JP2000167924A - 積層体の製造方法 - Google Patents
積層体の製造方法Info
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- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Abstract
トが良好な接着状態で熱可塑性樹脂シートと一体化され
た、高剛性及び高強度を有し、かつリサイクル可能な積
層体の製造方法を提供する。 【解決手段】 延伸ポリオレフィン系樹脂シートと、該
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い溶融温
度を有し、これと接着性を有する熱可塑性樹脂シートを
交互に積層し、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの
融点より低く、熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上の温
度で、上記積層体を加圧接着しつつ引き抜くことを特徴
とする積層体の製造方法。
Description
に関し、更に詳しくは、構造部材や建材等に用いられる
高剛性、高強度を有する積層体の製造方法に関する。
性、高機械強度が要求される部材には、主として鋼材が
用いられていた。近年、この種の部材の軽量化を果たす
ために、合成樹脂をガラス繊維で補強してなる複合材
料、いわゆる、FRPが使用されてきている。しかしな
がら、FRPを用いた部材では、ガラス繊維を含んでい
るためリサイクルが困難であるという問題があった。
伸すると、分子の配向による延伸方向の強度および剛性
の向上が著しく、ガラス繊維に匹敵する物性を得ること
も可能であることが知られている。上記の高倍率に延伸
した樹脂は、通常、繊維状の形態として得られるが、こ
のような高倍率延伸樹脂を良好な接着方法で一体化させ
ることができれば、構造部材や建材などに十分に利用可
能であると考えられる。中でも重量的に最も効率良く強
度を発現する、管状に代表される中空断面形状の成形体
を得ることができれば、様々な用途に展開可能であると
考えられる。
超高分子量ポリエチレンのフィラメントを、端部を拘束
した状態で、熱可塑性樹脂の溶融物と合体させる方法が
挙げられ、特に断面形状が中空状(管状)の成形体を得
る方法としては、繊維補強(分子配向及びシラン架橋超
高分子量ポリエチレンのフィラメント)をフィラメン
ト、不織布、織成物などの形態で管状に配置した後、管
状に押し出した熱可塑性樹脂と一体化させる方法があげ
られる(特公平7−84034号公報)。
法は、高倍率延伸樹脂を予備賦形する工程が必要である
上に、別途押出機より押し出された熱可塑性樹脂を一体
化させる工程が必要であるため、非常に複雑かつ煩雑な
ものであった。また上記方法では、ポリオレフィンの融
点以上の温度で熱可塑性樹脂の溶融物と合体するため、
延伸することにより耐熱性が向上しているとはいえ、分
子配向が緩和して得られる繊維強化樹脂性形態の強度、
剛性の低下が避けられないという問題があった。
ントや延伸フィルムは、延伸方向の強度が極めて高い値
を示すが、反面、これと直交する方向には著しい強度低
下が見られる。即ち、これらのフィラメントや延伸フィ
ルムで補強された複合体は、その曲げ力に対して、上記
補強層の延伸方向に平行して亀裂が発生し、本来上記複
合体がもつ高強度を十分に発揮し得なくなり、又、上記
複合体が管状体等の中空形状の物品であると、曲げ力が
圧縮側の破壊をもたらすことでその傾向が特に顕著に現
れる等の問題点がある。
であって、その目的としては、高度に延伸されたポリオ
レフィン系樹脂シートが良好な接着状態で熱可塑性樹脂
シートと一体化された、高剛性及び高強度を有し、かつ
リサイクル可能な積層体の製造方法を提供することにあ
る。
延伸ポリオレフィン系樹脂シートと、該延伸ポリオレフ
ィン系樹脂シートの融点より低い溶融温度を有し、これ
と接着性を有する熱可塑性樹脂シートを交互に積層し、
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低く、
熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上の温度で、上記積層
体を加圧接着しつつ引き抜くことを特徴とする積層体の
製造方法をその要旨とするものである。
加圧を、一定の間隙を有する金型内を通過させて行うも
のとし、かつ間隙を成す金型面のうち少なくとも片面が
圧縮弾性率1000〜10000kgf/cm2 の部材
で構成するという方法を採用してもよい。
は、積層体への加圧を、中空状金型とその内部に位置す
るコア金型で構成される一定の間隙を通過させて行うも
のとし、かつ間隙を成す金型面のうち少なくとも片面が
圧縮弾性率1000〜10000kgf/cm2 の部材
で構成するという方法を採用してもよい。
め接着された延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱可塑
性樹脂シートを用い、この延伸ポリオレフィン系樹脂シ
ートと熱可塑性樹脂シートの積層シートがポリオレフィ
ン系樹脂の両面または片面に熱可塑性樹脂を積層しつつ
共押出した後、延伸させるという方法を採用してもよ
い。
樹脂の結晶構造が完全に消失し、流動状態となる温度T
m を指し、溶融温度とは、上記熱可塑性樹脂が可塑化し
て流動、塑性加工が可能となる最低の温度を意味し、具
体的には、延伸された熱可塑性樹脂が、延伸保持のため
のテンションが負荷された状態での溶融、加工可能とな
る最低の温度を意味する。
樹脂シートは、少なくとも長手方向に延伸されたポリオ
レフィン系樹脂を主成分とする材料から構成されるシー
トを指す。
限定されるものではないが、例えば、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ホモポリプロピレン、プロピレンランダム共重合体、プ
ロピレンブロック共重合体、ポリ(4−メチル−1−ペ
ンテン)等が挙げられる。
伸後の弾性率が高い、ポリエチレン、就中、結晶性の高
い高密度ポリエチレンが好適に用いられる。
じて結晶核剤、架橋剤、架橋助剤、充填剤、顔料、異種
のポリオレフィン、低分子量ポリオレフィンワックス等
が配合されてもよい。
的で添加されるものであって、例えば、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン等が挙げられる。
ィン系樹脂の分子鎖を部分的に架橋し、延伸ポリオレフ
ィン系樹脂シートの耐熱性やクリープ性能等を向上させ
る目的で添加されるものであって、例えば、架橋剤とし
ては、例えば、ベンゾフェノン、チオキサントン、アセ
トフェノン等の光重合開始剤が挙げられ、架橋助剤とし
てトリアリルシアヌレート、トリメチロールブロパント
リアクリレート、ジアリルフタレート等の多官能性モノ
マーが挙げられる。
紫外線照射による架橋手段が採られてもよい。
段は、上記ポリオレフィン系樹脂に上記架橋剤や架橋助
剤等を添加し、好ましくは1〜20Mrad、より好ま
しくは3〜10Mradの電子線、もしくは、好ましく
は50〜800mW/cm2、より好ましくは100〜
500mW/cm2 の紫外線を照射して行われるもので
あり、上記架橋工程は、後述する延伸工程と同時に、も
しくは、延伸工程に引き続いて行われる。
シート状に加工されたポリオレフィン系樹脂シートを延
伸して得られるが、ポリオレフィン系樹脂シートの作製
手段は、特に限定されるものではないが、例えば、Tダ
イ法による押出成形、カレンダー法によるロール成形等
が挙げられる。
的に延伸する手段は、特に限定されるものではないが、
例えば、加熱されたポリオレフィン系樹脂シートを、速
度の異なるロール間で延伸する方法、互いに異なる方向
に回転するロール間に加熱されたポリオレフィン系樹脂
シートを挟み込み、厚さを減少させながら長手方向に伸
長させる、いわゆる圧延方法等が挙げられる。これらの
方法は、一の方法の単一回のみで実施されてもよいが、
2回以上、段階的に繰り返して実施されてもよい。ま
た、上記延伸工程を2回以上実施する場合、複数の延伸
方法を組み合わせて実施されてもよい。
ートを延伸する場合には、一旦、上記圧延を行った後、
延伸を行うことが好ましい。
されるものではないが、例えば、Tダイ法による押出成
形等が挙げられる。また、共押出シートを連続的に延伸
する手段は、特に限定されるものではないが、例えば、
加熱された共押出樹脂シートを、速度の異なるロール間
で延伸する方法、互いに異なる方向に回転するロール間
に加熱された共押出樹脂シートを挟み込み、厚さを減少
させながら長手方向に伸長させる、いわゆる圧延方式等
が挙げられる。これらの方法は、一の方法の単一回のみ
で実施されてもよいが、2回以上、段階的に繰り返して
実施されてもよい。また、上記延伸工程を2回以上実施
する場合、複数の延伸方法を組み合わせて実施されても
よい。
する場合には、一旦、上記圧延を行った後、延伸を行う
ことが好ましい。
伸原反)の厚さは、得られる積層体の用途や延伸倍率等
によって決定されるものであって、特に限定されるもの
ではないが、好ましくは0.5〜4mm程度である。
0.5mm未満では、延伸ポリオレフィン系樹脂シート
の厚さが薄くなり過ぎるため、次工程の積層作業等にお
ける取扱性が低下し、作業し難くなり、4mmを超える
と、延伸負荷が大きくなり過ぎるため、延伸装置が不必
要に大きくなるだけでなく、延伸作業が難しくなるおそ
れがある。
ィン系樹脂シートの厚さは、50〜300μm程度とな
る。
総厚さは、得られる積層体の用途や延伸倍率等によって
決定されるものであって、特に限定されるものではない
が、好ましくは0.5〜4mm程度である。0.5mm
未満では、共押出樹脂のシートの厚さが薄くなりすぎる
ため、次工程の積層作業等における取扱性が低下し、作
業し難くなり、4mmを超えると、延伸負荷が大きくな
り過ぎるため、延伸装置が不必要に大きくなるだけでな
く、延伸作業が難しくなるおそれがある。
シートの厚さは、50〜300μm程度となる。
用いられる結晶性ポリオレフィン系樹脂の性状によって
必要延伸倍率が決定されるものであり、特に限定される
ものではないが、好ましくは少なくともその長手方向に
10倍以上、より好ましくは20倍以上延伸されている
ものである。
手方向の延伸倍率が10倍未満であると、必要強度や弾
性率が得られ難くなるおそれがある。
延伸が抑制され、長手方向に10倍以上延伸することが
難くなるおそれがある。
必要に応じて、その接着性を向上する目的で、物理的も
しくは化学的手段による表面処理が施されてもよい。
スト等のエンボス手段や表面部分の局所的加熱手段によ
って、得られた延伸ポリオレフィン系樹脂シート表面に
微細な凹凸を形成する物理的な表面処理法が、作業の容
易性等の理由で好適に用いられる。
に形成される微細な凹凸の程度は、例えば、JIS B
0601に準拠する中心線平均粗さ(Ra)によって
表現できるが、好ましくは0.5μm以上である。Ra
が0.5μm未満では、表面処理効果が十分に得られな
いおそれがある。
互に積層される熱可塑性樹脂シート(または上記延伸共
押出樹脂シートにおける熱可塑性樹脂シート)は、上記
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い溶融温
度を有し、これと接着性を有するものである。
着性を有するとは、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シー
トの融点より低く、熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上
の温度で、上記積層体を圧接しつつ引き抜いて得られる
積層体が、層間で剥離することなく概ね接着されている
熱可塑性樹脂シートの接着性能を指し、気泡の巻込み等
による僅かな未接着部分があっても積層体として実用上
支障がなければこれらの熱可塑性樹脂シートをも上記延
伸ポリオレフィン系樹脂シートと接着性を有する熱可塑
性樹脂シートに包含されるものである。勿論、上記接着
性は可及的高いものであることが好ましい。
性樹脂は、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートと接着
性を有するものであれば特に限定されるものではない
が、例えば、前記する延伸原反に用いられたポリオレフ
ィン系樹脂、オレフィンが主体をなす主鎖のオレフィン
と他のコモノマーとからなる共重合体、酸変性ポリオレ
フィン、オレフィン系エラストマー等が挙げられる。
る積層体の用途等によって決定されるものであって、特
に限定されるものではないが、好ましくは100μm以
下、より好ましくは50μm以下である。100μmを
超えて厚くなると、相対的に熱可塑性樹脂シートの占め
る割合が高まり、積層体の引張強さや剛性等の機械的強
度が低下するおそれがある。
に限定されるものではないが、例えば、Tダイ法やイン
フレーション法による押出成形等が挙げられる。
ける引取ロールのテンションやインフレーション法にお
けるブローアッブ比等によって若干延伸されたものであ
ってもよい。
可塑性樹脂シートは、交互に積層される。上記積層の手
段は、特に限定されるものではなく、1枚毎に積層され
てもよいが、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱
可塑性樹脂シートを予め積層しておき、該積層シートを
更に延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シ
ートが交互に積層されるように必要枚数積層されてもよ
い。
可塑性樹脂シートを予め積層する手段として、例えば、
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シート表面を、該延伸ポ
リオレフィン系樹脂シートの融点より低く、熱可塑性樹
脂シートの溶融温度以上の温度に加熱し、上記延伸ポリ
オレフィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートを重ね合
わせて、加熱されていない圧接ロール間に引き込み、ラ
ミネートする方法が挙げられる。
系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの積層体(または上
記延伸共押出樹脂シートの積層体)を加圧接着しつつ引
き抜くとは、上記積層体の加圧接着時に、同時に、該積
層体に引抜力が負荷される引抜手段が講じられることを
指し、上記引抜手段によって、延伸ポリオレフィン系樹
脂シートが収縮することを抑制し、高剛性、高強度を保
持させるものである。
可塑性樹脂シートの積層時(または上記延伸共押出樹脂
シートの積層体の積層時)の加熱手段は、所定温度に加
熱された加熱ロール等の接触型熱源によるものであって
もよく、赤外線加熱や熱風循環炉等の非接触型熱源によ
るものであってもよく、両者を併用するものであっても
よい。
可塑性樹脂シートの積層体(または上記延伸共押出樹脂
シートの積層体)を、圧力下で一体化させる際の加熱温
度は、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より
低い温度でなければならないが、20倍以上に延伸さ
れ、架橋されたポリオレフィン系樹脂シート(または上
記延伸共押出樹脂シートの積層体)の溶融温度は、延伸
及び架橋前の同組成のポリオレフィン系樹脂組成物の融
点より20℃以上も高くなっていることがあるので、積
層時に熱量不足とならぬように加熱温度に留意する必要
がある。
可塑性樹脂シートの積層体(または上記延伸共押出樹脂
シートの積層体)を加圧接着しつつ引き抜く手段は、特
に限定されるものではないが、例えば、上記延伸ポリオ
レフィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの積層体
(または上記延伸共押出樹脂シートの積層体)の積層方
向に厚さが入口より出口に向かって漸次減少した後、所
望の製品の断面形状となる一定長さのランド部を有する
上下2金型、平行するフラットな金型面をエアシリンダ
ーや油圧シリンダーによって上記積層体の積層方向に圧
縮力が負荷されるように装備された上下2金型等の引抜
金型を用いる方式、バネやエアシリンダー、油圧シリン
ダー等によって圧縮力が負荷されるように装備されたピ
ンチロール間に上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートと
熱可塑性樹脂シートの積層体を圧接して通過させるピン
チロール方式等が挙げられる。
フィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの積層体を加
圧接着しつつ引き抜く手段としては、一定の間隙を有す
る金型内に、間隙の容積を満たす体積の延伸ポリオレフ
ィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの積層体を引き
込み、通過させることによって、延伸ポリオレフィン系
樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの積層体を加圧する方
式や、中空状金型とコア金型とで形成される間隙に、間
隙の容積を満たす体積の延伸ポリオレフィン系樹脂シー
トと熱可塑性樹脂シートの積層体を引き込み、通過させ
ることによって、延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱
可塑性樹脂シートの積層体を加圧する方式等が挙げられ
る。
たり、また中空形状であったりする場合、特に適した方
法である。
て、通常用いられる炭素鋼材のみで間隙を形成した場
合、積層圧力への延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱
可塑性樹脂シートの積層体の供給する体積の依存性が大
きく、供給体積が少ないと、積層体への加圧が不足し、
延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シート
の層間の気泡を押し潰して系外に抜き出すことが難しく
なる。また、供給体積が多いと、積層体への加圧が過剰
となり、積層体に裂け等の損傷を与えるおそれがある。
間隙を形成する金型面のうち少なくとも片面に、圧縮弾
性率1000〜10000kgf/cm2 の部材が用い
るられる。また、中空状金型とその内部に位置するコア
金型のうち、少なくとも片面に圧縮弾性率1000〜1
0000kgf/cm2の部材が用いるられる。
に、圧縮弾性率1000〜10000kgf/cm2 の
部材を用いることにより、供給体積が少々多くても、適
度な負荷圧力範囲に維持することが可能となる。
cm2 の部材は、間隙を形成する金型面のうち、少なく
とも片面に設けられていればよく、両面に設けられてい
てもよいし、金型面の一部分に用いられてもよい。
cm2 の部材としては、本発明の製造方法で加えられる
熱による劣化や損傷の生じないものであれば、特に限定
されるものではいが、熱可塑性樹脂製、熱硬化性樹脂製
のものや、ゴム製のものが使用可能である。また、これ
らの樹脂を繊維状、粒子状の強化材で強化したものなど
を用いてもよい。また、圧縮弾性率3000〜8000
kgf/cm2 の範囲が、より好ましい範囲であり、金
型として加工する際の切削性や、使用温度での耐熱性を
考慮すると、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
やパーフルオロアルコキシレジン(PFA)などのフッ
化樹脂材料、およびこれを強化した強化フッ化樹脂材料
が適した材料である。
m2 以上の部材を用いると、供給される積層体の体積に
対する依存性が大きく、少しの供給体積超過で延伸ポリ
オレフィン系樹脂シートが損傷する。また、圧縮弾性率
1000kgf/cm2 以下の部材を用いると、金型と
しての切削性が悪く、精密な加工が行えない他、引抜に
よる抵抗に対する強度が弱く、破損してしまうという問
題が生じる。
可塑性樹脂シートの積層体(または上記延伸共押出樹脂
シートの積層体)に負荷される圧力は、上記延伸ポリオ
レフィン系樹脂シート(または上記延伸共押出樹脂シー
トの積層体)の延伸倍率、表面凹凸の大きさ、熱可塑性
樹脂シートの溶融樹脂粘度等の諸条件を勘案して決定さ
れるものであって、特に限定されるものではないが、通
常、0.5〜30kgf/cm2 の範囲が好ましい。
0.5kgf/cm2 未満では、延伸ポリオレフィン系
樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの層間(または上記延
伸共押出樹脂シートの積層体の層間)の気泡を押し潰し
て系外に抜き出すことが難しく、30kgf/cm2 を
超えると、上記積層体に裂けや破断等の損傷を与えるお
それがある。
面に対して1〜200kgf/cm 2 の範囲が好まし
い。1kgf/cm2 未満では、上記延伸ポリオレフィ
ン系樹脂シート(または上記延伸共押出樹脂シートの積
層体)の配向の緩和が発生し、得られる積層体の強度が
低下するおそれがあり、200kgf/cm2 を超える
と、上記積層体に裂けや破断等の損傷を与えるおそれが
ある。
体は、上記引抜力が加えられた状態で冷却固定され、製
品化される。
ン系樹脂シートと、該延伸ポリオレフィン系樹脂シート
の融点より低い溶融温度を有し、これと接着性を有する
延伸度合の低い延伸熱可塑性樹脂シートを交互に積層
し、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低
く、延伸度合の低い延伸熱可塑性樹脂シートの溶融温度
以上の温度で、上記積層体を加圧接着しつつ引き抜くこ
とを特徴とする積層体の製造方法をその要旨とするもの
である。
脂シートと交互に積層されるこれと接着性を有する延伸
度合の低い延伸熱可塑性樹脂シートとは、上記延伸ポリ
オレフィン系樹脂シートと接着性を有し、かつ、延伸度
合が低くく、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融
点より低い融点を有するものであれば特に限定されるも
のではないが、例えば、上記延伸ボリオレフィン系樹脂
シートの延伸倍率が10倍以上、好ましくは20倍以上
であるとき、その延伸倍率が10倍未満であるものが好
適に用いられる。
ン系樹脂シートと、該延伸ポリオレフィン系樹脂シート
の融点より低い溶融温度を有し、これと接着性を有する
熱可塑性樹脂シートを交互に積層し、上記延伸ポリオレ
フィン系樹脂シートの融点より低温でかつ熱可塑性樹脂
シートの融点以上の温度で上記積層体を加圧接着し、一
体積層後、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点
より低温でかつ熱可塑性樹脂シートの融点以上の温度を
保持しつつ長手方向に対して垂直の断面形状を変形させ
ながら引き抜くことを特徴とする積層体の製造方法をそ
の要旨とするものである。
は、分子が長手方向に配向し、高強度を発現しているた
め、垂直方向は比較的、強度低下する。そのため、積層
体の断面形状の変形は、変形時において、角が立った形
状に折ったり、もしくは急激な変形を行うと長手方向に
亀裂が発生して、成形を困難にする。従って、積層体の
変形はRを持った形状が好ましく、成形性を考慮すると
積層体の変形はR5以上が好ましい。
の加熱装置、例えば、加熱金型、熱風発生器、赤外線加
熱器等が用いられる。好ましくは、金型型窩が一定の形
状に徐々に変形してゆく傾斜構造を持った金型内におい
て、接着性を有する熱可塑性樹脂シートの融点以上の温
度まで加熱することにより、積層体を変形する熱可塑性
樹脂シートを溶融して流動させ、熱可塑性樹脂シートの
剪断変形により積層体を変形させるのがよい。
は、請求項1〜3記載の発明の積層体の製造方法におい
て、熱可塑性樹脂シートと交互に積層される延伸ポリオ
レフィン系樹脂シート同士の延伸方向が互いに交差する
ように積層されるものである。
脂シート同士の延伸方向が互いに交差するように積層す
る手段は、特に限定されるものではないが、例えば、複
数の巻回機を用いて、長手方向に供給される熱可塑性樹
脂シートに対し巻回角度を相互に異なるものとし、もし
くは巻回方向を相互に逆にしてこれらを螺旋状に巻回し
ながら偏平に折り畳んで行く方法や組編み機等を用いて
編成しながら連続的に被覆して積層する方法等が挙げら
れる。
伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向を沿わせて供
給し、これらの上段もしくは下段に供給される熱可塑性
樹脂シートには延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸
方向がその長手方向に直交ないしは適宜角度で交差する
ように、熱可塑性樹脂シートの幅に相当する長さもしく
は高さの短冊状もしくは平行四辺形状の延伸ポリオレフ
ィン系樹脂シートを横列に並べて順次積層する方法が採
られてもよい。
フィン系樹脂シートが交互に積層された積層体をポリオ
レフィン系樹脂芯材上に、上記各方法で採られたと同様
に、複数の巻回機を用いて巻回角度や巻回方向を相互に
変更してこれらを螺旋状に巻回して積層する方法、組編
み機等を用いて編成しながら連続的に積層する方法、も
しくは長手方向に延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延
伸方向を沿わせて積層された積層体とこれと延伸方向が
交差する短冊状もしくは平行四辺形状の積層体とを積層
する方法が採られてもよい。
性樹脂シートの長手方向といずれか一方の延伸ポリオレ
フィン系樹脂シートの延伸方向とは必ずしも特定の角度
で積層する方法に限られないが、熱可塑性樹脂シートの
長手方向に対し、左右から同角度で積層されると得られ
る積層体の物性がバランス良く補強される点で好ましい
方法である。
フィン系樹脂シートの枚数は、特に2枚に限定されるも
のではなく、3枚以上であってもよい。これらの延伸ポ
リオレフィン系樹脂シートの延伸方向の交差の形態は特
に限定されるものではないが、例えば、熱可塑性樹脂シ
ートの長手方向にいずれか一の延伸ポリオレフィン系樹
脂シートの延伸方向を沿わせて積層し、該延伸ポリオレ
フィン系樹脂シートの延伸方向に対し、左右から同角度
で積層された延伸方向が三方向で交差する積層体は、得
られる積層体の物性がよりバランス良く補強される点で
好ましい方法である。
は、請求項1〜4記載の発明の積層体の製造方法におい
て、熱可塑性樹脂シートと交互に積層される延伸ポリオ
レフィン系樹脂シートの延伸方向が30〜150度の範
囲で交差するように積層されるものである。
フィン系樹脂シートの枚数が3枚以上である場合、これ
らの延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向の交差
する角度は、交差する最大角度を指すものである。これ
らの交差する角度が30度未満では、得られる積層体の
補強に方向性が現れ、得られる積層体の物性がバランス
良く補強されないおそれがあり、150度を超えると、
同様に積層体の物性がバランス良く補強されないおそれ
があるので上記範囲に限定され、より好ましくは60〜
120度の範囲である。
は、ポリオレフィン系樹脂成形体を芯材とし、該芯材上
に請求項1〜5記載の積層体の製造方法で得られる積層
体が芯材の成形時もしくは成形後に積層されることを特
徴とする。
フィン系樹脂は、特に限定されるものではないが、例え
ば、高密度ポリエチレン等のリエチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン等のプロピレン系樹脂が挙げられる。
によって決められるものであり特に限定されるものでは
ないが、例えば、平板、各種形状の波板等の板状体、ア
ングル、ハット型、コ字型等の型物、円管、角型管等の
管状物等が挙げられる。
るものではないが、例えば、押出成形機等の成形機を用
いて上記形状に一挙に成形されたものであってもよく、
一旦成形された板状、ロッド状の材料をプレス成形機等
の適宜成形機、加工治具を用いて二次加工されたもので
あってもよい。これらの芯材は、成形後に請求項1〜5
記載の積層体の製造方法で得られる積層体と積層される
方法が採られてもよいが、例えば、クロスヘッド押出成
形機を用いて芯材の成形時に同時にこれら積層体が積層
されてもよい。
は、叙上のように、延伸ポリオレフィン系樹脂シート
と、該延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い
溶融温度を有し、これと接着性を有する熱可塑性樹脂シ
ートを交互に積層する積層体構成を採り、上記延伸ポリ
オレフィン系樹脂シートの融点より低く、熱可塑性樹脂
シートの溶融温度以上の温度で、上記積層体を加圧接着
しつつ引き抜くものであるので、積層時に延伸ポリオレ
フィン系樹脂シートの配向が緩和することなく熱可塑性
樹脂シートと強固に積層され、高剛性及び高強度を有す
る積層体を得ることができるものである。
橋を施すことにより、高剛性及び高強度を更に、増強す
ることができる。
な同種の熱可塑性樹脂から構成されているので、高剛性
及び高強度を要求される構造部材や建築材料として好適
に使用された後、耐蝕性に優れ、自然に容易に還元しな
いが故に、廃棄物公害の汚名を着せられていたが、これ
ら有用プラスチックを極めて容易にリサイクルし得るも
のであって、環境並びに経済効果の両面から大いに貢献
し得るものである。
定の間隙を有する金型内を通過させて行われ、かつ間隙
を成す金型面のうち少なくとも片面が圧縮弾性率100
0〜10000kgf/cm2 の部材から構成されてい
るようにすれば、異形断面形状であっても積層に必要な
圧力付与の調整が簡易であり、延伸ポリオレフィン系樹
脂シートと熱可塑性樹脂シートの層間の気泡を押し潰し
て系外に抜き出すことができ、かつ積層時の延伸ポリオ
レフィン系樹脂シートの配向が緩和することなく熱可塑
性樹脂シートと強固に積層された、高剛性及び高強度を
有する積層体を得ることができる。
空状金型とその内部に位置するコア金型で構成される一
定の間隙を通過させて行われ、かつ間隙を成す金型面の
うち少なくとも片面が圧縮弾性率1000〜10000
kgf/cm2 の部材から構成されているようにすれ
ば、中空断面形状であっても積層に必要な圧力付与の調
整が簡易であり、延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱
可塑性樹脂シートの層間の気泡を押し潰して系外に抜き
出すことができ、かつ積層時の延伸ポリオレフィン系樹
脂シートの配向が緩和することなく熱可塑性樹脂シート
と強固に積層された、高剛性及び高強度を有する積層体
を得ることができるものである。
オレフィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートを用い、
この延伸ポリオレフィン系樹脂シートと熱可塑性樹脂シ
ートの積層シートがポリオレフィン系樹脂の両面または
片面に熱可塑性樹脂を積層しつつ共押出した後、延伸さ
せるという方法を採れば、延伸された共押出樹脂シート
間の接着層である熱可塑性樹脂シートの層を極めて薄く
することができるため、高強度、高剛性を有する延伸ポ
リオレフィン系樹脂シートの体積分率の増加が図れるも
のであり、その結果、高剛性及び高強度を有する積層体
を得ることができる。
は、叙上のように、延伸ポリオレフィン系樹脂シート
と、該延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い
溶融温度を有し、これと接着性を有する延伸度合の低い
延伸熱可塑性樹脂シートを交互に積層する積層体構成を
採り、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より
低く、熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上の温度で、上
記積層体を加圧接着しつつ引き抜くものであるので、積
層時に延伸ポリオレフィン系樹脂シートの配向が緩和す
ることなく熱可塑性樹脂シートと強固に積層され、高剛
性及び高強度を有する積層体を得ることができるもので
ある。
橋を施すことにより、高剛性及び高強度を更に、増強す
ることができる。
な同種の熱可塑性樹脂から構成されているので、高剛性
及び高強度を要求される構造部材や建築材料として好適
に使用された後、耐蝕性に優れ、自然に容易に還元しな
いが故に、廃棄物公害の汚名を着せられていたが、これ
ら有用プラスチックを極めて容易にリサイクルし得るも
のであって、環境並びに経済効果の両面から大いに貢献
し得るものである。
は、叙上のように、延伸ポリオレフィン系樹脂シート
と、該延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い
溶融温度を有し、これと接着性を有する熱可塑性樹脂シ
ートを交互に積層し、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シ
ートの融点より低温でかつ熱可塑性樹脂シートの融点以
上の温度で上記積層体を加圧接着し、一体積層後上記延
伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低温でかつ熱
可塑性樹脂シートの融点以上の温度を保持しつつ長手方
向に対して垂直の断面形状を変形させながら引き抜くも
のであるので、積層時に延伸ポリオレフィン系樹脂シー
トの配向が緩和することなく熱可塑性樹脂シートと強固
に積層され、高剛性及び高強度を有する積層体を得るこ
とができるものである。
橋を施すことにより、高剛性及び高強度を更に、増強す
ることができる。
な同種の熱可塑性樹脂から構成されているので、高剛性
及び高強度を要求される構造部材や建築材料として好適
に使用された後、耐蝕性に優れ、自然に容易に還元しな
いが故に、廃棄物公害の汚名を着せられていたが、これ
ら有用プラスチックを極めて容易にリサイクルし得るも
のであって、環境並びに経済効果の両面から大いに貢献
し得るものである。
は、叙上のように、熱可塑性樹脂シートと交互に積層さ
れる延伸ポリオレフィン系樹脂シート同士の延伸方向が
互いに交差するように積層されるものであるので、得ら
れる積層体の物性は方向性が実質的になくバランス良く
高剛性、高強度を賦与し得るものであり、構造部材や建
築材料として供することが可能となる。また、用いられ
る熱可塑性樹脂が、いずれも相互に良好な相溶性を示す
もので構成できるので、極めて容易にリサイクルし得る
ものであって、環境並びに経済効果の両面から大いに貢
献し得るものである。
は、叙上のように、熱可塑性樹脂シートと交互に積層さ
れる延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が30
〜150度、より好ましくは60〜120度の範囲で交
差するように積層されるものであるので、得られる積層
体の物性は方向性が実質的になくよりバランス良く高剛
性、高強度を賦与し得るものであり、構造部材や建築材
料として供することが可能となる。また、用いられる熱
可塑性樹脂が、いずれも相互に良好な相溶性を示すもの
で構成できるので、極めて容易にリサイクルし得るもの
であって、環境並びに経済効果の両面から大いに貢献し
得るものである。
は、叙上のように、ポリオレフィン系樹脂成形体を芯材
とし、該芯材上に請求項1〜5記載の発明の積層体の製
造方法で得られる積層体が芯材の成形時もしくは成形後
に積層されるものであるので、得られる積層体の物性は
板状体や型物等にあっては幅方向、管状体等にあっては
径方向の強度が著しく向上し、特に大きな曲げ力が負荷
された際に、破壊の起点となる圧縮力を負担する内側部
分の強度が十分に賦与されるものである。また、用いら
れる熱可塑性樹脂が、いずれも相互に良好な相溶性を示
すもので構成できるので、極めて容易にリサイクルし得
るものであって、環境並びに経済効果の両面から大いに
貢献し得るものである。
ら説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。
の一例を示す説明図であり、上下4段、各段10ロール
からなる繰出機1(段数及び各段のロール数は必要に応
じて適宜変更可能とされている)に長尺の延伸ポリオレ
フィン系樹脂シート11及び熱可塑性樹脂シート12が
回転可能な巻芯に巻重されて繰出可能に軸着されてい
る。
11及び熱可塑性樹脂シート12は、交互に積層される
ように繰り出される。次いで、交互に積層された延伸ポ
リオレフィン系樹脂シート11及び熱可塑性樹脂シート
12の積層体は、延伸ポリオレフィン系樹脂シート11
の融点より低く、熱可塑性樹脂シート12の溶融温度以
上の温度に加熱されている引抜金型(加熱)2で加圧接
着された状態で引き抜かれ、引抜金型(冷却)3で冷却
されて積層体が製造される。尚、上記積層体の厚さ方向
の圧縮力は、図2に示されるように両側縁が摺動して平
行移動するフラットな金型面が型締用油圧シリンダー2
3等によって圧縮/緩和される雄型21及び雌型22に
よって負荷され、積層体が圧縮された状態で負荷される
引抜力は、これらの引抜金型2及び3の後にある引抜機
4によって与えられる。
の他の例を示す説明図であり、繰出機201、加熱引抜
金型(H型)213及び引抜機214を含む製造装置が
用いられる。繰出機201は、水平方向に20ロール、
垂直方向に20ロールのロールスタンドを有し(段数及
び各段のロール数は必要に応じて適宜変更可能とされて
いる)、これらから延伸ポリオレフィン系樹脂シート2
11及び熱可塑性樹脂シート212は交互に積層されて
繰り出される。
型)213に引き込まれ、加圧接着されると共に、引抜
機214によって引張力が負荷され、上記加圧接着され
た状態で延伸ポリオレフィン系樹脂シート211の収縮
を抑制して引き抜かれる。加熱引抜金型(H型)213
は、図4に一実施例として示されるように金型型窩の断
面形状がH字状をなすものである。本引抜金型213の
一例を示せば、縦の2本の平行する溝の長さ及びこれら
をその中央部で繋ぐ横の溝の長さはいずれも125mm
であり、溝幅はいずれも1.8mmの幅で堀り抜かれて
いる。上記H字状の各々の溝に密接してハッチングでし
めしたP1部分は、該溝のスペーサーであって、該溝ス
ペーサーP1を適宜厚さのスペーサーと交換することに
よって一定の範囲において溝幅を増減することができ
る。
に示される引抜金型を用いて断面形状がH字状である積
層体を製造することができる。図5は、延伸ポリオレフ
ィン系樹脂シート211及び熱可塑性樹脂シート212
が交互に積層され、図4に示される引抜金型213に充
填された状態を示すものであるが、H字状の溝からなる
金型型窩の中央部に黒線で示されているのは、延伸ポリ
オレフィン系樹脂シート211もしくは熱可塑性樹脂シ
ート212の単一層を示すものではなく、これらの積層
体が皺になったり、折れ曲がったりすることなく平面を
保って均質に引き抜かれる状態を模式的に示すものであ
る。
H字状である積層体を製造する他、図6に示される引抜
金型を用いて円管状の積層体を製造し、或いは図7に示
される引抜金型を用いて角管状の積層体を製造し得るも
のである。図6に示された引抜金型(中空1)240
は、円管状積層体の製造用であり、得られる積層体の外
径に相当する直径の円柱体が堀り抜かれた中空状外型2
41と得られる積層体の内径に相当する直径の円柱体か
らなるコア型242からなり、中空状外型241及びコ
ア型242の両型間に形成される断面円環状の溝が金型
型窩である。上記コア型242の表層部に円環状にハッ
チングでしめしたP2部分は、該溝のスペーサーであっ
て、該溝スペーサーP2を適宜厚さの円環状スペーサー
と交換することによって一定の範囲において溝幅を増減
することができる。
は、角管状積層体の製造用であり、得られる積層体の外
形に相当する形状の角柱体が堀り抜かれた中空状外型2
51と得られる積層体の内形に相当する形状の角柱体か
らなるコア型252からなり、中空状外型251及びコ
ア型252の両型間に形成される断面角環状の溝が金型
型窩である。上記コア型252の表層部に角環状にハッ
チングでしめしたP3部分は、該溝のスペーサーであっ
て、該溝スペーサーP3を適宜厚さの角環状スペーサー
と交換することによって一定の範囲において溝幅を増減
することができる。
の他の例を各々示す説明図であり、図8(a)は、高密
度ポリオレフィン系樹脂に架橋剤及び光重合開始剤が添
加された架橋性高密度ポリオレフィン系樹脂層312及
びこれらの両側に積層された直鎖状低密度ポリエチレン
層313からなる3層の積層体310を製造するための
多層押出機による共押出の状況が概略的に示されたもの
であり、図8(b)は、上記積層体の直鎖状低密度ポリ
エチレン層313からなる一の表面層を除いたものにつ
いて同様に概略的に示されたものである。これらの共押
出法で得られた共押出シート310は、加熱炉の前後
に、繰出機及び引取機が設けられた延伸装置を用いて延
伸された後、図9に示された圧接引抜装置によって圧接
引抜成形される。
共押出シート311が繰出機301に装着されており、
これらの延伸共押出シート311同士が所望厚さとなる
ように積層されて繰り出される。図9においては、延伸
共押出シート311同士が上下6段、各段8ロールから
なる繰出機301から繰り出されて積層されているが、
これらの段数及びロール数は必要に応じて適宜変更可能
であり、積層枚数を制御し得るものであるが、これらの
延伸共押出シート311の一部を先の実施例において示
した延伸ポリオレフィン系樹脂シートもしくは熱可塑性
樹脂シートに置き換えることによって更に細かな延伸ポ
リオレフィン系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シートの構
成を制御することができる。
図2に示された引抜金型(加熱)2、引抜金型(冷却)
3及び引抜機4からなる構成において同じであり、引抜
金型(加熱)302は、両側縁が摺動して平行移動する
フラットな金型面を有する雄型321と雌型322とか
らなる分割型であり、これらは型締用油圧シリンダー等
によって開閉され、上記両金型間に挟圧される延伸ポリ
オレフィン系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シート積層体
に圧縮力が負荷される。これらの両金型321及び32
2は、延伸共押出シート311がその層構造を構成して
いる高密度ポリオレフィン系樹脂の融点より低く、熱可
塑性樹脂シートの溶融温度以上の温度に加熱されるよう
に、図示されていない加熱手段により加熱される。
抜金型(加熱)302で加圧接着された状態で引抜機3
04によって引き抜かれ、更にこの緊張された状態で同
形状の冷却された引抜金型(冷却)303間に挟み込ま
れて冷却されて引き抜かれ積層体が製造される。
抜装置は、図1及び図2に示された繰出機1、引抜金型
(加熱)2、引抜金型(冷却)3及び引抜機4からなる
構成において同じである。繰出機401は、上下6段、
各段8ロールからなり、これらのロールスタンドの段数
及び各段のロール数は必要に応じて適宜変更可能とされ
ている。引抜金型(加熱)402は、両側縁が摺動して
平行移動するフラットな金型面を有する分割型からな
り、型締用油圧シリンダー等によって圧縮/緩和力を負
荷する雄型と固定型からなる雌型からなり、これらの雄
型と雌型は、交互に積層された延伸ポリオレフィン系樹
脂シート411及び熱可塑性樹脂シート412が延伸ポ
リオレフィン系樹脂の融点より低く、熱可塑性樹脂シー
トの溶融温度以上の温度に加熱されるように、図示され
ていない加熱手段により加熱される。405は上記引抜
金型(加熱)402に加熱、圧接されている積層体を引
き抜くための引抜機であり、404は引抜金型(冷却)
であるが、引抜金型(加熱)402と引抜金型(冷却)
404の間に、所望断面形状に賦形するための加熱変形
金型403が設けられている。
の加熱変形金型403の型窩の断面形状を積層体の6断
面について、流れ方向に順次連続して変形されて行く過
程を模式的に示した説明図である。加熱変形金型403
の型窩の断面形状は、図11左端下に描かれている引抜
金型(加熱)402の引抜端面の平板状積層体の断面形
状で始まり、流れ方向に少しづつ変化させ、図11左端
上図から順次右方の形状に移行し、最終的に加熱変形金
型403の出口における型窩の断面形状は、図11右端
下に描かれている所望積層体の断面形状となっているの
である。図12に、加熱変形金型403の型窩の断面形
状を最終段階に至る特徴のある2断面について取り出し
て示す。図示するように加熱変形される積層体は、大き
く屈曲される部分の先端に引張力が負荷されないように
大きな湾曲構造をとり、加熱変形の際の圧縮力ないしは
引張力の大部分は、加熱変形される積層体の平板部にお
いて負荷されるように金型デザインすることが均質な強
度の積層体を得るために好ましい。
施の他の例を示す説明図であり、繰出機501及び圧接
引抜装置は、図1に示された繰出機1、引抜金型(加
熱)2、引抜金型(冷却)3及び引抜機4からなる構成
において基本的に同じである。
り出された延伸ポリオレフィン系樹脂シート511及び
熱可塑性樹脂シート512は、引抜金型(加熱)504
にて加熱加圧される前に、延伸ポリオレフィン系樹脂シ
ート511及び熱可塑性樹脂シート512の積層体を大
きく湾曲させながらスパイラル状に徐々にその湾曲径を
小さくしていく予備賦形装置502及び該巻回機503
によって管状に賦形される。次いで、上記管状に賦形さ
れた積層体は、引抜金型(加熱)504において加熱加
圧されて引き抜かれる。引抜金型(加熱)504は予備
賦形装置502及び該巻回機503によって既に管状に
賦形されている積層体を加熱加圧するものであるので、
加熱変形金型ともいえる。このようにして管状に賦形さ
れた積層体を引抜金型(加熱)504によって引抜成形
するこのであるが、これ以降の工程は、先に示した各実
施例と同様である。
えて複数の位置から延伸ポリオレフィン系樹脂シート5
11及び熱可塑性樹脂シート512ないしはその群分け
された積層体を供給するようになされてもよい。図13
においては4個の予備賦形装置522、523、524
及び525が設けられている。また、巻回機503は、
複数の予備賦形装置502を一台で賄ってもよいが、予
備賦形装置の作動状態に応じて2台以上が用いられても
よい。
体の形状に応じて作製されるが、二分割金型であり、引
き抜かれる方向に断面積が減少する引き抜き金型である
点において先に示した各実施例において用いた引抜金型
と共通しており、これらの引抜金型の開閉及び断面積を
減少させる際の圧力は、型締用油圧シリンダー等によっ
て開閉ないしは負荷される。上記引抜金型(加熱)50
4は、交互に積層された延伸ポリオレフィン系樹脂シー
ト511及び熱可塑性樹脂シート512が延伸ポリオレ
フィン系樹脂の融点より低く、熱可塑性樹脂シートの溶
融温度以上の温度に加熱されるように、図示されていな
い加熱手段により加熱される。引抜金型(加熱)504
にて加熱圧縮された積層体は、引抜機506の引抜力の
負荷により引抜かれ、その間で引抜金型(冷却)505
で冷却されて、均質に強化された強度を有する積層体が
得られる。
施の他の例を示す説明図であり、図13に示された実施
例の予備賦形装置502としては、二対の予備賦形装置
622及び632を用いるものであって、一の予備賦形
装置622は他の予備賦形装置632に対して反対方向
(積層された積層体の流れ方向に対し対称的にな方向)
から同角度で巻回され管状に賦形される。尚、予備賦形
装置602及び巻回機603によって巻回されて賦形さ
れる延伸ポリオレフィン系樹脂シート611及びこれら
が積層された積層体が急激な曲げ力によって座屈しない
ように大きく湾曲させながらスパイラル状に徐々にその
湾曲径を小さくしていくことは図13に示した実施例と
同様である。
3によって巻回されて賦形された積層体は、引抜金型
(加熱)604にて引抜成形された後、図10で示した
加熱変形金型403と同様に、熱変形金型605によっ
て所望形状に加熱変形して賦形される。以降の工程は、
先に示した各実施例と同様に、引抜機607によって引
抜力が負荷され、上記 引抜金型(加熱)604、熱変
形金型605及び引抜金型(冷却)606における積層
体を引き抜き、冷却されて、均質に強化された強度を有
する積層体が得られる。
施例において、作製された積層体の幾つかを掲げる。こ
れらは例示された形態に限定されるものではなく、各種
の応用が可能であるが、例えば、図15(a)延伸ポリ
オレフィン系樹脂シート511の延伸方向が各々直交す
るように積層されたもの、(b)延伸ポリオレフィン系
樹脂シート511が各々逆に巻回され、得られる管状積
層体の管軸方向に特定角度をもって巻回されもの、
(c)図15(b)の延伸ポリオレフィン系樹脂シート
511に替えて細幅の延伸ポリオレフィン系樹脂シート
511からなる所謂フラットヤーンを同様に積層してな
るもの等が挙げられる。
(d)〜(f)に示される板状の積層体とすることもで
きる。図15(d)は、延伸ポリオレフィン系樹脂シー
ト511及び熱可塑性樹脂シート512の交互積層体を
各々積層体の長さ方向に平行及び直交するように積層さ
れたもの、(e)長さ方向に供給される熱可塑性樹脂シ
ート512にその長さ方向に対して特定角度をもって延
伸ポリオレフィン系樹脂シート511をその延伸方向が
各々逆になるようにスパイラル状に巻回して貼付された
もの、(f)長さ方向に供給される熱可塑性樹脂シート
512にその長さ方向に対して延伸ポリオレフィン系樹
脂シート511がその延伸方向が直交するように巻回さ
れ、更に、延伸ポリオレフィン系樹脂シート511の延
伸方向に対し、各々その延伸方向が逆になるように2以
上の延伸ポリオレフィン系樹脂シート511が巻回され
たもの、もしくは図15(f)の熱可塑性樹脂シート5
12の長さ方向に対してその延伸方向が直交するように
巻回された延伸ポリオレフィン系樹脂シート511に替
えて、熱可塑性樹脂シート512の長さ方向に対してそ
の延伸方向が平行するように延伸ポリオレフィン系樹脂
シート511を巻回した3元積層体等が挙げられる。
ラインに付加して、図15(d)の板状積層体を製造す
る過程で図15(g)に示される断面形状を有する異型
成形積層体とされてもよく、図15(e)の板状積層体
を図15(h)に示される断面形状を有する異型成形積
層体とされてもよい。
施の他の例を示す説明図であり、図16左端に示された
押出機701によって成形された管状芯材713上に、
延伸ポリオレフィン系樹脂シート721及び熱可塑性樹
脂シート722の交互積層体を大きく湾曲させながらス
パイラル状に徐々にその湾曲径を小さくしていく予備賦
形装置703及び該巻回機704によって管状に積層さ
れる。尚、711は押出機701の管状芯材713成形
用金型であり、712は同冷却金型、702は繰出機で
ある。
加圧接着された状態で引抜機707によって引き抜か
れ、その間に引抜金型(冷却)706で冷却されて積層
体が製造される。
施の他の例を示す説明図であり、図17左端に示された
押出機801によって成形された板状芯材813上に、
延伸ポリオレフィン系樹脂シート821及び熱可塑性樹
脂シート822の交互積層体を大きく湾曲させながらス
パイラル状に巻回させながら、徐々にその湾曲径を小さ
くして最終的に偏平化していく予備賦形装置803及び
該巻回機804によって板状に積層する。
05によって板状体から所望形状に少しづつ隆起/陥没
の程度を強めて行き、前述するように屈曲位置において
予め大きく湾曲した形状に誘導しながら最終的所望断面
形状に屈曲させた異型成形体が形成され、次いで引抜金
型(加熱変形型)805の出口の断面形状が入口の断面
形状となり外形を維持しながら徐々にその厚さが減ずる
型窩が形成された引抜金型(加熱)806によって形成
された異型成形体が加圧され、引抜機808によって引
き抜かれ、引抜金型(冷却)807で冷却されて異型成
形された積層体が製造される。
施例において、作製された積層体の幾つかを掲げる。こ
れらは例示された形態に限定されるものではなく、各種
の応用が可能であるが、例えば、図18(a)管状芯材
813の外面に熱可塑性樹脂シート822と交互に延伸
ポリオレフィン系樹脂シート821をその延伸方向が円
筒状芯材813の軸線に平行するように積層したもの、
図18(b)管状芯材813の外面に熱可塑性樹脂シー
ト822と交互に延伸ポリオレフィン系樹脂シート82
1をその延伸方向が管状芯材813の径方向に平行する
ように積層したもの、図18(c)管筒状芯材813の
外面に熱可塑性樹脂シート822と交互に延伸ポリオレ
フィン系樹脂シート821を円筒状芯材813の軸線に
対して互いにその延伸方向が同一角度で、且つ、巻回方
向が互いに逆回転となるように積層されたもの、図18
(d)図18(c)の延伸ポリオレフィン系樹脂シート
821に替えて細幅の延伸ポリオレフィン系樹脂シート
からなる所謂フラットヤーンを同様に積層してなるもの
等が挙げられる。
層体とすることもでき、更には、前述するように、加熱
変形金型を製造ラインに付加して、異型成形積層体とす
ることもできる。
に加熱された同方向2軸押出機で、高密度ポリエチレン
{融点135℃、メルトインデックス(以下、MIと称
し、無名数で表す)1g/10分}と、これと別個に供
給される該高密度ポリエチレン100重量部に対し、各
々3重量部のトリアリルシアヌレート(架橋助剤)及び
ベンゾフェノン(光開始剤)と均一に混合し、Tダイに
よって厚さ3mmの高密度ポリエチレンシートを作製し
た。
の前後に、繰出機及び引取機が設けられた延伸装置を用
い、繰出速度1m/分、引取速度30m/分(延伸倍率
30倍)、加熱温度100℃の条件で延伸処理し、厚さ
0.15mm、幅125mmの延伸ポリエチレンシート
を作製した。
水銀灯にて紫外線照射を10秒間行い、架橋処理を行っ
た後、該延伸ポリエチレンシートを粗面化するため、一
方のロール温度が200℃、他方のロール温度が50℃
に温度調節された第1のピンチロールと、ロール温度の
みが逆になった第2のピンチロール間を、上記延伸ポリ
エチレンシート表面が200℃のロール表面と50℃の
ロール表面に交互に接触するように挟圧して、ライン速
度20m/分で通過させ、延伸ポリエチレンシート表面
を粗面化した。表面形状測定器(日本真空技術社製、商
品名「Dektak303」)で測定した結果、上記粗
面化処理によって、延伸ポリエチレンシートの中心線表
面粗さ(Ra)は2μmであった。
度ポリエチレン(融点123℃、MI=0.8)をイン
フレーション成形法で、厚さ0.03mmの上記延伸ポ
リエチレンシートと接着性を有する熱可塑性樹脂シート
を作製した。
脂シートを、図1及び図2に示される圧接引抜装置を用
いて積層体を作製した。
と熱可塑性樹脂シート19枚を交互に積層されるように
繰り出し、雄雌両金型21及び22共、130℃に加熱
された加熱金型2と、次いで、雄雌両金型共、20℃に
冷却された冷却金型3の間に挟み込み、加熱金型2では
10kgf/cm2 、冷却金型3では1kgf/cm2
の圧力が上記積層体に負荷され、この状態で、該積層体
に100kgf/cm2 の引抜力が加わるように引抜機
4によって引き抜き、厚さ3.5mmの積層体を作製し
た。
シート表面粗面化工程を省いたこと以外、実施例1と同
様にして積層体を作製した。
とし、該積層体の長さ方向の両端をシートクランプ治具
を用いて固定し、プレス成形機(50トン)を用いて実
施例1と同様の熱、冷却条件にて、加熱時には10kg
f/cm2 、冷却時には1kgf/cm2 の圧力が上記
積層体に負荷されるようにプレス成形し、厚さ3.5m
mの積層体を作製した。
層体の性能を評価するため、幅10mm、長さ80mm
の試験片を切り出し、曲げ強さ及び曲げ弾性率を、JI
SK 7171に準拠して測定した。尚、測定は支点間
距離=70mmで行った。測定結果は表1に示す。
樹脂シートは、実施例1と同様にして作製され、同様に
表面粗面化されたものが用いられた。
トは、実施例1と同様にして作製されたものが用いられ
た。
に構成されている圧接引抜装置が用いられた。先ず、水
平軸ロール及び垂直軸ロールより、上記延伸ポリエチレ
ンシート20枚と熱可塑性樹脂シート20枚が交互に積
層されるように繰り出し、130℃に加熱された加熱引
抜金型213に図5に示すように引き込み、加熱引抜金
型213では12kgf/cm2 の圧力が上記積層体に
負荷され、この状態で、該積層体に50kgf/cm2
の引抜力が加わるように引抜機214によって引き抜
き、上記引抜力が負荷された状態で冷風機より10℃の
冷風を吹き付けることによって冷却して厚さ1.8mm
のH型積層体を作製した。尚、加熱引抜金型213内面
には、圧縮弾性率5000kgf/cm2 のPTFEが
用いられた。
3に替えて図6に示す寸法の円管用加熱引抜金型240
を用い、図3に示す繰出機より実施例3で用いた延伸ポ
リエチレンシート15枚と熱可塑性樹脂シート14枚が
交互に積層されるように繰り出し、130℃に加熱され
た加熱引抜金型240にシートを丸めて引き込み、加熱
引抜金型240では13kgf/cm2の圧力が上記積
層体に負荷され、この状態で、該積層体に50kgf/
cm2 の引抜力が加わるように引抜機214によって引
き抜き、実施例3と同様に冷却して厚さ2.7mmの中
空状積層体を作製した。尚、コア金型242の外面に
は、圧縮弾性率5000kgf/cm2 のPTFEを用
いた。
3に替えて図7に示す寸法の角管用加熱引抜金型250
を用い、図3に示す繰出機より実施例3で用いた延伸ポ
リエチレンシート15枚と熱可塑性樹脂シート14枚が
交互に積層されるように繰り出し、130℃に加熱され
た加熱引抜金型240にシートを丸めて引き込み、加熱
引抜金型250では13kgf/cm2の圧力が上記積
層体に負荷され、この状態で、該積層体に50kgf/
cm2 の引抜力が加わるように引抜機214によって引
き抜き、実施例3と同様に冷却して厚さ2.7mmの中
空状積層体を作製した。尚、コア金型242の外面に
は、圧縮弾性率5000kgf/cm2 のPTFEを用
いた。
000kgf/cm2 の炭素鋼材を用いたこと以外は実
施例3と同じとした。
2 の圧力が上記積層体に負荷され、この状態で、該積層
体に150kgf/cm2 の引抜力が加わるように引抜
機214によって引き抜き、厚さ1.8mmのH型積層
体を作製しようとしたが、延伸ポリエチレンシートが損
傷し、作製が不可能であった。
12000kgf/cm2 のカーボン繊維強化PTFE
を用いたこと以外は実施例4と同じとした。
2 の圧力が上記積層体に負荷され、この状態で、該積層
体に140kgf/cm2 の引抜力が加わるように引抜
機214によって引き抜き、厚さ2.7mmの中空状積
層体を作製しようとしたが、延伸ポリエチレンシートが
損傷し、作製が不可能であった。
400kgf/cm2 のエチレンプロピレンゴム(EP
DM)を用いたこと以外は実施例5と同じとした。
の圧力が上記積層体に負荷され、この状態で、該積層体
に60kgf/cm2 の引抜力が加わるように引抜機2
14によって引き抜き、厚さ2.7mmの中空状積層体
を作製したが、製造開始後、間もなく、コア金型のEP
DMが破損し、作製が不可能であった。
を評価するため、幅10mm、長さ80mmの試験片を
切り出し、曲げ強さ及び曲げ弾性率を、JIS K 7
171に準拠して測定した。尚、測定は支点間距離=7
0mmで行った。測定結果は表2に示す。
ポリオレフィン系樹脂及び熱可塑性樹脂として、高密度
ポリエチレン{融点135℃,メルトインデックス(以
下、MIと称し、無名数で表す)1g/10分}と、こ
れと別個に供給される該高密度ポリエチレン100重量
部に対し、各々3重量部のトリアリルシアヌレート(架
橋助剤)及びベンゾフェノン(光開始剤)と均一に混合
した樹脂を同方向2軸押出機305より、更にその片面
及び両面に、直鎖状低密度ポリエチレン(融点123
℃,MI=0.8)を2層(片面)及び3層(両面)で
他の同方向2軸押出機305より各々温度200℃で押
出し、Tダイにより厚さ3mmのシートを共押出した。
ここで、熱可塑性樹脂に直鎖状低密度ポリエチレンを用
いたのは、高密度ポリエチレンに対して結晶構造が近く
共押出時においてこれらの界面が共結晶化しやすく、そ
のため、高強度を得やすいためである。
出機及び引取機が設けられた延伸装置を用い、繰出速度
1m/分、引取速度30m/分(延伸倍率30倍)、加
熱温度100℃の条件で延伸処理し、3層の延伸共押出
シートにおいては延伸共押出シートの総厚みが0.16
mm、幅125mmでそれぞれ高密度ポリエチレンの厚
み0.15mm、直鎖状低密度ポリエチレンの厚み0.
005mm、2層の延伸共押出シートにおいては延伸共
押出シートの総厚みが0.155mmで、それぞれ高密
度ポリエチレンの厚み0.15mm、直鎖状低密度ポリ
エチレンの厚み0.005mmの延伸共押出シートを作
製した。
れる圧接引抜装置を用いて積層体を作製した。先ず、上
記3層延伸共押出シート20枚を積層し、さらにその積
層体の両面に2層の延伸共押出シートが、その延伸シー
トが外側に向くように積層されるように繰り出し、雄雌
両金型321及び322共、130℃に加熱された引抜
金型(加熱)302と、次いで、雄雌両金型共、20℃
に冷却された冷却金型303の間に挟み込み、引抜金型
(加熱)302では10kgf/cm2 、引抜金型(冷
却)303では1kgf/cm2 の圧力が上記積層体に
負荷され、この状態で、該積層体に100kgf/cm
2 の引抜力が加わるように引抜機304によって引き抜
き、厚さ3.5mmの積層体を作製した。
2層の共押出シートを延伸し、高密度ポリエチレンの厚
み0.15mm、直鎖状低密度ポリエチレンの厚みを
0.05mmとし、19枚の2層延伸共押出シートを積
層し、その片面に延伸された厚み0.15mmの延伸ポ
リエチレンシートが積層されるように繰り返し厚さ4m
mの積層体を作製した。
より高密度ポリエチレンを厚さ3mmで押し出した後、
延伸し、高密度ポリエチレンの厚み0.15mmを作製
し、またインフレーションにより直鎖状低密度ポリエチ
レンのシートを厚さ0.005mmで作製したが、直鎖
状低密度ポリエチレンのシート厚さ0.005mmの成
形時に破断し作製が不可能であった。
より高密度ポリエチレンを厚さ3mmで押し出した後、
延伸し、高密度ポリエチレンの厚み0.15mmを作製
し、またインフレーションにより直鎖状低密度ポリエチ
レンのシートを厚さ0.01mmで作製した後、延伸さ
れた高密度ポリエチレンシートに直鎖状低密度ポリエチ
レンのシートをラミネートしたが、ラミネート時におい
て直鎖状低密度ポリエチレンのシートの厚さ0.01m
mが薄いため、ラミネート時に溶融破断しラミネートが
不可能であった。
積層体の性能を評価するため、幅10mm、長さ80m
mの試験片を切り出し、曲げ強さ及び曲げ弾性率を、J
ISK 7171に準拠して測定した。尚、測定は支点
間距離=70mmで行った。
られた積層体の界面における接着製法を評価するため、
積層体のピール試験を、接着JIS K 6854T型
はく離に準拠して行った。上記の測定結果を併せて表3
に示す。
樹脂シートは、実施例1と同様にして作製され、同様に
表面粗面化されたものが用いられた。
トは、実施例1と同様にして作製されたものが用いられ
た。
脂シートを、図10に示される変形引抜装置を用いて積
層体を作製した。
と熱可塑性樹脂シート19枚を交互に積層されるように
繰り出し、130℃に加熱された引抜金型(加熱)40
2及び加熱変形金型403、次いで、20℃に冷却され
た冷却金型404の間に挟み込み、引抜金型(加熱)4
02では10kgf/cm2 、また加熱変形金型403
は250mmの長さを4基揃え変形においては全長10
00mmで断面に変形を加え、この状態で、引抜機40
5によって引き抜き、厚さ5mmの積層体を作製した。
とし、予め図11に示す最終形状に変形させた後、その
形状を保ったまま加熱金型を通過させて積層体を作製し
た。
とし、加熱変形金型403では加熱温度を100℃とし
て積層体を作製した。
積層体の性能を評価するため、幅10mm、長さ80m
mの試験片を切り出し、曲げ強さ及び曲げ弾性率を、J
ISK 7171に準拠して測定した。尚、測定は支点
間距離=70mmで行った。測定結果は表4に示す。
樹脂シートは、実施例1と同様にして作製され、同様に
表面粗面化されたものが用いられた。
トは、実施例1と同様にして作製されたものが用いられ
た。
脂シートを、図13に示される周方向強化引抜装置を用
いて積層体を作製した。
と熱可塑性樹脂シート19枚を交互に積層されるように
繰り出し、上記延伸ポリエチレンシート及び熱可塑性樹
脂シートを4群に分かち、その一群を予備賦形装置52
2により緩やかにスパイラル状に巻回しながら徐々に巻
回度合いを強め、巻回機503によって進行方向に対し
て60度の角度で巻回して円管状に賦形し、更に他の一
群は次の予備賦形装置532によって進行方向に対して
120度の角度で巻回して互いにその延伸方向が交差す
るように積層される。予備賦形装置524及び525に
よってこれを繰り返して4群の全シートを積層する。
30℃に加熱された加熱変形金型504、次いで、20
℃に冷却された冷却金型505の間に挟み込み、この状
態で、引抜機506によって引き抜き、外径80mm
φ、肉厚5mmの円管状積層体を作製した。
樹脂シートは、実施例1と同様にして作製され、同様に
表面粗面化されたものが用いられた。
トは、実施例1と同様にして作製されたものが用いられ
た。
ンシートの延伸方向が管軸に対して90度をなすように
上記延伸ポリエチレンシート20枚と熱可塑性樹脂シー
ト19枚を交互に積層して実施例9と同サイズの円管状
積層体を作製した。
エチレン系樹脂シート20枚を熱可塑性樹脂シート介在
させることなく、得られた円管状積層体の管軸に平行に
積層して実施例9と同サイズの円管状積層体を作製し
た。
た積層体の性能を評価するため、外径80mmφ×肉厚
5mm×長さ1200mmの試料を切り取り、曲げ強さ
及び弾性率をJIS K 6911に準拠して測定し
た。尚、測定は支点間距離は1000mmとした。測定
結果は表5に示す。
樹脂シートは、実施例1と同様にして作製され、同様に
表面粗面化されたものが用いられた。
トは、実施例1と同様にして作製されたものが用いられ
た。
いて含芯材積層体が製造された。先ず、図面左端の押出
機701を用いて実施例1で用いた高密度ポリエチレン
により、外径76mmφ、肉厚4mmの管状芯材713
を成形し、延伸ポリエチレン系樹脂シート721及び熱
可塑性樹脂シート722の繰出機702の中央部を貫通
して図面右端の引抜機707によって図面右方に引き取
られる。芯材用金型711を出た管状芯材713は冷却
金型712によって冷却され、繰出機702の中央部を
貫通して移送される間に延伸ポリエチレン系樹脂シート
721及び熱可塑性樹脂シート722の融着に支障のな
い程度に表面は乾燥されている。
枚と熱可塑性樹脂シート19枚を交互に積層されるよう
に繰り出し、上記延伸ポリエチレンシート721及び熱
可塑性樹脂シート722を4群に分かち、その一群を予
備賦形装置733により緩やかにスパイラル状に巻回し
ながら徐々に巻回度合いを強め、巻回機704によって
進行方向に対して60度の角度で巻回して管状芯材71
3表面に密着させ、更に他の一群は次の予備賦形装置7
34によって進行方向に対して120度の角度で巻回し
て互いにその延伸方向が交差するように積層される。こ
れを予備賦形装置735及び736によって繰り返して
行い4群の全シートを積層する。
30℃に加熱された引抜金型(加熱)705、次いで、
20℃に冷却された冷却金型706の間に挟み込み、こ
の状態で、引抜機707によって引き抜き、外径80m
mφ、肉厚5mmの図18(c)に示される円管状積層
体を作製した。
レンシート721と熱可塑性樹脂シート722の積層体
を管状芯材713の軸線方向に延伸ポリエチレンシート
721の延伸方向が90度の角度をなすように隙間なく
巻回して積層したこと以外、実施例11と同様にして図
18(b)に示される円管状積層体を作製した。
レンシート721と熱可塑性樹脂シート722の積層体
を芯材の軸線方向に延伸ポリエチレンシート721の延
伸方向が平行するように隙間なく積層したこと以外、実
施例11と同様にして図18(a)に示される円管状積
層体を作製した。
6に示される圧接引抜装置を用いて、実施例1で用いた
延伸ポリエチレン系樹脂シート60枚を円管状芯材や熱
可塑性樹脂シート介在させることなく、延伸ポリエチレ
ン系樹脂シートの延伸方向が得られた円管状積層体の管
軸に平行になるように予備賦形装置703で円管状に賦
形しながら積層し、引抜金型(加熱)において加熱挟圧
し、引抜機707によって引き抜き、その間、冷却金型
706にて冷却され、実施例13と同サイズの円管状積
層体を作製した。
られた積層体の性能を評価するため、外径80mmφ×
肉厚5mm×長さ1200mmの試料を切り取り、曲げ
強さ及び弾性率をJIS K 6911に準拠して測定
した。尚、測定は支点間距離は1000mmとした。測
定結果は表6に示す。
うに構成されているので、積層時に延伸ポリオレフィン
系樹脂シートの配向が緩和することなく熱可塑性樹脂シ
ートと強固に積層され、高剛性及び高強度を有する積層
体を得ることができるものである。
な同種の熱可塑性樹脂から構成されているので、高剛性
及び高強度を要求される構造部材や建築材料として好適
に使用された後、耐蝕性に優れ、自然に容易に還元しな
いが故に、廃棄物公害の汚名を着せられていたが、これ
ら有用プラスチックを極めて容易にリサイクルし得るも
のであって、環境並びに経済効果の両面から大いに貢献
し得るものである。
説明図である。
例の説明図である。
である。
を模式的に示す断面図である。
図である。
図である。
作に用いた押出機の説明図である。
例の説明図である。
施例の説明図である。
推移を併記して示す図である。
図である。
施例の説明図である。
施例の説明図である。
5に示された実施例で得られる積層体の一部切欠斜視図
である。
施例の説明図である。
施例の説明図である。
7に示された実施例で得られる積層体の一部切欠斜視図
である。
2、802:繰出機 11、211、411、511、611、721、82
1:延伸ポリエチレンシート 12、212、412、512、612、722、82
2:熱可塑性樹脂シート 2、213、302、402、504、604、70
5、806:引抜金型(加熱) 21、321:雄型 22、322:雌型 23:油圧シリンダー 3、303、404、505、606、706、80
7:引抜金型(冷却) 4、214、304、405、506、607、70
7、808:引抜機 213:加熱引抜金型(H型) 240:加熱引抜金型(中空1) 250:加熱引抜金型(中空2) 241、251:中空状外型 242、252:コア型 P1、P2、P3:スペーサー 310:共押出シート 311:延伸共押出シート 312:ポリエチレンシート 313:熱可塑性樹脂シート 305、701、801:押出機 306、711、811:押出金型 403、605、805:加熱変形金型 712、812:冷却金型 502、522、523、524、525、602、6
22、632、703、733、734、735、73
6、803、831、832:予備賦形装置 503、603、704、804:巻回機 713、813:管状芯材
Claims (6)
- 【請求項1】 延伸ポリオレフィン系樹脂シートと、該
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い溶融温
度を有し、これと接着性を有する熱可塑性樹脂シートを
交互に積層し、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの
融点より低く、熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上の温
度で、上記積層体を加圧接着しつつ引き抜くことを特徴
とする積層体の製造方法。 - 【請求項2】 延伸ポリオレフィン系樹脂シートと、該
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い溶融温
度を有し、これと接着性を有する延伸度合の低い延伸熱
可塑性樹脂シートを交互に積層し、上記延伸ポリオレフ
ィン系樹脂シートの融点より低く、延伸度合の低い延伸
熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上の温度で、上記積層
体を加圧接着しつつ引き抜くことを特徴とする積層体の
製造方法。 - 【請求項3】 延伸ポリオレフィン系樹脂シートと、該
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの融点より低い溶融温
度を有し、これと接着性を有する熱可塑性樹脂シートを
交互に積層し、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの
融点より低温でかつ熱可塑性樹脂シートの融点以上の温
度で上記積層体を加圧接着し、一体積層後、上記延伸ポ
リオレフィン系樹脂シートの融点より低温でかつ熱可塑
性樹脂シートの融点以上の温度を保持しつつ長手方向に
対して垂直の断面形状を変形させながら引き抜くことを
特徴とする積層体の製造方法。 - 【請求項4】 熱可塑性樹脂シートと交互に積層される
延伸ポリオレフィン系樹脂シート同士の延伸方向が互い
に交差するように積層されるものである請求項1〜3記
載の積層体の製造方法。 - 【請求項5】 熱可塑性樹脂シートと交互に積層される
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が30〜1
50度の範囲で交差するように積層されるものである請
求項1〜4記載の積層体の製造方法。 - 【請求項6】 ポリオレフィン系樹脂成形体を芯材と
し、該芯材上に請求項1〜5記載の積層体の製造方法で
得られる積層体が芯材の成形時もしくは成形後に積層さ
れることを特徴とする積層体の製造方法。
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JP27985798 | 1998-10-01 | ||
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