JP4361639B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、チップ面積を縮小したスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、SRAMの全体構成の一例を示す図である。SRAM100は、主に、アドレス回路110、コントロール回路120、メモリ回路130、リード/ライトアンプ140及び入出力回路150より構成される。アドレス回路110は、アドレスレジスタ111、デコーダ112、ワードドライバ113及び小センスアンプドライバ114より構成される。また、メモリ回路130は、メモリセルアレイ131,133、小センスアンプ132、カラムスイッチ134、メインセンスアンプ135より構成される。
【0003】
データを書き込む場合には、SRAM100に、アドレス160、クロック161、入力データ162を入力する。クロック161はコントロール回路120に入力する。コントロール回路120は、アドレスレジスタ111、デコーダ112、小センスアンプドライバ114、リードライトアンプ140の制御を行う。アドレス160は、アドレスレジスタ111に記憶され、デコーダ112によりデコードされる。デコーダ112は、ワードドライバ113を介してメモリセルアレイ131、133にワード選択信号170−1、170−2を送り、入力データ162を記憶するメモリセルを選択する。
【0004】
入出力回路150を介して入力された入力データ162は、リード/ライトアンプ140を介してメモリ回路130に送られる。メモリ回路130に送られた入力データ162は、メインセンスアンプ135、カラムスイッチ134、小センスアンプ132を介してメモリセルアレイ131又は133の選択されたメモリセルに記憶される。
【0005】
一方、データを読み出す場合には、アドレス160及びクロック161が入SRAM100に力され、上記と同様にメモリ回路130の中から、データを読み出すメモリセルが選択される。そして、選択されたメモリセルより、リード/ライトアンプ140及び入出力回路150を介して出力データ163が出力される。
【0006】
図2は、小センスアンプを配置した従来のメモリ回路130の一例を示す図である。メモリ回路130は、N個のビット列201−1〜202−N、ビット線172−1〜172−(2N+2)、カラムスイッチ134、メインセンスアンプ135よりなる。カラムスイッチ134は、ビット列のビット線を選択する。メインセンスアンプ135は、カラムスイッチ134により選択されたビット線をセンスする。ビット列201−1は、メモリセルアレイ131−1、131−2、小センスアンプ132−1、ダミーメモリセル210−1、211−1、212−1、213−1よりなる。このように、メモリセルアレイと小センスアンプの間には、ダミーメモリセルが配置される。
【0007】
メモリセルアレイと小センスアンプの間に、ダミーメモリセルを配置するのは、以下の理由による。
近年の半導体プロセスの微細化の進展により、メモリセルアレイの部分は、メモリセルの密度を高くするために微細なパターンで構成されている。一方、小センスアンプは、メモリセルと比べて、疎なパターンで構成されている。密なメモリセルと、疎な小センスアンプをダミーメモリセル無しに隣接して配置するように製造すると、製造工程の中のパターンの露光時に、小センスアンプの疎な部分の露光によってメモリセルの密な部分の露光が干渉を受ける。このため、小センスアンプに隣接する部分のメモリセルが正しく露光できないという問題がある。これを解決するために、図2に示すように、ダミーメモリセルを配置する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、小センスアンプとメモリセルの間にダミーメモリセルを配置すると、チップ上に使用できない部分が生じる。さらに、メモリ動作の高速化の為に複数個の小センスアンプを配置するとそれに比例してダミーメモリセルの数が増加して、チップ面積が増加する問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、チップ面積を縮小した半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、次のように達成される。
請求項1は、半導体記憶装置において、複数のメモリセルよりなる複数のメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイの間に配置され、前記メモリセルアレイと接する部分の形状が前記メモリセルと同じ形状を持つセンスアンプとを、ビット線に接続し
前記センスアンプは、前記ビット線に沿って対称に配置した2つのセンスアンプを単位として配置され、かつ前記2つのセンスアンプの合計の面積が、メモリセルの2つ分の面積と等しい、ことを特徴とする。
【0011】
請求項1によれば、製造工程の中のパターンの露光時に、センスアンプの部分の露光によってメモリセルの部分の露光が干渉を受けることが無いので、メモリセルアレイとセンスアンプの間にダミーセルを配置する必要が無い
【0012】
また、製造工程の中のパターンの露光時に、センスアンプの部分の露光によってメモリセルの部分の露光が干渉を受けることが無いので、メモリセルアレイとセンスアンプの間にダミーセルを配置する必要が無い。
請求項は、請求項1において、前記センスアンプは、前記ビット線上の任意の位置に配置することを特徴とする。
【0013】
請求項によれば、センスアンプを任意の位置に配置することができる。
請求項は、請求項1又は2において、前記センスアンプは、前記ビット線上に接続されるメモリセルの数に応じて、配置される前記センスアンプの個数を変えることを特徴とする。
請求項によれば、半導体記憶装置の動作速度に応じて、配置するセンスアンプの個数を変えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施例について説明する。図3は小センスアンプを配置した本発明のメモリ回路の第1実施例を示す図である。図3において、小センスアンプ300−1、300−2は本発明によるセンスアンプである。また、図3において、図2と同一番号を付した構成要素は、同一の構成要素を示す。本発明によるセンスアンプを、小センスアンプ300−1、300−2に適用することにより、図2において配置しなければならなかったダミーメモリセル211−1、211−2、212−1、212−2を配置する必要が無い。従って、SRAMのチップ面積を縮小することができる。
【0015】
次に、図3に示した小センスアンプの一例について説明する。図4はメモリセルと小センスアンプのレイアウトの一例を示す図である。図4(A)はメモリセル2個のレイアウトを示し、図4(B)は小センスアンプ2個のレイアウトを示す。先ず最初に、メモリセルのレイアウトについて説明する。
図4(A)はメモリセル410と430の2個のレイアウトを示す。メモリセル410と430は、対称に配置されている。メモリセル410は、拡散部411、416、ポリシリコン412、418、配線414、420、コンタクト413、415、417、419、421、422、423、424、電源配線VDD、グランド配線GND及び、ビット線のコンタクト172−1、172−2及びワード線170よりなる。メモリセル481、491は、メモリセル430と同一の形状であり、メモリセル482、492は、メモリセル410と同一の形状である。
【0016】
斜線部P1及びP2は、PMOSトランジスタを示す。PMOSトランジスタP1、P2は拡散部411に形成される。斜線部N1、N2、N3、N4は、NMOSトランジスタを示す。NMOSトランジスタN1、N2、N3、N4は拡散部416に形成される。
図5は、メモリセルと小センスアンプの回路図である。図5(A)はメモリセル回路を示し、図5(B)は小センスアンプ回路を示す。図5(A)に示すPMOSトランジスタP1、P2とNMOSトランジスタN1、N2、N3、N4はそれぞれ、図4(A)に示すPMOSトランジスタP1、P2とNMOSトランジスタN1、N2、N3、N4である。
【0017】
図4(A)において、PMOSトランジスタP1のドレインは、コンタクト413により配線414に接続される。また、NMOSトランジスタN1のドレインも、コンタクト417により配線414に接続される。更に、PMOSトランジスタP2のゲート及びNMOSトランジスタN2のゲートはコンタクト421により、配線414に接続される。NMOSトランジスタN3のドレインはNMOSトランジスタN1のドレインと共通であり、NMOSトランジスタN3のソースはビット線のコンタクト172−2によりビット線に接続されている。
【0018】
一方、PMOSトランジスタP2のドレインは、コンタクト419により配線420に接続される。また、NMOSトランジスタN2のドレインも、コンタクト422により配線420に接続される。更に、PMOSトランジスタP1のゲート及びNMOSトランジスタN1のゲートはコンタクト415により、配線420に接続される。NMOSトランジスタN4のドレインはNMOSトランジスタN2のドレインと共通であり、NMOSトランジスタN4のソースはビット線のコンタクト172−1によりビット線に接続されている。
【0019】
PMOSトランジスタP1とP2のソースは共通にであり、コンタクト424により電源配線VDDに接続されている。また、NMOSトランジスタN1とN2のソースは共通にであり、コンタクト423によりグランド配線GNDに接続されている。
また、NMOSトランジスタN3とN4のゲートは、ワード線170によって形成されている。
【0020】
図4(B)は小センスアンプ450と470の2個のレイアウトを示す。小センスアンプ450と470は、対称に配置されている。小センスアンプ450は、拡散部451、456、ポリシリコン452、458、配線454、460、465、コンタクト453、455、457、459、461、462、463、464、466、電源配線VDD、グランド配線GND及び、ビット線のコンタクト172−1、172−2及び小センスアンプ選択線線171よりなる。
【0021】
斜線部P11及びP12は、PMOSトランジスタを示す。PMOSトランジスタP11、P12は拡散部451に形成される。斜線部N11、N12、N13は、NMOSトランジスタを示す。NMOSトランジスタN11、N12、N13は拡散部456に形成される。
図5(B)は小センスアンプ回路を示す。図5(B)に示すPMOSトランジスタP11、P12とNMOSトランジスタN11、N12、N13はそれぞれ、図4(B)に示すPMOSトランジスタP11、P12とNMOSトランジスタN11、N12、N13である。
【0022】
図4(B)において、PMOSトランジスタP11のドレインは、コンタクト453により配線454に接続される。また、NMOSトランジスタN11のドレインも、コンタクト457により配線454に接続される。更に、PMOSトランジスタP12のゲート及びNMOSトランジスタN12のゲートはコンタクト461により、配線454に接続される。また、配線454は、ビット線のコンタクト172−2によりビット線に接続されている。
【0023】
一方、PMOSトランジスタP12のドレインは、コンタクト459により配線460に接続される。また、NMOSトランジスタN12のドレインも、コンタクト462により配線460に接続される。更に、PMOSトランジスタP11のゲート及びNMOSトランジスタN11のゲートはコンタクト455により、配線460に接続される。また、配線460は、ビット線のコンタクト172−1によりビット線に接続されている。
【0024】
NMOSトランジスタN11とN12のソース及びNMOSトランジスタN13のドレインは共通であり、コンタクト463により配線465に接続されている。
PMOSトランジスタP11とP12のソースは共通であり、コンタクト464により電源配線VDDに接続されている。また、NMOSトランジスタN13はコンタクト466によりグランド配線GNDに接続されている。
【0025】
また、NMOSトランジスタN13のゲートは、小センスアンプ選択線171によって形成されている。
ここで、メモリーセル410と小センスアンプ450のレイアウトを比較する。メモリーセル410のレイアウトに対して、小センスアンプ450のレイアウトの異なる部分は、小センスアンプ450の拡散部456の形状及び、配線465の形状と、ビット線のコンタクト172−1、172−2の位置の3点である。そのほかの部分では、メモリーセル410と小センスアンプ450のレイアウトは同一である。特に、小センスアンプ450のコンタクト455より上側の配線VDDと挟まれた部分は、メモリセル410のコンタクト415より上側の配線VDDと挟まれた部分と全く同一である。
【0026】
ここで、小センスアンプ450の上側のメモリーセル491は、メモリーセル410と対称のメモリーセル430と同一の形状である。従って、小センスアンプ450がメモリーセル491に接する部分のレイアウト形状は、メモリーセル491のレイアウト形状と同一である。
本実施例のように小センスアンプをレイアウトすることにより、製造工程の中のパターンの露光時に、センスアンプの部分の露光によって隣接するメモリセルの部分の露光が干渉を受けることが無いので、メモリセルアレイと小センスアンプの間にダミーセルを配置する必要が無く、チップ面積を縮小することができる。
【0027】
次に、図3に示した小センスアンプの別の一例について説明する。図6はメモリセルと小センスアンプのレイアウトの別の一例を示す図である。図6(A)はメモリセル2個のレイアウトを示し、図6(B)は小センスアンプ2個のレイアウトを示す。
図6と図4の異なる点は、図6(B)の小センスアンプ2個のレイアウトにおいて、拡散部456の形状が図4(B)の小センスアンプ2個のレイアウトの拡散部456の形状と異なる点である。図6(A)メモリセル2個のレイアウトは、図4(A)と同一である。
【0028】
図4(B)においては、コンタクト457及び463から下側の部分に拡散部が存在しなかったが、図6(B)においては、コンタクト457及び463から下側の部分に拡散部456−1及び456−2を延在させる構成とした。これにより、斜線部N14とN15の拡散部456−2、456−1にNMOSトランジスタN14、N15が形成される。
【0029】
図7は、図6のメモリセルと小センスアンプの回路図である。図7と図5の回路図の異なる点は、図7(B)の小センスアンプの回路図においてNMOSトランジスタN14とN15が付加されていることである。しかし、小センスアンプ選択線171によりNMOSトランジスタN14とN15が選択されても、NMOSトランジスタN14とN15の一端がビット線172−1及び172−2に接続されているだけなので、図4(B)に示したの小センスアンプと回路動作は同一である。
【0030】
図6(B)に示すように、拡散部456−1と456−2を設けることにより、更に、メモリセルの形状に近づけることができる。
次に、本発明の第2実施例を説明する。図8は小センスアンプを配置した本発明のメモリ回路の第2実施例を示す図である。本実施例は、ビット列201−1中に、図4(B)に示した2個の小センスアンプを隣接して2組設けた例である。小センスアンプ300−1及び300−3は、各々2個の小センスアンプを有する。本実施例のように、ビット列中に2組の小センスアンプを配置することにより、ビット線を駆動する能力が向上し、SRAMの読み出し書き込み速度を向上することができる。また、小センスアンプとメモリセルアレイの間にダミーメモリセルを配置する必要が無いので、複数個の小センスアンプを配置しても、チップ面積の増加は最小限に押さえることができる。
【0031】
次に、本発明の第3実施例を説明する。図9は小センスアンプを配置した本発明のメモリ回路の第3実施例を示す図である。本実施例は、ビット列201−1中に、図4(B)に示した2個の小センスアンプを任意の位置に2組設けた例である。本実施例のように、ビット列中の任意の位置に2組の小センスアンプを配置することにより、ビット線を駆動する能力が向上し、SRAMの読み出し書き込み速度を向上することができる。また、小センスアンプとメモリセルアレイの間にダミーメモリセルを配置する必要が無いので、複数個の小センスアンプを配置しても、チップ面積の増加は最小限に押さえることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、製造工程の中のパターンの露光時に、センスアンプの部分の露光によってメモリセルの部分の露光が干渉を受けることが無いので、メモリセルアレイとセンスアンプの間にダミーセルを配置する必要が無い。これにより、チップ面積を縮小した半導体記憶装置を提供することすることができる。
【0033】
また、配置するセンスアンプの数を多くすることにより、半導体記憶装置の動作速度を高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SRAMの全体構成の例を示す図である。
【図2】小センスアンプを配置した従来のメモリ回路の一例を示す図である。
【図3】小センスアンプを配置した本発明のメモリ回路の第1実施例を示す図である。
【図4】メモリセルと小センスアンプのレイアウトの一例を示す図である。
【図5】メモリセルと小センスアンプの回路図である。
【図6】メモリセルと小センスアンプのレイアウトの別の一例を示す図である。
【図7】メモリセルと小センスアンプの回路図である。
【図8】小センスアンプを配置した本発明のメモリ回路の第2実施例を示す図である。
【図9】小センスアンプを配置した本発明のメモリ回路の第3実施例を示す図である。
【符号の説明】
100 SRAM
110 アドレス回路
120 コントロール回路
130 メモリ回路
131、133 メモリセルアレイ
132 小センスアンプ
134 カラムスイッチ
135 メインセンスアンプ
140 リード/ライトアンプ
150 入出力回路
170 ワード選択線
171 小センスアンプ選択線
172 ビット線
201−1、201−N ビット列
210−1〜213−1 ダミーメモリセル
300−1、300−2 小センスアンプ
410、430 メモリセル
450、470 小センスアンプ
P1、P2、P11、P12 PMOSトランジスタ
N1〜N4、N11〜N15 NMOSトランジスタ
457、457−1、457−2 拡散部

Claims (3)

  1. 複数のメモリセルよりなる複数のメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの間に配置され、前記メモリセルアレイと接する部分の形状が前記メモリセルと同じ形状を持つセンスアンプとを、ビット線に接続し
    前記センスアンプは、前記ビット線に沿って対称に配置した2つのセンスアンプを単位として配置され、かつ前記2つのセンスアンプの合計の面積が、メモリセルの2つ分の面積と等しい、
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 記センスアンプは、前記ビット線上の任意の位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 記センスアンプは、前記ビット線上に接続されるメモリセルの数に応じて、対応する数の前記センスアンプを有することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
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