JP2004034454A - 筒状体及びその製造方法並びにそれを用いた立看板 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、表面性、耐候性等が優れ、軽量で機械的強度が大きく、焼却しても有毒ガスが発生しない筒状体及びその製造方法並びに該筒状体を用いた立看板を提供する。
【解決手段】延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数層巻回され熱融着されていることを特徴とする筒状体及びその製造方法並びにそれを用いた立看板。
【選択図】 なし
【解決手段】延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数層巻回され熱融着されていることを特徴とする筒状体及びその製造方法並びにそれを用いた立看板。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状体、その製造方法及びその筒状体を用いた立看板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、店頭や電柱に立てかけて広告や宣伝に使用する立看板は簡易で安価なので多数使用されている。この立看板は、例えば、特開平7−319393号公報に記載のように、左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールからなる枠体に表示シートを固定する構成になっている。
【0003】
上記縦ポール及び横ポールとしては鋼管が使用されていたが、鋼管は重いし、錆が発生するので、最近は紙管、塩化ビニル樹脂管、ABS樹脂管、充填剤含有ポリプロピレン管等が使用されてきている。
【0004】
しかし、紙管は強度が低く、特に雨が降ると強度が低下してしまい破損してしまうという欠点があった。又、塩化ビニル樹脂管及びABS樹脂管は塩素又はシアン基を含有しているので、使用後焼却処理をすると有毒ガスを発生するという欠点を有していた。さらにこれらの管からなる材料を用いた立看板は、使用後、破棄するときに嵩張るという欠点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、表面性、耐候性等が優れ、軽量で機械的強度が大きく、焼却しても有毒ガスが発生しない筒状体及びその製造方法を提供することを目的とする。異なる目的は、上記筒状体を用いて耐候性及び機械的強度の優れ、かつ簡単に分解、破棄できる立看板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の筒状体は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数層巻回され熱融着されていることを特徴とする。
【0007】
上記延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂としては、フィルム形成能を有する任意のオレフィン系樹脂が使用でき、例えば、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ペンテン−1共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン―塩化ビニル共重合体、エチレン―プロピレン―ブテン共重合体等が挙げられ、高密度ポリエチレン樹脂が好適に使用される。
【0008】
延伸オレフィン系樹脂シートは20〜40倍と高度に延伸され、且つ、引張強度、弾性率等の機械的強度が高いものが好ましいが、高密度ポリエチレン樹脂の密度は小さくなると延伸しても機械的強度が向上しなくなるので、0.94g/cm3 以上が好ましい。
【0009】
又、高密度ポリエチレン樹脂の重量平均分子量は、小さくなり過ぎると延伸しても機械的強度があまり向上せず、大きくなり過ぎるとフィルム成形や延伸がしにくくなるので、20万〜50万が好ましく、メルトインデックス(MI)はフィルム成形性が優れている0.1〜20が好ましく、より好ましくは0.2〜10である。
【0010】
延伸オレフィン系樹脂シートは20〜40倍と高度に延伸されている。延伸倍率は小さいと機械的強度が向上せず、大きくなると横裂けしやすくなるので20〜40倍であり、好ましくは22〜35倍である。
【0011】
オレフィン系樹脂シートの延伸方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、20〜40倍と高度に延伸するのであるから、オレフィン系樹脂シートを圧延した後、延伸又は延伸を複数回繰り返す多段延伸する方法が好ましい。
【0012】
上記圧延は、オレフィン系樹脂シートを一対の反対方向に回転するロールに供給し、押圧してシートの厚みを薄くすると共に伸長する方法であり、圧延されたシートは延伸シートとは異なり、オレフィン系樹脂が配向されることなく緻密になっているので、高度に延伸しやすくなっている。
【0013】
圧延温度は、低くなると均一に圧延できず、高くなると溶融切断するので、圧延する際のロール温度は、圧延するオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−40℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−30℃」〜「融点−5℃」である。
【0014】
尚、本発明において、融点とは示差走査型熱量測定機(DSC)で熱分析を行った際に認められる、結晶の融解に伴う吸熱ピークの最大点をいう。
【0015】
又、圧延倍率は小さいと後の延伸に負担がかかり、大きくするのは圧延が困難になるので4〜10倍が好ましい。尚、本発明において、圧延倍率及び延伸倍率は、圧延又は延伸前のシートの断面積を圧延又は延伸後のシートの断面積で徐した値である。
【0016】
上記延伸は、従来公知の任意の方法でよく、例えば、ロール延伸法、ゾーン延伸法により、ヒータや熱風により加熱しながら延伸する方法が挙げられる。
【0017】
延伸温度は、低くなると均一に延伸できず、高くなるとシートが溶融切断するので、延伸するオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−50℃」〜「融点−5℃」である。
【0018】
又、延伸倍率は、全体の延伸倍率が20〜40倍であるから、圧延倍率を考慮し、全体の延伸倍率がこの範囲にはいるように決定すればよいが、延伸が少ないと機械的強度が向上しないので、2倍以上が好ましく、より好ましくは3倍以上である。尚、全体の延伸倍率は圧延倍率と延伸倍率を乗じた数値である。
【0019】
延伸オレフィン系樹脂シートは、筒状体において構造材として機能するシートであり、薄くなると機械的強度が低下し、厚くなると、巻回したとき延伸方向に割れやすくなるため、その厚みは一般に0.05〜0.4mmであり、好ましくは0.1〜0.2mmである。
【0020】
上記未延伸熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂は、延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、且つ該オレフィン系樹脂に接着しうる樹脂である。
【0021】
上記熱可塑性樹脂は、延伸オレフィン系樹脂シート同士又は延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを熱融着する機能を有する樹脂であるから、前述のオレフィン系樹脂が好適に使用される。
【0022】
又、筒状体は、延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮することなく、熱融着されているのが好ましいので、熱可塑性樹脂は延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂の融点より、5〜50℃低い融点を有する樹脂が好ましい。
【0023】
従って、オレフィン系樹脂が高密度ポリエチレン樹脂の場合、熱可塑性樹脂は線状低密度ポリエチレン樹脂又は低密度ポリエチレン樹脂が好ましい。
【0024】
未延伸熱可塑性樹脂シートは延伸オレフィン系樹脂シートの接着層として機能し、その機械的強度は低いので、厚くなると機械的強度が低下するから、その厚みは一般に0.01〜0.1mmであり、好ましくは0.02〜0,05mmである。
【0025】
上記積層シートは、上記延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなるが、積層シートは複数回巻回されて熱融着されるのであるから、容易に且つ強固に融着されるように延伸オレフィン系樹脂シートの両面に未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されているのが好ましい。
【0026】
上記積層シートの製造方法は任意の方法が採用されてよいが、延伸オレフィン系樹脂シートに未延伸熱可塑性樹脂シートが、延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮しない温度で熱融着されているのが好ましい。
【0027】
上記筒状体は、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向と筒状体の長さ方向が略同一となるように、積層シ−トが複数回巻回され熱融着されているが、この熱融着も延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮しない温度で熱融着されているのが好ましい。
【0028】
即ち、上記熱融着温度は、上記延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂の融点以下の温度であって、未延伸熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂の「融点−10℃」〜「融点+10℃」が好ましい。
【0029】
上記筒状体の形状は、 円筒状、角柱状等用途により適宜決定されればよいし、太さも同様である。積層シートの巻回回数は、積層シートの厚みにもよるが、多くなると延伸オレフィン系樹脂シートを実質的に熱収縮させることなく熱融着することは困難になるので、2〜6回程度が好ましい。
【0030】
上記筒状体の製造方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、請求項2記載の製造方法で製造されるのが好ましい。
尚、これ以降は請求項1記載の構成と異なる点のみ説明する。
【0031】
請求項2記載の筒状体の製造方法は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートを、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、芯材に複数層巻回した後、加熱加圧することにより熱融着し、次いで、 芯材を引き抜くことを特徴とする請求項1記載の筒状体の製造方法である。
【0032】
上記芯材としては、得ようとする筒状体の内形と略同一形状の棒状体、筒状体等であればよく、又、その材料も金属、プラスチック、無機材料等任意のものが使用可能であるが、筒状体を内側からも加熱するほうが、より早くより強固に熱融着できるので、加熱装置付きの金属製芯材が好ましい。
【0033】
上記製造方法では、積層シートを、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向と筒状体の長さ方向が略同一となるように、芯材に複数層巻回した後、加熱加圧することにより熱融着する。
【0034】
加熱温度は、前述の通り、延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮しない温度であって、未延伸熱可塑性樹脂シートが熱融着しうる温度である。
【0035】
又、加熱加圧方法も任意の方法が採用されてよいが、得ようとする筒状体の外形と略同一の内形を有し、加熱手段付きの割り子で加熱加圧する方法が好ましい。
【0036】
熱融着した後、芯材を引き抜くことにより、筒状体が得られる。
【0037】
請求項3記載の筒状体は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートと、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが交互に、且つ、前記延伸オレフィン系樹脂シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数回巻回され熱融着されていることを特徴とする。
【0038】
上記筒状体では、延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートが交互に複数回巻回されており、且つ、延伸オレフィン系樹脂シートはその延伸方向と筒状体の長さ方向が略同一となるように、複数回巻回されている。
【0039】
請求項3に記載の筒状体の製造方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、請求項4記載の製造方法で製造されるのが好ましい。
【0040】
請求項4記載の筒状体の製造方法は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートと、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートを交互に、且つ、前記延伸オレフィン系樹脂シートを、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、芯材に複数回巻回した後、加熱加圧することにより熱融着し、次いで、 芯材を引き抜くことを特徴とする請求項3記載の筒状体の製造方法である。
【0041】
即ち、延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを重ね合わせ、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向が筒状体の長さ方向が略同一となるように芯材に複数回巻回するか、複数枚の延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを交互に重ね合わせ、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向が筒状体の長さ方向が略同一となるように芯材に1回又は複数回巻回した後熱融着する。
【0042】
請求項5記載の筒状体は、更に、熱可塑性樹脂と耐候性付与剤又は着色剤よりなる保護層が最外層として積層されてなる請求項1又は3記載の筒状体である。
【0043】
上記熱可塑性樹脂としては、延伸オレフィン系樹脂シート又は未延伸熱可塑性樹脂シートと強固に接着されているのが好ましいので、前述のオレフィン系樹脂が好適に使用できる。
【0044】
上記耐候性付与剤としては、熱可塑性樹脂の耐候性付与剤として一般に使用されている任意の耐候性付与剤が使用でき、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等が挙げられる。
【0045】
上記紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等のトリアジン系紫外線吸収剤;オクタベンゾン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0046】
上記光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}]等のヒンダードアミン系安定剤等が挙げられる。
【0047】
上記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
【0048】
上記耐候性付与剤の添加量は、少量では耐候性効果が発現せず、多くなるとコストアップになるだけで、耐候性効果は向上しなくなるので、熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.01〜10重量部が好ましい。
【0049】
上記着色剤としては、熱可塑性樹脂の着色剤として一般に使用されている任意の着色剤が使用でき、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、染料レーキ系等の有機顔料;酸化物系、水酸化物系、硫化物系、燐酸塩系、炭酸塩系無機顔料等が挙げられる。
【0050】
上記着色剤の添加量は、必要に応じて適宜決定されればよいが、一般に熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.01〜10重量部が好ましい。
【0051】
上記保護層には、必要に応じて、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、シリカ、クレー、 タルク、カーボンブラック、ガラスバルーン等の無機充填剤が添加されてもよい。
【0052】
保護層の厚みは、必要に応じて適宜決定されればよいが、薄くなると耐候性付与や着色が困難になり、厚くなると重くなるので、一般に0.01〜0.1mmであり、好ましくは0.02〜0,05mmである。
【0053】
保護層の積層方法は、公知の任意の方法が採用されてよいが、筒状体に強固に且つ美麗に接着されているのが好ましいので、積層シート又は延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを巻回し熱融着する際に、保護層を最外層として積層し、熱融着するのが好ましい。
【0054】
請求項1,3及び5に記載の筒状体の構成は上述の通りであるから、軽量で機械的強度が大きく、表面性、耐候性等が優れており、焼却しても有毒ガスが発生せず、又、簡単に座屈するので、嵩張らずに廃棄することができ、ポール、 支柱、桟等の用途に好適に使用できるが、特に、立看板用のポールとして好適に使用できる。
【0055】
請求項6に記載の立看板は、左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールからなる枠体に表示シートが固定されてなる立看板であって、前記縦ポール又は横ポールが請求項1、3又は5記載の筒状体であることを特徴とする。
【0056】
上記枠体は、左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールよりなる、略矩形状のものであり、左右一対の縦ポールの間や上下一対の横ポールの間に補助のポ−ルが設置されてもよいし、斜めに補強用ポールを設置してもよい。
【0057】
上記ポールとして、請求項1、3又は5記載の筒状体が使用されるが、このポールは軽量でありかつ強風の際に折れないような機械的強度を有しているのが好ましく、肉厚は0.5〜2.0mmで、太さが12〜25mmのものが好ましい。
【0058】
上記枠体の形成方法は、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、針金で固定する方法、ボルト・ナットで固定する方法、ポールに穴をあけ嵌合する方法等が挙げられる。
【0059】
上記表示シートは、宣伝・広告が表面に掲載されているシートであって、紙、プラスチックシート、金属シート等が使用可能であり、耐候性が優れ、 焼却できかつ焼却の際に有毒ガスの発生しない、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートが好ましく、その厚みは、通常10〜100μm、好ましくは20〜80μmである。
【0060】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を説明する。
【0061】
(実施例1)
重量平均分子量(Mw)3.3×105 、融点135℃の高密度ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製)を、同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅340mm、厚さ2.7mmにシート成形してポリエチレン樹脂シートを得た。
【0062】
得られたポリエチレン樹脂シートを120℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率9.4倍に圧延し、幅340mm、厚み290μmの圧延シートを得た。
【0063】
得られた圧延シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて3.0倍の多段延伸を行い、総延伸倍率28.2倍、幅203mm、厚さ160μmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0064】
フィルム融着装置(甲南設計工業製)を用いて得られた延伸ポリエチレン樹脂シートの片面に、融点120℃、幅190mm、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン樹脂シート(積水フィルム社製)を160℃の加熱ロールにて積層しながら熱融着(シート温度125℃)することにより、厚さ190μmの積層シートを得た。
【0065】
長さ2000mm、外径16.0mm、肉厚2.0mmのステンレス製鋼管(芯材)に離型剤を塗布した後、長さ1800mm、幅180mmに切り取った上記積層シート2枚を延伸方向と長さ方向が略同一となるよう巻回し、耐熱性テープにて仮止めした。
【0066】
次いで、120℃に加熱制御されたオーブンにて20分加熱した後、芯材を手で引き抜き、最後に耐熱性テープをはがすことにより、長さ1800mm、外径約18.3mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約6層構成の筒状体を得た。
【0067】
(実施例2)
重量平均分子量(Mw)3.3×105 、融点135℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)100重量部、紫外線吸収剤2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール0.1重量部、光安定剤0.1重量部及び酸化チタン0.5重量部よりなる混合物を同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅340mm、厚さ2.7mmにシート成形してポリエチレン樹脂シートを得た。
【0068】
得られたポリエチレン樹脂シートを120℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率9.4倍に圧延し、幅340mm、厚み290μmの圧延シートを得た。
【0069】
得られた圧延シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて3.0倍の多段延伸を行い、総延伸倍率28.2倍、幅203mm、厚さ160μmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0070】
長さ2000mm、外径16.0mm、肉厚2.0mmのステンレス製鋼管(芯材)に離型剤を塗布した後、長さ1800mm、幅180mmに切り取った上記延伸ポリエチレン樹脂シート2枚と、融点120℃、幅380mm、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン製樹脂シート(積水フィルム社製)2枚を交互に重ねて延伸方向と長さ方向が略同一となるよう巻回し、耐熱性テープにて仮止めした。
【0071】
次いで、120℃に加熱制御されたオーブンにて20分加熱した後、芯材を手で引き抜き、最後に耐熱性テープをはがすことにより、長さ1800mm、外径約18.3mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約6層構成の筒状体を得た。
【0072】
(実施例3)
重量平均分子量(Mw)3.3×105 、融点135℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)100重量部、紫外線吸収剤2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール0.1重量部、光安定剤0.1重量部及び酸化チタン0.5重量部よりなる混合物を同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練し、ロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅60mm、厚さ0.03mmにシート成形して、保護シートを得た。
【0073】
実施例1においてステンレス製鋼管に積層シート2枚を延伸方向と長さ方向が略同一となるよう巻回した後、その上に得られた保護シートを巻回し耐熱性テープにて仮止めした。
【0074】
次いで、実施例1で行ったと同様に加熱、熱融着して、長さ1800mm、外径約18.4mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約6層に、更に白色の保護層が最外層として積層された筒状体を得た。
【0075】
(比較例1)
長さ1800mm、内径15.0mm、外径18.0mmの紙製の筒状体。
【0076】
(比較例2)
長さ1800mm、内径15.0mm、外径18.0mmのポリプロピレン樹脂100重量部及び炭酸カルシウム10重量部からなり、中央部に十字状に格子の入った筒状体。
【0077】
(比較例3)
圧延倍率を1.6倍、総延伸倍率を15.0倍とした以外は実施例1で行ったのと同様にして、幅265mm、厚さ230μmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0078】
又、実施例1で行ったと同様にして幅250mm、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレンシートと得られた延伸ポリエチレン樹脂シートを熱融着することにより厚さ260μmの積層シートを得た。
【0079】
長さ1800mm、幅240mmに切り取った上記積層シート1枚を用いて、実施例1で行ったのと同様にして、長さ1800mm、外径約18.0mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約4層構成の筒状体を得た。
【0080】
得られた筒状体の曲げ弾性率、曲げ最大荷重(挫屈時の荷重)及び挫屈時の曲げ変位量を下記の方法で測定し、結果を表1に示した。
【0081】
(測定方法)
長さ400mmの筒状体に対して、温度23℃、スパン間距離300mm、変形速度10mm/min、圧子半径75mmにて曲げ試験を行い、曲げ弾性率、曲げ最大荷重(挫屈時の荷重)、挫屈時の曲げ変位量を測定した。このとき、支点には角度可変の平板を用いて支点部で変形が起こらないようにして測定を行った。
【0082】
又、長さ1100mmの筒状体をスパン間距離1000mmで静置し、23℃におけるたわみ量を測定し、表1に初期変位量として示した。尚、たわみ量の測定は静置した状態で筒状体の両端部を結ぶ直線から筒状体の中央部までの距離とした。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】
請求項1及び3に記載の筒状体の構成は上述の通りであるから、軽量で機械的強度が大きく、表面性に優れており、焼却しても有毒ガスが発生せず、また、簡単に座屈するので、嵩張らずに廃棄することができる。
【0085】
請求項2及び4に記載の筒状体の製造方法は上述の通りであるから、請求項1及び3に記載の筒状体を容易に製造することができる。
請求項5に記載の筒状体の構成は上述の通りであるから、更に、耐候性に優れた美麗なものとなり、立看板のポールとして好適に使用できる。
【0086】
さらに、請求項6記載の立看板は、請求項1,3又は5に記載の筒状体をポールとして使用しているので、軽量で機械的強度が大きく、表面性に優れ、焼却しても有毒ガスが発生せず、嵩張らずに廃棄することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状体、その製造方法及びその筒状体を用いた立看板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、店頭や電柱に立てかけて広告や宣伝に使用する立看板は簡易で安価なので多数使用されている。この立看板は、例えば、特開平7−319393号公報に記載のように、左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールからなる枠体に表示シートを固定する構成になっている。
【0003】
上記縦ポール及び横ポールとしては鋼管が使用されていたが、鋼管は重いし、錆が発生するので、最近は紙管、塩化ビニル樹脂管、ABS樹脂管、充填剤含有ポリプロピレン管等が使用されてきている。
【0004】
しかし、紙管は強度が低く、特に雨が降ると強度が低下してしまい破損してしまうという欠点があった。又、塩化ビニル樹脂管及びABS樹脂管は塩素又はシアン基を含有しているので、使用後焼却処理をすると有毒ガスを発生するという欠点を有していた。さらにこれらの管からなる材料を用いた立看板は、使用後、破棄するときに嵩張るという欠点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、表面性、耐候性等が優れ、軽量で機械的強度が大きく、焼却しても有毒ガスが発生しない筒状体及びその製造方法を提供することを目的とする。異なる目的は、上記筒状体を用いて耐候性及び機械的強度の優れ、かつ簡単に分解、破棄できる立看板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の筒状体は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数層巻回され熱融着されていることを特徴とする。
【0007】
上記延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂としては、フィルム形成能を有する任意のオレフィン系樹脂が使用でき、例えば、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ペンテン−1共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン―塩化ビニル共重合体、エチレン―プロピレン―ブテン共重合体等が挙げられ、高密度ポリエチレン樹脂が好適に使用される。
【0008】
延伸オレフィン系樹脂シートは20〜40倍と高度に延伸され、且つ、引張強度、弾性率等の機械的強度が高いものが好ましいが、高密度ポリエチレン樹脂の密度は小さくなると延伸しても機械的強度が向上しなくなるので、0.94g/cm3 以上が好ましい。
【0009】
又、高密度ポリエチレン樹脂の重量平均分子量は、小さくなり過ぎると延伸しても機械的強度があまり向上せず、大きくなり過ぎるとフィルム成形や延伸がしにくくなるので、20万〜50万が好ましく、メルトインデックス(MI)はフィルム成形性が優れている0.1〜20が好ましく、より好ましくは0.2〜10である。
【0010】
延伸オレフィン系樹脂シートは20〜40倍と高度に延伸されている。延伸倍率は小さいと機械的強度が向上せず、大きくなると横裂けしやすくなるので20〜40倍であり、好ましくは22〜35倍である。
【0011】
オレフィン系樹脂シートの延伸方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、20〜40倍と高度に延伸するのであるから、オレフィン系樹脂シートを圧延した後、延伸又は延伸を複数回繰り返す多段延伸する方法が好ましい。
【0012】
上記圧延は、オレフィン系樹脂シートを一対の反対方向に回転するロールに供給し、押圧してシートの厚みを薄くすると共に伸長する方法であり、圧延されたシートは延伸シートとは異なり、オレフィン系樹脂が配向されることなく緻密になっているので、高度に延伸しやすくなっている。
【0013】
圧延温度は、低くなると均一に圧延できず、高くなると溶融切断するので、圧延する際のロール温度は、圧延するオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−40℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−30℃」〜「融点−5℃」である。
【0014】
尚、本発明において、融点とは示差走査型熱量測定機(DSC)で熱分析を行った際に認められる、結晶の融解に伴う吸熱ピークの最大点をいう。
【0015】
又、圧延倍率は小さいと後の延伸に負担がかかり、大きくするのは圧延が困難になるので4〜10倍が好ましい。尚、本発明において、圧延倍率及び延伸倍率は、圧延又は延伸前のシートの断面積を圧延又は延伸後のシートの断面積で徐した値である。
【0016】
上記延伸は、従来公知の任意の方法でよく、例えば、ロール延伸法、ゾーン延伸法により、ヒータや熱風により加熱しながら延伸する方法が挙げられる。
【0017】
延伸温度は、低くなると均一に延伸できず、高くなるとシートが溶融切断するので、延伸するオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−50℃」〜「融点−5℃」である。
【0018】
又、延伸倍率は、全体の延伸倍率が20〜40倍であるから、圧延倍率を考慮し、全体の延伸倍率がこの範囲にはいるように決定すればよいが、延伸が少ないと機械的強度が向上しないので、2倍以上が好ましく、より好ましくは3倍以上である。尚、全体の延伸倍率は圧延倍率と延伸倍率を乗じた数値である。
【0019】
延伸オレフィン系樹脂シートは、筒状体において構造材として機能するシートであり、薄くなると機械的強度が低下し、厚くなると、巻回したとき延伸方向に割れやすくなるため、その厚みは一般に0.05〜0.4mmであり、好ましくは0.1〜0.2mmである。
【0020】
上記未延伸熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂は、延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、且つ該オレフィン系樹脂に接着しうる樹脂である。
【0021】
上記熱可塑性樹脂は、延伸オレフィン系樹脂シート同士又は延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを熱融着する機能を有する樹脂であるから、前述のオレフィン系樹脂が好適に使用される。
【0022】
又、筒状体は、延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮することなく、熱融着されているのが好ましいので、熱可塑性樹脂は延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂の融点より、5〜50℃低い融点を有する樹脂が好ましい。
【0023】
従って、オレフィン系樹脂が高密度ポリエチレン樹脂の場合、熱可塑性樹脂は線状低密度ポリエチレン樹脂又は低密度ポリエチレン樹脂が好ましい。
【0024】
未延伸熱可塑性樹脂シートは延伸オレフィン系樹脂シートの接着層として機能し、その機械的強度は低いので、厚くなると機械的強度が低下するから、その厚みは一般に0.01〜0.1mmであり、好ましくは0.02〜0,05mmである。
【0025】
上記積層シートは、上記延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなるが、積層シートは複数回巻回されて熱融着されるのであるから、容易に且つ強固に融着されるように延伸オレフィン系樹脂シートの両面に未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されているのが好ましい。
【0026】
上記積層シートの製造方法は任意の方法が採用されてよいが、延伸オレフィン系樹脂シートに未延伸熱可塑性樹脂シートが、延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮しない温度で熱融着されているのが好ましい。
【0027】
上記筒状体は、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向と筒状体の長さ方向が略同一となるように、積層シ−トが複数回巻回され熱融着されているが、この熱融着も延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮しない温度で熱融着されているのが好ましい。
【0028】
即ち、上記熱融着温度は、上記延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂の融点以下の温度であって、未延伸熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂の「融点−10℃」〜「融点+10℃」が好ましい。
【0029】
上記筒状体の形状は、 円筒状、角柱状等用途により適宜決定されればよいし、太さも同様である。積層シートの巻回回数は、積層シートの厚みにもよるが、多くなると延伸オレフィン系樹脂シートを実質的に熱収縮させることなく熱融着することは困難になるので、2〜6回程度が好ましい。
【0030】
上記筒状体の製造方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、請求項2記載の製造方法で製造されるのが好ましい。
尚、これ以降は請求項1記載の構成と異なる点のみ説明する。
【0031】
請求項2記載の筒状体の製造方法は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートを、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、芯材に複数層巻回した後、加熱加圧することにより熱融着し、次いで、 芯材を引き抜くことを特徴とする請求項1記載の筒状体の製造方法である。
【0032】
上記芯材としては、得ようとする筒状体の内形と略同一形状の棒状体、筒状体等であればよく、又、その材料も金属、プラスチック、無機材料等任意のものが使用可能であるが、筒状体を内側からも加熱するほうが、より早くより強固に熱融着できるので、加熱装置付きの金属製芯材が好ましい。
【0033】
上記製造方法では、積層シートを、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向と筒状体の長さ方向が略同一となるように、芯材に複数層巻回した後、加熱加圧することにより熱融着する。
【0034】
加熱温度は、前述の通り、延伸オレフィン系樹脂シートが実質的に熱収縮しない温度であって、未延伸熱可塑性樹脂シートが熱融着しうる温度である。
【0035】
又、加熱加圧方法も任意の方法が採用されてよいが、得ようとする筒状体の外形と略同一の内形を有し、加熱手段付きの割り子で加熱加圧する方法が好ましい。
【0036】
熱融着した後、芯材を引き抜くことにより、筒状体が得られる。
【0037】
請求項3記載の筒状体は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートと、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが交互に、且つ、前記延伸オレフィン系樹脂シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数回巻回され熱融着されていることを特徴とする。
【0038】
上記筒状体では、延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートが交互に複数回巻回されており、且つ、延伸オレフィン系樹脂シートはその延伸方向と筒状体の長さ方向が略同一となるように、複数回巻回されている。
【0039】
請求項3に記載の筒状体の製造方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、請求項4記載の製造方法で製造されるのが好ましい。
【0040】
請求項4記載の筒状体の製造方法は、延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートと、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートを交互に、且つ、前記延伸オレフィン系樹脂シートを、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、芯材に複数回巻回した後、加熱加圧することにより熱融着し、次いで、 芯材を引き抜くことを特徴とする請求項3記載の筒状体の製造方法である。
【0041】
即ち、延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを重ね合わせ、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向が筒状体の長さ方向が略同一となるように芯材に複数回巻回するか、複数枚の延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを交互に重ね合わせ、延伸オレフィン系樹脂シートの延伸方向が筒状体の長さ方向が略同一となるように芯材に1回又は複数回巻回した後熱融着する。
【0042】
請求項5記載の筒状体は、更に、熱可塑性樹脂と耐候性付与剤又は着色剤よりなる保護層が最外層として積層されてなる請求項1又は3記載の筒状体である。
【0043】
上記熱可塑性樹脂としては、延伸オレフィン系樹脂シート又は未延伸熱可塑性樹脂シートと強固に接着されているのが好ましいので、前述のオレフィン系樹脂が好適に使用できる。
【0044】
上記耐候性付与剤としては、熱可塑性樹脂の耐候性付与剤として一般に使用されている任意の耐候性付与剤が使用でき、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等が挙げられる。
【0045】
上記紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等のトリアジン系紫外線吸収剤;オクタベンゾン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0046】
上記光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}]等のヒンダードアミン系安定剤等が挙げられる。
【0047】
上記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
【0048】
上記耐候性付与剤の添加量は、少量では耐候性効果が発現せず、多くなるとコストアップになるだけで、耐候性効果は向上しなくなるので、熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.01〜10重量部が好ましい。
【0049】
上記着色剤としては、熱可塑性樹脂の着色剤として一般に使用されている任意の着色剤が使用でき、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、染料レーキ系等の有機顔料;酸化物系、水酸化物系、硫化物系、燐酸塩系、炭酸塩系無機顔料等が挙げられる。
【0050】
上記着色剤の添加量は、必要に応じて適宜決定されればよいが、一般に熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.01〜10重量部が好ましい。
【0051】
上記保護層には、必要に応じて、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、シリカ、クレー、 タルク、カーボンブラック、ガラスバルーン等の無機充填剤が添加されてもよい。
【0052】
保護層の厚みは、必要に応じて適宜決定されればよいが、薄くなると耐候性付与や着色が困難になり、厚くなると重くなるので、一般に0.01〜0.1mmであり、好ましくは0.02〜0,05mmである。
【0053】
保護層の積層方法は、公知の任意の方法が採用されてよいが、筒状体に強固に且つ美麗に接着されているのが好ましいので、積層シート又は延伸オレフィン系樹脂シートと未延伸熱可塑性樹脂シートを巻回し熱融着する際に、保護層を最外層として積層し、熱融着するのが好ましい。
【0054】
請求項1,3及び5に記載の筒状体の構成は上述の通りであるから、軽量で機械的強度が大きく、表面性、耐候性等が優れており、焼却しても有毒ガスが発生せず、又、簡単に座屈するので、嵩張らずに廃棄することができ、ポール、 支柱、桟等の用途に好適に使用できるが、特に、立看板用のポールとして好適に使用できる。
【0055】
請求項6に記載の立看板は、左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールからなる枠体に表示シートが固定されてなる立看板であって、前記縦ポール又は横ポールが請求項1、3又は5記載の筒状体であることを特徴とする。
【0056】
上記枠体は、左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールよりなる、略矩形状のものであり、左右一対の縦ポールの間や上下一対の横ポールの間に補助のポ−ルが設置されてもよいし、斜めに補強用ポールを設置してもよい。
【0057】
上記ポールとして、請求項1、3又は5記載の筒状体が使用されるが、このポールは軽量でありかつ強風の際に折れないような機械的強度を有しているのが好ましく、肉厚は0.5〜2.0mmで、太さが12〜25mmのものが好ましい。
【0058】
上記枠体の形成方法は、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、針金で固定する方法、ボルト・ナットで固定する方法、ポールに穴をあけ嵌合する方法等が挙げられる。
【0059】
上記表示シートは、宣伝・広告が表面に掲載されているシートであって、紙、プラスチックシート、金属シート等が使用可能であり、耐候性が優れ、 焼却できかつ焼却の際に有毒ガスの発生しない、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートが好ましく、その厚みは、通常10〜100μm、好ましくは20〜80μmである。
【0060】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を説明する。
【0061】
(実施例1)
重量平均分子量(Mw)3.3×105 、融点135℃の高密度ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製)を、同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅340mm、厚さ2.7mmにシート成形してポリエチレン樹脂シートを得た。
【0062】
得られたポリエチレン樹脂シートを120℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率9.4倍に圧延し、幅340mm、厚み290μmの圧延シートを得た。
【0063】
得られた圧延シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて3.0倍の多段延伸を行い、総延伸倍率28.2倍、幅203mm、厚さ160μmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0064】
フィルム融着装置(甲南設計工業製)を用いて得られた延伸ポリエチレン樹脂シートの片面に、融点120℃、幅190mm、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン樹脂シート(積水フィルム社製)を160℃の加熱ロールにて積層しながら熱融着(シート温度125℃)することにより、厚さ190μmの積層シートを得た。
【0065】
長さ2000mm、外径16.0mm、肉厚2.0mmのステンレス製鋼管(芯材)に離型剤を塗布した後、長さ1800mm、幅180mmに切り取った上記積層シート2枚を延伸方向と長さ方向が略同一となるよう巻回し、耐熱性テープにて仮止めした。
【0066】
次いで、120℃に加熱制御されたオーブンにて20分加熱した後、芯材を手で引き抜き、最後に耐熱性テープをはがすことにより、長さ1800mm、外径約18.3mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約6層構成の筒状体を得た。
【0067】
(実施例2)
重量平均分子量(Mw)3.3×105 、融点135℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)100重量部、紫外線吸収剤2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール0.1重量部、光安定剤0.1重量部及び酸化チタン0.5重量部よりなる混合物を同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅340mm、厚さ2.7mmにシート成形してポリエチレン樹脂シートを得た。
【0068】
得られたポリエチレン樹脂シートを120℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率9.4倍に圧延し、幅340mm、厚み290μmの圧延シートを得た。
【0069】
得られた圧延シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて3.0倍の多段延伸を行い、総延伸倍率28.2倍、幅203mm、厚さ160μmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0070】
長さ2000mm、外径16.0mm、肉厚2.0mmのステンレス製鋼管(芯材)に離型剤を塗布した後、長さ1800mm、幅180mmに切り取った上記延伸ポリエチレン樹脂シート2枚と、融点120℃、幅380mm、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン製樹脂シート(積水フィルム社製)2枚を交互に重ねて延伸方向と長さ方向が略同一となるよう巻回し、耐熱性テープにて仮止めした。
【0071】
次いで、120℃に加熱制御されたオーブンにて20分加熱した後、芯材を手で引き抜き、最後に耐熱性テープをはがすことにより、長さ1800mm、外径約18.3mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約6層構成の筒状体を得た。
【0072】
(実施例3)
重量平均分子量(Mw)3.3×105 、融点135℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)100重量部、紫外線吸収剤2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール0.1重量部、光安定剤0.1重量部及び酸化チタン0.5重量部よりなる混合物を同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練し、ロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅60mm、厚さ0.03mmにシート成形して、保護シートを得た。
【0073】
実施例1においてステンレス製鋼管に積層シート2枚を延伸方向と長さ方向が略同一となるよう巻回した後、その上に得られた保護シートを巻回し耐熱性テープにて仮止めした。
【0074】
次いで、実施例1で行ったと同様に加熱、熱融着して、長さ1800mm、外径約18.4mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約6層に、更に白色の保護層が最外層として積層された筒状体を得た。
【0075】
(比較例1)
長さ1800mm、内径15.0mm、外径18.0mmの紙製の筒状体。
【0076】
(比較例2)
長さ1800mm、内径15.0mm、外径18.0mmのポリプロピレン樹脂100重量部及び炭酸カルシウム10重量部からなり、中央部に十字状に格子の入った筒状体。
【0077】
(比較例3)
圧延倍率を1.6倍、総延伸倍率を15.0倍とした以外は実施例1で行ったのと同様にして、幅265mm、厚さ230μmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0078】
又、実施例1で行ったと同様にして幅250mm、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレンシートと得られた延伸ポリエチレン樹脂シートを熱融着することにより厚さ260μmの積層シートを得た。
【0079】
長さ1800mm、幅240mmに切り取った上記積層シート1枚を用いて、実施例1で行ったのと同様にして、長さ1800mm、外径約18.0mm、内径約16.0mm、延伸ポリエチレン樹脂シート約4層構成の筒状体を得た。
【0080】
得られた筒状体の曲げ弾性率、曲げ最大荷重(挫屈時の荷重)及び挫屈時の曲げ変位量を下記の方法で測定し、結果を表1に示した。
【0081】
(測定方法)
長さ400mmの筒状体に対して、温度23℃、スパン間距離300mm、変形速度10mm/min、圧子半径75mmにて曲げ試験を行い、曲げ弾性率、曲げ最大荷重(挫屈時の荷重)、挫屈時の曲げ変位量を測定した。このとき、支点には角度可変の平板を用いて支点部で変形が起こらないようにして測定を行った。
【0082】
又、長さ1100mmの筒状体をスパン間距離1000mmで静置し、23℃におけるたわみ量を測定し、表1に初期変位量として示した。尚、たわみ量の測定は静置した状態で筒状体の両端部を結ぶ直線から筒状体の中央部までの距離とした。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】
請求項1及び3に記載の筒状体の構成は上述の通りであるから、軽量で機械的強度が大きく、表面性に優れており、焼却しても有毒ガスが発生せず、また、簡単に座屈するので、嵩張らずに廃棄することができる。
【0085】
請求項2及び4に記載の筒状体の製造方法は上述の通りであるから、請求項1及び3に記載の筒状体を容易に製造することができる。
請求項5に記載の筒状体の構成は上述の通りであるから、更に、耐候性に優れた美麗なものとなり、立看板のポールとして好適に使用できる。
【0086】
さらに、請求項6記載の立看板は、請求項1,3又は5に記載の筒状体をポールとして使用しているので、軽量で機械的強度が大きく、表面性に優れ、焼却しても有毒ガスが発生せず、嵩張らずに廃棄することができる。
Claims (6)
- 延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数層巻回され熱融着されていることを特徴とする筒状体。
- 延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートの少なくとも1面に、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シートを、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、芯材に複数層巻回した後、加熱加圧することにより熱融着し、次いで、 芯材を引き抜くことを特徴とする請求項1記載の筒状体の製造方法。
- 延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートと、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートが交互に、且つ、前記延伸オレフィン系樹脂シートが、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、複数回巻回され熱融着されていることを特徴とする筒状体。
- 延伸倍率20〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートと、該オレフィン系樹脂の融点より低い融点を有し、該オレフィン系樹脂に接着しうる未延伸熱可塑性樹脂シートを交互に、且つ、前記延伸オレフィン系樹脂シートを、延伸方向と長さ方向が略同一となるように、芯材に巻回した後、加熱加圧することにより熱融着し、次いで、 芯材を引き抜くことを特徴とする請求項3記載の筒状体の製造方法。
- 更に、熱可塑性樹脂と耐候性付与剤又は着色剤よりなる保護層が最外層として積層されてなる請求項1又は3記載の筒状体。
- 左右一対の縦ポールと上下一対の横ポールからなる枠体に表示シートが固定されてなる立看板であって、前記縦ポール又は横ポールが請求項1、3又は5記載の筒状体であることを特徴とする立看板。
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Patent Citations (5)
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