JP2004034933A - 産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォークリフトトラックのカウンターウエイト上に搭載するLPGボンベを交換する際、LPGボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くするようにして、交換作業を極めて容易なものにする。
【解決手段】フォークリフトトラックのカウンターウエイト7上にLPGボンベ8を着脱自在に保持する保持部材20を配置し、この保持部材20をカウンターウエイト7上より垂下可能にすると共に、この保持部材20にLPGボンベ8の底を載置可能にする補助ブラケット29を回動自在に備えて、保持部材20を垂下したとき、補助ブラケット29を回動して保持部材20の下方に補助ブラケット29を下げるようにする。
【選択図】 図4
【解決手段】フォークリフトトラックのカウンターウエイト7上にLPGボンベ8を着脱自在に保持する保持部材20を配置し、この保持部材20をカウンターウエイト7上より垂下可能にすると共に、この保持部材20にLPGボンベ8の底を載置可能にする補助ブラケット29を回動自在に備えて、保持部材20を垂下したとき、補助ブラケット29を回動して保持部材20の下方に補助ブラケット29を下げるようにする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料ガスを燃料として駆動する産業車両において、燃料ガスボンベを搭載するための産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業車両、例えば、フォークリフトトラックにおいて、燃料ガスを燃料として駆動するものが知られており、このフォークリフトトラックにあっては、図1に示すように、車体1の前部にマスト2やフォーク爪3等からなる作業装置4を装着すると共に、車体1の前後中央部にエンジン等を備え、エンジン等を覆うボンネット5を設けて、このボンネット5の上に運転席6を設けていた。また、車体1の後部にカウンターウエイト7を装着していた。そして、このカウンターウエイト7の上に燃料ガス、例えばLPGを充填したLPGボンベ8を搭載し、これを燃料として駆動するようになっていた。また、このLPGボンベ8をカウンターウエイト7上に搭載するための燃料ガスボンベ搭載装置を備えていた。
【0003】
この燃料ガスボンベ搭載装置としては、例えば、特開2000−264077号に示すように、カウンターウエイト上にベースプレートを固着し、このベースプレートに対して回転する回転プレートを設け、この回転プレートに折り曲げ自在となる保持部材を備え、この保持部材にLPGボンベをバンドを介して着脱自在に保持するようにして、回転プレートを後方に回転させた後、保持部材において折り曲げることで、垂下するようになっていた。
【0004】
このような構成となる燃料ガスボンベ搭載装置にあっては、LPGボンベを交換する際、保持部材において折り曲げることで、LPGボンベを下方に位置させることができ、LPGボンベの交換作業をある程度容易なものにすることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の燃料ガスボンベ搭載装置では、LPGボンベの交換作業を行う際、保持部材において折り曲げることで、LPGボンベを下方に位置させることができ、作業をある程度容易なものにすることができるものの、それでも、LPGボンベを保持部材に取り付けるとき等、どうしてもLPGボンベをある程度の高さまで持ち上げなくてはならず、このLPGボンベにあっては、LPGを満タンに充填した状態では50kg前後と非常に重くなり、持ち上げるのが困難なものとなるおそれがあった。
【0006】
本発明は、このLPGボンベを交換する際、LPGボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くするようにして、交換作業を極めて容易なものにすることを、その課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、産業車両のカウンターウエイト上に燃料ガスボンベを着脱自在に保持する保持部材を配置し、この保持部材をカウンターウエイト上より垂下可能にすると共に、この保持部材に燃料ガスボンベの底を載置可能にする補助ブラケットを回動自在に備えて、保持部材を垂下したとき、補助ブラケットを回動して保持部材の下方に補助ブラケットを下げるようにする。
【0008】
【作 用】
本発明によれば、保持部材を垂下したとき、保持部材の下方に補助ブラケットを下げるようにしたことで、燃料ガスボンベの交換作業の際、作業者における燃料ガスボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くして、この交換作業を極めて容易なものにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置は、図2、図3に示すように、車体1後部のカウンターウエイト7上に車体幅方向である左右に伸びた板状のベースプレート11を固着し、このベースプレート11の左右一端側に垂直に向かう軸12を固着する。そして、このベースプレート11の上部に回転プレート13を備え、この回転プレート13はベースプレート11に固着した軸12を中心にして水平回転するようになる。なお、ベースプレート11における軸12の周囲には溝部14を形成した湾曲状の固定用ブロック15を備えると共に、回転プレート13にはロックピン16を備えて、回転プレート13を水平回転していくと、ロックピン16が固定用ブロック15の溝部14に嵌り、回転プレート13を所定の位置で固定するようになる。また、図示していないが、回転プレート13を元の位置に戻すと、ここでも回転プレート13を固定する機構を備えている。
【0010】
そして、この回転プレート13に燃料ガスボンベ、例えばLPGを充填したLPGボンベ8を着脱自在に保持する保持部材20を取り付けて、カウンターウエイト7上に保持部材20を配置することで、保持したLPGボンベ8をカウンターウエイト7上に車体1幅方向である左右横向きに搭載するようになる。この保持部材20としては、回転プレート13に水平に向かうピン21を介して上下に折り曲がる一対のパイプ枠22を備え、この一対のパイプ枠22を連結する2つの連結プレート23を取り付けると共に、パイプ枠22及び連結プレート23を上方に持ち上げる働きをする2本のガスダンパー24を取り付けた構成となる。そして、この保持部材20にはLPGボンベ8を固定するためのバンド25を備え、このバンド25にはレバー式リング26と掛止用フック27を備えている。また、保持部材20にはLPGボンベ8を支えて横方向にずれるのを防止する逆ハ字状に配置された板状の一対のガイド材28も備えている。なお、このガイド材28には単なる板材を用いたが、この代わりに回転式ローラを用いても良く、回転式ローラを用いたときは、この回転式ローラ上をLPGボンベ8が容易に移動することができるようになる。
【0011】
この保持部材20にあっては、ベースプレート11に対して回転プレート13を後方に水平回転した後、ピン21を介して下方に折り曲げることで、カウンターウエイト7の後方において垂下するようになる。
【0012】
さらに、この保持部材20における回転プレート13に取り付く側と反対となる側の一端にLPGボンベ8の底を載置可能にする補助ブラケット29を備えて、この補助ブラケット29は一枚のL字形の板材であり、基端側にピン30を備えてこのピン30が保持部材20の一端となる連結プレート23に取り付くことで、補助ブラケット29が保持部材20に対して回動自在となる。なお、この補助ブラケット29にはストッパーを備えて、このストッパーにより略90度のみ回動するようになる。
【0013】
この補助ブラケット29にあっては、図4に示すように、カウンターウエイト7の後方において保持部材20を垂下したとき、ピン30により補助ブラケット29を回動することで、保持部材20に対してさらに下方に下がるようになる。
【0014】
次に、このような構成となる燃料ガスボンベ搭載装置において、LPGボンベ8の交換作業について説明する。
【0015】
まず、図5(A)に示すように、カウンターウエイト7上に左右横向きに搭載したLPGボンベ8を取り外す作業について説明すると、図5(B)に示すように、ベースプレート11に対して回転プレート13を後方に水平回転して、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上より後方に移動する。
【0016】
次に、図6(C)に示すように、保持部材20においてピン21を介して下方に折り曲げて、カウンターウエイト7の後方において保持部材20を垂下することで、LPGボンベ8を縦にすると共に、ある程度下方に位置させる。
【0017】
そして、補助ブラケット29を略90度回動して、この補助ブラケット29を保持部材20に対してさらに下方に下げる。
【0018】
次に、図6(D)に示すように、保持部材20においてLPGボンベ8を固定しているバンド25のレバー式リング26と掛止用フック27を外し、LPGボンベ8を下に降ろす。そして、保持部材20の下方に下げた補助ブラケット29にLPGボンベ8の底を載置して、LPGボンベ8を地面に接近するようにできるだけ低くする。
【0019】
そして、LPGボンベ8を地面に接近するようにできるだけ低くした後、作業者が補助ブラケット29に載置されたLPGボンベ8を取り外して持ち運ぶようになる。
【0020】
一方、新たにLPGを満タンにしたLPGボンベ8をカウンターウエイト7上に搭載する作業について説明すると、図6(D)に示すように、新しいLPGボンベ8を作業者が持ち込み、保持部材20の下方に下げた補助ブラケット29にLPGボンベ8の底を載置する。
【0021】
そして、この状態のまま、図7(E)に示すように、保持部材20においてガスダンパー24を用いて保持部材20及び補助ブラケット29を水平に向くまで持ち上げて、カウンターウエイト7の後方においてLPGボンベ8を横にする。
【0022】
次に、図7(F)に示すように、保持部材20と補助ブラケット29にわたって横向きに乗っているLPGボンベ8を保持部材20のガイド材28により前方に移動して、LPGボンベ8を保持部材20のみに乗せる。そして、補助ブラケット29を略90度回動して、LPGボンベ8の底に沿わすようにする。そして、バンド25のレバー式リング26と掛止用フック27を引っ掛けて、保持部材20にLPGボンベ8をしっかりと固定する。また、図5(B)に示すように、補助ブラケット29を略90度回動し起こして、LPGボンベ8の底側の上方を補助ブラケット29により覆う。
【0023】
次に、図5(A)に示すように、ベースプレート11に対して回転プレート13を前方に水平回転して、カウンターウエイト7上にLPGボンベ8を移動し、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上に左右横向きに搭載する。
【0024】
以上のように、カウンターウエイト7の後方において保持部材20を垂下したとき、補助ブラケット29を回動して保持部材20の下方に下げるようにしたことで、LPGボンベ8の交換作業の際、LPGボンベ8の取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くすることができ、これにより、作業者がLPGボンベ8を容易に持ち込むあるいは持ち出すことができ、LPGボンベ8の交換作業を極めて容易なものにする。特に、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上に搭載するために保持部材20に取り付けるとき等、50kg前後と非常に重くなるLPGボンベ8をできるだけ低い場所で作業することができ、作業者への負担を大幅に低減する。
【0025】
さらに、補助ブラケット29については、保持部材20に対して単にピン30により回動自在することで、保持部材20の下方に下がるようになる構造であり、この構造が極めて簡単なものにすることで、この組み付け作業も容易であり、既存のものにも容易に組み付けることができる。しかも、これを極めて安価に提供することができる。
【0026】
また、この補助ブラケット29を一枚のL字形の板材とすることで、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上に左右横向きに搭載した際、補助ブラケット29がLPGボンベ8の底側の上方を覆うようになり、荷役作業における走行時、この補助ブラケット29によってLPGボンベ8に物が直接衝突したりするのをガードすることができる。
【0027】
なお、前述した実施形態において、補助ブラケット29にあっては、一枚のL字形の板材であったが、これに限定されるものではなく、例えば、幅に狭い細長となるL字形の板材を二枚用いるようにしても良いし、あるいはL字形の棒材を二本用いるようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、保持部材を垂下したとき、保持部材の下方に補助ブラケットを下げるようにしたことで、燃料ガスボンベの交換作業の際、作業者における燃料ガスボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くして、燃料ガスボンベの交換作業を極めて容易なものにすることができ、作業時の作業者への負担を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトトラックの側面図である。
【図2】本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置の後面図である。
【図3】本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置の分解斜視図である。
【図4】本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置の状態説明図である。
【図5】(A)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
(B)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
【図6】(C)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
(D)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
【図7】(E)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
(F)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
【符号の説明】
1…車体、2…マスト、3…フォーク爪、4…作業装置、5…ボンネット、6…運転席、7…カウンターウエイト、8…LPGボンベ、11…ベースプレート、12…軸、13…回転プレート、14…溝部、15…固定用ブロック、16…ロックピン、20…保持部材、21…ピン、22…パイプ枠、23…連結プレート、24…ガスダンパー、25…バンド、26…レバー式リング、27…掛止用フック、28…ガイド材、29…補助ブラケット、30…ピン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料ガスを燃料として駆動する産業車両において、燃料ガスボンベを搭載するための産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業車両、例えば、フォークリフトトラックにおいて、燃料ガスを燃料として駆動するものが知られており、このフォークリフトトラックにあっては、図1に示すように、車体1の前部にマスト2やフォーク爪3等からなる作業装置4を装着すると共に、車体1の前後中央部にエンジン等を備え、エンジン等を覆うボンネット5を設けて、このボンネット5の上に運転席6を設けていた。また、車体1の後部にカウンターウエイト7を装着していた。そして、このカウンターウエイト7の上に燃料ガス、例えばLPGを充填したLPGボンベ8を搭載し、これを燃料として駆動するようになっていた。また、このLPGボンベ8をカウンターウエイト7上に搭載するための燃料ガスボンベ搭載装置を備えていた。
【0003】
この燃料ガスボンベ搭載装置としては、例えば、特開2000−264077号に示すように、カウンターウエイト上にベースプレートを固着し、このベースプレートに対して回転する回転プレートを設け、この回転プレートに折り曲げ自在となる保持部材を備え、この保持部材にLPGボンベをバンドを介して着脱自在に保持するようにして、回転プレートを後方に回転させた後、保持部材において折り曲げることで、垂下するようになっていた。
【0004】
このような構成となる燃料ガスボンベ搭載装置にあっては、LPGボンベを交換する際、保持部材において折り曲げることで、LPGボンベを下方に位置させることができ、LPGボンベの交換作業をある程度容易なものにすることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の燃料ガスボンベ搭載装置では、LPGボンベの交換作業を行う際、保持部材において折り曲げることで、LPGボンベを下方に位置させることができ、作業をある程度容易なものにすることができるものの、それでも、LPGボンベを保持部材に取り付けるとき等、どうしてもLPGボンベをある程度の高さまで持ち上げなくてはならず、このLPGボンベにあっては、LPGを満タンに充填した状態では50kg前後と非常に重くなり、持ち上げるのが困難なものとなるおそれがあった。
【0006】
本発明は、このLPGボンベを交換する際、LPGボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くするようにして、交換作業を極めて容易なものにすることを、その課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、産業車両のカウンターウエイト上に燃料ガスボンベを着脱自在に保持する保持部材を配置し、この保持部材をカウンターウエイト上より垂下可能にすると共に、この保持部材に燃料ガスボンベの底を載置可能にする補助ブラケットを回動自在に備えて、保持部材を垂下したとき、補助ブラケットを回動して保持部材の下方に補助ブラケットを下げるようにする。
【0008】
【作 用】
本発明によれば、保持部材を垂下したとき、保持部材の下方に補助ブラケットを下げるようにしたことで、燃料ガスボンベの交換作業の際、作業者における燃料ガスボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くして、この交換作業を極めて容易なものにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置は、図2、図3に示すように、車体1後部のカウンターウエイト7上に車体幅方向である左右に伸びた板状のベースプレート11を固着し、このベースプレート11の左右一端側に垂直に向かう軸12を固着する。そして、このベースプレート11の上部に回転プレート13を備え、この回転プレート13はベースプレート11に固着した軸12を中心にして水平回転するようになる。なお、ベースプレート11における軸12の周囲には溝部14を形成した湾曲状の固定用ブロック15を備えると共に、回転プレート13にはロックピン16を備えて、回転プレート13を水平回転していくと、ロックピン16が固定用ブロック15の溝部14に嵌り、回転プレート13を所定の位置で固定するようになる。また、図示していないが、回転プレート13を元の位置に戻すと、ここでも回転プレート13を固定する機構を備えている。
【0010】
そして、この回転プレート13に燃料ガスボンベ、例えばLPGを充填したLPGボンベ8を着脱自在に保持する保持部材20を取り付けて、カウンターウエイト7上に保持部材20を配置することで、保持したLPGボンベ8をカウンターウエイト7上に車体1幅方向である左右横向きに搭載するようになる。この保持部材20としては、回転プレート13に水平に向かうピン21を介して上下に折り曲がる一対のパイプ枠22を備え、この一対のパイプ枠22を連結する2つの連結プレート23を取り付けると共に、パイプ枠22及び連結プレート23を上方に持ち上げる働きをする2本のガスダンパー24を取り付けた構成となる。そして、この保持部材20にはLPGボンベ8を固定するためのバンド25を備え、このバンド25にはレバー式リング26と掛止用フック27を備えている。また、保持部材20にはLPGボンベ8を支えて横方向にずれるのを防止する逆ハ字状に配置された板状の一対のガイド材28も備えている。なお、このガイド材28には単なる板材を用いたが、この代わりに回転式ローラを用いても良く、回転式ローラを用いたときは、この回転式ローラ上をLPGボンベ8が容易に移動することができるようになる。
【0011】
この保持部材20にあっては、ベースプレート11に対して回転プレート13を後方に水平回転した後、ピン21を介して下方に折り曲げることで、カウンターウエイト7の後方において垂下するようになる。
【0012】
さらに、この保持部材20における回転プレート13に取り付く側と反対となる側の一端にLPGボンベ8の底を載置可能にする補助ブラケット29を備えて、この補助ブラケット29は一枚のL字形の板材であり、基端側にピン30を備えてこのピン30が保持部材20の一端となる連結プレート23に取り付くことで、補助ブラケット29が保持部材20に対して回動自在となる。なお、この補助ブラケット29にはストッパーを備えて、このストッパーにより略90度のみ回動するようになる。
【0013】
この補助ブラケット29にあっては、図4に示すように、カウンターウエイト7の後方において保持部材20を垂下したとき、ピン30により補助ブラケット29を回動することで、保持部材20に対してさらに下方に下がるようになる。
【0014】
次に、このような構成となる燃料ガスボンベ搭載装置において、LPGボンベ8の交換作業について説明する。
【0015】
まず、図5(A)に示すように、カウンターウエイト7上に左右横向きに搭載したLPGボンベ8を取り外す作業について説明すると、図5(B)に示すように、ベースプレート11に対して回転プレート13を後方に水平回転して、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上より後方に移動する。
【0016】
次に、図6(C)に示すように、保持部材20においてピン21を介して下方に折り曲げて、カウンターウエイト7の後方において保持部材20を垂下することで、LPGボンベ8を縦にすると共に、ある程度下方に位置させる。
【0017】
そして、補助ブラケット29を略90度回動して、この補助ブラケット29を保持部材20に対してさらに下方に下げる。
【0018】
次に、図6(D)に示すように、保持部材20においてLPGボンベ8を固定しているバンド25のレバー式リング26と掛止用フック27を外し、LPGボンベ8を下に降ろす。そして、保持部材20の下方に下げた補助ブラケット29にLPGボンベ8の底を載置して、LPGボンベ8を地面に接近するようにできるだけ低くする。
【0019】
そして、LPGボンベ8を地面に接近するようにできるだけ低くした後、作業者が補助ブラケット29に載置されたLPGボンベ8を取り外して持ち運ぶようになる。
【0020】
一方、新たにLPGを満タンにしたLPGボンベ8をカウンターウエイト7上に搭載する作業について説明すると、図6(D)に示すように、新しいLPGボンベ8を作業者が持ち込み、保持部材20の下方に下げた補助ブラケット29にLPGボンベ8の底を載置する。
【0021】
そして、この状態のまま、図7(E)に示すように、保持部材20においてガスダンパー24を用いて保持部材20及び補助ブラケット29を水平に向くまで持ち上げて、カウンターウエイト7の後方においてLPGボンベ8を横にする。
【0022】
次に、図7(F)に示すように、保持部材20と補助ブラケット29にわたって横向きに乗っているLPGボンベ8を保持部材20のガイド材28により前方に移動して、LPGボンベ8を保持部材20のみに乗せる。そして、補助ブラケット29を略90度回動して、LPGボンベ8の底に沿わすようにする。そして、バンド25のレバー式リング26と掛止用フック27を引っ掛けて、保持部材20にLPGボンベ8をしっかりと固定する。また、図5(B)に示すように、補助ブラケット29を略90度回動し起こして、LPGボンベ8の底側の上方を補助ブラケット29により覆う。
【0023】
次に、図5(A)に示すように、ベースプレート11に対して回転プレート13を前方に水平回転して、カウンターウエイト7上にLPGボンベ8を移動し、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上に左右横向きに搭載する。
【0024】
以上のように、カウンターウエイト7の後方において保持部材20を垂下したとき、補助ブラケット29を回動して保持部材20の下方に下げるようにしたことで、LPGボンベ8の交換作業の際、LPGボンベ8の取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くすることができ、これにより、作業者がLPGボンベ8を容易に持ち込むあるいは持ち出すことができ、LPGボンベ8の交換作業を極めて容易なものにする。特に、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上に搭載するために保持部材20に取り付けるとき等、50kg前後と非常に重くなるLPGボンベ8をできるだけ低い場所で作業することができ、作業者への負担を大幅に低減する。
【0025】
さらに、補助ブラケット29については、保持部材20に対して単にピン30により回動自在することで、保持部材20の下方に下がるようになる構造であり、この構造が極めて簡単なものにすることで、この組み付け作業も容易であり、既存のものにも容易に組み付けることができる。しかも、これを極めて安価に提供することができる。
【0026】
また、この補助ブラケット29を一枚のL字形の板材とすることで、LPGボンベ8をカウンターウエイト7上に左右横向きに搭載した際、補助ブラケット29がLPGボンベ8の底側の上方を覆うようになり、荷役作業における走行時、この補助ブラケット29によってLPGボンベ8に物が直接衝突したりするのをガードすることができる。
【0027】
なお、前述した実施形態において、補助ブラケット29にあっては、一枚のL字形の板材であったが、これに限定されるものではなく、例えば、幅に狭い細長となるL字形の板材を二枚用いるようにしても良いし、あるいはL字形の棒材を二本用いるようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、保持部材を垂下したとき、保持部材の下方に補助ブラケットを下げるようにしたことで、燃料ガスボンベの交換作業の際、作業者における燃料ガスボンベの取り付けあるいは取り外しの高さをできるだけ低くして、燃料ガスボンベの交換作業を極めて容易なものにすることができ、作業時の作業者への負担を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトトラックの側面図である。
【図2】本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置の後面図である。
【図3】本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置の分解斜視図である。
【図4】本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置の状態説明図である。
【図5】(A)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
(B)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
【図6】(C)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
(D)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
【図7】(E)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
(F)本発明による産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置におけるボンベ交換作業の説明図である。
【符号の説明】
1…車体、2…マスト、3…フォーク爪、4…作業装置、5…ボンネット、6…運転席、7…カウンターウエイト、8…LPGボンベ、11…ベースプレート、12…軸、13…回転プレート、14…溝部、15…固定用ブロック、16…ロックピン、20…保持部材、21…ピン、22…パイプ枠、23…連結プレート、24…ガスダンパー、25…バンド、26…レバー式リング、27…掛止用フック、28…ガイド材、29…補助ブラケット、30…ピン。
Claims (1)
- 産業車両のカウンターウエイト7上に燃料ガスボンベを着脱自在に保持する保持部材20を配置し、この保持部材20をカウンターウエイト7上より垂下可能にすると共に、この保持部材20に燃料ガスボンベの底を載置可能にする補助ブラケット29を回動自在に備えて、保持部材20を垂下したとき、補助ブラケット29を回動して保持部材20の下方に補助ブラケット29を下げるようにしたことを特徴とする産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002198588A JP2004034933A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002198588A JP2004034933A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 産業車両の燃料ガスボンベ搭載装置 |
Publications (1)
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