JPH058166U - 積層可撓管 - Google Patents

積層可撓管

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Publication number
JPH058166U
JPH058166U JP5550291U JP5550291U JPH058166U JP H058166 U JPH058166 U JP H058166U JP 5550291 U JP5550291 U JP 5550291U JP 5550291 U JP5550291 U JP 5550291U JP H058166 U JPH058166 U JP H058166U
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JP
Japan
Prior art keywords
flexible tube
polyvinyl chloride
weight
layer
light resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP5550291U
Other languages
English (en)
Inventor
康雄 中島
光範 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐光性、及び耐衝撃性等長期の機械的強度に
優れ、かつ着色可能な可撓管を提供することを目的とす
る。 【構成】 本考案における積層可撓管10は、内層11
と外層12の積層体からなる。内層11(可撓管の主体
層)は耐衝撃改良剤を6重量部以上含有する硬質ポリ塩
化ビニルよりなり、外層12(可撓管の被覆層)は酸化
チタンを1重量部以上含有する硬質ポリ塩化ビニルより
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地中線用ケーブルの防護等に用いる可撓管に関する。より具体的に は、本考案は、電力ケーブルを防護する上で、機械的強度、耐衝撃性、耐光性な どの諸特性に優れ、特に、保管時の日光等による劣化に対して優れた耐光性を有 する可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、土地の有効利用などの観点から、電力ケーブルの地中敷設化が盛んに行 われている。特に市街地においてその要求は顕著であるが、一方、設置工事にあ たっての問題点も多々存在する。まず第一に、市街地では交通量が多いため、管 路工期の短縮が要求されている。そのために、ケーブル防護等に用いる可撓管に おいては、一夜で掘削、管布設及び埋戻しが可能であること、軽量で取扱いが簡 単であること及び長丈尺で接続箇所が少ないことが要求される。第二に、市街地 では既設埋設物が多く輻輳しているので、既設管路等を容易に迂回できること、 必要な箇所で手軽な工具で容易に切断が可能であること及び屈曲して布設した箇 所で容易にケーブルが入手可能であることが要求される。以上のことから、従来 、波付け加工された可撓管が用いられてきた。しかしながら、従来の硬質ポリ塩 化ビニル製の可撓管(単層可撓管)には解決しなければならない問題がある。
【0003】 すなわち、一般に可撓管は、ドラムに巻かれた状態で屋外に保管される場合が 多い。したがって、応力が加わった状態で日光が当たることになり、耐光性が悪 いポリ塩化ビニルは増々劣化しやすくなる。
【0004】 また通常、硬質ポリ塩化ビニルには、その耐衝撃特性を改善するために、耐衝撃 改良剤としてMBS系樹脂又は塩素化ポリエチレンが添加されている。しかしな がら、これら耐衝撃改良剤も概して耐光性が悪く、日光により劣化し、耐衝撃特 性等が低下してしまうためにパイプが割れやすくなる。特に上述の保管状態にお いては、応力の加わっていない状態に比べて劣化が進行しやすい。
【0005】 従来、耐光性を向上させる目的で、カーボンブラックや酸化チタンがよく用い られている。しかしながら、これらの耐光性向上剤は、多量に添加すると樹脂の 引張強度や耐衝撃特性等の物性の低下を引き起し、樹脂のパイプとしての特性を も低下させてしまう。すなわち、これら耐光性向上剤は、高度の耐光性を得るべ く多量に添加すると、樹脂の機械的強度を低下させる傾向にある。また、特にカ ーボンブラックについては、その添加により樹脂は黒色となるので、他の着色が 必要な用途には用いることができない。このように、従来のポリ塩化ビニル製単 層可撓管は、優れた機械的強度と優れた耐光性の両特性を同時に満足させること ができない。
【0006】 本考案は、硬質ポリ塩化ビニルよりなる可撓管のかかる問題点に着目したもの である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、本考案の課題は、耐光性及び長期にわたる機械的強度に優れ、し かも任意の色に着色可能な硬質ポリ塩化ビニル製可撓管を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、ポリ塩化ビニル製可撓管を内層と外層 からなる二層構造とし、内層に所定量の耐衝撃改良剤を加えて耐衝撃機能(機械 的強度)を持たせ、外層に耐光性向上剤として酸化チタンを所定量加えて耐光性 機能を持たせている。
【0009】 すなわち本考案によれば、樹脂分100重量部当たり耐衝撃改良剤を6重量部 以上含有する硬質ポリ塩化ビニルよりなる内層と、樹脂分100重量部当たり酸 化チタンを1重量部以上含有し、かつ100μm以上の厚みを有する硬質ポリ塩 化ビニルよりなる外層との積層体からなる積層可撓管が提供される。
【0010】
【作用】
本考案の可撓管においては、機械的強度を内層に持たせているので、外層には 高度の耐光性を持たせるために多量の耐光性向上剤を添加することができる。そ して、この外層により、光が内層に到達することが防止されるので、内層に添加 された耐衝撃改良剤が長期にわたって劣化することがない。したがって、本考案 の可撓管は、優れた耐光性と優れた機械的強度を併せ持つものである。加えて、 外層に添加される耐光性向上剤は白色の酸化チタンであるので、任意の色に着色 ができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1を参照して説明する。図1に示すように本考案 の可撓管10は内層11と外層12の積層体からなる。内層11(可撓管の主体 層)は耐衝撃改良剤を6重量部以上含有する硬質ポリ塩化ビニルよりなり、外層 12(可撓管の被覆層)は酸化チタンを1重量部以上含有する硬質ポリ塩化ビニ ルよりなる。
【0012】 本考案の可撓管を構成する硬質ポリ塩化ビニルとしては、通常の硬質ポリ塩化 ビニル、または、後塩素化ポリ塩化ビニルが使用でき、それらは使用用途におけ る品質要求に応じて使い分けられる。例えば、耐熱性が要求される場合には後塩 素化ポリ塩化ビニル、耐熱性がさほど要求されない場合には通常のポリ塩化ビニ ルを用いればよい。また、ポリ塩化ビニルの重合度は、800〜1200程度で あることが好ましい。重合度が800未満では耐衝撃性が悪く、一方1200を 越えると、加工性が悪くなる傾向にある。
【0013】 外層12は、耐光性を保持する必要から厚み100μm以上が必要であり、そ れ以下では充分な光遮断効果が得られない。外層12の厚さは、500μm以上 とすることが好ましい。外層12に含まれる酸化チタンには、アナターゼ型とル チル型があるが、ルチル型のほうが耐光性に優れており、ルチル型を用いること が好ましい。酸化チタンは、耐光性を付与するために1重量部以上添加する必要 があり、通常は20重量部までの範囲、好ましくは1〜10重量部である。
【0014】 内層11には、耐衝撃性を向上させるために、耐衝撃改良剤、通常、MBS系 樹脂または塩素化ポリエチレンが添加されている。これら耐衝撃改良剤は6重量 部以上添加する必要がある。6重量部以下では得られる耐衝撃改良効果は非常に 小さく、耐衝撃用途には用いることはできない。これら耐衝撃改良剤は、衝撃改 良効果は高いが、耐光性が悪いという欠点がある。しかしながら、本考案では、 内層11を耐光性向上剤を含有する外層12で被覆しているので、内層11に含 まれる耐衝撃改良剤が光により劣化することが長期にわたり防止できる。
【0015】 本考案で使用するポリ塩化ビニル樹脂組成物には必要に応じて公知の種々の滑 剤・充填材を添加してもよい。
【0016】 本考案の可撓管は、ポリ塩化ビニル樹脂組成物をヘンシェルミキサー、バンバ リミキサー等の混合装置を用いて混合し、さらに押出機、例えばコニカル異方向 二軸押出機を2台用いて押出した後、成形機を用いて、管に可撓性を付与するた めの通常の波付け(図示せず)加工することによって得られる。また、被覆層用 パリソン押出流路と主体層用パリソン押出流路を有する押出ダイを用いて押出す ことによっても本考案の積層可撓管を得ることができる。
【0017】
【考案の効果】
上述のごとく本考案による積層可撓管は、外層に白色の酸化チタンである耐光 性向上剤のみが添加してあるので、顔料による着色が可能であり、かつ耐光性に 優れるものである。また、内層は、耐衝撃改良剤を含有していることにより、耐 衝撃性に優れ、かつ外層の耐光効果により劣化要因である光を遮るので、長期的 な耐衝撃特性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における積層可撓管の一実施例の横断面
図。
【符号の説明】
11…内層、12…外層

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 樹脂分100重量部当たり耐衝撃改良剤
    を6重量部以上含有する硬質ポリ塩化ビニルよりなる内
    層と、樹脂分100重量部当たり酸化チタンを1重量部
    以上含有し、かつ100μm以上の厚みを有する硬質ポ
    リ塩化ビニルよりなる外層との積層体からなる積層可撓
    管。
JP5550291U 1991-07-17 1991-07-17 積層可撓管 Pending JPH058166U (ja)

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JP5550291U JPH058166U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 積層可撓管

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JPH058166U true JPH058166U (ja) 1993-02-05

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ID=13000437

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JP5550291U Pending JPH058166U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 積層可撓管

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JP (1) JPH058166U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005200576A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Toyox Co Ltd 給水給湯用ホース
JP2009204143A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Bridgestone Corp 給水又は給湯用ホース

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005200576A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Toyox Co Ltd 給水給湯用ホース
JP2009204143A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Bridgestone Corp 給水又は給湯用ホース

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