JPH10318448A - 複合管 - Google Patents
複合管Info
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- JPH10318448A JPH10318448A JP13121897A JP13121897A JPH10318448A JP H10318448 A JPH10318448 A JP H10318448A JP 13121897 A JP13121897 A JP 13121897A JP 13121897 A JP13121897 A JP 13121897A JP H10318448 A JPH10318448 A JP H10318448A
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- metal thin
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- film layer
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L58/00—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
- F16L58/02—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
- F16L58/04—Coatings characterised by the materials used
- F16L58/08—Coatings characterised by the materials used by metal
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】紫外線に曝されるような外部に露出して配管さ
れた場合でも管の寿命が長く、軽量で可撓性を有し取扱
い性に優れるとともに、外部からの管内への有機溶媒の
浸透のない複合管を提供することを目的としている。 【解決手段】可撓性を有するポリオレフィン樹脂製の管
本体の外周面を覆うように、管本体に金属薄膜層が積層
されている構成とした。
れた場合でも管の寿命が長く、軽量で可撓性を有し取扱
い性に優れるとともに、外部からの管内への有機溶媒の
浸透のない複合管を提供することを目的としている。 【解決手段】可撓性を有するポリオレフィン樹脂製の管
本体の外周面を覆うように、管本体に金属薄膜層が積層
されている構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、橋梁添
架や山地配管等、外部に露出して配管される複合管に関
する。
架や山地配管等、外部に露出して配管される複合管に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属管より軽量でまた耐薬品性にも優れ
ているため、ポリエチレンやポリプロピレン製の合成樹
脂管が水道などの配管として使用されている。ところ
で、水道配管等を山地配管したり、橋梁越しに配管した
りする場合、配管が外部に露出することが多い。
ているため、ポリエチレンやポリプロピレン製の合成樹
脂管が水道などの配管として使用されている。ところ
で、水道配管等を山地配管したり、橋梁越しに配管した
りする場合、配管が外部に露出することが多い。
【0003】すなわち、山地に配管する場合、重機等が
配管現場に入り込めず、配管を埋設しようとしても、掘
削などができない場合がある。したがって、このような
場合そのまま地表面に沿って配管されることが多い。ま
た、橋梁越しに配管する場合も、橋梁の壁面に沿って配
管(橋梁添架)されることが多い。しかし、ポリオレフ
ィンの場合、紫外線に曝されると樹脂が劣化するため、
上記のように露出配管した場合、管の寿命が短いと言う
欠点がある。
配管現場に入り込めず、配管を埋設しようとしても、掘
削などができない場合がある。したがって、このような
場合そのまま地表面に沿って配管されることが多い。ま
た、橋梁越しに配管する場合も、橋梁の壁面に沿って配
管(橋梁添架)されることが多い。しかし、ポリオレフ
ィンの場合、紫外線に曝されると樹脂が劣化するため、
上記のように露出配管した場合、管の寿命が短いと言う
欠点がある。
【0004】そこで、配管の外部に露出した部分にさや
管などを上から被せて合成樹脂製の本管を紫外線から保
護する方法もあるが、本管の配管作業に加えてさや管な
どの取り付け作業を行わなければならず、相当な手間と
時間がかかり作業コストに問題があるとともに、さや管
の重量が大きいため、橋梁添架配管の場合に橋梁への負
担が大きくなるという問題もある。
管などを上から被せて合成樹脂製の本管を紫外線から保
護する方法もあるが、本管の配管作業に加えてさや管な
どの取り付け作業を行わなければならず、相当な手間と
時間がかかり作業コストに問題があるとともに、さや管
の重量が大きいため、橋梁添架配管の場合に橋梁への負
担が大きくなるという問題もある。
【0005】さらに、ボリオレフィン製管は、たとえ
ば、石油流出事故などがあった場所など、有機溶剤に汚
染されている場所に水道配管として敷設すると、有機溶
媒の浸透性があるため、有機溶剤が水道水中に混入する
恐れがある。
ば、石油流出事故などがあった場所など、有機溶剤に汚
染されている場所に水道配管として敷設すると、有機溶
媒の浸透性があるため、有機溶剤が水道水中に混入する
恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、紫外線に曝されるような外部に露出して
配管された場合でも管の寿命が長く、軽量で可撓性を有
し取扱い性に優れるとともに、外部からの管内への有機
溶媒の浸透のない複合管を提供することを目的としてい
る。
事情に鑑みて、紫外線に曝されるような外部に露出して
配管された場合でも管の寿命が長く、軽量で可撓性を有
し取扱い性に優れるとともに、外部からの管内への有機
溶媒の浸透のない複合管を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる複合管
は、このような目的を達成するために、可撓性を有する
ポリオレフィン樹脂製の管本体の外周面を覆うように、
管本体に金属薄膜層が積層されている構成とした。
は、このような目的を達成するために、可撓性を有する
ポリオレフィン樹脂製の管本体の外周面を覆うように、
管本体に金属薄膜層が積層されている構成とした。
【0008】また、上記構成において、金属薄膜層の形
成方法は、特に限定されず、たとえば、蒸着や化学メッ
キなどの方法もあるが、請求項2のように、金属薄膜層
を粘着剤付きの金属箔テープを管本体表面に巻き付ける
ことによって形成することが好ましい。金属箔テープと
しては、光の遮断性を有していれば、特に限定されない
が、アルミニウムテープが一般的である。
成方法は、特に限定されず、たとえば、蒸着や化学メッ
キなどの方法もあるが、請求項2のように、金属薄膜層
を粘着剤付きの金属箔テープを管本体表面に巻き付ける
ことによって形成することが好ましい。金属箔テープと
しては、光の遮断性を有していれば、特に限定されない
が、アルミニウムテープが一般的である。
【0009】金属薄膜層の厚みは、管本体の可撓性を阻
害せず紫外線が透過しなければ、特に限定されないが、
因みに、アルミニウムテープを使用する場合、テープの
厚みは、0.01mm以上1mm以下が好ましい。すなわ
ち、テープの厚みが0.01mm未満であると、輸送時や
施工時に破れる可能性が大きく、テープの厚みが1mmを
越えると、テープ自体の剛性が大きくなって巻きにく
く、テープの継ぎ目が目立って外観上好ましくない。
害せず紫外線が透過しなければ、特に限定されないが、
因みに、アルミニウムテープを使用する場合、テープの
厚みは、0.01mm以上1mm以下が好ましい。すなわ
ち、テープの厚みが0.01mm未満であると、輸送時や
施工時に破れる可能性が大きく、テープの厚みが1mmを
越えると、テープ自体の剛性が大きくなって巻きにく
く、テープの継ぎ目が目立って外観上好ましくない。
【0010】金属薄膜層は、請求項3のように、その外
周面にさらに樹脂被覆層が積層されていることが好まし
い。
周面にさらに樹脂被覆層が積層されていることが好まし
い。
【0011】樹脂被覆層は、特に限定されないが、たと
えば、金属薄膜層の表面に塗料を塗布して形成する方
法、あるいは、金属薄膜層を管本体の表面に形成したの
ち、熱収縮性樹脂チューブにこの積層体を挿入し、熱収
縮性樹脂チューブを熱収縮させて形成する方法等が挙げ
られる。樹脂被覆層を形成する塗料としては、特に限定
されないが、たとえは、エポキシ樹脂系塗料、ウレタン
樹脂系塗料等が挙げられ、これらのうち、耐候性を考慮
すると、ウレタン樹脂系塗料がより好ましい。
えば、金属薄膜層の表面に塗料を塗布して形成する方
法、あるいは、金属薄膜層を管本体の表面に形成したの
ち、熱収縮性樹脂チューブにこの積層体を挿入し、熱収
縮性樹脂チューブを熱収縮させて形成する方法等が挙げ
られる。樹脂被覆層を形成する塗料としては、特に限定
されないが、たとえは、エポキシ樹脂系塗料、ウレタン
樹脂系塗料等が挙げられ、これらのうち、耐候性を考慮
すると、ウレタン樹脂系塗料がより好ましい。
【0012】また、上記塗料を塗布して樹脂被覆層を形
成するする場合、金属薄膜層上に予め、プライマーを塗
布しプライマー層を形成しておくことが好ましい。すな
わち、プライマー層が設けられていないと、樹脂被覆層
を形成する塗料の金属薄膜層への塗着性に問題が生じ、
塗膜が剥がれる恐れがある。
成するする場合、金属薄膜層上に予め、プライマーを塗
布しプライマー層を形成しておくことが好ましい。すな
わち、プライマー層が設けられていないと、樹脂被覆層
を形成する塗料の金属薄膜層への塗着性に問題が生じ、
塗膜が剥がれる恐れがある。
【0013】塗料を塗布して樹脂被覆層を形成するする
場合、樹脂被覆層の厚みは、プライマー層を除いて、1
0μm以上500μm未満が好ましい。すなわち、10
μm未満であると、金属薄膜層をアミルニウムテープ等
の金属箔テープで形成した場合、継ぎ目部分が目立つ恐
れがある。一方、500μmを越えても、耐候性やアル
ミニウムテープの固定とい言う意味から問題ないが、5
00μmを越えると、塗装の強度が低下する恐れがあ
る。
場合、樹脂被覆層の厚みは、プライマー層を除いて、1
0μm以上500μm未満が好ましい。すなわち、10
μm未満であると、金属薄膜層をアミルニウムテープ等
の金属箔テープで形成した場合、継ぎ目部分が目立つ恐
れがある。一方、500μmを越えても、耐候性やアル
ミニウムテープの固定とい言う意味から問題ないが、5
00μmを越えると、塗装の強度が低下する恐れがあ
る。
【0014】他方、樹脂被覆層を熱収縮性樹脂チューブ
を用いて形成する方法の場合、熱収縮性樹脂チューブと
しては、特に限定されないが,たとえば、軟質ポリ塩化
ビニルや架橋ポリエチレン製のものが挙げられる。な
お、熱収縮性樹脂チュープは、一般的に耐候性に劣ると
言われているが、多少の劣化が起こっても、内側の金属
薄膜層によって管本体の劣化が防止される。
を用いて形成する方法の場合、熱収縮性樹脂チューブと
しては、特に限定されないが,たとえば、軟質ポリ塩化
ビニルや架橋ポリエチレン製のものが挙げられる。な
お、熱収縮性樹脂チュープは、一般的に耐候性に劣ると
言われているが、多少の劣化が起こっても、内側の金属
薄膜層によって管本体の劣化が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる複合管の実施の形態をあらわしている。
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる複合管の実施の形態をあらわしている。
【0016】図1に示すように、この複合管1は、ポリ
オレフィン製の管本体2と、この管本体2の外周面を覆
うように積層された金属薄膜層3と、金属薄膜層3の外
周面を覆うように形成された樹脂被覆層4とを備えてい
る。金属薄膜層3は、図2に示すように、粘着剤付きの
アルミニウムテープ5を粘着剤側を管本体2の外周面に
一部重ね合わせながら連続的に巻回することによって形
成されている。
オレフィン製の管本体2と、この管本体2の外周面を覆
うように積層された金属薄膜層3と、金属薄膜層3の外
周面を覆うように形成された樹脂被覆層4とを備えてい
る。金属薄膜層3は、図2に示すように、粘着剤付きの
アルミニウムテープ5を粘着剤側を管本体2の外周面に
一部重ね合わせながら連続的に巻回することによって形
成されている。
【0017】樹脂被覆層4は、このようにしてアルミニ
ウムテープ5を巻回することよって形成された金属薄膜
層3の外周面にプライマーを塗布してプライマー層を設
けたのち、このプライマー層の上にウレタン系樹脂塗料
を塗布することによって形成されている。
ウムテープ5を巻回することよって形成された金属薄膜
層3の外周面にプライマーを塗布してプライマー層を設
けたのち、このプライマー層の上にウレタン系樹脂塗料
を塗布することによって形成されている。
【0018】すなわち、この複合管1によれば、ポリオ
レフィン製の管本体2が、光遮断性を備えた金属薄膜層
3によって表面が隠蔽された状態になっているので、露
出配管しても、金属薄膜層3によって紫外線が遮断さ
れ、管本体2まで到達しない。したがって、管本体2の
紫外線による劣化が防止され、配管の寿命が長くなる。
レフィン製の管本体2が、光遮断性を備えた金属薄膜層
3によって表面が隠蔽された状態になっているので、露
出配管しても、金属薄膜層3によって紫外線が遮断さ
れ、管本体2まで到達しない。したがって、管本体2の
紫外線による劣化が防止され、配管の寿命が長くなる。
【0019】また、金属薄膜層3がアルミニウムテープ
5を巻回することによって容易に形成され、金属薄膜層
3の外周面に樹脂被覆層4が設けられているので、アル
ミニウムテープ5を安定した固定状態にすることがで
き、複合管1の耐久性がより向上するとともに、金属薄
膜層3を管本体2の外周面に設けるだけであるので、管
1全体の重量や可撓性もポリオレフィン管単体と大きく
違わず、軽量で取扱い性に優れている。
5を巻回することによって容易に形成され、金属薄膜層
3の外周面に樹脂被覆層4が設けられているので、アル
ミニウムテープ5を安定した固定状態にすることがで
き、複合管1の耐久性がより向上するとともに、金属薄
膜層3を管本体2の外周面に設けるだけであるので、管
1全体の重量や可撓性もポリオレフィン管単体と大きく
違わず、軽量で取扱い性に優れている。
【0020】なお、この複合管1は、まず、複合管1の
端部、すなわち、接合部にあたる部分のアルミニウムテ
ープを剥がし、電気融着継手等の継手を用いて複合管1
同士を接合したのち、アルミニウムテープの剥離した部
分および継手の上方からアルミニウムテープを巻付け、
最後に樹脂被覆層と同じ樹脂塗料を塗布することで配管
施工することができる。
端部、すなわち、接合部にあたる部分のアルミニウムテ
ープを剥がし、電気融着継手等の継手を用いて複合管1
同士を接合したのち、アルミニウムテープの剥離した部
分および継手の上方からアルミニウムテープを巻付け、
最後に樹脂被覆層と同じ樹脂塗料を塗布することで配管
施工することができる。
【0021】すなわち、アルミニウムテープを剥がすだ
けで、簡単に接合部の金属被覆層を取り除くことがてき
るので、配管施工性に優れている。
けで、簡単に接合部の金属被覆層を取り除くことがてき
るので、配管施工性に優れている。
【0022】勿論、この複合管1は、地中配管にも使用
することができる。因みに、石油タンクからの灯油の流
出自己があった場所など、有機溶剤に汚染されている場
所にこの複合管1を水道配管として敷設すると、アルミ
ニウムテープからなる金属薄膜層が有機溶剤の管本体側
への浸入を防止することができるため、有機溶剤が水道
水中に混入することがない。
することができる。因みに、石油タンクからの灯油の流
出自己があった場所など、有機溶剤に汚染されている場
所にこの複合管1を水道配管として敷設すると、アルミ
ニウムテープからなる金属薄膜層が有機溶剤の管本体側
への浸入を防止することができるため、有機溶剤が水道
水中に混入することがない。
【0023】図3は本発明にかかる複合管の他の実施の
形態をあらわしている。
形態をあらわしている。
【0024】図3に示すように、この複合管1´は、上
記複合管1と同様に管本体2の外周面に金属薄膜層3´
が形成され、この金属薄膜層3´の外周面に樹脂被覆層
4´が形成されていて、金属薄膜層3´が図4に示すよ
うに、粘着剤付きの短冊状のアルミニウムテープ7を一
枚ずつ、それぞれ隣接するアルミニウムテープ7と一部
で重なるように、管本体2に粘着剤側を向けて巻付けて
形成されているとともに、図3に示すように、樹脂被覆
層4´が、金属被覆層3´が形成された管本体2の外側
に熱収縮性樹脂チューブ8を嵌合したのち、熱収縮性樹
脂チューブ8を熱収縮させて、樹脂被覆層9を形成する
ようになっている以外は、図1の複合管1と同じ層構成
になっている。
記複合管1と同様に管本体2の外周面に金属薄膜層3´
が形成され、この金属薄膜層3´の外周面に樹脂被覆層
4´が形成されていて、金属薄膜層3´が図4に示すよ
うに、粘着剤付きの短冊状のアルミニウムテープ7を一
枚ずつ、それぞれ隣接するアルミニウムテープ7と一部
で重なるように、管本体2に粘着剤側を向けて巻付けて
形成されているとともに、図3に示すように、樹脂被覆
層4´が、金属被覆層3´が形成された管本体2の外側
に熱収縮性樹脂チューブ8を嵌合したのち、熱収縮性樹
脂チューブ8を熱収縮させて、樹脂被覆層9を形成する
ようになっている以外は、図1の複合管1と同じ層構成
になっている。
【0025】すなわち、この複合管1´は、樹脂被覆層
4´が熱収縮性樹脂チューブ8を熱収縮させるだけで形
成されるので、塗料を塗布して形成する場合に比べて乾
燥時間が不要で生産性により優れている。また、アルミ
ニウムテープ7の継ぎ目部分が目立たないという利点も
備えている。
4´が熱収縮性樹脂チューブ8を熱収縮させるだけで形
成されるので、塗料を塗布して形成する場合に比べて乾
燥時間が不要で生産性により優れている。また、アルミ
ニウムテープ7の継ぎ目部分が目立たないという利点も
備えている。
【0026】なお、この複合管1´は、まず、複合管1
´の端部、すなわち、接合部にあたる部分の樹脂被覆層
4´および金属薄膜層3´であるアルミニウムテープ7
を剥がし、電気融着継手等の継手を用いて複合管1同士
を接合したのち、アルミニウムテープの剥離した部分お
よび継手の上方からアルミニウムテープを巻付け、最後
に樹脂被覆層4´と同じ熱収縮樹脂チューブを接合部に
嵌合して熱収縮させることによって配管施工することが
できる。
´の端部、すなわち、接合部にあたる部分の樹脂被覆層
4´および金属薄膜層3´であるアルミニウムテープ7
を剥がし、電気融着継手等の継手を用いて複合管1同士
を接合したのち、アルミニウムテープの剥離した部分お
よび継手の上方からアルミニウムテープを巻付け、最後
に樹脂被覆層4´と同じ熱収縮樹脂チューブを接合部に
嵌合して熱収縮させることによって配管施工することが
できる。
【0027】すなわち、アルミニウムテープを剥がすだ
けで、簡単に接合部の金属被覆層を取り除くことがてき
るので、配管施工性に優れている。なお、接合部を樹脂
被覆する熱収縮樹脂チューブは、継手と複合管1´とを
接合する前に予め複合管1´に嵌合させておくようにな
っている。
けで、簡単に接合部の金属被覆層を取り除くことがてき
るので、配管施工性に優れている。なお、接合部を樹脂
被覆する熱収縮樹脂チューブは、継手と複合管1´とを
接合する前に予め複合管1´に嵌合させておくようにな
っている。
【0028】本発明にかかる複合管は、上記の実施の形
態に限定されない。たとえば、上記複合管1´の場合、
接合後接合部にも熱収縮樹脂チューブを嵌合させて熱収
縮させて被覆するようにしているが、接合部は塗料を塗
布して樹脂被覆するようにしても構わない。
態に限定されない。たとえば、上記複合管1´の場合、
接合後接合部にも熱収縮樹脂チューブを嵌合させて熱収
縮させて被覆するようにしているが、接合部は塗料を塗
布して樹脂被覆するようにしても構わない。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
る。
【0030】(実施例1)幅50cm、厚み0.07mmの
アルミニウムテープ(積水化学工業社製、アルミテープ
♯955、一側面にアクリル樹脂系粘着剤塗布のもの)
を、粘着剤側を管本体となる呼び径75の既製の上水道
用高密度ポリエチレン管(肉厚8.1mm、外径89mm)
の外表面に向け、5mmの重ね合わせ幅となるように連続
的に巻き着けて金属薄膜層を形成した。
アルミニウムテープ(積水化学工業社製、アルミテープ
♯955、一側面にアクリル樹脂系粘着剤塗布のもの)
を、粘着剤側を管本体となる呼び径75の既製の上水道
用高密度ポリエチレン管(肉厚8.1mm、外径89mm)
の外表面に向け、5mmの重ね合わせ幅となるように連続
的に巻き着けて金属薄膜層を形成した。
【0031】このようにして形成された金属薄膜層の外
周面にプライマー(日本ペイント社製、ビニレックス1
10のアクチブプライマーをシンナーで10%希釈した
もの)を塗布量0.1kg/m2 になるようにエアースプ
レーによって塗布し、5時間放置し、プライマー層を形
成した。このプライマー層の外周面に樹脂被覆層となる
アクリルーウレタン樹脂系塗料(日本ペイント社製ポリ
ウレマイティラックに硬化剤を混合後、シンナーで40
%希釈したもの)を塗布量0.2〜0.3kg/m2 で塗
布し、硬化後、30時間養生し、本発明の複合管を得
た。
周面にプライマー(日本ペイント社製、ビニレックス1
10のアクチブプライマーをシンナーで10%希釈した
もの)を塗布量0.1kg/m2 になるようにエアースプ
レーによって塗布し、5時間放置し、プライマー層を形
成した。このプライマー層の外周面に樹脂被覆層となる
アクリルーウレタン樹脂系塗料(日本ペイント社製ポリ
ウレマイティラックに硬化剤を混合後、シンナーで40
%希釈したもの)を塗布量0.2〜0.3kg/m2 で塗
布し、硬化後、30時間養生し、本発明の複合管を得
た。
【0032】JIS K 5400に定められた碁盤目
テープ試験によって、得られた複合管の樹脂被覆層の塗
膜の付着製を調べたところ、残存率100/100と剥
離した部分がなく、良好な付着性を示した。また、得ら
れた複合管の屋外暴露試験を行ったところ、6ヶ月後で
も樹脂被覆層の色相の変化は殆どなかった。
テープ試験によって、得られた複合管の樹脂被覆層の塗
膜の付着製を調べたところ、残存率100/100と剥
離した部分がなく、良好な付着性を示した。また、得ら
れた複合管の屋外暴露試験を行ったところ、6ヶ月後で
も樹脂被覆層の色相の変化は殆どなかった。
【0033】つぎに、得られた複合管と、比較例1とし
ての上水道用高密度ポリエチレン管(肉厚8.1mm、外
径89mm)との、製造直後と、30ヶ月間屋外に放置後
とのそれぞれについて、JIS K 6774に定める
引っ張り試験を行い、その結果を表1に示した。
ての上水道用高密度ポリエチレン管(肉厚8.1mm、外
径89mm)との、製造直後と、30ヶ月間屋外に放置後
とのそれぞれについて、JIS K 6774に定める
引っ張り試験を行い、その結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から、実施例1の複合管は、耐候性に
優れていることがあるとともに、金属薄膜層および樹脂
被覆層を備えていても、曲げ強さに殆ど影響せず、微小
な曲げ配管は従来のポリエチレン管と同様に生曲げによ
って対応できることが分かる。
優れていることがあるとともに、金属薄膜層および樹脂
被覆層を備えていても、曲げ強さに殆ど影響せず、微小
な曲げ配管は従来のポリエチレン管と同様に生曲げによ
って対応できることが分かる。
【0036】また、呼び径75mmのポリエチレン管をさ
や管としてのφ125mmのスパイラルダクト管に通した
場合、総重量1mあたり9kg程度になるのに対し、得ら
れた複合管は、1mあたり2kg強と軽量であった。した
がって、橋梁添架管として用いた場合、橋梁本体に対す
る負荷が軽くなることが分かる。
や管としてのφ125mmのスパイラルダクト管に通した
場合、総重量1mあたり9kg程度になるのに対し、得ら
れた複合管は、1mあたり2kg強と軽量であった。した
がって、橋梁添架管として用いた場合、橋梁本体に対す
る負荷が軽くなることが分かる。
【0037】(実施例2)実施例1で得た複合管を橋梁
添架管として用い、150cm間隔で支持部材により橋梁
本体に固定したのち、管内に水道水を通したところ、水
の重みによるたわみも目立たす、良好な施工仕上がりで
あった。
添架管として用い、150cm間隔で支持部材により橋梁
本体に固定したのち、管内に水道水を通したところ、水
の重みによるたわみも目立たす、良好な施工仕上がりで
あった。
【0038】(実施例3)実施例1と同様にして金属薄
膜層を形成したのち、熱収縮性樹脂チューブ(三菱樹脂
社製 商品名ヒシチューブ、青色の厚み0.5mmのチュ
ーブ)を管本体および金属薄膜層を覆うように嵌合させ
たのち、オーブンに入れ、熱収縮性樹脂チューブを収縮
させて樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様の
層構成の複合管を得た。
膜層を形成したのち、熱収縮性樹脂チューブ(三菱樹脂
社製 商品名ヒシチューブ、青色の厚み0.5mmのチュ
ーブ)を管本体および金属薄膜層を覆うように嵌合させ
たのち、オーブンに入れ、熱収縮性樹脂チューブを収縮
させて樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様の
層構成の複合管を得た。
【0039】得られた複合管を屋外にて30ヶ月放置し
たところ、樹脂被覆層を形成するチューブに若干の色相
の変化が見られたものの、管本体の劣化が見られなかっ
た。
たところ、樹脂被覆層を形成するチューブに若干の色相
の変化が見られたものの、管本体の劣化が見られなかっ
た。
【0040】(実施例4)管本体となる管として呼び径
150mm(外径165mm、肉厚15mm)のものを用い、
実施例1と同様にして複合管を得た。得られた複合管を
山岳地の急傾斜部に露出配管したところ、非常に軽量で
あり、施工性が非常によかった。
150mm(外径165mm、肉厚15mm)のものを用い、
実施例1と同様にして複合管を得た。得られた複合管を
山岳地の急傾斜部に露出配管したところ、非常に軽量で
あり、施工性が非常によかった。
【0041】(実施例5)道路下に横断して敷設された
老朽化した石綿管路(φ200mm)内に、推進工法を用
いて実施例1で得られた複合管を敷設したところ、推進
中に石綿管路の内壁面との間の摩擦によって複合管の表
面に傷が付いたが、傷は、金属薄膜層までで止まり、管
本体まで達することがなかった。
老朽化した石綿管路(φ200mm)内に、推進工法を用
いて実施例1で得られた複合管を敷設したところ、推進
中に石綿管路の内壁面との間の摩擦によって複合管の表
面に傷が付いたが、傷は、金属薄膜層までで止まり、管
本体まで達することがなかった。
【0042】すなわち、本体層を形成する管本来の強度
が損なわれることがなかった。
が損なわれることがなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる複合管は、以上のように
構成されているので、露出配管した場合、金属薄膜層で
光が遮断されて管本体まで到達しないため、管本体の紫
外線等による劣化が防止でき、耐久性に優れたものとな
る。勿論、全体が合成樹脂で形成されているため、管自
体の可撓性が損なわれないとともに、軽量で施工性もよ
い。
構成されているので、露出配管した場合、金属薄膜層で
光が遮断されて管本体まで到達しないため、管本体の紫
外線等による劣化が防止でき、耐久性に優れたものとな
る。勿論、全体が合成樹脂で形成されているため、管自
体の可撓性が損なわれないとともに、軽量で施工性もよ
い。
【0044】また、管本体が金属薄膜層によってその外
周面を覆われているため、金属薄膜層が有機溶媒の管本
体内への浸透を防止できる。すなわち、この複合管を用
いれば、石油流出事故などがあった有機溶媒による汚染
された土壌中にも水道配管することができる。さらに、
請求項2のように、金属薄膜層を金属箔テープを巻回す
ることによって形成するようにすれば、製造が容易であ
る。
周面を覆われているため、金属薄膜層が有機溶媒の管本
体内への浸透を防止できる。すなわち、この複合管を用
いれば、石油流出事故などがあった有機溶媒による汚染
された土壌中にも水道配管することができる。さらに、
請求項2のように、金属薄膜層を金属箔テープを巻回す
ることによって形成するようにすれば、製造が容易であ
る。
【0045】また、請求項3のように、金属薄膜層の外
周面を覆うように樹脂被覆層を積層すると、金属薄膜層
が保護される。特に金属薄膜層を金属箔テープの巻回に
よって形成した場合は、金属箔テープの固定性を向上さ
せることができる。
周面を覆うように樹脂被覆層を積層すると、金属薄膜層
が保護される。特に金属薄膜層を金属箔テープの巻回に
よって形成した場合は、金属箔テープの固定性を向上さ
せることができる。
【図1】本発明にかかる複合管の実施の形態をあらわす
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の複合管の製造工程を説明する斜視図であ
る。
る。
【図3】本発明にかかる複合管の他の実施の形態をあら
わす断面図である。
わす断面図である。
【図4】図3の複合管の製造工程を説明する斜視図であ
る。
る。
1,1´ 複合管 2 管本体 3,3´ 金属薄膜層 4,4´ 樹脂被覆層 5,7 アルミニウムテープ(金属箔テープ)
Claims (3)
- 【請求項1】可撓性を有するポリオレフィン樹脂製の管
本体の外周面を覆うように、管本体に金属薄膜層が積層
されている複合管。 - 【請求項2】金属薄膜層が、粘着剤付きの金属箔テープ
をその粘着剤側が管本体側を向くように管本体に巻回さ
れて形成されている請求項1に記載の複合管。 - 【請求項3】金属薄膜層の外周面を覆うように、樹脂被
覆層がさらに金属薄膜層に積層されている請求項1また
は請求項2に記載の複合管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13121897A JPH10318448A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 複合管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13121897A JPH10318448A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 複合管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318448A true JPH10318448A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15052803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13121897A Pending JPH10318448A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 複合管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10318448A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008291925A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Kubota Corp | 外装コンクリート管 |
JP2012504513A (ja) * | 2008-10-03 | 2012-02-23 | ウポノール・イノベーション・エービー | コーティングパイプ用の方法および組成物 |
CN109808206A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-05-28 | 山东艾菲尔管业有限公司 | 一种塑铝稳态管及其生产方法 |
US20220381374A1 (en) * | 2020-01-20 | 2022-12-01 | Techreo LCC | Tubular structures |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP13121897A patent/JPH10318448A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008291925A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Kubota Corp | 外装コンクリート管 |
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US9656298B2 (en) | 2008-10-03 | 2017-05-23 | Uponor Innovation Ab | Compositions for coating pipe |
US9937527B2 (en) | 2008-10-03 | 2018-04-10 | Uponor Innovation Ab | Methods for coating pipe |
CN109808206A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-05-28 | 山东艾菲尔管业有限公司 | 一种塑铝稳态管及其生产方法 |
US20220381374A1 (en) * | 2020-01-20 | 2022-12-01 | Techreo LCC | Tubular structures |
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