JP2004041386A - ストラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ストラップの長さを調節したいときなど、安全機能として作用させる以外の理由で係合体を積極的に係合解除する際に、安全機能として作用させて係合解除させる抜脱力より小さな抜脱力で係合解除できるようにする。
【解決手段】紐状のストラップ本体2と、このストラップ本体2の両端部に所定の正規方向Dに一定以上の力で係合又は係合解除する安全装置を構成する一対の係合体3とを備え、これら係合体3同士を係合することにより前記ストラップ本体2が環状をなすように形成されるストラップ1であって、係合体3同士が係合した状態で、前記係合体3が、前記正規方向Dとは異なる方向へ操作力を加えた際に、その操作力を前記係合体3同士の係合解除方向への力に変換する係合解除促進手段を設けるようにした。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、名札、IDカードや携帯電話等を首から吊り下げて使用するストラップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、名札を取り付けるピンで服に孔が開くといった問題も生じず、また、名札をクリップで取り付けるためのポケット等が不要であり着る服を選ばないなどの理由から、名札やIDカード等を取り付けて首等から吊り下げて使用するタイプのストラップが使用されるようになってきている。そして、このようなタイプのストラップには、一定以上の力が加わった際に係合又は係合解除し安全装置を構成する一対の係合体を紐状のストラップ本体の両先端部に設け、例えば、吊り下げた名札やIDカード等が人に引っ掛かったりドアに挟まれたりしたときにストラップ本体に加わった張力が係合体に作用し、この張力によって係合体が係合解除して安全機能として作動し、ストラップで首が絞まってしまうといった事故を防止するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のストラップの構成では、例えば、ストラップの長さを調節したいときなど、安全機能として作用させる以外の理由で係合体を係合解除する場合にも、安全機能として作用する時の抜脱力と同じ抜脱力で係合解除する必要がある。しかしながら、例えば、携帯電話やポシェット等の比較的重いものをストラップに吊り下げる場合には係合力を大きくする必要があるなど、ストラップに吊り下げる対象物の種類によって安全確保のために必要な係合体同士の係合力又は抜脱力が決まってくるため、安全機能として作用させる以外の理由で係合体を係合解除するときの抜脱力は必然的に大きくなってしまう。このように、係合体を積極的に係合解除したい場合に大きな抜脱力を加える必要が生じ、作業が行い難いといった問題が起こっていた。
【0004】
そこで本発明は、上述した不具合を解決することを主たる目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係るストラップは、紐状のストラップ本体と、このストラップ本体の両端部に所定の正規方向へ一定以上の力で係合又は係合解除する安全装置を構成する一対の係合体とを備え、これら係合体同士を係合させることにより前記ストラップ本体が環状をなすように構成されるストラップであって、係合体同士が係合した状態で、前記係合体が、前記正規方向とは異なる所定方向へ操作力を加えた際に、その操作力を前記係合体同士の係合解除方向への力に変換する係合解除促進手段を設けていることを特徴とする。
【0006】
このようなものであれば、一定以上の力が加わった際に、係合体の係合が解除され首が絞まるといった事故を防止することができるとともに、係合解除方向とは異なる方向へ操作力を加えれば、その操作力が前記係合体の係合解除方向への力に変換されるため、積極的な係合解除を簡単に行うこともできるため、例えば、ストラップの端部を露出させて、ストラップの長さ調整を行うといった作業も簡単に行うことができる。
【0007】
ここで、前記係合解除促進手段の具体的な態様としては、前記係合解除促進手段を、一方の係合体に形成した正規の係合方向へ膨出する膨出部と、他方の係合体に形成した前記膨出部を収容し得る収容部とから構成し、前記操作力を加えた際にこの膨出部の縁部と収容部の縁部とが相互に押し当たることによって前記係合解除方向の力が生じるように構成したものが挙げられる。
【0008】
また、係合体同士をしかっりと係合させるようにするためには、一方の係合体に正規の係合方向へ突出する突部を設け、他方の係合体にこの突部と嵌合可能な凹部を設け、これら係合体同士を係合した際に、前記突部と前記凹部とが嵌合するように構成していることが好ましく、さらに、前記突部あるいは凹部が、係合又は係合解除方向と直交する方向に突出する係合要素を備える一方、前記凹部あるいは突部がこの係合要素と係合する被係合要素を備え、前記膨出部と収容部とが係合又は係合解除方向に移動するのに伴って、これら係合要素と被係合要素とが係合又は係合解除するように構成すればよい。
【0009】
ところで、係合及び係合解除をスムーズに行えるようにするためには、前記係合体の少なくともいずれか一方に、前記正規方向と平行をなすスリットを備え、係合又は係合解除する際にこのスリットが弾性変形するように構成していることが望ましい。
【0010】
また、ストラップ本体の長さを調節可能にするとともに優れた外観を有するストラップを提供するためには、前記係合体が、前記ストラップ本体を挿通する挿通孔と、この挿通孔に挿通させたストラップ本体の先端部に形成する結び目を収容するストラップ端収納部とを備えていることが好ましい。
【0011】
さらに、前記挿通孔が、前記正規方向と略直交する方向に長手寸法を有するように形成した扁平状の扁平口部の開口幅方向における略中央部に、この扁平口部の開口高さ寸法より大きな高さ寸法を有する開口部を備えるように構成すれば、この挿通孔に平紐や丸紐等の任意の形状を有するストラップ本体を好適に挿通できる。
【0012】
なお、前記正規方向と前記正規方向とは異なる方向とが略直交する方向であれば、正規方向と直交する方向にねじるだけで簡単に係合解除することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態におけるストラップ1の概観を示すように、紐状のストラップ本体2と、このストラップ本体2の両端部に所定方向に一定以上の力で係合又は係合解除する対をなす凸係合体3aと凹係合体3b(以下、係合体3と総称する)と、ストラップ本体2に取り付けたネームホルダ4とを備え、これら凸係合体3aと凹係合体3bとを係合させて環状をなすようにストラップ1を形成し、そして、ストラップ1を首N等に吊り下げてネームホルダ4を胸部C等に位置付けて使用できるように構成している。なお、本実施形態において、図4における紙面上下方向を係合体3の上下方向、紙面奥行き方向を係合体3の表面及び裏面と定義し、さらに、凸係合体3aの表面又は裏面と凹係合体3bとの表面又は裏面とを同一方向に位置付けた状態でこれら各部を係合又は係合解除する向きを正規方向Dと定義して説明する。
【0015】
以下、これら各部を詳述する。
【0016】
前記ストラップ本体2は、図2等に示すように、その長手方向と直交する方向に略矩形状の断面を有する平織り等で形成した扁平な紐であって、図6に示すように、その両先端部を適宜長さで断裁すると共にその両先端部に結び目21を形成し、この結び目21によって前記係合体3からストラップ本体2の抜け落ちを防止するように構成している。
【0017】
前記凸係合体3aは、図2〜図8に示すように、表裏対称の形状を有するものであって、略円筒状を有すると共にその係合解除方向側端部を係合解除方向側に膨出するよう部分円弧状に丸めた凸係合体本体部3a1と、この凸係合体本体部3a1の上下側端縁及び係合解除方向側端縁にその上下方向及び係合解除方向へ膨出する凸係合体フランジ部3a2と、その凸係合体本体部3a1の係合方向側端縁より係合方向に突出する略円筒状の突部3a3とを備えている。さらに、前記凸係合体フランジ部3a2に、その係合解除側端縁に前記ストラップ本体2を挿通する凸係合体挿通孔3a4と、凸係合体本体部3a1の内部にこの凸係合体挿通孔3a4に挿通させたストラップ本体2の先端部に形成する結び目21を収容する凸係合体ストラップ端収納部3a5とを設け、これら各部を樹脂成形にて一体に形成している。
【0018】
より具体的には、この凸係合体本体部3a1は、係合方向側端縁の上下方向略中央部を係合解除方向側に部分円弧状に凹ませ且つその周端縁を内側に向けて略90°屈曲させ起立させた縁部3Xを備える収容部3a11を有すると共に、その表面及び裏面から表面側及び裏面側に膨出する前記正規方向Dに整列させた3個の突起3Tをそれぞれ有している。凸係合体フランジ部3a2は、前記正規方向Dにおいて前記凸係合体挿通孔3a4と重合する位置に、前記ストラップ本体2を挿通可能な凸係合体溝部3a21を備えている。突部3a3は、その内部に係合方向側へ開口すると共に前記凸係合体ストラップ端収納部3a5と連通する円筒空間3a30を備えた突部本体3a31と、この突部本体3a31の上下側端縁にその基端から先端に亘って正規方向Dと平行に切り欠いたスリット3a32と、その突部本体3a31の先端部側周端縁に円周方向に沿って外側へ膨出させた係合要素3a33とを備えるように構成している。凸係合体挿通孔3a4は、上下方向に長手寸法を有する扁平状の扁平口部nを備えるものであって、その扁平口部nの長手寸法及び開口高さ寸法を凸係合体フランジ部3a2の上下方向及び表裏方向の寸法より若干小さく設定している。凸係合体ストラップ端収納部3a5は、断面視略円形状を有する凸係合体ストラップ端収納空間3a51を備え、この凸係合体ストラップ端収納空間3a51にストラップ本体2の先端部に形成した結び目21を収納し得るように構成している。そして、凸係合体挿通孔3a4から挿通させたストラップ本体2の先端部を係合方向に露出することができるように、この凸係合体ストラップ端収納空間3a51を、前記凸係合体フランジ部3a2の凸係合体溝部3a21と連通させ、凸係合体3a内部において、凸係合体挿通孔3a4、凸係合体ストラップ端収納部3a5の凸係合体ストラップ端収納空間3a51、凸係合体溝部3a21及び突部本体3a31の円筒空間3a30がそれぞれ連通するように構成している。しかして、この凸係合体挿通孔3a4からストラップ本体2の先端を挿入しその先端に形成した結び目21をこの凸係合体ストラップ端収納空間3a51に収容することができる。
【0019】
前記凹係合体3bは、図2〜図8に示すように、表裏対称の形状を有するものであって、略円筒状を有すると共にその係合解除方向側端部を係合解除方向側に膨出するよう部分円弧状に丸めた凹係合体本体部3b1と、この凹係合体本体部3b1の上下側端縁及び係合解除方向側端縁にその上下方向及び係合解除方向へ膨出する凹係合体フランジ部3b2と、この凹係合体本体部3b1の係合方向側端部に係合解除方向へ前記突部3a3と嵌合し得るように凹ませた凹部3b3とを備えている。さらに、前記凹係合体フランジ部3b2に、その係合解除側端縁に前記ストラップ本体2を挿通する凹係合体挿通孔3b4と、その内部にこの凹係合体挿通孔3b4に挿通させたストラップ本体2の先端部に形成する結び目21を収容する凹係合体ストラップ端収納部3b5を設け、これら各部を樹脂成形にて一体に形成している。
【0020】
より具体的には、この凹係合体本体部3b1は、係合方向側端縁の上下方向略中央部を係合方向側に部分円弧状に膨出させ且つその周端縁を内側に向けて略90°屈曲させ起立させた縁部3Yを備える膨出部3b11を有すると共に、その表面及び裏面から表面側及び裏面側に膨出する前記正規方向Dに整列させた3個の突起3Tをそれぞれ有するように構成し、前記凸係合体3aの収容部3a11の縁部3Xとこの膨出部3b11の縁部3Yとが押し当たることにより係合解除方向の力を発生する係合解除促進手段として機能するように設定している。凹係合体フランジ部3b2は、前記正規方向Dで前記凹係合体挿通孔3b4と重合する位置に、前記ストラップ本体2を挿通可能な凹係合体溝部3b21を備えている。凹部3b3は、断面視略円形状の突部収容空間3b31を有し、凸係合体3aと凹係合体3bとを係合させた際にこの突部収容空間3b31に表出し前記凸係合体3aの係合要素3a33と係合する部位に、被係合要素3b32を備えるように構成している。凹係合体挿通孔3b4は、上下方向に長手寸法を有する扁平状の扁平口部nを備えるものであって、その扁平口部nの長手寸法及び開口高さ寸法を凹係合体フランジ部3b2の上下方向及び表裏方向の寸法と略同一に設定している。凹係合体ストラップ端収納部3b5は、断面視略円形状を有するストラップ本体収容空間3b51を備え、このストラップ本体収容空間3b51にストラップ本体2の先端部に形成した結び目21を収納し得るように構成している。そして、凹係合体挿通孔3b4から挿通させたストラップ本体2の先端部を係合方向に露出することができるように、このストラップ本体収容空間3b51を前記凹係合体フランジ部3b2の凹係合体溝部3b21と連通させ、凹係合体3b内部において、凹係合体挿通孔3b4、凹係合体ストラップ端収納部3b5のストラップ本体収容空間3b51、凹係合体溝部3b21及び凹部3b3の突部収容空間3b31がそれぞれ連通するように構成している。しかして、この凹係合体挿通孔3b4からストラップ本体2の先端を挿入しその先端に形成した結び目21をこの凹係合体ストラップ端収納空間3b51に収容することができる。
【0021】
次に、以上のように構成したストラップ1の係合体3を係合する方法について説明する。
【0022】
まず、図2に示すように、凸係合体3aと凹係合体3bとが離間した状態から凸係合体3aの突部3a3と凹係合体3bの凹部3b3とが嵌合するように近づける。そしてこの突部3a3の先端部と凹部3b3の開口端とを係り合わせると、突部3a3に設けたスリット3a32が弾性変形し、突部3a3の先端部が若干すぼまる。この状態からさらにこれら各部を係合方向に近づけると、図4〜図6に示すように、突部3a3の係合要素3a33と凹部3b3の被係合要素3b32とが係り合うこととなる。このとき、弾性変形によりすぼまっていた突部3a3の先端部は復元し、これら係合要素3a33及び被係合要素3b32によって好適に嵌合されることとなる。
【0023】
次に、ストラップ1の係合体3が強制的に係合解除される場合について説明する。
【0024】
例えば、図1に示すように、首Nから吊り下げた名札やIDカード等が人に引っ掛かったりドアに挟まれたりした際にはストラップ本体2に張力が発生する。このストラップ本体2に発生した張力は、結び目21に伝達されこの結び目21が各ストラップ端収納部3a5、3b5を内側から係合解除方向へ押圧するように各係合体3へ作用し、凸係合体3aの係合要素3a33と凹係合体3bの被係合要素3b32とを離間させるように働く。そして、この張力が、凸係合体3aの係合要素3a33と凹係合体3bの被係合要素3b32との脱抜力よりも大きければこれら各部は係合解除され、ストラップ1で首Nが絞まってしまうといった事故を未然に防止することができる。一方、この張力が、凸係合体3aの係合要素3a33と凹係合体3bの被係合要素3b32との脱抜力よりも小さければこれら各部は係合解除されず、係合状態を維持することとなる。すなわち、凸係合体3aの係合要素3a33と凹係合体3bの被係合要素3b32との脱抜力を適宜設定することにより、任意の張力に対応して安全装置として機能するストラップ1を提供することができるため、携帯電話やポシェット等の比較的重いものをストラップ1に吊るすことができる。
【0025】
次に、例えばストラップ本体2の長さを調整するため等の理由で係合体3を積極的に係合解除する場合について説明する。
【0026】
まず、図4〜図6に示すように、係合体3が係合している状態にあるときに、各フランジ部3a2、3b2や前記突起3T等に指をかけ、正規方向Dと直交する方向に操作力を加えると、凸係合体3aの収容部3a11の縁部3Xと凹係合体3bの膨出部3b11の縁部3Yとが押し当たり、この操作力はこれら各部を互いに離間させる方向すなわち係合解除させる方向へと変換されて、係合状態にある凸係合体3aの係合要素3a33と凹係合体3bの被係合要素3b32とが係合解除するように作用する。そして、さらに正規方向Dと直交する方向に操作力を加えれば、凸係合体3aの収容部3a11の縁部3Xと凹係合体3bの膨出部3b11の縁部3Yとは押し当たりながらそれぞれ離間するように移動するとともに、前記突部3a3のスリット3a32が弾性変形してその先端がすぼまる。このように、強制的に係合体3が係合解除される際のように瞬間的に係合解除される場合よりも小さな脱抜力で各係合体3を係合解除できるため、正規方向Dと直交する方向に加える操作力は、比較的小さな操作力を徐々に加えながら操作すればよいこととなる。しかして、前記凸係合体3aの収容部3a11の縁部3Xと、前記凹係合体3bの膨出部3b11の縁部3Yとが係合解除方向の力を生じる係合解除促進手段として機能して、正規方向Dに変換された操作力が凸係合体3aの係合要素3a33と凹係合体3bの被係合要素3b32との脱抜力を越えたときにこれら各部が、図7、図8に示すように、係合解除されることとなる。このように、各係合体3を正規方向Dと直交する方向にねじるだけで簡単に係合体3の係合を解除することができる。
【0027】
ところで、各係合体3を離間させた状態の際に、各係合体3に収納されるストラップ本体2の先端部をおのおの係合方向側に引き出して、それぞれ引き出したストラップ本体2の先端部を適宜長さに断裁し、さらにこの断裁した先端部に止め結び等により結び目21を形成し、しかるのち、この結び目21を前記凸係合体ストラップ端収納部3a5に収容させれば、ストラップ本体2の長さを簡単に調整することができる。また、このとき、結び目21は外観視不能となるため、デザイン的にも大変見栄えのよいストラップ1を提供できる。
【0028】
以上のように、本実施形態のストラップ1は、首Nから吊り下げた名札やIDカード等が人に引っ掛かったりドアに挟まれたりした場合には、所望の安全装置としての機能を発揮しつつも、例えばストラップ本体2の長さを調整するため等の理由でストラップ1の係合体3を積極的に係合解除したい場合には、正規方向Dと直交する方向に操作力を加えるだけで簡単に係合解除できる。このため、ストラップ1の長さを調整したり、ストラップ1の種類を変更することも容易に行える。
【0029】
また、係合体3は表裏対称に形成されているため、操作力を加える方向は、正規方向Dと直交する方向であればいずれかの方向にねじっても係合解除できるため、ねじる方向に縛られることなく好適に操作できる。
【0030】
なお、各係合体3の挿通孔を、図9、図10に示すように、前記正規方向Dと略直交する方向に長手寸法を有するように形成した扁平状の扁平口部nの開口幅方向略中央部に、この扁平口部nの開口高さ寸法より大きな高さ寸法を有する例えば円形状の開口部mを備えるように構成すれば、例えば丸紐で形成したストラップ本体2をこの開口部mに好適に挿通させることができる。この開口部mの形状は円形状に限らず矩形状等であってもよい。また、ストラップ本体2を平紐で構成したことにより、ストラップ本体2が首Nなどに食い込み難くかけ心地のよいストラップ1を得られたが、メタルチェーンやプラスチックビーズチェーン等他の素材に変えて任意のかけ心地等を得ることもできる。
【0031】
また、凸係合体3aに突部3a3を設け凹係合体3bに凹部3b3を設けこれら各部が嵌合するように構成していたが、凸係合体3aに凹部3b3を設け凹係合体3bに突部3a3を設けるようにしても構わない。さらに、この突部3a3に係合要素3a33を設け凹部3b3に被係合要素3b32を設けるように構成していたが、突部3a3に被係合要素3b32を設け凹部3b3に係合要素3a33を設けるように構成してもよく、これらの係合要素3a33及び被係合要素3b32の形状等も、本実施形態に限られるものではない。
【0032】
さらに、ネームホルダ4に設けた孔にストラップ本体2を通して、そのネームホルダ4を吊り下げるように構成していたが、ネームホルダ4の取付方法はこれに限らず、例えば、ストラップ本体2に取り付けた金具とネームホルダ4に取り付けた金具とを係合させて取り付けるといった取付方法など各種取付方法が考えられる。
【0033】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明によれば、首から吊り下げた名札やIDカード等が人に引っ掛かったりドアに挟まれたりした場合には、所望の安全装置としての機能を発揮しつつも、例えばストラップ本体の長さを調整するため等の理由でストラップの係合体を積極的に係合解除したい場合には、正規方向と直交する方向に操作力を加えるだけで簡単に係合解除できるストラップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるストラップの使用態様を示す図。
【図2】同実施形態における係合体の係合解除状態を示す図。
【図3】同実施形態における挿通孔の扁平口部にストラップ本体を取り付けた状態を示す図。
【図4】同実施形態における係合体の係合状態を示す正面図。
【図5】同実施形態における係合体の係合状態を示す平面図。
【図6】同実施形態における係合体の係合状態での取付構造を示す断面図。
【図7】同実施形態における係合体を90°ねじった際の取付構造を示す正面図。
【図8】同実施形態における係合体を90°ねじった際の取付構造を示す平面図。
【図9】本発明の他の実施形態における係合体の係合解除状態を示す図。
【図10】同実施形態における挿通孔の開口部にストラップ本体を取り付けた状態を示す図。
【符号の説明】
1・・・ストラップ
2・・・ストラップ本体
3(3a、3b)・・・係合体(凸係合体、凹係合体)
3X・・・収容部3a11の縁部
3Y・・・膨出部3b11の縁部
3a11・・・収容部
3a3・・・突部
3a32・・・スリット
3a33・・・係合要素
3b11・・・膨出部
3b32・・・被係合要素
3b3・・・凹部
3a4、3b4・・・挿通孔(凸係合体挿通孔、凹係合体挿通孔)
21・・・結び目
3a5、3b5・・・ストラップ端収納部(凸係合体ストラップ端収納部、凹係合体ストラップ端収納部)
D・・・正規方向
m・・・開口部
n・・・扁平口部

Claims (8)

  1. 紐状のストラップ本体と、このストラップ本体の両端部に所定の正規方向へ一定以上の力で係合又は係合解除する安全装置を構成する一対の係合体とを備え、これら係合体同士を係合させることにより前記ストラップ本体が環状をなすように構成されるストラップであって、係合体同士が係合した状態で、前記係合体が、前記正規方向とは異なる所定方向へ操作力を加えた際に、その操作力を前記係合体同士の係合解除方向への力に変換する係合解除促進手段を設けていることを特徴とするストラップ。
  2. 前記係合解除促進手段を、一方の係合体に形成した正規の係合方向へ膨出する膨出部と、他方の係合体に形成した前記膨出部を収容し得る収容部とから構成し、前記操作力を加えた際にこの膨出部の縁部と収容部の縁部とが相互に押し当たることによって前記係合解除方向の力が生じるように構成していることを特徴とする請求項1記載のストラップ。
  3. 一方の係合体に正規の係合方向へ突出する突部を設け、他方の係合体にこの突部と嵌合可能な凹部を設け、これら係合体同士を係合した際に、前記突部と前記凹部とが嵌合するように構成していることを特徴とする請求項2記載のストラップ。
  4. 前記突部あるいは凹部が、係合又は係合解除方向と直交する方向に突出する係合要素を備える一方、前記凹部あるいは突部がこの係合要素と係合する被係合要素を備え、前記膨出部と収容部とが係合又は係合解除方向へ移動するのに伴って、これら係合要素と被係合要素とが係合又は係合解除するように構成していることを特徴とする請求項3記載のストラップ。
  5. 前記係合体の少なくともいずれか一方に、前記正規方向と平行をなすスリットを備え、係合又は係合解除する際にこのスリットが弾性変形するように構成していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のストラップ。
  6. 前記係合体が、前記ストラップ本体を挿通する挿通孔と、この挿通孔に挿通させたストラップ本体の先端部に形成する結び目を収容するストラップ端収納部とを備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のストラップ。
  7. 前記挿通孔が、前記正規方向と略直交する方向に長手寸法を有するように形成した扁平状の扁平口部の開口幅方向における略中央部に、この扁平口部の開口高さ寸法より大きな高さ寸法を有する開口部を備えるように構成していることを特徴とする請求項6記載のストラップ。
  8. 前記正規方向と前記正規方向とは異なる方向とが略直交する方向であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のストラップ。
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