JP2004037945A - 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】反射半透過型の電気光学装置に用いた場合に好適な電気光学装置用基板、その製造方法、その基板を含む電気光学装置、および、その電気光学装置を含む電子機器を提供する。
【解決手段】基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含む電気光学装置用基板およびその基板を含む電気光学装置等であって、基板と、反射層との間に、基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層を備えるとともに、当該位置調整層の反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板を含む電気光学装置、および、電気光学装置を含む電子機器に関する。特に、反射半透過型の電気光学装置に用いた場合に好適な電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板を含む電気光学装置、および、電気光学装置を含む電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自然光や室内照明光等の外光を表面側から入射させ、この光を反射させて表示を行う反射型表示と、光源からの光を裏面側から入射させて表示を行う透過型表示とを必要に応じて切換えることのできる、いわゆる反射半透過型電気光学装置が知られている。
【0003】
このような従来の液晶表示パネルの典型例を図23に示すが、反射半透過型としての液晶表示パネル100の構造を模式的に示している。この液晶表示パネル100は、対向する第1の基板101と、第2の基板102とを、接着剤等のシール材103によって貼り合せ、かかる第1の基板101と、第2の基板102との間に形成された空間に、液晶材料104を封入した構成のセル構造を備えている。そして、第1の基板101の内面上には、画素毎に開口部111aを備えた反射層111が形成され、この反射層111の上に、着色層112r,112g,112bおよび表面保護層112pを備えたカラーフィルタ基板112がさらに形成されている。また、表面保護層112pにおけるカラーフィルタ基板112が設けられた反対側には、液晶材料104を駆動させるべく電圧を印加するための透明電極113が形成されている。
【0004】
一方、第2の基板102の内面上には、対極としての透明電極121が形成されており、対向する基板101上の透明電極113に対して交差するように配置されている。そして、基板101上に形成された透明電極113、および基板102上に形成された透明電極121のそれぞれの表面に、配向膜や硬質透明膜(保護膜)などが、必要に応じて適宜形成されている。
また、基板102の外面上には、位相差板(1/4波長板)105および偏光板106が順次配置され、基板101の外面上には、別の位相差板(1/4波長板)107および偏光板108がそれぞれ順次配置されている。
【0005】
以上のように構成された液晶表示パネル100は、携帯電話、携帯型情報端末などの電子機器に使用された場合、その背後にバックライト109が取付けられることになる。この液晶表示パネル100は、昼間や屋内などの明るい場所では反射経路Rに沿って外光が液晶材料104を透過した後、反射層111によって反射され、再び液晶104を透過した後、外部に放出される。したがって、液晶表示パネル100における外光による反射型表示が視認されることになる。
一方、夜間や野外などの暗い場所では、バックライト109を点灯させることにより、バックライト109の照明光のうち開口部111aを通過した光が、透過経路Tに沿って液晶表示パネル100を通過して放出される。したがって、液晶表示パネル100におけるバックライト109による透過型表示が視認されることになる。
【0006】
また、特開平11−242226号公報には、図24に示すように、視認性に優れ、高解像度表示が可能であり、かつ、反射光と透過光を共に表示に利用することができる液晶表示装置を提供することを目的として、液晶層における表示に利用される少なくとも二種類の異なる配向状態をとらせるための配向機構を具備した液晶表示装置300が開示されている。
より具体的には、液晶層11における表示に利用される少なくとも二種類の異なる配向状態をとらせるための配向機構、例えば、反射表示部19と、透過表示部20とで異なる膜厚に形成された絶縁膜21を具備し、かつ、異なる配向状態を示す領域のうち少なくとも一つの領域に反射手段13が配置されている。さらに、その配向状態を示す領域としての液晶表示を、反射表示を行う反射表示部19と、透過表示を行う透過表示部20との両方において、同時に用いることを特徴とした液晶表示装置300が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図23に示すような従来の反射半透過型の液晶表示パネル100において、反射型表示を明るくするためには、反射層の開口部の面積を小さくする必要があるが、そのために透過型表示の明るさが低下してしまうという新たな問題が見られた。
特に、反射型表示で視認される反射光は、液晶層を2度通過した光であるのに対して、透過型表示において透過光は液晶層を1度だけ通過するので、光透過状態において反射光と透過光の双方を共に有効に表示に利用し、明るく視認できるように光学的に構成することができなかった。例えば、通常は暗くなりやすい反射型表示において反射光を有効に液晶パネルから出射できるように光学的に構成されることが多いことから、透過型表示を実現する透過光の利用効率が低くなっていた。
すなわち、液晶パネルに入射する光量に対して、液晶パネルを透過して出射する光量の比が低いため、反射層の開口部の面積を低減しすぎると透過型表示が暗くなるという問題が見られた。
したがって、反射型表示と透過型表示とを共に明るく構成することはきわめて困難であり、反射層の開口部の面積を低減させて反射型表示を明るくすると、透過型表示の明るさを確保するためにバックライトの照明光量を大きくする必要が生じ、その結果、電気光学装置の小型化、薄型化、軽量化、あるいは、消費電力の低減といった、携帯型電子機器において重要な目標の達成を妨げるという問題が見られた。
【0008】
また、従来の反射型表示では、一般的に表示の明るさが不足しがちであるので、カラーフィルタの光透過率を高く設定して、表示の明るさを確保しなければならないという問題が見られた。
しかしながら、カラーフィルタの光透過率を高く設定すると、今度は、カラーフィルタを1回だけ透過する光に基づく透過型表示において十分な彩度を得ることができなくなるという問題が見られた。
さらにまた、反射型表示と、透過型表示とは、それぞれ光がカラーフィルタを通過する回数が異なるので、反射型表示において認識される画像の色彩と、透過型表示において認識される画像の色彩とが大きく異なり、違和感を与えるという問題が見られた。
そこで、反射層の開口部に位置する着色層と、反射層の反射部に位置する着色層とにおいて、フォトリソグラフィ技術等を用いて、それぞれを構成する着色剤の種類を異ならせるという試みもなされている。しかしながら、多色の着色層を形成する場合、工程数が著しく増えるという製造上の問題が見られた。
【0009】
また、図24に示される反射半透過型の液晶表示装置300は、配向機構として、基材15と反射層13との間に、厚さが異なる絶縁層21を設ける必要があり、かかる絶縁層21上に、反射層13を均一な厚さの薄膜として形成することが困難になるという問題が見られた。
特に、反射層に光散乱機能を付与するために凹凸を設ける場合があるが、反射層の下地として、厚さが異なる絶縁層を設けた場合、反射層を均一な凹凸を有する薄膜として形成することは実質的に困難であった。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、その課題は、使用する着色剤の種類を少なくしたままで、反射型表示および透過型表示の明るさおよび色再現性をより高い次元で両立させることのできる電気光学装置の構成部品や構造等を効率的に提供することにある。
すなわち、本発明は、反射型表示および透過型表示の場合のいずれであっても、同程度に明るく、認識される色彩の差異を極めて少なくすることができる電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板を含む電気光学装置、および、電気光学装置を含む電子機器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置用基板によれば、基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含む電気光学装置用基板において、反射層と、着色層との間に、基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層を備えるとともに、当該位置調整層の反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設けたことにより、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、位置調整層を所定位置に設けることによって、電気光学装置用基板の光透過部における着色層上に凹部が容易に形成される。そのため、反射半透過型の電気光学装置を形成した場合に、反射層の開口部における電気光学物質の厚さがその他の部分よりも厚くなる。したがって、透過型表示を構成する透過光に作用する電気光学物質のリタデーション値(電気光学物質層透過時の光学的作用値)が、反射型表示を実現する反射光に作用する電気光学物質のリタデーション値(電気光学物質層往復時の合計の光学的作用値)に近くなるため、透過型表示における透過光の利用効率を従来よりも高めることができる。よって、透過光の利用効率が高まることによって、透過型表示を得るための照明光量を低減することが可能になり、また、反射層の開口部の面積を低減して反射型表示をより明るくすることも可能になる。
【0012】
また、本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、位置調整層の厚さをt1とし、着色層の厚さをt2としたときに、t1/t2で表される比率を0.1〜10の範囲内の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、着色層の表面、ひいては着色層上に形成した保護層や配向膜上にも容易に凹部を形成することができる。したがって、反射型表示であっても、透過型表示であっても、それぞれにおける色再現性と、明るさのバランスを良好なものとすることができる。
【0013】
また、本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、位置調整層の端部をテーパ状とすることが好ましい。
このように構成することにより、位置調整層に対して、着色層をより密着して形成することができる。
【0014】
本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、位置調整層の可視光透過率を90%以上の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、位置調整層における光吸収を抑制し、反射層に到達する光量および反射層から外部に取り出される光量の低下を有効に防止することができる。
【0015】
本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、着色層上に保護膜を備えるとともに、当該保護膜の反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設けることが好ましい。
このように特定の保護膜を備えた構成とすることにより、光の透過を妨げることなく、電気光学装置用基板の機械的強度や耐熱性を高めることができる。
【0016】
本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、着色層または保護膜上に配向膜を備えるとともに、当該配向膜の表面に凹部を設けることが好ましい。
このように構成することにより、電気光学物質が凹部内に容易に入り込むことができ、反射層の開口に重なる領域における電気光学物質の厚さをさらに容易に調整することができる。
【0017】
本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、基板の表面に凹部を設けるとともに、当該凹部と重なる領域に、反射層の開口部を設けることが好ましい。このように構成することにより、電気光学物質が凹部内に容易に入り込むことができ、反射層の開口に重なる領域における電気光学物質の厚さをさらに容易に調整することができる。
【0018】
本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、反射層が、表面に独立して形成された複数の凸部を有する反射基部と、反射膜とを含むことが好ましい。
このように構成することにより、外部から入射した光が、反射層において過度に反射することを有効に防止することができる。
【0019】
また、本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、反射層の開口部を実質的に覆う着色層と、反射層の反射部を部分的に覆う着色層とを、同種または同一の着色剤から構成することが好ましい。
このように構成することにより、比較的種類の少ない着色剤を使用した場合であっても、反射型表示であっても、透過型表示であっても、それぞれにおける色再現性と、明るさのバランスを良好なものとすることができる。
【0020】
また、本発明の電気光学装置用基板を構成するにあたり、反射層の開口部を実質的に覆う着色層の下方に、当該着色層の厚さを調整するための厚さ調整層を設けることが好ましい。
このように構成することにより、反射層の開口部を実質的に覆う着色層の厚さを容易に調整することができる。したがって、厚さが適当な着色層を介して、反射層の開口部を光透過させた場合に、十分かつ均一に光吸収をして、色再現性に優れた着色光を外部に取り出すことができる。
【0021】
また、本発明の別の態様は、基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含む電気光学装置用基板の製造方法において、
基板上に、反射層を形成する工程と、
当該反射層上に、基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層であって、反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を有する位置調整層を形成する工程と、
当該位置調整層上に、着色層を形成する工程と、
を含む電気光学装置用基板の製造方法が提供され、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、得られた電気光学装置用基板によれば、電気光学装置用基板の光透過部における着色層上に凹部が容易に形成される。そのため、反射半透過型の電気光学装置を形成した場合に、反射層の開口部における電気光学物質の厚さがその他の部分よりも厚くなる。
したがって、透過型表示を構成する透過光に作用する電気光学物質のリタデーション値が、反射型表示を実現する反射光に作用する電気光学物質のリタデーション値に近くなるため、透過型表示における透過光の利用効率が高い電気光学装置用基板を効率的に得ることができる。
よって、このような電気光学装置用基板を製造することにより、透過光の利用効率が高まることによって、透過型表示を得るための照明光量を低減することが可能になり、また、反射層の開口部の面積を低減して反射型表示をより明るくすることも可能になる。
【0022】
また、本発明の別の態様は、対向する一対の電気光学装置用基板、およびその間に電気光学的物質を含む電気光学装置において、
一つの電気光学装置用基板が、基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含み、当該反射層と、着色層との間に、基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層を備えるとともに、当該位置調整層の前記反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部が設けてある電気光学装置が提供され、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、得られた電気光学装置によれば、透過型表示を構成する透過光に作用する電気光学物質のリタデーション値が、反射型表示を実現する反射光に作用する電気光学物質のリタデーション値に近くなる。
したがって、反射型表示であっても、透過型表示であっても、それぞれ明るい上に色再現性に優れた画像表示が得られる電気光学装置、例えば、反射半透過型の液晶表示装置等を提供することができる。
【0023】
また、本発明の別の態様は、対向する一対の電気光学装置用基板、およびその間に電気光学的物質を含む電気光学装置において、
一つの電気光学装置用基板が、基板と、反射部および開口部を有する反射層と、を含み、もう一つの電気光学装置用基板が、基板と、着色層と、を含み、
一つの電気光学装置用基板における反射層上に、電気光学的物質の厚さを調整するための厚さ調整層を備えるとともに、当該厚さ調整層の反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部が設けてある電気光学装置が提供され、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、得られた電気光学装置によれば、透過型表示を構成する透過光に作用する電気光学物質のリタデーション値が、反射型表示を実現する反射光に作用する電気光学物質のリタデーション値に近くなる。
したがって、反射型表示であっても、透過型表示であっても、それぞれ明るい上に色再現性に優れた画像表示が得られる電気光学装置、例えば、反射半透過型の液晶表示装置等を提供することができる。
【0024】
また、本発明の電気光学装置を構成するにあたり、反射層の反射部と重なる領域における電気光学的物質の厚さをtaとし、反射層の開口部と重なる領域における電気光学的物質の厚さをtbとしたとき、下記式を満足することが好ましい。 ta<tb<2ta
このように構成することにより、透過型表示における光の利用効率をさらに向上させることができる。
【0025】
また、本発明の電気光学装置を構成するにあたり、電気光学的物質の屈折率異方性をΔnとしたとき、下記式を満足することが好ましい。
Δn・ta<Δn・tb<Δn・2ta
このように構成することにより、透過型表示における光の利用効率をさらに向上させることができる。
【0026】
また、本発明の別の態様は、上述したいずれかの電気光学装置と、当該電気光学装置を制御するための制御手段と、を備えたことを特徴とする電子機器である。
このように構成することにより、反射型表示であっても、透過型表示であっても、それぞれ明るい上に、色再現性に優れた画像表示が得られる電気光学装置を利用した電子機器を効率的に提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板を含む電気光学装置、および、電気光学装置を含む電子機器に関する実施形態について具体的に説明する。
ただし、かかる実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
【0028】
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態の電気光学装置用基板およびそれを用いた電気光学装置について、カラーフィルタ基板およびそれを用いた液晶パネルを例に採って説明する。
ここで、図1は、本発明に係る第1実施形態の電気光学装置を構成する液晶パネル200の外観を示す概略斜視図である。また、図2(a)は、液晶パネル200において、反射層212と、着色層214との間に、基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層213を備えるとともに、当該位置調整層213において、反射層212の開口部212aと重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を有することを示す断面図である。さらに、図2(b)は、着色層214が、反射層212の開口部212aおよび反射部212rを実質的に覆うように配置されているカラーフィルタ基板210の部分拡大平面図である。
【0029】
1.液晶パネルの基本構造
図1に示される電気光学装置を構成する液晶パネル200は、いわゆる反射半透過方式のパッシブマトリクス型構造を有する液晶パネル200であって、図示しないもののバックライトやフロントライト等の照明装置やケース体などを、必要に応じて、適宜取付けることが好ましい。
また、当該液晶パネル200は、用途に応じて、パッシブマトリクス型構造のかわりに、反射半透過方式のアクティブマトリクス型構造、例えば、TFD(Thin Film Diode)やTFT(Thin Film Transistor)等のアクティブ素子(能動素子)を用いた液晶パネルであっても良い。
【0030】
(1)セル構造
図1に示すように、液晶パネル200は、ガラス板や合成樹脂板等からなる透明な第1の基板211を基体とする電気光学装置用基板、すなわち、カラーフィルタ基板210と、これに対向して、実質的に同様の構成を有する第2の基板221を基体とする対向基板220とが、接着剤等のシール材230を介して貼り合わせられていることが好ましい。
そして、図2に示すように、カラーフィルタ基板210と、対向基板220とが形成する空間であって、シール材230の内側部分に対して、開口部230aを介して液晶材料232を注入した後、封止材231にて封止されてなるセル構造を備えていることが好ましい。
【0031】
(2)配線
図1に示すように、第1の基板211の内面であって第2の基板221に対向する表面上に、並列した複数のストライプ状の透明電極216を形成し、第2の基板221の内面上には、当該透明電極216に直交する方向に並列した、複数のストライプ状の透明電極222を形成することが好ましい。また、透明電極216を、配線218Aに対して接続するとともに、もう一方の透明電極222を、配線228に対して接続することが好ましい。
そして、透明電極216と透明電極222とは相互に直交するため、その交差領域がマトリクス状に配列された多数の画素を構成し、これら多数の画素の配列が、全体として液晶表示領域(A)を構成することになる。
【0032】
また、図1に示すように、第1の基板211は、第2の基板221の外形よりも外側に張り出してなる基板張出部210Tを有し、この基板張出部210T上には、配線218Aと、配線228に対して、シール材230の一部で構成される上下導通部を介して接続された配線218Bと、独立して形成された複数の配線パターンからなる入力端子部219と、が形成されていることが好ましい。
また、基板張出部210T上には、これら配線218A、218Bおよび入力端子部219に対して接続されるように、液晶駆動回路等を内蔵した半導体素子(IC)261が実装されていることが好ましい。
さらに、基板張出部210Tの端部には、入力端子部219に接続されるように、フレキシブル配線基板263が実装されていることが好ましい。
【0033】
(3)位相差板および偏光板
図1に示される液晶パネル200において、図2に示すように、第1の基板211の外面の所定位置に、位相差板(1/4波長板)240および偏光板241が配置されていることが好ましい。
そして、第2の基板221の外面においても、鮮明な画像表示が認識できるように、別の位相差板(1/4波長板)250および偏光板251が配置されていることが好ましい。
【0034】
2.カラーフィルタ基板
次いで、図1および図2、あるいは図3〜図13を適宜参照しながら、本発明の電気光学装置用基板としての構造的特徴や動作を、カラーフィルタ基板210を例に採って詳細に説明する。
【0035】
(1)位置調整層
▲1▼位置
本発明の電気光学装置用基板としてのカラーフィルタ基板210は、図4〜図6に示すように、反射層212と、着色層214との間であって、基板表面からの着色層214の高さ位置を調整するための位置調整層213を備えることを特徴とする。
この理由は、図13に示すように、着色層214の高さ位置を調整するための部材としての位置調整層213を備えることにより、反射層212の開口部212aに対応した位置であって、かつ、着色層214(着色層233)の表面に、容易に凹部237を設けることができるためである。したがって、当該凹部237に影響されて、液晶材料232が入り込むために、反射層212の開口部212aに対応した位置の液晶材料232の厚さ(図13中、記号bで表示した厚さ)を、反射層212の反射部212rに対応した位置の液晶材料232の厚さ(図13中、記号aで表示した厚さ)よりも厚くすることができる。すなわち、透過型表示における液晶材料232のリタデーション値(液晶層透過時の光学的作用値)が、反射型表示における液晶材料232のリタデーション値(液晶層往復時の合計の光学的作用値)に近くなるため、透過型表示における透過光の利用効率を高めることができる。
よって、着色層214の高さ位置を調整するための位置調整層213を備えることにより、透過光の利用効率が高まり、透過型表示を得るための照明光量を低減することが可能になる。また、反射層212の開口部212aの面積を低減した場合であっても反射型表示をより明るくすることが可能になる。
【0036】
▲2▼動作モデル
ここで、図3を参照して、位置調整層によって、液晶材料(液晶層)の厚さを変えた場合の効果をモデル的に説明する。上述したように、開口部Raを備えた反射層Rの上に着色層Cを形成し、その上に透光層Tを形成し、この透光層Tに、反射層Rの開口部Ra上に重なるように、開口部を設けることにより、開口部Raと平面的に重なる領域の液晶層の厚さ(記号b)を、それ以外の領域の液晶層の厚さ(記号a)の2倍にしたとする。また、説明の都合上、ホモジニアス方式の液晶セルが構成されているとする。そして、この液晶セルのリタデーションがΔn・a=λ/4、Δn・b=λ/2(Δnは液晶の光学異方性、λは光の波長)であるとする。
【0037】
そして、液晶セルが光透過状態にある場合、透過型表示では、図3中に記号(A)で示すように、バックライト等からの照明光が偏光板P2を通過して直線偏光となる。次いで、位相差板(1/4波長板)D2を通過することにより、例えば右回りの円偏光となった後に、セル厚D2の液晶層を通過することから位相差がさらに1/2波長進んで左回りの円偏光となる。次いで、さらに位相差板D1を通過して、元の直線偏光になり、偏光板P1を通過する。
一方、液晶セルが光透過状態にあるとき、反射型表示では、図3中に記号(B)で示すように、外光が偏光板P1を通過することにより直線偏光となる。次いで、位相差板(1/4波長板)D1を通過することにより、例えば右回りの円偏光になった後、セル厚D1の液晶層を往復2度通過することから、位相差がさらに1/2波長進んで左回りの円偏光となる。次いで、再び位相差板D1を通過することにより、元の直線偏光に戻って偏光板P1を通過する。
【0038】
このような透過型表示においては、仮に通過する液晶層の厚さが、図3中に示す液晶層の厚さ(記号b)の半分であるとすると、そのリタデーションはλ/4となる。そのため、図3中に記号(C)で示すように、照明光が偏光板P2、位相差板D2を経て液晶層を通過した後の偏光状態は、当初とは直交する方向の直線偏光となる。次いで、位相差板D1を通過して左回りの円偏光となり、さらに偏光板P1を通過する。このとき、偏光板P1を通過できる偏光成分は、液晶層の厚さがbのときに通過できる光量のほぼ半分となる。
したがって、本実施形態のような反射半透過型の液晶表示パネルの場合には、反射層の開口部と平面的に重なる領域の液晶層の厚さ(記号b)がそれ以外の領域の液晶層の厚さ(記号a)より厚くなると、光透過状態における光透過率が高くなり、特に、開口部と平面的に重なる領域の液晶層の厚さ(記号b)が、それ以外の領域の液晶層の厚さ(記号a)のほぼ2倍になると、光透過量もまたほぼ2倍になる。
【0039】
なお、液晶セルがホモジニアス方式ではなく、液晶層にツイストが存在すると透過率が向上しない場合もあるが、例えば40度ツイストの液晶では、開口部と平面的に重なる領域の液晶厚をそれ以外の2倍にすれば40%程度の透過率の向上が得られる。一般的に、反射層の開口部と重なる領域の液晶層の厚さ(記号b)は、反射面上の液晶層の厚さ(記号a)よりも大きく、2a以下であることが好ましい。
この理由は、このように構成することによって、透過型表示に対する透過光の利用効率がさらに向上し、透過型表示を明るくすることができるためである。したがって、例えば、バックライトの照明光量を低減することができるため、バックライトの小型化、薄型化、軽量化や消費電力の低減を図ることが可能になる。また、反射層の開口部の面積を従来よりも低減することができるので、反射型表示の明るさを向上させることも可能になる。
【0040】
また、第1実施形態においては、反射層212の開口部212aと重なる領域において薄肉部215cが存在する場合があるが、基本的に表面保護層215は透明であるため、光学的には第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、第1実施形態においては、着色層214が開口部212aと重なる領域においても表面保護層215によって覆われているため、着色層214をより確実に保護することが可能になる。
【0041】
▲3▼形態
また、第1実施形態においては、位置調整層213における反射層212の開口部212aと重なる領域に、図4(a)に示すように開口部を設けたり、図4(b)に示すように実質的に光が通過できるための薄肉部を設けたりすることを特徴とする。
この理由は、このように構成することにより、位置調整層213に起因した反射層212の開口部212aを透過する光の吸収を有効に防止することができるためである。
【0042】
また、図4(a)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層213の端部を垂直面とすることが好ましい。
この理由は、位置調整層の端部をこのような形状とすることにより、反射層212の開口部212aに該当する光透過部と、反射層212の反射部212rに該当する光反射部とが明確に区別されるため、透過型表示および反射型表示において得られる着色のバランスを良好なものとすることができる。
【0043】
また、図5(a)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層の端部に階段部を設けることが好ましい。
この理由は、位置調整層の端部をこのような形状とすることにより、着色層に形成される凹部の断面を、階段状に制御することができるとともに、着色層と位置調整層との間の接触面積が増大して、密着力を強固なものとすることができるためである。
【0044】
また、図5(b)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層の端部に緩やかな円錐状の斜面を設けることが好ましい。
この理由は、位置調整層の端部をこのような形状とすることにより、着色層に形成される凹部の断面を、同様に円錐状に制御することができるとともに、着色層と位置調整層との間の接触面積が増大して、密着力を強固なものとすることができるためである。
【0045】
また、図5(c)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層の薄肉部にこぶ状の突起物を設けることが好ましい。
この理由は、位置調整層の薄肉部をこのような形状とすることにより、着色層を構成する着色剤を容易に流動させて、凹部の形状を再現良く、かつ迅速に制御することができるためである。また、着色層と位置調整層との間の接触面積が増大するため、着色層と位置調整層との間の密着力を強固なものとすることができるためである。
【0046】
また、図6(a)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層における薄肉部にピラミッド状の突起物を設けることも好ましい。
この理由は、このように構成することにより、反射層の開口部を透過する光の指向性が高まり、鮮明な画像が認識できるためである。また、着色層と位置調整層との間の接触面積が増大するため、着色層と位置調整層との間の密着力を強固なものとすることができるためである。
【0047】
また、図6(b)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層213の端部に斜面を設けてテーパ状とすることが好ましい。
この理由は、位置調整層の端部をこのような形状とすることにより、着色層を形成する際に、空気等を巻き込むことが少なくなり、位置調整層上に精度良く形成することができるとともに、容易になじんで、着色層と位置調整層との間の密着力を強固なものとすることができるためである。
【0048】
また、図6(c)に示すように、位置調整層213の形状に関して、位置調整層の端部に基板に向かって拡大する方向の斜面を設けて逆テーパ状とすることが好ましい。
この理由は、位置調整層の端部をこのような形状とすることにより、着色層に形成される凹部の断面を、結果として垂直面あるいは垂直面に近い形状とすることができるためである。また、着色層の一部が位置調整層の下方に進入しているため、着色層と、位置調整層との間の接触面積が増大するとともに、アンカー効果によって、着色層と位置調整層との間の密着力を強固なものとすることができるためである。
【0049】
▲4▼厚さ
また、位置調整層の厚さをt1とし、着色層の厚さをt2としたときに、t1/t2で表される比率を0.1〜10の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるt1/t2で表される比率が0.1未満の値になると、反射層の開口部に対応した位置の液晶材料の厚さを、反射層の反射部に対応した位置の液晶材料よりも厚くすることが困難になる場合があるためである。
一方、かかるt1/t2で表される比率が10を超えると、透過型表示において外部に取り出せる光量が過度に少なくなったり、着色層自体の形成、あるいは着色層上に透明電極や配向膜を均一な厚さに形成したりすることが困難になる場合があるためである。
したがって、着色層等の形成がより容易となるばかりか、反射型表示および透過型表示における色再現性のバランスがより良好となることから、t1/t2で表される比率を0.8〜5の範囲内の値とすることがより好ましく、t1/t2で表される比率を1〜3の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0050】
また、位置調整層の厚さを具体的に、0.1〜100μmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる位置調整層の厚さが0.1μm未満の値になると、反射層の開口部に対応した位置の液晶材料の厚さを、反射層の反射部に対応した位置の液晶材料よりも厚くすることが困難になる場合があるためである。
一方、かかる位置調整層の厚さが100μmを超えると、透過型表示において外部に取り出せる光量が過度に少なくなったり、着色層自体の形成、あるいは着色層上に透明電極や配向膜を均一な厚さに形成したりすることが困難になる場合があるためである。
したがって、反射型表示および透過型表示のそれぞれにおける色再現性のバランスがより良好となることから、厚さ調整層の厚さを1〜50μmの範囲内の値とすることがより好ましく、2〜30μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0051】
また、位置調整層の厚さに関して、反射層の反射部と重なる領域における液晶材料の厚さをtaとし、反射層の開口部と重なる領域における液晶材料の厚さをtbとしたとき、下記式を満足することが好ましい。
ta<tb<2ta
このように構成することにより、透過型表示における光の利用効率をさらに向上させることができる。
【0052】
さらに、位置調整層の厚さに関して、液晶材料の屈折率異方性を考慮して定めることが好ましい。すなわち、反射層の反射部と重なる領域における液晶材料の厚さをtaとし、反射層の開口部と重なる領域における液晶材料の厚さをtbとし、液晶材料の屈折率異方性をΔnとしたときに、下記式を満足することが好ましい。
Δn・ta<Δn・tb<Δn・2ta
このように構成することにより、透過型表示における光の利用効率をさらに向上させることができる。
【0053】
▲5▼光透過率
また、位置調整層の可視光透過率を90%以上の値とすることが好ましい。この理由は、かかる可視光透過率が90%未満の値になると、位置調整層における光吸収量が多くなって、明るい画像が認識できない場合があるためである。したがって、位置調整層の可視光透過率を90%以上の値とすることにより、位置調整層における光吸収を効果的に抑制し、反射層に到達する光量および反射層から外部に取り出される光量の低下を有効に防止することができる。
ただし、かかる可視光透過率の値が過度に大きいと、使用可能な材料や添加剤の種類が過度に制限される場合がある。
したがって、位置調整層の可視光透過率を92〜99.9%の範囲内の値とすることがより好ましく、95〜99.5%の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0054】
(2)反射層
図1および図2に示すように、第1の基板211の表面には、反射層212が形成されている。この反射層212は、アルミニウム、アルミニウム合金、クロム、クロム合金、銀、銀合金などからなる金属薄膜と、反射基部とから構成することが好ましい。また、反射層212には、画素毎に、反射面を有する反射部212rと、開口部212aとが設けられていることが好ましい。
そして、反射層212の上には、画素毎に着色層214が形成され、その上をアクリル樹脂やエポキシ樹脂などの透明樹脂からなる表面保護層(オーバーコート層)315が被覆していることが好ましい。この着色層214と表面保護層215とによってカラーフィルタが形成されることになる。
【0055】
また、図11に、反射層212の構成の好適例を示す。この反射層の例では、基材74の表面に独立して形成された複数の凸部を有する第1の反射基部(例えば、厚さ1.6μm)76と、その上に形成された比較的なだらかな表面状態を有する連続層からなる第2の反射基部(例えば、厚さ1.3μm)79と、さらにその上に形成された金属薄膜からなる反射膜(例えば、厚さ0.2μm)72と、を含んでいる。
【0056】
(3)着色層
▲1▼構成
また、図1および図2に示す着色層214は、通常、透明樹脂中に顔料や染料等の着色材を分散させて所定の色調を呈するものとされている。着色層の色調の一例としては原色系フィルタとしてR(赤)、G(緑)、B(青)の3色の組合せからなるものがあるが、これに限定されるものではなく、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)等の補色系や、その他の種々の色調で形成することができる。
通常、基板表面上に顔料や染料等の着色材を含む感光性樹脂からなる着色レジストを塗布し、フォトリソグラフィ法によって不要部分を除去することによって、所定のカラーパターンを有する着色層を形成する。ここで、複数の色調の着色層を形成する場合には上記工程を繰り返すことになる。
【0057】
▲2▼遮光膜
また、図2に示すように、画素毎に形成された着色層214の間の画素間領域に、黒色遮光膜(ブラックマトリクス或いはブラックマスク)214BMが形成してあることが好ましい。
この黒色遮光膜214BMとしては、例えば黒色の顔料や染料等の着色材を樹脂その他の基材中に分散させたものや、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色材を共に樹脂その他の基材中に分散させたものなどを用いることができる。
【0058】
▲3▼配列パターン
また、着色層の配列パターンとして、図2(b)に示す図示例ではストライプ配列を採用しているが、このストライプ配列の他に、図12(b)に示すような斜めモザイク配列や、図12(c)に示すようなデルタ配列等の種々のパターン形状を採用することができる。
【0059】
▲4▼分光透過率
また、反射層の開口部および反射部にそれぞれ位置する着色層(赤色着色層、青色着色層、緑色着色層)の分光透過率を所定範囲の値に制限することが好ましい。
例えば、図7に示すように、反射層の開口部に位置する赤色着色層の波長600〜780nmの最大透過率を80%以上の値とし、同様に緑色着色層の波長500〜600nm未満の最大透過率を80%以上の値とし、さらに、同様に青色着色層の波長400〜500nm未満の最大透過率を80%以上の値とするとともに、波長400〜780nmにおける白色光の平均透過率を30〜50%の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、所定範囲の波長における赤色着色層、青色着色層、および緑色着色層の各最大透過率をこのような範囲内の値とするとともに、白色光の平均透過率をこのような範囲内の値とすることにより、一定の色再現性が得られるとともに、彩度に優れた着色した透過光が得られるためである。
【0060】
また、図8に示すように、反射層の反射部に位置する赤色着色層の波長600〜780nmの最大透過率を80%以上の値とし、緑色着色層の波長500〜600nm未満の最大透過率を80%以上の値とし、さらに、青色着色層の波長400〜500nm未満の最大透過率を80%以上の値とするとともに、波長400〜780nmにおける白色光の平均透過率を58〜70%の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、所定範囲の波長における赤色着色層、青色着色層、および緑色着色層の各最大透過率をこのような範囲内の値とするとともに、白色光の平均透過率をこのような範囲内の値とすることにより、一定の色再現性が得られるとともに、比較的明るい着色した反射光が得られるためである。
【0061】
▲5▼色域面積
また、反射層の開口部および反射部にそれぞれ位置する着色層(赤色着色層、青色着色層、緑色着色層)の色域面積を所定範囲の値に制限することが好ましい。すなわち、CIE色度座標上において、赤、青、緑の各表示のx座標およびy座標の3点を結んでできる三角形の面積を所定範囲の値に制限することが好ましい。
例えば、図9に示すように、反射層の開口部に位置する着色層のCIE色度座標における色域面積を0.6×10−2〜2.0×10−2の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる色域面積が0.6×10−2未満の値になると、着色光における彩度が低下する場合があるためであり、一方、かかる色域面積が2.0×10−2を超えると、着色層を透過して得られる着色光の明るさが、著しく低下する場合があるためである。
したがって、反射層の開口部に位置する着色層のCIE色度座標における色域面積を1×10−2〜1.8×10−2の範囲内の値とすることがより好ましく、1.2×10−2〜1.6×10−2の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0062】
また、図10に示すように、反射層の反射部に位置する着色層のCIE色度座標における色域面積を0.4×10−2〜1.8×10−2の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる色域面積が0.4×10−2未満の値になると、着色光の彩度が過度に低下する場合があるためであり、一方、かかる色域面積が1.8×10−2を超えると、着色した反射光の明るさが著しく低下する場合があるためである。
したがって、反射層の開口部に位置する着色層のCIE色度座標における色域面積を0.6×10−2〜1.7×10−2の範囲内の値とすることがより好ましく、0.8×10−2〜1.5×10−2の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0063】
(4)厚さ調整層
▲1▼位置
図14(a)に示すように、反射層212の開口部212aと重なる領域に、反射層212の開口部212aに位置する着色層214の厚さを調整するための厚さ調整層235を設けることが好ましい。
この理由は、かかる着色層214の下方に、このように厚さ調整層235を備えることにより、反射層212の開口部212aに位置する着色層214の厚さの調整が容易となるためである。したがって、透過型表示の場合に、適当な光量が得られるとともに、色再現性に優れた着色光を得ることができる。
また、図14(b)に示すように、基材211の一部に凹部236を設けるとともに、その一部または全部において、厚さ調整層235を設けることも好ましい。このように構成すると、反射膜212や着色層214を形成する前であっても厚さ調整層235を設けることが可能となる。
【0064】
▲2▼厚さ
また、図14(a)に示すように、反射層212の開口部212aに位置する着色層214(233)の厚さを調整するための厚さ調整層235の厚さをt3とし、反射層212の開口部212aに位置する着色層214の厚さをt4としたときに、t3/t4で表される比率を0.01〜10の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるt3/t4で表される比率が0.01未満の値になると、透過型表示において外部に取り出せる光量が過度に多くなり、反射型表示および透過型表示における色再現性のバランスが低下する場合があるためである。
一方、かかるt3/t4で表される比率が10を超えると、透過型表示において外部に取り出せる光量が過度に少なくなり、反射型表示および透過型表示における色再現性のバランスが低下する場合があるためである。
したがって、反射型表示および透過型表示における、それぞれの色再現性のバランスがより良好となることから、t3/t4で表される比率を0.05〜5の範囲内の値とすることがより好ましく、t3/t4で表される比率を0.1〜2の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0065】
また、厚さ調整層の厚さを具体的に、0.1〜100μmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる厚さ調整層の厚さが0.1μm未満の値になると、透過型表示において外部に取り出せる光量が過度に多くなり、反射型表示および透過型表示における色再現性のバランスが低下する場合があるためである。
一方、かかる厚さ調整層の厚さが100μmを超えると、透過型表示において外部に取り出せる光量が過度に少なくなり、反射型表示および透過型表示における色再現性のバランスが低下する場合があるためである。
したがって、反射型表示および透過型表示における色再現性のバランスがより良好となることから、厚さ調整層の厚さを1〜50μmの範囲内の値とすることがより好ましく、2〜30μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0066】
(5)表面保護層
図13に示すように、着色層214上に、表面保護層215が設けてあることが好ましい。このように表面保護層215を設けることにより、着色層214自体、ひいては着色層214を含むカラーフィルタ基板210の耐久性や耐熱性等を著しく向上させることができる。
また、着色層214の位置調整層230に対応し、反射層212の開口部212aと平面的に重なる領域であって、着色層214(233)上に、凹部237が形成してあることが好ましい。このように凹部237を形成して、そこを表面保護層215で覆うことにより、着色層214(233)の所定形状を強固に保持することができるためである。
また、表面保護層215にも、その表面に凹部215aが形成されていることが好ましい。この理由は、かかる凹部215aに起因して、図13に示すように、液晶材料232の厚さを厚くすることができるためである。
なお、表面保護層215の凹部215aにおけるエッジ部215bを、薄肉部215cとすることが好ましい。この理由は、かかる凹部215aのエッジ部215bが厚肉であると、表面保護層215の表面に凹部215aを形成することが困難になる場合があるためである。
また、表面保護層215の凹部215aにおけるエッジ部215bを、着色層214と比較して、なだらかな斜面とすることが好ましい。この理由は、かかる凹部215aのエッジ部215bが垂直面であると、液晶材料232の配向不良が生じ易くなる場合があるためである。
【0067】
(6)透明電極および配向膜
図13に示すように、表面保護層215の上には、ITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体からなる透明電極216を形成することが好ましい。かかる透明電極216は、図2(b)において、上下方向に伸びる帯状に形成されているが、複数の透明電極216が並列したストライプ状に構成されていることが好ましい。
また、図13に示すように、透明電極216の上には、ポリイミド樹脂等からなる配向膜217が形成されていることが好ましい。
この理由は、このように配向膜217を設けることにより、カラーフィルタ基板210を液晶表示装置等に使用した場合に、液晶材料の電圧駆動を容易に実施することができるためである。
【0068】
(7)対向基板
また、図2および図13に示すカラーフィルタ基板210と対向する対向基板220は、ガラス等からなる第2の基板221上に、第1の基板と同様の透明電極222、SiOやTiOなどからなる硬質保護膜223や配向膜224を順次積層させたものであることが好ましい。
なお、このカラーフィルタ基板210の例では、着色層214が第1の基板210に設けてあるが、かかる着色層214を、対向基板220における第2の基板221上に設けることも好ましい。
【0069】
(8)液晶層
図2(a)および図13に示すように、上記のように構成されたカラーフィルタ基板210と対向基板220との間に液晶材料232が充填されていることが好ましい。このとき、カラーフィルタ基板210における着色層214(233)の表面上には、画素毎に凹部237が形成されているので、液晶材料232は、この凹部237に起因して、表面保護層215の開口部215aの内側に入り込んだ状態になるように構成されていることが好ましい。このため、液晶材料232の厚さは、表面保護層215の開口部215aが形成された領域、すなわち、反射層212の開口部212aと重なる領域において、それ以外の領域、すなわち反射部212rが形成された領域に比べて厚く構成されることとなる。
【0070】
(9)動作
以上、図13に示すように構成された本実施形態において、対向基板220側から入射した外光は、液晶材料232を透過してカラーフィルタ基板210の着色層214を透過した後に、反射部212rにて反射し、再び、着色層214、液晶材料232、および対向基板220をそれぞれ透過して外部に出射する。すなわち、反射光はカラーフィルタ基板210の着色層214を2回通過することになる。
一方、着色層214は、反射層212の開口部212aを全面的に覆っているので、例えばカラーフィルタ基板210の背後にバックライト等を配置して、背後から照明光を照射した場合には、当該照明光の一部が反射層212の開口部212aを通過して着色層214を透過し、液晶材料232および対向基板220を通過して出射する。このとき、透過光は、カラーフィルタ基板210の着色層214を1回だけ透過することになる。
【0071】
このような状況において、位置調整層213に対応し、反射層212の開口部212aと重なる領域において、第1の基板211上に形成された着色層214(233)および表面保護層215がそれぞれ下方に沈み込み、カラーフィルタ基板210の表面に、凹部215aが設けられている。そして、この表面の凹部215a内に液晶材料232が入り込むことにより、液晶層の厚さが厚くなるように構成されている。
したがって、本実施形態によれば、透過型表示を構成する透過光に作用する液晶層のリタデーション(Δn・d、ここでΔnは屈折率異方性、dは厚さ)が増大し、透過型表示と同様のリタデーションに近づいて、透過型表示における透過光についても利用効率を高めることができる。
【0072】
[第2実施形態]
次いで、図15を参照して本発明に係る第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は、対向基板420に凹部425aを設けた点に特徴があるため、その他の構成の説明については適宜省略する場合がある。
【0073】
1.構成
第2実施形態における対向基板420において、第2の基板421の内面(第1の基板211に対向する表面)上に、凹部425aが形成されている。また、第2の基板421においては、凹部425aも含めた表面上に透明電極422、硬質保護層423、および配向膜424がそれぞれ形成されている。そして、第2の基板421上において、第1の基板211上に形成されている反射層212の開口部212aに対応した位置であって、平面的に重なる領域に開口部425aが設けられている。
【0074】
また、図15に示すように、カラーフィルタ基板210における着色層214上に、表面保護層215が形成されている。また、表面保護層215上には、第1実施形態と同様の構成の透明電極216および配向膜217が、それぞれ形成されている。
一方、カラーフィルタ基板210は、図15に示すように、反射層212と、着色層214との間であって、基板211の表面からの着色層214の高さ位置を調整するための位置調整層213を備えることを特徴とする。
【0075】
2.動作
着色層214上には、透明電極216および配向膜217が積層されているが、
着色層214(233)の表面に形成された凹部237に影響されて、透明電極216および配向膜217の表面にも凹部210aが形成される。すなわち、表面に形成された凹部210aに液晶材料432が入り込むため、反射層212の開口部212aに対応した位置の液晶材料432の厚さを、反射層212の反射部212rに対応した位置の液晶材料の厚さよりも厚くすることができる。
【0076】
また、対向基板420の内面においても凹部425aを反映した凹部420aが形成される。そして、この表面の凹部420aに液晶材料432が入り込むように構成されている。
したがって、カラーフィルタ基板210と、対向基板420の双方の内面に、それぞれ凹部210a、420aが設けられているので、反射層212の開口部212aと平面的に重なる領域の液晶層の厚さ(記号b)を、反射層212の反射部212rにおける液晶層の厚さ(記号a)よりも容易に大きく構成することが可能である。
すなわち、透過型表示を構成する透過光に作用する液晶層のリタデーションが増大し、透過型表示における透過光の利用効率を高めることができる。
【0077】
[第3実施形態]
次いで、図16を参照して本発明に係る第3実施形態について説明する。この実施形態において、カラーフィルタ基板210の構造の一部のみが第1実施形態と異なるので、同様の部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する場合がある。
【0078】
1.構成
この実施形態では、第1の基板211の透過部に対応する位置に凹部234が形成されていることを特徴とする。
そして、第1の基板211の表面上に設けられた凹部234以外の箇所に、反射部212rを有する反射層214および位置調整層213が順次に形成されている。この反射層214および位置調整層213は、第1の基板211に設けられた凹部234に対応して、それぞれ開口部を備えている。
また、第1の基板211の凹部234および位置調整層213にわたって、着色層214(233)が設けられている。この着色層214の一部は、第1の基板211の表面上に設けられた凹部234内に侵入しており、それに影響されて着色層214(233)の表面にも凹部237が形成されている。
【0079】
2.動作
カラーフィルタ基板210の着色層214上には、表面保護層215、透明電極216および配向膜217が積層されているが、着色層214(着色層233)の表面に形成された凹部237に影響されて、表面保護層215、透明電極216および配向膜217の表面にも凹部218がそれぞれ形成されている。すなわち、表面に形成された凹部218に液晶材料232が入り込むため、反射層212の開口部212aに対応した位置の液晶材料232の厚さを、反射層212の反射部212rに対応した位置の液晶材料232よりも厚くすることができる。
したがって、カラーフィルタ基板210における着色層214(着色層233)の表面に凹部237が設けられているので、反射層212の開口部212aと平面的に重なる領域の液晶層の厚さ(記号b)を、反射面212の反射部212rにおける液晶層の厚さ(記号a)よりも容易に大きく構成することが可能である。
すなわち、透過型表示を構成する透過光に作用する液晶層のリタデーションが増大し、透過型表示における透過光の利用効率を高めることができる。
【0080】
[第4実施形態]
次いで、図17を参照して本発明に係る第4実施形態について説明する。この実施形態においては、着色層735が、第1の基板711のかわりに、第2の基板721に設けられている点で第1実施形態と異なっており、他の構成部分についての説明は、適宜省略する場合がある。
【0081】
1.構成
この実施形態においては、第1の基板711上に、反射層712が形成され、この反射層712には、反射面を備えた反射部712rと、開口部712aとが設けられている。反射層712上には、SiO,TiOなどの絶縁膜724が形成され、この絶縁膜724上には透明電極722が形成されている。また、透明電極722上には、配向膜723が形成されている。
なお、反射層712が画素毎に分離して形成されている場合には、反射層712上に絶縁膜724を介することなく、透明電極722を直接形成しても良い。
【0082】
一方、第2の基板721の下方には、着色層735が形成され、画素間領域には黒色遮光層714BMが形成されている。また、着色層735の下方には、表面保護層715が形成されており、第1の基板711上の反射層712の開口部712aと平面的に重なるように、表面保護層715の表面に、凹部718が下方に向かって形成されている。また、表面保護層715の下方には、透明電極716が形成され、その下方にはさらに配向膜717が形成されている。
【0083】
2.動作
本実施形態では、反射層712の形成された第1の基板711とは反対側の第2の基板721上に、位置調整層730、カラーフィルタの着色層735、および表面保護層715がそれぞれ形成されており、それらに影響されて、表面保護層715の表面に、凹部718が構成されている。
したがって、反射層712の開口部712aと重なる領域における液晶層732の厚さ(記号b)が、他の部分の厚さ(記号a)よりも厚くなるように構成されている。
すなわち、第4実施形態においても、透過型表示を構成する透過光に作用する液晶層のリタデーションが増大し、透過型表示における透過光の利用効率を高めることができる。
【0084】
[第5実施形態]
次いで、図18(a)〜図18(d)および図19を参照して、本発明に係る電気光学装置あるいは電気光学装置用基板の製造方法の実施形態について詳細に説明する。
なお、本実施形態において製造する電気光学装置は、図1に示す上記第1実施形態の液晶パネル200を備えたものである。
【0085】
1.構成
まず、図19を参照して、図1に示す液晶パネル200の概略構造について説明する。図19は、図1に示す液晶パネル200における半導体素子(IC)およびフレキシブル配線基板の実装前の状態を模式的に図示するものであり、各寸法は、図示の都合上、適宜調整し、構成要素も適宜省略してある。
また、液晶パネル200は、第1の基板211上に、反射層212、着色層214、表面保護層215からなる積層構造体、および透明電極216がそれぞれ形成されたカラーフィルタ基板210と、これに対向する対向基板220とがシール材230にて貼り合わされ、内部に液晶材料232が配置されたものである。この透明電極216は、配線(図示せず。)に接続され、この配線がシール材230と第1の基板211との間を通過して、基板張出部210Tの表面上に引き出されている。また、基板張出部210T上には、入力端子部が形成されている。
【0086】
2.製造工程
図18(a)〜図18(d)は、図19に示す液晶パネルを構成するカラーフィルタ基板210を形成するための製造工程を示すものである。
【0087】
(1)着色層の形成
図18(a)に示すように、第1の基板211上には、図1に示す液晶表示領域Aに相当する領域に、反射層212、黒色遮光層214BM、および位置調整層213を順次形成する。
【0088】
ここで、開口部212aを備えた反射層212は、蒸着法やスパッタリング法にて金属材料等を基板上に被着させた後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いてパターニングすることにより形成される。
また、例えば、図11に示すような表面になだらかな凹凸を有する反射層70を形成する場合、以下の工程▲1▼〜▲3▼を含むことが好ましい。
▲1▼透過部または光不透過部を独立した円および多角形、あるいはいずれか一方の平面形状とし、かつ、平面方向にランダムに配列した光反射膜用マスクパターンを介して、光硬化プロセスによって、基材74上に、基板表面からの高さが実質的に等しく、平面方向にランダムに配列され、かつ、独立した複数の凸部を有する第1の基材76を形成する工程
▲2▼第1の基材76の表面に光硬化性樹脂を塗布して、光硬化プロセスによって、連続した複数の凸部を有する第2の基材79を形成する工程
▲3▼第2の基材79の表面に、アルミニウム等の金属からなる反射層72を蒸着法により形成する工程
また、黒色遮光層214BMは、顔料や染料等の着色材を分散させた透明樹脂等からなる感光性樹脂を塗布し、これにパターン露光、現像処理を順次施すことによって形成する。
さらに、位置調整層213は、透明樹脂等からなる感光性樹脂を部分的または全面的に塗布し、これにパターン露光、現像処理を順次施すことによって、所定場所に形成することが好ましい。
また、着色層214についても、顔料や染料等の着色材を分散させた透明樹脂等からなる感光性樹脂を、位置調整層213等の上に塗布し、これにパターン露光、現像処理を順次施すことによって形成することができる。
なお、複数の色の着色層214を配列形成する場合には、色毎に上記工程を繰り返すことになる。
【0089】
(2)表面保護層の形成
次いで、第1の基板211上に全面的に透光樹脂を塗布する。この透光樹脂は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、イミド樹脂、フッ素樹脂などで構成することができる。これらの樹脂は流動性を有する未硬化状態で基板上に塗布され、乾燥、光硬化、熱硬化などの適宜の手段で硬化される。塗布方法としては、スピンコート法や印刷法などを用いることができる。
次いで、透光樹脂に対して、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いてパターニングを施し、図18(b)に示すように、表面保護層215を形成する。
なお、位置調整層213および着色層214の表面の一部に形成された凹部に影響されて、表面保護層215の上にも凹部が形成されることになる。
【0090】
(3)透明電極および配向膜の形成
次いで、図18(c)に示すように、基板上に全面的にITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体からなる透明電極216および配向膜217を形成する。
例えば、透明電極216はスパッタリング法により成膜できる。すなわち、透明導電層を全面的に形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いてパターニングを施し、透明電極216を形成することができる。
また、配向膜217については、例えば、スピンコート法を用いて形成することができる。
【0091】
(4)対向基板の形成
次いで、図18(d)に示すように、第2の基板221上に、ITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体からなる透明導電層を、スパッタリング法等を用いて全面的に形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いてパターニングを施し、透明電極222を形成することが好ましい。
【0092】
次いで、透明電極222上に、SiOやTiOなどからなる硬質保護膜223や配向膜224を順次積層し、対向基板220とすることが好ましい。
そして、カラーフィルタ基板210と、これに対向する対向基板220とをシール材(図示せず)にて貼り合わせるとともに、内部に液晶材料232を配置することにより、液晶パネルを構成することができる。
このとき、反射層212の開口部212aと重なる領域における液晶層232の厚さが他の部分よりも厚くなるので、透過型表示を構成する透過光に作用する液晶層のリタデーションが増大し、透過型表示における透過光の利用効率を高めることができる。
【0093】
[第6実施形態]
本発明に係る第6実施形態としての電気光学装置を、電子機器における表示装置として用いた場合について具体的に説明する。
【0094】
(1)電子機器の概要
図20は、本実施形態の電子機器の全体構成を示す概略構成図である。この電子機器は、液晶パネル180と、これを制御するための制御手段190とを有している。また、図20中では、液晶パネル180を、パネル構造体180Aと、半導体IC等で構成される駆動回路180Bと、に概念的に分けて描いてある。また、制御手段190は、表示情報出力源191と、表示処理回路192と、電源回路193と、タイミングジェネレータ194とを有することが好ましい。
また、表示情報出力源191は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ194によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路192に供給するように構成されていることが好ましい。
【0095】
また、表示情報処理回路192は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路180Bへ供給することが好ましい。そして、駆動回路180Bは、走査線駆動回路、データ線駆動回路および検査回路を含むことが好ましい。また、電源回路193は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する機能を有している。
【0096】
(2)モバイル型コンピュータ
また、本発明に係る電気光学装置(液晶表示装置)を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆる携帯型パーソナルコンピュータ)の表示部に適用した電子機器例について説明する。
図21は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図21に示すように、パーソナルコンピュータ160は、キーボード162を備えた本体部163と、本発明に係る液晶表示装置(図示略)を用いた表示部164とを備えている。表示部164は、窓部164bに対応してプラスチックの保護板165が配設された筐体166に、本発明に係る液晶表示装置が収容された構成となっている。より詳細には、液晶表示装置は、その観察側の基板面が保護板145と近接するように、筐体166に収容されている。なお、かかるパーソナルコンピュータ160においては、外光が十分に存在しない状況下であっても表示の視認性を確保すべく、上記第6実施形態に示したように、背面側にバックライトユニットを備えた半透過反射型液晶表示装置を用いることが望ましい。
【0097】
(3)携帯電話機
次いで、本発明に係る電気光学装置としての液晶表示装置を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。
図22は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。図22に示すように、携帯電話機170は、複数の操作ボタン171のほか、受話口172、送話口173とともに、本発明に係る液晶表示装置(図示略)を用いた表示部174を備えている。この携帯電話機170においては、窓部174bに対応してプラスチックの保護板175が配設された筐体176に、本発明に係る液晶表示装置が収容された構成となっている。なお、携帯電話機170においても、上記パーソナルコンピュータと同様、液晶表示装置は、その観察側の基板面が保護板175に近接するように、筐体176に収容されている。
【0098】
(4)他の電子機器
本発明に係る電気光学装置としての液晶表示装置を適用可能な電子機器としては、図20に示したパーソナルコンピュータや、図21に示した携帯電話機のほかにも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電気泳動装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた電子機器などが挙げられる。
【0099】
さらに、本発明の電気光学装置および電子機器は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記各実施形態に示す液晶パネルは単純マトリクス型の構造を備えているが、TFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の電気光学装置にも適用することができる。
また、上記実施形態の液晶パネルは所謂COGタイプの構造を有しているが、ICチップを直接実装する構造ではない液晶パネル、例えば液晶パネルにフレキシブル配線基板やTAB基板を接続するように構成されたものであっても構わない。
また、液晶表示装置だけでなく、エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動表示装置、電界放出表示装置、LED(ライトミッティングダイオード)表示装置などのように、複数の画素毎に表示状態を制御可能な各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電気光学装置用基板によれば、複数の着色層が、それぞれ反射層の開口部と重なる領域に、厚さが異なる厚肉部を備えていることにより、光透過させた場合に、十分かつ均一に光吸収をして、色再現性に優れた着色光を外部に取り出すことができるようになった。したがって、反射型表示および透過型表示の場合のいずれであっても、同程度に明るく認識されるとともに、色彩の差異を極めて少なくすることができるようになった。
さらに、本発明の電気光学装置用基板によれば、着色層の面積を、反射層全体の面積よりも小さくすることができるため、着色層を形成する際のマージンを大きくすることができるようになった。よって、製造時における着色層のマージンを厳格に制御する必要が少なくなった。
【0101】
また、本発明の電気光学装置用基板の製造方法によれば、反射型表示および透過型表示の場合のいずれであっても、同程度に明るく認識されるとともに、色彩の差異を極めて少なくすることができる電気光学装置用基板を効率的に製造することができるようになった。
【0102】
また、本発明の電気光学装置によれば、反射型表示および透過型表示の場合のいずれであっても、同程度に明るく認識されるとともに、色彩の差異を極めて少なくすることができるようになった。
【0103】
さらに、本発明の電子機器によれば、反射型表示および透過型表示の場合のいずれであっても、同程度に明るく認識されるとともに、色彩の差異を極めて少なくすることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の液晶パネルの外観を示す概略斜視図である。
【図2】第1実施形態のパネル構造を模式的に示す概略断面図(a)およびカラーフィルタ基板の平面構造を示す拡大部分平面図(b)である。
【図3】液晶分子の動作を説明するために供する図である。
【図4】位置調整層を説明するために供する図である(その1)。
【図5】位置調整層を説明するために供する図である(その2)。
【図6】位置調整層を説明するために供する図である(その3)。
【図7】反射層の開口部に位置する着色層における分光透過率曲線を示す図である。
【図8】反射層の反射部に位置する着色層における分光透過率曲線を示す図である。
【図9】反射層の開口部に位置する着色層におけるCIE色度座標を示す図である。
【図10】反射層の反射部に位置する着色層におけるCIE色度座標を示す図である。
【図11】反射層を説明するために供する図である。
【図12】着色層におけるパターン配列を説明するために供する図である。
【図13】第1実施形態の液晶パネルにおける画素内の構造を拡大して示す断面図である。
【図14】第1実施形態の液晶パネルにおける変形例を説明するために供する図である。
【図15】本発明に係る第2実施形態の液晶パネルの画素内の構造を模式的に示す断面図である。
【図16】本発明に係る第3実施形態の液晶パネルの画素内の構造を模式的に示す断面図である。
【図17】本発明に係る第4実施形態の液晶パネルの画素内の構造を模式的に示す断面図である。
【図18】本発明に係る第5実施形態の電気光学装置の製造方法に関する工程図(a)〜(d)である。
【図19】本発明に係る第5実施形態である電気光学装置を示す断面図である。
【図20】本発明に係る電子機器の実施形態における構成ブロックを示す概略構成図である。
【図21】本発明に係る電子機器の実施形態の一例として携帯型パーソナルコンピュータの外観を示す斜視図である。
【図22】本発明に係る電子機器の実施形態の一例として携帯電話の外観を示す斜視図である。
【図23】従来の反射半透過型の液晶パネルの構造を模式的に示す概略断面図である(その1)。
【図24】従来の反射半透過型の液晶パネルの構造を模式的に示す概略断面図である(その2)。
【符号の説明】
200  液晶パネル
210  カラーフィルタ基板
211  第1の基板
212  反射層
212a 開口部
212r 反射部
213  位置調整層
214  着色層
215  表面保護層
215a 開口部
216  透明電極
220  対向基板
221  第2の基板
222  透明電極
235  厚さ調整層
237  凹部

Claims (16)

  1. 基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含む電気光学装置用基板において、
    前記反射層と、前記着色層との間に、前記基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層を備えるとともに、
    当該位置調整層の前記反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設けることを特徴とする電気光学装置用基板。
  2. 前記位置調整層の厚さをt1とし、前記着色層の厚さをt2としたときに、t1/t2で表される比率を0.1〜10の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
  3. 前記位置調整層の端部をテーパ状とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置用基板。
  4. 前記位置調整層の可視光透過率を90%以上の値とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  5. 前記着色層上に保護膜を備えるとともに、当該保護膜の前記反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  6. 前記着色層または保護膜上に配向膜を備えるとともに、当該配向膜の表面に凹部を設けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  7. 前記基板の表面に凹部を設けるとともに、当該凹部と重なる領域に、前記反射層の開口部を設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  8. 前記反射層が、表面に独立して形成された複数の凸部を有する反射基部と、その上の反射膜とを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  9. 前記反射層の開口部を実質的に覆う着色層と、前記反射層の反射部を部分的に覆う着色層とを、同種または同一の着色剤から構成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  10. 前記反射層の開口部を実質的に覆う着色層の下方に、当該着色層の厚さを調整するための厚さ調整層を設けることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  11. 基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含む電気光学装置用基板の製造方法において、
    前記基板上に、反射層を形成する工程と、
    当該反射層上に、前記基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層であって、前記反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を有する位置調整層を形成する工程と、
    当該位置調整層上に、着色層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  12. 対向する第1の基板と第2の基板とを含む一対の電気光学装置用基板、およびその間に電気光学的物質を含む電気光学装置において、
    前記一つの電気光学装置用基板が、第1の基板と、反射部および開口部を有する反射層と、着色層と、を含み、
    当該反射層と、着色層との間に、前記基板表面からの着色層の高さ位置を調整するための位置調整層を備えるとともに、当該位置調整層の前記反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設けることを特徴とする電気光学装置。
  13. 対向する第1の基板と第2の基板とを含む一対の電気光学装置用基板、およびその間に電気光学的物質を含む電気光学装置において、
    前記一つの電気光学装置用基板が、第1の基板と、反射部および開口部を有する反射層と、を含み、もう一つの電気光学装置用基板が、第2の基板と、着色層と、を含み、
    前記一つの電気光学装置用基板における反射層上に、前記電気光学的物質の厚さを調整するための厚さ調整層を備えるとともに、当該厚さ調整層の前記反射層の開口部と重なる領域に、開口部または実質的に光が通過できるための薄肉部を設けることを特徴とする電気光学装置。
  14. 前記反射層の反射部と重なる領域における電気光学的物質の厚さをtaとし、前記反射層の開口部と重なる領域における電気光学的物質の厚さをtbとしたとき、下記式を満足することを特徴とする請求項12または13に記載の電気光学装置。
    ta<tb<2ta
  15. 前記電気光学的物質の屈折率異方性をΔnとしたとき、下記式を満足することを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の電気光学装置。
    Δn・ta<Δn・tb<Δn・2ta
  16. 請求項12〜15のいずれか一項に記載された電気光学装置と、当該電気光学装置を制御するための制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
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