JPH10267172A - 露出配管用合成樹脂管 - Google Patents

露出配管用合成樹脂管

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JPH10267172A
JPH10267172A JP7231997A JP7231997A JPH10267172A JP H10267172 A JPH10267172 A JP H10267172A JP 7231997 A JP7231997 A JP 7231997A JP 7231997 A JP7231997 A JP 7231997A JP H10267172 A JPH10267172 A JP H10267172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
synthetic resin
exposed
tube
surface layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7231997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Yamamoto
和明 山本
Kenji Mizukawa
賢司 水川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP7231997A priority Critical patent/JPH10267172A/ja
Publication of JPH10267172A publication Critical patent/JPH10267172A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線に曝されるような外部に露出して配管さ
れた場合でも管の寿命が長い露出配管用合成樹脂管を提
供することを目的としている。 【解決手段】ポリオレフィン製の管本体層2と、この管
本体層2の表面を覆うように積層され、管本体層2との
界面で非接着状態の軟質ポリ塩化ビニル樹脂等の光遮断
性を備えた樹脂または合成樹脂組成物からなる0.3mm
以上で3mm以下の厚みの表面層3とを備える構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁添架や山地配
管等、外部に露出して配管される露出配管用合成樹脂管
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管より軽量でまた耐薬品性にも優れ
ているため、ポリエチレンやポリプロピレン製の合成樹
脂管が水道などの配管として使用されている。ところ
で、水道配管等を山地配管したり、橋梁越しに配管した
りする場合、配管が外部に露出することが多い。
【0003】すなわち、山地に配管する場合、重機等が
配管現場に入り込めず、配管を埋設しようとしても、掘
削などができない場合がある。したがって、このような
場合そのまま地表面に沿って配管されることが多い。ま
た、橋梁越しに配管する場合も、橋梁の壁面に沿って配
管(橋梁添架)されることが多い。しかし、ポリオレフ
ィンの場合、紫外線に曝されると樹脂が劣化するため、
上記のように露出配管した場合、管の寿命が短いと言う
欠点がある。
【0004】一方、配管の外部に露出した部分にさや管
などを上から被せて合成樹脂製の本管を紫外線から保護
する方法もあるが、本管の配管作業に加えてさや管など
の取り付け作業を行わなければならず、相当な手間と時
間がかかり、作業コストに問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、紫外線に曝されるような外部に露出して
配管された場合でも管の寿命が長い露出配管用合成樹脂
管を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる露出配管
用合成樹脂管(以下、「露出樹脂管」と記す)は、この
ような目的を達成するために、可撓性を有するポリオレ
フィン樹脂製の管本体層と、この管本体層の表面を被う
ように光遮蔽性合成樹脂または合成樹脂組成物からなる
表面層とを備えている構成とした。
【0007】また、上記構成において、請求項2のよう
に、管本体層と表面層とがその界面で非接着状態になっ
ていることが好ましい。なぜなら接着状態であると表
面層にできた鋭利な傷が長期の使用で徐々に成長して管
本体層にまで及ぶ危険性があるのに対して、非接着状態
では管本体層にほとんど影響を与えない。管の接合に
EF継手が用いられる場合、スクレイプ作業時非接着で
あれば容易に表面層を剥離することができ、作業性が良
い。
【0008】表面層の厚みは、0.3mm以上3mm以下が
好ましい。すなわち、表面層の厚みが0.3mm未満であ
ると、光の遮断性が弱くなり、十分にその効果を発揮で
きなくなる恐れがあり、3mmを越えると、表面層の厚み
が厚くなり過ぎて、可撓性を損なったり、重量が大きく
なり過ぎて配管施工しにくくなる恐れがある。
【0009】さらに、表面層を形成する樹脂または樹脂
組成物としては、光の遮断性があれば、特に限定されな
いが、たとえば、酸化チタンや亜鉛華などの光遮断性の
高い顔料が添加された樹脂組成物や、樹脂それ自体に光
遮断性を有する軟質ポリ塩化ビニルやポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)等が挙げられる。
【0010】管本体層を構成するポリオレフィン樹脂と
しては、所定の可撓性を備えていれば特に限定されない
が、たとえば、ポリエチレン、ポリブテン、ポリプロピ
レン等が挙げられる。管本体層に表面層を積層する方法
としては、管本体層となるポリオレフィン樹脂製管の外
側に押出機に接続したクロスヘッドダイを用いて表面層
となる樹脂を管状に押し出して積層する方法、管本体層
となるポリオレフィン樹脂製管の外側に表面層となるシ
ュリンク性(熱収縮性)樹脂管を嵌合させたのち、シュ
リンク性樹脂管を加熱収縮させる方法等が挙げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる露出樹脂管の実施の形態をあらわしている。
【0012】図1に示すように、この露出樹脂管1は、
ポリオレフィン製の管本体層2と、この管本体層2の表
面側を覆うように積層された表面層3とを備えている。
表面層3は、0.3mm以上3mm以下の厚みの光遮断性を
備えた合成樹脂または合成樹脂組成物によって形成され
ていて、管本体層2とその界面で非接着状態になってい
る。
【0013】すなわち、この露出樹脂管1によれば、ポ
リオレフィン製の管本体層2が、光遮断性を備えた表面
層3によって表面が隠蔽された状態になっているので、
露出配管しても、表面層3によって紫外線が遮断され、
管本体層2まで到達しない。したがって、管本体層2の
紫外線による劣化が防止され、配管の寿命が長くなる。
【0014】また、管本体層2と表面層3とがその界面
で非接着状態であるので、表面層3の傷によって、ノッ
チ効果を起こして表面層3に割れが生じても、割れが管
本体層2まで及ばない。したがって、長期間使用しても
管自体の性能が低下せず、水漏れやガス漏れの事故を防
止することができる。勿論、この露出樹脂管1は、地中
配管にも使用することができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0016】(実施例1)管本体層となる呼び径100
の既製の上水道用ポリエチレン管(肉厚10.4mm、外
形114mm、5m定尺)の外表面に軟質ポリ塩化ビニル
のシュリンク性樹脂チューブ(三菱樹脂社製 商品名ヒ
シチューブ、呼称サイズ110の灰色の厚み1mmのチュ
ーブ)を嵌合させたのち、オーブン内でシュリンク性樹
脂チューブを熱収縮させて、5mの定尺の露出樹脂管を
得た。
【0017】(実施例2)また、上水道用ポリエチレン
管(肉厚10.4mm、外形114mm、5m定尺)をダン
ベル形状(JIS 2号ダンベル)に切断したのち、こ
の切断片の表面を1mmの厚みのポリ塩化ビニルシートで
被覆してダンベル試験片を得た。
【0018】このようにして得たダンベル試験片をサン
シャインウェザロ試験機(サンシャインウェザロメータ
ー)に入れ、以下の条件で耐候性試験を暴露時間を変え
て行ったのち、試験片を暴露時間毎にJIS K 71
13に準拠して引っ張り速度50mm/min で引張試験
し、各試験片の引張降伏強度、破断点強度および伸びを
調べ、その結果を表1に示した。
【0019】〔耐候性試験条件〕 ブラックパネル:63℃ スプレーサイクル:18回/120分
【0020】
【表1】
【0021】(比較例1)上水道用ポリエチレン管(肉
厚10.4mm、外形114mm、5m定尺)を実施例1と
同様にして切断したのち、ポリ塩化ビニルシートで被覆
せず、そのままダンベル試験片とした以外は、実施例2
と同様にして耐候性試験および引張試験を行い、その結
果を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】上記表1および表2の結果から本発明の露
出樹脂管は、10000時間以上暴露させてもその強度
が殆ど変わらないが、従来のポリエチレン管では150
0時間で伸びの著しい低下が見られることがよくわか
る。因みに、上記サンシャインウェザロ試験の400〜
600時間が自然条件の1年に相当するため、従来のポ
リエチレン管の場合、約2〜3年程度で劣化するが、本
発明の露出樹脂管の場合、20年以上でも可能であるこ
とが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明にかかる露出樹脂管は、以上のよ
うに構成されているので、露出配管した場合、表面層で
光が遮断されて管本体層まで到達しないため、管本体層
の紫外線等による劣化が防止でき、耐久性に優れたもの
となる。勿論、全体が合成樹脂で形成されているため、
管自体の可撓性が損なわれないとともに、軽量で施工性
もよい。
【0025】一方、請求項2のようにすれば、表面層に
傷がついても管本体層までその傷が影響を及ぼさない。
したがって、長期間性能が低下することなく、上水道
管、下水道管、ガス管として有用である。また、EF継
手などを用いて管本体層同士を接続しようとした場合、
表面層のスクレイプ作業などが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる合成樹脂管の実施の形態をあら
わす切欠断面斜視図である。
【符号の説明】
1 露出樹脂管 2 管本体層 3 表面層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有するポリオレフィン樹脂製の管
    本体層と、この管本体層の表面を被うように光遮蔽性合
    成樹脂または合成樹脂組成物からなる表面層とを備えて
    いる露出配管用合成樹脂管。
  2. 【請求項2】管本体層と表面層とがその界面で非接着状
    態になっている請求項1に記載の露出配管用合成樹脂
    管。
JP7231997A 1997-03-25 1997-03-25 露出配管用合成樹脂管 Pending JPH10267172A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034454A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Sekisui Chem Co Ltd 筒状体及びその製造方法並びにそれを用いた立看板
JP2007225001A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Sekisui Chem Co Ltd 電気融着継手
KR100984042B1 (ko) 2009-06-03 2010-09-28 (주)로터스지이오 관 라이닝재 가열용 온수 분출호스 및 그 온수 분출호스의 제조방법
JP2020079525A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 メタウォーター株式会社 浄水供給システム

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