JP2004037780A - 情報表示体 - Google Patents
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Abstract
【課題】離型シートを有効に活用することができ、かつ、両面印字してもカールしない情報表示体を提供する。
【解決手段】印字面と該印字面の反対面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体であって、前記離型シートの前記貼着シートとの非添着面側に離型シート印字面を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】印字面と該印字面の反対面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体であって、前記離型シートの前記貼着シートとの非添着面側に離型シート印字面を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやMD等のラベル、葉書用紙、或いは、ポスター等として使用される情報表示体に関し、更に、詳しくは両面に印字することが可能な情報表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CDやMD等の記録媒体に情報表示ラベルとして貼着される貼着シートには歌手や曲の名前等の記入欄が設けられ、最近ではこの記入欄にプリンタを使用して個人的に印字するようになってきている。前記貼着シートが貼着されていた離型シートは、貼着シートを被着体に貼着した後はそのまま捨てられていた。
また、従来の貼着シートは、プリンタを通過する際にカールしてしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年の環境問題への意識の高まる中で離型シートをそのまま捨てることなく有効に利用することが要求されている。
そこで、本発明の情報表示体は、離型シートを有効に活用することができる情報表示体を提供することを目的とする。
また、両面印字してもカールすることがない情報表示体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明の情報表示体は、請求項1に記載の通り、印字面と該印字面の反対面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体であって、前記離型シートの前記貼着シートとの非添着面側に離型シート印字面を備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項2に記載の通り、請求項1に記載の情報表示体に加え、前記貼着シートから所定形状の貼着性切取片を切り取り自在とするように前記貼着シートに切り込み線を設けたことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項3に記載の通り、請求項1又は2に記載の情報表示体に加え、前記離型シートから所定形状の非貼着性切取片を切り取り自在とするように前記離型シートに切り込み線を設けたことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項4に記載の通り、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報表示体に加え、前記離型シートは、離型剤層と離型シート基材とから構成され、前記離型剤層と離型シート基材との間に補強層を介装したことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項5に記載の通り、請求項1乃至4のいずれかに記載の情報表示体に加え、前記貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体用のラベル及びCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体を収容するケースの背表紙であって、前記非貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体を収容するケースのジャケットであることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の情報表示体は貼着シートと離型シートからなり、該貼着シートは、一般的には、基材と粘着剤層とで構成されるもので、前記基材としては、例えば、上質紙、コート紙、再生紙、含浸紙等の各種紙材及びポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等からなる各種樹脂フィルムが挙げられる。尚、基材の厚さは25〜200μmとすることが好ましい。
【0006】
また、前記粘着剤層を形成する粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。尚、粘着剤の粘着力は、特に限定されないが、例えば、CD等のラベルとして用いる場合、その粘着力は、2N/cm〜30N/cm程度とするのが好ましい。粘着剤層の厚さは、5〜50μmとすることが好ましい。
【0007】
また、前記基材の粘着剤層の反対側に備えられる印字面には、印字に使用されるプリンタの種類に応じて印字層を形成してもよく、例えば、インクジェットプリンタであればインク受容層を、レーザープリンタであればトナー定着層を、感熱プリンタであれば感熱発色層又は感熱インク受容層等を形成すればよい。また、既に印字層を形成したインクジェット用紙、レーザープリンタ用紙、感熱紙等を用いてもよい。尚、基材そのものが印字適性を有していれば特に印字層を形成しなくともよい。
【0008】
また、離型シートは、例えば、上質紙、コート紙、含浸紙、再生紙、グラシン紙等の各種紙材を離型シート基材とし、この離型シート基材に、例えば、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等によって離型処理して離型剤層を形成する。尚、離型シート基材の厚さは、50〜200μmとすることが好ましい。前記離型シート基材層と離型剤層との間には、印字時に基材がカールしないようにするために補強層を設けてもよい。補強層としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等のフィルムが好ましい。このような補強層を設けることにより、プリンタ通過時の情報表示体のカールの発生を防止することができる。尚、補強層の厚さは、5〜50μmとすることが好ましい。
また、離型シートには、例えば、離型シート基材層と離型剤層との間に、粘着剤層の有機成分が離型シート基材層側へ移行するのを阻止するバリア層等を設けるようにしてもよい。もちろん、前記補強層をバリア層として構成してもよい。
【0009】
また、前記離型シート基材の離型剤層の反対側に備えられる離型シート印字面は、前述の貼着シートの印字面同様、印字に使用されるプリンタの種類に応じて適宜形成すればよい。
【0010】
また、貼着シートに設けられる貼着性切取片のための切り込み線は、貼着シートをCDやMD等のラベルとして使用する場合には、CDやMD等の被着面の形状に応じて形成すればよく、その形状としては、例えば、同心円、長方形状等が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。また、離型シートをポスターとして使用する場合には、ポスターの四隅を固定できるような貼り付け用貼着シートの形状に貼着性切取片を形成すればよく、例えば、円形、正方形、星形等が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。
【0011】
また、離型シートに設けられる非貼着性切取片のための切り込み線は、離型シートをCDやMD等を収容するケースのジャケットとして使用する場合には、CDやMD等のジャケット面の形状に応じて形成すればよく、その形状としては、例えば、正方形、長方形等が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。また、離型シートをポスターとして使用する場合には、離型シートには特に切り込み線を設けずにその全面をポスターとすればよい。
【0012】
前記貼着シートの厚さは、25〜200μmとすることが好ましく、前記離型シートの厚さは、25〜200μmとすることが好ましく、情報表示体全体の厚さは、300μmを超えるとプリンタの給紙上支障が生じるため300μm以下とすることが好ましい。
【0013】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明の情報表示体の実施例について説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の情報表示体30の一実施例を示すもので、CD用の情報表示体30として構成した例を示すものである。図示のものでは貼着シート10から、貼着性切取片として、同図(d)に示すようにCDを収容するケースの背表紙5とCD用のラベル4とを切り取ることができるようにし、離型シート20から非貼着性切取片として、CDを収容するケースのジャケット6を切り取ることができるようした。
図1(a)は、本実施例の情報表示体30を構成する貼着シート10の印字面15を示すものであり、図1(b)は同じく離型シート20の離型シート印字面25を示すものであり、図1(c)は、同実施例の情報表示体30の断面図を示すものである。
この情報表示体30は、図1(a),(b)に示すように、縦20.7cm×横15.4cmの長方形状に裁断されている。
また、図1(c)に示すように、貼着シート10は、印字面15側から順に、厚さ20μmのインクジェット用インク受容層11、厚さ80μmの上質紙からなる基材12及び厚さ15μmのアクリル系粘着剤(PW糊 リンテック社製)からなる粘着剤層13を積層することによって構成されている。
また、離型シート20は、前記貼着シート10の接合面から順に、離型剤層を形成する厚さ0.4μmのシリコーン樹脂層21、厚さ18μmのポリエチレン樹脂フィルム補強層22、厚さ80μmの上質紙からなる離型シート基材23及び離型シート印字面25を構成する厚さ20μmのインクジェットコート用インク受容層24を積層することによって構成されている。
【0014】
更に、詳細には、図1(a)に示すように、貼着シート10の上部には、貼着性切取片であるCDを収容するケースの背表紙5を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦2cm×横12cmの長方形状の切り込み線1が設けられている。また、下部には、貼着性切取片であるCDのラベル4を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、直径4.5cm及び11.5cmの同心円状の切り込み線2が設けられている。
また、図1(b)に示すように、離型シート20には、非貼着性切取片であるCDを収容するケースのジャケット6を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、一辺の長さが12cmの正方形状の切り込み線3が設けられている。
【0015】
本実施例の情報表示体30は、次のようにして使用される。情報表示体30にインクジェットプリンタを用いて、情報表示体30の貼着シート10の印字面15に、貼着性切取片である背表紙5とCDのラベル4とを印字し、離型シート20の離型シート印字面25に、非貼着性切取片であるCDのジャケット6を印字する。そして、貼着シート10に設けられた切り込み線1,2によって貼着シート10からCDのラベル4と背表紙5を切り取り、それぞれCD本体のラベル貼着面とCDケースの背表紙部に貼り付ける。また、離型シート20からも同様に切り込み線3によってCDジャケット6を切り取りジャケットとしてCDケースに収納する。
【0016】
(実施例2)
図2は、本発明の情報表示体の他実施例を示すもので、MD用の情報表示体として構成した例を示すものである。図示のものでは貼着シート10から、貼着性切取片として、同図(c)に示すようにMD用のラベル4とMDを収容するケースの背表紙5を切り取ることができるように、また、離型シート20から非貼着性切取片としてMDを収容するケースのジャケット6を切り取ることができるよう構成した例を示すものである。
この情報表示体30は、図2(a),(b)に示すように、縦14.0cm×横10.5cmの長方形状に裁断されており、貼着シート10と離型シート20は前記実施例1と同様に基材層、粘着剤層等が積層されている。
【0017】
更に、詳細には、図2(a)に示すように、本実施例の貼着シート10の印字面15の左側には、貼着性切取片であるMDを収容するケースの背表紙5を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦7.0cm×横0.5cmの長方形状の切り込み線1が設けられている。また、その右側には、貼着性切取片であるMDのラベル4を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦5.2cm×横3.5cmの長方形状の切り込み線2が設けられている。
また、図2(b)に示すように、離型シート20の離型シート印字面25には、非貼着性切取片であるMDを収容するケースのジャケット6を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦7.2cm×横6.2cmの長方形状の切り込み線3が設けられている。
本実施例の情報表示体は、前記実施例1と同様にMDのラベル、ケースの背表紙及びジャケットとして用いられる。
【0018】
(実施例3)
図3は、本発明の更なる他実施例を示すもので、ダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体30として構成した例を示すものである。
本実施例では、官製用はがきサイズに裁断した情報表示体30として構成され、図3(a)に示すように、離型シート20の離型シート印字面25には宛先等を印字できるようにし、貼着シート10の印字面15には、図3の(b)に示すように、貼着性切取片として写真やイラスト等をインクジェットプリンタで印字できるようにしたものである。尚、本実施例の貼着シート10と離型シート20には前記実施例1と同様に基材層、粘着剤層等が積層されている。
【0019】
更に、詳細には、図3(b)に示すように、本実施例の貼着シート10の印字面15の上部には、貼着性切取片であるシール7となるように、縦11.0cm×横8.7cmの長方形状の切り込み線1が設けられている。
【0020】
本実施例の情報表示体30は、次のようにして使用される。情報表示体30にインクジェットプリンタを用いて、図4(a)に示すように、離型シート20の離型シート印字面25に宛先等を印字し、図4(b)に示すように、貼着シート10の印字面15に、写真やイラスト等を印字する。そして、貼着シート10に設けられた切り込み線1によって貼着シートからシール7を切り取り、カセットテープのケース等、所望の物品に貼り付ける等して使用する。
【0021】
尚、本実施例の貼着シート10の切り込み線1を、図5(a)に示すように、縦5.5cm×横4.5cmの長方形状のシール7が4枚となるように設けて、図5(b)に示すように、それぞれに別のイラスト等を印刷するようにしてもよい。
【0022】
尚、上記実施例の他にも、例えば、離型シートに風景・絵画・カレンダー・メニュー等を印字し、貼着シートの貼着性切込片で離型シートの四隅を固定できるような貼り付け用貼着シートの形状にすれば、前記離型シートに印字された風景等を壁面に貼ることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の情報表示体によれば、印字面の裏面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体の両方の面に印字することとしたので、カールすることなく両面に優れた印字品質を得ることができ、しかも、紙資源を有効に活用することができる。
また、本発明の情報表示体からは貼着性切取片と非貼着性切取片とを得ることができるため、紙資源を有効に活用することができる。
また、更に、本発明の情報表示体によれば、離型シートに補強層を設けるようにしたことでプリンタで両面印刷した場合にも、情報表示体がカールしたり皺がよることなく、両面ともに、更に、優れた印字品質が得られる。
また、更に、前記貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ用のラベル及びCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープを収容するケースの背表紙とした場合には、従来のようにCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の貼着ラベルの他に別途ジャケットとするための用紙を用意する必要がなく、紙資源を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例としてのCDの情報表示体を構成する貼着シートの説明図(b)同実施例を構成する離型シートの説明図(c)同実施例の断面図(d)本情報表示体の使用方法を説明するための説明図
【図2】(a)本発明の他実施例としてのMDの情報表示体を構成する貼着シートの説明図(b)同実施例を構成する離型シートの説明図(c)本情報表示体の使用方法を説明するための説明図
【図3】(a)本発明の他実施例としてのダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体を構成する離型シートの説明図(b)同実施例を構成する貼着シートの説明図
【図4】(a)本発明の他実施例としてのダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体を構成する離型シートの印字後の説明図(b)同実施例を構成する貼着シートの印字後の説明図
【図5】(a)本発明の他実施例としてのダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体を構成する貼着シートの説明図(b)同実施例を構成する貼着シートの印字後の説明図
【符号の説明】
1 切り込み線
2 切り込み線
3 切り込み線
4 ラベル
5 背表紙
6 ジャケット
7 シール
10 貼着シート
11 インクジェット用インク受容層
12 基材
13 粘着剤層
15 印字面
20 離型シート
21 シリコーン樹脂層
22 補強層
23 離型シート基材
24 インクジェット用インク受容層
25 離型シート印字面
30 情報表示体
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやMD等のラベル、葉書用紙、或いは、ポスター等として使用される情報表示体に関し、更に、詳しくは両面に印字することが可能な情報表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CDやMD等の記録媒体に情報表示ラベルとして貼着される貼着シートには歌手や曲の名前等の記入欄が設けられ、最近ではこの記入欄にプリンタを使用して個人的に印字するようになってきている。前記貼着シートが貼着されていた離型シートは、貼着シートを被着体に貼着した後はそのまま捨てられていた。
また、従来の貼着シートは、プリンタを通過する際にカールしてしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年の環境問題への意識の高まる中で離型シートをそのまま捨てることなく有効に利用することが要求されている。
そこで、本発明の情報表示体は、離型シートを有効に活用することができる情報表示体を提供することを目的とする。
また、両面印字してもカールすることがない情報表示体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明の情報表示体は、請求項1に記載の通り、印字面と該印字面の反対面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体であって、前記離型シートの前記貼着シートとの非添着面側に離型シート印字面を備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項2に記載の通り、請求項1に記載の情報表示体に加え、前記貼着シートから所定形状の貼着性切取片を切り取り自在とするように前記貼着シートに切り込み線を設けたことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項3に記載の通り、請求項1又は2に記載の情報表示体に加え、前記離型シートから所定形状の非貼着性切取片を切り取り自在とするように前記離型シートに切り込み線を設けたことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項4に記載の通り、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報表示体に加え、前記離型シートは、離型剤層と離型シート基材とから構成され、前記離型剤層と離型シート基材との間に補強層を介装したことを特徴とする。
また、本発明の情報表示体は、請求項5に記載の通り、請求項1乃至4のいずれかに記載の情報表示体に加え、前記貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体用のラベル及びCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体を収容するケースの背表紙であって、前記非貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体を収容するケースのジャケットであることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の情報表示体は貼着シートと離型シートからなり、該貼着シートは、一般的には、基材と粘着剤層とで構成されるもので、前記基材としては、例えば、上質紙、コート紙、再生紙、含浸紙等の各種紙材及びポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等からなる各種樹脂フィルムが挙げられる。尚、基材の厚さは25〜200μmとすることが好ましい。
【0006】
また、前記粘着剤層を形成する粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。尚、粘着剤の粘着力は、特に限定されないが、例えば、CD等のラベルとして用いる場合、その粘着力は、2N/cm〜30N/cm程度とするのが好ましい。粘着剤層の厚さは、5〜50μmとすることが好ましい。
【0007】
また、前記基材の粘着剤層の反対側に備えられる印字面には、印字に使用されるプリンタの種類に応じて印字層を形成してもよく、例えば、インクジェットプリンタであればインク受容層を、レーザープリンタであればトナー定着層を、感熱プリンタであれば感熱発色層又は感熱インク受容層等を形成すればよい。また、既に印字層を形成したインクジェット用紙、レーザープリンタ用紙、感熱紙等を用いてもよい。尚、基材そのものが印字適性を有していれば特に印字層を形成しなくともよい。
【0008】
また、離型シートは、例えば、上質紙、コート紙、含浸紙、再生紙、グラシン紙等の各種紙材を離型シート基材とし、この離型シート基材に、例えば、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等によって離型処理して離型剤層を形成する。尚、離型シート基材の厚さは、50〜200μmとすることが好ましい。前記離型シート基材層と離型剤層との間には、印字時に基材がカールしないようにするために補強層を設けてもよい。補強層としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等のフィルムが好ましい。このような補強層を設けることにより、プリンタ通過時の情報表示体のカールの発生を防止することができる。尚、補強層の厚さは、5〜50μmとすることが好ましい。
また、離型シートには、例えば、離型シート基材層と離型剤層との間に、粘着剤層の有機成分が離型シート基材層側へ移行するのを阻止するバリア層等を設けるようにしてもよい。もちろん、前記補強層をバリア層として構成してもよい。
【0009】
また、前記離型シート基材の離型剤層の反対側に備えられる離型シート印字面は、前述の貼着シートの印字面同様、印字に使用されるプリンタの種類に応じて適宜形成すればよい。
【0010】
また、貼着シートに設けられる貼着性切取片のための切り込み線は、貼着シートをCDやMD等のラベルとして使用する場合には、CDやMD等の被着面の形状に応じて形成すればよく、その形状としては、例えば、同心円、長方形状等が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。また、離型シートをポスターとして使用する場合には、ポスターの四隅を固定できるような貼り付け用貼着シートの形状に貼着性切取片を形成すればよく、例えば、円形、正方形、星形等が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。
【0011】
また、離型シートに設けられる非貼着性切取片のための切り込み線は、離型シートをCDやMD等を収容するケースのジャケットとして使用する場合には、CDやMD等のジャケット面の形状に応じて形成すればよく、その形状としては、例えば、正方形、長方形等が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。また、離型シートをポスターとして使用する場合には、離型シートには特に切り込み線を設けずにその全面をポスターとすればよい。
【0012】
前記貼着シートの厚さは、25〜200μmとすることが好ましく、前記離型シートの厚さは、25〜200μmとすることが好ましく、情報表示体全体の厚さは、300μmを超えるとプリンタの給紙上支障が生じるため300μm以下とすることが好ましい。
【0013】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明の情報表示体の実施例について説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の情報表示体30の一実施例を示すもので、CD用の情報表示体30として構成した例を示すものである。図示のものでは貼着シート10から、貼着性切取片として、同図(d)に示すようにCDを収容するケースの背表紙5とCD用のラベル4とを切り取ることができるようにし、離型シート20から非貼着性切取片として、CDを収容するケースのジャケット6を切り取ることができるようした。
図1(a)は、本実施例の情報表示体30を構成する貼着シート10の印字面15を示すものであり、図1(b)は同じく離型シート20の離型シート印字面25を示すものであり、図1(c)は、同実施例の情報表示体30の断面図を示すものである。
この情報表示体30は、図1(a),(b)に示すように、縦20.7cm×横15.4cmの長方形状に裁断されている。
また、図1(c)に示すように、貼着シート10は、印字面15側から順に、厚さ20μmのインクジェット用インク受容層11、厚さ80μmの上質紙からなる基材12及び厚さ15μmのアクリル系粘着剤(PW糊 リンテック社製)からなる粘着剤層13を積層することによって構成されている。
また、離型シート20は、前記貼着シート10の接合面から順に、離型剤層を形成する厚さ0.4μmのシリコーン樹脂層21、厚さ18μmのポリエチレン樹脂フィルム補強層22、厚さ80μmの上質紙からなる離型シート基材23及び離型シート印字面25を構成する厚さ20μmのインクジェットコート用インク受容層24を積層することによって構成されている。
【0014】
更に、詳細には、図1(a)に示すように、貼着シート10の上部には、貼着性切取片であるCDを収容するケースの背表紙5を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦2cm×横12cmの長方形状の切り込み線1が設けられている。また、下部には、貼着性切取片であるCDのラベル4を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、直径4.5cm及び11.5cmの同心円状の切り込み線2が設けられている。
また、図1(b)に示すように、離型シート20には、非貼着性切取片であるCDを収容するケースのジャケット6を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、一辺の長さが12cmの正方形状の切り込み線3が設けられている。
【0015】
本実施例の情報表示体30は、次のようにして使用される。情報表示体30にインクジェットプリンタを用いて、情報表示体30の貼着シート10の印字面15に、貼着性切取片である背表紙5とCDのラベル4とを印字し、離型シート20の離型シート印字面25に、非貼着性切取片であるCDのジャケット6を印字する。そして、貼着シート10に設けられた切り込み線1,2によって貼着シート10からCDのラベル4と背表紙5を切り取り、それぞれCD本体のラベル貼着面とCDケースの背表紙部に貼り付ける。また、離型シート20からも同様に切り込み線3によってCDジャケット6を切り取りジャケットとしてCDケースに収納する。
【0016】
(実施例2)
図2は、本発明の情報表示体の他実施例を示すもので、MD用の情報表示体として構成した例を示すものである。図示のものでは貼着シート10から、貼着性切取片として、同図(c)に示すようにMD用のラベル4とMDを収容するケースの背表紙5を切り取ることができるように、また、離型シート20から非貼着性切取片としてMDを収容するケースのジャケット6を切り取ることができるよう構成した例を示すものである。
この情報表示体30は、図2(a),(b)に示すように、縦14.0cm×横10.5cmの長方形状に裁断されており、貼着シート10と離型シート20は前記実施例1と同様に基材層、粘着剤層等が積層されている。
【0017】
更に、詳細には、図2(a)に示すように、本実施例の貼着シート10の印字面15の左側には、貼着性切取片であるMDを収容するケースの背表紙5を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦7.0cm×横0.5cmの長方形状の切り込み線1が設けられている。また、その右側には、貼着性切取片であるMDのラベル4を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦5.2cm×横3.5cmの長方形状の切り込み線2が設けられている。
また、図2(b)に示すように、離型シート20の離型シート印字面25には、非貼着性切取片であるMDを収容するケースのジャケット6を切り取り自在とするように、その形状に合わせて、縦7.2cm×横6.2cmの長方形状の切り込み線3が設けられている。
本実施例の情報表示体は、前記実施例1と同様にMDのラベル、ケースの背表紙及びジャケットとして用いられる。
【0018】
(実施例3)
図3は、本発明の更なる他実施例を示すもので、ダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体30として構成した例を示すものである。
本実施例では、官製用はがきサイズに裁断した情報表示体30として構成され、図3(a)に示すように、離型シート20の離型シート印字面25には宛先等を印字できるようにし、貼着シート10の印字面15には、図3の(b)に示すように、貼着性切取片として写真やイラスト等をインクジェットプリンタで印字できるようにしたものである。尚、本実施例の貼着シート10と離型シート20には前記実施例1と同様に基材層、粘着剤層等が積層されている。
【0019】
更に、詳細には、図3(b)に示すように、本実施例の貼着シート10の印字面15の上部には、貼着性切取片であるシール7となるように、縦11.0cm×横8.7cmの長方形状の切り込み線1が設けられている。
【0020】
本実施例の情報表示体30は、次のようにして使用される。情報表示体30にインクジェットプリンタを用いて、図4(a)に示すように、離型シート20の離型シート印字面25に宛先等を印字し、図4(b)に示すように、貼着シート10の印字面15に、写真やイラスト等を印字する。そして、貼着シート10に設けられた切り込み線1によって貼着シートからシール7を切り取り、カセットテープのケース等、所望の物品に貼り付ける等して使用する。
【0021】
尚、本実施例の貼着シート10の切り込み線1を、図5(a)に示すように、縦5.5cm×横4.5cmの長方形状のシール7が4枚となるように設けて、図5(b)に示すように、それぞれに別のイラスト等を印刷するようにしてもよい。
【0022】
尚、上記実施例の他にも、例えば、離型シートに風景・絵画・カレンダー・メニュー等を印字し、貼着シートの貼着性切込片で離型シートの四隅を固定できるような貼り付け用貼着シートの形状にすれば、前記離型シートに印字された風景等を壁面に貼ることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の情報表示体によれば、印字面の裏面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体の両方の面に印字することとしたので、カールすることなく両面に優れた印字品質を得ることができ、しかも、紙資源を有効に活用することができる。
また、本発明の情報表示体からは貼着性切取片と非貼着性切取片とを得ることができるため、紙資源を有効に活用することができる。
また、更に、本発明の情報表示体によれば、離型シートに補強層を設けるようにしたことでプリンタで両面印刷した場合にも、情報表示体がカールしたり皺がよることなく、両面ともに、更に、優れた印字品質が得られる。
また、更に、前記貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ用のラベル及びCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープを収容するケースの背表紙とした場合には、従来のようにCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の貼着ラベルの他に別途ジャケットとするための用紙を用意する必要がなく、紙資源を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例としてのCDの情報表示体を構成する貼着シートの説明図(b)同実施例を構成する離型シートの説明図(c)同実施例の断面図(d)本情報表示体の使用方法を説明するための説明図
【図2】(a)本発明の他実施例としてのMDの情報表示体を構成する貼着シートの説明図(b)同実施例を構成する離型シートの説明図(c)本情報表示体の使用方法を説明するための説明図
【図3】(a)本発明の他実施例としてのダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体を構成する離型シートの説明図(b)同実施例を構成する貼着シートの説明図
【図4】(a)本発明の他実施例としてのダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体を構成する離型シートの印字後の説明図(b)同実施例を構成する貼着シートの印字後の説明図
【図5】(a)本発明の他実施例としてのダイレクトメール用葉書用紙の情報表示体を構成する貼着シートの説明図(b)同実施例を構成する貼着シートの印字後の説明図
【符号の説明】
1 切り込み線
2 切り込み線
3 切り込み線
4 ラベル
5 背表紙
6 ジャケット
7 シール
10 貼着シート
11 インクジェット用インク受容層
12 基材
13 粘着剤層
15 印字面
20 離型シート
21 シリコーン樹脂層
22 補強層
23 離型シート基材
24 インクジェット用インク受容層
25 離型シート印字面
30 情報表示体
Claims (5)
- 印字面と該印字面の反対面側に粘着剤層を備える貼着シートと、前記貼着シートの粘着剤層に添着される離型シートとを有する情報表示体であって、前記離型シートの前記貼着シートとの非添着面側に離型シート印字面を備えたことを特徴とする情報表示体。
- 前記貼着シートから所定形状の貼着性切取片を切り取り自在とするように前記貼着シートに切り込み線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の情報表示体。
- 前記離型シートから所定形状の非貼着性切取片を切り取り自在とするように前記離型シートに切り込み線を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示体。
- 前記離型シートは、離型剤層と離型シート基材とから構成され、前記離型剤層と離型シート基材との間に補強層を介装したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報表示体。
- 前記貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体用のラベル及びCD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体を収容するケースの背表紙であって、前記非貼着性切取片は、CD、MD、DVD、カセットテープ又はビデオテープ等の記録媒体を収容するケースのジャケットであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報表示体。
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-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002193911A patent/JP2004037780A/ja active Pending
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