JP2004031830A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】マクロセルの領域上に入出力配線が形成された半導体集積回路において、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減する。
【解決手段】この半導体集積回路は、絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板18と、半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコア10と、半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路20と、入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、メモリコアの領域上においてワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する複数の入出力配線19とを具備する。
【選択図】 図4
【解決手段】この半導体集積回路は、絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板18と、半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコア10と、半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路20と、入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、メモリコアの領域上においてワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する複数の入出力配線19とを具備する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に半導体集積回路に関し、特に、メモリセルアレイ及びその周辺回路を含むメモリコアが設けられた大規模な機能ブロックであるマクロセルを有するエンベデッドアレイ等の半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
マクロセルを有するエンベデッドアレイ等の半導体集積回路においては、マクロセルの面積が大きいために、入出力配線をどの位置に形成するかが問題となる。このような半導体集積回路において入出力配線を形成するやり方としては、従来から、次の2つが用いられていた。1つは、マクロセルの領域を避けるように入出力配線を形成するものであり、他の1つは、マクロセルの領域上に入出力配線を形成するものである。
【0003】
図6に、マクロセルの領域を避けるように入出力配線を形成する場合のレイアウトを示す。図6に示すように、チップ100の所定の位置にマクロセル101が配置され、I/O配線102は、マクロセル101の領域を避けるように形成されてI/O回路103に接続されている。
【0004】
しかしながら、この場合には、局部的にI/O配線102が密集するので、配線が困難になる場合がある。また、I/O配線102の長さが長くなるので、信号遅延が増大し、動作速度が低下するという問題がある。
【0005】
図7に、マクロセルの領域上に入出力配線を形成する場合のレイアウトを示す。図7に示すように、チップ100の所定の位置にマクロセル101が配置され、I/O配線102は、マクロセル101の領域上をマクロセル101の一辺に平行又は垂直となる方向に形成されてI/O回路103に接続されている。
【0006】
しかしながら、この場合には、マクロセル101において微小信号を扱うメモリコアが設けられているので、微小信号を流しているメモリコア内の配線とI/O配線102とが近距離において平行になるために大きな結合容量が形成され、この容量によって信号遅延が大きくなったり、クロストークノイズが発生して誤動作の原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、マクロセルの領域上に入出力配線が形成された半導体集積回路において、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る半導体集積回路は、絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板と、半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコアと、半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路と、入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、メモリコアの領域上においてワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する複数の入出力配線とを具備する。
【0010】
ここで、複数の入出力配線が、メモリコア以外の領域上においてワード線又はビット線と平行な部分を有することが望ましい。
【0011】
また、本発明の第2の観点に係る半導体集積回路は、絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板と、半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコアと、半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路と、入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、メモリセルアレイの領域上においてワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する複数の入出力配線とを具備する。
【0012】
ここで、複数の入出力配線が、メモリセルアレイ以外の領域上においてワード線又はビット線と平行な部分を有することが望ましい。
【0013】
以上において、メモリコアは、アドレス信号に基づいてメモリセルアレイの行を指定するデコーダ回路と、入力されたデータをメモリセルアレイの指定された行に含まれている所定のメモリセルに書き込むデータ入力回路と、メモリセルアレイの指定された行に含まれている所定のメモリセルからデータを読み出して出力するデータ出力回路とをさらに含むようにしても良い。
【0014】
本発明によれば、マクロセルにおいて設けられているメモリコア又はその中のメモリセルアレイの配線と入出力配線とが近距離において平行にならないため、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素については、同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路内に設けられているマクロセルの一例として、SRAM(Static Random Access Memory)のメモリコアの構成を示す。
【0016】
図1に示すように、メモリコア10は、マトリクス状に形成された複数のメモリセルにデータを記憶するメモリセルアレイ13と、入力されるアドレス信号を一時的に記憶するアドレスバッファ回路11と、アドレスバッファ回路11から出力されるアドレス信号に基づいてメモリセルアレイ13の行を指定するデコーダ回路12とを含んでいる。さらに、メモリコア10は、入力されたデータをメモリセルアレイ13の指定された行に含まれている所定のメモリセルに書き込むデータ入力回路15と、メモリセルアレイ13の指定された行に含まれている所定のメモリセルからデータを読み出して出力するデータ出力回路16と、コントロール信号に基づいて、アドレスバッファ回路11、デコーダ回路12、データ入力回路15、及び、データ出力回路16を制御するコントロール回路14とを含んでいる。
【0017】
図2に、メモリセルアレイ13の構成を示す。図2に示すように、メモリセルアレイ13は、1ビットのデータを格納するメモリセル17と、メモリセル17にアクセスするためのワード線と、メモリセル17にデータを入力し又はメモリセル17からデータを出力するためのビット線とによって構成され、ワード線及びビット線は、メモリセルアレイ13の形状に合わせて格子状に配置されている。これにより、メモリセル17は、ワード線を介してデコーダ回路12に接続され、また、ビット線を介してデータ入力回路15及びデータ出力回路16に接続される。
【0018】
図3に、メモリセル17の構成と、ワード線及びビット線とを示す。図3に示すように、メモリセル17は、4つのNチャネルMOSトランジスタQ1〜Q4と、2つの抵抗R1及びR2とによって構成されている。
【0019】
次に、図1〜図3を用いて、メモリコア10の動作について説明する。
メモリセルにデータを書き込む場合には、デコーダ回路12が、アドレスバッファ回路11から出力されるアドレス信号に基づいて、メモリセルアレイ13内のいずれかのワード線にハイレベルの信号を印加する。これにより、ハイレベルの信号が印加されたワード線に接続されているメモリセル17のトランジスタQ1及びQ2が、オン状態となる。
【0020】
次に、データ入力回路15は、メモリセルアレイ13内のいずれかのビット線にハイレベルの信号を印加する。データ入力回路15がトランジスタQ1のソース/ドレインに接続されているビット線にハイレベルの信号を印加する場合には、トランジスタQ4がオン状態となり、トランジスタQ4のドレインがローレベルになるため、トランジスタQ3はオフ状態となる。一方、データ入力回路15がトランジスタQ2のソース/ドレインに接続されているビット線にハイレベルの信号を印加する場合には、トランジスタQ3がオン状態となり、トランジスタQ3のドレインがローレベルになるため、トランジスタQ4はオフ状態となる。これらトランジスタQ3及びQ4の状態は、電源電圧VDDが供給されている限り保持される。
【0021】
メモリセルからデータを読み出す場合には、デコーダ回路12が、アドレスバッファ回路11から出力されるアドレス信号に基づいて、メモリセルアレイ13内のいずれかのワード線にハイレベルの信号を印加する。ハイレベルの信号が印加されたワード線に接続されているメモリセル17のトランジスタQ1及びQ2はオン状態となるため、トランジスタQ1及びQ2のソース/ドレインにそれぞれ接続されている2本のビット線を介して、メモリセル17に記憶されているデータを読み出すことができる。なお、トランジスタQ1に接続されているビット線のデータと、トランジスタQ2に接続されているビット線のデータとは、差動信号を形成する。以上の動作により、1ビット分のデータの書き込み及び読み出しを行うことができる。
【0022】
図4に、本実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトを示す。図4に示すように、上述したようなメモリコア10が、チップ18内にマクロセルとして組み込まれている。メモリコア10におけるワード線やビット線等の配線は、チップ18上に絶縁膜を介して形成されるポリシリコンやメタルの配線層においてパターン形成される。一方、チップ18の周辺部には、外部と信号の入出力を行う多数のI/O回路20が配置されており、これらのI/O回路20と接続される多数のI/O配線19は、メモリコア10の配線よりも上層に形成されるメタル配線層においてパターン形成される。
【0023】
ここで、メモリコアの領域を避けるようにしてI/O配線を配置すると、局部的に配線が密集して設計が困難になる。また、配線が長くなることにより、信号遅延が増大する。一方、メモリコアの領域上にI/O配線を配置すると、I/O配線がメモリコアの配線と近距離において平行になるために大きな結合容量が形成され、この容量によって信号遅延が大きくなったり、クロストークノイズが発生して誤動作の原因となる。そこで、本実施形態においては、メモリコア10の領域上においてメモリコア10の一辺と斜めになるようにI/O配線19を配置することにより、I/O配線19とメモリコアの配線(ワード線やビット線等)とが近距離において平行にならないようにして、これらの容量結合を減少させている。
【0024】
一方、メモリコア10以外の領域上においては、メモリコア10の一辺と平行または垂直になるようにI/O配線19を配置することができる。メモリコア10以外の領域上においては、I/O配線19とメモリコアの配線との間の距離が離れているために、I/O配線19とメモリコアの配線とが平行になったとしても、結合容量はあまり大きくならない。
【0025】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5に、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトの一部を示す。メモリコア10において、信号が微小であるために特にノイズの影響を受けやすいのは、メモリセルアレイ13である。そこで、本実施形態においては、図5に示すように、メモリセルアレイ13の領域上においてメモリセルアレイ13の一辺と斜めになるようにI/O配線19を配置することにより、I/O配線19とメモリセルアレイの配線(特にワード線とビット線)とが近距離において平行にならないようにして、これらの容量結合を低減している。
【0026】
一方、メモリセルアレイ13以外の領域上においては、メモリセルアレイ13の一辺と平行または垂直になるようにI/O配線19を配置することができる。メモリセルアレイ13以外の領域上においては、I/O配線19とメモリセルアレイの配線との間の距離が離れているために、I/O配線19とメモリセルアレイの配線とが平行になったとしても、結合容量はあまり大きくならない。これにより、I/O配線19の長さを短縮することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、マクロセルの領域上に入出力配線が形成された半導体集積回路において、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路内に設けられているメモリコアの構成を示す図である。
【図2】図1に示すメモリセルアレイ13の構成を示す図である。
【図3】図2に示すメモリセル17の構成と、ワード線及びビット線とを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトの一部を示す図である。
【図6】マクロセルの領域を避けるように入出力配線を形成する場合の従来のレイアウトを示す図である。
【図7】マクロセルの領域上に入出力配線を形成する場合の従来のレイアウトを示す図である。
【符号の説明】
10 メモリコア
11 アドレスバッファ回路
12 デコーダ回路
13 メモリセルアレイ
14 コントロール回路
15 データ入力回路
16 データ出力回路
17 メモリセル
18、100 チップ
19、102 I/O配線
20、103 I/O回路
101 マクロセル
R1、R2 抵抗
Q1〜Q4 NチャネルMOSトランジスタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に半導体集積回路に関し、特に、メモリセルアレイ及びその周辺回路を含むメモリコアが設けられた大規模な機能ブロックであるマクロセルを有するエンベデッドアレイ等の半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
マクロセルを有するエンベデッドアレイ等の半導体集積回路においては、マクロセルの面積が大きいために、入出力配線をどの位置に形成するかが問題となる。このような半導体集積回路において入出力配線を形成するやり方としては、従来から、次の2つが用いられていた。1つは、マクロセルの領域を避けるように入出力配線を形成するものであり、他の1つは、マクロセルの領域上に入出力配線を形成するものである。
【0003】
図6に、マクロセルの領域を避けるように入出力配線を形成する場合のレイアウトを示す。図6に示すように、チップ100の所定の位置にマクロセル101が配置され、I/O配線102は、マクロセル101の領域を避けるように形成されてI/O回路103に接続されている。
【0004】
しかしながら、この場合には、局部的にI/O配線102が密集するので、配線が困難になる場合がある。また、I/O配線102の長さが長くなるので、信号遅延が増大し、動作速度が低下するという問題がある。
【0005】
図7に、マクロセルの領域上に入出力配線を形成する場合のレイアウトを示す。図7に示すように、チップ100の所定の位置にマクロセル101が配置され、I/O配線102は、マクロセル101の領域上をマクロセル101の一辺に平行又は垂直となる方向に形成されてI/O回路103に接続されている。
【0006】
しかしながら、この場合には、マクロセル101において微小信号を扱うメモリコアが設けられているので、微小信号を流しているメモリコア内の配線とI/O配線102とが近距離において平行になるために大きな結合容量が形成され、この容量によって信号遅延が大きくなったり、クロストークノイズが発生して誤動作の原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、マクロセルの領域上に入出力配線が形成された半導体集積回路において、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る半導体集積回路は、絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板と、半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコアと、半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路と、入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、メモリコアの領域上においてワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する複数の入出力配線とを具備する。
【0010】
ここで、複数の入出力配線が、メモリコア以外の領域上においてワード線又はビット線と平行な部分を有することが望ましい。
【0011】
また、本発明の第2の観点に係る半導体集積回路は、絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板と、半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコアと、半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路と、入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、メモリセルアレイの領域上においてワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する複数の入出力配線とを具備する。
【0012】
ここで、複数の入出力配線が、メモリセルアレイ以外の領域上においてワード線又はビット線と平行な部分を有することが望ましい。
【0013】
以上において、メモリコアは、アドレス信号に基づいてメモリセルアレイの行を指定するデコーダ回路と、入力されたデータをメモリセルアレイの指定された行に含まれている所定のメモリセルに書き込むデータ入力回路と、メモリセルアレイの指定された行に含まれている所定のメモリセルからデータを読み出して出力するデータ出力回路とをさらに含むようにしても良い。
【0014】
本発明によれば、マクロセルにおいて設けられているメモリコア又はその中のメモリセルアレイの配線と入出力配線とが近距離において平行にならないため、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素については、同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路内に設けられているマクロセルの一例として、SRAM(Static Random Access Memory)のメモリコアの構成を示す。
【0016】
図1に示すように、メモリコア10は、マトリクス状に形成された複数のメモリセルにデータを記憶するメモリセルアレイ13と、入力されるアドレス信号を一時的に記憶するアドレスバッファ回路11と、アドレスバッファ回路11から出力されるアドレス信号に基づいてメモリセルアレイ13の行を指定するデコーダ回路12とを含んでいる。さらに、メモリコア10は、入力されたデータをメモリセルアレイ13の指定された行に含まれている所定のメモリセルに書き込むデータ入力回路15と、メモリセルアレイ13の指定された行に含まれている所定のメモリセルからデータを読み出して出力するデータ出力回路16と、コントロール信号に基づいて、アドレスバッファ回路11、デコーダ回路12、データ入力回路15、及び、データ出力回路16を制御するコントロール回路14とを含んでいる。
【0017】
図2に、メモリセルアレイ13の構成を示す。図2に示すように、メモリセルアレイ13は、1ビットのデータを格納するメモリセル17と、メモリセル17にアクセスするためのワード線と、メモリセル17にデータを入力し又はメモリセル17からデータを出力するためのビット線とによって構成され、ワード線及びビット線は、メモリセルアレイ13の形状に合わせて格子状に配置されている。これにより、メモリセル17は、ワード線を介してデコーダ回路12に接続され、また、ビット線を介してデータ入力回路15及びデータ出力回路16に接続される。
【0018】
図3に、メモリセル17の構成と、ワード線及びビット線とを示す。図3に示すように、メモリセル17は、4つのNチャネルMOSトランジスタQ1〜Q4と、2つの抵抗R1及びR2とによって構成されている。
【0019】
次に、図1〜図3を用いて、メモリコア10の動作について説明する。
メモリセルにデータを書き込む場合には、デコーダ回路12が、アドレスバッファ回路11から出力されるアドレス信号に基づいて、メモリセルアレイ13内のいずれかのワード線にハイレベルの信号を印加する。これにより、ハイレベルの信号が印加されたワード線に接続されているメモリセル17のトランジスタQ1及びQ2が、オン状態となる。
【0020】
次に、データ入力回路15は、メモリセルアレイ13内のいずれかのビット線にハイレベルの信号を印加する。データ入力回路15がトランジスタQ1のソース/ドレインに接続されているビット線にハイレベルの信号を印加する場合には、トランジスタQ4がオン状態となり、トランジスタQ4のドレインがローレベルになるため、トランジスタQ3はオフ状態となる。一方、データ入力回路15がトランジスタQ2のソース/ドレインに接続されているビット線にハイレベルの信号を印加する場合には、トランジスタQ3がオン状態となり、トランジスタQ3のドレインがローレベルになるため、トランジスタQ4はオフ状態となる。これらトランジスタQ3及びQ4の状態は、電源電圧VDDが供給されている限り保持される。
【0021】
メモリセルからデータを読み出す場合には、デコーダ回路12が、アドレスバッファ回路11から出力されるアドレス信号に基づいて、メモリセルアレイ13内のいずれかのワード線にハイレベルの信号を印加する。ハイレベルの信号が印加されたワード線に接続されているメモリセル17のトランジスタQ1及びQ2はオン状態となるため、トランジスタQ1及びQ2のソース/ドレインにそれぞれ接続されている2本のビット線を介して、メモリセル17に記憶されているデータを読み出すことができる。なお、トランジスタQ1に接続されているビット線のデータと、トランジスタQ2に接続されているビット線のデータとは、差動信号を形成する。以上の動作により、1ビット分のデータの書き込み及び読み出しを行うことができる。
【0022】
図4に、本実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトを示す。図4に示すように、上述したようなメモリコア10が、チップ18内にマクロセルとして組み込まれている。メモリコア10におけるワード線やビット線等の配線は、チップ18上に絶縁膜を介して形成されるポリシリコンやメタルの配線層においてパターン形成される。一方、チップ18の周辺部には、外部と信号の入出力を行う多数のI/O回路20が配置されており、これらのI/O回路20と接続される多数のI/O配線19は、メモリコア10の配線よりも上層に形成されるメタル配線層においてパターン形成される。
【0023】
ここで、メモリコアの領域を避けるようにしてI/O配線を配置すると、局部的に配線が密集して設計が困難になる。また、配線が長くなることにより、信号遅延が増大する。一方、メモリコアの領域上にI/O配線を配置すると、I/O配線がメモリコアの配線と近距離において平行になるために大きな結合容量が形成され、この容量によって信号遅延が大きくなったり、クロストークノイズが発生して誤動作の原因となる。そこで、本実施形態においては、メモリコア10の領域上においてメモリコア10の一辺と斜めになるようにI/O配線19を配置することにより、I/O配線19とメモリコアの配線(ワード線やビット線等)とが近距離において平行にならないようにして、これらの容量結合を減少させている。
【0024】
一方、メモリコア10以外の領域上においては、メモリコア10の一辺と平行または垂直になるようにI/O配線19を配置することができる。メモリコア10以外の領域上においては、I/O配線19とメモリコアの配線との間の距離が離れているために、I/O配線19とメモリコアの配線とが平行になったとしても、結合容量はあまり大きくならない。
【0025】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5に、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトの一部を示す。メモリコア10において、信号が微小であるために特にノイズの影響を受けやすいのは、メモリセルアレイ13である。そこで、本実施形態においては、図5に示すように、メモリセルアレイ13の領域上においてメモリセルアレイ13の一辺と斜めになるようにI/O配線19を配置することにより、I/O配線19とメモリセルアレイの配線(特にワード線とビット線)とが近距離において平行にならないようにして、これらの容量結合を低減している。
【0026】
一方、メモリセルアレイ13以外の領域上においては、メモリセルアレイ13の一辺と平行または垂直になるようにI/O配線19を配置することができる。メモリセルアレイ13以外の領域上においては、I/O配線19とメモリセルアレイの配線との間の距離が離れているために、I/O配線19とメモリセルアレイの配線とが平行になったとしても、結合容量はあまり大きくならない。これにより、I/O配線19の長さを短縮することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、マクロセルの領域上に入出力配線が形成された半導体集積回路において、マクロセル内の配線と入出力配線との結合容量を減少させて、信号遅延やクロストークノイズを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路内に設けられているメモリコアの構成を示す図である。
【図2】図1に示すメモリセルアレイ13の構成を示す図である。
【図3】図2に示すメモリセル17の構成と、ワード線及びビット線とを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウトの一部を示す図である。
【図6】マクロセルの領域を避けるように入出力配線を形成する場合の従来のレイアウトを示す図である。
【図7】マクロセルの領域上に入出力配線を形成する場合の従来のレイアウトを示す図である。
【符号の説明】
10 メモリコア
11 アドレスバッファ回路
12 デコーダ回路
13 メモリセルアレイ
14 コントロール回路
15 データ入力回路
16 データ出力回路
17 メモリセル
18、100 チップ
19、102 I/O配線
20、103 I/O回路
101 マクロセル
R1、R2 抵抗
Q1〜Q4 NチャネルMOSトランジスタ
Claims (5)
- 絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板と、
前記半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコアと、
前記半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路と、
前記入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、前記ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、前記メモリコアの領域上において前記ワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する前記複数の入出力配線と、を具備する半導体集積回路。 - 前記複数の入出力配線が、前記メモリコア以外の領域上において前記ワード線又はビット線と平行な部分を有する、請求項1記載の半導体集積回路。
- 絶縁膜を介して複数の配線層が形成された半導体基板と、
前記半導体基板の所定の位置に配置され、所定の配線層においてワード線及びビット線が格子状に配置されたメモリセルアレイを含むメモリコアと、
前記半導体基板の周辺部に配置され、外部と信号の入出力を行う入出力回路と、
前記入出力回路に接続された複数の入出力配線であって、前記ワード線及びビット線と異なる配線層に配置され、前記メモリセルアレイの領域上において前記ワード線及びビット線のいずれとも平行でない部分を有する前記複数の入出力配線と、
を具備する半導体集積回路。 - 前記複数の入出力配線が、前記メモリセルアレイ以外の領域上において前記ワード線又はビット線と平行な部分を有する、請求項3記載の半導体集積回路。
- 前記メモリコアが、
アドレス信号に基づいて前記メモリセルアレイの行を指定するデコーダ回路と、
入力されたデータを前記メモリセルアレイの指定された行に含まれている所定のメモリセルに書き込むデータ入力回路と、
前記メモリセルアレイの指定された行に含まれている所定のメモリセルからデータを読み出して出力するデータ出力回路と、
をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体集積回路。
Priority Applications (1)
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US7370307B2 (en) | 2004-10-15 | 2008-05-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Computer automated design system, a computer automated design method, and a semiconductor integrated circuit |
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