JP2004038881A - 緊急通報システム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】事件や事故への対応を迅速なものとし、救急車患者受け入れ先病院の決定をスムーズにして人命の救護に貢献する緊急通報システム及びその方法を提供する。
【解決手段】事件や事故等の緊急通報の発信側であるGPS機能を搭載した複数の第1クライアント1と、緊急通報の受信側である複数の第2クライアント2とを、ネットワーク網A上のサーバ3を介して接続し、第1クライアント1から発せられた緊急通報の発信場所をGPS機能により特定し、当該特定された位置から最短の位置に存在する第2クライアント(警察車両又は救急車両等)を現場へ向かわせる。また、GPS機能を搭載した救急車によって、当該救急車の走行位置に最も近い患者受け入れ可能な救急医療施設をサーバ3でリストアップし、救急車に通知することにより、患者のスムーズな搬送を実現する。
【選択図】 図1
【解決手段】事件や事故等の緊急通報の発信側であるGPS機能を搭載した複数の第1クライアント1と、緊急通報の受信側である複数の第2クライアント2とを、ネットワーク網A上のサーバ3を介して接続し、第1クライアント1から発せられた緊急通報の発信場所をGPS機能により特定し、当該特定された位置から最短の位置に存在する第2クライアント(警察車両又は救急車両等)を現場へ向かわせる。また、GPS機能を搭載した救急車によって、当該救急車の走行位置に最も近い患者受け入れ可能な救急医療施設をサーバ3でリストアップし、救急車に通知することにより、患者のスムーズな搬送を実現する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緊急情報の受信に基づいて、警察車両や救急車、あるいは民間警備会社の緊急車両等の手配・搬送等の命令を処理する緊急通報システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、警察車両や警備会社のパトロールカー、救急車などの緊急車両の出動を要請する場合は、そのほとんどが電話による110番通報や119番通報等である。このような緊急通報は、一括してオペレーションセンタへ繋がるようになっており、通報を受けたオペレーションセンタでは、担当オペレータが、事件発生現場や状況などの各種情報を聞き出して、パトロールカーや救急車の出動命令を発したリ、巡回中のパトロールカーに対し、その旨を無線連絡して現場へ急行させている。
【0003】
また、救急車の場合、現場に急行した後、患者や負傷者を乗せて医療機関へ搬送する際、オペレーションセンタから緊急医療機関に対して患者受け入れを打診し、患者の受け入れ先病院を決定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、110番通報を例にとると、現在、日本全国で年間約840万件の緊急通報があり、その内訳をみると、49.3%という約半分の通報が携帯電話からの通報となっている。
このような側面からも、現在、携帯電話機の普及は目覚しいものと言えるが、その反面、現在位置が比較的明確な据置き型の電話機と違い、携帯電話機からの緊急通報は、そのほとんどが外出先での通報となっており、通報者自体が自己の現在位置を要領良く説明できない場合が極めて多い。
【0005】
このようなことから、緊急車両を手配するオペレーションセンタでは、事件等の発生現場の特定に苦慮しているのが実情で、このことは、位置特定の容易な据置き型の電話機からの通報と比較して、緊急車両の現場到着時間が平均にして約20秒遅くなっていることが如実に物語っている。特に人命がかかっている場合などは、この初動の遅れは取り返しのつかない事態を招くこととなる。
【0006】
さらに救急車の場合は、患者を乗せて医療機関へ搬送する際に、情報が錯綜して患者受け入れ先病院の決定に手間どう場合が往々にしてあり、早急に改善する必要がある。
【0007】
ところで、現在主流の電話システムは、専用交換機を必要とする、いわゆる、Phone to Phone であるが、昨今、専用交換機を必要としないインターネット経由のIPフォンなるものが出現してきている。
このIPフォンは、パーソナルコンピュータから電話回線上の電話機への通話が可能なPC to Phone から、さらに進んで、PC to PC へと変貌を遂げており、これからの通信ツールの主流になるものと期待されている。
【0008】
全国民的といって良いほど多くの人々に浸透した携帯電話機は、上記した Phone to Phone のシステム上のものではあるが、近い将来、PC to PC のシステム上でのものに取って代わることは時間の問題と言える。もっとも、すでにインターネット接続が可能なPDAなどは、インカムを用いれば、PC to PC が可能である。
【0009】
このような状況下において、上述した現在の緊急通報システムは、Phone to Phone のシステム上で、通報者に対し、全ての情報をオペレータが聞き出すといった人手を介した旧態依然としたシステムであるため、迅速性の向上は、もはや限界であり、しかも今後、ますます携帯電話からの緊急通報が増えることは確実で、上記した「初動の遅れ」の解消は不可能である。
【0010】
そこで、本発明は、通信ツールの主流がIPフォンとなることを見越して、迅速な緊急・救急対応が可能な新規な緊急通報システムを提供することを目的とし、さらに他に目的とする処は、救急車患者受け入れ先病院の決定をスムーズにして、もって、人命の救護に貢献できる救急搬送システム及びその方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、 複数の第1クライアントと、複数の第2クライアントと、がネットワーク上のサーバを介して接続される緊急通報システムであって、前記第1クライアントは、GPS機能を備え、緊急通報時に該GPS機能により検出された現在位置情報と緊急情報とを前記サーバへ送信し、前記第2クライアントは、GPS機能を備え、定期的に該GPS機能により検出された位置情報を前記サーバへ送信し、前記サーバは、前記複数の第2クライアントから定期的に送信される位置情報をクライアント毎に更新登録するデータベースを備え、前記第1クライアントから緊急通報時に送信された現在位置情報と前記データベースに更新登録されている前記複数の第2クライアントの位置情報とを比較し、前記第1クライアントの現在位置情報から最も近隣に位置する第2クライアントを選定し、当該選定された第2クライアントへ当該第1クライアントの現在位置情報及び前記緊急情報を送信する、ことを特徴とする。
【0012】
また、前記サーバは、前記緊急情報及び前記第1クライアントの現在位置情報からなるWebページを作成し、当該作成されたWebページのURL情報を前記選定された第2クライアントへ送信することを特徴とする。
【0013】
さらに、前記ネットワークは、TCP/IPネットワーク網であり、
前記第1クライアントは、携帯IPフォンであることを特徴とする。
【0014】
本発明は、複数の第1クライアントと、複数の第2クライアントと、がネットワーク上のサーバを介して接続される緊急通報システムの方法であって、前記第1クライアントは、GPS機能を備え、緊急通報時に該GPS機能により検出された現在位置情報及び緊急情報を前記サーバへ送信する緊急通報ステップを有し、前記第2クライアントは、GPS機能を備え、定期的に該GPS機能により検出された位置情報を前記サーバへ送信する位置情報送信ステップを有し、前記サーバは、前記位置情報送信ステップにより前記複数の第2クライアントから定期的に送信される位置情報をクライアント毎に更新登録する更新登録ステップと、前記緊急通報ステップにより前記第1クライアントから送信された現在位置情報と前記更新登録ステップにより更新登録されている前記複数の第2クライアントの位置情報とを比較する比較ステップと、
前記第1クライアントの現在位置情報から最も近隣に位置する第2クライアントへ当該第1クライアントの現在位置情報及び前記緊急情報を送信する緊急情報送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る緊急通報システム及びその方法の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図10に、本発明に係る緊急通報システム及びその方法の実施形態を示す。図1において、符号1は第1クライアントを、符号2は第2クライアントを、符号3はサーバを夫々示す。
【0016】
本発明の実施形態である緊急通報システムは、図1に示すように、ネットワーク網(TCP/IPネットワーク)Aを介して構成され、第1クライアント1と、第2クライアント2と、サーバ3と、を備えてなる。第1クライアント1及び第2クライアント2は、GPSシステム(G)により夫々、自己位置検出機能を備えている。
【0017】
図2は、第1クライアントの概略構成を示すブロック図である。
図2において、第1クライアント1は、静的なグローバルIPアドレスによりネットワークAへ参加可能な複数のクライアント(例えば、TCP/IPプロトコルによる通信可能な携帯電話、PHS端末やIPフォンなど)1a〜1nであり、位置情報取得部11と、位置情報発信部12と、緊急情報発信部13と、指示情報受信部14と、を備えて構成される。
【0018】
位置情報取得部11は、GPSシステム(G)により当該第1クライアント1の現在位置情報を取得する。
位置情報発信部12は、緊急車両を要請する場合、該当する電話番号(110番など)を発呼するだけで、位置情報取得部11によって取得された位置情報を後述するサーバ3へ発信する。
【0019】
緊急情報発信部13は、後述するサーバ3へ緊急としてのステータス情報が送信可能に構成されており、この緊急ステータスは、上記した該当する電話番号(110番など)を発呼した時点で緊急情報として対応付けるステータスであり、直ちに該当するサーバ3へ発信する。
【0020】
指示情報受信部14は、後述するサーバ3から送信される情報、例えば、警察や消防署における初動が完了した旨の救急初動了解通知を受信し、その情報を液晶パネルなどの表示部へ表示するものである。この情報は、サーバ3にアクセスしてWebインタフェースで表示されるようになっている。
【0021】
図3は、第2クライアントの概略構成を示すブロック図である。
図3において、第2クライアント2は、静的なグローバルIPアドレスによりネットワークAへ参加可能な複数のクライアント2a〜2nであり、固定型と移動型のものに分けられる。固定型の第2クライアント2aは、位置情報が不変である警察署や消防署等に設置される端末であり、移動型の第2クライアント2bは、位置情報が常に変動する第2警察車両や救急車等に搭載される端末である。この第2クライアント2は、位置情報取得部21と、位置情報発信部22と、指示情報受信部23と、を備えて構成される。
【0022】
位置情報取得部21は、GPSシステム(G)により当該第2クライアント2の現在位置情報を取得する。
【0023】
位置情報発信部22は、位置情報取得部21により取得した位置情報をサーバ3に対して発信する。この第2クライアント2の位置情報は、上述したように、緊急車両の出動施設の場合、予めサーバ3のデータベースに登録されており、パトロールカーや救急車等の緊急車両自体は、GPSシステム(G)より位置情報発信部22でリアルタイムにサーバ3へ発信され、逐一、時刻情報と共にデータベースへ登録されている。
【0024】
指示情報受信部23は、サーバ3からの緊急通報に関する指示情報(URLとして提供される)を受信し、ブラウザ上でサーバ3へアクセスすることにより全てWEbインタフェースで緊急通報の内容(位置情報、事件、事故、火災などの情報)を確認できる。
【0025】
図4は、サーバの概略構成を示すブロック図である。
図4において、サーバ3は、ネットワーク網A上に設けられたホストコンピュータであり、位置情報受信部31と、緊急情報受信部32と、検索部33と、指示情報送信部34と、データベース35と、を備えて構成される。
【0026】
位置情報受信部31は、第1クライアント1からの位置情報及び第2クライアント2からの位置情報を受信し、これらの位置情報を送信された時刻情報と共にデータベース35に登録する。
【0027】
緊急情報受信部32は、第1クライアント1からの緊急情報を受信し、該情報をデータベース35に登録する。
【0028】
検索部33は、第1クライアント1からの位置情報に基づいて、全ての第2クライアント2の中から上記位置情報から最短距離にある第2クライアント2を、データベース35に登録されている情報の中から検索する。
【0029】
指示情報送信部34は、検索部33によって検索された上記位置情報から最短距離にある第2クライアント2に対し、緊急情報と第1クライアント1の位置情報とをURL情報として通知する。この指示情報(URL情報)とは、緊急通報のあった第1クライアント1から口頭で伝達された緊急情報(事件、事故、火災などの状況)と、緊急通報の発呼と共に送信される位置情報と、からなるWebページのURLが提供される。
なお、このWebページは、第1クライアント1から口頭で伝達された内容(緊急情報)を音声認識機能により認識し、送信された位置情報を付加して自動的に作成することも可能であるが、オペレータを介して手入力作業により緊急情報を入力して作成することも可能である。
【0030】
<第1の通信処理シーケンス>
図5は、第2クライアント2とサーバ3との位置情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。本プロトコルは、OSI参照モデルのセッション層(第5層)にあたるものであり、トランスポート層(第4層)のTCPを使用して全てのプロトコルを実現するものである。
【0031】
まず、第2クライアント2は、サーバ3に対して接続要求を送信する(ステップS11)。サーバ3は、第2クライアント2からの接続要求に対して第2クライアント2へ接続完了を送信する(ステップS12)。
【0032】
次に、第2クライアント2は、サーバ3に対して端末KEYを送信する(ステップS13)。この端末KEYとは、サーバ3が第2クライアント2を認証するためのもので、端末毎に予め定められたKEYコードであり、本実施例ではIPアドレスを用いる。サーバ3は、第2クライアント2から送信された端末KEYに基づく認証処理がOKの場合、以降のデータ受信受付が可能であることを示す旨(認証OK)を第2クライアント2へ送信する(ステップS14)。
【0033】
次に、第2クライアント2は、サーバ3に対して自身の位置情報を示す緯度経度データを送信する(ステップS15)。サーバ3は、第2クライアント2から送信された緯度経度データの受信が正常に行われた場合、当該データの受信完了の旨を第2クライアント2へ送信する(ステップS16)。なお、サーバ3で緯度経度データが正常に受信されなかった場合は、当該データの再送要求を第2クライアント2へ送信する。
【0034】
第2クライアント2は、サーバ3から緯度経度データの受信完了の旨を受信すると、終了コマンドをサーバ3へ送信して切断処理を行う(ステップS17)。
【0035】
以上の処理から、サーバ3は、定期的に第2クライアント2の位置情報を取得することで、パトロールカーや救急車等のように移動するクライアント(端末機器)の位置情報を常に把握することができる。なお、位置情報の送受信(タイミング)に関しては、端末側アプリケーションとして任意に設定変更可能な環境設定ファイルが設けられている。
【0036】
<第2の通信処理シーケンス>
図6は、第1クライアント1とサーバ3との緊急情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。本プロトコルは、OSI参照モデルのセッション層(第5層)にあたるものであり、トランスポート層(第4層)のTCPを使用して全てのプロトコルを実現するものである。
【0037】
まず、第1クライアント1は、サーバ3に対して接続要求を送信する(ステップS21)。サーバ3は、第1クライアント1からの接続要求に対して第1クライアント1へ接続完了を送信する(ステップS22)。
【0038】
次に、第1クライアント1は、サーバ3に対して端末KEYを送信する(ステップS23)。この端末KEYとは、サーバ3が第1クライアント1を認証するためのもので、端末毎に予め定められたKEYコードであり、本実施例ではIPアドレスを用いる。サーバ3は、第1クライアント1から送信された端末KEYに基づく認証処理がOKの場合、以降のデータ受信受付が可能であることを示す旨(認証OK)を第1クライアント1へ送信する(ステップS24)。
【0039】
次に、第1クライアント1は、サーバ3に対して緊急である旨を示すヘッダーを付した自身位置情報を示す緯度経度データを送信する(ステップS25)。サーバ3は、第1クライアント1から送信された緊急である旨を示すヘッダーが付された緯度経度データの受信が正常に行われた場合、当該データの受信完了の旨を第1クライアント1へ送信する(ステップS26)。なお、サーバ3で緯度経度データが正常に受信されなかった場合は、当該データの再送要求を第1クライアント1へ送信する。
【0040】
第1クライアント1は、サーバ3から緯度経度データの受信完了の旨を受信すると、終了コマンドをサーバ3へ送信して切断処理を行う(ステップS27)。
【0041】
<第3の通信処理シーケンス>
図7は、サーバ3と第2クライアント2との指示情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。本プロトコルは、OSI参照モデルのセッション層(第5層)にあたるものであり、トランスポート層(第4層)のTCPを使用して全てのプロトコルを実現するものである。
【0042】
まず、サーバ3は、第2クライアント2に対して接続要求を送信する(ステップS31)。第2クライアント2は、サーバ3からの接続要求に対して当該サーバ3へ接続完了を送信する(ステップS32)。
【0043】
次に、サーバ3は、第2クライアント2に対してサーバKEYを送信する(ステップS33)。このサーバKEYとは、第2クライアント2がサーバ3を認証するためのもので、サーバに予め定められたKEYコードであり、本実施例ではIPアドレスを用いる。第2クライアント2は、サーバ3から送信されたサーバKEYに基づく認証処理がOKの場合、以降のデータ受信受付が可能であることを示す旨(認証OK)をサーバ3へ送信する(ステップS34)。
【0044】
次に、サーバ3は、第2クライアント2に対して緊急である旨を示すメッセージと緊急通報のあった位置情報とから構成されるWebページのURL情報(緊急情報)を送信する(ステップS35)。第2クライアント2は、サーバ3から送信されたURLを正常に受信した場合、当該URLを正常に受信した旨をサーバ3へ送信する(ステップS36)。なお、第2クライアント2でURL緯度経度データが正常に受信されなかった場合は、当該URLの再送要求をサーバ3へ送信する。
【0045】
サーバ3は、第2クライアント2からURLを正常に受信した旨を受信すると、終了コマンドを第2クライアント2へ送信して切断処理を行う(ステップS37)。第2クライアント2は、受信したURLをブラウザに引き渡してブラウザを起動することにより、何処で何が起こっているかという情報を確認することができる。
【0046】
以上のように構成された本発明の実施形態である緊急通報システムの動作例を図8〜図10に基づいて説明する。
【0047】
<第1の動作例>
図8は、110番通報による警察の出動を要請する動作例を示すフローチャートである。ここでの登録クライアントとは、図1に示す第1クライアント1に相当するものであり、通報者の携帯電話機、コンビニエンスストアやファミリーレストラン等に設置される端末装置、あるいは、予め本システムの利用登録を済ませている通報者の端末装置である。また、対応クライアントとは、図1に示す第2クライアント2に相当するものであり、警察車両に搭載される端末装置(移動型)、または、警察署や交番に設置される端末装置(固定型)である。
【0048】
まず、登録クライアントは、緊急事態(事件)の発生に対して該当する電話番号(110番)に発信する(ステップS41)。この登録クライアントは、位置情報取得部によって現在の位置情報を取得し、緊急ステータスによって自動的に該当サーバ3へ位置情報及び緊急情報を通知する。
【0049】
位置情報及び緊急情報を受信したサーバ3は、初動告知処理として、登録クライアントからの位置情報と、事前にデータベースに登録されている対応クライアント(警察車両)の現在位置とを比較して、登録クライアントの位置情報から最短距離に存在する警察車両を選定する。サーバ3は、上記選定された警察車両に対し、登録クライアントの位置情報と緊急情報とを通知する(ステップS42)。この通知は、例えば、サーバ3側で自動的に登録クライアントの位置情報と緊急情報とから構成されるWebページを作成する機能を設けておくことにより、警察車両(対応クライアント)へは当該WebページのURLを送信するとよい。
【0050】
対応クライアント(選定された警察車両)は、サーバ3からURLを受信すると(ステップS43)、オペレータ(警察官等)によってブラウザ上で当該URLにより指定されるWebページ上で登録クライアント(通報者)の位置情報及び緊急情報を確認後、通知確認及び了解確認をサーバ3へ送信する。
【0051】
なお、対応クライアントは、初動の了解ができない場合、例えば、既に他の事件の処理中であり、緊急通報を受けた現場へ急行できないような場合、オペレータの確認操作によってサーバ3に非了解通知を送信するようにする。
【0052】
サーバ3は、初動非了解の通知を受信した場合には、次に登録クライアントから最短距離にいる対応クライアントを選定し、了解通知を受信するまで処理を繰り返す。(ステップS42、43、44)。
【0053】
サーバ3は、対応クライアントから了解通知を受信すると、即座に登録クライアントに対して初動が完了した旨を示す了解通知を送信する(ステップS45)。登録クライアントは、サーバから初動(緊急車両が現場に急行している)が完了した旨を通知されると、液晶パネルなどに表示し、緊急通報処理を終了する(ステップS46)。
【0054】
<第2の動作例>
図9は、119番通報による救急車の出動を要請する動作例を示すフローチャートである。ここでの登録クライアントとは、図1に示す第1クライアント1に相当するものであり、通報者の携帯電話機、コンビニエンスストアやファミリーレストラン等に設置される端末装置、あるいは、予め本システムの利用登録を済ませている通報者の端末装置である。また、対応クライアントとは、図1に示す第2クライアント2に相当するものであり、救急車に搭載される端末装置(移動型)、または、消防署に設置される端末装置(固定型)である。
【0055】
まず、登録クライアントは、緊急事態(事故や急病)の発生に対して該当する電話番号(119番)に発信する(ステップS51)。この登録クライアントは、位置情報取得部によって現在の位置情報を取得し、緊急ステータスによって自動的に該当サーバ3へ位置情報及び緊急情報を通知する。
【0056】
位置情報及び緊急情報を受信したサーバ3は、初動告知処理として、登録クライアントからの位置情報と、事前にデータベースに登録されている対応クライアント(救急車や消防署)の現在位置とを比較して、登録クライアントの位置情報から最短距離に存在する救急車又は消防署を選定する。サーバ3は、上記選定された救急車又は消防署に対し、登録クライアントの位置情報と緊急情報とを通知する(ステップS52)。この通知は、例えば、サーバ3側で自動的に登録クライアントの位置情報と緊急情報とから構成されるWebページを作成する機能を設けておくことにより、救急車又は消防署(対応クライアント)へは当該WebページのURLを送信するとよい。
【0057】
対応クライアント(選定された救急車又は消防署)は、サーバ3からURLを受信すると(ステップS53)、オペレータによってブラウザ上で当該URLにより指定されるWebページ上で登録クライアント(通報者)の位置情報及び緊急情報を確認後、通知確認及び了解確認をサーバ3へ送信する。
【0058】
なお、対応クライアントは、初動の了解ができない場合、例えば、既に他の事故現場へ急行している、あるいは、既に患者を搬送中であるため、現場へ急行できないといった場合、オペレータの確認操作によってサーバ3に非了解通知を送信するようにする。
【0059】
サーバ3は、初動非了解の通知を受信した場合には、次に登録クライアントの現在位置から最短距離にいる対応クライアントを選定し、了解通知を受信するまで処理を繰り返す。(ステップS52、53、54)。なお、通報者の近隣に複数の対応クライアントが存在する場合には、全ての対応クライアントに対して同報配信するような構成とし、了解通知の最も早く送信された対応クライアントにより初動を開始するようにしてもよい。
【0060】
サーバ3は、対応クライアントから了解通知を受信すると、即座に登録クライアントに対して初動が完了した旨を示す了解通知を送信する(ステップS55)。登録クライアント(通報者)は、サーバ3から初動(救急車が現場に急行している)が完了した旨を通知されると、液晶パネルなどに表示し、緊急通報処理を終了する(ステップS56)。
【0061】
<第3の動作例>
図10は、患者を収容した救急車からの搬送先特定に関する動作例を示すフローチャートである。ここでの登録クライアントとは、図1に示す第1クライアント1に相当するものであり、救急車に搭載される端末装置である。また、対応クライアントとは、図1に示す第2クライアント2に相当するものであり、患者の搬送先となる救急医療機関(大学病院や救急医療センターなど)に設置される端末装置(固定型)である。
【0062】
まず、登録クライアント(救急車)は、サーバ3に対して患者受け入れ要求や現在位置情報等を送信する(ステップS61)。なお、この際、患者の症状も送信するようにし、適切な救急医療機関を選定するための情報として用いることも可能である。
【0063】
サーバ3は、救急車から患者受け入れ要求と現在位置情報とを受信すると、救急車の現在位置情報と予めサーバ3のデータベースに登録されている対応クライアント(救急医療機関)の位置情報とを比較する。サーバ3は、この比較結果から救急車の現在位置から最短距離にある救急医療機関に設置されている対応クライアントを選定し、当該対応クライアントに対して患者受け入れ要請並びに救急車の現在位置情報を送信する(ステップS62)。なお、救急医療機関を選定する際には、救急車の現在位置を中心に半径xkm以内に位置する対応クライアント全てを選定し、当該選定された対応クライアントに対して同報配信して了解通知の最も早く送信された対応クライアント(救急医療機関)を患者受け入れ先と選定するようにしてもよい。
【0064】
対応クライアントは、患者受け入れ要求と救急車の現在位置情報とを受信すると(ステップS63)、医師などのオペレータの判断によって受け入れの可否を示す通知確認及び了解確認をサーバ3へ送信する(ステップS64)。
【0065】
サーバ3は、対応クライアントから送信された通知確認及び了解確認に基づいて、患者受け入れ可能な医療機関リストを作成し、登録クライアント(救急車)へ送信する(ステップS65)。
【0066】
登録クライアントは、サーバ3から送信された受け入れ可能な医療機関リストを確認して、救急隊員の判断によって搬送先医療機関を検討し(ステップ66)、決定した搬送先医療機関の確定情報をサーバ3へ送信する(ステップ67)。
【0067】
サーバ3は、登録クライアントから搬送先医療機関の確定情報を受信すると、その旨を決定した搬送先医療機関(対応クライアント)に対して患者受け入れ準備の指示を送信して(ステップS68)、処理を終了する。
【0068】
なお、上述する実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、緊急通報のあった事件現場や事故現場を特定する際に人手を介すことなく、正確な位置を瞬時に特定することができるので、警察や救急等の初動の遅れを改善することができる。
【0070】
また、本発明によれば、携帯IPフォンを本システムの構成としたことにより、初めての外出先など、通報者自体が自己の現在位置を把握していない場所で発生した事件や事故に関する緊急通報も、上記した効果と同様に、人手を介することなく特定することができるので、警察や救急等の初動の遅れを改善することができる。
【0071】
さらに、本発明によれば、人手を介することなく患者の搬送先医療機関を特定することができるので、救急患者の受け入れ先医療機関の決定をスムーズにして、人命救助に多大に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1クライアントの構成を示すブロック図である。
【図3】第2クライアントの構成を示すブロック図である。
【図4】サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】第2クライアントとサーバとの位置情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。
【図6】第1クライアントとサーバとの緊急情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。
【図7】サーバから第2クライアントとの指示情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。
【図8】第1の動作例を示すシーケンスチャートである。
【図9】第2の動作例を示すシーケンスチャートである。
【図10】第3の動作例を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 第1クライアント
11 位置情報取得部
12 位置情報発信部
13 緊急情報発信部
14 指示情報受信部
2 第2クライアント
21 受信部
22 位置情報取得部
3 サーバ
31 位置情報受信部
32 緊急情報受信部
33 検索部
34 指示情報送信部
G GPS
【発明の属する技術分野】
本発明は、緊急情報の受信に基づいて、警察車両や救急車、あるいは民間警備会社の緊急車両等の手配・搬送等の命令を処理する緊急通報システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、警察車両や警備会社のパトロールカー、救急車などの緊急車両の出動を要請する場合は、そのほとんどが電話による110番通報や119番通報等である。このような緊急通報は、一括してオペレーションセンタへ繋がるようになっており、通報を受けたオペレーションセンタでは、担当オペレータが、事件発生現場や状況などの各種情報を聞き出して、パトロールカーや救急車の出動命令を発したリ、巡回中のパトロールカーに対し、その旨を無線連絡して現場へ急行させている。
【0003】
また、救急車の場合、現場に急行した後、患者や負傷者を乗せて医療機関へ搬送する際、オペレーションセンタから緊急医療機関に対して患者受け入れを打診し、患者の受け入れ先病院を決定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、110番通報を例にとると、現在、日本全国で年間約840万件の緊急通報があり、その内訳をみると、49.3%という約半分の通報が携帯電話からの通報となっている。
このような側面からも、現在、携帯電話機の普及は目覚しいものと言えるが、その反面、現在位置が比較的明確な据置き型の電話機と違い、携帯電話機からの緊急通報は、そのほとんどが外出先での通報となっており、通報者自体が自己の現在位置を要領良く説明できない場合が極めて多い。
【0005】
このようなことから、緊急車両を手配するオペレーションセンタでは、事件等の発生現場の特定に苦慮しているのが実情で、このことは、位置特定の容易な据置き型の電話機からの通報と比較して、緊急車両の現場到着時間が平均にして約20秒遅くなっていることが如実に物語っている。特に人命がかかっている場合などは、この初動の遅れは取り返しのつかない事態を招くこととなる。
【0006】
さらに救急車の場合は、患者を乗せて医療機関へ搬送する際に、情報が錯綜して患者受け入れ先病院の決定に手間どう場合が往々にしてあり、早急に改善する必要がある。
【0007】
ところで、現在主流の電話システムは、専用交換機を必要とする、いわゆる、Phone to Phone であるが、昨今、専用交換機を必要としないインターネット経由のIPフォンなるものが出現してきている。
このIPフォンは、パーソナルコンピュータから電話回線上の電話機への通話が可能なPC to Phone から、さらに進んで、PC to PC へと変貌を遂げており、これからの通信ツールの主流になるものと期待されている。
【0008】
全国民的といって良いほど多くの人々に浸透した携帯電話機は、上記した Phone to Phone のシステム上のものではあるが、近い将来、PC to PC のシステム上でのものに取って代わることは時間の問題と言える。もっとも、すでにインターネット接続が可能なPDAなどは、インカムを用いれば、PC to PC が可能である。
【0009】
このような状況下において、上述した現在の緊急通報システムは、Phone to Phone のシステム上で、通報者に対し、全ての情報をオペレータが聞き出すといった人手を介した旧態依然としたシステムであるため、迅速性の向上は、もはや限界であり、しかも今後、ますます携帯電話からの緊急通報が増えることは確実で、上記した「初動の遅れ」の解消は不可能である。
【0010】
そこで、本発明は、通信ツールの主流がIPフォンとなることを見越して、迅速な緊急・救急対応が可能な新規な緊急通報システムを提供することを目的とし、さらに他に目的とする処は、救急車患者受け入れ先病院の決定をスムーズにして、もって、人命の救護に貢献できる救急搬送システム及びその方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、 複数の第1クライアントと、複数の第2クライアントと、がネットワーク上のサーバを介して接続される緊急通報システムであって、前記第1クライアントは、GPS機能を備え、緊急通報時に該GPS機能により検出された現在位置情報と緊急情報とを前記サーバへ送信し、前記第2クライアントは、GPS機能を備え、定期的に該GPS機能により検出された位置情報を前記サーバへ送信し、前記サーバは、前記複数の第2クライアントから定期的に送信される位置情報をクライアント毎に更新登録するデータベースを備え、前記第1クライアントから緊急通報時に送信された現在位置情報と前記データベースに更新登録されている前記複数の第2クライアントの位置情報とを比較し、前記第1クライアントの現在位置情報から最も近隣に位置する第2クライアントを選定し、当該選定された第2クライアントへ当該第1クライアントの現在位置情報及び前記緊急情報を送信する、ことを特徴とする。
【0012】
また、前記サーバは、前記緊急情報及び前記第1クライアントの現在位置情報からなるWebページを作成し、当該作成されたWebページのURL情報を前記選定された第2クライアントへ送信することを特徴とする。
【0013】
さらに、前記ネットワークは、TCP/IPネットワーク網であり、
前記第1クライアントは、携帯IPフォンであることを特徴とする。
【0014】
本発明は、複数の第1クライアントと、複数の第2クライアントと、がネットワーク上のサーバを介して接続される緊急通報システムの方法であって、前記第1クライアントは、GPS機能を備え、緊急通報時に該GPS機能により検出された現在位置情報及び緊急情報を前記サーバへ送信する緊急通報ステップを有し、前記第2クライアントは、GPS機能を備え、定期的に該GPS機能により検出された位置情報を前記サーバへ送信する位置情報送信ステップを有し、前記サーバは、前記位置情報送信ステップにより前記複数の第2クライアントから定期的に送信される位置情報をクライアント毎に更新登録する更新登録ステップと、前記緊急通報ステップにより前記第1クライアントから送信された現在位置情報と前記更新登録ステップにより更新登録されている前記複数の第2クライアントの位置情報とを比較する比較ステップと、
前記第1クライアントの現在位置情報から最も近隣に位置する第2クライアントへ当該第1クライアントの現在位置情報及び前記緊急情報を送信する緊急情報送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る緊急通報システム及びその方法の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図10に、本発明に係る緊急通報システム及びその方法の実施形態を示す。図1において、符号1は第1クライアントを、符号2は第2クライアントを、符号3はサーバを夫々示す。
【0016】
本発明の実施形態である緊急通報システムは、図1に示すように、ネットワーク網(TCP/IPネットワーク)Aを介して構成され、第1クライアント1と、第2クライアント2と、サーバ3と、を備えてなる。第1クライアント1及び第2クライアント2は、GPSシステム(G)により夫々、自己位置検出機能を備えている。
【0017】
図2は、第1クライアントの概略構成を示すブロック図である。
図2において、第1クライアント1は、静的なグローバルIPアドレスによりネットワークAへ参加可能な複数のクライアント(例えば、TCP/IPプロトコルによる通信可能な携帯電話、PHS端末やIPフォンなど)1a〜1nであり、位置情報取得部11と、位置情報発信部12と、緊急情報発信部13と、指示情報受信部14と、を備えて構成される。
【0018】
位置情報取得部11は、GPSシステム(G)により当該第1クライアント1の現在位置情報を取得する。
位置情報発信部12は、緊急車両を要請する場合、該当する電話番号(110番など)を発呼するだけで、位置情報取得部11によって取得された位置情報を後述するサーバ3へ発信する。
【0019】
緊急情報発信部13は、後述するサーバ3へ緊急としてのステータス情報が送信可能に構成されており、この緊急ステータスは、上記した該当する電話番号(110番など)を発呼した時点で緊急情報として対応付けるステータスであり、直ちに該当するサーバ3へ発信する。
【0020】
指示情報受信部14は、後述するサーバ3から送信される情報、例えば、警察や消防署における初動が完了した旨の救急初動了解通知を受信し、その情報を液晶パネルなどの表示部へ表示するものである。この情報は、サーバ3にアクセスしてWebインタフェースで表示されるようになっている。
【0021】
図3は、第2クライアントの概略構成を示すブロック図である。
図3において、第2クライアント2は、静的なグローバルIPアドレスによりネットワークAへ参加可能な複数のクライアント2a〜2nであり、固定型と移動型のものに分けられる。固定型の第2クライアント2aは、位置情報が不変である警察署や消防署等に設置される端末であり、移動型の第2クライアント2bは、位置情報が常に変動する第2警察車両や救急車等に搭載される端末である。この第2クライアント2は、位置情報取得部21と、位置情報発信部22と、指示情報受信部23と、を備えて構成される。
【0022】
位置情報取得部21は、GPSシステム(G)により当該第2クライアント2の現在位置情報を取得する。
【0023】
位置情報発信部22は、位置情報取得部21により取得した位置情報をサーバ3に対して発信する。この第2クライアント2の位置情報は、上述したように、緊急車両の出動施設の場合、予めサーバ3のデータベースに登録されており、パトロールカーや救急車等の緊急車両自体は、GPSシステム(G)より位置情報発信部22でリアルタイムにサーバ3へ発信され、逐一、時刻情報と共にデータベースへ登録されている。
【0024】
指示情報受信部23は、サーバ3からの緊急通報に関する指示情報(URLとして提供される)を受信し、ブラウザ上でサーバ3へアクセスすることにより全てWEbインタフェースで緊急通報の内容(位置情報、事件、事故、火災などの情報)を確認できる。
【0025】
図4は、サーバの概略構成を示すブロック図である。
図4において、サーバ3は、ネットワーク網A上に設けられたホストコンピュータであり、位置情報受信部31と、緊急情報受信部32と、検索部33と、指示情報送信部34と、データベース35と、を備えて構成される。
【0026】
位置情報受信部31は、第1クライアント1からの位置情報及び第2クライアント2からの位置情報を受信し、これらの位置情報を送信された時刻情報と共にデータベース35に登録する。
【0027】
緊急情報受信部32は、第1クライアント1からの緊急情報を受信し、該情報をデータベース35に登録する。
【0028】
検索部33は、第1クライアント1からの位置情報に基づいて、全ての第2クライアント2の中から上記位置情報から最短距離にある第2クライアント2を、データベース35に登録されている情報の中から検索する。
【0029】
指示情報送信部34は、検索部33によって検索された上記位置情報から最短距離にある第2クライアント2に対し、緊急情報と第1クライアント1の位置情報とをURL情報として通知する。この指示情報(URL情報)とは、緊急通報のあった第1クライアント1から口頭で伝達された緊急情報(事件、事故、火災などの状況)と、緊急通報の発呼と共に送信される位置情報と、からなるWebページのURLが提供される。
なお、このWebページは、第1クライアント1から口頭で伝達された内容(緊急情報)を音声認識機能により認識し、送信された位置情報を付加して自動的に作成することも可能であるが、オペレータを介して手入力作業により緊急情報を入力して作成することも可能である。
【0030】
<第1の通信処理シーケンス>
図5は、第2クライアント2とサーバ3との位置情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。本プロトコルは、OSI参照モデルのセッション層(第5層)にあたるものであり、トランスポート層(第4層)のTCPを使用して全てのプロトコルを実現するものである。
【0031】
まず、第2クライアント2は、サーバ3に対して接続要求を送信する(ステップS11)。サーバ3は、第2クライアント2からの接続要求に対して第2クライアント2へ接続完了を送信する(ステップS12)。
【0032】
次に、第2クライアント2は、サーバ3に対して端末KEYを送信する(ステップS13)。この端末KEYとは、サーバ3が第2クライアント2を認証するためのもので、端末毎に予め定められたKEYコードであり、本実施例ではIPアドレスを用いる。サーバ3は、第2クライアント2から送信された端末KEYに基づく認証処理がOKの場合、以降のデータ受信受付が可能であることを示す旨(認証OK)を第2クライアント2へ送信する(ステップS14)。
【0033】
次に、第2クライアント2は、サーバ3に対して自身の位置情報を示す緯度経度データを送信する(ステップS15)。サーバ3は、第2クライアント2から送信された緯度経度データの受信が正常に行われた場合、当該データの受信完了の旨を第2クライアント2へ送信する(ステップS16)。なお、サーバ3で緯度経度データが正常に受信されなかった場合は、当該データの再送要求を第2クライアント2へ送信する。
【0034】
第2クライアント2は、サーバ3から緯度経度データの受信完了の旨を受信すると、終了コマンドをサーバ3へ送信して切断処理を行う(ステップS17)。
【0035】
以上の処理から、サーバ3は、定期的に第2クライアント2の位置情報を取得することで、パトロールカーや救急車等のように移動するクライアント(端末機器)の位置情報を常に把握することができる。なお、位置情報の送受信(タイミング)に関しては、端末側アプリケーションとして任意に設定変更可能な環境設定ファイルが設けられている。
【0036】
<第2の通信処理シーケンス>
図6は、第1クライアント1とサーバ3との緊急情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。本プロトコルは、OSI参照モデルのセッション層(第5層)にあたるものであり、トランスポート層(第4層)のTCPを使用して全てのプロトコルを実現するものである。
【0037】
まず、第1クライアント1は、サーバ3に対して接続要求を送信する(ステップS21)。サーバ3は、第1クライアント1からの接続要求に対して第1クライアント1へ接続完了を送信する(ステップS22)。
【0038】
次に、第1クライアント1は、サーバ3に対して端末KEYを送信する(ステップS23)。この端末KEYとは、サーバ3が第1クライアント1を認証するためのもので、端末毎に予め定められたKEYコードであり、本実施例ではIPアドレスを用いる。サーバ3は、第1クライアント1から送信された端末KEYに基づく認証処理がOKの場合、以降のデータ受信受付が可能であることを示す旨(認証OK)を第1クライアント1へ送信する(ステップS24)。
【0039】
次に、第1クライアント1は、サーバ3に対して緊急である旨を示すヘッダーを付した自身位置情報を示す緯度経度データを送信する(ステップS25)。サーバ3は、第1クライアント1から送信された緊急である旨を示すヘッダーが付された緯度経度データの受信が正常に行われた場合、当該データの受信完了の旨を第1クライアント1へ送信する(ステップS26)。なお、サーバ3で緯度経度データが正常に受信されなかった場合は、当該データの再送要求を第1クライアント1へ送信する。
【0040】
第1クライアント1は、サーバ3から緯度経度データの受信完了の旨を受信すると、終了コマンドをサーバ3へ送信して切断処理を行う(ステップS27)。
【0041】
<第3の通信処理シーケンス>
図7は、サーバ3と第2クライアント2との指示情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。本プロトコルは、OSI参照モデルのセッション層(第5層)にあたるものであり、トランスポート層(第4層)のTCPを使用して全てのプロトコルを実現するものである。
【0042】
まず、サーバ3は、第2クライアント2に対して接続要求を送信する(ステップS31)。第2クライアント2は、サーバ3からの接続要求に対して当該サーバ3へ接続完了を送信する(ステップS32)。
【0043】
次に、サーバ3は、第2クライアント2に対してサーバKEYを送信する(ステップS33)。このサーバKEYとは、第2クライアント2がサーバ3を認証するためのもので、サーバに予め定められたKEYコードであり、本実施例ではIPアドレスを用いる。第2クライアント2は、サーバ3から送信されたサーバKEYに基づく認証処理がOKの場合、以降のデータ受信受付が可能であることを示す旨(認証OK)をサーバ3へ送信する(ステップS34)。
【0044】
次に、サーバ3は、第2クライアント2に対して緊急である旨を示すメッセージと緊急通報のあった位置情報とから構成されるWebページのURL情報(緊急情報)を送信する(ステップS35)。第2クライアント2は、サーバ3から送信されたURLを正常に受信した場合、当該URLを正常に受信した旨をサーバ3へ送信する(ステップS36)。なお、第2クライアント2でURL緯度経度データが正常に受信されなかった場合は、当該URLの再送要求をサーバ3へ送信する。
【0045】
サーバ3は、第2クライアント2からURLを正常に受信した旨を受信すると、終了コマンドを第2クライアント2へ送信して切断処理を行う(ステップS37)。第2クライアント2は、受信したURLをブラウザに引き渡してブラウザを起動することにより、何処で何が起こっているかという情報を確認することができる。
【0046】
以上のように構成された本発明の実施形態である緊急通報システムの動作例を図8〜図10に基づいて説明する。
【0047】
<第1の動作例>
図8は、110番通報による警察の出動を要請する動作例を示すフローチャートである。ここでの登録クライアントとは、図1に示す第1クライアント1に相当するものであり、通報者の携帯電話機、コンビニエンスストアやファミリーレストラン等に設置される端末装置、あるいは、予め本システムの利用登録を済ませている通報者の端末装置である。また、対応クライアントとは、図1に示す第2クライアント2に相当するものであり、警察車両に搭載される端末装置(移動型)、または、警察署や交番に設置される端末装置(固定型)である。
【0048】
まず、登録クライアントは、緊急事態(事件)の発生に対して該当する電話番号(110番)に発信する(ステップS41)。この登録クライアントは、位置情報取得部によって現在の位置情報を取得し、緊急ステータスによって自動的に該当サーバ3へ位置情報及び緊急情報を通知する。
【0049】
位置情報及び緊急情報を受信したサーバ3は、初動告知処理として、登録クライアントからの位置情報と、事前にデータベースに登録されている対応クライアント(警察車両)の現在位置とを比較して、登録クライアントの位置情報から最短距離に存在する警察車両を選定する。サーバ3は、上記選定された警察車両に対し、登録クライアントの位置情報と緊急情報とを通知する(ステップS42)。この通知は、例えば、サーバ3側で自動的に登録クライアントの位置情報と緊急情報とから構成されるWebページを作成する機能を設けておくことにより、警察車両(対応クライアント)へは当該WebページのURLを送信するとよい。
【0050】
対応クライアント(選定された警察車両)は、サーバ3からURLを受信すると(ステップS43)、オペレータ(警察官等)によってブラウザ上で当該URLにより指定されるWebページ上で登録クライアント(通報者)の位置情報及び緊急情報を確認後、通知確認及び了解確認をサーバ3へ送信する。
【0051】
なお、対応クライアントは、初動の了解ができない場合、例えば、既に他の事件の処理中であり、緊急通報を受けた現場へ急行できないような場合、オペレータの確認操作によってサーバ3に非了解通知を送信するようにする。
【0052】
サーバ3は、初動非了解の通知を受信した場合には、次に登録クライアントから最短距離にいる対応クライアントを選定し、了解通知を受信するまで処理を繰り返す。(ステップS42、43、44)。
【0053】
サーバ3は、対応クライアントから了解通知を受信すると、即座に登録クライアントに対して初動が完了した旨を示す了解通知を送信する(ステップS45)。登録クライアントは、サーバから初動(緊急車両が現場に急行している)が完了した旨を通知されると、液晶パネルなどに表示し、緊急通報処理を終了する(ステップS46)。
【0054】
<第2の動作例>
図9は、119番通報による救急車の出動を要請する動作例を示すフローチャートである。ここでの登録クライアントとは、図1に示す第1クライアント1に相当するものであり、通報者の携帯電話機、コンビニエンスストアやファミリーレストラン等に設置される端末装置、あるいは、予め本システムの利用登録を済ませている通報者の端末装置である。また、対応クライアントとは、図1に示す第2クライアント2に相当するものであり、救急車に搭載される端末装置(移動型)、または、消防署に設置される端末装置(固定型)である。
【0055】
まず、登録クライアントは、緊急事態(事故や急病)の発生に対して該当する電話番号(119番)に発信する(ステップS51)。この登録クライアントは、位置情報取得部によって現在の位置情報を取得し、緊急ステータスによって自動的に該当サーバ3へ位置情報及び緊急情報を通知する。
【0056】
位置情報及び緊急情報を受信したサーバ3は、初動告知処理として、登録クライアントからの位置情報と、事前にデータベースに登録されている対応クライアント(救急車や消防署)の現在位置とを比較して、登録クライアントの位置情報から最短距離に存在する救急車又は消防署を選定する。サーバ3は、上記選定された救急車又は消防署に対し、登録クライアントの位置情報と緊急情報とを通知する(ステップS52)。この通知は、例えば、サーバ3側で自動的に登録クライアントの位置情報と緊急情報とから構成されるWebページを作成する機能を設けておくことにより、救急車又は消防署(対応クライアント)へは当該WebページのURLを送信するとよい。
【0057】
対応クライアント(選定された救急車又は消防署)は、サーバ3からURLを受信すると(ステップS53)、オペレータによってブラウザ上で当該URLにより指定されるWebページ上で登録クライアント(通報者)の位置情報及び緊急情報を確認後、通知確認及び了解確認をサーバ3へ送信する。
【0058】
なお、対応クライアントは、初動の了解ができない場合、例えば、既に他の事故現場へ急行している、あるいは、既に患者を搬送中であるため、現場へ急行できないといった場合、オペレータの確認操作によってサーバ3に非了解通知を送信するようにする。
【0059】
サーバ3は、初動非了解の通知を受信した場合には、次に登録クライアントの現在位置から最短距離にいる対応クライアントを選定し、了解通知を受信するまで処理を繰り返す。(ステップS52、53、54)。なお、通報者の近隣に複数の対応クライアントが存在する場合には、全ての対応クライアントに対して同報配信するような構成とし、了解通知の最も早く送信された対応クライアントにより初動を開始するようにしてもよい。
【0060】
サーバ3は、対応クライアントから了解通知を受信すると、即座に登録クライアントに対して初動が完了した旨を示す了解通知を送信する(ステップS55)。登録クライアント(通報者)は、サーバ3から初動(救急車が現場に急行している)が完了した旨を通知されると、液晶パネルなどに表示し、緊急通報処理を終了する(ステップS56)。
【0061】
<第3の動作例>
図10は、患者を収容した救急車からの搬送先特定に関する動作例を示すフローチャートである。ここでの登録クライアントとは、図1に示す第1クライアント1に相当するものであり、救急車に搭載される端末装置である。また、対応クライアントとは、図1に示す第2クライアント2に相当するものであり、患者の搬送先となる救急医療機関(大学病院や救急医療センターなど)に設置される端末装置(固定型)である。
【0062】
まず、登録クライアント(救急車)は、サーバ3に対して患者受け入れ要求や現在位置情報等を送信する(ステップS61)。なお、この際、患者の症状も送信するようにし、適切な救急医療機関を選定するための情報として用いることも可能である。
【0063】
サーバ3は、救急車から患者受け入れ要求と現在位置情報とを受信すると、救急車の現在位置情報と予めサーバ3のデータベースに登録されている対応クライアント(救急医療機関)の位置情報とを比較する。サーバ3は、この比較結果から救急車の現在位置から最短距離にある救急医療機関に設置されている対応クライアントを選定し、当該対応クライアントに対して患者受け入れ要請並びに救急車の現在位置情報を送信する(ステップS62)。なお、救急医療機関を選定する際には、救急車の現在位置を中心に半径xkm以内に位置する対応クライアント全てを選定し、当該選定された対応クライアントに対して同報配信して了解通知の最も早く送信された対応クライアント(救急医療機関)を患者受け入れ先と選定するようにしてもよい。
【0064】
対応クライアントは、患者受け入れ要求と救急車の現在位置情報とを受信すると(ステップS63)、医師などのオペレータの判断によって受け入れの可否を示す通知確認及び了解確認をサーバ3へ送信する(ステップS64)。
【0065】
サーバ3は、対応クライアントから送信された通知確認及び了解確認に基づいて、患者受け入れ可能な医療機関リストを作成し、登録クライアント(救急車)へ送信する(ステップS65)。
【0066】
登録クライアントは、サーバ3から送信された受け入れ可能な医療機関リストを確認して、救急隊員の判断によって搬送先医療機関を検討し(ステップ66)、決定した搬送先医療機関の確定情報をサーバ3へ送信する(ステップ67)。
【0067】
サーバ3は、登録クライアントから搬送先医療機関の確定情報を受信すると、その旨を決定した搬送先医療機関(対応クライアント)に対して患者受け入れ準備の指示を送信して(ステップS68)、処理を終了する。
【0068】
なお、上述する実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、緊急通報のあった事件現場や事故現場を特定する際に人手を介すことなく、正確な位置を瞬時に特定することができるので、警察や救急等の初動の遅れを改善することができる。
【0070】
また、本発明によれば、携帯IPフォンを本システムの構成としたことにより、初めての外出先など、通報者自体が自己の現在位置を把握していない場所で発生した事件や事故に関する緊急通報も、上記した効果と同様に、人手を介することなく特定することができるので、警察や救急等の初動の遅れを改善することができる。
【0071】
さらに、本発明によれば、人手を介することなく患者の搬送先医療機関を特定することができるので、救急患者の受け入れ先医療機関の決定をスムーズにして、人命救助に多大に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1クライアントの構成を示すブロック図である。
【図3】第2クライアントの構成を示すブロック図である。
【図4】サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】第2クライアントとサーバとの位置情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。
【図6】第1クライアントとサーバとの緊急情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。
【図7】サーバから第2クライアントとの指示情報用プロトコルによる通信例を示すシーケンスチャートである。
【図8】第1の動作例を示すシーケンスチャートである。
【図9】第2の動作例を示すシーケンスチャートである。
【図10】第3の動作例を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 第1クライアント
11 位置情報取得部
12 位置情報発信部
13 緊急情報発信部
14 指示情報受信部
2 第2クライアント
21 受信部
22 位置情報取得部
3 サーバ
31 位置情報受信部
32 緊急情報受信部
33 検索部
34 指示情報送信部
G GPS
Claims (4)
- 複数の第1クライアントと、複数の第2クライアントと、がネットワーク上のサーバを介して接続される緊急通報システムであって、
前記第1クライアントは、GPS機能を備え、
緊急通報時に該GPS機能により検出された現在位置情報及び緊急情報を前記サーバへ送信し、
前記第2クライアントは、GPS機能を備え、
定期的に該GPS機能により検出された位置情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記複数の第2クライアントから定期的に送信される位置情報をクライアント毎に更新登録するデータベースを備え、
前記第1クライアントから緊急通報時に送信された現在位置情報と前記データベースに更新登録されている前記複数の第2クライアントの位置情報とを比較し、
前記第1クライアントの現在位置情報から最も近隣に位置する第2クライアントを選定し、当該選定された第2クライアントへ当該第1クライアントの現在位置情報及び前記緊急情報を送信する、
ことを特徴とする緊急通報システム。 - 前記サーバは、
前記緊急情報及び前記第1クライアントの現在位置情報からなるWebページを作成し、当該作成されたWebページのURL情報を前記選定された第2クライアントへ送信することを特徴とする請求項1記載の緊急通報システム。 - 前記ネットワークは、TCP/IPネットワーク網であり、
前記第1クライアントは、携帯IPフォンであることを特徴とする請求項1または2記載の緊急通報システム。 - 複数の第1クライアントと、複数の第2クライアントと、がネットワーク上のサーバを介して接続される緊急通報システムの方法であって、
前記第1クライアントは、GPS機能を備え、
緊急通報時に該GPS機能により検出された現在位置情報及び緊急情報を前記サーバへ送信する緊急通報ステップを有し、
前記第2クライアントは、GPS機能を備え、
定期的に該GPS機能により検出された位置情報を前記サーバへ送信する位置情報送信ステップを有し、
前記サーバは、
前記位置情報送信ステップにより前記複数の第2クライアントから定期的に送信される位置情報をクライアント毎に更新登録する更新登録ステップと、
前記緊急通報ステップにより前記第1クライアントから送信された現在位置情報と前記更新登録ステップにより更新登録されている前記複数の第2クライアントの位置情報とを比較する比較ステップと、
前記第1クライアントの現在位置情報から最も近隣に位置する第2クライアントへ当該第1クライアントの現在位置情報及び前記緊急情報を送信する緊急情報送信ステップと、
を有することを特徴とする緊急通報システムの方法。
Priority Applications (1)
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JP2002198822A JP2004038881A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 緊急通報システム及びその方法 |
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