JP2004031379A - 電子線を用いた検査方法及び検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め用意された試料面上の欠陥位置情報に基づいて、欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する工程と、電子線により試料面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する工程と、電子線画像の情報より試料面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いにより試料面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する工程とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細なパターンを有する半導体装置,基板,ホトマスク(基板にパターンを露光するときに用いられるパターンが形成されたマスク),液晶板等の試料を検査する電子線を用いた検査方法および検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等に使用されるメモリやマイクロコンピュータなどの半導体装置は、ホトマスクに形成された回路等のパターンを、露光処理,リソグラフィー処理,エッチング処理等により転写する工程を繰り返すことによって製造される。半導体装置の製造過程において、リソグラフィー処理,エッチング処理,その他の処理の結果の良否,異物発生等の欠陥の存在は、半導体装置の製造歩留まりに大きく影響を及ぼす。したがって、異常発生や不良発生を、早期に、あるいは、事前に検知するために、各製造工程の終了時に半導体ウエハ上のパターンの検査が実施されている。
【0003】
この半導体ウエハ上のパターンに存在する欠陥を検査する方法の一例として、半導体ウエハに光を照射して得られる光学画像を用いてパターンを比較する光学式外観検査装置が実用化されている。しかし、回路パターンの微細化や回路パターン形状の複雑化,材料の多様化に伴い、光学画像ではこのような欠陥の検出が困難であるため、光学画像よりも分解能の高い電子線画像を用いて、パターンを検査する方法および装置が実用化されてきている。
【0004】
例えば、日本特許公開昭59−192943号公報,日本特許公開平5−258703号公報,文献Sandland, et al.,“An electron−beam inspection system for x−ray mask production”,J. Vac. Sci. Tech. B, Vol.9, No.6, pp.3005−3009 (1991)、文献Meisburger, et al.,“Requirements and
performance of an electron−beam column designed for x−ray mask
inspection”,J. Vac. Sci. Tech. B, Vol.9, No.6, pp.3010−3014 (1991)、文献Meisburger, et al.,“Low−voltage electron−optical system for the high−speed inspection of integrated circuits”,J. Vac. Sci. Tech. B, Vol.10, No.6, pp.2804−2808 (1992)、文献Hendricks, et al.,“Characterization of a New Automated Electron−Beam Wafer Inspection System”,SPIE Vol. 2439, pp.174−183 (20−22 February, 1995) 等に記載された技術が知られている。
【0005】
ウエハの口径増大と回路パターンの微細化に追随して高スループット且つ高精度な検査を行うためには、非常に高速に、高SNな画像を取得する必要が有る。そのため、通常の走査型電子顕微鏡(以下SEMという)の1000倍以上
(100nA以上)の大電流ビームを用いて照射される電子数を確保し、高SN比を保持している。さらに、基板から発生する二次電子,反射電子の高速、且つ高効率な検出が必須である。
【0006】
また、レジスト等の絶縁膜を伴った半導体基板が帯電の影響を受けないようにするためには、2keV以下の低加速電子線を照射する必要がある。この技術については、日本学術振興会第132委員会編「電子・イオンビームハンドブック(第2版)」(日刊工業新聞社、1986年)622頁から623頁に記載がある。しかし、大電流で、かつ低加速の電子線では空間電荷効果による収差が生じ、高分解能な観察が困難であった。
【0007】
この問題を解決する方法として、試料直前で高加速電子線を減速し、試料上で実質的に低加速電子線として照射する手法が知られている。例えば、日本特許公開平2−142045号公報,日本特許公開平6−139985号公報に記載された技術がある。
【0008】
以上のようなSEMを利用した検査装置においては、まだ以下のような問題が残されている。
【0009】
一つは、欠陥かどうかの判定が0/1のディジタル的な判定となっており、その間のアナログ的な判定ができず、より詳細な評価ができないことが挙げられる。これは、プラグ穴底の非開口不良などを例にとれば、導通/非導通の従来の判定結果に対し、中間的な半導通状態が存在することに相当する。しかし、プラグの本来の条件である、配線のレベル間をより低抵抗でオーミックに接続できる、ということからすると、これらの評価は抵抗値でアナログ的に詳細に評価すべきと言える。
【0010】
また、同じく電気特性不良の中でも、DRAMのリフレッシュ不良や、フラッシュメモリのトランジスタリーク不良などのpn接合の微小リーク電流に起因した不良は、SEM式検査装置でも検出することが困難である。特開2002−
9121号公報には、接合部を逆バイアス状態に帯電させた状態で電子線を間欠照射し、接合リーク電流に応じて帯電が緩和することを利用し電位コントラスト像として検出することによって、上記不良の検出を試みていることが記載されている。
【0011】
しかしながら、この方式では、電子線を同じ場所に何度も繰り返し照射するため、ウエハはステップアンドリピートで移動させる必要がある。したがって、ステージ機構の静定時間やステージ制御のロス時間などを考慮すると、半導体基板1枚当たりの所要時間であるスループットが低下するという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、光学画像では検出困難な電気特性不良の検査技術としてSEM式検査装置を用いて、導通/非導通などの判定だけでなく、抵抗値やpn接合におけるリーク電流量の測定なども可能として、より詳細で定量的な評価を高スループットで実現できる電子線を用いた検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の実施態様は、電子線を走査して発生する二次荷電粒子の検出信号に基づいて試料のパターン上の欠陥を検出する電子顕微鏡を用いた検査装置において、まず粗い検査を実施して欠陥候補を絞り込んだ後、欠陥レビューを実施後、欠陥部の抵抗値またはリーク量を測定するものである。
【0014】
より具体的には、予め用意された試料面上の欠陥位置情報に基づいて、欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する工程と、電子線により試料面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する工程と、電子線画像の情報より試料面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いにより試料面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する工程とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は本発明が適用される走査電子顕微鏡を用いた検査装置の一例であるSEM式外観検査装置1の構成を示す縦断面図である。SEM式外観検査装置1は、室内が真空排気される検査室2と、検査室2内に試料基板9を搬送するための予備室(本実施例では図示せず)とを備えており、この予備室は検査室2とは独立して真空排気できるように構成されている。また、SEM式外観検査装置1は上記検査室2と予備室の他に画像処理部5,制御部6,二次電子検出部7から構成されている。
【0017】
検査室2内は大別して、電子光学系3,試料室8,光学顕微鏡部4から構成されている。電子光学系3は、電子銃10,電子線の引出電極11,コンデンサレンズ12,ブランキング偏向器13,走査偏向器15,絞り14,対物レンズ
16,反射板17,ExB偏向器18から構成されている。二次電子検出部7のうち、二次電子検出器20が検査室2内の対物レンズ16の上方に配置されている。二次電子検出器20の出力信号は、検査室2の外に設置されたプリアンプ
21で増幅され、AD変換機22によりデジタルデータとなる。
【0018】
試料室8は、試料台30,Xステージ31,Yステージ32,位置モニター用測長器34,被検査基板高さ測定器35から構成されている。光学顕微鏡部4は、検査室2の室内における電子光学系3の近傍であって、互いに影響を及ぼさない程度離れた位置に設備されており、電子光学系3と光学顕微鏡部4の間の距離は既知である。そして、Xステージ31またはYステージ32が電子光学系3と光学顕微鏡部4の間の既知の距離を往復移動するようになっている。光学顕微鏡部4は光源40,光学レンズ41,CCDカメラ42により構成されている。
【0019】
画像処理部5は、第一画像記憶部46,第二画像記憶部47,演算部48,欠陥判定部49より構成されている。取り込まれた電子線画像あるいは光学画像はモニター50に表示される。
【0020】
装置各部の動作命令および動作条件は、制御部6から入出力される。制御部6には、あらかじめ電子線発生時の加速電圧,電子線偏向幅,偏向速度,二次電子検出装置の信号取り込みタイミング,試料台移動速度等々の条件が、目的に応じて任意にあるいは選択して設定できるよう入力されている。制御部6は、補正制御回路43を用いて、位置モニター用測長器34,被検査基板高さ測定器35の信号から位置や高さのずれをモニターし、その結果により補正信号を生成し、電子線が常に正しい位置に照射されるよう対物レンズ電源45や走査信号発生器
44に補正信号を送る。
【0021】
被検査基板9の画像を取得するためには、細く絞った電子線19を該被検査基板9に照射し、二次電子51を発生させ、これらを電子線19の走査およびXステージ31,Yステージ32の移動と同期して検出することで該被検査基板9の画像を得る。
【0022】
上記SEM式外観検査装置では検査速度が速いことが必須となる。従って、通常の従来方式のSEMのようにpAオーダーの電子線電流の電子線を低速で走査したり、多数回の走査および各々の画像の重ね合わせは行わない。また、絶縁材料への帯電を抑制するためにも、電子線走査は高速で一回あるいは数回程度にして多数回の走査は行わないようにする必要がある。そこで本実施例では、従来方式のSEMに比べて約1000倍以上の、例えば100nAの大電流の電子線を一回のみ走査することにより、画像を形成する構成とした。
【0023】
電子銃10には拡散補給型の熱電界放出電子源が使用されている。この電子銃10を用いることにより、従来の、例えばタングステン・フィラメント電子源や、冷電界放出型電子源に比べて安定した電子線電流を確保することができる。そのため、明るさ変動の少ない電子線画像が得られる。また、この電子銃10により電子線電流を大きく設定することができるため、後述するような高速検査を実現できる。電子線19は、電子銃10と引出電極11との間に電圧を印加することで、電子銃10から引き出される。
【0024】
電子線19の加速は、電子銃10に高電圧の負の電位を印加することでなされる。これにより、電子線19はその電位に相当するエネルギーで試料台30の方向に進み、コンデンサレンズ12で収束され、さらに対物レンズ16により細く絞られて試料台30の上のXステージ31,Yステージ32の上に搭載された被検査基板9に照射される。被検査基板9は半導体ウエハ,チップあるいは液晶,マスク等の微細回路パターンを有する基板である。ブランキング偏向器13には、走査信号およびブランキング信号を発生する走査信号発生器44が接続され、対物レンズ16には対物レンズ電源45が接続されている。
【0025】
被検査基板9には、高圧電源36により負の電圧を印加できるようになっている。この高圧電源36の電圧を調節することにより、電子線19を減速し、電子銃10の電位を変えずに被検査基板9への電子線照射エネルギーを最適な値に調節することができる。
【0026】
被検査基板9上に電子線19を照射することによって発生した二次電子51は、被検査基板9に印加された負の電圧により加速される。被検査基板9の上方に、電界と磁界の両方によって電子線19の軌道へは影響を与えずに二次電子の軌道を曲げるためのExB偏向器18が配置され、これにより加速された二次電子51は所定の方向へ偏向される。ExB偏向器18にかける電界と磁界の強度により、この偏向量を調整することができる。また、この電界と磁界は、被検査基板9に印加した負の電圧に連動させて可変させることができる。
【0027】
ExB偏向器18により偏向された二次電子51は、所定の条件で反射板17に衝突する。この反射板17は円錐形状をしており、被検査基板9に照射する電子線19をシールドするシールドパイプの機能も有している。この反射板17に加速された二次電子51が衝突すると、反射板17からは数eVから50eVのエネルギーを持つ第二の二次電子52が発生する。
【0028】
二次電子検出部7には、真空排気された検査室2内に二次電子検出器20が設けられ、検査室2の外にプリアンプ21,AD変換器22,光変換手段23,光伝送手段24,電気変換手段25,高圧電源26,プリアンプ駆動電源27,
AD変換器駆動電源28,逆バイアス電源29が設けられ、これらによって構成されている。
【0029】
二次電子検出部7のうち、二次電子検出器20が検査室2内の対物レンズ16の上方に配置されている。二次電子検出器20,プリアンプ21,AD変換器
22,光変換手段23,プリアンプ駆動電源27,AD変換器駆動電源28は、高圧電源26により正の電位にフローティングしている。反射板17に衝突して発生した第二の二次電子52は、この正の電位によってつくられた吸引電界により二次電子検出器20へ導かれる。
【0030】
二次電子検出器20は、二次電子51が反射板17に衝突して発生した第二の二次電子52を、電子線19の走査のタイミングと連動して検出するように構成されている。二次電子検出器20の出力信号は、検査室2の外に設置されたプリアンプ21で増幅され、AD変換器22によりデジタルデータとなる。
【0031】
AD変換器22は、二次電子検出器20が検出したアナログ信号をプリアンプ21によって増幅された後に直ちにデジタル信号に変換して、画像処理部5に伝送するように構成されている。検出したアナログ信号を検出直後にデジタル化してから伝送するので、従来よりも高速で且つSN比の高い信号を得ることができる。
【0032】
Xステージ31,Yステージ32上には被検査基板9が搭載されており、検査実行時にXステージ31,Yステージ32を静止させて電子線19を二次元に走査する方法と、検査実行時にXステージ31,Yステージ32をY方向に連続して一定速度で移動させて電子線19をX方向に直線的に走査する方法とのいずれかを選択できる。ある特定の比較的小さい領域を検査する場合には前者の被検査基板9を静止させて検査する方法が、比較的広い領域を検査するときは、被検査基板9を連続的に一定速度で移動させて検査する方法が有効である。なお、電子線19をブランキングする必要がある時には、ブランキング偏向器13により電子線19が偏向されて、電子線が絞り14を通過しないように制御できる。
【0033】
Xステージ31およびYステージ32の位置をモニターする位置モニター用測長器34として、本実施例ではレーザ干渉による測長計を用いた。Xステージ
31およびYステージ32の位置が実時間でモニターでき、その結果が制御部6に転送されるようになっている。また、Xステージ31,Yステージ32のモータの回転数等のデータも同様に、各々のドライバから制御部6に転送されるように構成されており、制御部6はこれらのデータに基づいて電子線19が照射されている領域や位置が正確に把握できるようになっている。したがって、必要に応じて実時間で電子線19の照射位置の位置ずれを補正制御回路43で補正できるようになっている。また、被検査基板9毎に、電子線19を照射した領域を記憶できるようになっている。
【0034】
被検査基板高さ測定器35は、光学式測定器、例えば、レーザ干渉測定器や反射光の位置で変化を測定する反射光式測定器が使用され、Xステージ上31,Yステージ32に搭載された被検査基板9の高さを実時間で測定できるように構成されている。本実施例では、スリットを通過した細長い白色光を透明な窓越しに被検査基板9に照射し、反射光の位置を位置検出モニターにて検出し、位置の変動から高さの変化量を算出する方式を用いている。この光学式高さ測定器35の測定データに基づいて、対物レンズ16の焦点距離がダイナミックに補正され、常に被検査領域に焦点が合った電子線19を照射できるようになっている。また、被検査基板9の反りや高さ歪みを電子線照射前に予め測定しておき、そのデータをもとに対物レンズ16の被検査領域毎の補正条件を設定するように構成することも可能である。
【0035】
画像処理部5は第一画像記憶部46,第二画像記憶部47,演算部48,欠陥判定部49,モニター50により構成されている。二次電子検出器20で検出された被検査基板9の画像信号は、プリアンプ21で増幅され、AD変換器22でデジタル化された後に光変換手段23で光信号に変換され、光伝送手段24によって伝送され、電気変換手段25にて再び電気信号に変換された後に、第一画像記憶部46あるいは第二画像記憶部47に記憶される。演算部48は、第一画像記憶部46に記憶された画像信号と第二画像記憶部47に記憶された画像信号との位置合わせ、信号レベルの規格化、ノイズ信号を除去するための各種画像処理を施し、双方の画像信号を比較演算する。欠陥判定部49は、演算部48にて比較演算された差画像信号の絶対値を所定のしきい値と比較し、所定のしきい値よりも差画像信号レベルが大きい場合に、その画素を欠陥候補と判定し、モニター50にその位置や欠陥数等を表示する。
【0036】
次に図1で示した検査装置の各部の動作について、図3の検査手順に従い説明する。図3は検査手順を示すフローチャートである。
【0037】
まず、ウエハが任意の棚に設置されたウエハカセットを、ウエハ搬送系のカセット載置部に置く(図3のステップ310)。
【0038】
次に、操作画面より、検査すべきウエハを指定するために、該ウエハがセットされたカセット内棚番号を指定する。そして、操作画面より、各種検査条件を入力する(図3のステップ320)。検査条件入力内容としては、電子ビーム電流,電子ビーム照射エネルギー,走査速度および信号検出サンプリングクロック,検査領域,被検査ウエハに関する各種情報,複数毎のウエハを自動的に続けて検査するかどうか、同じウエハを異なる検査条件で続けて検査するかどうか等の内容を入力する。個々のパラメータを入力することも可能であるが、通常は上記各種検査パラメータの組み合わせが検査条件ファイルとしてデータベース化されており、検査条件ファイルを選択して入力するだけでよい。これらの条件入力が完了(図3のステップ320)したら、ステップ330として、検査をスタートする(図3のステップ330)。
【0039】
自動検査をスタートすると、まず、設定されたウエハを検査装置内に搬送する。ウエハ搬送系においては、被検査ウエハの直径が異なる場合にも、ウエハ形状がオリエンテーションフラット型あるいはノッチ型のように異なる場合にも、ウエハを載置するためのホルダを、ウエハの大きさや形状にあわせて交換することにより対応できるようになっている。該被検査ウエハは、カセットからアーム,予備真空室等を含むウエハローダによりホルダ上に載置され、保持固定されてホルダとともにウエハローダ内で真空排気され、既に真空排気系で真空になっている検査室に搬送される(図3のステップ340)。ウエハがロードされたら、上記入力された検査条件に基づき、電子光学系制御部より各部に電子線照射条件が設定される。
【0040】
図6はウエハ760が載置されたウエハホルダ750の平面図である。図6に示すような、ウエハホルダ750上に載置されたビーム校正用パターン770が電子光学系の下にくるようにステージが移動し(図3のステップ350)、ビーム校正用パターン770の電子線画像を取得し、該画像より焦点及び非点収差の調整を行う。そして、被検査対象であるウエハ上の所定の箇所に移動し、ウエハの電子線画像を取得し、コントラスト等を調整する。ここで、電子線照射条件等を変更する必要が生じた場合にはパラメータを変更し、再度ビーム校正を実施することが可能である。同時にウエハの高さを高さ検出器より求め、ウエハ高さ検出系により高さ情報と電子ビームの合焦点条件の相関を求め、この後の電子線画像取得時には毎回焦点合わせを実行することなく、ウエハ高さ検出の結果より合焦点条件に自動的に調整する。これにより、高速連続電子線画像取得が可能になった(図3のステップ360)。
【0041】
電子線照射条件および焦点及び非点収差調整が完了したら、ウエハ上の2点によりアライメントを実施する(図3のステップ370)。
【0042】
アライメントが完了したら、アライメント結果に基づき回転や座標値を補正し、図6に示すウエハホルダ750上に載置された第二の校正用パターン780に移動する(図3のステップ380)。第二の校正用パターン780は、予め正常に接合が形成されたトランジスタまたは、トランジスタに相当するパターンであり、該パターンを用いて正常部の明るさを校正する。この結果をふまえて、ウエハ上に移動し、ウエハ上のパターン箇所の画像を取得し、明るさ調整すなわちキャリブレーションを実施する(図3のステップ390)。
【0043】
キャリブレーションが完了したら、検査を実施する(図3のステップ400)。検査方法については、ステージを連続移動させ指定された領域の検査を実施しながら、リアルタイムで画像処理を実施し、欠陥発生箇所については自動的に画像を保存する(図3のステップ410)。そして、検査結果をモニター50に表示し、且つデータをデータ変換部を介して外部に出力する(図3のステップ420)。
【0044】
検査条件の入力(図3のステップ320)において、同一箇所を複数回異なる条件で検査する設定をした場合には、一度検査された領域に帯電除去処理を施す(図3のステップ440)。帯電除去部については図1では図示していないが、例えば、紫外光を照射することにより帯電除去処理を施す。
【0045】
そして、再び異なる電子ビーム照射条件により検査を実行する(図3のステップ400)。このようにして、検査を完了したら、ウエハをアンロードして検査を終了する(図3のステップ430)。
【0046】
図2は本発明の実施例の機能ブロック図である。上述した検査手順により実施された検査を粗い検査と呼び、この粗い検査の結果により欠陥候補を絞り込み、その後、以下に示す詳細検査を実施する。
【0047】
すなわち、図3のステップ400,410,420で実施された検査及び結果出力は、図2(a),(b)においては画像処理部5からの欠陥情報220出力として表現されている。この欠陥情報220に基づいて、欠陥位置情報生成部
230において欠陥位置情報240が生成される。この欠陥位置情報240が示す欠陥位置を電子光学系下にステージ移動によって移動させ、抵抗値・リーク量測定部250によって抵抗値・リーク量260が測定される(詳細検査)。
【0048】
これにより、ウエハ全面をステージ連続移動により高速に粗い検査を行い、欠陥候補を絞り込んだ後、時間のかかる詳細検査を実施するため、全体としての検査効率を大幅に向上させることができる。
【0049】
図2(b)においては、欠陥位置情報240に基づいてステージを移動させ、欠陥レビュー処理部270において欠陥をレビューした後、抵抗値・リーク量を測定している。これにより、欠陥レビューによっても欠陥候補をさらに絞り込むことができ、より検査効率をアップさせることが可能となる。
【0050】
図4は検査手順を示すフローチャートである。図4により、図2(b)に示した検査手順の詳細を説明する。
【0051】
まず、ウエハが任意の棚に設置されたウエハカセットを、ウエハ搬送系のカセット載置部に置く(図4のステップ510)。
【0052】
次に、操作画面より、検査すべきウエハを指定するために、該ウエハがセットされたカセット内棚番号を指定する。そして、操作画面より、事前に実施された粗検査の結果を入力する(図4のステップ520)。入力内容としては、検査結果を格納しているファイル名等である。
【0053】
入力を完了すると、ステップ530として、欠陥レビューをスタートする。
自動欠陥レビューをスタートすると、まず、設定されたウエハを検査装置内に搬送した後、既に真空排気系で真空になっている検査室に搬送される(図4のステップ540)。
【0054】
ウエハがロードされたら、上記入力された粗検査の結果である欠陥位置情報に基づいて、ある欠陥の位置へステージを移動させ(ステップ550)、欠陥をモニター50に表示させレビューする(ステップ560)。
【0055】
その後、抵抗値測定モード(ステップ600)に処理は移行する。
【0056】
次に、ステップ610の電子ビーム照射条件仮設定に移り、前述の特開2002−9121号公報に開示された原理を用いて測定するため、ビーム電流量,XY走査サイズ,照射間隔,照射回数等を仮に設定する。ステップ620において、その条件での画像を表示させ、ステップ630でその条件が測定に適しているかを判断し、適していなければ、ステップ610に戻って条件を調整し直す。適した条件を決定した後、ステップ640において欠陥部の抵抗値を測定する。
【0057】
その後、抵抗値測定モードを終了し、ステップ570において、レビュー結果もしくは抵抗値測定結果等を出力する。次の欠陥についても同様な処理が繰り返され、全欠陥が終了した後、ステップ590のウエハアンロードに進み、処理を終了する。
【0058】
図5は欠陥部の抵抗値を測定する原理を説明する関係図である。横軸は時間、縦軸は電子ビーム照射の量と帯電電圧またはSEM像明るさである。欠陥部の抵抗値の測定方法の詳細な原理は、特開2002−9121号公報に記載されているとおりである。図5には、電子ビーム照射間隔Tintが正常なpn接合を有するプラグの帯電緩和時間よりも短い場合の例を示してある。この場合、電子ビームを複数回照射した後は、図示したように正常なプラグ700とリーク不良プラグ710の間で、SEM像明るさに差が発生する。この差を定量的に分類すれば、リークの程度、すなわち抵抗成分を見積もることができ、例えば、その差が大きい程、より小さな抵抗値であると見積もることができる。
【0059】
図6は、前述したようにウエハホルダの平面図であるが、ウエハホルダ750に設けられた第二の校正用パターン780の中に、正常なpn接合から数種類の程度のリークサンプルを用意しておき、それと各欠陥部のSEM像の明るさとを比較する。このことにより、より正確な定量評価が可能となる。このようにすると、絶対的な抵抗値の見積もりが実現できる。
【0060】
図7はモニターへの表示例を示す画面の図である。図7の例は、欠陥の抵抗値の測定結果を表示した例である。画面800の左側にはウエハマップ810が表示され、その上に欠陥が丸印で示され、リーク不良が発生した箇所が分布パターンで示されている。領域820には、ウエハマップ810に示されたリーク不良箇所の分布パターンの凡例が示されており、この例では3種類の抵抗値に分類されている。各種類を色分けするなどにより、目視で容易に識別できるようにするとよい。図中のXXやYYは実際には具体的な抵抗値が表示される。この値は任意に設定できる。また、この例における抵抗値測定時の条件は領域830に表示される。領域830の中の領域832には電子ビームの電流量が、領域834にはXY各方向への走査寸法が、領域836には電子ビームの照射の間隔が、領域838には同一領域における電子ビームの照射の回数が表示される。
【0061】
リーク不良等の欠陥は、プロセスの条件に大きく影響を受けるため、例えばウエハ周辺で発生しやすかったりする場合があり、本実施例により、このような分布の特徴がより的確に把握することが可能となる。
【0062】
なお、リーク不良等の欠陥を本実施例ではウエハ上の分布で示したが、ウエハ内の各チップ上の分布として表示してもよい。この場合、図7に示したウエハマップ810はチップ1個または複数個を表示する。
【0063】
以上の本発明の実施態様をまとめると、以下のとうりである。
【0064】
予め用意された試料面上の欠陥位置情報に基づいて、欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する工程と、電子線により試料面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する工程と、電子線画像の情報より試料面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いにより試料面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する工程とを備えたものである。
【0065】
また、前記画像化工程で得られた画像情報を表示する工程を有してもよい。
【0066】
また、予め用意された前記欠陥位置情報が、ウエハを載置する試料台を連続移動させることによる欠陥検査に基づいて作成され、欠陥位置情報に基づく各欠陥位置毎に試料台を順次移動させ静止した状態で、電子線照射工程,電子信号検出工程及び抵抗値・リーク量測定工程を繰り返すものである。
【0067】
また、前記抵抗値・リーク量測定工程で取得された各欠陥部の抵抗値もしくはリーク量を、ウエハの模式図上に欠陥の種類別にマップ表示するものである。
【0068】
また、ウエハを載置する試料台を連続移動させながら電子線をウエハ上に走査させる工程と、電子線によりウエハ面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、電子信号を画像化する工程と、同パターンの電子線画像同士を比較することにより欠陥部を特定する工程と、欠陥部の属性情報の内、少なくとも位置情報を含む欠陥位置情報を生成する工程と、欠陥位置情報に基づいて、欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する工程と、電子線によりウエハ面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する工程と、電子線画像の情報よりウエハ面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いによりウエハ面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する工程とを備えたものである。
【0069】
また、ウエハを載置する試料台と、試料台を連続移動させるステージ機構部と、電子源と、電子源からの電子線をウエハ上に照射及び走査させる電子光学系と、電子線によりウエハ面から二次的に発生する電子信号を検出する検出器と、電子信号を画像化し、同パターンの電子線画像同士を比較することにより欠陥部を特定する画像処理部と、欠陥部の属性情報の内少なくとも位置情報を含む欠陥位置情報を生成する欠陥位置情報生成部とを備え、前記電子光学系は、欠陥位置情報に基づいて、欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する機能を備え、前記検出器は、電子線によりウエハ面から二次的に発生する電子信号を検出し、前記画像処理部は、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する機能を備え、さらに、電子線画像の情報よりウエハ面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いによりウエハ面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する抵抗値・リーク量測定部を備えたものである。
【0070】
以上述べたように、光学画像では検出困難な電気特性不良の検査技術として
SEM式検査装置を用いて、導通/非導通などの判定だけでなく、抵抗値やpn接合におけるリーク電流量の測定なども可能となり、より詳細で定量的な評価を高スループットで実現できる検査方法および検査装置を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、より詳細で定量的な評価を高スループットで実現できる電子線を用いた検査方法および検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SEM式外観検査装置の装置構成を示す縦断面図。
【図2】本発明の実施例の機能ブロック図。
【図3】検査手順を示すフローチャート。
【図4】検査手順を示すフローチャート。
【図5】欠陥部の抵抗値を測定する原理を説明する関係図。
【図6】ウエハホルダの平面図。
【図7】モニターへの表示例を示す画面図。
【符号の説明】
1…SEM式外観検査装置、3…電子光学系、5…画像処理部、6…制御部、7…二次電子検出部、9…被検査基板、19…電子線、20…二次電子検出器、43…補正制御回路、46…第一画像記憶部、47…第二画像記憶部、49…欠陥判定部、50…モニター、220…欠陥情報、230…欠陥位置情報生成部、240…欠陥位置情報、250…抵抗値・リーク量測定部、260…抵抗値・リーク量、270…欠陥レビュー処理部、780…第二の校正用パターン。
Claims (6)
- 予め用意された試料面上の欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する工程と、前記電子線により前記試料面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する工程と、前記電子線画像の情報より前記試料面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いにより前記試料面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する工程とを備えたことを特徴とする電子線を用いた検査方法。
- 請求項1の記載において、
前記画像化工程で得られた画像情報を表示する工程を備えたことを特徴とする電子線を用いた検査方法。 - 請求項1の記載において、
予め用意された前記欠陥位置情報が、前記試料を載置する試料台を連続移動させることによる欠陥検査に基づいて作成され、前記欠陥位置情報に基づく各欠陥位置毎に、前記試料台を順次移動させ静止した状態で、前記電子線照射工程,前記電子信号検出工程及び前記抵抗値・リーク量測定工程を繰り返すことを特徴とする電子線を用いた検査方法。 - 請求項1の記載において、
前記抵抗値・リーク量測定工程で取得された各欠陥部の抵抗値もしくはリーク量を、前記試料の模式図上に、欠陥の種類別にマップ表示されることを特徴とする電子線を用いた検査方法。 - 試料を載置する試料台を連続移動させながら電子線を前記試料上に走査させる工程と、前記電子線により前記試料面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、前記電子信号を画像化する工程と、同パターンの前記電子線画像同士を比較することにより欠陥部を特定する工程と、前記欠陥部の属性情報の内少なくとも位置情報を含む欠陥位置情報を生成する工程と、前記欠陥位置情報に基づいて前記欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する工程と、前記電子線により前記試料面から二次的に発生する電子信号を検出する工程と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する工程と、前記電子線画像の情報より前記試料面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いにより前記試料面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する工程とを備えたことを特徴とする電子線を用いた検査方法。
- 試料を載置する試料台と、前記試料台を連続移動させるステージ機構部と、電子源と、前記電子源からの電子線を前記試料上に照射及び走査させる電子光学系と、前記電子線により前記試料面から二次的に発生する電子信号を検出する検出器と、前記電子信号を画像化し、略同パターンの前記電子線画像同士を比較することにより欠陥部を特定する画像処理部と、前記欠陥部の属性情報の内、少なくとも位置情報を含む欠陥位置情報を生成する欠陥位置情報生成部と、
前記欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥及びその周辺に対し電子線を所定の間隔で複数回照射する機能ももつ前記電子光学系と、前記電子線により前記試料面から二次的に発生する電子信号を検出する前記検出器と、予め指定したn回目以降の電子線照射により検出される電子信号を画像化する機能ももつ前記画像処理部と、前記電子線画像の情報より前記試料面の帯電緩和状態をモニターし、帯電緩和の度合いにより前記試料面上の欠陥部分の抵抗値またはリーク量を測定する抵抗値・リーク量測定部とを備えたことを特徴とする電子線を用いた検査装置。
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