JP3087299U - ストラップ - Google Patents

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JP3087299U
JP3087299U JP2002000124U JP2002000124U JP3087299U JP 3087299 U JP3087299 U JP 3087299U JP 2002000124 U JP2002000124 U JP 2002000124U JP 2002000124 U JP2002000124 U JP 2002000124U JP 3087299 U JP3087299 U JP 3087299U
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益夫 大田
宏幸 小島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物品に連結された紐またはベルトをルー
プ状にして対象物品を吊り下げるストラップにおいて、
容易な操作で着脱することができるストラップを提供す
る。 【解決手段】 紐またはベルト2の一端部に対象物品3
を取付ける取付輪4や連結手段5などの取付手段を設け
るとともに、その一端部又はその近傍に結合・分離可能
な係脱手段10の一方の係合部材11を取付け、係脱手
段10の他方の係合部材12を紐またはベルト2の他端
部に取付け、胸元の位置で紐またはベルト2の一端部ま
たはその近傍と他端部の係脱手段10を結合・分離する
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はストラップに関し、特に対象物品をループ状にした紐またはベルトに 取付け、対象物品を吊り下げて携帯するようにしたストラップに関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などの携帯用の機器、あるいはパスポートやIDカードや遊園地のチ ケットなどの小型の各種物品を使用者が携帯するに際して、紐またはベルトをル ープ状にしたストラップにその対象物品を取付け、ストラップのループ部分を人 体の首に掛けたり、肩に掛けたり、手首に掛けたりして携帯することが行われて いる。
【0003】 そのようなストラップとしては、紐またはベルトを全くの閉ループとしてその 適当箇所に対象物品の取付手段を設けたものや、対象物品の取付手段が中間部に 装着された紐またはベルトの両端間に結合・分離可能な係脱手段を取付け、ルー プを開くことができるようにしたものが知られている。
【0004】 また、その係脱手段としては、図5に示すように、紐またはベルト20の両端 に互いに対向させて接続する一対のブロック状の係合部材21、22を取付け、 一方の係合部材21から弾性撓み可能な一対の係合爪23を突設し、他方の係合 部材22にこれら一対の係合爪23が挿入され、かつその挿入端で係合爪23の 先端に突設された係合突起23aが係合する係合部24aを有する係合空間24 を設けたものが知られている。
【0005】 また、図6に示すように、紐またはベルト20の両端に互いに対向させて接続 する一対の砲弾状の係合部材25、26を取付け、一方の係合部材25に他方の 係合部材26に嵌合する嵌合筒部27を突設するとともにその外周面に環状突部 27aを突設し、他方の係合部材26における嵌合筒部27が嵌合する外筒部2 8に環状突部27aが係合する環状溝28aを形成し、かつ嵌合筒部27及び外 筒部28が容易に弾性変形するようにスリット27b、28bを形成したものも 知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の全く閉ループにしたストラップにおいては、首に掛けたり、 首から外そうとしたときに、一々頭をくぐらせて取り外す必要がある。その際、 帽子やめがねなどが邪魔になり、円滑に外せないことが多く、すこぶる不便であ るという問題がある。
【0007】 また、図5、図6に示すような係脱手段を設けたものでも、対象物品を吊り下 げた状態で係脱手段が首の後部に位置しているため、これを分離してループを開 くためには、使用者の胸元などの操作のし易い位置に係脱手段がくるようにスト ラップをずらさなければならず、肩に掛けて使用する場合にも同様のことが考え られ、作業が煩雑であるため、結局設けられている係脱手段を操作せずに、ルー プのまま頭をくぐらせて取り外したりすることになり、上記のようにすこぶる不 便であるという問題がある。
【0008】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、容易な操作で着脱することができるスト ラップを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案のストラップは、対象物品が取付けられた紐またはベルトをループ状に して対象物品を吊り下げるストラップであって、紐またはベルトの一端部に対象 物品を取付ける取付手段を設けるとともに、その一端部またはその近傍に結合・ 分離可能な係脱手段の一方の係合部材を取付け、係脱手段の他方の係合部材を紐 またはベルトの他端部に取付けたものであり、一端部に対象物品が取付けられた ストラップを、例えば首に掛けたり、取り外したりする場合、胸元の位置で紐ま たはベルトの一端部またはその近傍と他端部の係脱手段を結合・分離すればよい ので、胸元位置での容易な操作で着脱することができる。
【0010】 また、係脱手段として所定の着脱力で結合・分離するものとすることで、不測 に首に掛けたストラップが何かに引っ掛かったような場合でも、係脱部材が分離 してループが開くので、小児などの首が絞まるような事態の発生を未然に防止で きて安全である。
【0011】 また、紐またはベルトの一端部を折り返しその端縁を固着して取付手段を構成 する取付輪を形成し、紐またはベルトの取付輪またはその近傍に係脱手段の一方 の係合部材を取付けた構成とすると、ストラップを製造するのに、紐またはベル トの一端部に取付輪を形成して一対の係合部材を取付けるだけで良く、構成が極 めてシンプルで低コストにて製造することができる。
【0012】 また、ベルトの一面に文様を設け、ベルトの一端部またはその近傍の係合部材 はベルトの他面側にその係合部が、ベルトの他端部の係合部材はベルトの一面側 にその係合部が位置するように取付けると、ベルトの文様を設けた一面を前面に 向けて首に掛け、ベルトの他端部を一端部の背部に重ねて係合部材同士を結合で き、そうすることでベルトの一面に設けた文様がベルトの前面に向いた状態でベ ルトをループ状にして対象物品を吊り下げることができ、見栄えを大変良くする ことができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案のストラップの一実施形態について、図1〜図3を参照して説明 する。
【0014】 1はストラップで、幅が比較的狭い布製のベルト2にて構成されている。ベル ト2の一端部は適当長さだけ折り返されてその端縁が縫着され、対象物品3の取 付手段の一部を構成する取付輪4が形成されている。取付輪4には、同じく対象 物品3の取付手段の一部を構成する連結手段5が取付けられている。連結手段5 は、取付輪4に挿通される連結リング6と、連結リング6に回動自在に装着され た連結金具7と、連結金具7に両端部が固着されたU状の連結紐8にて構成され 、その連結紐8を対象物品5に設けられた取付環9に結合するように構成されて いる。対象物品3は、図示例のものは、IDカードなどを入れる薄い形状のカー ド入れである。
【0015】 ベルト2の一端部の取付輪4の近傍とベルト2の他端部に互いに結合・分離可 能な係脱手段10が取付けられている。係脱手段10は、「スナップ」や「押し ホック」と呼ばれている一対の係合部材11、12にて構成されている。図2に 詳細に示すように、一方の係合部材11の係合部11aは先端部外周に係合突部 13aを有するとともに周方向に適当間隔おきに弾性撓みを容易にするスリット 13bが形成された挿入筒部13を備え、他方の係合部材12の係合部12aは 、係合筒部13が挿入嵌合されるとともに内周面に係合突部13aが係合する係 合溝14aが形成された外套筒部14を備えており、一方の係合部材11の係合 部11aを他方の係合部材12の係合部12aに所定以上の押し込み力で押し込 むことによって互いに結合され、それ以上の力で引き剥がすことによって分離す るように構成されている。
【0016】 また、図3に示すように、ベルト2にはその一面に、例えばイベントや施設を 表示する文字・マークやキャラクタ図柄などの文様15が設けられており、かつ ベルト2の一端部の取付輪4の近傍の係合部材11は、ベルト2の一面側に押圧 用の座部11bが、他面側に係合部11aが位置するように取付けられ、ベルト 2の他端部の係合部材12は、逆にベルト2の一面側に係合部12aが、他面側 に押圧用の座部12bが位置するように取付けられている。
【0017】 以上の構成のストラップ1によれば、ベルト2の一端部の取付輪4に連結手段 5を介して対象物品3を連結した状態で、このストラップ1を首に掛ける場合、 対象物品3を胸元の位置で支持してベルト2を首に回し、ベルト2の一端部近傍 と他端部に取付けた一対の係合部材11、12から成る係脱手段10を胸元の位 置で結合すればよく、胸元位置での容易な操作で首に掛けて使用することができ る。勿論、ストラップ1を首に掛ける前に係脱手段10にてベルト2をループ状 にしておいて、頭をくぐらせてもよいことは言うまでもない。
【0018】 一方、使用中に何らかの理由で体から取り外す必要が生じた場合には、首から 前に吊り下げている対象物品5の近くに係脱手段10が位置しているので、この 係脱手段10を胸元の位置に持ってきて分離すれば良く、従来のように係脱手段 が首の後部に位置するようなことはないので、胸元位置での容易な操作で取り外 すことができる。
【0019】 また、係脱手段10を「スナップ」や「押しホック」と呼ばれている一対の係 合部材11、12にて構成しているので、所定の着脱力で結合・分離可能であり 、そのため不測に首に掛けたストラップ1が何かに引っ掛かったような場合でも 、係脱手段10が分離してループが開くので、小児などの首が絞まるような事態 の発生を未然に防止できて安全である。
【0020】 また、ベルト2の一端部を折り返しその端縁を縫着して取付手段を構成する取 付輪4を形成し、この取付輪4またはその近傍に係脱手段10の一方の係合部材 11を取付けているので、構成が極めてシンプルで、製造工程数が少なく、低コ ストにて製造することができる。
【0021】 さらには、図示は省略するが、取付輪4を形成するためにベルト2の端縁を縫 着する代わりに、ベルト2の一端部を折り返して重ねた部分に係合部材11を取 付けることによって係合部材11の取付けと取付輪4の形成工程を兼用しても良 く、さらに製造工程数を少なくできてコスト低下を図ることができる。
【0022】 また、図3(a)に示すように、ベルト2の一面に文様15を設け、ベルトの 一端部近傍の係合部材11はベルト2の他面側に係合部11aが、ベルト2の他 端部の係合部材12はベルト2の一面側に係合部12aが位置するように取付け ているので、ストラップ1の使用時に、図3(b)に示すように、ベルト2の文 様15を設けた一面を前面に向けて首に掛けた状態で、ベルト2の他端部を一端 部の背部に重ねて係合部材11、12同士を結合することができ、そうすること でベルト2の一面に設けた文様15がベルトの前面に向いた状態でベルト2をル ープ状にして対象物品3を吊り下げることができ、見栄えを大変良くすることが できる。
【0023】 上記実施形態では、ベルト2の一端部における取付輪4の近傍位置に係合部材 11を取付けた例を示したが、図4に示すように、ベルト2の一端から適当長さ の離れた位置でベルト2を折り返し、その折り返し部を縫着して取付輪4を形成 することで、取付輪4から適当な長さの接続片16を形成し、この接続片16の 先端部に係合部材11を取付け、ベルト2の他端部に取付けた係合部材12と係 脱するようにしてもよい。このように構成すると係脱手段10の操作が一層容易 になる。一方、製造工数が多くなり、コスト高になる恐れがある。
【0024】 以上の実施形態の説明では、ストラップ1をベルト2にて構成した例を示した が、ベルト2に代えて紐を適用してもよいことは言うまでもない。また、対象物 品3としてカード入れを例示したが、携帯電話などの各種機器、その他のもので も良いことは言うまでもない。
【0025】 また、係脱手段10も、図示例の「スナップ」や「押しホック」と呼ばれてい るものに限らず、他の形状・構造のものであっても、同様の機能を有するもので あれば適用可能である。さらに、面ファスナーを利用してもよい。
【0026】 また、ストラップ1の長さは、首掛け用、肩掛け用、手首掛け用などの用途に 応じてその長さを設定すればよい。
【0027】 また、対象物品3を連結手段5を介してストラップ1の取付輪4に取付けた例 を示したが、連結手段5を用いずに、ストラップ1の取付手段を直接対象物品3 に取付けてもよい。なお、対象物品3のストラップ1を取付ける位置は、対象物 品3の重心位置より上方位置とするのが望ましい。
【0028】
【考案の効果】
本考案のストラップによれば、以上の説明から明らかなように、紐またはベル トの一端部に対象物品を取付ける取付手段を設けるとともに、その一端部または その近傍に結合・分離可能な係脱手段の一方の係合部材を取付け、係脱手段の他 方の係合部材を紐またはベルトの他端部に取付けたので、一端部に対象物品が取 付けられたストラップを、例えば首に掛けたり、取り外したりする場合、胸元の 位置で紐またはベルトの一端部近傍と他端部の係脱手段を結合・分離すればよい ので、胸元位置での容易な操作で着脱することができる。
【0029】 また、係脱手段として所定の着脱力で結合・分離するものとすることで、不測 に首に掛けたストラップが何かに引っ掛かったような場合でも、係脱部材が分離 してループが開くので、小児などの首が絞まるような事態の発生を未然に防止で きて安全である。
【0030】 また、紐またはベルトの一端部を折り返しその端縁を固着して取付手段を構成 する取付輪を形成し、紐またはベルトの取付輪又はその近傍に係脱手段の一方の 係合部材を取付けた構成とすると、ストラップを製造するのに紐またはベルトの 一端部に取付輪を形成して一対の係合部材を取付けるだけで良く、構成が極めて シンプルで低コストにて製造することができる。
【0031】 また、ベルトの一面に文様を設け、ベルトの一端部近傍の係合部材はベルトの 他面側にその係合部が、ベルトの他端部の係合部材はベルトの一面側にその係合 部が位置するように取付けると、ベルトの文様を設けた一面を前面に向けて首に 掛け、ベルトの他端部を一端部の背部に重ねて係合部材同士を結合でき、そうす ることでベルトの一面に設けた文様がベルトの前面に向いた状態でベルトをルー プ状にして対象物品を吊り下げることができ、見栄えを大変良くすることができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のストラップの一実施形態の斜視図であ
る。
【図2】同実施形態のストラップにおける係脱手段を示
す詳細斜視図である。
【図3】同実施形態のストラップを示し、(a)は展開
状態の平面図、(b)は使用時の状態を示す正面図、
(c)は(b)のA−A矢視図、(d)は(b)のB−
B矢視図である。
【図4】本考案のストラップの他の実施形態の斜視図で
ある。
【図5】従来例のストラップにおける係脱手段の斜視図
である。
【図6】他の従来例のストラップにおける係脱手段の斜
視図である。
【符号の説明】
1 ストラップ 2 ベルト 3 対象物品 4 取付輪(取付手段) 5 連結手段(取付手段) 10 係脱手段 11 係合部材 11a 係合部 12 係合部材 12a 係合部 15 文様

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物品が取付けられた紐またはベルト
    をループ状にして対象物品を吊り下げるストラップであ
    って、紐またはベルトの一端部に対象物品を取付ける取
    付手段を設けるとともに、その一端部またはその近傍に
    結合・分離可能な係脱手段の一方の係合部材を取付け、
    係脱手段の他方の係合部材を紐またはベルトの他端部に
    取付けたことを特徴とするストラップ。
  2. 【請求項2】 係脱手段は、所定の着脱力で結合・分離
    するものであることを特徴とする請求項1記載のストラ
    ップ。
  3. 【請求項3】 紐またはベルトの一端部を折り返しその
    端縁を固着して取付手段を構成する取付輪を形成し、紐
    またはベルトの取付輪またはその近傍に係脱手段の一方
    の係合部材を取付けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のストラップ。
  4. 【請求項4】 ベルトの一面に文様を設け、ベルトの一
    端部またはその近傍の係合部材はベルトの他面側にその
    係合部が、ベルトの他端部の係合部材はベルトの一面側
    にその係合部が位置するように取付けたことを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載のストラップ。
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