JP2008105368A - 積層成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+20℃の温度で引抜延伸して得られた引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、接着剤層と熱可塑性樹脂層を順次共押出により積層することを特徴とする積層成形体の製造方法。
【選択図】 図9
Description
ポリエチレンテレフタレート(ユニチカ社製、商品名「NEH−2070」、極限粘度0.88)を溶融押出成形した後急冷して厚さ2.5mmのポリエチレンテレフタレートシート(結晶化度1.3%)を得た。得られたポリエチレンテレフタレートシートを延伸装置(協和エンジニアリング社製)に供給し、80℃に予熱した後、74℃に加熱され、延伸方向に0.05m/分の速度で回転している一対のロール(ロール間隔0.5mm)間を2m/minの速度で引抜延伸して、延伸倍率が約5倍、厚さ0.5mmの引抜延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。
ポリエチレンテレフタレート(ユニチカ社製、商品名「NEH−2070」、極限粘度0.88)を溶融押出成形した後急冷して厚さ2.5mmのポリエチレンテレフタレートシート(結晶化度1.3%)を得た。得られたポリエチレンテレフタレートシートを延伸装置(協和エンジニアリング社製)に供給し、80℃に予熱した後、74℃に加熱され、延伸方向に0.05m/分の速度で回転している一対のロール(ロール間隔0.5mm)間を2m/minの速度で引抜延伸し、更に、熱風加熱槽中でポリエチレンテレフタレートシート表面温度を180℃に加熱し、出口速度2.5m/minに設定してロール延伸して、延伸倍率が約5倍、厚さ0.5mmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。
実施例2で得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートシートの両面を下記条件でコロナ放電処理を施し、表面酸化処理一軸延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。 放電量:133W・min/m2
シート処理速度:7m/分
シート/電極間距離:2mm
2 熱可塑性ポリエステル系樹脂製織布ホットメルト型接着剤シート
3 ホーン
4 ローレット
5 融着部位
6 第1の金型
7 第2の金型
8 芯材通路
9 テーパ部
10 積層体
11 樹脂溜り部
12 階段部
Claims (42)
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+20℃の温度で引抜延伸して得られた引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、接着剤層と熱可塑性樹脂層を順次共押出により積層することを特徴とする積層成形体の製造方法。
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの、示差走査熱量計で測定した結晶化度が10%未満であることを特徴とする請求項1記載の積層成形体の製造方法。
- 引抜延伸が、上記温度に設定された一対のロール間を通して行うことを特徴とする請求項1又は2記載の積層成形体の製造方法。
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+10℃の温度で予熱した後、一対のロール間を通すことを特徴とする請求項3記載の積層成形体の製造方法。
- 上記シートを、同一条件の引抜速度でロールが回転していない状態で引き抜いた際の送り速度と実質的に同一速度以下の速度で該ロールを引抜方向に回転させることを特徴とする請求項3又は4記載の積層成形体の製造方法。
- 引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの延伸倍率が2〜9倍であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度〜融解ピークの立ち上がり温度であって、引抜延伸温度より30℃以上高くない温度で熱固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定を引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さが実質的に変化しない状態で行うことを特徴とする請求項7記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定された引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さが、熱固定前の引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さの0.95〜1.1であることを特徴とする請求項7又は8記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定時間が、10秒〜10分であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定された引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、ガラス転移温度〜融点未満の温度で、実質的に張力がかからない状態でアニールすることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の積層成形体の製造方法。
- アニールする温度が、ガラス転移温度〜昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度の範囲であることを特徴とする請求項11に記載の積層成形体の製造方法。
- アニール時間が10秒以上であることを特徴とする請求項11又は12記載の積層成形体の製造方法。
- 引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、表面酸化処理又は表面加水分解処理を施し、次いで、接着剤層と熱可塑性樹脂層を順次共押出により積層することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 表面酸化処理が、コロナ放電処理又はクロム酸処理であることを特徴とする請求項14項記載の積層成形体の製造方法。
- 接着剤が、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 熱可塑性樹脂が塩化ビニル樹脂であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 第1の供給口及び第2の供給口が設けられている第1の金型と、第1の金型との間に芯材通路を形成する第2の金型よりなる押出成形用金型の芯材通路に、引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを供給し、第1の供給口から引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートに接着剤を押出被覆し、第2の供給口から熱可塑性樹脂を押出被覆することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の第1の供給口直前の芯材通路における引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと芯材通路内壁面との距離をT1、距離がT1である第1の供給口の上流側の芯材通路の距離をL1とし、第2の供給口直前の芯材通路における引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと芯材通路内壁面との距離をT2、距離がT2である第2の供給口の上流側の芯材通路の距離をL2とした場合、L1/T1>L2/T2であることを特徴とする請求項18記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の第1の供給口と第2の供給口の間の芯材通路に樹脂溜りが形成されていることを特徴とする請求項18又は19記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の第1の供給口と第2の供給口の間の芯材通路のクリアランスが、次第に又は段階的に狭くなされていることを特徴とする請求項19又は20記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の開口部から芯材通路の入口まで次第にクリアランスが小さくなるようにテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 引抜延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、更に、該引抜延伸温度より高い温度で一軸延伸し、得られた一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、接着剤層と熱可塑性樹脂層を順次共押出により積層することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 一軸延伸温度が、昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度〜融解ピークの立ち上がり温度であることを特徴とする請求項23記載の積層成形体の製造方法。
- 一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの合計延伸倍率(引抜延伸倍率×一軸延伸倍率)が3〜8倍であることを特徴とする請求項23又は24記載の積層成形体の製造方法。
- 一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度〜融解ピークの立ち上がり温度であって、一軸延伸温度より30℃以上高くない温度で熱固定することを特徴とする請求項23〜25のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定を一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さが実質的に変化しない状態で行うことを特徴とする請求項26記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定された一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さが、熱固定前の一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さの0.95〜1.1であることを特徴とする請求項26又は27記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定時間が、10秒〜10分であることを特徴とする請求項26〜28のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 熱固定された一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、ガラス転移温度〜融点未満の温度で、実質的に張力がかからない状態でアニールすることを特徴とする請求項26〜29のいずれか1項に記載の積層成形体の製造方法。
- アニールする温度が、ガラス転移温度〜昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度の範囲であることを特徴とする請求項30に記載の積層成形体の製造方法。
- アニール時間が10秒以上であることを特徴とする請求項30又は31記載の積層成形体の製造方法。
- 一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、表面酸化処理又は表面加水分解処理を施し、次いで、接着剤層と熱可塑性樹脂層を順次共押出により積層することを特徴とする請求項23〜32のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 表面酸化処理が、コロナ放電処理又はクロム酸処理であることを特徴とする請求項33項記載の積層成形体の製造方法。
- 接着剤が、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項23〜34のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 熱可塑性樹脂が塩化ビニル樹脂であることを特徴とする請求項23〜35のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 第1の供給口及び第2の供給口が設けられている第1の金型と、第1の金型との間に芯材通路を形成する第2の金型よりなる押出成形用金型の芯材通路に、一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを供給し、第1の供給口から一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートに接着剤を押出被覆し、第2の供給口から熱可塑性樹脂を押出被覆することを特徴とする請求項23〜36のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の第1の供給口直前の芯材通路における一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと芯材通路内壁面との距離をT1、距離がT1である第1の供給口の上流側の芯材通路の距離をL1とし、第2の供給口直前の芯材通路における一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと芯材通路内壁面との距離をT2、距離がT2である第2の供給口の上流側の芯材通路の距離をL2とした場合、L1/T1>L2/T2であることを特徴とする請求項37記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の第1の供給口と第2の供給口の間の芯材通路に樹脂溜りが形成されていることを特徴とする請求項37又は38記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の第1の供給口と第2の供給口の間の芯材通路のクリアランスが、次第に又は段階的に狭くなされていることを特徴とする請求項38又は39記載の積層成形体の製造方法。
- 押出成形用金型の開口部から芯材通路の入口まで次第にクリアランスが小さくなるようにテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項37〜40のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
- 積層成形体が、外装建材であることを特徴とする請求項1〜41のいずれか1項記載の積層成形体の製造方法。
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JP2008080715A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層成形体 |
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- 2007-01-16 JP JP2007007466A patent/JP4909096B2/ja active Active
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