部と折り曲げ部16が形成されていないコーナー部が交互に位置するように、折り曲げ部16を形成しても良い。これにより、折り曲げ部16を有するコーナー部と有さないコーナー部が交互に配置されるため、箱体2の強度及びバランスが損なわれにくくなる。
【0030】
底面部4が奇数の角を有する形状の場合は、箱体2の強度やバランス等を考慮し、折り曲げ部16の形成位置及び形成数などを適宜設定すれば良い。
【0031】
以上が本発明に係る箱体2の説明であるが、本発明の目的を逸脱しない限りは、上記の設定及び条件は変更が可能である。
【0032】
次に、本発明に係る箱体2の使用方法について説明する。本発明に係る箱体2を使用するには、まず箱体2の切離帯10を取り除き、胴部12と蓋部14とに分離する。この時、蓋部14の高さを高くしたいのであれば底面部4に近い側の切離帯10を取り除けば良い。逆に、蓋部14の高さを低くしたいのであれば、頂部6に近い側の切離帯10を取り除けば良い。蓋部14の高さを変更する必要がない場合は、頂部6から最近の切離帯10を取り除けば良い。
【0033】
次に、胴部12に形成されている折り曲げ部16を胴部12内側に折り込む。この時、折り曲げ部16が形成されていない部分を胴部12内側に押せば、胴部12の開口部が絞られて、蓋部14が胴部12に係合しやすくなる。
【0034】
箱体2の高さが内容物の高さに適していない場合、任意の高さの切離帯10を取り除いて胴部12の高さを調節する。内容物を胴部12内に収納した後、蓋部14を胴部12に係合させる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る箱体は、箱体の側面部に側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられており、切離帯は切離帯において箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であるため、切離帯を切り取る位置を変化させることにより箱体の高さ及び容積を任意に変更することができ、内容物の大きさや形状が変化しても、一つの箱体で対応することができる。
【0036】
また、胴部のコーナー部には折り曲げ部が設けられ、折り曲げ部を胴部内側に折り込むと胴部開口部を絞ることができるため、蓋部と胴部の開口部が同じ大きさであっても蓋部と胴部が係合できる。
【0037】
更に、胴部のコーナー部に折り曲げ部が形成されているため、折り曲げ部を折り曲げたとき、箱体の側面部及びコーナー部しか変形せず、箱体の強度やバランスが損なわれにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る箱体を示した説明図である。
【図2】本発明に係る箱体から切離片を取り除いた状態を示した説明図である。
【図3】本発明に係る箱体の分離前の状態を示した説明図である。
【図4】本発明に係る箱体の蓋部を分離した状態を示した説明図である。
【図5】本発明に係る箱体の折り曲げ部を折り曲げた状態を示した説明図である。
【図6】本発明に係る箱体の蓋部を胴部に係合する前の状態を示した説明図である。
【図7】本発明に係る箱体の蓋部と胴部を係合した状態を示した説明図である。
【図8】本発明に係る箱体の展開図である。
【符号の説明】
2 箱体
4 底面部
6 頂部
8 側面部
10 切離帯
12 胴部
14 蓋部
16 折り曲げ部
18 折れ線
20 切離片
Claims (5)
- 底面部と、該底面部に相対する頂部と、該底面部の縁部と該頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略筒状の箱体であって、前記側面部には該側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、該切離帯は該切離帯において前記箱体を底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、前記面底部側の部位のうち、前記底面部と側面部を有し、前記切離帯が開口部となる部位を胴部とし、前記頂部側の部位のうち、前記頂部と側面部を有し、前記切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、前記胴部には前記開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、該折り曲げ部は前記胴部の一部を前記胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が設けられていることを特徴とする箱体。
- 多角形の底面部と、該底面部に相対する頂部と、該底面部の縁部と該頂部の縁部とを繋ぐ側面部とからなる略角柱状の箱体であって、前記側面部には、該側面部を囲むように複数の切離帯が所定の間隔を有して設けられ、該切離帯は、該切離帯において前記箱体を該底面部側の部位と頂部側の部位とに分離可能であり、前記底面部側の部位のうち、前記底面部部と側面部を有し、前記切離帯が開口部となる部位を胴部とし、前記頂部側の部位のうち、前記頂部と側面部を有し、前記切離帯が開口部となる部位を蓋部としたとき、前記胴部のコーナー部には、前記開口部に沿って折り曲げ部が設けられ、該折り曲げ部は、前記胴部のコーナー部及び側面部の一部を前記胴部内側に折り曲げ可能な折れ線が前記側面部に逆テーパー状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の箱体。
- 前記蓋部材は、前記頂部から最も近い前記切離帯から頂部側にかけての部位であることを特徴とする請求項1又は2に記載の箱体。
- 前記底面部は偶数の角を有する形状をなし、前記胴部の開口部には、前記折り曲げ部の形成されているコーナー部と、前記折り曲げ部が形成されていないコーナー部が交互に位置していることを特徴とする請求項2又は3に記載の箱体。
- 前記底面部は四角形をなし、前記折り曲げ部は、該四角形のどちらかの対角線上に位置するコーナー部に設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の箱体。
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-
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